はてなキーワード: 賢者とは
はてブでそういうこと言ってる人らって、なんかとてもそんな感じに見えないんですけど
コロナ禍でいろんなものがいわれもなくバッシングされたの、もう忘れたんでしょうか?
食糧危機になったら競馬なんかやってる場合じゃないからとにかく芋でも植えろってなるし
石油が入ってこなくなったら、あの芸能人が釣り船でチャレンジみたいな番組だって即座に不謹慎ということになるわけです
貧すりゃ鈍する、人のお気持ちなんてそんなもんで
だからこそ経済の問題は人権の問題でもあって、そこを無視して弱者がどうとか語ったって空しいだけなんです
ブックマークに集う賢者の皆様方は、そりゃ信念のために殉ずる覚悟だってあるんでしょうけど、庶民にとっては自分の余裕がすなわち他人に対する配慮なわけです
もちろんいくら金があっても変なこと言う輩はいますが、とにかく最低限の余裕がないことには何も始まらないん
笑ってる場合じゃないんですよ
わかってるんですかねそういうの
おまけ
以下、4/7分
ボスよりむしろ魔法とか撃ってくる鳥のほうが面倒だったかも(途中、全財産失った)。
溶岩土竜の直前になぜか召喚マークが2つもあって、なんで2つも?と思ったので調べたらMAX3人も呼べるんだな。ならず者イベント、進めておいてよかった。
その後、無事「アルター高原」に進んだはいいけど、どこに行っても時間かかりそうな場所ばかりで、雑魚敵のレベルもリエーニエに比べて上がってる気がする。
適当に放浪して「賢者の洞窟」の2ボスを撃破したりしたけど、雷落として火吐く古龍とか、いきなり大型化する燃えてる人とか「あれ、何だったの?」状態なので、平日夜に放浪するには俺の記憶力と時間が足りない。
「アルター高原」の敵レベルを見るに、どうも先に「ケイリッド」攻略したほうが良さそうな気がしてきた。
というわけで、今後の目標も変更。
今週も週末まであと1日。がんばろう。
無職転生もそうだし、幼女戦記も、暗殺転生もある意味そうだけど
魂や精神がなんであろうと、女児やショタならなんでもいいんだね…??
なろうを支えてるいい年した男性たちって。
なんかほんと、見た目が可愛ければ中身はどうでもいいんだなぁって。
バ美肉も結局そうなんだよね。
見た目が弱くて可愛くて西洋のパーツが散りばめられてること、中身は自由って
なんか…本当に…外見しかみてないというか…
外見ですら無いな…
魅力的と認める条件が「お人形みたいななにか」なんだなーって
そしてその嫌悪感の矛先は自分含む同性にも向いてるんだよね、全人類というか…
男性が男性に優しくしたり癒やしあえない理由もここにあるのかなと思った
(弱者男性の解決法は、女性にケアを押し付けず、あくまで同性同士のケアしかないと思っているもので/女性は比較的それができてて回ってるから/悩みを打ち明け、本音を聞いてもらい、セックス無しで慰めてもらい、優しくしてもらい、優しくし返し、お世話になったらお礼をきちんとし、親しき中にも礼儀を保つ、そういうやりとり)
男性…とくにリアルな知人女性の声より、三次元の女性の声のほうが何倍もよくきいているような人は、汚い男性も汚い女性も嫌なんだろうなあ
逆に中身が少女でおっさんだと、人気はでず、結局アニメ化はされない世界っていうのにふと気付いてね
じゃあ男女逆だと?って思うと悪役令嬢は少女→少女なのなwwwww
現実の「考えてものをしゃべり自我があればシワもあり背も高い女性」とのギャップを埋めきれず
例の件を最初に見た時点では、あーこれまたフェミのおやつじゃんよーやるわ、くらいにしか思ってなかったんですよ。
逆にそれ以上は何もなかった。いやだっていくら苦情が入ろうが擁護が入ろうが結局最終的にどうすんのか決めんのなんてフェミでも俺らでもないわけじゃん?
だからツイッター流し見てあーはいはいなるほどね完全に理解したってやるだけで明日には忘れてんだろうと思ってたわけですよ。
でも見つけちゃったんですよ。
「この広告がエロくみえるやつは普段からエロしか頭にないだろ」
んなわけ無いだろ・・・
月曜日のクソみたいな気分をでかいおっぱいとかわいいお顔でふっとばしてくれてたキャラクターが!エロくないわけ!!ないだろ!!!!
大体お前らいつもこういうのでエッッッッ!!!とか言ってんじゃねーか。抑えてても反対側から見えるおっぱいとかお前ら大好物だろ。
っていうか比村乳業だぞ。アイちゃんの由来だってバストサイズだっただろあれ確かそうだったよね自信無くなってきた。そもそも月曜日の「たわわ」だぞ。
あの作品は「おっぱいでかいかわいい女の子」がメインコンテンツだろ。そこにエロスを感じる少年のマインドを持った人間たちを元気にしてた作品だろ。
いや実際巨乳のきれいな子が電車内に現れたら「おっ」っと思いつつも自己防衛のためにまず距離離すだろうけど、それが「非現実の絵」として供されたからこそ俺らは後顧の憂いなく元気になれたんだろうが。
なにが「これのどこが性的なんですか?」だ。これにエロを見いだせないならオタクやめちまえ。
フェミの意見を否定したいからって作品の持つエロスを否定したらやってること大差ねーじゃねーか。
「漫画の広告を新聞とか中吊りに掲載することになんの問題が?」っていうぐうの音も出ない正論パンチが可能なのに、なんでそういう意味わかんない方向に擁護しようとするんだ。
正直、昨今の情勢考えたらこんな広告出した瞬間フェミが火つけにくるなんて火を見るより明らかなわけじゃないですか。素人の僕だって第一印象が「フェミのおやつ」ですよ。広告出す側が想定してないわけないんですよ。
じゃあなんでこれが世に出たかと考えた。
僕が思うに、フェミがつけた火を誘蛾灯に、フェミに対する反発を購買意欲に変換する令和最新版の炎上商法ですよこれは。自分で火をつけないあたりそんじょそこらの炎上商法よりはるかにタチが悪い。
老害になりつつある古いオタクの僕は迷惑系ようつべrが炎上動画で話題に登るたびに動画は見ずに冷笑してたクチで、平たく言えば炎上商法とか唾棄すべきものだと思っているタイプなんですが、時代は変わってもはやオタク文化が炎上商法仕掛ける側になったのかと急にスン…ってしちゃったんですね。いや多分僕が知らないだけでそんな事例以前からあるんでしょうけども。観測範囲に入ってきたのは初めてだったからうろたえちゃったんですね。
これに対してツイッターでしこたま反応したしここでこんな駄文までしたためてる自分もその炎上商法に加担してしまったのだなぁと。
まあ他にも賢者タイムと酒とのコラボで「文化」と「資本主義」の関係性についてとかまで考えが及んでひとしきり友人にクダ巻いてめんどくせえなぁお前と言われたのが昨日までのハイライト。
いや賢者タイムってすごいですよアレ。ちゃんと制御しないとどんどん話が明後日の方向に広がってくし主語も目的語も際限なくデカくなる。
賢者はこれ制御できるんですかね?常人の僕には無理です。みんなも賢者タイムに鍵なしSNSで持論ブッパするときは気をつけようね!あ、僕は鍵垢です。セーフ。
で、アレですよ。
悲しいことに僕はもう月曜日のたわわを見るとこれは僕の嫌いな炎上商法では?という色眼鏡が外せない呪いにかかってしまったので、素直にこのコンテンツから元気をもらうことは難しくなってしまいました。
でもよくよく考えたらそんなの大した問題じゃないんですよ。
というわけでブルアカ始めました。
愛する妻に不倫され心がズタボロに壊れて鬱病になり、精神科のお世話になっている。
処方されてる薬はレクサプロ。
薬を処方され始めて1年くらいになるが、症状は驚くほど安定し、無事に社会復帰を果たしている。
薬の効果は絶大だ。まず怒りや悲しみという感情を俯瞰して見れるようになる。
そして、そんな事に心を奪われる事が馬鹿らしく思えてくる。
そもそも元来はエンジニアという職業から極めて単位時間あたりの生産性には気が向く方だったし、不倫された悲しみから思うようにコントロール出来なくなった感情や体調、それによって地に落ちる生産性に悩む日々から解放された事は本当に嬉しかった。
曲がりなりにも、また自分の人生を歩めるのだと少し嬉しかった。
そう、錯覚していたのだ。
薬の副作用なのか、不倫された事による心の傷なのか、気づけば一切の性的興奮への興味を失っていた。
眠くて勃起することはあれど、シコっても射精しないし、射精しようとも思わない。
裸の男女に何も感じないし何も期待しない。むしろ人々の営みを猿か?と引いて感じるほどに、虚無感と賢者感に常に満たされる日々だった。
自慰に使われていた時間はコーディングという極めて生産的な時間に生まれ変わった。
ところが、だ。
先日、炎上プロジェクトの火消し対応の出張滞在が長期化し、ついには持ってきた薬が底を尽きてしまった。
断薬症状は怖いといえば怖いが、そこまで恐怖は無かった。
俺はもう立ち直ったと、心から信じていた。
だから、特にアクションを起こす事もせず、そのまま仕事に打ち込んだ。
それまでも、頭痛などの断薬症状は現れたいが、現地で購入した頭痛薬などを服用する事でさほど大きな問題にはならなかった。
そもそもレクサプロは効きもマイルド、断薬症状もマイルドと呼ばれている薬だ。
日々の生活への大きな悪影響はなかった。
それがだ。
その日見た夢は、それまでの人生で見た夢とは何もかも違っていた。
夢の中の自分は、それまで失ってたいた感情、つまり性欲の洪水の渦の中にいた。
とにかく湧き上がる性欲を抑え切れないのだ。
これまでの人生で、こんなに性欲に頭を奪われた経験があるだろうかというくらい、とにかくムラムラしてたまらないのだ。
そして何より、そのときの自分はいま、夢の中にいる事を完全に理解していた。
不倫した妻が、過去叶わなかった恋焦がれた人が、仲のいい友人や知人から有名人、大好きなゲームやアニメのヒロインやモブキャラまで、どんな異性もコツを掴めば無尽蔵に召喚できた。
満たされなかった思いを、とにかくぶつけた。
セックスがしたいのではない、俺は、愛し、愛されたかったのだ。
その夢で、俺は何度も射精した。
とにかく射精した。
決して鬼頭は摩擦によって痛くならないし、精巣は無限の生産力で精子を提供す続ける。
とにかく、何度でも、何度でも射精でき、その快感を無限に味わう事ができるのだ。
頭がおかしくなりそうだった。
本当に、本当に、気持ちいいのだ。
そんな無双な俺にもわかる。
実世界では今まさに世が開けようとしている。
後少しだけ、後少しだけ、
どうか神さま、この時間を1msでも私に。
とにかく俺は射精を繰り返した。
その朝はとても気持ちの良い目覚めだった。
こんなにスッキリした頭で目覚めた朝が、過去にあっただろうか。
でもその事後処理は、それによって得られた体験の偉大さの前には、もはや何も無いにも等しい物だった。
自分は人を超越したのだ。
刹那な性欲に負けて愛する妻を寝取った間男を、不倫や浮気に悩み悩まされる人類を、俺は仮想化によって超越したのだ。
ついに性欲は、人の営みは、誰も傷つける事のない持続可能(SDGs)なエクスペンスへと昇華されたのだ。
その体験は三日三晩続いた。
無事に出張を終え帰宅し、投薬を再開した自分は、良くも悪くも日常へと戻ってきた。
あれは夢のような出来事だったのかもしれないし、実際のところ夢だったわけなので、まぁ夢見たいなというか夢なわけだけど、今も自分が世界や人を捉える価値観を持つ上で、とても大切な思い出になった。
都知事になるずっと前、議員になって最初の頃が石原慎太郎のピークだったと思う。
経済は成長してきたものの、まだ敗戦国の意識があって日本人が自信を持てないとき
少々乱暴でも自信の持ち方、強くあり方を示した。それはまた一種の痩せ我慢でもある。
それはアジテーションだけでなく、長身で男前で作家として芸術的才能があって
実弟を映画スターにするプロデュース力や政治家として支持者を集め国を動かす力まで
手に入れられる圧倒的な実績まで示した。
まさに賢人といった風格で、それは自信を見失っている人たちの光明になった。
ただ、ロスジェネを経てみると、そういった強さは害悪の方が目立つようになった。
思想としては雑で荒いものだったから、当時の溺れる人がすがる藁にはなっても
このニュースについて。
ウーピー・ゴールドバーグさん ホロコースト発言で出演停止に | アメリカ人種差別問題 | NHKニュース
私は増田ではホロコーストオタクとして有名な人だ(自分でそう思ってるだけだ)が、ホロコーストって調べれば調べるほど深くて広くて細かくて、どんなに学んでもその難しさが一向に消えないくらいの難しさがある。どっかで読んだ話では、どんな歴史学者でもホロコーストの全てを知ることは無理と言われるくらいだ。
私のホロコーストに対する関心部分は偏っていて、否定論にあり、否定論の理屈を反論・批判する部分に特化しているわけだけれども、ホロコースト否定論の中心となっている欧米の否定論者は否定論を主張することを商売にしているプロなので、情報量があまりに多いため、それを調べて反論する方も大変である。欧米にはそれを細かく反論する人たちもいるので、そこを参照すれば済む部分も多く助かってはいるが、一方で知らないことも多いのでその否定論に対する反論の内容がよくわからない、みたいな悩みもないわけでもない。
そのホロコースト議論(否定論に関係ない部分も含め)で難しい部分は色々あるが、当時の一般的な認識を理解するのが難しいというのがある。何故、ナチスドイツ=ヒトラーは「ユダヤ人」を絶滅させようとしたのか? は、簡単なようでこれに答えるのはなかなか難しい。
この問題については、様々な角度からの検討がなされており、現在では明確なユダヤ人絶滅計画はそもそもなかったのではないか? とすら言われているようでもある。否定論者がうるさく言うように確かにヒトラーのはっきりした命令書や、ユダヤ人絶滅を命じたと言う明確な証拠は残っていない。もちろん、間接的な証拠はいくらでもあることは言っておかねばならないが、ユダヤ人問題の最終的な解決を最初に言い出したのがヒトラーではないことだけは確かなのである。
「ユダヤ人」って、何かわかりますか? これ、なかなか簡単に説明するのは難しいのです。単純な説明だと、ユダヤ人=ユダヤ教徒、でありそう思っている人も多いだろうし、間違いでもありませんが、ナチスドイツは「ユダヤ教徒=ユダヤ人」とは見做さなかった、と言われたら「え?」となる人もいるのではないでしょうか。ナチスがドイツの政権を獲得して2年後に発布された「ニュルンベルク人種法」、すなわちユダヤ人の公民権を明確に剥奪した悪名高い法律にはこう書いてあります。Wikipediaからコピペします。
4人の祖父母のうち3人以上がユダヤ教共同体に所属している場合は、本人の信仰を問わず「完全ユダヤ人」[18][16][3]。
4人の祖父母のうち2人がユダヤ教共同体に所属している場合は次のように分類する[18][3][16]。
ニュルンベルク法公布日時点・以降に本人がユダヤ教共同体に所属している者は、「完全ユダヤ人」
ニュルンベルク法公布日時点・以降にユダヤ人と結婚している者は、本人の信仰を問わず「完全ユダヤ人」
ニュルンベルク法公布日以降に結ばれたドイツ人とユダヤ人の婚姻で生まれた者は、本人の信仰を問わず「完全ユダヤ人」
これを読めば分かる通り、ユダヤ教徒=ユダヤ人なのではありません。「本人の信仰を問わず」とはっきり書いてあります。この法律でこのようにユダヤ人の範囲が定められたのには理由があって、そもそもユダヤ人とは何か、定義すらなかったのです。そこで、「血さえ繋がっていたらユダヤ人だ」と極端なことまで主張する人も多かったのですが、そんなことを言い出すと、ユダヤ人の範囲が膨大な人口に膨れ上がり、影響が大きくなりすぎるため、その範囲をできるだけ狭めたのがこの定義です。野放図にユダヤ人を認めると百万人をはるかに超える人口になったのが、このニュルンベルク法の定義により77万人程度に収まることになりました。この定義でも、まだまだ十分ではありませんでしたが(有名なヴァンゼー会議では、その大半がユダヤ人の範囲について確認の話だったようです)、要するにユダヤ人をなんとかするべきと考えながら、ユダヤ人がなんであるかはっきりと知っていたわけではなかったのです。
自身の信仰を変える人はそうは多くないので、アバウトには「ユダヤ人=ユダヤ教徒」は遠からず合っているとは思いますが、少なくとも当時は人種、乃至は民族と捉えられており、ユダヤ人だけでなく、ロシア人はスラブ系民族、ドイツ人はゲルマン民族でありアーリア人などと、人種・民族として人間が区別されると考えられていたのです。この辺から話が難しくなっていくので、私にもそんな難しい話はできませんが、人種間で優劣があると考えられるようになっていたのです。その背景には、科学の発達があり、進化論があります。人種・民族の優劣は進化によって決定され、遺伝的なものであると考えられるようになっていたのです。広義的な優生思想ですが、狭義的には安楽死作戦(T4作戦)で障害者を殺したのははっきり優生学として考えられたからです。
そして、ユダヤ人達は歴史上、古くから色々と差別を受けてきたわけです。大きな話としてはキリスト教の発達と共に、ユダヤ人は社会的な差別を受けることが多くなりました。ユダヤ人が「ゲットー」に住まわせられたのはナチスドイツが初めてではなく、中世にもありました(ただしナチスドイツ時代ほど悲惨なことはなかったようです)。しかし、近世代に入ってユダヤ人に対しての偏見として大きな意味を持つようになったのは、ユダヤ人には富裕層が目立つことでした。これには理由があり、歴史的に金融的な仕事は卑しい仕事としてキリスト教社会では規制されていたのですが、ユダヤ人には認められていたからです。ところが、それによりユダヤ人(の一部)が富裕となると、資本主義の発展と共に、ユダヤ人の影響力が大きくなり、20世紀初頭、影響力の大きかった偽署『シオン賢者の議定書』に代表されるように、ユダヤ人が世界支配を企む陰謀者だのようなことまで言われるようになるのです。ヒトラーも相当程度、『シオン賢者の議定書』を信じていたとされます。そして、ドイツが第一次世界大戦に敗れ去って、不当に領土を奪われ、膨大な賠償金を課せられて国が酷いことになったのも、ユダヤ人のせいだと思われるようになったのです。こうした、社会的な悪影響をユダヤ人のせいにする考えは欧州では広く当たり前のように行われていたのです。ヒトラーもその一人だったに過ぎません。
ホロコーストが何故起きたのかについては、以上のような背景事情を認識する必要があります。だから、例えばユダヤ人を根絶させるためにユダヤ人に対する不妊治療まで行われました。ユダヤ「教徒」を問題にするならば、単純に日本がキリスト教にやったように禁教にして仕舞えばいいのですが、そんなことはしませんでした。ユダヤ人はあくまでも「人種」だったからです。ユダヤ人は特徴的な外見を持っており、当時はその外見的特徴をやたらに強調した差別広告も珍しくなく、またユダヤ人の識別図まで公式に作られたのです。これによって、ユダヤ人ではないのにユダヤ人と間違われて収容所送りになる人さえいました。ナチスドイツはユダヤ人排除政策として最初は、ユダヤ人のシオニスト(ユダヤ人の国を作るべきと考える人)と協力してユダヤ人のパレスチナ移住を推進しましたが、途中でやめています。何故なら、それではナチスの管理外にユダヤ人を温存させることになり、将来的な憂慮すべき問題として残ってしまうからです。イスラエルは欧州に近すぎると言うのもありました。だから、マダガスカル計画にように可能な限り遠くの土地に強制移住させることまで考えたのです。結果的には戦況の悪化と共にそれも不可能になり、ドイツ支配地域内で虐殺するしかなくなってしまいました。
それもこれも、ユダヤ人を人種として災厄の元凶=悪と考えたからです。未だにそのように考える人は後を立たず、反ユダヤ主義が絶えたことはありません。ウーピー・ゴールドバーグが番組を二週間出演停止になった理由は、人種問題が黒人・白人間にしかないのような印象を与えることを述べたからだとされているようですが、だとするならば、もちろんそんなことはありません。白人至上主義者の多いアメリカでは、同時にその白人至上主義者の多くは反ユダヤ主義者でもあり、ホロコースト否認論者もかなりいます。その根底にあるのはあくまでも、ナチスドイツと共通する「人種差別」であることは間違いありません。
個人的には、「人種」という考え方にはほとんど意味がないと思っています。不当な差別を生むばかりの概念であり、悪影響しかないのではないでしょうか? 極端な言い方ですが、人種が違っても、人間でありさえすれば基本的には交配が可能なわけですから、こうした「混血」の存在こそ人種という考え方は誤っている証拠ではないか? のようにさえ感じます。