はてなキーワード: ジャンプGIGAとは
ああ実にイライラするな。
この程度の連中が偉そうに漫画の良し悪しを語りやがって……。
ぎなた式はたった数年前にジャンプGIGAで連載されていた作品だから漫画が好きなら普通に知っているはずじゃん。
ジャンプGIGAなんてジャンプの定期購読をしていれば勝手についてくる。
漫画に使う金がちょっとでもある人間なら大体読んでるレベルだ。
でもはてなーは誰もそれを読んでいない。
読んでいていても思い出さない。
比較しない。
「作者が成長した」とも言わないし「切り口が変わった」とも言えず、ましてや「ぎなた式のが少年漫画っぽくて俺は好きだった」なんて絶対に口にしない。
ありえねえ……この程度の奴らが偉そうに漫画を語るのはありえねえ。
ただザックリと「僕たち漫画とか全然わからないけど~~褒めておくと偉そうにできそうだから持て囃そう~~~」ぐらいの距離感でいるならまだいい。
だがお前らの態度は「漫画に詳しい僕からすると、これはいい作品に感じられますね」なのがマジでありえねえ。
ぎなた式/JC発売記念1話試し読み - 三木有 | 少年ジャンプ+
とはいえ読んだこともない人間しかいないこの地獄のような漫画オンチSNSで語れるのは1話との比較ぐらいだろうな。
俺は相手に合わせられるので1話のURLを貼ってそれと比較する。
お前らと違って立場を分かってるので。
静と弁慶は一点突破で「最後の大会の空気感」なのは流石に説明しなくていいよな。
対してぎなた式は「なぎなたというスポーツのゲーム性」「挑戦することに燃える男子」「男社会にやってきた紅一点の師匠」という3つの柱でバランスを取りつつ少年漫画をしている。
読者はこの3つのうちどれかにヒットすればいいので全体的な当たり判定やフックは多いが、その分個々の突破力は下がりやすく漫画にわかに「すげーの見つけたぜ~~」と褒めてはもらいにくい。
言い方を変えれば作者は少年漫画読者向けの読みやすさを削ってその分を「ネットでイキってる漫画ニワカに褒めてもらいやすくすること」に焦点を当てたと言えるわけだ。
絵柄も「ジャンプ読者に親しみやすい絵柄」から「いい年こいたオッサンが褒めやすい絵柄」へと変更している。
これがまあ見事に現代インターネットというイキリ漫画ニワカだらけのSNSではヒットして大成功だったわけだ。
全2巻で打ち切られた作者の過去を思うと生存戦略を身につけることに成功したというのは腕組みで成長を見守っていた感を思わず出したくなってしまう。
ただ自分としては「+とはいえジャンプ向きの作風からは遠ざかっており、この作風で本誌に帰ってきても成長はないだろうな」という感想を抱いてしまう。
ジャンプ本誌も最近はPPPPPPやアクタージュのような大人向けテイストを持った作品が入り込める余地はあるのだが、それでもそれらは基本的に少年漫画という骨子の中で外側の革を変える程度にとどまっている。
これらの作品は題材とする演劇や落語をある種のスポーツとして描きその中で能力者バトルを行わせることで「勝ち負けによるわかりやすい白黒」や「努力・友情・勝利」を展開出来るように作り込まれている。
静と弁慶のように勝利でも成功でもないものを中心に展開される物語がジャンプで許されるのはギャグ漫画だけだ。
たとえばタツキの短編作品もなんだかんだであれらは「現実とかいうムカツクラスボスを完全勝利でぶん殴るまで」を描く物語としての文脈で組まれている。
いわゆる「男脳」と称されるような問題解決型、勝利追求型の思考回路向けの作品を提供するのがジャンプという雑誌のカラーであり、読者が雑誌やサイトを開く瞬間に期待するのはそれである。
その文脈に逆らうような展開は飛び道具としてはウケるが、長続きはしない。
総じて言えば「ぎなた式はなぎなたという珍しいテーマを使いながらも総合的にはジャンプの文脈としては素直」「静と弁慶は最後までジャンプの文脈に逆らっている」と考えられる。
話題性を作るために一度飛び道具を使って名声を得たのか、それとも作者の才能がジャンプには合わない方向で開花したのか、この部分は実に興味深い。
ぎなた式はロギィの頃と比べて圧倒的に言葉や絵を用いての状況説明が上手くなっていたが、静と弁慶を見るとその能力は曖昧で捕らえ所のないモノを表現する力としてより強く伸ばされている。
この能力は漫画家としての背骨にも出来る強いカードだが、これを使い今後この作家がジャンプで返り咲くのか、別の雑誌で結果を残すのか、漫画をちゃんと読んでいる人間からするとここはものすごく語りたくなるポイントだ。
ガッカリですね。
ぼくたちは勉強ができないとはいわゆるハーレムラブコメ漫画であり、週刊少年ジャンプで連載されていてアニメ化もした作品である。
勉強を通して主人公が美少女たちと仲を深めていくというごく一般的なラブコメだが、週刊少年漫画としては史上初めてヒロイン5人分のルートを描くということで話題になったので知っている人もいるのではないかと思う。
そのぼく勉の作者である筒井先生がジャンプGIGAで読み切りを掲載したので、以前に増田で書かれていたぼく勉の感想を要約とともに紹介する。
作者に嫌われているキャラクターを好きになってつらい
ここで嫌われていると言われているキャラクターはヒロインの1人である武元うるかである。
理由としては以下の通り。
・うるかの話をマルチエンドのサプライズのための前座にされて余韻を台無しにされた。
例:
ところでぼく勉、うどん編ラストが普通にイベントスチル一枚絵だったせいで、花火アップで終わったうるかの悲惨さが増してるの、面白すぎる pic.twitter.com/gVKILw2MSs— タイツマン (@TAICHUMAN) May 25, 2020
・単独表紙の単行本がない。(補足として、元記事が書かれた後に21巻まで出ているが、他のヒロインには単独の表紙がそれぞれ2冊ずつあるにも関わらずうるか単独の表紙は一冊もない)
(参考(日焼けで褐色の子が武元うるか):https://jumpbookstore.com/item_list.html?keyword=%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AF%E5%8B%89%E5%BC%B7%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84 )
・ヒロイン5人の中でうるかだけナンバリングのある長編回が存在せず、その代わりと言われていた回を他のヒロインのルートで踏み台にされる。
・他のヒロインの最終話はそのヒロインと主人公が結ばれた後の様子を描いているにも関わらず、うるかの最終話は他のヒロインの描写に大部分が割かれている。
・うるかの最終話でわざわざ他のヒロインを象徴する花火にフォーカスを当て、煽り文でもそれを強く強調している。すなわちこいつの話は終わったから次にいこうとあえて示唆している。
・解説コラムでうるかの顔の上に「完了」と書き、他のヒロインのルートが終わった後に「Happy end」に書き換える。
作中の描写についての不満がメインだ。
【追記】作者に嫌われているキャラを好きになったら特典でも冷遇されてつらい
この特典とは音声ドラマ(原作のストーリーをアニメの声優が再現したもの)、単行本の描き下ろし、抽選で当たるプレゼントの抱き枕のことを指している。
理由としては以下の通り
・他の4人のヒロインには音声ドラマが作られたのに、武元うるかだけ音声ドラマが作られていない。
・うるかの音声ドラマが欲しいというファンの要望を作者は軽く笑ってあしらう。
・筒井先生は読者からのリプライにほぼ全リプしているのに、うるかのこういった扱いが悲しいというリプライには一言も返事をしない。
・うるか以外のヒロインは単行本で最終回のその後の姿を描き下ろしているが、うるかだけはない。代わりにあるのが他のヒロインのルートがありますよという告知であり無神経にもほどがある。
・読者プレゼントの抱き枕のイラストであえてうるか以外のヒロインも大きく描かれているイラストが使われている。
作品外での扱いの不満がメインだ。
以上のことについて、元増田の感想部分については争いがあるだろうが、実際の扱いについては全て事実である。
ぼくたちは勉強ができないのヒロインである武元うるかは、このように徹底的に、完膚なきまでに、作品内外含めてありとあらゆる面で冷遇された。
こうした格差が生まれる原因がなにかまでこの増田のように断言はしないが、作者の意向に依るものであることに疑問を挟む余地はない。
だから筒井先生の漫画を楽しむのは最悪いいけど、好きになるのは絶対にやめろ。せめてキャラを好きにはなるな。
好きになったキャラがこんな扱いをされても笑顔でいられる人間なんていないだろう。
この増田みたいに長文は書いていなくてもTwitterで嘆いた人、怒った人はたくさんいた。悲しみでアカウントを消した人も何人もいた。
Twitterにわざわざ投稿する人やアカウントまで消してしまう人がいるのだから、黙って傷ついた人はもっと大勢いたことは容易に想像がつくだろう。
これが筒井先生の漫画を好きになる人の未来だから。もしもあなたがキャラを大切にしたいと思っているならば絶対に好きになってはいけない。
ただまあギャンブルに勝って敗者にマウント取りたいなら好きになってもいいかもしれない。
嘆く人には同情するふりをして、恨みを吐く人はアンチ扱いして蔑むようなファンしか残らなかったから。
酷いのになるとコラでうるかの遺影や黒人にフェラやキスするような画像を量産して盛り上がっていた。気に入らない相手を貶すためならどこまでも品性を失えるという好例だろう。
あなたも筒井先生の描いた新作漫画を好きになればもしかしたらそっち側になれるかもしれない。俺はどっち側にもなりたくないからゴメンだけど。
タイトルの通りである。この文章にタイトル以上の何がしかは存在しない。面白いオチも無い。所謂お気持ち文章という奴なので、余程暇か、同じ境遇で涙を飲んだことのある腐女子以外は読まないだろうなと思って書いている。ただただ私個人の慟哭が続くだけであり、意味はなさない。そういったことをご了承頂き読み進めて頂きたい。
それからタイトルで嫌な予感がした人は読まない方がいいと思う。NLで好きなカップリングがある人も避けた方がいい。これは別に読んではいけないというのではなく、単に無意味な時間を過ごさせる自信があるからだ。
私がハマっているジャンルは「食戟のソーマ」という週刊少年ジャンプで連載していた料理バトル漫画だ。
「ああ、あの、メシを食うと女の子の服が脱げるやつだろ?」
そう、それである。実際には男の子もおじさんもおばさんもおじいさんもおばあさんも建築物もみんな脱げるが、ともかくその漫画だ。
ジャンプ本誌での連載を終え、その後ジャンプGIGA(ジャンプの別冊雑誌)で短期連載していた後日談も最終回を迎えた。ここで言う「最終回」はそのジャンプGIGAでの最終回のことである。
ここからはその最終回を含めたファンブックのネタバレもあるので注意されたし。
最終回の配信日、夜中を前に私はスマホを前にうろうろしたりもんどりうったり神に祈ったりして配信を待った。具体的には友人たちに、「最終回を迎えた後の精神状態に異常を来たす可能性が非常に高い。ついてはLINEがめちゃくちゃ荒れるかもしれないが今回ばかりはご容赦願いたい」というLINEを送り、「用意周到過ぎでは?」「骨は拾うからな」などという優しいお言葉を頂戴して過ごした。
今まで推しジャンルが最も推している最中に最終回を迎えたことのなかった私は、最終回という現実に自分の身が耐えられるかわからなかったのである。特に最終回では「未来の話」をやるという予告が最初からあったため、主人公・幸平創真くん(推しカプの受)の結婚エンドや子どもができているエンドがあるのではないかとずっと怯えていた。最近のジャンプではNARUTO然りBLEACH然りそうした最終回が多かったので、もう物凄く怖かった。そういったエンディングが悪いとは言わないが、それまでナルトや一護を応援してきたのに突然知らない子どもに未来を託されても全然感情移入できなかったのである。
そして0時。心臓が異常な爆音を奏でる中、最終回が配信された。震える手でページをめくった。
正直な話、良かった、と思った。
最終回の概要を述べると、25歳になった主人公たちのその後が描かれ、今後もそれぞれのフィールドで料理の道を極めるぜ、みたいな終わり方をした。
主人公である幸平創真くんとヒロインの一人である薙切えりなさんの間に恋心のような特別な感情が芽生えているという表現はあったものの、その描き方が絶妙で、明確に付き合ったり結婚したりという宣言は無かった。各キャラの進路やビジュアル変更について色々物申したい事があったが、とにかく結婚エンドは免れたのである。
よかった。へとへとになったものの、私はひとまず布団に横になった。そしてよりにもよって感想を検索してしまった。これがいけなかったのだが、感想の中に見つけてしまったのである。
「葉山くんの指輪の相手はきっと汐見先輩だよね!」というような言葉を。
ハ?指輪…?
慌てて最終回を読み返すと、確かに、葉山アキラというキャラクターの左手薬指にはあったのだ。どう考えても結婚指輪にしか見えないものが。
その葉山くんこそが、アキ創という私の推しカプの攻めだったのだ。
荒れた。
翌日は一日潰れていた。元々の体調不良もあったのだが、完全に気がふれてしまっていてダメだった。
食戟のソーマを2巻くらいまでしか読んでいないオタクのために葉山アキラというキャラクターについて簡単に解説すると、超嗅覚というめちゃくちゃ高性能の嗅覚を持った主人公のライバル料理人で、プライド高めの銀髪褐色だが心を許した相手には世話焼きオカン気質になるイケメンである。
彼が幼少期、海外のスラム街で親もなく彷徨っていたところで、スパイスの取引で騙されそうになっていた汐見潤という女性を助ける形で出会う。彼女はスパイスの研究者であり、葉山の超嗅覚に着目した。日本に連れてこられた葉山は汐見のもとでスパイスの研究者・料理人としての道を歩むようになる。それもこれも潤のため。自分を救ってくれた彼女の恩に報いたいと努力し続ける。
…というようなキャラクターで、これまでも彼女とのフラグはガンガンに立っていた。葉山自身汐見先輩には自分がいないとダメだみたいな台詞を何度も言っていたし、秋の選抜という一年の料理大会で優勝した時の彼は汐見先輩を抱きしめていたし、彼女を人質にとられて闇堕ちしたりしている。(なお闇堕ちからは創真くんが彼を救っている)
自分で書いていて「そりゃくっつくよな…」的な要素しかない。声を担当されている某方がおまけVTRで「彼は多分女性として汐見先輩のこと大事に思ってると思いますよ」的なことをおっしゃっていたこともあり、いい加減な発言をされない声優さんだからきっと原作サイドからもそういう話があったんだろうとは思っていたが…。
それに理解る(わかる)。きっと葉山くんは遠月を卒業と同時に汐見先輩にプロポーズして、けれどまだ未成年だから20歳になってからという条件をもらって20歳にゴールインしたんだろう。もう手に取るようにわかる。私の推しカプ、アキ創なのに。なんでやねん。
だが問題は、最終回に汐見先輩が一ミリも出てこない上に、指輪の相手についても全く触れられていないことだった。ただ指輪のはまった薬指があるだけ。絶妙にぼかされている。それは我々への思いやりなのか、それとも葉山くんと汐見先輩の間に年齢差が10歳以上あるため明言を避けたのかは未だに不明だ。
LINE告知していた皆に案の定悲しみLINEを送ったところ、「ジャンプで生殖エンドじゃないのは評価に値する」「もしかしたら創真くんとのペアリングかもしれない」「モテるから他の女の子を散らすためのファッション指輪じゃない?」などご提案を頂いた。ありがたいことに別ジャンルなのに二次創作会話文まで送ってくれた友人もいた。ありがとうございます。もちろん創真くんが指輪をしていないか探しまくりました。首にチェーンがないかも目を凝らして見ました。無かった。それも伝えたら「そりゃお前、創真くんは指輪なんかに頓着しないから無くしたんだよ」って言ってくれてありがとう。推しは頓着しませんが私は頓着しまくっています。
なお職場の後輩男子に伝えたら「え…そりゃそこがくっつくと思うんですけど…」って戸惑いがちに言われた。わかってるよそんなの!課金してまでアニメソーマ見てくれてありがとうな!君が作って差し入れてくれた化けるふりかけご飯おいしかったよ!でもやめてよそういう正論で殴るの!…というお気持ちになった。
だが、事態はこれでは終わらなかった。
勝手に受けた時間差爆撃で頭がクラクラしている所で、最終回と同時に二つの重大発表があったのを思い出したのだ。一つはアニメ4期決定。そしてもう一つは、ファンブックの発売決定である。
アニメはもちろんのこと、ファンブックは食戟のソーマファンは多分みんな待ち望んでいたもので、私も純粋に嬉しかった。
しかしハッとした。
もしかしてファンブックであの指輪の話題に触れられてしまうんじゃないか?と。
そこからは更なる地獄の幕開けだった。ジャンプGIGAでの最終回からファンブック発売までは1ヶ月以上あり、その間「ファンブックであの指輪について何か言及されたら死ぬ」とずっと思っていた。もう葉山くんと汐見先輩がくっついたと決めつけて脳内妄想を浮気ものにしたくらいの荒れようだった。
ファンブックについては2019年10月27日現在は電子版配信があるが、発売当時は書籍のみだったので、当日に確実に読めるようにAmazonと楽天とhontoで予約して、近場の本屋も何軒か回って予約した。考えられないかもしれないが私が住んでいる地域ではジャンプ単行本の発売日が一日遅れる。本屋は無理だろうと思っていたが、それでも最後くらい売り上げに貢献したかったし、…今思えばそれよりも、駆けずり回っていると気が紛れたのかもしれない。
ファンブック発売日、仕事から帰ってきて最初から順番に読んでいった。
原作者の先生によるキャラ紹介のところに差し掛かる。葉山くんのページにも汐見先輩のページにも結婚の文字は無かった。
しかし先生へのインタビュー記事の中に、その記載はあった。その小さな「こぼれ話」という記事自体、「元々は創真とえりなを結婚させるエンドにするつもりだった」というものなのでジャブとしてはかなり強力だったのだが、最後にこう付け加えてあった。
空笑いというか、やっぱりなというか。全身の力が抜けた。
この文章の凄いところはそれでも「結婚」の二文字を頑なに出さないところで、あの指輪が何の意味で誰との間の物なのか情報としてはゼロということだ。ある意味二次創作者には優しい。
でも、身勝手な言い分だとわかっていても、他の誰も結婚していないのに、葉山くんだけどうしてと思ってしまった。
他のキャラをくっつけるとファンが暴徒と化すから?(特に創真くんがどのヒロインとくっつくかについては論争が凄かったようだ。)でも葉山くんと汐見先輩はほぼ公式みたいなものだから大丈夫だと思った?単純に公式の推しカプだった?
私がこんなにもショックを受けていても、周りはそうでもないみたいだった。そもそもソーマクラスタの友人がそんなにいないので全体がどうだったのかはわからないが、感想を検索した限りではおめでとうとかよかったねとか、当たり前に二人の関係を受け入れる文言ばかりだった。
元々その二人が好きな人たちが喜ぶのはわかるが他カプクラスタの人たちが祝福しているのも見て、「ああ、これを喜べないファンは私だけなんだ…」と膝をついた。だから二人をくっつけるエンドにしたのかな、だってこの世でこんなに醜く喚いてるの、私だけだもんね。そんな風なことを思って苦しかった。
別ジャンルに喩えて恐縮だが、あっちが刀剣乱舞ならこっちは歴史修正主義者なのである。歴史という概念としての正しさで言えば向こうが圧倒的上。こちらがどんなに原作を読み込んでも、些細なやりとりに萌えを見出しても勝てる筈がない。もちろん上下や勝ち負けなんていうものは二次創作界隈には無いし、意味もない。彼と彼女のカプを好きなファンの人たちと交流はほとんどないけれど、偶然出会った折には皆さんとても優しく接してくれる。カプは何なんですか、と問われるとちょっと困るけれども…そりゃ刀剣男士も隣に突然歴史修正主義者が現れたら驚くよね…ごめんね…という気持ちになる。
つらつら書いたが、ファンの中ですらひとりぼっちになってしまったみたいで、みんなと同じように楽しめなくて、自分だけ公式から置いていかれたみたいで、悲しかった。公式から認知されていないファンなのかなとか(むしろ認知されていたら困るのだが、この時は理性もなくなっていた)、自分勝手にぐるぐる考え込んでしまって鬱々とした。
心にぽっかり穴が空く、という表現があるが、この時の私は頭にがらんどうの穴が空いていた。考えるだけでつらくなるから妄想すら躊躇われて、大好きなカプなのにできるだけ考えないようにしようとしていた。
空いた穴を埋めたくて現実逃避したくて、久しぶりに他のアニメを見たり、他のゲームをしたりしてみた。でも何をしても推しカプ変換してしまう。パロったら楽しそうだなとか、中の人が同じだなとか、トロに推しカプの知識を授けよう…とか、そんなことばかりだった。
さっき突然刀剣乱舞の話を引き合いに出したが、とうらぶも好きだったので、そちらで妄想の息抜きをしようかなとも一瞬思ったが、まるで逃げ道に利用しているみたいでダメだった。とうらぶの私の推しに顔向けが出来ない。
何をしても楽しくなくて、しんどいなあと思った。指輪ネタも無理になってきた。今後どのジャンルでも指輪を贈るネタが無理とか笑える、と笑っていた。
誰かに、自分の思い描いた形になってほしいという理想を押し付けるなんて、なんて傲慢なんだろう。それは作者様に対しても、他のファンの人たちに対しても、作品の内容に対しても。
結局のところ、「自分がどうありたいか?」ということしか私の自由にできる事はない。それがわかってはいても認めるのがずっと辛かったんだなと思う。
それから、自分の妄想や推しカプをあんまり卑下するのも良くないな、と思った。マイナーカプでも、公式から半ば否定されても、私が好きになった二人だから、自分勝手に大事にしたいと思う。
私にできるのは妄想することだけだから、今後も自分が萌えている内は推しカプについて考えていくしかない。苦しい気持ちや後ろめたい気持ちを抱えては、時折下ろして一休みしながら。
…などとまともなことを書いてはみたものの、正直に言うと一日一回は推しカプがくっつかない世界に未練はないので明日地球が終わらないかな?とか思ったりする。何を生き甲斐にしたらいいのかよくわからない。そんな風にぼんやり生きている。
余談だがAppleMUSICに入ったので推しカプソングにできないか色々聞いていたらOfficial髭男dismの「Pretender」を聴いてしまった。コンフィデンスマンJPの曲ということくらいしか知らなかったのに歌詞で死にかけた。
……。
このお気持ち文章を書く前に読んでいた記事でも別のオタクの方がこの曲を推しとの別れの曲としてとらえており、だからApple MUSIC一位なのかな…などとぼんやり思った。
お気持ち文章は以上で終わりです。面白いオチも何もなくてすみません。
食戟のソーマ21〜23巻にアキ創の料理バトルが収録されています。攻めが受けを俺の天使にします。よかったらそれだけでも読んでください。よろしくお願いします。あと最終巻36巻に何回読んでもよくわからない葉山くんによる「俺の幸平創真語り」があります。
あと何故だかよくわからないのだが原作以外からは推されることが多くて、今回大阪であったコラボカフェでも上記の料理バトルで二人が出した料理が同じプレートにセット盛りされてきた。美味しかった。ありがとうございます。
最後に、友人から送られたLINEが強かったので載せておきます。同じように苦しむ腐女子に届きますように。
コミックDAYS…月額960円。講談社系の漫画雑誌13誌。直近の数号分は読める。
マガジンWALKER…月額500円。角川系を中心に他社もふくめて漫画雑誌数十誌と一般誌多数。今号と前号のみ読める。
ジャンプ…月額900円。週刊少年ジャンプと月刊のジャンプGIGA。定期購読開始後のバックナンバーはいつでも読める。
ヤンジャン…月額1300円。週刊ヤングジャンプのみ。過去一年分のバックナンバーのみ読める。
集英社は早急に「集英社の漫画雑誌ぜんぶ読める+バックナンバーは前号まで」で月額1980円のサービスを作れ。
そして角川は講談社に頭を下げてコミックDAYSのアプリUIをマガジンWALKERでも使わせてもらえ。
いったいいつになったら集英社講談社小学館秋田書店角川で合同の漫画雑誌定額プラットフォームができるんだろうな。永遠に無理か。
https://anond.hatelabo.jp/20171016202910
の4つ目です。
https://comic.pixiv.net/viewer/stories/22913
その芸能会復帰に合わせた手記のゴーストライターとして、本人から指名された売れない小説家が主人公。
「なんで俺が?」と怪訝に思いながらも、彼女の話を聞く中で距離は縮まっていき……。
と、あらすじだけを読むと平易な内容に見えるものの、描き方が圧倒的。
女優・真咲遥の天真爛漫さと冷たさを上手く絵に落とし込み、密度の高い内容をテンポよく読ませるのは染谷先生の力量あってこそだと思う。
2冊読み終えた後にはいい邦画を1本見終わった後のような感覚を得られる素晴らしい作品。
https://viewer-bookstore.yahoo.co.jp/?cid=840990
虫愛づる姫君をテーマにした昆虫ホラー『エンブリヲ』の小川幸辰の描く、民俗学に着想を得た河童バイオレンスホラーアクションマンガ。
作者の地元でもある千葉のニュータウンを舞台に、原住民である河童たちと、土地の有力者との軋轢が徐々に広がっていき・・・という、
どこか「平成狸合戦ぽんぽこ」を想起させるようなストーリーライン。
まさにこの人にしか描けないであろう内容と、描線の古っぽい手触りが上手くマッチしている。(女の子の描き方は大分変わってましたが。)
本当は5巻くらいで読みたい内容が2巻にまとまっており、2巻のジェットコースター感が凄まじく読後に謎の爽快感が残る。
https://viewer.bookwalker.jp/03/3/viewer.html?cid=2b96f115-5160-44ee-a6bc-9750a0817bb0&cty=1
妹に連れて行かれたライブをきっかけに男性アイドル「ハピネスハニー」にどハマりしてしまった男オタクの日常を描いた作品。
「好きなものは好きでいいんだ!」ということを全力で肯定してくれて、読むたびに清々しい気持ちになる。
メイン曲が「チュルチュルうっど〜ん」という最高のセンス。
こんなに面白いのに2巻が出ておらず作者さんのツイッターも止まってしまっていてとても残念。
http://www.moae.jp/comic/hyoujounocrown
クアドラブルアクセル(4回転半ジャンプ)に挑む主人公と、彼に影響を受ける冷静なヒロインを描くフィギュアスケートマンガ。
この伸びやかな線でスポーツマンガを描きあげた事自体素晴らしい。
ロマンを追い求める主人公と、ソツなく演技をまとめるヒロインの対比と物語の中でのバランスが良い。
ジャンプの解説もわかりやすくて、フィギュアスケートの見方が多少なりわかったのも個人的には良かった。
https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/798000187/1907
おっかない魔女に恋心を持たれてしまった女義賊を描く、中世ヤンデレ百合ダークファンタジー。
ヤンデレ側と受け入れる側の心情それぞれに説得力があり、それぞれの正義を貫こうとするほどにボタンの違いで最悪の展開になっていくのが最高。
売れれば続刊が出るとのことなので、お気に召したら買ってみてください。
https://comic.pixiv.net/viewer/stories/16119
高校の頃から片思いしてきた本命の親友と、彼の代わりに抱いている今のセフレが入れ替わったら?という作品なのだけど、
タイトルの通りでそう単純な話ではなく、予想を裏切って展開した後の最終話がストレートに良くて普通に泣くという。
自分の抱いていた愛情は何だったのか?を問う、繊細ながらも重厚な作品。あととにかく絵がきれい。
https://comic-walker.com/viewer/?tw=2&dlcl=ja&cid=KDCW_AM01000002010001_68
友人が隠れオタクであることを偶然知り、彼が持っていた同人誌を馬鹿にしてしまい、
その場にいたオタ仲間の少女・ハイジにビンタされてしまうところから物語は始まる。
脳筋テニス少年を主人公に据えた同人青春マンガといった趣で、誓がオタクの側に歩み寄り、
同人制作に触れる過程の中で描かれる誓の人間関係の再構築と、それぞれの姿勢で二次創作というものに向き合うキャラクター達は見るべきものがある。
上で挙げている『ハピネスハニー』にも通じるところはあるのだけれど、好きな作品を好きと言うことを全力で肯定してくれる作品だと思う。
https://shonenjumpplus.com/episode/10833497643049550329
語り継ぐべきジャンプGIGAの遺産。1巻、全4回を無駄なく研ぎ澄ませた作品。
スポーツならなんでも器用に「こなせて」しまう主人公が、男性の鬼門とも呼ばれる薙刀と出会い、選び取るまでを描く。
ストーリーが濃密でありながらメインキャラ以外の作り込みや台詞にも手抜きなく、とにかくマンガとしての完成度が高い。
マンガってやっぱいいな!と思わせてくれる。
今年はこんな感じで。