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2011-08-27

http://anond.hatelabo.jp/20110827012336

えっと、これでいいのかな? トラバしたの俺だけみたいだし。

じゃあ感想文でも書くか。

月村良衛著 「機龍警察

我々が住んでいる世界より少し進んだ至近未来

大量破壊兵器破壊力が問題視された結果、大量破壊兵器自粛され、衰退していた。

各国の軍隊は「地上のどこででも戦える兵器」を模索した。

そして、兵器と装甲を服のように身に纏う強化外骨格「機甲兵装」が発明される。

この兵器は市街戦及び近接戦闘に用いられる新世代の兵器であり、各国の軍隊はこれを正式採用する。

だが「機甲兵装」が世界中流通した結果、テロに用いられるようになる。

そして日本でも機甲兵装を用いたテロ事件が発生。

現職の警官と、子供が殺害されてしまう。

警視庁はそれを受け、機甲兵装を用いたテロに対抗可能な新組織設立する事になる。

全国の警察組織から優秀な警官を引き抜いて編成した捜査班と、

さらに既存の機甲兵装に対抗可能な、最新型の機甲兵装、通称「龍機兵」3機を擁した突入班と、その整備チーム。

既存警察組織では考えられない、まったく新しい組織。

Special Investigators Police Doragoon―通称、機龍警察

この作品は、機甲兵装と呼ばれるパワードスーツ実用化された至近未来日本をを舞台にした作品だ。

パワードスーツがぶつかりあい、火花を散らすロボットアクションである

イメージで言うと、機動警察パトレイバーに似ているかもしれない。

だがこの機龍警察は、パトレイバー似て非なる作品だ。

なぜなら、この作品はロボットアクションであると同時に「刑事もの」でもあるからだ。

銃が流通してはいものの、大規模な銃撃戦など起きなかった日本に、突如として現れる「機甲兵装」。

この兵器は、銃や爆薬などよりもたやすく人を殺せる。

装着者は人間の骨や肉を易々と引きちぎり、踏み潰せる。

装甲車よりもやっかいな代物なのだ。

そして、それを取り締まるべく刑事たちは現場に出向く。

だが、彼らは既存組織から選抜された者達で編成された組織だ、それゆえに

既存警察組織所属する警察官からは「裏切り者」として見られている。

この「機龍警察」の組織の長にしても、警察官ではない。

外務省官僚なのだ。

そして極めつけは、3機の「龍機兵」を操る操縦者。

彼らもそもそも警察官ではない。

一人は日本人傭兵、一人はロシア人の元警官、さらにもう一人は、元IRAの殺し屋(つまりテロリスト!)。

これはもう、警察組織内では、完全な「よそもの」扱いされて当然だ

それゆえに、組織所属する者同士の葛藤とせめぎあいが描かれる。

だが、現場で動く刑事たちの苦悩をよそに事件は進行していく。

既存組織に属するものたちからシュプレヒコールを浴びながら、刑事たちは捜査へと挑むのだ。

この現場刑事葛藤を描いている点が、パトレイバーと機龍警察との違いだ。

では、ロボットアクション作品としてはどうか。

これも、非常に見ごたえがある。

従来のロボットものと違い、龍機兵は「装着者の身体を機械で延長する」ものからだ。

まり、生身の体では受け止められない銃弾を装甲を身に纏う事で防ぎ、

更に生身では持てないほどの重火器を持ち、狙いを定めて射撃する事が機甲兵装の最大の特徴である

更に、主人公達の操る「龍機兵」には従来型の機甲兵装にはない秘密がある。

装着者の脊髄に特殊なデバイスを埋め込む事によって、人間の脳と龍機兵のコンピュータを完全に同期させられるのだ。

これにより、装着者は機甲兵装と文字通り“一体化”できるのだ。

そして、これこそが、機龍警察という作品のキモなのである

本作品の“主人公メカ”ファイアボルグを操る日本人傭兵「姿俊之」。

彼は完全なプロ意識を持ち、任務に当たっている。

現場於いて彼は、状況に完全に適用しようとする。

ユーモアを忘れず、義理堅く、周囲の信頼を得る事ができる。

だが彼がそうするのは人間的な温かさゆえ、ではない。

すべては仕事のため、なのだ。

彼の本性は、プロフェッショナル精神そのもの

そのためには、すべてを利用して恥じない。

さらに、現場於いてかつての戦友とあいまみたとしても、彼は容赦なく引き金を引く。

親友だろうと仕事であれば容赦なく殺す。

いや、そもそも戦場でできた親友すらも、彼は仕事の道具としてしか看做さないのだ。

そして、機械人間を一体化させる機甲兵装の冷酷なシステムと、人間機械化させるプロ意識

それが、本作品のテーマなのだ。

今回の作品の主人公である突入班姿俊之警部こそが、この特異なロボットアクションの特異性を更に引き立てている。

興味をもった方はぜひ一読をおすすめする。

2011-08-16

まんべくん問題

まんべくん問題 ver.20110818
 ┃
 ┣許せるよ
 ┃ ┗┳事実じゃん(史実派)
 ┃  ┃ ┣外務省の公式見解です(ゲシヒテ派)
 ┃  ┃ ┣歴史学における一般理解うんぬん(訓練された左巻き派)
 ┃  ┃ ┗ネトウヨむかつく(反右巻き派)
 ┃  ┣ネタじゃん(お笑い派)
 ┃  ┃ ┗ネタマジレスかっこわるい(テンプレート派)
 ┃  ┣炎上マーケ参考になりますハックルさん派)
 ┃  ┃ ┗長万部検索数増えた(質より量派)
 ┃  ┗なんでもかんでも叩くのはよくない(出る杭叩くな派)
 ┃    ┣叩くのは日本人の悪い癖(自己反省派)
 ┃    ┣言論弾圧かよ(表現の自由派)
 ┃    ┗クレーマーに負けたらダメクレーマー撃退派)
 ┃
 ┣許せないよ
 ┃ ┗┳自虐史観は許せん(右巻き派)
 ┃  ┃ ┗ブサヨむかつく(反左巻き派)
 ┃  ┣基本的に政治発言はダメ(原則派)
 ┃  ┃ ┣やるなら個人でやれ(リベラル原則派)
 ┃  ┃ ┗キャラに発言させるのは卑劣(発言責任派)
 ┃  ┣お前、他にもやらかしてるだろ(追求断罪派)
 ┃  ┣長万部マイナスブランドイメージ派)
 ┃  ┃ ┗苦情になっても知らんぞ(穏健的恐喝派)
 ┃  ┗やりすぎだよ(諫言派)
 ┃    ┗調子に乗りすぎ(長幼之序派)
 ┃
 ┗その他
   ┗┳ギョロ目がキモい生理的に無理派)
    ┣いいぞ、もっとやれ(炎上期待派)
    ┣またtwitterか(バカッター派)
    ┣きっと炎上すると思っていました(佐藤藍子派)
    ┣丸投げ尻尾切りかよ(下請けトラウマ派)
    ┣前振り不足(二軍で調整してこい派)
    ┗弱小観光地ゆるキャラの悲哀ですね(ドヤ顔解説派)

2011-05-02

デイクリックニュースにならない世界の大ニュース」のテキスト起こ

http://www.youtube.com/watch?v=8AMlqRsHUXI


アナ 「ニュースにならない世界の大ニュース編集長の裏話、杜の都出版社『本の杜』編集長ジャーナリスト大沼安志さん登場です


大沼氏 「おはようございます」


アナ 「先週大沼さんが紹介した三宅一世さんがニューヨークタイムズに寄せた文を大沼さんのブログで改めて読んでみたいという方がいらっしゃって、検索の仕方をご案内したですが、ご覧になる事出来ましたでしょうかねぇ」


大沼氏 「それは嬉しいですね」


アナ 「そして今週は先週のお話の続きなんですね?」


大沼氏 「ええ、オバマさん今“核の無い世界”って事を言ってるんですけど、核兵器っていうのは文字通り物理学兵器ですよね。でね、今核兵器以上にもっともっと恐ろしい物理学兵器の存在世界中で疑われているんです


 

アナ 「どんな兵器なんですか?」


大沼氏 「それはもう既にニックネームがついておりまして“HAARPハープ)”って言うんですよ」


アナ 「ハープっていうと綺麗な音を奏でるかのような」


大沼氏 「そうですスペルが殆ど同じで、(中略)この統合地球物理学兵器ってやつは“HAARP”なんですね」


(中略)


大沼氏 「どんなものなのか簡単に説明させていただきますと“電離層ヒーター”といわれているんですよ」


アナ 「電離層ヒーター?暖めるんですかね?」


大沼氏 「そうです。“電離層”って言うのは僕も素人なんですが調べて来ましたら、地球成層圏最上層部…」


アナ 「ずーっと高い所ですね」


大沼氏 「そう、高いところ。地上から電波を跳ね返すところなんだそうです


アナ 「電離層の反射で遠くの(ラジオの)放送局が良く聞こえたり…」


大沼氏「はいはい、そうです。このHAARPっていう統合物理学兵器っていうやつはこの電離層に向かって電波を発射するんですね」


大沼氏 「それを発射する基地がどこにあるかって言うとアラスカにあるんです。フェアバンクスとアンカレッジの間にあってですね、1990年代から建設が始まって21世紀、つい最近になって完成したと言われているんですね。これを作ったのはどこかといいますとアメリカ国防総省ペンタゴンですね。空軍海軍協同プロジェクトなんですね。それに多分目くらましと言う事があるでしょうけどもアラスカ大学が絡んでまして一応学術研究であると。電離層を研究するという形をとっているんですけれども、そうではないんで無いかと、そういう見方が広がっているんですね」


アナ 「電離層に電波を当てて何をしようとしているんですか?」


大沼氏 「その電波なんですけどもアメリカ最大のラジオ局の出力の7万2千倍なんですよ。電離層の局地的に360万ワットといわれていますが、それを当てるんですね。照射するんですね。それをしますといろんな事が起きるんですが一つは電離層に穴が開くんですね。指向性の有る電波を出しまから例えば日本上空の電離層を狙ってそこに穴を開ける」


アナ 「穴を開けるとどうなるんですか?」


大沼氏 「そうすると宇宙放射線が入ってくると。それが一つなんですね。それから色々有る、四つ位有るんですが、もう一つはこれが実は最初始まった理由なんですが電離層を押し上げるんだそうです。そうするとそこを通ってくる例えばソ連ICBMプラズマとかで撃墜することが出来る。つまりレーガン時代のSDIですよ」


大沼氏 「その次に今一番問題になっているのがこれなんですけれども、電離層に低周波電波を当てて跳ね返って地球に届くと。超低周波電波は地中を限りなく通過していくんですね。地中の地震が起き易い活断層に向かって跳ね返した電波を当てると。」


アナ活断層を刺激する様な事になるんでしょうか?」


大沼氏 「地殻変動を起こす、つまり地震を起こすと。“地震兵器”ではないかという、そういった疑いさえ有る」


アナ 「そんな事が出来るんでしょうか?」


大沼氏 「うーん、これはね、僕は科学者じゃないんで何とも言えないんですけどもただ一つ言えるのは、今90歳になられるお婆さんのロザリー・バーテルさんっていう世界的に有名な科学者の方がいらっしゃるですよ。第二のノーベル賞といわれる“ライトライブフッド賞”を取った方で日本の学術会を見ても共同研究なんかをなさってる大変な方なんですが、この方がおっしゃてるんですね。この方が統合地球物理学兵器が非常に怖い、情報を開示して欲しいと言ってるんです


大沼氏 「もう一つですね、非常な低周波なもんですから、確か10ヘルツという数字が出ていましたけど、これが電離層で反射してある特定の地域に来ると我々の脳がやられちゃうんですね」


アナ 「えぇ?」


大沼氏 「我々の脳波と同じなんですね。今言った四つの非常に恐ろしいところがあるっていうことでロシア国会の国際委員会って言う所で調査をしまして国連に対して何とかしてくれとアピールしているんですね」


アナ 「それはどういう事、どんな目的でしているのかっていうのをはっきりして欲しいですね」


大沼氏 「オバマさんは核って言いましたけど、核が広島長崎に投下されるまでは何も分からない訳ですね。何をしているのか。軍事っていうのは秘密ですから。このHAARPにしても機密が守られているんでしょうけれどもオバマさんがせっかく大統領になって “核の無い世界”を言っているのであればもう一つのスーパー物理学兵器であるこのHAARPについてもきちんと情報開示して欲しいですね」


アナ 「そのオバマ大統領といいますとアメリカ中国戦略経済対話というのがワシントンで始まっていまして、中国との新たな対話の枠組みを重視する姿勢を示したですね。で、オバマ大統領、米中両国間の関係が21世紀を形作る、世界中のどの二国間関係よりも重要だというコメントを出しているんですね」


大沼氏 「現職の大統領が言い切ったのは始めてでしょうね。ヒラリー・クリントンさんが二年前に雑誌論文に出して非常に大きな反響を呼んだんですけども。日米関係こそ世界で一番大事な二国間関係って日本政府がずうっと言い続けてきたんですね」


アナ 「もう飛び越えちゃいましたね」


大沼氏 「外務省コメント出してもらいたいですね」


アナ 「今朝のゲストジャーナリスト大沼安志さんでしたありがとうございました


2011-04-18

http://anond.hatelabo.jp/20110417233722

事前に問題点把握してる人たちのほうが事故起きるまでろくに動かず起きてから付け焼刃でやる人より事後対応もうまくやれるんじゃないか

汚染水は遅いとか以前に排出開始後にこの後やる予定とか諸外国に連絡しるわけでどう見ても改善の余地はあったと思うんだけど。外務省とキチンと連携できてればこうはならなかったんではないかと。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201104/2011041300594

2011-04-17

http://anond.hatelabo.jp/20110417191835

原発に関しては別にチームそんなに多くないだろ

震災と関連してる部分もあるので他で混乱すれば悪影響あるのでは?

飯館村は後知恵だろ。

高濃度な測定結果が出てから何週間もたってから避難指定だからあと自絵というのは言い過ぎだし、それまで影響の出やすい子供妊婦避難所に受け入れてもらえなかったりしてる。

事故直後からやれ、はこれまた後知恵だな。

直後からやれという意味はな実施するまでに連絡するだけの時間は十分にあったということ。通信手段も発達して丸一日かからないと連絡できないような時代でもない。どんどん放水すれば水がどこかから出るという指摘も事前にあった。

それと中韓なんて1年前に言おうがギリギリに言おうがどうせ文句言ってくるんだからどっちでもいいだろ。

中韓だけでなくロシアとかも文句言ってる。日本政府情報公開への不満はいろいろな国が言ってること。

そして今まさに君だって保安院以外に何かあると思ってるよね。

事故対応自衛隊消防警察とかほかの役所も関係してる。外国との協力なら外務省も関係する。農産物農水省も関係する。

でも正直軍事機密的な問題があるからさすがに中国は勘弁と思うんだけどどうかな。

福島原発軍事機密みたいなのがあるとは聞いたことないけど。

初日の時点電源車の規格をミスって手配した点、3/15に火災が起こるまで4号機の使用済み核燃料の状態確認を怠っていた点、この2点は人為ミスと言われて然るべきだと思う。事後検証でもこの点は問題視されるんじゃないかな。ただこれは政府ミスというよりは東電ミスではあるけど。

ベントやら直接指示するなら、そういう状況確認の指示だってできたんでは?

結果が良ければ政府の手柄、そうでなかったら東電のせいというのもバイアスかけすぎなような。

2011-03-18

発電器官はデンキウナギの夢を見るか

2011年、夏。

未曾有の災害と共に発生した史上最悪と言われる原子力発電所事故により関東以北では電力危機が生じていた。あらゆる場所電気が足りないため、経済は縮退し失業率は上昇、被災地復興すらもままならない状況に人々は疲弊し、絶望していた。日本はもう終わコンだ、と誰もが思っていた。

E官房長官は滝のように流れる汗をぬぐいながら、よりいっそうの節電の協力を求める会見を行っていた。

飛んでくる野次。頭を下げるたびにたかれるフラッシュのせいで会見会場には熱がこもり(もちろんクーラーなど不謹慎なのでご法度である)、うだるような暑さに拍車をかけている。

彼とてこれ以上の節電が無理だということは分かっていた。停電が頻繁に発生するせいで製造業は壊滅的なダメージを受け、GDP10%はおちこんでいた。失業率に至っては15%以上の上昇だ。物価の上昇率も著しい

「節電してればどうにかなるのかよ! お前がどうにかしろよ!」

国民死ねってのかよ! おい! Kを退陣させろ!」

Eは汗を拭った。マスコミ記者の態度は日に日に悪化している。それにともなって世論も完全な逆風となり、いま政府転覆寸前だった。震災の直前に外務省を辞任したMの運の良さには驚きを通り越して腹立ちさえ覚える。しかもこんな時に限ってHが「放射能シュレーディンガーの猫のようなもの、見てみるまでは存在しているかどうか分からない」などという素人にも間違いだとわかる迷言をのこしたりなどしている。後ろから味方に撃たれるとはこのことだ。

記者が静まるのを待って、Eは原稿を再び読み上げ始めた。

「まず一点は、首都圏における新規発電方式の、採用で、えー、ございます。本日より、首都圏の主要駅を中心に新方式の発電装置を稼働しております……」

後に有名になる首都圏発電所誕生の瞬間であった。

手始めに政府ラッシュ時の駅及び電車に床発電装置を埋め込んだ。発電量は微量で実用的ではないと言われていた床発電だったが、殺人的なラッシュ時の発熱量は彼らの予想を優に越え、鉄道への電力供給を賄うことができたのだった。

これはひとつ天啓だった。

人が活動するだけで電力が発生するのだ。しかもこの発電による排出物はせいぜいうんこである。なんというクリーンな発電方法だろう。

はじめは懐疑的な主張が主だった世論はこの実験によって一変し、一挙に床発電装置首都圏一帯にばらまかれた。道路は瞬く間に敷き替えられ人が歩くだけで発電が行われるようになり、なんと10キロワットの発電を可能したである。歩くだけで発電ができるという手軽さのためかあるいは通勤ラッシュの激化に嫌気がさしている人が多かったためか、またたくまに通勤、通学は徒歩もしくは自転車に変わった。政府の発表によれば、このことによって肥満人口は27%も減少したという。

この他にも、各産業は人の活動――正確に言えば活動による圧力変化が起こりうる場所を血眼になって探し、研究開発に人材を突っ込んだ。圧、とにかく圧力変化を探せ、何でもいい。特に大きかったのは繊維から電気が取れるようになったことだ。服の伸び縮みだけでなく、その繊維を使った布で作った服を着た人が押されたり押し返したり――要するにまたラッシュである――すると発電が起きる。充電程度の電力なら服からまかなえるようになったことで、電力所からの配分は若干減少した

この発電方式が予想外の供給可能したことを受け、すべての原発は停止した原発が停止したことにより25%程供給率が下がったが、人々は不足分を補うために一心に発電に励んだ。停電は頻発したが、それでも原発を使わないことを人々は選択したのだ。原子力発電所をすべて停止するというのはKの思いつきだった。世論もそれを求めていた。一部の識者がわかったような顔で発電所を止めると云々と述べたが、そんな言説は一捻りで闇の中に葬り去られた。

人々は自分たちの使う電力を作るために仕事をし、あえてラッシュ電車に乗り、あるいは車を捨て街を歩き回った。人の活動によって作られる電気は微々たるものではあったが、それでも彼らが活動をやめればとたんに電力不足が発生する。

から電力を作らない人々は糾弾され、あるいは疎ましがられるのは当然の流れだった。

電気を使う一方の病人、活動量が少ない老人に対する風当たりは日に日に強くなっていたし、さらには引きこもりに対して課税処置――のちに「動かざるもの食うべからず法」として後世に名を残す悪法満場一致で可決されて以来、彼らはただ風の前の塵の如き存在と成り下がっていった。

そして二年が過ぎた。

電力供給改善の成果が評価されたのか、あるいは非常時に国のトップがすげ替わることを世間が求めなかったせいなのか、幸いなことにK政権は低空飛行を続ける支持率を保ったまま存続していた。その間に首脳陣が国民を「発電装置」と呼んで批判を受けたり、病床者を「発電能力を失っても生きているってのは無駄で罪です」と発言して集中砲火を浴びていたりなどしたが概ねしばらくすれば収束する程度の騒ぎだった。

それよりもっと大きな問題が立ちふさがっていた。

自殺者十万人、過労死が二十万人を超えたことについてどうお考えですかぁ」

頭の中がさぞかし軽そうな女が無表情に近い薄ら笑いを浮かべて彼にマイクを向ける。

Eは汗を拭った。

日本経済は回復している、していたはずだった。だが、圧電装置運用が開始して以来、過労死の件数は増える一方だった。従来の経済活動を維持しながら、圧倒的に不足している電力供給を補うための活動が必要なのだから過労死もむべなるかなである。加えて効率的な発電を行うために電車の運行時間が制限されたことにより、通勤ラッシュが激化し、三日に一度は圧死者が出ているという報告も受けている。どうって、なにがどうだと言うんだ、と腹の中で毒づきながらEは原稿の文章を噛み砕き、どうとでも取れる無難な回答を続けた。

だってこんなことやりたくてやっているわけじゃない、とEは思った。会見中もひっきりなしに足踏みをして会場設備のために発電をする。記者が必死でキーボードを叩いているのだってキーボード打鍵で発電をしているからだ。そうでもしないと電力の供給が追いつかないのだから

しい代替発電方式を……と頭を抱えながらEは報告資料を読んでいた。震災から二年がたつというのに眠っている時間のほうが少ないのはどういうわけだろう。すっかり頬はこけ、目は落ち窪み、このままではEも過労死するに違いない。そして足元でひっきりなしに点滅するいまいましい力不足パネル

Kがあのとき原子力発電を廃止すると言いさえしなければ! あの男なやることなすことただ人気を取りたいだけなのだ。長期的な視野などあるわけがない。

くそっと彼が声を漏らしたちょうどその時、ふっとすべての電気が消えた。鼻先も見えない暗闇がEを包みこむ。

Eはあたりを見回した停電だ。停電予報が放送される程度には停電はよくあることだが議員宿舎での停電は初めてだった。よっぽど電力供給が足りないのだろうか。夜間だから工場の発電がないとしても10%程度の余裕があったはずではないのか。そういえば近々ストライキが起こるう可能性が高まっているという報告はうけていたが、ついに来たのだろうか。ストライキをするのはとても簡単なことだ。活動をやめればいいのだからプラカードを持って大声を出すよりもずっと簡単にできる、消極的ストライキ。静かな抵抗。それこそがEの最も恐れている事態に他ならない。

Eの考えがまとまる前に、携帯電話が振動を始めた。きっちり五回分のコールを待って――コール五回分の振動で約一分間話すことができる――電話を取る。声を聞いてすぐに分かった。官房副長官のSだ。

「おい、停電しているぞ! 一体これはどういう事なんだ、T社から事前に周知もなかったじゃないか

ちっと舌を打ちたいのをこらえてEは瞼を押さえた。いくらEの方が年下だとは言っても、長官はEだ。つまり彼はSの上長だ。なぜこの男はせめて丁寧語で話さないのだろうか。苛立たしい

「いえ、私の方にも報告は――」

「どういう事なんだ!」

「T社に問い合わせてください……」

「なんだと! 俺を誰だと――!」

思わずかちんと来てしまったことは否めない。だがEも限界だったのだ。

「それがあなた仕事でしょう! 私はT社のスポークスマンでもなければ、カスタマーセンターでもないんだ! 電力不足官邸で起きてるんじゃない! T社で起きてるんだ!」

怒声が耳に届く前に彼は通話を終了した携帯電話を机の上に放り出し、ベッドに潜り込む。腹の底からくつくつと笑いが漏れてくる。

彼は笑った。笑いながら眠りに落ちていった。夢は深い眠りの中に現れなかった。

※この話はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは一切関係ありません。

2011-03-12

http://twitter.com/emiemilym/status/46387125897269248

韓国から一方的に韓国軍が支援にくるという件についての苦情、問い合わせは外務省が窓口だそうです電話(代表)xx-xxxx-xxxx #jisin

40分前 webから

22人がリツイート

韓国軍受け入れ反対のデモでもやればいいんじゃないかな。

2011-03-07

http://anond.hatelabo.jp/20110307152946

機密かどうか疑わしいんじゃなくて、それが機密だと言われれば機密として動かさないといけないの

違うんだなこれが。最高裁判例を紐解いてみると、

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=01&hanreiNo=51065&hanreiKbn=01

なお、国家公務員法第一○○条一項の文言及び趣旨考慮すると、同条項にいう「秘密」であるためには、国家機関が単にある事項につき形式的に秘扱の指定をしただけでは足りず、右「秘密」とは、非公知の事項であって、実質的にもそれを秘密として保護するに値すると認められるものをいうと解すべきところ、

政府なり何なりが「これ、秘密扱いな」と何でもかんでも一方的に決定出来るわけではない。最初から非公知で、秘密にする価値のある情報でなければ「秘密」とはみなされない。例のビデオが上記の条件を全て満たすかどうかが最大のポイント

それに加えてあの件では、政府海保にいい加減な指示(公開するなとだけ)しかしておらず、職員はその気になればいつでも見られる状態だった(だからこそsengoku38外部に持ち出せたわけだが)。

仮に政府が本気で隠匿したかったら、あの映像の取り扱いの管轄を外務省内閣官房あたりに移すのが最も簡単で確実だった。しか政府は「海保勝手にやった事」という建前のためにそれを敢えてしなかった。

仮にあの件が法廷に持ち込まれたら政府側が負ける可能性が高いよ。だからsengoku38が「自主的に」海保を去って胸をなで下ろしてるんじゃないかな。もっと重大な問題は完全に棚上げされてるけど。

2011-03-06

ナウルという国

http://b.hatena.ne.jp/entry/okuzawats.com/archives/465

http://okuzawats.com/archives/465

http://twitter.com/fromdusktildawn/status/43614834679496704

ベーシックインカムの失敗例としてナウルが久々に話題になっている。この国がネットで話題になったのは今から8年ほど前、スラッシュドットジャパンで取り上げられてから

その当時、こんな国があることに驚愕し、まとめを自分サイトに置いておいたところ結構話題になった。その時にまとめたものに加筆して、ここに再び載せておく。更に調べたい方は日刊ベリタで調べていただければ、詳細なことが分かる。

ナウルってどんな国?

燐鉱により南太平洋一の豊かな国であり、国民全員年金が支給されていたが、それがたたって国民生活力皆無。労働どころか家事すらしない。労働者ほとんど外国からの出稼ぎ。ナウル人はひがな遊んで暮らしている。 国民に就労の意志はありません。

燐鉱は露天掘りされており国土である島はクレータ状になっており荒廃している。

近年の燐枯渇により財政状態悪化。海外投資航空会社運営、タックス・ヘイブン的な金融業、更に国籍売買などをするが、ことごとく失敗。折しもイラク戦争時で、テロリストマネーロンダリングや、国籍売買をしていたためアメリカの怒りを買う。

オーストラリアに庇護を求めてきたイラクアフガン難民約1100人をかわりに受け入れ(オーストラリアによる難民の横流し)、オーストラリアから経済支援を受けるも治安悪化

アメリカの非公式な「制裁」により国際電話が不通となり(唯一の国際電話につながった電話機が壊れたという説もある)、国ごと音信不通に。隣国のオーストラリアが国際救助隊を派遣するも通信がうまくいかない情況に。

難民キャンプではデング熱流行などもあり、政府の混乱に対して合を煮やした難民たちが反乱を起こし、自主管理となる。

混乱が始まった2003年当時大統領選挙が行われたが、ハリスとドウィヨゴの二人が互いに正当な大統領を主張し政府が分裂。しかも二人とも肥満が原因による腎疾患を患っており、一年の大半を海外で療養生活をして過ごしていた。大統領官邸が焼き討ちされる、洪水の発生など、国内は混乱状態に。後にドウィヨゴはアメリカ事実上亡命亡命先のワシントンで腎疾患により死亡。その後再び選挙が行われるも、議長が選出されず議会麻痺状態に。3ヶ月の政治的空白の後、スコッティ新大統領として選出される。このスコッティ内閣議会の混乱により半年崩壊することとなる。

その後も国民全員オーストラリアへの移住が検討されたり、カジノとの吸収合併案(一主権国家カジノ吸収合併!)、難民キャンプ暴動など政治の混乱は続いているが、当のナウル人はどこ吹く風の状態。日本2005年に1億円の援助を行なっている。これは日本捕鯨への支持に対する見返りと言われている。

そもそもこの国、外交関係も適当で何回も「二つの中国(中華民国中華人民共和国)」への承認を変えていて、その度に承認から援助をうけている。その割に、ナショナリズムというものは、そこら辺のミクロネシアにある大国の属国(ニウエとか)よりも有るらしく、オーストラリアからナウル人への市民権付与の申し出も断っている。

感想

http://b.hatena.ne.jp/simulacre/20110304#bookmark-32547325

ブコメベーシックインカムの失敗例としてあげたけど、失敗国家の典型例というべきもの。更にアメリカオーストラリアなど大国の意思に翻弄されたり、イラクアフガン戦争に関わったり、国内事情だけでなく国際情勢にも翻弄されて駄目になった国だ。アフリカ資源の取り合いで内戦が起こったりして貧困状態だけど、ナウルはその逆。争いすら起こらない(争っているのは権力者難民だけ)。豊かさによって滅ぶ国もあるんだなと思った。

ナウルはたしかベーシックインカムの極端な失敗例であるけれども、ナウルが失敗したのはベーシックインカムの失敗だけではないということを示しておきたくて、このまとめを書いた。

追記

「争いすら起こらない」なんて書いたけど、争いは起こっていたようだ。

http://tekigi.hiho.jp/blog/archives/2008/10/post_1595.html

さすがのナウル人も暴徒化したようだ。ただ自業自得な面が大きいので同情はしないけど。

あと2008年に国はとうとう国民たちに対して「働け」と言い始めたようだ。まるでニートの息子に引導を渡した父親みたいだ。

関係ないんだけど、増田って外部に送れないんだね。まあ、使い方によってはスパムになるから当たり前か。

2011-02-23

http://anond.hatelabo.jp/20110223123234

常識だと思うけど、あれは

日本人被害者はいねーからお前ら外務省とか大使館とか旅行会社かに電話掛けまくって混乱させんじゃねーぞ」

って意味だよ。

2011-02-20

@Chiyuky 糸賀ちゆき

AlEnglishを一晩中観ながら泣いた人、今リビアイエメンその他の国々を心配している人、タイムラインを見ていると日本中がそう思っている様に錯覚するが、実際日本人中東の危機に関心を持っている人は極わずか。#midjp #egyjp #bahjp #libjp #yemjp

http://twitter.com/#!/Chiyuky/status/39172007274872832)

@corobi_oki corobi_oki

国連へ向けての嘆願書 】 SEND HELP TO LIBYA!!!  署名サイトが立ち上がりましたリビア医療援助、メディア報道が要求されています。 民主主義のための彼らの要求に賛同の方は→http://bit.ly/dRCFUL #libjp #midjp

http://twitter.com/#!/corobi_oki/status/39121142455205888)

@john5a18 Kentaro nakamura (引用者注:2/20 PM1:53の投稿

1258番目 まだまだ足りない 今日中に10000目指そう!RT @hashimoto_tokyo: 請願だん。QT SteFoyLesLyonFr 国連へのリビア救済請願ページ。http://bit.ly/fe5pqc #libjp #midjp

http://twitter.com/#!/john5a18/status/39185738306297856)

@HAMASAKI Ina 浜崎 伊南 

リビアでの虐殺を止めるために何が出来るか。ひとつの方法は、菅総理前原外相に対して、リビアでの外国人傭兵投入と虐殺を非難する声明を出すよう求めること。外務省「ご意見http://ow.ly/3ZMU1 首相官邸「ご意見募集」 http://ow.ly/3ZMUC #libjp

http://twitter.com/#!/HAMASAKI_Ina/status/39182140176478208)

日本人中東民主化運動に首を突っ込んでいいものかどうか、俺には判断が付かないで居る。

我々日本人民主主義恩恵を既に貰っているし、虐殺正当化する理屈など無い(リビアでは対空兵器がデモ隊に向かって使用されている、いう話をTL上で読んだ)。

が、日本政府マスコミ、そしてネット市民がこの問題に向かってアクションを起こしたからと言って何が変わるのだろうか?とも思う。世界で起きる全ての人権侵害虐殺に向かって全力でアクション起せる程、俺には時間も金も無いし、感受性も足りない。

 

全力で支援する事が「正しいこと」と分かっているが、そんな気持ちになれない。

 

なので、増田に書くことにした。支援法は紹介した。実行するかどうかの判断は読者に任せる。(あと、twitter公式RTするよりは、こっちの方が多くの人に見てくれると思うし。俺のフォロワーは15人ぐらいしか居ないのだ)

2011-01-19

小林正先生論文より

昨年放送されていた、マイケル・サンデルNHK白熱教室は非常に面白かった。そんな折、NHKの白熱教室番組で解説をされていた小林正弥氏が、「サンデル政治哲学」という新書を出されていたことを知った。早速読んでみたところ、あまり理解が及ばなかったカントの部分であるとか、サンデルより他のコミュニタリアンと呼ばれる思想家たちのことも書いてあり、とても勉強になった。

そのうちにサンデルよりも氏がどのような研究をされているのか興味が出てきて、他に書かれているものを大学図書館で調べてみた。小林氏はどうやら「公共哲学」というものを日本に根づかせようとされているらしい。堅苦しい哲学というよりも、実践を本分とする「公共哲学」にも興味を持った。そこで、昨年出版された「アクセス公共学」という本を図書館で借り、小林正弥氏の論文を読んでみた。「日本政治の公共学」という興味をそそるタイトルである

だが読み進めていくと・・・

そこには驚くべきことが書いてあった。

少なくとも、以下に引用する文章(それは論文の最終節にあたる)が、サンデルのjusticeを解説されていた人の書くものとは到底私には思えなかった。私には以下の論文のjusticeがよくわからいし、これが日本公共哲学なのであればそのようなものは・・・とも思わないでもない。少々長くなるが、はてなユーザー賢明なるみなさんに、ご意見を賜りたい所存である

この民主党中心の連立政権社民党国民新党との連立)は、脱官僚政治主導、そして地方主権を主張し、対等な日米同盟公約に掲げた。また、成立した鳩山政権は「友愛」と「新しい公共」を理念として掲げて、地球温暖化問題についてCO2排出量の25%削減1990年比)という鳩山ビジョンを提起して世界の喝采を浴びるとともに、東アジア共同体ビジョンも提起した

これらの政策公約の多くは、自民党政治、特に55年体制におけ二重十恩顧主義政治体制や家産官僚制の問題を摘出し、その抜本的改革を企てるものである鳩山首相は「友愛」の理念を掲げていたから、それは「友愛公共革命」への期待を生んだ(小林2010)。そして、その所信表明演説や施政方針演説は、「友愛」と「新しい公共」の理念を掲げる拡張いものであり、いわば政権公共哲学を宣明したものだった。これは、理念政治を動かすという可能性を示したという点において戦後日本政治においてほとんど初めての出来事であった。政治において、「善」に関わる理念が明示されたという点において、この公共哲学は、マイケル・サンデルが主張するような意味において、コミュニタリアニズム的な性格を持っていた。

(中略)

さらに、日米関係においても、新政権総選挙マニフェストで「緊密な日米関係」を掲げていた。鳩山政権は、普天間基地移設問題について、自民党政権が合意していた沖縄県内の辺野古移設案を変更して、鳩山首相は可能な限り県外・国外移転の可能性を探った。これは、永年にわたる日米恩顧主義における対米追従外交に代わって、沖縄の負担を軽減するために主体性を持った政策を提起しようという試みだった。

(中略)

しかし、鳩山政権首相自らが設定した2010年5月という期限までにそれを実現することができなかった。県外移設の可能性を追求したもののアメリカに拒まれて、結局は辺野古案に回帰して日米合意を行い、反発した社民党の連立離脱を契機にして、発足後8ヶ月余りという短期間で崩壊したである。その主因は鳩山首相小沢幹事長をめぐる「政治とカネ」の問題と、普天間基地問題をめぐる混迷だった。しかし、普天間問題において外務省防衛省は、いわば米官連携に即して、県外移設案の追求に対して非協力的だった。ここにも現れているように、鳩山内閣においては「政治≒公共」に対する「国家≒官≒公」の反発や抵抗があったということができる。残念ながら、こうして「公共的公」は確立せず、「公共」的な政権は「官」の抵抗に遮られて崩解してしまったのである

2010-11-29

http://my.reset.jp/~adachihayao/index3news.htm

2010年11月28日 ー パキスタン温家宝に150億ドル期待ー

パキスタンの人は,個々には優秀な人が多い。昔のイスラマバードのJICA事務所でも,彼等を重く使っていた。事務所に入ると,ずらりと窓側に並んだパキスタンスタッフが立派な髭を蓄えて悠然と座っている姿を見ると,一見,日本人スタッフが使われているような錯覚に陥る。私たちをパキスタン北部の辺境に案内してくれたパキスタンスタッフは優秀で,かなり突っ込んだ議論が出来る。

雪の降りそうな初冬だったが,パキスタンの山奥深く分け入って,雪に霞む村落を眺めていると,人口1億を超すパキスタン構造が見えてくる。どこまで入っても人が住んでいる。チトラルを見上げるところまで入ったが,最後は泊まるところを捜して,一軒家を見つけ,電灯のないところで長靴を履いたまま一晩,眠られぬ夜を過ごした。帰途,スワット平野ホテルが,随分立派に見えたことだった。

この間,殆ど女性の姿を見ることはなく,途中ですれ違っても,顔を見せずに隠れて去って行く,イスラマバードに帰ってきて,顔を見せて颯爽と歩いている女性を見ると,こちらが恥ずかしいような錯覚に陥る,あの平和スワット平野は,今はアルカイダで厳しい状態が続いているという。イスラマバードホテル、奥さんを現地で亡くした日本人観光客に会ったが,奥さんは唐天竺を求めて来られた,幸せでしょう,と慰めてあげたことだった。

それほど奥の深いパキスタンであるが,しかし一方で,政府官僚傍若無人,無法な社会に戻ると,思わず印象は一変する。北西辺境州で州政府中央官庁が頭から対立していて,日本ODAの訪問も,その対立の前では忘れ去られる。結局あるプロジェクトの協定書に署名が出来ず,ペシャワールからイスラマバードに引き返したが,救急車が来るたびに,おい,サインを求めて追っかけてきたぞ,と冗談を言っていた。

帰国の空港についてパキスタン航空のチェックインカウンターに行くと,チケットの再確認の欄がペンで書いてある,無効だという。何を言っているのか,と大げんかをして手続き進めたが,単独出張のOECFの方は,結局載せて貰えなかった。当時はビジネスクラスで,機内に乗り込むと,軍人らしきグループが席を占めている,席のない軍人パイロットの横に潜り込んでいる,彼等を載せるために,我々のチケットを無効にしようとしていた。

アフガニスタンの問題が起こってから,米国を初め西側諸国はパキスタン支援を強化して行き,日本ODAでこれを支援する姿勢にあったが,JICAの緒方理事長もあるインタビューで,パキスタンは我々は入れない,と難しい治安問題を語っていた。しかパキスタンは,無尽蔵とも言えるような中国の資金攻勢に完全に征服されかかっている。結局,ミャンマースリランカカンボジアのように,心も売り渡す状況にある。

パキスタンのザルダリ大統領は,3ヶ月に一度は必ず北京に行く,と宣言して,北京で幹部に会って貰えないときは,雲南省昆明上海に回って,中国企業との会談に明け暮れている。パキスタンは電力不足で,政府国民を宥めるために大規模ダムの推進を喧伝しているが,なかなか資金が集まらない。それでも,中国企業によるダム建設約束が進んできている。原子力も含め,中国はそこまでパキスタンを支援出来るのか。

中国は,ミャンマーインド洋への進出拠点を求め,スリランカに手を差し伸べて,資源ルートの開発を進めており,最近は,ラオスを経てカンボジアに至るルートも開発している。パキスタンはそれこそ中国にとって,インド洋進出への第2のルートなのであるカラコルムハイウエーは実質中国が開発したものだが中国領の新疆ウイグル自治区jからこのルートを経て南下が可能である

これに,南西部のグワダール海港を繋げば,立派なエネルギー回廊が完成するわけで,この意図パキスタンの利害とも一致している。パキスタンは,イランからのガスパイプライン完成が一つのであるが,協力が出来そうな雰囲気であったインドへのパイプライン延長は,結局,パキスタンへのインドの警戒と米国が,イランインドとの繋がりを警戒して反対に回り,結局インドイランからのガスパイプライン構想から離脱した。

中国温家宝首相が,この12月半ば,イスラマバードを訪問する。今日パキスタン紙の記事では,パキスタン外務省が殆どの関係省庁に文書を回し,至急,中国との間で結ぶべきプロジェクトの協定書を準備せよ,と要請した。それはエネルギー問題と道路建設が主題で,電力では,タールの石炭火力,チャシュマの原子力インダス川上流にある大規模ダムなどで,パキスタンは150億ドルに上る支援または投資を期待している。

パキスタンが特に重要視しているのは,中国意図に沿ったエネルギー回廊の完成である。それは,中東の目の先に位置するグワダール港の整備,グワダールからケッタまでの道路整備,これをアフガニスタン方向とカラコルムハイウエー方向に連携する道路の整備,そうして究極は,イランのガスをイスラマバードを経由して中国新疆ウイグル自治区に繋ぐことであるパキスタンも,身も心も中国に売ることになる。

パキスタンの電力事情は厳しい,長期に亘って計画停電が続いている。政府は,大ダムが出来れば問題は解決する,もうすぐだ,と国民を宥めようとしているが,大規模ダムがそう簡単に出来るわけはない。それでも今日パキスタン紙は,電力の関する目標値を詳しく記事にしている。出所は,国家送電公社NTDCの資料のようである,折角だから,ここで順を追って数字を拾っておきたい

政府は2011年末の発電設備を,22,697MWとしており,これに対応するピーク需要は,21,705MWである。このピーク需要を満たすために必要な発電設備は,2,7131MWで,不足分は,4,434MWである。2012年には,ピーク需要は,2,3441MW,必要な設備は,29,301MW,不足は5,513MWに広がる。2013年には,ピークは25,306MW設備計画では,26279MW,必要設備は31,633MW,不足は5,354MWである

.同じように,2014年では,ピーク,27438MW,計画は,29,405MW,必要は,34,298MW,不足は,4,893MWである。2015年では,ピークは29463MW,計画は,33,630MW,必要は,36,929MW,不足は,3,199MWである。2010年時点の現状は,設備が,19,246MW,有効出力は,17,779MW,夏期の有効は,14,840MW,冬季になると激減,12,482MWである

WAPDAの水力設備は,6,444MWであるが,夏期には,6,250MW,更には冬季には,2,300MWに落ちる。GNCOSの設備は,4,829MWで有効は,3,580MWであるが,夏期には,2,780MW,冬季には3,222MWに落ちる。IPPは,設備が,7,911MW,有効が,7,695MW,夏期には5,750MW,冬季には,6,900MWであるレンタルは,約60MWである

明日から,黄海に於ける米韓軍事演習が始まる。中国の警戒に対しては,米国は一応公海上,として強硬の構えである。今後,南シナ海東シナ海制海権に対して,どの様な示唆があるのか,注目するが,中国で建造中の空母が完成すると,話は一変するのか。ベトナムにしても,マレーシアにしても,フィリッピンにしても,インドネシアにしても,目の前に中国空母を見ながら,石油生産を行うことになるのか。

昨日も書いたが,中国に言いたいのは,北朝鮮ミャンマーに対して,彼処までコミットしながら,北朝鮮の核,北朝鮮の砲撃,北朝鮮拉致ミャンマーの核開発などに対して,何も言えないのか。返って中国弱腰を追求する必要がある。説得できないなら,中国グルなのか,と言われても仕方がない。そんなに弱腰なら,経済的支援や目に余る投資を止めるべきだ,という世論が興るだおる。

この一触即発の東アジアの状況の中で,フィリッピンアキノ大統領韓国からの5万人のフィリッピン人の避難を受け入れて欲しい,と言っている。これは面白いいかである。まだ起こっていない状態を材料に,日本踏み絵を迫ったような感じ。広くフィリッピン看護士を受け入れる体制に日本はあるが,本気かどうか試されることになる。5万人を日本国内で自由にするのか,出来るのか,日本にとっては難問である

2010-11-12

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101108ddm003030115000c.html

「衝突事件のビデオ映像を公開しない」仲井真弘多沖縄県知事尖閣諸島視察を中止してもらいたい」--。細野氏、篠原氏、須川清司内閣官房専門調査員と約7時間会談した戴氏らはこの二つを求めた。報告を聞いた仙谷氏は要求に応じると中国側に伝えた。外務省を外した露骨な「二元外交」は政府内の足並みの乱れを中国にさらけ出すことになった。

結局密約あったって事じゃねえの、これって?

http://anond.hatelabo.jp/20101112074843

馬渕はむしろ「するべき事をしなかった」のが問題。

例のビデオの件で馬渕は何をしたかつーと、10月18日海保映像を金庫に保管するよう指示しただけ。こんだけ。衝突事件発生(映像撮影)から実に6週間後。その間例のビデオを機密扱いとする根拠は何も無い。単に公判前だから刑事訴訟法上証拠物件を公開出来ないってだけの状態だった。

本気で機密にしたかったら速攻で内閣なり外務省なりに移せばいいだろという話。そうすれば例のビデオは確実に「機密指定」が出来ていた。

何故そうしなかったのか?

実は9月30日国会質疑で菅はビデオを見てるのかという質問に対して「見ていない」と回答している。

何故か?

ビデオ非公開は那覇地検勝手にやった事だから政府責任はねーよ」というポーズのため。

でもって、国家公務員法に記載されてある「秘密」は、元々が非公知のものであり、且つ秘匿するに値するものである必要があるって最高裁判例があるんで、メディアやら他の議員やらに「中国漁船側の違法性が明白に記録されている」と公然と内容が漏れていて、しかも流出直前には一部の議員映像の一部が公開されていた代物が果たして「非公知の秘密」なのかどうかもかなり微妙な判断になってくると思う。

2010-11-06

仙石長官はどちらのミカタ

本気で中国シンパとしか思えないんですが、いや、右とか左とかそういうことではなく

他国に舐められる行動を平気で選択できるのは、国の指導者としてどうなんだろう。欠格だよね。

そもそも、客観的に国を俯瞰していなくただ場当たり的に対処しているのが見え見えなんだよね。

社会党の北鮮中国びいきが表にでるしさ。

本来笑顔で会話を交わしつつも、主張すべき事は主張し、それが通るように周囲の状況を整えるのが

外交の役割だし、政府首脳の役割なんだけど。

日本外交官政治家も、他国のシンパしかいないんだよね。なんでだろう。

外務省チャイナスクールアメリカンスクールロシアスクールの勢力争いだし

2010-09-27

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100927-OYT1T00005.htm

強硬中国、根拠なき楽観論砕かれ手詰まり感

 沖縄尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件は、中国政府が求めた「謝罪と賠償」に対し、菅首相が26日、拒否する考えを公に表明するなど、日中間の対立は長期化の様相を深めている。

 首相らは26日も今後の対応について協議したが、25日の中国人船長釈放後、中国側が態度を軟化させると見ていた日本政府は、中国の真意の見極めに苦心している。

 前夜に訪米から帰国した首相は26日、中国政府が求めた「謝罪と賠償」について、「尖閣はわが国固有の領土だ。謝罪や賠償は考えられない。全く応じるつもりはない」と述べた。都内で記者団に語った。首相はさらに「(日中)双方とも冷静になって、大局的な観点に立って行動することが必要だ」と強調した。

 これに対し、中国側は強硬姿勢のままだ。省エネ家電部品などに不可欠なレアアース(希土類)の輸出停止が続いていることから、外務省は26日も中国側に再確認を求めたが、前日同様、措置を否定したという。予想外の展開に「政府事実上、手詰まり状態なのでは」(民主党関係者との指摘が広がっている。

 船長釈放を発表した24日、首相官邸には楽観論が満ちていた。政府筋は中国の反発は一気にしぼむはず」と語り、首相側近は「この先の中国の動きを見て評価してほしい」と自信たっぷりだった。

 だが、事実上の「政治決断」は外務省幹部らにも事前に相談されていなかったため、結果的に「首相らは中国側と落としどころを調整せず、根拠なく事態が収拾すると楽観していた可能性が高い」(外務省関係者)との見方も出ている。

 首相は26日夜、仙谷官房長官らと首相公邸で今後の対応協議した。同日夕に訪米から帰国した前原外相も、そのまま外務省直行し、政務三役や同省幹部らと協議外相三役に「日中関係の再構築が外務省仕事だ」と語った。

2010年9月27日03時12分 読売新聞

要するにこの件の「A級戦犯」は仙谷なんだろ?

何故か知らんがガチガチ文革信奉者みたいだし。

2010-09-22

http://anond.hatelabo.jp/20100922021938

中国「釈放しろクズ

民主「じゃあ釈放する」

海保「絶対釈放しません」

民主「じゃあ謝る」

外務省領有権問題になるからやめよう」

民主「じゃあ謝らない」

中国「どっか譲歩してくれないと」

民主「なんか無理ぽい」

自民「みんなが納得するよう手打ちしろ」

民主「じゃあ何もしない」

国民「それなら衆院解散しろ」

民主「嫌だ」

尖閣諸島関連の外交問題に対する民主党の反応

尖閣諸島漁船逮捕中国世論の反発がエスカレートしている件について、

中国共産党日本大使館の大使を何度も何度も呼びつけ厳重抗議をしているらしく、かなりお怒りでいらっしゃる。

さて、この件について民主党対応について困惑していらっしゃる方がいるのではないだろうか。

つまり、民主党自民党と違ってかなり中国韓国よりの外交スタンスであるから、まず中国に媚び寄るのではないか、

なぜ民主党政権中国と対立することになっているのだ。わけがわからん

民主党反中国であったのか。まさかそんなわけはない。ガス田の件などではかなり譲歩していたし。

そんな方が多数いるのではないか。そこで僕の稚拙政局分析をここに書きたい。

民主党はなにもしていないだけである。

僕はこれが真実だと思う。

尖閣諸島領有権については一先ず置いておくとして、

海上保安庁の方々からしてみれば、今回のことは(領有権はともかくとして)逮捕は当然のことだ。

だってビデオ撮影してあってどう見てもぶつけられたに決まっている。

ここで逮捕するな、即釈放しろというのは、陸上の警察で言えば

「警邏中の警察官が突然、違法滞在の中国人にブン殴られて、怒り心頭の警察官がその中国人逮捕したらお上から『即釈放しろ』と言われた」

こんな感じなわけで、当然そんなのは受け入れがたい。署のメンツに関わってくるし、そんなのをホイホイ受け入れたら警察官たちは全員やる気をなくしてしまうだろう。

逆に、本当だったら別の違法滞在中国人たちを一斉摘発して報復するような案件である。

「あれで釈放するのだったら、最初から警邏などさせるな!!」という話になる。

海上保安庁からしてみれば、検挙するのは当然だし規定日数を拘留するのも当たり前の対応なのだ。

ではなぜそれが問題化してきたのかと言えば、中国違法操業ではないと主張しているからだ。

自民党時代であれば、ここで(それが良い事なのか悪い事なのかは置いておいて)中国に太いパイプを持った政治家がいて、

その人が中国をなだめすかし、官僚とも深いつながりを持った政治家がいて、海上保安庁の顔も立ててやり、穏便に収まっていたのではないか。

繰り返し言うが、それがいいことなのか悪いことなのかは解らない。「事なかれ主義」という側面もあるし、そういった対応中国をつけあがらせる一因でもあったのだろう。

だが、民主党政権になって政権与党の顔ぶれは一新してしまった、

加えて鳩山内閣時代の無神経な事業仕分けなどもあり、民主党官僚の支持をかなり喪ってしまった。

ここで更に官僚の顔を潰すような真似は管総理もしたくはなかったろう。

官僚の顔を潰して総スカンを喰らってしまえば、今でさえ厳しい政権維持などいよいよままならなくなる。

そもそも、普天間基地の問題すら満足に処理できず、泥沼に引き込んでしまった彼らが、中国を相手に尖閣諸島の領有問題で渡り合えるわけがない。

相手は米国沖縄県民ではなく中国なのだ。民主党はいいかげん、沖縄県民に対して物わかりが悪い連中だと思っているだろうが、中国はその遙か上を行く存在だ。

領有問題で泥沼になってしまったら、下手をすれば紛争だし、失言の一つもしてしまえば言葉尻を取られ、領有権中国側に傾いてしまうこともあり得る。

民主党にはそういった器用な対応はできないのだ。

だが、それを理解できなかったのが、こちらもまた硬直的で頭が固いことに定評がある中国共産党である。

自民党時代は、こういった問題が引き起こされて日本に迷惑をかけてしまっても、事なかれ主義対応が得意の自民党勝手になんとかしてくれたのだ。

自国の警察官僚の顔を立て、外務省連携して中国の顔も立て、事を大げさにしないうちに火消しをしていた。

だから思うさま、中国は声を荒げられた。

しかし政権が変わって、そういった自動的な機能がいつのまにか消滅していた。

恐らくは呼びつけた日本大使も困った顔で抗議を聞くだけだったろう。外務省は独自に政治的判断を下すことはできないのだから。

中国自分の国の世論を一度燃え上がらせてしまったが、いつもどこからか現れる消防車は今回現れなかった。

だが実際に国境紛争を始めてしまうわけにはいかない。

中国経済大系は国内外資が撤退したら即座に経済が破滅してしまうという体質を持っているし、

米・台・印・越・露……、どこも力をつけ始めている国々がおり、そのどれもと深い因縁がある中国にとって

「ロクに下準備もしていないのに、突発的に戦争が起こってしまった」などという事態は最悪なのだ。

尖閣衝突事件 中国報道規制 自国批判への転化警戒?」(http://sankei.jp.msn.com/world/china/100921/chn1009212320007-n1.htm

この記事では中国国内共産党批判が恐ろしくなって報道規制したという分析になっているが、

実際のところは上記に長々と示した下地があり、その結果として「火消し」が必要になったということだと思う。

長々と書いてしまったが以上が僕の分析となる。

ここまで読んでくださった方には感謝を。

2010-09-20

http://anond.hatelabo.jp/20100920015529

http://www.asahi.com/politics/update/0919/TKY201009190254.html

中国から対抗措置の正式連絡なし 政府情報収集急ぐ

 中国が19日夜になって「強烈な対抗措置」に言及したことについて、日本政府情報収集に追われた。外務省関係者によると、中国側で報道された段階では北京日本大使館など外交ルートを通じた中国側からの正式な連絡はなかったといい、中国側の真意を測りかねている。

 中国報道の直後、福山哲郎官房副長官日本政府としての対応記者団に問われ、「事実関係を把握してからだ」と語った。外務省幹部も朝日新聞記者に「(中国政府からの)正式な申し入れは全くない。外に向かって言っているだけではないか。正式に言ってこなければコメントのしようがない」と述べた。

 日中間の閣僚級以上の交流の停止について、同幹部は「外相にそんな予定は入っていないし、他の閣僚も(閣僚級協議の)予定はない」と指摘。「(中国人船長逮捕という)この一件だけをもって、中国日中関係を縮小させようと思っているのなら残念なことだ」とも語った。

内閣改造終わったばかりで「さて何をすんべか」な時期に閣僚交流打ち切られた程度で大騒ぎするのもどうかと思うけどな。

どっちにしてもこの件は国内問題なんで、中国がキレる理由はどこにも無いけどさ。

2010-09-10

陰謀○に入る文字はなんですか?

911映画祭http://www.peacefilm.net/911/)に参加してきた

以下、プログラム

9:30~開場

第1部 米国の武力外交歴史を知る

 映画テロリストは誰?』

第2部 911公式説に疑問を持つ米国人の声

 映画真実を求める遺族たちのPress For Truth

 映画911ボーイングを捜せ』

第3部 日米の若者911事件をどう描いたか

 映画911の嘘をくずせ』

 映画911子どもたちへ』

(85分/2010年/武長直輝監督

第4部 『崩壊する911公式説と現代世界情勢

 映画『9/11真実への青写真

 特別講演 田中宇(60分)

メイン海外ニュースを独自の視点で解説するメルマガを流してる田中氏の講演。

http://www.tanakanews.com/

どの映画も、ホワイトハウスは悪だという論調で、ふっそんなのはもう既に知ってるぜって感じの客層。

これだけ長時間って事は、なんかサブリミナル的に仕込まれてるんじゃないかと思いきやそんな事もなく。

その中で、タメになった点をあげる。

陰謀○の○に入る文字はなんでしょう?

→「説」(うちは「「論」だと思ったけど)

 →conspiracy theory つまり、そんなものは主張や意見であって、虚偽で風説に過ぎないというセットが連想されるように、教育/報道されている。

 →なぜ、そのセットなのか?を考える視点を持つべきだ。

というのが頭に残った。

メディアの側の仕事をしていると、そういうのを如実に感じることがある。

・○○がOLの間で大人気!

・大ヒット公開中!!

・100万DL突破!今大ブーム!

とかとか。 大体は捏造というか、後ろに「という事にしたい」というのが隠してあるんだよね。

最近特に思うのが、2chとかの書き込みをまとめたやつ

1000人近くの意見が書き込まれると、不思議とそれが一般認識のような錯覚(というかもはや常識として流布される)

なんなんだろう。。

つい5,6年前までは日本人にとって中韓なんて、ラーメンマンとキムチだっけ?のどうでもいい国でしかなかったはずが、今や立派な仮想敵国。

本当に自分で見たのか?

中国人チョーセン人と話したことはあるのか? と。

アメリカ世界覇権を手放そうとする今の時代、中国とかと対等にやりあって、ロシアASEAN+、果ては中東や南アメリカの資源を確保してくほうが国益に適ってると思うんだけどな。

ってな事を書くと、売国奴め!と真っ赤にして怒ってくる人が居たりするけれども。

いやはや。こわいこわい。

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小沢周り

小沢中国の犬と言われているけれども、別に中国が好きなわけじゃなくて、アメリカの覇権が終わる今、国是を考えて、最善の策を取ろうとしてるに過ぎないと思う。

今日映画を見て、一つ解った

ベトナムキューバアフガンにアメリカ(CIA)がやって来た事(共産主義は悪だ!と、過激派組織武器を流し内戦状態にして、時の王や元首を追放等々)を外務省付近の人は知ってるんだろう。

だから簡単には対米従属は辞められないんだろうなってのが解った。(気がする)

たぶん、中国も本当はアメリカに覇権を持ってもらって(戦争コストがかかる=軍需産業がそれほどないから儲からない)いたいんだろう。

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まとめ

週刊新潮・文春が、この時期に不倫だとかのニュースを流す意味ってなんだろうって考えた

社長の娘(17)が、管(の背後に居る神野)に人質に取られてて仕方なく!?

→だって、バレバレじゃない。 手法が安直過ぎないか?

2010-09-08

ムネヲ実刑確定しちゃったけどさ

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&rel=j7&k=2010090800496

鈴木議員実刑確定へ=無罪主張の上告棄却-受託収賄など4事件・最高裁

 受託収賄、あっせん収賄など四つの罪に問われた衆院議員鈴木宗男被告(62)の上告審で、最高裁第1小法廷金築誠志裁判長)は7日付で、被告側上告を棄却する決定をした。懲役2年、追徴金1100万円の実刑とした一、二審判決が確定する。

 鈴木被告は確定後、収監される。公選法などの規定により、確定すれば失職し、懲役刑の執行後5年間は立候補できなくなる。

 鈴木被告は、政治資金規正法違反罪と議院証言法違反を含め、一貫して全面無罪を主張していた。

 2004年の一審東京地裁判決は、すべての事件を有罪と認定した上で、「高度の廉潔性を求められる要職にありながら国民の信頼を裏切った」と非難。「反省は皆無で、虚偽の陳述をしてはばからない被告に刑を猶予するのは相当ではない」として、実刑を言い渡した。

 二審東京高裁も08年、「行政に不当な影響を及ぼし、社会の信頼を害した」として、一審を支持していた。鈴木被告をめぐる一連の事件では、佐藤優外務省主任分析官(50)ら12人が起訴され、鈴木被告を除く11人の有罪が確定している。

 判決によると、鈴木被告北海道開発庁長官官房副長官だった1997~98年、林野庁への口利きの見返りなどとして、2社から1100万円のわいろを受領するなどした。(2010/09/08-14:54)

元々これって民主党も絡んでたヤマだよな?

http://www.dpj.or.jp/news/?num=1446

野党4党、鈴木宗男議員偽証罪最高検告発

 民主党中川正春衆議院議員小川敏夫参議院議員自由党土田龍司衆議院議員共産党の木島日出夫衆議院議員社民党の大脇雅子参議院議員は18日午後、鈴木宗男議員が11日に衆議院予算委員会で行った証言が議院証言法違反偽証罪にあたるとして最高検察庁検事総長あてに告発状を提出した。

 告発状は、(1)国後島のいわゆるムネオハウス建設工事の入札参加資格が「北海道本社を有する者で根室管内で施工実績を十分に有する者」として定められたことについて、これに該当する者が渡辺建設工業しかいないことを認識していながら、「まったくそういった認識は持っておりませんでした」と述べたこと、(2)鈴木議員秘書ムルアカ氏がザイール共和国及びコンゴ民主共和国公務員であると認識していながら、「私は、民間人という認識であります」と述べたこと──の2点が虚偽の陳述で偽証にあたるとしている。

 15時40分に東京霞が関検察庁庁舎前で集合した5人の議員は、同庁職員に案内され、9階にある東京地検特捜部担当検事の執務室を訪れて告発状を手渡し、同検事がこれを受理した。

 提出後に法務省内の司法記者クラブ記者会見した中川議員らは、「偽証の告発は解明の端緒にすぎない。今後、ケニアのソンドゥ・ミリウ・ダムをめぐる鈴木議員の証言などについても事実を精査して告発検討する」などと述べた。

以前小沢がお縄になるかどうかって時期、民主党と一緒になってムネヲが検察批判とかしててなーんか妙な違和感があったんだが。

2010-08-25

リフレはてサホメオパシー

はてサ

リフレ派は金子糾弾しないからレイシストの味方だ!」

とかわめいてるけど、

民主党支持者は金子糾弾しないからレイシストの味方だ!」

とは言わないよね。いったい何でだろうね。

そういえば、長妻が

ホメオパシーが間違っているかどうかは厚労省が調べてみる必要がある」

発言したよね。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.47news.jp/CN/201008/CN2010082501000383.html

これって

南京事件があったかどうかは文科省外務省が調べる必要がある」

というのとほとんど同じレベルトンデモ発言なんだよね。調べるも何も、1060乗倍に薄められたレメディには元の物質は1原子・1分子たりとも残ってないことがほとんど確実なんだからね。例えば食塩が100gぐらいあったとして、その中にはナトリウム塩素原子たかだか1024個程度しか含まれてないんだからね。こんなことはまともな高校生なら誰でも知ってることだからね。

はてサ理論で言うと、民主党は長妻を除名しない限りトンデモ政党と見なされてもしかたがないはずだよねえ?

さあ、はてサ君達はリフレ派と同じレベル民主党を叩いてくれるのかな?乞うご期待!

追記

Apeman んなもん、永久機関が不可能なのと同じで調べるまでもない。税金無駄遣い!/ただまあ、厚労省が公式に否定することに意味ないとはいえないが……。 2010/08/25

http://b.hatena.ne.jp/Apeman/20100825#bookmark-24333286

おおっと早速来た。何だその弱腰。「税金無駄遣い!」じゃ普通政治家に対する批判でしかないし、しかも余分な留保までついてるし。

あな美しきかな党派性

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