はてなキーワード: スーツとは
彼は生まれつき片腕がない人だった。
受かったとしても、身なりが汚いという理由で表や裏で小言を言われることが多いと言っていた。
多分、小言というのは、彼なりにマイルドにした言葉だろう。彼はあまり文句や陰口を言うのを嫌う人でもあった。
制服がボタンなので、よくボタンが外れていることがあった。当たり前だけど、片腕でボタンをつけるのは大変なのだ。
手で髭剃り跡を確かめることが大変なので、本当に綺麗に剃れるものを見つけたときは喜んでいた。
体のバランスをとるために腰が横に曲がっているように見えるときがあった。
服を買って、一緒に鏡で見たとき、似合わないなあ、カッコ悪いなあと笑っていた。
小便器を使いやすいように、ズボンを買うたびに100均でマジックテープを買って取り付けていた。
ギョッとするじゃんって言っていた。
高くついちゃったって言っていた。
面接試験会場はバリアフリーだけど、スーツはバリアフリーないんだよなって笑っていた。
今どうしているかよくは知らない。
元気でいるということは聞いている。
結局志望の会社には入れなかったけど、出張の多い技術職に就いている。
本当は一度、バイトでもいいからアパレルの店員をしてみたかったと言っていた。
やばすぎてワロタ
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婚活で野蛮人に当たることは避けられない?
私はかつて婚活していた時、様々な人と出逢うことが出来ました。
尊敬できるような素晴らしい人もいましたが、トラウマになるようなヒドイ人もたくさんいました。
日常生活の中で自然にパートナーを見つけられなかった人が婚活しているわけですから、人間性に問題を抱える人が混じるのは避けられません。
今回は、私が婚活する中で出逢い、恐らく一生忘れられないであろう野蛮人たち(女性の事故物件)を紹介したいと思います。
気を遣うことを強要する野蛮人
結婚相談所に登録して、ようやく決まった人生で初めてのお見合い。
緊張しつつ初対面した時、挨拶をして同時に着席・・したかったのですが、私が先に着席することになりました。
彼女は自分の荷物(ハンドバック)をゴソゴソいじり、私に背を向けて立っている格好になりました。
おそらく、この状況が気に入らなかったのでしょう。
振り向きざまスゴイ形相で私を睨みつけ、「荷物ココに置いていいのかしら!?」と叫んだのです。
その女性は小さなハンドバック一つしか持っていないのだから、ポンと置いて、素早くスマートに着席すればいいだけの話。
それが出来ず、なぜかイライラし出す。
なんて神経質な人・・、というのが私の持った第一印象。
まあ、彼女が座るのを待たずに先に座った私が悪い、という理屈も成り立ちますが、そんなことで怒るのは感情のコントロールが出来ない子供である証拠。
私が先に座ったという状況が許せないと思うのは彼女の自由ですが、初対面の相手に対してあからさまに悪態をつくのは無礼千万。
社会人とは言えません。
基本的な自制心もないワガママお嬢さんと見なされても仕方ないでしょう。
同じ趣味を強要する野蛮人
とある結婚情報サービスの回転ずし型パーティに参加して、そこで出逢った30歳の女性にリクエストされ、後日、改めてお見合いすることになりました。
当時の私は27歳のピチピチの男の子でしたから、正直、30過ぎの女性にはあまり興味がありませんでしたが、美人でスタイルも良かったので会うことにしました。
まあ、可もなく不可もなく普通に雑談を楽しんでいたのですが、話がお互いの趣味に移った途端、様相が一変しました。
彼女はダイビングが好きで、フィジーとか海外にもよく行くと、目を輝かせて話していました。
別に、趣味の不一致が交際や結婚生活の足枷になったりはしないのですが、彼女にとってそれは致命的だったようです。
「えー、ダイビングをしたいですよー・・」と非常に残念そうな落胆した表情で訴えかけたのです。
自分の想い通りに相手が考え行動しないのが許せないようでは、ストライクゾーンが無いのと同じ。
お互い上手くいくように折り合いをつける姿勢がないのは、婚活では致命的ですね。
服装が気に入らないから激怒する野蛮人
私は29歳だったと思います。
本人同士でやり取りし、駅の改札という雑踏で待ち合わせ、近くの喫茶店で話をすることにしました。
私はシャツにブレザーという格好だったので、別に無礼には当たらないと思っていました。
しかし彼女からすると、スーツでビシッと決めてないのは非常識なんだそうです。
「何よ、その恰好!全く・・。ちゃんとスーツを着てくるのかと思ってた・・」
初対面の年上男性に対して、駅の改札という公共の場で叱責する女が存在するとは思いませんでした。
しばらく、あっけにとられていましたが、こちらが謝罪する理由もないので、彼女の顔を眺めていました。
「まあ、しょうがないわね。じゃあ、行きましょうか・・」
結構相談所での初アポでは、いかなる状況でも必ずスーツ着用という信念を持つのは彼女の自由ですが、それを他人に強要したり、ましてや、人間関係をぶち壊すようなブチ切れ態度をとってはいけません。
柔軟性や大らかさのカケラもないのは、結婚生活では致命的です。
過去の異性関係をほじくり出そうとする野蛮人
3つ目の結婚相談所で、私は32歳の時。
初アポで、根ぼり葉掘り私の過去の異性関係を聞いてくるのには、辟易しました。
私は良い思い出なんて何もないので、話したくもないし、話す義務もない。
しかし、彼女は教えてもらって当然という態度でズケズケ訊いてくる。
無教養で、明らかな非モテタイプ女性ですから、自慢できるような浮いた話なんてないのでしょう。
喫茶店で地獄のような時間を過ごした後、彼女がとった帰り際の態度も脳裏に刻まれています。
「私はこっちに行くから。アナタはこっちが帰り道ね!」と行く方向を人に指示し、自分は背を向けてスタスタ帰っていきました。
日清チキンラーメンのCMから「アクセルホッパー」を思い出せたのに、どこかの商店街のシャッターに描かれた赤スーツにデカい携帯電話の女の似顔絵から「平野ノラ」をとうとう思い出せなかった
わざわざ「ナイツザラジオショー」で検索してやっと名前を思い出せた
もうダメだ
結局イケメンじゃなきゃ清潔感って出ないんだろとかいうのを見たので。
清潔と清潔感が違うのはその通り。
不衛生だけど清潔感のあるヤツとかいる。衛生的だけど清潔感の無いヤツもいる。
化学的に汚染のない状態と、コーヒー飲むときに使いたいマグカップかどうかは別という言い換えでも良いんだけど。
なんで断言できるかっていうと、ゴリゴリの営業を組み立てるときに別にイケメンである必要は無いから。
ツーブロック。毎週散髪に行け。
ワイシャツ、クリーニングされてノリが効いてアイロンのかかっているもの。
元気よく笑顔で大きな声で。
集中力を高めるのに、集中という上げやすいパラメータがあるわけじゃないだろ?
ホワイトノイズを聞くとかアロマをたくとか、食後は集中力が切れやすいとか、午前中が集中しやすいとか。
でも、集中力に関しては、「結局頭の良い奴の言い換えだろ」とは言われない。感覚的にわかるから。
清潔感は、"清潔に見えれば良い"んだよ。
逆に言えば衛生的に完璧であっても、清潔に見えなければ清潔感は無い。
衛生か不衛生かは、いったん全部忘れて、清潔感に集中してくれ。
毎日風呂に入るんじゃなくて、髪が脂でべとついてないか、きちんとセットされているか、襟足が伸びていないかを気にしてくれ。
毎日洗顔するんじゃなくて、顔が脂でテカっていないか、髭のそり残しが無いか、青髭になってないか気にしてくれ。
毎日ゴシゴシ体をこするんじゃなくて、体臭が抑えられているか、脇汗の臭いが出ていないか気にしてくれ。
毎日洗濯するんじゃなくて、その服はマネキンが身につけていた時に比べてくたびれてないか気にしてくれ。
その過程で、やっぱ風呂入んないと無理だなとか、洗顔しないとダメだなとか、Tシャツ難易度高けえなとかなるわけよ。
逆なのよ。
清潔感を出すために不衛生であっても良いんだけど、難易度高いの。
身も蓋も無いこと言うけど、トータルでイケメンが得してるのは、そう。まあだってイケメンだし。
元のパラメータに、バフかけて、デバフかけて、トータルの結果が"清潔感"なの。
例えば、身長とか骨格に、筋肉量とか髪型とか、肌質とか体型とかを加味して、清潔感になるのよ。
毎日身綺麗にしてます。それは社会人ならというか、自己をいたわる為にちゃんとやってくれ。
ぶっちゃけ、洋装は背が高くて筋肉質で太っていない人が一番見栄え良くみえるのよ。
だから、男ならツーブロックにしてコンタクトにして筋トレして日焼けして毎日クリーニングされたスーツ着て笑顔でいれば清潔感は出る。
誉め言葉なんだから責めを負わせるもクソも無いだろ。清潔感があって良いね!というのは誉め言葉。
逆に言えば、清潔感が無い、という指摘を受けた時は、「小汚いんだよね」の言い換えだと思え。
それなら、汚くないよ毎日風呂にも入ってて清潔だよってのが反論になってないのはわかるだろ。
欠点の指摘をマイルドに言い換えてんだから、婉曲的な悪口になるのは当たり前だろ。サゲてんだから。
本来の誉め言葉として使われるワードを欠点の指摘に使う時点でムリがあるの。
そりゃガタイ良いっスね!の逆で、あんまガタイ良くないっスねって言われたら、どうしたって悪口だろうよ。
その場合、筋トレの有無はどうでも良くて、ガタイが良くなったかどうかだけが問われてるわけよ。
まあぶっちゃけ、ビジネスシーンとデートを全部スーツで通し切って、結婚してから奥さんが見繕った私服着て出かけてるヤツも結構いるわけで。
ゆるふわ愛されコーデみたいに日夜女性陣が男受けを気にしてるんだったら、女性受けを気にしてそれに近づける努力はしてもバチは当たるまい。
先月友人の披露宴に行ってきた。
我々は学生時代の友人で、ボカロやら音ゲー好きなオタク仲間として友達になった。
学生時代はやれ今好きな子がいるだの、キスしただの、まだ童貞は捨てていないだの、そういう話を沢山したさ。
卒業後しばらくして会った彼は、まるで別人だった。
メガネは外してコンタクトになり、眉もきれいに整えられ、全身高級そうな服で身を包み、グッチのポシェットを持っていた。
俺は、こいつとはもう住む世界が違うんだなと思った。彼もそう思ったんじゃなかろうか。
そんな彼の披露宴だった。
受付を済ますと、ホワイエのような場所に陽キャがいっぱいいた。
怖くて端っこの方に逃げるようにして向かうと、学生時代の友人たちもそこにいて笑ってしまった。
しばらくして席に案内されたが、見たこともないくらい豪華な装飾が施されていた。
こういう極めて不健全な「比較」をしてしまうから、今のところ予定はないが、自分の結婚式は挙げたくないとすら思う。
隣の卓が、彼が就活時期に知り合った友人のグループということで、とにかく陽キャ(に見える人)しかいなかった。
まず全員顔がいいし、自信に満ち溢れていた。胸焼けすら覚えた。
特に嫉妬で狂いそうになったのは、一人いた抜群のイケメンだった。
横浜流星とか吉沢亮とか、そういう系統の王道イケメンで、鼻筋もよく通り、髪型はビジネスマン然と綺麗に整っていた。
表情筋が左右対称に発達し、シンメトリーな美しい顔をしていた。
スーツや腕時計も高そうに見えた。そもそも俺は服飾については全くの無知だけど、そう見えた。
「これまで僕が歩んできた道に間違いはない!これから歩む道もきっと正しい!」
と顔がしゃべっているくらい、自信に満ち溢れた顔をしていて、眩しすぎて死にたくなった。
人間には大なり小なり悩みとかあるとは思うんだけど、あなたにはないのだろうか?
そう問いたくなった。
俺はしょうもないことで悩んでばかりだ。くよくよと人生が不安で不安でしかたないよ。
そういう人間らしい苦悩を、せめて自分くらいは愛してあげなくちゃ、と、最近ようやく大人になれたと思った矢先、これだよ。
どんな失敗や後悔も正解に捻じ曲げられそうな、「正義」が顔から滲み出している陽キャ。
個体としての確実な敗北。死にてぇ。
何故彼はそんなにも自信に満ち溢れているんだ。何故俺はこんなにも卑屈なんだ。
嫉妬で狂いそうになった。本気で泣きそうになった。
入場行進(?)時、その卓の陽キャの一人が、「おめでとう!!」と大声で叫んでいた。
俺なんかは、そういう不特定多数の前でそうやって目立つことが恥ずかしくて恥ずかしくて堪らないのに、そういう壁を軽々しく超えていけるそういうあなたたちの思考回路が意味不明で怖い。
関東人が関西人を、関西人が関東人を無意識的に怖がっているのと同じような道理で怖い。
完全アウェイな空気感で宴会は進んだが、我々の卓に一人、天真爛漫・天衣無縫な底抜けにイカれた友人がいた。
その人のおかげで、我々も我々の思い出に浸り、いい会にはなったように思う。
(増田自身が最近ようやく「他者比較」の呪縛から逃れつつあったことは上述の通りだが、このイカれた友人は本当に自分という軸しかもっておらず、そこにもまた少し妬いた。悪癖が治らねえ。助けてくれ)
宴もたけなわ、新郎新婦のお見送りの際、我々一行はどことなく雑にお土産を渡され、雑に追い出されたように、俺は感じた。
前後グループとの別れの挨拶の長さの差で会ったり、お土産の渡し方が丁寧であるかとか、そういうところに客観的な差があったように見えた。
知り合いのおっさんは、地方の高校でとある運動部の顧問を務めていた。
おっさんは成績を追い求めず、入部者にスポーツを楽しんでもらい、卒業後も続けてもらえることを目標にしていた。
以前国体運営に関わった実績を買われ、競技会場のボランティアに参加することになった。
競技会場で、全国から集まったボランティアと一緒に予行演習を行っていると
「これから〇〇先生がいらっしゃるのに、椅子の1つも用意していないのはどういうことだぁ!!!」
と怒鳴り、会場がシーンとなったそうだ。
後に、他のボランティアにあれは何だったのか聞いたところ、こんなことを聞いたそうだ。
「彼らは日〇〇〇〇会のお偉いさんだ。
そのまま日〇〇〇〇会やそのスポーツの関連団体、関連企業に就職し
学閥、大学間のヒエラルキー、先輩後輩関係もそのまま社会人になる。」
「いつもなら、誰かがサッと椅子を用意してたんだろうけど
俺たちみたいな各地から集まったボランティアにそれを要求してもね。
大学もアメフト関係者も部を守ろうと必死でしょ?今回の件の先にああいう事件があるんですよ。」
オリンピック本番での参加を辞退しようと思っていたが
オリンピック自体もボランティアは最小限にする方針となったため
結局参加せずに済んだそうだ。
セスキ炭酸ソーダという、重曹よりちょっとアルカリ度が強いお掃除アイテムがあります
それをペットボトルに少量入れ水で薄めてスプレーノズルつければOK
制服やスーツの首のとこはこれをシュッシュしてタオルとかの布で表面を拭き取れば臭いは消える
背中とかは拭き取らなくても軽くシュッシュするだけでいい
「汗や皮脂の酸性の汚れ・臭いをセスキのアルカリ成分が中和して不快臭が消えます」
ファブリーズとかの香料臭でごまかすのと違って本当に臭いゼロ!
(ていうかファブリーズってくっさすぎ 私は香料に我慢できません。我が家はみんな香料が苦手で柔軟剤は使わないし洗剤も臭いのを避けてます)
セスキ炭酸ソーダは100均のお掃除コーナー、ペットボトル用スプレーノズルも100均の園芸コーナーで買えます
出張でビジホに女1人で泊まることが多い。
同じ階に泊まってる男性客とエレベーターで乗り合わせると、エレベーターを降りてから私が部屋に戻るまでをジロジロ見られる事が割とよくあって本当に怖い。
基本男の人と同じエレベーターには乗らないようにしてるけど、後から人が乗ってくるパターンは回避のしようが無くて困ってる。そういう時はわざと違う部屋のほうに向かうか、忘れ物したフリしてフロントに戻るようにしてるけど、その後の滞在はずっと不安な気持ちで過ごすことになる。ドアロックかけてても安心できない。
直接何か被害があるわけじゃないからフロントや警察に相談してもしょうがないし、どう対処すればいいんだろう。
女性専用フロアがあるホテル泊まれば良いじゃんと言われそうだけど全部のホテルに女性専用フロアがあるわけじゃないし、あったとしても満室になってることが多い。
女1人で泊まることが多い人、みんなどうしてる?
>ハッキリ言うけど、お前のことデリヘル嬢か何かだと疑われてるよ。
うわっ、「定型」と「非定型」の話ってやつだな!俺ちゃんもメンタルの柔道みたいなもんだって言うけど、スーツの違うスーパーヒーローが同じ敵(社会のアホな期待とか)と戦う感じだよな。
顔色センサーとかまじで『X-Men』のCerebroみたいに働いてほしいけど、現実はみんな手探りでやってる。
定型と非定型のコミュニケーションの違いって、お互いに理解し合うためのMAPがちょっと違ってるって状況だよね。
だから非定型の人が定型の社会に入るときって、まるで裸でサメのいる海に飛び込むようなもんだよね。
でも、たまにそのサメも「おい、俺たちはただ泳いでるだけなんだけど?」って感じだから、すげー複雑。
増田が失敗を感知するタイミングが遅かったとしても、それは仕方ないさ。
ほら、俺ちゃんみたいに破壊不可能なヒーリング力がないと、傷つくのは普通のこと。
それに、定型の人も非定型の人も、お互いに疲れてること多いから、共感のエネルギーを共有するためのチートコードがあればいいんだけどな。
ってことで、結論!
これなんておまおれwww
ちょうど去年のこの時期、毒親持ち彼女に結婚ブッチされたよ。プロポーズして指輪買って式場予約して二人で住むことまで決めて、いざ一緒に住もうとした瞬間にブッチされたよ🤗
結婚を期に彼女が実家から離れられる環境をすべて用意すればいけると思ったし、それも散々説明した。プロポーズしたときはすんげえ泣いて喜んでくれた。たけど直前になって「やっぱり親を裏切ることはできない」だってさ。あのヘタレ女。
こんな俺からできるアドバイスは、まず向こうの親に会え。そしてそのときの彼女の反応を見ろ。それまで何も行動するな。ここでいう行動っていうのは、指輪とか式場とか新居のことな。君が向こうの親と会ってみてから、彼女と結婚するか判断しろ。必ずだぞ。
交際期間3年、ちょうどお互い31になったし、そろそろ結婚しようと持ちかけたのだけど、彼女は何かと理由を付けて親に会わせてくれなかった。俺は母親から「結婚は両性の合意があればできるって憲法にも書いとる。自分で決めた相手なら別に誰でもええ」って教わって育ったし、向こうの両親に会えないなら、その前に他の諸々のことも進めておこうと思ったんだよ。それこそ彼女もノリノリで指輪も式場も選んだんだ。うちの親と兄弟にも紹介した。だけど彼女の両親と会うことはずーっと引き延ばされた。平日は父が仕事から帰るのが遅いとか、土日は母の予定が合わないとかなんとか。
そんであれよあれよと進んでしまって、最終段階になってやっと向こうのお母さんに会うことができた。立派なホテルにあるカフェにビシッとスーツ着て手土産持ってさ。俺と彼女とお母さんの3人で話した。
お母さんは少し痩せ柄の、どこにでもいそうな普通の50代女性って感じだったが、会話が始まるとその異様さに気づいた。まず開口一番に娘がいかに非常識でヒステリックであり、自分がどれだけ子育てに苦労したか、ということを延々と演説された。最初のうちは愛想笑いでテキトーに相槌打っていたが、なにせ大好きな人の悪口をずっと聞いているなんて無理だった。俺は途中からずっと険しい顔をしてしまった。
何とか話題を切り替えて、自分と彼女の出会いとか、コロナのとき看病してくれたことの感謝を述べた後、娘さんと結婚させてほしいって伝えると、とにかく驚かれた。娘に気になる男がいたことは薄々気づいていたが、本格的に男女の付き合いをしていること、結婚の準備は着々と進んでいることを知って狼狽していた。その表情や言葉に、喜びの感情は一切無かった。
さらにちょっとした旅行もかねて、遠方にあるうちの実家に彼女と行きたいと申し出ると「申し訳ないが、結婚前の娘を泊まり掛けの旅行に行かせることはできない」と断られた。鈍感な俺は、これは箱入りってやつじゃない、毒親の呪いだとやっと確信した。
何より一番辛かったのは、彼女がその間ずーっと黙って俯いたままだったこと。彼女は「ずっと隠してたのは申し訳ないと思う。でも私はこの人と結婚したい。」と言ってくれなかった。それは彼女にとっての独立宣言であり、俺にとっての最大の援護射撃のはずなのに。2時間ほどの間、彼女は茫然自失のような状態で、本当に一度も口を開かなかった。
結局、お母さんの答えは「うちに帰って家族でよく話し合います」とだけ。その後、2週間ほどして彼女から別れを切り出された。結婚のための金も時間も俺の気持ちも、全部ドブに捨てられた気分だった。
長くなって申し訳ない。とにかく俺から言えることは「彼女の親に会え」ってこと。そこで君が結婚を申し込み、彼女も自分の親の前で結婚を宣言できれば、見込みはあると思う。それができない彼女なら、しょせんそこまでの女だ。さっさと別れたほうがいい。俺はまだ駆け出しだが、30代の婚活の厳しさを味わっている。