キノコ食べられないことについてはキノコ好きな人には申し訳ないかもしれない。キノコ好きな人を否定するつもりもないし、日本食においてキノコは多大な貢献をしていると本気で思う。だしとしても優秀、冬には鍋に彩りを与えてくれる。日本食はもとより洋食のマッシュルームトリュフポルチーニ、中華にキクラゲは欠かせない。様々な種類で私たちを楽しませてくれる。
キノコはむしろ好きだ。キノコという存在は好きだ。モチーフとしても最高だ。マリオにも登場している。キャラクター性もある。さらにその不思議な生態にも惹き付けられる、なぜ毒があるのか、なぜ色とりどりなのか、家の壁から生えてくるというのも興味深い、面白い。そういう意味では好きだ。
ただ一点、食べ物として認識出来ない、……したくない。アレルギーという訳でもないのだが、どうしても知れば知るほど食べたくなくなってしまうのだ。どうしてもカビの仲間という風に感じてしまう、得体の知れないものだと思ってしまう。外国ではタコをエイリアンみたいだといって食べないところもあるそうだ。それに近いのかもしれない。食べ物であると認識はできるのだが、食べ物であると認識出来ない。この例えは不快になる人がいるかもしれないのであらかじめ謝っておく。賛否は置き犬を食料にすると考えてみる。犬というのは豚や牛と同じく動物であるが、一体何人の人が散歩中の犬を見て美味しそうだなあ鍋に入れたらいいだろう、と思うのか。それと同じで、キノコを見ても美味しそうだとは思わない。
しかし、しかしだ、私はとてもいやしい。ここまで語っておきながら、1本1万円のマツタケやトリュフを食べて見たいと思ってしまういやしい自分を許して欲しい。