はてなキーワード: やり玉とは
これまでのメールや資料や議事録を読まずに、経緯を確認することなくリリース前に仕様変更要求されたから
「(情報共有無視するなんて)社会人としてありえない」って言ったら、なぜかこの発言だけがやり玉にあげられてる。
え?これ私が悪いの?
一応追記:
無論本人の前ではない。子会社のオフィス内で言ったから別の人間にはきかれてたみたいだけど。
経営層に業務改善依頼されてて、案件にアサインされてるんだけど
一応実務者にも話は聞いていて、数ヶ月前にお伺いして御本人の要望を聞いて、経営層のアグリー取って
再来週リリース控えてるのに、意味や成果や展望を語らず要望を変えてきた。
当たり前のことを当たり前にやることが仕事じゃない?
義務を果たさず、要望突きつけて他人の稼働をいたずらに奪うのって罪じゃないの?
更に追記:
(報告書じゃないから詳細に経緯書かない私もいけないけど、不確かな情報があるのに他人に結論突きつける人って)
「社会人としてありえない」は打ち合わせ後、本人にたいして述べた発言ではなく同僚に言ったことが子会社の人間に聞かれてただけ。
PM兼マーケター兼プログラマーとして仕事してて、要件定義から実装、導入が私の仕事。
3ヶ月前に最初に本人にお伺い立てて、本人の要望通りに仕様確定した。
メール文化の企業ではなくチャットでやり取りしていて、情報の取り漏れはしにくい。基本は案件の確定事項のみを流すため。
更に追記:
前からわかってたはいたけれど、意見なんかより暴言ばかりなんだよね。
言ってしまえば「社会人としてありえない」も暴言だけど、それを責めるレスも暴言で、暴言を暴言で責められてる構図は結構面白いです。
現実世界での暴言は許さず、ネットだと事実確認せず暴言ができてしまう方、興味深いです。実際にお会いしたら「いい人」なんですかね?そのストレスがここで発散できているなら、何よりです。
例えばネット上でLGBT擁護のためのポリコレ棒を振り回しているヤツがいるとする。
そいつがもし過去ツイッターなどで、「不細工男死ね」とか「萌え豚」みたいな単語で男叩きしていたら。
当然過去の発言を蒸し返されて、お前に正義を振りかざす資格があるのかと批判される。
誰とは言わないが、過去には元職場のセクハラを告発しておきながら、自分はネットで童貞叩きをしていた最低なヤツもいた。
安易にポリコレ棒を振り回したりすると、簡単に自分にブーメランとなって返ってくる。
今ラノベの表紙がやり玉に挙がっているけど、BLにも飛び火することを理解していない。
BLはラノベと違ってゾーニングされている、という批判が来るかもしれないが、それは大きな間違い。
書店にBLコーナーが設置されているわけでもないし、18禁ステッカーが貼っていない商品も多い。
「女は男と違って社会的弱者だから、女が男を性的消費するのはいいのだ」という失笑モノの擁護をする与太郎もいるけど、全世界に恥をさらしていることに気が付いているのか。
『COMIC LO』『COMIC快楽天』『COMIC快楽天ビースト』『コミックメガストアα』『ANGEL CLUB』『BugBug (バグバグ)』『COMIC失楽天』『COMIC HOT MILK (ホットミルク)』『COMIC 夢幻転生』『COMIC阿吽』『COMIC華漫』『COMIC真激』『MEN’S GOLD (メンズゴールド)』『TECH GIAN(テックジャイアン)』『アクション・ピザッツ』『アクションピザッツDX』『ゲッチュ』『コミックアンリアル』『ペンギンクラブ』『ペンギンクラブ山賊版』『まんがシャワー』『メガストア』『ヤングコミックチェリー』『人妻本当にあった Hな話』『二次元ドリームマガジン』『魔翔』『漫画ボン』『漫画ローレンス』『comicキャンドール』『Comicバズーカ』『G-type(ジータイプ)』『Men’s Young(メンズヤング)』『PUSH!!』『アクションピザッツスペシャル』『コミック戦国無頼』『ドキッ!』『ドキュメント実録 ! 人妻姦熟コミック』『愛の体験スペシャルデラックス』『増刊 コミックメイト』
昔ながらの劇画誌っぽい物を除いたオタ向けだけで30誌以上ある。雑誌コードではなくアンソロ形式なども含めれば、さらに膨大な数になるだろう。
30年以上オタクをやってるじじいの昔話をすると、1990年代当時はここまで多くなかったはずだ。1980年代はもっと少なく、ことオタ向けとなると『レモンピープル』とか、同時に10誌もなかった(よく休刊して入れかわった)
そんな80年代当時のオタは『レモンピープル』がコンビニで売られる事態なんて考えてもなかったろうし、そうなって欲しいと希望してたとも思えない。
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1990年ごろになるとオタ向けエロ漫画誌も数が増えてコンビニでも売られるようになり、目立つようになって、遊人だの山本直樹の作品がやり玉に挙がるようになった。
このころから「ここでエロ漫画規制を容認すれば、日本は表現の自由がない言論弾圧国家になるぞ!!」と力説する者は多かった、今はなき米沢嘉博(初代コミックマーケット主催)とか。当時からその手の連中は、自分らを強権力に対するレジスタンスに見立てて自己陶酔してるような反体制きどり臭が鼻についたものだった。
しかしそれから約30年、本当に日本は表現の自由がない言論弾圧国家になったの? いつまで経っても、朝日新聞と産経新聞どっちも廃刊させられてないじゃん(ネット上で一個人が別の一個人の発言に噛みつくことは「弾圧」ではないですよ)
当時と今の変化と言えば成年コミックマークが導入されて、「建前上」漫画にも18禁が導入されたぐらいじゃね。18禁コードは昔から映画にもビデオにもあった、漫画にも導入された一点で「言論弾圧時代の始まり」と言うのは論理の飛躍としか思えない。
成年コミックマークの導入直後は、エロ漫画業界縮小を本気で恐れる者は多かったけど、結局そんなことは起きなかったのは冒頭のリストの通り。エロ漫画誌が都の条例とかに引っかかって休刊したが、同じ編集部が新雑誌を創刊(ようは誌名変更)して、問題視された作品が平然と連載を続けたケースもめずらしくない。
そういや1980年代当時は、メロンブックスやとらあなみたいに「市井の個人が作ったエロ同人誌を町中で買える書店」もなかった。イベント行くか雑誌の通販欄に頼るしかなかった。この点でも今のほうがよほどいい時代になったもんだと思う。
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表現の中身はどうか? 1990年代以降、実写ヌードじゃ陰毛がはっきり見える写真集がOKになった、この点なんかむしろ表現規制が解除されてるじゃん。
80年代当時のオタ向けエロ漫画は今よりずっと修正がきびしく、男女とも股間は広範囲にわたってべったり黒塗りでまったく何が描かれているのかわからん場合が少なくなかった。そもそも性器を精密に描くような絵柄も少なくなかった。
ところが、現在流通しているエロ漫画誌を見れば、ちんちんもおまんまんもリアルに描いたうえで、うっすらスクリーントーンを貼っただけという場合が平然とごろごろある。ジャンルの幅も、ロリ専門誌、ショタ専門誌、ファンタジー系専門とかずいぶん広がった。
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袋だたきを承知で書くが、表現規制反対派は、この30年ずっと「狼が来た」少年にしか見えない。じじいの実感としては、1980年代当時よりむしろ今のほうがずっとエロ漫画誌の刊行点数も増え、エロ表現はオープンになった気がしてならんのだ。
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つい先日も「ラノベの表紙」のエロ表現が問題になったが、叩いてる奴はほとんど、政治家でも権力者でもない市井のブロガー風情じゃないの。よほど政府与党の大臣が言い出せば実際に規制される可能性は高いだろうが、表現規制を言い立てるのは一部の左翼フェミニストだけで、国民の大多数が支持する長期政権の保守自民党はオタクの味方なんだろ?
要するに「エロ漫画表現規制は言論弾圧の危機だ!!」って騒いでる奴は、「今すぐ日本は中国みたいな左翼独裁国家になる!!」と言ってるのと同じようにしか思えない。そんなもん、まったくもって現実味が感じられないのだが。
戦後1980年代まで続いた冷戦時代、右派は何十年も「今すぐソ連のアカが攻めてくる攻めてくる!!」と言い続け、ついにその日は来なかった。左派は「今すぐ軍国主義復活だ!!」と言い続け、ついにその日は来なかった。冷戦体制崩壊後、右派は「中国経済崩壊」と言い続けてそろそろ30年になる……この手の予言が当たったことって何回あったっけ?
今日、都内のそれなりにデカい本屋で新刊漫画コーナーをチェックしてて思ったんだけど
漫画だとエロやBLコーナー以外では全然見かけなかったんだけど、自分の気のせいか?
(もちろん両者とも例外はあるけど)
一般漫画みたく肌色率を抑えるか、いっそエロい表紙のは内容を問わず
エロコーナーの方に区分すりゃ今回のような事故(?)は避けられたんじゃないかなー。
エロコーナーにわざわざ来て傷つく子供はさすがに自己責任だと思うし。
まぁ、それを
(ゾーニングしても)子供が間違って足を踏み込むかもしれないじゃないか!とか
今思い付いたんだが、漫画とライトノベルでは面積が違うから、表現に差異が出ざるを得ないのかな。
お色気キャラをどーんとかいうの以外のアピールの工夫はできないもんかね。
今回のエロ表紙の件。
もちろんフェミの皆様は、表層的な絵柄や露出だけを見て、安易に拒否反応を示しているのではない。
イラストに描かれたキャラクターの本質、および、そこに反映された作者の意図そのものを、深い洞察によって見抜いたうえで否定しているのである。
ということを理解した上で、問題とされた『境界線上のホライゾンXI(中)』の表紙を飾る葵・喜美というキャラクターについて見てみよう。
「喜美には皆、頭上がらないんです。」
容姿もスタイルも名前さえも自分にとっては「飾り」として服などと同一の存在と見ており、その認識故に蜻蛉切の割断能力が通じなかったこともある。
「私は、負けない女が好きよ」
「負けない男も好き」
「負けない私が最高に素敵」
「高嶺の花は、そこに至れる者にしか姿を拝ませないわ。そしてそれを枯らさず持ち帰る事なんて出来やしない。だから高嶺の花は孤高に咲き続け、その山の"不可侵"であり続け、高き場所に至れる者達の共通崇拝となるの」
境ホラ10巻表紙の賢姉は、自他共に認めるエロい女だが、身持ちは堅く、トップアスリートなみの研鑽をして芸人≒巫女として作中トップクラスの格を保ち続けている、という見た目と中身の落差が肝なので、エロい見た目なことは必要なんだろうけど、口絵とか挿し絵でやってほしい気持ちは、ありますよ!— ろきお (@ro_ki_) 2018年9月12日
賢姉様(例のイラストのお姉さん)、「芸能神ウズメの寵愛を受けている」といる設定だから、作中的にはエロス担当なわけだけど、個人的には「エロい」とはあんまり… #自分の体に自信があって優しさと厳しさを併せ持った女性カッコいいなみたいな敬意寄りの感想に— ヤヤネヒロコ⚡️ (@chat_le_fou) 2018年9月13日
ナーガが「読んだ上のキャラクター性」でエロくない認定されるんなら賢姉だって読んだ上で……いやエロかな……
神様の加護を得るために自分がもっとも美しい状態になるようそれこそ血のにじむ努力に努力してるキャラだけどエロ系とダンス系の加護だもんな…— ワルノリ (@agseaneins) 2018年9月13日
今回賢姉がやり玉にあがった一連の流れってある意味何か象徴してるよねーって思ったのは。賢姉はそもそも性的消費の枠に当てはまるタマじゃなくて、自分が思う理想の女を自ら体現することそのものが神様への奉納ってキャラ付けなんだけど。— 華 (@OSAKA2ji) 2018年9月12日
でもま、こういうキャラが「女性を支配したいという男性の願望が反映されている」として糾弾されてるんだからしょうがないわなー。
新しいシリーズほどラノベの表紙はおとなしい傾向にあると思う。
「女性の商品化」というテーマでは、AVの女優企画単発みたいな表紙ばっかだった2000年代のほうがよっぽどひどかった。
やり玉にあがっている境ホラとかアクセルワールドなんかは2000年代スタートの長寿シリーズであり、当時の風潮が色濃く残ってると見たほうが正しいだろう。
多分、2000年代は絵師をエロゲ畑やエロマンガ畑から登用していたのに対し、今の方が幅広い絵柄の絵師をpixivなどから起用できるようになったからではないかと思う。
いろんな話題を見て思うのだが、ネット界の人、「最近のライトノベル」の認識が2010年ぐらいで止まってる人が多すぎるような気がする。
だから認知のゆがみでぶれる内容を根拠にしないほうがいいよって話。
元増田>①ananはエロ本だからコンビニから消すべきではないですかねぇ……と皮肉る男が湧く
現状、何かと理由をつけて「BLは性的でない」って主張する勢力がいる以上、争いはなくならないだろうね
というか、「性的」って何?
だから認知のゆがみでぶれる内容を根拠にしないほうがいいよって話。
元増田>①ananはエロ本だからコンビニから消すべきではないですかねぇ……と皮肉る男が湧く
ざっくりと思ったこと書いてくんで読みたくない人は読まないでね。
できればデレマスに関わってる多くの人に見て欲しいけど、匿名でこんなところでセコセコやってる時点でアレ。
単刀直入に言うとタイトルの件に関して、自分は反対なのです。メリットがあるからやってることなんだろうけど、デメリットが多い。
モバマスはともかくとして、デレステで特に顕著ですよね。SSR衣装とか、映り込みとか、最近追加されたデレぽとか。根本から言ってしまうとイベントもそれに当たることがままありますよね。
他にもいっぱいあるんですけど、あんまり色々出すと「不人気アイドル担当Pの嫉妬」とか「金にならないことに力入れるわけ無いだろ」とかいうこの記事の趣旨を理解してない意見がデレステ公式アカウントにBBMYBABY送ってるような人たちから来そうなんで割愛。
で、なんでこれをよく思ってないのか、って話なんだけど。
いろーんなアイドルとメジャーなユニットやらCPがあるアイドルなら大丈夫なんだろうけどそうじゃないアイドルにとってこれって活動の幅が狭まるんだよね(結局不人気アイドル担当Pの嫉妬って言われそう。いやそれはそれで事実なんだけど)。
例えばですよ。典型的だから説明しやすいって理由でやり玉にあげて申し訳ないんだけど的場梨沙の担当Pじゃない人に「梨沙のユニットといえば?」って言ったら多分99割位の人からは「ビートシューター」って帰ってくるでしょ?最近はU149流行ってるし、まあももぺあべりーあたりも出てくるかも知れないけど。
この二人なんだけど、まあ特にデレステにおいてプッシュがすごい。キャラバンでセットにされたり、声なしだけどSSRに映り込んだり、誇張なしにデレぽで出てくる度この二人で絡んでたり。あと漫画版U149でもやたら絡んでるよね。
まずひとつ目。この二人って他にも魅力的なユニットやらがいっぱいあるんですよ。なのに担当外の人からはあまりにもBSの印象が強くてぱっとそれしか出てこないのがもったいないんですよね。ニューウェーブとかもそうじゃない?担当Pの宣伝不足って言われたらそれまでだけどみんながみんなそんな拡散力持ってるわけでもないし、結局一番大きい供給元は公式なんですね。
ふたつ目。特にBSで顕著なんだけど、ユニット内で明らかに人気やゲーム内の待遇に差がある場合、片方がもう片方のオマケ扱いされちゃう場合が出てくるんですよね。はっきりとは言わなくても内心そう思ってる人って結構いるはず。ぶっちゃけて言うと今梨沙に声ついても大多数の人が「晴のオマケで声がついた」って考えると思うよ。
誤解のないように言っておくと、自分は梨沙のことが好きだし別にBSそのものを批判したいわけでもないからね。
みっつ目。アイドルの活動の幅が狭まる。先にも記述してるしひとつ目に挙げたものに近いんだけど、まあ一番言いたいのはコレ。これの例はBSから離れるんだけど、例えばりんみおの話をしたり二次創作したりしてる人がいたとしましょう。そこに平然と「でもうづりんの方がいいですよね!」とか「ここに卯月ちゃん入るとさらに最高」とか言ってくる人、いるんですよ。自分は現場を見た。別に直接言う訳じゃなくても、RT後のコメントとかでそう言ってる人がいたりして。これ腐女子の世界だったら殺されてますよ、多分。
ちょっとわかりにくくなっちゃったんですけど、つまり「あんまりにも強いユニット・CPが一つあるとその他のユニットやCPが霞みやすくなるよね」ってお話。この例だとちょっと記事のタイトルに見合わないんだけど、まあわかりやすい例を挙げただけなのでBSとかでも似たようなことはありますあります。
あとアレね、ユニット単位の衣装出すのぶっちゃけ良く思ってないです。ニューウェーブだって各アイドルの知名度的に考えるとニュージェネのそれとは意味合いが全然違ってくるし、茜ちんのポジパ衣装もちょっと「?」ってなった部分はあるし、ましてや響子ちゃんに関しては恒常2周目でやることか?って思ってるし。恒常2周目に関してどうなのよって話はまた別のお話として。ただユニット衣装ならドレショでやってくれとは思う。
重ねて言うんだけど少なくともこの記事内で名前挙げたアイドルに対して嫌いとかそういう感情はないです。運営のやり方に対して"個人的な"愚痴を吐き出したかっただけなので。
あ、「運営に直接言え」とか思った人がいるかも知れないけど、言ってます。メール送ってます。ちゃんと読んでるかはともかく、まあ一応内容に沿った返信は遅くても翌日あたりには届くんで是非みんなも送ってみるといいと思います。Twitterにクソみたいなリプ叩きつけるよりは有意義だと思いますよ。
それでは。
東京医大の件(「東京医大の女子減点問題について、いち小児科医が思うこと」https://anond.hatelabo.jp/20180802123936 の件)を受けた、いち女医の感情的なボヤキだ。
性同一性障害というわけではなくて、「女になんて生まれるんじゃなかった」という感覚である。
私は女子校で育った。しかしながら私は女子同士の友人関係になかなか馴染めなかった。体育が苦手で、よくキョドってる本の虫。それが私だった。それはもう見事に学校から浮いていたし、いじめみたいなものを受けたこともあった。どう考えても自分はalienだった。
うっかり成績が良かったこともあって、なんとなく医学部を目指した。生物学でもよかったんだけど、なぜか医学をやろうと思った。
私にとって人間は複雑怪奇なものであって、その複雑怪奇なものについて知りたいっていう動機もあったのだと思う。
私が入学した大学には、自大学の女子学生が入れないサークルというのが存在した。よくわからなかったが、まあそんなもんかと思ってあまり気にしなかった。
私は医学部の部活に入った。そもそも女子が入れる医学部の部活というのもかなり少なかったように思う。プレイヤーが男子しかいない部活には、しかし、大量の女子マネがいた。概ね女子大の学生さんらしい。
私は、「女に生まれるんじゃなかった」という感覚を押し殺していた。女であることで扱われ方が違うことはあまりにも多くて、気にしていたら心が持たないから。
先輩たちからは、「君たちの学年には女子が多いね」とよく言われた。そんなに気にすることか、と思っていた。
医療面接の練習で、同級生から「顔が怖いよ、女医さんにはもっと笑顔でいてほしいと僕は思うなあ」と言われた。
学部の偉い人と接していて、悪意なく「男子にももっと頑張ってもらわないとなあ」と言われた。
そんなことはたくさんあったし、私は作り笑顔が少しうまくなった。
そんな中でも、男女共同参画を考えよう、という動きはあった。でも、それもとても息苦しかった。
ワーク・ライフ・バランスについてとか、女性医師のキャリアを考えるとか、そういう会はたくさんある。学会の学術集会でもだいたいそういうセッションはあるだろう。
そこでは、「子育てと仕事を両立した」だとか、「仕事が好きでバリバリやってます」とか、そういう成功者たちが講演をする。その中での頻出フレーズは、「職場の理解のおかげでやってこれた」である。
大学を出てしばらく経った。
私は今、あるマイナー科の医師として働いている。「女医が行きがち」というやり玉に上がりがちな科だ。職場の理解っていうやつも、かなり大きい職場だと思う。この時間(15時30分くらい)に仕事が一段落する、そんな科だ。私としては、自分にとって一番おもしろい分野を選んだつもりだ。でも、たぶん、「マイナー科に行きやがって、これだから女医は」って言う人はいるだろう。
私は今のところ、子供を産むつもりはない。子供は私にとって複雑怪奇なものであって、それを人間に育てるということをできる自信がないから。たぶん、「少子化に拍車をかけやがって、これだから女医は」って言う人はいるだろう。
もし将来、やっぱり複雑怪奇なものはおもしろいな、という心境にでもなって、子供を産んだとしたら、たぶん、「出産&子育てで離職しやがって、これだから女医は」って言う人はいるだろう。
どう転んでも非難されるなら、私はどうすればいいんだろう。非難され続けることに耐えられるほど、私は強くない。
昔は、女であることは自分の人生には関係ないと思っていた。でも実際は違うみたいだ。
女になんて生まれるんじゃなかった。