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はてなキーワード: チャイムとは

2024-04-19

夕方に外を歩いていたら、小学生少年が慌てて「ちょっと今の時間を見てもらえませんか😨」

って話しかけてきて、良いよ〜今は16時〇〇分だね、どうした?大丈夫?と言ったら

「あ、あの、さっきチャイムが聞こえたのでっ

もう5時になったかと思って!

すみません大丈夫でしたっ

ありがとうございます!!」

となんだかピュアほっこりする少年に遭遇しました

2024-04-17

いつもの

2ちゃんとある趣味から女の子と知り合った。

メアド交換してメールやり取りして、やっぱり会おうって話になる。

歳は19歳で、でも会うまで写メの交換はしないでおこうってなった。

最初新宿で待ち合わせてお茶をした。

小柄で地味で大人しそうな女の子だった。

なんか不機嫌そうで、メールでは普通だったけど、

地雷かな、まあネットだとこうゆうこともあるよね、と思った。

だけど座って挨拶して話すと、普通女の子だった。

その日は情報交換をして、夕方に別れた。

その後もメールのやり取りをして、次の週末も会うことになった。

お互い趣味のものを持ち合って、色々話した。

彼女美容師って聞いたけど、土日休みなのかな。

大学生なら今夏休みですか?そうですねえ。

次に会ったのは水曜日の午前10時に漏れの部屋でだった。

部屋は朝からお腹が痛くなるくらい冷房を効かせて、

締め切ったガラス戸の向こうからジーと蝉の声が聞こえてる。

チャイムが鳴ってオートロック玄関を開けて、

少しして玄関チャイムが鳴った。ドアを開けると、

むわっとした熱気に微かにいい匂いが混じって部屋の中に入ってきて、

こんにちは」と彼女が立っていた。

「ひゃ~、涼しいー」「確かに」と温度を1度上げる。

「だけど1度上げると暑いんだよね」「確かに」。

ワープ

もう犯罪者になってもいい、とゆう覚悟をもってエロ同人誌を読んでる彼女を、

からゆっくりスローモーションで肩を持ってゆかに押し倒した。ゆっくり

彼女は「おわわわわ」とされるままに倒れて、

上下で顔を見合わせたとき彼女が「セックス?」と言うから漏れは「うん」頷いた。

彼女17歳女子高生ではなかった。「セックスはやっぱり服脱ぐよね」

「そ、そうだね」「恥ずかしいなー」と言いながら、先に上着を脱いだ。

「布団敷いちゃうね」「はい」。ざざっと布団を敷いて、

彼女はブラとショーツ靴下姿になっていた。

増田さんも早く脱いでください。脱がせよっかな」と言われ、

脱がされる前にTシャツを脱いで、ジーンズを脱いで、

彼女は少し前かがみになってブラを取って、胸を片腕で隠しながら、

片手でショーツを脱いだ。脱いでる間に漏れトランクスを脱いだ。

19歳美容師はこんなふうにセックスをするのか。と思っていた。

「裸同士で、恥ずいね」「うん」。ここから常識に任せるか性欲に任せるか。

若い漏れ経験の無さもあって性欲に任せることにおそれはなかった。

胸を隠している腕を解くと、小さい胸に小さな乳首が見えた。

その下には陰毛が見えてた。大人の女性の印。

このときセックスなんてすればいいや、とゆう考えにはならず、

そのままでは少し寒いから彼女を誘って布団に横たわり、

掛け布団を二人の身体かぶって、ひんやりした布団の中、

漏れ彼女を抱きしめた。触れ合う女の子の素肌。

裸の女の子を直に抱いている。半勃ちのちんこ彼女の太もも辺りに触れている。

彼女が先に漏れちんこに手を伸ばして、触って握ってきた。

顔を見るとにこにこしている。女の子がそうしていいなら漏れもいいはずだ、と、

漏れ彼女股間に指を差し入れて、そのあたりをぐいぐい触った。

「男の人に触られてるなんて、信じられないですよ」と言いながら、

彼女ちんこをにぎってた手を口元に当て、唾で濡らして、

その手でまたちんこを握ってぬるぬるとした。女の子の小さくて柔らかい手。

アメリカとかの映画で、女子オナニーするまえみたい」「なにが?」

「手を唾で濡らすの」「あ、そうそう」「普段も唾で濡らすの?」

「濡らさない。男の人は唾で濡らすの?」「濡らさない」。

後で夕飯を食べてるときに「もしも私が嫌がってたらどうしたんですか?」

「多分、そのままちょっと強引にやってたかもしれない」

「うわぁー。嫌がればよかった。知ってたら嫌がったのに。

もう1回したいな。嫌がりたい」「う、うん。」

「そのまま普通セックスちゃう女の子は引いちゃう?」

全然引かない」「もっと恥ずかしがればよかったかな、

でも恥ずかしさよりやっとセックスだ!って気持ちのほうが強くて。

ぶっちゃけちゃってごめんね。」

最初会ったときに、会うう前からかな、この人とはセックスするって思ってたから、

はいつするかしかなくないです?」「まあ」「最初の日でも良かったですよ」

「なる。ほど」「だけどちゃん常識的な人で、帰ってオナニーしましたよ!

変態女の子で引いてません?」「僕もオナニーしまたからね」

「ほんとにぃ?」「今日会ったかわいい女の子ともしかしたらそうゆう、できるかもって」

「すれ違いすれ違い」「だけどこれはこれで」「うんうん」。

世の中にはもっとスタイルが良い、胸も大きい、顔がかわいいまんこピンク色、

女の子は山ほどいて、男子も僕より筋肉があって体つきが良くて、

イケメンで声も良くてちんこも大きくて固くてもてもてでスポーツカーに乗ってる

奴も山ほどいるけど。

心にもなく「僕、このまんこだけあればほかのまんこいらない」「なんかキュンときた」

「何人かのまんこちんこを挿れて、どれがかなさんのまんこか当てれる」

「私も増田さんのは分かると思う!」「色んな人にちんこを挿れられて?」

「あ、う、むむむむ。増田さんだって他の女のまんこちんこをれたいわけ?」

「そんなのを想像したらいまエロい気持ちになった。かなさんが目隠しされて、他の男のちんこを挿れられるなんて」

「私も、私が見てるのに、増田さんが他の女のまんこに、たぶん格好はバックで。

女の人が5人くらい四つん這いになってて、順番に挿れてって」

「ちかさんの5人のちんこは全員僕のちんこから

「あら素敵。それなのにこれは長さが。。?とか言ったりして。あ、嫉妬?」

しっと?」「他の男にやられてほしくない?」「そうぞうすると胸がぞわぞわする。

でも寝取られかも」「私は増田さんのおちんちんしか挿れないから、大丈夫ですよ」

「僕と会わないときに何本のおちんちんを咥えたのかな?」「んーんー」「ほら答えて」「んー」。

歳を取って、立ったままキスをして服を脱がせて「シャワーを浴びてくるね」「うん」とシャワーに入ったのを確認して、

スカートとかくんかくんかしたり、いまさら持ってもないけど部屋に隠しカメラ仕掛けられないかなと考えたり、

終わった後、「こうゆうことをしたってことは、私達付き合ってるってことでいいんだよね?」「あ、う、うん。。」としたり、

旦那はさあ、疲れた疲れたってこっちも女に見ないし、こっちもあっちを男に見れないし、

女が抱かれたい!って男のほうがしてくれないと、やっぱりせっくすれ…」って

早口愚痴を喋り続ける人にはキスをしておしゃべりな口を塞いで、

だけどおしゃべりだとセックスときに喋る言葉エロくてエロい。この人はうるさい感じではなかった。

だけどセックスときに喋ってるとエロく盛り上がって、コンドーム外して生で中に出して、

3回しちゃった。離婚して結婚する!とか精液ぬるぬるのおちんぽおいしよおとか、

いままで会ってセックスまでして仲良くなった女の人で総合点がいちばんたかいから、

結婚して幸せにして養ってにこにこおじさんおばあさんになりたいとか、

お尻もしていいよとか、あーこんな男の人のおちんちん人生さぶられるような女になるなんて!とか、

言えることの思いつく限りを無責任に言い合った。

19時頃に帰らなきゃ。。ってなって、もっと一緒にいたいなー、

「1回家に帰ってなんかして、黙って出てくれば」「それでいいの?」「うん。うちは」

また22時頃待ち合わせで早く会いたいからその人の家の方に移動して。

旦那さん、お借りしますね」「借りちゃって。そのままもらっちゃって。ノーパンで来ちゃった。ほら」

「え、エロかわいい」。駅前は暗くて人もないか調子に乗った彼女は、

スカートの後ろをめくってお尻を突き出して「ほらほらと」振った。白いお尻。

そこにホストっぽい男二人が通って「ふぉおわっ、お姉さん若いねー」と囃し立てると、

「まだ若いから!」と言い換えした。ホストは後ろ向きに歩きながら「何歳?」「29!」と言ったけど、34歳だった。

2024-04-14

くすりや

薬局へ入った

ロロンとチャイムが鳴り、奥にいる二人の中年男性こちらを見た

一人は白衣を着た店主、もう一人はよれよれのワイシャツを腕まくりした小太りの男性だった

店主が長椅子にに座り、男性はその対面に、床に新聞紙を広げ、その上に正座していた

もう一つある長椅子と長テーブルが脇によけられている

ワイシャツ男性左手に黒い小さな手帳を持ち、右手に小さな鉛筆を握っていた

気まずい感じがしたので店を出ようとしたら

「ああ、いらっしゃい。ちょっと待っててくれる、もう終わるから」と店主が言った

すると男性が「いえ、私はこれで失礼します。ご協力ありがとうございました」と言って立ち上がり、

床の新聞紙を丁寧に折りたたみ、長椅子と机を元の位置に戻し、

店主にそして私に頭を下げると店を出ていった

「いやあ、ほんと助かったよ。開店からずっとだよ、3時間もいたんだから

「どなたですか?」

刑事だよ」

「えっ、事件でもあったんですか?」

「いやね、昨日、若い奴に咳止め液売ったんだけど、そいつがさ、事件起こしたらしいんだよ」

最近問題になってますもんね。でも、不可抗力ですよね」

「いやね、それがね、10本売っちゃったんだけどね、それ一気に全部飲んで、刃物持って暴れちゃんだって....」

「えええ、10本も、ですか...」私は絶句してしまった

「うん」と店主は蚊の鳴くような声で答えると、バツが悪そうに頭をかい

「ところで刑事さん、なんで床に座ってたんですか?」

「なんか太ってて椅子を汗で汚したら申し訳ないっとかって言ってたけど、ただの嫌がらせだよ」

嫌がらせ...、ですか...」

別に売るのは違法じゃないからさ、あっちも売るなって言えないじゃない、だから見せしめ、みたいなもんだよ」

見せしめ、ですか...」

「何回も何回も同じこと聞かれてさ、お客さんからは気味悪がられるし、まいっちゃったよ」

「そうですよね...」

「うちお客さん少ないからさ、ちょっと欲出しちゃってさ、でもまさか事件起こすなんて思わないよ...」

「そうですね...」

「ところで、今日は、何?」

「ええと、胃腸薬の...」


さすがに新製品の咳止め液の案内に来たとは言えなかった

2024-04-05

頭の中でチャイムが鳴り止まない

この1時間小学校の校庭で夕方5時を知らせる音楽がずっと小さく頭の中で流れ続けている

もうダメかもしれんね

2024-04-03

東京観光の備忘 2024年4月

事前準備

羽田空港

東京駅

秋葉原

東京スカイツリー

浅草寺

日本橋

銀座

首都高ドライブ

上野公園

上野動物園

  • 開園と同時にパンダを見に行くべき
    • パンダは一番人気で40分ぐらい並ぶ
    • パンダは展示が2ヶ所あり奥側のパンダは人が並ばないためすぐに見れる
  • 食堂があまり多くないため昼食時は混みがち

築地場外市場

中野

西新宿五丁目

新宿

東京都庁

原宿

渋谷

明治神宮

全体的な移動について

体力的な話

2024-03-16

ゆたぼんアンチだった不登校自分

数年前にYouTubeで``不登校少年革命家``として活動を行い、多くの議論引き起こしたゆたぼん。

YouTubeコメント欄は常にゆたぼんに対する中傷、そして彼の後ろに見え隠れする父親方針に対する批判で溢れかえっていた。

自分はゆたぼんとタメだ。

ゆたぼんが嫌いで、ゆたぼんアンチをやっていた。「学校行けよアホ」、「そんなんで碌な大人にならねえよ」みたいなコメントをずっと送っていた。

自分不登校だった。

ゆたぼん当時小5、自分も小5。自分がゆたぼんに送ったコメントは全部自分に返ってくるもので。

どんなにアンチが付いてもそのアンチ挑発するような動画投稿するゆたぼんの無敵さにイライラしていた。

中一の春、世間がゆたぼんを忘れ始めた頃。自分もゆたぼんなんかすっかり忘れていた。

自分も、ゆたぼんも相変わらず不登校だった。

平日の3時。学校チャイムが風に乗り家にまで聞こえ、焦燥感に包まれる。 

下校中の小学生の話し声がモルタルの壁をすり抜けてくる。 

ゆたぼんが嫌いだった。 自分はずっと不登校をやめたかった。やめどきが分からなくなって、友達もいなくなって、学校への行き方が分からなかった。

自信満々に不登校をやってるゆたぼんが嫌いだった。

時は流れ、ゆたぼんが「通わない、制服も買っていない」と宣言していた中学校に登校し始めた。 Twitterでは父親に対して反抗的な態度を取る投稿をしていた。(これはネタなのか分からない)

自分も中二の後半に入ってから学校先生の支えもあって学校に登校するようになった。

ゆたぼんが話題になる少し前から不登校だった自分は4.5年ぶりに教室で他の生徒と授業を受け、給食を食べた。

久しぶりにまともに通った学校は、友達もいないし、図工はなかったし、自分外大ノートシャーペンを使っていたけど ``学校に行けた自分``が只々嬉しかった。

そして今年、2024年春。

ゆたぼんは中学卒業自分中学卒業 

ゆたぼんはここ最近公立高校一般入試に向けたツイートを行っていた。

そして一般入試の結果、不合格だったと。

悲しいとか、ゆたぼんアンチをやってた身が言うのはエゴすぎる。だから何も言わない。

ゆたぼんなら、大丈夫だと思う。

自分はなんとなくで決めた全日制の公立高校に進学予定だ。

小学校六年、中学三年の義務教育が終わった。 不登校になって、ゆたぼんアンチになって、不登校をやめ、中学に通いだして。 

思えば自分不登校になってからの4,5年間、ゆたぼんと共に成長してきた。

長くなったが最後に、ゆたぼんアンチだった自分に 将来の事なんてたくさん考えたってしょうがない ということを伝えたい。 

書いた文章読み返してないのでおそらく誤字脱字が酷い。読みにくくてスマソm(__)m

2024-02-22

2匹目の猫を迎えた

もうすでに先住の7歳の猫がいるのだが、

以前から猫を2匹飼う夢を何度もみるので、引っ越して家が広くなったのをきっかけに2匹目の猫を迎えることにした。

新入りは8ヶ月の準子猫

迎えてから1ヶ月ほどたつが同じ猫でもここまで性格が違うのかと日々面白い

2匹とも保護なのだが、1匹目の先住は友人から譲渡で生後半年程だった

初めての生き物の飼育だったので、いろんなことを友人から聞いておっかなびっくり触れ合っていった

ただ先住はとにかく警戒心が強く1ヶ月は狭いベッドと壁の隙間で小さく固くなっていて、俺が布団に寝付くとそろりそろりと出てきてトイレと飯を済ませていた

しばらく猫自身がさだめたテリトリーから出ない範囲で猫じゃらしにも食いつくようになり、もうしばらくたって猫の方から撫でられにくるようになった時は感動した、まともに撫でれるようになったのは3ヶ月かかっただろうか

今でも慣れた俺と二人だけなら先住の天下だが、他の人間が遊びにくると、玄関チャイムが鳴った途端に物陰に隠れて存在を消すような猫だ。

新しいものが嫌いでおもちゃやクッションを買い与えても警戒心で寄りつこうとしないから俺が使ってる

新入りは全然違う

譲渡会で見たときケージの中で静かにおとなしく事を過ぎるのを待っているように丸まっていて、それがすごく気に入ったので譲ってもらうことにしたが、家にきてみたら、すごく懐っこい

すぐに撫でさせてくれたし飯の催促をするし、体に対してでっかいうんちもする

今はケージから出して過ごす訓練をしているが、新入りはすぐにお気に入り場所を見つけてへそてんで寝るし、先住の餌までもりもり食べる

新しいもの嫌いの先住がウルルルルシャーと唸るのを初めて聞いた、お前、そんな、猫には強気なのか

新入りは先輩に唸られても一旦は怯むがリラックス姿勢はやめない、すごい大物がきた

先住は新入りをペンペン叩く、おまえ、猫相手にはそんなに好戦的だったのか

尊大な新入りの挙動楽しいし、長年連れ添ってる先住の新しい一面をみれたのも嬉しい

猫同士の距離感はまだ本人達の折り合いがつくまで苦労をかけるが、人間家族が増えて嬉しいよ

2024-02-20

ごめんください

都内在住の地方出身40代

アニメを見ている時、登場人物が「ごめんください」と言うシーンがあったんだけどさ。これを見て、私は妻(生まれも育ちも首都圏)に「最近この言葉を実際にいわなくなったよね」といったんだよ。妻は驚いて、「自分は生まれてこのかた一度も『ごめんください』と言ったことがなく、それはテレビの中だけの話だと思っていた。あなた実家ではドアのチャイムを使わないの?」と返されまして。私の実家ではチャイムがあるけど、知り合いとか近所の人々は回覧板を持ってくる時とかに「ごめんください」と言ってたんだけど。この違いは地域性によるものなの?それとも、今の時代には廃れてしまった習慣なのかしら??

2024-02-19

空白12職歴無し新聞配達4日目ワイ、無事敗北感と共に着席

本日は全区配ってみろとのご指示を賜り中々の無茶振りにワクワクしながら自転車に乗る

出陣前に2件投函しろと口を酸っぱくして言われていたにもかかわらず無事忘れる

立ち込める暗雲、新聞ビニールに入れる程度にお空どんより

それでも気を取り直し出陣、軽快に投函を続け1件ミスり45分で2区配り終わる、実に良いペースである

しかしここから怒涛のトラブルに襲われる

次のマンションのドアが開かず集合ポストがどこにあるかわからず立ち往生(後に横のもう一つの入り口だと教えられる)

何時から開かなくなるとかあったっけ?と己の記憶を疑う、教えてもらったような記憶は有るのに完全に抜け落ちている

2度の鬱+空白12年のうちに脳が壊れていることを自覚しつつ次のマンションへと配達

ここで4時指定マンションへとひた走る(新聞配達には5時半までにとか4時~4時半の間に必ず配達してくれみたいな注文があり是が非でも守らねばならない)

なんと厄介なことにこのマンションは区の端にあり、長方形の形をした区の端から端へと突っ走らなければならない

強烈なタイムロスに狂い誰もいない道路ジョーカーの笑いを真似しながら突っ走る

完全なキ〇ガイである

ここで問題が起こる

順路帳に記載されているマンションが二つある

東レジデンス、東レジデンス

地図には東レジデンス4:00と記載されている

しかし住所と部屋番号が記載されている住所帳には駅東レジデンス4:00と記載されている

補足であるが、住所帳に書かれている集合住宅はわかりやすくするためにペンで囲ってある

しかしながら今回のものは駅東(203) 東(405) 駅東(508) 東(609) 東(901) がペンで囲われていた

どういうことなの?どっちなの?2回ぐらい配達した記憶あるけど数日前のことなのに頭の中でごっちゃになってて何がどうだったか忘れてるよ?

パニックパニックおいらが独りで慌ててる♪お~らは無能天才無能だ wowowowo

歌ってる場合

というわけでとりあえず東に行き確認するも508や609号室が存在しなかったため駅東に向かう

住所帳の東(405)の氏名が部屋の名前と一致している、他の部屋も一致していた

彷徨っている間に4:00希望お客様からクレームが入ったらしく社員さんから確認電話が入る、既にマンションには居たので事情説明しそのまま投函する

そのお客様お部屋の電気が点いているためチャイムを鳴らし謝ろうかと思うが時刻は4:30、非常識化と思い止めておく

謝罪を一筆添えようかと思ったがボールペンを落としてしまい気泡が入ったのか書けなくなってしまい断念

クソ疲れる

マンション入り口社員さんと合流、遅れた事情説明し3区目のマンションのドアが開かなかったこととか伝える

自分は3区目の配達に戻り、残りの1区は社員さんが配達することに

誰もいない真っ暗な道路をまたジョーカーの笑い方を真似しながら爆走し途中でポケットスマホがないことに気づく

真顔で先程のマンションに戻り無事スマホポケットに入れ、もはやジョーカーの笑いを真似する気力も無く3区目へ

無事配り終え・・・られず一つマンションポスト位置が分からず立ち往生、諦めて順路へと戻り区の終わりに辿り着く

マンションポストに入れていないのだからカゴに1部は残るはずなのに籠の中の新聞がなくなっている・・・どういうことなの?

訳が分からないまま事務所に戻りタイムカードを切る

色々と順路に書き込んだのち社員さんに電話入口が分からなかったこと、なぜか全ての新聞が無くなったことを報告し終了

はあ…と思いながらセブンで甘いパンを買い食いながらまた順路を歩く

Wワークが始まるまでにキッチリと覚え2時間以内とまではいかなくとも2時間15分以内に配り終えたい

この5日間で10周は回ってるのに覚えられないんだよな・・・覚え方が間違ってるのか?

腐った脳味噌を起こすのに時間がかかりそうだ

でもさ

よくよく考えると4日目で一人で全部配ってこォォォイ!ってなかなかの無茶振りだよな

いわばお前のミス全部拭ってやるからやってみろってことでもあるが

んまァ~焦る焦る

何でこんなに焦るんだろうな・・・社員さんの泰然自若とした態度に俺も辿り着きたいぜ

明日は焦らず落ち着いて素早くやる事を意識しよう

追記

本日メモ重要性を再確認した

入り口横の赤いポスト、黒いポスト郵便箱ではなくドアのとこに入れる、そういう細かいメモの一つ一つが極めて重要役割を果たす

記憶ほど頼りにならず危険ものはない

あれ、このお宅で合ってたっけ?なんてあやふや記憶に襲われたときメモを見て符合すれば確信を持って配達することができる

地味なことだがメモは本当に大事、そういうことをちょっと時給が良い派遣面接アピールしようとおもいました

まる

2024-02-13

anond:20240212170308

法律で設定されている「権利」というのは権利が設定されている範囲での全ての行為を許すわけではない。

自分権利を持っていても、その権利行使によって他の人の権利侵害する形になりうるので。

しかし何をするにしても本当に誰の権利も全く侵さないと厳密に言えることはまずない。

そこらへんを「程度問題として解決」するのが司法

要するに司法ってのは権利権利の衝突を調整する機関として機能するわけ。

一方に権利があって一方に権利はないという状態存在しない。

何らかの問題が起こったときにそれを申し立て主体 (権利者) が存在しないという状態はなおさら存在してはならない。


明確に所有者がいる土地であっても、たとえば郵便屋が郵便物の配達のために前庭を通って玄関横のチャイムを押すことに違法性は認められることはないということはわかるだろう。

これは土地所有権郵便屋が業務遂行する権利を天秤にかけたらそうなるって話だ。

国有地もまた、境界線を明示されていない場所特に被害を与えない範囲で立ち入る分には直ちに違法性を認められたりはしない。

いくらでも入れる状態にしていたのならそれは国の管理責任が行き届いてないという不備でもあるから

仮に所有者がいない土地という概念を認めたとしても日本国土である限りは行政支配が及ぶことには変わりないので国の所有ということにしているのと特に差はない。

2024-02-10

宅急便早く来てくれ

いつチャイムが鳴るかと思うと落ち着いてシコれない

2024-01-31

anond:20240131172353

置き配って、荷物おいて写真撮るらしいね

普段ガン無視してたAmazonからメール見たら玄関写真が送られてきてた

そういうオペレーションが面倒くさい人はチャイム鳴らすのかもと思った

2024-01-12

NHKの怖いチャイム

おっ正月地震で久しぶりに聞いてガクブルした。

過去に鳴ったのって真珠湾攻撃天皇崩御東日本大震災の時ぐらいだもんね。

2024-01-06

anond:20240106112749

他の部屋の宅配ですでにオートロック内に入ってるパターンが多いと思う。

律儀な配達員はわざわざオートロックの外にでてチャイム鳴らしてくれるが

2023-12-16

鎮~魂~感~今~(チャイム音)

0分になったら心を安らかにする鎮魂の曲を鳴らすべきである

朝8時から夜7時まで一日12

2023-12-10

10試行錯誤してわかった最もストレスのない通知音・着信音

どんなに好きな曲でも通知音・着信音に使うと嫌いになる。これは度重なる通知・着信のストレスによって、記憶簡単に上書きされてしまうため。

ふだんあまり耳にしない自然音も繰り返されるとむしろ自然となり、じきにストレスを感じるようになる。

もちろんこれらも暫定的結論しかない。最も理想的なのはそもそも通知音・着信音が鳴ること自体を減らすことである

2023-11-28

「暗さ」と「生き抜くための武器」の話

世間では「明るいこと」に比べて「後ろ暗いこと」への理解が浅い。浅すぎると思う。


そもそもいつからこんなに、明るさや賑やかさが正義とされ始めたのだろう。そして明るさを「楽しい」と変換する安直な人が増えたのだろう。

性質」と「それがもたらす感情」は別物なのに、ごく当たり前のようにいっしょくたにされすぎである自分の中できちんと「楽しい」に変換されたなら全く構わない。し、社訓や集団スローガンに沿っていっしょくたになる場合は往々にしてあるから仕方ない。

けれどよく考えずに、よりによってその場の空気なんかで「楽しい」としているのはいただけない。

後述するように、思考放棄すると自分のためにならないからだ。


明るく賑やかなものに触れると楽しい。後ろ暗いものに触れると気が滅入るし嫌だ。だから暗さは人生必要ない。Q.E.D

ここまで解いてペンを置く人たちが意外と多くて恐怖をおぼえる。はたしてそんなに簡単証明できるものなんでしょうか。まだ終了のチャイム鳴ってませんよ。まだまだ考える時間はたくさんありますよ。ゲーデル不完全性定理みたく証明できないということを証明しても間違いじゃないんだから、もうちょっと考えましょうよー!


情報が増えSNSが普及し、みんなが広く「人と比べる」ことを始めてから、世の中ではグッとわかりやすものへの評価が高まった。

わかりやすいというのは、説明やすいということだ。「楽しい」はわかりやすい。他者との濃密なコミュニケーション。よろこび。平和笑顔健康皮肉にも先人たちのブランディングのおかげで、個人に沿ったものかは別として楽しいシチュエーションなんて山ほどあげられる。フェス。海。BBQ。友人とのランチ家族との食事etc……。

それに比べて「気が滅入る」「嫌」はどうだ。「楽しい」ほどポンポンシチュエーションが出る人は少ない気がする。

それは人によって全く違う形をしているのと、「嫌なことなんて忘れて、楽しいことだけ考えないと人生もったいないですよ♪」というひとつの考えが蔓延しているからだ。

はたしてそれがみんなに適応する考えなのだろうか。楽しいことだけで自己形成されているわけなんてないのに、臭いものに蓋をしてしまったとき、ひずみが生まれないだろうか。そしてそのひずみは、今すぐでなくても時間をかけてゆっくり自分を苦しめたり、あるいは自分無意識他者攻撃する原因になったりしないだろうか。


私の母はもう還暦になるが、家の中でひとりでボケてツッコんで、永遠に喋り続けている陽気な関西人だ。器用で頭の回転が速く、生活力も抜群に高い。何をやらせても80〜120点でこなせるタイプで、どこでも重宝されて生きてきた。

母は子供時代友達と遊ぶことを許されなかった。共働きの両親の代わりに家事を引き受け、弟の面倒をみた。ランドセルを放り出して遊びにいきたいのをずっと我慢して、結婚して家を出るまで一生懸命家族に尽くしてきた。

年月は流れ、両親も母も歳を取った。いざ相続に関する話が出たとき、母の親、つまり私の祖父母露骨に弟を贔屓したそうだ。

母は当時50代だったが、そこから何年も「男尊女卑精神が染み付いた両親」と向き合うことになった。

『思えばずっと、あの家が嫌いだった。ずっと、両親の弟贔屓が嫌だった。でも、嫌ってしまったら「嫌な家庭に生まれ人間」になってしまうから考えないようにしていた。年老いた親を嫌うひどい人間になりたくない』……。

さめざめと泣く母を見て「別に実の親のこと嫌っててもいいじゃん。そういう自分を認めていいじゃん。『私はあの人たちを嫌いで理解できない』ってことを自分理解しておけばいいじゃん」と言った。

これは言わなかったけれど「私は絶対自分の中の『暗い部分』や『何かを嫌う理由』と向き合っておこう」と思った。

自分を広く知ることは武器になる、と常々思う。

私は母と違って生活力もなければ大抵のことが40〜50点しかできないし、場合によっては0点も当たり前、でもある特定の条件が重なると涼しい顔で200点を叩き出せる、そういうタイプ人間なのでより一層そう思う。

これは私の持論だが、これから先もずっと自分の弱い部分や後ろ暗さ、悲しみや憎しみについて考えなければならないと思う(楽しいことなんて放っておいても無意識に考える)。

「ずっとトラウマを抱えるな」「いい大人なんだから忘れろ」「うじうじするな」「そんなこと考えて人生楽しい?」とかなんとか言ってくる人がいる。けれど、そもそも簡単に忘れられないかトラウマなのだし、「いい大人」なんて曖昧言葉理由になることなんてないし、うじうじしているのではなく向き合っているのだし、人生は広い目で見ると楽しいけどピンポイントで見ると全然楽しくない、そういうものだと思ってます

勘違いされたくないから強調するが「『暗い部分』や『何かを嫌う理由』と向き合って昇華し、キラキラすっきりと生きていこう♪」という能天気なことを言っているわけではない。無理無理、それは私には無理。ずっと私は暗いもん抱え続けて生きているし、嫌なもんは嫌なまま。

その理由言葉説明できるようにしておくと「本当に無理なこと」を避けられる。客観視できるまで噛み砕いておくと「これに関しては私のバランス感覚おかしいのだな、人を選んで主張しよう」「これは今いる環境によって自己がブレてしまって起きている事象から、あまり気にしないでおこう」と判断ができる。

自分を知るという槍、客観視点という盾で戦うしかない。転生したらきっとチート主人公になれるのだから、今世ではとりあえず、武器を持って立ち上がろうと思う。

2023-11-23

祝祭日なのに、

1時でもチャイム鳴ってる

何してるところなんだろ…

2023-10-27

指定時間配達忘れたけど不在メールだけはいれた」

運送業者から不在のためお届けできませんでしたというメールが届いていた。

時間指定荷物。その間自宅におりチャイムの聞こえない環境でもない。そして不在票も入っていない。

以前も荷物が届かなかった際に間違って隣の部屋チャイム押して隣の部屋に不在票入れちゃったテヘッ☆と言われたことがある。(テヘッはイメージだが何故かへらへらしてた)

たか?と思って問い合わせをした。

回答は「ドライバー確認したところ指定時間荷物を持ち出したこと事実だがご自宅には伺っていなかった」

もう面倒であーそうですか〜ありがとうございますー。と終わりにしたが、

??

では不在メールは??

あー間に合わねぇ!いなかったことにして不在連絡だけ入れておくか!

ってこと…?

時間指定にしてるんだから疑問に思う人の方が多いのでは…?すごくないか

バレる確率の方が高いのにそれでも一縷の望みにかけて嘘をつく覚悟がすごい。

他の人はこういうことがあっても自分が気づかなかったのか?って納得して流すのだろうか。

ちなみに某良く評判が悪いと言われているところではない。

思い返してみれば指定時間のかなり最初の方の不在メールだったので指定時間にお届けするのを忘れていたというのも変である

何もかも変だが突き詰めたくは無いのだろう。モヤモヤの吐き溜め。

2023-09-23

映画ジョン・ウィックコンセクエンス

ジョン・ウィック初見

ナイス日本 弓?

 たまに日本語聞き取れない時があって「日本俳優さんが頑張って話してる英語を聞いてる英語ネイティブってこんな気持ちなんかな」って思った

・嘘だね!絶対続編来るじゃん!

 絶対エンディング後何かしらあるやつじゃん!

 と思ってたら悲しすぎ…

・新たな犬友ができた

 もう仲間になるのはわかるから逆にいつ心許すかが見どころのひとつだった

盲目の人の最初アクションシーン、

 良すぎる 爆弾か何か?と思ってたらチャイム

 キレッキレのアクションチャイムの間の抜けた音

 がギャップ面白かった 中腰っぽい構えなの、カンフーとかアジアアクションっぽくて良〜

天国と地獄アクションシーンも情報量多くてよかった

 吹抜け下層のシーン、光が差し込みまくるから

 列車か車か突っ込んでくるのかと思ってたら

 違かった そのままひたすら謎に光が差し込みまくる中アクションしまくるからなにこれみたことないの領域になった

・あのシーン、海外インディーズアクションゲームみたいだな 銃のヒットあと発火してHP削ってくれる系の演出含めてゲームっぽい マリオやらグランツーリスモやらゲーム映画になって映画ゲームになってて面白〜ってなった

・公開初週で40人前後 

ジョン・ウィックとサカモトデイズ、市民感覚が近い

2023-09-11

恐ろしい夢を見た話

増田大学2年、女。

昨日の夜から今日の朝にかけて、恐ろしい夢を見た話がしたい。

どこにも吐き出せないからせめてここにだけ書き残させて。

夢の内容は

高校時代の友人と数年ぶりに会って現在自分生活高校生活を振り返りながら談笑する」という字面だけ見れば何ら恐ろしい要素は無い他愛のない夢だった。

その友人との関係性を加味しなければの話だが。

・・・

その友人はみらい(仮名)という名前だ。

元々面識はなかったが、高2の新学期コロナによる数ヶ月にわたる臨時休校狭間で行われたクラス替えで同じクラスになり自己紹介で私が「趣味読書で◯◯◯◯◯と◯◯◯◯が好きです」と言ったのがきっかけで仲良くなった。

自己紹介が終わって自由に席移動して気になる人と話していい時間になった時、私は元々友達が少ないためクラス内に友達がいないこと、そして他人に執着しない性格だったこともあり手持ちの本を読んでやり過ごそうとした。

すると、「ねえ、◯◯◯◯◯好きってホントわたしも好きなんだ〜」とみらいが話しかけてきた。

第一印象は「綺麗だな」だった。

二重まぶたに通った鼻筋、光を湛える黒目がちの瞳、細く白い腕、赤い唇。

どこをとっても絵に書いたような美少女だ。

◯◯◯◯◯は私達の世代が好んで読むような作家ではないので本物の読書家だということは問わずとも明らかだった。

その後時間の許す限り◯◯◯◯◯や他の好きなこと、部活などの話をした。

その日の下校の時にはどちらともなく先生の目を盗んで校内でスマホの電源をつけ、LINEを交換するほど意気投合していた。

その日から臨時休校で暇を持て余していたこともありほぼ毎日のようにLINEでいろいろな話をした。

初めて話したときからなんとなく感じていたが、みらいは私と思考パターンが似ていた。

そして学力もほぼ差が無かった。

得意な教科の話になったとき時、二人とも同じ教科を挙げた。

その教科は私が1年の間たった1度だけ1位を名も知らぬ誰かに明け渡してしまった教科だった。

まさかと思いながら「もしかして1位取ったことある?」と返信した。

すると、「もしかしてずっと1位だったの◯◯(増田の下の名前)だったの!?私、1回だけ1位取ったことあってその回以外はずっと2位だったの!」と返ってきた。

こんなことってあるのかと思った。

それと同時に彼女のは切磋琢磨しあえる良い関係になる予感がした。

臨時休校が明けて登校が始まると私達はさらに仲良くなった。

それとともに私の中には負の感情が巣食いはじめた

初めて遠隔ではない担任の授業を受け、二人で談笑しながら教室へ向かっていると、担任からしかけられた。

増田新川(みらいの苗字)(仮名)!お前ら1年の頃から同じクラスだったのか?」

担任にはそれぐらい仲がよく見えたのだろう。

「違いますよ〜!担任なら前のクラスぐらい把握しておくのが筋ってもんじゃないですか〜?」

とみらいが軽口を叩いているのを横目に見ながら私は内心嬉しくて堪らなかった。

こんな美少女と対等な友人関係を築けていることが他人の目から見ても明らかなこと、私はその事実歓喜した。

しかし、その数日後私は地獄を見た。

その日、授業が終わると担任ロッカーを整理しているみらいの所へ向かうのが見えた。

その数秒後、廊下から二人の笑い声が聴こえてきて、今度は私のもとに担任がやってきた。

その担任第一声が

「ごめん。新川増田だと勘違いして声かけちゃった。だってお前ら背丈といい雰囲気といいなんか似すぎなんだよ。」

だった。

信じられなかった。あの美少女を私だと見間違えるなんて。

だって私は重い一重まぶたで背も彼女ほど高くはない。

それなのに見間違えるなんて許せない、彼女の美に対する冒涜だとさえ感じた。

きっと委員会の連絡か何がだったとは思うが、担任のその後の言葉が頭に入ってこないほどの衝撃だった。

担任と会話したあとチャイムがなったので自分の席に戻るともう一度さっきのことについて思索を巡らした。

そこで私は気付いてしまった。

私がおかしいということに。

普通人間なら心の中で喜ぶべきことを私は赦されないことだと感じて、しかも怒りさえも感じた。

どう考えてもおかしい。

他人に執着しないはずの私が、彼女には彼女に対しては何故かこんなに心を掻き乱されている。

もう手遅れだった。

その頃にはもう彼女への、そして彼女の美に対する感情はもはや信仰の域に達していたことを、その時ようやくわからされた。

私とみらいはいつもそばに居た。

休み時間になると彼女の方から私の所へやってくるのが当たり前だった。

その美しさや性格から友達は多いが、その数多くの友達の中で私のことを選んでくれた。

それが私にとっては至上の喜びだった。

クラスメイトが

「みらいちゃんかわいい〜」と言うと

みらいは

「まぁね〜」と当たり前だとばかりに返答していた。

そんな彼女自己肯定感の高さがこの上なく好きで、でもそんな彼女が眩しかった。

だってはいつも彼女の影だったから。

彼女が他のクラスメイトの「かわいい」と言われる時、私はいつも息苦しかった。

私をかわいいと言ってくれる人はいいから。

当たり前だ。わかってる。私が彼女より醜い事は私自身が誰よりも知っている。

決して表には出さなかったが称賛を全てほしいままにしている彼女が横にいると気が滅入ることも多々あった。

それでも私は彼女と一緒にいた。

二人でいる時だけは、その美しい瞳に私以外は映らないから。

それから数カ月後、修学旅行が始まった。

もちろん全ての行動を共にした。

一日目は某県の某資料館へ2学年全員で向かった。

みらいも私も暗い場所は苦手なのでドキドキしながら入館した。

手が触れたのを契機に、どちらともなくお互いに指を絡めて相手の震えを感じながら暗い館内を歩いた。

私は手汗が出やすい体質なので1度手を解こうとしたが、

「怖いから話さないで」と小声で訴えられたので逆らえるわけもなく結局出口までそのまま向かった。

その次の日は班別活動で某県の某洋館へ向かった。

私がお土産を見繕っていると、みらいが

「ねえ、◯◯こういうの好きでしょ?」といきなり声をかけてきた。

彼女の指差す先には、色とりどりの硝子でできた美しいエジプト香水瓶(中は空)があった。

美しい曲線と精緻彫刻

まさに私の求めるもののものだった。

凄く綺麗……とつぶやく

「全部一点ものらしいよ!せっかくだからお揃いで買おうよ!」とみらいはもう買う気満々でその手の中には桜色の香水瓶が収まっていた。

私は彼女のそれとデザインの一部がよく似た空色香水瓶を選び二人でレジへ向かった。

その日の夜食ホテルレストランで食べた。

なかなか量が多く、少食気味なみらいは食べきることができるのかと心配になったのでそれとなく隣にいる彼女を見やるともう限界という顔をしていた。

すると彼女の方から

「これとこれ食べれる?」と言ってきたので有り難く拝借した。

それで終わると思いきや、デザートミニケーキの二種盛りがやってきた。

私はぺろりと平らげたが、彼女はどうしても最後の一つが食べられないようだった。

そして

「ごめん。これ食べれる?」と聞いてきた。

私はうんと言おうとしたが、

私の食器フォークはつい先程席を巡回しているホテルの方に回収されてしまったので食べる術がない。

手で食べるのははしたないしと逡巡していると

はい、あ〜ん」

と私の方に彼女フォークで刺したケーキ差し向けてきた。

同じテーブルの生徒の視線彼女の手と私の顔に集まり、恥ずかしさで頬に熱が走るのを感じた。

いつまでもこのままではいられないと思い、覚悟を決めて顔を近づけ、食べた。

修学旅行でそんなことが起こったため、その後の学校生活ではクラスメイトに彼女との仲をからかわれることも増えた。

「なんかみらいちゃん増田さんって二人だけの世界?っていうか独特な空気感あるよね〜」と言われたりなんかもした。

今まではそう感じたことは無かったがあの修学旅行を経ると確かにと思う自分も居た。

その関係に心地よさを感じる一方、今振り返ればどこか嫌悪感があった。

念のため言っておくと、私は普通の女だ。

小中学生の頃は普通男子と付き合っていたし、好きになるのはいつも男だった。

でも共学は嫌いだった。共学の女が嫌いだった。

あらぬ噂を立てて私と彼氏を引き離そうとする、そういう汚い女が大嫌いだった。

から高校女子校を選んだ。

中学時代仲の良かった先輩から

女子校は本当に生きやすい。男がいないとそういう争いとかもないし。」と聞いていたのもあり必死勉強して女子校入学した。

女子校は先輩の言う通り生きやす空間だった。

秘密の花園なんてのは空想だけれど、進学校だったこともあり皆自分が一番大切だから自然無駄な争いを避けるようになっていたから本当に生きやすかった。

彼女存在けが想定外だった。

今思い返すとというより当時から薄々感じていたが、みらいはボディータッチが多かった。

1日に少なくとも2回以上はハグしてくるし、堂々と人前で手は繋ぐし、とにかく距離感おかしい。

最初こそ戸惑っていた私も仲良くなるにつれて気にしなくなってきたものの、時折嫌悪感に近いものを感じることさえあった。

でも、やめてとは言えなかった。

だってそうされている時だけは自分特別だと感じられたから。

2年の3学期になって3年生0学期なんていう進学校あるあるワード教師の口から出始める中、彼女との関係が変わった(と増田勝手に思っている)出来事が起こった。

2学年最後模試だ。

その前の記述模試から国数英3教科に加えて理社科目が追加された。

その記述模試ではあの教科は二人仲良く同点だった。

最後模試マーク模試だった。

2年最後だしここで一つ頑張ってあの教科でみらいに勝ちたいと密かに思っていた。

毎晩負けまいと勉強して迎えた本番。

習っていない範囲もあったが自分勉強してカバーした分自身はあった。

3月、結果が出た。

私はその教科で全国一桁の順位を取った。

模試順位掲示されるので早速見ると、みらいは私のすぐ下の段にいた。

しか偏差値には20程の差があった。

私は勝ったと思う前に彼女の不調が気になった。

トイレに行っていたみらいがこちらに来て順位が張り出された紙を見ると

「やっぱり◯◯はすごいよ、」と一言言って自分の席に戻っていった。

その日は話しかけてもどこか上の空だった。

次の日、彼女は休んだ。

心配休み時間隠れてスマホを起動させ、LINEを開いてメッセージを送った

すると数分後

明日は行ける。心配かけてごめん。」と返ってきた。

こんな時まで謝ってくるのが彼女らしいなとその時は思った。

次の日予告通り彼女は帰ってきたが、いつものボディータッチは無いしなんだかひどく静かだった。

結局2年の終業式の日まで彼女はずっとそんな感じだった。

3年になるとクラスが離れた。

前はあんなに同じクラスがいいと思っていたのに、最近彼女の煮えきらない態度をあまり好ましく思っていなかったので実際の所は

嬉しさ7割悲しみ3割といったところだった。

しかしその思いはすぐ覆された。

一つがクラスメイトの私に対する反応だった。

2年の時みらいと私ともう一人のクラスメイトの3人でたまに会話することがあった。

3年に進級してそのクラスメイトとはまた同じクラスになったので声をかけると

素っ気無いそぶりですぐ別の友達の所へ向かっていった。

そこで私は気付いてしまった。

結局私は彼女が隣りにいなければ価値のない、何も特別なところなどない人間だと。

みらいとはクラスが2つ離れていたため頻繁には話すことは無かったが、たまに会話するとそれはそれは惨めな気持ちになった。

彼女友達が多い。

私にとっての彼女はたった一人の心を許せる友人だった。

けれど彼女にとっては大勢友達の中の一人でしか無いという事実に串刺しにされる気持ちだった。

から私は彼女抜きで特別になると決めた。

2月模試の結果が私の背を押してくれた。

私にはポテンシャルがあることを教えてくれた。

それだけに縋って、今までの人生でやったことのないぐらい死ぬ気で勉強した。

その成果は存外早く出て6月模試では早速学年1位に躍り出た。

この結果には教師陣も驚いたのか露骨におだててくるようになった。

それをあしらいながら只管勉強した。

7月、もう何ヶ月もLINEなんて送ってこなかったのにみらいから急に連絡が来た。

夏休み日中学校勉強するよね?

良かったらうちの部室くる?」という内容だった。

彼女美術部の期待の星で、大学も某美大を目指していた。

3年に入ってからは画塾にも通い始めたと聞いた。

彼女には夏休み特別に部室の一角占領する権利顧問からもらったらしい。

私はその誘いにあっさり乗った。

彼女と実質二人だけで過ごせる時間をみすみす手放す訳がなかった。

夏休み、みらいの部活の日はみらいの部室で、それ以外の学校開放日はひたすら教室図書館勉強をする日々が始まった。

部室ではみらいが自分の背丈ほどの大きさのキャンパスにひたすら油性絵の具を塗りたくっていた。

正直油性絵の具の匂いは苦手だったが、みらいと同じ空間にいる方が大切なので我慢した。

他愛のない話をしながら、彼女は絵を、私は過去問をそれぞれ仕上げていった。

そんな夏が終わると、また連絡を取る回数が減った。

それもそのはず、彼女は推薦と一般美大受験するため、画塾に通うだけでなく面接練習なども必要になったからだ。

私はただ勉強していった。

この頃には志望校偏差値を大幅に上回る成績を取れるようになってきた。

冬がやってきた。

去年のクリスマス彼女と一緒に過ごしたのに今年はひとりだ。

そんなことを思いながら夜食で出されたホールケーキの残りを頬張りながら勉強していると突然LINE電話がかかってきた。

みらいだ。

素早くスマホに手を伸ばし電話に出た。

「ねえ、受験終わったら卒業旅行行こうよ。

修学旅行でまわったとこ、また二人で全部回ろう」

みらいは電話越しにそう言った。

私が

「うん、絶対行こう。約束

と言うと

「うん。約束。」という言葉最後電話が切れた。

突然そんな提案をしてきたのには驚いたが、その約束は私を鼓舞した。

そして迎えた共通テスト

かつて無い手応えを感じた。

自己採点をするとこれまで取ったことのないほどの高得点だった。

私は私大1本だったか2月受験は終わった。

みらいは家の都合で国公立しか受けられないと言っていたか3月にならないと結果は出ない。

祈るような気持ち2月を過ごした。

3月の頭、卒業式があった。

式が終わってもみらいの元へ向かった

「◯◯、待ってた」

そう彼女は言った。

写真撮りたい」

そう言うと彼女は私にカメラを向けてきた。

自分顔面に自信が無い私はせっかくだから二人で映ろうよと言って彼女スマホを借りてツーショを撮った。

その後は卒アル落書きをし合って別れた。

案外あっさりした別れだった。

そのときはそれでいいと思っていた。

だって卒業旅行に行こうと彼女は言ったから。

その日、LINE彼女スマホで撮った写真が送られてきたのを最後彼女からLINEが送られてくることは無かった。

みらいは志望校合格したら連絡すると言っていた。

彼女志望校合格発表日が過ぎても連絡が来なかったので、私はある決意をした。

整形をする決意を。

幼い頃から親に「醜い顔で産んだから形代は出すよ。ただし、高校卒業したらね」と言われていた。

今こそその時だと思い、すぐカウンセリングの予約をし、施術プランと日程も決まった。

私の思い一重は施術とダウンタイムを経て左右差のない整った二重になった。

大学が始まってからもみらいから連絡が来ることは無かった。

私は私で上京したので新しい暮らしと新しい環境に慣れるので精一杯でみらいに連絡している時間もなかった。

二重になってから人生難易度体感20レペル下がった。

大学同級生とはすぐに仲良くなれた。

それこそみらいが高校時代同級生から言われていたように

かわいい」なんて言われるようにもなった。

高校時代までの私からしたら信じられないほど環境が変わった。

やっぱり美は正義だなと感じた。

前期は友達遊んだテストレポートと格闘している間に過ぎ去っていった

夏休みも終わりに差し掛かった頃、ふとみらいのことを思い出した。

そして私からLINEを送った。

時間後、数日後、数週間後。

待てども待てども返信が来ない。

それどころか未読無視をされている。

プロフィール画像などは変更されているかLINEを見ていない訳では無いだろうに。

つの間にか私は彼女LINE確認しなくなっていった。

しかし私は今でもふとした瞬間にかつての彼女を思い出してしまう。

例えば鏡で自分の顔を見るとき

いつだっただろうか。

私とみらいはあの時担任が言ったように本当に瓜二つだと初めて気付いたのは。

卒業式の後、送られてきた彼女と一緒に写った写真をまじまじと見てみると

私と彼女は鼻の高さ、形、口の大きさ、頭蓋の形が本当によく似ていた。

そう、違っていたのは目だけだった。

私が二重に整形したことで、私の目はぱっちりと開くようになり、彼女の瞳の形そのものになっていた。

今の私と彼女双子のようにそっくりなのだろう。

今の彼女はどんな顔をしているのだろう。きっと美しさが増しているだろう。

そんなことを、私は鏡で自分の顔を見ると考えてしまう。

・・・

今日見た夢は

みらいと数年越しに会って食事なんかしながら

近況や今までのこと、あの時はお互いをどう思っていたかについて話し合う夢だった。

美しいのは相変わらずだなぁなんて彼女を見つめていると、

「◯◯、整形したの?良いじゃん似合ってるよ」なんて言ってきた。

本当に彼女らしいなんて思っているとアラームの音で現実に引き戻された。

起きて夢かぁと思いながら十数ヶ月ぶりに彼女LINEを開いたがやはり既読はついていない。

午後、用事を済ませて家に帰って来ると既読がつくはずないのになんとなくまたみらいのLINEを開きたくなった。

その衝動のまま、トーク画面を開き、自分の送ったメッセージを目で追う

「みらい!最近どう?元気?」

見慣れたそのメッセージの上に目を向けると、そこにはそのメッセージを送った日付が表示されていた。

それを見て息を呑んだ。

そこに表示されていたのは

「1年前の今日の日付」だった。

こんなに都合のいいタイミングで夢に出てくるほど彼女の幻影をいつまでもいかけている自分が心底恐ろしい。

という話。

2023-08-23

家庭○合って暇なん?

今日、平日だが、11:00くらいにチャイムが鳴った。

「家○連合のものですが、アンケートイベントの紹介をしに来ました」

居たのは無精髭の汚いおっさん二人。

おまえ、仕事してないだろ?


つうか、本部はもうホトボリ冷めたと思ってるんだろうな。

堂々と活動してやがるわ。

解散命令を出さな合意も、政府と取ったんだろうさ。

やだやだ。

2023-08-22

801号室の隣人

 

 僕が彼女最初出会ったのは深夜、コンビニ帰りのことでした。

 

 オートロックマンションエレベーターという密室に見知らぬ男女がふたりきり。

 更には降りた階が一緒ということもあり、最初はご多分に漏れず気まずい雰囲気になりましたが、いざ鍵を取り出し室内に入ろうとしたとき彼女の方から

 

「お隣の方だったんですね」

「あ、はい山田(仮)と申します」

佐藤(仮)です。お隣の方とは知らず、申し訳ありませんでした」

 

 そう安心したように声をかけられ、顔見知りとなった以後はたまにマンションの共有部で顔を合わせては挨拶と軽い会話をする程度の仲になりました。

 

 そんな出会いか半年ほど経ったころでしょうか。

 マンション入口オートロックガラス扉の前に佇む佐藤さんに出会いました。

 

「すいません。実は部屋の鍵を忘れて外に出てしまったようで、顔見知りの方が通りかかるのを待っていたんです。一緒に入らせてもらっても構いませんか?」

「それは大変でしたね。もちろん構いませんよ」

ありがとうございます。このままずっと誰も来なかったらどうしようかと思ったんです」

 

 僕の顔を見上げ、ほっとしたように微笑む佐藤さん。

 いつものように8階に着くと、彼女は、

 

ありがとうございました」

 

 と笑顔で頭を下げ、自室のインターホンを押して中の人を呼び出しているようでした。

 

 このマンションは全室2LDK賃貸。当然、ご家族暮らしていている方も多いため、

 

(聞いたことは無かったけど、旦那さんやご家族暮らしていたんだな)

 

 ……と。

 その時の僕は別段なんの疑問も抱かず、そのまま鍵を開けると自室へと戻りました。

 

 ----思えばこれが最初異変だったのだと思います

 

 その後、僕はマンションエントランスで頻繁に、鍵を忘れてオートロックに締め出されてしまった彼女に遭遇し、

 

マンションの中に入れて欲しい」

 

 と頼まれるようになります

 最初の数回は、

 

おっちょこちょいな人なのかな?)

 

 と思いましたが、これが月に一度なら兎も角、半月に一度、週に一度……と徐々に頻度が上がっていくと、いくら鈍感な自分でも、

 

ちょっとこれはおかしいぞ)

 

 と思い始めます

 このご時世、毎回スマホも持たず外に出ている点も気になりました。

 

 ただ、同じ階に住む隣人とは言え、得られる情報には限りがあります

 管理会社警察相談するにしても、僕個人がなにかしらの被害をうけているわけではありません。

 鍵を忘れて締め出されるという行為以外、彼女の様子にも変わったところは無く、いつもインターホンを押して部屋の中に入っていくだけでした。

 

(なんだか怪しいが実害も無い。さてどうしたものか?)

 

 そんな悩みを持ち始めた頃、僕はたまたま仕事の都合で一週間ほど出張しました。

 そして何故か、出張から帰ってきて以降、佐藤さんとエントランスで顔をあわせることはぱったりとなくなりました。

  

 なんだかもやもやとはしたしたものの、そんな気持ち仕事とせわしない日常忙殺され、僕はそれ以降、佐藤さんのことを思い出すこともありませんでした。

 

 

 そして……それから数か月後のこと。

 

 僕は8階のエレベーターを降りると、異臭がすることに気付きました。

 魚系の生ごみを数日ほったらかしにしたようなニオイとでも表現したらいいでしょうか?

 そしてそのニオイの元を探ると、どうやら801号室のドアから臭っているようなのです。

 

 音やニオイといった問題マンションにおいて頻繁に議題となるトラブルです。

  

 そういえば佐藤さんとはこの頃顔を合わせていないし『たまたま旅行などでゴミを捨て忘れた』とか、すぐに改善されるかもしれない……と希望を抱き、気付いてから数週間は特に何もしませんでしたが、流石にひと月も改善されず、さらにニオイがきつくなってくるとなると、対処しないわけにはいきません。

 チャイムを押して直談判をすることも考えましたが、隣人トラブルになることを考えると億劫で、僕は管理会社電話をしてこの件を伝えました。

 

 -----ここまで書けば、もうお気づきだと思います

 

 結論から言うと、801号室の佐藤さんは死体発見されました。

 今思えばひと月以上、物言わぬ死体と隣り合わせで生活をしていたというのはゾッとしない話です。

 

 でも僕が衝撃を受けたのはそこではありません。

 

 801号室で死体発見されたあと、一応は”変死体”という扱いになる為、通報者であり隣室に住む僕の元へ、現場検証に来た警察のかたがいらっしゃいました。

 

 そこで僕ははじめて、隣室を借りていた佐藤さんが男性だったこと。

 そして彼が死んだのは、僕が出張に行っていたあの時期とかぶるのではないか? ということを知りました。

 

 では……僕の良く見知った”佐藤さん”は一体誰だったのでしょう?

 

 彼女は本当に鍵を忘れていたのでしょうか?

 彼女は何故、ぱったりと姿を消してしまったのでしょうか?

 彼女男性の死に、本当に関わっていないのでしょうか?

 

 僕はもちろん彼女のことを警察に話しました。

 親族に該当する女性存在しないため、恐らく親しく付き合っていた知り合いか彼女なのではないか? と言う事でしたが、見聞した死体特に不審な点はなく、男性自然死(突然死)として処理をされるとのことでした。

 

 その後、僕はそのマンション引っ越し別のマンションへと移り住みました。

 

 名前場所も階数もまったく異なる新しいマンションですが、ここにもあのマンションと同じく”オートロックガラス扉”があります

 なので僕は今でも会社から帰ってくるとき、夜の闇に明るく浮かび上がるエントランスを見ると、あのガラス扉の前で彼女が待っているような気がして、少しだけ恐ろしくなってしまうのです。

 

 

 

 

 

2023/8/21放送伊集院光深夜の馬鹿力】のなかで、

怖い話実体験を多少いじると成立させることが出来る』

との談があり、これはそれをもとに作成した”創作怪談です。

私が実際に体験したハナシとは少々異なることを、

隣人の名誉のため、ここに記載しておきます

 

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