はてなキーワード: 日の出とは
日の出の勢いの尼子家は、敵に奪われていた月山富田城まで取り返した。
さて、尼子の一族には尼子九郎左衛門という邪智奸佞の輩がいた。
その性格のため、もともと義久から疎まれており、対して鹿之助が重用されているのが面白くない。
そのような心情につけこんだ毛利元就は、尼子を裏切り鹿之助を暗殺するよう、九郎左衛門に吹き込んだ。
九郎左衛門は、毛利家の来島徳十郎という者を呼び込み、琵琶法師と偽って上月城に潜り込ませた。
酒宴のときに、徳十郎は毒を盛ったので、鹿之助たちはみな倒れ伏してしまった。
ただ一人、義久の近習の寺元半四郎という者だけが下戸だったので、徳十郎を取り押さえることができたが、
既に鹿之助と兵庫之助は息絶え、鮎之助は見苦しい死体を晒したくないと海に身を投げてしまった。
半四郎は涙を流しながらも、急ぎ富田城に戻ったが、
すでに城は九郎左衛門によって乗っ取られ、尼子義久は捕らえられていた。
そこで半四郎は「私はいまから生死之助と名を変え、生まれ変わったつもりで貴公に仕えよう」と九郎左衛門に申し出た。
そのとき、皐月早苗之助という豪傑が、尼子義久の嫡男・勝丸をさっと抱えて逃げ出した。
この男は、五十人あまりが引いても動かない大岩を、少年でありながら一人でどけてしまったという怪力の持ち主だった。
それを認めた義久が家臣として取り立て、村の名前から皐月早苗之助という名を与えたのだった。
早苗之助を追いかけてきた生死之助は、「私は奥方や若君を救うために偽って寝返ったのだ」と事情を話した。
そこに京の兆殿司和尚が現れたので、若君・勝丸を和尚に預けて、
生死之助は富田城へと戻り、早苗之助は上月城に行くことになった。
上月城に到着した早苗之助は、九重姫に事情を説明し、京へ逃れるように言った。
早苗之助は鹿之助の死骸を検分したが、どうも生きている感じがする。
兵庫之助の死体についても同様だったので、「養生すれば助かるかもしれない」と九重姫と浮舟に死体を持たせて逃した。
早苗之助はこれで大丈夫だと、自らは勝丸を追って京へと向かった。
一方で生死之助は、富田城に戻って上手く誤魔化し、九郎左衛門に上月城攻めを注進した。
既に上月城にはほとんど人が残っていなかったが、ここに高橋渡之助と秋宅庵之助という二人の豪傑がおり、
生死之助を先鋒に九郎左衛門の軍が攻めてくるというので、城を枕に討ち死にしようと立てこもっていた。
観終わって調べたら冒頭で死んでたのローレンス
時間が長いだけあって、日の出だの近づいてくる人影だのというシーンにたっぷり数分かけて
寝ずに朝になっちゃって日の出みよ〜とか思ったけど外へ出たら飛んでっちゃう気がしてやめちゃったの。振り返ったらカーテンが青白く透けてて日光日光ニッコニコで最悪じゃんと思ってるけど実はそーでもないあーでもないこーでもない。し。
あたまがわるいから夜通し勉強する。あたまがわるいから。効率よくとかわからない。たくさん勉強しないといけない。何も。何も。杜撰。ね。ね。ね。るるる。
さぁがんばるぞとかそういうの無い無い無い無い無い無いなあ無いな、ください。めるかりにあるかな?ない。ないの。
スーパーの精肉コーナーが切り刻まれた死体の陳列に見えて吐きそうになる体質に変身してからどれくらい経つの?わかんない。嘘わかる。教えない。
なんのために勉強してるのか生きているのか存在しているのかわからない。わかるない。わかるが無い。わからないは有る。みんなはわかるが有るの?生きてるの?
ねぇ、しってこわい。しぬのやだよね。でも今生きてることがわからないのにどうして?してして、して、し。てしてし。いてて。
ながいながいツイッターみたいでいいねここは。あしたも。きょうも。きのうも使いたい。だれもしらないやてんちゃんのささやき、さけび?ちんもく。ここにある。
もう朝の7時だよ。
日の出なんてみなかった。
そこにあったのに。
当時は今ほど人々のライフスタイルが多様化していなくて、学校に言われるがままセンター試験を受ける人がほとんどだった。
親はセンター試験で満点を取ったらしく厳しく育てられたが、私は昔から「勉強だけが全てではない」と考えていたため、重要視していなかった。
センター試験は受けさせられることになったものの、普段どおりの生活を心がけ、前日も夜遅くまで友達と電話した後、その時ハマっていたラジオを聴いていた。
気がつけば3時位だったと思う。
寝て起きたら8時だった。
いつもの休日のように新聞を読んだ後家族とご飯を食べようとすると父親に「お前、今日はセンター試験じゃないか?」と言われてハッと気づく。すっかり忘れていた。
他の受験者はこういう日は気合入れてもっと早く起きるんだよね。
それでも焦ることはなく身支度をして雪の降る中会場へ行くと、テレビで見たとおり既にたくさんの人でごった返しており、何とか自分の教室にたどり着いた。これが「センター試験か。人生で一度くらい経験してもいいかな」と思った。
周りの受験者は直前まで勉強していたが、私は普段の試験と同じように気楽に受けた。
センター試験に向けては特に勉強せず、私の生活で勉強といえば学校の授業を人並みに聞いているだけだった。
いざ試験が始まってみると「なんだ。どれもこれも授業で習ったことばかりじゃないか」と思ったが、センター試験に命をかけている女学生は教科が終わると泣きじゃくる者もいた。勉強したのに報われなかったのだろう。
私はというと、自分の力は出したが、センター試験の対策はしていなかったから、手応えがあるのかすら分からなかった。
結果が返ってくると「こんなものか」と思ったが、東京大学を目指していた友達には「普通は勉強していなかったらこんな点数取れないよ」と評価された。
英語と世界史は得意だったが、ケアレスミスで何問か間違えてしまったのでそんな評価をされるとは思わなかった。
高校の教師には「せっかくだから、大学に行ったらどうだ?」と提案されたが、たった1日の出来事で人生観が変わることもなく、大学にはいかなかった。
「お前も初詣か?」
「ついでついで。カンって人に出店の手伝いに駆り出されてさ」
あの人ならいるだろうとは思ったが、オサカがそれを手伝ってるってのは予想外だ。
「“カン先輩”やダボが。目上を敬う心を持てぃ」
「後輩を“ダボ”呼ばわりする人間を敬うなんて無理な話だ。ゴジラがドロップキックする位ありえない」
「なんや、その例えは」
恐らく俺が今回の手伝いを断ったため、代わりに誰かいないかと知り合いを辿っていき、最終的に行き着いたのがオサカなのだろう。
カン先輩のことだから、あの手この手の屁理屈で圧していったのは想像に難くない。
「お前ら、お参り済んだんやったら手伝わんか?」
そしてカン先輩は隙あらば俺たちを標的にしようとする。
その商魂にシビれや憧れは感じないが、新年から相変わらずだとは思った。
「いや、俺たちは初日の出を見に行くんで……」
身も蓋もないことを言ってくる。
正直なところ俺たちも薄々そう感じてはいたが、新年からカン先輩の手伝いをするよりはマシだ。
「まあ、そういうことなんで、すいません……」
脱法餅にも、その粘りを分け与えるべきだ。
「しゃあないなあ。じゃあ、ウチの綿菓子持ってけや」
そう言ってカン先輩は、イラスト入りの袋に綿菓子を詰め込み始めた。
「友達のヨシミで、ふたつ300円にしたるわ」
手伝いが無理だと分かると、カン先輩は俺たちを顧客として認識したようだ。
「いや、だったらタダにしてあげなよ」
「そんなことしたら、店が潰れるわいダボ。綿菓子作るのだって金いるんやぞ」
「だとしても、砂糖を繊維状にしただけで何百もするわけない」
「分かってへんなあ。綿菓子機のレンタルと、出店のショバ代。このイラスト入りの袋もろもろ含めたら、これくらい取らないと赤字やねん」
尤もらしく言っているが、カン先輩はそれら経費をほとんどタダ同然で済ましている。
以前、そのことを自慢げに話していた。
それはそうと、オサカと口論になっている今がチャンスだ。
「じゃあ、そろそろ行かないと……」
二人に聞こえないような声でそう呟くと、俺たちはそそくさと神社を後にした。
戻る途中、また思いがけない人物と対面した。
「あ、キミたち」
「げっ、ガイドか」
シロクロのところに居候していて、自分が未来からやってきたとかほざく胡散臭い輩だ。
最近はあながち嘘でもないと思うようになったが、やはり全体的に漂ってくる雰囲気が苦手である。
「シロクロ見なかった?」
「さっき、コンビニ近くで酔っ払ってたのを見たぞ」
「あー、やっぱり。酒を飲みたいって言うから、ボクのアイテムで気分だけでも盛り上げようとしたんだけど、盛り上がりすぎたみたいでさ。いきなり叫びながら走り出しちゃって……」
「お前のせいかよ」
普段、シロクロのお目付け役みたいな感じで振舞ってはいるが、こいつも別ベクトルで非常識だ。
「じゃあ行ってみるよ……あ、そうだ」
「近々イベントが起きるから、気だけは引き締めておいてよマスダ」
俺だけに聴こえるよう、そう小さく呟いた。
全く要領を得ないが、こいつのことだから不穏だってのは確かだ。
「イベントって何だよ?」
「次元規定法に引っかかるから、これ以上は言えない。じゃあね!」
それじゃあ、何も言っていないのと同じだ。
当然のように次元なんとやらってルールを持ち出してきたが、それも始めて聞いたぞ。
同じ目的らしき人たちも、まばらにいた。
「遅かったね」
「寄り道したなあ? 焼き鳥、完全に冷えちゃってるじゃんか」
「ほら、もうすぐだよ」
「そろそろの筈……だよな?」
首を傾げながら、時間を何度も調べる。
天体物理学なんて俺には分からないが、それでも日が昇っている時間なのは明らかだ。
「どういうことだ?」
市長が思いつきで作った風力発電所や、最近ラボハテが建てた複数のビル。
それでも見える隙間は存在したが、それを埋めたのが天気だった。
予報では晴れだったし実際その範疇ではあったが、雲が絶妙な位置で日の出を遮っていたのである。
「弟くん、残念だね……って寝てる」
初日の出を見れなかったからといって、実際問題どうってわけじゃない。
だが、この新年の出来事は、俺たちに言い知れぬ陰りを残していった。
人数を合わせるため、俺たち兄弟は一蓮托生ということにした。
「じゃあ、マスダが4位の場合は弟くんも4位ってことか」
「そうだ。3位以上は買出し組になる」
「え、それでいいの?」
「まあ……元はといえば、今回の集まりもこっち側の提案だし、それ位の“ハンデ”は背負うさ」
俺はあえて歯切れの悪い物言いをした。
「マスダたちが3位の場合は? ジャンケンで兄弟どちらかが残るって感じ?」
「んー、そうだな……」
ちゃんとした台本が用意してあるわけじゃないので、このあたりはアドリブ次第である。
「“なしなし”がいい?」
「いや、“ありあり”でいいだろう」
「じゃあ、サイコロ振って」
麻雀の取り決めには様々な“あり”と“なし”があるが、仲間内のお遊びでこれらを細かく確認することはない。
“ありあり”とした場合、面倒なので他のものも“あり”とするのが俺たちの中で暗黙のルールだった。
例えば、頼りない照明しかない、このような場所で麻雀をやる場合は“イカサマもあり”となる。
つまり今回のルールは喰いタンあり、役の後付けあり、赤牌あり、ピンヅモあり、喰い替えあり、イカサマありの“ありありありありありあり”……
舌を噛みそうなので、俺たちは気取って“ブローノ・ルール”と呼んでいる。
ちなみに、ここでいう“俺たち”とは“俺と弟のみ”を指す。
もちろん“イカサマあり”を知っているのも“俺たち”だけだ。
麻雀をやったことがあるならば、誰しも一度は考えたことがあるだろう。
運要素の強いこのゲームで、果たして打ち手の強さがどれほど関係するのか。
一説には、麻雀に勝つのに必要なのは運であり、負けないために必要なのが実力だ。
そのどちらもコントロールできるのがプロだが、素人の俺たちはもっと泥臭くやるしかない。
「カン……よし、ドラ4だ」
牌のすり替え、積み込み、出来ることは何でもやった。
少し練習した程度の拙いものだったが、この暗がりだからバレることはない。
更に、みんな夜更かししているから頭が回らず、視野も狭まっている。
多少、露骨にやっても誰も気づかない。
「それロン」
「えー、マジかあ」
「マスダ早いなあ」
もしバレた場合、交友関係に新年早々ヒビが入るという相応のリスクを背負っているからな。
それに、これはこれで神経を使うし、楽勝ってわけにもいかない。
あんまり目立つような勝ち方をしたら疑われるので、適度に手を抜く必要がある。
そのためには、相手の手牌を把握することが肝要だ。
「あ~暇だな~」
俺たちが打っている間、弟は退屈そうに、いかにも落ち着きのない子供といった感じで山内を歩き回る。
「日の出まだかな~」
その手には双眼鏡が握られているが、覗き込んだところで見えるはずもない。
「ねー、次は打たせてよ……」
「……この局までは待ってろ」
こうして相手の手の内を見たら、俺たちにしか分からないサインでそれを知らせる。
傾向さえ分かれば十分だ。
「ちぇ、そっちがきたか……マスダ、それロン」
そんな調子で派手さこそないものの、終わってみれば俺たちが1位だった。
表題の通り。
身内の勤めている会社がデリカシーもプライバシーもなくて頭を抱えている。
細かい所はぼかしているが、
・有給を取るのにどこに行くかまで聞かれる。
・プライベート、また体調や体型に対しての詮索(聞いている本人いわく心配してのことらしい)
・身内に仕事をきちんと最後まで教えていないのに、カバーせず仕事でミスをしたことを責める(上記とは別の人間)
・会議があれば、「何か言え!」と恫喝し、言えば揚げ足を取って延々と説教(また別の人間)
まだまだあるが、身内から話を聞いた時、よくぞまあここまで見事に人間としての経験値が足りていない大人が集まれるものだなぁと怒りを通り越して呆れた。
今のところ(身内いわく)同僚がまともなので話を聞いてもらったり、自分や友人に愚痴を言うことでガス抜きができているようだ。
まだ会社には行っているが、正直鬱やその他病気にいつかかってもおかしくない状態だと思うので、自分は辞めてほしい。本人にもそう伝えている。
ただ、身内は古い人間で、また人当たりもいい分、ここを辞めたら次の仕事がないだろうし他の人にも急に辞めると迷惑だから、と二の足を踏んでいる。
(自分としては、話を聞いても助け舟の一つも出さない周りの人間も同罪なので、気にする必要はないと思っている)
勤める本人が意思を持たなければ会社は辞められないのだが、第三者からどう言えば本人が心変わりして辞めてくれるのだろうか。
会社がブラック企業だとしたら、どういう風に詰めていけば辞められるのだろうか。
身内の心配事は、次の仕事が見つからないかもしれない、というところに心配の種があって辞められないらしい。
ただ、辞めたら辞めたで、仕事は何かしらあるだろうとは思うのだが、甘いだろうか。
身内には、
・ボイスレコーダーを持つ。もしくはスマホの録音機能をオンにする
などアドバイスしたが、未だに実行できずにいる。
心身共に疲れ、証拠を集めるという気力も湧かないようで正直もどかしい。
だんだん年老いてきた身内が泣いて帰ってくる日がある今、ただただつらくて悲しく、胸を締め付けられる。
どうか辞められた方は体験談でも教えてほしい。
最後。
これを読んで、「自分の会社もそうだ」と思う人間が多かったら、本当に辛い。
これが会社のデフォルトだなんて絶対に思いたくない。思わないでほしい。
そういう人達もどうか救われてほしい。
何らかの自治体がどこからともなく駆けつけてきて、あれよあれよという間に撤去される。
或いは、日の出を見たい他の人間たちによって侵略されるだろう。
勝者の特権として略奪行為、「俺たちの席なんて元からなかった」という歴史修正が施される。
大袈裟な話じゃあない。
俺は以前に市街パレードがあった際、バイトで場所取り代行をしたことがあるが、あの時は戦慄した。
確保する簡易席は3つ。
自分が座っておけば残り2席を見張っておけばいいだけの、チョロい仕事だ。
最初はそう思っていたが、その“最初”は十数分で終わりを告げた。
通りがかった同級生が話しかけてきて、そっちに目を向けて返事をしたときだ。
その後、すぐに視線を戻したけれど手遅れだった。
「ちょっと目を離した隙に」とはよく言うが、この時の“ちょっと”は数秒の出来事。
にも拘らず、俺の両隣には見知らぬ人間が二人座っていたんだ。
何食わぬ顔で携帯端末をイジり、位置情報ゲームを嗜んでいた様子は強烈だった。
まあ、結局は簡易席の前に人だかりができて、座った状態ではロクに見れないという状態になってしまったけれど。
“より良いものを見たい”という目的のために、人は容易く理性を放棄できる生き物だと俺は痛感したのさ。
というわけで、買出しに行く人数は絞らなければならない。
「こんな暗がりに一人で待機とか嫌っすよ」
「じゃあ、待機組は二人、残りが買出しって感じかな」
「それじゃあ、ここで待機したいのは?」
「……」
そもそも、ここにいるのが退屈だからこういう話が出ているわけだから愚問である。
「じゃあ、ジャンケンで」
弟は、おもむろに俺のバッグから麻雀セットを取り出し、周りの賛成意見を募るまでもなく牌を並べ始めた。
「まあ、暇つぶしにもなるし、これでいっか」
弟は心の中で「しめしめ」と思っていることだろう。
それは俺も同じだった。
この町で日の出を見たいなら、港近くの展望台が手軽かつ最適な場所だ。
いや、“だった”というべきか。
なにせ、みんな考えることは同じだ。
そして生憎、展望台に“みんな”が納まるほどのスペースはない。
物理学だとか統計学だとかを専攻していなくても分かる、単純明快な話だ。
しかし、この世から若気の至りだとか、中年の無分別だとかが無くならないのも一つの真理である。
散乱するゴミ、酔っ払い、酔っ払ってないのに変なテンションの輩。
必ずといっていいほど何らかのトラブルが発生するため、近年では予約チケット制となっていた。
それでも何日も前から展望台に陣取る傍迷惑な連中は健在で、それがニュース番組などで取り沙汰されるのが新年の風物詩だ。
つまり懸命な住民ならば、あそこで日の出を見る選択はしないってこと。
誰のものでもない太陽を眺めるためだけに金を払って、挙句にニュース番組の見世物になるなんて御免こうむる。
じゃあ、どこがイチオシ……いや、ニオシなのか。
意見が別れるところではあるが、俺たちが向かったのは最寄の公園だ。
その公園内にある築山は隠れスポットで、日の出の方角に遮蔽物がほとんどない。
アクセスは良好で、近くに神社があるから、ついでに御参りもできる。
「……人いないね」
ひとつ誤算があるとするならば、あまりにも隠れスポットすぎたという点だった。
日の出まで約3時間といったところだが、その時点で築山にいたのは俺たちだけ。
「まあ、いいや。とりあえず場所を確保しよう」
結果として早く来すぎたのは否めないが、いい場所をとられるよりはマシだ。
気を取り直して、俺たちは準備に取り掛かった。
「日の出が出るのってこっちだっけ」
「そっちは西だ。新元号の天才バカボンでも目指しているのか?」
よさげな場所にシートを広げ、そこに使えそうなレジャーグッズを一通り置いていく。
「ゴミ袋は持ってきた?」
「レジ袋で十分だろ」
「……」
しかし、やはり手持ち無沙汰というか、娯楽に溢れた世の中では退屈な空間だ。
法律ギリギリの苛酷な労働環境、杜撰なスケージュル管理などを赤裸々に書いた暴露本は物議を醸しました。
田尾:以前から意識にズレは感じていました。『Mの活劇』は皆で作りあげるものなのに。
菜華役の田尾さんは、暴露本を書いた経緯をそう語りました。
田尾:現場で働くスタッフたちの苦悩を、世間の皆様に知って欲しくて書いたんです。
津久田:(彼女が暴露本を出したことについて)驚きはしませんでしたね。同級生だし、長いこと一緒に仕事をしてる仲でもありますから。
増林:あの子はそういうので承認欲求を満たしたり、お金を稼ぎたがるタイプ。普段から不満が漏れ出てた。
影田:ちょくちょく講習会なんか開いちゃったり、ニュース番組でコメンテーターとして出演したり、「とうとう、そっちに行っちゃうんだ」っていう。
『Mの活劇』チームと、撮影現場の雰囲気は良くも悪くも変わりませんでした。
AD:現場の空気を悪くしてた常習犯は彼女(田尾さん)でした。部屋が乾燥してるだとか、ケータリングが気に入らないだとか。テイク数が増えると、露骨に態度に出てくる気難しい人でした。
プロデューサー:本の内容自体、上手く誤魔化してはいるけど極めて恣意的で、要はただの愚痴です。そういう自覚が多少あるからこそ、一般大衆を味方にしようと考えたのでしょう。
ディレクター:彼女は某所で意識の高いことをよく言っていますが、本を書いたきっかけは出番が少ないことと、ギャラが減ったことへの当てつけでしょう。そもそも端役だから出番が少ないのは当たり前だし、ギャラが少ないのは彼女が演じるキャラクターの関連商品が売れないからです。
津久田:あの本も、八割がたゴーストライターが書いてるだろうね。あの子、学校の読書感想文いつも最低評価だったから。
「よし、そろそろ行くか」
最後の一人が蕎麦を食べ終えるのを確認して、俺はおもむろに立ち上がった。
「えー、もう行くの? ドキュメント番組終わってからでもいいじゃん」
「こういう番組は、どうせ最後は前向きなこと言って終わりだ。後はせいぜいVTRを見た人が、それっぽいこと言うぐらいだろう」
皆が上着を着始めているのに、弟はコタツに入ったまま、ぶーたれる。
日の出を見ることは以前から決まっていたし、そのために俺たちは集まった。
何より、それを真っ先に提案したのは弟だ。
「早めに行かないと混むかもしれないし。どうせ日の出を見るなら、いい場所で見たいだろ?」
「そうかもしれないけどさあ、なんか体が動くことを拒否してるんだよ。自分でも上手く説明できないけど、何か医学的な理由があるに違いない」
だからといって、容赦するつもりはないが。
「このまま、なあなあにすればワンチャンあると思っているのかもしれないが、言いだしっぺが不参加なんて許さんぞ」
弟は体のほとんどがコタツに取り込まれており、頭以外は露出していない状態だった。
そこに身内への慈しみは存在しない。
「ぎゃあっ」
抵抗むなしく弟は引きずり出された。
岬に誰が 早く飛べるか賭けてみて
吸ってたあとで 身震いしてたら
朝まで笑っていたね
ぼくが一番 不気味だって言ったね
DRUG LACE 2019
DRUG LACE 2019
白い細いパイプ うなるようにすする
肺臓深く 吸い込んでみる
テレビ画面が切り替わり、曲が途中で中断される。
番組を熱心に観ていたウサクは、リモコンの主に睨みを利かせた。
視線の先にいたのは俺の弟だ。
「古臭いとはなんだ。この歌の偉大さが分からないのか。今よりも無秩序な、ドラッグの定義も取り締まりも甘かった時代、社会の様相とドラッグは一つの象徴であり、その激動で生きていく人々の葛藤と渇望が……」
こうなるとウサクの話は長いし、疲れる。
それはここにいる皆が分かっていたため、俺たちはすぐさま二人の間に入った。
「ウサク、歴史の大切さは分かるが、年末の音楽特番で省みる必要はないだろう」
「弟くんも、チャンネル替えるなら断りを入れたほうがいい」
「でも俺たちの部屋にあるテレビだよ」
「だったら長男の俺には少なくとも何か言うべきだろう。そもそもテレビだって俺たちが買ったわけじゃないし、自分たちの部屋にあるってだけだ」
だが、正直なところ俺たちもチャンネルを替えようと思い始めていた。
仲間たちで寄り集まっても、このまま音楽を垂れ流していたのでは全滅は免れない。
「よし、じゃあ二人の意見を尊重して、折衷案のドキュメンタリー番組を観よう」
と言っても私は直接やり取りなんやかんやするわけではないんだけど、
なんか忙しないので落ち着かないわ。
とりあえずもう帰られたみたいなので、
こんな時間って訳よ。
また午後からは一気に暇になるって言っても暇と言ってはいけないけど。
おかげでまたランチにも行けてないし、
もうそろそろしたら出かけるので、
朝から雨だしなんだかなーと言った感じでもあるわ。
これはさすがにどうよ?と思いつつ
またそっと扉を閉めたんだけど、
そう思ったわ。
まったくよね。
だれか1年以上寝かせておいた玉子を賞味してみた人が射たら是非教えて欲しいわ。
やっぱり火を通しても抵抗あるわね。
申し訳ないけど、
これはゴミの日行きよ。
買いすぎには注意だわ。
うふふ。
もうそろそろホッツも恋しいところでだんだん寒くなってきた次第だわ。
こういう季節の変わり目がホッツなのかコールドなのかどっちなのよって。
チョイスーが微妙よね。
朝急須を準備してどったらという余裕が欲しいし、
一体いつになったらサマータイムなのかしらとも思うわ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!