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2022-12-10

[] ポリバケツ禁止

2022年4月1日プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(略して「プラスチック資源循環法」さらに略して「プラ新法」)が施行された。

ストローやら使い捨てスプーンフォークばかりが槍玉に挙げられるが。

ポリバケツ禁止にしてはどうか。

ポリバケツ、屋外使用だと5年もすれば紫外線劣化して割れる。

日陰で保管するとか、ひび割れてもホットメルトで補修するとか手はあるんだろうけど。

代替品が無いのであれば仕方ないんだろうけど。

ブリキトタンバケツなら保管方法劣化を気にせず長年使えるんだから

2022-11-14

anond:20221114022048

ファミコン世代だけど、レトロ感はなかったよ。

なんせ、その頃のテレビデザインが木製のブラウン管テレビだったりするんだから

ファミコンレトロなら、その時代電化製品家具おもちゃなどが全部レトロになってしまう。

ファミコン時代レトロと言えば、たとえばブリキおもちゃとかがレトロになるかな。

もうひと世代前がレトロになる。

ファミコンデザイン最先端とは感じなかったけど、その時代らしいデザインだったと思う。

2022-10-06

ブリキ迷宮

AIとかの話題を見ると見返したくなるけど、ドラえもん映画ってなんでああ、序盤はすごくわくわくさせてくれるのに後半の展開が雑なんだろう。

2022-07-10

第906話 ブリキッドとてつの


アンパンマンって顔が歪んでも弱体化するんだ。

「がんばれっ!ブリキッドー!」「ブリリリリリリーッ!」ってもうそブリキッドじゃなくてだっぷんマンやないか

顔が変わって、元気100倍!マンパンマン! ピカアアアン‼︎ ってなるシーンの、黒背景でなんかワープしているみたいなエフェクトを久しぶりに見た気がする。そうそうそう、これ好きなんだよ。

2022-07-01

劇場版ゆるキャンはおもんない大人を描いたおもんない映画だった

あーあ。

俺はさ、ゆるキャンが大好きなんだわ。アニメ化する前からいかけてきて。ゆるキャンのためだけに芳文社マンガしか読めないアプリに月数百円払って。お前らの誰よりもゆるキャンが好きなんだわ。でも今回の映画マジで最悪だった。

ぶっちゃけさ、映画をやるって聞いたときは嬉しかったけど、「映画大人になったなでしこ達を描きます」って発表があったときはモヤっとしたよね。お前らもそうだろ?

原作差し置いて何未来の話描こうとしてんの?って

大人になったなでしこ達なんて見たくないんだが?って

でも考え直した結果さ、すばらしい出来のアニメを作ったスタッフなんだから良いものを作るはずだろう、って思うようになったのよ。

大人になったなでしこ達なんて見たくないけど、このスタッフなら大丈夫だろうと思った。

原作差し置いて大人になったなでしこ達登場させてでも描きたいものがあるんだろうなって思った。それはさぞ素晴らしいものなんだろうって思った。

から楽しみな気持ち100%で見に行ったんだわ。

でもダメだったわ。有給を取ってワクワクしながら上映初日に見に行ったけどクソつまらなかった。

なでしこ達が大人になってるからキレてるんじゃない。単純に1本の映画としてクソつまらなかった。ゆるキャンからどうという話ではなく1本の映画としてダメだった。

ここから先はネタバレから注意してくれ。正直俺はゆるキャンが大好きだから、お前らみたいなゆるキャンが大して好きでもなんでも無いカスどもに俺の怒りを消費されるのは我慢ならないんだが、それでも否定的感想を書かずにはいられなかったわ。

致命的なのがキャンプ場のテーマの「再生」。これがまったくダメだった。

初めに「再生」をコンセプトにすると言い出した理由って、古いドラム缶撤去するのに金かかりそうだからとか、鳥かごがなんとなく素敵だからとか、その程度の理由じゃん。浅すぎる。鳥かごはコンセプトとか関係なく普通に残して、ドラム缶は県から予算引っ張ってきて撤去しろよ。

なんとなくコンセプトが必要な気がしたから「再生」に決めただけで、再生をコンセプトにする動機が何も無い。

ドラム缶撤去するのが金かかりそうだから」って理由も悲しすぎる。なんて貧乏なんだ。大垣さあ、県主導のプロジェクトならそのくらいの予算は引っ張ってこいよ。お前にはそのくらいお茶の子さいさいだろ?

百歩譲って労働力ボランティアに頼っていることにやりがい搾取っぽさを感じるのはいいとしても、ドラム缶くらい税金撤去しろよ。錆びたドラム缶をそのまま残して誰が喜ぶんだ?ドラム缶じゃなくて例えばナショナル看板ブリキ人形ならレトロで風情があっていいねとなるかもしれないが、朽ちたドラム缶が置いてあっても誰も良い気持ちにはなンないんだわ。貧乏で寂しくて悲しい話だ。

せめてさ。せめて「私はリンちゃんからキャンプの楽しさを教えてもらった。その私が下の世代キャンプの楽しさを教える。これって"再生"だよね。だから再生ってすばらしいんだ。ボロいだけにしか見えない朽ちたドラム缶にも中古遊具にも誰かの思いが詰まっているから私は大好きで、リンちゃんがやってくれたように、私はドラム缶遊具も全部再生したいんだ」って展開にできなかったの?

こういうセリフがあれば納得感が出るんだけど、無いよね。無いから「ドラム缶邪魔!せや、再生ってことにして撤去費用浮かそ!」ってやってるようにしか見えねンだわ。

縄文時代遺跡を「再生」するのもおもんなかった。それ土器が出ちゃってキャンプ場を作れない流れになっちゃったからしょうがなく、妥協案として、本当は縄文なんてあってもなくてもどっちでもいいけどしかたなくキャンプ場のコンセプトに入れたんでしょ?大垣たち自身縄文文化に興味を持っているわけではないし(リンだけは後々興味を持つけど)、アニメスタッフ縄文文化に一切の興味を持っていないよね?

俺も別に縄文時代に興味は無いけど、縄文時代暮らしって、ちゃんと調べれば絶対面白いはずじゃん。狩猟採集をしていた縄文人は、小麦奴隷になってしまった俺らと違って、豊かな信仰ユニーク世界観を持っていたはずだろ?その文化は今の日本人に少なからぬ影響を与えているはずだろ?月の満ち欠けや季節の変化に"再生"を感じて、生まれては死んでいく自分たち人間死生観共通点見出していたはずだろ?縄文人は小麦以外のおいしいものも不味いものも食べていたし、信じられないくらい遠くの人間交易をしていたかもしれないし、俺にはわからない芸術性を土器見出していたはずだし、独自言葉を持っていたはずだし、歌もあったし踊りもあったはずだろ?

ゆるキャン映画で描かれる縄文はただの舞台装置しか見えないんだわ。

最後に完成したキャンプ場で、みんなでキャンプをするシーンさ。縄文関係描写ほとんど無かったよね?本当に悲しいラストシーンだったわ。縄文をコンセプトにしたキャンプ場を作った彼女たちはそもそもほとんど縄文時代に興味がないし、縄文キーワードアニメを作るアニメスタッフもおそらく縄文時代ほとんど興味がない。だから完成したキャンプ場にも縄文ほとんど登場しない。

ただただ「工事を始めると土器が発掘されて工事まりがち」というあるあるネタを登場させて笑いを誘うための噛ませ犬として、そしてリンたちに立ちはだかる障壁として土器が登場する。悲しい使い方だ。おもんある大人絶対縄文をそんなふうには扱わない。俺はおもんない大人から縄文に興味は無いけど、おもんある大人縄文を決して軽んじないだろう。

一番センスが無くてびっくりしたのは「富士川松ぼっくりキャンプ場」とかい名前

いや再生どこ行ったの!?!?!????!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??????

コンセプトが"再生"なんだからキャンプ場の名前にもそれっぽいワードを入れないとダメでしょ。意味わからん。なんで松ぼっくり

かにゆるキャンには松ぼっくりが頻繁に出てくるけど、リンって別に松ぼっくり特別好きなわけじゃないよね?火種として優秀だからゆるキャンにはよく登場するけど、リン別に松ぼっくりにそこまでの思い入れは無いじゃん。富士川松ぼっくりキャンプ場のそこらじゅうが松ぼっくりだらけなわけでもない。少しくらい松ぼっくりは落ちているけど、松ぼっくりを推すほど松が生えているわけではない。

キャンプ場の名前に「松ぼっくり」って入れる意味が本当にわからなかった。マジでセンス無いと思う。原作で何度も出てくる松ぼっくりってワードを入れときゃ喜ぶだろ、という陳腐ファンサービスしかない。リン性格や心情をなにも考えていない。

あれもキツかったわ。ちくわ土器の破片を掘ってくる展開。ちくわ土器の破片を拾ってくるのはまあいいんだけどさ。その後千明が「ちくわが拾った破片について一応上司に報告したんだけど・・・」とか言い出したところで引いちゃった。

いやいやいや!

大垣千明、お前、なに報連相してんの?????????

お前はそういうキャラじゃないだろ?ちくわ土器の破片を拾ってきたら、「土器埋まってそうだな!私たちで掘り起こそうぜ!」って言ってシャベルでそこらを掘りまくるタイプだろ???そういう破天荒なところってお前の欠点ではあるけど、いいところでもあるだろ。なに報連相してんの?確かに報連相社会人常識だけど、大垣、お前は常識にとらわれる女じゃないだろ。大垣、お前は報連相のできる立派なオトナになったけど、同時につまんない大人なっちまった

別に報連相するなと言ってるんじゃないんだよ。してもいい。してもいいけど、土器調査他人に丸投げすんなよ。お前の知的好奇心はそんなもんなのか?自分で調べよう、自分で掘ろうとは思わないのか?筋を通すのは別にいいんだよ。ただ筋を通すこととおもんある大人であることは両立するだろ?もし土器ザクザク出てきたらそれ以降は専門家に任せるべきだけど、最初くらいは自分で掘ろうよ。DIYを描いたアニメでありながら、そういう"自分でやってみる精神"が欠如しているのもこの映画のつまらなさの原因だったわ。鉄腕DASHを見てるとワクワクするのにゆキャンキャンプ場づくりには何一つワクワクがなかった。土器調査草刈り技術も、どれも自分で調べずに他人に任せきりだったからだ。いや、実際はいろいろ調べているのかもしれないが、その過程描写されていない。たとえばなでしこパワーショベル免許を取ってくる展開は良かったが、免許を取るまでの過程は一切描写されない。DASH村だったら教習所TOKIOパワーショベル操作に苦戦しながら徐々に上手くなっていく描写絶対入るだろ?DIYは結果ではなく過程楽しいのに、この映画過程を描かない。

大垣に限らずみんなつまらない大人になってしまった。俺はそんな彼女たちを見たくなかった。近所の人に言われるがまま草刈りをする斎藤(お前は泥臭い作業なんて1秒もせずにググって良い草刈り機を見つけてポチるタイプだろ?)、ドラム缶再利用しようとか言い出す犬山(捨てろよ)、ソロキャンにあまり行かなくなったリン(毎週行け)。どれもこれも見たくなかった。みんなつまらない大人になってしまった。

高校生の頃よりもおもしろ大人になっていたのはなでしこだけだ。なでしこアウトドアショップ店員が似合いすぎる。大人になったなでしこ独自スタイル接客をしているシーンは大好きだし、ジムニーを買ってアウトドア好きに拍車がかかっているのも良い。登場人物の中でおもしろ大人になったのはただなでしこ一人だ。さすがはキャプギアメーカーCEOになる女だ。なでしこ、お前は面白い。残りは全員クソつまんない大人になってしまった。

しか彼女たちは責任を果たす。報連相をするし筋を通すしちゃん書類を回すし法律を守るし上司の言うことに逆らわないしセンパイ迷惑をかけない。でもそんなのは俺でもできることだ。それなりの社会人なら誰だってやっていることで、そこの描写面白みはない。立派になったなあ、オトナになったなあ、とは思うかもしれないが、その立派さを得るために彼女たちは何かを犠牲にしている。

ああ、本当に彼女たちはおもんないオトナになってしまった。おもんないオトナを描いたおもんない映画だった。それでもゆるキャンは好きだから映画のことは忘れてこれから芳文社マンガしか読めないアプリに月数百円払おうと思う。俺が一番おもんない大人なんだ。

2022-04-16

本当にロシアけが悪いのか?

凡人はみんな内心トロッコ問題のどちらかが悪いかを感じてるんだ,5人を犠牲にする方だと

ロシア兵は一般人も殺していると言われているが兵士でもないウクライナ人ロシア人を殺している.

ロシア兵は残虐だなんだと言われているが,もし命に重さも軽さもないのだとしたら1つの命を落としたことに変わりはない.

幼い子供を持つウクライナ兵やウクライナの子供が亡くなったという御涙頂戴な話もあるが,ロシア兵にも当然のように家族がいる.

ロシア情報規制されているというが,私たちが今入ってくる情報ロシアに敵意が向くようになっている.

そもそも戦下において残虐になるのは当たり前のことで,理性なんて猿にとってつけたブリキのようものはすぐに剥がれ落ちるのである

徴兵をしていない日本人はそういったことの想像もできず,世界平和という最もらしい大義名分を背負って近現代史や背景も知らずに口を揃えて軽々しくセンソウハンタイと叫ぶ.

ネットでは両国関係下品に例えたものがわかりやすい・腑に落ちたと持て囃される.

キエフキーウ,チェルノブイリをチョルノービリと言い換えることに何の意味があるのか誰も理解していない.

なぜロシア世界を敵に回しているか,それは相対的に多くの命を落としたからで,そこで天秤をかけた時に5人のいる方へレバーを倒したロシアが悪いということになっているだけなのだ.そう報道した方が大衆扇動やすく金にもなる.

ただ問題はそこではなく,本質は別のところにある.短絡的な内容で煽られ感情的になるより先に,我々が目を逸らしてきたことに向き合わなければならないことは多いだろう.

2022-03-17

anond:20220316115328

オズの魔法使いブリキの役をする役者

・DPZのなんでも服をつくるライター

を思い出した

2021-08-28

200000000年目社員が無敵すぎて呆れる

本当に仕事が出来なくてほとほと困っている

どうやっても破壊できないだろうし、こんな新兵器を開発した人類は一体何を考えているんだか

去年導入された新兵器が本当強かった、いや現在進行系で今も強い

第1印象は穏やかで基本的にはアイアンマン、悪く言えばブリキ細工の人体模型


ごめんこのあと実は主人公ロボットでとっくに人類が滅んだ世界の中で自分たち人類と思っているロボットロボットを使って人類の真似事を続けている世界世界がこうなってしまった原因になってしまった外宇宙からの驚異からこの世界を守るためにロボット達は戦い続けたあと実は世界ループしてて最初に発掘されたロボットの狂っていたと思われた体内時計が実は性格だったという展開になるんだけど面倒になったからここで終わるわ

https://anond.hatelabo.jp/20210828162339

2021-08-27

anond:20210827094720

学生服はちま野郎かな、それにしてもデザイナーセンスによってみがかれてるし三次元よりずっとかっこいいと思うけど

KOFは舞とか庵とかロバートとかボスとかのファッションセンスぶっとんでるし

袖ちぎって下駄リョウでさえブリキでオシャンティ野郎になってるし

どいつのことなのかはっきりせいよ

2021-06-10

うしおととら』で妻子を妖怪に殺された中国人の鏢さんが復讐を果たし死の間際に懐からブリキアヒルの頭を取り出して──暗黒の淵の復讐の年月からおもちゃの一部しか残っていない──、死の間際の幻覚の我が子に差し出すシーンを思い出して泣きながら仕事をしていたら周りから心配された

2021-03-22

ドル

ハックニー馬[※1]のしっぽのような、巫戯《ふざ》けた楊《やなぎ》の並木《なみき》と陶製《とうせい》の白い空との下を、みじめな旅《たび》のガドルフは、力いっぱい、朝からつづけて歩いておりました。

 それにただ十六哩《マイル》だという次《つぎ》の町が、まだ一向《いっこう》見えても来なければ、けはいしませんでした。

(楊がまっ青に光ったり、ブリキの葉《は》に変《かわ》ったり、どこまで人をばかにするのだ。殊《こと》にその青いときは、まるで砒素《ひそ》をつかった下等《かとう》の顔料《えのぐ》[※2]のおもちゃじゃないか。)

 ガドルフはこんなことを考えながら、ぶりぶり憤《おこ》って歩きました。

 それに俄《にわ》かに雲が重《おも》くなったのです。

(卑《いや》しいニッケルの粉《こな》だ。淫《みだ》らな光だ。)

 その雲のどこからか、雷《かみなり》の一切れらしいものが、がたっと引きちぎったような音をたてました。

街道かいどう》のはずれが変《へん》に白くなる。あそこを人がやって来る。いややって来ない。あすこを犬がよこぎった。いやよこぎらない。畜生ちくしょう》。)

 ガドルフは、力いっぱい足を延《の》ばしながら思いました。

 そして間もなく、雨と黄昏《たそがれ》とがいっしょに襲《おそ》いかかったのです。

 実《じつ》にはげしい雷雨《らいう》になりました。いなびかりは、まるでこんな憐《あわ》れな旅のものなどを漂白《ひょうはく》してしまいそう、並木の青い葉がむしゃくしゃにむしられて、雨のつぶと一緒《いっしょ》に堅《かた》いみちを叩《たた》き、枝《えだ》までがガリガリ引き裂《さ》かれて降《ふ》りかかりました。

(もうすっかり法則《ほうそく》がこわれた。何もかもめちゃくちゃだ。これで、も一度《いちど》きちんと空がみがかれて、星座《せいざ》がめぐることなどはまあ夢《ゆめ》だ。夢でなけぁ霧《きり》だ。みずけむりさ。)

 ガドルフはあらんかぎりすねを延《の》ばしてあるきながら、並木のずうっと向《むこ》うの方のぼんやり白い水明りを見ました。

(あすこはさっき曖昧あいまい》な犬の居《い》たとこだ。あすこが少ぅしおれのたよりになるだけだ。)

 けれども間もなく全《まった》くの夜になりました。空のあっちでもこっちでも、雷《かなみり》が素敵《すてき》に大きな咆哮《ほうこう》をやり、電光のせわしいことはまるで夜の大空の意識《いしき》の明滅《めいめつ》のようでした。

 道はまるっきりコンクリート製《せい》の小川のようになってしまって、もう二十分と続《つづ》けて歩けそうにもありませんでした。

 その稲光《いなびか》りのそらぞらしい明りの中で、ガドルフは巨《おお》きなまっ黒な家が、道の左側《ひだりがわ》に建《た》っているのを見ました。

(この屋根《やね》は稜《かど》が五角で大きな黒電気石[※3]の頭のようだ。その黒いことは寒天《かんてん》だ。その寒天の中へ俺《おれ》ははいる。)

 ガドルフは大股《おおまた》に跳《は》ねて、その玄関《げんかん》にかけ込みました。

「今晩《こんばん》は。どなたかお出《い》でですか。今晩は。」

 家の中はまっ暗《くら》で、しんとして返事《へんじ》をするものもなく、そこらには厚《あつ》い敷物《しきもの》や着物《きもの》などが、くしゃくしゃ散《ち》らばっているようでした。

(みんなどこかへ遁《に》げたかな。噴火《ふんか》があるのか。噴火じゃない。ペストか。ペストじゃない。またおれはひとりで問答《もんどう》をやっている。あの曖昧な犬だ。とにかく廊下《ろうか》のはじででも、ぬれ着物をぬぎたいもんだ。)

 ガドルフは斯《こ》う頭の中でつぶやきまた唇《くちびる》で考えるようにしました。そのガドルフの頭と来たら、旧教会《きゅうきょうかい》の朝の鐘《かね》のようにガンガン鳴《な》っておりました。

 長靴《ながぐつ》を抱《だ》くようにして急《いそ》いで脱《と》って、少しびっこを引きながら、そのまっ暗なちらばった家にはね上って行きました。すぐ突《つ》きあたりの大きな室は、たしか階段かいだん》室らしく、射《さ》し込《こ》む稲光りが見せたのでした。

 その室の闇《やみ》の中で、ガドルフは眼《め》をつぶりながら、まず重い外套《がいとう》を脱《ぬ》ぎました。そのぬれ外套の袖《そで》を引っぱるとき、ガドルフは白い貝殻《かいがら》でこしらえあげた、昼の楊の木をありありと見ました。ガドルフは眼をあきました。

(うるさい。ブリキになったり貝殻になったり。しかしまたこんな桔梗《ききょう》いろの背景《はいけい》に、楊の舎利《しゃり》[※4]がりんと立つのは悪《わる》くない。)

 それは眼をあいてもしばらく消《き》えてしまいませんでした。

 ガドルフはそれからぬれた頭や、顔をさっぱりと拭《ぬぐ》って、はじめてほっと息《いき》をつきました。

 電光がすばやく射し込んで、床《ゆか》におろされて蟹《かに》のかたちになっている自分背嚢はいのう》をくっきり照《て》らしまっ黒な影《かげ》さえ落《おと》して行きました。

 ガドルフはしゃがんでくらやみの背嚢をつかみ、手探《てさぐ》りで開《ひら》いて、小さな器械《きかい》の類《たぐい》にさわってみました。

 それから少ししずかな心持《こころも》ちになって、足音をたてないように、そっと次の室にはいってみました。交《かわ》る交《がわ》るさまざまの色の電光が射し込んで、床に置《お》かれた石膏《せっこう》像《ぞう》や黒い寝台《しんだい》や引っくり返《かえ》った卓子《テーブル》やらを照らしました。

(ここは何かの寄宿舎《きしゅくしゃ》か。そうでなければ避病院《ひびょういん》か。とにかく二階にどうもまだ誰《だれ》か残《のこ》っているようだ。一ぺん見て来ないと安心あんしん》ができない。)

 ガドルフはしきいをまたいで、もとの階段室に帰り、それから一ぺん自分背嚢につまずいてから、二階に行こうと段《だん》に一つ足をかけた時、紫《むらさき》いろの電光が、ぐるぐるするほど明るくさし込んで来ましたので、ガドルフはぎくっと立ちどまり階段に落ちたまっ黒な自分の影とそれから窓《まど》の方を一緒《いっしょ》に見ました。

 その稲光りの硝子《ガラス》窓から、たしかに何か白いものが五つか六つ、だまってこっちをのぞいていました。

(丈《たけ》がよほど低《ひく》かったようだ。どこかの子供《こども》が俺のように、俄かの雷雨で遁げ込んだのかも知れない。それともやっぱりこの家の人たちが帰って来たのだろうか。どうだかさっぱりわからないのが本統《ほんとう》だ。とにかく窓を開いて挨拶あいさつ》しよう。)

 ガドルフはそっちへ進《すす》んで行ってガタピシの壊《こわ》れかかった窓を開きました。たちまち冷たい雨と風とが、ぱっとガドルフの顔をうちました。その風に半分声をとられながら、ガドルフは叮寧《ていねい》に云《い》いました。

「どなたですか。今晩《こんばん》は。どなたですか。今晩は。」

 向《むこ》うのぼんやり白いものは、かすかにうごいて返事もしませんでした。却《かえ》って注文《ちゅうもん》通《どお》りの電光が、そこら一面《いちめん》ひる間のようにしてくれたのです。

「ははは、百合ゆり》の花だ。なるほど。ご返事のないのも尤《もっと》もだ。」

 ガドルフの笑《わら》い声は、風といっしょに陰気《いんき》に階段をころげて昇《のぼ》って行きました。

 けれども窓の外では、いっぱいに咲いた白百合《しらゆり》が、十本ばかり息もつけない嵐《あらし》の中に、その稲妻《いなずま》の八分一秒《びょう》を、まるでかがやいてじっと立っていたのです。

 それからたちまち闇が戻《もど》されて眩《まぶ》しい花の姿《すがた》は消えましたので、ガドルフはせっかく一枚《まい》ぬれずに残ったフラン[※5]のシャツも、つめたい雨にあらわせながら、窓からそとにからだを出して、ほのかに揺《ゆ》らぐ花の影を、じっとみつめて次の電光を待《ま》っていました。

 間もなく次の電光は、明るくサッサッと閃《ひら》めいて、庭《にわ》は幻燈《げんとう》のように青く浮《うか》び、雨の粒《つぶ》は美《うつく》しい楕円形《だえんけい》の粒になって宙《ちゅう》に停《とど》まり、そしてガドルフのいとしい花は、まっ白にかっと瞋《いか》って立ちました。

(おれの恋《こい》は、いまあの百合の花なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕《くだ》けるなよ。)

 それもほんの一瞬《いっしゅん》のこと、すぐに闇は青びかりを押《お》し戻《もど》し、花の像はぼんやりと白く大きくなり、みだれてゆらいで、時々は地面《じめん》までも屈《かが》んでいました。

 そしてガドルフは自分の熱《ほて》って痛《いた》む頭の奥《おく》の、青黝《あおぐろ》い斜面《しゃめん》の上に、すこしも動《うご》かずかがやいて立つ、もう一むれの貝細工《かいざいく》の百合を、もっとはっきり見ておりました。たしかにガドルフはこの二むれの百合を、一緒に息をこらして見つめていました。

 それもまた、ただしばらくのひまでした。

 たちまち次の電光は、マグネシアの焔《ほのお》よりももっと明るく、菫外線《きんがいせん》[※6]の誘惑《ゆうわく》を、力いっぱい含《ふく》みながら、まっすぐに地面に落ちて来ました。

 美しい百合の憤《いきどお》りは頂点《ちょうてん》に達《たっ》し、灼熱《しゃくねつ》の花弁《かべん》は雪よりも厳《いかめしく、ガドルフはその凛《りん》と張《は》る音さえ聴《き》いたと思いました。

 暗《やみ》が来たと思う間もなく、また稲妻が向うのぎざぎざの雲から北斎《ほくさい》の山下白雨のように赤く這《は》って来て、触《ふ》れない光の手をもって、百合を擦《かす》めて過ぎました。

 雨はますます烈《はげ》しくなり、かみなりはまるで空の爆破《ばくは》を企《くわだ》て出したよう、空がよくこんな暴《あば》れものを、じっと構《かま》わないでおくものだと、不思議《ふしぎ》なようにさえガドルフは思いました。

 その次の電光は、実に微《かす》かにあるかないかに閃《ひら》めきました。けれどもガドルフは、その風の微光《びこう》の中で、一本の百合が、多分とうとう華奢《きゃしゃ》なその幹《みき》を折《お》られて、花が鋭《するど》く地面に曲《まが》ってとどいてしまたことを察《さっ》しました。

 そして全くその通り稲光りがまた新《あた》らしく落ちて来たときその気の毒《どく》ないちばん丈の高い花が、あまりの白い興奮《こうふん》に、とうとう自分を傷《きず》つけて、きらきら顫《ふる》うしのぶぐさの上に、だまって横《よこた》わるのを見たのです。

 ガドルフはまなこを庭から室の闇にそむけ、丁寧《ていねい》にがたがたの窓をしめて、背嚢のところに戻って来ました。

 そして背嚢からさな敷布《しきふ》をとり出してからだにまとい、寒《さむ》さにぶるぶるしながら階段にこしかげ、手を膝《ひざ》に組み眼をつむりました。

 それからまらずまたたちあがって、手さぐりで床《ゆか》をさがし、一枚の敷物《しきもの》を見つけて敷布の上にそれを着《き》ました。

 そして睡《ねむ》ろうと思ったのです。けれども電光があんまりせわしくガドルフのまぶたをかすめて過ぎ、飢《う》えとつかれとが一しょにがたがた湧《わ》きあがり、さっきからの熱った頭はまるで舞踏《ぶとう》のようでした。

(おれはいま何をとりたてて考える力もない。ただあの百合は折《お》れたのだ。おれの恋は砕けたのだ。)ガドルフは思いました。

 それから遠い幾山河《いくやまかわ》の人たちを、燈籠《とうろう》のように思い浮《うか》べたり、また雷の声をいつかそのなつかしい人たちの語《ことば》に聞いたり、また昼の楊がだんだん延びて白い空までとどいたり、いろいろなことをしているうちに、いつかとろとろ睡ろうとしました。そしてまた睡っていたのでしょう。

 ガドルフは、俄かにどんどんどんという音をききました。ばたんばたんという足踏《あしぶ》みの音、怒号《どごう》や潮罵《ちょうば》が烈《はげ》しく起《おこ》りました。

 そんな語はとても判《わか》りもしませんでした。ただその音は、たちまち格闘《かくとう》らしくなり、やがてずんずんドルフの頭の上にやって来て、二人の大きな男が、組み合ったりほぐれたり、けり合ったり撲《なぐ》り合ったり、烈しく烈しく叫《さけ》んで現《あら》われました。

 それは丁度《ちょうど》奇麗《きれい》に光る青い坂《さか》の上のように見えました。一人は闇の中に、ありありうかぶ豹《ひょう》の毛皮《けがわ》のだぶだぶの着物をつけ、一人は烏《からす》の王のように、まっ黒くなめらかによそおっていました。そしてガドルフはその青く光る坂の下に、小さくなってそれを見上げてる自分のかたちも見たのです。

 見る間に黒い方は咽喉《のど》をしめつけられて倒《たお》されました。けれどもすぐに跳ね返して立ちあがり、今度《こんど》はしたたかに豹の男のあごをけあげました。

 二人はも一度組みついて、やがてぐるぐる廻《まわ》って上になったり下になったり、どっちがどっちかわからず暴れてわめいて戦《たたか》ううちに、とうとうすてきに大きな音を立てて、引っ組んだまま坂をころげて落ちて来ました。

 ガドルフは急いでとび退《の》きました。それでもひどくつきあたられて倒れました。

 そしてガドルフは眼を開いたのです。がたがた寒さにふるえながら立ちあがりました。

 雷はちょうどいま落ちたらしく、ずうっと遠くで少しの音が思い出したように鳴《な》っているだけ、雨もやみ電光ばかりが空を亘《わた》って、雲の濃淡《のうたん》、空の地形図をはっきりと示し、また只《ただ》一本を除《のぞ》いて、嵐に勝《か》ちほこった百合の群《むれ》を、まっ白に照《て》らしました。

 ガドルフは手を強く延ばしたり、またちぢめたりしながら、いそがしく足ぶみをしました。

 窓の外の一本の木から、一つの雫《しずく》が見えていました。それは不思議にかすかな薔薇《ばら》いろをうつしていたのです。

(これは暁方《あけがた》の薔薇色《ばらいろ》ではない。南の蝎《さそり》の赤い光がうつったのだ。その証拠《しょうこ》にはまだ夜中にもならないのだ。雨さえ晴れたら出て行こう。街道の星あかりの中だ。次の町だってじきだろう。けれどもぬれ着物をまた引っかけて歩き出すのはずいぶんいやだ。いやだけれども仕方《しかた》ない。おれの百合は勝ったのだ。)

 ガドルフはしばらくの間、しんとして斯う考えました。

2020-07-17

anond:20200715232048

スカイアンナイトとかブリキダンスとか

あの辺はなにをいってるのか全く全然からない

平沢進先生も何言ってんだかわからん歌詞ばっかだな

あと打首獄門同好会「パ」

2020-06-21

自分の中だけで使ってる諺「お弁当のパック」

映画ドラえもんブリキラビリンスで、長大迷路に迷い込んだしずかちゃんいつメン。ゴールを探して彷徨う中、前にお弁当を食べた休憩室にぶち当たる。しずかちゃん達は出口に近づいているどころか、ただ迷路の中の同じ場所グルグルしていただけだったのだ。絶望したしずかちゃんは、「お弁当のパック……うわあああん」と泣き出す。その故事からまれたのが「お弁当のパック」である


「お弁当のパック」

意味:ゴールに近づいていると思いきや、同じ場所グルグルしていただけと分かったときの徒労、絶望感のこと

2020-01-16

昔見てタイトル不明アニメ

追記

③のアニメ教えてくださってありがとうございます。そんな絵柄だったと思います。長年の謎が解けてうれしいです。

①のアニメ女の子に食われる青くて四角いブリキロボットがぼろぼろ泣いてて心臓の音もどんどん大きくなっていく演出が怖かった。

②はもう見つからいかも。ピンクっぽいモヤモヤっとした背景だったこしか覚えてない。同時上映の映画はこんな感じだった気がする。→https://youtu.be/XZZePnG0-qc

もうちょい覚えてたら見つかったのかなあー。

ブリキロボット女の子心臓を食べられるアニメ(クレイアニメだったか人形を使っていたか忘れた)。地上波でおそらく15年以上前に見た。テレビ神奈川で夜にやっていたかもしれない。

②ワニが人魚に恋をするアニメしか人魚はワニより寿命が短いのであっという間におばあさんになって死にワニは嘆き悲しむ。地元の公会堂で友達20年ほど前に見た。なんか変な実写映画(薄暗くて仙人みたいなのが出る、当時にしても古くさい画面)と二本立てだった。

アパートの隣人同士で喧嘩エスカレートしていき最終的にお互いの部屋のドアの郵便受けうんこや蛇を投げ入れあうようになるアニメ地上波20年ほど前に見た。

たことある人いないか

2019-12-30

エモいボカロ曲

なんかある??

最近では「ECHO」「ロキ」「妄想感傷代償連盟」「ブリキダンス」「tell your world」とかにハマってる

もっと開拓したいと思てるので緩募

2019-03-19

シャドバやってる人集まれ。今回のグランプリの話をしよう。

レガシーデッキグランプリ結構楽しんでやってるから個人的な所感を書くで。

個人的には今回のグランプリは構築いじれない分、気楽に楽しめるポケモンスタジアムみたいな感じが新鮮でわりと楽しい

構築だとクラス対立があったりするけど今回は完全に同じデッキをチョイスできるので「Nヴ強すぎ!」と思うなら自分で使えばいいわけ

どっちかぶん回って速攻終わるのも笑えるし泥仕合でメンコをするのもグランプリならそんな気分悪くない。(ガチ勢はどう思うか知らない)

以下暇なので各デッキの所感。

【冥府エルフ

意外と使ってる人がいる。キツくはないがドラジ以外冥府を消し飛ばせないのでモタモタしてるとやられる。昏きを手札に戻して過剰なストレスを与えられる数少ないデッキ

テンポエルフ

珍種。往年のインチキムーブも今の基準で見れば十分返せる。悲しいかな。

OTKエルフ

ランクマでさんざん触ったので不使用

グロ多いしあんま見てない。

【アグロロイヤル

グロ環境元凶

指揮官処理して守護を立てよう。

エフェメラからの円卓は犯罪です。

【蝙蝠ヴァンプ

自傷してフラウロス踏み倒してインチキの絶傑ヴァーナレクを投げてくる悪いやつ。

でもほとんど見ない。何故?

ニュートラルヴァンプ

ご存じ頭ワンドリ世代覇者。アグロ元凶

先行2コストーヴが出ると頭抱える。

でも息切れ普通にするしスペルで処理されて盤面取れなかったりもする。相手が最速倉木でなければ拾える勝ち筋はある。

【ランプドラゴン

一番ナーフカードが多いデッキライブラはやっぱおかしいしゼルでバハやウロボロスが走る様は圧巻。回復が多いのでアグロ系でこれを削りきれなかったらほぼ詰み。

原初ドラゴン

原初カードパワーがチートすぎる。

実装前にちゃんテストしようねと言うのがよくわかる。反面原初を引けないとちょっと厳しい…が、一度は原初インチキムーブを楽しんでみるといい。

【超越ウィッチ

チンタラしてると超越が飛んでくる。が、チンタラするデッキそもそもいない。

スペル対象を増やさない様にフォロワーをあえて出さないのも手。

【ドロシーウィッチ

ごめん、ほぼ見てない…ぶん回れば互角以上に戦える気はするんだけどなぁ、

【ミッドネクロ

骨の貴公子が3コスなのが本当に偉い。

リーパーなどと合わせてかなりのバリューを叩き出せる。ヘクターのバフをリーサル計算に考えてない相手に何度か勝ったのでみんなは注意しよう。ミミココハウルも9点出るしな。

【天狐ビショップ

回復でNヴのメタになるかと思ったが別にそんな事もなかった。レフィーエまで保たせよう。天狐が4コスなのはやはり使いやすい。

黄金獅子ビショ】

獅子ブリキを割って出てくる5/5,5/6出現からの2面処理はミッドレンジ的にはキツイ。序盤はスノホワを自害させない工夫が必要だったり、何かと考えることが多い相手

人形ネメシス

盤面の取り合いに強いので意外とミッドレンジ系のデッキ渡り合える。すりかわりでトーヴ消したりロボミを倉木に合わせて着地させたりそこそこ器用に戦える。騙されたと思って使ってみてくれ。

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