はてなキーワード: 不憫とは
お前の言ってることは「安倍晋三をいじめる野党とマスコミはひどい」と言ってるのとレベルが変わらん。
あと、これはブコメ全般に言えることだが、Hagexの能力を不当に低くみつもりすぎ。だからいじめやいじりと差がないなどという珍解釈が出る。
まずHagexは別に私生活を晒してない。彼が紹介してたのは、大の大人が自分の判断でSNSにアップしてた情報だけだ。
それをことさら取り上げるのが上品かといえばそうではないだろうが、待ち伏せしてフラッシュを浴びせる写真週刊誌とかと違って、本人が隠してるプライバシーに踏み込んでいるわけではない。
イケハヤの容姿や出身地や国籍や人種と言ったイケハヤ本人に責任のない属性を貶しているわけではない。
Hagexは隙もあったしよく間違いもした。しかし間違いを指摘されたときは謝罪して訂正もしてた。
そして、取り上げるネタの基本には(多分に余計なお世話という性質はあったにせよ)義憤、公憤があった。
「それでカネとってる」ゴシップ系週刊誌や写真週刊誌とかに比べると、タダでやっていたHagexのそれは、
上品ではないかもしれないが下品ではないし、余計なお世話ではあっても根底の理屈は通っていた。
タダでやってる以上モティベーションは自分自身の楽しみだろうし、だからアクセス数を稼ぐような仕掛けは多分にしていたけど、
だからといって炎上芸かというと、そこまでの露骨さはなかった(露悪的ではあった)。
保育園の無償化が来年10月から始まる。それを聞いて思ったことは、つくづく氷河期の連中は不遇だなってこと。
彼らの新卒時代は超就職難。彼らが乳児・幼児子育ての時期は、3.11以前。イクメンだのパパが育休だのあり得なかったし、団塊の上司の元、「たくさん残業する奴」=「できる奴」がまかり通ってた時代。んでそいつらの子が大きくなって来た頃に、認可保育園、幼稚園の無償化がやってくる。
団塊の連中がいわゆる意思決定の頂点に立っていた頃は、みんな硬直的な働き方しかできなかった。団塊はマスな考え方しかできないし、ましてこの世代で組織の頂点に上り詰めているのは基本マッチョなやつ。それの被害を一番受けたのは氷河期世代。
社会全体としてみたとき働きやすい・育てやすい方向に向かってるのは間違いないんだろうけど、なんというか恩恵がうまく分配されてないのではないか。この世代で結婚や出産の適齢期を逃した連中が不憫だ。
ノー残業デーに残業が認められない話のツイートを見た。労働組合が "強い" 会社の会社員は不憫だ、という内容だった。
(調べたら出てくる)
ふだんからネットで若いサラリーマンが労働組合を悪くいう意見をよく見る。不思議な気分になる。
自分が子どものころ、大企業のサラリーマンになったら将来安泰と親に言われていた。
小さな会社では社長の気分でこき使われるが、大企業には労働組合があって、給料や待遇について会社と交渉するから、そうひどいことにはならない、と。
大企業のサラリーマンといっても鉄工所や工場で働く工員のことだ。実際、労働組合の力は強かった。
ブルーカラーのおっさんたちは家と車を買って子ども二人を大学に出してやっていた。
あれから40年たって、どんどん格差が大きくなって、富める者はますます富む一方、中流家庭が貧困に転落していって、
それなのに労働組合は嫌われている。
低賃金と長時間労働にあえいでいるのに、どうして、労働組合をdisっているんだろう。
結構後悔したんだぜ。
「日大ごときを中退するなんて」とか「ごときなんて侮るぐらいなら卒業しろ」とか「高校までの勉強をまともにやってない奴が大学行ったのが間違いだった」とか色々悩んでさ。
日大に行った事自体が間違いで、その間違いを割り切れなかったのが大失敗だと思っていたよ。
でも違ったんだな。
だって日大という空間を受け入れて4年間粛々と通って、日大の理事長の手駒である教授たちに頭下げて単位を出していただいたという烙印を一生背負うんだからな。
いや本当間一髪だったぜ。
まあ「勝ち」ではないわな。
「負け」を回避しただけだ。
日大行ってから頑張っていた人もいるし、教授の中には日大卒で学生時代はバリバリ優等生だった人もいるけどさ、みんなどこか捻れて腐ってたよ。
俺みたいに最初から完全に腐るよりはマシなんだけどさ、頑張って頑張って結局腐ってる連中の姿は不憫で見てられなかった。
頑張れる人間は日大なんて行くな。勉強したいなら日大なんて行くな。人の役に立ちたい、いい友達を作りたい、趣味を楽しみたい、就活で結果を出したい、そういう人間は日大に行くな。
とにかく頑張りたくなくて、その場しのぎの繰り返しな日々を送って、それで後悔まみれの人生を生きてもいいからとにかく今ちょっとだけ楽をしたいって人間だけが日大に行きな。
高校時代の勉強にすらついていけなくて、そのことから逃げておきながら、そんな自分を割り切ることからすら逃げた連中のたまり場さ……。
↑に書いたリズと青い鳥の感想については、まだまだ読みが足りないという趣旨のツッコミを、読者諸兄からいただいた。
これは確かにその通りで、ダイレクトに感情移入できたのはみぞれだったので、最初見た時はそれだけで胸がいっぱいになったからかも知れない(言い訳)
あと、ハープが普通の中高吹奏楽部にあるというご指摘にも、自身の不見識を恥じるばかり。
でもハープはそれだけでかなり難しいと思うので、打楽器パートの中の誰かが担当になったらそれ専任というか、他の楽器との掛け持ちなんて不可能だろうし、かと言ってコンクールやアンコンで必ず使うわけでもなさそうだし、そこらへんどうマネージメントしてるのかは気になる所。
それも2日連続で2回。初回と合わせて通算3回観たことになる。
どちらも、努めて希美の立場に立って、あるいは希美のキャラに入り込んで観るよう心がけたつもりだ。
自分で書いといてなんだけど、物凄く独りよがりでしかも長いです。それでも読みたい人はどうぞ。
これはもう、自分の読みの浅さの最たるもので、今はむしろ「難しい子」というのは彼女みたいなタイプではと思うに至った。
むしろみぞれの方がある意味では非常に単純というか、超不器用かつ裏表が無さ過ぎなだけとも言えるのだ。
なんというか、希美はコミュ力とか社会性はリア充グループでも充分通用するレベルなのに、本人自身はそういうのにあんまり乗り気じゃないタイプなのだろう。
むしろ、そういうコミュニケーションは程々に、リア充とは別のベクトルの本気で、何かに打ち込み、なおかつグイグイ進んでいきたい人物なのだと思わされた。
そしてこれが多分、彼女のとても難しい部分の核心というか、どうにもままならない所の最たるものだと感じた。
ぶっちゃけ中学1年の時にみぞれに声を掛けたのも、高校1年の時に泣く泣く退部という事態に追い込まれたのも、多分根っこは一緒。
というか退部の一件を、優子や夏紀と話しているときも、みぞれにツッコまれた時も「昔の話」という前置きないし返答している所とか、逆にそのままならなさや、彼女の性格を端的に表しているとも言える。
更に、同学年の優子や夏紀よりもみぞれといる時間がずっと長いのに、優子から「どこまでみぞれを振り回せば…」と言わせてしまうほど、みぞれと噛み合わなかったり(少なくともちょっとしたやり取りレベルでは、優子や夏紀のほうが遥かに上手くコミュニケートできている)、入部当時の3年生との関係において、結果的に香織先輩に守ってもらえた優子や、「何も知らない新入りポジション」として日和れた夏紀と明暗を分けた事にも繋がっていると思われる。
本人の意志や気持ちとは裏腹に、いや、その意志や気持ち故にままならないのはなんとも皮肉というか、本当に不憫である。
そんなふうに感じた自分にとって、物語のクライマックスは、みぞれにハグされた希美が笑い出す所だったりする。
いやもうあれ、自分が希美の立場でも笑うしかないわ。あるいは笑い泣きかな。
あのシーンで、ようやく希美はそれまでの出来事と、みぞれの吐露と、自分の気持を総合的に整理して、そこから自身の立ち位置というか、自身の在るべき様を理解したのだろう。
そしてみぞれとの向き合い方も。
それで思い出したのは、自身の知り合い2人のことだった。
両方共リア充レベルのコミュ力の持ち主の既婚者で、しかも自分とは10年を優に超える付き合いだ。
片や去年まで頻繁にやり取りしていたのだが、付き合いが長くなるにつれ、お互いの見えている世界が違い過ぎることから、だんだん噛み合わなさが露呈し、とうとう自分のほうが耐えきれなくなって一方的にチャンネルを閉じてしまった。
もう一方は月イチくらいで会う程度だが、正直言って「血の繋がっていない姉」のような存在として、時に励まされ、時に叱られる関係だったりする。
同じような社会性を持ち、似たような文化圏(?)にいる2人だが、決定的に違うのは結婚相手の性格。
疎遠になった知り合いは要するにリア充カップルなのに対し、「姉」の旦那さんはリア充的コミュニケーションが元来苦手な人で、しかも今の旦那と知り合う前に付き合っていた彼氏もそういう人だったと聞いた。
つまり「姉」の方はそもそもそういう不器用な人間が超好みのタイプで、色々苦労した結果、通じ合う・噛み合う「プロトコル」を獲得し、今も楽しくやっていると。
結局の所、通じ合う事の難しさや面倒くささは誰にでも、誰と誰の間にもあるが、「プロトコル」が合えば色々解決するのだと思う。そう、問題の大半はプロトコルなのだ。
あるいはそんな難しい言い方しなくても「ちょっとしたコツ」という話である。
尤も、そのコツはその人が見えている世界によって形作られていることが多いので、中々気づけないし、気づくのが難しいわけだが…。
そこまで考えると、自分が長く付き合っていた知り合いと一方的に疎遠になったのは、今更ではあるがちょっとあんまりだった気がしている。
そんな話を、今度「姉」に会った時に相談してみようと思う。
ということで話を戻すと、本作の希美も、どうやらそういう「プロトコル」を体得できたようである。みぞれは…まあ今は音大受験に集中するのでいいと思う。
https://mainichi.jp/articles/20180516/k00/00m/040/072000c
上記のニュースの事なんだけど、FPSが外れてウイイレが正式種目に入ったんだって。
いやいやwwwww
LoLなんて1試合中に何度も何度もお互い殺し合ってますやんwwww
人外なら殺しまくっても許されるの?人っぽいキャラも確か居たよね?
SC2も人間陣営ありますやんwwww1試合中に何百人も人が死にますやんwwww
くだらない外野の対応に振り回されながらなんとか商売するしかないってのが哀れ。
小学生の息子と歩いている時、まちなかを歩く練習をさせるつもりで2Mほど後ろを歩くようにしている。
そうすると交差点に入ってくる自転車で止まろうとしない自転車が一定量いることがわかった。バイクも車も避けない車両が一定量いる。一時停止の交差点ですら止まる気配を見せないものもいる。
そういう雰囲気を察知すると、息子との距離をさっと縮める。するとこちらの大人に気がついて焦ったように止まるし避けるようになる。最初からそうしやがれ。
はじめのうちは子供だからなめてるんだろうかと考えていたのだが、最近あることがきっかけにそうではないかもしれないと考えるようになった。
そのきっかけとは、小学生同士がじゃれながら道路を歩いている後ろを歩いている時に、見通しもよいし道幅も十分という状況でこれみよがしにクラクションを鳴らした車に鉢合わせたときのことだ。
徐行すれば十分安全に通行できるのにあえて直前でクラクションを鳴らす車をみて、なぜそんなことをしたのかが疑問だった。
怒鳴りつけたい気持ちをぐっとこらえて、小学生達に「ああいう危ない車がいるから気をつけるんだよ」と諭しつつ考えてみた。
それでたどり着いたのは、もしかしたら「危険を教えてあげているつもり」になっているのではないかという仮説だ。
そう思うようになってから改めて観察してみると、彼らはたいていずいぶんと手前で息子に気がついていることがわかる。
それでいてあえて息子側に寄せてくるのだ。
子供相手に負けた気がして止まりたくないというのもあるかもしれない。しかし、どちらかというと子供に教えてやるつもりであえて危険な行動を起こしていると考えるほうが納得がいく場合のほうが多かった。
大抵は、ギロリとにらみつけると視線を合わさないようにさっさと通り過ぎてしまう臆病者ばかりだ。
ステレオタイプな話をしたいわけではないが、このタイプに多いのは中年から初老の男性だ。ちょうど駅員を殴ってしまう世代と重なる。
これが面白いことに、こちらが車両でも同じような状況に出くわしていることに気がついた。
子供のためにコンパクトなファミリーカーに買い直したのだが、相手車線側に停車車両があるにもかかわらず、すれ違いざまに入ってこようとする車両に出くわすことが増えたのだ。
ふざけるなとスピードを緩めずに突っ込むと諦めたように直前で止まる。
それで窓越しに相手を確認すると、やはり中年から初老の男性だ。
可愛らしいファミリーカーだからこちらが女性ドライバーだとでも思っていたのだろうか。
信号のない交差点で、一時停止側をとろとろと徐行しながら止まろうとしないのも大体同じようなじじいどもだ。
黒光りするセダンを乗り回していた頃にはそうそう経験のないことだった。
譲り合いをしないわけではない。相手が止まる気配を見せてくれればこちらが優先道路でも相手に譲るくらいのことはいくらでもしてきた。
なるほど。
女性と子供は成人男性が見てる世界とは違う世界に住んでいるというのはあながち大げさな表現ではないかもしれない。
おそらくは「俺こそ正義」を譲らないどころか押し付けてくる人間が世の中にはいて、彼らはどこへ行こうとも似たような行動を取っているんだろう。
逆にあなたは社会の全てに適応出来るのでしょうか?残念ながらあなたのように、社会はまだまともに認識しておらず、そういう受け入れの場が整っておりません。そして、自身の症状すら理解出来ない人もいます。だから、こうなる時がありますって具体的に説明出来ない事ばかりです。検査の義務化ですが、程度により全ての人がアスペで苦しむわけではない現状、苦しまない可能性の人がアスペと判断された時、意味なく差別が起きます。だから、苦しい人だけが検査する方が良いと思います。
実際精神的苦痛を受けた事は不憫に思います。でもアスペの方が一切苦痛を感じずに生きているとお思いなんでしょうか?一般の人より過敏な場合もあり、苦しさを人一倍感じてしまう特性もあります。
あと、決して劣っているのではありません。むしろ集中力が高く、一般の人より結果を出す事も出来ます。周りの方々の具体的な説明があれば出来ます。「適当に直して」とかでなく、「ココとココを直して」という具合に。
女への性的搾取がどーとかわめく 女にだけ都合いい男女平等論をよく見かけるんだけど
なんでこの言説に男が怒らないのか不思議
それとも女は結局クソ雑魚弱いって見下してるから優しく許してあげるのが男の仕事 とか思ってるのだろうか
正直に思ってることを言うけど
本当の男女平等の話をするなら
男が女に殺されまくってる事実を何とかしてくんないですかね
圧倒的に男が被害者だと思うんですよね
具体的には「男 自殺」でググったらすぐ出てくるけどさ
https://www.excite.co.jp/News/smadan/E1496021556575/
https://www.excite.co.jp/News/smadan/E1496745253939/
金を稼ぐっていう命に直結する負担を
家庭や育児への非参加がどうとか
ネットでそういう女よく見かけるけど サイコパス殺人鬼かと思うよ
ほんとさー まじでさー
ほんと笑っちゃうんだけど 自殺理由ランキングに載るようになってから大きい声で喚いてくんないかなぁ
死ぬほどの問題じゃない 命かかってないショーモナイ問題ですって統計に出ちゃってるんですよ
お前らの温室守るために死屍累々の屍の上で戦わされてんのよ
俺はもういやだよ
お前らいい加減自分のクソ甘人生にちゃんと責任持って自立して 自分の命の分くらいは矢面で戦ってくれませんかね
そしたら心底ショーモナイって思ってるけど 性的問題とやらも聞いてあげるから
本心としてはさ、死ぬか生きるかっていう意味での男女平等が ちゃんと成り立つようになったらさ
セクハラがどうとかだっけ?
そういうのはクソしょーもなすぎて話題にも上がんない気がするけど
ほんと男は女にどんだけ殺されりゃいいのよ
今、入所後に使う私物に貼る名札シール作ってる所なんだけど、涙が止まらず明日に響きそうなので吐き出しておく。
今週の水曜日、同居してた要介護3のばあちゃんがグループホームに入所する事になった。足が悪く半分寝たきりで、認知症も進んできたばあちゃんを俺と父親で1年くらい騙し騙し介護してきたんだけど、入所の順番待ちをしていたグループホームから先週「急遽空きができたんですが、入所されますか」と連絡が来たのだ。先方からは以前、申し訳ないが空きができるにはまだ半年以上かかると思う、と言われていたので寝耳に水だったが、予期せず、介護生活からの解放と70年以上実家に住んでたばーちゃんとの別れがやってきてしまった。いつか来るとは思ってたけど、もっと先だとばかり思っていたので、まったく心の準備ができていなかった。ことの決定権は父親と叔母(父の姉)にあった。毎日主に世話をしているのはお前だからと、俺の意思も訊いてくれたが、断る理由が「寂しい」くらいしかなかったし、この機を逃したら次はいつ順番が回ってくるか分からないのもあって「仕方ないことだし、親父と叔母ちゃんの判断に従うよ」と返答した。
正直、慣れない介護はきつかった。毎朝早めに起きてばあちゃんの部屋へ行き、着替えを手伝い、ポータブルトイレの中身を処理し、車椅子で洗面所と仏壇に連れて行って、朝飯を食わせてデイサービスに行く準備を整えながら自分の出勤の支度もする。仕事が終わって帰宅したら晩飯を食わせて、洗面所と仏壇に連れて行って、ベッドに寝かせて布団をかけてやり消灯。この基本の流れに加え、ばあちゃんが破り散らかしたトイレットペーパーの片付けというインタラプトも高確率で発生する。紙を破るのはやめてくれと言っても認知症なので1分せず忘れる。まあきつい。性格が穏やかな方なのが唯一の救いだった。自力で歩けないから徘徊とかも無いし。もっと大変な家もあるだろうなーとか考えながらも、いつまでこんな生活が続くのかなとか溜息ついちゃうくらいには参っていた。
ばあちゃんは俺が小さい頃、共働きで家にいない両親の代わりにじいちゃんと2人で俺の面倒を見てくれた。昔から足が悪かったが、なんとか杖を突いて歩いてバスに乗り、俺を散髪に連れて行ってくれたり、デパートでガンプラ買ってくれたりした。夏休みや冬休みになると、高速バスに乗って都会に住んでるいとこをばあちゃんと2人で迎えに行ったりもした。両親と仲が悪かったわけじゃないが、俺は完全におばあちゃん子だった。実際ばあちゃんも溺愛してたと思う。いい年こいて結婚できてない俺を、お前みたいにいい子が結婚できないわけがないから、早く嫁さん見つけろと何度も言ってくれた。どうも俺いい子じゃないみたいだぜ。すまんな。
元々ばあちゃんの面倒を見ていた母親が亡くなった時、還暦越えた頑固親父とろくでなし息子だけで祖母の世話をするなど土台無理な話だ、さっさと施設を探した方がいいというのが親戚一同の総意だった。そらそうなるわな普通。ばあちゃんは状況がイマイチよく分からない顔をして小さくなっていたが、それを見たら単純に不憫に思えたし、できもしないくせに母親の代わりを務めないといけないと思ったんだろうな、「いずれは施設の世話になるとしても、可能な限り俺らで面倒見たい」とか皆の前で言ってしまった。その場には介護の仕事してる親戚もいたので「うわっコイツ現実見えてねえ」と思った事だろう。今の俺も当時の俺に対してそう思ってる。介護は素人がフワフワした気持ちで続けられるもんじゃない。事実、今回の報せが来たときはちょっとホッとしたからな。俺がもっと要領よく、マッチョに立ち回れていたなら、「もうしばらく頑張ってみます」というルートに進めたかもしれない。父親と叔母が入所を即断したのは、実の親の介護を未婚の孫にさせていて、あまつさえそれで消耗させてる事に対する罪悪感もあっただろう。自分が情けないと思った。あんなに可愛がってくれたばあちゃんなのに、もう助けてやれないんだと。
入所が決まったという話を叔母がしたとき、ばあちゃんは分かったような分かってないような、少し神妙な顔をしていた。いずれにせよ認知症のせいですぐ忘れてしまうのだが、重大過ぎる事だけは辛うじて記憶できていた(母親が亡くなった事だけは忘れなかった)ので、もしかしたらちゃんと覚えているのかもしれない。ただ今朝もやっぱりトイレットペーパーを破り散らかした。出勤前にスーツに紙屑が付かないように掃除するのは完全な遅刻フラグだったが、ギリギリ大丈夫だった。支度を整え、いつものように庭が見える窓のそばまで連れていき、デイサービスの車が来るのを待つ。毎日繰り返したこの一連のシーケンスも明日の朝で終わりなんだな、なんだかんだで寂しいよなあ、ばあちゃん分かってるか、分かんねえよな、なんて思いながら庭を見たら、土日の暖かさで一気に咲き始めたツツジが見えた。ばあちゃんもそれを見て「ああ、綺麗なツツジだ。ようけ咲いとるわ」と感慨深げに言った後「もうこれで思い残すことはないわ」って言ったんだ。
おいおいおい、やっぱり分かってんじゃねえかばあちゃん、いや実は分かってないかもしれないけど、わざわざそんな事言うってことはそうなんだよな。もうここに帰って来れないってちゃんと分かってるんだよな。朝も夜も分からなくても、飯を食ったのを忘れても、紙を破り散らかすと俺が怒るってことをすぐ忘れても、本当に大事なことだけは覚えてるんだ。なんだよそれ。ずるいだろう。多分本人にはもう状況が分からないから、というのが介護を断念するに至った主因だったんだ。それが分かってるって分かったら、やっぱりまだ家で面倒見ますって言いたくなるに決まってるだろ。もう遅いよ。手続き済んじゃったよ。肌着にも靴下にもタオルにも全部油性ペンででっかく名前書いちゃったよ。もうどうしようもねえよ。明日が最後の我が家だぜ。ばあちゃん。分かってるのかよ。
今日は仕事帰りにラベルシール買ってきて、できる限り可愛い感じの名札シールを作った。施設の職員さんが見たら「なんや妙に凝っとるな」と言うこと請け合いなやつが刷り上がった。いらすとやはやっぱり神サイトだ。でも、もうこの家に生きて戻ってくることがないだろうばあちゃんの名前を綺麗にデコるのは、言い方は悪いが位牌を書いているような気分だった。と言ってもばあちゃんの体調自体はそんなに悪くなく、決して今生の別れでもないし、なんならグループホームは家から1kmしか離れてないような地元オブ地元だ。バカみたいに目を真っ赤にしてこれを書いてる自分を滑稽だと思うけど、それでも明日をもってこの家でのばあちゃんとの思い出は最後になるんだと思うと、俺の中のばあちゃん子スピリッツがどうしようもなく目頭を熱くさせる。困ったもんだ。結局書いてるうちにどんどん涙が出てきて全く目論見違いになったわけだが、こんな思いを打ち明ける相手もいない寂しいオッサンの独り言だと思って、この場所を使うのを許してやってくれ。多分いないと思うけどもし最後まで読んでくれた人がいたらありがとう。
出勤してはてな見たら思った以上に反響あってビビった。泣いちゃうだろ。職場やぞ。花粉症シーズンで助かったわ。今朝は最後のデイサービス送迎だったので、雨の中ひとりセンチな気分で見送ってたら遅刻しかけた(多分職員さんも「なんやコイツ」って思ったと思う)。冷静になってから読んでみると“叔母(父の姉)”とか意味わからんこと書いてるな。面白いからそのままにしとこう。トラバもブコメもありがとうございます。今読むともっと泣いちゃって仕事にならなそうなので我慢する。読んでくれた人本当にありがとう。