2017-12-21

一点の曇り

空は快晴、昨日まで続いていたあらゆる痛みから解放され街に出た。

実家へ行けば犬の毛が陽光に晒されて黄金に光っていた。撫でると温かい。ふぐふぐ、と何か言っている。ちょっと濡れた鼻すら世界で一番愛くるしい愛犬。幸せな心地に包まれる。

そのまま自転車で食料調達の為に駅へと向かった。

色取り取りの色彩を帯びたお弁当の数々。カニ、ケーキおむすびエビチリ。どれも魅力的だが手を出さずにパン屋へと向かう。昨日買う予定のパンを購入出来ずにいたのだ。

和雑貨屋に行き箸を見る。そろそろ新調しても良いかも知れない。

この時点で午後2時。朝から何も口にしていないのを思い出した。なんとなく飲食店レジに並び商品を持ち帰ろうとした。

数日前クレーマーに絡まれていた店。さほどお腹も空いていない気がした。

促されるまま注文する。やる気のない接客態度。窘めようとして、急に胃痛を覚えた。今日一点不満があるとすればそこだけだろう。あの店、行くんじゃなかった。

  • 良い増田さんの日常だなーと思い読んでた。 一点の曇りはお食事事情ですか。 きっと良心的なお総菜屋さんとかあると思うので、テイクアウトできるお気に入りのお店を、 近隣で探さ...

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