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はてなキーワード: 桐島、部活やめるってよとは

2024-02-21

桐島、部活やめるってよ」の主役は桐島じゃない、みたいなやつ

ゼルダの伝説の主役はゼルダじゃない

天才バカボンの主役はバカボンじゃない

AKIRAの主役はAKIRAじゃない

となりのトトロの主役はトトロじゃない

アルジャーノンに花束をの主役はアルジャーノンじゃない

涼宮ハルヒの憂鬱の主役は涼宮ハルヒじゃない

ドラえもんの主役はドラえもんじゃない

ファインディング・ニモの主役はニモじゃない

2023-12-01

青春映画が好きなんですよね〜という時、おれは当たり前のようにスコセッシの映画とかサタデナイトフィーバーとか桐島、部活やめるってよとかああいうのを想定して言ってる。それで通る事も多い。

青春情熱を描いた系というニュアンスで受け取られる事もあるけど、それならそれでまあピンポンとかアツいですよねという方にも話を持って行ける。陰か陽かの問題で、どっちにしろ似たようなテーマの「青春」だし。

ただ、たまに青春映画=キラキラ恋愛ストーリーみたいな受け取り方をされる事もある。おれはそういうのにマジで一切関心がないし、自己実現への焦燥感や閉塞感を描いた鬱病みたいな映画が好きなんですと回りくどく説明してみても伝わりがあんまり良くない。その辺は理屈というより感覚問題なので仕方がないとは思うけど。

2023-10-20

桐島、部活やめるってよの完成度が高すぎる

いまだにタイトルもじってるの見かけるし、もじりたくなる。

2023-06-16

ランボー2

敵兵から泥の壁にピントが移ってぎょろりと目玉が現れるとこ

スターウォーズ ep6

ルークライトセーバーを投げ捨ててジェダイになるとこ

ゴッドファーザー

粛清シーンで警官に扮した殺し屋が膝立ちで狙いをつけて撃ち殺すとこ

エヴァAir

バッハBGMに弐号機と量産機が戦うとこ

ラストアクションヒーロー

現実世界で窓ガラス割ったシュワちゃんが痛がるとこ

カラテキッド

箸でハエ捕るとこ

桐島、部活やめるってよ

ロメロだよそんくらい観とけ

ベンチを空けられても橋本愛の横に座れない神木隆之介

ソナチネ

雀荘の店主沈めるとこ

ロシアンルーレット

エレベーター高橋鉢合わせして撃ち合いが始まるとこ

真っ暗なホテルで銃撃の光に照らされてたけしの顔が浮かぶとこ

高橋の乗った車に手榴弾投げ込んで「車燃やしちゃってどうすんだよ」ってどやされるとこ

ダークナイト

昔服を交換した浮浪者に"nice coat"って声かけるとこ

パイレーツ

ボートかぶって水中をトコトコ歩くとこ

ブルース・ブラザーズ

オープニングの出所で抱き合うとこ

逃げ回ってる内にGTAみたいになってくるとこ

税務署員のスピルバーグがひょこっと出てくるとこ

エイリアン2

川北後光でパワーローダーが出てくるとこ

・Vフォーヴェンデッタ

ナタリーポートマン丸刈りにされるとこ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

ラストデニーロアヘンでキマってトロトロになってるとこ

愛のむきだし

ゼロ教会西島隆弘が空洞ですを合唱してるとこ

グッドフェローズ

ジョー・ペシの"Funny how?"でヒエヒエになるとこ

スカーフェイス

アルパチーノがパラノイア発動して札束を一枚一枚勘定するとこ

チャーリーとチョコレート工場

お出迎えの人形が発火して溶けたのをねっとり映すとこ

パトレイバー

長屋の残る下町イングラムがポップして野次飛ばされるとこ

ヒッチコックみたいなとこ

ヘレディタリー

・妹が死んだ後青ざめまくった兄貴が取り敢えず寝るとこ

グリーンブック

ケンタッキーKFC食って車窓から骨を投げ捨てるとこ

アンタッチャブル

アンディガルシア乳母車を受け止めつつ狙いをすますとこ

バグダッド・カフェ

ドイツのおばちゃん勝手掃除して主人のおばちゃんにブチギレられるとこ

イエスマン

ジムキャリーが華爛漫踏むとこ

トイストーリー

バズがCMに出る自分を見てヤケになるとこ

モンスターズインク

マイクバカデカコンタクト入れるとこ

ノーカントリー

アントンシガー笑顔キモいとこ

マトリックス

弾避け

避けきれなかった後にトリニティエージェントの脳天にゼロ距離でぶっ放すとこ

手荷物検査コートガバッと開いた時に警備員が驚きすぎてすぐに反応できないとこ

スタンド・バイ・ミー

ちんちんヒルが張り付くとこ

・リトル・ショップ・オブ・ホラー

feed me

千と千尋

カエル男が厨房の窓開けてタバコ吸うとこ

BTTF

栓抜きの使い方をパパに教わるとこ

ママが車で酒とタバコやるとこ

2023-05-29

惡の華、プンプン、オナマス青春ジュブナイルが大好き。

青春が終わっても、何を成し得ずとも人生は続く。

凡庸でも惨めでもカッコ悪くても、自意識と折り合いをつけ人は生きていかなければいけない…

みたいな。

中高生だかの頃、まさに当事者だった時にも読んだけど、当時はあんまりテーマ理解してなかった。

なんか変態的でショッキング作品くらいに思ってて、そういうのに惹きつけられる年頃だから読んでたって感じ。

まあ青春当事者青春について言及する大人を非常にウザく感じるものだし、そういうもんだと思う。

若さ大事しろよ~と語る大人への死ねカスという思いは今でもよく覚えてる。

何を描いてるかをはっきりと意識したのは20前後になってからだった。

でも10代の頃も、ジュブナイルだの自意識だの定型的なワードに頼らず、肌感覚で描かんとするものに接近してたような気もする。

読んだ後の諦観や爽やかさの入り混じったような感情や、心の中の大事な部分を突っつかれたような感覚はまだギリギリ覚えてる。

この手の作品ってどれもこれも「自意識の殻を破り、凡庸さを受け入れて生きていく」みたいな似たり寄ったりの着地点になってしまってなんかなあって思う。

もちろんその結論大正義って訳じゃなくて、物語の示す過程がその平凡な結論に納得や実感を持たせる所に意義があるんだけど。

それでもたまには違うゴールがあったっていいじゃんねって思う。

スーパーサクセスストーリーもいいけど、それは思春期自意識というテーマからちょっとズレる。

普通に、かっこ悪く生きていくなんて嫌だが?自意識と向き合うのを諦めて、生活凡庸さに屈するのは全くかっこよくないが?

美しく生きられず、美しく死ぬ事もできず、死んでないだけの人間自己弁護だが?

でもこの鬱屈をぶつける先とかそのための才能とかは特にいから、枯れかけた若さを大切に抱きしめながら美しく死ぬが?

つって首吊るなり飛び降りるなりする話があったっていいと思う。いや探せばあるのかもしれんけど。

そういうキャラクターがいたとして、せいぜい作品の芯になる部分と対比的に置かれるような扱いになってそうな気がする。

ネット小説サイトにそういうの書いたらふつうにんげん達に独りよがりだの厨二病だの拗らせてるだの、ボロクソに言われそう。

そもそもまれなさそう。

まあ実際私も然るべき時期に自意識と向き合い、ある程度の折り合いはつけたんですけど。

ただ、中年危機どころか23にして「ええんか?」という気持ちが沸々と湧いている。

ニーチェやらハイデガーやらが語るような価値あるサムシングを、たった一度の人生で得ようとしなくてええんか?

今際の際に後悔が過るのは怖くないか?って。

フィクションみたいな出来事でもなければ、自意識は爽やかにハイヨナラと決別できるものではないっぽい。

押さえつけるために、これでいいんだと思えるような、強い納得という重しが必要になる。

これは邪推だけど、思春期延長戦やってる人間をやたら嫌う人もまた、胸の奥に未消化なそれを抱えてるんじゃないかなって思う。

何かしらの納得という重しもなく雰囲気ふつうにんげんをやってるからこそ、同族嫌悪的な苛立ちを感じるのかなって。

まあそれはともかく、ふつうに生きるには自意識を抑えるための重しが要る。

例えば結婚するなり家庭を持つなりして他者への愛、他者からの愛というありきたりながら固有の充足を得て、人生の指針とする。

これはジュブナイル作品主人公の多くが採用していますね。勇気を出して積極的に人と関わればそこに人生リアリティがありましたと。

あるいは、賃金労働に心をすり減らして抽象的な思考をする余裕などなくなってしまうか。現実にはこれも結構あるのかも。

私は青春作品眺めてニチャニチャするフェーズ愛着を感じてるし、この居心地の良さにもっと浸ってたい。

このまま40,50になったらもう妖怪になってしまうな。

そういう人らを別にキツいとも思わんけど、ふつうにんげんに擬態する身としてはキツイと言っておかなければならない。

それが社会性ってもんなので。

なんてことをあれこれ考えていた折、『桐島、部活やめるってよ』を観た。

ラストシーン映画部の底辺オタク神木隆之介イケてるグループ東出昌大の会話がとても良かった。

8mmカメラについて触れた東出に、オタク特有早口で嬉しそうに説明する神木

カメラを向けてインタビューする東出に「将来はプロですか?」と訊かれ、少し表情を変える神木

予算撮影場所もロクにない。8mmカメラで撮るのは手作り感満載の不出来なゾンビ映画

きっとプロになんてとてもなれない。でも、時々「憧れ」と接近している気持ちになれる。

フィルムは手に入らない、現像は面倒、画は汚い8mmフィルムにも、ビデオにはない味があるはずだと信じながら映画を撮る。

「生きるとは…」とまではっきりはしなくとも漠然とそんな悩みを抱えてた東出は、そのやりとりで涙を浮かべる。

素敵な作品だなと思いました。

言ったら自己満足趣味な訳だけど、それを心から愛せるのなら人生の芯に成り得るはず。

それは10代の頃の自分が辿り着いた結論と丸っきり同じだった。

思春期自意識は、自分の内なるものを形にしてみたい気持ちにさせる。

あるいは、なにかくりえーてぃぶな事でチヤホヤされたいという程度のものかもしれない。

でも誰もが才能がある訳じゃない。どこかで折り合いをつけなければ。

だったら自己満足でもいい。心から愛せるものなら、それはきっと確かな納得になるはず。そういう折り合いの付け方もある。

古今東西、陰気ボーイズはそういう結論に辿り着くものなのかもしれない。

でも『桐島~』の神木隆之介と違い私の「好き」は漠然としたもので、自意識を抑える重しとしては軽かったっぽい。

もっと真摯カルチャーを愛したい。

ほどほどにふつうにんげんをやりつつ、奥底では変態でありたいねクソムシでなく。

まあホントは今でも全然草野マサムネ志村正彦みたいに思春期イノセンスを卓越した言葉選びで紡ぎたいし、ついでにチヤホヤされてえんだけどなァ~

2023-05-06

オナニーマスター黒沢読んだ。びっくりするくらい惡の華だった。

あい思春期自意識視野の狭さを煮詰めたジュブナイルが大好き。

でもああいう話ってどれもこれも、結局人との関わり合いが人生リアリティだよねって所に着地してちょっとまらない。

人生の根源的な悩みを忘却して、奥底に追いやってたまるか、なんて実存主義的な価値観に傾倒したっていいじゃないと思う。

その点桐島、部活やめるってよは私の琴線をベシベシとスラッピングしてきた。

映画が大好き。でもきっとプロになんかなれない。

それでも自己満足でいい、という言ったら開き直りのような生き方を「憧れと繋がっている瞬間を感じる」という素敵な言葉で語っていたから。

2023-01-17

anond:20230117124201

桐島、部活やめるってよ』はみんな演技臭がなくて無臭だった

ただ、凄いことだけは伝わったけど面白いか?と言われたら、面白くはなかった

たぶんあれが海外基準の演技のスタートラインで、そこに面白さ=エンタメを乗せないといけないんだろうな

たぶん日本じゃ無理だ

2020-03-05

自分から足踏んでおいて「分断が~」とかいインテリ仕草、記録しておくね

2018-08-23

anond:20180823141152

そも、ゾンビもの邦画サブカルってーと「キツツキと雨」や「桐島、部活やめるってよ」があるからゾンビものにフィーチャーするのもちげーよな。

というわけで、「ゾンビ」をキーワードカメラを止めるな! を語るかどうかが偽サブカルおじさんかどうかを見極めるポイントではあるな。

2018-02-05

桐島、部活やめるってよ」のパロディサブタイトル

おじゃる丸 1357話 貧ちゃん ちっちゃいものクラブやめるってよ

ひめゴト 12話 ひめにぃ、生徒会やめるってよ

プリパラ 32話 みれぃ、ぷりやめるってよ

てーきゅう 82話 先輩と桐島、部活やめるってよ

殺せんせーQ! 10話 竹林、E組やめるってよ

アクションヒロインチアフルーツ 8話 青山妹、演出はじめるってよ

2018-01-14

オススメ映画教えて

下記が好きな人に合う映画教えて。

アクション
冒険ロードムービー
アニメーション
伝記、ノンフィクション
コメディ
犯罪
ドキュメンタリー
モキュメンタリー
ドラマ
ファミリー
  • Sing
ファンタジー
  • PAN'S LABYRINTH
フィルムノワール
音楽
ミステリー
ロマンス
SF
スポーツ
スリラー
歴史
  • 声をかくす人
戦争紛争スパイ

追記

コメントありがとうございます

追記

抜けてた。

2017-09-02

COOL JAPAN韓流 恋ダンス削除騒動を受けて

「“恋ダンス”動画削除を」 星野源が所属するレコード会社が要請、9月以降は削除手続き
一世を風靡したドラマ逃げるは恥だが役に立つ」のEDテーマ「恋」使用した恋ダンス動画が削除されるらしい。
日本人のみならずアメリカ大使館職員動画投稿する程流行っていて、正に大ブーム!という感じだったけれども、どうやらドラマ放映期間だけビクターが「見逃して」いてくれただけで、ドラマが終わって約1年経った今、著作権理由動画削除要請を行っていくとの事。

今回の騒動を見て、私が学生時代に感じた海外における日本ドラマアジアドラマ特に韓国)の普及の仕方と著作権問題についてちょっと述べさせてほしい。

小学3年生~高校卒業まで某東南アジアインターナショナルスクールに通っていた。
住んでいたのはいわゆる発展途上国だったけれども、インターという事で生徒のほとんどが先進国出身、または発展途上国エリート一家だった。(物価が安かったのでそこまで裕福でなくても先進国出身ならなんとかインターに通えた)一歩外に出ると発展途上国一般的な人が通う市場なんかにも足を運べる環境大学3年生でアメリカ交換留学もして、まあインター通っていたので英語特に問題もなく現地の友達もでき、友達国籍のばらつきとか考えて多分(欧米とかアジアだけに偏りすぎてはない目で)日本ドラマ愛好家について少しは語れると思う。
ただ、私はエンタメ関係仕事をしている訳でもないし、著作権専門家でもない。
インターに通っていたのだって10年程前。アメリカも4年前で今とは事情も違うかもしれないし、あくまで「学生だった頃の私」が感じた「海外から見たクールジャパンおよびアジアエンタメ」でしかない事は了承してほしい。あとネットお隣の国話題だすと荒れそうだけど、どっちが優れてる・劣ってるじゃなくて、お互い見習うとこあるよねって感じだって事を先に言っておきたいし、人種差別的なコメントをする人に対しては一切反応しません。(実際、韓国エンタメ面白いしね。最近だとコクソンよかったよ)

海外日本ドラマを観る人って私から見ると3種類タイプがいて
 ①漫画アニメが好きなのでその延長線で日本ドラマも観る
 ②アジア系なので、流行っている海外ドラマ(=欧米ドラマ)にイマイチ親近感を覚えられず同じアジア系ドラマとして日本ドラマに行きつく
 ③母国海外わず色んなドラマを観る
ここから見てわかる通り、入り口アニメでもない限り海外日本ドラマ愛好家って韓国ドラマファン層と被っている。(詳しくない人以外だと東アジアひとくくり。日本人白人を見て「アメリカ人!」っていうのと同じような感じ。)
そして、こういう人達がどこからアジア系ドラマに接触するかって言うとほとんどが違法DL、または違法DVD屋さん。

私の家の近くには違法DVDを売っている屋台があって、様々な国のドラマ映画DVDが売っていた。特に買っていたわけでもないけれども近所のスーパーに向かう近道沿いだったのでたまに近くを通る。
某国に行ったすぐの頃はまだ日本エンタメ産業に力があったので、面白いアジア系ドラマジャパニーズみたいな認識だった。東アジアルックスである私達家族屋台を通ると必ず「Japanese Dorama!」(日本人にもわかりやすいようにドラマ日本語発音してくれる笑)と声がかかる。
慣れてる店員さんだと日本人韓国人見分けて韓国人にはコリアンを勧めていたけれども基本はジャパニーズ中韓のお客さんも日本ドラマが嫌いな人は少なかったし(少なくとも海外に出て来れるような教育レベルだと反日の人は少ない)、面白いから勧めておいて損はないだろ、的な感じ。この頃の日本ドラマだとフードファイトとかごくせんとか人気だったかな。あと古いけど中国系東京ラブストーリー鉄板だった。
中華系は見分けるの難しかったみたいだったけど。そもそも北京語広東語聞き分けるのが素人には難しいし、北京語話してたからと中国ドラマを勧めてみたら台湾人で機嫌を概してしまったとか、そもそも現地に馴染んだ華僑なので中華ドラマに興味がないって人もいたので)

ところが一時期からこうしたお店でJapanese Doramaを勧められる事が一切なくなってしまう。時期としては多分冬のソナタがでてきた数年後くらいだったと思う。
別にその頃から急に日本ドラマの質が下がったとかじゃない。(冬のソナタ以降韓国ドラマの質が上がったっていうのはあると思うけど)
理由は明快で、その頃から日本ドラマDVD規制が激しくなって、DVDに焼くのが難しくなったから。
結果DVD屋さんのメイン商材は韓国ドラマ中心となっていった。

アジア系ドラマ観てみたいけど何から観ればいいのかわからないって人は、そういったDVD屋さんに行って店員さんにお勧めを聞くんだよね。
店員さんも商売なので持っている商品の中から勧めるしかない。ドラマを気にいってくれた人がいたらじゃあ同じ俳優さんがでてるこのドラマは…とか同じ雰囲気ドラマだったらこんなのもあるよって。
あるもの勝負なので売れるのは韓国ドラマ人間やっぱり長く観てると愛着が湧いたりなじんできたリする訳で、普段から韓国ドラマを観てる人間はやっぱり日本ドラマよりもそっちを選んじゃう傾向がある。こうした人達が周りの友人に勧めて口コミで広がる。日本ドラマが売っていないので日本人及び純粋日本ドラマファンはこうした屋台に行かなくなってさら韓国ドラマが増えていく、というループ
アジア系ドラマ専門の人以外も例えばハリウッド映画DVDを探しに行ったらたまたま面白そうだったし(違法なので)安いからという理由日本ドラマを観る機会がなくなっていく。

で、これって同じ現象インターネット違法DLでも起きていて。同時期から日本ドラマを追いかけるにはものすごい苦労をして違法UPされた動画に辿りつかなきゃいけなくなっていたらしい。私は運よく親戚がDVD録画したもの日本から送ってきたりしてくれていたが、そういうツテがなく、日本語ができない人は日本放送された直後にファン字幕を付け、数時間でそれが消される前に観るしかない。
そこまでして日本ドラマを観るか?ってなるとじゃあ韓国ドラマでいいやってなってしまう。特にさっき言った日本ドラマを観ている人間タイプのうち②の人なんかは日本ドラマが好き!という訳でもなくアジア系ドラマ面白いのを探しているだけなので、探しやす韓国のを…となる。

著作権的にどうなんだ?!って声がかかるのもわかるし、個人的に今オタクをやっていてブルーレイとか買っている私から見ても違法視聴は許されないと思う。
ただ実際、口コミでってマニアから始まるので、例え違法であっても露出が多いのって確かに有利だ。

こんな話がある。
私が学生の頃、涼宮ハルヒの憂鬱インターオタク仲間の間で流行っていた。確かその頃京都アニメーションかどこかの人が「海外でも受け入れられるとは思っていなかった」という旨の発言をしていたのを覚えている。萌えアニメ海外流行った事はあまりなかったし、そもそも話の順を入れ替えて放送するっていうのも最初から原作ファンのみを狙い撃ちしていたかららしい。それが爆発的にヒットしたのは、その頃台頭してきたYoutubeEDダンス拡散され、オタク達がそれを真似た動画やパロった自作MAD話題になったから。(恋ダンスみたいだね!)今や海外アニメファンの間でもKyo-aniって言えば通じる程のブランド力を持っているけれども、結局入口は(少なくとも私の周りでは)ネットでの違法視聴だったと思う。

今回の恋ダンス削除騒動を受けて高校までのインター生活大学でのアメリカ留学で感じた「とにかく露出を増やす!」っていう点がやっぱり日本は遅れてるのかもしれないなって思ってしまった。The Melancholy of Suzumiya Haruhiみたいに恋ダンス経由で逃げ恥を知って、日本ドラマを観始める人だっているのになって。ビクターの言い分もわかるんだけど。

もちろん日本エンタメ産業の人だってただ手をこまねいていただけではない。今はCrunchyrollで合法アニメ配信をしたり民放も一週間以内だったらネット番組が視聴できるようにしてたりする。でも結局その波に乗るのは韓国の方が上手かったかなって感じ。
アニメ除くと民法ドラマバラエティ英語字幕はついていないし、民放ネット配信って海外からだとアクセスできない事も多い。(韓国はArirangっていう英語字幕つきのケーブル番組とかある)
因みにアイドルとかでも同じ現象が起こっていて、アメリカ出会ったK-POPファン友達は「昔はJ-POPを聞いていたけれどもYoutubeでフルであげてくれるとこが少なくてK-POPに移った。」と言っていた。今ほとんどの韓国アイドル新曲をフルでネットにあげてるんだね…確認すると日本だとハロプロくらいかな…?LDH日本事務所の中ではかなり海外に目を向けてる感じはするけれどもやっぱりShort ver.しか上げていないし、坂道MV集出してからShort ver.のみ。ジャニーズ基本的に全てアウト。例外的AKBはフルで上げてるのもあるけど、あれは握手会ありきなのでカウントはしない方がいいのかもしれない。

あと、先に行っておくけどネットとか特にツイッターとかだと絵師の間で「欧米では文化お金を払う土壌ができている!」みたいな事聞くけど、正直一般の人は正直そんな事全然ないよ。ちょっと前にイタリアケーキ屋が「インスタで宣伝してやるからケーキ無料でよこせ!って客には何もだしません!」って表明して話題になってたの覚えてる方もいると思う。
個人レベルでも某アニメDVDボックス欲しいっていうのに「え?ネットでただで観れるのに?」って返してきたの何人も欧米人いるからね。
実際にそれを仕事にしている人や趣味漫画を描くような人だとその感覚理解してくれるけど、趣味で絵を描く(例えば同人誌を描くとか)ってのが割とアジア系に多いので日本人の他だと確率的に台湾韓国人が多いかなって気はするけど。

何度も言うけど別に日本エンタメコンテンツが弱いわけではない。「逃げ恥」始め今だって素晴らしいドラマ映画が生み出され続けている。
中国人の友人は「日本ドラマ映画の静かな感じはなかなか他の国ではだせない」と言ってるし、国内外わず一番好きな映画は「桐島、部活やめるってよ
アメリカ人の友人は「おくりびと」を絶賛していたし、フィリピン人の友人は「ホタルノヒカリ」の大ファンで一番好きな日本語は「ブチョー」。
でもこの人達って日本エンタメ産業が強かった頃の日本ドラマを観て育っているかJapanese Doramaを観るという習慣ができている人々。上述した日本ドラマをよく見る外国人の中で②③の内、日本ドラマ面白いと知っているから、その中から自発的面白いものお探してみようとした人々だ。で、入り口違法視聴でもファンになった人達はきちんと公式DVDなりサントラなりをネット販売を通じて買っている。

日本エンタメ露出が減っている中で、これから次の世代日本ドラマファンをどう増やしていくのかってのはすごく問題になっていくと思う。この人達の何割かは母国テレビ業界に入ってアジア系ドラマバイヤーをするかもしれないし、Japanese Doramaを見ていた人なら放映権を買ってくれるかもしれない。

じゃあ①のアニメから入って日本ドラマも観るようになった人は?それはしばらく安泰なのではってなるけれども、冬のソナタ~今の韓国ドラマレベルの上がり方を見てると、正直漫画なんかも追いつかれるんじゃないかなって思ってるんだよね。特に「紙の」漫画がどうしても重宝されがちな日本に対して、韓国漫画WEBで攻めているという話も聞いた事あるし、割と面白いのもある。欧米人ってオタクとかエンタメ産業の人以外ネットで言われてる程文化お金払わない。そうするとやっぱりただで読めるWEB漫画は強い。日本漫画最近WEB配信してるけど、それが「公式で」英語に訳されているか…もしないのならば非公式で訳されたものが黙認されているかってのはある。

どっちがいい悪いじゃなくて、お互い見習うところがあると思う。ただ、よく言われている事だけれども日本って宣伝が弱すぎるし、COOL JAPANかいう前に、正直もう少しネットとかでの宣伝方法とか考えた方がいいんじゃないのかな。

終わり。

2016-08-18

http://anond.hatelabo.jp/20160818164555

近時の邦画もそんなに悪くないよって思うけど、こうラインナップされると外国映画に比べて力不足は否めないなと思う。

ちなみに最近観て面白かった邦画は『もらとりあむタマ子』、『桐島、部活やめるってよ』、『横道世之介』です。

2016-06-12

オタクサブカル対立どうこうを見て思い出したこと

 映画部の後輩ゾンビ共感しながら「桐島、部活やめるってよ」を観た自分にとっては、高校時代に一番嫌いだったのは、部室内の人間関係の中でだけ威張ってるミソジニーの塊の先輩が話すクラスメイト悪口を延々と聞かされていた時間だった。

 タマフル放課後podcastの「桐島、部活やめるってよ」の回で、町山智浩が「顔がいい女の子4人組がぜんぜん心でつながってない感じがさー、すっげー嫌なんだけど男にはないもんね、あれ。女ってOLでもなんでもああいうの作るじゃん、グループとか作って」とか「死ねおまえら!」とか言ってるのを聴いて、お待たー野郎みたいな先輩が話すクラスメイト悪口を部室で詰め将棋を解きながらひたすら聞かされていた時間を思い出して本当に嫌な気持ちだった。

12/09/15放課後ポッドキャストhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18913915

 世代が違うからオタクサブカル対立があったとかなかったとかは知らないけど、「桐島~」を観たときに「映画部はパラダイスとしてしか描かれてないけど後輩のゾンビたちはお待たー野郎を大嫌いで、そのことをお待たー野郎は気づいてないんだろうな、本当にお待たー野郎むかつくな」と思ってたので、町山智浩が「オタクサブカル対立はなかった」と主張すればするほどそれを思い出す。

2016-06-09

原作モノがダメ理由

原作厨原作を読んでればいいと思うのに、わざわざ映画館へ行って「こんなのは◯◯じゃない!」と言う。

その心理は良く解りませんが、原作モノがダメ理由とは関係ありません。

脚本家(+演出家 or 監督)のクリエイターとしての能力が、原作者に負けてるからだと思うんだよね。

から映画にしたときに、作品の質が下がるの。

それで原作モノというとマンガ原作が多いでしょ。

いまの日本であらゆるジャンルの中で、最も質の高いクリエーターが集まってるのがマンガだと思うの。

理由はいくつかあるんだけど

  1. ストーリー脚本)と表現演出カメラマン)を一人が考えてる
  2. マンガ家志望者が多く層が厚い
  3. 表現として熟成してきていて、かなり深い内容まで描ける
  4. 批評家不要

あたりかな。

特に「4.」が大きいと思うんだよね。

マンガ読んだ後で専門家意見を聞きたいと思う人いないでしょ。

「このマンガ面白い」「私は絵が駄目だ」「ストーリーが嘘くさくて」「リアリティなさすぎ!」とか、他人意見を気にせず自分意見を述べるよね。

アートの観賞態度として、これほど素晴らしい態度はないと思うんだけど、それが実現してるのがマンガ

批評家不要なのは実は一億総マンガ批評家からなんだよね。

そういう良い観客に支えられて、厳しい競争に勝ち残って、ヒット作になっているマンガって、そうとう質が高いよ。

それをその辺の脚本家監督映画化したらさ、そりゃ作品の質が下がるよ。

から原作モノの映画が軒並み失敗してるんだと思うな。

ちなみに考えるキッカケになったのは《高台家の人々》。

マンガのシーンがほぼそのまま使われてて「脚本家いらねえじゃん」と思った。

原作モノで「原作超えたな」と思ったのは《桐島、部活やめるってよ》。やっぱりマンガ原作じゃないんだよね。

これは原作者朝井リョウより、監督吉田大八脚本喜安浩平の方が、クリエーターとしてレベルが高いと思うね。

補足:

みんなのブコメ「なるほどなあ」と思いながら読んでるよ。

だんだん含蓄のある意見に集約されてくのが面白いね。

上から目線で見下してくるコメントは「上から目線で見下したいんだな」までは解るんだけど、それ以外の情報が少ないね

マンガ映画フォーマットが違って、その違うフォーマットに落とし込むのが難しいんだ」ってのが自分感覚に近いかな。

から、そのまま落とし込んじゃ駄目だと思うんだよね。

原作読み込んで、核となる「ここだ」ってのを抜き出して、再構築しないと。ハガレンじゃないけど「理解・分解・再構築」。

このときクリエイター同士の勝負になって、脚本家が負けちゃうんじゃないかなあ。

理解・分解・再構築」してくれたら、マンガ映画は同根の別の作品になるんだよね。

最初原作厨言及したのも、別の作品に対して「こんなの○○じゃない」って言ってもなあという気持ちがあったから。

あと「批評家いらないって思ってるだろ」みたいな意見については、いらないと思ってる。

批評家役割ってなんなんだろうね。

マーケット形成するためには、この人達いるんだろうなって思うけど、作品を楽しむためにはいらないんじゃないかな。

Twitterとかで作品について論争するのは、批評家意見を訊くというよりピアレビューに近いと思うんだよね。

マンガに対してそれが行われるのも、理想的だなと思います

あと夏目房之助マンガ全体の研究というか、マンガ史家という気がするけど、個別作品批評する人じゃないんじゃないかな。

2016-05-07

桐島、部活やめるってよ観た

スクールカーストってやつ、半端ないね。

俺の高校時代クラスなんて、小グループ形成されてはいもの上下関係は無かった。

「桐島」では、グループ内での格差部活文化系運動系)での格差恋愛経験での格差など

ごりごり描写してて、ただただ新鮮。ストーリーはしょーもないけど。

これって格付社会の縮図なんだろうね。

ああ怖い怖い。

2016-05-06

この映画を好む人間ヤバい! 2016 男編&女編

作品クオリティ自体とそれを好く人間のヤバさは関係ありません。



男編


1. 『ダークナイト』(成熟しきれてない)

2. 『レオン』(どんなに言い繕ったところでロリコン

3. 『スターウォーズ』(見た目も生き方もアレ)

4. 『桐島、部活やめるってよ』(ルサンチマンが強い)

5. 『愛のむきだし』(ダメサブカル人間である可能性が強い)

6. 『ガールズ・アンド・パンツァー』(オタクというわけでもないかもしれないが、ほぼ確実にアレ)

7. 『レザボア・ドッグス』(マスキュリンでぼんくらという最悪な取り合わせ)

8. 『ファイト・クラブ』(軟弱な文科系であればある分だけダメさが比例する)

9.コマンドー』(ユーモアセンス勘違いしている可能性が高い)

10. 『ホット・ファズ』(主体性のない人間



女編


1. 『塔の上のラプンツェル』(高確率メンヘラ

2. 『アメリ』(高確率メンヘラ

3. 『ベティブルー』(高確率メンヘラ

4. 『ビューティフル・マインド』(支配欲の強い差別主義者)

5. 『KING OF PRISM』(ドラッグ中毒

6. 『かもめ食堂』(ほぼ確実にサイコパス

7. 『ゴースト ニューヨークの幻』(高確率メンヘラ

8. 『新しい靴を買わなくちゃ』(白痴である可能性が高い)

9.ルビー・スパークス』(高確率メンヘラ

10. 『マレフィセント』(倫理道徳が欠落している)



[追記]

「『(500)日のサマー』や『バッファロー'66』が入ってないのは手落ち」というご意見に関しましてはまったく仰る通りであり、『この映画を好む人間ヤバい!』編集部におきましては慙愧の念にたえません。

2016-04-12

ここ最近で俺が面白いと思った実写邦画ベスト10

「日本映画が面白くない」のは、観客を育てなかった当然の帰結 - あざなえるなわのごとし


こういう義心溢れるジャンルファンを装ったオポチニストがはてなに沸く度に吐き気を覚えるんですが、互助会云々以前にこういうのどうにかしたほうがいいですよね。


 とはいえ。

 俺だってまり邦画を観るほうではない。比率で言えば海外映画10本に対して1本観てるか観てないかだと思う。その狭い視点でいえば、観るに値する邦画はやはり少ない。しかしそれがクオリティ問題だと断言するほど自分に自信はなく、単に受け手としての完成の欠如、文脈の欠落があるだけなのかもしれない。

 ともかく、褒めるにしろけなすにしろ漠然言及するよりは対象を明確にしたほうがいくら生産的だと思う。

 そういうわけでここ二三年で面白かった新作実写邦画を十本ご紹介したい。アニメ? 2010年代最高のアニメ映画は『たまこラブストーリーだって言わなくてもみんな知ってるだろうから別に? いいじゃん?



そこのみにて光輝く』(呉美保監督

 地獄田舎映画

 菅田将暉バカかわいい弟役なのでバカかわいいファン必見だ。

 どうでもいいけど池脇千鶴エロい


『ある優しき殺人者の記録』(白石晃士監督

 ここで挙げる映画としては適当ではないかもしれない。監督こそ日本人だが舞台製作韓国。才能ある映画人が「日本映画を作らせてもらえない」と愚痴りながら海を渡って取り上げたクソジャップファック映画であるからだ。

 とはいえ、白石晃士は『コワすぎ』シリーズでの評価の高まりもあってか、最近再び日本での仕事を、それも比較的(ハンバーガーからチーズバーガーになった程度の予算規模だが)大きな仕事を任されるようになった。良い子のみんな、『貞子 vs 伽椰子絶対観てくれよな!!!

 本作はいわゆるPOVモキュメンタリーホラーの一つの到達点。


紙の月』(吉田大八監督

 『桐島、部活やめるってよ』で華々しい評価を受けた吉田大八監督の最新作。

 前作で描いた思春期における漠然とした不安から一転、中年期の主婦不安定な欲望を生々しく切り取る。

 とにかく宮沢りえエロい相手役の池松壮亮は本作と『愛の渦』でセックス俳優キャラを確固たるものとし、最近では寺島しのぶ斎藤工なんかとラブシーンやらされてる。


『海街 diary』(是枝裕和監督

 綾瀬はるか長澤まさみ夏帆広瀬すず、と今日本で最もアツい若手女優四人のアンサンブルグルーヴィーな姉妹映画

 ずっと一緒に暮らしてきた上三人に、ある日とつぜん末っ子として加わることになった広瀬すず

 彼女たちの距離感関係性、そして姉妹を取り巻く「海街」の日常が瑞々しい。是枝裕和しか日本しか撮りえない日本映画最高峰長澤まさみは直球エロくて、綾瀬はるかはにおわすエロさ。


野火』(塚本晋也監督

 低予算で頑張って作ってちゃんと面白い地獄戦争映画

 人がいっぱい死にます戦争はむなしいものだなあ。

 南方戦線では味噌汁じゃなくて食塩を食ってた。


恋人たち』(橋口亮輔監督

 低予算で頑張って作ってちゃんと面白い地獄東京映画

 一人で頑張って頑張って頑張ってるんだけどもうだめだよ〜

 ってなってる自家中毒コミュ症は今すぐ観るべき映画。おばちゃんのがっかりおっぱいも要チェキ


凶悪』(白石和彌監督

 『冷たい熱帯魚』以来のエクストリームサイコジャップスカー映画

 リリー・フランキーピエール瀧が大量殺人鬼コンビとなって世の弱者をぶっこみまくる。

 だんだんと憔悴していく記者役の山田孝之もいい味出してる。池脇千鶴特に脱がない。


『恋の渦』(大根仁監督

 ウルトラ予算で頑張って作ってちゃんとめちゃくちゃ面白くなった地獄コミュニーケーション映画俳優の一人がこの前何かで逮捕されてましたね。

 キョロ充の辛さや居心地の悪さが『桐島』以上のリアルさと俗悪さで浮き彫りにされている下衆の極みエンターテイメント

 「何か新しい映画を見たい」ならこれをオススメする。観てる間ずっと背中悪寒を感じるけれども。


ローリング』(冨永昌敬監督

 女子更衣室を盗撮したことがバレて地元学校をクビになった教師が十年ぶりに故郷へ戻ってきた。

 彼のビデオたまたま芸能人として活躍している元女生徒百合セックスシーンが映っていたこから事態はあらぬ方向へと転がっていくノワールコメディ

 どうでも女優のどうでもいい全裸カラミもある。


花とアリス殺人事件』(岩井俊二監督

 アニメじゃん? って? ちげえよ。こんなモブが背景でガチャガチャうごいてるアニメがあってたまるかよ。

 岩井俊二ファッキンサブカルファシストものキングであり、我々の永遠の敵でありますが、ナチスドイツリーフェンシュタール民族の祭典』を、アメリカ人種差別が『國民の創生』を生んだように、彼らもまた日本映画の傑作を生んでしまったのです。

 特にエロくはないが、冷静に考えると、中年おっさんが白昼堂々中学生女子連れ回してんのはやばい

2015-10-17

3巻以内完結のおすすめマンガ

自分ベスト100選んで、「またかよ」って思われそうなタイトル抜いたらいいぐらいの数になったので書くよ。

特に順位とかはないです。全部読んでほしい。

※試し読みとかあるのはできるだけリンク貼ったよ。

・ぷらせぼくらぶ(1巻完結)

http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784091886385

大橋博之アシスタントをしてた奥田亜紀子デビュー作。題材としては『桐島、部活やめるってよ』的なスクールカースト

主人公あだ名が「毒まんじゅう」の岡ちゃんと、イケてる「向こう側」の人とのなんとも言い難い関わりを、綺麗なトーンワークで描いている。

自分で始まり自分で終わる岡ちゃんの恋は、クライマックス以外のバリエーションが無い」という掴みから引き込まれしまう。

ケンガイ(3巻完結)

http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784091847904

レンタルビデオ屋を舞台にした、フラグの全く立たないラブストーリー(仮)。

主人公普通イケメン伊賀君が惚れたのは、映画を観ること以外のことに興味を持てない、バイト内で「圏外女」と言われてしまうような白川さん。

自分映画観て勉強したり努力するんだけど、一緒に映画観てても全然いい雰囲気になる気配はなく。

好きな人映画チケットあげたら「伊賀くんはあたしを買収して何がしたいの?」「SEXですか?」「します?」って死んだ目で言われるの、キツすぎる。

あと、この漫画読むと映画観たくなる。(自分は『エレファント・マン』を観た)

・たまりば(2巻完結)

http://maoh.dengeki.com/tamapon/

「溜まり場」である多摩リバー」を舞台に、女子高生・美和とアラサー会社員ハルオの恋を描いた作品

女子高生の「青春」をいい年こいた人間が奪っていいものか、という問いかけ。

これをヘビーに味付けすると緑のルーペ『こいのことば』になるのかなあ。

・さきくさの咲く頃(1巻完結)

http://www.poco2.jp/comic/sakikusa/

『ぼくらのへんたい』でプチブレイクしたふみふみこの、奈良に暮らす幼馴染3人の不器用関係を描いた作品

ビターな恋愛ふみふみこはセリフに無駄がなくて、感情をえぐり取るのが上手い。

彼女カーブ(1巻完結)

https://viewer.yondemill.jp/?cid=1196&u0=3

『椿荘101号室』でハマったウラモトユウコ作品高野文子っぽいタッチのいい線を描く。

本作は女性の身体のパーツに関するオムニバスで、個人的には『キミの脚』という話が好み。

フェティシズムを刺激される。↑の試し読み読んでほしいんだけど、服を脱ぐ描写にこだわりを感じる。

ほんとにいい線だ。

ママだって人間(1巻完結)

http://mag.kawade.co.jp/mama/pdf/%E3%83%9E%E3%83%9E%E4%BA%BA1-1x.pdf

出産子育てエッセイマンガ

自分子育て経験ないもので、端から端まで目から鱗、というか自分想像しようのない部分を埋めてくれた。

同作者の『母がしんどい』も秀作。

・誰も懲りない(1巻完結)

https://note.mu/nakamuraching/n/n5680094105e2

『羣青』の中村珍作品一見理想的」な家庭の裏で何が起こっていたか

どこまでが実話なんだろう?となるほど、表現リアルで肉薄してくる。

ほんと誰も懲りなくてどうしようもねえな、とタイトル通りの感想

読んだら1日は活力奪われるほど重くて苦しい。

さよならガールフレンド(1巻完結)

http://www.shodensha.co.jp/sayonaragirlfriend/

(こんなちゃんとした特設サイトあるぐらいには期待作だった)

今年初めに出たばっかりの新鋭の作品山内マリコの『ここは退屈迎えに来て』が好きな人はぜひ読んでほしい。

いわゆるファスト風土の話。

自分地方出身都会住まいなこともあって、作品全体を覆う閉塞感のようなものにすごくシンパシーを感じた。

宇宙を駆けるよだか(2巻続刊)

http://www.s-manga.net/omf/omf_978-4-08-845351-4.html

連載中の少女漫画では一番注目してる作品(そろそろ終わる)。

美人性格もいい主人公と、ブスで性格の悪い同級生の身体が入れ替わってしまう。

設定的には松浦だるま『累―かさね―』に近いかもしれないんだけど、これを少女漫画文脈に落とし込んだのが尊い。

「主導権は常に外見が優れた人間にある」「あんたら美形はいいわよね キレイごと並べてればそれが正義になるんだから

って、少女マンガセリフかと言われると微妙なんだけど。

・スメルズライクグリーンスピリット(2巻完結)

http://comic.pixiv.net/works/790

BL作品自分ノーマルなのでいわゆるイチャラブ系のBL百合は読まないのだが、これは凄くよかった。

http://blog.livedoor.jp/aki22two/archives/1802123.html

このブログを読んでみてほしい。ちなみに百合でいうと「私の世界構成する塵のような何か。」が好きです。

預言者ピッピ(2巻続刊)

ギャグマンガ家・地下沢中也SF作品。全ての事象予測できるオーバーテクノロジーコンピューターが開発され、それが人類の滅亡を予測してしまったら?という話。

こう書くと平凡な印象を受けるかもしれないけど、ストーリーテリングが秀逸なのです。

いがらしみきおの『I』といい、ギャグマンガ家の描くSFって独特の雰囲気があって好き。ただ次の巻がいつ出るか未定で、もう4、5年生殺しを食らっている。

見ての通り息切れしてきたのでこのへんで終わりますが、↓のもおススメなので興味あったら読んでみてください。


ストロボライト(1巻完結)

故・青山景作品。「よいこの黙示録」が未完なのが本当に惜しい。日本は貴重な才能を失ったと本気で思う。

・まちあわせ(1巻完結)

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063770209

後味悪い系のホラーSFだけどとてもいい。

・68m(1巻完結)

http://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=9362

高校サッカーマンガスポットの当て方がいい。表題作が最高。

江戸告白(1巻完結)

http://morning.moae.jp/lineup/451

ノワ―ル時代劇。道を踏み外す怖さ。

ラタキア魔女(1巻完結)

http://csvt.tank.jp/img/rtk/rtk1.html

シュールギャグ

・変身のニュース(1巻完結)

http://morning.moae.jp/lineup/376

つげ義春華倫変系譜に連なる宮崎夏次系のデビュー作。これが一番トガってる。

恋人プレイ文庫版2巻完結)

当時どのくらい有名だったのかわからないのだけど。

神様うそをつく。(1巻完結)

http://afternoon.moae.jp/lineup/187

とても切なくて、とても綺麗な話。

・男の操(1巻完結)

http://www.shogakukan.co.jp/books/09186865

妻を亡くした演歌歌手が歌い続けて、売れて、そして死ぬまで。ギャグなんだけど、最後は泣くしかない。

名勝負数え唄(1巻完結)

http://sokuyomi.jp/product/meishoubuk_001/CO/1

パロディギャグ。作者の名前モンキー・チョップ」だぜ。

・星のポン子と豆腐屋れい子(1巻完結)

http://www.moae.jp/comic/hoshinoponko

小原愼司トニーたけざきの素晴らしいタッグ。1巻でよくまとまってるSFってだけで自分の中での評価が上がってしまう。

・透明なゆりかご(2巻続刊)

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063409574

産婦人科の話。きれいごとがない。

仕方ないんだけど、なんかヴィレヴァンっぽいラインナップになっちゃった

追記

反応あってうれしい。

青山景は「よいこの黙示録」じゃない?

→訂正しました。偉そうに言ってて恥ずかしい。

サブカル臭がキツい

→冒頭でも書いたように今回は「またかよ」系(明らかな名作であったり、こういう類の記事で頻繁に上がるもの)の作品を除いて書いたので、人によってはサブカルっぽく感じても仕方ないかもです。

NARUTO』とか『HUNTER×HUNTER』のジャンプ系も100には入ってましたし、『ギャングキング』とかも。『プラネテス』、『惑星のさみだれ』も。

皆さんのおすすめも聞いてみたいです。『弾丸ティアドロップ』は未読でした。

追記の追記

寝て起きたらけっこう読まれてた。

ブコメで上がってる中だと、

『千年万年りんごの子

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063806786

バニラスパイダー

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063842906

『ネムルバカ

不死身ラヴァーズ

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063949261

あたりは100に入ってました。

既にそこそこ有名かと思って外してました。線引きが雑でしたね。

今日エントリ―に

皆さん、阿部洋一という漫画家を御存知でしょうか

http://anond.hatelabo.jp/20151018015453

というのがありましたけど、本当に不遇ですよね。もっと知られて然るべきだと自分も思います


指摘のあった誤字等修正しました。ルノアールって喫茶室かよって感じでしたね。

ブコメに挙がっていた未読の漫画読むのが楽しみです。

2014-10-26

http://anond.hatelabo.jp/20141026101200

桐島、部活やめるってよ

って、映画がおれは好きだ。

屋上のシーンのゾンビが生徒達をぐちゃぐちゃにしちゃうクライマックスは何度見ても最高で毎回涙を流す。

※ ここまでわかんなかったら、これ以降見なくていいです。

んで、あんたは桐島で例えるならば前田君だったりキャプテンの人だったと思う。

絵を描くのがとにかく大好きで、誰にいわれるでもなくとにかく書き続けた結果、漫画家になった人だと思う。

からいわせると、それだけで本当に幸せな人に見える。

普通のやつだったら、自分の好きなものなんか何もないからとりあえず大学受験して、大学入って、それでもやりたい事ないから、またとりあえず就活して別段好きでもない職種に就く。

んで、大人になっても好きな事無いからキャバクラとか、風俗行って無理矢理満足してる。

俺はあんたがどんなに苦しいかはわからない。

でも、あんたは無理してでも胸張って生きてくれよ。

いつまでも、ずっと前田君やキャプテンのまんまでいてくれよ!!

なに普通の事言ってんだよ!そんなだったらパーマとかと一緒じゃんか!

あんたは違うよ!俺の憧れの前田君やキャプテンだよ!

から増田でくだまいてないで、あの頃のまま漫画書き続けてくれよ!

俺の好きな漫画で『鈴木先生』って漫画があってそのラストクライマックス小川蘇美がこんな事をいう。

「私には...私の体に自分自身のため以上の責任がある!」

中2とは思えない台詞だけど、あんたにはこれを常に思っておいて欲しい。

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