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はてなキーワード: マツタケとは

2019-12-28

高いけど、別に食べたいと思わないもの

あくまで一個人の好みだから文句は受け付けない。

別にマズイとは思わないが、「高いカネ払う価値が無い」「お歳暮にもらっても、全然嬉しくないもの」を列挙。

増田民の「高いけど、別に食べたいと思わないもの」をレスしてくれ。

カニ

グルメ番組旅行雑誌で「冬はカニ!」と宣伝してるが、淡白なだけで、別においしくない。というか、食べる手間がひどすぎる。

フグ

身は淡白別においしくない。キモは美味しいのかも知れないが、死にたくない。

マツタケ

マツタケよりシイタケエノキマイタケを旨いと思う自分は、味覚異常なのか?

別に香りなんか、どうでもいい。

から香りマツタケシメジ」というから、味は大したことなかったのでは?

メロン

自分メロンよりミカンが好きだ

ウニ

ウニ臭いのはミョウバンのせい。ミョウバンの無いウニは旨いが、産地に行かなければ食べられない(東京では食べられない)と聞いてるが、本当なのかどうか。

高いものでは牛肉は大好きだが、別に黒毛和牛」なんかでなくても「オージービーフ」でもいいのだが。黒毛和牛100グラム食べれるより、オージービーフ200グラム食べれる方が嬉しい。

2019-11-27

芸能人一般人のムスコ

とある芸能人チンコを見たことがある。

テレビに多数出演したりするほど人気ではないが、名前を聞けばそれなりの人が知っているであろう中堅どころのテレビタレントである

彼のチンコ普通包茎だった。

あなた銭湯などで不特定多数チンコを見たことがあるならば、遭遇したことがない人はいいであろうシャウエッセンのような一般的包茎

私が生涯見た中で一番大きかったチンコは、旅行先の沖縄ホテルで見た男のチンコだった。

彼の大きさは凄まじかった。

花の蕾のように存在感のある大きさをした亀頭アナコンダのように太く長い茎。

ナガクビガメを調べれば、彼のチンコの形がわかると思う。

彼が浴槽から上がり脱衣所に向かう時、私は彼についていった。

彼がどんな人物か、服を見て判断したいと思ったかである

彼はツナギを着ていた。仕事帰りにこのホテル風呂を利用したのだろうか。

ツナギに書いてあった社名をネット検索してもタウンページくらいしかヒットしない。

おそらく、ホームページをもたない地元工場に勤めているのだろう。

みなさんはどのようなチンコを見てきただろうか?

ソーセージの形にしても、ポークビッツからジョンソンヴィルまで大きさは様々だ。

いわゆる「イチヂク」とか「スッポン」と言われる、先端の皮余りが激しいチンコ

亀頭が何故か大きいマツタケ型。逆に小さいエンピツ型。

千差万別十人十色、みんなちがってみんないい。

人によってチンコの形、大きさは様々である

では、そのチンコの成長因子はなんなのだろうか?

ナニが彼のチンコを大きくさせたのか?

環境運動?それとも遺伝

私は少なくとも家庭環境はそれほど大きさを左右しないと考える。

私が見た芸能人結構裕福な家庭で育ったそうだがチンコ普通だった。

稼ぎが多いとは思えない沖縄の南国チンコは大きかった。

南国で大きいといったら、育った環境の気温は関係するのか?

アフリカワイルドチンコキリンの首のように立派なイメージがある。

しかし、ロシアミリタリーチンポもなかなか侮れない大きさだった。(動画で見た)

日本人などアジア圏のチンコは小さく、ヨーロッパ圏は大きいという統計結果はある。

泌尿器科医師研究をもとにした統計もあるのだが、しかしそれらはどうやってチンコの長さを測ったのだ?

泌尿器科患者チンコ医師自らが測ったのか?

それとも患者本人に測定してもらい、結果は自己申告させたのか?

じゃあ医師が測っている途中に患者が甘勃起くらいはしなかったのか?

自己申告なら患者が虚偽申告している可能性もあるのではないか

そもそも何人を調査したのか?

プライバシー問題から、と言及を避けているが統計データが正確かつ膨大なものでなければ意味をなさないのではないか

チンコに関する情報ネット散見されるが、私はこれらの情報鵜呑みにできないのだ。


なんでこんなことが気になるのかというと、私は大きいチンコを見たいのだ。

世界最大のチンコネットで見れる、しかしそういうものではない。

あれはおそらく、先端肥大症などのホルモンの異常によるものである

私が見たいのは健康で太くて大きいおさかなソーセージなのだ

間内銭湯に行った時、「お前ってチンコかいよなw」と言われるチンコが見たいのである


近年情報社会となり、私たちがどのような人でどのように生活しているかデータ化されている。

そこにチンコ情報を加えればあら不思議チンコの大きさと人の生活相関関係が見えるのだ。

私が見てきたチンコ経験上、チンコの大きさは正規分布の形に近いと考える。

では、平均±2SDの人々はどのような人でどのような生活をしているのか?

マイナスの人はタバコを多く吸っている?

プラスの人は毎朝1時間ランニングを欠かさない?

興味が尽きない。

試しに男性諸君チンコの大きさを測ってみてはくれないか

もしよければ、コメントで書き込んでみてはくれないだろうか。

私は12.2cmです。

2019-05-30

田舎幹線道路沿いに出没する果物行商

国道でない幹線道路でよく見る。

いつも同じ場所に店を出す。

住んでる東海地方のいろんなとこで見た、他は知らない。

キロ手前から看板を置いてる。

看板手書き書体がどこ行っても似たような感じ。

フルーツの他に秋はマツタケとか出してる。

九州ナンバーとか停めてある。

あれ盗品なん?ググってもよくわからなくて怖すぎる

2019-05-18

うちの祖父普通じゃ無さ過ぎて困る件。

高齢者なんて、そりゃ曲者ぞろいなのはわかってる。

80年とか生きてるんだもん、30年しか生きてない自分理解しようというのがおこがましい。

祖父普通じゃないんじゃないかとうすうす思っていたのだが、そもそもうちがだいぶおかしいのではないかと、設定盛りすぎなんじゃないかと思うので、ちょっと判断してほしい。



祖父の話である



近畿のド田舎暮らしている。

電器屋40年、自営業で半生を過ごす。祖母は元芸子、ものすごくよく働く。自営業もかなりの部分を支えた。

息子は一人。自分はその一人息子の子供。



ここまでは経歴的に普通だと思う

問題祖父副業にある。

祖父副業霊能者なのだ

本人、副業というと怒るんだけど、お礼にお金もらってる時点で、副業だったと思う。今は本業だけど。



ゆえに、霊の話がほぼ食卓に上がる。

趣味狩猟(今は引退済み、マツタケ取りと山菜取りくらい)と同じ温度で、霊の話と神の話をする。

子供の時からそうなので、あまり疑問に思ったことがなかった。

中高生の時は、毎回のように祖父祈りを受けるんだけど、あまり実感したことはなかった。

祈りというけど、祖父言葉でいうなら、神霊治療という

昔はあまり実感できなかったけど、今はすごく助かるのでまあ、霊も神さんも普通にいるんだなぁと今は思ってる。


ところが、世の中だと、このジャンル、どうも詐欺しか横行してないっぽくて、何それと思うお祓い方法とかお祈りに、ドン引いてしま

自分最初からちゃん効果があるお祓い受けて育ってきたけど、それが普通じゃないどころか、やっばいジャンルだと知った時のアレ

創〇〇会とか幸〇の〇学とか、そういうお祓いやってるから人気なんだと思ってた。

隠居で家にいることが多くなった祖父とは話す機会が増えて、あんなもんにお金払う奴狂ってると言うようになり、自分でも調べたら、なんでこれに人が集まるんだ?と思えるレベル


しかし、だ。


世間的には、自分のほうがかなりおかしい。

というか、祖父何者なの。

祖父はどう考えても、どこにでもいる爺さんである

なんだったら、かなり偏屈差別主義者で、熟年離婚されなかったのが奇跡レベルのクソ野郎と言ってもいい

祖母に対してDVモラハラてんこ盛りである



それが、霊能者で、人を救うというのだ。わけがからぬ。

何度か他人のお祓いを受ける姿も見るし、自分も受けるけれど、元気になるので効果はあるのは確かだ。

10代のころ、母親が死んだり、こいつが育てた父親があまりにも同じくクソ野郎なので、神とか霊とか嘘なんじゃないか妄言なんじゃないかと疑ったこともある。

神は人間に興味がないのだ、と祖父の言ってることから理解したので、最近はそんな風に思うことはない。

神、と言ってるのは、ただのファンタジーで、人間を救う前提ではないのだ。

科学者が、自分好奇心から病気を解明するのと同じ。ついでに人が救えたというだけのアレ。

できることが多い人間と考えれば、見ず知らずの人間なんか、救うわけないじゃんね



というわけで、祖父はかなりの選民差別モラハラの塊でありながら、他人に憑いた霊を取り除く



こんな不可思議家族がいて、自分普通に育つはずがないのだが、まあ、そんなことはどうでもいい

こういう話を家族しかできないので、鬱憤がたまっていた。世間評価としては嘘だというんだろうな。

30年も交流してきた家族を嘘つきとは言えないから、本物だと信じると思うなら、他人から見れば滑稽だろうな。

自分父親がかなり嘘つきだったので、本人が妄想を信じているだけなのか、その場しのぎで嘘ついているのか、けっこう検証しているつもりなので、祖父詐欺師ではないと思ってる。事実、お祓い結構きく。プラシーボだと言われたらそれまでだけど

自分が、祖父を本物だと確信した出来事がある。

一週間雨が降り続けた時期だった。

「雨が多くて困る、晴れるよう頼むか」と、祖父が言った次の日に、その集落だけ、晴れたことだ。

ぽっかりとまるく晴天がのぞいていた。ほかはどんよりとした雲が覆っていたのに。

自分の子供はちゃん教育できずに嘘しかつかないのに。短気でカッとしやすく、すぐに祖母を怒鳴るのに


神か何かわからないが、視えない何かと、祖父交流を続けている。

2018-10-10

バカマツタケの"完全人工栽培"は偉業なのか

先日、加古川肥料メーカー多木化学バカマツタケ(Tricholoma bakamatsutake)の完全人工栽培成功を発表した。それを森林ジャーナリスト田中淳夫氏がyahoo!ニュースで取り上げた記事は、多数のブクマを集め話題さらった。

http://archive.is/fdyLb 

ただ記事の内容には不正確な情報や、やや解説が不十分と感じる点があったので補足したいと思う。なお増田は単なるきのこ愛好家に過ぎず本稿は信憑性に乏しいが、ブクマカのきのこへの興味と深い理解一助となれば幸いだ。

冗長になってしまったので、概要だけ知りたい方や長文が苦手な方は、先に下部の【まとめ】を読まれることを推奨する。

以下該当記事の一部を引用するかたちで解説

バカマツタケマツタケの近縁種。名前名前だけに、マツタケより劣るように思いがちだが、実は姿もよく似ているうえに味と香りこちらの方が美味しくて強いと言われるキノコである

マツタケよりも香りが強いというのは一般に言われるが、マツタケよりも美味しいという話は聞いたことがない。野生下ではマツタケよりも相当に貧弱で、発生時期が早く暖かいこと、一般湿度の高い広葉樹林に生えることからマツタケよりも柔く品質劣化がはやい(一般的にきのこ寒冷地・痩せ地に生えるほど日持ちが良く高品質ものを得やすい)ことが関係すると思われる。近縁で姿がよく似ているというのは本当で、素人目には見分けがつかない。増田にも発生場所情報なしに個体だけで同定できる自信はない。

別名がサマツ早松であるように、マツタケより早く8~9月に発生することから名に「バカ」がついてしまった。

バカマツタケサマツと呼ぶ地域は確かにあるらしい。しかし必ずしもサマツバカマツタケではない。きのこ地方名は極めて多様で曖昧世界だ。その証拠に「サマツ」といっても梅雨時期に少量発生するマツタケを指すこともあれば、モミタケオオモミタケ等を指す地域もあるようだ。

マツタケの人工栽培がなかなか成功しない中、バカマツタケの方が環境適応やすいか栽培もしやすいのではないかと注目する研究者はいた。実は昨年には奈良県森林技術センターが、人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて発生させることに成功している。

『人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて』という表現は正確ではない。菌に感染した苗木を人工的に作り出し植樹することで自然下で発生させた、とするのが正しい。既に自然化で定着している樹木に植菌を施すのと、無菌状態の苗木に植菌するのとでは似て非なる技術だ。(ところで同様の研究マツタケでも行われており、無菌培養の松苗木の感染には成功しているものの、植樹後のマツタケ発生については再現性に乏しい。理由としては自然環境化においてマツタケ菌が他の害菌に負けてしまうこと、マツタケの発生にはまとまった菌糸量とそれを支える大きさの松が必要なことが挙げられる。例えば自然下でマツタケが生えるためには一般20年生程度の松が必要とされる。)補足になるが、奈良県森林技術センターバカマツタケ栽培研究農水省委託事業で、2015年より森林総合研究所(国立)との協働で進めている。要するに国策が3年の歳月を経て文字通り実を結んだかたちだ。今年の2月頃に、はてブでも話題にのぼった。しかし本件とは全く関係のない別個の案件であり、おそらく情報の共有などもされていなかっただろう。奈良県森林技術センターが松の苗木を利用するのに対し、多木化学は菌床を用いた完全人工栽培に取り組んだ。研究テーマアプローチも全く異なり、時期も多木化学のほうが先行している。

これがバカマツタケ栽培の第1号で、今年も継続発生させて実用化に一歩近づけた。ところが多木化学は(中略)木クズなどによる人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結させたのだ。これは画期的なことで、キノコ栽培常識を覆す大発明かもしれない。

菌根菌(樹木との共生関係を結ぶ集団)とされるバカマツタケで『人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結』、つまり”完全人工栽培"に成功したというのは実に画期的なことである。この成果は偉業と言っても差し支えないものであると思う。三重大学の菌学者白水先生も、

とその成果を讃えている。

しかし本文にある『キノコ栽培常識を覆す大発明』というのは誇張にあたる可能性が極めて高い。なぜなら「菌根菌の完全人工栽培成功」という点においては既に先行研究があり、実はとうに商品化もされているのだから。例えばホンシメジの人工栽培がこれにあたる。

とくにマツタケ類は、植物との共生必須と考えられてきた。これまでマツタケ菌糸の培養成功した例はいくつかある(私もその度取材に行って、いよいよマツタケ栽培成功か、と期待していたのだが……)が、子実体(傘のある姿のキノコ)を出すことに成功していなかった。だが多木化学は、とうとう菌糸から実体を出させるシグナルを見つけたのである。この研究成果は、これまでの定説を破るものであり、学術上も大きな成果だろう。

繰り返しになるが、多木化学の成果が学術上も大きな意味を持つ可能性は高い。しかし、その成果がどのレベルかという点については当該記事では説明不十分なので、詳しく補足する必要がある。一般きのこ栽培はざっくり以下の工程をたどる。

a. 優良品種の選定・組織分離

b. 菌糸の培養

c. 原基形成

d. 原基の成長肥大

e. 子実体きのこ)の発生

ごく簡単に一連の流れを説明する。はじめに野生のきのこをたくさん採ってきて、それらの中から有望そうな株の組織(胞子ではない)を切り取って培養する。具体的には寒天培地というデンプンなどの栄養素を添加し固めたものを使う。きのこ組織を切り取り培地に置くだけで(コンタミを防ぐ必要はあるものの)、比較的容易にクローンである「菌糸体」を得ることができる。無事目的の菌糸体が得られたら、それらを培養して増やす必要がある。従来は木くずの他に、米ぬか、フスマなどを添加し水を加え固めたもの(=菌床)を用いる。菌糸体は、適切な温度、水分、光などある条件が重なると原基(きのこの基)を形成する。原基は一般に、低温、水分供給、切断などの刺激により成長をはじめ、十分な菌糸体の量と栄養供給を伴って肥大し、きのこの発生に至る。

ここで問題になるのは、b. 菌糸の培養、c. 原基形成、d. 原基の成長肥大という三つの工程それぞれに、全く違ったメカニズム存在することであるマツタケを例にとると、これまで少なくとも半世紀以上もの研究蓄積(野外での観察研究の記録を遡ると実に70年以上)がある中で、c,dについては再現性に乏しく、bについてもまともな成果はあがっていない。マツタケ栽培の難しさにして最大の課題は実はここ《b. 菌糸の培養》にある。とにかく菌糸の成長が遅い上に、どのようなメカニズムで菌糸が栄養素を取り入れ増殖するのかということがほとんど未解明なままなのである

理由は当該記事にあるとおり、マツタケ樹木共生関係を結ぶ「菌根菌」であることが大きい。マツタケ菌糸の生育には生きている樹木必要で、実験室での再現ほとんど不可能といっていい。それではなぜバカマツタケは完全人工栽培可能だったのか。

マツタケなどの樹木共生する菌根菌に対し、シイタケナメコなど、倒木や落ち葉などを分解し、栄養源とする菌類は「腐生菌」と呼ばれる。腐生菌の多くは菌床による栽培可能で、多くが一般に出回っているのは既知のとおりである。実は菌根菌は、腐生菌が進化過程樹木共生する力を獲得し、腐生的な能力を失った集団だと考えられている。ところが菌根菌の中には、完全に腐生的な能力を失っておらず、腐生と共生、いわば両刀使いが存在するのである。その代表ホンシメジであるホンシメジは「香り松茸、味しめじ」と言われるように、我が国における代表的な食用である。菌根菌とされるホンシメジ栽培は、マツタケ同様に長らく不可能と考えられてきた。しか系統により極めて強力な腐生的な能力を備えるもの発見された(研究により、これまで同種と考えられてきた本種が実は様々な系統もしくは別種に分けられることがわかってきた)。1999年タカラバイオなどにより菌床による完全人工栽培法が確立され、その後商品化もされており、少量ながら現在一般流通している。

多木化学バカマツタケ栽培は菌床を用いた完全栽培なので、上記ホンシメジ栽培成功と同様である。つまり、本件はバカマツタケの中から腐生的な能力を持つ系統を選定し、培養から実体を発生させるまで成功したということだ。リリースにあるとおり、今後は栽培の安定化と供給体制の構築が図られ、数年後にバカマツタケ食卓に並ぶことの実現性は極めて高い。それではマツタケ栽培への応用についてはどうか。

勘の良い方には察しがつくと思うが、前述のc〜eの工程については応用が効く可能性が高い。他のきのこ栽培でも成功しているように、十分な菌糸体と栄養を確保することさえできれば、原基形成〜子実体に至るまで管理可能なことを初めてマツタケ類においても示したことは大きい。ただし、最大の課題である《b. 菌糸の培養》については、ほとんど応用が効かない可能性が高い。なぜならマツタケにおいては既に膨大な先行研究があり、当然ホンシメジバカマツタケ同様に”両刀使い”が存在する可能性も、その系統選びも、菌糸培養を促進する成分や菌糸の栄養源についても、少なくともバカマツタケよりは遥かに詳しく調べられているかである。それをもってしてもまともな菌糸培養に至っていないのが現状なのだ

つまるところ、多木化学による本研究の主な成果は以下の二点にまとめられる。

繰り返すがこれらが偉大な成果であことに疑いの余地はない。一方でマツタケや他の菌根菌の人工栽培を実現するには、それぞれの種類において腐生菌的能力もつ系統の発掘と培養法の確立必須となる。その意味において本研究の応用範囲限定的となる。田中淳夫氏は今回の研究結果により、さも菌根菌の栄養吸収のメカニズムが明らかにされ、あらゆる菌根菌の人工栽培可能になるかのような書き方をしているが(あるいは本当にそう思っているのかもしれない)、残念ながらそうではないことはここまで読んでくださった聡明ブクマカ殿にはご理解いただけたかと思う。

菌床栽培なら、植物共生させないので培養期間が短く、室内の環境を調整することで季節を問わず生産できる。また室内栽培から虫の被害にあわず収穫時も混入の心配がない、収穫も簡単……などのメリットがある。

逆にデメリットを挙げるとすれば、野生のものとは全く異なる味わいと食感になることである。つまるところ、野生の品と菌床栽培のものとでは全く別物と考えるべきである養殖ブリと天然ブリの味わいが全く異なるように(それでも近年の養殖技術進化は素晴らしく、季節によっては天然物を凌駕するものさえある)、それぞれの美味しさと楽しみ方があると増田は考える。今回の成果によりバカマツタケ普通に食べられるようになったら嬉しいし、美味しければ普及すると思う。ただし、仮にマツタケの完全人工栽培確立されたところで、天然松茸価値のものは今後も揺るぎのないものである消費者がどう捉えるかはさておき)。

菌根菌のキノコの中には、マツタケ類だけでなく、トリュフポルチーニホンシメジタマゴタケなど高級キノコが多い。今回の成功が、これらの人工栽培技術もつながるかもしれない。

トリュフポルチーニは、日本におけるマツタケ同様にヨーロッパで盛んに研究がなされているが、今のところ菌床での栽培成功したという話は聞かない。ホンシメジは前述のとおり既に栽培法が確立されており既に商品化もされている。

これらの菌根菌の人工栽培可能にするには、ひとえに”両刀使い”の系統発見と、それらの培養方法確立である。ちなみに本家マツタケにも、実は”両刀使い”の存在示唆されており、引き続き研究が進められている。また、マツタケ類は世界中に似たような種が多数存在しており、マツタケ(Tricholoma matsutake)の中にも、例えば中国の山奥には広葉樹共生する系統があり、更にはそれらが日本ナラやカシと共生関係を結ぶことがわかっていたりもする。種の中にも多様性があり、それらをしらみつぶしに調べていけば、そのうち栽培可能ものに出くわさないとも限らない。その点はトリュフだろうがポルチーニだろうが同様である。ただし、その研究がどれほど途方もなく根気のいる仕事なのは間違いない(ちなみにトリュフポルチーニ国産種が知られており、積極的に狙うマニアが相当数いる)。ところで、遺伝子組み換え技術により、これらの菌根菌に腐生菌的能力を付加することも可能とする研究者もおり、そのうち遺伝子組み換えマツタケの完全人工栽培実験レベル成功する日も来るかもしれない。

まとめ

参考文献

https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20181006-00099530/

http://fs.magicalir.net/tdnet/2018/4025/20181003413938.pdf

http://www.kinokkusu.co.jp/etc/09zatugaku/mame/mame04-3.html

https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/bulletin/424/documents/424-1.pdf

http://www.jsmrs.jp/journal/No31_2/No31_2_167.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/50/2/50_jjom.H20-07/_pdf/-char/ja

トラバブコメに反応

見た目 味も 香りも 同等以上なら 偉業

あくまで野生産同士の比較なら、やや下位互換という感じではないでしょうかね。栽培バカマツタケは食べてないのでわかりませんが、うまくすればそこそこ美味しいものができる可能性はあるかなと。ただ、マツタケって単体で食ってそんなにうまいものじゃないと思うので、一般家庭での調理には手を焼く気がします。炊き込みご飯するにも炊飯器臭くなるしね。料亭とかでマツタケ代用品として普及する可能性はあるかもしれない。<

2018-09-29

キノコ好きだけど食べられない

キノコ食べられないことについてはキノコ好きな人には申し訳いかもしれない。キノコ好きな人否定するつもりもないし、日本食においてキノコは多大な貢献をしていると本気で思う。だしとしても優秀、冬には鍋に彩りを与えてくれる。日本食はもとより洋食マッシュルームトリュフポルチーニ中華キクラゲは欠かせない。様々な種類で私たちを楽しませてくれる。

キノコはむしろ好きだ。キノコという存在は好きだ。モチーフとしても最高だ。マリオにも登場している。キャラクター性もある。さらにその不思議な生態にも惹き付けられる、なぜ毒があるのか、なぜ色とりどりなのか、家の壁から生えてくるというのも興味深い、面白い。そういう意味では好きだ。

ただ一点、食べ物として認識出来ない、……したくない。アレルギーという訳でもないのだが、どうしても知れば知るほど食べたくなくなってしまうのだ。どうしてもカビの仲間という風に感じてしまう、得体の知れないものだと思ってしまう。外国ではタコエイリアンみたいだといって食べないところもあるそうだ。それに近いのかもしれない。食べ物である認識はできるのだが、食べ物である認識出来ない。この例えは不快になる人がいるかもしれないのであらかじめ謝っておく。賛否は置き犬を食料にすると考えてみる。犬というのは豚や牛と同じく動物であるが、一体何人の人が散歩中の犬を見て美味しそうだなあ鍋に入れたらいいだろう、と思うのか。それと同じで、キノコを見ても美味しそうだとは思わない。

しかし、しかしだ、私はとてもいやしい。ここまで語っておきながら、1本1万円のマツタケトリュフを食べて見たいと思ってしまういやしい自分を許して欲しい。

2018-04-22

香りマツタケシメジっていうけど

シメジまずくね?

食いもんに混ぜるとすごい勢いで出張ってくるんだけど

あのにおいかぐと飯がまずくなるんだよね

そういうわけでマイタケ最強

最近セブンマイタケおこわばっか食ってるわ

2018-02-28

バカマツタケの普及は現実的

2018年2月28日、こんなニュースネットを駆け巡った。

マツタケ近縁種のバカマツタケ 人工栽培に初成功 良食味生かし有利販売へ 奈良県

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180228-00010000-agrinews-bus_all

さて、研究成功マニアックきのこ話題になったことに喜びつつも、記事の内容にひとつひとつツッコミを入れてみる。

マツタケと近縁種のバカマツタケの人工栽培に初めて成功したと発表した。

培養菌糸を苗木に感染させ植林する方法マツタケホンシメジ、ショウロ等で同様に研究成功例があるが、それを「人工栽培」と定義できるかどうかは微妙。これが正しいとマツタケも「人工栽培」に成功していることになる。

・やや小ぶりでマツタケ程度の大きさに育つ。

実際にバカマツタケを見たことはないが、図鑑や人から聞いた情報から察するに、だいぶ小ぶりだと思う。1本あたりの平均重量は1/2〜1/3程度ではないかもっと小さいかも)。おそらく身もマツタケほど締まっておらずボリューム感はあまり無さそう。

2016年11月に約10本植え、菌糸などの塊「シロ」を3本で確認1710月きのこ1個が発生した。

感染率は30%、1年かけてたったの1本のきのこデータの蓄積がなさ過ぎてなんとも言えないが、今のところ実用化できるレベルには程遠い。野生化ではそれなりに珍菌だと思うので、もともと感染率の低い(広葉樹は他の菌などの競合も多い)可能性は否めない。となれば、まだ本家マツタケのほうが期待できそうだと感じる。

技術マツタケへの応用も期待できる。

マツタケのほうが既に膨大な研究蓄積がある。(それでもほとんど実用に至っていない。)どのあたりが応用可能なのか謎。

・同センター森林資源課は「広葉樹を生かし、収入増加や荒廃した里山の手入れを兼ねた栽培につなげたい」と普及に期待する。

そりゃあ税金無駄仕事していますとは言えないだろうけど、「普及に期待する」というのはちょっと盛り過ぎ(笑) 典型的新聞屋の作文なのだけど。

仮に普及したとして、発生時期は日本国内だと雨と虫の多い梅雨〜秋にかけてになる。野生のきのこは極端に日持ちが悪く、食べようと思ったら地中から顔を出したその日のうちに収穫しないといけない。(ちなみにそれでも120%虫が入っている。)悪くなると食味が落ちるばかりか中毒危険性すらある。(過去に古いマツタケを食って人が死んだ事例がある。)

というわけで一般スーパーなどでの流通不可能。余談だが、道の駅等の直売所は利用しないほうがいい。品質はばらばらだし、下手したら有毒のものも混じっている可能性がある。(素人が手を出すもべきものではない)乾燥品なら、もしかしたら流通可能かもしれない。食味はいい的なブコメがあったけど、菌床等で工業的に生産できない生きのこは、高温多湿の本国では(乾燥したヨーロッパとかだと多少事情は違ってくる)まず食味が落ちる前に流通にのることができない。

# 最後

というわけで、普及はどう考えても無理ゲーやろ!と冷静にツッコミを入れつつ、バカマツタケの植菌に成功したのはすごい。えらい。バカマツタケ名前(と学名;Tricholoma bakamatsutake)の認知が広がるのは嬉しい。

ようやく陽の目をみた bakamatsutakeと名付け親研究者培養と植菌に成功した研究員に賛辞を贈りたい。(ちなみにマツタケ学名も:Tricholoma matsutake である。)

anond:20180228132330

愛称「みんなのマツタケ

下級国民のみなさまにも美味しく食べて頂けるという願いを込めて。

anond:20180228132330

姫マツタケも既にあったのでNG

https://hime-nsk.com/hmt_about.html

アガリクス茸の中で唯一、学術的に効果が認められているのが、ヒメマツタケです。

30年以上研究され続けている実績あるキノコです。

バカマツタケ愛称を考えてくれ

マツタケの近縁種、バカマツタケ

同じようなので、マツタケモドキやニセマツタケなんてのがあるが、こいつは違う。

本家よりも小ぶりながら、本家を超える芳香と柔らかな食感。

バカマツタケ」ではあまりにかわいそうだから、良いニックネームを考えてくれよ。

姫マツタケはどうだろうか?

追記

いよいよ完全に商業ベースの人工栽培法が確立されたようだ。

松茸(ホンマツタケ)と私は命名したい。

2017-11-09

世の中の高級食材

江戸時代マツタケはそこらで取れて庶民の食べのもで、シイタケは山奥に行かないと取れなくて高級品だったらしい。

でも今は逆転してる。

「希少価値がある→値段が上がる」はわかるよ。

「値段が高い→うまいという評価」ってなんやねん。

世の中の高級食材って、値段に騙されてるだけだろ。

安くてうまいエダマメみたいな食べ物もっと感謝すべき。

2016-07-26

http://anond.hatelabo.jp/20160726120055

そして、終わりのとき唐突に訪れる。

マツタケの周りを無尽に巡り、すべてのキノコが自らを今宵の主役であると誇って競い合った一夜の宴。

その宴が終局へと達しようかとした、まさにその瞬間。

舞台を柔らかく照らし出していた豆電球の灯りが不意に数回瞬いて、室内は予期せぬ暗黒に包まれた。

キノコたちの戸惑いとざわめき。

菌糸体たちの声ならぬ動揺が一瞬にして辺りに充満し、室内は混乱の渦の中に叩きこまれた。

 

始まったな……。

ボクはささくれ立ちそうになった感情を、理性と諦観によって押し込めた。

そうだ、ボクは別に大丈夫。こうなることは分かっていた。

ただ、ひとつだけ誤算だったこと。

それは、計画通りならば、いつものように就寝しているはずの彼女が、今日この日になって舞踏会存在に気付いてしまったということだ。

 

漆黒の闇の向こうで、事態が目まぐるしく変化する気配が感じられる。

貴婦人たちの悲鳴と絶叫。門番や警備兵たちの怒号と苦悶が、耳ではなく肌を通じてボクに伝わる。

10秒、20秒。……いや、数分だったかもしれない。

永遠にも感じられる長い時間が経った頃、室内はようやく静寂を取り戻した。

ボクは身動ぎひとつすることができない。

おそらくは、あの突入の瞬間までキノコたちの舞踏に見入っていたであろう彼女が、果たして今、何を考えているのか。

そして、まもなく室内が光を取り戻した後、彼女がどのような表情を浮かべているのか。

……ボクは小さく唇を噛むと、暗闇の中でなお光を拒むように固く目を閉ざして、息を潜めた。

 

ボクが再び目を開けたとき、そこはもう、すべてを覆う闇の中でも、華やかな舞踏会ステージでも無くなっていた。

かつて舞台の中心だった箱の周囲にズラリと整列させられ、太い円錐形の乱入者たちに槍を突きつけられたシメジ、舞茸、そしてエリンギ

舞台の周囲には、突然の暴虐に果敢に抗ったのであろうエノキ兵たちの傘と軸が、無残にもバラバラに裂けて石づきの上に散らばっていた。

そして、箱の上。

キノコたちにとっては玉座にも等しいその神聖空間に、彼らの王マツタケの姿は、今もあった。

しかし、そこから伸びる影は、マツタケ1本だけのものではない。

マツタケを組み敷くように、周りを取り囲む10数体の固くゴツゴツとした長身

産毛のない皮に染み付く黒い無数の斑点が、箱の上でゆらりゆらりと揺れている。

 

真竹。そして、孟宗竹。

 

彼らの革命は、今、一分の隙もなく完遂した。

ボクが彼らの企てを後押しした理由については、いまさら語る意味など無いだろう。

事態はすでに収束へと向かい始めているのだ。

キノコたちのこれからについても、もはやボクは興味を持たない。

それはとうの昔に終えた葛藤からだ。

……ただ。

こうしてすべてが終わりかけた今になって、ボクの胸に押し寄せるこのやり場のない感情は何だろう。

いや、ボクの感情などはどうでもいい。

それよりも、彼女

彼女がもしもこの光景を見て、今のボクと同じような胸の痛みを覚えているのだとしたら……。

 

背後でカタンと小さな音がして、ボクは冷えきった顔をゆっくりと動かす。

移ろう視界。回る世界

そして、振り返った先にある彼女の顔は……

舞踏会

夜中に部屋の中でゴソゴソと物音がするので、寝たふりをしながらそっと目を開けると、ベッドの脇でキノコの群れが踊っていた。

私は珍しいこともあるのだなと思いながらその光景を眺めていた。

電球の僅かな明かりの下でシイタケシメジが楽しそうにクルクルと回り、輪の中心ではマイタケ優雅に舞っていた。

5分ほど経った時、私はキノコ達の踊る輪の上に、1つの箱のようなものが浮かんでいることに気づいた。

キノコ達もやがてその箱の存在に気づいたのか、踊りを止めて箱の方を眺めだしていた。

私はキノコ達が踊りによって何かを召喚でもしたのかと思ったが、箱の出現はキノコ達にとっても未知の出来事らしく、隣のキノコとヒソヒソと会話をしたり、心配そうに顔を見合わせていた。

箱は徐々に高度を下げていき、やがてキノコ達の輪の中に着地すると、フタがぱかっと開き、中からキノコ王様マツタケが現れた。その瞬間、キノコ達の間に電流が走ったように私には見えた。

マツタケは箱から降りるとキノコ達を見渡し、そしてゆっくりと、優雅に踊り始めた。

キノコ達はその姿をうっとりと見つめていたが、やがて一茸ずつマツタケに合わせて踊り始めた。

そして私の部屋の中は再び踊るキノコ達で一杯になった。どのキノコを見ても自信に満ち溢れているように見えた。

私はこういうもの見学するのは初めてだったが、おそらく今夜はキノコ舞踏会が始まって以来の最高の夜に違いないのだろうと思った。

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