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はてなキーワード: 真実とは

2024-11-14

推しの子】のラストが描きたかったものは何だったのか

まさかこんなタイトルエントリを未読者が読むわけがないと思うが念のため補足すると、このエントリ最終回の内容を含んでいる。未読者はUターン推奨。

さらにいえば、最終回の内容に満足している読者に読まれることも想定していない。あなたあなたの読み取った【推しの子】を大事にしてほしい。

逆に本エントリ想定読者は、やれ竜頭蛇尾だの、読者のコメント欄を拾い上げてこっちの結末が良かっただのとインターネット上に書いてしまえる精神現在お持ちの方[^1][^2]を対象としている。

そのような方々の持つ不満はきっと決まっていて、「何故こんなにも救いがないのか」ということだと思う。

しかし、作中を紐解くと【推しの子】のメインテーマを取り扱うためには、作中で「救いようがない現実」を描く必要が出てくるのだ。

決して読者を苦しめるためだけにこのような結末を描いている訳ではなく、この結末の先にあるものを読者に提示たかったのだと筆者は考えている。

抱えている不平不満に対し、一つの解釈提供することによって、納得の一助となることができれば幸いである。

推しの子】のメインテーマは何だったのか?

こちらについては全読者が納得できると思うが、この作品「嘘」をメインテーマとしている。芸能界という身近であるが遠い世界舞台として、その裏側に密めく嘘を真実芸能界当事者として向き合うというのが大まかなストーリーだ。

言われてみれば、芸能界というのは嘘に溢れた世界だ。我々がスクリーン舞台を通して観ている芸能人たちが、その舞台裏ではどのような人間で、どのようなことをを考えているか、我々は全く知らないし、知る権利もない。

しかしながら、スクリーンに映されたキラキラした世界真実であるのか嘘であるのか、気になってしまうのも人間の性であると思う。そういった層へのリーチとして、元ドルオタアイドルの子供として転生し、そして本人も芸能界を目指すというストーリーは最適だ。一般人人格を持ったまま、生まれながらの芸能界人格を得る訳だから芸能界一般ギャップ体感する語り手としてはこれ以上ない設定だと思う。

そして、転生したルビーアクアもまたそれぞれのスタンス世間に対し嘘を吐くこととなる。そうして吐いた嘘、すなわちフィクションの裏側を、他でもない本人の視点から嘘も真実もなく全てを体感するという構成

まり推しの子】は作中のフィクションの裏側を描くノンフィクション、という体裁フィクションだ。

ゆえにこのストーリーでは、作中の芸能界で起こっていることと、読者が体感したことが一致することを許容するが、作中での世間芸能界像とは乖離していなければならない。この辺りを把握していないと、なぜ大団円ハッピーエンドでなかったか理解することができない。

何故嘘を付かなければならないか

トンチのようなことを言うが、嘘を吐かなければいけなかったか必要に迫られて嘘を吐いているのである

誰も愛せないだなんて言えないから。転生したなんて事実公表なんてできないから。アイを殺した犯人を見つけて殺したいなんて言えないから。誰かが死んだ悲劇を乗り越えられていないなんて世間には言えないから、彼らは嘘を吐く。至極明快な論理だ。

このように列挙してみると、「嘘を吐く必要性」が明確に整理されたストーリーラインが展開されていると気が付く。

しかし逆に考えてみたらどうだろうか。嘘を吐く必要がない素晴らしい世界だったら?己はこれ以上なく満たされていて、世間様に嘘をつく必要なんてございません。私は生まれついての公正明大です。そのようなキャラが、嘘を吐くことに説得力を持たせることができるか?

答えはNoである。ゆえに、この作品テーマを描くためには、嘘を吐く必然性がなければならない。

嘘で何を隠したいのか?

さて、【推しの子】のメインテーマ表現するためには、嘘を吐く必然性のある舞台を用意しなければならないというところまで整理できた。そして次に考えるべきは、何を嘘で隠すか、である

嘘と言っても、方向性が二つに分かれていると筆者は思う。すなわち、

幸福を独占するための嘘と、悲劇を隠す嘘だ。

おおよそハッピーとバッドで分ける軸だと解釈してもらって構わない。

もっと他の方向性区別することもできると思うが、ここでは【推しの子】がなぜハッピーエンドでないか説明したいので、このようにしている。

さて、後者想像やすいが、前者は補足が必要かもしれない。具体的に言えば、クラスの人気者とお付き合いできたという場面を考えて欲しい。あなたは身に余る幸福を自慢したくなるかもしれないが、周りを慮り、付き合っていないと嘘を吐くことにした、といった状況である想像できただろうか?

そして問題は、この二つの嘘のうち、どちらを【推しの子】で取り扱うべきか、である。そして考えて欲しいのであるが、芸能界舞台とした漫画を描くとき、どちらの嘘の方がしっくりくるか?

ここまで説明すれば、【推しの子】に悲劇が多い理由がわかるだろうか?

逆に前者を描いていた場合は、

有馬かなとアクアがイチャラブちゅっちゅしながら、それを世間からどう隠すか悩む、惚気お砂糖漫画になっていたかもしれない。

それはそれで見たい気がするが……

いや全然アリだな……

というのはともかくとして、ぶっちゃけて言うと、そういう類の漫画世間に溢れているのである有馬かなとアクアが注目を集めているのも、推しアイドルの子供として転生した後に、その推しが殺されるというセンセーショナルで周りとの差別化のされたストーリーで注目を集めたという基盤があったことを忘れてはならない。

まりメディア戦略的には「悲劇を隠す嘘」一択なのである

もう一つの悲劇を隠す嘘」について

ところで、「悲劇を隠す嘘」に該当するものはもう一つある。

すなわち、ハッピーエンドのことである

改めて考えれば、ハッピーエンドなんてものは、悲劇を隠す嘘の極致に他ならない。人間例外なく死という悲劇を迎えるし、筆者も画面の前の読者も、人生最後には消滅の恐怖に怯えながら消滅することになる。あるいは、恐怖を抱かせることすらさせない暴力的最後を迎えるかもしれない。

ハッピーエンドというのは、そのような悲劇を隠し、幸福絶頂物語を締めくくる、読者に優しい嘘、物語手法の一つでしかない。

例えば、作中の恋愛リアリティショーはアクアあかねキスシーンで物語を閉じた。あれこそが恋愛リアリティーショーにおけるハッピーエンドだ。あそこで番組を区切ることで、番組視聴者未来希望を抱かせつつ、大団円物語を終えることが出来ていた。その後のSNSでの交際報告はエピローグといったところか。

実際には破局するにも関わらず。その結末をひた隠しにする、優しい嘘だったのである

まぁ、アクあかは破局というよりも、アクアの己の手を汚してでも周りを傷付けたくないという優しさと、あかねアクアだけに手を汚してほしくない死んで欲しくないという意見の相違のために距離を置いたというだけで、全然破局という感じではないんだが……だってそれってつまり相思相愛じゃん……まだ改めて2人の心が通い合う可能性はまだまだあったんだが……

というか実質、アクあかは心が通じ合っているといっても過言ではないというか……

ではなくて。とにもかくにも、

ハッピーエンドというのは世間に支持された、いや支持されすぎてそれが当たり前になってしまった、嘘を嘘と思われない優しい嘘なのである

推しの子】において、作中の登場人物スタンスはともかくとして、物語最初から最後まで世間に嘘を吐き続けたが、読者に対して嘘を吐くことは一度もなかった。徹底して、厳しい現実を示し続けた。

世間に対して嘘を吐くことは良いが、読者に対しては嘘を吐くことはしなかった。アクアという人生の一生というリアリティを、作者は示したかったのだと思う。

作者はやろうと思えば、アクアとカミキヒカルインタビューのシーンで話を区切ることもできた。実際、あの場面は【推しの子】を「ハッピーエンド」にするか、それとも実際に描かれた「アクアの死という悲劇に遭っても立ち上がる、生きていくことを選ぶ」結末で話を区切るかどうかの分水嶺であったと思う。

ハッピーエンドにする方法簡単。カミキヒカルはあの場で罪を告白自首、そのニュースを皮切りに映画はヒット、物語ラストは使命を果たしたアクア有馬かなの卒業ライブ終了後に告白してハッピーエンド……それが、おそらく1番丸く収まる、読者への優しい嘘だった。いつか訪れる誰かの死を直隠しにする、最も優しい嘘。

しかし、それが嘘であることは変わらないのである

そうして、物語はどうしようもない悲劇に向けて突き進んでいく。そして、最後には遺された登場人物たちが、消えない悲しみを嘘で隠しながらも、同じく悲劇という暗黒を生きる人達を照らす希望の光となる……これは、ゴローでもなくアクアでもない「星野アクア」にとって、嘘でもなんでもない、真の救いになったはずだ。そう願いたいし、作者はそういった、悲劇を乗り越えていくエネルギーのようなものを見せたかったのだと思っている。

そしてそれは、表面上のハッピーエンドでは成し得ない。本物の悲劇を乗り越える、嘘偽りのない登場人物たちの心情を描く必要がある。さらに言えば、フィクションノンフィクションとして「悲しみを乗り越えられない」姿勢を見せつつも、作中のフィクションとして「悲しみを乗り終え世間希望を与えるアイドル像」を成立させる話の組み立てのためには、今回のような形を避けられなかったのだと思う。

そういった理由総合して、最終的にこの結末を描くと決心したのではないか

繰り返すが、耳障りの良いエンディング物語を終えることはいつでも出来たが、作者はそれをせず、創作であるが故のフィクションという制約の中で発揮できる最大限の真摯さで、悲劇を乗り越えようとする人々のエネルギーを書きたかったのだと思う。

そして、そのエネルギーを読者に持ち帰って欲しかったのだと思う。現実フィクション以上に嘘に塗れていて、正気とは思えない凶行もあったりする、明日にも希望のない、夢も持てない真っ暗な世の中だ。その中において煌々と輝き暗闇を照らす「推し」の存在。その光に嘘が含まれてないとは言えないけれども、その光に向かって世界が少しずつ好転していく。

きっと、そんな希望現実に持ち帰って欲しかったのだ。

筆者はそう受け取っている[^3]。その一心でこのエントリを書いた。まだこの話を悲劇しか受け取ってない人がいたら、その悲劇の後を懸命に生きるキャラクターたちをもう一度見てほしい。実際筆者は、最終話を見て、そのあと1話から読み直して、最終話モノローグがそういうことを伝えたかったのではないかと考えるようになった。アクアが死んでショックを受けただけで終わったら、それは勿体無いことだと思う。そんなファンからの一意見を伝えたかった[^4]。

話はそれだけだ。もう帰っていいぞ!

---

[1]: 読者の方は当然ご存知だと思うが、作中で「コンテンツファン相互監視状態にある」というセリフがある。当然、このセリフ記載した作者がファン監視していないはずがないと、多くの読者は感じるはずである。その中であえて、その行動を選んだのだから尋常ではない

[2]: 読者の方は当然ご存知だと思うが、作中では炎上について「その日のメンタル次第では本当に死んでやろうかと思う日もある」というセリフがある。キャラと作者の思想区分されるべきであるが、そのような思想が作者の脳内構成要素の一つとして存在していると、多くの読者は感じるはずである。その中であえて、その行動を選んだのだから尋常ではない

[3]: このエントリを書いてる途中に、赤坂アカ本人のインタビューが出回ってることに気が付き確認したところ、「ディスコミュニケーションを描きたい」といった旨のコメントがあった。じ、じゃあこのエントリの内容は……?となり怖くなったので、とりあえずアルコールを入れた。えっじゃあこのエントリも嘘ってこと?そうなのかな……そうかも……

[4]: そんな気持ちで旧Twitter自称Xを見に行って、検索欄がインプレ稼ぎなんだか炎上目当てなんだからからないツイートで埋め尽くされていた。インターネットというものはどんどん地獄に堕ちていくな。もう純粋収益とか考えずに己の意見を発信できるのなんて、もう増田しかないんじゃないか…… 増田、𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬 ……住民の質以外の欠点がないな……

報道しない自由表現の自由

マスコミはそれに則って活動しているだけですよ?

(歪曲された)真実を白日の下に、(自分たちにとって都合の悪いやつもとい)悪に制裁を下すために

そして(都合が悪いことや喋ると不利になる事は)ときに口をつむいで耐える

真摯お仕事じゃないですか、聖職とすら言えます

2024-11-13

やっぱり「強制性を示す物的証拠はなかった」の部分は文春の確認なしで勝手に付け加えたもの

謝罪を条件に名誉毀損の訴えを取り下げさせて貰い、相手謝罪を行いながら性加害は認めてないような言い訳を隠れて行うのは法的には離れ業で鼻で笑うような小賢しさだし、なにより自分から喧嘩をふっかけておきながら相手に謝るフリをして逃げ帰ってからコソコソ実は負けを認めてないと吹聴するガキのような行動、これを権力を持ったおじさんが世間に向けてやっているという滑稽さ

性犯罪は重大な問題ムーブダサいとかみっともないという批判ファン心理の変化を納得させるものだと感じていたけれど、本当に人としてどこまでもださいというのも真実だな

2024-11-12

先になんらかのタイトルとして記憶してしま意味根付いてない英文

ここ数日で2文見て気付いた

(数十年前に英検3級。大学入試とかで6割ちょいぐらいの苦手科目。そこからさらに衰えてるが最低限の文法単語は思い出せたりするぐらい)

正式な文(タイトル的、英文的に)ではないと思う

dream comes true

夢が真実になる、夢がかなう ぐらいの意味か。バンドしか出てこない

Back to the Future

未来へ戻る? 未だにタイムスリップするぜ ぐらいの意味で捉えてる

洋楽洋画タイトルや頻出歌詞単語単語の並びも知ってるが意味まで考えたことないのが多そう。慣用句とかレベルじゃなしに(そうであったり、何かのもじりかとかでもわからない

All You Need Is Kill は大人になってから読んで、内容も加味してなんか「ただ殺すだけ」という意味と繋がっている

チャットAIって陰謀論者の天敵では?

チャットAIって「誰も知らない真実」を見つけ出すのには向いてないかわりに「常識」を出力するのが上手い。

ごく無難で平均的な見解を出すことにかけてはチャットAIの右に出る者はいない。

まあハルシネーションさえなければという条件付きだが。

こういう特性って、常識を嫌い真実を追い求める陰謀論者とは対極に位置するよな。

陰謀論者はチャットAI論破できないと思うんだけど、試しに増田陰謀論者がいたらChatGPTとかと議論してもらえないか

anond:20241111222702

インパルス衝動)として子供が欲しかったのは真実だったけど、夫の存在手段に過ぎずそれほど欲しくなかった、執着の対象ではなかったことを自覚してしまったんだろうな

2024-11-11

anond:20241111200546

名誉毀損事実か争ってないんだよ

記事の内容に真実相当性があれば、結果名誉毀損にならないし

記事の内容に真実相当性がなければ、結果名誉毀損になるんだよ

松ちゃんの件、はてな無理筋擁護勢のロジック整理

■なぜ警察相談しなかったのか系

売名行為だとか金目当てだとか、警察に行ってない人の証言信頼性がないとか、そういう方向に導きたい模様。

文春のインタビューに主に答えているA子さんについては未遂、かつそもそも法改正前だったことを考えても、未遂状態警察に行って相手にされるかと言うと難しいだろう。

レイプ未遂だったからといって、被害を被った人にとっては、「未遂」だろうが心身に影響がないわけではない。タレント崩れだったりタレントの卵だったりしたらなおのこと逃げにくい構図であり、かつ恐怖も大きいだろうし断ることのリスクも大きい。そんな恐怖や屈辱などを克服するため、また「新たな被害者」を出さないための警告として週刊誌情報提供するということはおかしいことではない。

それは文春の記事を読めば分かる話なのだが…なのに「警察相談しなかったのだからこいつの言ってることは嘘」みたいなのは、まぁ端的に言えばセカンドレイプっすよね。

そもそも松ちゃん本人がラジオなどで頻繁に、売れない芸人を使って芸能界の周辺にいる女の子たちとよろしくやってる匂わせトークをしていたので、「女衒後輩調達乱交パーティ自体は、そんなことはなかったということ自体がかなり難しいと思う。

まり、その乱交パーティに連れてこられた女の中に嫌がってる女もいた、金払ってたケースもあった、という点について文春にすっぱ抜かれた。ということ。

乱交別に全員が同意して、かつ適切な場所でやってたらただのお楽しみだが(実際、松本訴訟前には「私は楽しかった」と言う女も出てきたりしていた)、「嫌だった」 「金銭のやり取りが口封じ的に行われていた」については、まぁ、なかなかのハラスメント感の強さではあろうかと増田は思う。

■物的証拠はなかっただろ系

そもそも文春は、別に松本人志はレイプした」とは表現してないんだよね。文春はんうまいことやってる。

前述のA子さんは未遂なのでもちろん、他に出てくる被害を訴えた人も「怖かった」 「手ひどいハラスメント的な性行為であった」と言ってる人は出てくるが、性犯罪だ、レイプだとは言ってないんですよ。なので「物的証拠」ってとても難しい。「すごく嫌だったけど結局せざるを得なかったんです」という人にレイプキットを使うというわけにもいかないし、それこそ冤罪になってしまう。

からといって「すごく嫌だった」 「だまし討ちみたいなもんだった」という証言が嘘だと決めつけるのも違う。これはどちらの意見に対しても「真実客観的証明は出来ない」でしかなかったわけだ。松本サイドは無実を証明して名誉回復するために文春を訴訟したのだろうと思うのだが、結局、文春への訴訟を取り下げて謝罪をしたわけで、普通に考えたら「認めるしかなかったんだろうねぇ…」になる。

更に言えば、レイプじゃなきゃ、未遂なら、物的証拠がなけりゃ、ゴキゲンTVタレントを続けていても問題ない、税金も投入されるかもしれない万博のアンバサになっていい程度にクリーンだ、として良いのかという話でもある。

増田は「なわきゃねぇ」と思うが、「ハラスメント女衒使い・乱交おじさん」でもタレントやっててもいいジャン何が悪い?と思う人もいるだろう。

でもそう思う君らの中に、少し前まで、アイドル恋愛写真撮られて虎刈りなどの罰を与えられても仕方ない、みたいに思ってたやつもいるんと違う?人気声優に熱愛が発覚するたびに吹き上がってたりしてなかった?もし両立してる人がおったら、まずはそっちに焼き土下座ぐらいしても罰は当たらんと思うで?

関西万博についてはねー、大幅に予算超過するらしくて税金補填するらしいので、せめて無理やり乱交未遂おじさんに払うギャラの分は差し引いてほしいもんですね。

■結局松本の勝ちだろ?系

これを主張している人は「松本お笑いがやりたいから、その場を回復するために文春を訴えたのだ」と言うが、忘れてはいけないのは「TV出るな」と言ったのは文春でない。そもそも芸能活動は「文春と訴訟するから自粛するね」と発表した本人なので、独り相撲状態なのだ。しいて言えば

事実無根なので闘いまーす。

それも含めワイドナショー出まーす。

https://x.com/matsu_bouzu/status/1744305176968892880

とPostした後で結局出演しなかったから、フジテレビ所属事務所吉本興業は「出るなよ」と言った可能性はあるが、それについて文春を訴えるのは、なんかちょっと違う。事実無根であることを訴えるためにTVに出るはずだったものフジテレビ吉本興業がそれを阻止した、ということがもしあるなら、それこそ松本TV局と事務所と戦うべきではと思うが…

あとは「勝ち」について、TV出演復活したら「勝ち」かは、まぁ実際にテレビに出てみないと何とも言えないよなと思う。ごり押しでいくつかの番組に出ることあるかもしれないが、正直、この状態で「いつものおもろい松ちゃん」としてTVに映れるとは、ちょっと思いにくい。

後輩に適当な女を集めさせてたことが明らかになった人が、後背たちの芸人人生がかかってる賞レースで何か言っても「この後輩には女衒やらせてなかったのかなー」とか、つい思ってしまいそうだし、バラエティ番組MC席や出演者席にすわって何か言ったところで「裁判騒動でなんだか支離滅裂だったんだよなこの人…」って思ってしまいそう。局長の席に座らせたところで何をしゃべれば座りがいい?どんなハートフルネタもどんなアホなネタも「でも松ちゃんくそダサかったからなぁ…」ってなってしまって笑う空気にならない可能性は十分にある。

笑わせられる可能性は唯一、一点。「どうも、恥ずかしい性癖が文春のせいで白日の下になった松ちゃんですけどね…嫁に1日3回シバかれてます、娘には目も合わせてもらえんね、でもそれが気持ちいい!」ぐらいの自虐方面に行ってくれるなら爆笑はかっさらえるかもしれないが、上記裁判支離滅裂ムーブを見てるとこの件で自虐してくれるとはちょっと思いにくい。

そして、そういう感じになったとしたら、TV復帰したとして果たして「勝ち」なんすかね。

金銭面のことで言えば、たぶんもうこの先ずっと働かなくても増田や君たちが足元にも及ばないほど働く必要がないと思うんだよね。なので働きたいとしたら、名誉とか生きがいとかそっちだと思うんだけど、もしかして権力欲」だったとしたら、また被害者の女性女衒させられてたタレントという被害者が増えちゃうだけかもしれないね

anond:20241111130336

真実はともかくとして

真実相当性(=文春が信じるに足る根拠)があれば裁判で勝てなくて松本の完全敗北だから

松本人志の件で多くの人が勘違いしているポイント

今回の訴訟って、記事に対する名誉毀損であって、性加害の事実認定については名誉毀損を認めさせる上での副次的な内容でしかないということ。

で、大体の人が勘違いしているのが、「たられば型謝罪」について、それは謝罪ではないという部分。

気持ちはわかるし、増田松本人志擁護するつもりなんて一切ない。

でも、それとこれは別。ここは裁判公平性に関わってくる部分なので、松本人志がどうとかこうとかよりももっともっと大事なこと。

重要ポイント

松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。」

これは松本人志側による一方的声明ではあるのだけど、文春側も取り下げに同意しているということはこの事実否定はされていないということ。

まりこれは、裁判という公平な制度のもとにおいて、訴える側訴えられた側のどちらもが認めた事実ということになる。

うそうなってしまったら、第三者がとやかく口を挟むことではない。それが裁判というもの

「いや、被害女性記事に虚偽はない。納得ができないといっている!」

もっともです。

ただ、忘れちゃいけないのは、今回の訴訟記事の内容に対する名誉毀損であって、松本人志性的加害を行っていたかどうかではなくて、記事の内容に真実性があるかどうかという点でしかないわけ。

もし松本人志性的加害を認めさせたいなら、被害から告発必要で、被害女性も取り下げに納得行かないなんて言っている間に訴訟を起こせばいいじゃない?ということにしかなりません。

もしくはSNS確信をもって松本人志を黒だと言い張っている人が何らかの形で訴訟を起こせばいいだけの話。

それもせずに「取り下げの同意に納得が行かない」というのは、1000%ただのお気持ち表明でしかないです。

重要ポイント

たられば型謝罪について。

松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。」

ここの勘違いが一番大きいのだけど、前段で「物的証拠がない」という内容で同意を得ている以上、記事の内容について謝罪することはありえないです。

だって、そうしたら同意した内容を否定することになってしまうから

なので、本来はこの謝罪については必要がないものということを忘れないでほしい。

ただ、やっぱり本人は感覚がズレていたことを反省しているのだと思う。

事実無根なので戦いまーす」とか「やっとでたね」みたいな(ちゃんと覚えてないけど)世間を舐めてた感覚があったのは事実で、そのことは謝罪しないと収まらんよな、という判断での謝罪と考えればいいんじゃないかな。

で、これに対して「誠意がない」とか「謝ってない」っていうのも1000%お気持ち表明でしかないです。

他人から与えられた断片的な情報だけで物事判断するという、陰謀論ムーブであるという点にご注意ください。

重要ポイント3

じゃあどうすんのよ。ってところ。

被害女性は、松本人志を直接訴えるべき。

納得のいかない視聴者でも構わない。

ただ、何で訴えていいかからないって人は、そもそも訴える権利を持ってないのであきらめてください。

それでも自分が納得行かないかあいつを締め出せ!というのは、それはもう魔女裁判なんよ。

松本人志憎さに、いつかあなたを守ってくれるかもしれない裁判公平性を損ねちゃダメでしょ。

あんた顔がキモいから有罪」っていうのと、根本で同じことになっているということを忘れないで。

重要ポイント4

それでも、見ない自由はあるよ。

結局はその部分を徹底的に貫くしかないよね。

でもさ、結果的世間松本人志を受け入れてしまったときは、自分は少数派だったんだなっていう事実も一緒に受け入れなきゃダメよ。

それに対して「世間が間違ってる」「マスコミ陰謀だ」っていうのは簡単で、でもそれはさっきも言った通りただの陰謀論ムーブです。

そんなに世の中は自分の思い通りにはならないってこと。

まとめ

この内容を松本人志擁護だと思っちゃう人は本当に危険なので気を付けて。

名誉毀損訴訟を起こした上で、双方が「物的証拠がない」」と同意して取り下げを行った。」

今回の訴訟によって明らかになった事実はこれだけ。

それを否定することは、現代裁判制度のもの否定するということになる。

もしこれに不服がある人がいれば、それはもう訴えるしかないです。

ただ、一点言えることは、松本人志側が、過去飲み会において「不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。」ということを認めたという点。

もし本当にそういう思いをしたという人がいるならば、その訴えはかなり通りやすくなったと思っていいです。

本当に彼をテレビから消し去りたいなら、そういうことを証言してくれる人を探してくることからはじめたらいいと思います

それもしないで「いたに違いない!」はただの魔女裁判ですよともう一度申し上げます

増田個人的意見

今のところ半々かなぁ。

個人的にはもう二度と顔も見たくないくらいの気持ちだけど、吉本ゴリ押しパワーで来年の春頃には普通に出てるんじゃないかな。

それについてはやっぱりまだまだ女性性的被害についての世間理解が足りないよなって思う。

増田の考える最高なシナリオは、松本人志復活がでかいショーレースとかで企画されて、プロモーションにもめちゃくちゃ金を使ったうえで直前に新たな告発が出てきて全部丸つぶれになることかな。

過去の過ちをたられば型でも認めたということは、その部分の可能性を大きく開いたってことだと思うので、ぜひ週刊誌各社の記者さんには頑張っていただきたいところです。

松本人志あんなにかっこよくなかったらな

全部個人感情

松本人志は、昔めちゃめちゃかっこよかった。口を開けば「そのときそう言ったら一番面白い」という言葉が飛び出したし、権威への忖度が少なくとも表面上は見られない自由闊達な振る舞いも爽快だった。

CMや歌などにうつつを抜かす暇があったらそのリソースで笑いをやれ」だとか「ファッションなんかにうつつを抜かす暇があったらそのリソースで笑いをやれ」みたいなことも言っていた記憶がある。それもすごくストイックでかっこよかった。だから歌ったりCM出たり筋トレして金髪にしたりを見た時は悲しかったんだよな。

そういう、「かっこいい松本人志」が好きだったひとは、たくさんいたんじゃないかと思う。

今回の件では、そういう人の相当が「ダセェことすんなよ」って思ったんじゃないのかな。どこからどこまでが真実でどこからどこまでがデマなのかは、あまり明らかになってはいないので、その点でダサいダサくないを言うのは避けるけど、少なくともTwitterの使い方と訴訟の仕方はすごくダサく感じた。ダサいダサくないは個人感覚なので、「ふーん、お前はそう思うんだな」と言われれば、それまでの話ではある。だからこれでなにかを断罪したいわけではない。ただ、「過去あんなにかっこよかった松本人志が、あまりにダサくてがっかりした。最近そういう傾向はずっとあったけど、今回その失望が決定的になった」という「昔のファン」は多いんじゃないかなあ、なんて思っている。もし昔あんなにかっこよくなかったら、ここまで失望されることもなかったのではないかって気もちょっとするんだよな。

2024-11-10

最近インターネット真実()伏線回収がすごくない?

1999年ごろネット始めたんだけど

あのころもうすでにネット真実()は、拉致問題統一教会アメリカイスラエルの犬、ジャニーズ問題なんかを教えてくれた

最近伏線回収が凄いよな

あれについてのあたまのせいり

たぶん主な問題をいくつかに分けることができるんだと思うんだよね。

1.スキームの有無とその是非

2.時間的にも人数的にも複数にわたる女性たちの合意

  • 件の人の認識だとたぶん「みんな概ね合意してたよ、みんな満足してた」だろうから、個々の女性合意の有無なんて覚えてないのだろう。なので、あの謝罪文となる
  • しか複数女性のうち、意に反するだとか権力勾配で逆らえなかったと感じた人が一人でもいれば、その人に限っては問題となる。そりゃそうだ、人はそれぞれ別々であって「女たち」なんて人はいない

3.刑事的な観点での違法性

  • 意に反するだとか逆らえなかったという人が、適正な手続を経て、刑事事件化しているか、罪に問えるかどうかの問題

4.「1.2.」を週刊誌が報じることの問題


ぼくとかだと合意があろうがなかろうが1.の時点でえーってなるから3.はわりとどうでも良い。

ネットの子の中には「3.の証明ができなかった=1.もなかったと証明された」系のことを言う人をわりとみかける。

さらに「3.⇒1.の証明ができなかった週刊誌は4.のスタンスにおいて信頼性のないだめなメディアだ」って言う人もいる。

件の人の勝利条件は、「1.の事実がなかったことを法的に確定させること」だったはずなんだけどなぁ。

なぜか2.が主戦場になったような感じがする。3.の前提が2.だからまぁそうなんだろうけど、「3.が成立しない以上、何したって良いだろ、冤罪だ」ってのはどうなんでしょうね。

週刊誌勝利条件は、少なくともこの訴訟に限った話であれば「懐を痛めずに訴訟終結させること」で、それは達成できているんだろう。記事も削除されてないんでしょ、確か。

2024-11-09

anond:20241028001424

経験上、

不細工プレイヤーとしては有能

だけどな

オタクの外見をしてる奴は見た目通りオタク的な働きをしてくれる

そういう意味では、内面は外見に現れるのは真実

原画展に思うこと

この前、京都で開催されていたるろうに剣心原画展を女装して見に行った。

るろうに剣心90年代週刊少年ジャンプの暗黒期(当時週刊少年マガジンに売上を追い抜かれていたと記憶している)を支える看板作品として、当時リアルタイムで読んでいた。

今回の原画展は、明治政府に対して反旗を翻そう等する志々雄真実対峙しながら、主人公である緋村剣心過去にもスポットライトを当てる京都編を中心に構成されており、当時の原画も多数展示されていた。

その原画は一枚一枚が緻密かつ丁寧に作成されており、アナログ作画時代のほぼ最後の時期に差し掛かっており、超絶技巧が施された原稿は、さながら芸術作品としての価値があるのではと思わせる出来であり、満足度が極めて高かった。

作画アナログからデジタルに移り変わると、アナログならではの立体的な墨やホワイトの跡といった要素もオーパーツとなってしまうのはいささか残念という気持ちになってしまものである

ブコメの9割

好きなものは善で評価も高い、嫌いなものは悪で評判も悪い

自分観測範囲で見たものがすべてで真実

松本人志の件になると支離滅裂になるブクマカたち

弊社所属タレント 松本人志に関するお知らせ | お知らせ | 吉本興業株式会社

強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと」と「強制ではなかったこと」には何億光年も差があるんですけどねえ。強制性を間接に示す物的証拠や直接に示す人的証拠はあったってことでしょうか?2024/11/08 17:22

例えば私が「8年前あなた痴漢されました」と訴えたとして、やってない証明ができる?

証明できない場合クロってことでOK

あんたが痴漢をやった物的証拠なんて無いけど、それと痴漢をしてないこととは何億光年も差があるんでねぇ

しかも私という人的証拠があるし、あんたの理屈だとクロしかないのかねぇ?

自分がどんだけヤバいこと言ってるか気づいたかい?

正直、中世魔女狩りを笑えないレベル集団ヒステリーだよこれ。

そんで一番腹立つのは、ドラえもんアイコンにこの下劣かつ浅はかな発言をさせてること。ドラえもんが一番言わなそうなセリフだろうがよ。



てかスマイリーキクチの件をもう忘れたの?

あの犯人たちも「直接の証拠はないけど皆がクロだと言ってたから」正義心で中傷してたんだよ?

お前らとどこが違うん?



あともう一つ腹が立つの法律のホの字も知らなそうな奴らが、訴訟取り下げ=敗訴みたく言ってることな裁判前に目的が達せられて、裁判意味が無くなったから取り下げるケースなんていくらでもあるのよ。

例えば裁判前に相手謝罪したパターン、いわゆる示談な。

今回は文春記事真実性を争う裁判だったわけだけど、裁判前に根拠がないと認めさせたから取り下げたって話かと思うぞ。

とにかく自分の専門外のことを知ったかで話すクセは早く治そう。大学レベル知識でも知ったかって分かるから

anond:20241109172429

文春に真実性がないはずなのに文春は謝罪せず金も取られず松本側だけが謝罪するんか?

anond:20241108225451

裁判目的は、文春記事真実性がないと示すことだぞ?

裁判前にそれが示されたから取り下げ(いわゆる訴訟外の和解)をしたってことやろ

取り下げ=非を認めたみたいなナイーブコメが多すぎて、そりゃトランプ勝つわなと

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