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はてなキーワード: ラストシーンとは

2023-05-29

惡の華、プンプン、オナマス青春ジュブナイルが大好き。

青春が終わっても、何を成し得ずとも人生は続く。

凡庸でも惨めでもカッコ悪くても、自意識と折り合いをつけ人は生きていかなければいけない…

みたいな。

中高生だかの頃、まさに当事者だった時にも読んだけど、当時はあんまりテーマ理解してなかった。

なんか変態的でショッキング作品くらいに思ってて、そういうのに惹きつけられる年頃だから読んでたって感じ。

まあ青春当事者青春について言及する大人を非常にウザく感じるものだし、そういうもんだと思う。

若さ大事しろよ~と語る大人への死ねカスという思いは今でもよく覚えてる。

何を描いてるかをはっきりと意識したのは20前後になってからだった。

でも10代の頃も、ジュブナイルだの自意識だの定型的なワードに頼らず、肌感覚で描かんとするものに接近してたような気もする。

読んだ後の諦観や爽やかさの入り混じったような感情や、心の中の大事な部分を突っつかれたような感覚はまだギリギリ覚えてる。

この手の作品ってどれもこれも「自意識の殻を破り、凡庸さを受け入れて生きていく」みたいな似たり寄ったりの着地点になってしまってなんかなあって思う。

もちろんその結論大正義って訳じゃなくて、物語の示す過程がその平凡な結論に納得や実感を持たせる所に意義があるんだけど。

それでもたまには違うゴールがあったっていいじゃんねって思う。

スーパーサクセスストーリーもいいけど、それは思春期自意識というテーマからちょっとズレる。

普通に、かっこ悪く生きていくなんて嫌だが?自意識と向き合うのを諦めて、生活凡庸さに屈するのは全くかっこよくないが?

美しく生きられず、美しく死ぬ事もできず、死んでないだけの人間自己弁護だが?

でもこの鬱屈をぶつける先とかそのための才能とかは特にいから、枯れかけた若さを大切に抱きしめながら美しく死ぬが?

つって首吊るなり飛び降りるなりする話があったっていいと思う。いや探せばあるのかもしれんけど。

そういうキャラクターがいたとして、せいぜい作品の芯になる部分と対比的に置かれるような扱いになってそうな気がする。

ネット小説サイトにそういうの書いたらふつうにんげん達に独りよがりだの厨二病だの拗らせてるだの、ボロクソに言われそう。

そもそもまれなさそう。

まあ実際私も然るべき時期に自意識と向き合い、ある程度の折り合いはつけたんですけど。

ただ、中年危機どころか23にして「ええんか?」という気持ちが沸々と湧いている。

ニーチェやらハイデガーやらが語るような価値あるサムシングを、たった一度の人生で得ようとしなくてええんか?

今際の際に後悔が過るのは怖くないか?って。

フィクションみたいな出来事でもなければ、自意識は爽やかにハイヨナラと決別できるものではないっぽい。

押さえつけるために、これでいいんだと思えるような、強い納得という重しが必要になる。

これは邪推だけど、思春期延長戦やってる人間をやたら嫌う人もまた、胸の奥に未消化なそれを抱えてるんじゃないかなって思う。

何かしらの納得という重しもなく雰囲気ふつうにんげんをやってるからこそ、同族嫌悪的な苛立ちを感じるのかなって。

まあそれはともかく、ふつうに生きるには自意識を抑えるための重しが要る。

例えば結婚するなり家庭を持つなりして他者への愛、他者からの愛というありきたりながら固有の充足を得て、人生の指針とする。

これはジュブナイル作品主人公の多くが採用していますね。勇気を出して積極的に人と関わればそこに人生リアリティがありましたと。

あるいは、賃金労働に心をすり減らして抽象的な思考をする余裕などなくなってしまうか。現実にはこれも結構あるのかも。

私は青春作品眺めてニチャニチャするフェーズ愛着を感じてるし、この居心地の良さにもっと浸ってたい。

このまま40,50になったらもう妖怪になってしまうな。

そういう人らを別にキツいとも思わんけど、ふつうにんげんに擬態する身としてはキツイと言っておかなければならない。

それが社会性ってもんなので。

なんてことをあれこれ考えていた折、『桐島、部活やめるってよ』を観た。

ラストシーン映画部の底辺オタク神木隆之介イケてるグループ東出昌大の会話がとても良かった。

8mmカメラについて触れた東出に、オタク特有早口で嬉しそうに説明する神木

カメラを向けてインタビューする東出に「将来はプロですか?」と訊かれ、少し表情を変える神木

予算撮影場所もロクにない。8mmカメラで撮るのは手作り感満載の不出来なゾンビ映画

きっとプロになんてとてもなれない。でも、時々「憧れ」と接近している気持ちになれる。

フィルムは手に入らない、現像は面倒、画は汚い8mmフィルムにも、ビデオにはない味があるはずだと信じながら映画を撮る。

「生きるとは…」とまではっきりはしなくとも漠然とそんな悩みを抱えてた東出は、そのやりとりで涙を浮かべる。

素敵な作品だなと思いました。

言ったら自己満足趣味な訳だけど、それを心から愛せるのなら人生の芯に成り得るはず。

それは10代の頃の自分が辿り着いた結論と丸っきり同じだった。

思春期自意識は、自分の内なるものを形にしてみたい気持ちにさせる。

あるいは、なにかくりえーてぃぶな事でチヤホヤされたいという程度のものかもしれない。

でも誰もが才能がある訳じゃない。どこかで折り合いをつけなければ。

だったら自己満足でもいい。心から愛せるものなら、それはきっと確かな納得になるはず。そういう折り合いの付け方もある。

古今東西、陰気ボーイズはそういう結論に辿り着くものなのかもしれない。

でも『桐島~』の神木隆之介と違い私の「好き」は漠然としたもので、自意識を抑える重しとしては軽かったっぽい。

もっと真摯カルチャーを愛したい。

ほどほどにふつうにんげんをやりつつ、奥底では変態でありたいねクソムシでなく。

まあホントは今でも全然草野マサムネ志村正彦みたいに思春期イノセンスを卓越した言葉選びで紡ぎたいし、ついでにチヤホヤされてえんだけどなァ~

2023-05-27

リアルな喋り方の「君の名は」が見てえんだよな

タキくんとかさあ、いくら中学生っつっても、電車ん中で話しかけてきた知らない人に「お前だれ?」とは言わねえでしょ

えっすみません、どなたですか?くらいになるじゃん

ラストシーンなんかもさ、君の名前は、じゃねえじゃん

「あー、すみません、なんかあ、どっかで会ったことなかったですっけ?急にごめんなさいね

このくらいじゃん初対面の社会人挨拶ってさあ

あいつら全然アーとかすみませんとか言わねえじゃん

まあ言ってたら実際すげー不快なんだろうとは思うよ 逆にそんなリアリティいらねーよ!ってなるのは目に見えている

しかし、こう、バランスとして、フィクションに寄りすぎてる気がすんだよなあ

全体としてはわりとそんな、全セリフ大袈裟ダメダメってことはなく、むしろ結構自然さを意識してる感じがするからこそ、要所要所の決めゼリフ的なところで、人間って通常こんな喋り方はしませェん!となってしま

すみません、どこかで会ったことなかったですか?よかったらお名前をーーー くらいでいいじゃん

君の……名前は?

じゃねーんだよ

まず君って言わないって

いや俺は実際言うけど、それはけっこう親しい友達かに対してであり、初対面の相手にはぜってえー言いません

そこなんだよな

セリフリアリティラインがビミョーだから嫌なんだ

常に語尾にピョンとか付けてたら逆にもうなんでも許せる

リアル感出しつつときどき芝居がかるから許せない

2023-05-25

3時間超える映画トイレ休憩入れろや!!

ブルブル震えておしっこ漏らしそうになりながら、ラストシーンをドア付近で観てるオッチャンが可哀想やないか

2023-04-11

ニュシパラで泣ける理由が未だにわからない

オタクがお手製MAD分けてくれた話だよね?

なんであれでボロボロ泣いてしまうんだろう。

たとえば親戚のおじちゃんが「実はな……円盤では湯気が消えるんじゃ……」と言って湯気が消えているシーンを集めた動画を作ってくれたとして、それを譲られてもリアクションに困ると思うんだよな。

それも自分が中高年になってから今更になって譲られても「そもそも画質が古すぎるぜ……」って呆然とするぐらいしか出来ないと思う。

そもそも再生する機械がないのかもな。

そう考えるとニュー・シネマ・パラダイスの奥に眠っていたフィルムってのはなかなか持ちの良い骨董品だ。

ふと大学サークル仲間に「あのゲームだけどさ、バイナリをこういじるとモザイクが消えるんだぜ?」と教わった記憶が蘇ってきた。

今の時代でも海外経由でモザイク無し版を引っ張ってくるとかがあるが、昔は国内ソフトでもソフトウェア上で重ねてあるモザイクを割りと簡単に剥がすことができることがあった。

なんつうかカウンターカルチャーの意地ってのを感じる話だよな。

だってそもそもモザイクがついてる絵を納品すればいいのに、モザイクがついてない絵を納品してからからモザを被せてるんだから

知識のあるやつには剥がす権利があるって話じゃね―かよそれはもう。

昔のインターネットにあった「知識がある奴はあらゆる無法の権利を手にする」っていうサイバーパンクを拗らせた世界観の欠片ってのを感じるぜ。

んでまあ実際にモザを剥がしてみたが、あったほうがエロかったな。

未知こそが人を惹きつけるんだよ。

ニュパのラストシーンキスキスキッスキッスッスしてるだけの映像別にエロくはねえけど何故か泣けるのも、その何故か泣けること自体が泣けるのかも知れねえな。

画面上に自動で広がる全自動的なモザイク装置にはロマンを増幅する力がある。

規制したことエロ神秘が宿るんだよな。

ニュパはエロゲだったんだよ。

謎が解けたようだね。

2023-03-29

シン・仮面ライダーストーリーが腑に落ちないので中二妄想した

<緒戦>

都市に夕暮れが落ちる、風もなく穏やかで、待ちゆく人々は皆一様に笑顔で街を歩いている。人々の顔や体にところどころ羽虫が這いまわっているが誰も気にしていない。同じ街の商店街を一人の男が血相を変えて走っていく。クモオーグが後ろ手を組みながら歩いて追いかけている。異様な光景だが人々は気にもかけず談笑を続けている。まるで視界に入っていないような素振りだ。「あなたは選ばれた個体なのですよ」とクモオーグが呼びかけるが男は聞こうとしない、そのうちに壁際に追い詰められ、クモオーグはゆっくりと男に近寄ると首を追って殺す。「Be Happy」とクモオーグは呟く。

「ブウン」という機械の電源が切れたような音がした後、夕暮れの町並みは徐々に暗転する。周囲の街並みがモザイク状に散らばり、やがてその裏から廃墟のような建物露出する。注意深く見ると小さな昆虫型の機械廃墟に張り付くことで街並みを再現していたようだ。クモオーグが呟く。「サーバーが落ちたのか…?まさか…?」、すると遠くの暗がりにバイクが停車し、乗っていた男が下りヘルメットかぶったままゆっくりと近づいてくる。ぼおっとピンク色の複眼が浮かび上がる。「お前は・・・!」クモオーグが憤る。「バッターオーグ!・・・完成していたのか!」「違う」男が言う。

仮面ライダー」「今からそう名乗らせてもらう」男は両手を左斜め上に掲げポーズをする(ここでタイトルが出る)

「またやってる・・・双眼鏡ポーズを決める仮面ライダーの姿を覗くルリ子、ため息をついてPCを開き索敵を開始する。

「裏切者に死を。殺せ!」クモオーグが叫ぶと、Shockerのマスクが張り付いた市民がぞろぞろと集まりクモオーグの横に一列をなす。次のカットでは全員がマシンガン拳銃を所持した、黒スーツ戦闘員の姿に変わり、仮面ライダー銃口を向ける。「この世界から武器存在は抹消したはずでは?」ルリ子が遠くのビル屋上から双眼鏡越しに呟くと、クモオーグがその声を聞き取り双眼鏡スコープを見据えながら言い返す「緑川ルリ子…あなた黒幕ですね。我々は用意周到なのですよ。バッタオーグの次に殺すのは貴様だ」

武器を構える戦闘員を前にした仮面ライダー戦闘員を前に威嚇するように大きく両腕を広げた後、真下に一気に手を下ろす。すると強烈な突風戦闘員の頭上から足下にかけて吹きおろし携帯していた重火器が全て地面に叩き落とされる。「その力は!?」とクモオーグが叫ぶと、仮面ライダーは右ひじをぐっと引き「ライダー・・・・!」「パンチ!」と叫ぶ。右ストレートと共に強烈な突風が吹き、戦闘員たちは吹き飛び、壁にぶつかって血しぶきを上げ全員が死滅クモオーグは自ら足に吐いた糸により風圧に耐えている。クモオーグは感嘆の声を上げる「プラーナの風力への転用…?その逆か?」「オーグメンテーション技術の新たな進化ではないか?私にもその力を!」クモオーグが糸を吐きかけると、一旦しゃがみこんだ仮面ライダーはそのまま垂直に跳躍して糸を躱し15mの高さに飛び上がる。

ライダーキック!」その掛け声で空中に飛んだ仮面ライダーの背面から爆風が起き、クモオーグ目掛けて蹴りこむ態勢のままミサイルのように空を切る。慌てて糸を吐いて飛び上がったクモオーグであったが、仮面ライダーの足は彼の体を捉え、そのまま地面に着弾して血しぶきが上がり、クモオーグは絶命する。直後、クモオーグの死骸を見下ろし、本郷猛マスク外してその死骸を見つめる。

「ひどいわね」近づいてきたルリ子がクモオーグの死骸を一瞥して言う。「死んでも泡にならない」と本郷が問うと、ルリ子はあきれたような顔で言う「このエリアの町の擬態が解けたのよ。死体死体のまま、いずれ野犬に食われバクテリアに溶かされる、これが生命本来の姿なの」本郷呆然としながら言う「人を殺した…だけど…全く躊躇いを感じなかった」「ところであれ何なの?」「何が」「あのへんなポーズ」「あれは、体が自然と動いて…なんだか気合いが入るんだ」「プラーナをより有効に使うためのプラシーボ効果のようなものしらねゆっくり近づいて本郷首に赤いスカーフを巻く。「ヒーローの証。似合っているじゃない」「僕はどうすればいい」「気にすることないわ。あんなのただの害虫よ」立ちすくむ本郷

「次はハチオーグよ」


世界真相

人類地球温暖化による異常気象で、文明を維持することが出来ず絶滅の一途にあったのだが、外星人の力により、過酷環境に耐えうる昆虫の力を全ての人類に組み込むことで、人類判断能力を低下させ、昆虫ホログラム擬態した架空都市に人々をつなぎ止め、外星人の用意した管理システム(Shocker)を核に人類社会を再形成するに至っていた。尚、統制された人類共同体に属しているという強烈な多幸感を感じている。(※尚、外星人は超常の存在として存在しているため、あえて人類を救済した意図は描かない)

ほとんどの人類がそのシステムに飲み込まれたが、まれプラーナ保有量が多く洗脳を受け付けない個体が発生するため、そうした個体オーグメンテーション手術により強化された個体として生まれ変わり、Shockerのシステムエラーを防ぐ警備兵として存在することになる。

尚、人類の首脳がその権限を外星人に託す際、人類最後テクノロジーによって生まれた、外世界観測用ロボット「K」を仮初めの人類社会の行く末を見守る存在としてShockerに預けている。


真相を知った仮面ライダー

ルリ子の衝撃の告白絶望に打ちひしがれ言葉を無くす一文字自分が無く、何故戦うのかもわからず、どうしてもいいかからない本郷は泣き笑いのような顔を浮かべ、顔を見られたくないのでマスクを被る。


<最終決戦>

飼われた人類永遠幸福を与えることを決意した緑川イチロー本郷・一文字の最終決戦。一文字人類洗脳を説くことが本当に幸福なのかまだ迷っている。

「どうするつもりだ本郷」(一文字

大丈夫、僕の心と体が皆を取り戻すはずだ」(本郷

「いったい何を…」「奴を引き付けておいてくれ」と言うや否や、本郷サイクロン号に飛び乗り、イチローの有する巨大なスキャナ装置の光線を受ける。「本郷!」一文字が叫ぶ。本郷が一文字をまっすぐ見据えてかすかに笑う。途端に本郷の全身が泡となって消えてしまう。

直後、仮初めの人類社会異変が起こる。ショッカー戦闘員が「イー!」と叫んで平和な町を破壊し、人々は個々の生存を守るため、希望を求めて逃げまどう。仮初めの世界人類感情が戻ったかのようだ。「馬鹿な!本郷、いや仮面ライダー存在をShockerのプログラムに書き込んだのか!?」狼狽するイチロー、遠くで傍観する「K」に向かって叫ぶ「この事態人類の行く道ではない!想定外だ、プログラムひとつ前に戻せ、K!」Kが言う。「私はShockerを抜けたルリ子と本郷の姿を興味深いと思った。人は孤独で、自分感情がわからないほど矛盾していても幸せだと知った」「馬鹿な、ついに人類の究極の幸福見出したというのに!」「この寂しい世界を受け入れようイチロー

「そんな…馬鹿な…!」(イチロー

「そういうことかよ本郷勝手な奴だな」(一文字

Shockerのサーバーが異常値に耐え切れずヒートダウンする。最終決戦の空間もこれまでの戦闘に耐え切れず瓦解し全てが暗転する。



ラストシーン

「聞こえるか本郷

「ああ」

「生きていたんだな」

文字は新型のサイクロン号に乗り、廃墟と化した現実地球を疾駆する。

一方、再起動したShockerプログラムの中、仮初めの人類社会の中に怪人が現れ、仮面ライダー1号がサイクロン号に乗ってやってくる

人々はヒーロー存在を信じている。

「僕はこの世界で風を起こすよ、人々の平和のために」

「ああ、いい風だ、共に力を合わせてShockerを倒そう!」

つのバイクエンジン音が高まる

ジャーン!!


エンドロール

2023-03-16

ChatGTP作/パラレル走れメロスロールプレイング(なんか変)

太宰治走れメロスを、ロールプレイングゲーム形式で、書き直してほしい。条件としては、大まかなシーンごとに、主人公メロス本来選択するべき行動と、選択しない2~3の他の行動を選択肢として表示し、次のシーンへとつなぎ、最後ラストシーンへ繋いでいってください。各シーン400文字以内で描写をしてください。

【シーン1】

メロス王都に向かう道中で、道草を食っていた。そのとき、ある町人が声をかけてきた。「おい、そこの若い衆!この町はタイラント王の支配下にある。このままでは、お前も捕まるぞ」。このシーンでは、メロスはどうする?

選択肢】

1.「そうか、ありがとう。でも、自分は王の命令を守るために、王都へ行くつもりだ。」

2.「わかった、逃げよう。ありがとう、お前のおかげで命が助かったよ。」

3.「そうか、でも、この町はどうなるんだ?助けてくれ。」

【シーン2】

メロスは、王都に着いたが、既に日は暮れていた。宿屋に泊まり、翌日、王に謁見するための服装を買おうと思って、町を歩いていた。そのとき宿屋の主人が言った。「お前さん、気をつけろ。この町には泥棒がはびこっている。」このシーンでは、メロスはどうする?

選択肢】

1.「ありがとう、気をつけてみるよ。それじゃ、行ってくる。」

2.「心配ない、自分は強い。泥棒が来たら、やっつけてみせる。」

3.「それは困ったな。どうしたらいい?」

【シーン3】

メロスは、服装を買い、王城に向かった。しかし、王城の前で、王党派に捕まってしまった。メロスは、王を助けるために、自分が死んでも構わないと言う条件で、友人を助けるように頼まれた。このシーンでは、メロスはどうする?

選択肢】

1.「友人を助けるために、自分死ぬなんて、冗談じゃない。王党派のやり方は、許せない。」

2.「悩んだけど、自分は友人を助けることにする。」

3.「友人を助けるために、自分が死んでも構わないと言って、助けると約束した以上、自分はそれを守る。」

【シーン4】

メロスは友人を助けるために、自らの命を捧げた。しかし、友人が助かったことを知った王は、メロスが友人を救うために自らの命を犠牲したことに感動し、彼を許した。その後、メロスは王の信頼を得て、王国のために働くこととなった。彼は、王の指示の下、国民のために努力し、やがて国の平和繁栄を実現することに成功した。

選択肢】

このシーンには選択肢はありません。

ラストシーン

メロスは、自分が死んでも構わないと言って、友人を助けることを約束した。それは、ただ単に友人を助けるためだけではなく、王国のためでもあった。メロスの行動は、王の心を動かし、王国を救うことにつながった。彼の犠牲は、多くの人々に勇気を与え、彼らが自らの力で、自分たちの命と未来を守ることを決意させた。この物語は、メロスの行動によって、人々の心に希望を与えた物語である

2023-03-11

走れ!ChatGTPのRPGメロス

太宰治走れメロスを、ロールプレイングゲーム形式で、書き直してほしい。条件としては、大まかなシーンごとに、主人公メロス本来選択するべき行動と、選択しない2~3の他の行動を選択肢として表示し、次のシーンへとつなぎ、最後ラストシーンへ繋いでいってください。各シーン400文字以内で描写をしてください。

はい承知しました。それでは、太宰治の「走れメロス」をロールプレイングゲーム形式に書き直していきます

プロローグ

あなたシチリア田舎町に住む若者メロスです。最近、友人のセリノがタイラントによって死刑宣告を受けてしまいました。彼は罪を犯していないのに、なぜこんなことが起こったのでしょうか?あなたはセリノの無実を信じ、彼を救うために走り出します。

【シーン1】

あなたタイラントのもとに赴き、セリノを救うための嘆願をします。しかし、タイラントあなた嘲笑い、「セリノを救いたければ、自分の命を代わりに差し出すがいい」と言います

選択肢>

セリノを救うためなら、命を懸ける覚悟がある!」

「まだ諦めるわけにはいかない。他に方法はないか?」

タイラントあなたのやり方は正しくない。何とか話し合いを…」

【シーン2】

あなたタイラント言葉に立ち向かいセリノを救うために自分の命を賭ける覚悟を示します。すると、タイラントあなたに信頼を寄せ、自分が求める条件を伝えます。「明日日没までに、あなたがこの町を出て行くこと。その代わり、セリノの命を助ける」というものでした。

選択肢>

了解です。明日日没までに、この町を出ます。」

「それはできない。セリノを助けるために、他の方法を考えなければならない。」

タイラントあなた言葉は本当に信じられるのか?」

【シーン3】

あなたタイラント言葉を信じ、町を出ることを決めますしかし、道中であなたは「タイラント言葉を信じてよかったのか?」と自問自答していました。すると、ある男性が現れ、「セリノを救いたいなら、ここに隠れていなさい。私があなたを助けてやる」と言います

選択肢>

ありがとうござ

《なんか、途中で止まったんだけど。無料版だから?》

2023-02-18

BABYLON

日見に行って来た。

封切りから間もないのにもう上映回数が日に2回だけ。人気無いにも程がある。

映画CMにも出てきたパーティー馬鹿騒ぎから始まる。

トーキーが生まれる前、映画館がニコロデオンと呼ばれた時代業界の好況に浮かれる映画スター業界人を土台に、その時代イチのスターとしてブラッド・ピット演じるジャック、そのスターの座に駆け上がろうとする新星女優マーゴット・ロビー演じるネリーが登場する。でも本当の主役は気の優しいメキシコ移民青年マヌエル。彼ら3人と映画業界の移り変わりを軸に話は展開して行く。

映画の作りはララランド雰囲気踏襲しつつサイケドラッグセックス、そして暴力的なシーンと絵作りを加えた感じ。

騒音と静寂。光と影。栄華と失墜。堕落。退廃。二度と戻れない転換点。

映画音楽への溢れんばかりの愛情を描きつつ、嫌な面の描写が続くので見ていて結構辛い。これが3時間以上続く。

最後以下ネタバレ、3つ数えるぞ。

1つ、

2つ、

3つ。

ではネタバレの話。

最後は全員幸せは訪れない。ジャックトーキー時代の観客に受け入れられず自殺ネリー時代の波から溢れ落ち、這い上がろうとするも失敗続きで失踪挙句に死亡。心優しい青年マヌエルも愛するネリーを助けようと奮闘するも自らの身を滅ぼす事になり、遂にはギャングに命を狙われる。

最後のシーンはLAを命からガラ逃げ出したマヌエルが20年近く経った後に家族と訪れる場面。彼は家族と離れ、1人映画館へと足を運ぶ。スクリーンに映し出される歌と踊り。そこから過去から現在までの様々な映画のシーンが登場する。そして涙するマヌエル。光の三元色の激しい点滅(映画鑑賞前に「てんかんに注意」の説明必要なんじゃないの?これってほど)。そして終劇。

見終わっての感想としては「最後は何じゃこりゃ」。悪いとは言わない。人間模様の描写は悪く無い。業界の退廃具合もこうだったんだろう。でも最後への持って来かたとラストシーンサイケへの振り具合、酷すぎない?

地上波で流せる内容と尺じゃないのでTVで見る事は無いだろうけど、もう一度サブスクか何かで見るかと言われれば自分は見ない。一度でお腹いっぱい。

2023-01-28

あるゾンビ映画を探しています

タイトルが思い出せない。以下のヒントで作品を当ててほしい。

主人公達4人(男2人女2人)でゾンビから逃げ回って車で旅をするロードムービー

長身の男がナタかチェーンソーゾンビバッタバッタと切り倒すシーンあり。

ラストシーンでお札を媒介ゾンビウイルスが伝染していることが示される。(主人公ヒロインはお札に触ったのでアウト=バッドエンド)

ゾンビランドに似てるが違う作品

わかる人いないだろうか?

精神薬でラリってた時期に見た作品だし探しても見つからいか実在するのか疑問に思えてきた。

2023-01-19

anond:20230118100055

レディプレは素晴らしいよ。本当に面白かった。叫び出しそうになるくらい最高だった。

ラストシーンを除いてはな

あのオチで一億点が一気にマイナス一億点なんだよ……

2023-01-15

大怪獣のあとしまアマプラ☆1つ49%という衝撃

いや……まあ納得感はありますね。

減点部分が多くて加点部分がほとんどないので当然という気も。

とはいえIMDb4.5、平均☆2.2というのはかなりイカれた数値の低さがあり、基本的に「完全に見る価値なし」と同義なので言い過ぎな気もします。

というわけでちょっと整理してみます

大まかに減点部分を上げていくと

オチがつまらない

ギャグがつまらない

下品なだけであまりおしろくない

シュール風刺に徹しきれてない

辺りですかね。

加点部分については

オヤジギャグ好きな人面白い

・豪華俳優陣がくだらないことしてるだけで面白い人には面白い

・なんでもいいから色んなモノが馬鹿にされていれば楽しめる人には楽しい

って所かと。

正直言ってこの映画本来は加点部分になる所を自分で潰してる感じがするんですよ。

結局この映画でやりたかったのって「超常的な戦いの後始末を必死にやって結局企画倒れみたいに終わり続ける人間の力の小ささ」じゃないですか。

ギリギリまで頑張ってギリギリまで踏ん張ってピンチ連続をやっと人類が切り抜けたと思ったら、結局は超常的な力が全部解決したけどなんだったんだろう……っていうシュールさでしょう。

でも実際にはそこに徹することが出来ていなかったのが敗因だと思うんですよ。

特に不味かったなと思うのが、政治風刺の一環としてお馬鹿な政治家にお馬鹿なことを言わせて自分自分ギャグに笑わせたりしたことですかね。

これの何が駄目って、「人間人間なりに頑張ったはずなんだけどな……」っていうのが無くなっちゃう所です。

駄目な政治家がのさばっている駄目な日本っていうのをからかうっていうのは、一見すると一石二鳥で狙えそうなテーマなんですけど、それをやりすぎるとお互いに干渉しあって全部崩れてしまう。

もしも政治家がクソすぎて全部だめだって言うならもっと完全にダメダメな感じ、それこそサウスパークシンプソンズのようなレベルじゃないと

フィクションとしては面白くないでしょう。

そのレベルを実写でやってるのだと『26世紀青年原題:Idiocracy)』の「農作物ゲータレードをかけて何故飢饉が起きるのかを延々と人類は悩んでいる」辺りでしょうか。

別に観客は「今の日本政治家の駄目っぷりに皆で憤慨しようぜ」ってノリで来ているわけじゃないし、それをしたいなら「上辺だけは立派そうだけど実際には口先だけ」という感じでいかないと風刺にもなってないんじゃないかと。

そもそもそういう方向に舵を取らず、「人間人間なりに全力を尽くした上で一進一退を続けるが結局上手くいかない」をやるのなら、「ウ◯コ……そうか……水洗便所は臭くない」を真顔で言っていたときテンションでずっとやるべきでした。

実際、「銀杏匂い」を本人たちは完全に大真面目にやっていたパート結構面白かったなと皆感じていると思うんですよ。

こういった失敗は、なまじ有名俳優を使ったせいでテンションが上がってしまい、何となく思いついた「一流の人達に変なこと言わせたら面白くね?」の誘惑に負けた感じがあります

あとは何度も撮り直せるような「程よい規模の小ささ」も生み出せなかったのかなと。

そもそもの原因としては「監督脚本が同一人物」という権力の集中ですかね。

この映画問題は正直、「脚本の出来の悪さ。コンセプトを捉えきれてなさ」に一点集中していると言っていいでしょう。

やりたいことに対して台詞回しが微妙おかしく、「絶妙空気を作り出すことで内側から笑わせる」というスタンスなのに即物的おかしさを狙ったせいで自分からその空気を壊しに行っている所が多々あります

また、スタッフ監督に「これ面白くないよ」と言いにくい空気もあったんじゃないのかなとも感じます

最後に組み合わせれば面白くなると信じていたが、どう組み替えてもつまらなかったのではという気もしますが。

せめてラストシーンだけでもズッコケ感なり感動感なりを出せればよかったんでしょうが、そこで半端に両方狙いに行ったのは本当まずかったかなと。

最後のシーンをシュールに仕上げるなら「御武運を」のカットは確実に不要ですし、もしも感動に持っていきたいなら政治家達は無言で圧倒される形にした方がよかったでしょう。

ある意味最初から最後まで駄目な所が一貫していた映画とも言えるんですけどね。

この映画の何が駄目って、空想科学テンプレート日本政治家・中高年をどうやって小馬鹿にしていくかについて、「マジメな顔で馬鹿なことをする」をメインにした上で、「とにかく品を悪くする」をサブで使ったことだと思うんですよ。

結局そのせいで「ハイテンポに挟まるしょぼい下品ジョークのせいで、メインであるはずのシュールさが台無しになっていく」を永遠と観客は見せられることになってしまった。

もしも下品をとことん徹底して全てをひたすらくだらない話として描いていれば、そこに偶然シュールな真面目さが自然と加わったりしていい塩梅だったのかもなと。

映画って結局の所、コンセプトや空気世界観を観客に食わせるコンテンツなわけで、そこにおいて方向性を誤ったまま最初から最後まで行くと厳しいなとつくづく思わせる作品でした。

本当に「惜しかった」と思いますが、同時に「惜しかったで擁護できるのはポテンシャルだけであって、客に生焼けのモン食わせたら文句言われるのは当たり前だろ」とも感じてしまます

まあ……私も☆1か2か入れて終わりにしようかと思います

迷いますねー。

ブクマでも見てから決めますか。

2023-01-06

逆襲のシャアアムロシャアは何故決着がつかなかったのか

コミケ逆襲のシャア友の会を購入してから何度も読み返してるし、ずーっと逆襲のシャアについて考えてる。語りたいのに手に入れた人がまだそれほど多くなく通販でも今月末あたりに届き始めるみたいなので悶々している。

悶々としているだけなのももう堪えきれないのでここで吐き出してしまおうと思う。これから書く文章逆襲のシャア映画の内容と逆襲のシャア友の会の内容に踏み込むので嫌な人は引き返してね

逆襲のシャア大人になりきれなかったおっさん2人の物語

前提として逆襲のシャア大人になれなかったかった成熟できなかったおっさん2人が昔の戦争でつけられなかった決着をつけるための物語

アムロ父親の代わりを求めてる少女クェスをあしらうことしかできないし、シャアはそれをわかっていながら道具としてしか扱う事ができない。 

シャアは昔の戦争で死んだ恋人ララァいつまでも忘れることはできないし、自分母親になってくれるはずだったといつまでもウジウジしてる。アムロアムロで忘れたふりをして今でもララァを夢にまでみてしまう。

シャアララァを殺された恨みからアムロとの決着の為に戦争を仕掛けるし、対等な勝負をする為に軍事機密横流ししたりする。アムロはで道具として利用され敵となって立ちはだかったクェスを救いもしなければ正面から向き合おうともせず子供なんて相手にできるかと切って捨ててしまう。

そう彼らは大人になりきれなかったのだ、その大人になりきれなかった2人はあくまでも雌雄を決する事を2人とも望み、劇中では殴り合いの末にシャアの搭乗するサザビー脱出ポットが作動してアムロ勝利として一応の決着をしたように見える。いや本当に雌雄を決したのだろうか、結局、地球に落ちようとするアクシズアムロ1人では止めることはできなかったし、2人は情け無い言い争いをして映画物語としては終わる。長年このあまりスッキリしない結末にずーっと疑問に思っていた。

逆襲のシャア友の会富野庵野の対談から

そんなどうにも萎え切らない思いを抱えつつにいたのだが、コミケ伝説同人誌逆襲のシャア友の会の復刻本が先行発売されると聞き、年末に早速東京ビックサイトで手に入れてきて、読んでみると長年の疑問に富野庵野との対談にとんでもない解答があったのだ。具体的に引用すると

富野 だから、思い出す事があるのは『逆シャア』のラストシーンがああいう形になったのは(アムロに対して)「お前がもっとヒーローなら、もっとかっこよく終われたんだよね!」という不足感が少なくても僕にはある。

庵野 成る程!クリアになりました。

富野 「勝てなかったじゃないか!」って。

(逆襲のシャア友の会、p104、株式会社カラー2023年)

そう、アムロは勝っていなかったのだ、あの映画は2人は雌雄を決する為に対等に戦い、そして2人とも勝てなかった、大人になりきれなかった2人は決着つける事ができなかったストーリーなのだと長年の疑問が氷塊した。

あの2人にとって大人になりきれず決着をつけることができない、どちらも大人である事を示す事ができないのが、あの2人のストーリーの終わりなんだと、ストンッと胸のつかえがとれた。

逆襲のシャア友の会は本当にいい本

そんな長年の悩みも吹っ飛ぶような富野監督庵野監督対談を収録している他、押井守監督や幾原監督視点での逆襲のシャアが語られ、まだまだ語りきれない豪華ゲストインタビューを収録した逆襲のシャア友の会はとってもいい本です、年末からずっと読み返してるしずっと逆襲のシャアを考えてるし、逆襲のシャア正月に何回も見返しました。

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2022-12-30

[]12月29日

ご飯

朝:クラッカーチーズ。昼:ドリトス。夜:ウインナーニンジン大根茄子おでん。天かす梅干しうどん

調子

むきゅーはややー。じゅうれんきゅうーの3日目。

朝までゲームを遊んでクリアしたので感想書くぜ。

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

・はじめに

亡くなった父親からの奇妙な手紙を受け取ったこから恋愛SF歴史、バトルなどなどの様々な展開が繰り広げられる大作ADV

言わずと知れた名作中の名作で、本歌取り的な作品も数多いる。その中でも売れに売れたシュタインズゲートで有名なMAGES.がフルリメイクをしたニンテンドースイッチバージョンプレイした。

すごかった。

ものすごい大ボリュームな上に、恋愛ものSFもの歴史もの、バトルものなどなどジャンル根底から違う作風に変わっていくので、読んでて飽きない。

それでいて家族愛というわかりやすテーマが常にビシッと筋を通しているため、物語が散漫になっていないのがすごく良かった。

・A.D.M.Sが楽しい

物語の進捗と選択肢による分岐可視化したフローチャート

そこにセーブポイント配置(ゲームの進行で増加するが極めて少ない)の仕組みと、

物語の筋と一切関係のない独立したアイテムスロットが融合したゲームシステム

あるアイテムスロットを埋めた状態で、フローチャートを巻き戻すと、そのアイテムを持ち越してその場面を遊ぶことができる。

ヒロインAを攻略していくとあるアイテム必要で先に進めないので一旦セーブポイントを作り、別のヒロインBを攻略してそのアイテムを入手、そしてセーブポイントへ巻き戻るとそのアイテムが手元にあるのでヒロインAの物語が先に進み。

大体こんな感じのゲームプレイを繰り返していく。

クリアした今になってはこうやって端的に説明できるのだが、正直かなりの時間苦戦させられた。

というのも、ゲームシステム的にはそうかもしれないけど、物語的にはセーブポイントへの巻き戻りは肉体的移動というよりは精神的な移動だと解釈していた。

(作中、時系列では未来の肉体的痛みを、その加害者が加害を加える前に言及するくだりがいくつかあるが、これは洒落言い回し的なもの実体は伴っていないと僕は解釈していた)

そのため、セーブポイントロードした際にアイテムが持ち越せると言うのが全くピンと来ておらず、あくま主人公意識けが過去へ巻き戻るないしは未来へ進む以上、その主人公意識の中で立てられたフラグを持ち越して攻略するものと思い込んでいた。

恥ずかしながら、総プレイ時間30数時間中、最初の5〜6時間はその勘違いをしていた。

それに気づいてからは、アイテム入手ポイントの手前にセーブポイントを設置する癖を付けることで効率的プレイが出来るようになり楽しめた。

自由に巻き戻れず自分が設置した任意セーブポイントしか使えない仕組み、ロードするとそのセーブポイントが消える仕組み、セーブポイントが数個しか作れないなか四苦八苦する感覚は、今までADVで感じたことのない「やりくり」感が楽しめた。

ゲームシステムゲームシナリオが融合している、みたいな表現をしている人もいるようだけど、残念ながら僕は肉体的移動なのか精神的移動なのかという点で躓いてしまったせいで、システムシナリオが分離していると感じてしまった。

(アイテムスロット因果の影響を受けない、的な説明があれば違ったのかなあ)

僕が個人的に躓いたことを差っ引けば、やりくりする楽しさが味わえた楽しいシステムだった。

・年上ヒロインが沢山いる

マザコンと他称される主人公操作キャラ故なのか、年上のキャラがやたらと多い。

メインヒロイン5人中4人が年上で、1人は同い年。年下が1人もいない構造は責めてるなあ。

一条美月さんが可哀想可愛い

5人(プラスアルファ)いるヒロインの中で、僕が気に入ったのは美月さん。

物語開始前に主人公童貞を食っており、開始時点では少し疎遠になっているものの、お互いまだ好きの気持ちがあり、未練たらたら羽賀健二と言う微妙関係

基本的ヒロインたちには性的には積極的に攻める主人公だが、彼女に対しては童貞卒業相手だったこともあるのか、わりとタジタジな上に、エッチ先制攻撃を喰らう場面もあったりする。

勿論、エッチなだけでなく、悲恋を内に抱えながら主人公に逃げの恋愛をするという複雑な心境も見どころ。

主人公のことが好きなことと同時に、別の好きになってはいけない人を好きになっている複雑さ。

悲恋相手ラスボスってのがまた話をややこしくさせ、そりゃまあこんな設定なので、割とことあるごとに裏切る。

そして、とにかく悲劇が多い。

物語の設定的にも彼女は死が強く運命付けられているという設定で、自身ルートで死が不可避な悲劇だけでなく、サブキャラとして他のヒロインルートで登場した時も散々な扱いを受ける。

更に5人いるヒロインの内、3人にはゲームクリア後のおまけラブラブパートがある。

ラブラブパートがない美月さん以外のもう1人は恋愛まで発展しない打算と駆け引きキャラであることを考慮すると、何故にこうも不憫なのか。

そしてどうして僕は今日不憫キャラを好きになり、やれファンディスクで補完はよ! だのと、のたまい続けるのか。もう2022年も終わるのに。

(あと原作者死んでるからもうファンディスクとかも無いよ)

・波多乃神奈ちゃんエッチ可愛い

所謂綾波レイ的な無口でありつつ、所謂カヲル君的な意味深言動もする転校生キャラ神奈ちゃん

「ふむふむ、発表の年代的にも綾波レイカヲル君を意識たにしては結構早…… 見た目と第一印象だけだな!」と心の内で手のひら返しをしてしまった。

というのも、神奈ちゃんは無口で大人しい子なのだけど、実は実年齢が相当上(40代後半?)で、それでいながらお金を稼ぐ手段売春しか知らず、それを見かねた主人公父親から資金援助を受けている、にも関わらず肉体的精神的な寂しさから売春をやめられないのだ。

やめられないのだ、って言われても、お、おう、ってなるね。

そんな設定が、ぶっちゃけ特に物語大事な要素になっていないのも中々。

どうも彼女ストーリーは若干尻ギレとんぼなところがあり、実は彼女主人公関係はこうでないか? と推測できるいくつかの伏線や、だからこそああいうシーンがある、みたいな部分が多い。

しかすると、この売春をやめれない設定も、その辺りの未回収伏線と密接な…… いやないな。

なんにしろ文章だけでサラッとこういう設定が開示され、主人公も割と気にしていないのが面白い

・父と子の物語

ヒロインたちの魅力を書いたが、この作品根底にあり、何度も繰り返されるのは家族愛

特に父と子の関係こそが、この作品の一番の見どころ。

このゲームは二部構成になっており、一部である現代編では主人公父親関係が主になっている。

ヒロインたちを攻略する中で何度も何度も死んだ父親との回想シーンが挟まり、そこで得た教訓が救いになる。

そして第二部では主人公父親立場になって物語が進行する。

長大ボリュームで様々なシチュエーションで繰り返される主人公の苦難は、逆説的に一部での主人公父親が見せる飄々とした態度の裏側を感じさせ、親もただの人、と言ってしまうと陳腐だろうか。

そして、最後最後には娘と力を合わせることで、偉大な父の背中を越えるという、世代を追うことで進歩していく様も良かった。

・エグいシーン多め

今の倫理規定でも大丈夫なんだ…… と驚く程度にはエグいシーンがあり、数も多い。

特に人語を介し見た目も人に羽が生えただけの生物を人と見做さず獣とし、食べるところはエグかった。

作中の設定的にカニバリズムなのかどうかは解釈余地があるのだけど、見た目的には完全に人肉を食べるシーン。

そうしないとならない理由葛藤もかなり多めに描かれているため、ただただエグいシーンを入れた訳ではないと思いたいが、ある種唐突でもあったため辛かった。

このキャラこのためだけに居たのか…… と思うとやるせない……

ギャグ寸評をやめてほしい

三十数時間と、ADVにしてはかなりボリュームのある作品だった。

しかし、なんというか、言葉を選ばずに言うと、しょうもないギャグシーンがちょっと僕には多く感じた。

しょうもないギャグシーンが嫌いなわけではないし、別に僕がしょうもないと思っているわけでもない。

作中のキャラたちがギャグに対して寸評をするくだりが、くどいのだ。

その中でもとくにギャグ面白くない面白い云々んというやりとりが多すぎた。

会話の入り口で毎回毎回、駄洒落下ネタから入ること自体は全く気にならないのだが、このギャグについて、面白い面白くないを議論するくだりが辛かった。

これが作中で重要事柄起きている時でも容赦なく始まる。

こうなると会話のキャッチボールがどうなろうと、作品の中においてなんの情報も発生しないし、なんなら駄洒落下ネタ普通にクスッと笑えているのに、延々とこのギャグ面白くなかったという旨のやりとりをされると不毛だし、別にそのキャラがそのギャグをどう受け止めててもいいよ…… と辛かった。

起きている事象面白くて先が気になるところでも、このやりとりが始まると眠くなってしまい、数度寝落ちしてしまうこともあった。

ラストシーンが素晴らしい

未回収の伏線が無いとは言わないけれど、大枠としては綺麗にまとまっている。

この手の物語は「最初」と「最後」が上手く繋がってこそなんだけど、そこがもうバッチリと決まっていて、読んでてそこに辿り着いた時には万感の思いだった。

悲しくもあり、嬉しくもある、一方に偏らない感情を抱きながら最後に至れるのは本当に素晴らしい。

所謂「ここまでの試行錯誤も込みで大事だったのだ」みたいな展開を期待してたんだけど、そこまでの風呂敷は畳まれなかった、ある種狭く閉じたエンディング

なんだけど、ファンサービスとして、エッチオマケシナリオが読めるのも、余韻がぶち壊しな気もするが良き。

特に神奈ちゃん売春を辞めたはいいけど、今度は公園でお外でにノリノリになって準備を始めるくだりは、なんらかの依存症を疑ってしまう気もした。

・さいごに

フォロワーが多くいるのも納得の名作だった。

時間を巻き戻って困難に立ち向かう、という主題ゲーム化することで、繰り返し遊べるゲームシステム物語を融合させている。

勿論、このゲームがそれの初出というわけではないだろうし、これより後のよりブラッシュアップされた作品も多くあると思う。

けれど、そういった歴史的な意義以上に、

ADMSのセーブポイントをやりくりして攻略していく部分、

年上ヒロインたちの魅力、

不変的な家族愛の素晴らしさ、

エグいシーンだからこそ生まれる辛さとそれが昇華していくラストシーンなど、

このゲーム個別に良さが遊んでいて実感できた。

壮大で大河的な物語プレイし終えた後の余韻が素晴らしく、当分の間、寝るときに彼らのことに思いを馳せることになりそうだ。

これで菅野ひろゆきさんのゲームで現行機で遊べるのは全部遊んだと思う。(デザイア、EVEバーストエラー、コレ)

探偵紳士の発売も楽しみだし、ほかの作品リメイクして欲しいなあ。具体的には悦楽の学園。

まずは何にしても、探偵紳士の復活、浅田さんがんばれ!

2022-12-28

鳩は簡単に捕まえられる

一寸楽しい遊びを紹介。

1:まず鳩のいる公園に行き、テキトーに砂利とかバラバラ投げる

2:餌を撒いてると勘違いした鳩が何羽か寄ってくる

3:それを見た他の鳩が雪崩式パタパタ飛んでくる

4:鳩は降下姿勢滑空状態に入ると細かい姿勢制御が効かないので、着陸経路に割り込んでドッチボールの要領で両手キャッチ

5:後はお好きなように。個人的お勧め左手に鳩を持ち替え(ここが最難関)ブレードランナーラストシーン再現モノマネまで出来ればパーフェクト!

みんなも春になったらやってみるといいよ。

2022-12-21

アーマードコア二次創作について語る

前書き

かつてアーマードコア二次創作コミュニティーファンにとって分かりやす構造になっていた。


どこか有名どころのサイトアクセスすれば、そのサイトから別の有名どころへとアクセスできるネットワークが発達していた。インターネットってそういうものよね。古き良きインターネット

当初はそのような「有名どころ」について幾つか紹介しようと思っていたのだが、あんまり面白くなさそうなのでやめた。結局、ある一つの有名なAC小説について語ることにする。

タイトルは『人間世界である。今はもう削除されてしまっているが、ネット上のアーマードコア二次創作フリークの中にはこの小説を目にした者も多いであろう。冒頭で説明した通り、AC小説の有名どころに当時は簡単アクセスできるようになっていたからだ。『人間世界』が掲載されていたサイトもまた、そのような有名どころの一つだった。


人間世界

小説人間世界』は、とあるアマチュア小説家によって書かれたアーマードコア二次創作である

主人公黒人男性で、かつては妻子を儲けていたが今は独り身である。また、アーマードコアを操る"レイヴン"を生業としている。彼はある任務ブリーフィングにて、同じく黒人の、若い女レイヴンと待機室で出会う。

レイヴンには人格破綻者が多く搾取主義的な人間も多いことから、二人は出会うなり警戒心を抱き、一触即発のような状態になる。しかし、最終的に主人公の次の言葉が、二人の諍いを鎮めることとなった。

あんたは俺の妻に似ている。

毒気を抜かれた女性レイヴンは、彼が今回の任務市街地に潜伏したテロリスト殲滅する二人のレイヴンの片割れであることを知り、改めて協力関係を構築しようとする。二人はブリーフィングを経て、AC輸送するキャリアに搭乗すると、任務が行われる当該地域へと移動することとなるのであった。

これが本小説のあらすじである


この小説の特徴は、死人が出る度にその数をカウントすることである


例えばこんな具合だ。男のACの肩部からナパーム性の弾頭が発射され、検問詰所に直撃した。加熱された半固体状の燃料を浴びて、検問所にいた二人の男性が死んだ。といった具合に。

男と女はそれぞれのACを駆り、テロリストの陣地奥深くへと侵攻していく。ACは作中世界――『大破壊』と呼ばれる破滅戦争によって文明恩寵を大きく失い、地下へと追放された人々によって構築された黙示録世界――における最強の戦闘兵器であり、その前に立ちふさがった者は次々と死んでいった。老齢の戦士、二人の手練れのパイロット若い兵士女性子供。それらが死ぬ度に作者は死者をカウントしていく。"MTAC廉価版兵器)に乗ったパイロットが二手に別れ、一方が囮としてACの背後に回り込もうとするものの、ACパイロットである男はその目的を悟っていた。男は冷静に正面に立ちふさがるMT破壊する。その後、回り込もうとしたもう一体のMT破壊した。二人の男が死んだ。”といった具合に。

最終的に、二人はテロリストの陣地の最奥部へと侵攻する。その時二人が見たものは、ゲートの前に立ちふさがる複数の子供と女性たちであった。手には旗を掲げ、『Don’t fire !』と文字を書きつけている。


『こんなの聞いていない!』と女性レイヴンが叫ぶ。

それに対して男は淡々と答える。

レイヴンだろ、お前も』

テロリスト排除するのが仕事だって聞いていたのに、こんなのって』

繰り返し攻撃を打診する男性レイヴンに対し、女性パイロット否定言葉を連ね、最終的にこう告げていた。

『こんなこと、人間のすることじゃない!』

その瞬間、男は溜息を吐き、突如として女性レイヴンの駆るACへと攻撃を開始するのであった。


フロムソフトウェアの描く悪意

男は逃げ惑う四脚型ACフロート部位に攻撃を集中させ、AC回避行動を停止させる。もう逃げることのできなくなったACを前に、男はゆっくり距離を詰めていく。女性レイヴンは絶叫する。

私はあんたの妻に似てたんじゃないの

しかし、それに対して男は冷たく答える。

俺にはACしか見えん

男は女性の駆る四脚AC破壊する。作者はその淡々とした描写に更に付け加える。女が一人死んだと。

そして、男は周囲一帯にナパーム弾頭をばら撒き続ける。男たちが暮らす地下世界において空気循環は最重要インフラである。男は炎の巡りが十分であることを確認すると、ACでゲートを突破し、区画の最奥部にある空気循環装置破壊する。男は全ての仕事を終え、燃え盛る地下区画にてACを停止させた。

その後、男の過去についての描写が、あっさりと挿入される。

男はかつて妻と娘がいたが、一緒に暮らすにつれて妻は男に対して憎悪を抱くようになってきた。妻はレイヴンである男を憎んだ。あんたみたいな男は人間じゃない、と。

叫ぶ妻を前に溜息を吐くと、男は妻を殺害し、ガレージの土壌がむき出しになった部分に埋めた。

更に年月が経ち、娘は男に対して反抗的になってきた。

ある時、男はふとしたきっかけで娘を殺し、再び妻を埋めたガレージ一角に娘を埋めることになった。男は溜息を吐いた。また一人になってしまった、と。


そして、物語ラストシーン。再び男のAC炎上する町に佇んでいるシーンに合流する。そして、次のように語られる。

街が炎に包まれていた。

30679人死んだ。

そこにACが佇んでいた。パイロットは暫く死ぬ予定に無い。その男は優れた人間からだ。そしてその男世界中の全ての愚者を嘲っていた。


ArmoredCore6 Fires of Rubicon

これはあくまフロムソフトウェアの手を離れた創作であり、あるいは、フロムソフトウェア作品であるAC世界観とは、直接何の関係も無いと、そう断じることもできると思う。しかし、フロムソフトウェアACという作品を通じて描こうとしていたテーマに、底無しの悪意があるということは明らかである

ACには二十五年前から次のような場面が時折現れる。

市街地を襲撃して護衛の兵器破壊する任務鉄道インフラを襲撃しモノレール破壊する任務。多数の民間人の乗る航空ユニット破壊する任務

それらのゲーム中の要素はフロムソフトウェアが二十年以上前から描き続けてきたテーマであった。つまりは悪だ。

人間は容易に悪になることはできない。ある種の人間にとっては、それは息の詰まる事実である。そこで、フロムソフトウェアはその息苦しい現実に僅かばかりの空気穴を設けようとしてくれたのである。それは、例えば有名なソウルシリーズにおける、聖女アストラエアを自殺に追い込む一連のストーリーなどがそれに当たる。

崇高な目的を以て活動する聖女の、護衛役である男性殺害し、その事実を告げることで女性自殺に追い込むというストーリーデモンズソウルには存在している。このように、フロムソフトウェアは明らかに暴力や悪意や、煎じ詰めれば悪そのものを描き、時にそのテーマプレイヤーたちが演じられるように取り計らってさえくれているのである


先日発表された最新作、アーマードコア6の副題は『ルビコンの炎』である。つまり、かの英雄カエサルが渡ったルビコン川の存在を、象徴的に用いている。

そして恐らくは、そのタイトル原初戦火を、つまり暴力の始まりを指しているのであろうと推察される。


先日公開されたティザームービーでは、凍結し白化した地球映像と、人工の構造物の映像ばかりが流れる中で、川や森といった自然の造形物は映し出されなかった。一方で、過剰なほどにクローズアップされていたのは、ACの頭部に映ったカメラアイの赤い光である

人間を模した頭部の、瞳を模した部分に絶えず映り続ける、赤い光。暴力目的とした兵器の頭部に映り続ける、赤い炎。

恐らく、ルビコンの炎とはそれのことだ。人の瞳の奥底に映る、仄暗い暴力と、憎悪と、悪意を秘めた炎。

古代における戦争の端緒は、兵器にあったのではなく、人間のそのような悪意にあったのではないだろうか。ルビコンの炎とは、我々の中に巣食う原初の悪意と暴力を名指しているのではないだろうか。そのような印象は、前作タイトルAC5のキャッチコピーが、『全てを焼き尽くす暴力』であったこからも無理なく推察できると思われる。

我々人間は悪意を時に成す。我々の瞳の奥底には仄暗い炎が灯っている。それは、いずれ戦火の発端となるだろう。この世界のどこかでは、そのような炎は未だ燃え広がり、人を殺し続けている。

灰の最後の一片に至るまで燃やし尽くす、暴力と悪意の火を焚べること。それが、AC6の描こうとしているテーマであろうと私は推察している。

2022-12-12

『THE FIRST SLAM DUNK』を観て来た。

僕のバスケ歴は割愛するが、一応、最低限はバスケを語れる資格を持つ経験者だ。

スラムダンク漫画は全巻持ってたし、連載当時に週刊少年ジャンプでも読んでいた。

でも、他にも色んな漫画をたくさん読んでいたから、特に好きな作品な訳では無いが、スラムダンクを語れる資格も持っている筈だ。

  

アマチュアスポーツには社会という壁が存在する。

プロ選手になるという夢が存在しない分、現実的な折り合いを付け易くなる。

社会人になった元経験者達が資本主義世界の中で大人になって、自分の取り組んでいたアマチュアスポーツを盛り上げようと画策する。

例えば、バレーボール

そこまで人気でもないのにも関わらず、毎年、日本では世界大会を開催。

マスコミが取り上げ、ゴールデンタイムテレビ中継。

試合中に今のスパイクは何mの高さだったと計測された数字リプレイと共に表示される。

人気に見合わない大袈裟演出は、野球サッカーと比べても遜色ない練習過酷さが当たり前のバレーボール経験者達がサラリーマンとして社会活躍しながら競技を後押しし続けた結果だと思う。

  

一方、バスケットボールバレーボールと異なり、野球と同じで日本に強い影響力を持つアメリカ合衆国の4大スポーツの一つだ。

サッカー野球バスケットボールは、日本戦後から続く海外への憧れを象徴するスポーツだと思う。

しかし、野球サッカーと比べて、バスケットボールはようやくプロ化に辿り着いたが、まだまだ日が浅い。

野球ほど社会的影響力は無いし、サッカーと比べて世界的人気は少ない。

からプロバスケ人気を盛り上げるための苦心の策として、 数年前にLEDパネルコートで行われたBリーグ開幕戦試合中継なのではないかと思う。

しかし今のところ、バスケは観るよりもプレイした方が楽しいスポーツだと思う。

現状の日本バスケ界に不足している重要ピースの一つが、世界観作りだ。

サッカーにおけるキャプテン翼のように、日本バスケ界でその一役を担うのが、この映画『THE FIRST SLAM DUNK』なんだと思う。

  

試合中継の未来カメラワーク

今のスポーツ中継のカメラワークは、どの競技も完成形だとは思うべきでは無い。

テクノロジー進歩と共に、見せ方は変わって来る筈だ。

ドローンなんて現時点のテクノロジーによる妥協産物に過ぎない。

モーションキャプチャーCG合成をリアルタイムで処理しながら無制限カメラワークコントロール出来る時代を待つしか無い。

それが実現するのは少なくとも100年先の未来になるだろう。

でも、CG作品ならば、フィクション試合を無制限カメラワーク演出することが可能だ。

『THE FIRST SLAM DUNK』は100年後の試合中継のカメラワークだった。

  

かつて映画製作を学んでいた僕は、映画を観るためではなく、バスケ試合を観に行くつもりで数年ぶりに映画館へ足を運んだのだ。

そんな僕の判断は間違ってないと思った。

  

話題になった声優問題

当初、ジャイアン声優の人が桜木花道であることを知って、困惑した。

ジャイアン襲名たからには、ジャイアンの色が付いて回る宿命スラムダンクに持ち込んで欲しく無いと思った。

けど、その問題杞憂だった。

監督リアリティを追求した結果、出刃庖丁を持った2mの巨漢が全国大会コート乱入する大事件はオミットされた。

桜木花道は終始、バスケ歴4ヶ月のフィジカルモンスターだった。

デニス・ロッドマンのものだった。真っ赤な坊主頭試合を引っ掻き回してた。

かつて緑川光が演じた流川楓も、味方にパスをしない異常プレイヤーだったし、寡黙なキャラに合った雰囲気さえあれば声優なんて関係なかった。

  

おかしかった所

1.いきなり三井寿がスタミナの限界に達した。

急展開過ぎる。

もう少しモーションキャプチャーの演技でスタミナ消耗の下降線を丁寧に描けよって笑ってしまった。

  

2.冒頭辺りの足音

バスケットボールを描くに当たって、ボールドリブル音、バッシュの音にしっかり拘りを持った演出をするのは明らかだった。

けど、屋外を歩くだけのシーンでも露骨足音を鳴らすのはやり過ぎ。この一点だけは偏執過ぎる。まさに勇み足だ。

  

3.桜木花道バイオレーション問題

僕の記憶が正しければ、バスケルールとして、敵陣のゴール下の台形ライン内に3秒間ずっと入りっぱなしだと、3秒ルール適用されて相手ボールからスローインになってしまう。

湘北高校オフェンス時の桜木花道の立っている位置は台形内っぽいことが多い気がした。

桜木花道は何度も3秒ルールを食らってないとおかしいと思った。

  

ラストシーンについて

渡米していた宮城リョータの出現にえっ!?と一瞬、頭が混乱した。

もしや… 例のアレを使ったのか...スラムダンク奨学金!

しかに劇中で宮城リョータほど相応しい人物存在しない。

というか、この映画自体スラムダンク奨学金のための伏線だったのか…と思った。

  

作品としては90点。

そもそも日本映画自体が50点。 良くて70点や80点。

その中での90点だ。

100点じゃない理由原作漫画を読まないと理解出来ないからだ。

当時、原作漫画を読んだバスケ経験者の親達は、この映画を観た感動を情熱に換えて子供と日が暮れるまで沢北の父親さながらの1ON1を続けるだろう。

原作者であり映画監督した井上雄彦は、バカボンドのヒット後にどこかの寺の襖だったか屏風に直筆を描いて日本画の領域進出した。

結果は散々。漫画所詮漫画であり、漫画絵が日本画と肩を並べることは叶わなかった。

ただ、映画世界では違う。

かつて、日本映画界はアニメーション映画日本映画として認めていなかった。

日本映画界が斜陽限界点を突破した結果、映画産業を水増しするためにある時期を境にアニメーション映画を渋々受け入れた印象がある。

日本アニメ界はファンタジー性や虚構に拘り過ぎている節がある。

リアル表現が出来るのに、敢えてそれをしない。

空想夢想固執して、リアリティと向き合わない。

から勝手3.11を風化している扱いにして傲慢アニメ作品で大プロモーションをしちゃったりする訳よ。

  

『THE FIRST SLAM DUNK』のようにモーションキャプチャー2Dライクな3DCGを使ったリアルアニメーションこそ、次世代日本映画だと思う。

  

ちなみに、小学2年生になる息子がいる。

高校時代山王戦でメガホンを持っていた奴らのような惨めな3年間を送った過去のある僕は、子供運動部残酷さを味わせたく無いと思っている。

でも、たまに、自宅の庭でバスケットボールを使ってドリブルパス練習をして遊んでやってた。

昨年、小学校の七夕に「バスケがしたいです」と書いていたことを耳にした時は狼狽した。

それ以来、バスケで遊ぶことを避けてしまった。

で、今回の映画鑑賞は息子を初めての映画館に連れて行った訳だけど、感想を伺ったらバスケに目覚めなかったらしく、内心ホッとしている。

2022-12-09

ヤマノススメ Next Summit』のラストシーン予想

(あおいたち4人が富士山から下山後、五合目駐車場にて)

ひなた「実はあおいに渡したいものがあって」

ひなた、ボタンを出す

ひなた「はいこれ、サプライズ

あおい「ひなた、なにこれ?」

ひなた「とりあえず押してみて!」

あおい「でも怖いなぁ」

かえで「ひなたちゃんが選んだものだし大丈夫よ、押してみて」

ここな「私も見てみたいです」

あおい「わかった、えいっ!(ボタン)」

(ここで地球が爆発四散するカットになる)

あおいNA「ひなたが渡した地球破壊爆弾のおかげで、ヤマノススメ世界は」

4人『お・わ・り!』

4人『10年間応援ありがとうございました!』

 

ED「♪スタッカートみたいに~」

 

Cパート

ひなた「あっしまった、まだゲーム版が残っているんだった…どうしよう…」

ここな「大丈夫です、私が地球を元通りにしておきました」

ひなた「ありがとう」

2022-12-04

anond:20221204154146

これを読んで、ふと、戦後孤児達の記録を思い出した。

第二次大戦末期、日本中都市焼夷弾で焼き払われていた頃。

家族必死で守るべきは子どもであった。

瞬く間に燃える家で、多くの親が、子どもかばって焼死した。

そして、焼け出された大量の孤児が発生した。

そして孤児でも女の子例外なく、誰かにもらわれていった。

この世界の片隅に」のラストシーンですずの家族女の子孤児を引き取るシーンを覚えているだろうか。

もし彼女が「男の子」だったら、拾われることはなかっただろう。

地方都市男子孤児は誰も見向きもしなかった。

みな生きていくために東京へ、そして上野に出てきた。

男の子に対して、警察は冷たかったが、女の子孤児には寛容だった。

そのため、生きていくために女装をした孤児が多かった。

そして少女として体を売るため、真っ暗闇の中、指で輪っかを作ってアレを偽装した。

今では信じられないかもしれないが、それでも大人が騙されるくらい、上手な子が多かった。

孤児少年達はヤクザ構成員の格好の草刈場にあった。

そして幼少時の過酷体験は、極めて酷薄性格を作り出した。

こういった人々が一線を引くまでの戦後のおよそ40年間、日本は色々な場面でそのツケを払い続けた。

anond:20221204105018

だいたい、そんな感じ。

ラストシーンで、あの女の子真実を知ることになる。

2022-12-01

ラストシーンのチラ見せから始まるアニメ

なんかあった気がするけど思い出せない

2022-11-15

anond:20221115101342

いいなあ。

セガール主演で馬渕元某国大使自伝映画をつくってほしい。

馬渕さんが外務省爆弾を仕掛けて大爆破してジエンド。

ラストシーンでムネヲとハイタッチ

2022-10-15

ネタバレ耳をすませば普通映画だった(原作パヤオ版未修)

原作ジブリ版も観たことないからかもしれないが、まぁ、これと言って嫌う理由もなくかといって褒めるでもない普通映画だった

互いに夢を追うという過去恋人との約束に囚われ、物理的にも才能的にも恋人との距離を感じている中、うまく行かない現実に苦しむ主人公が夢は諦めないけど過去と決別し、等身大自分として夢を追い直す

といったストーリー

まぁわかりやすいし、夢を追う原動力だと思っていた彼の存在が実は枷だったという展開もありきたりではあるが、大抵そこで彼と別れた主人公現実に帰るところを心新たに夢を追い続けるという展開は希望のある終わり方で良かった

のだが

なぜよりを戻す?

帰ってくるなよ

イタリアに骨を埋めろよ

おそらくこれはジブリ版のファンへのファンサービスというより配慮なのだろうが、ラストシーンは完全に蛇足だった

それで全てぶち壊しされたまである

ただ、とりあえずラストシーン主人公というか宮崎駿妄想ということにして、その前のシーンまでを本編として普通映画という評価を下した

てか増田書いて気づいたが、この映画青春を絡めたただのララランドだわ

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