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2023-07-10

なぜインボイス反対運動はできて偽装請負反対運動はできないのか

もちろんインボイス制度というか日本納税制度全体に事務コストや逆進性などの欠陥が多いのは確かだ。

しかしそれよりはるかに致命的な欠陥は労働環境にあり、少なくとも声の大きいインボイス反対派が抱えている問題はこれが主因だろう。

端的に言うと「直接雇用関係のある正社員以外の【労使】間のパワーバランスがまったく調停されない」という点だ。

あえて【労使】と書いたのは、直接雇用関係がない正社員以外で事実上労使関係といえるような状況でも

業界の慣習で「これは労使関係ではありません」というふざけたレトリック普通にまかり通っていることを受けている。

あいわゆる偽装請負ですね。


冷静に考えていただきたいのだが

「零細個人事業主は税システム変更という事業者努力回避不可能事象に由来するコストアップすら全く上流にコスト転嫁できません」

「上流が強すぎて交渉不能です、というか交渉とか他に行くとかいうのは事実上不可能です、ゆえに丸呑みして死にます

ということが「前提」として認識されている現状、何かおかしいと思わないのだろうか?


極端な例でいうとインボイス反対派として声を上げていた日本アニメ声優業界は完全に狂っており

日本俳優連合がほぼすべての声優独自のギャラ制度管理しており、最上位以外は価格交渉権すらない」

「ギャラは固定時給制ですらなく出演時間による、しかも出演時間が倍になってもギャラは倍にならない謎のシステム

事務所に所属価格交渉以外の直接交渉権もほぼない」

「だけど個人事業主として扱われており労働者としての保護は無い」

業界はめちゃくちゃ狭いため制度破りしようとすると干される」

などという、偽装請負労働者どころか農奴制から市場」を導入したばかりの独裁国家

謎レートで農産物を「公定価格」(作物の量に比例するとは言っていない)で買い上げる謎システムのほうがむしろ近いぐらいの面白システムである


ここで少し常識がある人々は「日本には独占禁止法かいうのありませんでしたっけ?」という少し常識的なアイディアを思いつくだろう

しかし残念ながらそれだけでは日本常識が十分に身についているとは言い難い。

独占禁止法には適用除外団体があり、ざっくり言えば小規模事業者が全体の利益のためにやる場合を多少除外するという理屈なのだ

なんと日本俳優連合のケースはそのうちの【生活協同組合団体交渉のためにやってる場合】だから適用除外となるのだ。ハイ終了。合法なので一切問題はない、いいね

いやでもそれならランク制とやらの価格はさすがに団体交渉してるんじゃないの?と多少の常識判断をしてしまったあなたはやはり常識不足。

なんと【1991年ランク制発足以来】、ベースのギャラは全く変動していません。

馬鹿か?

こんなの偽装請負ならぬ偽装組合だろ。

一応擁護すると、1991年ランク確立以前はさらにひどい状況だったので成立時点では賃上げになり、そのために当時の芸能界労働運動の一環としてそれなりに戦ったそうです。

まあ30年前の話だけど。

それ以降生活協同組合に期待されるような労働の需給バランスの調整とかも当然全くやってない。それをやるならそれこそ組合加入条件を絞って声優業界参入障壁をって話になるが

ワナビーから学費取れないと声優業界の貴重な収入源がなくなっちゃうからね。まあ価格交渉すらしてない体たらくでそんな複雑なことできるわけないわな。常識的に考えよう。

そりゃ偽装請負反対運動とかできるわけないですよね。

んでそんな業界がなぜインボイス反対運動はできるかといえば、今まで上流(当然課税事業者だ)が受けていた仕入税控除がなくなっちゃうから、これに尽きる。

労働者だけでなく使用者側にも不利なときだけ「運動」が許可されるという本気で腐った労働運動だ。

あ、労働者じゃないので労働運動じゃないんでしたね、個人事業主の嘆きでしたね。



しかし考えれば考えるほど見事なデッドロックシステムだ。

実質的労働者個人事業主にする】+【個人事業主組合使用者に有利なシステムを作らせて順守させる】

これだけで労働者としての保護個人事業主としての自由競争も防いだまま完全な独占システムを作って誰にも介入させないことが可能になる。

もう一度言うけど馬鹿か?

まあさすがに日本といえども前者はともかく後者までやってる業界は珍しいだろうが

何がヤバいってこれが法的に許されるならほかの業界だってやろうと思えば可能ってことだ。

他人事だと思うな、関係ない業界でも実質増税になるぞ、ニーメラー警句だ、インボイス制度に反対しよう」ってのはまあ一理あるけど

その理屈で言うならよっぽどやばい偽装請負+偽装組合という糞コンボについてまず全労働者が騒ぐべきではないだろうか。

2023-06-26

オメガを経て天獄零式を野良で踏破した話

ざっくり言うと愚痴である



共鳴から零式を始めた。

きっかけはコロナパッチ間隔が長くなり、暇になったことだったと思う。

1層だけはなぜか行ってたので2層から野良レンジデビューして、パーティーの入りづらさに辟易して固定を探し加入した…という感じだったように思う。

この固定主には割と長いこと世話になった。

絶固定まで誘ってもらって、3絶+竜詩はこの固定でクリアしたくらいだ。



まぁ絶の固定としては竜詩までお世話になったのだが、辺獄から自分の固定を組んでみたくなり知り合いを何人か誘って後は募集で…という形で固定を組んだ。

ものすごく気が合わない人が一人いて、固定の時間がとても憂鬱だった。



その後の竜詩は、初めてのパッチ内絶ということもあって、めちゃくちゃギスギスしたのを覚えている。

パッチクリアしたが、その後周回などはしなかった。

ただ固定主とは未だに仲良くさせてもらっている。良い人だと思う。



煉獄は辺獄の反省を生かして気が合いそうな人を選んだ。

一部の人はそのまま誘って、気が合わなかった人を入れ替えという感じで固定を組んだのだ。

正直Twitterも見たし、ヤバそうな人は落としたりもしたかいがあって、そこまで変なトラブルはなかったように思う。

予定より踏破に時間がかかってしまって、正直それが一番イライラしてしまった。

今思うとここで止めておくべきだったんじゃないかなと思う。



オメガ仕事の都合で2人入れ替えになった。

二人とも子どもがいる親御さんだったが、一人だけ子どもがまだ赤ちゃんだった。

Twitterを漁ってそれは知っていたのだが、本人に聞いたところ「配偶者が見てくれる。理解がある」とのことだったので固定に入れた。



オメガが始まったが、赤ん坊の泣き声がVCに入ることは予想以上のストレスだった。

結構デバフだったんじゃないかと思う。

私もそれとなく大丈夫ですか?と聞いていたが、最後まで赤ん坊の泣き声は入り続けた。



それに加えて、人柄重視で採用したツケなのかミスがとても多かった。

範囲を踏む、無敵が出来ない、男殴るはずが女しか殴れなくなってる、整列ができない、目に轢かれる、ハロワで移動が雑、塔に乗れてない、早く近付きすぎる、遠すぎる…こういうミスが本当に最後まで続いた。

本当に本当に嫌だった。

せめて4月中にと言っていたのに、終わったのはパッチ内の本当ギリギリだった。

あらかじめ分かっていただろう予定を直前に言ったり、そのせいでスケジュールを組み直したりもあって非常に疲れたし、固定の時間が本当に嫌になった。

何よりもメンバーのことを好きだったし、この人たちなら頑張れるなと思って始めたのにいらつく自分がとても嫌だった。



なので私は天獄零式は固定を継続しないと伝えた。



私は野良で踏破したが、固定に入ったメンバー野良に行ったメンバーもいたし、零式を休止したメンバーもいた。

野良フェーズ詐欺にもあったし、ミスってないのにボンドやペア割り、調停で殺されたりもあったが気楽な毎日だった。

零式中にめんどくさくなって休んだり、遊びに行ったりして、4層前半にものすごい詰まったりしたがなんだかんだで4週目にはクリアした。



固定は本当に楽しかった。

リーダーやらせてもらったし、やるならまた誘ってほしいとも言われたのですごく嬉しかった。

ただ、赤ん坊の泣き声、無断遅刻体調不良や予定を言わない、ギミックミスなどが重なって疲れてしまったのは事実だ。



これから固定主をやる人にはこう言いたい。

赤ん坊持ちを入れるな

ギミックミスの内容にもよるが、あまりにも多い人には少しキツく言っても良い

ダメそうなら入れ替えろ



そしてこれから固定に入りたい人にはこう言いたい。

赤ん坊いるなら我慢してほしい

・予定はわかり次第言え

ミスは共有しろ、分からないならすぐ相談しろ



同じような性格、同じようなスキルレベルの人が集まれば言うことはないと思う。

ただそんなことは難しいだろう。



私はしばらくは固定を組みたいとは思わないし、次の絶も決めてない。

漆黒に入ったら絶行きたい…くらいにしか考えてない。

なのでまぁ、このエントリーをもし見た方は覚え書きの愚痴程度だと思って見てほしい。

もし心当たりがあるなという人だったとしても、私は決してあなたのことを嫌いではない。

好きでいたいから離れたのだと理解してくれたら嬉しい。



このエントリーを読んだみんながいい攻略方法出会えることを祈っている。

2023-06-25

Lawless爪Second-class

(すべて妄想バンドヒストリー

吉田アキコは、京都実家家業旅館業であったにも関わらず

コロナ禍の最中旅行業支援など実施する政府はクソ!」

と息巻いたせいで実家に居辛くなってしまった。

父親から

「お前が呑気に実家暮らし女学生身分音楽などやっていられるのは誰のお陰だ」

という言葉は、学費生活費人質にとった恫喝だとも思った。口喧嘩なんかしたくもないから細心の注意をはらって生きてたのに。

大学を休学し、女子大生というアドバンテージを使って水商売で働けば一人暮らし生活費と、あと1年分の学費を貯めることなどチョロいだろう、そう思っていたが、その見通しは甘かった。

そもそもコロナ禍で飲食業は店を閉め、風俗業も同様で客足が途絶えていた。そして少ない客を奪い合っていたからか、働き始めたキャバクラでは現実の厳しさを味わっていた。

売上No.1の嬢は女王様として君臨し、それに付き従う子分の女がいて、悪口、陰口、ちょっとした意地悪、接客妨害といった小さな棘のような攻撃女王様子分からチマチマと食らうのに辟易していて、周りの女たちも庇ってくれることはなかった。

常連客の威張り散らして自慢話ばかりの禿げた社長に「寂しいから会いに来て」とLINEするのもアホらしくてやってられず、旅館の娘なのにサービス業がまったく向いていなかった。そもそもそれほど器量が良い方ではないということも改めて思い知らされた。

結局、職場と住処を幾つか変わり、大阪東大阪スナックカウンターレディとして働いていた頃には大学を休学し実家を飛び出してからニ年ほどが過ぎていた。それでも大学に戻るつもりではいたから、何度失ったって取り返してみせるよ、と思っていたし、偉そうな社長が高級腕時計を見せびらかしながら話すねちっこいエロ話より工場労働者の陽気なシモネタの方が笑えて楽しかった。アパートから近鉄電車で二つ向こうの駅には司馬遼太郎記念館もあった。

少し生活が安定してきた頃にアキコは音楽活動を再開する。

京都時代実名活動していて、雑にピックアップを埋め込んだアコギを掻き鳴らして電子的に変調した爆音ギターにのせてフォークを歌うというスタイルだったが、休学して一人暮らしを始めてから音楽どころではなかった。

一度、東京ハードコアバンドVoで誘われたこともあったが、パンクというもの中央にいてはならぬ、周縁にいて少数派として生きねばならぬ、と頑なに思っていたのでそれも断ったのだ。

だが、遂には名前を変え「東大阪半日夢想沿線」という名で電子楽器によって幻想的で悪意のこもった電子雑音を奏でるスタイル活動を再開した。激しいライブアクションのせいで機材はすぐに壊れてしまうから楽器日本橋中古屋で安物ばかりを揃えた。

再開した音楽活動は客こそ少なかったが手応えはあった。しか名前を名乗るとギョッとする者もおり、また年配の人物に「極左テロリスト名前などを元ネタにして、被害を受けた人や家族が知ったらどう思うのか」と指摘され、己の軽率さを悔い、この名前を名乗ることも音楽活動も中断してしまったのだった。

そんな折に近鉄布施駅の近くで垢じみてうずくまっている女がいるのを見掛け、若いのにホームレスだろうかと目が釘付けになっていると、その女がこちらを見つけて「金を貸して欲しい」と近付いてきた。よく見ると女は女王様金魚のフンのようにくっついていた子分の女、ジュリだった。

話を聞くと、女王様は客だった起業家と名乗る男に入れあげてしまって、男が何をしでかしたのかフィリピンに逃亡すると女王様も後を追って行ってしまったのだという。女王様がいなくなるとジュリはたちまち他の嬢からいじめられるようになり、店を辞め、あれやこれやがあって住む家もなくなってしまったのだった。

散々意地悪された女だったが、彼女が弱さゆえに強い者に媚び付き従っていたことや、色んなことを我慢している女は強くて奔放な女に憧れてしまうことをアキコは薄々知っていたから哀れに思い、数日なら部屋に居てもよいと伝えた。そういう女は痛みにとっても弱いから。ジュリは泣きながら今まで自分がしてきたことを侘びた。

ジュリは意外と生真面目で、アキコが仕事から帰るときちんと部屋を掃除してくれていて、冷蔵庫にあるもの食事なども用意してくれた。そしてある日、部屋に帰るとジュリは開け放った窓に向かってアキコのギターを爪弾いていて、それはラジオからよく流れてくるOfficail髭男dismの曲だった。

アキコは脳内火花が散って、ジュリバンド結成を持ちかけた。バンドをやるならまだ部屋にいてもいいと交換条件もつけた。ジュリは喜んで同意し、よくよく話を聞くと中学時代軽音楽部であったらしい。そして中学卒業してから家を出て働き始め、ひょんなことから女王様と知り合い水商売で働くようになったのだという。隠し事だらけ継ぎ接ぎだらけの一人で心細く生きていた女が筋の悪い人物メンターだと思い込むことはよくあることだ。そして年上だとばかり思っていたが、ひとつ年下だということもようやく知ったのだった。

早速近所のハードオフに行ってエレキギターベースを見繕って一番安い激安の物を購入した。ジュリヒゲダンを爪弾いていたこから、今度はポップなものをやってやろうと思い、それらしい曲を捻り出したが、アキコはベース初心者ジュリギターブランクがあり、リズムは安物の電子楽器だったので、劣化したビッグブラック、初期の少年ナイフからも百万光年離れているような、やさぐれパンク以下の酷い感じにしかならなかったが、それは初期衝動ゆえである宣言することで自分たちを納得させた。バンド名もOfficial髭男dism名前を反転したような、公式に対して無法、髭に対して女の装飾の象徴である爪、そしてダンディズムという一流の男に対して二流や二等、二級品という意味を冠して、Lawless爪Second-Classと名付けた。何事もうまくいっていない自分たちにはお似合いの名前だと二人で笑いあった。

数曲をでっちあげ、今度はPOPロックをやるのだと意気込んで、アングラ凶悪バンド演奏しないような阿倍野にあった小洒落ライブハウスオーディションを受けた。

「まあええんちゃう?」という曖昧な判定だったが、出演はさせてもらえることになった。

阿倍野ライブハウスに出入りするようになると、女二人だと色んな男が声をかけてくる。なぜならカワイイ系のアクションジュリはとてつもなく上手かったから。でも音楽好きやバンド仲間だと思えば話も弾むが口説かれたりするのは面倒だった。しかしこっちはキャバ修行した身だ。うまくかわしていたし、ジュリはその辺りの身のこなしも上手かった。それでも面倒くさい人物もいた。

そのライブハウスに出入りするベテランブルースマンで、最初は何かと世話を焼いてくれる風に近付いてきたが、だんだんと遠慮がなくなってきて、あれやこれやと説教をするようになっていった。相手をしているとイライラしてくる。なぜこうなのか。ワガママ放題大人たち。どうして若い女は何も知らないと思っているのか。

ある日、演奏を終えて楽屋に戻ると、当日は出演者でもないのに例のブルースマン楽屋でくつろいでいて、アキコとジュリ楽器を値踏みし

もっと良い楽器を使わないとだめだ」みたいなことを言い出す。そしてなぜか自分の黒いギターを持ってきていて、それを引っ張り出し

「50sのフェンダーストラトキャスタークラプトンもこのモデルを使っている」などとウンチクをたれ始めた。

もう鬱陶しくて堪らなかった。怒りがふつふつと湧き起こってアキコはそれを抑えきれなくなり、そのストラトを奪い取るとネックを持って大きく振りかぶり思い切り壁に叩きつけてやった。その場にいた他の人間唖然として誰も声を出せず、壁の石膏ボードには大きな穴があき、ストラトのネックは折れて弦だけがブラブラしている。アキコも放心状態で、これは殴られるなと覚悟した。

しかジュリ咄嗟にアキコの腕を掴んで強引に引っ張りそのまま駆け出した。そしてそのまま店を出て走って、ずっとずっと走り続けて、ひた走る道路にはもう街灯さえないけれど、新今宮の駅の辺りまで走り続けて、やっともういいだろうと立ち止まって、息が切れて苦しかったけれど二人で顔を見合わせて死ぬほど笑った。嘘じゃない泥だらけの笑顔ギターベースも置きっぱなしだったけれど取りに行くつもりもなかったし、大して惜しくもなかった。

その後ブルースマンはアキコを訴えて、結局アキコは和解を受け入れた。調停の場でブルースマン代理人弁護士

「無法なんて名乗っているけれど法は法なので、賠償金の支払いはお願いしますよ」

と嫌味を言われたのが忘れられない。アキコは感情のないアイムソーリーだけを告げた。

もう大学に戻ることはないと薄っすら思っていたが、なんだか心の拠り所のようではあったので貯金はしていた。けれど、破壊したビンテージギターのせいで全てが消え失せてしまった。

しかし、やがてその話は噂になって、どうやら凶悪な女パンクバンドがいるらしい、他人の高価なビンテージギターをぶち壊して平然としているような奴らしい、以前「東大阪半日夢想沿線」という不埒名前でやっていた話の通じない女らしい、とその他あることないこと尾ひれ背びれもついて伝わっていった。まるで魔法のように簡単に広まってく噂話。お陰で奇特な人やバンドから少しばかり対バンの話も貰えるようになった。

アキコは今も近鉄電車の傍のアパートに住んでいて、ジュリも未だにアキコの部屋に居候している。貯金もなくなり、もう大学に戻ることはないだろうし、カウンターレデイの仕事は先の見通しもなく、何も状況は変わっていなかったが、それでも二級品なりになんとかやっていくしかないとアキコは思っていた。

おしまい

anond:20230621212051

2023-05-23

から全部紙にしろって。会社発信と分かるアドレス電子メールも可

口頭でやる意味が無い、時間無駄って分かってて強いる会社組織、こっちが個人だと思ってナメてやがる。

まあナメるわな、自分組織側だったら初回ナメるわ、クレーマー乙になるわ。

でも違うかんな、違うって分かってるから数ヶ月に渡ってオハナシアイになってるんだわ、もうちょい頑張れば法廷に持っていけるレベル資料ガン積みになってんだわ。弁護士費用で足が出るし勝っても負けてもクソだから調停にすらならんってだけだわ。無料で出来る相談ならしまくって有識者見解を積みまくってんだわ、あとやってないの無料弁護士相談だけ。これやったら有料で法廷になりそうって行政の人に言われた。面倒、面倒だってそれ、被害者自分が面倒だって

あとクソ会社微妙行政指導入らないライン走ってやがるから一足飛びで民事になるっていう状況が本当にクソすぎた。


Yes、Noの回答だけだから電話した?

そのYesを前提に進めて「記憶にございません」やったのお前らだが?何回目だと思ってるんだ、今回もどうせ「記憶にございません」するんだろうが。

いから紙で寄越せ。証跡が残る形にしろ。もちろん通話はすべて録音しているが、資料としての扱いやすさが違ってくる。

こっちからの書面は全部、簡易書留だよ。内容証明にでもしないとマトモな返事しないつもりですか?

ほんとクソ。


あとさー、会社テンプレで出せる書面が、有識者的に失笑モノってヤベーぞ。

素人が見てもン?ってなるの本当にヤベーぞ。

契約書に付帯する覚書なのに、合意日なり署名日なりの日付を入れる箇所が作れないって、せめて契約書と紐付ける記述があれば、合理的判断して契約書の日付と同じ日ですね、の範囲に出来なくもないけど。それもないし。

コピペミスで同じ行があるのも、固有名詞表記ゆれするのも、変換ミスすらも微笑ましくなるわ。

あ、修正して印刷しなおしますねー。じゃねーんだわ。物体が変わったら最初から全文読み直しになるんだわ。この行を消して印刷しなおしました、じゃすまねーんだわ。手書きで線引いて印鑑押せ、クソが。

ガチに、お前らのクソシステム汲取式に落とした方がいい。

2023-05-20

anond:20230519221313

左派は開戦経緯もよく分析していないから必ずしも戦争反対派とは言えないぞ

文麿に衆院解散権で脅されて、あっさり総動員法容認に寝返ったのが左派

停戦不能理由分析されてない

木戸がモタモタしていたし、文麿はスターリン停戦調停を頼もうとしたが、そもそも戦争でオハ油田が儲かってるのに調停などするわけない

ソ連と近かった司法界隈の策謀は否定できないね

2023-05-16

anond:20230516163842

DVモラで離婚調停とあるから、有責は元夫として調停してるんだろうし、元夫にとっての満額和解そもそも有りえんと思う。元夫は取り立てられる側でしょ。

anond:20230516154721

調停離婚和解できてるらしいし増田諸悪の根源認定されることはないんでは…?

2023-04-30

https://anond.hatelabo.jp/20230430125653

離婚裁判中の通りすがりです。

もしいくらかの時間と手間がかかってもいいから少しでも有利な条件(主に金銭面?)を勝ち取りたいなら、まずは離婚協議拒否してください。

伝え方は任せますが、早く離婚したければ離婚条件で譲歩しろ、という意思を表明すること。

ここで十分な譲歩を引き出せなければ離婚調停に入ってください。

自分が何もしなくても、あちらが調停申し立てると思う。

ここまでは大して手間も費用はかかりません。弁護士なしでもどうにかなると思います

財産分与基準日は別居した日となるのが通常っぽいので、元増田のケースでは、あちらが支払う弁護士報酬は半分こにした後の金額からあちらが払うことになります

もし調停が不調に終わり離婚裁判に移行するとなると、あちらは追加の弁護士報酬が発生します。

たぶん裁判はしたくないと思うはずなので、それなりの譲歩を引き出せる可能性は大きいんじゃないでしょうか。

でも時間も大切なので、それほど大きな財産がないのであればさっさと離婚に応じるのも悪くないと思います

なお自分離婚したい側として協議調停裁判を乗り越えてきたただの法律素人です。

anond:20230428215346

こういうのって左翼だけじゃないだろうけど

過激活動家も悪いけどその他大勢も「まあまあ」って感じで

争いの外から調停者みたいにふるまうってのがあるよね

内ゲバトラウマがあるのかもしれんけど、暴力を伴わない言論でさえ

「我われの敵は自民党であり内部で争うのは良くない」みたいな主張して、なあなあにしてしまって

結局、少数の過激な主張もそれなりに受け入れられてしま

それが乗っ取られるってことなんだと思うよ

2023-04-19

ところでロシア中国日本に対してガチ攻撃する

少なくても北海道津軽海峡ロシア領

地方なんていらないからいいと思います

理由日本北方領土攻撃するから

まず反撃能力と言い出した

アジアロシア制裁リーダー

中国のウクナチ調停妨害。岸田がウクライナに行った理由がそれ。

以上から戦争に肩入れしているし拳法9条放棄する。

攻撃して殲滅するしかない。

日本人は被害者ぶるだろうけど加害者

散々制裁をやってて加害者じゃないとか虫が良すぎ。

.次いでに今から慌てても無駄

すでに多連装ミサイル兵士も移動

宇宙衛星だらけ

しかミサイル迎撃できない

アメリカは中露に比べたらゴミ

いくつかの弱点はあるがアメリカみたいに陰湿で嘘つきで技術力がない。

武器不良品だらけ。

LGBT教育で忙しい。

勝手原油ロシアから輸入していた日本は死んでも当然。

これがアメリカ

弱すぎ頭おかしすぎ。

日本さらに激弱

金がない。

上野千鶴子みたいなデタラメババア弁護士利権少子高齢化

コロナ対策もできない。

これでなぜ戦争しようと思ったのか。

中国の動向はわからない

ロシアは実際に動いているからわかるが中国みえない。

おそらくロシアタイミングは合わせる。

しかし動員をかけていること以外は不明

台湾がどうするかだろう。

2023-04-17

anond:20230416125731

便乗して2023冬アニメ感想を書く

解雇された暗黒兵士(30代)のスローセカンドライフ

予想外に面白かった。十分な武力を備えた主人公調停交渉術をメインに問題解決していく様は格好いい。アクションシーンの作画予算少なめで残念

犬になったら好きな人に拾われた。

昔のお色気漫画のような無理やりな展開に「そうはならんやろ」と突っ込みを入れながら見たら面白かった

英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~

戦闘マニア主人公が毎回活躍して面白い。ハイランダーと血鉄鎖旅団銃夢彷彿させる設定。2期があったら観る

シュガーアップルフェアリーテイル

イケメンの苦悩を私が救ってあげる系。ジョナスのクズ野郎っぷりが一周して愛しい

スパイ教室

スパイ物+暗殺教室時系列倒叙なので全体としては尻すぼみだが、各話毎では面白かった。トリックを全部台詞説明してくれるのでわかりやす

真・進化の実〜知らないうちに勝ち組人生

最初からクソアニメとわかっているのでクソっぷりを楽しめた。ギャグパロディも全てしょうもない。愛すべきクソアニメ

人間不信冒険者たち世界を救うようです

クソアニメ。メインキャラ4人がパーティー組んだところがピーク。算数ベアナックルだの、ステッピングマンだの結局何だったんだ

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

礼儀正しくて、ガツガツしてない男主人公に好感が持てる。キャラの顔(超イケメンとややイケメン、超美少女とやや美少女)をもっと描き分けてくれたら尚良かった

トモちゃん女の子

まずトモちゃんキャラデザの時点で大成功。がっしりした体格でパッと見男、よく見ると女で、しかちょっとかわいいという。

キャロル役にちゃん英語喋れる人(天城さん)を連れてきたのも良い。あとはキャラクター達がドタバタやってるだけで全部楽しい

転生王女天才令嬢の魔法革命

1話を見終わった時はすっげー面白いの始まったー!と思ったが、ドラゴン入れ墨辺りがピークだった。

ヤンデレ弟以降は今ひとつスッキリしないパーシャルな展開。

ED曲でキャスト2人(千本木さん・石見さん)がハモるところは最高なんだけどな~

もののがたり

話の展開が遅いと思ったら分割2期だった。まったり神様アニメ(例:我が家お稲荷様猫神やおよろず、いなりこんこん等)のカテゴリ

アルスの巨獣

世界観・各種設定は魅力的だが、その披露に終始した感がある

冰剣の魔術師世界を統べる

面白さはまあまあ。エリサ役の春村さんはもっと売れてほしい

最強陰陽師異世界転生記

主人公ちゃん無双してるので普通に面白い。意味ありげに登場して、やられちゃった敵パーティーよ…。きつねのユキちゃんかわいい

久保さんは僕を許さな

途中で放送延期になってしまった。久保さん役の花澤香菜さんに構ってもらう多幸感が心地よいアニメ

REVENGER

面白いけど、もっと一話完結の回を増やしてほしかった

もういっぽん!

だんだん部員が増えていくのがワクワクする王道部活物。ライバル選手達一人ひとりを体型含めて描き分けようという意欲が感じられてすごいと思った。続編があったら観る

Buddy Daddies

アンナ先生の魅力。それと木野さんの全開クソガキ演技と「俺はお前達の家政婦じゃねえー!」の名台詞が印象に残った

お兄ちゃんおしまい

最高です。色指定が良いんですよ。素晴らしいアニメを作ってくれてありがとう

2023-04-09

追記老いていく親の終活 財産分与又は終活リアリズム

https://anond.hatelabo.jp/20230407210512 これの追記

書いたつもりがスポッと抜けていた「財産分与」について。あと「関係を良好にできない親の場合は…」についても少々。

この俗説は因果が逆なんです→『財産が自宅ぐらいしか無いという人ほど、相続大戦争が勃発する』

ブコメにあった『財産が無い人ほど相続大戦争が勃発する』というのは、よく言われてる話なんだけど、因果ちょっと勘違いしていて、半分ぐらいしか合っていない。

自宅ぐらいしか財産が無い家で揉めたら、生きてる家族人生にそこそこ大きな影響があるような相続大戦争になることもあるが、財産がたいしてなかろうが、家族仲・兄弟仲がいい、または家族がそれなりに常識的合理的なご家庭の場合は揉めることはない。

揉める根本原因は「大した財産がないから」ではなく、家族兄弟間の仲が良くなかったり、家族兄弟の誰かがそれぞれの家庭に何らかの問題があって合理的判断ができなくなっているという点だ。

増田なので言葉を選ばずに言うが、お金があってもなくても、人間関係が悪いか、もしくは頭が悪いかの場合は、たいてい揉める。ただし、その先はリアリズムで、家族間で揉めてもお金があれば最終的には日常生活におけるクリティカルな悪影響は受けにくい。しかお金がないとそうじゃない…(財産分与で揉めて調停になって時間とカネがかかって結果もらえた財産雀の涙、みたいな)。

ただまぁお金持ちだって金銭日常生活面での影響が相対的に小さいだけであって、「家族の仲が悪い」とか「相続で揉めて親兄弟と断絶」とかはお金で換算できないタイプの影響はあるよね。

話は戻るが、平成以降の貧富拡大社会では「親に金がある=子もある程度は余裕がある」そして「親に金がない=子供結構カツカツ」だから、「貧乏人ほど相続で揉める」みたいな一見論理が通っていそうな俗説をつい言いたくなる。だがそれは論理が少し飛躍していている。カツカツの生活をしていると心の余裕がなくなりがちで、親子兄弟含め人間関係が薄く悪化しがちで、親が死んだタイミングで色んな物が噴き出しがち、なのだ

本来因果関係は、「親子ともに金がない」→「家族全員がカツカツ」→「それぞれの家庭に若干問題が(住宅ローン返済が大変とか諸々)」→「あわよくば」という悪い心→「醜い争い」という順番である

兄「親父が死んだ後の自宅を売ろう」

妹「何言ってんのお母さんが住む家がなくなるでしょう」

兄「おふくろは一人になるんだからお前が引き取って面倒見ればいいだろう。母さんもそれが安心だよな?」

母「そうね…でも…」

妹「何言ってんの夫がいい顔するわけない。そもそもお兄ちゃん何でそんなお金必要なの」

母(…無言)

兄「ローンとか教育費とか大変なんだよ…」

母(だんだん涙目

とか?こういう想像上の橋田寿賀子ドラマのような戦争はめったにない。まぁごくたまには見かけるけど…その場合相続関係なく「もともと家族の仲が相当悪く&全員が相当金に困ってる」場合だと思う。多くの場合はどちらかの条件が満たされないので、例えば、家族仲が悪いけど、比較的羽振りの良い兄弟が面倒にかかわたくないからと引くんだよね…。

要するに、何が言いたいかと言えば、つまりお金があまりない自覚があるなら、何よりもまず親兄弟との関係を良好にしておくことが大事

そして、人間色々あるからね、仲良くするのは難しい場合でも、「親の財産生活」に関することをできるだけ透明化する努力はしてもいい(本当に険悪な場合は放っておいても全然いいとも思う。後述)

親の財産生活の透明化および等分化

実はこの「親の財産生活の透明化」が、要するにエンディングノートの一番大きな役割

またしてもリアリズムな話だが、親が死ぬ前に自分たちいくらぐらい金が残りそうなのかを透明化できていれば、お金がない家なら邪な期待を持つこともなくなるし、お金がそれなりにある家ならそれなりの予定や計画が立てやすくなる。

そして、大事ポイントなのに前の増田にうっかり書き忘れたが、エンディングノートは必ず、利害関係者(配偶者兄弟)に全員が見られるようにしとくこと。

利害関係者の誰か1人だけが事前に情報を持っている」という状態は、下手すると比較的悪くもない人間関係悪化させる危険もあるので、「エンディングノート書いてもらおうよ→そうだね→手伝ってね→出来たら読んでね」的なプロセスは必ず、必ず必要。親が勝手にやり始めてる場合でも、子供たちから「見せておくれよー」は言うようにしよう。

「透明化」について、テーマとは直接かかわりはないがもう一つ大事な所としては「介護の金と労力」について。

人間老いてくると段々ゆっくり自分のことを自分でできなくなる。介護段階に入った時に配偶者や子が(介護サービスを利用しつつ)老いた人の責任を負っていくことになるが、このお金と労力で、子供負担をする場合は、ある程度は金銭的、労働力的な出納を透明化するのをお勧めする。完全平等分担なんてできないのでだいたいで良いのだが、透明化しておくことで負担配分が合理化されやすくなるし、トラブル人間関係悪化を事前に防ぎやすくなる。親の状態おかしくなったら介護認定が付かないにしろ早めにケアワーカー相談しておく方がおススメなのは介護ケアは早い方が予後が良いとか悪化した時の介護認定スムースだということが一番だが、家族問題第三者が入ることで透明性が高まるから、という効果も期待できるよ。ケアワーカーの選別ももちろん、利害関係者(兄弟)と相談して決めるの大事報連相まじだいし。

お金については単純に使用した分を記し精算(理想介護用さいふを共有してそこから拠出)、労力についても共同の分担スケジュールを作っておくといいよ、見える化することで手伝えない人にうっすらとした罪悪感を持ってもらえるし。

ちなみにだが、「亡くなった人の介護負担が大きかった家族へ、相続財産の配分をより大きくすることは可能か」について。

正解は「その介護により相続人の財産が大きく減った場合以外は、財産分与比率にはほとんど影響しない」。ケアワーカーさんや施設の手配や色々なやり取り、送迎や見舞い、日々の生活サポートやら、諸々けっこう日常を削られる「労働」だが、財産分与にはほぼ反映されない。一応「寄与分」という考えはあるんだけど、雀の涙なんだよね。この扱いはとても理不尽だと増田も思う(多分法律を考えた人が親の介護自分でするなんて考えてないんだろうと思う)。極端な例で考えると理不尽さが増すので極端な例を出すが、「義母に尽くして看取った嫁に財産分与可能か」の答えはNoである。法定相続は、「配偶者に半分」「残りの半分は子が等分」なので、子の妻には財産相続権利そもそもない。

なのでまぁ財産を多く貰おうと下心で面倒を見てもほとんど効果ないので、現代においては「透明化」によって親の老いに対する労力の等分化を目指そう。

財産分与について。

まずは前提条件:親の残した財産をどう分けるかは、法律を守らなくても別に全然いい。

こう言うと語弊があるが、民法にある法定相続分あくまでも民事訴訟が起きた時の基本的解決線なので、別に民法に従って分けなくても、家族兄弟相続人とか言います法律だと)が仲良く話し合って皆が納得すればその納得した方法で分ければいい。ちなみに、亡くなった人の銀行口座が凍結された場合はこれらの「相続人」たちの連名で書類を提出しないと口座解凍ができないのだが、要するに揉めてない証拠を出してくれという銀行の都合の書類ですね。だまして口座解約して逃げちゃう悪い兄弟がいるとも限らんし。

で、例えば財産を全部無職の弟に渡したって全然良いし、上に書いた「義母に尽くして看取ったけど財産をもらえなかった可哀想な嫁」も、その状態が透明化され家族間で共有されてて、そして家族仲が良ければ財産分与においては報われ得る。「お義姉さんがずっと面倒見ててくれたんだから、死亡保険金はお兄ちゃんが受け取って。それでお義姉さんに少しでも慰労になるといいけど」「そうだよな、本当にありがたかったなぁ…」というほのぼのストーリーにすることも可能。というか割と多くの「大きな問題がないご家庭」はこういう風にやっている。

次に自宅の相続:利用状況に準じるのが大原則。利用しないならすぐ換金

例えば父親が死んで母親がいる場合は当たり前だが母親がもらう。両親と兄弟の誰かが同居している場合でも生き残った方の親がもらうケースが一番順当(配偶者が取得する方が税金上の得が大きいので。ただし金持ち場合はその限りにあらず。金持ちは金を払って税理士過激節税方法でも聞けばいい)。まぁ当たり前すぎる話。

親が死んで利用する人がいない自宅は、個人的お勧めは「すぐに売っちゃえ、売って金で分けろ」である。それが一番穏当だと思う。住む人がいなくなった家は本当に笑うほどすぐ傷む。家の整理に数か月かけるもよし(思い出がいっぱい出てきて楽しいよ)、業者を入れれば2、3日(ある程度思い出を掘り出せたら人の手を借りちゃうとよい)。業者ごみ処分を頼んだってせいぜい数十万~百万ぐらい。売れば1千万ぐらいにはなったりするわけで。お金は良いよ、きっちり等分もできるし、好きなように傾斜も付けられる。

厄介なケースは下記。

  1. 死んだ親と同居している兄弟がいる場合
  2. 実家に拘りが強くて継ぎたい(と言い出した兄弟がいる)場合

不動産という財産の厄介さは「不動」なことと「財産としてデカい」ことで、あまり蓄財していない親御さんだった場合、「同居してた兄弟がそのまま自宅を相続する(そうじゃないと住むところがなくなっちゃうからね)と、財産分与がかなり不公平になってしまう」という問題が起こる。もちろん、等分じゃなくて全然いいよー!と他の兄弟が言うのであれば何の問題もない。兄は同居、妹はF1ドライバー結婚して億万長者、とかなら言いそうな気もする。

だが庶民はやっぱり、自分も貰えるはずのものが貰えないとなると、内心穏やかではなくなることがほとんどだと思うので、その場合はまぁ、頑張って話し合いをしよう笑。

エンディングノート効用はここにもあるが、こういう同居してる結果不均衡になりそうなご家庭の場合は、例えば、同居してない子に不公平感が出ないように、親の支払いで「非同居子」を受取人にした死亡保険に入っておくとかできます。これもエンディングノート関係者全員で共有出来てれば可能家族兄弟で話し合って決めるのが大事

この「同居してた兄弟系の争い」で見たことある一番のバッドエンドはこんな感じ…。トホホ…。

ちなみに上の2を言い出したのは私の兄弟配偶者の親が住みたいというかもしれないからと言われ、なんでそれで何千万の家がもらえると思うとんねん!とすごいデカ兄弟喧嘩をしたぜ…。親が片方死んだあとは残った家族は仲良くなりがちで、もう一人の親が死んだあとは兄弟の仲が悪くなりがちっていう俗説はガチだったんだなとしみじみした。

「家族」ってまぁ人一人の人生複数持つことになるんだよね。愛人がいるとかではなく、結婚やらで所属する「家族クラスタ」が増えていく。結婚すれば別の家族ができる。自分の親による家族自分配偶者による家族配偶者の親による家族独身のままでも、家族ではないにせよ世帯別になるからまぁ似たような感じだと思う。

戸籍が分かれても世帯が分かれても、生まれた時の「家族の枠」がなくなるわけでもなくて、親の介護やら相続やらで「産まれたり育ったりした家族の枠」のなかで行動したり考えたりする必要が出てくる。でも、その時に他の家族自分家族配偶者実家家族など)のこともつい考えてしまったりして、思ってたより多いしがらみの中で非合理的なことを言い出すこともある。それで何かね、親が一人もいなくなっちゃうと兄弟がむき出しの喧嘩なっちゃやすいんだね。いやぁ、生まれからほぼ初めてかつ最大の兄弟喧嘩だったよ…。ちゃんと仲直りはできましたが。

自宅以外の不動産場合プロ相談

地主とか運用してる不動産があるとかの場合は、素直に税理士に聞いて言う通りにするのが吉。

田んぼや畑=地目が「農地」になっている場合は、耕作放棄地だろうが市民農園に貸してる畑だろうが、簡単に売れないので、地元農協相談だ!農地を持ってるということは100%親御さんは農協組合員のはず。農地地域農業員会の許可がないと相続も売却も自由にできないらしいので、生きてる時からその辺は親御さんに聞いとくといいよ。

山を持ってるとか森を持ってる、みたいな人もたまにいると思うが、これも同様。エンディングノート作成に当たっては、自宅以外の土地を持ってると判明した場合地目が「宅地」以外のもの法務局確認可能)があったら要注意。しかるべきところ(農協とか役所とか)に色々聞いとくといいと思う。

ただし、地目が「宅地」じゃない土地は、都市部ではまずあんまり見かけない。家庭菜園をやってるけど地目は「宅地」なんてことも普通にあり得るので、親に確認だー。

親が賃貸に住み続けてた場合

速やかに家財を引き上げないと、ずっと家賃を支払い続ける羽目になるので、業者を入れてでも引き上げしましょう。結構馬鹿にならんと思います

親と、兄弟と、どうしても反りが合わなければ、何もしなくてもいい

色んな事情があるから、そういうことも普通にあると思う。関係が良くなければ、良くないままで、心を鬼にして「放置」が良いと思う。あとは物理的にどうにも無理だ!というときも「放置」するしかないよね…。

自分が何もしないままで親が死んだら相続はどうしたらいいのか。割と全然何とかなる。

誰も存在を知らない金融機関の口座は一定期間が過ぎればその金融機関の持ち物になるので心配しなくていい。株式なども同様。勝手発行者が何とかしてくれるから大丈夫

家については、一番簡単方法業者に頼んで売っちゃう。片付けとかもドライに割り切ってすべて金で解決処分費用相殺した残金があればラッキー、無くても(多少の持ち出しがあったとて)手間代だと思えば腹が立たないと思う。そこまで実家関係が悪いなら。

親御さんが金持ち場合は、誰かしら財産管理を手伝ってる人(銀行とか税理士とか)から必ず連絡があると思うので、その指示に淡々と従えばいい。

やらない方がいいかな、と思うのは以下

  1. 親も兄弟も苦手、実家に帰るのも間遠で気が重い。でもどうしても心配にはなるから数年ぶりに帰省してモノ言いたくなって大喧嘩
  2. もうずっと没交渉なのに財産分与の時だけめちゃ権利を主張
  3. 親に結構借金があることが分かったが財産ちゃんともらいたいので頑張ろ

要するに、酷い言い方になるが、親子兄弟との関係が良くできない(あちらの理由もあろうし、こちらにも理由があろう)なら、何かを望まない、というのが大原則。そうすれば別に今以上悪くなるということはない。まぁ、そういうこともあるよね。

相続は分かった、介護はどうするんだ。

これもまぁ、そこまで関係が悪い家族関係なら、出来るだけ縁薄く接するのがいいと思う。お金解決第三者委託介護業者)、同様に、感情時間も手間も労力も金もかけない、その代わり何も文句も口出しもしない、というのがベストだと思う。

ちょっと前の増田に、親の介護のために仕事を捨てて田舎に戻るか、というのがあったが、あれブコメに多数指摘があった通りで、戻ったら最後増田人生が割と酷くなるだけなんだよね。介護する子がいる要介護者は施設入所の順番が後送りになり実質的には多分入所が不可能になる。仕事もなくなる収入も減る、介護はよりより厳しくなるだけなので戻らないのがリアリズムの正解なんだよね…。

リアリズム面を書き始めたら長くなりすぎたし、楽しい話が全然できなくなった。しょうがないよな…。家族自分老いも、逃げても逃げられない「生の頚」のようなものだな、と思うときもある。

2023-03-16

anond:20230316173047

離婚手続きやら調停のめんどくささより殴られた痛みを我慢する方が楽って考えて結局そのままなんでしょw

2023-03-12

anond:20230312212816

別の増田が指摘してるが先方が弁護士を立てたり司法書士を使ったりしているかどうか。

今の増田自分はこうしたいしか語ってないので知恵のついた子供しかない。

先方の通知なり連絡は調停離婚という単語以外にたくさん情報があるはずだ。まずは情報評価しろ評価できていて伏せるならこの件増田やめろ。

調停離婚によって法廷を挟んで和解を目指すつもりなのと、まず離婚する事ありきで分与や親権の決定をするために法廷を利用し、揺るがない証拠物件を残したいのではできることが違いすぎる。

特に法廷代理人を挟まず親族や嫁本人にコンタクトを取るのはシチュエーションによっては審理を決定づけるほどの悪手になりかねないので状況を整理しろ

元増田楽しいという感情を掲げているんだが、その楽しい生活とやらは他方にとっても穏当な生活であったのか

2023-03-05

パイモンはみんなから愛されてるよな

第1降臨者・創世神で初代天理ことパネースは最後まで人間を愛し人間に愛された神であってほしいな

釘とか落としまくってたのは天空島を乗っ取った事実隠蔽したい第2降臨者で

悪魔ネームついてる魔神はみんな元は天使でパネースの眷属

神座がこっそり代替わりしてる事に気づけないだけだといいな、精神衛生上

旅人以外に歴史改竄認識してる証拠があるプレイアブルが1人いて鍾離っていうんだけど

あいつは多分降臨者じゃなくてテイワットシステムが構築される前からこの星に生息してた元素生物

まり七龍の一柱なんだと思うね6000年前のことすら知ってるおじいちゃんだし

パネースは創世に際して七龍王を屈服させたとあっても殺したとは書いてないし

んでコロタールが拝んでたのこそ初代天理時代の神、第2に敗北したから罪人扱いなんだろうな

時空を超越できるっぽいか空間の神かな、時の神イスタロト彼女って表現されてるから多分違う

花神は女っぽいし、死の羽枠は不明だし(第2に追放された成れの果てが鶴見雷鳥説はあると思う)

んで理の冠枠こそ生・死・時・空4つの光る影を作ったパネースのはずなんよ

第1時代信仰聖遺物秘境古代遺跡に残ってるわけさ

まあ雌雄の区別がつかないからあの男声がパネース本体かもしれんけどね

第2にやられて退化しちゃって化身が雌寄りになってるとか?

ダインは現実主義悲観主義っぽいから第2による現統治に従う体制側ってことで

でも旅人が第1サイドつまり反体制につくのはわかってるから旅人と一緒に行動したがらないんだろう

んで逆さなんちゃらが纏ってるもんからして第1はアビスに落とされたんだろうなあ

アビスって何かって話だけどフレーバーテキストでは闇の外海とも言われて

禁忌知識が同系統だとすると地下とも取れる

ところでパネースは創世に際して卵の殻を使って「宇宙」と「世界の縮図」を隔離したとある

これ普通に読むとさっぱり分からんのだけどミホヨ文脈で言うと

この宇宙に生じる文明崩壊現象に見舞われる運命にあるはず

この星を崩壊の目から隠すために卵の殻を使ったと思うんだよな

まりテイワット大陸という世界の縮図を、卵の殻の内側に作ったわけよ

いわば特殊地殻内面に張り付くように存在してる人造世界で、天地が逆転してる

空は本来の地底で、地底は空でありその先の宇宙まり崩壊エネルギーに満ちた本物の宇宙に繋がってるのよ

原神で漆黒の力と言われてるのは本来宇宙にある崩壊エネルギー

虚界=アビスと言われてる領域に属す力だろうね

この星に本来あった荒れ狂う元素力、光元素的なものがあるのが光界

そこの力を、パネース?が作った人工世界である人界では変換して使う

そのシステムが神の目絡みだと思うけど結果として七元素へとプリズムの分光のように処理される

けれど虚界からくる漆黒エネルギー元素とは根本的に違う力で制御不能なんだろうね

から神であれ侵食されてしまうし

そう考えると第2って崩壊使徒みたいなもんなのでは

卵の殻じゃ隔離しきれなかったんや…侵入を許してもうた…的なさ、しらんけど

第2が崩壊意思的なもの崩壊落ちしたパネース=調停者でパイモンがナヒーダ式の枝とも取れる

まあでもそう考えていくとパイモンスライム食うのも食いしん坊なのも全部意味ありげだよね

けどやっぱり根本的な謎も多い

神の目は第1時代からあったのか分からんけど

何のために人間欲望人質にとって元素力を与えてるのかとか

そもそも第2の目的は何か、第1は方舟計画だろうと想像できるけど

あと第3が誰なのか、アリスが濃厚だけど敵か味方かトリックスターなのか

調停者は死に瀕しというのは誰がやったのかあるいは侵食が進んだだけか

考え出すとキリがないぜ

2023-02-20

自動車損害を扱うA損保が、B省の下請Cに法外な代金を払って、簿外道工事させてるらしい」

22日、金融庁の窓口に通報したが折り返しの連絡はなかった

そのうち、どうしてか裁判所から25日付で調停のお知らせがきた 

人身事故道路破壊事故の原因方が起こしたらしい

調停申立日付は18日

しか弁護士文書にしてはページ抜けとか間違いがある

 

本当は24日ぐらいに大慌てで作らされたのを18日の日付にしたのかも

省庁と裁判所情報を共有しているなら分からないよな

 

なお、調停担当もまた弁護士だった、出席のみボイコットしたので不調(不成立)

 

2023-02-05

https://alfs-inc.com/column/4785/

一応強制認知ってのもあるけど、調停を経たり訴訟を起こしたりとハードルが高いんだわ

紙切れ一枚の婚姻でこんな面倒を避けられるんなら

女性子供保護のためには婚姻制度は絶対に便利でしょ

2023-01-24

anond:20230122181449

増田自身自己肯定感が低いんだと思う

本当はそんな彼氏、捨ててやればいいんだけどね

どこかであなたもっと痛い目をしてやっと気づけるのかもしれないけど、できればそれは避ける方がいい

まず、自分が辛いと感じてることを認めてあげること

そして少しずつ自分に優しくしてあげること

あとは、仲のいい友達相談するのもいいよ(親や兄弟姉妹でもいい)

自分だけで悩んでたら誰でも視野が狭くなるから

相談に乗ってくれるかは分からないけど、精神保健福祉センター電話してもいいと思う

https://www.zmhwc.jp/centerlist.html

できれば今からでも同棲はやめた方がいい

お金はできれば返してもらおう

民事調停」という手段もある

「返してくれなかったら訴訟する」と言えば返してくれるだろう

たとえ30万円捨てることになっても、彼から離れた方がいいよ

検討祈ります

2023-01-22

共同親権反対論者って篠田麻里子不倫騒動のことどう考えてるの?

あんな0:100で篠田に非がありそうな案件でさえ、現行の法制度では妻である篠田親権が渡る可能性が高いんだけど。

で、もし親権篠田側にいった場合不倫された元夫は篠田養育費を渡さないといけないんだけど。

で、もし元夫が「不倫されたのになんで養育費払わなきゃならないんだ!俺は払わない!」とでも言おうものなら、篠田は娘を元夫と合わせなくさせることもできるわけだけど。

おかしくない?

こんな妻側が100%悪い例を目の当たりにさせられてもまだ現行の単独親権が正しいと思うの?

 

ちなみに篠田親権が渡る可能性が高いって話のソースはこれね。

https://biz-journal.jp/2023/01/post_331514.html

まだ調停中だけどすでに監護権を篠田がゲットしてるからこのままいけば親権篠田側になりそうってことらしい。

不倫されて子供とられて養育費まで払わさせられるって、やばすぎん?男は本当によく相手を見極めてから結婚しなきゃダメだね。

2023-01-16

anond:20230116002648

弁護士によると家に関しては五分五分らしいからふざけてるよな。

浮気して俺が仕事の間に相手を家に連れ込んでた様な奴の「生活基盤を考慮して下さい」とか調停委員に言われたり。

本当にひどすぎる。

2023-01-06

日記

……三十歳で亡くなるように繊細で、厳しい感性を持つ、地球上のすべての女性に向けて……

prologue

時代場所次元を超えたマッシュアップ段落

 いま砕け散ったすべての彼ら彼女らの全員が、けっして自分以下ではなく、自分以上の精神によって成し遂げようとし、表面だけは目新しい今日という時間に内在している本質的にはポテンシャル可能性が縮小していくこの世界に生まれる喜びを相手取った、苛烈で、疲弊し、それでも均衡を取りながらも、ある一瞬のスキを付いて世界価値刷新しようと繰り広げる闘争の中でくずおれていったすべての魂たちを目撃したわけだが、この敗北のすべてに共通するものがあるとすれば、それは、目に見えないもの価値が、目に見えるもの価値に負けてしまたことを意味しているのだ。微調整

人生シンボル世界アレゴリー冒険(または旧式の劣悪的価値観を盲目に信奉し続けている中身の無い老若男女による日頃の盲従とその殺人——と殺される人間精神本来の豊かさの立体的構成について)

「“あたくしは、永遠にあなたを愛するという揺るぎのない強固な意志をもってます。“

 このうわべは月並文章を注意深く読んでみたまえ。[愛する]という言葉よりも、[永遠に]と[意志]という言葉のほうがずっと重要なのだ。」

問題は愛ではなかったのだ。不滅だったのである

ミラン・クンデラ『不滅』

1 - verse

 宇宙全体を満たす闇。実は、そこには光もまた満ちている。

 それは、真空であるために太陽の光を反射するものが無いことで、肉眼では感知できない光だ。地球では空気の粒子による反射によって、人間は光を認識出来るのである

 あなたがこれを読む前に抱えていた感情はなんだろうか。

 感情字面上では、喜びの対義に悲しみが、怒りの対義に笑いが記されている。しか実際問題として、この二つは同時に抱えることもある。なぜなら感情は、単一感情よりも、もっと多くの感情と連動しているからだ。

 映画を観た時に、小説を読んだ時には、その人物感情ひとつで考える私たちの把握能力には、いまだ未知の領域が広がっている。同時に抱えた感情は、いくつもが比例や反比例の連動的であり、また相対的でもある。

 人間存在することが1で、存在しないことが0であるならば、人間は産まれた時の1から0へと向かっていることになる。生きているという状態を前方向だとするならば、一日一日前へ進むごとに、死という後ろ方向へと歩んでいるという矛盾が内在している。

 そのように、史上空前の前向きさというものは、中途半端な前向きさの中にあっては、後ろ向きに進んでいるように見られてしまものである

 ジャンケンを心から面白いと思って行う者は、たぶん、あまりいないと思われる。僕は簡単に持ち出せるツールとして、ジャンケンを使っている。

 たとえばチョキの指の数が三本で、パーの指の数が四本で、グーの握り拳を半分の力で握るといったジャンケン2や、ジャンケンのその他のAnotherバージョンがあっても、それが最も面白いと思って行ってはいないことだろう。ジャンケンがこの世で最も面白いと思って満たされれば、ジャンケンよりも高次のもの発明する必要はなくなる。

 それと同様に、世の中の九割以上のもの面白いと思えなくなってから、この話は始まる。それはつまり物語面白いと思えなくなってからしかし同時に物語以外が面白いと思えなくなったところから始まる物語、でもある。

 トロフィーを獲得することを目指すのであれば、どんなに簡単ゲームソフトのゴールでも、トロフィーは獲得出来るのだ。

 人間の願いは、たった一つに集約出来る。と言うと、金や異性やその他諸々、人の数だけたくさんの夢があるだろう、とあなたは思ったはずだ。

 もったいぶっても仕方がないのであっさりと言ってしまうが、そのひとつの願いとは、自分が産まれてきてよかった、と思いたいのだ。もちろん、それは一瞬のことではない。なぜなら、その一瞬は、次のニ瞬目には覆されてしまうかもしれないという不安が、常に内在しているかである。これが現在という本質自体の中にある、癒すことのできぬ不完全性である

段落

 最初にどんな断りを置いたとしても、本来、こんなことは書きたくない。いつの世にあっても、本当のことを考えれば、好きな人からは嫌われ、嫌われるべき相手からは好かれ、招待状もなく価値を殺す人はやって来るし、招待状をいくら出しても価値を殺される人には届かないことだって多い。

 往々にして悪魔自分自身天使だと思い込んでいるものだし、天使は引け目を感じていつでも自分を捨てようと画策している。本当のことを追えばそれは自然哲学に近づいていき、でも僕は哲学者になりたくないし、哲学者が遺した書物に書かれているものSNSの内側では見られないものだし、ツイッターで流れてくるものではないし、マッチングアプリのコツでもないから、SNS基準である以上の思考が溢れることのない世の中で生きることは出来なくなってしまう。

 探検家にはなりたくないし、革命家にはなりたくないし、伝道師にはなりたくない。なぜなら、その肩書きという断絶によって精神の分断が発生し、無責任肥料が撒かれ、その土には何も育たないからだ。

 自分が変わらないように相手を変えようとするパワープレイの中にあって、お互いが同時に変わるという正解を見つけることなど難しい。

 日本人モラルの一つとして、危険を犯さないということを前提としている。だから、誰も言わなかったことは言えない。誰もやったことがないことはやらない。ああだ、こうだ、それはこうだ、と後からもっともらしいことを言う奴はいるけど、誰もやったことはないとか、誰も言ったことがないようなことを、言ったりやったりするということはない。

 日本では個性的なことをやると嫌われる。日本オリジナルなことをやったら協力者はいない。あらいいわねえ、と言われる程度の表現範疇しか成立しない。

 一般の人たちの芸術観は、ふだんはいろんな壁でもって遮られている。それが協力者たちのおかげで枠がサッとはがされて、みんなの心がひらかれる。しかし多くのことは、このようなプロセスを踏めないがために、人々の初歩レベルの心はひらかれることはない。もちろん、芸術という言葉は、人間存在のもののことである。なぜなら、命とは、生まれてきた(アウトプットからである

 今までの社会では、すべての人がそれをはっきりと自覚するまでにはいたっていない。しか自覚さえ持てば、そこには芸術がはじまるのである

 安心できたことのない世の中で人間精神に道をつくるような前進とは、感性を揺さぶらないがために波を立てることもまた無いといった類いによる社会権威のような安心ではなく、圧縮した密度を柔らかい感性で紐解けば空間を満たすことの出来るストリームの粒子を包んだものによって開いていくのである。なぜなら、安心できない世の中に対して、無風という誰からも嫌われなさそうな自己主張による社会人生流通権力は、結局、人間排除する社会の固さにひれ伏し続けているかである安心でさえ、安心の風が吹かなければならないからだ。

 たとえその時は無風であることに安心しても、その時を過ぎればまた窒息し、社会という強制参加で誰しもの元にいつもやって来る未来に対して、ほとんど勝てないギャンブルのような傷付き方をしているのだ。

 物語というのは、ガラスケースの向こうだけで収まり安心出来るもののことを言うのではない。作品の向こう側が物語であると同様に、作品こちら側こそが物語からであるあなた人生という言葉を使う時、その人生乾パンのようなすべてを削ぎ落とした最低限の生活イメージするだろうか。乾パン乾パン出会って、乾パン家族にでもなるのだろうか。乾パンに味は染み込まない。精神の荒廃の目配せをしながら、社会という徒党を組んで人間を捨て、不安払拭するのだろうか。普通とはなんだろうか、大人とはなんであろうか。それらは人間の外にあるのだろうか。そもそも日常という言葉欺瞞であり、それがあることで非日常が生まれ、それらはまるで交わることのない別の直線のように思い込んでしまうが、日常という言葉意味乾パンであるならば、DVをし続ける会ったことのない両親に税金という仕送りを送金し続けるためだけの頭数の数合わせである。そのために産まれた時からあなた脳内に刷り込まれ続ける、数々の人生認識を胸に抱きながら死を迎えることだろう、おめでとう。改めて言うが、人生とは全部である段落

段落

 芸術と名付けられた一系統の固さが残り、その人間がその時に立ち向かったであろう、作品を超えた形なきストリームの柔らかさは残らなかったのである。そして僕たちはそれと向き合ったときに、社会での自分をそのまま変えそうにないか不快ではない、として表面を見るのである

 今の時代からすれば、これは自分の部屋に飾れるくらいに、なんでもないかいいね。その状態にあっては、たいていの美術館は5分で出ることができる。それがいつでも時代限界だったのだ。段落改訂

 そして感性とは、思考と同じくらいに姿勢のことである思考がそれひとつであれば、姿勢というのはそれひとつの外にまで開かれているということだ。この両輪が表示するものは、画面いっぱいに並んだ細かい違いのパーツというよりは、パーツの持つ目に見えない特性である段落改訂

 そして、これこそがポテンシャルの方角を決める判断に繋がるものであるポテンシャルが無くても、ポテンシャルへの方角が合っていれば、前に進むごとにポテンシャルへと近づいていき、ポテンシャルがあっても、ポテンシャルとは明後日の方角を向いているのであれば、前に進むごとにポテンシャルは消えていく。段落改訂

段落

 趣味的だからだ。趣味というのは自己満足から、自他に挑んで自分自身を乗り越える、自分をも否定するということにならない。ちょっと面白いものをつくったり、変わったことをやるのはいても、¨遊び”と、”趣味”は違う。”遊び”と、”お遊び”は、むしろ正反対のものからだ。趣味危険を犯さない。自分によりかかっている。甘えてる気配がある。自分を敵としてやってない。強烈に自分と闘ってない。自分の好みに乗っかって自足してる。趣味に溺れるのではなく、自分と闘い、同時に他とも闘う。段落改訂

段落

 ほとんどがニューヨークパリ海外の国なんかで発表された二番煎じ三番煎じみたいなものが多い。何だこんなもの、と言いかけて、海外のどこどこの国ではこういうのが流行っている、と言うと、見るほうも、ああそうかというようなところがある。誰もやらなかったことをやるというのは、日本じゃ絶対に認めない。

 これは作品論で終わる話ではなく、この国で日々の思考を縛りつけている価値観のことである

 ゴッホ絵画生前には一枚も売れなかった、という話を引き合いに出すまでもなく、人々の自分に対する感覚の自信は傲慢であるしかし、人生理解出来てないのだ。1+1=2、1×1=1、納得した、僕が納得出来るってことは、これはいいものだね。しかし、IQ10の人間が納得することなど、IQ9までである。そして人生にたえず付き纏う問題の数式は、誰も解こうとしないのである。だが人生とは、往々にして1÷1=1程度には難しい。

 本番には使えないその練習で埋め尽くす時間の消耗とは、なに? 消耗が人生であるのなら、解決もまた人生である。この世で起こることのすべてが人生であるように、この世で起こすことのすべては人生である段落

 人間生活は、ほとんどのものを借りてきている。つまりは、全員が「借りてきた人間」だ。

 ピカソシステムだ、愛はシステムだ、お〜いお茶システムだ。このように、この世のすべてのものは「システムであるシステムは、名前が付いた瞬間から駆動し始める。このシステムを借りているのである

 システムそれ自体には、自己反省性や自己批判性が無い。日に日にすり減り、衰退し、レベルの低くなっていくパワーゲームが起こるのは、このためである。それはひとつの部類と部類の間にも起こり、ひとつの部類の中にある区分区分や、なにかとなにかでも起こる。この世に存在するすべてで発生する。

 イチローホームランを打つこともシステムである。観客は指先ひとつ動かさずに、ホームランを打つ感覚だけを、その時に借りてくる。システムには固体と液体が存在し、それを紐解くのが感性である。固体よりも液体の方が紐解きづらい。

 イチローホームランを打つ、ということにおいての固体は、バットボールが当たった、ということだ。そして液体は、バットの振る速さ、バットのどの部分に球が当たったのか、イチローのその試合までの日頃の練習、その時のプレッシャーなどである

 食べ物でいえば、ハンバーガーのものは固体であるが、ハンバーガー牛肉パテ一枚は液体であるハンバーガーには、何が挟まっているか。肉、トマトレタスピクルスソースなど、まだわかりやすい。それは固体だからである

 では、牛肉パテがどうかといえば、牛のどの部位の肉なのか、どのようにミンチにして他にも保存料などを混ぜるのか、あるいは冷凍する方法はどうかなど、液体なので難しくなる。

 飲み物場合であれば、それ自体がすでに液体であるいくら沢山お茶を飲んでも、お茶の葉の摘み方はわからないし、茶葉から抽出の仕方もわからない。

 そして肝心の乗り越えることは、紐解くこと、ともまた違う。乗り越える方法とは、決意である。つまり感性によって液体までを紐解き、それを決意によって乗り越えるのである

 もし感性によって紐解き、そして乗り越えなければ、借りてきた人間であるわれわれの精神はその借りているシステムに回収され、その枠内で縮小していき、ボーリングの球を投げる人間ですらなく、ガーターに落ちないようにレーンを直線に転がることを反復するボーリングの球そのものとなって、日に日にシステムは低次のレベルに向かって下降していく。

 世界の見え方は、ひとりひとりの感性による紐解きによって見えるものである遠近法パースペクティブ)は、人によって異なるということになる。

 実際にあるものよりも多くの秩序を想定してものごとを単純化したり、大きな衝撃からとても些細な衝撃までとにかく様々な衝撃によって人間は多くのものごとを見落としてしまったり、個人が持つ関心や愛好の傾向によって視野が狭められてしまったり、人間たちが交わす言葉が歪められ適切に定義されていないことに由来して私たち思考弊害を生んだり、上手にまとめてしまう際に人を欺くことになったり、など様々である。微調整

 この見え方が、感性の鈍感な体系的や表面的でしかなければ、そのもの本質ポテンシャル判断することが不可能になる。言うなれば開封されないゲームソフトパッケージのようでもある。段落改訂

奴隷を目指す社会の掲げる指標

沸騰していく社会

 小市民的な枠の中で、安穏な生活をして、たとえばたまにごちそうを食べて、遊びに行って、楽しいかもしれないけど、あとの日常というのは、会社に行ってせいぜいおしゃれな格好をして、夜になると酒飲んで、上役の悪口を言う程度のことで、あとはもう毎日毎日システムの中に組み込まれちゃってる。段落改訂

 なぜなら大多数にとっては、矛盾解決することではなく、長い大通りが隙間のない道であるかのように表面から矛盾を見えなくすることが、幸福の前提だからだ。

 ある人間が、自分生活だけしか生き得ないようなら、彼は自分生活も生き得ないはずだ。なぜなら、彼自身生活というのが、その各々が、他の生活にも属し続けるアクシデント連続から成っているのだから段落

 このようにしてわれわれは、目の前の温度が昨日よりも苦しくなっていることが、わからなくなってしまうのである

 社会で良いものとされている礼儀であっても、ポテンシャルを持っていない礼儀であれば、それは良いものとは言えない。同様に、ポテンシャルを持っていない褒め言葉も、けっして良いものとは言えない。罵倒批判にいたっては悪いイメージ自動的に付くものであるが、ポテンシャルを持っている罵倒批判は良いものである

 歳をとるということが、物理的にも、精神的にも、〜のセーフラインではなくデッドラインに近づいていくことだとしても、今はまだ大丈夫という感覚を持っている人もいるかもしれない。しかし、トラックに轢かれて腕を失ったとき、心が重くて起き上がれなくなったときあの世よりもこの世に Permalink | 記事への反応(0) | 18:41

日記

……三十歳で亡くなるように繊細で、厳しい感性を持つ、地球上のすべての女性に向けて……

prologue

時代場所次元を超えたマッシュアップ段落

 いま砕け散ったすべての彼ら彼女らの全員が、けっして自分以下ではなく、自分以上の精神によって成し遂げようとし、表面だけは目新しい今日という時間に内在している本質的にはポテンシャル可能性が縮小していくこの世界に生まれる喜びを相手取った、苛烈で、疲弊し、それでも均衡を取りながらも、ある一瞬のスキを付いて世界価値刷新しようと繰り広げる闘争の中でくずおれていったすべての魂たちを目撃したわけだが、この敗北のすべてに共通するものがあるとすれば、それは、目に見えないもの価値が、目に見えるもの価値に負けてしまたことを意味しているのだ。微調整

人生シンボル世界アレゴリー冒険(または旧式の劣悪的価値観を盲目に信奉し続けている中身の無い老若男女による日頃の盲従とその殺人——と殺される人間精神本来の豊かさの立体的構成について)

「“あたくしは、永遠にあなたを愛するという揺るぎのない強固な意志をもってます。“

 このうわべは月並文章を注意深く読んでみたまえ。[愛する]という言葉よりも、[永遠に]と[意志]という言葉のほうがずっと重要なのだ。」

問題は愛ではなかったのだ。不滅だったのである

ミラン・クンデラ『不滅』

1 - verse

 宇宙全体を満たす闇。実は、そこには光もまた満ちている。

 それは、真空であるために太陽の光を反射するものが無いことで、肉眼では感知できない光だ。地球では空気の粒子による反射によって、人間は光を認識出来るのである

 あなたがこれを読む前に抱えていた感情はなんだろうか。

 感情字面上では、喜びの対義に悲しみが、怒りの対義に笑いが記されている。しか実際問題として、この二つは同時に抱えることもある。なぜなら感情は、単一感情よりも、もっと多くの感情と連動しているからだ。

 映画を観た時に、小説を読んだ時には、その人物感情ひとつで考える私たちの把握能力には、いまだ未知の領域が広がっている。同時に抱えた感情は、いくつもが比例や反比例の連動的であり、また相対的でもある。

 人間存在することが1で、存在しないことが0であるならば、人間は産まれた時の1から0へと向かっていることになる。生きているという状態を前方向だとするならば、一日一日前へ進むごとに、死という後ろ方向へと歩んでいるという矛盾が内在している。

 そのように、史上空前の前向きさというものは、中途半端な前向きさの中にあっては、後ろ向きに進んでいるように見られてしまものである

 ジャンケンを心から面白いと思って行う者は、たぶん、あまりいないと思われる。僕は簡単に持ち出せるツールとして、ジャンケンを使っている。

 たとえばチョキの指の数が三本で、パーの指の数が四本で、グーの握り拳を半分の力で握るといったジャンケン2や、ジャンケンのその他のAnotherバージョンがあっても、それが最も面白いと思って行ってはいないことだろう。ジャンケンがこの世で最も面白いと思って満たされれば、ジャンケンよりも高次のもの発明する必要はなくなる。

 それと同様に、世の中の九割以上のもの面白いと思えなくなってから、この話は始まる。それはつまり物語面白いと思えなくなってからしかし同時に物語以外が面白いと思えなくなったところから始まる物語、でもある。

 トロフィーを獲得することを目指すのであれば、どんなに簡単ゲームソフトのゴールでも、トロフィーは獲得出来るのだ。

 人間の願いは、たった一つに集約出来る。と言うと、金や異性やその他諸々、人の数だけたくさんの夢があるだろう、とあなたは思ったはずだ。

 もったいぶっても仕方がないのであっさりと言ってしまうが、そのひとつの願いとは、自分が産まれてきてよかった、と思いたいのだ。もちろん、それは一瞬のことではない。なぜなら、その一瞬は、次のニ瞬目には覆されてしまうかもしれないという不安が、常に内在しているかである。これが現在という本質自体の中にある、癒すことのできぬ不完全性である

段落

 最初にどんな断りを置いたとしても、本来、こんなことは書きたくない。いつの世にあっても、本当のことを考えれば、好きな人からは嫌われ、嫌われるべき相手からは好かれ、招待状もなく価値を殺す人はやって来るし、招待状をいくら出しても価値を殺される人には届かないことだって多い。

 往々にして悪魔自分自身天使だと思い込んでいるものだし、天使は引け目を感じていつでも自分を捨てようと画策している。本当のことを追えばそれは自然哲学に近づいていき、でも僕は哲学者になりたくないし、哲学者が遺した書物に書かれているものSNSの内側では見られないものだし、ツイッターで流れてくるものではないし、マッチングアプリのコツでもないから、SNS基準である以上の思考が溢れることのない世の中で生きることは出来なくなってしまう。

 探検家にはなりたくないし、革命家にはなりたくないし、伝道師にはなりたくない。なぜなら、その肩書きという断絶によって精神の分断が発生し、無責任肥料が撒かれ、その土には何も育たないからだ。

 自分が変わらないように相手を変えようとするパワープレイの中にあって、お互いが同時に変わるという正解を見つけることなど難しい。

 日本人モラルの一つとして、危険を犯さないということを前提としている。だから、誰も言わなかったことは言えない。誰もやったことがないことはやらない。ああだ、こうだ、それはこうだ、と後からもっともらしいことを言う奴はいるけど、誰もやったことはないとか、誰も言ったことがないようなことを、言ったりやったりするということはない。

 日本では個性的なことをやると嫌われる。日本オリジナルなことをやったら協力者はいない。あらいいわねえ、と言われる程度の表現範疇しか成立しない。

 一般の人たちの芸術観は、ふだんはいろんな壁でもって遮られている。それが協力者たちのおかげで枠がサッとはがされて、みんなの心がひらかれる。しかし多くのことは、このようなプロセスを踏めないがために、人々の初歩レベルの心はひらかれることはない。もちろん、芸術という言葉は、人間存在のもののことである。なぜなら、命とは、生まれてきた(アウトプットからである

 今までの社会では、すべての人がそれをはっきりと自覚するまでにはいたっていない。しか自覚さえ持てば、そこには芸術がはじまるのである

 安心できたことのない世の中で人間精神に道をつくるような前進とは、感性を揺さぶらないがために波を立てることもまた無いといった類いによる社会権威のような安心ではなく、圧縮した密度を柔らかい感性で紐解けば空間を満たすことの出来るストリームの粒子を包んだものによって開いていくのである。なぜなら、安心できない世の中に対して、無風という誰からも嫌われなさそうな自己主張による社会人生流通権力は、結局、人間排除する社会の固さにひれ伏し続けているかである安心でさえ、安心の風が吹かなければならないからだ。

 たとえその時は無風であることに安心しても、その時を過ぎればまた窒息し、社会という強制参加で誰しもの元にいつもやって来る未来に対して、ほとんど勝てないギャンブルのような傷付き方をしているのだ。

 物語というのは、ガラスケースの向こうだけで収まり安心出来るもののことを言うのではない。作品の向こう側が物語であると同様に、作品こちら側こそが物語からであるあなた人生という言葉を使う時、その人生乾パンのようなすべてを削ぎ落とした最低限の生活イメージするだろうか。乾パン乾パン出会って、乾パン家族にでもなるのだろうか。乾パンに味は染み込まない。精神の荒廃の目配せをしながら、社会という徒党を組んで人間を捨て、不安払拭するのだろうか。普通とはなんだろうか、大人とはなんであろうか。それらは人間の外にあるのだろうか。そもそも日常という言葉欺瞞であり、それがあることで非日常が生まれ、それらはまるで交わることのない別の直線のように思い込んでしまうが、日常という言葉意味乾パンであるならば、DVをし続ける会ったことのない両親に税金という仕送りを送金し続けるためだけの頭数の数合わせである。そのために産まれた時からあなた脳内に刷り込まれ続ける、数々の人生認識を胸に抱きながら死を迎えることだろう、おめでとう。改めて言うが、人生とは全部である段落

段落

 芸術と名付けられた一系統の固さが残り、その人間がその時に立ち向かったであろう、作品を超えた形なきストリームの柔らかさは残らなかったのである。そして僕たちはそれと向き合ったときに、社会での自分をそのまま変えそうにないか不快ではない、として表面を見るのである

 今の時代からすれば、これは自分の部屋に飾れるくらいに、なんでもないかいいね。その状態にあっては、たいていの美術館は5分で出ることができる。それがいつでも時代限界だったのだ。段落改訂

 そして感性とは、思考と同じくらいに姿勢のことである思考がそれひとつであれば、姿勢というのはそれひとつの外にまで開かれているということだ。この両輪が表示するものは、画面いっぱいに並んだ細かい違いのパーツというよりは、パーツの持つ目に見えない特性である段落改訂

 そして、これこそがポテンシャルの方角を決める判断に繋がるものであるポテンシャルが無くても、ポテンシャルへの方角が合っていれば、前に進むごとにポテンシャルへと近づいていき、ポテンシャルがあっても、ポテンシャルとは明後日の方角を向いているのであれば、前に進むごとにポテンシャルは消えていく。段落改訂

段落

 趣味的だからだ。趣味というのは自己満足から、自他に挑んで自分自身を乗り越える、自分をも否定するということにならない。ちょっと面白いものをつくったり、変わったことをやるのはいても、¨遊び”と、”趣味”は違う。”遊び”と、”お遊び”は、むしろ正反対のものからだ。趣味危険を犯さない。自分によりかかっている。甘えてる気配がある。自分を敵としてやってない。強烈に自分と闘ってない。自分の好みに乗っかって自足してる。趣味に溺れるのではなく、自分と闘い、同時に他とも闘う。段落改訂

段落

 ほとんどがニューヨークパリ海外の国なんかで発表された二番煎じ三番煎じみたいなものが多い。何だこんなもの、と言いかけて、海外のどこどこの国ではこういうのが流行っている、と言うと、見るほうも、ああそうかというようなところがある。誰もやらなかったことをやるというのは、日本じゃ絶対に認めない。

 これは作品論で終わる話ではなく、この国で日々の思考を縛りつけている価値観のことである

 ゴッホ絵画生前には一枚も売れなかった、という話を引き合いに出すまでもなく、人々の自分に対する感覚の自信は傲慢であるしかし、人生理解出来てないのだ。1+1=2、1×1=1、納得した、僕が納得出来るってことは、これはいいものだね。しかし、IQ10の人間が納得することなど、IQ9までである。そして人生にたえず付き纏う問題の数式は、誰も解こうとしないのである。だが人生とは、往々にして1÷1=1程度には難しい。

 本番には使えないその練習で埋め尽くす時間の消耗とは、なに? 消耗が人生であるのなら、解決もまた人生である。この世で起こることのすべてが人生であるように、この世で起こすことのすべては人生である段落

 人間生活は、ほとんどのものを借りてきている。つまりは、全員が「借りてきた人間」だ。

 ピカソシステムだ、愛はシステムだ、お〜いお茶システムだ。このように、この世のすべてのものは「システムであるシステムは、名前が付いた瞬間から駆動し始める。このシステムを借りているのである

 システムそれ自体には、自己反省性や自己批判性が無い。日に日にすり減り、衰退し、レベルの低くなっていくパワーゲームが起こるのは、このためである。それはひとつの部類と部類の間にも起こり、ひとつの部類の中にある区分区分や、なにかとなにかでも起こる。この世に存在するすべてで発生する。

 イチローホームランを打つこともシステムである。観客は指先ひとつ動かさずに、ホームランを打つ感覚だけを、その時に借りてくる。システムには固体と液体が存在し、それを紐解くのが感性である。固体よりも液体の方が紐解きづらい。

 イチローホームランを打つ、ということにおいての固体は、バットボールが当たった、ということだ。そして液体は、バットの振る速さ、バットのどの部分に球が当たったのか、イチローのその試合までの日頃の練習、その時のプレッシャーなどである

 食べ物でいえば、ハンバーガーのものは固体であるが、ハンバーガー牛肉パテ一枚は液体であるハンバーガーには、何が挟まっているか。肉、トマトレタスピクルスソースなど、まだわかりやすい。それは固体だからである

 では、牛肉パテがどうかといえば、牛のどの部位の肉なのか、どのようにミンチにして他にも保存料などを混ぜるのか、あるいは冷凍する方法はどうかなど、液体なので難しくなる。

 飲み物場合であれば、それ自体がすでに液体であるいくら沢山お茶を飲んでも、お茶の葉の摘み方はわからないし、茶葉から抽出の仕方もわからない。

 そして肝心の乗り越えることは、紐解くこと、ともまた違う。乗り越える方法とは、決意である。つまり感性によって液体までを紐解き、それを決意によって乗り越えるのである

 もし感性によって紐解き、そして乗り越えなければ、借りてきた人間であるわれわれの精神はその借りているシステムに回収され、その枠内で縮小していき、ボーリングの球を投げる人間ですらなく、ガーターに落ちないようにレーンを直線に転がることを反復するボーリングの球そのものとなって、日に日にシステムは低次のレベルに向かって下降していく。

 世界の見え方は、ひとりひとりの感性による紐解きによって見えるものである遠近法パースペクティブ)は、人によって異なるということになる。

 実際にあるものよりも多くの秩序を想定してものごとを単純化したり、大きな衝撃からとても些細な衝撃までとにかく様々な衝撃によって人間は多くのものごとを見落としてしまったり、個人が持つ関心や愛好の傾向によって視野が狭められてしまったり、人間たちが交わす言葉が歪められ適切に定義されていないことに由来して私たち思考弊害を生んだり、上手にまとめてしまう際に人を欺くことになったり、など様々である。微調整

 この見え方が、感性の鈍感な体系的や表面的でしかなければ、そのもの本質ポテンシャル判断することが不可能になる。言うなれば開封されないゲームソフトパッケージのようでもある。段落改訂

奴隷を目指す社会の掲げる指標

沸騰していく社会

 小市民的な枠の中で、安穏な生活をして、たとえばたまにごちそうを食べて、遊びに行って、楽しいかもしれないけど、あとの日常というのは、会社に行ってせいぜいおしゃれな格好をして、夜になると酒飲んで、上役の悪口を言う程度のことで、あとはもう毎日毎日システムの中に組み込まれちゃってる。段落改訂

 なぜなら大多数にとっては、矛盾解決することではなく、長い大通りが隙間のない道であるかのように表面から矛盾を見えなくすることが、幸福の前提だからだ。

 ある人間が、自分生活だけしか生き得ないようなら、彼は自分生活も生き得ないはずだ。なぜなら、彼自身生活というのが、その各々が、他の生活にも属し続けるアクシデント連続から成っているのだから段落

 このようにしてわれわれは、目の前の温度が昨日よりも苦しくなっていることが、わからなくなってしまうのである

 社会で良いものとされている礼儀であっても、ポテンシャルを持っていない礼儀であれば、それは良いものとは言えない。同様に、ポテンシャルを持っていない褒め言葉も、けっして良いものとは言えない。罵倒批判にいたっては悪いイメージ自動的に付くものであるが、ポテンシャルを持っている罵倒批判は良いものである

 歳をとるということが、物理的にも、精神的にも、〜のセーフラインではなくデッドラインに近づいていくことだとしても、今はまだ大丈夫という感覚を持っている人もいるかもしれない。しかし、トラックに轢かれて腕を失ったとき、心が重くて起き上がれなくなったときあの世よりもこの世に Permalink | 記事への反応(0) | 18:41

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