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はてなキーワード: プラスチックとは

2011-02-18

普通に日記書いていいんだろうか

今日図書館に行って、その後発電所に行ってきた。

図書館ではコンピュータ関連の本と、工業系の素材に関する本を借りてきた。昼間なのに結構人がいた。机で寝ている人もいた。私は寝なかった。

発電所では、展示物が増えていて少し楽しかった。

家に帰ってから書斎の模様替えをした。座ったときににドアのほうを向くように机の向きを変えた。

そのとき、怠けて机の上の物を寄せずに動かしたので、上に置いていたガラスのコップに手をひっかけて落としてしまった。割れた。

予期せぬ作業量の増加にいらいらしそうになるも、コップは寄せて置けよ、と自らに呆れてしまい、淡々掃除機掃除した。その時についでにヘッドのブラシの掃除したら、おもしろいように綺麗になって、新品の使い心地に戻った。楽しい掃除楽しい。もう1個コップを割ろうかと思ったほどだ。

ガラス製のコップはこの世から滅びるべきだ。

まったく作業量が増えてしまったではないか。別にプラスチックでも透明なのはある。どうせ熱湯を注ぐとすぐピシッといくのだから存在する意味がない。葡萄ジュースを飲むためだけにガラスを使っている自分馬鹿しい

2011-02-01

エジプトからの緊急声明

http://774.tumblr.com/post/3029785215/to-all-the-people-of-world-the-people-in-egyptに掲載されていた英文を和訳しました

世界の人々へ

エジプト国民エジプト政府による包囲攻撃の最中にありますムバラク体制は、現在フェイスブックツイッターを含む人気が高いインターネットサイトへのアクセスを禁止しています。

明日には、政府は三つの携帯電話サービスを停止するでしょう。また、明日になれば固定電話回線も切断されてしまうかもしれない、というニュースも入ってきています。現在エジプトで起こっていることを、報道機関が連絡できないようにするためです

スエズもすでに包囲攻撃にさらされています。政府水道電気供給を停止しました子どもや老人を含む人々は、今喉の渇きに苦しんでいます。病院にいる患者は応急処置すら受けることができません。運動への参加により負傷した市民道路に横たえられていますが、彼らを救助しようとする動きを機動隊が妨害するのです

また、運動に参加したことで殺された市民家族らは、彼らの息子を埋葬しようにも、遺体を引き取ることもできません。この写真は北サイニ(エルシェイク・ゾヤ・シティ)と西エジプト(アル・サロム)のものです機動隊は、抵抗する市民弾圧しています。イスマイリアで、アレクサンドリアで、ファヨウムで、Shbin Elkoumで、そしてカイロで、住人が道を行き交う中、機動隊は抵抗する市民弾圧するのです

政府は、エジプトのすべての都市で、抵抗する市民弾圧しようとしています。政府は催涙ガスやゴム弾やプラスチック弾、低濃度のマスタードガスのような化学兵器を、抵抗する市民に対して使用するのです。幾人かの抵抗する市民が、今日機動隊が運転する装甲車に撥ねられ、殺されました。これまでも剣やナイフを忍ばせた私服警官が、抵抗する市民を脅かしてきたのです

エジプトの内務相によって配置された悪党どもがカイロの街を徘徊しています。彼らは抵抗する市民を悪者に仕立て上げ、黒い噂を立てるために自動車に火を放つのです。そうすることで彼らは、カイロやその他の都市においてこの三日間行われてきた平和デモの至るところで見られた、警察による暴力や、国による拷問正当化するのです

現在地元メディアは不気味に沈黙し、国外メデイアから報道は途絶えています。ムバラクとその手下のギャングどもは、今起こっていることを世界に伝えることができるすべてのチャンネルを遮断しているのです。自由を求めるエジプトの人々は、あなたの助けを必要としているのです

手を差し伸べてはくださいませんか?

無辜の市民に発砲する機動隊撮影したおびただしい数の写真ビデオを見るために、アクティビストたちはYoutubeやその他のサイトに殺到しています。警察は、抵抗する市民に対して実弾を使い始めたのです。15歳の少女がすでに負傷し、25歳の男性は口の中を撃たれました。こうしたことがメディアには映らない一方で、明日には同じようなことがますます行われるのです

あなたは黙ったままなのですか?

このような残虐で非人間的な行いを目にしてもなお、あなたは無言のままでいられるのですか?

私たちは多くを望みません。ただ、ここで起こっていることを広く知らしめてほしいです

マリアム・フセイン

2011-01-28

ここ数年に中国で爆発したもの

変電所変圧器

湯沸かし器

・肥だめ

アルコールランプ

爆竹工場

ネットカフェ

シリンダーチェア

・温水便座

・ゆたんぽ

・IH調理器

携帯電話

掃除機

飛行機

・教習車

タクシー

・というか、車全般

バス

タイヤ

マンション

・偽iPod

炭鉱

石油パイプライン

石油コンビナート

飛び降り自殺のおっさん空中で爆発

道路が爆発してバスが吹き飛ばされる

圧力鍋

誕生日ケーキのローソク

プラスチック工場

・油の加工工場

テレビ

・民家

花火工場

・公衆トイレ

郵便小包

団地

ロケット

化学工場

・電動バイク

病院

税務署

テーマパークアトラクション

カラオケ

原子力発電所

懐中電灯

ビール瓶

・カーエアコン

・歩行中の中国人

・風船1500個が爆発

労働教育

・AV女優蒼井そらの人気

マンション価格

労働者の不満

サッカー代表チームに対する怒り

 (順不同)

2011-01-20

インテリアかについて僕が偉そうなことを言う

センター試験が終わったからか、なんだか最近はてな界隈インテリアブームだね。

現役アパレルデザイナーの僕がアドバイスするよ。

関係ねぇだとう?服もインテリアも基本は同じなんだよ!


一点豪華主義を狙え

みんなお金無いよね。毎シーズン何万円もする流行の洋服をぽんぽん買えないよね。

インテリアだって基本長く使うものでしょう?


※服の場合

最初にちょっっと背伸びしてシンプルで長く使えそうなダークカラーの仕立てのいい服をひとつ買おう。

例えば本物のレザーのブルゾンとか、例えばプラダたいな有名ブランドジャケットとか、

カジュアルファッションならアークテリクスのマンパとか、ラベンハムのジャケットでもいい。

そういうの一個持ってればいいよ。

ただモンクレーはやめろあれはもうユニクロきてるのと変わらんあーモンクレーハイハイってなるから

それならまだDUVETICAのほうがいい。

そんなお金すら無い!ってヒトは、最低4万円出して定番の形のPコートを買おう。

そういうちょっと背伸びしたアイテムユニクロやシマムラライトオンで買えるようなシャツパーカーチノパンデニムを合わせるだけでいいんだよ。その時はジャストサイズでね。

アウターのいらない季節なら、デニムだよね。チノでもいいけど。

ディーゼルでもリーバイスビンテージでもGスターでもヒステリックでもいいよ5年後も着てられる定番でお気に入りの一点にケチらずお金を使おう。

したらやっぱりTシャツユニクロライトオンで無地のシンプルなものを買おう。秋ならスウェットパーカーも。

靴は汚れてないきれいなコンバースを履こう。

ほんとそれだけでオシャレに見える。絶対バカにされないから。

時計ネックレスもウォレットチェーンもいらない。バンダナ?とんでもない。

ただ身体が細いヒトは腕にアクセサリをつけると少しごまかせるから、そういうヒトはカシオデータバンクを狙おう。

7000円くらいで買える。

家出ときに鏡の前に立って、バッグも含めて自分の服のブランド数を数えてみて。

ユニクロ、シマムラライトオンたい量販店を覗いて3つ以上あったらそれは危険信号


インテリア場合

服で言うとアウターやボトムなんだけど、じゃぁ部屋で言うとなんだろう。

ソファ?テーブル?キャビネットテレビボード?そういう大物家具だよね。

だけど、ちょっとPCから顔をあげて見回してほしい

きっと君の部屋で一番存在感があるのは絶対TVのはずなんだ。

じゃぁ、TVいいの買おうよ。ここでけちっちゃダメ

どれくらいの広さの家に住むのかにもよるけど、それぞれの部屋には適正なTVの大きさがあるから、その範疇で一番おっきな薄型TVを買おう。

きっと10万円くらいだよね。

じゃぁそのTVにすっごいお金つぎ込んだんだから、そのTVをおもいっきり目立たせるようなコーディネートを考えて自慢しちゃえばいいよ。

その時ホントにソファは赤がいいのかな?カーテンの色はそれでいい?そのガラスばりのローテーブルは間違いじゃない?

IKEAなんかがある都会のヒトはいくらでも安くてシンプル家具があるよ。無印でもいい。

選ぶときポイントはできるだけシックな色目の木目を狙うこと。所謂ウォルナット調。濃いコーヒーブラウンだよ。

なんで木目調だよオレはホストたいクールな部屋にしたいんだよ!っていうヒトもいるかもしらんけど、金属ガラスプラスチックなんかはその他の調度品とバランスをとるのが非常に難しいんだよ。絶対、キャビネットシルバークールな雰囲気なのにソファの色は暖色で、なのにテーブルはガラスライトな感じで、でも間接照明で落ち着く雰囲気、とかになるから

じゃぁガラスだけや、金属だけや、プラだけで家具揃えられるかって言ったら、それは難しいよね?

そんで、さっき服んときも言ったけど余計なアクセサリーはいらないよ。そのスタンドライトもお香たても流木写真立てもいらない。

何部屋あるのか知らないけど、貧乏ならせいぜい1ルームだよね。その部屋に生活するのに最低限必要なもの以外はおいちゃダメ

それとあのよく雑誌とかで見かけるダンボール切ったり、板をホームセンターで買ってきてなんか作るやつ。

ハッキリ言ってあれが一番ダサいから絶対やめよう。

せっかくTVお金かけたのに、部屋にお金いからがんばってます感というか、僕貧乏です感が丸出しになっちゃう。

そんなのかっこ良くできるわけないんだからあんなの信じちゃダメ

そんで仕上げに腐るほど言われてるけど、照明を温かいオレンジに変えちゃえばもう最高だね。


家具はウォルナット木材(調でもOK)でまとめる。ソファーもダークブラウンや黒が好ましいカーテンも絶対無地にしてね間違っても西友とかでチェックのカーテンを買ってきちゃだめ。いや西友はべつにいいけど。

それじゃぁどこで個性だすんだよ!って思うだろうけど、絶対物は増えるんだから

色なんて絶対あとからいくらでも入るからベースにある家具は無彩色にしとかないとほんとに統一感がなくなっちゃう。

それで、じゃぁその超絶シンプルな部屋でどうやって個性だすか、ていうと答えはラグマットです


黒い薄型TV(もう床置きでもいいよ)、ダークブラウンもしくは黒のソファ、同じ色のカーテン、ウォルナット調のテーブル、こんだけベースを暗く揃えたら、ラグマットに好きな色をもってきていいよ。芝生みたいグリーンでも、ショッキングピンクでもいい、ワインレッドでもいい。明るい色のラグを敷こう。

なぜラグかっていうと、ラグだけは基本交換サイクルの早い家具なんだよ。それに値段も手頃。

そのふかふかのラグマットをローテーブルの下に敷けば、もう立派なオシャレルームだよ。

そのうちどうせ部屋なんて物で溢れかえっちゃうんだろうから、とにかく最初ベース作りをシンプルに。

ここさえ間違えなければ絶対成功するよ頑張って!

2011-01-08

増田人気エントリーまとめ(2010年版)

自分WEBサービスを作りたいと思っている人へ(2704users)

http://anond.hatelabo.jp/20101203150748

もう、いいおっさんの年齢なんですが、先日、とあるWEBサービス公開しました

5年ほど前からぼーっと考えていたんですが、如何せん事務職の自分には”創る技術”が無かった。

優れた若い技術者id:amachangとかうらやましい)や、チャレンジ精神あふれる経営者id:hiroyukiegamiとか)が出てくる中うつうつとしている自分に嫌気がさし、4か月前の7月からHTMLプログラム勉強を始めた。

プログラム素人が試行錯誤を繰り返し、幾度もの挫折を乗り越えてエロサイトを作る過程を追った、感動のドキュメンタリー

文明進歩は常に性欲と共にあった…とは言え、ここまでブクマを集めたのはエロの力ではなく、彼の努力が評価されたからだろう。

2010年増田において唯一の2000users越え。堂々の第一位だ。おめでとう。

社会人のための本気の英語学習法(1798users)

http://anond.hatelabo.jp/20100219230508

そろそろ2010年も6分の1が終わろうとしているぜ。元日に立てた今年の目標はどうよ?今年こそTOEICで900点?今年こそ海外留学する?そんな目標は日々の生活に追われてすっかり忘れ去ってることだろう。社会人にとって最も重大な敵は日々の生活が忙しすぎることなんだよな。学生の頃はま自分怠惰であることに自覚できる。「オレ(私)はだめなやつだ…」そんな自己嫌悪にも浸ってられるんだ。でも、社会人はそれがどんなにしょうもない仕事の内容であっても、「オレは毎日仕事をしてるんだ!今日英語勉強をしなくてもいいことにしよう。週末にいっぱいやればいいや」って思うことができるわけだ。

はてなでは恒例とも言える英語勉強ネタ

ブクマはするが勉強はしない、ものぐさなブクマカ心理を考慮した、実践的かつ簡潔な内容が支持されたのだろう。

第二位だ。おめでとう。

ところで、TSUTAYA海外ドラマDVDを借りにいった後輩は英語ができるようになったのだろうか?

吉野屋ソフトバンクだったら(1040users)

http://anond.hatelabo.jp/20100307164305

牛丼並盛で」

牛丼for everybodyキャンペーン適用でよろしいですか」

「なにそれ」

はい、2年分割払いのたいへんお得なキャンペーンです

「いや、ふつうに買いたいだけなんですけど……」

ソフトバンクのわかりにくい料金体系を上手く皮肉ったネタ

派生ネタは…残念ながら広まらなかったようだ。それでも第三位。おめでとう。

行き着けの定食屋DQN撃退法がすごかった(1014users)

http://anond.hatelabo.jp/20100419125641

ここ最近会社の近くにすげえ気に入ったお店ができて、お昼は良く通ってんだよ。

しかし、かならず水曜日に糞DQN客が来て、水曜は避けていたんだ。

この前水曜日でもないのに、俺が飯くっていたら、そのDQN客がきやがって、「うわ~最悪」と思ったけど、食べはじめたばかりだったので、どうしようもなかった。

女性や老人がDQNを撃退して傍観者メシウマ、というよくあるネタだが、これは展開の斜め上っぷりが人気の要因か。

第四位だ。おめでとう。

中学受験の失敗は母親の力が9割(988users)

http://anond.hatelabo.jp/20101211092522

東京都条例に反発して書くわけだけれど、

本当にババアどもはろくな事しないな、ということで

自分の立場からNo More ババアインパクトを語ってみる。

モンスターペアレントを激しく批判してみたら意外に支持を得て戸惑っているエントリ

四位のエントリもそうだが、みんなDQNを攻撃してスカッしたいんだよね。

第五位。おめでとう。

システムが無くなった日(970users)

http://anond.hatelabo.jp/20100904122315

自分ブログに書こうとも思ったのですが、会社が特定されてしまいそうなのでここに書きます。どこかに書かなければならないと思ったのは、この事実を誰かに伝えなければならないと思ったかです

私が勤めていた会社システム屋さんです。2タイプ職場があって、一つはお客に注文を受けてシステムを開発してリリースして終了。もう一つはお客の会社居候させてもらってシステムの維持管理をするというものです。私は後者のほうです

お客は工場も複数構える結構大きな企業で、様々なプラスチック製品コンピューター部品を作るところであります日本だけじゃなくて海外とも取引があったと思います。

こういうエントリがよく伸びるのも、SEが多いはてなならではか。

真偽が怪しいところは増田しいとも言える。第六位。おめでとう。

Twitterは良すぎるのかしら?(961users)

http://anond.hatelabo.jp/20100423202625

私はTwitterが怖い。これだけ人気があるサービスだけれど、私は少なくとも三つの問題点を見て取れる: 1)Twitter心理学にいう「間欠的不規則報酬」のほとんど完璧な実例である。これはスロットマシンが人を惹きつける仕組みと同じ。 2)Twitterを使うことで得られる強力な「人とつながっている感覚」は、脳を騙して「何か有意義な社会的交流を行っている」と思わせてしまいうる。その一方で、脳の別の(古い)部分では、そこに人間の生存にとって重大な何かが欠けていると「分かっている」 3)Twitterは「常時マルチタスク状態」の問題を悪化させる要因の一つであるーーもしかしたら他のものよりもっと強力かもしれない。Twitterをしながら(もちろん、emailでもチャットでも同じ)、深く考え込んだり、フローの状態に入ったりすることはできない。

心理学脳科学的なエッセンスを混ぜ込むと、何故だか記事の説得力が上がるというテクニック。皆も真似してみよう。

第七位だ。おめでとう。

死ぬほど英語勉強してきたからわかる、英語学習限界(956users)

http://anond.hatelabo.jp/20100620143255

俺は英語学習オタクだ。これまでの人生の中で大量の時間英語学習に費やしてきた。中学校から始めて、日本にいてできる英語学習法は殆ど試したと思う。高校時代には学習参考書や問題集を二百冊以上終わらせた。ネイティブの個人家庭教師がついていて、さらにマンツーマン英会話スクールにも通った。大学は迷わず英語学科を選んだ。大学在学中にTOEFLスコアは640を超えた(厳密には覚えていないが、目標が640でそれを超えたのは間違いない)。

英語学習限界悟りつつ社会人として本気で英語学習するはてな村民マジかっけー!

第八位。おめでとう。

水道水500mlに100円も出すとかバカだろ」(944users)

http://anond.hatelabo.jp/20101022175359

未来がハッタリによって支配される5つの理由

理想未来を思い浮かべてみよう。いや、地球最期の男になった自分ゾンビの群れを蹴散らす妄想じゃなくて、社会から見た理想未来を。エネルギークリーンで無尽蔵、品物は豊富で汚い仕事機械が全てやってくれる。みんな幸せでしょ?

でも実は、この未来は既に色んな意味で実現している。そしてこの未来を表す言葉は「屁」だ。

ネット社会の将来に関する翻訳記事。個人的にはいちばん面白く読んだ。

第九位だ。おめでとう。

彼女と愛とセックス結婚について(902users)

http://anond.hatelabo.jp/20101122004732

結婚はいくつでしたい?」

結婚ですか?」

「うん」

結婚願望は、特にありません。」

このシンプル見出しの中に村民を釣るためのキーワードが四つも入っているよ。

第十位に滑りこみ。おめでとう。

2010-12-21

くりかーえーす このポピュリズム

この騒動は 戯曲以下なの

(中略:元歌のママ

ああプラスチック みたい政治

2010-12-20

保温機能つきのマグカップのメモ

普通陶器のマグカップが割れたのを機に、外面が樹脂で内面ステンレスの中空二重構造タイプの保温マグカップを買った。寒い冬をこれとともに乗り切ろうと思って。買ったのは安物。

  • 保温性能自体は、今回の安物しか使ったことがないので良く分からない。
  • 口をつける部分に樹脂とステンレスのつなぎ目がある。このような場合このつなぎ目に汚れがたまりそうな気がする。
  • 汚れた場合に、分解して洗うことができない。
  • 水に付けおきすることもできない。中空部分に浸水する恐れがあるから
  • 陶器なら冷めた飲料レンジで温めなおすことができたが、保温マグカップではできない。そのための保温機能だけど。
  • 取っ手がプラスチックで一点接着なのでちょっと耐久力が不安

2010-12-17

http://anond.hatelabo.jp/20101217133828

 ごめん、何がひどいのか分からない。

ただの眺め終わったおもちゃプラスチックゴミを溶かして成型して断面をマーブル模様にしただけにしか見えないが。

2010-10-29

http://anond.hatelabo.jp/20101029022137

もしウレタン樹脂なら加水分解して案外早く痛むよ。湿気に弱い。ウレタンって、硬いゴムのような柔らかいプラスチックのような感じの素材ね。スポンジ状に加工されたりもする。

下駄箱で大切にしまってあった靴の底が溶けるって話がたまにある。

2010-10-27

夫婦を悩ますイタズラの犯人を突き止めた

都会では珍しくなってきたのかもしれないが、我が地域では未だに近所付き合いが盛んだ。

休日に自宅前の掃除をしていたら、道路を挟んだ向かい側に住んでいるご主人(老人)から相談を受けた。

 老人『増田さん、おはようございます』

 増田おはようございます』

 老人『あぁ・・・増田さんにこんなご相談をするのも申し訳ないのですが、最近このあたりで不審な人物を見たりしませんでしたか?』

 増田『いえ、家内からはそんな話は聞いた覚え無いですが・・・私も朝早く仕事に行って帰ってくるのも遅いもので。何かありましたか?』

 老人『実は・・・』

ご主人の話をまとめるとこんな感じ。

・1ヶ月くらい前からイタズラを受けている。

郵便受けにお菓子の包み紙などのゴミを入れられる。

チャイムを鳴らされて外に出ても誰もいない(いわゆるピンポンダッシュ

・近くの交番相談してみたものの、何の進展もない。

・奥様(老婆)は『近所の方に嫌われてるのではないか』と気を病みすっかり元気を失ってしまった。

・イタズラは主に朝方から夕方にかけて行われる。夜にイタズラを受けたことはない。


お向かいさんには私がこの場所に新居を構えた時から色々とお世話になっているので、ぜひ真相を明らかにしたいと思った。

早速、家に戻り妻にこの件を伝えた。

2階にある妻の部屋からは老夫婦の家の玄関が見えるので、そこに家庭用のビデオカメラを設置することにした。

我が家ビデオカメラは10年近く前のテープタイプ

最大録画時間が3時間程のため、妻がパートで家をでる11時に録画ボタンを押してもらい11~14時の間を撮影することにした。

開始して3日目

仕事を終え帰宅すると『今日もイタズラ被害にあったらしい』と妻が伝えてくれた。

奥様が夕方、郵便受けを見るとゴミが入れられていたようだ。

ビデオ早送りしながら確認したが映ってはいない。悔しい。

正直自分が被害にあっているようで、「何がなんでも犯人を見つけてやる!」と謎の正義感が湧いてきた。

近所の方から何か恨みを買ったのか?

小学生中学生のイタズラか?

さらに2日後。

また被害にあったらしい。

今度はピンポンダッシュ

時間は12時頃。

ドキドキしながらビデオを確認してみる。

ビデオ早送りながら見てると、突然奥様が玄関から出てきた。

周囲をキョロキョロしてる。

・・・・・・あれ?

奥様が出てくるまで、道路には誰もいなかったんですが・・・。

ビデオにはチャイムの音が入ってなかったので、「ひょっとしたらイタズラは奥様の妄想では?」とも考えてしまった。

年齢的には70歳近いご夫婦。ボケが始まっていてもおかしくはない。

んー、いや、でもゴミを入れられてるのは確かだし。

あんまり信じたくないけど心霊現象的なモノなのか?

そして2日後、日曜日

玄関横で洗車をしていたら、犯行現場を見つけた。

ピンポンダッシュ犯人は・・・鳥。

急に門に向かって飛んできた鳥がチャイムボタンを押した瞬間を本当に偶然この目で見た。

10秒後くらいに奥様が玄関から出てきた。

『○○さん!犯人わかりましたー!!!!!!!』

普段大声なんか出さない自分が興奮のあまり大声を出してしまった。

さらに翌日、郵便受けの部分をズームにしてビデオカメラをセットしたら鳥が飛んできて何かを入れてる映像を録ることに成功。

帰宅してからひとりでビデオを確認していたのだが、その瞬間思わずガッツポーズをとってしまった。

夜10時くらいだったので、『夜分に失礼だよ』と妻に怒られながらも衝動を押えきれずお向いさんのお宅へ。

ビデオを見せるとご夫婦そろってとても感謝された。

『あぁ、本当によかった』と言いながら奥様はうっすらと涙をうかべてた。

ずっとつづいていたイタズラに心を痛め、そんなに悩まれてたのですね。

役に立ててよかった。

前回の犯行の際、姿がビデオに映ってなかったのは、我が家ビデオが旧式すぎて画像が鮮明じゃなかったため。

周囲全体を撮影しようと思い、ズームにしてなかったから。

あと、犯人は当然人間だと思い込んでたから、画面に映ってたかもしれない小さな影なんかに気付かなかった。

上書きしちゃってるからもう確認できないけど、もしかしたら鳥が小さく映っていたかも。

あとよくよく話を聞いたら、郵便受けに入ってたゴミチョコレートの包装だったり、プラスチック片だったりキラキラしてるものが多かったらしい。

鳥ってキラキラしたもの集める習性あるの?

なぜこの家が狙われたのかはわからない。

未だに週に1回くらいはゴミを入れられたりピンポンダッシュされてるらしい。

でも隣の奥様は笑顔だ。

ゴミは鳥からのプレゼントなの。チャイムは鳥からの挨拶だと思うことにしたわ。今ではちょっと楽しみになっているんですよ。増田さんのおかげ。』


イタズラの犯人は、いつのまにやら老夫婦の小さなアイドルになっていた。

2010-10-08

http://anond.hatelabo.jp/20101007165049

中世の頃の欧米ではスポーツ観戦なる娯楽は、まだ発明されてなかった。

だから音楽は娯楽として大きな位置をしめていた。

 

だから民衆の娯楽は、酒場フォーク音楽で踊ることだった。

ここの音楽は崇拝されるものではなく、聞き手を遊ばせるためのものだ。

また欧米音楽家には、ルックスや精神的に障害を追っている者も多い。

聞き手は、こいつには音楽しかできないかも、という哀れみの感情から音楽家を支援したりすることもある。

 

一方、いわゆるパトロン、つまり社交界人間ステイタスは、屋敷で、盛大な舞踏会を開くことだった。

ここでは、豪華なものが受ける。いわばパトロンに対する偶像崇拝

 

そして教会教会で、神をたたえる音楽をやる。

荘厳で圧倒的な音で人々を勇気付け、神をたたえればいいんだ。

 

ここで、欧米ではウンチ音楽に対しての批評やブーイングは激しいので、音楽もその分早く進化する。

だからそれぞれの分野でパワーのある音楽が生まれる。

 

それに対し、日本人は娯楽に対して批判的ではなくブーイングも少ないので、音楽進化ははるかに遅い。

芸者芸人。ショーパブジャニーズ文化はあるわけだが、所詮ピンナップガールやピンナップボーイのオマケの音楽は、批判の対象にすらならず、

その音楽家が哀れみの対象にもなることも、ほとんどない。

 

欧米で、日本音楽ペラペラプラスチックと言われるのは、なんとかしたいと思うけどね。

2010-09-20

初音ミクと見せかけの魔法

 海外blog初音ミクについて熱い(長い)文章を書き込んでいるのを見かけたので試しに翻訳してみた。無断翻訳なので匿名で。urlは以下の通り。

http://deliciouscakeproject.wordpress.com/2010/09/20/hatsune-miku-and-the-magic-of-make-believe/

=====以下翻訳=====

 初音ミクと見せかけの魔法

 初音ミク歴史は18世紀のヘタリアイタリアに始まる。

 そこにはバルトロメオクリストフォリって名前のすげえヤツがいた。こいつの得意技は楽器を作ることだった。何でも作ったわけじゃない。当時はひどく弱々しいちっこいもので、しょぼい羽柄が並んだ弦を引っかいて金属的なチャリチャリした音を出すもの、つまり鍵盤楽器を作っていた。いわゆる「バロックミュージック」ってヤツだ。クリストフォリが音楽技師として、また機械技師としてやったのは、弦を異なる強さで叩くハンマーを使った仕組みづくりで、それによって演奏家は小さい音(ピアノ)や大きな音(フォルテ)で演奏できるようになった。だもんで皆それをイタリア語ピアノフォルテと呼んだ。もちろん、今ではお前も俺もそして誰もがクリストフォリの発明品をピアノと呼んでいる。

 イタリアピアノ発明することによって、日本初音ミク発明するための扉を開いた。

  ***

 俺は今、ここサン・フランシスコの150席しかない小さな映画館で、秋のアイドル公演を待っている。チケット完売した「39[ミク][[Sankyu!]] Giving Day」コンサートの上演を見るために、愚かな時間無駄遣いをする連中が集まっている。コンサートじゃ電子的に創造されたポップアイドルつまり緑の髪をした女神が、ゼップ東京コンサート会場で生演奏するバンドにあわせて踊り歌っている様子がスクリーンに映し出されている。それはまるで、一部はライブなんだが、本当はそうではなく、「本物」のボーカロイドコンサートでお目にかかれるのに近いものだった。言ってみればゴリラズを見に行くのとそれほど違いはない。伴奏は本物のミュージシャンが作り出しているが、客が見ているのはいわば巧妙なごまかしの表層であり、音楽に命を持たせるために使われる動くペルソナだ。これがミクの魔法である。それは見せかけの魔法だ。

  ***

 クリストフォリがピアノ発明した頃、J・S・バッハ平均律クラヴィーア曲集を書いた。そこでは要するに鍵盤楽器の各音程間で一通り数学的な調整をすれば、突然どのような調号でも十分演奏できるようになるということが言われている。言い換えれば、何か妙なことをしようとした際にいつも調子はずれの音を出すのではなく、初心者から中級までのピアノの生徒がやらかす糞を抑えるような5フラットとか7シャープとかそういったことが完全にできるようになる。これによって18世紀の鍵盤楽器は初めて、いちいちくそったれな調律をしなおすことなく新しい楽想を試すことができる原始的なワークステーションとなった。

 数十年後、ようやくピアノ価格が下がり十分なほど生産できるようになったことで、それは非常識なほどの大金持ちだけの特別な楽器ではなくなった。代わりにそれは有名な王族たちのような常識的な程度の金持ちが購入できるものとなり、彼らは好んで地元作曲家を雇い自分たち(とその客)を楽しませるために音楽を書かせた。こうした作曲家の一人があのヴォルフガング・A・モーツァルトであり、彼の特別な才能は主に下ネタ女性音楽生徒に対する性欲の面で発揮された。もちろん鍵盤楽器からふざけた音を引き出す才能もあり、その短い人生の間にモーツァルトは最も好きな楽器ピアノに決定した。彼が書いた27のピアノ協奏曲(本当に素晴らしいのは最後の10曲ほど。アニメシリーズのようにモーツァルトレパートリーは後半になるほど良くなった)は、単に協奏曲形態にとって画期的な礎石となっただけでなく、ピアノ音楽の基礎を築いた。モーツァルト協奏曲はこう言っているようなものだ。「これこそピアノにできることだ! ピアノだけでなく、オーケストラと一緒でもいい! まさか今更ハープシコードに戻ろうってんじゃなかろうな?!」

 モーツァルトより後の時代の人間は皆彼に同意した。ひとたび音量の大小を調整できる鍵盤楽器を手に入れてしまえば、弱々しいチャリチャリした機械になぞ戻れっこない。これが230年ほど前の出来事だ。ミクへの道は一日にして成らず。

  ***

 ミクの公演にやって来たファンの男女はいろんな連中の寄せ集めだ。彼らの5分の1ほどは当然ながらボーカロイドコスプレをしている。何人かはケミカルライトまで持ち込んでいる。コンサート全長1080ピクセルの巨大なスクリーンで始まり、全劇場サウンド・システムが炸裂し、観衆は最初はためらいがちに見ていたが、最初のいくつかの歌の後は雰囲気が盛り上がってきた。彼らはスクリーンの中の群衆と一緒にリズムに合わせてケミカルライトを振り、曲が変わると歓声を上げ、各ナンバーが終わると拍手をした。単なる録音と録画じゃねえか、などというたわ言は知ったこっちゃない。理論的にはゼップ東京の群衆だって同じように録画を見ていたんだ。本当に「ライブ」で演奏される音楽など、現代においてはクラシックオーケストラ民族音楽演奏くらいしかないし、それにシンフォニーホールですら今日ではマイクが使われている。誰もが電子的な助けを借りて音楽を聴いている。ひとたび電子機器楽器として受け入れることを覚えてしまえば、ミクを愛するのは簡単だ。彼女モーツァルト魔笛アリアを歌っている動画を聞いてみよう。

http://www.youtube.com/watch?v=gr9fbQzNpqA

  ***

 19世紀欧州で、もしお前がピアノ演奏ができない作曲家だったとしたら、お前は存在していなかっただろう。それはもはや単に大小の音量で演奏できる楽器にとどまらず、巨大な和音構造物であり、多音パッセージワークであり、一人の演奏家の手で「あらゆる音符を見ることができる」ものとなっていた。もしピアノがなければきっと「2人のバイオリニストビオラ及びチェロ奏者各1人をかき集めて旋律が上手く行くかどうか調べにゃならん」てなことが起きていただろう。そしてもちろんチェリストは、ある音符について「どぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅん」と演奏するようお前が何度も何度も何度もお願いするのにうんざりして1時間後にはそこを立ち去ったことだろう。

 少なくともピアノがあれば、お前の小さな指以外に迷惑をかけることなく「どぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅん」とやることができる。

 かくして1800年代においてピアノは中心的な作曲道具となった。そして同時に社会中産階級が暇と屑な時間を持つところまで進化し、そしてもし彼らがスポーツゲーム発明しなければ、彼らは音楽その他を演奏したいと望み、そんでもって家に持ち込むためピアノを注文できるようになった。欧州だけでなく日本でも、少なくともウィリアムペリーが彼らを開国して西洋化が始まった後には、同じことが生じた。基本的にピアノ文明化の証と見なされ、そして有名な山葉寅楠ってヤツがイケてる連中のため日本製ピアノを作り始めた。

 19世紀末20世紀音楽制作にとって黄金時代だった。楽譜を買って他人の歌を演奏する方法で「音楽を作る」こともできたし、あるいは作曲理論について十分に学び自分の曲を創造するというやり方で「音楽を作る」こともできた。そうした取り組みの多くはピアノの周辺で起きた。ピアニストが力を得た。鍵盤があれば、お前はスターになることができた。

 そして、とんでもないことが起きた。

  ***

 ミクだけじゃない。巡音ルカとリンとレンも公演に出てきたぜ! 全ボーカロイドパーティだ。彼らの異なる声質と、ミクと組む様々なやり方は、見事な音の見本集になっている。他のキャラクターが登場するのを見た観客たちは熱狂している。異なるシンセサイザープログラムマスコットに過ぎないにもかかわらず、彼らはまるで我々の友であり家族であるかのようだ。ようつべニコ動を使って彼らを我が家へ招待しよう。彼らの声を我らの生活のサントラにしよう。電子的に作られたアニメキャラが本当のミュージシャンになれるのかって? おk、ならお前に聞いてみよう。魂のない箱がお前の周囲の空気を震わせているけど、それは本当の音楽なのかい?

  ***

 それこそが実際に起きたとんでもないことだ。録音された音楽。録音された音楽こそ、音楽史の中で起きた最悪の出来事だ。

 ひとたび蓄音機を、ラジオを、レコードプレイヤーを、カセットプレイヤーを、CDプレイヤーを持ってしまえば、音楽を楽しむのに「音楽を作る」必要はない。コンサートホールチケットを手に入れる必要もない。単に座って、電気を使った箱にお前を楽しませればいい。ピアノ専門家のための道具に成り下がった。それは淑女が結婚に必要な才能を覚えるためのものに、あるいは子供が(1)それを憎んでいることに気づく(2)両親が子供に才能があることに気づいてプレッシャーを積み上げ始める――まで稽古を受けるものとなった。もし(2)の現象が起きたなら、最後にはピアノを本当の演奏楽器あるいは作曲用の道具として使うようになるだろう。しかしそれはもはや「音楽制作」の中心にはない。

 さらに悪いことにロックギターをポピュラーにしてしまった。ギターが人気になり、ピアノは役立たずとなった。お前が鍵盤楽器を学ぶのは、ビートルズにしてくれるものを持てずバッハベートーベンにしがみつくしかないある種の意気地なしだからだ。誰が決めたルールか知らねえが最低だ。10代のころ、俺はピアノを使ってランキング上位40の曲を弾けたおかげで女の子たちに「いくらか」いい印象を与えられた。けど、結局はクラスの野郎どものうちその曲をギターで弾けるヤツがいつも勝ちやがった。くそったれ。

 だがここで思い出してくれ。俺は、イタリアピアノ発明したことが日本初音ミク発明への扉を開いたと言ってきただろ? ピアノ21世紀に飛び込むときに今一度変革に見舞われたんだ。

http://www.youtube.com/watch?v=-7EAQJStWso

  ***

 もし音楽を生み出す小さな電気の箱が「本物」であるなら、録音済みのコンサートに向かって「アンコール! アンコール! アンコール!」と叫ぶのは極めて正常だ。その音楽はお前を感動させたんじゃないのか? もっと聞きたいと思わないのか? というわけで映画館の観衆はもっともっとと叫び、そして彼らはアンコールを聞けることが分かっていた。なぜならそういう風に録音されていたから。ミクが公演を終わらせるため最後舞台に出てきた時、もう一度鑑賞力のある人々から歓声が上がった。それは人工的なものだが、とことん楽しむため我々はそれを本物だと見なした。まるでドン・コッブが[ネタバレ注意!!]インセプションラストで回転するコマから歩み去るかのように。ミクは夢のような存在だ。サウンド・エンジニアCGアーティスト音楽家が作り上げた美しい夢であり、決して卒業することも年を取ることもスキャンダルを起こすことも業界から追放されることも惑星上から姿を消すこともない完璧アイドルだ。彼女は実際、いくつもの「映像」を持っている。我々は皆、この音楽的見せかけの共犯者だ。過去の聴衆がモーツァルトオペラを、ガーシュウィンミュージカルを、あるいはかのすさまじいレ・ミゼラブルを本物であると信じたように。我々は十分深く信じられるようになるまで偽りの世界を本物だと信じるふりをする。その世界を感じるまで、見せかけの魔法を感じられるようになるまで。

  ***

 ピアノ最後の変革とは、もちろん電子化のことだ。

 真空管からトランジスタを経て迷宮のような電子回路まで。もしピアノの鍵盤が「あらゆる音符を見る」ことのできるインターフェイスだとしたら、それは作曲家に最も未来を感じさせるインターフェイスだ。そして我々にはシンセサイザーキーボードとMIDIコントローラーワークステーション世界が与えられており、そこでは遂にピアノが単なる「楽想を試す場所」から超越した。ちょっとした波形の調整によって、ハンマーと弦の機構に制限されることなくこれらの楽想を正確に響かせることができる。新しい音を作り上げることもできる。楽想の断片を記録し、他の楽想をその上に並べて電子キーボードを個人的な架空オーケストラに仕立てることもできる。ピアノピアノを超えた。それは作曲家の手の延長どころか、作曲家の心の延長となったのだ。

 一つだけ欠けているものがあった。声だ。

 そして、ご存知の通り、日本日本であり、彼らはやってのけた。彼らは人工物を誰よりも巧みに操った。彼らは本物の料理だと見栄えが悪くなるからという理由でプラスチック製の小さな食品サンプルを作った。本物の労働者は間違いを犯しがちだから製造ライン用のロボットを作った。本物の音楽家を家に入れるのは大変だから編曲家のために電子キーボードを作った。そして、人間の声を合成する技術が十分に発達した時、そしてそれが人工音声のためのペルソナ創造するというアイデアと衝突した時、ミクが見せかけの音楽における21世紀スーパースターになるのは当然のことだった。

 中にはボーカロイドというアイデア音楽家の全てを破壊するという人もいるだろう。全ての仕事ソフトウエアがやってくれるのに、誰が人間を必要とするんだ? 俺が思うに、ボーカロイドってのは偉大なる民主化の旗手であり、音楽家のために沢山の扉を開いてくれるカギなんだ。過去において、もしお前が作曲家編曲家あるいはプロデューサーなりたければ、まず自分の曲を書いてそれから演奏家を探し見つけ出すしかなかった。何しろお前の傑作に生命を吹き込みたければ、5人編成のバンド、20人編成のオーケストラ、そして3オクターブ半の音域を持つ歌い手がいないとどうしようもなかったのだから。マジ悲惨。だがミクがいれば誰もが作曲家になれる。誰もが自宅のスタジオで曲を作り、正しい機材があれば、電子機器を使った完全なポピュラーソングを生み出せる。ボーカロイド音楽家仕事を奪うわけじゃない。それまでミュージシャンには決してなれないと思っていた人々の中からミュージシャンを作り出すんだ。動画投稿サイトで毎日そうしたことが起こっているし、こうしたコンサートではそれまで決して聞いたことのないような人々が突然電子王国の宮廷音楽家になれる。非常識なほどの大金持ちだった王家の人々の手にあった手製の楽器から、平民たちの手に握られた緑の髪の女神へ。それがこの大きな3世紀の違いだ。

 何であれ多くの人々が音楽を作ることは、単に大人しく聞いているだけよりもいいことだと俺は信じる。俺は魔法を、ボーカロイドを、ミクを信じている。

=====以上翻訳終了=====

 誤訳は当然あると思う。でも面倒なので修正はしない。

2010-09-04

システムが無くなった日

自分ブログに書こうとも思ったのですが、会社が特定されてしまいそうなのでここに書きます。どこかに書かなければならないと思ったのは、この事実を誰かに伝えなければならないと思ったからです。

私が勤めていた会社システム屋さんです。2タイプ職場があって、一つはお客に注文を受けてシステムを開発してリリースして終了。もう一つはお客の会社居候させてもらってシステムの維持管理をするというものです。私は後者のほうです。

お客は工場も複数構える結構大きな企業で、様々なプラスチック製品コンピューター部品を作るところであります。日本だけじゃなくて海外とも取引があったと思います。

1. コンピュターシステムの入れ替えを要求される

この不況のなか、様々な設備投資の資金を抑える事を進めていた中で、システムについても、もっとコストの安いものをと以前より私の会社の上役達と試行錯誤を繰り返してきたのですが、そもそものお客様の持つシステムの規模が大きすぎてそれらを新システムに切り替えるんは莫大な資金が必要になるとの結論が出て、結果、破綻しました。

お客様のほうは別のシステム屋と新システム構築を行なう事になりました。

操業管理システムというのは実はある程度はどこの会社工場)も似たようなもので、パッケージとして販売されているものもあります。そのパッケージを若干カスタマイズして使うというコンセプトだったと思います。当然、一から作るわけじゃないのでコストも低くすむ、という概算だったと思われます。ですが、実はこのパッケージを使ってシステムを構築するという考えも私の会社の上役との中でも考えられた一つの策でした。それでもコストは高かったと言われています。

2. プロジェクトが始まって、いよいよ全貌が見えてくる

私たちが作り上げてきたシステム仕様ドキュメントへと落とし、それをパッケージカスタマイズする別の会社(仮にA社とする)に引継ぐ作業の中で、パッケージカスタマイズするだけでは対応不可能な様々な機能が浮き彫りになってきました。

私の会社の上役達はそれは想定されていたもので、もういずれ私たちはこのお客様工場オフィスから引き上げる事になっているので、なんら援助する必要はない、との結論が出されました。(既に様々なコストカットをされていたので、援助をするということはタダ働きをする事に等しいのです)

その結果、A社はある決断をします。

パッケージで実現可能な機能のみ実現させる」

それはまっとうな判断だと私は思います。金を掛けてはならない事になっているので。

3. システムリリースされる

システムリリースされ、工場は新システムで操業が行われる事になります。契約上、私たちはこの時点で殆ど引き上げました。若干、残された私たちのシステムの撤去の為に数名が残ったと聞きます。後はその数名づてに聞いた話です。

パッケージで実現不可能な機能は全て工場スタッフの手によって作業される事となりました。ExcelAccessを駆使してやろうという事になったらしいのですが、そこは今までシステムだけに頼っていた人達です。時間を掛ければ可能なのですが、その結果、工場生産されたものを期日までに出荷させるために、残業をすることがほぼ前提となりました。今までシステムコンピュータ)がやっていた様々な集計・計算処理を人間がやるのですから、その規模にもよりますが、大変な作業です。

その上、新システムは様々な不具合が出て頻繁に停止。

4. 人間によるハンド作業でシステムを補った結果

現場スタッフの何人かは過労死、何人かは自殺、何人かは会社を辞めました。人数を補うために募集も掛けていたらしいのですが、激務の職場であるという噂がたち、近隣の高校などではその工場への就職はさせないように通達がされました。(どういう経由でそれが行われたかしりません)

そしてついに納入日に納入できないという結果になります。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本以外の企業では例えば「日本会社の一部が納期割れを起こした」だとか「製品の中に異常が見られた」などが発生すると、その特定の会社だけではなく「日本からの製品」を全面納入ストップとなります。納期割れを起こした結果、日本の他の同じ様な製品を作っていた工場についても製品の納入を拒否され、大きな損害が出ました。

5. 我社に救援要求がくる

既に私は別の部署で働いていました。

工場に残っていた数名の社員も撤退(一人はそのまま退職)し、工場に勤めていた私たちのグループメンバーはみんなバラバラとなっていました。そんな時、旧システムを復活させて欲しい、という依頼が上役の元へと来ました。

上役は社長などとも相談して結論を出します。

  • リスクが大きい割にメリットが少ない
  • 人員を確保できない(辞めてしまった人もいる。その人達を呼び戻す事が不可能だったと思われます)
  • 一度は我々を裏切った(他の社と契約した)経緯があるので、ここでホイホイと再契約するのは、別の会社と取引もしている我々のメンツが立たない

結果、救援を断る事になりました。

6. 工場は閉鎖される

結局、工場は閉鎖されることになりました。

あまりそこらの知識がないので詳しくは知りませんが、資産(と人)は様々な別の会社に買い叩かれて、会社が潰れた、という形にはなっていないそうです。

不景気だから、という理由が全面に出されて工場閉鎖の知らせが私のところにもきましたけども、そもそもの理由はシステムの切り替えに失敗しているという事実を私は知っています。

『何が悪かったのか?』というのは今となっては色々と問題があると思うのですけど、システムコストを下げる際に、これ以上のコストダウンは操業が停止する可能性がある、という警告をお客側が無視したというのが大きいと思います。お客側と言っても、工場で働く作業員やスタッフではなく、たった一人、工場長社長)の一言なのですが。

ではその社長は今はどうしているのかと言えば、関連会社の別の工場長として働いています。

私が何が言いたいかと言えば、それは、マスコミ不景気というひとくくりの中に色々なものを原因として、失業過労死自殺が起きるのだと言っていますがそれは違います。たった一人の人間の軽率な考えが多くの失業者自殺者、過労死を生むこともあるという事を知ってもらいたいのです。

2010-08-31

トカイとイナカとジャスコ

ずっと「トカイ」にいかなければと思っていた。

育った町は関東に位置している田舎だ。電車に乗れば東京まで一時間半か二時間程度の場所だが、それでも十分田舎だった。電車を目の前で逃すと一時間は待たなければならない。隣駅は無人駅で、最寄駅は7時にならないと自動券売機切符が買えない。バスに至っては二時間来ないこともざらだ。終電や終バス時間も早く、夕方差し迫ってくれば、乗り継いで行った先の終電のことを考えなければならない。東京は近くて、でも遠い街だった。

電車に乗ってあの町が近づいてくると、見渡す限りの田んぼとその中をうねうねと伸びる農道が見える。街燈がぽつぽつとしかない道を闇におびえながら全力疾走で駆け抜ける夜も、夏になると井戸からくみ上げた水が滔々と流れる用水路も、稲穂の上を渡る金色光る風も、その中を喜んで走る犬も、道端で干からびている車にひかれたイタチも、うっそうと道上に生い茂り時々大きな枝を落としている木々も、なにもかもが呪わしかった。どこへ行くにも車がなければ不便で、こじゃれた店は大規模なショッピングモールの中にしかない。それで、中高生はいつもそこに特に理由もなくたむろしていた。

みんな都会に行きたかったのだ。すぐにつぶれてしまう店も、郊外型の広い駐車場も、市街地から外れればとたんに何もなくなって農耕地だけになるニュータウンも、なにもかも厭わしかった。私たちはたまに触れるなにか新しいものを含んだ風にあこがれ、騒がしい日常を羨み、便利さに憧憬を抱いた。都会に行かなければいけない、という思いはまさに呪縛だった。こんな田舎にいてはいけない、田舎はつまらなく、古びていて、垢抜けない。だから都会に行かなくてはいけない。

高校卒業するとともに私を含めほとんどの友人は都会へと向かった。何人かは都会に住みかを確保し、住みかを確保できなかった人たちはどこかに拠点を確保して、毎日時間もかけて都会へと通った。

私は住みかを確保できた幸運な一人だ。山の手のかたすみにある、静かな住宅地最初下宿はあった。学生用の木造二階建ての、半分傾いたアパートだ。四畳半風呂がなく、トイレ玄関は共同だ。同じ値段を出せば、田舎では1DKが借りられる。しかしそんな場所でも、私にとってそこは「トカイ」だった。

トカイでは駅までの道に田畑はなく、駅では10分も待たずに電車が来る。どの駅でもかなりの人々が乗り降りし、夜が更けても街燈が一定の間隔で並んで夜を追い払ってくれる。月明かりに気付く余裕をもって往来を歩けるほどの安心が都会にはあった。そのくせ、私が慣れ親しんできた大きな木々や古い河の跡や、四季はきちんとそこにいて、祭りがあり、正月があり、盆があり、そうやって人々は暮らしていた。盆正月は店が閉まってしまうということを知ったのも都会に出てからだった。

都内にありながら広大な面積を有する大学の中には山があり、谷があり、そして池があった。そこにいると、田舎のように蚊に襲われたし、アブラゼミミンミンゼミくらいしかいないとはいえ、蝉の声を聴くことができた。近くに大きな道路が走っているはずなのに、喧騒はそこまでやってこず、昼休みが過ぎると静寂が支配していた。水辺で昼食をとるのが私は好きで、亀と一緒に日を浴びながらパンを食べた。

あるいは、田舎でそうしていたようにどこへ行くにも自転車で行き、アメ横からつながる電気街や、そこから古書街、東京駅サラリーマンの街あるいはおしゃれな店が並ぶ一帯までどこへでも行った。都会は平坦につながっているように見えるが、どこかに必ず境目があるのだった。境界付近では二つの街の色が混ざり合い、ある臨界点を超えると途端に色彩の異なる街になってしまうのが面白かった。その合間にもところどころ自然存在していて、いつからそこに植わっているのか知らない大きな木々が腕を広げて日陰を作り、その下にベンチが置いてある。くたびれた老人がその下に座り、コミュニティが形成される。それが私の見た「都会」だった。

山の手の内側で育ち、閑静な住宅街で育った人たちは、ここは「イナカ」だから東京じゃないという。私はそれを聞くたびに笑いをこらえきれなくなる。あなたたちは田舎を知らない。電車が10分来ないとか、駅まで10分くらい歩かなければならないとか、店がないとか、繁華街が近くにないとか、そんな些細なことを田舎だと称するけれど、田舎はそうじゃない。

田舎は不便だが、時に便利だ。車で移動することが前提だから、どこか一箇所にいけばだいたいのことを取り繕うことはできる。都会のように一つの場所に店が集まっていないせいで、あちこち足を運ばなければいけない不便性が田舎にはない。確かに近くに店はない。駅も遠い。でもそんなことは本当に全然大したことじゃないのだ。

大きな木が育っていてもそれを管理せずに朽ちていくばかりにする田舎邪魔になればすぐに切ってしまうから、町の中に大木は残らない、それが田舎だ。古いものは捨て、新しいもので一帯を覆い尽くすのが、田舎のやりかただ。昔からあるものを残しながら新しいものをつぎはぎしていく都会の風景とは全く違う。人工の整然とした景観があり、そことはっきりと境界線を分けて田畑が広がる区域が広がる。その光景あなたたちは知らない。人工の景観の嘘くささと、そこから切り離された空間の美しさをあなたたちは知らない。新しく人が住む場所を作るために農地や野原を切り開いて、道路を通し、雨になれば水が溜まる土壌を改良し、夏になればバスを待つ人々の日陰となっていた木々を切り倒し、そうして人工物とそれ以外のものを切り離していくやり方でしか町を広げていくことのできない田舎を、あなたたちは知らない。人々は木漏れ日の下に憩いを求めたりしないし、暑さや寒さに関してただ通りすがった人と話をすることもない。車で目的から目的地へ点と点をつなぐような移動しかしない。それが田舎なのだあなたたちはそれを知らない。

盆や正月田舎に戻ると結局ショッピングモールに集まる。友人とだったり、家族だったり、行くところはそこしかいから、みなそこへ行く。しばらく帰らない間に、高校時代によく暇をつぶしたショッピングモールは規模を拡大し、店舗数も増えていた。私が「トカイ」で足を使って回らなければならなかったような店が、都会よりずっと広い売り場面積で所狭しと並ぶ。それがショッピングモールだ。上野秋葉原新宿池袋渋谷原宿東京丸の内もすべて同じところに詰め込んで、みんなそこは東京と同じだと思って集まる。田舎は嫌だ、都会に行きたいと言いながらそこに集まる。

ABABというティーン向けの店でたむろする中高生を見ながら、私は思う。下町を中心としたチェーンのスーパーである赤札堂が展開しているティーン向けの安い服飾品を、田舎の人は都会より二割か三割高い値段で喜んで買う。これは都会のものから、垢抜けている、そう信じて買うのだ。確かにその服はお金のない中高生が、自分のできる範囲内で流行りを取り入れて、流行りが過ぎればさっさと捨てるために、そういう目的合致するように流通している服飾品だ。だから安い代わりに物持ちが良くないし、縫製もよくない。二、三割その値段が高くなれば、東京に住む若者はその服は買わない。同じ値段を出せばもう少し良いものが変えることを知っているからだ。田舎に暮らす私たちにとってのしまむらがそうであるように、都会に住む彼らにとって最低限の衣服を知恵と時間をかけてそれなりに見えるように選ぶのがABABだ。そのことを彼らは知らない。

ABABのメインの事業である赤札堂は、夕方サービスタイムには人でごった返し、正月が近づけばクリスマスよりもずっと入念にかまぼこやら黒豆やらおせち材料を何十種類も所せましとならべ、思いついたようにチキンを売る。あの店はどちらかというと揚げ物やしょうゆのおいがする。店の前には行商のおばさんが店を広げ、都会の人たちはそれを喜んで買う。若いこどもはそれを見てここは「イナカ」だという、そういう光景を彼らは知らない。田舎ではショッピングモールの商品棚のなかにプラスチックくるまれた商品があるだけだ。そうするほうが「トカイ」的で便利でコミュニケーションがいちいち必要いから、田舎人間はそれを喜ぶのだ。

そして私は「トカイ」という呪縛から逃れていることに気付くのだ。

どちらもよいところはあり、悪いところはある。便利なところはあり、不便なところもある。都会の人も「トカイ」にあこがれ、ここは田舎だというけれど、「トカイ」というのは結局幻想しかないということを、私は長い都会生活の中で理解したのだった。便利なものを人は「トカイ」という。何か自分とは違うと感じるものをひとは「トカイのものだという。それは憧れであり、決して得られないものだと気づくまで、その呪縛からは逃れられないのだろう。

「イナカ」はその影だ。「トカイ」が決して得られない憧れであるなら、「イナカ」は生活の中に存在する不便さや不快さや、許し難い理不尽やを表しただけで、「トカイ」と表裏一体をなしている。「イナカ」も「トカイ」も幻想しかない。幻想しかないのに、私たちはそれを忌み嫌ったり、あこがれ、求めてやまなかったりする。だから田舎はいやなんだというときのイナカも、都会に行けばきっとと願うときトカイも私の心の中にしか存在しない、存在しえない虚構なのだ


私はオフィス街の中で聞こえるアブラゼミの声が嫌いではない。でも時々その声が聞こえると、田畑を渡る優しく澄んだ夕暮れ時の風を思い出す。竹の葉をすかす光とともに降り注ぐ、あの鈴の音を振るようなヒグラシの音が耳に聞こえるような気がする。




補記:母は東京イオンがないという

記憶の片隅に、一面に広がる田んぼと、稲穂の上で停止するオニヤンマの姿が残っている。

父方の田舎は、人口の一番少ない県の市街地から車で一時間半かかるところにあった。周りは山と田畑しかなく、戦前から10軒もない家々で構成される集落だ。隣の家は伯父の家だったはずだが、確か車で15分くらいかかったと思う。幼いころにしかいなかったので記憶はもうほとんど残っていない。免許証本籍地を指でなぞるときにふと頭の中によぎる程度だ。父はあの田舎が嫌いで、転職と転勤を繰り返して、関東に居を構えた。あの村で生まれて、育ち、その中から出ることもなく死んでゆく人がほとんど、という中で父の都会へ行きたいという欲求と幸運は桁はずれだったのだろう。時代が移り変わって、従兄弟たちはその集落から分校に通い、中学卒業とともに市街地へ職や進学先を求めて移り住んでしまった。今はもう老人しか残っていない。日本によくある限界集落の一つだ。

引越をした日のことは今も覚えている。きれいな街だと思った。計画的に開発され、整然と並んだ町並み。ニュータウンの中には区画ごとにショッピングセンターという名の商店街があり、医療地区があり、分校ではない学校があった。電柱は木ではなくコンクリートだったし、バスも来ていた。主要駅まではバスで40分。駅前にはマクドナルド本屋ミスタードーナツもある。旧市街地門前町として栄えていたところだったから、観光向けの店は多くあったし、交通も車があればどうとでもなった。商店に売られているジュースは何種類もあったし、本屋に行けば選ぶだけの本があった。子供の声がして、緑道があり公園があり、交通事故に気をつけろと学校では注意される。

バブルにしたがって外側へと広がり続けたドーナツの外側の淵にそのニュータウンは位置しているが、新しい家を見に来たとき、祖父母はすごい都会だねぇと感嘆混じりに言った。

父は喜んでいた。田舎には戻りたくない、と父はよく言った。都会に出られてよかったと何度も言った。ニュータウンにはそういう大人がたくさんいた。でも、都心で働く人々にとってニュータウンは決して便利の良い町ではなかった。大きな書店はあっても、ほしいものを手に入れようとすると取り寄せるか、自分都心に探しに行くしかない。服屋はあるけれど、高いブランド物か流行遅れのものしかない。流行はいつも少し遅れて入ってきていた。都心に日々通う人たちはそのギャップを痛いほど実感していたに違いないと思う。教育をするにしても、予備校や塾は少なく、レベルの高い高校私立中学もない。食料品だけは安くて質のいいものが手に入るが、都会からやってくる品は輸送費の分、価格が上乗せされるので少し高かった。都会からじりじりと後退してニュータウンに落ち着いた人々にとって、言葉にしがたい都会との微妙時間的距離は苦痛だったのだろう。

子供にはなおさらその意識が色濃く反映された。簡単に目にすることができるからこそ、もう少しでつかめそうだからこそ、都会は余計に眩しいものに思えた。引力は影響を及ぼしあうものの距離が近いほど強くなるように、都会が近ければ近いほどそこへあこがれる気持ちも強くなるのだ。限界集落にいたころには市街地ですら都会だと思っていたのに、ずっと便利になって都会に近づいた生活の方がなぜか我慢ならない。

そして子供たちは大きくなると街を出て行き、後には老人だけが残った。さながらあの限界集落のように、ニュータウンもまた死にゆこうとしている。幸運なことに再び再開発が始まっているようだが、同じことを繰り返すだけだろう。

祖父母にとって東京得体のしれないところだった。東京駅に降り立った彼らは人込みの歩き方がわからず、父が迎えに来るまでじっと立ちつくしていた。若いころだってそうしなかっただろうに、手をつないで寄り添い、息子が現れるまで待つことしかできなかった。そういう祖父母にとってはあのニュータウンですら、生きていくには騒がしすぎたのだ。あれから二度と都会へ出てくることはなく二人とも、風と、田畑と、山しかないあの小さな村で安らかに一生を終えた。

たまに東京に出てくる父と母は、あのとき祖父母が言っていたようにここは騒がしすぎて疲れる、という。どこへ行くにもたくさん歩かなければならないから不便だと言う。車で動きにくいから困ると言う。智恵子よろしく母は、東京イオンがない、と真顔で言う。私が笑って、近くにイオン系列ショッピングモールができたし、豊洲まで出ればららぽーともある、といっても納得しない。田畑がない、緑が少ない、明るすぎるし、どこへ行っても人が多い。すべてがせせこましくてあわただしくて、坂が多くてしんどい。それに、とことさら真面目な顔になって言う。犬の散歩をする場所がない。犬が自由に走り回れる場所がない。穴を掘れる場所もない。彼らはそう言う。

あんなに都会に出たいと願ってやまなかった若いころの父と母は、あのニュータウン生活に満足し、さらに都会へ出ていくことはできなくなったのだ。それが老いというものかもしれないし、身の丈というものなのかもしれない。生きてゆくべき場所を定めた人は幸せだ。幻想右往左往せず、としっかりと土地に根を張って生きてゆくことができる。

私の住む東京千葉の境目も、不満に思う若者は多いだろう。都内はいっても下町からここは都会ではない、と彼らは言うかもしれない。都下に住む人々が都会に住んでいない、と称するように自分たちの住む街を田舎だと表現し、もっともっとと願うのかもしれない。引力は近づけば近づくほど強さを増すから逃げられなくなるのだ。でも、もしかすると、都会の不便さを嫌って、彼らは田舎志向するかもしれない。一つのところへ行きさえすれば事足りる、点と点をつなぐだけの便利な生活。地をはいずりまわって丹念に生きる必要がある都会と違って、郊外は行く場所が決まっているし、ネットがあればなんとかできる。彼らには、私たちが引力だと思ったものが反発力として働くかもしれない。未来は分からない。

それでもきっといつかは、みんな、どこかに愛着を抱くか、よんどろこのない事情で立ち止まるしかなくなるのだろう。祖父母がそうであったように、父と母がそうであるように、どこかに満足して、ここ以外はどこにも行きたくない、と主張する。それまではきっと都会と田舎という幻想の間を行き来し続けるのだ。

成田に育った:http://anond.hatelabo.jp/20080929192856

2010-06-13

http://anond.hatelabo.jp/20100613062933

エネルギー資源としての石油の枯渇はまだしもなんとかなる気がする。石油が幅を利かせているのは、結局のところコスト上有利だから、ということでしかなくて、供給量だけなら、原油価格上昇に伴って、天然ガス石炭等々の石油以外の化石燃料の増産、原子力発電なんかの増加を図ればいい話。石炭以外は遅かれ早かれ尽きるけど、1世紀くらいならば大幅な経済変動なんか抜きに保ちそうな気が。一番石油頼みの内燃機関の燃料だって、電気モーターへの転換(自動車とか)や液化石炭利用(ジェットエンジンとか)でどうにかなるわけですし。

むしろプラスチックやビニルの原材料としての石油がなくなる方がやばいんじゃないだろうか?リサイクルは凄く高くつくし、コストが高くなったプラスチックなんて価値があるのかどうか・・・材料として塩ビナイロンetc.に近い特性で安価生産できる非石油製品ってあるんだろうか?

2010-05-06

http://anond.hatelabo.jp/20100505111301

現実問題として、国が資源を集中して起こったイノベーションって日本は少ないんじゃない?

青色ダイオードとか導電性プラスチックとか地方の一研究から出てきたもんだよね。

なんかいい例ある?

2010-04-06

遠距離彼女が近所に越して来てからほぼ同棲状態みたいになってるんだけど、それで色々気づいた。

まずお金ルーズ外食費やスーパーで買い物した時の材料費とかは払ってるし、足りないものとかあったら帰りに買って行ったりもする。で、時々支払いを7:3とか6:4とかにすることもあって、その時に払わない。レジに並んでたらデザート(俺は食べないのでもちろん自分が食べる用の)買いに行くと抜けて戻ってこなかったり、高校生参加者も払っていた花見した時の会費を忘れてたと出さなかったり。(高校生からは取らない予定だったけど悪いからと出してくれたし、社会人参加者幹事の負担が大きいからと少し多めに払ってくれた。)もちろん彼女は企画時から自分のはちゃんと払うと約束をしていた。

額にして数百円から千円ちょいだけど、その辺毎回ナアナアに済ませようとする。上記のも昨日の夜から「高校生すら払ってるし、社会人のひとも多めに出してくれてるし、それって多く出してくれた人たちに奢らせてることにならん?」って言ったけど後で後でと結局払わず、さっき飯おごって駅で別れるときもそのまま帰ろうとしてたんで、その辺のはちゃんと払って欲しいといったら今度ご飯豪華なの作るからとか後でとか、そんな感じで払おうとしない。もちろんその食材とか食器代出したのも俺だ。俺は料理普通にできるんで時々彼女の分も作ってるし、食器の後片付けは毎回やってる。

最終的には半分不貞腐った感じで払ってもらった。確かに少ない額だし奢ってやれよって話かもしれないけど、別の財布の状態でこんなだと一緒の財布になった時のことが思い遣られるのもあって、キッチりさせてもらった。俺の持病が少し悪化して、先月今月と医療費が凄い事になってしばらく贅沢は出来ないとは事前に言って彼女も了承している。それでも払おうとしないのは「女は奢ってもらって当前」ってのが身に付いているのかもしれない。(ちなみに家賃は今は彼女自身が払ってる訳ではない)

あとキッチン周りに凄いルーズ。油が飛んだコンロはすぐ拭かないし、使った鍋類はすぐに水に浸けておかないし、食器の水切りカゴの下もカビだらけなってたし、味噌汁とかも蓋をしないで置いておく。洗い場の底にプラスチックの網が敷いてあって、それも油でギトギト。全然その辺洗ってない。結局水拭きじゃダメレベルになってたのでマジックリンやら油飛び防止カバーを買ってきて、俺がキッチン周りの大掃除。あと冷蔵庫の上にレンジがあって、身長より高いその上に熱湯の入ったやかんやら鍋やら置こうとする。ただでさえ何も無いとこでコケるし、いつか頭から熱湯かぶるのが目に見えてるのでレンジの上に置くのは絶対禁止にした。

ただ付き合ってるってだけならその辺どうでもいいんだけど、これから本格的に同棲とか始めるとなるとお金のことはキッチリとしないとだし、キッチン周りが汚かったり不潔なのは同棲とか以前の話になってしまう。

なるべく長く付き合いたいし、行々は一緒になりたいし、その辺徐々に直していって欲しいなあ。

2010-02-28

地球から人類が消えても永遠に残るもの

人類が消えてから…

2日後

水の汲み上げがストップすることにより、ニューヨーク地下鉄は完全に水浸しになる。

7日後

原子炉の冷却水を循環させる発電機の非常用燃料が尽きる…

1年後

電波塔の警告ランプの点滅や、高圧線の電流が止まる。

これにより今まで世界で何十億羽と死んでいた鳥たちが死ななくなる。

燃え尽きた原子炉の周囲に、動物たちが戻ってくる。

3年後

暖房熱が失われた寒冷地では、とうとう水道管が破裂しはじめる。

収縮・膨張を繰りかえした建築物はきしみが出るようになり、屋根と壁の間に隙間ができる。

暖房の無くなった寒冷地では、冬を1〜2度越すとゴキブリが全滅してしまう。

20年後

10年前に雨漏りが始まっていた屋根は、もうすでに消えている。

100年後 線路や道路を支える鉄柱が腐食し、湾曲する。

パナマ運河が埋まっていき、大陸が再結合しはじめる。

野菜は味の悪い野生の品種に戻っていく。

象牙貿易が無くなって100年。50万頭まで減っていた象が20倍に増加。

飼われていた猫たちは野性化し、猫の獲物となった狸、イタチ、狐などが激減していく。

300年後

ニューヨークの橋が落ちる。世界中ダムが枯渇したり溢れたり崩れたりする。

ヒューストンのような三角州に作られた街は流される。

500年後

気候が穏やかな都市は森となり、丘が減り、開拓者たちが開拓する前のような土地に戻っていく。

森にはアルミステンレスプラスチックの食器やら調理器具やらが埋もれている。

ニューヨークコンクリートジャングルは氷河に埋没する。

人間が作った建造物で残っているものは、地下深くに掘られたドーバー海峡英仏海峡トンネルだけである。

3500年後

煙突が立ち並ぶ工業時代に廃棄された鉛が、ようやく土で浄化される。

ただしカドミニウムは75000年後まで待たねばならない。

二酸化炭素の量が原始時代の頃と同じくらいになる。

25万年後

地球自然放射能により、プルトニウム爆弾の濃度が腐食した金属とともに消えて行く。

数十万年後 あるいはもう少しかかるかもしれないが、進化した微生物プラスティックを分解できるようになる。

720万年後

アメリカ黎明期大統領の顔が刻まれたラシュモア山は、隕石地震破壊され、痕跡がわずかに残る程度に。

1020万年後

ブロンズの彫刻や象はまだその形をとどめている。

30億年後

我々が思いもよらない生物地球上で栄える。

45億年後

50万トンの劣化ウランがようやく半減期を迎える。

太陽は膨張し、地球温暖化が進む。

しかしもう数億年は原始生物に似た微生物が生き長らえて行く。

55億年後

太陽は死期に近づき、地球は膨張した太陽に飲み込まれて焼失する。

そして… 我々が流したテレビラジオの放送電波は、まだ宇宙を漂っている。

そう、永遠に……

2010-02-17

今世紀に起こること(1)

2010年

  • 中国のエイズ患者が1000万人に達する
  • 看護職員が全国で15900人不足する
  • 小型カメラの映像を眼球に埋めた人工網膜チップに伝えて視力を回復する医療技術が実用化する
  • 発展途上国のすべてのエイズ患者が治療を受けられるようになる
  • 人の体内で診断や治療ができる独立電源のカプセル式超小型医療ロボットが実現する
  • タミフルと同等以上の有効性がある初の国産インフルエンザ治療薬が登場する
  • 国際宇宙ステーション完成
  • 中国が無人機による月面着陸と探査を成功させる
  • 小惑星「イトカワ」への着陸と試料採取に成功した国産探査機「はやぶさ」が地球に帰還する(当初計画の2007年6月を3年延長)
  • 米国のホテルチェーンが宇宙ホテルを開業する
  • 米航空宇宙局(NASA)がスペースシャトルの後継機となる多目的宇宙船(CEV)を完成させる
  • 金星探査機を搭載した国産ロケット(H2A)が打ち上げられる
  • 国産の惑星探査機「はやぶさ」の後継機が、新たな小惑星を目指して打ち上げられる
  • 月や火星に方向転換した米航空宇宙局(NASA)が、完成したばかりの国際宇宙ステーション(ISS)を民間に無料開放する
  • 米国ヴァージン・ギャラクティック社の商業用宇宙船「スペースシップツー」の飛行試験がはじまる(2009*2010年)
  • 環境税の導入により炭酸ガス排出量が4%減少する
  • 欧州連合炭酸ガスを8.6%削減して、京都議定書の削減目標を達成する
  • 燃料電池「電車」が実用化される
  • 日本の自動車メーカーが電気で動く軽自動車(後輪駆動)を発売する
  • 廃車のゴミ問題をほぼ完全に解決する自動車のリサイクル技術が実現する
  • 日本の二酸化炭素(CO2)排出量が1990年比で8.5%増加し、京都議定書の公約達成(6%減)が困難になる
  • 環境の悪化が進む中国が、米国を抜いて世界最大の二酸化炭素(CO2)排出国になる
  • 中国のアルコール燃料が、ガソリン消費の5割に匹敵する規模に拡大する
  • 日本の家庭からでる二酸化炭素(CO2)の量がこのころピークに達し、その後は自然に減少する(人口減少と省エネ家電の普及が原因)
  • 政府が全国で大気環境基準を達成。公式な大気汚染による公害病の発生が消える
  • 温室効果ガスの排出を削減するため、この年までに全国の照明器具の10%がLEDに変わる
  • 欧州連合(EU)の主要15カ国が、京都議定書の目標(8%)を上まわる11.4%の削減を達成する
  • 欧州連合(EU)とオーストラリアが白熱電球の使用を禁止する
  • 植林事業を進める中国の森林率が、この年20%に達する
  • 二足歩行ロボットの格闘競技会「ROBO-ONE」が宇宙空間での大会開催を実現する
  • 国産単層カーボンナノチューブの量産プラント(年間生産能力数十トン)が稼動を開始。1/100-1/1000の低価格が可能になる
  • ホンダの人型ロボット「ASIMO(アシモ)」が実用化する(2010年代の早い時期に接客ロボットとして登場)
  • 心身の状態を客観的に把握して高齢者ドライバーの安全を支援する次世代自動車が実用化する
  • トヨタ自動車が家庭用ロボット開発の基礎技術を確立する
  • 携帯電話、音楽プレーヤーを高速で充電する無線充電技術が国内で実用化する(韓国ではBMW車が2009年2月に装備)
  • 在宅社員1000人以上年商1000億規模の社屋を持たないバーチャルカンパニーが出現する
  • EU新加盟の全10カ国がユーロを導入。ユーロ経済圏が拡大する
  • 健康福祉、医療・介護用ロボットが日本の中核産業の一翼を担う規模に成長する
  • アジアでFTAの交渉が加速し、自由化が達成する
  • 娯楽や介護など生活密着型ロボット市場規模が最大で約550億円に達する
  • 第11次5カ年計画を実施する中国が、この年まで年率平均8%の経済成長を続ける
  • 世界の金融資産総額がGDPを大きく上回る200兆ドルに達する
  • 暮らしの中で使うロボット市場規模が約3兆円になる
  • 団塊の世代の大量退職で家計貯蓄率が大きく低下する(8%から3%)
  • 中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の貿易総額が北米自由貿易圏(NAFTA)を超える
  • ネットオークションによる売買が2兆8000億円に拡大する(2005年比で1兆7000億円増)
  • 国内の薄型テレビ市場規模が17兆6450億円に拡大する(2005年より倍増)
  • 国内の音楽配信市場が570億円に拡大する(2005年度比5.3倍)
  • 国内のネット広告市場が6430億円に拡大する(2005年度比2.4倍)
  • 住宅リフォーム市場が7兆4000億円に達する。リフォーム適齢期の住宅が増加し、リフォーム支出世代(60歳以上)の人口比率が高まることが要因
  • 日本の最大の貿易相手国が米国から中国に換わる
  • 大都市間の格差が拡大し、東京圏と大阪圏の成長率が2:1に広がる
  • 中国が人口1人あたりの国内総生産(GDP)を2000年の水準の2倍に拡大する
  • 日本の都心部でオフィスビルが供給過剰になる(ビルの2010年問題
  • パソコン向けコンテンツ連動型広告(P4P)市場が2982億円の規模に成長し、パソコン向け広告費の48%を占めるようになる
  • オンラインゲームの国内市場が、3000億円の規模に達する(2005年の2.4倍)
  • 携帯音楽プレーヤーの世界需要が1億2790万台でピークに達する

2011年

  • 網膜に電気刺激を与える人工視覚システムが実用化し、治療のための販売が開始される
  • 医療機関のレセプト診療報酬明細書)が完全電子化し、1兆円規模の医療費削減が可能になる
  • 政府が健康保険証をICカード化。病歴や受診内容を記憶する「健康ITカード」が登場する
  • この年までに移植用完全人工心臓の臨床試験が実現する(2年半以内)《世界中で心臓移植ドナーが必要なくなる》
  • 欧州宇宙機関(ESA)がロボットを投下して火星の表面を探査する「エクソ・マーズ」計画を実施する
  • 太陽の光の粒子に帆をかけて進む「ソーラーセール(太陽帆船)」探査機が、日本で初めて木星に向けて打ち上げられる
  • 英国の航空会社が商用宇宙観光旅行を開始する
  • スウェーデンの芸術家が、同国の伝統的な赤い家を月面に設置する(総事業費3600万ポンド)
  • 世界初の観光宇宙船が地球の上空100キロメートルの営業運行を開始する(全行程約2時間半。3日間の訓練を含む料金は約20万ドル=約1800万円)
  • この年から2年以内に22ナノメーターの16コアCPUチップが登場する(2011-12年)
  • ボタンを押す振動を利用して自分で発電する家電用のリモコンが実用化する
  • 東京駅周辺の再開発事業「Tokyo Station City(東京ステーションシティ)」で、丸の内駅舎の復元工事が完了する
  • 第2東京タワーが完成し、墨田区がおよそ500万人の観光客で賑わう
  • この年までに、政府がアジアで水資源ビジネスを展開する和製水メジャーを育成する
  • 米国の失業率が7.7-8.5%の高い水準にとどまる(従来予測は6.7-7.5%)
  • 主要経済大国の実質的な景気回復が、早くてもこの年になる(2011-12年)
  • NHK大河ドラマ「江(ごう)」が放送される(「江」は織田信長の姪)
  • 出版各社の雑誌記事をインターネットで横断的に検索、閲覧できるポータルサイトが登場する
  • 日本経済のデフレ状況が、最短でもこの年まで継続する(年40兆円規模の需要不足)
  • 九州新幹線鹿児島ルートが全線開業し、新大阪―鹿児島中央間の直通運転が実現する(所要時間4時間)
  • 国内の新車販売に占めるハイブリッド車の割合が20%を超える
  • 呼吸の状態を監視する自動車運転向け眠気検知システムが製品化される
  • 茨城県東海村で国内初の原発解体作業が開始される
  • 35歳以上の「中高年フリーター」が132万人に達する
  • テレビの地上デジタル放送全面移行により、この年までに約5000万台のブラウン管テレビが家電ごみになる
  • 国産ステルス軍用機「心神」が、実証機の初飛行を実施する
  • 岡本太郎氏の壁画「明日への神話」が渋谷に設置される(JR渋谷駅西口と渋谷マークシティの間の連絡通路)
  • この年までにイラク駐留米軍の撤退が完了する(8年間にわたるイラク占領の終結)
  • 宮城県が財政再生団体に転落する
  • 米国の失業率がピークに達する(2011年初め)
  • 悪徳商法で得た利益を被害者に返還させる不当収益はく奪制度が導入される(2011年以降)
  • デジタル録画機の普及をにらみ、番組の録画回数を1回限りに制限する「コピーワンス」制限が緩和に向かう
  • 地上アナログ方式のテレビ放送が電波を停止し、難視聴地区で10万人規模の「地デジ難民」が発生する
  • 国内のインターネット広告費が7558億円の規模に拡大する(2006年は3630億円)
  • 国内でデジタルテレビの普及が6115万台に留まり、4000万台のアナログテレビがそのままになる
  • 携帯電話の普及率が世界人口の70%を超える
  • この年以降、ネットブック(小型ノートパソコン)市場の成長が鈍化する

2012年

2013年

  • 1/1 厚生年金支給開始年齢が65歳に
  • 1/9 医師数が過剰に
  • 7月 参議院選挙

2014年

2015年

  • 将棋でコンピューターが名人に勝利する
  • 食生活の欧米化により、大腸がんが男女ともに死因の1位になる
  • 中国が材料、生物化学研究室を備えた宇宙ステーションを建設する
  • 米航空宇宙局(NASA)の探査機「ニュー・ホライゾンズ」(2006年打ち上げ)が9年の歳月を経て冥王星に到着する
  • ロシアがヘリウム3の採掘を目的とした月面基地を建設する
  • 米国が70年代に実施した有人月面探査を再開する
  • 二酸化炭素を回収し地中に貯留する事業が本格化する
  • ノルウェースウェーデンデンマーク3国の幹線道路(全長1500キロ)が、45カ所の水素ステーションを設置した「水素街道」になる
  • 太陽電池の発電コストが既存の電力と競争可能なレベルに低減。新興国、発展途上国での導入が拡大する
  • 有望な科学分野に集中投資する政府の第3期科学技術基本計画により、脳の情報を情報通信機器に取り込むインターフェースが開発される
  • この年以降、国内で生活支援ロボットが本格普及する
  • 財政再建のため、この年までに消費税が10%を上回る
  • ユーロがドルに代わる世界の第1通貨になる
  • 団塊世代の消費が、このころ終息する
  • このころ米国ゼネラルモーターズ社(GM)が燃料電池車を実用化する
  • この年まで世界で生産されるハイブリッド車の過半数を日本車が占める
  • 日本の電気自動車軽自動車なみの維持費を実現する
  • このころホンダのハイブリッド二輪車が発売される(2010年代半ば)
  • 経営再建に取り組む日本航空が、この年までにグループ従業員1万3000人を削減する
  • この年までにリニア中央新幹線が着工する(2014-15年)
  • この年までの日本の電力需要の伸びが年平均1%の水準に止まる
  • 2010年代後半の日本で、宇宙の太陽光エネルギーレーザーで地上に送る実験衛星が打ち上げられる
  • このころ太陽光発電システムの発電単価が1キロワット時あたり約45円で電気料金と肩をならべる
  • 日本の要介護者が250万人(2004年の100万人増)
  • ワールドカップサッカー日本代表が世界のトップ10入りを果たす
  • 先進国の経済支援により、1日1ドル未満で暮らす極度の貧困にあえぐ人の数が半減する
  • 消費税10%時代が到来し、国民的な節約時代に突入する
  • 経済発展で潤うインド政府が国内の貧困人口(1990年時点で全国民の38%)を半分に減らす
  • 世界の貧困に苦しむ人々のうち、1億7500万人が「マイクロクレジット」(無担保小口融資)で自立に向かう
  • 米国の核弾頭1万発が半減する一方で、中国の核弾頭が220発に増加。米中が新たな冷戦時代を迎える
  • アフリカ連合(AU)の統一政府「アフリカ合衆国」が実現する
  • イランが米本土に到達可能な大陸間弾道弾(ICBM)を開発する
  • 世界の多くの国で景気回復が2011-15年になり、失業率の回復がそれ以降になる
  • この年までに世界の貧困人口を半減させる「国連ミレニアム開発目標」が達成不可能になる(世界的な経済金融危機の影響)
  • 医師がインターネットを経由して診断し、処置する遠隔医療が実施される
  • 日本の電気メーカーパソコンの能力を100倍に高める光配線の新型LSI(大規模集積回路)を実用化する
  • 米国マイクロソフト社が世界の貧困層に自社製品を低価格で提供。この年までに利用者の数を10億から20億に拡大する
  • ハードディスクに代わるソリッドステート・ドライブ(SSD: Solid State Drive)が、世界のノートパソコンの32%に搭載される
  • アップル社の「iPhone」人気に牽引されたタッチパネル市場が、世界全体で52億ドル(7億6500万台)の規模に拡大する

その2 http://anond.hatelabo.jp/20100217133757 に続く

2010-02-11

http://anond.hatelabo.jp/20100210012057

やあ、いつもの非モテ君じゃないか。

今日はいつになく元気そうだね。

まあそう興奮しないで落ち着いて話そうじゃないか。

え?いつも会話にならないって?

そう思っているのは君だけだと思うけど、まあ君がそう思っているならそうなんだろう。

でも、僕はいつも君と話したいと思っているよ。

いや、別に君を観察しようとか、分析しようとか思っているわけじゃない。

純粋にただ話が聞きたいだけなんだよ。

君ほど純粋非モテを追及している人をほかには知らないからね。

本当に君の非モテに対する思い入れは素晴らしいと思うよ。

しかし、いったい非モテの何が君を魅了しているんだい?

僕にはいつも最後のところでそこがわからないんだ。

君がいくら非モテについて語り、非モテであることを訴え、非モテの悲哀を歌い上げても

どうも、その、

非モテは君を救うどころか、ますます君を困難な状況に追い込んでいる。

これは、いわば君の非モテに対する片思いなんじゃないのかな?

しかも非モテは相当に性悪な奴で、君の思いを笑っているようにも思えるよ。

まあ、僕は君のことを友達だとは言えないし、君も僕に友達だなんていって欲しくないだろうけれど、

それでも僕らはなんだかんだと長い付き合いだし、

ちょっとだけ忠告めいたことを言わせて貰ってもいいかな。

非モテのことは、もう忘れた方が良いんじゃないかな。

まあ、ほら、

非モテのほうははなから君に付き合う気もなさそうじゃないか。

君もそろそろ過度な思い入れは捨てた方が良いよ。

明日あたり外に出て、

散歩でもしてみたらどうかな。

案外違った景色が見えるかもしれないよ。

え、花粉症

そうか、じゃこれだ。

マスク

ん?これ?鼻の穴に突っ込むんだよ。結構良いよ?

鼻の下で光るプラスチックが鼻水みたいに見えるのが欠点だけど、

馬鹿でかいマスクで飲み食いに苦労するよりはましだよ。お勧め

あー、何の話だったけ?

ま、いいか。

それじゃ、またね。非モテ君。

2010-01-29

画びょう

棚から本を取ろうとしたら、手が滑って画びょうが入ってる箱が落ちた。

プラスチックの箱は簡単に開いて、画びょうはきれいに机の上や床に散らばった。

5色の画びょう。昔一緒に住んでいた人が置いていった画びょう。5色の画びょうはおはじきみたいで綺麗だけど、よく見るととげとげしい。

一個一個拾う作業。面倒だけど拾わないと足に刺さる。刺さると痛い。

机の上や床に落ちた画びょうは拾えた。これで大丈夫

なんて思っても見えないところにまだあるんだろうな。

そして私はそれに気付かず踏んでから気付くんだ。いたいって。

もう大丈夫と思って過ごしても、忘れた頃に痛みと共に思い出す。

拾いきれない画びょうは見つけるのが難しい。

だけど一個一個足で踏んでいけばいつかはなくなる。痛い画びょうはなくなって安心して歩ける。

2009-12-14

ロリアーヌ 〜 現実篇 〜

「小ブタ完食おめでとう」

顔は良上(これは悔しいが認めざるを得ない)、元痩せ型(二郎体型へ着々と変遷中)、かのジロリアーヌの命名者の彼が、カネシ醤油の刺激で鼻水ズルズルの私にいたずらっぽく笑いかける。

やだ、メイク崩れちゃう。

今日は4歳年上の彼との初めてのデートジロリアンの彼の強い希望で、昼食は二郎に行くことになった。

なんでも、今まで付き合った相手は数いたけれど皆小食で、二郎に連れてくることさえかなわなかったんだとか。二郎を一緒に食べられる彼女っていいよね。という彼のこだわりを叶えるために、ジャンクフードで名高い列で一時間程他愛もないおしゃべり。

「ねぇねぇ、あの黄色い看板にでかでかと書いてある『ニンニク入れますか』って?」

ヤサイニンニクカラメアブラ

「え?」

「『ニンニク入れますか』って聞かれたら、その四つの中から自分の入れて欲しい物を言うんだよ」

カラメって何?」

カラメっていうのは、カネシ醤油のこと。アブラは豚の背脂」

「カネシっていうのは?」

それなりに早く並んだので、私たちの後ろにも続々と人が増えて行く。

私はヤサイニンニクを入れてもらうことにした。

自動販売機から出て来たプラスチックの小片を握りしめ、白い湯気の立ちこめる店内で待つ。

ヤサイというのはあの山盛りのやつで・・・「マシマシ」だとあれより多いのね・・・

一昔前までは、女性が店内にいるだけで珍しかったというから、二郎デビューが多少遅かったのは幸運だったかもしれない。

そして運ばれてくる二郎

話をしている余裕などなく、とりあえず麺が伸びないように頑張って口に運ぶ。

野菜が多い。チャーシュー、もとい豚が多い。麺まであとちょっと、あとちょっと。

麺が黒い。なにこれ。

そしてスープが油。まるでツナ缶だ。

味はどうかな・・・

うん、まぁまぁ。

彼に少し遅れて完食することができたが、とてもお腹が痛い。ちょっと無理しすぎたかな。

お互いニンニク臭いまま、今日感想を話し合うタイム

「あの麺が私で、スープが・・・」

「俺?」

「うん、そんな感じがする」

「どこらへんが?」

「んとねぇ、黒く染められちゃうの」

思わせぶりな視線が絡まる。

ここから先は、みなさんのご想像におまかせということで。

彼ほどひどい事は書けません、念のため。

私のスペックはこちら→紅茶検定3級、ニンニクガール五段

一年半前に書かれた彼の妄想爆発記事

http://anond.hatelabo.jp/20080310110151

2009-12-12

久々に食玩にハマる

ビックリマンチョコを久々に買いたくなって店行ったら置いてなかった。

調べたら「ルーツ伝」てのがつい前にやってたらしいが、もう時期的にどこにも売ってないらしい。

地方の過疎ってる店にひっそりあるくらいだろうか?

で、ビックリマン諦めて帰ろうとしたら「神羅万象チョコ」なるものを発見シールが入ってるものと勘違いしお試し買いした。

キャラクターデザインに小坊の時に買ってたコロコロ臭がしたので懐かしさもあって買った(実際に宣伝コロコロがやってた、※対象年齢3歳以上)。

で、開封…シールではなくビニール袋に梱包されたプラスチックカードだった。

コレクター癖のある自分ビニール袋を開封せずウエハースカスをはらってバインダー(やのまん)に突っ込んだ。

wikiで確認したら開封後のカード価値がほぼ0になるのでこれは良い判断だった。

最近アーケードカードゲーム(三国志大戦やLORD OF VARMILIONⅡ)をあんまりやらなくなったので随分資金的に余裕があったので大人買いを始めた。

揃わない…どういう事なの…もう60枚目よ…(現在王我羅旋の章、第三弾24種類のコンプを目指してウエハースと格闘中)

金銭的には大した事ないけどウエハースがきつい、ビックリマンチョコといい、何でこういった食玩ウエハースなんだろう…

此処まで書いて落とし所も何も無い、酷い日記ダナー(´・∀・`;)

まぁ、バインダーに収まったカード見てニヤニヤするのが趣味の俺です。

2009-11-10

http://anond.hatelabo.jp/20091110034208

コストの問題なんじゃないか。

極限まで安くないといけないから、荷車だと金がかかりすぎる。

よくわからん。べつに荷車でいくらか高くついてもずっと使えるのなら問題ないと思うが。荷車が高すぎるっちゅーんなら、べつにネコ車みたいな小さ目のやつでもいいわけでね。

いや、この容器がずっと住民に供給されるってんなら/供給するってんならそれはそれでいいのよ。でもそうじゃないんなら、彼らは自分たちで車輪を作り、維持する位のことはできないといけないわけでな。車輪さえ自力で運用できないようじゃあ、これから何年経っても状況はあのまんまなのじゃないかねえ。

ところで、

だが、回転する円筒方式にしたところで、引っ張る綱の耐久性は疑問。しばらく使ってたら切れる。綱は毎回作るのかな?

あと温度変化で割れたり、石で削れてしまう可能性もあるので、プラスチックで作った場合には本体の耐久性の問題も残る。

行程のすべてをやわらかい砂地で使用するのでもない限り、長期間使用することは難しいだろう。

これを克服するには、綱を軸につけて引く形にすることと、容器じゃなく車輪が接地する形にすることが必要だな。つまり…

http://www.monogocoro.jp/2009/09/28/ross.html

ま、だいたいはこんなものだろうね。浄水機能は必ずしも必要でないだろうし(件の容器にもそんな力は無いだろう)、もっと粗末でいいならコストはそれなりに安く済むはずだ。俺はこちらのほうがあの容器よりもよほどナイスデザインだと思うけどな、べつに斬新なものじゃあないが。

http://anond.hatelabo.jp/20091110031615

コストの問題なんじゃないか。

極限まで安くないといけないから、荷車だと金がかかりすぎる。

荷車は数万円程度は必要なのに対し、この方式なら生生産工程ポリタンクと同じなので量産すれば1000円以下で出来るだろう。

だが、回転する円筒方式にしたところで、引っ張る綱の耐久性は疑問。

しばらく使ってたら切れる。

綱は毎回作るのかな?

あと温度変化で割れたり、石で削れてしまう可能性もあるので、

プラスチックで作った場合には本体の耐久性の問題も残る。

行程のすべてをやわらかい砂地で使用するのでもない限り、長期間使用することは難しいだろう。

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