はてなキーワード: 今日一とは
18きっぷで遠出してその帰り道。
4人掛けのボックスシートを1人で占領できるぐらいしか人が乗っていなく、あと2回乗り換えれば家に着けるような列車。
終電2つくらい前で、もし乗り過ごしてもまだ何とかなるレベルの状況。
今日一日、観光地に色々歩き回って、乗り継ぎの連続であった列車に乗り疲れて、それを癒やすかの如くキオスクで買い込んだ酒を車内のその占有状態のボックス席で飲み干す。
俺は今幸せな時を噛み締めている。
世間はクリスマスイブで浮かれ、俺も先程までその熱に嫌気が差していた。
きっと車内の誰もが俺のことを視界に入っていることすら忘れてしまっているだろう。
日々、東京の喧騒に飲まれ、人の視線に晒され、鬱々と過ごしていたこれまでとは打って変わって、俺は今何者でもない。
ずっとこの列車が走り続けれはいいのに、永遠に終着駅に辿り着かずに果ての果てへ行ってしまえばいいのに。
そう思いながら、いつもと変わらない"帰路"をこの列車は歩むのだ。
空は快晴、昨日まで続いていたあらゆる痛みから解放され街に出た。
実家へ行けば犬の毛が陽光に晒されて黄金に光っていた。撫でると温かい。ふぐふぐ、と何か言っている。ちょっと濡れた鼻すら世界で一番愛くるしい愛犬。幸せな心地に包まれる。
色取り取りの色彩を帯びたお弁当の数々。カニ、ケーキ、おむすび、エビチリ。どれも魅力的だが手を出さずにパン屋へと向かう。昨日買う予定のパンを購入出来ずにいたのだ。
和雑貨屋に行き箸を見る。そろそろ新調しても良いかも知れない。
この時点で午後2時。朝から何も口にしていないのを思い出した。なんとなく飲食店のレジに並び商品を持ち帰ろうとした。
数日前クレーマーに絡まれていた店。さほどお腹も空いていない気がした。
促されるまま注文する。やる気のない接客態度。窘めようとして、急に胃痛を覚えた。今日一点不満があるとすればそこだけだろう。あの店、行くんじゃなかった。
・ネットサーフィンなるものはなるほど面白い。中途半端に面白い。時間があっという間に過ぎ去る。休日、気が付けば夕方になっている。今日一日何をしていたかと自ら問うて愕然とする。
・時間は命そのものであるからして、これは細かく区切った自殺といえる。時間の浪費という緩慢な自殺である。やるべきでない。SNSも同じだ。他人のどうでもいい落ちもない話にいちいち付き合っていてどうする。それが楽しいという気質の人ならそれでいいのかもしれないが。
・ネット上のどうでもいい文章・映像・動画に時間を割くよりも、古典と呼ばれるものを読んだ方が万倍、億倍、有意義である。インターネットは画期的であり、青空文庫とかは凄い質・量を兼ね備えたコンテンツの化け物であるが、それを上回る下劣なコンテンツがあちらこちらにひしめいている。接するものを上手に選ばねば人生を損なうという教えか。ネットのおそろしさを忘れてはならじ。
社員さんは黙々と道具の整理整頓をしながら自分の道具を持ち帰ろうとしていた。
それぐらい「10日付けで解雇、書類は近日中に渡す」としか言われていない様子。
何とか債権回収に役立つ情報を集めようと幹部社員さんと情報交換したが有効な話は聞けなかった。
この時点でいまだに倒産する事を聞かされていない業者も沢山いるとの事。
2か所ある事務所は基本的に電話が鳴っても誰も出ない状態だった。
何も情報が得られないのでダメもとで社長さんに電話してみたらあっさりと出た。
40分ほど出来る限りの情報を再度聞き出した。
特に役立つ情報は無かったが、現在保留になっている作業はウチで直接取引に変更して良いと言って、
一旦帰って、午後もう一度エンドユーザー様と待ち合わせをして訪問したが、家賃を滞納していたらしく、
11月に入ってから作業している分は直接契約に切り替えれそうなので取敢えず止血はできた。
出血を取り戻すため、弁護士さんにも相談してみたが破産となると自主回収は難しいとの事。
明日以降も業者同士の繋がりの中で協力しながら方法を探す事になっている。
今日一日この件だけに追われ、結構ドタバタ行ったり来たり当該社員さんとの会話で気を使いすぎ、非常に疲れた。
明日正式に破産手続き着手となるらしい、すべての債権者に手紙が届くとの事。
取れそうな物が見当たらないがウチも社員を抱えている、子供が生まれたばかりの社員もいる。社員の家族や子供たちの生活にも責任がある。
自分、今はフェスに出たメンツ周辺のバンドが好きだけど、中学高校の頃はもうはちゃめちゃにEXILE好きでした。今も好き。
好きなバンドとEXILE THE SECOND同時に見れるヨッシャー!!って、もう超YEAHな感じになってました、昨日の夜まで。
その移動中から「トリ見なくてよくね?」「早めに帰ろ」の流れ完全に出来上がっちゃってます。
そこで自分一人残ってでも最後まで見れば良かったのに、言い出せなかった。
友達みんなバンドの音楽だけ聴いて過ごしてきた子たちで、EXILEってだけでめちゃくちゃ目の敵にしてくる。
バンド好きのEXILEアレルギーってこれか!って、泣きそうになった。
結局適当に「だよねー」とか言っちゃって、意見合わせて流されて、本当にトリのEXILE THE SECOND見ないで帰って来ちゃった。
ツイッターにも書けない、今日一緒にいた友人に見られちゃうから。
大学入ってからマジでボッチで、やっと友達できたのに、なんか、ダメだわ。
ただ誰かに聞いてもらいたかっただけ。
海に行きたい!山も見たいね。綺麗な景色が見たいなあ。じゃああの人を誘って車出してもらうのどう?普段は来れないあの人も誘おうよ。結構きれいな形で旅行の話はまとまって、詳細は後日決めよう!でその日はおしまい。
自分抜きで。
SNSに楽しそうな写真が載っているのを見て自分の目を疑った。以前話をしていた内容もメンバーもほとんど一致している。その旅行が実行されることは一切知らなかったので、見た瞬間に頭が真っ白になってしまった。
単純に誘われなかっただけと考えれば簡単かもしれないが、普段から仲の良い友人たちだったので個人的なショックが大きく、残念なことに今日一日上の空だったことは否めない。
タイトルのような被害者意識で、このモヤモヤを「どうして誘ってくれなかったんだ!」と友人にぶつけるわけにもいかない。だが生憎、自分の中でいますぐ消化できるほどのメンタルは持ち合わせていない。
○昼食:汁なし台湾ラーメン、ご飯
○調子
はややー。
朝の六時に、ベランダにセミが転がり込んで鳴きたくるという、夢の延長線上みたいな起き方をしたせいで、なんか一日中夢見心地だった。
感想は次の●で書くけど、やっぱりこうして本が読めるのが本当に嬉しい。
前にも書いたけど、病気がひどかった時は、本の書いてある内容とか、文字が読めないぐらい弱ってたので、
こうして楽しく読書ができるのすごく嬉しい。
●読書 ※この●はネタバレ問答無用なので気になる人は飛ばしてください。今回の感想は「このネタ”ではない”」ということをバラしてます。とはいえクローズドサークルものの定番トリックでもあるので、それではない、というだけで謎解きがしやすくなるため気になる人は避けてください。
○星読島に星は流れた
トリスタシリーズでお馴染みの久住四季さんの正統派本格ミステリ。
トリスタは魔法があることが前提のいわゆる特殊設定物ミステリだし、ラノベレーベルだしと、変化球な感じでしたが、背骨にあるロジックへの拘りと、サプライズの仕掛けはまさに本格ミステリだった。
という先入観があったのと、本作の序盤がすごくふわふわした良い意味でエロゲの序盤みたいな雰囲気だったことが合間って、
事件が起きる前から「これ絶対叙述トリックだ、クローズドサークルで人数がはっきりしてるけど、実はそのうちの一人は主人公にしか見えていない人パターンだ、最後に海が割れる…… 孤島で叙述トリックだから海が割れる……」みたいな穿った読み方をしてしまった。
まあ、それが正解だったか否かは置いといて、なんにしても特殊設定ものじゃない本格ミステリもかなりイケてた。
ミステリとしてはオチは弱いかもしれないし「あれ、ここからもう一回どんでん返しがないの?」と拍子抜けしたのはした。
ただ、オチの出来がミステリの出来を左右しないタイプのミステリだったし、キャラクタのエピソード的な展開もきちんとあったので、この辺は良い意味で楽しめた。
悪かったところをあげると、その謎解きの過程を楽しむのに、主人公に比重がかかり過ぎてたかな。
クローズドサークルものな上に、ノンシリーズものだから致し方ないんだけど、もうちょい「あーでもない、こーでもない」と議論するパートに厚みが欲しかった。
とは言え、面白かった、こういう作風のミステリはネタの一点突破が出来ないだけに書くのが大変そうだけど、一般文芸畑でも頑張って欲しい。
読書の●終わり。
といっても、シリーズ物で1と前日談のCASE:0もこの日記で書いているから、システム部分の紹介はしなくて良いかな。
今日はオープニングのイベントをこなし、自由に行動できるところまでプレイ。
いや、そのがっつりやろうと思ってたんだけど、なんか前作と比べてもっさりする感じがして、いまいちのめり込めない。
ストーリーは気になるのできちんとプレイしたいけど、まずは効率のいいレベル上げでもググって、ストーリーを楽しめる下準備をしようかな。
●3DS
○ポケとる
二回挑戦して、メガスキルアップが二つもらえる位置には入れた。
まだ最終日じゃないからどうなるかわかんないけど、二つもらえると嬉しいなあ。
ログボのみ。
○FGO
10連の石が貯まったらピックアップがもうすぐだから、などの躊躇を一切しない。
という縛りプレイをしているので、2周年記念ピックアップがあるとわかっていながら、なんでもない普通の10連。
なんと!
一番普通の、という言い方が良いのか悪いのわかんないけど、
青セイバーを引きました! いえい! やったぜ!
セイバーは誰を育てるか悩んでいて誰も育てられてなかったので、これは超嬉しい。
嬉しくなってしまい、ついに初課金をして、2周年記念の福袋ガチャもやってみました。
ハサン好きとしては山の翁? というFGOオリジナルのハサン、それか近年のFateでいちばん好きなプリヤシリーズのイリヤが欲しい。
結果は……
謎のヒロインXでしたー。
今日はアルトリア顔が続くなあ、まだ戦力が全然揃ってないので、星5ってだけでも嬉しいから良いけど。
それと、もう一回10連回せれたので、ホームズピックアップを回すも、こちらはサーヴァントは星3の人しか出ませんでした、しかも全員持ってる。
なんにしても、今日一日で星5が二人も増えたので、育成が大変そうだなあ。
今日、十四年飼っていた犬が死んだ。ミニチュアダックスフンドのオス。名前は書かないでおく。
耳の中に腫瘍ができていて、摘出には手術が必要だったけれど年齢的に全身麻酔は厳しかったこともあり、消毒と薬でこれ以上大きくならないように対処していた。
視力も大分落ちて、いろんなところにぶつかりつつノロノロと家の中を歩いたり、自分で排泄することはできていたけれど、十日ほど前からそれもできなくなった。
一日のほとんどを寝て過ごしていた。頭を撫でると顔を上げて、床に這ったしっぽが左右に揺れたりした。水飲み場にも自分で行けなかったので、こまめにお皿に入れた水を口元に持って行っては飲みたいかどうか確かめていた。
四日ぐらい前から排泄したい、というアクションもなくなって、寝たままおしっこをするようになった。トイレシートを何枚も重ねて引いて、その上に犬を寝かせた。
おしっこをしたらシートを取り換えて、汚れた体を拭いて、また寝かせた。
耳の腫瘍のせいだと思うけれど、体液が耳から鼻へ流れて呼吸が苦しそうだった。鼻水が垂れるたびに拭った。
毎日、今日で死ぬかもしれないと思ったし、こんな状況だけど寝ているだけだからまだまだ生きれるんじゃないかと思った。
呼吸する犬の胸に耳を近づけて、人間のよりもずっと早い心拍の音を聞いていた。
六日の夜、自分が寝る前に犬を撫でた。痩せて、撫でると骨の形がわかる。固形のごはんを受け付けず、痩せぎすな体だけど、温かくて、心臓が動いてて、呼吸していた。
撫でたのは深夜一時過ぎ。犬の短い呼吸を聞いて、それから自分も寝た。
七日の朝四時過ぎ。家族が泣きながら自分を起こした。犬が息をしていないという。
犬に触ると死後硬直が始まっていて、体が硬かった。あー死んじゃったんだ、と思った。動けなくても、寝てばっかりでも、ずっと生きてくれるんじゃないかって思ってたけどそんなことはなかった。
体を撫でても温かくない。でも毛並は変わらなかった。この十四年、撫で続けた愛犬の感触だった。
家族で犬を囲んで撫で合った。それから犬とのお別れ方法を話し合った。結果、市のゴミ処理場のペットを火葬してもらう部署へ連れて行くことにした。
九時前にゴミ処理場を訪れて、犬を預かってもらった。大きい冷蔵庫に案内されて、その一角に犬を置いた。「ばいばい○○」と名前を呼んでお別れした。
アッサリ犬を置いて冷蔵庫から出てきたけど、犬を預ける料金を支払ったり署名をしたりするときに本当にこれでお別れだと思ったら泣けてきた。
今日一日、犬のいない家に帰るのを無意識に避けていたみたいで、映画を見て時間を潰したり、本屋を何軒もまわったり、用もないのに車を出して出かけたりした。
それでも帰らないわけにはいかないから、帰ってきたけど、犬がいないのはショックだった。
毎日犬に話しかけて生活していた。家族がまだ帰ってきてなくても、留守番している犬にただいまって声をかけて頭を撫でていた。もういない。
ついさっきスマホの待ち受けが愛犬だったことに気付いて、可愛らしくカメラに目線を向けている(正しくは自分が犬の視線にカメラを持っていったんだけれど)写真を見ながら泣いた。
随分前から同じ待ち受けにしてたから、犬が生きてる時にはそんなに気に留めてなかったんだろう。
悲しくて、苦しくて、誰かに聞いてほしくて匿名で投稿することにした。
自分のツイッターに書くことはまだ出来ない。ツイッターを開くたびに泣いてしまいそうだから。
十四年、よく生きてくれたと思う。犬に噛まれて血が出たことも何度もあったし、腹が立ったことも数えきれないぐらいある。
なんで犬なんか飼ってるんだってイライラする時もあったけど、でも楽しくて笑い転げる時間の方が多かった。
今は寂しいし、本当に悲しいけれど、泣いてばかりいても生きるのが楽しくないだろうから早く笑顔で犬のことを思い出せる日がくるといいなと思う。
ばいばい○○。十四年間本当にありがとう。とっても楽しかった。ずっとずっと忘れないよ。お星さまになって、みまもっててね。それで私が死んだら、むかえに来てね。
●ひきこもって2chはやめておこう
ひきこもって2chばっかりやってると頭がおかしくなってくるよ、という話を書いておこう。
今回の話は端的に書くと次の通り。
・ひきこもって2chをやるのは、人の話を聞けなくなるからやめておこう
・「スルー」の文化を日常生活にも適応しちゃうと、『変な人』になっちゃうよ
大学の卒業年度にも関わらず、内定が得られず、それどころかろくに就職活動もせず、自宅にひきこもって2chばかりやっていた。
話すのはせいぜい家族くらいで、話す時間もせいぜい一日十分程度。
そんな生活を一か月近く続けているとどうなるか?
答えは簡単、コミュニケーション能力が大幅に低下するのだ。
●コミュニケーション能力とは?
では、コミュニケーション能力とは一体何を指すのだろうか?
コミュニケーション能力がどういう能力を指すかについては属するクラスタや依拠する文脈によって
齟齬が生じることがままあるので、ここではまずコミュニケーション能力について簡単ではあるが
コミュニケーション能力とは、人と意思疎通をはかる際に必要な能力のことを指す。
また、コミュニケーション能力は教科書的に言えば「書く力」「話す力」「聞く力」に分類される。
「書く力」とは見ず知らずの他人が見ても理解しやすい文章を書く能力をいう。
「話す力」とは他人と口頭で上手く意思疎通を交わす能力を指す。
「聞く力」とは話し相手の話を上手く聞いてあげる力を指し、端的には「傾聴力」という言葉で言い表される。
一か月近く自宅にひきこもって2chばかりやっていると、コミュニケーション能力の中でも
「話す力」が低下することに関しては、ひきこもりによって家族以外の人間と話す機会が皆無となるため
想像に難くない。
では「聞く力」はどうであろうか?
自宅にひきこもって2chばかりやっていると、「聞く力」が低下すると書いたが、それは一体何故だろう?
理由は簡単で、2chのような匿名インターネット掲示板の形式をとっているサイトにおいては、
では、なぜ2chにおいては"人の話を聞く必要がない"のだろうか?
それは2chにおいては「スルー」であったり「嫌なら見るな」という行動が推奨されているからである。
その結果、人の話を聞く必要がない土壌が2chには常に必然的に生成されている。
具体的にいうとどういうことか?
2chのような匿名インターネット掲示板の形式をとっているサイトにおいては、書き込む際にハンドルネーム(俗にいう固定ハンドル、コテハン)を
使ってはならないという暗黙のルールが存在する。コテハンをつけずに2chに書き込むと、名前の欄には「名無し」を冠する名前が
自動で入力される仕組みになっている。またコテハンをつけて書き込んではならないというルールによって、2chでは
「名無し」という匿名の投稿者による書き込みでスレッドは埋め尽くされている。
匿名性の高い書き込みによって埋め尽くされている掲示板において、書き込み、レスを返すというコミュニケーションを行うためには
当然、「名無し」の書き込みを読む必要が生じる。だけど、「名無し」の書き込みを全て読む必要はない。
「スルー」の文化に象徴されるように、2chにおいては都合の悪い話、耳の痛い話は読む必要がなく、「スルー」しておけばいい。
この「スルー」というネット文化が、「聞く力」の低下に寄与していると考えられる。
この「スルー」を実生活におけるコミュニケーションに適応してみるとする。
例えば、大学の食堂で友達と他愛のない会話をしている場面を想像してみるとする。すると、当然俺は友達の話を
聞かなくてはならないし、一方で友達は私の話を聞かなければならない。
でも、もしも私が友達との会話において「スルー」をすればどうなるか?
もっとわかりやすく言えば、私が友達の話を一切聞かず、自分のことばかり話していれば友達は一体どう思うだろうか?
また、友達の話の中で、私にとって興味のあるワードにだけ反応して、友達の反応を一切顧みずにひたすら
私が好き勝手に話していたら、その友達は一体どう思うだろうか?
……当然、いらつくに決まってるよね。そりゃそうだ。こちらの話を全く聞かずに、ひたすら自分のことを
話す人がいたら不快に思うし、会話の中で自分にとって興味のあるワードだけに反応して、こちらの顔色を一切伺わずに
狂った機械のように話し続ける人間がいたとしたら、不気味を通り越して恐怖さえ感じるだろう。
つまり、この例からもわかるように、話を聞かないということはコミュニケーションを成立させない一因と
なっていることは明白なのだ。
つまり、2chでするように、話し相手を匿名掲示板の名無しのように「スルー」することは、「聞く力」を低下させているのだ。
だからひきこもって2chをやりすぎると、「聞く力」が低下して、その結果他人と上手くコミュニケーションを交わすことが
困難になるのだ。
また、2chにおいては書き込む際に個別にidというものが付与されるが、idは一日おきにランダムに変更される。
2chにおいては書き込みの投稿者を判別するためには個別に付与されているidによって目視する以外の方法が
確立されておらず、しかしその付与されたidも一日おきに変更されることから、「一夜明ければ別人の顔をして書き込むことができる」
「どうせ煽られても、何を言われても今日一日のことだし……」「明日になれば別人の顔をして書き込めるのだから
明日のことは気にせず書き込んでおこう……」
多数の人間がこのように思ってしまえば、2chは一体どうなってしまうのだろう?
その結果は、2chの罵詈雑言あふれる書き込みが物語っている。
2chの書き込みを見てもわかるように、「名無し」による書き込みを推奨する文化と、一日おきのid変更という匿名性を
二重に担保されたインターネット空間においては、人はしばしば口汚く罵る言葉を用いてしまったり、人の話を聞かない
「スルー」といった現実世界のコミュニケーションとはかけ離れたルールを設定してしまうのである。
外部の人間とのコミュニケーションを物理的に遮断された"ひきこもり"の状況にある人間が
2chというインターネット空間に入り浸ってしまえば、2chの影響を強く受けてしまい、その結果
コミュニケーション能力の内の一つである人の話を「聞く力」が大幅に低下する。
だからもしひきこもりの状況にある人が、インターネットを利用するのであれば、
「聞く力」を低下させないためにも、ぜひとも「聞く力」が必要とされるようなインターネットサイトを
利用して欲しいと思う。「聞く力」が必要とされるインターネットサイトの一般的な例は
得意なコミュニケーションの取り方によって違うと思うので、一般的な例を出すことはできない。
だけど、例えば私にとってはtwitterは「聞く力」が十分に必要とされるインターネットサイトだ。
●まとめ
以上をまとめると、次のようになります。
・ひきこもって2chをやるのは、人の話を聞けなくなるからやめておこう
彼女や彼女の遺族が報道を望んでいないなら、それを優先してほしい。そう思って今日一日、注意深く過ごした。スマホの画面に手を変え品を変えあらわれる関連リンクを踏まないよう、ラジオが「悲しいお知らせ…」と言ったらすぐ消すよう。しかし矢継ぎ早に情報が表れてくる。疲弊してしまう。私人の死を社会全体で弔いすぎだと感じる。
報道しない情報発信者を評価する仕組みがほしい。彼女のことだけに限らない。自分の日常におよそ関係のない誰ぞのゴシップも、悪事の被害者のプライベートも同じだ。インターネットは理性を効かせないと世の中のすべてのことに一言申し上げたくなる気安さに満ちている。その中で、何も言わない、調べない、関わらない分別を備える人々は可視化されず、結果また報道が過激になる。私は今の時点でこの仕組みが変わる方法を見つけられない。
(話はやや情緒的になるが)麻央さんの死に衝撃を受け、明日は我が身と突きつけられた患者や家族もいると思う。各界お悔やみの言葉を目にしながら、自分が弔われるような恐怖を感じてはいないだろうか。もしくは、彼女のように高潔には日々を乗り越えられず、我を比べてやりきれなくなってはいないだろうか。彼女が励まし続けたという、死と隣り合わせの患者が、報道の裏で過分に怯えていないことを願っている。
死は極端にプライベートな出来事で、感想を述べていいのは死んだ本人だけ、弔っていいのは本人を知るものだけだ。彼女の本心がどうであったのか、どう家族と死の準備をしていたのか、当事者以外知らないし、知ったところで生まれるものはない。彼女の死は彼女だけのものだ。
それでも懲りなく死後に語られる話は、残された人々の心を落ち着かせるための物語に過ぎない。若すぎる、美人薄命、子供が幼い、その境遇の謎を解くかのようにドラマを見出す報道が続くだろう。それはもう彼女のためではなく、個々人のカタルシスを行っているだけだと弁えたい。
私たちは必ず死ぬ。それがいつなのか、なぜなのかは分からない。生き様と死に様は関係ないし、ましてや他者に評価されるものではない。誰かが死んでいる今この瞬間も自分は生きている。そうであれば、その生に集中することが生き物の務めではないかと思うのだけれど。