2024-10-28

立憲民主党支持者だが喜べない

前にも全く同じことを書いたが、立憲民主党支持者だが総選挙の結果には喜べないところがある。

それは「政治と金」の問題勝利たからだ。過去を振り返ると、「政治と金」の問題選挙勝利したリベラル派は、1993年日本新党連立政権にせよ、2009年民主党政権にせよ、中長期的には悲惨な結果になっている。立憲民主党は、民主党政権の失敗を10年以上引きずる結果になった。


政治と金」の問題攻撃する側で支持を得た場合、当然ながらそれは自らにも跳ね返る。民主党政権の時も、親からの小遣いや外国人からの少額献金といった実に些細な問題が過剰に問題視された。これを真面目に大々的に報じた当時のテレビ報道も劣悪きわまりないものだったが、「税金無駄遣いを一滴でもなくす」と豪語していて、いか自分たちが金にクリーンであることを強調して政権を獲得したのだから自業自得であったことも確かである


そもそも石破首相批判されている一因は、首相になる前に「クリーンなこと」を言っていたかである。「クリーンなこと」を全面に出した政治は、きわめて自分に跳ね返るスクが高い。これから立憲民主党は、それほど遠くない未来に、経費の書類不備などの些細なことが報道されて、一気に政党支持率を急落させることを心配しなければならない。自分たち否定しながらやっていた政治資金パーティ問題も、野党だったか炎上は小さくて済んだが、選挙前の政権与党だったら大ダメージを受けていたはずである


メディアも相変わらずひどい。「石破首相裏金議員公認」など首相自身は一度も言っていないのに、言ったかのように誤報されてしまったが、メディアはこの誤報をどこも訂正せず、「態度をコロコロ変える」という印象だけを残した。そもそも現在の「裏金問題」とされるものも、金額の規模や意図の悪質さなど、少なくとも五輪汚職などに比べればとるに足らない小さな問題である大企業大手メディア当事者である五輪汚職報道が、量的にも深さにおいても物足りないまま終わっていることを考えると、本当に理不尽だと思う。


それにしても「政治と金」にクリーンになれとか、物価が高いどうにかししろとか、また貧乏くさい方向の政治に戻ってしまうのが心配だ。立憲民主党支持者だけど、しばらくは岸田首相でよかったのにな、と思うところも多い。

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