「見世」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 見世とは

2024-10-02

 原口さんはそこでちょっと絵を離れて、画筆の結果をながめていたが、今度は、美禰子に向かって、 「里見さん。あなた単衣を着てくれないものから着物がかきにくくって困る。まるでいいかげんにやるんだから、少し大胆すぎますね」 「お気の毒さま」と美禰子が言った。  原口さんは返事もせずにまた画面へ近寄った。「それでね、細君のお尻が離縁するにはあまり重くあったものから、友人が細君に向かって、こう言ったんだとさ。出るのがいやなら、出ないでもいい。いつまでも家にいるがいい。その代りおれのほうが出るから。――里見さんちょっと立ってみてください。団扇はどうでもいい。ただ立てば。そう。ありがとう。――細君が、私が家におっても、あなたが出ておしまいになれば、後が困るじゃありませんかと言うと、なにかまわないさ、お前はかってに入夫でもしたらよかろうと答えたんだって」 「それから、どうなりました」と三四郎が聞いた。原口さんは、語るに足りないと思ったものか、まだあとをつけた。 「どうもならないのさ。だから結婚は考え物だよ。離合集散、ともに自由にならない。広田先生を見たまえ、野々宮さんを見たまえ、里見恭助君を見たまえ、ついでにぼくを見たまえ。みんな結婚をしていない。女が偉くなると、こういう独身ものがたくさんできてくる。だから社会原則は、独身ものが、できえない程度内において、女が偉くならなくっちゃだめだね」 「でも兄は近々結婚いたしますよ」 「おや、そうですか。するとあなたはどうなります」 「存じません」  三四郎は美禰子を見た。美禰子も三四郎を見て笑った。原口さんだけは絵に向いている。「存じません。存じません――じゃ」と画筆を動かした。  三四郎はこの機会を利用して、丸テーブルの側を離れて、美禰子の傍へ近寄った。美禰子は椅子の背に、油気のない頭を、無造作に持たせて、疲れた人の、身繕いに心なきなげやりの姿である。あからさまに襦袢の襟から咽喉首が出ている。椅子には脱ぎ捨てた羽織をかけた。廂髪の上にきれいな裏が見える。  三四郎は懐に三十円入れている。この三十円が二人の間にある、説明しにくいもの代表している。――と三四郎は信じた。返そうと思って、返さなかったのもこれがためである。思いきって、今返そうとするのもこれがためである。返すと用がなくなって、遠ざかるか、用がなくなっても、いっそう近づいて来るか、――普通の人から見ると、三四郎は少し迷信家の調子を帯びている。 「里見さん」と言った。 「なに」と答えた。仰向いて下から三四郎を見た。顔をもとのごとくにおちつけている。目だけは動いた。それも三四郎真正面で穏やかにとまった。三四郎は女を多少疲れていると判じた。 「ちょうどついでだから、ここで返しましょう」と言いながら、ボタンを一つはずして、内懐へ手を入れた。  女はまた、 「なに」と繰り返した。もとのとおり、刺激のない調子である。内懐へ手を入れながら、三四郎はどうしようと考えた。やがて思いきった。 「このあいだの金です」 「今くだすってもしかたがないわ」  女は下から見上げたままである。手も出さない。からだも動かさない。顔も元のところにおちつけている。男は女の返事さえよくは解しかねた。その時、 「もう少しだから、どうです」と言う声がうしろで聞こえた。見ると、原口さんがこっちを向いて立っている。画筆を指の股にはさんだまま、三角に刈り込んだ髯の先を引っ張って笑った。美禰子は両手を椅子の肘にかけて、腰をおろしたなり、頭と背をまっすぐにのばした。三四郎は小さな声で、 「まだよほどかかりますか」と聞いた。 「もう一時間ばかり」と美禰子も小さな声で答えた。三四郎はまた丸テーブルに帰った。女はもう描かるべき姿勢を取った。原口さんはまたパイプをつけた。画筆はまた動きだす。背を向けながら、原口さんがこう言った。 「小川さん。里見さんの目を見てごらん」  三四郎は言われたとおりにした。美禰子は突然額から団扇を放して、静かな姿勢を崩した。横を向いてガラス越しに庭をながめている。 「いけない。横を向いてしまっちゃ、いけない。今かきだしたばかりだのに」 「なぜよけいな事をおっしゃる」と女は正面に帰った。原口さんは弁解をする。 「ひやかしたんじゃない。小川さんに話す事があったんです」 「何を」 「これから話すから、まあ元のとおりの姿勢に復してください。そう。もう少し肱を前へ出して。それで小川さん、ぼくの描いた目が、実物の表情どおりできているかね」 「どうもよくわからんですが。いったいこうやって、毎日毎日描いているのに、描かれる人の目の表情がいつも変らずにいるものでしょうか」 「それは変るだろう。本人が変るばかりじゃない、画工のほうの気分も毎日変るんだから、本当を言うと、肖像画が何枚でもできあがらなくっちゃならないわけだが、そうはいかない。またたった一枚でかなりまとまったものができるから不思議だ。なぜといって見たまえ……」  原口さんはこのあいだしじゅう筆を使っている。美禰子の方も見ている。三四郎原口さんの諸機関が一度に働くのを目撃して恐れ入った。 「こうやって毎日描いていると、毎日の量が積もり積もって、しばらくするうちに、描いている絵に一定の気分ができてくる。だから、たといほかの気分で戸外から帰って来ても、画室へはいって、絵に向かいさえすれば、じきに一種一定の気分になれる。つまり絵の中の気分が、こっちへ乗り移るのだね。里見さんだって同じ事だ。しぜんのままにほうっておけばいろいろの刺激でいろいろの表情になるにきまっているんだが、それがじっさい絵のうえへ大した影響を及ぼさないのは、ああい姿勢や、こういう乱雑な鼓だとか、鎧だとか、虎の皮だとかいう周囲のものが、しぜんに一種一定の表情を引き起こすようになってきて、その習慣が次第にほかの表情を圧迫するほど強くなるから、まあたいていなら、この目つきをこのままで仕上げていけばいいんだね。それに表情といったって……」  原口さんは突然黙った。どこかむずかしいところへきたとみえる。二足ばかり立ちのいて、美禰子と絵をしきりに見比べている。 「里見さん、どうかしましたか」と聞いた。 「いいえ」  この答は美禰子の口から出たとは思えなかった。美禰子はそれほど静かに姿勢をくずさずにいる。 「それに表情といったって」と原口さんがまた始めた。「画工はね、心を描くんじゃない。心が外へ見世を出しているところを描くんだから見世さえ手落ちなく観察すれば、身代はおのずからわかるものと、まあ、そうしておくんだね。見世でうかがえない身代は画工の担任区域以外とあきらめべきものだよ。だから我々は肉ばかり描いている。どんな肉を描いたって、霊がこもらなければ、死肉だから、絵として通用しないだけだ。そこでこの里見さんの目もね。里見さんの心を写すつもりで描いているんじゃない。ただ目として描いている。この目が気に入ったから描いている。この目の恰好だの、二重瞼の影だの、眸の深さだの、なんでもぼくに見えるところだけを残りなく描いてゆく。すると偶然の結果として、一種の表情が出てくる。もし出てこなければ、ぼくの色の出しぐあいが悪かったか恰好の取り方がまちがっていたか、どっちかになる。現にあの色あの形そのもの一種の表情なんだからしかたがない」  原口さんは、この時また二足ばかりあとへさがって、美禰子と絵とを見比べた。 「どうも、きょうはどうかしているね。疲れたんでしょう。疲れたら、もうよしましょう。――疲れましたか」 「いいえ」  原口さんはまた絵へ近寄った。 「それで、ぼくがなぜ里見さんの目を選んだかというとね。まあ話すから聞きたまえ。西洋画の女の顔を見ると、だれのかい美人でも、きっと大きな目をしている。おかしいくらい大きな目ばかりだ。ところが日本では観音様をはじめとして、お多福、能の面、もっとも著しいのは浮世絵にあらわれた美人、ことごとく細い。みんな象に似ている。なぜ東西で美の標準がこれほど違うかと思うと、ちょっと不思議だろう。ところがじつはなんでもない。西洋には目の大きいやつばかりいるから、大きい目のうちで、美的淘汰が行なわれる。日本は鯨の系統ばかりだから――ピエルロチーという男は、日本人の目は、あれでどうしてあけるだろうなんてひやかしている。――そら、そういう国柄から、どうしたって材料の少ない大きな目に対する審美眼が発達しようがない。そこで選択の自由のきく細い目のうちで、理想ができてしまったのが、歌麿になったり、祐信になったりして珍重がられている。しかいくら日本的でも、西洋画には、ああ細いのは盲目かいたようでみっともなくっていけない。といって、ラファエル聖母のようなのは、てんでありゃしないし、あったところが日本人とは言われないから、そこで里見さんを煩わすことになったのさ。里見さんもう少しですよ」  答はなかった。美禰子はじっとしている。  三四郎はこの画家の話をはなはだおもしろく感じた。とくに話だけ聞きに来たのならばなお幾倍の興味を添えたろうにと思った。三四郎の注意の焦点は、今、原口さんの話のうえにもない、原口さんの絵のうえにもない。むろん向こうに立っている美禰子に集まっている。三四郎画家の話に耳を傾けながら、目だけはついに美禰子を離れなかった。彼の目に映じた女の姿勢は、自然の経過を、もっとも美しい刹那に、捕虜にして動けなくしたようである。変らないところに、長い慰謝がある。しかるに原口さんが突然首をひねって、女にどうかしましたかと聞いた。その時三四郎は、少し恐ろしくなったくらいである。移りやすい美しさを、移さずにすえておく手段が、もう尽きたと画家から注意されたように聞こえたかである。  なるほどそう思って見ると、どうかしているらしくもある。色光沢がよくない。目尻にたえがたいものうさが見える。三四郎はこの活人画から受ける安慰の念を失った。同時にもしや自分がこの変化の原因ではなかろうかと考えついた。たちまち強烈な個性的の刺激が三四郎の心をおそってきた。移り行く美をはかなむという共通性情緒はまるで影をひそめてしまった。――自分はそれほどの影響をこの女のうえに有しておる。――三四郎はこの自覚のもとにいっさいの己を意識した。けれどもその影響が自分にとって、利益不利益かは未決の問題である。  その時原口さんが、とうとう筆をおいて、 「もうよそう。きょうはどうしてもだめだ」と言いだした。美禰子は持っていた団扇を、立ちながら床の上に落とした。椅子にかけた羽織を取って着ながら、こちらへ寄って来た。 「きょうは疲れていますね」 「私?」と羽織の裄をそろえて、紐を結んだ。 「いやじつはぼくも疲れた。またあした天気のいい時にやりましょう。まあお茶でも飲んでゆっくりなさい」  夕暮れには、まだ間があった。けれども美禰子は少し用があるから帰るという。三四郎も留められたが、わざと断って、美禰子といっしょに表へ出た。日本社会状態で、こういう機会を、随意に造ることは、三四郎にとって困難である三四郎はなるべくこの機会を長く引き延ばして利用しようと試みた。それで比較的人の通らない、閑静な曙町を一回り散歩しようじゃないかと女をいざなってみた。ところが相手は案外にも応じなかった。一直線に生垣の間を横切って、大通りへ出た。三四郎は、並んで歩きながら、 「原口さんもそう言っていたが、本当にどうかしたんですか」と聞いた。 「私?」と美禰子がまた言った。原口さんに答えたと同じことである三四郎が美禰子を知ってから、美禰子はかつて、長い言葉を使ったことがない。たいていの応対は一句か二句で済ましている。しかもはなはだ簡単ものにすぎない。それでいて、三四郎の耳には一種の深い響を与える。ほとんど他の人からは、聞きうることのできない色が出る。三四郎はそれに敬服した。それを不思議がった。 「私?」と言った時、女は顔を半分ほど三四郎の方へ向けた。そうして二重瞼の切れ目から男を見た。その目には暈がかかっているように思われた。いつになく感じがなまぬるくきた。頬の色も少し青い。 「色が少し悪いようです」 「そうですか」  二人は五、六歩無言で歩いた。三四郎はどうともして、二人のあいだにかかった薄い幕のようなものを裂き破りたくなった。しかしなんといったら破れるか、まるで分別が出なかった。小説などにある甘い言葉は使いたくない。趣味のうえからいっても、社交上若い男女の習慣としても、使いたくない。三四郎事実上不可能の事を望んでいる。望んでいるばかりではない。歩きながら工夫している。  やがて、女のほうから口をききだした。 「きょう何か原口さんに御用がおありだったの」 「いいえ、用事はなかったです」 「じゃ、ただ遊びにいらしったの」 「いいえ、遊びに行ったんじゃありません」 「じゃ、なんでいらしったの」  三四郎はこの瞬間を捕えた。 「あなたに会いに行ったんです」  三四郎はこれで言えるだけの事をことごとく言ったつもりである。すると、女はすこしも刺激に感じない、しかも、いつものごとく男を酔わせる調子で、 「お金は、あすこじゃいただけないのよ」と言った。三四郎がっかりした。  二人はまた無言で五、六間来た。三四郎は突然口を開いた。 「本当は金を返しに行ったのじゃありません」  美禰子はしばらく返事をしなかった。やがて、静かに言った。 「お金は私もいりません。持っていらっしゃい」  三四郎は堪えられなくなった。急に、 「ただ、あなたに会いたいから行ったのです」と言って、横に女の顔をのぞきこんだ。女は三四郎を見なかった。その時三四郎の耳に、女の口をもれたかすかなため息が聞こえた。 「お金は……」 「金なんぞ……」  二人の会話は双方とも意味をなさないで、途中で切れた。それなりで、また小半町ほど来た。今度は女からしかけた。 「原口さんの絵を御覧になって、どうお思いなすって」  答え方がいろいろあるので、三四郎は返事をせずに少しのあいだ歩いた。 「あんまりでき方が早いのでお驚きなさりゃしなくって」 「ええ」と言ったが、じつははじめて気がついた。考えると、原口広田先生の所へ来て、美禰子の肖像をかく意志をもらしてから、まだ一か月ぐらいにしかならない。展覧会で直接に美禰子に依頼していたのは、それよりのちのことである三四郎は絵の道に暗いから、あんな大きな額が、どのくらいな速度で仕上げられるものか、ほとんど想像のほかにあったが、美禰子から注意されてみると、あまり早くできすぎているように思われる。 「いつから取りかかったんです」 「本当に取りかかったのは、ついこのあいだですけれども、そのまえから少しずつ描いていただいていたんです」 「そのまえって、いつごろからですか」 「あの服装でわかるでしょう」  三四郎は突然として、はじめて池の周囲で美禰子に会った暑い昔を思い出した。 「そら、あなた、椎の木の下にしゃがんでいらしったじゃありませんか」 「あなた団扇をかざして、高い所に立っていた」 「あの絵のとおりでしょう」 「ええ。あのとおりです」  二人は顔を見合わした。もう少しで白山の坂の上へ出る。  向こうから車がかけて来た。黒い帽子かぶって、金縁の眼鏡を掛けて、遠くから見ても色光沢のいい男が乗っている。この車が三四郎の目にはいった時から、車の上の若い紳士は美禰子の方を見つめているらしく思われた。二、三間先へ来ると、車を急にとめた。前掛けを器用にはねのけて、蹴込みから飛び降りたところを見ると、背のすらりと高い細面のりっぱな人であった。髪をきれいにすっている。それでいて、まったく男らしい。 「今まで待っていたけれども、あんまりおそいから迎えに来た」と美禰子のまん前に立った。見おろして笑っている。 「そう、ありがとう」と美禰子も笑って、男の顔を見返したが、その目をすぐ三四郎の方へ向けた。 「どなた」と男が聞いた。 「大学小川さん」と美禰子が答えた。  男は軽く帽子を取って、向こうから挨拶をした。 「はやく行こう。にいさんも待っている」  いいぐあい三四郎追分へ曲がるべき横町の角に立っていた。金はとうとう返さずに別れた。

https://anond.hatelabo.jp/20241002005552

一一

 このごろ与次郎学校文芸協会切符を売って回っている。二、三日かかって、知った者へはほぼ売りつけた様子である与次郎それから知らない者をつかまえることにした。たいていは廊下でつかまえる。するとなかなか放さない。どうかこうか、買わせてしまう。時には談判中にベルが鳴って取り逃すこともある。与次郎はこれを時利あらずと号している。時には相手が笑っていて、いつまでも要領を得ないことがある。与次郎はこれを人利あらずと号している。ある時便所から出て来た教授をつかまえた。その教授ハンケチで手をふきながら、今ちょっとと言ったまま急いで図書館はいってしまった。それぎりけっして出て来ない。与次郎はこれを――なんとも号しなかった。後影を見送って、あれは腸カタルに違いないと三四郎に教えてくれた。

 与次郎切符販売方を何枚頼まれたのかと聞くと、何枚でも売れるだけ頼まれたのだと言う。あまり売れすぎて演芸場はいりきれない恐れはないかと聞くと、少しはあると言う。それでは売ったあとで困るだろうと念をおすと、なに大丈夫だ、なかに義理で買う者もあるし、事故で来ないのもあるし、それからカタルも少しはできるだろうと言って、すましている。

 与次郎切符を売るところを見ていると、引きかえに金を渡す者からはむろん即座に受け取るが、そうでない学生にはただ切符だけ渡している。気の小さい三四郎が見ると、心配になるくらい渡して歩く。あとから思うとおりお金が寄るかと聞いてみると、むろん寄らないという答だ。几帳面わずか売るよりも、だらしなくたくさん売るほうが、大体のうえにおいて利益からこうすると言っている。与次郎はこれをタイムス社が日本百科全書を売った方法比較している。比較だけはりっぱに聞こえたが、三四郎はなんだか心もとなく思った。そこで一応与次郎に注意した時に、与次郎の返事はおもしろかった。

相手東京帝国大学学生だよ」

いくら学生だって、君のように金にかけるとのん気なのが多いだろう」

「なに善意に払わないのは、文芸協会のほうでもやかましくは言わないはずだ。どうせいくら切符が売れたって、とどのつまり協会借金になることは明らかだから

 三四郎は念のため、それは君の意見か、協会意見かとただしてみた。与次郎は、むろんぼくの意見であって、協会意見であるとつごうのいいことを答えた。

 与次郎の説を聞くと、今度は演芸会を見ない者は、まるでばかのような気がする。ばかのような気がするまで与次郎講釈をする。それが切符を売るためだか、じっさい演芸会を信仰しているためだか、あるいはただ自分の景気をつけて、かねて相手の景気をつけ、次いでは演芸会の景気をつけて、世上一般空気をできるだけにぎやかにするためだか、そこのところがちょっと明晰に区別が立たないものから相手はばかのような気がするにもかかわらず、あまり与次郎の感化をこうむらない。

 与次郎第一に会員の練習に骨を折っている話をする。話どおりに聞いていると、会員の多数は、練習の結果として、当日前に役に立たなくなりそうだ。それから背景の話をする。その背景が大したもので、東京にいる有為青年画家をことごとく引き上げて、ことごとく応分の技倆を振るわしたようなことになる。次に服装の話をする。その服装が頭から足の先まで故実ずくめにでき上がっている。次に脚本の話をする。それが、みんな新作で、みんなおもしろい。そのほかいくらでもある。

 与次郎広田先生原口さんに招待券を送ったと言っている。野々宮兄妹と里見兄妹には上等の切符を買わせたと言っている。万事が好都合だと言っている。三四郎与次郎のために演芸万歳を唱えた。

 万歳を唱える晩、与次郎三四郎下宿へ来た。昼間とはうって変っている。堅くなって火鉢そばへすわって寒い寒いと言う。その顔がただ寒いのではないらしい。はじめは火鉢へ乗りかかるように手をかざしていたが、やがて懐手になった。三四郎与次郎の顔を陽気にするために、机の上のランプを端から端へ移した。ところが与次郎は顎をがっくり落して、大きな坊主頭だけを黒く灯に照らしている。いっこうさえない。どうかしたかと聞いた時に、首をあげてランプを見た。

「この家ではまだ電気を引かないのか」と顔つきにはまったく縁のないことを聞いた。

「まだ引かない。そのうち電気にするつもりだそうだ。ランプは暗くていかんね」と答えていると、急に、ランプのことは忘れたとみえて、

「おい、小川、たいへんな事ができてしまった」と言いだした。

 一応理由を聞いてみる。与次郎は懐から皺だらけの新聞を出した。二枚重なっている。その一枚をはがして、新しく畳み直して、ここを読んでみろと差しつけた。読むところを指の頭で押えている。三四郎は目をランプのそばへ寄せた。見出し大学の純文科とある

 大学外国文学科は従来西洋人担当で、当事者はいっさいの授業を外国教師に依頼していたが、時勢の進歩と多数学生の希望に促されて、今度いよいよ本邦人講義必須課目として認めるに至った。そこでこのあいだじゅうから適当人物を人選中であったが、ようやく某氏に決定して、近々発表になるそうだ。某氏は近き過去において、海外留学の命を受けたことのある秀才から至極適任だろうという内容である

広田先生じゃなかったんだな」と三四郎与次郎を顧みた。与次郎はやっぱり新聞の上を見ている。

「これはたしかなのか」と三四郎がまた聞いた。

「どうも」と首を曲げたが、「たいてい大丈夫だろうと思っていたんだがな。やりそくなった。もっともこの男がだいぶ運動をしているという話は聞いたこともあるが」と言う。

しかしこれだけじゃ、まだ風説じゃないか。いよいよ発表になってみなければわからないのだから

「いや、それだけならむろんかまわない。先生関係したことじゃないから、しかし」と言って、また残りの新聞を畳み直して、標題を指の頭で押えて、三四郎の目の下へ出した。

 今度の新聞にもほぼ同様の事が載っている。そこだけはべつだんに新しい印象を起こしようもないが、そのあとへ来て、三四郎は驚かされた。広田先生がたいへんな不徳義漢のように書いてある。十年間語学教師をして、世間には杳として聞こえない凡材のくせに、大学で本邦人外国文学講師を入れると聞くやいなや、急にこそこそ運動を始めて、自分の評判記を学生間に流布した。のみならずその門下生をして「偉大なる暗闇」などという論文を小雑誌に草せしめた。この論文零余子なる匿名のもとにあらわれたが、じつは広田の家に出入する文科大学小川三四郎なるものの筆であることまでわかっている。と、とうとう三四郎名前が出て来た。

 三四郎は妙な顔をして与次郎を見た。与次郎はまえから三四郎の顔を見ている。二人ともしばらく黙っていた。やがて、三四郎が、

「困るなあ」と言った。少し与次郎を恨んでいる。与次郎は、そこはあまりかまっていない。

「君、これをどう思う」と言う。

「どう思うとは」

「投書をそのまま出したに違いない。けっして社のほうで調べたものじゃない。文芸時評の六号活字の投書にこんなのが、いくらでも来る。六号活字ほとんど罪悪のかたまりだ。よくよく探ってみると嘘が多い。目に見えた嘘をついているのもある。なぜそんな愚な事をやるかというとね、君。みんな利害問題動機になっているらしい。それでぼくが六号活字を受持っている時には、性質のよくないのは、たいてい屑籠へ放り込んだ。この記事もまったくそれだね。反対運動の結果だ」

「なぜ、君の名が出ないで、ぼくの名が出たものだろうな」

 与次郎は「そうさ」と言っている。しばらくしてから

「やっぱり、なんだろう。君は本科生でぼくは選科生だからだろう」と説明した。けれども三四郎には、これが説明にもなんにもならなかった。三四郎は依然として迷惑である

「ぜんたいぼくが零余子なんてけちな号を使わずに、堂々と佐々木与次郎署名しておけばよかった。じっさいあの論文佐々木与次郎以外に書ける者は一人もないんだからなあ」

 与次郎はまじめである三四郎に「偉大なる暗闇」の著作権を奪われて、かえって迷惑しているのかもしれない。三四郎はばかばかしくなった。

「君、先生に話したか」と聞いた。

「さあ、そこだ。偉大なる暗闇の作者なんか、君だって、ぼくだって、どちらだってかまわないが、こと先生人格関係してくる以上は、話さずにはいられない。ああい先生から、いっこう知りません、何か間違いでしょう、偉大なる暗闇という論文雑誌に出ましたが、匿名です、先生の崇拝者が書いたものですから安心なさいくらいに言っておけば、そうかで、すぐ済んでしまうわけだが、このさいそうはいかん。どうしたってぼくが責任を明らかにしなくっちゃ。事がうまくいって、知らん顔をしているのは、心持ちがいいが、やりそくなって黙っているのは不愉快でたまらない。第一自分が事を起こしておいて、ああいう善良な人を迷惑状態に陥らして、それで平気に見物がしておられるものじゃない。正邪曲直なんてむずかしい問題は別として、ただ気の毒で、いたわしくっていけない」

 三四郎ははじめて与次郎を感心な男だと思った。

先生新聞を読んだんだろうか」

「家へ来る新聞にゃない。だからぼくも知らなかった。しか先生学校へ行っていろいろな新聞を見るからね。よし先生が見なくってもだれか話すだろう」

「すると、もう知ってるな」

「むろん知ってるだろう」

「君にはなんとも言わないか

「言わない。もっともろくに話をする暇もないんだから、言わないはずだが。このあいから演芸会の事でしじゅう奔走しているものから――ああ演芸会も、もういやになった。やめてしまおうかしらん。おしろいをつけて、芝居なんかやったって、何がおもしろものか」

先生に話したら、君、しかられるだろう」

しかられるだろう。しかられるのはしかたがないが、いかにも気の毒でね。よけいな事をして迷惑をかけてるんだから。――先生道楽のない人でね。酒は飲まず、煙草は」と言いかけたが途中でやめてしまった。先生哲学を鼻から煙にして吹き出す量は月に積もると、莫大なものである

煙草だけはかなりのむが、そのほかになんにもないぜ。釣りをするじゃなし、碁を打つじゃなし、家庭の楽しみがあるじゃなし。あれがいちばんいけない。子供でもあるといいんだけれども。じつに枯淡だからなあ」

 与次郎はそれで腕組をした。

「たまに、慰めようと思って、少し奔走すると、こんなことになるし。君も先生の所へ行ってやれ」

「行ってやるどころじゃない。ぼくにも多少責任があるから、あやまってくる」

「君はあやまる必要はない」

「じゃ弁解してくる」

 与次郎はそれで帰った。三四郎は床にはいってからたびたび寝返りを打った。国にいるほうが寝やす心持ちがする。偽りの記事――広田先生――美禰子――美禰子を迎えに来て連れていったりっぱな男――いろいろの刺激がある。

 夜中からぐっすり寝た。いつものように起きるのが、ひどくつらかった。顔を洗う所で、同じ文科の学生に会った。顔だけは互いに見知り合いである。失敬という挨拶のうちに、この男は例の記事を読んでいるらしく推した。しかし先方ではむろん話頭を避けた。三四郎も弁解を試みなかった。

 暖かい汁の香をかいでいる時に、また故里の母から書信に接した。また例のごとく、長かりそうだ。洋服を着換えるのがめんどうだから、着たままの上へ袴をはいて、懐へ手紙を入れて、出る。戸外は薄い霜で光った。

 通りへ出ると、ほとんど学生ばかり歩いている。それが、みな同じ方向へ行く。ことごとく急いで行く。寒い往来は若い男の活気でいっぱいになる。そのなかに霜降り外套を着た広田先生の長い影が見えた。この青年の隊伍に紛れ込んだ先生は、歩調においてすでに時代錯誤である。左右前後比較するとすこぶる緩漫に見える。先生の影は校門のうちに隠れた。門内に大きな松がある。巨大の傘のように枝を広げて玄関をふさいでいる。三四郎の足が門前まで来た時は、先生の影がすでに消えて、正面に見えるものは、松と、松の上にある時計台ばかりであった。この時計台時計は常に狂っている。もしくは留まっている。

 門内をちょっとのぞきこんだ三四郎は、口の中で「ハイドリオタフヒア」という字を二度繰り返した。この字は三四郎の覚えた外国語のうちで、もっとも長い、またもっともむずかしい言葉の一つであった。意味はまだわからない。広田先生に聞いてみるつもりでいる。かつて与次郎に尋ねたら、おそらくダーターファブラのたぐいだろうと言っていた。けれども三四郎からみると二つのあいだにはたいへんな違いがある。ダーターファブラはおどるべき性質のものと思える。ハイドリオタフヒアは覚えるのにさえ暇がいる。二へん繰り返すと歩調がおのずから緩漫になる。広田先生の使うために古人が作っておいたような音がする。

 学校へ行ったら、「偉大なる暗闇」の作者として、衆人の注意を一身に集めている気色がした。戸外へ出ようとしたが、戸外は存外寒いから廊下にいた。そうして講義あいだに懐から母の手紙を出して読んだ。

 この冬休みには帰って来いと、まるで熊本にいた当時と同様な命令がある。じつは熊本にいた時分にこんなことがあった。学校休みになるか、ならないのに、帰れという電報が掛かった。母の病気に違いないと思い込んで、驚いて飛んで帰ると、母のほうではこっちに変がなくって、まあ結構だったといわぬばかりに喜んでいる。訳を聞くと、いつまで待っていても帰らないから、お稲荷様へ伺いを立てたら、こりゃ、もう熊本をたっているという御託宣であったので、途中でどうかしはせぬだろうかと非常に心配していたのだと言う。三四郎はその当時を思いだして、今度もまた伺いを立てられることかと思った。しか手紙にはお稲荷様のことは書いてない。ただ三輪田のお光さんも待っていると割注みたようなものがついている。お光さんは豊津の女学校をやめて、家へ帰ったそうだ。またお光さんに縫ってもらった綿入れが小包で来るそうだ。大工の角三が山で賭博を打って九十八円取られたそうだ。――そのてんまつが詳しく書いてある。めんどうだからいかげんに読んだ。なんでも山を買いたいという男が三人連で入り込んで来たのを、角三が案内をして、山を回って歩いているあいだに取られてしまったのだそうだ。角三は家へ帰って、女房にいつのまに取られたかからないと弁解した。すると、女房がそれじゃお前さん眠り薬でもかがされたんだろうと言ったら、角三が、うんそういえばなんだかかいだようだと答えたそうだ。けれども村の者はみんな賭博をして巻き上げられたと評判している。いなかでもこうだから東京にいるお前なぞは、本当によく気をつけなくてはいけないという訓誡がついている。

 長い手紙を巻き収めていると、与次郎そばへ来て、「やあ女の手紙だな」と言った。ゆうべよりは冗談をいうだけ元気がいい。三四郎は、

「なに母からだ」と、少しつまらなそうに答えて、封筒ごと懐へ入れた。

里見お嬢さんからじゃないのか」

「いいや」

「君、里見お嬢さんのことを聞いたか

「何を」と問い返しているところへ、一人の学生が、与次郎に、演芸会の切符をほしいという人が階下に待っていると教えに来てくれた。与次郎はすぐ降りて行った。

 与次郎はそれなり消えてなくなった。いくらつらまえようと思っても出て来ない。三四郎はやむをえず精出して講義を筆記していた。講義が済んでから、ゆうべの約束どおり広田先生の家へ寄る。相変らず静かである先生茶の間に長くなって寝ていた。ばあさんに、どうかなすったのかと聞くと、そうじゃないのでしょう、ゆうべあまりおそくなったので、眠いと言って、さっきお帰りになると、すぐに横におなりなすったのだと言う。長いからだの上に小夜着が掛けてある。三四郎は小さな声で、またばあさんに、どうして、そうおそくなったのかと聞いた。なにいつでもおそいのだが、ゆうべのは勉強じゃなくって、佐々木さんと久しくお話をしておいでだったという答である勉強佐々木に代ったから、昼寝をする説明にはならないが、与次郎が、ゆうべ先生に例の話をした事だけはこれで明瞭になった。ついでに与次郎が、どうしかられたかを聞いておきたいのだが、それはばあさんが知ろうはずがないし、肝心の与次郎学校で取り逃してしまたかしかたがない。きょうの元気のいいところをみると、大した事件にはならずに済んだのだろう。もっと与次郎心理現象はとうてい三四郎にはわからないのだから、じっさいどんなことがあったか想像はできない。

 三四郎は長火鉢の前へすわった。鉄瓶がちんちん鳴っている。ばあさんは遠慮をして下女部屋へ引き取った。三四郎はあぐらをかいて、鉄瓶に手をかざして、先生の起きるのを待っている。先生は熟睡している。三四郎は静かでいい心持ちになった。爪で鉄瓶をたたいてみた。熱い湯を茶碗についでふうふう吹いて飲んだ。先生は向こうをむいて寝ている。二、三日まえに頭を刈ったとみえて、髪がはなはだ短かい。髭のはじが濃く出ている。鼻も向こうを向いている。鼻の穴がすうすう言う。安眠だ。

 三四郎は返そうと思って、持って来たハイドリオタフヒアを出して読みはじめた。ぽつぽつ拾い読みをする。なかなかわからない。墓の中に花を投げることが書いてある。ローマ人薔薇を affect すると書いてある。なんの意味だかよく知らないが、おおかた好むとでも訳するんだろうと思った。ギリシア人は Amaranth を用いると書いてある。これも明瞭でない。しか花の名には違いない。それから少しさきへ行くと、まるでわからなくなった。ページから目を離して先生を見た。まだ寝ている。なんでこんなむずかしい書物自分に貸したものだろうと思った。それから、このむずかしい書物が、なぜわからないながらも、自分の興味をひくのだろうと思った。最後広田先生は必竟ハイドリオタフヒアだと思った。

2023-12-02

ほっこりゴルフ屋さん

ほっこりゴルフ屋さんのビデオテープ

読んでみた感想

最悪でした

先に言っときます、他の話のほっこり夫人

価値を平均70ぐらいだとすると

この話の価値は-1億ぐらいですね

うん、もう読み終わるとそもそもこいつが存在しなければこんな悲劇は起きなかったのでは…?としか思えませんでした

それで人間としての価値ダントツ最下位

メガネですね。点数が-1万ぐらいか

一緒に回ってた仲良しのゴルフ仲間をね

実験台にしまではまあギリ許容範囲なんすよ

問題は先だった妻の思いと巣立った子供を捨ててゴルフの実力を手に入れようとしてるとこですね。これが-9999点分ぐらい

あのさ、あんた本当に父親なの?

そんなに子供って巣立ったか父親を忘れちゃうもんですか?あんたみたいなオトコでも

子供にとっては唯一無二の血の繋がった家族でしょ?嫌でしょ故郷に帰ったら自宅が更地になっていて、公園ゴミを拾う男が実の父親だったって

しかも、子供はお母さんと死別してるんよ

これ、もう虐待だよ、児相案件だよ

子供はある日突然父親破滅した理由を知るんだよしかもそれが「ゴルフで楽に実力を手に入れるためにビデオ見ました」だよ

んで、

実験台にされた教習所教官の恐 見世

まあ10点ぐらいにしようかと思ったんだけど

ビデオメガネに渡してしまったのとクソ夫人に会ってしまったので残念ながら

1000点ぐらい

話は変わるけど、三回見ると死ぬ絵ってあるじゃん。でも考えてみ

あれ、三回もチャンスくれる上に死なせてくれるんだぜ。

に対してこのビデオはフルで見た場合最悪一回で人生終わるからね。しかも死なせてくれないからね、ホームレスになってゴミ漁って死ぬのを待つだけの最悪な日々だから

もうタイトル死刑宣告に変えた方がいいと思うし、財団はこのビデオ夫人をさっさと収容した方がいい。間違いなく

で、偉振は多分気づいてたよね

最初の下手なプレーを見て笑ってたのは失敗を嘲笑ってたんじゃなくてビデオを見てないことを確認して笑ってたんだよねたぶん

からその後急に実力が付いたの見て「ああ」

ってなってたんよね。ここでビデオを見たことを察してしまったんよね

偉振、お前だけは点数50点ぐらいあげるよ

お前だよこの話でマトモなのは

しかし、この漫画ありま猛(連ちゃんパパの作者)が作画担当なのだけどこの話だけは全部ありま猛が考えてないか??

ほっこり夫人と見せかけて中身は連ちゃんパパの主人公なんじゃないか??

と思うぐらい最悪でした

読む時は次の話も読んだ方がいいです

余計最悪な気分になるので

てか全部読んだ方がいい、この巻は

2021-05-14

砂金でしゅ。お釣りはいらんぶぁい。

さて、デリヘルについて整理しようか。

人妻ものは相当ハードルが高いね。公称40代って50の化け物が出てくる可能性も十分あるわけでしょ。

30代前半くらいを目指しているのならこれは厳しい。

から熟女秘密基地は厳しすぎるわ。

灰被りも基本ホテヘルなので自宅OKかどうかを一々確認するのはだるい

妻蝕も出勤数がすくないからどうかな・・・ただマイナーな店ほどアレな例もあるしな

であれば右河で平仄の26でいくのもテと思われるぞ、…バクチだがな。

100分1万のアレは完全嘘だからかかわらないほうが良い。

で、今までアタリかまあアリか、と判定できた女の振り返りもあって良いのではないかね。

例のデルモ

写メを見るとかなり積極的更新しているしキャピキャピわちゃわちゃしてるのでいい感じかと思うが、

セックスは全く積極的でない。エロさもない。悪い意味素人感覚。コレはハズレ。

大してもうひとり、彼氏持ちのアレ。

口コミバク増とか言ってて、なるほどそれはそうなのかもしれん

会員限定とかヤリまくってない限り・・

見世範囲が大きいほどそれなりにセックス積極度は高いことはわかる

顔出ししないだけ渋いのだ

いやあ

からないことだらけだなあ

あとは金の整理もしないと

写メ見ても、双月庵みたいな感じでオイオイオイオイってリヴァイしかねないパターンはあるぞ

思い出せ

草月は、

…男は何で、写メで隠れた部分を良性補正してしまうのか

あそこから悪くなった方を想像してくれないと困るのだが

まあ正直ヤレなくはない

LFとか、昔のバンビーノのあれみたいにマッサージお茶を濁すくらいの巨デブくらいのクソハズレではない

クソハズレではないからこそ、記憶から失われつぇいまう

でも、店の名前すら忘れたがエロさ前回の女なら全然オッケーだったりもする

そういうのはロコガールみたいな掘り出し物の方が多かったようにも思う

だとするとアタr志位お店の方が割引も聞いて、・・・いやいや面倒だな探すの

とわいえ、アリかな、ありかもえね

…で、検索してみると、結局今日は偶アタリがすくない日っぽいね

2019-03-25

アンヘレスプールサイドショーについて

フィリピン、アンヘレスプールサイドショーを見て、

ウォーキングストリートにあるゴーゴーバーに行ってきた。

ネット情報で予習はしたが、

特にプールサイドショーについてはあまり情報がなかったので残しておく。


プールショーについて、前段階の情報としてスコアバーズ(Score birds)ホテルにて開催。

オークション形式女性落札しアフターも楽しめると言うものだった。

※実際にはABCホテルでも開催されており、ガイドに聞くとこちらの方が有名との事だった。


まずスコアバーホテル前の入口にて、500ペソの支払いを行い、ワンドリンクチケットビーズネックレスのような輪っかをもらう。

ドリンクを頼んでモデルが出るのを待つが、14時開始のはずが、始まりは当然のように1時間程度遅れた。

なお13時半ぐらいに行けば、良い席を確保することが可能


始まると前座の借り物競争などが行われたあとに、

番号が振られたモデルが綺羅びやかな衣装プールサイドに降りてきて紹介される。

このとき人気投票も兼ねているらしく、ビーズをショーの最中プールに向かって投げ込む。

投げ込まれた量が人気の度合いを示しているが、1位になった女の子表彰される・・・といった事はなかった。

ただの人気の目安、チップのようなもののようだった。

なお、ビーズは中でも1本100ペソで売られており、買い増すことが可能わたしときは大体1位は3000ペソ分ぐらいのビーズを投げ込まれていた。


人気投票が終わると、出ているモデルオークション形式で「席について会話する権利」が観客に売られる。

手を上げて金額を近くにいるスタッフにつたえれば、勝手に進んでいく。

人気の有無で金額は変わるが、大体多くても3,000ペソも払えば権利は買える。

ただし、わたし場合、2,000ペソ落札したはずが、4,500ペソ請求された。チップみたいなものだろうと深く考えないことにした。


落札すると女の子が席につき、1対1で会話することが出来る。

※膝の上に乗せて体を触ることも可能

アフターについては交渉次第だが、バージンの女の子も出ており断られたり、

そもそも出演者はゴーゴーバーモデルのため、夜にバーに来てくれと言われ、結局2度払いする事になる場合もあるそうだ。


そこからは終了時間までプールサイドで玉入れだったり、ビールの一気飲みだったり適当なショーが開催されているが、こちらは割愛する。

出ているモデルはすべてゴーゴーバースタッフであり、夜までのための顔見世といった感じだった。

また配布されたリストに書かれた20名の内5名程度は欠席しており、フィリピン気質を伺わせる。

ゴーゴーバーについてはまた別途記載する。

2019-03-12

暴力簡単に屈する人が多くてほっとする

卑怯者は俺だけじゃない

俺だけが雑魚じゃない

そう知ってホッとする

日本人でよかったアニメ見世っと

2016-04-11

ラブライブ!中の人

μ'sから世代交代する予定のラブライブ!サンシャイン!!ユニットAqoursPVを眺めつつ思ったこと。


ハッキリ言って、ラブライブ!中の人に求められるのは無理難題だらけ。

アニメ企画である以上、まずプロ役者であることが大前提。その上で歌って踊れて、そして平均以上のルックスを備えている若い女性であること。

更にユニットでの活動が根幹にあるので仲間としての人間性も大事だし、各種イベントラジオニコ生での顔見世もこなせる愛嬌がないとダメ


正直、これらを要件を満たすスーパーウーマンが9人も揃うなんてあり得ないと思っていたけど、ラブライブ!がμ'sで終わらなかったということは、そういう芸達者な人ないし、今後の可能性を十二分に期待できる人を発掘したってことなんだろうな。

冗談抜きに驚異的である


まあでも、特に女性声優供給過多と言われているし、それだけ成り手がいる今だからこそ選抜できたのかも。

あとは、それだけの選りすぐりに見合う待遇があれば問題なしと。


才能ある人達に相応しい舞台が用意されることを願うばかりである

2015-10-05

[]吉原炎上

4点/5点満点

________

ずっと観ようと思っていたので、やっと観れて大満足!!!

舞台もかなりリアル?で、当時のイメージが更についた

ただ気になったのは遊女立ち位置と扱いの良さ

まず遣り手婆も楼主も遊女あんなにペコりまくることがあるのか?

毎日、楼主が遊女の部屋を挨拶に回るなんて有り得ないでしょ…

中梅楼は相当な大見世であったから、そして女郎たちの稼ぎが良かったから?

そもそも若汐、花魁って呼ばれるのはや過ぎだとも思った

あと羅生門河岸、もう少し悲惨な感じでも良かったよな〜

折檻が甘すぎ問題もあったな

菊川が客に小便を引っ掛けた時、若汐が足抜けをしかけた時

足抜けなんかした日にゃ死ぬ直前まで折檻されるのが普通のはず

周りの女郎見せしめにする為にも、布団でくるまれて放置されるだけなんて有り得ない

あと小花がかさねにかかって使えなくなったら、鞍替えすると言っていたけど、買い取ってくれる見世もないだろうから普通は死に部屋放置だろうにな〜

と、少し遊郭勉強してると疑問に思う事はあるけど、女たちの心情はかなり分かった

菊川旦那をとられた女にお金貸しちゃうところとか、思わず「良い人過ぎ…」とため息つきました

けど、実際自分があの状況になって、完全に関係を切れるかって言われたら微妙だな

あと小花が「噛んで!」と発狂してたシーン

それを見て娼妓としてのプライド人間としてのプライドのあり方を見詰めなおした若汐=紫

ここはもう少し若汐の気持ちの変化を見たかった

はじめあんなにうぶな感じで来てたのが、気づいたら身請けも断って遊女としての意地を張る程の「花魁」になりあがっていた紫

その成長をもう少し見たかったな〜

若様と若汐、若様とお春

まず若様、若汐抱かない問題

これは若汐からしたらショックだと思うな〜

自分も抱かれないコンプレックス抱えてた事あるからなんとなく理解した

けど、それを生業にしてる女性からしたらふざけんなくらいのもんだろうな

とにかくなんだかんだ言っても、若様は若汐の「処女性」を神聖視してたってこと

じゃなきゃ「身も心も娼婦に成り下がった」なんてひどい言い回ししないよね

そんな現実から目をそらして離れていったくせに、いざとなったら「身請けしたい」だなんて、都合良すぎるよね〜

断る若汐の気持ちも分かる

そして若様とお春の春爛漫問題

火事になってもなおお互いを求め合う二人

なんとなくわかるんだよな〜

もう、前後の事考えず、ただただ目の前の人を手に入れたい!みたいな

そんで若様全然空想になんかに生きてないじゃん、現実のお春抱いてんじゃん…

最後に若汐が若様にすがりにいっちゃう問題

これ本当最悪だよな〜

ここ見て若汐の堕ちた感感じた、あまりにも欲深すぎる

三加和屋に入れあげてるって聞いた時点で自分乗り換えられてる事気づこうよ…

そんでそんな男さっさと切って次の金持ち幸せになろうよ

から火事あったって聞いても吉原に戻るなよ…

はいえもし自分だったらどうかなー

すがりには行かないけど、若様吉原への思いを切って次ぎにいくなんて事出来そうも無いなー

と、やはり遊郭イメージの一つにはなったし、セックス認識も柔らかく(?)なったし面白かったです

にしても「春をひさぐ」なんてかっこいい言い方、得してるのは買う側だけだよな

売る側としちゃ「セックスの代償として金もらう」ってことになんの代わりもないもん

あとやっぱり自分が思ってる程セックスなんて大したもんじゃないんだよなー

男の人はある程度越えてりゃ大抵の女性セックス出来るもんなんだよなー

なんで自分だけ特別なんて思っちゃったりしたんだろ

おやすみなさい。

2014-07-23

http://b.hatena.ne.jp/entry/nejiko.hatenadiary.com/entry/2014/07/23/071540

夫を「主人」て呼ぶのがイヤンっていう話題へのブコメにこういうのがあって、

apricotbarley 文化 言葉 夫婦

私は自分の夫の事を「主人」と言うより「旦那さん」と言う人の方が気持ち悪い。小学生から国語をやり直してこいと思ってしまう。

日常会話では「旦那」派の自分としては「え??何??小学生からやり直せって、何がそんなにいけないの???」となったので調べたんだけど、

だんな【×檀那/旦那

《(梵)dāna音写

1 ほどこし。布施。転じて、布施をする人。檀越(だんおつ)。檀家

商家奉公人などが男の主人を敬っていう語。「店の大―」

商人が男の得意客を、また役者芸人自分のひいき筋を敬っていう語。また一般に、金持ち身分のある男性を敬っていう。「―、これはよい品でございますよ」「顔見世に―衆を招く」

4 妻が夫をいう語。他家の夫をいう場合もある。「お宅の―」

5 妾(めかけ)の主人。パトロン。「―がつく」「―を取る」


えーと、ほどこしとかパトロンとかの意味合いを含む言葉対外的に使うのが気持ち悪いってことでいいんでしょうか。すみません、本当にわかりません。失礼にあたる言葉なら今後使わないようにするので教えてください。

2014-04-22

勧誘をしてこない銀行証券はないですか?

預金をちょいと動かして、ちょいと金額が増えたら、銀行からNISAと投信保険の勧誘電話がかかってきた。

銀行までの往復と、断るための会話を含めて1時間以上使わなきゃいけないし、端から購入するつもりがないので面倒くさい。しか電話口で、NISAは入る予定がないといったら、こんなにお得なのに入らないんですか?みたいなことを言われて、ややイラッとした。別の会社でNISAに加入したって嘘をついてもバレないかな?

しかも、明日は、証券会社新人がわざわざ自宅まで挨拶に来るらしい。電話口で十分なんだよ。そんなに顔が見せたいなら、写メでも送ってくれ。

昔ながらの財閥銀行とか証券会社って、担当が変わるたびにいちいち顔見世とかしてきたりして、そのついでに、変な商品を買わせようとしてくるんだけど、ネット系ならこういうの回避できるのかな?ほんとめんどくさい。

2013-08-21

http://anond.hatelabo.jp/20120521211001

うちは夫がこれだった。最終的に予定していた結婚式キャンセルした。

人知人や親戚への紹介という実利面でも後々まで弊害があったと言わざるを得ない。

彼女にとって結婚式が憧れのふわふわパーティーみたいなイメージだとしたら、正式な顔見世の場だと話してみたらどうかと思う。

 

ただ、もしかしたら彼女は頭では結婚した方がいいと考えながら

感情的には結婚することに強い心理的な抵抗があって

「式を挙げたら結婚が本当のことになってしまう」

と思っているんじゃないかな、という気はする。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん