「双眼鏡」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 双眼鏡とは

2017-04-21

新規Hey! Say! JUMP伊野尾担の私が担降りしそうな話

私はHey! Say! JUMP伊野尾担だ。しかも好きになったのは一昨年10月というバリバリのいわゆる新規である

もともと嵐の二宮担の私は伊野尾くんのあの甘すぎるルックスとテキトーと言われる発言に心惹かれて、気がついたときにはFCに入会していた。

FCに入会したのが昨年7月、その後2カ月くらいは本当に楽しかった。コンサートのレポを探り、レギュラー番組を見て、ロケ地巡りもした。Hey! Say! JUMPを好きになって初めてのことがいっぱいで新鮮で、勢いのあるグループはこんな感じなんだ!と思った。2007とか08くらいの嵐を彷彿として、彼らの10周年は一緒にお祝いできることに、このタイミング出会えたことに心から感謝した。嵐オンリー担だった私がHey! Say! JUMPいいじゃん、って思えた。

Fantastic Timeリリースされて何回も何回もリピートして聞いていた9月の終わり、シンガポール事変が起こった。率直に言うと、伊野尾くんの熱愛報道が出た。ショックだった。だって事務所も認めちゃったんだもん。あと、伊野尾くんはスキャンダル全然出てなかった所も好きだったし。いつもは下ネタ満載なのに陰でプロ意識高いんだろうなって勝手判断してた。でもそれは幻想だった。2ショットって何よ、てか、そのシンガポール旅行の話結構してたよね?って。

(まああとその後の広島公演で落ち込んでたレポ見たときは正直呆れた。永遠担当二宮くんと比較してしまった。)

それでも良いメンバーに恵まれて、彼が名古屋オーラスを迎えたのが11/3。その頃には私も伊野尾くんもシンガポール事変なんてなかったかのように、毎日を過ごしていた。なんか割とモンペだったのかもしれない。「これでもう懲り懲りしたよね?もう撮られないでね」って伊野尾くんを信じてた。一度の失態を何度も繰り返すような頭の足りない男を好きになった覚えはないよって伊野尾くんに心の中で伝えた。

しかし、この男はまたもや週刊誌に載った。しか女子アナ2股だよ。果たして2股が本当だったのかは定かではないが、週刊誌に載ったってところがもうまずかった。誰かに怒られるかもしれないけど火のない所に煙は立たないよ。ね。

この傷も次第に癒えてくるだろうと思ってたけど、実際はすごく疑心暗鬼になってしまった。いのおピクチャーもそれ誰が撮ったの?雑誌の「友人が~」って言うのもそれ本当に友人なの?って疑ってしまう私がいつもいた。

それでも何とか私は女遊びの激しい男が好きなんだって自分に言い聞かせて、伊野尾くんの活動を見守っていた。

そんな私を変えたのは4月16日大運動会だった。年末年始コンサートも入らなかった私は今年初めて伊野尾くんに会うのをすごく楽しみにしていた。ただ、そこで予期せずサプライズ関ジュの推しが出演者一覧に載っていなかったにも関わらず、そこにいた。障害物競走で突然現れた彼に私はとんでもなく胸が動いた。天井席だったか双眼鏡必須だったのだが、ずっと私は関ジュの彼を追い掛けていた。正直、伊野尾くんのことなんて頭になかった。なんでいるの?かわいい。好き。って思った。SHOWTIMEでも探していたのは伊野尾くんじゃなかった。

伊野尾くんの圧倒的な顔面が好きだったのに雑誌ラッシュも追う気にならないし、頭の良さも好きなのにクイズ番組出演情報を知ってもなんとも思わなかった。

冷めてるな、わたしとも思った。

ただ今は正式に降りる気にはならない。10周年の現場に行きたいと思ってるし、実際問題DVDだって初回限定盤で予約している。

というか降りるというのも変なのかもしれない。嫌われがちな新規伊野尾担が何と言っても古参ファンには痛くもかゆくもないだろうし、いずれもしかしたら伊野尾くんのことを元担だとも思わなくなるかもしれない。ミーハーだったなってそれだけの感情になってしまうかもしれない。 

ごめんなさい。古参伊野尾担の方。私みたいなミーハーなんかが伊野尾くんのこと好きだって言ってしまって。

でも、伊野尾くん。まだ私は少し好きだ。ピーチガール試写会だって行きたかった。

こんな淡い恋心の炎が消えるか、また燃え上がるのかは分からないけれど、いつか来るその時まで、よろしくお願いします。

http://anond.hatelabo.jp/20170421150925

一つ良いことを教えておいてやろう

サバイバルやるなら野鳥の会の連中はとても危険から近寄るなよ

イノシシよりも凶暴な上に執念深いので、殺し合いになっても驚かない

里山双眼鏡を手にしてるやつがいたら関わらず逃げろ

忠告たからな

2017-03-26

彼女を、彼女元旦那寝取られた話

彼女旦那はひどい男だった。まずその話をする。これが発端だからだ。

彼女とその旦那学生時代出会い就職後に結婚した。結婚後も、二人は幸せだった。(この段階では俺は一切登場しない。登場したら不倫になってしまう)しばらくは子供を作らないと決め、多趣味旦那にくっついていく形で彼女もいろんな経験をしたそうだ。文字通り地球の北から南まで、様々なところへ旅行へ行った。お金もあったし、旦那大企業現代において、最良の結婚といっていい。その頃の写真には、まさに人類幸せというものを教えてもらった気がする。とにかく、素晴らしい夫婦だった。

だった、ということはつまり、どこかで亀裂が入ったということだ。ここで登場するのが俺…というわけじゃない。俺はもう少し後だ。

旦那は栄転した。そこに転勤するということが選ばれた幹部候補の証であり、旦那意気揚々と赴任地へ向かった。週末は彼女のもとへ帰り、月曜朝一の新幹線で出勤する。まさにエリートしかしやはり、そういう生活はきつい。幹部候補ともなれば、その業務は半端じゃない。

この辺、長々と書く意味はないので省略するが。つまり旦那は現地で女を作った。週末になかなか帰らなくなり、帰ってきたら来たで服の趣味彼女の知らないものになっていたり、スマホロックがかかっていたり、まぁ、そういうありがちな話しが長らく続く。

俺はその頃に彼女と知り合った。SNS上で、共通趣味を通じて。ありがちな展開だけど。

で、悩む彼女に俺はいろいろとアドバイスをした。最初は単なる悩み相談から、徐々にキナ臭い方向へ。旦那が寝てる間に指紋認証突破しては、とかね。

それで、旦那スマホからは、まぁ、お察しの通りのモノが大変な量出てきた。すごかった。正直すごかった。圧倒的な幹部候補セックス札束丸めて突っ込んでるとか、Vシネかよ。見たことないし多分そんなシーンないと思うけど。童貞の俺には手に余るシロモノだった。そういうことで、落ち込む(というレベルじゃないけど)彼女を励まし、勇気づけ、興信所を手配したり法テラス手続きしたり、抜け殻の彼女身の回りの世話をしたりして、彼女旦那離婚した。まぁ、俺が彼女の周囲にいることは彼女に取ってめちゃくちゃ不利だったんだけど(旦那からもそう指摘された)、証拠の内容が内容だし、浮気相手女性を二回妊娠させていたりと大変なことになっていたので、俺の件は相殺された。

実際のところ、俺は彼女とはセックスしていない。セックスしてなけりゃいいのかという問題ではあるけど、キスなんかも彼女結婚してる間はしていない。

ここで、俺の話をする。

俺は長身で痩身の雰囲気イケメンの男。神木隆之介っぽいとはよくいわれる。我ながら結構、いや相当いけると思う。彼女と知り合ったとき25歳で、今は32。

しかし俺には巨大な欠点が二つあった。

この二つの要因によって、俺はいまだ童貞

ちんこ、これはとても重要だ。太っていたころは、「大丈夫、腹の肉に埋もれているだけだし」と言い訳もできた。しかし痩せて行くにつれ、現実が腹の下から現れだしたのである

ちんこが、小さい!

俺のちんこは…これが…これが俺の真のちんこだったというのか…!?

最大に、フルに、マキシマムにさせてもその全長7cm・・・いや、正直に言うけど、5cmである。5cmである。5cmなのだ。5cmさ。握れない。つまむのがやっと。

AVを見ていて、ぶっかけ要因の汁男優が列をなす場面があるだろう。それを見てて、やっぱり中には、すごく小さい人もいる。俺はそういう男性がいるととても安心して、オナニーをすることができた。しかし、己のちんこに向き合ったとき、思い至った。ちんこが小さい汁男優は、その後の本番の場面には参加していないという事実記憶の限り、脳内でわが友たちの姿を検索しても、やはり、ちんこが小さいフレンズは本番には存在していなかった。もちろん、汁男優あくまで汁専門。その後の絡みに関係することはないが、汁男優が本番に参加する企画AVでも、ちんこの小さい男性は姿を消している。俺の脳をちんこ差別の電撃が襲う。AV映えしないという理由なのか。そんなにも視聴者マグナムを求めているのか。

いてもたってもいられなくなった俺は、スマホを手に取った。

ちんこ問題に関して、ネットは信用できない。どいつもこいつも、ちんこがそれなりにでかいことを当然のこととして話をしている。包茎に関しても、まるで仮性包茎レアであるかのような物言いだ。これは欺瞞だ。男同士でも、ちんこの大小はアイデンティティにかかわる問題なので、通常話すことはしない。銭湯確認しようにも、俺は生粋メガネ民族。湯気たちこめる銭湯では、真のちんこを見極めることができない。

俺に残された手段は…人力検索

かのレオナルド・ダヴィンチ実践していたという、「その道のプロに尋ねる」という究極の人力検索を俺は敢行した。

頼むぜレオナルド、俺に勇気を、そして安寧をもたらしてくれ。

祈るように俺はデリヘルを手配した。

プロを待つ間、俺は立ったり座ったり、掃除をしたり瞑想をしたり、1分が数時間にも感じた。これほどの焦りは「俺は糖尿病なんじゃないか」と病院の待合室で脂汗を流して以来だ。

プロが到着した。むっちりした女性だ。プロをもてなす。お茶を出したが、さすがはプロ。口を付けない。何か変なもの入ってたら困るしな、と俺は初めて思い至った。

「それじゃあ…」とプロが言いかけるのを「あ、いや」と制止し、悩みを打ち明けた。

俺のちんこサイズは、一般的にどの程度なのか…本当のことを教えてほしい。

世のあらゆるちんこを、ペニスを、男根を見てきた彼女ならそれがわかるはず。呼吸を抑えてパンツを脱ぐ。「みんなこんなもんですよ」の声を期待しながら。

脱いだ時、空気が変わるのを感じた。俺は死んだ。

あー…みたいな彼女の表情にすべてをあきらめた俺は、「いかがですか…」とちんこさらにちいさくして、聞いてみた。

プロはしばらく逡巡したのち、「あの…ちょっと…あのぉ…歴代最小っていうか…」と答えてくれた。

俺は彼女のお尻に顔をうずめながら泣いた。最高に気持ちよかった。

帰り際、プロは「大丈夫大丈夫ですよ!」と励ましてくれた。それほどまでにちいさかったのかもしれないが、とても感謝している。

ちんこが小さいのはギリギリ挽回できるとしても、やはりネックはかつて死ぬほど太っていたことだ。

中学大学まで、体重の増大に歯止めがかからず、一時は130kgを超えた。5分歩くだけで大量の汗をかく。そんなキモい身体から当然友達恋人もできない。コミュ障の出来上がりである。おまけに心臓肝臓ダメージが残った。今も血圧の薬を毎日飲んでいる。心臓細胞が入れ替わらないから、「治る」ということはないらしいな。この肥大した心臓と一生付き合っていかなくてはならない。最盛期は、うつぶせに寝ると心臓の鼓動で体が上下するくらい、肥大していたから。

就職後、さすがに死を感じてダイエットした。肉が落ちる快感とともにちんこが姿を現すという絶望も味わったが、やはり体が軽いのはいい。単純に服を着る楽しみができたし。ちんこがちいさいかスキニーパンツも全く、もう本当に全く問題なく着こなせる。ははは。ははははは。

同窓会に出席するのはもう本当に楽しみだった。上記のように、俺はなかなか顔もよかったし、背も高い。ちんこ脂肪を捧げてこれらを授かった俺は、同窓会でめちゃくちゃモテた。肥満による死の恐怖ブーストされた健康志向によって、ちんこ以外の体の部分もケアしていたから、同級生男性たちより格段にかっこよかった。ちんこけが問題だ。…いや、正確には、思春期瀕死デブとして過ごしてしまった俺には、コミュ力が一切なかった。会話ができない。何を言えば面白いのかわからない。話題がない。結果、「それにしてもやせたね!」「かっこよくなったね!」以外の言葉はもらえず引き出せず。仕事に関しても、「何してるの?」「町工場的なところで働いてるよ」のやり取り一発で終わった。官僚になったN君の周りは最後まで人で群れていた。二次会は行かなかった。あの後きっと笑いものだったろうな。

プロによるちんこショックと、同窓会ショックで完全に男としての欠陥を認識した俺は、趣味世界に走った。

はいえ、町工場的なところで働く俺である。金はない。だからお金がかからない、かつ、健康的な趣味をやることにした。バードウォッチング天体観測(どっちも双眼鏡で事足りるからお安い)、山歩きで見つけたハーブハーブティハーブティから発展して漢方やアロマ

もうすっかり脱線したけど、冒頭の彼女とは、この趣味を通じて出会った。

彼女は素晴らしい女性だった。…もちろん、同情心が俺にそう感じさせたのかもしれないが。

離婚後、3年付き合った。彼女の両親にも会った。感謝もされた。この人を幸せにしたいと思った。俺はちんこ的には全く及ばないが、ちんこ的なもの忌避感が生じた彼女とならうまくやれるのかも、とか漠然と思った。キスはたくさんしたし、オーラルな行為もしたけど、童貞はそのままだった。それでもいいと思った。

それで、去年、彼女スマホロックがかかった。

この時が来たか、と、俺はロックを解除した。以前彼女アドバイスしたとおりに。

いやぁ、ちんこのパワーってすごい。

ちんこトラウマを抱えた彼女が、どういう経緯で自らちんこを求めるのか。しかも、元旦那である。よくわからないが、ただ一つ納得できることは、俺のちんこは小さく、元旦那ちんこAV映えするモノであるということだ。これはまぁ、もうしょうがないな。無理だったな、俺のちんこ。すまなかったな。

しかし、いったいどういうことなんだろうな。あれほどの行為をした男の元に戻るというのは。要するに、あの写真のようなことを望んだというわけだ。すごいな。何を言わせてるんだろう。何を言ってるんだろう。あの写真のようなことを「私にしてほしかった」「お前にしたかった」とか、どうなればそうなるんだ。

ちんこには勝てなかった。俺と、俺のちんこでは太刀打ちできなかった。

先日、彼女が元さやに納まった。泣きながら俺に感謝言葉を述べる彼女しかし一方で元旦那ちんこ下品言葉で切望する彼女エロゲかよ。エロゲはどいつもこいつもちんこでかくて、やりきれないけど。そういうエロゲもあるはずだ。

なんかもう、俺にはよくわからないな。そもそも、いくら生物多様性はいっても、これほどのちんこ存在は子孫を残せないだろう。ぶっちゃけると、5cmはもう限界いっぱいまでサバ読んで5cmなんだよ。定規を思い切り中のほうにまで埋めて、ちんこの根っこっぽいところまでをギリッギリで測ってそれだぜ。ドラゴンボールの初期の孫悟空ちんちんみたいな感じだ。タマのほうが圧倒的にでかい。タヌキかよ。

いくら配られたカード勝負するしかないのが人生はいってもさ、ここまでする必要があったか

ちんこサイズを気にしない女性はいる。という声はある。しかし、その結果があの彼女だぞ。何も信じられないだろう。どうだよ。この有様は。

facebook彼女投稿を見てしまう俺も俺だが、なんというか、俺と歩いた山道普通に元旦那にして現旦那写真を撮っているのを投稿するなよ。そこで「私にしてほしかった」ことをしてもらったのか?

あーーー。

神よ、俺にあと2cm与えたまえ。

2017-02-07

さっきドラえもんの夢を見た

しずかちゃん非処女だということを突き止めたのび太しかも頻繁に誰かと情事に耽っているという。

ドラえもんにそのことを相談したのび太は、ドラえもんから一錠飲めば寝なくても済むひみつ道具を貰った。

そのひみつ道具の力を借り、のび太は一晩中物陰から双眼鏡を使いしずかちゃんの部屋を覗くことになる。

しかし午前3時ごろ、突然のび太は寝入ってしまう。のび太が再び目覚めたのは朝だった。

実はしずかちゃんセフレドラえもんで、毎晩のようにドラえもん情事に耽っていたのだった。

そのことをのび太に露呈することを恐れたドラえもんは、のび太が寝る直前のタイミングで一錠飲めばすぐ眠れる効果を持つひみつ道具を飲ませた。

その結果、のび太ドラえもんしずかちゃんの肉体関係に気づくこともなかった…

 

酷い夢だなこれ

2016-11-14

売れないジャニーズJr.を好きになった。

ある日売れないジャニーズJr.を好きになった。

きっかけは簡単で、売れてるデビュー組のファンからの、いわゆる担降りというやつだ。

このタイプジャニーズJr.ファンになるひとの大半がこの道を通ってきていると思う。

詳細は省くが、彼はほとんどテレビへの露出はなく、先輩のバックダンサーを務めるか、先輩が座長舞台に出るかで1年を過ごしている。

コンサート舞台仕事数のわりに、彼は本当に人気がなかった。

知られていないわけではない。この界隈のジャニオタには名前も顔も知られていたし、目立つ方でもあった。

ただ、彼のファン、彼だけのファンは、ごく少数であった。

初めて彼を見に行ったとき、まだそれはあの子ちょっと気になる、程度の時期で、

初めて作った彼の名前うちわを持って、大きくない会場の後方の席に入った。

数曲終わり、彼らが出てきて、ほんの数秒。何小節か踊ったところで、顔を上げて、私のうちわを見て、にこーっと笑って、指をさした。

それは一瞬の出来事だった。

その前何年間もジャニオタをやっていた。

何種類もうちわを作った。

目立つように目立つように、少しでも目に入るように、見てもらえるように。

しかし、自分担当の視界に入ったと思えたことは一度もなかった。

他のメンバーにはあった。

しかし、こと担当には全く無縁で、まるで私は透明人間かおばけのようだった。

それが当たり前だと思っていた。

それが、初めての現場で。ほんの数秒で。

こんな世界があったなんて。

あっという間に夢中になった。

喜んでもらいたかった。

広い広い会場で、先輩の後ろで、ライトもろくに当たらず、出てくるときもハケていくときも、拍手も歓声もない

だけど私は、あなたを見にきたよ、と伝えたかった。あなたを見にきている人が、いるんだよ、と。

顔を覚えてもらうのに時間はかからなかった。

はいつもステージの上から顔をじっと見るからうちわで顔の下半分を隠しても、見透かしているようだった。

そして、うちわのない現場でも、私を見つけるようになった。にこっと笑ったり、うん、と頷いたりするのは稀で、いつもほんの一瞬見るだけで、すぐに目をそらし、彼は彼の"仕事"に戻った。

相変わらず彼のファンはとても少なく、劇場に預けるファンレターは、いくつかの束になってるどれにも乗せられず、いつも机に直接置かれた。

20代も中盤に差し掛かり、ジャニーズJr.でいられる期間も残り少ないだろう。

劇的な何かが起きて彼に注目が集まり、売れてる若い子を押しのけてCDデビューすることも、たぶん可能性はない。

彼が自分人生を見つめ直し、夢や希望(もしかするとある種の惰性や成り行きも)と、現実的自分の将来を天秤にかけたとき、そしてそれが傾いた時が、

私が彼を失うときである

きっとその時は突然くるだろうし、予測不可能だ。

誰かのコンサート初日、わらわらと出てくるジャニーズJr.双眼鏡を向け、彼だけがいないことに気づいて愕然とするだろうか。

舞台出演者の発表のときに、彼の名前けがないのを見て、静かに察するだろうか。

決して避けることができない、死を待っているかのようだ。

2016-07-04

NHKビートルズ来日50執念記念番組にて

96年に放送された記念番組再放送されてたけど、

その中でライブにいった当時18歳の女性で今はおばさん二人が出てて、隣の男の双眼鏡をパクってずっと見てたってのをヘラヘラしながら喋っててめっちゃイラッとした

2016-04-24

・ただでさえ疲弊している被災者相手感謝の表明を要求する無神経さ

・わざわざ「女子高生」をピンポイント指定する気持ち悪さ

しかも「ブスやババアなら双眼鏡でチェックしちゃうぞ~」と容姿年齢ジャッジ

こんだけ問題山積みのツイート批判しただけで「清廉潔白を求めている」は無理があるよ

最近日本人は「清廉潔白を要求」扱いするハードルが低過ぎるんじゃない?

こんな基準なら誰でも簡単に聖人君子になれる

2016-04-03

ウグイスどこにいんの

最近毎朝ウグイスのかわいらしい鳴き声で目覚める

ホーホケキョほどまだ上手じゃないかんじのやつ

でも姿は一度も見たことないんだよね

警戒心が強いとは聞いているけどまじ姿見えない

双眼鏡を買おうかなとか今考えてる

2015-10-31

二眼レフのススメ

もう7-8年ほどデジカメオンリー生活だけど、過去撮影済みフィルム整理しててなんか盛り上がってきたので書く。日頃デジイチ使ってて写真撮影には慣れてるけど、フィルムカメラなんかは触ったことも無い人の中には、興味が出てきた人もいると思うので、そういうひとの参考になれば。

どうせなら中判がいい

フィルムカメラ撮影しても、どうせデジタル化しないと使えないじゃん。プリントしないじゃん。一番楽なのはライトボックスの上に現像済みフィルムを置いて、デジイチで接写すること。デジイチ用のマクロレンズをもってればそれを使おう。もちろん三脚は使ってね。ただ、今のデジイチのつるつる画質に慣れた人が35mmフィルムの拡大画像を見るとその粒の荒さにびっくりすると思うので、フィルムフォーマットが大きい方が違和感が少ないし簡単にきれいにデジタル化できます。中判フィルムとよばれるものは幅が60mmのフィルムでもう一辺をどの長さで使うかはカメラによって違います。645 (60x45mm), 66 (60x60mm), 67 (60x70mm)とかいった感じです。

ただし今回の話に限っていうと、フィルムモノクロリバーサルポジ)をおすすめします。ネガフィルムライトボックス上で撮ったデジタル写真PC上で単純にネガポジ反転フィルタかけただけではなんかへんな色になってしまます。(いい方法あれば私にも教えてください)モノクロリバーサルならそういうことはないし、フィルムならではの風合いも楽しめると思います。小技としては、接写データトリミングするときに枠を残しておくと、フィルムの種類もわかるし、インスタグラム風のオシャレ写真にすることができていいねもいっぱいつくと思います

中判カメラは高い

日南アルプスの3000mm級の頂上で、コンタックス645を颯爽と使いこなすお姉さんを見かけて好きになってしまいました。ああいうのはレンズ交換もできてとてもきれいな写真が撮れると思うのですが、中古でもたいそう高いです。きれいな写真はすでに持ってるデジイチでいっぱい撮りましょう。いっぽう、二眼レフ構造も簡単だしタマ数も多いので、わりとお気楽なお値段で手に入れることができると思います中古カメラ屋さんで、十分動く日本製カメラが1-2万円くらいでみつけられるのではないでしょうか。

はいえ、二眼レフ製造されていたのは50年以上前の話なので、購入する時は実際に触れる中古屋さんでお店のひとに聞きながら選ぶことをおすすめします。裏蓋あけてレンズの曇りがどんなものか(多少曇ってても撮れる)、絞りがスムーズに動くか(動く範囲で絞ればいいんだけど)、シャッター速度を変えたらちゃんと動く速度が変わるか(正確な速度である必要はあまりない)、フィルムがきちんと巻き取れるか(これがダメなのはキツい)あたりがチェックポイントになるかと思います

買うときに120フィルムの芯の予備とか、巻き取り練習用の古い120フィルムとかおまけにもらえないか頼んでみましょう。おいおい助かるかと思います

120フィルムについて

中判カメラは120、もしくは220という規格のフィルムを使います。街のカメラ屋さんではほとんど見かけなくなりましたが、アマゾンとかヨドバシカメラとかなら買えます。幅60mmのフィルムを裏紙を添えて芯に巻き付けた形になっています現像はお店に持って行ってから1週間ほどかかりますので、仕上がりをわくわくしながら待つことができます

http://www.biccamera.co.jp/shopguide/service/photo/film_print/index.html

フジリバーサルなら税抜き581円だそうなので、昔と較べてもとくに値上がってないようですね。フジフィルムデジカメを持っている人はぜひベルビアモードと実際のベルビアの差を比較してみるとか、そうじゃない人も本当にトライエックスで万全なのかどうかなど、ぜひ実際に試してみてほしいですよ。

二眼レフの種類について

ネットには多くのマニアの人がただでたくさん情報を載せてくれていますので、ぜひそちらを活用してください。ただ安くてぼろい二眼レフでも、しっかりしたメーカーのものならばびっくりするくらいよく写るので、ホルガ的なものを期待すると逆にがっかりするかもしれません。また二眼レフにはフォーマットが大きいことで標準画角として70-80mmのレンズがついています。フルサイズデジイチで中望遠、フォーサーズなら十分望遠領域焦点距離となるレンズで標準画角の絵を撮ることになるので、浅めの被写界深度と広めの画角がいい味わいを出してくれているように思っています

ちなみに私が最初に手にした二眼レフは旧チェコスロバキアのメオプタという光学メーカー製造したフレクサレットの4型というものでした。

参考URL http://ammo.jp/weekly/nak/0209/nak020904.html

メオプタ社は今もライフルスコープ等を製造する光学機器メーカーとして存続していますあんまり気に入ったので、メオプタ製の10x40の双眼鏡(現行品)も海外通販で探して買いました。フレクサレットは見た目も写りも最高だったのですが、肝心なときフィルム巻き取りがうまく動かなくなる持病があったので、その後安心ローライコード5型を購入しました。こちらはさすがドイツ製という感じのかっちり感でした。当時はどちらも3-4万円程度で買った記憶があります

まあ、結局うまく使えなくても意識の高いインテリアにはなりますので、興味ある方はぜひお試し下さい。

以上、よろしくお願いいたします。

2015-09-22

子供は怖い

山の展望台で、コンタクトがずれて目尻をいじっていたら、小学生ぐらいの男の子が俺の眼の前にあった双眼鏡に走ってきて、その子の肩と俺の肘がぶつかり、反動で、目尻をいじっていた手がグッと中に押し込まれた。大した事ないだろう、と思ってその場を離れたが、俺は強度近視で網膜剥離危険因子保持者だ。俺が網膜剥離になるために、あの子の親は子供を産んだのだろうか。結局、あの子は、あの子の父親が「どうせ何にも見えないからやめとけ」と言ったため、俺にぶつかってまで見ようとした双眼鏡を覗き込む事なく去っていった。俺の眼は、双眼鏡の利用代100円の価値もなかったのか。あの子の親は、俺を苦しめるために子供を産んだのだろう。俺を失明させようとして、子供を産んだのだろう。

2015-09-21

V620周年を迎える件についての個人的日記

10年前。

V610周年を迎えた年、自分はまだ20代前半だった。


横浜アリーナコンサート見て、コンサートが云々というより、

10年前のことを懐かしく思い出してしまって独り言



10周年のツアー中はほぼすべての土日をファン活動に費やしました。

あの頃は震えるほどお金がなかったけど、ものすごく楽しかった。

チケットを探す時間を惜しまなければ、いくらでもいい席が見つかって、

コンサートにいけば、森田剛が笑ってくれたり、森田剛の手に触れることができたり。

席がよくなくても、森田剛が歌って踊ってる姿を双眼鏡越しに見るのが大好きだった。

10周年のコンサートってほんとうに。

みんなにとってそうだと思うけど、今思い出しても特別感情がぐるぐるしてた特別時間だった。



今はもう思い出せないけど、普通にしててもすごい好きだったんだよね。

愛おしさで泣けるくらい、好きだった。

言葉では書けるけど、もうそ感情は思い出せないです。

パーカーのフードをかぶってときの姿、

キャラメルって言われてるけど彼にしか出せない歌声

ちゃんとカッコつけてくれるところ、

踊るときの後ろにテンポとるところ、

ていうか、踊ってる森田剛は何者にもかえられない。

踊ってればそれだけでいいのに。っていつも思う。

そんな森田剛が好きだったんです。

何かを好きになるってことの意味を知った、と勝手勘違いしてた。



そんな10周年の思い出があって。

おそらく、ファンの年齢層的にも、グループの状況的にも、

あの時間を超える時間は作り出せないんだよね。。。

と、今日コンサートを観てて10年前を重ねることになっちゃいました。

しかったのは事実だけど。

濃さが違ったなって思う。

6人だって、一緒にいる時間が当時の方が圧倒的に長かったはずだし、

ファンも、当時は寝ても覚めてもV6大好き。って思ってた人多いと思うし。

そういう人がコンサート会場に集まってたんだもん。

今は、6人にも、ファンにも、個人の時間が増えてて。

みんながそれぞれ10年分大人になったので、しょうがないこと。



そこにいるすべての人の、10年分の経験が、コンサートの濃度を薄めてる。



10周年のとき20周年なんてもっとすごく好きになってそうで怖い!と思ってたけど、

そんなことは普通にあり得なかった。

こうやって、グループとそのファンが大人になってくんですね。



少しだけ寂しく思いつつ、少しだけホッとしている自分がいます



森田剛が、「女の子に送ったメールを間違えてあいばくんに送っちゃった」って話したとき

なんか、すごくストンと落ちるものがありました。

今なら、この人が誰か一人の女の人を愛する決断をしても、祝福できるって思った。

10年前なら号泣して発狂して、数日寝込んでたと思う)


から、アレ。するなら今なんじゃないかな、森田さん。

2015-09-01

[] 保っ点取の夕暮れ

2015/09/01改題・改稿

 増田農場福間さんはため息をついた。
 ここ最近じゃ、農場ミルクも質が落ちてね、という福間さんの帽子には、冬の地味な青空を思わせる紺色に白抜きの「B!」の文字が見える。彼らが世話する農場動物たちは酷い臭気を放っており、何れもまともな農家から仕入れて来たものではないことを伺わせた。他の農家の厳しい査定基準パスせず、廃棄処分寸前とみなされた動物ばかりである
「では、彼らはそれぞれ違う容姿を持ちながら、同じミルクを出すんですね」
 私の問いに対して福間さんは口元だけを緩ませつつも、眉間に険しい皺を寄せたまま答える。
「ええそうですね。彼らの出すミルクは成分こそ似通ったものなのですが、幾分変わった色をしていたり粘度が違っていたりします。だけど結局似たり寄ったりの味のミルク生産されるので、我々は安定してそれを採取できるんです」
 彼が喋り終える声にかぶさり、一匹の動物が鳴き声を上げた。
 福間さんは作業着ポケットから星形のワッペンを取り出すと泣きわめく動物に貼り付ける。
「彼は?」
 声の主である牛とも豚ともつかない奇っ怪な動物は、四角い身体を震わせつつ悲しげな声で泣いている。その行動はなにがしか不公平を訴えているかのように見えるし、不幸に酔っているかのようにも見える。
「こいつはねえ、以前人間だったんです。ところが模倣でしたっけ。ともかくそんな問題を声高に叫ぶ内に均衡を失ってしまいましてね。こちらでかわいがってるんですよ」
模倣? 遺伝子コピペですかね」
「あ、いえいえ、そういえば盗用とか何とか。本当か嘘かも定かじゃありません。でも、彼らは何もない砂漠サボテンがはえるみたく、一斉に叫び出すんです」
 彼は薄汚れた作業着から緑の星形マーク煙草を取り出すと火をつけて煙を泳がせる。まるでそれがなければ生きて行けないかのように見える。
「それは、自然発生的に彼らがそうするということでしょうか」
 と私が問うと、福間さんは鼻から煙をのぞかせながら目をしばたいた。
「良くわからんのですがねえ、ほら、時々上から飼料を撒く飛空船があるじゃないですか、あの飛空船がマスゴミってゴミを落としてゆくんですね、我々も管理が行き届いている訳でもないのでここの動物がそれを食べちゃって、一斉に同じ事を言い始めるんです」
 遠く東の方にはラボと呼ばれる研究施設が見える。奇妙なセリフけが繰り抜かれた写真が飾られ、女だけが集まる不思議場所らしい。
個性的動物たちに見えます
 私はスマホカメラで一匹の動物に焦点を合わせ、シャッターを押した。動物自分が注目されて嬉しいのか、舌を出して短く息継ぎをしつつ上目遣いでこちらを見ている。
「ええ、そうなんですよ。個性があるふりをしている。しかし実際には皆同じナナシー種アニノマスダー科の動物なのです。皆と同じ餌を与えていると彼らは嫌がります。餌が足りないと鳴いたりもする。そのくせ放し飼いの時マスゴミが上空から撒かれると、皆一様に同じマスゴミを食べて同じことを喚き始める。同じことを言いつつも自分叫びが一番聞こえる場所にいないと気がすまないようで、その時だけは柵を壊さんばかりに暴れますね」
 と眼を細める白髪の彼の顔には疲れの色が見える。私はそんな彼の表情とは別に、ついつい家畜リスクについて聞いてしまった。
「ああ、大丈夫ですよ。スター煙草さえ切らさなければ、我々が家畜化することはありません。でも、一度家畜になってしまうとスター効能は一時しのぎなんです。その時は我々の管理必要になってしまうんですね」
 彼がだらりと指差す先には、同じような制服を着た作業員が見える。彼らはこの木造トタン屋根小屋向こう側の牛舎(?)で干し草を与えているようだった。厄介なことに星ワッペンと違い作業員一人ひとりが動物に付いていなければならないという。私はポケットから双眼鏡を取り出すと、真鍮のダイヤルを回し彼らの様子を観察した。散漫な焦点が滲みながら合わさると、ふとしたことに気づく。動物の傍らにいる作業員ネームプレート全てに福間と書いているのである。私は咄嗟双眼鏡から目線を外し、福間名前意味についてそばにいる福間さんに聞いてみることにした。
「それはですね、皆遠い親戚なんですよ。同じ釜の飯を食って同じ屋根の下で眠る。その共同体福間なんです」
 彼の語る内容について私は特に疑問を挟まなかったが、本来名前についての疑問は湧いてくる。
「ああ、それならほら、私のネームプレートの下にも付いているibがその名前です」
 彼が指差すその場所を眺めると、確かにib:starkudasaiと書かれている。
スターク・ダサイ?」
 そう言うと福間さんもとい、スタークさんは大声を上げて笑った。今日見た初めての笑顔だった。
「そんな名前でありながらですね、我が身が可愛いように見えて、実はこいつらのことは好きなんです。気持ち悪いでしょう」
 スタークさんがそういうので、どこが気持ち悪いのかと思い私は彼の容姿を眺める。動物化してるわけでもなく至極まっとう見えた。
「まあ、私も気持ち悪いのですが、気持ち悪い彼らを好きな私が気持ち悪いのです。職員にならなければわからないことかもしれません。こいつらは我々のことなんてこれっぽっちも好きじゃない。それどころかエサ係程度にしか考えていません。ですが、いざ餌が貰えないと狂おしい声を上げながら甘えるんですね。ショーニンコジキ・シロクマクズカゴ症と呼んでます。これが可愛くて可愛くて」
 そうスタークさんは笑いながら、”腑抜け野郎どもを煽り続けてきた”という奇妙な歌詞の歌を口ずさんだ。
 はるか西の地平線には血の気の多い民族が住むトゥギャットの街並みが霞んで見え、その手前に裸の王様称号を持つアリムーが酋長を務める少数民族居住地ハイク移民パオが立ち並んでいた。スタークさんはその移民集落に舌打ちをすると唾を吐き捨て、縮まった煙草を火のついたまま指で弾く。煙草は急加速のスピンを加えられて草のあいだに姿を消していった。
「おっと、炎上しないようにしないと」
 スタークさんの足元でタバコの火はもみ消され、干し草の残骸は煙にゆったりと包まれたのち風に吹き飛ばされた。そんな中、急に遠くの職員が手を振り、スター印の無線を使って連絡してきた。事前調査で知っていた余談だが、ポイント1Pを消費するらしい。
「starkudasaiさん、やばいよ、妄言状態なっちゃった動物がいて、ミルクが濁ってるんだ」
 無線から声が漏れ聞こえてくる。
「あー、そりゃな、妄言出した直後の腐りかけが一番美味しいミルクが取れるはずだから、何とかなんないかね」
「なんないすね、俺こそが世界で一番頭がいいんだ、ってガクレキチュウ症状がで始めちゃって」
 スタークさんの目線を追う私の虹彩に、続けざまのため息が飛び込んできた。スター煙草の心の落ち着く香りが漂う。
そうかあ、もうそいつは叩かなきゃ駄目だろうな。ほっとくとセンミンサヨクに変化して農場が荒れてしまう」
 スタークさんが疲労困憊した表情を額から右手で拭ってゆく。彼は再びため息を吐くと、牛舎の路地を抜けて遠くの職員がいる方向へと走り寄っていった。急いでスタークさんを追いかける私の前に暗雲が垂れ込めているのが目に入る。干し草のきれ端がタンブル・ウィードみたく転がっていった。
 私が現場につく頃には、作業は既に始まっていた。スタークさんと部下と思わしき職員が一匹の動物を縛り上げてスコップで何度も殴打している。何故か汚い言葉執拗に浴びせる職員までいた。まるでマントラのように「シコウテイシマウンティングフェミウヨサヨトウラブ」等という謎の呪文が飛び交ってゆく。そうした手段からして、物理的、直接的手段では根本的に堪えないであろうことが予想できた。職員は胴体、頭、首問わずもちつきのように何度も殴り続け、数分にわたって罵声を浴びせ続ける。天空の黒雲はそのまま岩となって落ちてきそうですらあり、小雨も僅かばかりか降り始めていた。やがて動物が呻きとともに絶命する頃には、雨は大きな音を立てて大地に悲しみのドラムを叩き始める。
 彼らは死に絶えた動物に祈ることもせずつばを吐きかけると、小声で私にいった。
「ああでもしなければ復活して再び調子に乗るのです。調子に乗った彼らは二度とおいしいミルクを我々に提供しません」
 にわかには信じがたい行為だと私は感じた。あの動物は既に死んでおり、こちらに対して危害を加える要素は見当たらなかったからだ。
 彼らは持ち場に戻ると感情を露わにすることもなく、何故か嘲笑を浮かべる者までいる。
「本当は復活を楽しみにしているんです。叩けば叩くほど良いミルクが搾れますからね。彼らのためなんです。保ッ点取りの為には仕方ないんです」
 暗雲は雷雨へと変化し、私は思わず彼らの方へと向かってずぶ濡れになりながらも絶叫していた。
ちょっとあんたがた! あれは元々人間だったはず。なぜそんな身勝手なことが言えるんだ」
 雷が語尾を打ち消す。
「なんでだって? そりゃ簡単です。あなたも私も既に人間ではないのですよ。この増田農場に関わってしまった以上ね」
 スタークさんが他の職員に混ざって声をかける頃、私は慌てふためいてポケットに入ったスマホから自分の顔を撮影していた。その行為をまるでハイエナのように付け回しながらあざ笑う声が聞こえる。職員の姿が融けだしたかと思うと農場動物に似た形状へと変化して行き、ぜんまい仕掛けを思わせる不自然かつ痙攣した首の動きを見せ始める。
 スマホ撮影された私の顔は増田農場作業員そっくりに変化しており、振り向くと作業員のいた場所には抜け殻となった服だけが残されていた。



――海

2015-05-20

大阪都構想で反対派の多数確実が出せたわけ

1万票差でも多数確実が出せるワケ - ゆとりずむ

http://lacucaracha.hatenablog.com/entry/2015/05/19/000000



投票された票は開票所に集められ集計される。

票は各投票所投票箱ごとに「賛成」と「反対」に分けられ、一定数ごとに束ねられ、別の箱に納められる。

分け終わったら、束を数え、数字を報告する。

それを終わるまでやる。

開票所は誰でも見学できる。マスコミ記者は報告された数字開票速報に足していくだけでなく、開票作業双眼鏡等でチェックして直接票の束を数えることもする。

マスコミ選挙担当は、各開票所にどこの地域の票が集まるか、各地域でどれだけの投票率があったか開票所に何票集まってるか、を全て把握している。

開票作業の途中でも、マスコミは束を数えて今どちらに何票入って後何票くらい数えられていないかまで把握している。

なのでこれだけ接戦になり出口調査や事前調査の結果が当確に役に立たない投票でも、開票作業終了前に多数確実を打つことができる。

2015-05-11

東京ドーム何個分?

東京ドーム何個分って聞くといつも思い出すことがある。

俺は奈良の生まれなのだけど、この町っていうのが古墳とオークタウンくらいしかないまあ見事に何にもない町だった。俺はこの町のことが嫌いで中学出たらとにかく東京に行きたいって思ってた。近所に住んでた幼馴染の女の子といつも東京の話ばっかりしてた。いつか出ていこう。東京でなんかしよう。そんな話ばっかり。

うんまあみなさんご想像通り。俺は彼女のことが好きだった。彼女学校でも人気者で、一方俺は地味でプライドばっかり高くて友達も少なくて、お互い学校ではそっけない感じだったけど、近所の公園では二人でずっと東京の話ばっかりしてた。



東京ドーム何個分?」

彼女が言う。なんかでかいこと言うときには決まって東京ドームで数えてた。だいたい最後にはどインフレして東京ドーム1000個分のケーキ買おうぜ、とかそんな話になってた。俺たちにとって東京ドーム東京だった。

そんなしょうもない幼馴染な関係だったけど、夏祭りの夜に1回だけ告白したことがある。

「俺、おまえのこと好きだわ。東京ドーム10個分くらい」

「えー、そんだけ?すくないなぁ」

「いいんだよ最初はそれくらいで」

最初って?」

若かったな。小学生だしな。しゃーないな。

それでもまあ告白後もあんまり関係は変わらず、突然その日がやってきた。




「こんど東京いくの」

ビックリした。先を越されたと思った。なんでもアイドルになるとかでマジかと思った。実際、TVで見たときは完全にアイドルしててあいつじゃないみたいだった。





彼女はあっというまにTV中の人になってた。俺は中学生になった。TV彼女を見るのはなんだかつらくて、ちょいちょいチャンネル変えてた。なんだこれ。





東京行くのいやになった。





その後も彼女売れっ子になってTVで見ない日はなかった。彼女アイドルというにはちょっと太ってきていて、でもそんなところも愛されていてファンの間じゃあ「彼女宇宙にしめる体積が増えてうれしい」なんて言われてるって聞いた。ネットで。





もう完全に芸能人だった。彼女のことを好きな気持ちはやっぱりあって、でも芸能人一般人とじゃどうにもならない。なんだこの気持ち

前に進めない。そんな感じがした。この気持ちにケリをつけたいって思った。

それで俺は男友達をさそって東京ドームコンサートに行くことにしたのだった。





スモークライト。大音響ステージ上には彼女を含めた数人のアイドルたち。踊る。歌う。米粒みたいに小さい。双眼鏡を通して彼女を見るとTVで見てるのと同じ距離を感じた。

双眼鏡おろして周りを見回す。

東京ドームを埋め尽くすペンライト

彼女のために集まったファンだった。

ペンライトの数だけ彼女への愛で埋め尽くされているのだった。無数の光の点滅にめまいがした。

なんとなくわかった。

東京ドーム1個分の好きって気持ちはこれだけのものだったんだ。

TVの向こうにはきっとこの東京ドームの好きって気持ちの何百倍もの好きがある。

東京ドーム何百個分の好きが彼女に向けられているんだ。

俺が告白した時に彼女の言った「すくないなぁ」がなんだかつらかった。

いや。もちろん彼女の「すくないなぁ」をそうとるべきじゃないってのはわかってる。

でも、俺は彼女の「すくないなぁ」をそういう意味理解することでやっと前に進めるようになったのだった。






あれから何年もたった。






今も彼女は太っているのかな。彼女がすこし太って宇宙に、いや、東京ドームにしめる体積が増えているなら、ちょっとうれしいなと、そう思う。

2013-10-29

NTRエロマンガ「神籠りの夜に」後日談復讐SSを書いてみた

りょう おいしいお肉の召し上がり方

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4863493762/

に掲載されている作品「神籠りの夜に」の後日談SSを書いた。

実は、SSって苦手で全然書けなかったのだけど、作品の衝撃でどうしても書かざるをえなくなった。どうしても、この作品の続きの復讐劇が無ければ、正義がそこで達成できなければ、私はとうてい精神の均衡を保てなくなってしまった。読み切りエロマンガでこんな気持ちになったのははじめてで、この作品の胸糞の悪さ(これが卓抜していて、きわめて高い評価ができる)。たった数時間で書いたものだけど、とりあえず。置いておく。

--

警衛勤務はかったるい。これが弾薬庫となってはなおさらだ。時刻は0220。つまり、午前2時20分。俺はライナーかぶり直しながらドライバー田中3曹に送りを頼むと、警衛司令に向かって敬礼した。

「弾薬庫、上番します」

警衛司令は川崎曹長。来年で定年だ。俺は、これから退職金に触るような大迷惑をかけることに軽く憂鬱さを覚えた。

「おう、ヒロトか。今日は蒸し暑いからな、気を付けて行って来い」

軽く挨拶されると、俺は田中3曹とともにジープに乗り込んだ。実のところ、こいつはパジェロだがジープとみんな呼んでいる。

「本当に今日は蒸し暑いな」

無口な田中3曹が珍しく話しかける。

「そうですね」

同意の返事だけすると、沈黙があたりを包む。深夜の空に響くディーゼルエンジンと路面をひっかくタイヤの音だけが響く。4年前の夏も、蒸し暑かったことを俺は思い出した。

からの蒸し暑さは、この湿地を埋め立てて造ったという駐屯地に深い霧を立ち込めさせていた。ジープヘッドライトはその霧を切り裂きながら進んでいく。

ほどなく、弾薬庫につく。同じ駐屯地の中だ、5分もかからない。中の哨所から人が出てきて、金網で出来た門を開ける。俺は、田中3曹に礼を言ってからジープから降りた。

迎えに出てきた下番者は同期だ。一緒に哨所に入って申し送りを受ける。

「申し送り物品、弾薬5発、双眼鏡。申し送り事項ナシ」

「申し受け物品、弾薬5発、双眼鏡。申し送り事項ナシ」

弾薬は無くなったら大変なことになる物品だ。しっかりと復唱をして申し受ける。

「それじゃあ、あとはよろしく」

同期が言うのに「了解」とだけ返事をすると、弾薬庫の門まで見送って鍵をかけた。俺は同期とあまり仲が良くない。仲が良くない、というと語弊があるが、要するに俺は付き合いの悪いやつだった。これには理由がいくつかあるが、俺には金も時間も惜しかった。そんな俺に警衛司令として上番している川崎曹長は何かと目をかけてくれていた。そんな恩人に迷惑をかけるのは忍びないが、俺にはそうするしかなかった。

「あれから、4年か…」

ひとりごちる。弾薬庫に人は来ない、交代が来るまで孤独な戦いだ。「まだまだと、自分を責める、弾薬庫」そんな落書きが哨所には書かれている。

うずらが居なくなって4年。また、祭りが来る。


俺は、これから大それたことをする。それこそ、大それたことだ。弾薬庫には、小銃弾がある。一人じゃとても撃ちきれないほどだ。これを持って、俺は今日、ここを出る。なぜそれをしなければならないか。それは4年前のことにケリをつけるためだ。

ただ、これには、いくつか問題がある。まず、弾薬庫の周りには赤外線がめぐらされている。交代時はあらかじめ分かっているか警報無視するが、そうでないとき警報が反応すればすぐに警衛から人がすっ飛んでくる。ただ、今日は霧だ。霧が深いと赤外線センサーは誤作動を起こす。霧が出始めた0時頃には警報スイッチを切っている。

次に門だ。出入り口の門は深夜は閉鎖している。出入りはできるが、人に会わないと出られない。当然、同じ中隊である今日の警衛隊にはすぐに分かるし、外出証も持っていない。ただ、自動車で外柵を破壊して突っ切れば、確実にバレるが、銃と弾薬とともに外に出られる。

霧は今日しか出ていない。警衛勤務に上番するのは月に数回。それも必ず弾薬庫につくわけではない。そして、また来週になれば次の犠牲者が――4年前と同様に――出る。

俺は意を決して、弾薬庫の鍵を開いた。


弾薬庫はがらんとした埃っぽい空間だった。俺は手近な7.62mm小銃弾の箱に手を伸ばす。重いが、これを門の近くまで持っていく。夏の雑草は茂るのが速い。弾薬箱はうまく隠れた。俺は腕時計を見る、0250。見回りの動哨は通過しているはずだ。俺は、そのまま門を開けて外に出ると、自分の車に一目散に走った。

駐車場は弾薬庫にほどちかい。息を整えながら自動車に乗り込むとエンジンをかける。ライナーを脱ぎ捨てながら助手席に置いたブルゾンを上から着込む。カンガルーバンパー付きのハイラックスだ。中古車だが、そんなに悪くない。ライトを付けずに車を出すと、弾薬庫にまっすぐ向かう。動哨の経路にもなっていないから見つかることはない。演習場で灯火管制下での車両行進を行った経験が役に立った。

弾薬庫の前に車を置くと俺は、弾薬箱を車に積んだ。俺は、この駐屯地を、出る。


ビィィイイイイイイイイイイイイイイ

けたたましい警報音が警衛所に鳴り響いた。警衛司令である川崎曹長はそれに驚きながらも警報盤を見る。

おい、何かあったみたいだぞ? 外の車でも突っ込んだか?」

そこは、時折外からの車が突っ込む場所であった。特にこんな霧の深い夜は飛ばしている車が突っ込んでくることがある。彼の判断は半分当たっていたが半分不正解だった。車が突っ込んだのは事実だが、それは「外の車」ではなかった。

おい田中、見に行くぞ」

無口な田中3曹は「了解」とだけ言うとジープに向かっていった。彼らは5分後、とんでもないものを目にすることになる。そして、さらに5分後、弾薬庫から隊員が弾薬と銃を持って居なくなっているという大変な事実認識するに至る。


俺は外柵を破った。俺が銃と弾薬を持って居なくなったことを彼らは間もなく知ることになるだろう。そうなれば非常線が張られる。俺は、駐屯地を出た直後に近くの駐車場まで飛ばした。深夜3時だ。車はほとんど通っていない。そこには、カバーのかけられた白いステップワゴンが停められていた。

このステップワゴンは放置されていた車だ。市役所の連中が黄色い紙を貼って撤去すると警告していたものだ。ナンバーは無かったが、これは別の車のものを盗んでナンバーを変える偽造した。当然に実在する白いステップワゴンナンバーだ。そして、俺がこれから行く場所地名ナンバーだ。車は程度が良く、イモビをカットすればそのまま動いたが、念のために自分で整備を行った。そりゃあ、金もなくなるし付き合いも悪くなる。でも、このステップワゴンが俺を逃がしてくれるはずだ。俺は、半長靴と迷彩服を脱ぎ捨てると白いステップワゴンの中にある服に着替えた。


俺は白いステップワゴンに弾薬と銃を積み替えると、すぐさま出発した。検問はすぐに始まる。後部座席を改造して銃と弾薬は隠せるようにしたし偽造免許証も作ったが、検問は避けたい。人着は警察に連絡されているし、免許証ICチップまでは偽造できない。

俺は目的地に向かって走り出した。


高速を走る。俺は四年前のことを思い出していた。

俺の住んでいたところは、山間の村だ。特にこれといった産業の無い、土地の痩せた、ぱっとしない村だ。俺はその村の出身ではないが、余所者として住んでいた。その村には言い伝えがある。オハシラ様という土着の神が村の貧しい男と結ばれてから村は豊かになったというものだ。実際に、ぱっとしない村だったが、それなりに豊かではあった。そして、そのオハシラ様を祀る祭りが4年に1回行われている。

ただ、パッとしない村が単に伝説で豊かになるはずがない。この祭りには裏があった。街に住む金持ちの支援者が気に入った村娘を、祭りの主役であるオハシラ様として祀り上げ、自らの性奴隷として嫁がせるというものだ。さらに、村の有力者が祭りにかこつけてオハシラ様となった村娘を集団で凌辱する。考えるだけでもおぞましい制度だ。

俺は、それに実の姉と、好きだった娘――うずらを奪われた。彼女も俺を好いていた。だが、実家の生活と村のために犠牲になった。その後、オハシラ様を娶った男、柱の男とよばれるやつから、寂しいだろうと凌辱されるうずらのDVDが定期的に届いた。俺は悔しかった。悔しかったが力が無かった。だから俺は高校卒業するとすぐに自衛隊に入った。そして、チャンスが巡ってきた。


明け方、街のインターチェンジに近づいた。時間はない。警察がそのうち俺を捕まえに来るだろう。街に降りると、あの忌々しい村へと車を進めていった。俺が縁やゆかりのある土地に向かうであろうことは、当然に警察や自衛隊も予想しているだろう、なるべく早くことを済ませなければならない。俺はステップワゴンを村の手前にある山への道へ入れると少し奥まったところに止めた。後部座席から銃、弾薬、バックパックを取り出した。バックパックには一人用の天幕携帯糧食等が入っている。ステップワゴンにはカバーをかけた。俺は一人山に入っていた。

あの忌々しい儀式の舞台になるのは村の神社だ。神社は山を後ろに控えていて、禁足地だとしていて人は基本的に入ってこない。あんな忌々しい儀式をやっているのに「禁足地」とはお笑い草だが隠れるにはうってつけの場所だ。


俺は身を隠しながら、神社の裏手まで上がった。双眼鏡とガンマイクをポケットから出す。今年も祭りが行われるなら、朝のうちにオハシラ様がみそぎを行っているはずだ。

案の定、みそぎは行われていた。年のころは18ぐらい。きれいな娘だった。あの忌々しい神主も居た。俺は祭りまで監視を続ける。

その日の晩、俺はラジオを聴いていた。俺のことはニュースになっていた。連中も知ることになるだろう。これで祭りが中止になるかもしれないが、連中は俺のことなんてとうに忘れているのかもしれない。あるいは、思い出しても、まさか自分たちに復讐に来ているとは思わないのかもしれない。俺はラジオを消すと眠りについた。


一週間たった。祭りの日だ。神社を見下ろすと準備にあわただしい様子が見て取れる。祭りのクライマックスレースだ。丸太をかかえて神社の階段を駆け上がり、境内にある台に丸太を置いた者が柱の男となるという、シンプルなものだ。ただ、これが出来レースで村の支援者が絶対に勝利するということを除けば、だが。

一週間の間の監視でいろいろなことが分かった。今回のオハシラ様も村に住む俺と同じような余所者が好意を持っているということ。オハシラ様もまんざらではないが、儀式のために身を費やす覚悟であるということ。また、その余所者はこの儀式真実を知らない様子なこと。そして、今回の柱の男は、姉とうずらを娶った連中の親族で、どうしようもないクソ野郎であること。

祭りの準備は着々と進む。街の土地持ちどもが寄り集まっているところにガンマイクを向ける。

「…で、今年のオハシラ様はどうかね?」

「いや、美人で犯しがいがありますね。あの顔が苦痛でゆがむことを考えるだけで、勃ってしまますよ」

「4年前の娘もよかったがね。ただ、なんせ妊娠しないのがつまらない」

「ああ、あいつのところに嫁にいったやつですか。あんな貧相なののどこがいいんでしょうね?」

「あいつはロリコンなんだろう。まぁ、いい。人の趣味はそれぞれだ」

「では、8年前の娘はどうですか?」

「ああ、うちのやつか。ちょっととうが立ってきたが、悪くない。ただ、これからは肉便器から家政婦だな…」

連中の口をつくおぞましい言葉に俺は、涙を流していた。噛んだ唇からは血が出ていた。


夜になった。無事にレースは終わった。決まった通りに決まったやつが勝利した。間もなく、真の忌々しい儀式が始まる。ぞろぞろと男どもがお社に集まってくる。俺は胸の鼓動と鈍い頭の痛さが抑えられない。俺は、山をゆっくり下りた。ゼロ点規正は祭りでうるさいうちに済ませた。

暗い境内で、黒い戦闘服は目立たない。これが演習場ならバディがいるところだが、今は俺一人だ。全周の警戒は怠らない。片目にFLIR、銃には照準の邪魔にならない場所に暗視装置をマウントしてある。

這いつくばりながら、お社に向かっていく。中から神主の声が聞こえる。

お社の窓から今日の柱の男が見えた。双眼鏡レーザー距離計で測った距離は200m。中は少し明かりがついていて、夜目になれていれば十分に判別がつく。お社の中の配置は頭に入っている。そっと、薬室に弾薬を送り込む。這いつくばりながら、銃を構える。床尾板の冷たい感触が肩に伝わる。柱の男がお神酒にくちを付ける。俺は息を吐いて止め照準をつける。照星がゆらゆらと男の顔の中に揺れる。俺は引き金を霜が降りるようにじわじわと絞った。

ドーン…

静かな深夜の村に7.62mmの太い音が響いた。薬きょうが吐き出され次弾が送り込まれる。男が赤いものと白いものをまき散らしながら崩れていく。ほんの数秒のはずだが、永遠に思えるほどの長い時間だった。俺は人殺しになった。

一気にお社が騒がしくなる。人に来てほしくない。いくらここが村から外れているとはいえ連絡されては計画がぶち壊しになる。俺は走ってお社に向かった。

俺は、扉をけ破って銃を構えながら言った。

「静かにしろ…」

俺は顔を黒くドーランで塗っていたが、神主は俺を見ると。俺が何者か分かったようだ。

「お、お前は… こんなことをしてどうなるか…」

俺はもう一度言った

「静かにしろ」

神主以外のやつらは放心状態だった。いくら銃を持っているとは言え多勢に無勢だ、いまのうちに拘束をしなければならない。俺は銃をかまえたままウェストバッグから手錠を出して投げた。

「お互いの両手足につけろ、死にたくないなら」

放心したまま連中は動かない。

「た、助けてくれるんだろうな?」

一人の男が口を開く。村で唯一の商店の店主。4年前にうずらを犯していた奴の一人だ。

「静かにしろと言ったはずだ…」

俺はそういうと、その男に銃を向け引き金を引いた。銃声が響く。

胸に銃弾を受けて男は倒れた。

「早くしろ、こうなりたくなければ」

そう、言うが早いか連中はお互いに手錠をつけはじめた。ほどなくして、オハシラ様も含めて全員が手錠をつけた。

「よし、いいだろう。見せてみろ」

俺は手足が抜けないようになっているか一人づつフラッシュライトで照らして確認した。

「全員、壁の方向を向け。」

連中は黙ったまま壁の方向を向いた。俺は銃から手を離し一人づつさるぐつわをかけていった。ただ一人、神主を除いて。

「よし、それじゃあ、神主、こいつらに俺のことを説明してやれ」

「わ、わかりました… この方は、8年前のオハシラ様の弟で4年前のオハシラ様を好いていた者です…」

「と、いうわけだ、俺がなんで戻ってきたかわかるな? ニュースで俺のことを放送していたのは気づかなかったか?」

気づきました。ただ、戻ってくるとは思いませんでした…」

「あれだけのことをしておい復讐を考えないとは、頭おかしいな、お前らは。まぁいい、警備を強化しようにも、こんな儀式だ、口外は出来ない。警察にも言えない。駐在は数年ごとに異動する余所者から抱き込めない。だから、見なかったことにした。そんなもんだろう。腐りきっているだけでなく無能な連中だよ、お前らは」

神主は黙った。

「さて、じゃぁ、神主さんよ、今までのオハシラ様の嫁ぎ先を教えてくれ」

「そ、それは… わかりました、隣の部屋に資料があります

「じゃぁ、立って取りに行け、行けるだろう?」

神主は手足に手錠をつけたまま、ひょこひょこ移動して取りに行く。

「変な気を起こすなよ、死にたくないなら」

間もなくすると神主は一冊のノートを取ってきた。俺はそれを受け取るとパラパラと見る。リストには祭りの年、名前、生年月日、住所、電話番号が記載されていた。リスト最初の方から最近まではほとんど線が引かれて消されている。

「この線は何だ?」

「それは…、亡くなった者です…」

生きていれば40代、50代の者までほとんど亡くなっていた。俺はめまいがした。

「本当に、お前らはクソだな… まぁ、ご苦労、それじゃあ…」

俺は腰のケースからフォールディングナイフを取り出すと、神主の胸に突き立てた。

「がはっ… なんで…」

「当たり前だろう、俺は復讐に来たんだ」

さるぐつわをつけた連中が騒がしくなった。殺されることが分かれば逃げるだろう。

「今までやってきたことを地獄で後悔しろよ。ま、俺も後で行くがな」

俺は、そういうと逃げようと這う連中を一人づつ刺していった。最後に、オハシラ様が残った。目を閉じて涙を流していた。

「いろいろ大変だったな。お前は自由になれる。」

そういうと、俺はウェストバッグから1㎝の札束を出すと胸元にねじ込んだ。びくっとオハシラ様が動いた。

「この金は、犯罪で得た金じゃない。お前の好きな男とどこかで暮らすために使え。俺は全員を殺す、だからこの村の資金源は無くなる。家族の豊かな暮らしは無くなるが、働いて仕送りでもしてやれ」

俺はそういうと、お社を後にした。リストを胸に突っ込み、銃を片手に、走って停めておいステップワゴンまで行く。幸いにもステップワゴンは見つからずにそのままだった。街へ降りていく。街までは30分。夜明けになり村が異常に気付くまでは、あと5時間といったところだろう。

俺は一人づつ訪ねて行った。ドライバーで掃き出し窓のガラスを割って侵入し目的を遂げる。コツさえつかめば音はほとんどしない。幸いなことに機械警備は無かった。機械警備があると時間の余裕がなくなる。早ければ10分ぐらいで警備が来るから家が広いと失敗するリスクが上がる。

女は6人しか生き残っていなかった。うち二人は、姉とうずらだ。4件はすでに襲撃した。女には会っていない。全員を助けることは、俺にはできない。

俺は姉が嫁いでった家に向かうと身震いした。だが、確実に仕事はしなければならない。掃き出し窓に取り付くとサッシにマイナスドライバーねじ込みヒビを2か所入れる。ガラス割れると手を突っ込んでクレセント錠を外す。サッシをスライドさせるとゆっくり動いた。補助錠は無い。

入った部屋はリビングだった。豪華だが、趣味が悪い部屋だった。動物の毛皮の敷物、ごちゃごちゃとした飾り棚にならぶ、一つ一つは高級そうだが雑然と並んだ外国製の食器。俺の姉を奪った柱の男が脂ぎった顔でゴルフクラブを振るう写真。どれも趣味が悪かった。

俺はさっそく廊下に出て、一部屋ずつそっと確認をしていった。一階はクリア足音をたてないように上がっていく。二階のドアもひとつづつ確認していく。一番手前… 姉が居た。ベッドに眠っている。おなかは大きく、妊娠しているのだろう。奴を殺すまで起こすことはできない。次の部屋、物置になっている… 一番奥… 居た。

俺はそっと近づくと、口に手を当てると同時に、胸にナイフを突き立てた。男は目を見開き暴れようとしたが、すぐに絶命した。

そのまま、姉の部屋に取って返す、口に手を当てて起こす。姉は襲われるとでも思ったのだろう、暴れだした。

「俺だよ、ヒロトだよ」

姉は驚きの表情になって暴れるのをやめた。

「静かにしてもらえるかな?」

姉がうなづいたのを確認すると、手をはなした。

ヒロト!! どうしたの!!」

小声ではあるが、驚きの言葉を言う。

復讐に来たんだ。姉ちゃんと、うずらを奪い、辱めたあいつらに。あいつは、さっき殺したよ。神主も、村の有力者どもも…」

姉は絶句した。弟から人殺し告白を受ければ誰だってそうなるだろう。

「とにかく、今は時間が無い。一緒に来てくれ」

「わ、わかったわ…」

幸いなことに姉はくるっていなかった。あれだけ凌辱されてもなお、気丈に精神を保ち続けてきた。俺は姉を連れて車に乗り込んだ。

「これからどうするの…?」

「うずらを助ける」

「そんなことをしたら、うずらちゃんの家はどうなるの?」

「どうなるもこうなるも!! 娘を売って手に入れた幸せにどれだけの価値があるんだ!! 村から出て働いて暮らせば豊かではないにせよ生きていけるだろう。俺だって村を出て自衛隊に入って生きてきたんだ」

「…ヒロト自衛隊に行ってたの… 知らなかった」

ニュースでやっているよ、銃と弾薬を持ったまま脱走した自衛官って」

お姉ちゃんテレビ見てないの… 毎日、やることがあるからね…」

ああ、嫌なことを思い出させたと、少し俺は後悔した。

「でも、オハシラ様がいなくなったら、あの村は、村に住む人はどうするの…」

「今更、どうにもならないよ。神主商店オヤジも、議員も、郵便局長も、地主オヤジも、みんな俺が殺したからね。支援者の家も殺した。あんな村は滅びなきゃならない。誰かが滅ぼさなきゃならなかったんだ」

姉の顔が曇る。

「…ヒロトはどうするの…」

俺は車で前を見据えながら、目を細めて言った。

「殺した人数が人数だからね。事情はあるにせよ捕まれば死刑は免れないよ… その前にケリはつけようと思っているけど。で、姉ちゃん。一つ頼みがある」

「…何?」

俺はさらに目を細めた。

「…うずらを助けたら、うずらのことは頼む」

「…」

姉は涙を浮かべていた。


ほどなくして、うずらがいる家に近づいてきた。遠くから見ると、こんな時間なのに明かりがついていた。まずい。車を離れた場所に止める。

「姉ちゃん、ここで待っててくれ」

俺は銃を持つと車を後にした。


家に近づいて、双眼鏡で確認をする。カーテンが引かれた窓には何も映っていない。

地主の家らしく、広い。庭も明るくなっている。裏側からアプローチすることを決めた。家の裏側に身をかがめながら走っていく。高く張り巡らされた塀の上には有刺鉄線が張られている。有刺鉄線を一瞥する。金属の支えに取り付けられて、うなり音はしない。電流は流れていない。弾帯からレザーマンを取り出すと切断をした。懸垂して塀によじ登り、速やかに降りる。着地時に少し音がした。ただ、気づかれた様子はない。裏口に近づく。鍵は閉まっている。紙おむつから取り出したポリマーと、シリンジに入れた王水ウェストバッグから出す。ポリマーを鍵穴に詰め込むと王水を注ぎ込んだ。鍵を溶かして破壊する方法で、溶解破錠という方法だ。しばらく待つ。俺にはこの時間無限にも思えた。

十分に溶けたところで、鍵穴にマイナスドライバーを突っ込んで回す。さしたる抵抗なく回った。銃をかまえながらドアを静かに、しかし素早く開ける。クリア、だれもいない。明かりはついているが。きれいにかたついたキッチンだった。正面にドアが二つ、右と左にある。

家の外観を思い出しながら、右側がリビングの可能性が高いと思い右側を銃を構えながら素早く開ける。照明がなく暗い。ただ、人の気配が無い。FLIRを左目に落とす。人は明らかに居ない。キッチンに戻るともう一つの左側のドアにアプローチする。廊下だった。やはり誰もいない。一階のドアをひとつづつアプローチクリアする。誰もいない。


廊下階段がある。上階の廊下は明かりがついている。音をたてないように素早く階段を上る。廊下に沿って、ひとつづつ部屋をクリアしていく。書斎、物置、客間… 突き当りの部屋まで来た。

聞き耳を立てる。音はしない。同じ要領で銃を構えながら素早くドアを開ける。そいつは、そこに居た。うずらと一緒に。


「おっと、動くなよ」

奴はうずらを脇に抱いて拳銃、おそらく38splのリボルバーを突きつけながら言った。

「お前が銃を持って脱走したってニュースは見たよ。で、復讐に来るというのも予想していた。神主のジジィには俺も言ったんだけどな、聞きゃしなかった。もう、殺ったのか?」

「ああ、殺したよ」

俺は銃をつきつけながら、答えた。うずらは一言も言わず、震えていた。

「うずらもかわいそうだよなぁ… せっかく、俺に嫁いで家族を食わせられるっていうのに、このバカに何もかも無茶苦茶にされてなぁ…」

うずらがぎゅっと目をつぶった。

「まぁ、いい。俺も死にたくないからな。この女はくれてやるから、とっとと出てけ」

「それで済むとでも?」

「済ませてもらわなきゃ困る。お前さんのせいで儀式も村も、俺ら一族も破滅だ。ただ、俺は資産をうっぱらえばあとは遊んで暮らせるぐらいの金にはなる。面倒な親族はお前が皆殺しにしてくれたから相続もあるしな」

「嫌だと言ったら?」

「オハシラ様を殺す」

奴の目は真剣だった。どうしようもないクソ野郎ではあるが、嗅覚の鋭い顔だった。

「わかった。要求を呑む。どうしたらいい?」

「銃を置いてこちらに蹴るんだ」

「先にうずらだ」

「分かった、うずらが半分まで行ったらやれ。やらなきゃ打ち殺すからな」

奴はうずらを離すと、顎でしゃくって俺の方に行くよう促した。うずらが歩いて来るのを確認しながら銃を床に置き、蹴り飛ばす。が、64は重くちょうど奴と俺の中間あたりに止まった。奴は床からこちらに目を向けると言った。

「よし、じゃぁ、死ね


俺は、走り出していた。奴が床から目を上げる瞬間にはもう、動き出していた。うずらを撥ね飛ばす。奴が発砲する。俺に向かって弾が飛んでくる。俺は体を捻じ曲げる。左の二の腕に弾がめり込む感触がする。熱い。焼けるように熱い。そのまま、奴にタックルする。

「ぐあっ」

ベルからナイフを取り出す。サムスタッドに親指をかけて開く。奴の首にねじりこむ。左腕は熱い。奴は目をこれでもかと開き、口をパクパクさせている。首から血が噴出する。奴の右手の拳銃を胴体で抑え込む。

「これが4年間の成果だ。うずらを、姉ちゃんを護れなかった俺じゃない」

奴はそのまま絶命した。


俺はうずらを右腕に抱きながら、車へと戻った。うずらは途中何も言わなかった。

「お姉さん…」

「…うずらちゃん…ヒロト… よかった、無事で…」

うずらは目に涙を貯めていた。

「うずら、悪かったな。迎えに来るのが遅くなって」

「ううん、そんなことない。生きてヒロトに会えてよかった。ずっと、私待ってた。諦めてたけど、諦めきれなかった。でも、家のことや村のことを考えて諦めようとしていた」

「もう、村も儀式もすべて無くなるよ」

俺は満足していた。忌々しい村も、忌々しい儀式も、忌々しい連中も、すべて居なくなった。あとは、俺がすべてにケリをつけるだけだ。

俺は自分の腕に止血処置をすると、後ろのバッグを漁った。分厚い封筒が出てきた。

「じゃぁ、姉ちゃん。さっきのお願いの件だけど、大丈夫かな?」

姉に封筒を渡す。

「500万入ってる。4年間じゃこれだけしか貯められなかったよ。少ないけど、これを当座の生活資金にしてくれ」

「…ヒロトはどうするの…」

「さっき言ったとおり。ケリをつけてくる」

うずらが割って入ってきた。

「ケリをつけるって何!! ヒロト!!」

「俺は殺しすぎた。捕まればPermalink | トラックバック(1) | 01:37

2012-06-10

勉強が何の役に立つのか?」という話題に関して印象に残ってる言葉

本を読まない人はよく本を読む時間がないというが、

本を読まないか時間がないといえる。

なぜなら、本を読まない人は他人の経験から学ばないかである

これ、レバレッジリーディングって本に書いてある言葉

この本の内容は全部忘れたけど、この言葉だけは覚えてる。





なんで勉強するんですかって問いを投げた時にこういう答えが返ってきた気がした。


人間人生って限りあるよね、というかぶっちゃけ短いよね。

 時間限られてるなーと思ったら、ちょっとでも時間有意義に使えたほうが、できること増えていいよね。

 で、なにをやるにも、学習って必要だと思うんだ。

 学習するときになんでも一から自分経験するのもいいけど、

 いろんな人の経験から学ぶほうが効率いいし、確実だし、いいこといっぱいあると思う。

 そうやっていろんな人の経験から学ぶ方法のひな形として、勉強ってあると思う。

 回り道に見えるかもしれないけど、いきなりやりたいことをやろうとするより

 やりたいことを本当にやるために、まず勉強しておいたほうが、結局は早いし確実だからオススメだよ!」





みたいな感じ。




結論 :「急がば回れ」の「回れ」部分が勉強






追記 

http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20120610/1339299042

勉強してきて発見した人ってやっぱ「すげえ。これやべえ!」って思ったに違いないんだよ。でもいまの俺らはその「すげえやべえ!」の感動はなくて、ただ十万年分の蓄積した知識にまずは追いつかないといけない。

学校勉強がつまんねーのはこれが理由な。

暗記ちょうつまんねえ。つまんねえんだけど、ひととおりそういう知識を習得したときに、おぼろげながら「あー世界ってこんなかたちにできてるのかなー」なんてことを思うことができるようになる。


(中略)

勉強っていやいややるもんでいいよ別に。いやじゃないことは好きなだけやればいいし。いやがりながらテストやって、授業中寝そうになりながらなんとかノート取って、せいぜい平均点でも取ってればいいよ。

ただ、わかんないことがあったら納得しないほうがいいかな。かならず答えがあるってのもなかなかおもしろいもんでさ。とりあえずわかんないことがあったら先生に聞いてみ。

いやいやでもなんでも、そうやって「わかる」ことが少しずつ増えていくじゃん。いまのおまえは小学生のころよりもいろんなことをわかってる。そうやってわかることを増やしていくと、いつかこ世界には、信じられないくらい「わからないこと」がたくさんあるって気がつくときが来るんだ。知らない場所に行くと楽しいだろ? 見たこともないもの見るとおもしろいだろ? いま、なんでもぐぐればわかっちゃう気がする時代になったし、テレビでいろんなものがわかることになってるけど、実はこの世界は広い。いやになるくらい広い。一生かかったって、わかるものだらけになっちまうことなんてない。

 わからない。広い。

 これがどんだけわくわくすることかは、いまのおまえにはまあ、わかんねーだろうな。すごいんだよ。死ぬまで退屈のしようがねえんだよ。社会は、世界は、こんなふうにできている。そう思った瞬間からもっとわかんねえことがちらばってる世界がばーって広がる。勉強するっていうのは、その「広い世界」の入口に立つことだ。ドアを開くことだ。開いたら、わーっとそこから景色が広がってる。勉強ってのは、そのとき景色を見るための双眼鏡だ。足元を掘るためのスコップだ。そういう道具があるっていうのを知ることだ。

おまえはその場所に行ける。おまえの両親や、俺や、いろんな人たちが、おまえをそこに連れていきたがってる。


うわーやっぱこの人文章うめー

勉強必要だが、だがそれがつまらない理由も書いて、それでも勉強すべき理由、勉強した先に辿り着ける世界について説明してる。

私なんかの文章より、説得力が段違いに高い。



しかもこれだぜ。

どうしようもなく勉強がつまんなくなったらまた話聞きに来な。そしたらこの町の歴史でも教えてやる。

俺がおまえにそれを教えられるのは、勉強してきたからだ。年間100回遅刻しても、とにかく勉強してきたから。もしそういう話をおもしろいと思うなら、勉強にはきっと意味があるんだ。

なんという殺し文句。惚れてまうやろ・・・

GTOみたいなのもいいけど、ああいう極端なガチ脳筋的なわかりやすい楽しさじゃなくこういう話をシてくれる先生いてほしいな。

鈴木先生」みたいな作品をもっと読みたいなぁ。

2011-10-28

なんの謎かけかと思ってた

真っ逆さまの双眼鏡に映るのは未来でなくて過去ではないか? いわゆる「仕合わせだった頃」。

未来を無理矢理具体イメージにするならそれはどうしたって過去のつぎはぎって面をもちやすい。その辺はしゃあない。

でもあの子の「あなた」は海の底、その身体の痛む限り「忘れない、片時も」って、

あぶくの中から見上げた夕陽をきれいと言い切ったあの子にどんな未来が?

涙で透いた海の底、一人の舟からとてつもなく恐ろしくて美しいものが見えてしまいそうで怖いったらない。

逆さの双眼鏡覗きたさに、あの子はきっと、またやらかすね。

これあれか、『あなた海の底』か。

www.youtube.com/watch?v=aXxT77mHnoM

2009-10-24

人間嫌いの淋しがり屋について書いてみる。

人間嫌いの淋しがり屋

http://anond.hatelabo.jp/20091024022901

あまりに自分と同じ境遇なので初めて増田を書いてみる。

簡単に言うと、人といるときは相手をバカにして、そうでないときは一人で寂しいと言う。

この状態を嘆いている。

一人でいて寂しいのは普通の人と同じ。

人をバカにするのも普通の人と同じ。でも、そのレベルがハンパないはず…。


僕の場合もひどい。

相手がバラエティー番組の話をしていると低脳と決め付け、仕事の話をしてると「もっと楽しい話をしようよ…」と思い、

質問に対して相手の返事が答えになっていないとコミュニケーションができない奴と決め付ける。

相手の話を笑いながら相槌を打ち、否定しないこともできるが、心の中は正反対。

…書いてみると酷いが、普通に思ってる。



一貫して存在しているもの。相手を自分以下として見る心。絶対バカにしてる。

地球自分を中心にして回っている。自分が一番偉い。自分人生だ!そう思うのが普通だろ!?と考える。

正直、自分中心という考えは悪くないかもと、僕は思っている。そう考えないと成し遂げられない事もあると思う。

しかし、そう思うのなら、他人にもその考えを認めてあげる。

私が主人公として生きているこの世界は、彼、彼女を主人公とした舞台でもある。

だから、少しだけ相手のことを思って、行動したり言葉を発したりしてみる。

そういう考えを持ってやってみた相槌や、相手の考えを認める行為は、

これまでのそれら比べて、心の中への落ち方が違う気がする。

人と心から話ができていると世界が広がる。自分の壁が壊れていく。


まだまだですが、僕はこれで少しはマシになってきたと思う。


最近思うのは、一人の人間視野ってすごく狭い。

世界に一万の景色があるのに、その一つを見てあーでもないこーでもないと悩んでたりする。

何か行動を起こすことは、一つの世界を知るために必死に覗いていた双眼鏡をとりあえず置いてみるようなことな気がする。

2009-08-03

http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20090803/1249226962

ホウレンソウなんか大嫌いだ。

今まで職場ホウレンソウしろっていわれてやったら「しなくていい」しなかったら「しろ」。

どっちだよ。はっきりしろよどいつもこいつも。

上司の機嫌で変わる気まぐれ上司の怒りモード風。

単にお前がストレス解消したいだけなんじゃねえの。

アムロがどこの爆弾を処理して、どういう状態かを逐一双眼鏡で見ていたから、迅速に行動できたわけで、これもホウレンソウ

見てただけじゃねーか。

報告・連絡・相談の略だろ。

どいつもこいつも身もしないでストレスだけぶつけてくるから困る。

言いたいことがあれば口で言えよ。言葉使えるから人間なんだろ。空気よめたら自分米軍に志願してくるよ。ソニーエスパー研なくなっちゃったしさ。

で、ホウレンソウって、元は某宗教団体洗脳手段だったんだってね。

2009-02-25

http://anond.hatelabo.jp/20090225123950

いわゆるデビュー組(マッチHey!Say!JUMP)のファンなのか、ジャニーズジュニアのファンなのかで、また価値観が違うと思う。



ジュニアファンの場合、「私だけを見て!」=独占欲が強いファンが多い。

デビューしてる人たちに比べるとメディアへの露出も少なくて、

それでも大人気なジュニアジャニーズジュニアを総称してこう呼ぶ)はファンが多いけど、そうじゃない、本当にファンが少ないジュニア存在する。



ファンが少ないジュニア担(担当を縮めて○○担と使う。○○にはタレント人名グループ名などが入る。自担自分担当の事。)は、たとえばコンサート同担うちわがどこに何本ぐらいあるかのチェックは欠かさない。

重度な人になると、コンサート中の自担が出てない時に双眼鏡を使って客席をチェックしてる人もいる。目の前に担当以外のアイドルが居ても無視して、である。



自分より同担がいい席だったり、自担の反応(ファンサービス)を確認するためだ。

遠い席の同担が手厚いお手ふりを受けてるのを目撃して、大声で文句を言っている人も会場で見かける。

ファンが少ないからこそ、余計に「私だけの○○くん」になりがちなのだ。



メディアへの露出が少ない分、コンサートに全力を尽くしているジュニアファンも多く、コンサート会場は一種の戦場である。

バックダンサーなのでコンサートの出番も限られており、頻繁に踊る場所(上手側、下手側、花道で立ち止まる場所など)に同担が集結しているのもよく見かける風景だ。

たまたまそんな場所で見ることになった場合、かなり殺伐とした空気が流れる。

ひどい人になると、うちわを高く掲げて自分より後ろの席の同担邪魔する人もいる。



このような状態で、本当に仲のいい同担友達を作ることは難しい。

表面上は仲良くしていても、内情はドロドロしている場合が多い。

「普段はいい人なのに、担当チケットが絡むと人が変わる」という話もよくある事である。



このように骨の髄までジャニヲタになっていると、市販のうちわ(殆どのジャニーズジュニアには存在しないが)を持って「キャーキャー」言えるうちが一番楽しいと思うこともある。

まだ重度じゃないジャニヲタの方々は、深みにはまる前に注意していただきたい。

今なら引き返す事もできる。



ジュニア担にとって一番怖いのは担当事務所を辞める事だが、この話は長くなるので機会があれば。

2008-12-23

朝日新聞GLOBE(12/22) 金融危機中央銀行

朝日新聞GLOBE金融危機中央銀行」のうち、http://globe.asahi.com/ 上に掲載されていない部分を以下に載せます。

(G-2面の囲み記事)

ハプニング総裁に就任

白川は、数年前まで、日銀内部で副総裁候補ですらなかった。

入行の2年後輩の稲葉延雄(現・リコー特別顧問)が、副総裁、そして総裁候補の「本命」だった。稲葉は、若いころから金融政策を担当し、1998年施行された日銀法の改正作業でも、日銀内で中心的な役割を担った。

他にも、やはり日銀法改正にかかわり人脈の広い三谷隆博、国際派の平野英治ら、理事を経験した有力候補がいた。

最近になって白川の存在感が増してきたのは、日銀幹部に、海外中央銀行幹部と対等に話ができる経済学の専門知識が求められるようになったためだ。ただ、福田政権が今年春、白川を副総裁に指名したのは、意中の総裁候補が武藤敏郎(当時、日銀総裁)だったことも大きい。

財務事務次官経験した武藤は各界の太いパイプがあり、調整能力にたけている。理論派の白川は、武藤と組み合わせるとちょうどよいと目された。この時点では、あくまで白川は「知恵袋」として、総裁を補佐することが期待されていた。

ところが、運命は、本人も予想しない方向に転がっていく。

参議院で多数を握る民主党は、「財政金融の分離」を唱えて財務省OBの起用への反対を崩さず、武藤総裁案を葬り、やはり財務(大蔵)事務次官経験した田波耕治案も一蹴した。

主要7ヵ国財務相中央銀行総裁会議(G7)が近づくなか、総裁空席が長引くダメージは大きい。となると、民主党が同意できる、残る総裁カードは、白川しかなかった。

当時、白川は58歳。50代の若さ総裁の退場は52年ぶり。金融政策などを決める政策委員会の5人の審議委員のうち、4人は白川よりも年上だ。

いきなり約5000人の職員を擁する組織のトップに就いた白川の指導力、調整力には不安もある。首相麻生太郎は、白川自身の意向も聞き、山口広秀を副総裁に任命した。

山口日銀出身だが、政府との実務交渉経験が長い。今後、内部管理的な業務や政府との意思疎通などで、山口が担う部分も増えていくとみられる。■

華やかな場所は苦手

総裁である福井俊彦は、社交的で人づきあいがよく、経済界にも豊富な人脈があることで知られた。財界人とも頻繁にゴルフをした。

白川は少人数の食事会での議論は好きだが、パーティなどの華やかな場所は苦手。若いころはテニスを楽しんだが最近はやらず、ゴルフも年に数回程度。週末の楽しみといえば、「双眼鏡を持って、妻とバードウォッチング」といったところだ。

もっとも、この秋からは金融危機の対応に追いまくられ、バードウォッチングどころではない。

白川は1949年福岡県小倉で生まれた。姉と弟の3人兄弟。父は、地元東洋陶器(現・TOTO)に勤めるサラリーマンで、後に社長となる。地元の公立小中学校から県立小倉高校に進んだ。

高校時代の同級生で、以来親しくつきあう読売新聞大阪本社執行役員松尾徹は「誠実で、はったりがない。困った顔をすることはあるが、怒った姿をみたことがない。線が細そうにみえるが、案外、楽観的で腹がすわっている」と白川を評する。

東大文科一類に入学したが、経済学部に進む。法律より経済学に面白みを感じたのが理由だ。

21歳の夏休み帰省先の小倉から上京するブルートレイン(寝台列車)の中で、津田塾大の学生だった美恵子と知り合い、日銀に入ってまもなく結婚した。日銀就職したのは「ビジネスは大切だが、自分民間企業に向かないと思ったから」。

入行4年目で米シカゴ大学留学して経済学修士号を取得。博士号を取るためにもう1年の延長を願い出たが上司に断わられ、日銀を辞めてシカゴに残るかどうか悩んだ。

その当時、白川の1年先輩で、相談を受けた大塚二郎(現・政策研究大学院大学教授)は、「日銀を辞めて学者になったら」とアドバイスした。「組織の中で出世するタイプには見えなかったしね」と大塚は笑う。

服装にはさほど構わないが、ネクタイにはこだわりがある。海外出張の時に免税店自分で買う。今年10月の「クールビズ」明けの記者会見では、小倉高校の同級生たちから贈られた小倉織のネクタイを締めた。

週刊誌に「いつもの寝グセを何とかしたほうがいい」と書かれると、友人が「寝ぐせ直し」用の整髪料をプレゼントしてくれた。以来、毎朝それを愛用している。■

2008-11-14

http://anond.hatelabo.jp/20081112103859

30代以上のジャニヲタ(意外と多い)は、モッコリに執拗にこだわるよー。

コンサートでも、双眼鏡で終始股間をガン見、なんて人結構いるみたいだし。

韓流俳優も裸の写真がやけに多い気がするんだが、やはりおばさんニーズなんだろうか。

2008-09-13

こんなアニメはイヤだ!(宮崎駿×Ζガンダムの場合)

『風の谷のレコア』

――少女の身体が奇跡を呼んだ――

「火の七日間」と呼ばれる最終戦争から千年余り。高度な文明は滅び、世界は瘴気が充満する腐海とその住人である獰猛な蟲たちに浸食され続けていた。そんな腐海のほとりにある辺境の小国「風の谷」は、大国ティターンズとの戦乱に巻き込まれた。「風の谷」の族長レコア・ロンドは、攻め入るティターンズ将軍達に取り入ってかろうじて国を存続させていたが、女将エマ・シーン率いる大軍による攻撃で「風の谷」はとうとう滅亡の危機に瀕する。

苦悩の末、レコアは腐海の奥深くに封印されているという古代兵器「パラスアテネ」を探すため腐海へと赴くが、蟲たちにあっさりと捕らわれるのだった。しかし、人間の女と蟲との邂逅こそが、古代兵器「パラスアテネ」の封印を解く鍵だったのである。

ただ、事はそううまくは運ばない。蟲との邂逅時、レコアは無垢な肉体ではなかったことによって、「パラスアテネ」の封印解放は不完全なままに終わり、「パラスアテネ」は暴走を始める。自ら呼び寄せてしまった「火の七日間」の再来に、既に深く傷ついたレコアはそれでも立ち向かう……。


『天空の城ジュピトリス

――シロッコ「フハハハハ!見ろ!クズどもはやはりクズだ!」――


『となりのベルトーチカ

――あのお姉さんは まだオーストラリアにいるのです。たぶん。――

1950年代オーストラリアメルボルン郊外にある開拓移民たちの暮らすとある小さな街。界隈では仲睦まじいことで有名なカップル、カツ・コバヤシとサラ・ザビアロフであったが、「結婚するまではダメよ」と頑なに身体を許してくれないサラに対して、カツのフラストレーションは溜まる一方であった。

そんなカツの誰にも言えない趣味は、隣人ベルトーチカ・イルマの寝室を覗くことである。今日もまた部屋の明かりを落として双眼鏡を強く握るカツであったが、黒と赤に染められた服に身を包んだ集団に、ベルトーチカが掠われてしまう現場を目撃する。

忽然として姿を消したベルトーチカ。日が経つにつれて街はその噂で持ちきりになった。ベルトーチカの身を案じ、軍から街へと戻ってきたフィアンセ、アムロ・レイの悲壮な姿に心動かされたカツは、ベルトーチカが掠われた現場を目撃したことをアムロに告白する。「黒と赤」というカツの言葉にはっとした表情を浮かべるアムロ。これによってカツは、思いもよらぬ巨大な暗躍との闘争の中に身を投じることとなり、そこでガール・フレンド、サラとの悲痛な遭遇を果たすのだった……。


ヤザン宅急便

――やさぐれたりしたけど、今は反省してます――

ホンコン・シティに住むどうしようもないワルガキ、ヤザン・ゲーブルは、両親にも愛想を尽かされ、13歳の誕生日に、女主人ミライ・ヤシマが運営する更正施設「シャングリラ」に預けられた。

ミライは、持ち前の運動神経も生かしてハングライダーによる宅急便仕事をやってみたらどうかとヤザンに薦める。迅速な仕事、また、エイのような形が特徴のハングライダー、派手な黄色の仕事服も相まって、ヤザン宅急便は瞬く間に街で有名になった。しかし、その裏でヤザンは更正施設内で意気投合したダンケルやラムサスらとつるみ、昼間の仕事の傍らで物色していた家に夜中に押し入っては盗みを繰り返し、ジャンク屋ゲモンから盗品と引き替えに回してもらったマリファナを楽しむ日々を送っていた。

そんなヤザンであったが、いつものように強盗する家を物色していたある日、街の学校で飛行クラブに所属しているという女の子、ロザミィに出会う。ヤザンのことを何故か「お兄ちゃん」と呼ぶロザミィを最初は煙たがっていただけのヤザンであったが、ロザミィと徐々に親しくなるにつれ、また、ロザミィの背負う過酷な運命を知るにつれて、次第に更正の道を歩んでいく……。


クワトロの豚』

――愛とは、こういうものか――

重要国際指名手配シャア・アズナブルは、人口の極端な減少でしか、これ以上の地球の汚染を食い止めることはできないという思想の持ち主であり、これまで数々の無差別大量殺人テロおよび要人暗殺に手を染めてきた。その過激だが確固たる思想と綿密かつ鮮やかな犯行によって、市井のごく一部ではあるが影で支持する者が後を絶たないシャアは、クワトロ・バジーナという偽名を取得し潜伏した次の要人暗殺計画先のミラノで、身寄りのない少女ハマーン・カーンと出会う。

常に冷静沈着なクワトロことシャアであったが、何かにつけて目の前に現れるハマーンに心を許し、うっかりと暗殺計画に関するメモを見られてしまう。ハマーンを始末することを一度は決めたシャアであったが、拳銃を突きつけられてもひるまずに「撃ってみて」と呟くハマーンを見て殺すには惜しいと思い、部屋に軟禁する。

暗殺計画を着々と進めつつ、軟禁したハマーンに対して辛辣に応対するシャアであったが、その裏腹でハマーンにどんどんと惹かれ、ついにはベッドを共にする。事が済んだ後、ハマーンの凛々しくも優しい眼差しに、シャアは、かつて狂おしく愛した女ララァ・スン、ひいては、うっすらとのみ記憶に残る母のぬくもりすら感じるのだった。今や、シャア精神ハマーンの虜となってしまった……。


アポリーとロベルトの神隠し』

――コロニーの中には、不思議ババアがいました――

サイド2宙域において廃棄されたと見られる小規模コロニー発見したアーガマ一行は、ティターンズ艦隊の追撃をかわすため一時的に身を隠すこととし、リック・ディアスに搭乗したアポリーとロベルトコロニー内探索に派遣する。

生命維持システムはいまだ稼働しており、空気存在し広大な草原が広がっているコロニー内に驚きながらも探索を続けるアポリーとロベルトであったが、突如としてカラスMA「ユ・バード」を駆るバーバ・ユ・バーバの襲撃を受ける。廃棄されたと思われたコロニーは、巫女バーバ・ユ・バーバを教祖とし、八百万の神々を崇拝する海賊ゲリラ宗教組織「ユヤ」の根城だったのである。

バーバの猛攻をなんとか凌いだアポリーとロベルトではあったが、2人を除くアーガマ乗員は既に「ユヤ」に捕らえられており、投降を余儀なくされる。2人は先の戦闘振りからパイロットとしての腕を買われ、「ユヤ」の新人パイロット養成を言い渡される。

バーバの命令通り従順パイロット養成を行いながらも、人質解放と脱出の機会を窺うアポリーとロベルト。しかし、バーバは新人パイロット養成と同時に、アポリーにロベルトを、ロベルトアポリーを名乗ること、アポリーに口髭を伸ばすこと、ロベルトに口髭を剃ることを命じており、2人は次第にどちらがアポリーでどちらがロベルトなのかがわからなくなり、アイデンティティ喪失に悩まされるのだった……。


シロッコの動くジ・O』

――シロッコ「ジ・O!動け!ジ・O!何故動かん?!……あ、動いた。」――


暇つぶしです。もののけ姫ポニョはうまく思いつかなかったです。

2008-03-28

[]

私の体験は兵役としてソ連と直接交戦し、何回かの死線を越えて今日に生きています。あの悲惨さは決して忘れることなく静かになった自分の時間がある時は、真新しく蘇ってきます。

昔の軍隊国民を強引に戦争に引きずり込んでいったのは、かえすがえす残念な思いがすると同時に、これを許した一般国民にも罪は有ります。これは戦争が封建的色彩の強い時代であった。今は民主主義が育ってきた時であり、正確な判断が持てる時であり、戦争を阻止しなければならぬと思う。

私は昭和十九年三月、満州の原隊に直接入隊、此処の野戦重砲二十連隊に配属されました。先に入った兵隊は関西のものが多く、言葉の違いからかなりビンタを取られ、戦争が終わるまでには下が入ってきたが、楽をすることはなく、戦争突入してしまったのです。

戦争に入って、私は命令を受けて部下を二人連れて敵情偵察に出掛け、双眼鏡で丘に登って見ていた処、敵に発見されてしまったのです。恐ろしい勢いで撃ってきました。雨あられという言葉の通りそのもの、早速部下に伏せさせて、鉄兜を前の土に突っ込んで、第一に手をやられると何も出来ないので両腕を股間に差し込んで最低の姿勢をとった。かぶとに当たる弾は金属の響きで脳神経が狂いそう。この時はもう完全に命は無いものと覚悟をした。

だいぶ時間が経って、一寸した弾の空間を感じた。その瞬間を逃さず一歩後方に下がることが出来た。そして次第に後方へ下がった。此処が命拾いをしたことになります。そして自分の仲間の処へ帰ってきたら野戦重砲二十門が並んで反撃していました。周囲は敵弾を受けた仲間が足の一方はやられ、又手を失っている者、腕の無い者、顔がやられてそれから鮮血が流れ、物凄い場面である。よく言う阿修羅さながらです。自分と一緒に斥候に出た者の姿は無い。あの時、もう死んでたのであろう。この二人は満州開拓として妻子を連れてきた者が召集されて入隊してきて、年齢も相当に多かった。夫を頼りに来た家族のことを思うと何とそれに答えたらよいだろうか。

私は今この凄い場面を見て、到底手当てをしても見込みの無い者、苦しがってその場で転げ回っている兵隊、二目と見られない爆弾の破片を受けて顔の肉がなくなっている姿、この兵隊も恐らく長くは生きられんだろう。

その時、中隊長は軍刀を抜いて「山上、今楽にしてやるぞ」と天を仰ぎ神に祈って首をはねた。この者の頚動脈から血が流れ、身体がぴくぴく動いていた。この中隊長の顔にも破片がささって血が流れていたが、部下の手当てを先にせよと自分はしなかった。中隊長の鬼神も泣く行為である。

私はこの交戦の中で、弾運びをしていた時、百雷落ちるがごとき大音響、暫くの間、何が起きたか判らなかった。只只その付近一帯は土煙というか、何が真っ暗くさせているのか、全然見分けがつかなかったのである。一体何事が起きたのだろう、物凄い風が身体に衝撃を受けた。あとは太陽が見えない。周囲は塵埃に覆われて、爆音か暫く止んだ状態が続いたあとの静けさ、あの音響は金属音であったのだ。我野戦重砲の姿も形も何も無い。敵の砲弾が野戦重砲の正面に当たったのが、一瞬の出来事である。俗に言う木っ端微塵、大砲のかけら、そこには十二人の兵隊がいたのだ。鉄の破片も、人間の肉のかけらも発見することが出来なかった。大砲の据えてあった場所は大きな凹みになっていた。

その後、主を失った兵隊がさまよい歩き、幾多の死体、爆風でやられ、目と鼻の穴だけののっぺりとした兵隊、子どもの死骸があちこち、物を背にしてふらふらさまよう一般の日本人に遭遇、それはそれは筆舌に尽くせぬ多くの出来事に遭い、終戦協定のビラで捕虜になるまで、何時どうなるか不安の時を昼夜過ごし、安心して眠ることも出来ず、そして空腹の何日も満州広野を敵兵から逃れて過ごしたことか。「もうどうにでもなれ」という捨て鉢の気持ちも随分とあったが、やはり苦しい中を頑張ったことが、最後の勝利になるのです。皆さんも何事も諦めないで最後まで頑張りませんか。八月十六日。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん