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はてなキーワード: 同性愛とは

2021-04-01

BLしろ百合しろ目に入れたくもないほど根絶しようと叩く気持ちがわからない

関係ないなら関係ないで良いのでは

同性愛もそうだけど無関係な人が嫌悪するのはどうしてなんでなんで

2018年~2019年頃に執筆したwrwrd二次創作ガイドラインについての自己解釈

これは数年前に◯◯の主役は我々だ!にはまっていた頃に公式から出されていたガイドライン自分なりに噛み砕いて理解が追い付けていない人に向けて注意・警告を目的執筆したものです。

(当時は分別が出来ていない方が多かったため)

自己解釈が多分に含まれており、これが全て正しいと言うつもりはありません。

ファイル整理をしていた際に誰にも見せずに閉まっておくのは少しもったいない気がしたので自己満足のために放流しておきます

ちなみに私は2019年の冬辺りからとあることがきっかけで2年ほど彼らから離れていました。なので、現在とはガイドラインが違っているかも知れませんので、正しいガイドライン公式掲載されているサイトの閲覧をご覧下さい。

↓以下本文

ナマモノと言うものについて】

ナマモノと言うのは非常にデリケートでつついてしまえばすぐに崩れてしまう。そんなものです。

何故かと言うと、現実世界で生きている生身の人間が、二次創作と言う人の想像によって自由に動かされているからです。

まり簡単に言えば他人自分想像の中で思いのままにしていると言うことです。

当然、その事に嫌悪を感じる方はいます

例えば、生身の人間二次元に置き換えて、動物の耳や尻尾を生やしたり、TS(性転換)をさせたり、同性同士で恋愛をさせたり、団体であればメンバー同士でそう言った関係にさせたり。

同性同士の恋愛と言うのは現代社会においても理解がされにくいものとなっています

嫌悪感を抱いたり、理解が出来ないと言う人もたくさんいます

同性愛でなくとも、身体的な改造に嫌悪を抱く方はいます

からこそ、他人不快な思いをさせないためにもナマモノと言うのは隠れて行うべきなのです。

当然、その他人の中には題材にされているご本人様達も含まれます

自分に置き換えて考えると分かりやすいですが、長く付き合いのある親しい友人と自分第三者の手によってカップルにされている。そう言った行為を描かれている。となれば不快に思うでしょう。

これは、友人が同性であろうと、異性であろうと同じだと思います

全然大丈夫、気にしない」など、強気発言をする方も中にはいるかと思いますが、それは相手にもよるでしょうし、誰とでも問題ないと言うのであれば、少々貞操概念見直した方がよろしいかと思います

自分自身が、顔も名前も知らない人に好きに描かれているのは不安や恐怖があるものです。

内容によっては嫌悪感を抱き、名誉を汚されたと訴えを起こす方もいるかも知れません。

我々だ内では公式ガイドラインが出されているので、それはないかも知れませんが。

万が一もありえますので。



ガイドラインに関する考察

そして、そのガイドラインですが。

曰く、

「○○の主役は我々だ!」に関するリアルネットを問わないあらゆる逸脱も含めた二次創作表現全面的に歓迎しています

利用者間では

・どんな創作表現にも、とてもおおらかに

・各人の解釈方針干渉しない

・作劇上、我々だの中の人感情事実配慮せず、忖度もしない

 という方針運用をお願いいたします。

と、書かれています

これを見て、何人かの方は「あぁ、自由にやっていいんだ」と思ったかも知れません。

しかし、よく見て欲しいのですが、

作劇上、中の人感情事実配慮せず、忖度もしない。

と書かれていますが、本人に見せて良い、不特定多数の人々の目に触れられる場所に無遠慮に置いても良い。とは書かれていません。

そして、重要なのは作劇上、と言う単語です。

作劇、と言うのは物語イラストの事です。現実世界ネット上の事ではありません。

この言葉を詳しく、分かりやす言葉に置き換えて書くならば

イラスト小説などの中では、実際の中の人感情事実(年齢や性別性格)などに拘らず好きに変えても構わない。また、それを製作するのに、自分たちへの配慮は要らない。』

と言う事になります

また、

“どんな創作表現にも、とてもおおらかに”と“各人の解釈方針干渉しない”ですが。

これら二つは利用者間、つまりこれらのジャンルを楽しむ人たちの間の決まりであり、作劇上の表現の仕方は自由である。と言うことにすぎません。

何が言いたいかと言うと、この3つは『多くの人の目に触れる場所ナマモノ二次創作をして良い』『これまでのナマモノ界隈のルール無視して良い』とは言っていないということです。

注意して欲しいことに、

コスプレなど「どこで何の表現をして良いか」はそれぞれの場を提供する主催者によって制限されていることがあります

そうした場で発表をする場合主催者の定めるルールを優先してください。

と、書かれていますが、これはコスプレを例に出しているだけで、限定している訳でもありません。

これまで何年にも渡り、先人様達が築き上げてきたルール無視して良いとは言っていないのです。

コスプレなど、と書かれていますが、言外にイラスト小説などの二次創作物も含まれています

その界隈のルールに則り楽しむように明記されているのです。

ですからナマモノを取り扱う際は検索避けパスワードの完備、TwitterなどのSNSでは鍵垢にする。など、○○の主役以外のナマモノのを取り扱っている方達を倣って活動するべきなのです。

散々ナマモノと書きましたが、腐を匂わせるもの事実を大幅にねじ曲げたものは全てナマモノになります

ナマモノ定義実在する人物を元に作られた創作物です。

ファンアート、と言われてしまえばそうかもしれませんが明らかにファンアートの域を越えたものは全て鍵垢など大多数の目に触れない場所に隠すべきかと思います

これら全てが出来ていないから、他のナマモノに携わる方々やそうでない方々から民度が低いと言われるのです。

もちろん、きちんとしている方々がいるのは存じています

しかし、今回のことでそれを証明してしまった。守れていなかったことを露呈してしまった。

更には最悪の結果としてご本人様の目に晒されてしまったのです。

現状の我々だ内のナマモノの取り扱いを見直さなければ近い未来、確実に飛び火が多方面に行ってしまうかと予測できます

そうならないためにも、ご自身作品の取り扱いを今一度見直してください。

ご一読ありがとうございました。

anond:20210401160444

叩きたいものを「同性愛差別だ!」って言ってるだけだから

それだと言い返せないもん

雑誌映画秘宝』の記憶(36)

町山智浩柳下毅一郎問題発言集】(No.12)

 同性愛者に対する社会偏見差別を強める発言です。

 出典は『ファビュラス・バーカー・ボーイズ映画欠席裁判2』(2004年洋泉社)、発言者を「町山」及び「柳下」と表記記述形式

   [ページ数]

   発言者:発言内容

   【※】付随情報や私個人の感想など(適宜)

   (初出)

です。

引用ここから

[p117]

【※】金正日(※FBBの対談収録当時)の北朝鮮についての話から

 柳下:でもアメリカ北朝鮮に興味ないかも。石油ないし。

 町山:資源喜び組だけだから(笑)。あ、でも金正日彼女たちを楯にすればいいんだね。

 柳下美女の楯ですか(笑)。それって撃ちにくいかも。もったいなくて。

 町山:アメリカ軍はちょうど軍隊内で問題になっているゲイ兵士を集めて、ホモホモ部隊を作ればいい。

 柳下美女全裸で出てきても何も感じなくてバンバン撃っちゃう(笑)

 町山:で、最後金正日を捕まえて、チビデブフケ専兵士たちがウホウホ言いながら輪姦。CNNぶっかけ百連発食らって廃人と化す金ちゃんの顔を全世界生中継

 柳下:それ、銃殺よりキツそう(笑)

【※】「問題になっている」と云う表現は、米軍当局者の中にそう考えている人間がいるだけでなく、町山智浩自身もそれに同調して「同性愛者の存在が『問題である」と考えていることを示唆しています

【※】テレビバラエティ番組も同じようなことをしていますが、こういう「同性愛者の存在や行動」を「ストレート人間に対する『嫌がらせ』や『罰ゲーム』の手段に利用しよう」と云う発想や発言は、同性愛者に対する社会偏見差別助長する明らかな悪行だと私は思います

(初出『映画秘宝』03年vol.42)

感想

 町山智浩らの同性愛者に対する差別的な言動は、決して『済んだ過去の話』ではなく『現在も続いている話』です。

この投稿は以上です。

同性婚がしたい」と「大麻が吸いたい」は本質的に違いがあるんだろうか?

大麻解禁の話になると必ず出てくるのが

現在違法だし日本蔓延していない大麻を解禁する必要はない」

という主張なんだけど、これって同性婚も同じではないのかな?

かにあなた」は合法でないことに困ってはいないと思う。

でも困っている人は確実にこの世の中にいて、それを解消したいと考えている。

合法化されても誰かの権利を奪うことにはならないし「あなた」に迷惑をかけるものでもない。

同性愛生理的に受け入れられないとか、たばこの煙も嫌なのに大麻なんてもっての他など些細な問題はあるだろうけど

それを理由合法化しないとは確実に人権侵害であると思う。

----

同性婚に反対してる人はいいよ。賛成してる人は大麻合法化も認めてくれるよね?

anond:20210331202727

炎上とは全く関係ないんだが、

(ところで、本筋から離れるので深入りはしませんが、「逆カプ」がだめということになっているのは、そもそもBL文化男性表象を用いた異性愛表現からです。BLは、男性同性愛者の作り手が極端に希少であることからも明らかなように、実際には男性表象を用いて異性愛を語り直す表現なのです。受け攻めは女性男性対応し、だからこそ受けの発言行為も表情も女性的に描かれているのです。

ですからこの場合、受け攻めの反転である「逆カプ」は、男女の反転同然であり、そのような意味合いにおいて「地雷」だとして非難されるのです。

この部分、自分が前から感じてた受け攻め固定腐女子に対する気持ち悪さを言語化してくれてて超スッキリした

攻めを都合の良い棒化するあの現象、こういうことだったんだな

令和攻めとか流行ってた時も攻めが単なる男性性化しててハァ?って感じだったし

受けを女性性の代替として見てる腐女子とは根本的に合わないし生理的に苦手で(夢女子の方がよっぽどマシ)、なんかもう腐女子で括らずにまた別の言葉カテゴライズしてほしい

ワイはガチムチとかゲイ向けとかケモノとか剛毛おっさん同士の絡みとかが好きなんだけど腐女子以外の良い名乗り方考えたい

anond:20210401102035

全然わからん

そのラインで話をし出すと

【見ず知らずの他人が作った「ガンダム」というコンテンツ】で

二次創作の公開禁止規約があるにもかかわらず無断使用して同人誌を作ってOKと思っていること

・全年齢向けコンテンツである原作キャラクター設定同性愛者に改変して自身の制欲を満たすために使用してOKと思っていること

・「アムロ・レイプ」なんて主人公キャラクター名前性犯罪をもじったタイトルをつけるセンス

どれもがガンダムというコンテンツとそれに関わった人たちをバカにしてて不快だなと思うし、それで自身同人が晒されてムカついたからって倫理的な線で勝負しようとするのはダブスタもいいとこというか異常にしか思えない。

2021-03-31

VTuberの“BL同人誌朗読”、BL以外の同人誌だったら「炎上」しなかった

BL同人誌の内容をVTuberであるさくらみこさんと宝鐘マリンさんが配信内で「朗読」したとして「炎上」した件ですが、当初から腐女子界隈とVTuber界隈の抗争の様相を呈しており、一方を装った愉快犯が現れたり、誤情報拡散されたりと、見るに堪えない状況です。

そこで、BLVTuber両方が好きで、腐女子界隈とVTuber界隈いずれにもつながりのある私が、できるだけ客観的彼女たちの「炎上」の経緯を整理しようと思いました。

以下では、この「炎上」の背景にある腐女子界隈の不文律としての「掟」や、一次情報であるVTuberの元配信について言及しつつ、実態を伝えられたらと思います

また、そのうえで、百合VTuber本人などBL以外の同人誌であれば「炎上」しなかったという考えの根拠説明します。

やや長めですが、3日前の「作戦会議」の配信から経緯を把握している方も、後半部分には目を留めていただけると幸いです。

BL同人誌までの経緯

元となった配信は、3月28日(日)13時から10時間以上にわたって行われた、『ときめきメモリアル2』というギャルゲーの実況配信です。

この日は前日同様、オフコラボで、さくらみこさんと宝鐘マリンさんは同じ一室にいて、ゲームを実況したり、サプライズプレゼントを贈ったりしていました。話題となったBL同人誌も、サプライズプレゼントとして贈られたものでした。

配信内でのサプライズやドッキリは、突発的なものではなく、事前にリスナーとともに作戦が練られたものでした。

この日の3日前にはみこさんが、2日前にはマリンさんが、それぞれ土日のオフコラボへの「作戦会議」と称した配信をしています

これらの配信は、オフコラボ相手へのサプライズ案をリスナーに募る内容でした。そして、みこさんの「作戦会議」のなかで、リスナーからBL同人誌冷蔵庫に入れてプレゼントする」というサプライズ提案されたのでした。

なぜ「BL同人誌」なのかというと、マリンさんがBL好きであることを以前から公言していたためです。

この件においてBL同人誌は、あくまサプライズプレゼントの一つとして、みこさんがマリンさんのために用意したものでした。

同人誌朗読スパチャを稼いだ」という意見拡散されていますが、配信の主目的あくまギャルゲー実況にありました。

BL同人誌が登場したのは、そのなかでの「サプライズプレゼント」のゆえであり、配信内で同人誌自体あくまで脇役でした。(ギャルゲー実況配信10時間以上ありましたが、BL同人誌への言及は数分間で、それも「スパチャを稼ぐ」ためではありませんでした)

VTuberによるBL同人誌の「朗読

さて、「BL同人誌冷蔵庫に入れてサプライズプレゼントする」という作戦は、みこさんのマリンさんへの、冷蔵庫飲み物を取ってきてという言葉から開始されます

そうして、マリンさんは冷蔵庫なかにBL本を発見することとなり、その遠回しすぎるシュールな渡し方に爆笑しながら部屋に戻ってきます

Twitterなどでは、BL同人誌の内容を嘲笑しているとの意見もありますが、あくまサプライズプレゼントとしてのBL本の「奇抜な渡し方」に対しての笑いでした。

続く笑いも、内容そのものに対してではなく、作品タイトルや2つの台詞の奇抜さに対してのものです。

陽キャオタク創作嘲笑した」という構図に見立て意見Twitter上にありましたが、両名とも二次元好きで、そもそもこの配信自体ギャルゲー実況です。

では、二人は、このBL同人誌の内容をどのように「朗読」したのでしょうか。

この後、VTuber二人は作品タイトルと2つの台詞言及します。

作品タイトルは、躊躇いながらもマリンさんが部分的に伏せつつ発音し、続いて裏表紙にある「シャトルの発射まで時間がある」という台詞をみこさんが低い声で発音、そして「中に出せよ」という台詞強気受けによる命令形であることに着目しつつマリンさんが発音します。

作品タイトルは、ガン●ムの登場人物名前を奇抜にもじったもので、それが二人の笑いを誘います。二人はBL本の「奇抜な渡し方」の時点からほぼ休みなく笑っており、ツボが浅くなっている状態です。

シャトルの発射まで時間がある」という台詞は、ガン●ムをある程度知っている人ならばわかりますが、印象に残る強烈なものなので、二人は笑います

BL同人誌の「朗読」の一部始終は、以上の通りです。

当然のことながら、作品タイトルと2つの台詞を発することが「朗読」に該当するかどうか、VTuber界隈から意見が上がります

それに対して、腐女子界隈では、元配信を視聴していないこともあり、事実とは異なる「朗読」という伝聞やそこから憶測拡散され、「炎上」が拡大していきます

当初、BL同人誌の「朗読」は(二次創作物であっても)著作権問題だとして批判されていました。

しかし、実際には「朗読」ではなく、著作権上も問題ないことが切り抜きなどからかめられ、法的な問題でないと明らかになります

そうして腐女子界隈の一部でも「朗読」でない点を認める意見が現れるようになるのですが、それでも否定意見はやみません。

朗読」ではないとしても、腐女子界隈の基準では問題があるということです。

以下では、腐女子界隈に特有規範について触れていくのですが、その前に「朗読」という認識形成過程確認しましょう。

いったい、なぜ、「朗読」したとして「炎上」したのでしょうか。

朗読」という言葉とともに拡散、「炎上

作品タイトル部分的に伏せられていたとはいえ配信内容から作品特定され、エゴサを経た作者さんがTwitterにて言及することになります

ツイートの内容は、「私の本朗読してスパチャ貰われてる」という報告に、「ぶいちゅばって何でこんなに人気なの……??」とVTuber自体への批判を含んだものでした。

朗読」という単語は、おそらくエゴサから引用したのでしょう。作者さんも「~っぽい」と表現を用いていたので、元配信確認したわけではなかったようです。

しか結果的に、この投稿は、腐女子界隈とVTuber界隈で急速に拡散され、腐女子界隈では次々と「朗読」が話題になり議論が紛糾する一方で、VTuber界隈では「朗読」は拡大解釈だという意見が上がります。また、「何でこんなに人気なの……??」という表現からVTuberのものを貶められたという認識が広がります

いずれの界隈にも感情的意見を書き込む層はいもので、決して一部とは言いがたい数の人々のあいだで、誹謗中傷の投げ合いにまで発展します。

作者さんは、まとめサイトへの対策などからTwitterアカウントに鍵をかけ、これが双方にさらなる邪推を生んだりもします。

作者さんのbioを見ると「早急に事態収束するよう祈ります」「訴訟しません」「キレてません」と記載されているのですが、争いは作者さんを置き去りにしてエスカレートしていきます

それから朗読」という言葉腐女子界隈の広範で用いられ、「min_retweets:500 朗読」とTwitter検索すると確かめられるように、「朗読」についていくつもの投稿拡散されていきます

伝聞が伝聞を呼び、人々の感情を逆なでし、「朗読配信という憶測ばかりが、噂の伝言ゲームのように一人歩きしていったのです。

それに対して、VTuber界隈では「朗読」というデマ拡散されているとして一次情報(元配信)の確認を求めます。ですがこの時点ですでに元配信は削除されていたので、一部の人々は切り抜き動画を視聴することになりますTwitter上でも切り抜きが投稿され、拡散されました)。

しかし切り抜き動画もまた文脈が省略されているために、あらぬ誤解を生み出すことになりました。

切り抜きを観ると、「朗読」の誤解は解けますしかし「BL同人誌が晒されて嘲笑された」ように受け取れることから、そのような認識腐女子界隈に広がっていきます

実際には、先述したように、VTuber二名作品嘲笑したわけではありませんでした。

このように、「朗読」による「炎上」は、もともと「朗読」だとして著作権的な問題とされていたのが、作者さんを置き去りにして、「晒されて嘲笑された」問題にすり替わっていきます

そうして、「朗読ではないとしても、読み上げたことが問題」「逆カプ表記をしたのが許せない」「影から引きずり出して明るみに出したのが許せない」という主張がなされるのです。

腐女子界隈特有規範が背景にある

朗読ではないとしても、読み上げたことが問題」とは言いますが、VTuber界隈をはじめとして、腐女子界隈以外では、作品タイトルや一部の台詞を読み上げたところで批判対象にはならない傾向があります

例えば、Twitter上で自分の入手した同人誌写真を、「戦利品ゲット!」という気分で投稿したとしても、問題視されることはありません。

しかし、腐女子界隈では、これは大問題です。にわかには理解しがたいかもしれませんが、作品を公の場に明るみにするのは事実上の禁忌とされる傾向があるのです。

同人誌写真のみならず、作品タイトルも、作品内容も、直接的な言及は控えられています

ですから配信内などでBL同人誌を取り上げるのは、以ての外ということになるのです。

こうした傾向は、女性オタク文化のなかでも特に腐女子界隈に顕著で、百合作品異性愛作品の界隈ではあまり見られません。

腐女子界隈はさまざまな事情から村社会化しているがゆえに、ほかにも数多くの特殊な掟があります。「逆カプ表記」もそうした禁忌の一つです。

件の配信内でも、BL同人誌について、あまりBLに詳しくないみこさんが「逆カプ」だと勘違いし、マリンさんが訂正する場面があり、Twitterでは「朗読」と併せて「逆カプ表記」が批判されていました。

結局のところ、BL同人誌サプライズプレゼントとしたみこさんとマリンさんは、このような腐女子界隈での規範に従っていないととらえられたがゆえに、作者さんを置き去りにして「炎上」につながったのでした。

ですが、そうは言っても、法的には問題のないことに対してまで、法律をさし置いて界隈独自規範によって判断するのは、あまりに強権的ではないでしょうか。

他の界隈にまで独自規範を遵守させようとする姿勢は、自国の法を他国内部にまで適用させようとするも同然の姿勢ではないでしょうか。

百合界隈であれ、異性愛作品の界隈であれ、またVTuber界隈であれ、配信内で同じ出来事があったとしても、批判は集中しなかったでしょう。また、BL同人誌でも、海外の界隈であれば同じく批判されることはなかったでしょう(海外の界隈では「逆カプ表記」が許されているなど、界隈としての特殊性はあまり見られません)。

以上より、本件は、腐女子界隈の特殊規範存在を前提に成立した「炎上」として理解できます

VTuber界隈の文化的感覚BL同人誌を取り上げたことこそが問題として「炎上」につながったのです。

この出来事は、VTuber界隈と腐女子界隈の文化性の相違による、ディスコミュニケーションだったと言えそうです。

(ところで、本筋から離れるので深入りはしませんが、「逆カプ」がだめということになっているのは、そもそもBL文化男性表象を用いた異性愛表現からです。BLは、男性同性愛者の作り手が極端に希少であることからも明らかなように、実際には男性表象を用いて異性愛を語り直す表現なのです。受け攻めは女性男性対応し、だからこそ受けの発言行為も表情も女性的に描かれているのです。

ですからこの場合、受け攻めの反転である「逆カプ」は、男女の反転同然であり、そのような意味合いにおいて「地雷」だとして非難されるのです。

しかし、いくら地雷」だとしても現在BL自体異性愛ジェンダーロールを同性愛に持ち込む点で、「強制的異性愛」一歩手前でLGBTQ的にグレーな行為ですし、また感情基準禁忌定義することは感情で法を定めるような危うさを含んでいます。あらかじめ論理性を劣位に退け、情動性を優位に配するのですから

「逆カプ」について、「地雷」だから言及禁忌とする規範は、盲目的に「好き」だけを肯定し「嫌い」を徹底して排斥する、同一性称揚かつ多様性全否定である点も見逃せません。

この点については、腐女子界隈の内部から批判もあるのですが、全体として賛成多数となっており画一的で抑圧的な趨勢は変わっておりません)

おわりに

VTuberさくらみこさんと宝鐘マリンさんが配信内でBL同人誌を「朗読」したとして「炎上」したこの一件は、そもそも朗読」という伝聞が拡散され、感情的憶測を次々に引き起こしたという、事実に基づかない「炎上」でした。

事実に基づいた批判であれば、VTuber界隈からの反発もこれほどまでに大きくならず、腐女子界隈とVTuber界隈による衝突の様相を呈することもなかったでしょう。

「min_retweets:500 朗読」などでTwitter検索すると、一次情報を知らずに噂に便乗した投稿が何件も拡散されています事実確認もせず、濡れ衣を着せることも躊躇わず、伝聞をもとに憶測から感情を爆発させられればそれで納得できてしまうのだろう――との印象を、VTuber界隈に広げることになっています

さらに、切り抜きなどを経て「朗読」という誤解が解かれたかと思いきや、被害者意識の先行か、「晒されて嘲笑された」と悪意的に読解し、またも事実とは異なる憶測で「炎上」を加速させていきます

そのうえ、作品への言及自体腐女子界隈独自規範に反しているとして、非難するようになります

しかし、界隈のルールを、界隈の外側にまで求めるのは、自国の法を他国にまで適用しようとするも同然の行為で、あまりに強権的です。他の界隈ではありえません。

それに、無知からとった行動が、たまたま界隈の規範に反するものだったとしても、悪意的にばかりとらえるべきではないでしょう。

この件でVTuber本人は、BL同人誌プレゼントとして用意し、サプライズのために冷蔵庫に入れ、そうした渡し方や作品タイトル台詞の奇抜さによって笑いを引き起こしたのでした。

そこに悪意は見られませんでした。

しかし、にもかかわらずTwitterを中心に、「朗読」という伝聞から悪意的に解釈され、事実とは異なる感情的憶測拡散され、切り抜きからも悪意的に誤読され、誹謗中傷を投げられるという被害を、VTuber本人が強いられることになったのです。

このような構図では、Googleアナティクスの仕様から台湾言及しただけでVTuber本人が大陸ネットユーザーから攻撃を受けた、昨年9月の一件と重ねてしまます(詳細は、「ホロライブ 台湾」などで検索してみてください)。

前々から気になっていたことですが、腐女子界隈は、この件に限らず、伝聞や憶測で悪意的に解釈するのではなく、事実に基づいて慎重に意見することが必要です。

事実とは異なる憶測や誤解で非難すれば、それは単なる誹謗中傷となり「ネットリンチ」につながります

続き:https://anond.hatelabo.jp/20210331233146

anond:20210331024443

それは普通に非難していいと思う。ただ、妻子とか彼女いなかったりとかする時、「勝手同性愛設定にする」は通用しないと思う。

anond:20210330192228

まず腐女子検索避けすればよかっただけ

隠れてる!って言う腐女子はいるけど、隠れてないバカが炙り出された

オタク人権が何より尊重されると思ってる

腐女子だけじゃない!同性愛差別だ!って言うバカもいるが、差別されているのはお前らであって現実同性愛じゃない

で、高専織田信長を同列に語ることはできない

織田信長は、本来の彼のことを調べるにはTwitterは不向きだ

その上文献も織田信長のことを知るページも無限にある

Twitter検索する奴はバカだと言える

一方、高専日本に60校程度しかない、非常に希少な学校である

高校大学に比べると、って話な

高校あるある大学あるあるは世の中に溢れかえっているが、当然高専あるあるは少ない

その中でGoogle検索しても、基本は公式情報しか出てこない

俺が大学生になる時、mixiで同じ大学コミュニティに入ったり同じ学部コミュニティに入ったりした

今はその役目を担うのはTwitterインスタグラム

高専に通っている人はどんな生活をしているんだろう?どんな人達なんだろう?

まずは「高専」で検索するだろう

すると「呪術高専」「高専パロ」がヒットする

お前らが工夫して検索しろバカって意見もあったが、試行錯誤は2回目の検索から始めるわけで、最初検索エロ絵が出てくることは避けられない

大体自分たち勝手二次創作して検索汚染してるくせに困っている人に配慮を求める神経は理解できない

から、今回の件は、本当にあくまで「高専」という言葉に関するものしかなく、他の場合適用する必要を考えることではないと思う

織田信長の直系の子孫がキレたら別だが

高専という特殊ワードに関する場合の話で、他の言葉の話じゃない

ヘタリアの界隈にいる人間国名を出さないようにしているのと近いかもしれない

2021-03-30

「好きになった人がたまたま同性だったけど、できれば異性であって欲しかった」というのは、ティピカルな同性愛者ではないかもしれないけど、セクシュアリティというものスペクトラム状だし、「本物の同性愛者ではない」という話ではないと思う。

「好きになった人がたまたま架空キャラクターだったけど、できれば実在して欲しかった」というのは、ティピカルなフィクトセクシュアルではないかもしれないけど、セクシュアリティというものスペクトラム状だし、「本物のフィクトセクシュアルではない」という話ではないと思う。

anond:20210330134317

ちょっと待ってワンクッション挟めってことには完全同意なんだけど登場人物異性愛である根拠存在しないから「勝手同性愛設定にする」というのも一応おかしいよ

BL描いてる(書いてる)人に聞きたいんだけど、なんでそんなにクッション挟むのが嫌なの?

ネタバレとかBL描写かに対してワードひねっての検索避けとかぷらいべったーにあげたりせずにダイレクトであげてる人が多すぎる

ネタバレの方はBL関係ないと思うかもしれんけど、そういう配慮に欠けた人間が腐の方面で明らかに多い。偏ってる。

一例として、原作つきのアニメが放映してるとき原作勢さんネタバレ注意!◯◯と××があの世で再開したら…」みたいなツイートと同時に死後の世界でなんか耽美雰囲気の会話をする妄想イラスト投稿してた人がいたんだけど、◯◯はその時点で存命。××は死亡済み。◯◯死ぬってわかっちゃう。みたいなの。

ネタバレ注意!の直後に改行一個挟んでネタバレかますのどういうこと?って疑問でしょうがなかった

思い当たる理由がワンクッション挟むことで反応がもらいにくくなる。ぐらいしかない。

だとしたら、版権ものキャラクター勝手同性愛者に描いて、この先の展開知らない人の楽しみを自分承認欲求のために奪うって、作品ファンとして相当質が低いっていうか、作品のものの足を引っ張ってると思うんだけど。

ちゃんネタバレとか同性愛描写他人の目に入りにくいように配慮して発信をしてる腐の人達には申し訳ないんだけど、同人誌朗読とか高専検索したら呪術の変な絵が出てくる問題とか見たら過去にそういう人がいたことを思い出してしまってなんか全体的に信用出来なくなってしまった。

BL検索除けしろ」という差別に涙が止まらない

LGBTに対する挑戦としか思えない

怒りで震える

成人向け作品検索除けするのは賛成だが、BL検索除けしろという差別は断固拒否する

なぜGLやHLならいいの?

BLだけ狙い撃ちで「不快から検索除けしろ」と言われているようで悔しい

異性同士が手をつないだりキスしたりするのは良くて、同性同士だったらダメ理由は何?

これに賛同している人たちは差別主義者の自覚を持って

ロシア同性愛宣伝禁止法みたいな法律がいつか日本にもできそうで怖い

2021-03-29

anond:20210329231517

同性愛少年愛はまた別物ですね

リアル(の性犯罪)だとロリコン兼任してる(ロリ代替としてショタに手を出す)場合があるけど二次元だと微妙な所だね、兼任してたとしても普通に雑食の範囲になるんじゃないか

anond:20210329231413

男ぉー

それ同性愛になるんじゃないの

BLやんけ

anond:20210329223711

気づいてないだけだよ。

ネットで使われてる用語の多くは淫夢元ネタ

微粒子レベル存在する」

小学生並みの感想

とかだって淫夢用語

それを知らずに使った時点で間接的に淫夢にふれた≒同性愛者を馬鹿にする文化に加担したってこと。

自覚がない差別社だらけとは本当に恐ろしいね

ネット民の95%が無自覚差別者か。

しかにそうかもね。

君の言うことは正しい気がしてきたよ

2021-03-28

anond:20210328132528

その通り。

侵略殺人暴力自然主義誤謬に回収されるのに同性愛だけ都合よく使うのはさすがに頭が悪すぎる。

コアホウドリの生態を見て人間同性愛について語るブクマカ

同性婚反対の人たちが動物から自然主義誤謬を使うのは反対してたくせに、

自分たち自然主義誤謬を使うなら一貫性がないよね。

それとも頭が悪くて自覚がないのかしら。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/numagasa/status/1375749943055450120

anond:20210323220429

そこまで言うならいかにBLが「正しくない」ジャンルなのかを説明してあげるね。まあどうせ釣りなんだろうけど。

なんか勘違いしてるかもしんないけど、BLの最大の問題点エロとかじゃないからね。エロあくまで付随的な問題

女性一方的に鑑賞される側におき、客体として消費することはフェミニズムにおいて長年批判対象になってきた。女が、男に都合の良い客体である鑑賞物のように扱われることはよくないことである、という主張は強い賛同を集めてきた。とりわけ、女性差別存在する現状においては。

であれば、同性愛差別存在する現状において、ゲイを、女に都合の良い鑑賞物のように扱うこともまた、よくないことだと言わなければならない。これは論理的に当然導かれる帰結だ。

要するに、BLエロいか問題なのではない。マイノリティを客体化し、都合よく消費しているか問題なのだ

とはいえ抽象論だけ言われてもわけがからないと思うので、具体的にどういう点が問題なのか説明してみよう。

何年か前、人工知能学会をめぐる炎上が起きたことがある。人工知能学会という学会が出している学術誌の表紙に、箒を持っている女性ロボットイラスト掲載されたのだ。これはまったくエロではないがフェミニストを中心に猛烈な非難が浴びせられた。

このイラスト批判されたのは、女は男に従属して家事をするものである、という女性に対する偏見ステレオタイプ助長するからだ。もちろん、日本には多くの専業主婦がいる。だが、たとえそれが統計的傾向として事実であっても「女は家事」というのは偏見でありバイアスである。そのようなジェンダーバイアスけしからん、というのが批判側の主張だった。

NHKによるノーベル賞解説記事聞き手役としてキズナアイが選ばれたとき番組構成彼女の振る舞いに対して「男が解説し女はふんふん頷くものだというジェンダーバイアス」「女に理数系のことはどうせわからないという偏見」のような批判が浴びせられたのも記憶に新しい。

ところで、現代において、男同士のカップルには「男役と女役がある」あるいは「挿入する側とされる側は固定されている」というステレオタイプがある。実際に固定しているカップルもいるだろう。しかしそういう問題ではない。問題はそれが偏見バイアス助長するということなのだ。

まり、攻めと受けとを固定している時点で、「女キャラは全員家庭に入って家事をしている/することを希望している」並の偏見に満ちた作品であるということになる。あるいはそれを暗示するのと同じことだということになる。

すなわち、CPの左右を固定している腐女子には、「この作品におけるこの描写ジェンダーバイアスなのでは?」などと物申す資格はない

なるほど女がBLを真似て性犯罪を起こすことは身体構造上ありえないかもしれない。だが女もゲイへの偏見の流布の加害者になりうる。

これはあくまで一例に過ぎない。他にも「『優しい世界』は差別の透明化なのでは?」「非当事者マイノリティセクシュアリティを題材に創作するのは文化の盗用だ」「同性愛かどうかを明示せずに『匂わせ』て視聴者を釣るのはクィア・ベイティングであり搾取だと思う」など、ポリティカル・コレクトネス観点から見たときBLは様々な観点から問題視されうる。

繰り返す。エロ問題ではないのだ。女性文化としてのBL根本的に「正しくない」。

そしてもちろん、「正しくない」ことは「滅ぼすべき」を意味しない。開き直って「正しくない創作でも堂々と存在してよい。それが表現の自由だ」と吼えることもできる。というよりも、そう吼えるしかBLにとって生き残りの道はもはや存在しない。

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