都知事になるずっと前、議員になって最初の頃が石原慎太郎のピークだったと思う。
経済は成長してきたものの、まだ敗戦国の意識があって日本人が自信を持てないとき
少々乱暴でも自信の持ち方、強くあり方を示した。それはまた一種の痩せ我慢でもある。
それはアジテーションだけでなく、長身で男前で作家として芸術的才能があって
実弟を映画スターにするプロデュース力や政治家として支持者を集め国を動かす力まで
手に入れられる圧倒的な実績まで示した。
まさに賢人といった風格で、それは自信を見失っている人たちの光明になった。
ただ、ロスジェネを経てみると、そういった強さは害悪の方が目立つようになった。
思想としては雑で荒いものだったから、当時の溺れる人がすがる藁にはなっても