はてなキーワード: ケンカとは
年齢:43歳
職業:半導体ケミカルの研究職、専門はエポキシ・アクリル樹脂組成物
実績:日本特許出願数15(内筆頭12)権利化6、海外PCT出願数10(内筆頭8)
年収:昨年源泉740万、今年見込み850万
この時代に生まれたのは良いのか悪いのか分からないが、少なくとも父親ガチャはSSRである。某国大の教授だった。しかも学会長を歴任した等、経歴的に素晴らしいレベルの教授で、専門分野ではとても有名人だったと後で知った。もちろん上級国民である。
母親ガチャはNで、こっちがR以上だったらもう少し上に行けたかも知れない。色々と私の人生の脚を引っ張ってくれた。父の知り合いの米大教授が斡旋してくれた留学は許可しなかったし、家庭内の不和を招いたのも常に母親だった。私は非常にこの母親を憎んでいる。あまりにムカついたので、父の退職後離婚させた。今はナマポ生活しているようで、いい気味である。
私は努力が大嫌いだ。ゆえに勉強も大嫌いだ。なので、大学はどこにも受からなかった。父は「お前は日本の教育が合わないのだろうからアメリカにでも行け」と留学させようとした。結局それも叶わず、高校卒業と同時にニートになった。時折バイト等してある程度収入はあったし恋人も出来たが、そこから13年あまりニートを決め込んでいた。
しかし私が英一郎されなかった理由も人生ガチャだ。転換期が訪れたのは父の退職が切欠だった。それまでは父の家族カードで月に20万円程度遊びに使い、なかば英一郎状態だったが、退職してしまってはもうそんな生活は出来そうにない。そこで私は親コネでの就職を考えた。父は産業界には疎いタイプだったので、「俺が現役時代だったらもっと良い企業を紹介出来たのに惜しい」などと言いつつ、何社か紹介してくれた。それらをすべて受けてみて、唯一内定したのが今勤めている企業である。この企業の主力商材について、父はまったく何も知らなかった。ゆえに私も一切知らなかった。電子材料というのがどれほど強いのかを嫌というほど知るのは入社後の事である。会社ガチャは文句なくURだ。
親コネなので、高卒のバカがいきなり正社員で技術職採用になった。商品開発部の課の一つに配属された。当時からアホのように儲かりまくっている会社だったため、周囲は温厚な人物ばかりで、遅刻しようが無断欠勤だろうが大して怒られもせず、ボーナスがちょっと減るくらいのペナルティで済んでいた。が、客先でケンカになった事だけは重く受け止められ、アイツを社外に出すのはマズイ、というような話になって研究部門へ転属になった。
この研究部門はチームで何かをやるという発想がそもそも存在せず、すべて個人で考え計画し実行し結果を残すという、実績評価の1人屋台状態だったことが幸いした。配属ガチャはSRくらいだろう。私は、周囲の技術部等の人が、時間がなくて出来ない研究を片っ端からやっていった。その結果、エポキシ樹脂組成物、アクリレート樹脂組成物においての知識力は社内で指折りという研究者になった。まさに門前の小僧習わぬ経を読むだろうか。
電子材料業界において樹脂組成物の研究者というのは希少価値の高いキャリアであるため、ヘッドハンティングオファーはそれなりに来るし、外資に移れば4桁万円プレイヤーになるのも容易である。今の立場の方が色々と楽なので、特に考えてはいないが、まかり間違ってこの会社が左前になったとしても、転職先はいくらでもあるだろう。
コロナ騒ぎで、電子材料業界は空前の好景気となった。私がそれを知ったのは昨年5月の狂気じみた受注量によってである。インサイダーにならないように少し外れた関連銘柄を買い漁って、平均4倍程度になった。売却益で新車1台買えた。
私は別に努力して今の立場になったわけではない。単に親ガチャ就職ガチャ会社ガチャでSR以上引きまくっただけだ。故に、人生とはガチャであると確信している。人生を決める最大の要素は運だ。
ちなみに嫁ガチャはNだった。家も買ったがRくらいだった。クルマもNだろう。子供は居ない。生活ガチャはあまり良くないようだ。
「男らしい男になりたい」男なんて少数派だと思うんだよね
誰もがみんな女らしく、誰かに責任を擦り付けて、背負ってくれて、ヨシヨシしてくれる強い存在が欲しい。
今の国の批判のされ方見ればわかるだろ。男も女も、強い権力によって庇護されたい。男だって強い女と付き合いたい。
でもそれが無理な事に気付くのって、モノ心ついた頃だよな
園児のガキでさえも暴力に晒されて、女の子は守られて、男のケンカは当たり前なものとみなされて
表面上は守っても実際は放任なんだよ
小学校に入れば嫌でも「男女の扱いの差」に気付くだろ。中学に入るころには男は「自分が強くならないと身を守れないし、性的な快楽も得られない」事に気付くんだよ。
オタクの作品って強い女ばっかだろ。実際そんな女居ないのに、オタクは精神が幼稚だから、自分も泣き声を上げてればいつか誰か守ってくれると勘違いしてるんだよ
中身は女なのに、外面に男が付いていたせいで男のカモになる。踏みつぶされる
鬼滅の刃の錆兎の発言見て思ったね。批判される事は多いけど、「男なら強くあれ」ってのは、押し付けじゃないんだよ。
「男なら強くなければ奪われるだけだ」って優しさなんだよな
男性性から降りたオタクの扱い見りゃわかるだろ。今じゃオタクじゃなくて陰キャと呼ばれる層か
男は男らしくなきゃ。
夫婦でセックスを最後にしたのは昨年の2月頃だったろうか。セックスレスになって1年3か月ぐらいになる。
誰に相談できるわけでもなく、悶々とした気持ちが続いているので、ここで吐き出してみる。
解決できるようなものではないだろうというのは何となくわかっている。
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奥さんは1つ下。専業主婦。昨年ぐらいからパートも少し始めた。
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夫婦間でのセックスは、これまでは、せいぜい月1回とか、運が良くて月2回、運が悪いと2~3か月に1回、というレベル。
自分としては、できれば週1は無理でも、月に2回ぐらいはしたいと思っていたが、いろいろな理由をつけられて、実際には年間で10回もない。
下の子が小学生にあがるぐらいまでは、もっと少なかった。(子供と一緒に寝ていたりとか、疲れているとか、実際育児のストレスもあったと思う)
これまでも、
「次の日の朝が早いから」
「疲れているから」
といった理由で断られることは良くあった。
その時に、「次いついつしようね」とか次は、奥さん側から誘ってくる、なんてことは特になかった。
まぁ、奥さんは、セックスがそれほど好きではなかったのかもしれない。
セックスレスの典型なのだろうが、やはり断られると、こちらも凹むし、声を掛けるのが正直辛くなるので、その後は会話も減るし、スキンシップも激減する。
過去にもそういうことは何回もあった。
自分ではそんなつもりはないが、奥さんは、「不機嫌になっている」と認識していたようだ。
実際客観的に見たら、セックスできなくて不機嫌な旦那、という感じだっただろうなと思う。
奥さんは、穏やかなタイプなので、ケンカになることはないが、お互いの会話が減り、向こうは向こうで、こちらを腫物に触るような態度になっているのは感じていた。
これまでは、向こうからは、何も言ってくることはないので、自分からがんばって声を掛けて、何とか修復してきた。
それが今回は違ったようだった。
ちなみに、以前は、夫婦の寝室で一緒に寝ていたが、昨年の最初の緊急事態宣言の最中に自分が微熱を出し、まだPCR検査とかも受けられない時で、自宅内でも隔離生活を送っていた。
当然寝る部屋も別々にした。
熱は幸いにして、すぐに治まったが、念のため3週間ぐらい隔離生活を続けていた。
さすがにもう大丈夫だろうという頃に、思い切って「久しぶりにしたい」と伝えたが、「うーん、ちょっと…」と拒否された。
「なんでNG?」
と聞いても、
「うーん…なんとなく」
というばかり。
しばらくしてから、もう一度声を掛けてみたが答えは変わらなかった。
逆に、
「もう、セックスをする気になれない」
「更年期かもしれない」
(色々調べてみて、確かに更年期障害の年齢でもあるし、更年期には性欲が減退するようだし、実際そうなのかもしれない。が、正直よくわからない。)
自分だって年齢も年齢なので、そういつまでもセックスするとは考えていなかったが、それはもう少し先の事だと思っていた。
それが、ある日、自分の意図しない所で、「はい、あれが最後のセックスでした。残念!」と言われても、正直受け入れることができなかった。
また、一方的に夫婦の大事な行為を終わらせられたことに対し、納得できないという気持ちもあった。
そうなるとやはり、声を掛けるのがつらくなり、コミュニケーションは激減した。
決して声を荒げたり、怒りの態度を出しているわけではないが、やはり、不機嫌な自分がいた。
一度客観的に自分の態度を観察してみたが、以下のような感じになっていた。
といった状態で、どんどん夫婦の溝が大きくなっているのが分かった。
また、「セックスができなくて不機嫌な男」というのも、なんだか情けなく、「そりゃこんな男とセックスしたいなんんて思わないだろうなぁ」と自己嫌悪にもなった。
決して奥さんが嫌いなわけではなく、むしろ好きなのに冷たい態度をとる自分にうんざりしていた。
そして、「まるで北風と太陽の北風だな、そんなの嫌われるだけだよな。よし家に帰ったら太陽モードで優しくなろう」と思い、家に帰って奥さんに声を掛けたり、優しくしようと心がける。
だが、それも長続きしない。
どんなに優しくしても、相手はこちらの気持ちは理解してくれないだろう、むしろ、「やっとセックスをあきらめてくれたんだ、良かった」と思われるだけだ、という気持ちがわいてきて、結局また北風モードになってしまう。
その後、期間を空けて2回ほど、この話題をだし、
「自分はセックスをしたい、もちろん体調とかに無理のない範囲で構わない」
と伝えたが、それでも
「する気になれない」
の一点張りであった。
そのくせ、
といったのに、向こうからこの話題を持ち出してくることはない。
だが、こちらのストレスは分かっているようなので、その事以外については、こちらに対して気を使って声を掛けてくる。
こちらも、
北風モードの時は「こっちはこんなに苦しんでるのに、何で気安く声掛けてるんだよ」と思ってしまったりする。(で、後で、そう思った自分にまた自己嫌悪になる)
ということで、ダラダラと書いたが、未だに心は落ち着かづ、北風と太陽が心の中をコロコロ変わり、正直自分のメンタルが怪しくなってきた。
現在は、あまり心が揺れないように太陽と北風の真ん中ぐらいになるように心がけている。
会話はするけど、大笑いしたり、積極的に弾ませたりもしない、淡々としている。(虚しさを感じるけど、なるべく自己嫌悪にならないようにしている。)
単純な性欲解消の話ではないので、「風俗とかで外注」で済む問題だと思ってないし、実際行く気にもなれない。
かといって、20年以上一緒に過ごしてきていて、離婚なども考えられない。
正直、セックスの不一致以外は特に不満もなく、むしろ自分には勿体ない奥さんだと思っている。
そんな奥さんを愛しているのに、思いが通じないため、逆に嫌いだと思う瞬間があるというのが本当につらい。
奥さんも更年期でつらいのかもしれない。それなのに、優しくなれない自分が情けない。
これから先もずっと、この不満を抱えたままで夫婦を続けるのかと思うと正直辛い。はぁ。
在宅勤務が増えて、顔を合わせる時間も増えただけに余計に。ちなみに、微熱以降別室で寝るのはそのまま続いている。
夫婦で仲良く食事したり、出かけたり、老後も一緒に旅行行ったりとか夢見てたけど、今は何も考えられない。
なんか泣きたい。
セックスレス夫婦で、双方が納得しているのは問題ないと思うが、そうでない夫婦はどうやって心の折り合いをつけ、どうやって乗り越えたのだろう。
PS.
吐き出したら少しはすっきりすると思ったが、全然すっきりしない(苦
あと、この前のガッキー&星野源の話があったので、翌日思い切ってハグをしてみた。それこそ1年ぶりぐらいに奥さんに触れた感じで、正直すごくドキドキした。
が、ただそれだけだった。
以前にも書いたことだが、自分は彼女らを見て、かわいいというより、大人の女性だなあと感じてしまう。
自分の中での「女子」は中学3年で成長が止まっているため、45歳の今になっても女子大生を見ると「大人」と感じるのである。
しかしその反面、彼女らには、つい「年上の格好良さ」を見せようと演じてしまう。
自分の中での「女性」はクールでちょい悪な男性が好きなはずだから、彼女らの前ではいつも以上に孤高の人を演じて、彼女らに関心を抱かせようとするのだ。
ただ、45歳の今になってはいくらクールに振る舞っても、女性からまったく声はかからない。
かくして、そんな孤高の人は、彼女らといまだ一度もコミュニケーションをとることができない。
他方、男性講師も皆大学生だが、彼らを見ても女子大生と同じ感覚が湧かないのが不思議である。
もっとも普段彼らと会話することは全くないため、彼らがどういう人間かはほとんどわからないし、興味もわかない。
肌は黒く、茶髪のショートヘアーでヒゲを短く整えており、塾に来るときはサッカーの本田がかけているような金縁のサングラスをかけている。
女性講師からはエグザイルのなんとかに似ていると言われるなど、コワちゃらい感じである。
自分もちょい悪を演じているのだが彼は見た目だけのちょい悪である。
でも、彼はそれが「格好良い」といわれ、自分は言われたことがない。
自分は何をしても気づかれない。
これはいったい何の差なのか。
そんなちょい悪な彼でも仕事においてはフットワークが軽く、室長の言いたいことを即時に把握してすぐ行動に移すという行動力を持っている。
最年長の自分は仕事を任せられたことはないが、20歳そこそこの彼には様々な仕事を任せるのである。
だから、パソコンの仕事は彼にやらせるより自分が適任のはずである。
でも、パソコンを使った仕事でも、室長は自分ではなく彼に頼む。
そういうのを見ると、なんだかやるせなくなる。
また、これも自分と違って、生徒に面白い話をして楽しませることもできるため、生徒から人気があり、休み時間はいつも彼の周りに人だかりができている。
そんな彼は、いつも講師室に入るなり、得意の大声で周りの講師をいじったり、馬鹿話をして場を和ませており、講師室ではムードメーカーとしての役割を果たしている。
自分が彼の話を聞いてもあまり面白いとは思わないが、同世代ではあれが面白いと感じるのだろう。
彼にいじられる方も、まんざら悪い気ではなさそうだ。
彼が講師室にいないときも講師の間ではよく彼の話をして笑っている。
その一方で、彼は目上の人間に対しては体育会系なノリで接する。
その体育会系なノリが、上司である室長からも気に入られているのか、室長としょっちゅう長話をしている。
自分は仕事中ほとんど講師室で室長のそばにいるが、室長と最初の面接以来、5分以上話したことはない。
何気ないコミュニケーションが取れないのだ。
彼はもはや室長からは単なるお気に入りから「特別な存在」として認識されている。
その証左として、彼は塾の駐車場に堂々と自分の車を止めている。
学生のくせに車を持っていることだけで腹立たしいのに、塾に来るのにわざわざ車で来て、どや顔で駐車場に止めているのだ。
自分はそんな彼が好きになれない。
学生のくせに車に乗るなんて、運転免許も持っていない自分にとっては妬ましくて仕方がないし、あんなふざけた話ばかりしてて講師になれるのに、自分がいまだ研修生なことも納得がいかないし、妬ましい。
また、女性講師と笑いながら喋っているのも妬ましくて仕方がない。
彼は周りの講師のほとんどをいじってきたが、自分だけに対しては、決していじろうとしないことである。
体育会系ならではの年上に対する敬意があるのだろうか、彼は自分を笑いのネタに使ったことは一度もなかった。
いくらボンボンのエグザイルでも、二回り以上も年上の人間には敬意を払っており、そこは意識的にきちんと線引きしているのである。
当然と言えば当然だが、自分も中学校時代の水泳部で上下関係を学んだからよくわかる。
さすがのエグザイルも、そこはきちんとわきまえていたのだった。
…はずだった。
その日は休んでいる生徒が多かったが、講師も電車の関係でいつもの半分くらいしか来ていなかった。
自分もすぐに帰ってよかったのだが、そのとき男性陣から一番人気のある女性講師も残っていたため、彼女とのコミュニケーションを作る絶好のチャンスと考え、自分も敢えて残った。
いつもクールに振る舞ってばかりでは会話の糸口を掴めない、ここでは二人きりのときに思い切って声をかけてみようと考えた。
彼女はハーフのような顔立ちをしており、顔だけでいうとおとぼけキャラのローラに似ている。
彼女は大学でチアリーディングをしており、いつも黒髪をポニーテールのようにして後ろで結んでいる。
というのも、以前室長が講師名簿を見ている隙に背後から覗き見し、彼女の通っている大学や生年月日、住所も覚えたのだ。
男性講師が何歳でどこの大学などまったく興味すらわかないが、女性に対しては別である。
勉強ではほとんど機能しない暗記力も、こういう時には20代に負けないくらいの力を発揮する。
その日、最後まで授業があったのはエグザイルとローラだけだった。
最後の授業をしている間、自分はひとり講師室に残って予習をする振りをしながら、彼女に話しかけるためのネタを考えていた。
しかし、彼女はエグザイルと一緒に講師室に入って、ずっとエグザイルと喋っていたため、結局チャンスは巡ってこなかった。
夜になると雨はほとんどやんでいたが、室長はエグザイルに、自分ら2人を車で送るよう提案した。
自分は、正直彼の車に乗りたくなどなかったが、これまた彼女と話せるかもしれないチャンスと考え、期待に胸を膨らませた。
エグザイルは「いいっすよ」みたいな返事をして、車に乗せることを快諾した。
これは絶好の機会だ、これを逃すわけにはいかないと思った。
両親は車の免許を持っていなかったので、幼いころから数えるほどしか車に乗ったことないからだ。
最近乗った最も古い記憶は、20年くらい前に乗ったタクシーである。
しかし、彼らの手前、ほとんど車に乗っていないことを知られたくなかった。
夜10時近くに、塾のシャッターを閉め、隣の駐車場に向かった。
そして、彼の車をはじめて目にしたとき、やはり戸惑ってしまった。
まず、彼は、車のキーをリモコンのように押すと、車のランプみたいなのが光ったが、それが何を意味するかわからず、呆然と立ち尽くしてしまった。
車からカチャという音が聞こえたような気もしたし、それが開錠を意味するものなのかもしれない。
しかし、はっきりわからない以上、ドアを開けるわけにもいかなかった。
すると、エグザイルは「開いてるよ」と言った。
ああ、さっきのはやはり開錠の音だったのか、最近の車は鍵を使わなくてもドアを開錠するのかと、科学の進歩はすさまじいなと思った。
「開いてるよ」という言葉は、年上の先輩に使う言葉ではなく、同世代か年下に使う言葉である。
この疑問が自分の中で膨れ上がった。
なぜ彼はタメ口なのか、二回り以上年上の人間とわかっていて彼はタメ口を使ったのか、いやそれはない、そんなことは許されるはずがない。
そして逡巡した結果、なるほどこれはローラに向けて言ったのかと善解し、疑問に一応の決着をつけた。
そんないきなりのエグザイルのタメ口につまづいたが、いつもクールなちょい悪を振る舞う自分は、こんなことに取り乱したことを知られてはならないと思いつつ、先輩の威厳を改めて見せつけるように、車のドアを格好良く開けて挽回しようと試みた。
車のドアの開閉くらいはなんとなく知っているからだ。
そして、助手席のドアの取っ手に手を伸ばしたら、
「いや、後ろ行って」
と言われ、さらなるショックを受けた。
また、タメ口だ。
おそらく、さっきのタメ口もローラではなく、自分に言っていたのだ。
しかし小心者の自分はこの2発を食らっても、すぐには信じることはできなかった。
待てよ、これは自分に対する親しみをこめて言っているに違いない、と良いほうに考えた。
しかし、体育会系なノリの彼にそんなはずはなく、自分を目下に見ている説のほうがかなり有力となり、一気に不快になった。
しかも、ローラを助手席に乗せて、自分を後部座席に座らせるつもりなのだ。
ただでさえ家まで近いのに、これではローラと全くコミュニケーションが取れないではないか。
ただ、いまさら乗りたくないというわけにもいかず、つつがなくドアを開け、後部座席に乗り込んだ。
そして、久々の車に3度目のショックを受けた。
車の中はテレビで見た車と同じでカーナビがあって、革張りのシートに、いまどきの音楽が流れていた。
自転車しか乗らないので、車の内部構造はまったくわからなかったが、車の中はまさに異世界だ。
なんだか悔しかった。
自分は車の免許すら持っていないのに、たかだか20歳かそこらの糞ガキがこんな立派な車に毎日乗っていることに腹が立った。
車どころか、自転車に乗って、毎日必死にペダルをこぎながら図書館を往復し、図書館では向かいに座って勉強している女子高生を見て、悶々としていた。
そんな時期だった。
しかし、彼はそんな自分の数歩先、いや何十㎞先の人生を歩んでいる。
それが悔しくて仕方がなかった。
車の中はオレンジかシトラスかわからないが、柑橘系の香りが車特有の独特の臭いを打ち消していた。
ローラも入るなり、「いい匂い」と言っていたが、自分はそうは思わなかった、いや思いたくなかった。
先のエグザイルのタメ口で一気に不快にな自分にとっては、ローラのエグザイルに対する肯定的な発言も許さなかった。
車の中でエグザイルの言動を何度も反芻し、怒りで発狂しそうだった。
仕事の上では彼のが立場が上だが、さすがに二回り上の人間に対する態度ではないだろう。
その怒りを感じつつも、やはり小心者の自分はつい自己弁護してしまう。
ひょっとすると彼のさっきの言葉は、とっさに一番言いやすい言葉が出てしまっただけではないか、体育会系にもかかわらず思わずタメ口になってしまったのは仕事がオフになってつい気が抜けてしまったからではないか、もしやエグザイルはローラの前で少し格好つけようとしただけではないか、と自分を落ち着けるため必死の善意解釈を繰り返していた。
そしてある決意をした。
自分の不安を打ち消すために、彼が車の中で助手席のローラとの話に、あえて後部座席から自分が入ろうと考えたのだ。
さっきは2発とも単純な一言に過ぎなかった。
彼と2語以上の会話をすれば上下関係がはっきりする。
そのときの彼の言葉遣いで、彼のなかでの上下関係を認識できると判断しようと試みた。
この試みには勝算があった、
2語以上の会話であれば、さすがのエグザイルもタメ口を使うことは憚られ、おそらく敬語を使ってくるだろうと確信した。
そして、ローラの前で自分の方がエグザイルより上であることを誇示するチャンスと思った。
そして、彼とローラがくだらない話をした後、相槌をうつように「○○ですよね~」と言った。
自分はエグザイルの先の言動で侮辱されて腹が立ってしょうがないため、本来自分はタメ口でもよかった。
しかし、そこは大人の余裕と見せかけた小心者の本音で、敢えて敬語を使って接した。
ローラはきちんと「ですねー」と反応したが、なんと、エグザイルは自分の相槌を無視したのだ。
20歳そこそこの若者に45歳の人生の先輩がわざわざ相槌を打ったのに、無視しやがったのだ。
よしんば運転中だとしても、ローラとの話は漏らさず反応していたのに、自分の初めての一言に対しては「無視」なのだ。
普段職場ではおふざけキャラとして同僚のちょっとした反応でも見逃さず拾うのに、彼らに比べ遥か遥か先輩の敬語による相槌に無視を決めたのだ。
怒りを超えて悲しくなってしまった。
そして、同時に、もしかして彼を怒らせてしまったのではないかという不安が頭をよぎった。
もし彼が怒っているならば、これ以上の彼の話への介入はさらなる刺激となり、本当に怒りだすかもしれない。
言葉の達者な彼が本気になって怒れば、自分は太刀打ちできない。
また、自分は車に乗せてもらっている立場上、完全に自分の分が悪い。
それを棚に上げて応戦すれば、間違いなく彼女の前で失態を晒すことになる。
普段全くコミュニケーションをとらなくクールなちょい悪を演じているのに、ちょっと喋ったら怒られたなど、恥の上塗りである。
それだけは避けなければと思った。
そして、そう思わざるを得ない自分が情けなくなり、悔しくて悔しくて仕方がなかった。
そんなこんなで2語以上の会話を交わすという当初の目的も暗礁に乗り上げてしまった。
しかし、年上のプライドからか、本当は不安でたまらないくせに、自分も先のエグザイルの言動で先輩の威厳を傷つけられたことは許さないぞという態度だけは示し、ローラにだけはわかってもらおうとした。
なぜなら、もしエグザイルに自分が不快な態度が知られてケンカを売られたら敵うはずがない。
だから、エグザイルには気づかれず、心優しいローラにだけは、この男のプライドが伝わるよう、細心の注意を払って仏頂面を決めた。
そして、自分の家の近くの信号で止まったので、彼に「この辺で大丈夫です」と伝えた。
すると、彼は「え?あー、はい」と答えて、やおらハンドルを切って車を止めた。
おそらく車線変更をしなくてはならない関係で、もう少し早めに止めるべきことを伝えなければならなかったのだ。
それなのに、直前で止めるように言った自分に呆れと怒りを感じたのだろう。
ここで反省すべきなのに、楽観主義の自分はそうは考えず、あとのエグザイルの「はい」というどうでもよい返事に安堵してしまったのだ。
もし、目下の人間なら「はい」と言わず、「うん」とか「ああ」だろう。
そこに一瞬の安堵をした。
その後、そんな一瞬の安堵も奈落の底に突き落とす出来事が起こる。
彼の底にくすぶっていた怒りの炉心を露呈させてしまうようなミス犯しててしまったのである。
原因は、突き詰めて言えば、人生経験不足だ。
自分は車の降り方を知らなかった。
通常車を降りるときは歩道側のドアを開けるのに、自分はそれすら知らなかった。
もちろんまったく何も知らなかったわけではない。
狭い歩道側から降りたら車のドアがガードレールに当たって傷つけてしまうかもしれないという、さしてどうでもいいことは気づいたのだが、肝心なことはわかっていなかったのだ。
そして、彼の不機嫌を察しているにもかかわらず、自分は先の仏頂面の延長でそんなの気にしていないような振りをしながら、さらにタメ口で上から目線で「おーありがと」と言って、思いっきり車道側のドアを開けたのだ。
するとエグザイルに「なにしてんだ、危ねーだろ!!」といきなり怒鳴られた。
耳を疑うような怒声に一瞬心臓が止まった。
さらに、同時に車の後ろから走ってきたバイクに急ブレーキを踏ませてしまったのだ。
バイクに乗っていた人に少し驚いた顔で「大丈夫ですか?」と言われたので、大丈夫ですと答えると、そのまま走り去って行った。
続き→大学生を見て鬱になる2
関西人A
「なんや?」(なに見てんだ)
関西人B
「なんや」(なんだよ)
関西人A
「なんや?」(やるんか?)
関西人B
「なんやとぉ!」(なんだと)
関西人A
「なんや!」(かかってこい!)
関西人B
関西人A
「なんや!」(やんのか?)
関西人B
「なんや!」(やんのか?)
関西の衆人
関西の衆人
関西の衆人
「なんやろ?」(なんだろう?)
関西の衆人
関西人A
「なんや!」(うるさい)
関西人B
「なんや!」(黙ってろ)
関西人A
「なんや?」(なんだ)
関西人B
「なんや?」(なんだ)
「なんやったんや?」(なにがあったんですか?)
A&B「ギャフベロハギャベバブジョハバ」
でも、ひたとびお行儀の悪い人間と直面して場の緊張度が高まったときに、正しい叱り方の訓練をされていないことが露呈する。どうしたらいいのかわからないので、無視したり、逃げたり、暴言や暴力になったりする。
例えば、ケンカ慣れしていないので力加減がわからず殴って死なせてしまったリーマンみたいな。
電車内でマスクせずに叫ぶおじさんのせいで電車が遅延して罵声の降りろコールとか。
態度が悪い障害者を見てた経験から、障害者自体に偏見持ってたけどマトモな障害者もいるんだなーと考えを改めた駅員とか。
交渉スキルトレーニングされていないんだから仕方ないのだろうけど。
そもそも逸脱するような人間は交渉の余地すらない、よって交渉しない。と判断してるのかもしれない。だから無言の強制力によって解決する or 無言で避けるのかも知れない。無警告発砲的な
2021年東京オリンピック、ついに開幕!代表選手たちの入場です!
コウモリ殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み人間凶器が甦った!!!
中国四千年の変異が今ベールを脱ぐ!! 武漢!! 中国株だァ――――!!!!!!
抗体の効かないケンカがしたいからスパイクを変異させたのだ!!
達人の奥義が今 実戦でバクハツする!! 英国流変異 英国株先生だ―――!!!
コロナの本場は今やブラジルにある!! オレを驚かせる奴はいないのか!!
ブラジル株だ!
デカァァァァァいッ説明不要!! 34万人(一日の感染者数) 2600人(1日の死者数)!!!
超一流ウイルスの超一流の感染だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ 東京オリンピック株の登場だ――――――――ッ