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はてなキーワード: バターとは

2023-02-27

豚肉の正解は煮込みかもしれない

豚肉ってどうやってもまあまあうまいけど、牛に比べて一歩及ばない感が自分の中であった。トンカツは直球でうまいけど、調理の妙というよりはいい肉はうまいだけ感がある。

この前、冷蔵庫に豚ロースのかたまり肉があったのでちょい大きめのサイコロに切って塩コショウで揉んでオリーブオイルでしっかりめに炒めてから30分ほど煮込んだ。

その他の具は大きく切ったじゃがいもにんじん玉ねぎほうれん草ホウレン草以外はやはり表面をよく炒めてから煮込んだ。

味付けは牛乳適当にぶち込んで、それと塩コショウだけ。ジャガイモが軽く煮崩れてとろみがつくので小麦粉とかはいらない。油っ気はすでに十分なのでバターも足さない。

シンプルな、シチューのような何かができた。これがすげえうまかった。

で、きのうは牛スジ肉で同じようなシンプルシチューを作った。違いはホウレン草→舞茸になったのと煮込み時間が2時間

牛スジシチューならふだんは牛乳とか入れずに塩コショウのみなのだが、対照意味で条件揃えてみた。

シチューといえば牛スジの本領発揮だと思うじゃん?

でも正直、豚ロースシチューのほうがだんぜんうまかった。

旨味に厚みがある。コンソメ少々でドーピングとかする必要はまったくなかった。

豚肉ストロングポイントってそこ(煮込まれて出てくる旨味)なんじゃないか? と思った。

スジといえば牛ばかりのイメージだったが、豚スジというのもあるそうな。

こんど豚スジシチュー作ってみよう。

2023-02-24

anond:20230224193207

よくブロガーユーチューバー企画でやってる「少年まんが料理ジャンル再現」系は無茶ぶり度合いは高いな

MSSPの料理企画は総じて難易度おかしいけどおもしろ

リーダーしょっちゅうバター225gで解決しやがるので禁じ手になったな…

つぎはねるねるねるねで自爆するのが流行りだしてる

初期の肉カレー再現むずかしそう

2023-02-22

anond:20230222142148

マヨネーズマヨネーズアンドマヨネーズ

まぁ、卵自体も脂質はそれなりに多いし

バターも塗ってるし

 

照り焼きって脂身少ない肉使ってるし(安い)

照り焼きソースも基本は糖質で脂質は本来ゼロ

2023-02-19

カレーの日

ネコチャン🐈だよ。

バターコーヒーなの。

お昼

ポテトサラダ卵焼きプチトマトサンドウィッチ

いよかん

おやつ

ぜんざいしらたま

夕飯

今日ドライカレーもつくるかねーって思ったんだけど

バラ薄切り切り落とし

えのき

しめじ

コーン

玉ねぎ

グリーンピース

ブロッコリー

ざく切りトマトピューレ

カレーしました。

もちろんニンニクオリーブで炒めたので

中途半端食材カレーによって救われるのだった

上に小さなとんかつを(冷凍)のっけたら

あらおいしい🍛

ジャガイモあったのに忘れてた。

困ったときにはカレーにしよう、そうしよう。

ネコチャン🐈でしたっ。

anond:20230219164947

レモンバター用語をあて直したほうが通じるような気がする食品

2023-02-16

ブルボン洋菓子でガトーレーズンってのがあるんだが

これ5個しか入ってないけど凄く美味しいね

レーズンあんまりきじゃなかったけどこれなら美味しく食べれる

マルセイバターサンドちょっと似てるけどこっちの方が安くて気取ってないから気軽に買えるね

この間これが100円で特売してたから試しにと買ったら大当たりだったので急いで10個も追加で購入した

いやー良い買い物だった。

2023-02-15

anond:20230215153529

年輪になってるので、長寿のお祝いとかにも使えるんじゃないかなぁ。

味は専門店のだと美味しいね

ユーハイム個人的に、バターパウンドが好き。

テーゲベックという焼き菓子の詰め合わせの中のプレッツェル パイハート形の)が

サクッとしてて好き。

バウムクーヘンは、焼き立てのを切ってくれるコーナーのが美味しいね

2023-02-14

今日初めて200円の食パンを買ってみた

ヤマザキロイヤルブレッド8枚切りだ

切れてるバターを乗せてからトースターで二枚焼いて食べたのだが

どうやら自分には8枚切り80円くらいの食パンで十分なようだ

コスパの良い人間

2023-02-12

パンが好きでごめんなさい

朝も昼もおやつパンを食べてごめんなさい

夜はご飯にしてるけどデザートパンにしてごめんなさい

メロンパン大好きでごめんなさい

ヤマザキの薄皮シリーズが好きでごめんなさい

食パンバターいちごジャムたっぷり塗ってごめんなさい

アボカドを買ってきてペーストにしてパンに塗ってごめんなさい

惣菜屋トンカツコッペパンに挟んでソースかけて食べてごめんなさい

フランスパンを買ったすぐに切って冷凍庫しまってごめんなさい

食パンも早めに冷凍してごめんなさい

冷凍庫パンがいっぱいあると安心してしまってごめんなさい

乃がみの食パンも時々買ってしまってごめんなさい

よく分からない名前食パン専門店でも食パン買ってしまってごめんなさい

チョコ入りやあんこ入り食パンも買ってごめんなさい

食パンにkiriを塗ってごめんなさい

高級なピーナッツバターを塗ってごめんなさい

長野有機いちごジャムバターを塗ってごめんなさい

パンコーヒーマリアージュを楽しんでごめんなさい

紅茶ココアも楽しんでしまってごめんなさい

緑茶パンも意外と合うと思ってしまってごめんなさい

ヤマザキ春のパン祭りに毎年参加してごめんなさい

ランチパック商品出たらすぐ買ってごめんなさい

ヤマザキ黒糖蒸しパンも好きでごめんなさい

パンシェルジュ検定に合格してごめんなさい

パン屋でアルバイトしてごめんなさい

まかないや仕事終わりにたくさんパンもらってごめんなさい

こんなパン好きでごめんなさい

お詫びにもっとパンを食べるので許してください

パンとの自撮り写真をインスタにあげるので許してください

パンのアクスタをかばんにつけるので許してください

パン食べ放題ランチ友達を誘うので許してください

ご飯パンにするので許してください

ありがとうございます……

その筋(?)では有名なものが知りたい

この前レディットみてたら、「砂が敷き詰められた盤の上を、電磁石に引っ張られた金属球が規則的に動いて、枯山水のような模様を描く」っていうステキデバイスが紹介されてたんすよ

これ文字での説明は難しいな

https://sisyphusjp.art/

まあコレですよ

ステキだし、俺は全然知らなかった

くそ高えから一生買わないんだけど、いいなとは思う

そんで、調べてて気づいたのは、けっこう"あの有名な"みたいな感じの雰囲気が出てること

インテリア界隈とかではかなり知名度あるっぽい

そういうのってあるんだよなあ!

というか、思ったんだけど、レディットそのものも割とそういうところあるよな

職場でレディットの話したら絶対まずナニソレ?ってなる 知ってる人の方が少なそう

でも、SNSとしてのレディットはめっちゃ有名だし、決してマイナーとは言えん なんなら何かが世界一だった気すらする

ほかの例として、食い物で言うなら、アレですよ

成城石井いちごバターとか、かずのこチーズとか、そういうやつ

かの有名ないちごバター元祖!って感じで売ってあるけど、まずいちごバターってなんだよ?と思って、そのあとほかのスーパーに行って棚を見てると、謎の会社が作ってるパチモンくさいいちごバター結構売られていて、そうかいちごバターって界隈があって、成城石井がその最上層あたりにいるのか、ということがわかってくる

そういうのってあると思うんすよね

さなジャンルを築くか、他者追随を許さず独走するくらいの完璧独自性もつ、その筋では超有名・代表格なものでありながら、誰もが知ってるってことはなく、むしろ10人に聞いたら多くても1〜2人くらいしか知らないようなもの

そういうものが知りたいんだよな

そんで、何についても「あー、アレ!いいっすよねえ!」って反応したい

教養のある奴だと思われたい

幸せになりたい

モテたい

金がほしい

働きたくない

2023-02-10

朝食がレーズントーストだと嬉しくなる

いつもと違った朝な感じがする

そこにバターを塗って、少しのしょっぱさとレーズンの甘さのハーモニーを楽しむんだ

ドリンクは、冬ならホットコーヒーホットミルクかな

ついでに休日だとなお良し

それが明日だ!嬉しいな

2023-02-08

anond:20230207151038

ブコメおすすめされていたカレーを集計してみた。(2023/02/08 16:53時点)

商品名言及
ジャワカレー 35
横濱舶来亭カレーフレー 29
ゴールデンカレー28
バーモントカレー24
こくまろ 19
コスモ直火カレールー11
ZEPPIN 9
プライムジャワカレー カロリーオフ50% 6
グリーンカレーペースト 5
ザ・カリー 5
ロイタイカレー 5
印度の味 5
本挽きカレー 5
フォン・ド・ボー ディナーカレー 4
プレミアムカレー 3
カレー 3
カレーの壺 2
カレールー 2
グリーンカレー 2
ケララカレー 2
マースカレー 2
メタルインドカレー 2
印度カレー 2
おとなの大盛カレー 1
こどものためのカレールウ 1
すぴなっつおら 1
みなさまのお墨付き カレー 1
もうやんカレー 1
インディアンカレー 1
インドカレー 1
オリエンタルカレー 1
カレーの恩返し 1
カレー王子さま 1
カレースカイ 1
カレー専門店カレールー 1
カレー 1
グリーンカレーキット 1
ゴロッと玉ねぎと骨付きチキンスープカレー 1
スープカリーの匠 1
ドライキーマカレー 1
ハイグレード21 1
ハイグレードカレー 1
ハウス印度カレー 1
バターチキンカレー 1
ティフ・ア・ラ・カンパーニュ 1
プレミアムゴールデンカレー 1
プレミアムフォンドボー 1
プロクオリティ 1
マッサマンカレー 1
ロイタイ 1
京橋カリー 1
噂の名店 大阪スパイスキーマカレー 1
日本風カレーブック 1
業務ジャワカレー 1
欧風カレーフレー 1
濃厚好きのごちそう 120時間熟成デミグラスの牛ほぐし肉カレー 1
ばら肉の大盛りカレー 1
男の極旨黒カレー 1
カレー 1
カレーパウダー 1
カレー 1
赤缶カレーパウダールウ 1
赤缶カレーミックス 1
銀座カレー 1

外国で暴れて精神科に入れられたんだけど

なんか書いたけどクソ長いか外国精神科措置病棟が気になるやつは下までスクロールしてくれ。

入院に至るまで

お前らは精神科入院したことはあるか?俺は一回もなかった。でも精神科/心療内科に通院はしてた。俺はADHDから毎日ストラテラを飲まないと仕事にならない。ストラテラは処方薬だから医者に行かねば貰えない。毎回医院に行って1分話して処方箋貰って金払うだけ。

ある時、俺は海外一身上の都合引っ越した。医療制度というのは国毎に大幅な差異がある。引っ越した先の国では生憎ストラテラは18歳以下のみの保険適用だった。やっとのことで見つけたクリニックの先生は、ビバンセを勧めてきた。言うには最新の作用機序リタリンよりOD不安もない。そして保険適用。かつてコンサータがまるで駄目な方にしか効かなくて3日でやめた記憶もあったものの、軽い気持ちスイッチしてしまった。

ADHDにはニ種類の薬がある、と俺は思ってる。集中力を高める薬と、気が逸れにくくする薬である。似たような響きだがまるで逆だ。後者が俺の相棒であるストラテラ、前者はコンサータ(どちらも先発名)。コンサータは薬というと聞こえはいいが、どちらかといえばヤクと読むべき、ほぼ覚醒剤である。もちろん患者が薬物依存になるとまずいので、徐放剤といってガツンとキメないように調整はされている。先生の勧めてきたビバンセもこの覚醒剤サイドで、違いといえば覚醒剤原料が体内で覚醒剤に変わるというところであるビタミンAじゃなくてカロチンなのかくらいに俺は認識していた。間違ってたら教えて。

そうして薬をビバンセに変えたら途端に寝れなくなった。初日なんて考えてるだけで夜が明けた。今思えば当たり前で、覚醒剤なんだから眠れなくなるのは当然だ。でも俺は一日の睡眠が減っても活動できると喜んでいた。季節は夏。高緯度の日照も相まってたいそう便利だった。

しかし季節が進むにつれ、困ったことが出てきた。まとまって考えることができないのである仕事の都合上ゆっくり腰を据えて考えられないのは致命的だ。家族にも最近まるで話ができないと呆れられている。俺は薬が足りないのだろうと考えた。先生相談して薬は一日40mgから徐々に増え、ついには120mgまで達した。高緯度では夏昼が長いかわりに冬がとことん暗い。俺史上で最悪の冬が迫っていた。

冬になると俺の考えはいよいよまとまらず、出前一つ頼むにも1時間かかるレベルになっていた。仕事でも当然頭は微塵も回らない。上司は進捗の無さに苛立ちを隠せず、俺は完全に途方に暮れていた。家族心配してるものの俺にも全く見当がつかない。しっかり薬を飲んでるのに…俺は焦って更に薬を飲んだ。そうして寝室に籠もって考えると、ふと人生とは詰んでいる気がしてきた。人生とは詰んでるから人生は詰んでるのだ!ただの循環論法小泉進次郎も逃げ出すくらいのアホくさい"証明"だが、当時の俺にはQEDと思えた。そして俺は一切の社会活動をやめた。

俺は恐怖に怯えて布団にこもる。世界は詰んでるから何をすべきかわからない。俺は何日も何週も寝てないように感じた。もはや家族もこの世界を詰ませた陰謀一角に違いない。俺は家族の一人をその首謀者と断定し、他の家族と俺は囚われているか処分しなければならないと画策した。幸いこの企てはすんでのところで失敗し、家族は俺を行きつけの精神科に連れて行った。そこでも俺は先生に向かっていか家族が俺の世界ダメにしたか語った。診断は統合失調症、なんか薬を処方されて俺はそれを飲まざるを得なかった。そして俺は意識を失った。

意識を取り戻すと俺は大変なことに気づいた。家族は俺を陥れるのに成功し、完全に俺は世界から分断されてしまった!行動するのは今だ、そう思った俺は誰かに家族陰謀告白するたった5,6行のメールを2時間かけてしたためて、覚悟を決めて救急車を呼んだ。俺はこの内容を見せて告発するんだ。しばらくして警察が家に来た。俺はぱっと玄関に出た。あれ、俺は鍵かけて閉じ込められてたんじゃなかったのか?それに警察?でも俺が家族に嵌められてることを説明するには誰でもいいか。そう思い俺は警察官についていった。本当は俺が傷害罪犯人っぽいか警察署に連れて行かれたんだけど、俺は家族が悪いと信じて決めつけている。警察官も通訳挟んでもまるで話が通じない東洋人にさじを投げたのか、救急車措置入院と相成った。

入院

救急車外国っぽい青いライトを光らせて夜の山道をひた走る。救急車に本人として乗るのに怪我一つしてないのは不思議なもんだなと、妙に冷静なつもりの俺は思っていた。どれくらい走ったか救急車は薄暗い建物の前に止まった。俺は促されるとおり建物に入った。石造りの古い建物で、照明もロクにない薄暗い廊下を右に折れて、15人位入りそうなでかい部屋に通された。巨大な机の向こうに何人か人がいて、書類に何通かサインさせられた。正直何喋ってるのか全然わかんなかった。部屋が暗かったのか、その人たちは顔だけ真っ黒に塗りつぶしたように見えた。その後は夜も遅かったこともあり、すぐ相部屋の寝室に通された。枕元にはスーパーで一番安い炭酸水ボトルが置かれていた。一杯だけ飲んで徐々にせり上がってくる不安に蓋をした。途中同房の人にトイレ場所を聞いたところ、寝ているように見えたもののすぐ教えてくれた。でも何言ってるか分かんなかったか自分で探した。

次の日起きて俺は焦っていた。なんで精神科入院してるんだ…言ってる意味が全く分からないと思うが、マジで焦っていた。

朝起きたら何もすることはない。みんなおもむろにロビーに出たり朝飯を食べている。それがまず気に食わない。生産的ではない気がする。周りのやつの目が全部死んでるように見える。ここにいたら俺は終わりだと思った。なんのことはない、家族仮想敵に仕立ててたのが精神科になっただけだ。なんだけど、俺は自分危機的状況に最悪なリアクションを取った。錯乱だ。

まずはでかい声を出して職員を探した。しかしまるで相手にされない。そのまま逃げようと思って大声を出しながら雪の上を素足で走った。しかし、精神科だけに柵がある。逃げ場はなさそうだ。少しだけの理性で俺は柵をよじ登るのを諦めて戻った。すると職員が騒ぎを聞きつけて何人か集まってきた。外に出れるチャンスか?俺は必死自分はまともだからここから出せと迫った。しか職員はつれない態度ですぐ俺を元のロビーに戻して対応をやめようとする。なるほど、騒ぎを大きくすればするほど対応する職員も増えるんだな。それを学習した俺は更に声を荒らげて職員を捕まえた。

彼は俺にこういった。あなたがまともなら、それでいいじゃないですか。俺は焦った、こいつはこのまま話を終わらせようとしている。逆を言えばいいのか?そう思って俺は自分サイコパスから危険から病院から追放したほうがいいと逆張りしてみた。そうすると職員サイコパスかどうかは血液検査しないと分かんないですねと返してきた。んなわけないだろ、その時の俺ですら分かった。分かったが、検査を受けないと何も変わらない気もしていた。なので必死サイコパスだね俺は危ないねと話を合わせ、とうとう採血までされるに至った。

しかしどうだろう、検査が終わったら彼は、はい用済みと言わんばかりに俺をロビーに戻すではないか。これまでの会話で勝手検査=退院と思い込んでいた俺は完全に頭にきて、いよいよ本気で暴れた。そうすると複数職員外国語で(当たり前だ)何か言いながら迫ってきた。それがちょうど進撃の巨人普通巨人みたいに見えた俺は恐ろしくて走って逃げた。ロビーから裏の通路を通って行き着く先は袋小路。ドアが閉められたとき、俺はそのドアにドアノブがない事に気がついた。

入った部屋は6畳くらいで、日本人感覚で言えば十分な広さだった。床はリノリウム、壁はクリーム色一色で、はめ込みの厚い窓が冬の寒々しい景色を切り取っていた。部屋には唯一つベッドが置いてあった。退院するために暴れてたのに閉鎖病棟に入れられるだって冗談じゃない。俺はドアをバンバン叩くがまるで開けてもらえなさそうだ。覗き窓からゴミを見るような職員の顔がちらりと見える。次に俺は窓を開けようとした。割ろうとも思ってこちらも叩くがなかなか頑丈でヒビひとつ入らない。この時点で俺は寝たら廃人になると思い込んでいた。ここ10日寝てない(体感から、寝たらパソコンRAMのように頭に入ってる記憶知識知恵すべてが失われ廃人になるに違いないと。しかし体は完全に疲労困憊していた。トイレに行きたいが行かせてくれる気配もまるでない。いよいよ俺は錯乱して部屋の中で小用を足した。これがもしかたら窓の外から目に止まり救出されるのではと思ったが、あとから思えばもし見えたとて重度の精神病患者が暴れてるようにしか見えないだろう。ともかく俺は疲れ果てて寝落ちした。

どれほど寝ただろうか、気がついたら閉鎖病棟に寝ていた。さっきの部屋だ。少なくとも廃人というには認知能力記憶連続性は失われてなさそうだった。あと、漏らして寝たはずなのに服やシーツは取り替えられていた。それには少なくとも満足した。

しかし俺はあまりの空腹と便意ですぐ耐えられなくなった。部屋は暗く時間も何日たったのかすら分からない。とはいえ2大欲求が充たされないことには始まらない。俺は再度ドアを叩いた。しかし飯が全く出されない。トイレも連れて行ってはもらえない。刑務所の部屋にはトイレがついてると聞いたことがあるが、この部屋はベッドしかない。ドアをひたすら叩いてようやく職員から得られたものは、おまるですらない用を足すお椀であった。このとき俺は完全に人権を失ってることを理解した。その後しばらくして食事も与えられた。ツナと冷たいジャガイモを混ぜた犬のエサレベルのもので、俺はさら人権がないと思って涙をこぼして食べた。こっちはよくよく考えると、実はただのメシマズな賄いだったのかもしれない。ともかく起きた日は俺の人生でも指折りの人権のない日だった。

次の日俺はまたトイレ交渉をしてみた。ダメ元だ。しかしあっさり外のトイレに連れて行ってもらえた。人は一度酷く当たられると、多少でもマシな扱いをされた時いいことをしてもらったのではと勘違いする。その時の俺はまさにそれで、トイレに行けただけで感謝した。同時にトイレに行けない可能性に恐怖した。何も口答えする気がなくなった。そしてその日はパンバターだけ食ってたまにトイレに出て終わった。

次の日は更に良くなった。部屋の扉を常に開きっぱなしになるように、食事も他の患者たちと取るようになった。もちろん俺はクワイエットルームに逆戻りしたくないから何も口答えはせず唯々諾々と従った。病棟全体には10人ほど入院していた。そのうち数人から閉鎖室に入れられるなんて可哀想にと同情されてしまった。そうして開かれた閉鎖部屋に何日いただろうか、ほどなくして相部屋に移された。

相部屋の相手はまともな学生さんに見えた。挨拶もするし自己紹介もしてくれた。ただ、虚空に向けて話し出すときと、段ボール箱ラジオと称して実際には携帯音楽を鳴らすときだけはヤバい奴だと思った。実際彼は軽症なのか、一週間ほどで退院していった。他の患者は古株そうに見えた。分かんないけど。常に冷蔵庫自分の食い物を入れては食べてるおばあちゃん、常に食洗機を回すおばあちゃん、常に電話してるトルコ人の女、2chにいそうな青年偶数日はクレオパトラ級のゴリゴリメイク奇数日はサロペットの地味子になる女の子、みんなそれ相応に精神を患ってそうに見えた。

部屋から出られるとはいえ閉鎖病棟自分のいる階から外には出られない。と言っても中で暮らしていくのは暇な事以外何も不自由はなかった。朝昼晩三食食事は出るし、キッチンで持ち込みの食事を作るのも自由だ。途中から家族文明IT機器を持ち込んでもらってからは暇潰しも簡単だった。社会に触れるのは怖かったから、オフラインゲームだけを黙々と遊んだゲーム時間を埋める作業か、あるいは順序立てて行動する訓練のように思えた。ゲームでもいいから何か進捗がないと人間としての価値がなくなるような切迫感を感じてプレイし続けた。

夜は就寝時間があり、あまり遅くまで起きていると当直の人にハロペリドールを飲まされた。すごく頭が鈍くなって好みではなかったが、あの部屋に戻りたくはないから諦めて飲まざるを得ない。

先に書いた通り閉鎖病棟から俺は一歩も出られなかった。当たり前に聞こえるけど、俺だけ外出が禁止されていた。他の患者たちは毎日午後一時くらいにお散歩に出かけていた。たまには俺も外に出たいと思って参加していいか職員に尋ねたが、あなたズボンと靴がないんですと残念そうにみな口を揃えた。自分の足で歩いて入院したのにズボンと靴が無いことがあるだろうか?しかし何度聞いても埒が明かないので、ズボンと靴は汚れて捨てられたのだろうと解釈した。家族に頼んでズボンと靴を差し入れしてもらった。そうしてズボンと靴が揃ってもなんやかんやと言い訳して外に出れず、入院して2週間たちようやく外に出ることができた。

散歩病棟の唯一外に出る玄関職員が開けて、その引率でぞろぞろと歩いてついていく。まず、俺が最初にいた病棟を通った。驚いたことに、この病棟は外の道路からなんの障害もなく行き来できるようだ。柵があって出られないと思っていたが、反対側は正面の入口に繋がっていた。はじめにもう少し理性があったら閉鎖病棟に連れて行かれなかったのにと思う反面、理性がないか入院したわけだし、あの錯乱状態で外に出たら車にはねられてそうだなとも思った。

この散歩想像していたものよりずっと大規模だった。30分から時間精神病院の周りの住宅街を黙々と歩いて回る。歩き電子タバコに歩き火タバコで吸い殻を投げる精神病患者達に近隣住民から苦情は来ないのか、非喫煙者としてはヒヤヒヤする。患者同士しゃべりながら歩いていて、小学校遠足くらい伸びた列を定期的に立て直す。そしてなぜおばあちゃん冷蔵庫食品を蓄えてるかも分かった。多分自分スーパーに買い物に行ってるのだ。そうなってくると家なんだか閉鎖病棟なんだかよく分からない。散歩で外の空気を吸えるのは嬉しいが、また俺はここにいたら駄目になると思った。今度こそ話で退院に持ち込まねばならない。

職員はのらりくらり退院の話を誤魔化し続け、医師の診察もろくになく、どうなってるのかと思い始めた、入院一ヶ月後。小原ブラス似の職員の引率で卓球テーブルサッカー遊んだ帰りに唐突に俺は数日後の退院が告げられた。退院する支度中に、その職員が「あ~ここにあったわ〜」みたいな猿芝居をしながらロッカーから俺のズボンと靴を出してきたが、既に俺にはツッコミを入れる気力は残されて無かった。彼らからしてみたら、話の通じない患者にどうやって秩序を与えるか、自分の気が狂わないか考えた結果がその猿芝居なんだろう。

そうして退院して数ヶ月はものすごく不安で仕方なくどうなるかと思ったけどその後はすっかり元通りになった。相変わらずのADHD、薬を飲まねば仕事にはならない。先生も上手いことストラテラ保険で落ちるようにしてくれた。ビバンセは少なくとも依存性は無かったようで、リタリン系の薬を飲みたいとも思えない。元々飲んでキマってた訳では無いからかもしれない。そのあとめちゃくちゃ面倒なことになったんだけどそこは割愛勝手に敵に仕立てて迷惑一方的にかけたのに見捨てない家族には感謝言葉しかない。

まとめ

2023-02-07

僕は白猫を飼っていた

その猫は何処にでもいるような猫で、何処にでも存在するような猫だった。

白猫と出会った日、僕は酷く忙しくて帰宅したのは22時過ぎだった。

家に入ると猫がいた。

それが白猫。

何処からか僕のアパートに入り込んだようで、しかしその猫を追い出すには僕は疲れ過ぎていた。

猫をそのままに眠り、翌朝にも白猫がいた。

最初幻覚のようなものかと思っていたが、どうやら夢ではなかったらしい。

白猫は僕と目が合っても逃げる気配を見せず、悠々と前足をぺろぺろと舐めはじめた。

やれやれと僕は思いながらも追い出す時間はなかった。

朝食はいつも外で済ませるので冷蔵庫を見ても中にあるのは干乾びたたまねぎぐらいで、あとは消費期限の切れた牛乳と半分のバター

小皿バターを乗せて猫の前に置くと、白猫はくんくんとバターのにおいを嗅いだ。

そのあとすぐに家を出た。

帰宅するとバターはなくなっていた。代わりに黒猫がいた。黒猫は朝に白猫がいた場所に座っており、寝室で白猫を見つけた。

ベッドの上で寝ており、頭を触ろうとしたところで目を開けた。

白猫は僕と目を合わせながらも何もいわず、ただじっと僕を見つめてきた。

僕と白猫と黒猫との奇妙な共同生活は、このようにして始まった。

それからどうなったの?」

「どうと言うことはないよ。普通に暮らしただけさ」

ベッドから彼女が起き上がるのを背中で感じ取りながら、僕は答えた。

「でも今は見当たらないじゃない」

「ああ、それはそうなんだ。だって彼らは消えてしまったのだし、本当は元々いなかったのかもしれないのだからね」

「どういう意味?」

彼女は脱いだ下着を身に着けながら聞いてくる。

「二匹の猫はつがいだったみたいでね。一ヶ月もすると、白根の方が妊娠したんだ」

去勢はしなかったの?」

「ああ。というか、そんなことにまで気が回らなかったといったほうが正しい。そのころの僕はとにかく忙しすぎたんだ」

放置しておくのは感心できないけど」

「僕も白猫の妊娠が分かったときには、それでも動揺したんだ。里親を探すにしても、そんな知り合いに心当たりはなかったしね」

僕も起き上がってタバコを吸い、冷蔵庫からビールを取って戻ると一つを彼女に渡した。

「でも里親のこと以上に、ひとつ気になったことがあったんだ」

「気になったこと?」

彼女は既に着替えを済ませていて、ここに来たときの格好のまま僕のベッドに腰掛けていた。

「親猫は白猫と黒猫。じゃあ生まれる猫は何色になるんだろうってね」

「白か黒か、ぶち模様なんじゃないかしら」

彼女は僕から渡されたビールをおちょこのように軽く一口飲み、それから言った。

「僕もそう思ったんだ。けど違った」

僕は窓から未だ明け切らない外を、真っ暗な世界を見つめながら言葉を続ける。

白と黒って陰と陽でもあるんじゃないか僕は思うんだ」

「何が言いたいの?」

彼女は痺れを切らしたように組んだ足の方を少し揺らし、ぴんと綺麗に整えられた眉毛の隙間を僅かに狭めた。

「白猫と黒猫からまれ子猫はいなかったんだ。でも子猫存在していた」

僕の言葉彼女は一瞬、呆けた顔を見せた。それから組んだ足を解き、僅かに前のめりとなってタバコの煙を僕に当てる。

「で?」

「白猫は確かに授乳していた。それは確かなんだ。白猫はずっとゴロゴロと喉を鳴らしていたし、乳房のところは上下に揺れていた。けれど子猫の姿はない。どこにも見えなかったんだ」

「気のせいだったのよ」

「そうは思えないな。いや、僕の言い方が間違っていたのかもしれない。白猫が生んだのは子猫じゃない。別のものだったんだ」

「じゃあ何だっていうの?」

空間、じゃないかな」

僕の答えに彼女はふっと笑い、それから立ち上がると僕に手を差し出す。

ちょっと多くない?」

「話を聞いてもらった分だよ」

「そう」と彼女拒否することなく僕からお金を受け取ると財布に仕舞い、パチンと音の鳴るバッグにしまうと背を向けた。

「その白猫と黒猫は今どこに?」

玄関の方へ歩み出す前に彼女は一度だけ振りかって、僕にそう尋ねた。

「闇の中じゃないかな」

そういって僕はタバコで窓の外を指し、彼女曖昧に微笑むと玄関に向けて歩き出した。

ベッドに座ったまま彼女が出ていくのを聞き、僕は枕の傍にある虚空をなでようと右手を動かした。

「にゃあ」と一度だけ猫の声が聞こえた気がした。

anond:20230207151038

S&Bの青箱あらびきスパイスカレー季節商品)が最強だったんだが

もう数年みかけないのでS&Bのゴールデン中辛に塩か味の素とあらびき黒コショウ自分で足してるよ。

SBの縦長のカロリーハーフ緑色(中辛)にすることもある。(これはかなり辛い)

しょっぱみがすくないのに油っぽくてねとっとするやつはただごはんを油でよごして食べにくくしてるだけみたいになるので苦手なんだけど

最近の安い価格帯のカレールーに増えてきた。

かといって高い価格帯のクローブクミンがそのまま入ってるのもおなかをこわす。

自作バターチキンカレーも、たいていのレシピバター鶏もも肉の脂のくどさをトマトヨーグルトの酸味で飲みこませようとしてきて、

もちろんうま味も酸味も悪くないんだけど結局のところはあぶらの刺激でおなかを壊す。

よってずっとSBの安くてしっかりしたのにしてる。

2023-02-06

バター醤油ご飯美味しい

人間は脂とか塩分とか甘いものとか美味しく感じるようにできているらしいけど、秒でその欲求を満たすバター醤油ご飯

炊き立てあつあつの白米にバターひとかけと好きなだけ醤油垂らして混ぜるだけ

ご飯のあったかさでとろけるバターご飯に絡む醤油、噛めば噛むほど甘くなるもちもちのお米

バター醤油ごはん美味しい

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