はてなキーワード: フクロウとは
私は子供の頃からヘビが大好きな20代の男性です。小学生の時にアオダイショウを家に持ち帰り、両親から叱られたこともありました。大学進学時まで田舎に住んでいたので、ヘビは身近な存在でした。今は東京で一人暮らしをしているので、心置きなくコーンスネークを飼育しています。彼のつぶらな瞳とチュルチュル震える舌が可愛くて仕方ありません。また、餌のマウスを丸呑みにしている様子を見ると、幸福感が全身を駆け巡ります。以前、ニコニコ動画でヘビが生きたままのヒヨコを捕食している姿を見た時には、興奮して背筋がゾクゾクしました。ちなみに私はヘビに限らず、ネコ、フクロウ、トカゲなどの肉食獣や彼らの捕食する光景が好きです。
そんなある日、私の母が電話で、来月、私の家を訪ねると言い出しました。そこで私は自宅でヘビを飼っていることを打ち明けた所、「気持ち悪い」「気味が悪い」「生理的に無理」と何度も連呼されてしまいました。ここまではある程度、予想していた反応でした。しかし、母は飼育そのものを止めるように勧めてきたのです。ヘビなんか飼っていると恋愛や結婚に支障が出る、わざわざヘビ好きの女性を探すことはない、というのが彼女の言い分でした。もちろんその言葉には耳を傾けず、電話を切りました。
ただ、ヘビの飼育が恋愛や結婚の障害になるという指摘は、随分と堪えました。ジャパンスネークセンターや上野動物園の爬虫類館、原宿のヘビカフェでは女性だけで訪れている方も多く、ヘビを徹底して嫌う女性のことなど考えもしていなかったからです。コーンスネークを飼ってからは彼女を作っていません。もし彼女が出来た時に、私の母と同様に、コーンスネークの存在を拒絶するのではないかと心配です。解決策がなく、途方に暮れています。
なぜ、ヘビを嫌う人は徹底して嫌うのでしょうか?こんなに温厚で優しくて愛らしい生き物なのに……?
フクロウカフェは残酷なのだそうだ。劣悪な環境の猫カフェも残酷なのだそうだ。犬や猫のペットショップ販売は悪なのだそうだ。たしかにフクロウや猫が死ぬのかかなしい。かわいいから。でも同じ口で,金魚すくいは風情があっていいねなんて言うひとも見かける。金魚すくいの水槽は,たいていが劣悪な環境なので,一部の強靭な(そして幸運な)個体を除けば,どんどん病気で死んでしまうのに。
たとえば金魚よりもニワトリが,ニワトリよりもフクロウや犬や猫が,人間から見て命が価値が重いのだと考えてみる。それはそれで仕方がないように思う。賢い生き物はかわいい。特に犬や猫などは,その歴史的経緯から,人間以外の動物の中では最も人間に近い権利を持つ。人間は生き物を恣意的に線引きしてきた。善悪はともかく,それは事実だし,そしてそのうえに今の平和で便利な世界がある。
フクロウカフェや犬猫ペットショップ販売の話は,「動物の権利」の話ではなく,「フクロウの権利」や「犬の権利」「猫の権利」についての話だ。なのになぜか,「動物の権利」などと主語を広げ,あたかもそれが絶対的な正義であるかのように信じている人間もいる。恣意的に命の線引きをしたうえで,まるで平等であるかのように話をしている。傲慢だ。けれど人間はいつだって傲慢なのかもしれない。
では,産業動物の肉を食べ,牛革の靴を履き,家猫を愛で,アニマルカフェやペットショップを批判する,それは傲慢ではないのか?
厳格なヴィーガンなどは,ペットの飼育についても反対するのだと聞いたことがある。そこまで厳格でなければ,批判一つ言ってはならない――それは窮屈だ。だから,身勝手に,批判をぶちあげればいいと思う。身勝手であることは権利だ。けれどペットショップやフクロウカフェに石を投げているひとびとがいる場所は,果たして安全地帯なのだろうか。善なのだろうか。彼らが知らないだけで,あるいは気付かないふりをしているだけで,その背中には無数の石が投げられているのではないか。フクロウカフェは残酷なのかもしれないが,フクロウカフェに石を投げているひとのことを,残酷でないとは自分には思えない。
なんか嫌い。臭そう。
なんでカタカナなんだろう。
2拍でこぶしを振ってみればわかるが、「まぁ」が邪魔で、次の「カー」がそれまでの「カー」と逆の拍になる。
もやっとする。
怖い。地球の大きさをまざまざと感じる。
「ででーぽっぽぽー」ってやつ。小さい頃はフクロウだと思ってた。
「ででー」でやめられるともやっとする。
字面が突き放した感じがして嫌い。
意味を調べてもさっぱり頭に入ってこない。
子供の誤射(?)防止には良いことなのだが、メーカーによってギミックが違って知恵の輪みたいになってる。
タバコ吸わない自分としては緊急度の高い時にしか使わないので余計イライラする。
辛いなら辛いではっきりして欲しい。
でも食べちゃう。
なんか字面が修飾過剰な感じがして嫌い。
嫌いなものって、探すと意外と無いもんだなぁ。
あなたもどうですか。
追記:
「ででーぽっぽぽー」は土鳩じゃないよ雉鳩だよ!の声を多数頂いたので調べました。
お詫びして訂正いたします。
進撃の巨人の2期が始まってしばらくぶりに原作を読み直して、ついでに単行本最新刊も買った。
それで気づいたのはやっぱり作者がインターネットから受けた影響を作品に反映させているんだなぁと。
本人自身がそういっているので今更言うまでもないかもしれないが。
歴史に関しては、政府・マスメディア・大人等あらゆる点で信頼できるものなどなくただ自らの都合のいいように統制したり、思い込んでしまう人達の愚かさと執着からの解放を見事に描いている。
※壁の中の大人は記憶を操られた人間であり、エレンの父はネトウヨじみた執着のかたまりであり、マーレは巨人化する主人公達の一族を統制するために歴史を歪曲している。
エレンの父とフクロウの会話から導き出された結論である「事実(ファクト)」までたどり着いたのは
この界隈において比較的新しい流れだろう。
少なくとも大衆的にひろがりつつある。
上手くいくとも俺には思えないところもあるけれど。
それは何かすばらしい思いつきだとか新しい何かを生み出したわけではないが世の中の流れを敏感に捉えている。
これはなるほど20代後半から30台前半が最もボリュームゾーンであると聞いたが納得である。
浮かび上がるくらい激しい釣り針を
「この不幸いっぱいの村民の中で
一人だけ幸せな人がいるよ!
誰だか当ててみよう!」
厳しい現実に晒されて
内心で育てているのは
(まだ)法的に許されてるshine!
種もやる気も未来もある
工面し方がわからない
言い寄られるたび泡を吹くよ
浮かび上がるくらい激しい釣り針を
一緒に過ごそう 愉快なブクマと
日課は大便の密輸出
国会を書き起こしている時が
一番充実するんだって
観察するのが楽しすぎて
ふたたび遊びに来るフクロウと
フクロウのためにとった「ホウ」を
もう30年持っている
確かにこの時はそうかもしれないね
でもこの前ある事が起きて
皆一気に不幸せになったんだよ!」
みんなの小屋が入れ替わったぞ!
真面目そうな彼に恋!オフパコしてくれそう!
畳の下の敷金を大切にして貰ってる!
(猫に)ウンチされる悦びに目覚めて大興奮!
書き続けましょう 楽しく日記を
11人目が空いてるよ
入村者募集中!
フクロウ話の元増田だが、あれからしばらく鳴き声を楽しませてくれたフクロウがある日を境に居なくなってしまった。君が居なくなってから、僕は灰色の日々を過ごしている。いったい、突然現れて人の気を引いておいて挨拶もなく去るとかあんまりな仕打ちではないのか。君の事は色々調べた。人間はアオバズクと呼んでいるらしい。だがそんなことはどうでもいい。一般的な情報など何の救いにもならない。友人は「フクロウカフェに行けば会えるよ」と笑うが、そういう問題ではない。リトアニアからきた留学生アンジェリーナに恋をして祖国に帰られて傷心している学生に「ロシアンパブに行けば会えるよ」ってアドバイスする近所のおっさんみたいな雑な対応はやめて頂きたい。
君は既に相手を見つけてしまったのかもしれない。それならば幸せを祈ろう。でももし、狩場を探して転々としているだけであるなら、せめて週一回でもいい。あの森に戻ってほしい。声を聞かせてほしい。もし君がまたこちらに来てくれるなら、その時はホウ数アップも考慮する。野生の君の声が聞きたい。ぜひ前向きな検討をお願いする。
わたくし掛川花鳥園に行って参りましたわ。別に他のお嬢鯖が行っていたから羨ましかっただけですわ!勘違いなさらないでね!!
掛川花鳥園みたいな場所に行くのはネオ・パークオキナワ以来ですわ。そういえば最近課長に会っていませんわと思ったらわたくし無職でしたわ。ごめん遊ばせ。
中に入り入口近くのフクロウやミミズクを眺めていたら10時のペンギン餌やりタイムになりましたので行きましたわ。こちらの餌やりはすべて有料ですわ。だいたいどこもそんなものですけど。
水槽はちょっと見栄えがしませんでしたけど餌をやれて満足ですわ。
ピラルクは水面の餌を食べるとき空気ごとガブッと行きますのでいい音がなりますわ。ピラルクの他に熱帯お馴染みの巨大魚が一緒に泳いでましたわ。
鯖は餌でもいませんでしたわ。
そして掛川花鳥園といったらやっぱり・・・ふれあいフィッシュですわ!手や足を入れるとついばまれるあれですわ。
ドクターフィッシュなんて軽々しく呼んでは行けませんわ。あれは商標らしいですわ。正式名称はガラ・ルファですわ。
ちなみに掛川花鳥園にいるのは別のですわ。ティラピアの仲間らしいですわ。
手を入れるとガラ・ルファより強かったですわ!少し痛かったけどすぐなれましたわ!
掛川花鳥園に行ってきましたわ。鳥最高でしたわ〜!
こちらではフクロウやケープペンギン、インコなどの鳥と熱帯の植物、魚が
いけないのですけど、他の鳥さんは普通に触れる場合が多いです。
常連さんなのか、インコの止まり木と化している方を何人もみました。
でも、わたくしには高貴なオーラのせいで、なかなか鳥さんが寄ってきてくれませんの。およよ。
掛川花鳥園のアイドル、オニオオハシさんに近づいてもらうのに有料の餌のブドウ1/4粒、
手に乗ってもらうのに残りの1/4粒を使って、やっと止まってもらったのですけど、
餌を食べたら用済みとばかりに、瞬時に飛び立たれてしまいました・・・・・・
そんな傷心のわたくしを慰めてくれたのがハイイロエボシドリさんです。
背中側の死角に回り込んでわたくしを乗り物にしてくださいました。
そこから左腕に移動して、また右腕、背中とわたくしの上を2周半ですわ。
見た目はやや地味な鳥ですけど、なつかれない中こんなことをされたら
まぁ、餌をもった他のお客様が近づくとハイイロエボシドリさんは
そちらに移動してしまったのですが、
ベンチに座っている間、ずっと肩に留まってくださいましたので満足でした。
その後はコガネメキシコインコさんにも留まっていただきました。
垂直の金網に留まって体勢が厳しそうなところに腕を出したことが、
功をそうしたようです。
腕ではなく指に来たので、ちょっと痛かったですけど、
マズローの三段階ですわ。
危ない施設ですわ。
簡単には触れないフクロウの仲間では、ベンガルワシミミズクルチカさんを魅力的に感じました。
ゴルゴ13のごとき鋭い視線からあくびの連発まで表情ゆたかですっかりファンになりました。
フクロウ類は瞳が大きく前を向いているため「表情」を読みとった気になりやすいのですわ。
でも、ユーラシアワシミミズクさんの展示室の壁に空いていた弾痕みたいな
くぼみのことは忘れない方がよさそうです。
また、オナガフクロウの首のスムーズで素早い回転は戦車の砲塔を連想させました。
あと、三羽同室のフクロウが手前の止まり木に2羽、奥の止まり木に1羽の形で留まっていて、
フィリピンのエアボ兄弟のevery bodyの配置と完全に一致していたことが
面白かったですの。
フクロウやホークの部屋が狭いことや足に鎖がついていることに痛々しいものは感じましたが、
職員の説明文からはそれぞれの個体への深い愛も感じられました。
夜行性ですし、飛び回れる調教やショーがストレス発散になっているのかもしれません。
ペリカンやフラミンゴの餌にお魚はありましたけど、鯖はなかったと思います。
ホッと鰭で胸をなで下ろしました。
・デグー
こいつのランクインで長年居座っていたリスがランク外になってしまった
飼うならペアで飼いたい
・テグー
自環境で最初どのくらい準備すれば充分なのかがわからなくてちょっとハードルが高い
かわいい、綺麗、極端に大きくならない
飼う直前まで準備を進めたけど色々あって頓挫、今回は縁がなかった
まだ諦めてないのでいつか飼いたいと思ってる
お店で初めて見たとき目が離せなくなった
長年ハリネズミってかわいいよなーと思ってたら最近流行りだしたらしい
飼育のための正しい情報が豊富になって飼いやすくなるといいなと思う
フクロウとかヤギとかも興味はあるけど、
なんか多分面倒みきれなかったり飼育環境整えられなさそうだと思って「飼いたい」ところまでいかない。
番外:飼ったことある
・犬
親戚から、知り合いのブリーダーのところでオスがほしかったのに6匹生まれたのが全部メスで貰い手探してるって話を聞いて引き取る
血統書つけましょうか?とか言われたけど別に要らなかったので遠慮した
親が何かのコンテスト優勝クラスだったらしくて、そのせいかめちゃくちゃ美犬で賢かった
・猫
目の前で事故ったり、軒先に生まれたての子猫が出現したりするので保護する
ふにゃふにゃふよふよしてて見てると癒される
今のところ順調に育って健康そう、水を綺麗に保ってあげるのが大事
目は悪いから人間を区別したりはできないけど、水槽の上に手がきたらごはんがもらえる、ぐらいは覚える
上手くエサを落として水中でダイレクトキャッチさせるのが楽しい
ほっとくと割と際限なく食うので食べさせすぎにも注意
http://anond.hatelabo.jp/20160613091056
つってまあ、そんだけ見てりゃピクサーとディズニーの新作追ってりゃいいと思うけれど。
とはいっても2010年代のアメリカのアニメスタジオは群雄割拠。これにストップモーションアニメ勢や日本やフランスの伝統的な2Dアニメ勢が絡んできて大乱闘スマッシュブラザーズだし、中国や韓国の新興スタジオも力を伸ばしつつあるわ。
もしかしたら、今が世界的にみて一番アニメが豊潤な時期なのかももしれない。
そんな混沌としたアニメ勢力図を一スタジオ一作品で把握できる、ステキなリストを元増田にプ・レ・ゼ・ン・トよ♥
1. ドリームワークス:『ヒックとドラゴン』(クリス・サンダース&ディーン・デュボア監督、2010年)
『リロ・アンド・スティッチ』の監督(とスティッチの声)を務めながら、ドリームワークスに移籍したクリス・サンダース。名監督、会心の復活作よ。
人間不信のドラゴンとドラゴン使いの一族のおちこぼれ少年が育む純粋無垢な友情の物語に涙しないものはいないわ。
監督が変わった『2』もDVD/ブルーレイでリリース済み。評価は分かれてるけど、1を楽しめたら是非観てもらいたいわね。
ドリームワークスはディズニー/ピクサーの昔からのライバルよ。
創業者の一人であるカッツェンバーグ氏は元ディズニーの幹部。低迷していたディズニーに『トイ・ストーリー』以前のピクサーと手を結ばせた功労者だったけれど、ディズニーのお家騒動に巻き込まれて会社から追い出されちゃったの。
それだけにディズニーやピクサーに対する恨みは深くて、自分が退社する直前に挙がっていたピクサーの『バグズ・ライフ』の企画をパクって『アンツ』を作ってほぼ同時公開し、ラセターをブチ切れさせた逸話もあるわ。
ディズニーとの最大の違いはその量産ペース。たまにハズレもあるけれども、成功した作品はめざとくシリーズ化して貪欲に稼ぐわ。
『シュレック』、『カンフー・パンダ』、『マダガスカル』がそうね。元増田は『マダガスカル』がお肌に合わなかったみたいだけど、『シュレック』は『カンフー・パンダ』並に観といて損はないわ。『マダガスカル』は作品ごとに評価の波が激しいけれど、この二作のシリーズは一貫して高評価を受けていて安心して観られるわよ。
単発作品では、『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』たちなんか玄人好みの作品ね。
2. ワーナー・ブラザーズ:『LEGOムービー』(クリストファー・ミラー&フィル・ロード監督、2014年)
『シュガー・ラッシュ』以降の現代的なウェルメイド作劇に感動した元増田なら、『LEGOムービー』は外せないわ。
チャーミングなテクスチャの質感、とぼけたオフビートなキャラクター、意外に王道な感動ストーリー、アッと言わせる伏線やオマージュネタの数々……
クオリティだけでいえば近年の3Dアニメのなかでもトップクラスと言ってもいいわ。たかがLEGO、とあなどるなかれ。あなたの涙腺をしぼりとる大傑作よ。
WBは元々バックスバニーなどで知られるアニメ業界の最大手。テレビでは「カートゥーン・ネットワーク」を系列に抱えてるわね。けれども映画ではディズニーに遅れをとってきたわ。
散発的に『アイアン・ジャイアント』や『ルーニートゥーンズ:バック・イン・ザ・タイム』といった良作を自前で生み出してきたけれども、基本はポケモンや他社製作のアニメの配給が中心。ようやく自社制作で気合入れだしたのはそれこそ2014年の『LEGOムービー』からよ。
これからは豊富なキャラクターコンテンツを利用して『原始家族フリントストーン』や『宇宙家族ジェットソン』、『スクゥービードゥー』といった作品を映画化するみたい。
ちなみにワーナー傘下にはヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズっていうオーストラリアの映画製作会社があるんだけれど、
そこで『マッドマックス』のジョージ・ミラーにふわふわペンギンヒップホップダンスマッドマックスミュージカル映画『ハッピー・フィート』、
『ウォッチメン』や『300』のザック・スナイダーにふわふわフクロウガチ殺し合い300映画『ガフールの伝説』と、
ヤバい映画の監督に見た目かわいい内容ハーコーな動物3Dアニメをやらせててどれも最高よ!
3. ソニー・ピクチャーズ:『モンスター・ホテル』(ゲンディ・タルタコフスキー監督、2012年)
それまでディズニーの独占市場だったアニメ映画界に風穴を開けた90年代のピクサーと2000年代のドリワの活躍を見て大手映画会社はこう考えたわ。
「3Dアニメは儲かる!」。
ソニー・ピクチャーズ・アニメーションはそうやって便乗的に2006年ごろから作品を継続的に発表しつづけてきて、それなりに稼いではいるけれど、他と比べてあまり元気がないわね。特に日本だとほとんど知られてないんじゃないかしら? アニメ映画界で重要なプレイヤーとは言いがたいわね。
ここは『レゴムービー』の監督のデビュー作である『くもりときどきミートボール』を挙げときたいところだけれど、『レゴムービー』を観たなら薦めなくても観るでしょう?
監督のタルタコフスキーはタルコフスキーのパクリみたいな名前だけど、アニメ業界ではレジェンド級のアニメーターよ。『デクスターズ・ラボ』や『サムライ・ジャック』を作った男、いえばすごさが伝わるかしら。
『モンスター・ホテル』は雇われ仕事で、お世辞にも脚本は最高の出来とは言えないけれど、彼が担当したキャラデザや動きはとても艶やか。特に主人公のドラキュラ娘のキュートさといったら! 3Dアニメが実は2Dアニメと地続きだということがよくわかるわ。
4. イルミネーション・エンターテインメント(ユニバーサル):『怪盗グルーの月泥棒』(ピエール・コフィン&クリス・ルノー監督、2010年)
『怪盗グルー』シリーズの大ヒットで一躍アニメ業界を席巻したのがイルミネーション・スタジオね。
大手のユニバーサルが後ろ盾にいるだけあって、よく広告なんかでも観るんじゃないかしら。「バナナバナナ」と喋る、サスペンダーを来た黄色い丸っこい謎生物のキャラ、あれがイルミネーションが誇る人気マスコット「ミニオン」よ。そのミニオンたちのデビュー作がこの『怪盗グルーの月泥棒』。
偏狭な中年大泥棒がいきなり現れた三姉妹の世話に追われててんやわんやになる、といった筋は『モンスターズ・インク』を思わせるけれど、堅実なアニメーション表現とドギツいスラップスティックさでピクサーとの差別化が成功しているわ。
特にスピンオフである『ミニオンズ』はイルミネーションスタジオの「ヤバさ」が最もよく出ている作品なので、『怪盗グルーの月泥棒』『怪盗グルーのミニオン危機一髪』を観た上で是非ごらんになってほしいわね。
しかし、イルミネーションの本領が発揮されるのは今年からだと言ってもいいわ。
2016年に発表されるオリジナル新タイトル二作品――『ペット』と『Sing』(邦題未定)。このふたつを注視していきたいわね。
5. ブルースカイ・スタジオ(20世紀FOX):『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』(スティーブ・マルティーノ監督、2015年)
20世紀FOXは自前のスタジオもあるんだけど、まあせいぜい作ってるのはシンプソンズ映画くらいだし、3D作品は基本ブルースカイ作品と言っていいわね。
2000年代の仁義なきアニメ戦争の最初期に反応したスタジオのひとつで『アイス・エイジ』は観た人も多いんじゃないかしら? あまり印象に残る作品はないし、批評家筋の評価は芳しいとは言いづらいけれど、ソニーなんかと比べると安定して高収益を叩き出してきたブランドね。
そういうわけであまり過大な期待を持たずに『スヌーピー』も観に行ったんだけれど、これが思わぬ収穫だったわ。
原作の感じそのまま活かそうとした2Dと3Dの中間めいた微妙な表現は賛否両論あるだろうけれど、88分でチャーリー・ブラウンの恋物語うまく落とし込んだ良作よ。
『スタンド・バイ・ミー ドラえもん』がやろうとして大失敗したことをうまくやるとこうなる、という感じで、見比べてみると作劇の勉強になるわよ。
6. ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ:『塔の上のラプンツェル』(バイロン・ハワード監督、2010年)
ディズニー映画は2008年の『ボルト』以前と以後で大分変わってくるわ。簡単にいえば、元増田が昔観たであろうオールドグッドな2Dディズニー映画が以前、元増田が大好きだっていうウェルメイドな作劇の3D作品が以降。このラインを意識すると効率良くディズニー映画を愉しめるわ。
もっとも元増田は08年以降のディズニー3Dアニメ映画をだいたいチェック済のようね。
でも『ラプンツェル』を見逃しているのはいただけないわね!
90年以降生まれの女子にとってはマイルストーンといってもいい、新しいディズニープリンセス物語の決定版よ!!
女子にモテたければ是非観るべきだし、女子になりたければ絶対観るべき、現代女子力のパワーソース(力の淵源)よ!
7. ピクサー・アニメーション・スタジオ:『インサイド・ヘッド』(ピート・ドクター監督、2015年)
シュガー・ラッシュ以降のピクサーを観た元増田なら当然鑑賞済みかしら?
現代アメリカアニメを支配するピクサーの作劇の極致ともいえるのがこの『インサイド・ヘッド』よ。
物語自体の面白さもさることながら、「私たちはいつ、どのように成長していくのか」についてここまで丁寧に描いたフィクションは稀有だと思うわ。
8. オン・アニメーション・スタディオズ(メソッド・アニメーション):『リトル・プリンス 星の王子さま』(マーク・オズボーン監督、2015年)
フランスは日本とおなじく2Dアニメーション映画が主流だけど、日本にも白組があるように、フランスのなかにも3Dに情熱をそそぐスタジオがあるわ。
まだまだ知られるとはいえないスタジオだけど、『カンフー・パンダ』のマーク・オズボーンが監督した『リトル・プリンス』で一躍名を上げたわね。
アメリカの大手がかかわっているスタジオでは見られないようなヨーロッパ的な叙情が特徴よ。
今後はこういう小スタジオの3D作品もバンバン出てくるんじゃないかしら?
9. ライカ:『コララインとボタンの魔女』(ヘンリー・セリック監督、2009年)
ここからはちょっと趣向を変えて同じ立体アニメでもストップモーションアニメを紹介するわ。
元増田は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』という映画をご存知かしら?
ああいう人形を使ったアニメはストップモーション(コマ撮り)アニメと呼ばれてファンも多いわ。一番有名なのは『ウォレスとグルミット』かしらね。
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』はティム・バートンの監督作だと勘違いしている人も多いけれど、実は監督を担当したのはこのヘンリー・セリック。
彼が自分のスタジオである「ライカ」を立ち上げての第一作目が、この『コララインとボタンの魔女』なのよ。
ストップモーション特有の質感を保ちつつも3DCGと見まごうばかりのなめらかなアニメーションは、気が遠くなるような数の人形パーツによって実現したもの。
セリック独特のゴシックな美意識が溢れる画面は観ているだけでため息が出るわ。
この『コララインとボタンの魔女』の成功によって、ライカはイギリスのアードマン・アニメーションズと並ぶストップモーションのスタジオとして一躍地位を確立したわけ。
ライカはこれまで三作しか発表しておらず、日本に入っているのは『コラライン』含めて二作だけだけれど、二作目の『パラノーマン』もすばらしい出来なので是非見てね。
10. アードマン・アニメーションズ:『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』(マーク・バードン&リチャード・スターザック監督、2015年)
で、ストップモーションアニメの老舗であり、ストップモーションといえばアードマンと言われるほど有名なアードマン・アニメーションズ。
配給会社はそのときどきによって変わるけれど、一貫して温かみのあるゆるさと精緻な細部へのこだわりをふせもった上質なストップモーションアニメを世界に供給しつづけているわ。
もちろん、去年発表された『ひつじのショーン』も最高だったわね。
『ウォレスとグルミット』とおなじく、テレビシリーズの劇場映画化だけれど、TV版をみてなくとも十全に楽しめるわ。むしろ、テレビシリーズの入り口としてちょうどいいくらい。
アードマンの作品はそのルックを一目見れば即座にわかるので、公開されたらとりあえずチェックしときたいわね。
11. スターバーンズ・インダストリーズ:『アノマリサ』(チャーリー・カウフマン&デューク・ジョンソン監督、2015年)
スターバーンズ・インダストリーズはテレビドラマで活躍するダン・ハーモンが立ち上げたストップモーションアニメ会社。
その第一作目に『マルコヴィッチの穴』などで知られる個性派脚本家チャーリー・カウフマンを監督に迎えて作ったのが、この『アノマリサ』。
アードマンにしろライカにしろ「子どもも大人も愉しめる」映画が信条のストップモーションだけれど、この『アノマリサ』は完全にオトナ向けよ。
カウフマン特有の奥行きある哲学的なストーリーもそうだけれども、一番子どもに見せちゃいけないのはセックスシーン。
なんと精巧に作られた人形同士(男女ともにくたびれた中年)がヤッてる姿をえんえん見せつけられるの! クンニから挿入、絶頂、事後まで全部よ!