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2018-12-21

anond:20181220222003

ふと考えたけど、逆に住む環境が人を育てる部分もあるのかもな

南青山という土地魔性の力がかかっていて、ただの小金持ちだったおっさんおばさんも転入後にプライドが高まっていき、性格が悪くなっただけなのかも

この仮説を検証するために、やはり南青山児相関係施設必要

南青山施設に入った児童もまた土地の魔力で年々プライドが高まっていき、やがて足立区西成区の同境遇児童に対しマウントをとるようになるかもしれない

もしそうなれば仮説成立だ

2018-12-18

誠京麻雀リアルでやったのでルール改正について提言する

先日、カイジアカギでおなじみ福本先生の『銀と金』に出てくる誠京麻雀リアル友人を集めて遊んだのでした。

一応誠京麻雀についておさらいしておくと、

麻雀ルールのものは通常と同じ

麻雀で1牌ツモるたびに場代が必要、払わない場合は以降その局ツモ切り

・親は場代を2倍にしていい(しなくてもいい)

・場代の3倍払うことで、二度ヅモしていい

という文書にするとシンプルルールとなります漫画の中だと1ツモ100万円からはじまってそのうち1ツモ1億円になったりする。麻雀の点数差は関係なく、1位がすべての場代を総取りする、というルールです。

 んで実際にやってみたわけですね。もちろん雰囲気を出すために現金を用意して現金で遊びましたが、【プールしたお金を1位が総取り】といったことをしなければ賭博行為ではないのでご安心ください。実際に遊んでみると、小銭を大量に用意し10円をスタートとして、10円、20円、40円、80円、160円までアップすることがありました。1ツモするのに160円の支払い。有効ツモでも無駄ツモでも160円。なんとか自分の手をテンパイさせるために二度ヅモしたら480円。リーチかけて上がるまで6順で960円。昼飯食えるやんけ。そして仮にこれで上がったからと言って、現金がかえってくるわけではないんですよね。漫画上では、半荘やって1位を取らなければ投資した金額は全額失うことになるわけです。そこに毎ツモ100円前後を投入できるか?というゲームとなります。苦行。

感想

 とにかくつらい。当たり前だけど精神的に嫌になりますね。なんで160円払ってるの…ってなる。でも実際160円までアップになると割とみんな降りる。降ろすためにアップするとも言える。一方で、漫画の中でもあった、『前の局でたくさん投資しちゃったからこの局も降りるわけにはいかない』っていう1位の苦しさを経験できたのはよかったですね。もう嫌なのに気がついたら1000円を両替しているという。あっという間に高みへさらわれる…!ギャンブル魔性…!ってなってた。

 あとはちょっと単純に手間ですね。毎ターン小銭入れるのと、あと両替が頻発するのと。デジタルでやったほうがいいんだろうなーとは思います絶対現金でやったほうが精神的に辛いのでおすすめです。そして漫画だと降りた人の描写ってほぼないんですけど、現実だと早々に降りるとヒマですね。まぁ配牌がとんでもなくゴミの時なんかに気楽に即座に降りられるのはある意味ラクですけど。完全に降りなので他人の牌姿を見てニヨニヨするくらいでしょうか。

 最初のうちは割とレートが上がったんですけど、1ツモ160円くらいになるとみんな降りることが判明しその状態で親だけ続行するのはいかにも辛く、そのうち80円でも長時間進行するのは辛い…ということがわかり、アップしても40円止まりが多かったですね。なので結局後半は1020円ばかりであんまり誠京麻雀感はなかったかなぁ。単に親が穏健派だったとも言えるけど。


提案

 というわけで誠京麻雀リアルでやる場合提案となるんですけど、下記を導入すると良いかと思います

 (1)アップは『現在レート+10 ~ 現在レート*2』の範囲で選べるようにする

 こうして幅をもたせないとアップしないので。10円刻みだと高くまでいかないし、かと言って40円の次が80円だとけっこうみんな降りちゃうので。1円スタートも考えたけど小銭の準備が苦痛なので10スタートでいいと思う。500円玉もたくさん用意したけどほぼ使わなかった。10円玉を鬼のように用意すると両替が減ると思う。

 (2)トップ総取りはやめる

 当然だけど半荘で10000円くらい投資があったとして、1人が総取りすると他3人がつらい。あくまで楽しく遊ぶことが目的なので、原点より浮いた分を分割するとか。その場合だとあんまり順位意識がなくなってしまうので、順位ウマはつけたほうが良さそう。大抵の場合1位が投資しまくってるんだろうからワンスリーくらいつけてもいいのかも。

 (3)東風戦にする

 やったらわかるけどめっちゃ時間かかる。小銭の投げ入れ・両替にも時間かかるけど、この局はまだ投資して継続するかどうかを悩んだり、二度ヅモするかどうかを悩んだりするので時間がかかる要因が多い。その分戦略性も高いといえば高いんだけど。お金の力で周りを下ろすこともできるし。あとそういう理由で親がどんどんアップしてみんなが降りて親が上がる(テンパイ流局)という場合が多いので連荘になりやすい。東風戦で2時間とかかかる。単純な時間もそうだけど、一度卓が終わらないと精算されないので精算回数を増やして平均化する意味でも東風戦がオススメ

 (4)自分いくら投資たかわかるようにする

 すぐわからなくなるので、多めの金額(5000円とか)を手元に用意して東風終了時点でいくら減ったか計算して投資額を把握できるようにしたほうが良い。私は小銭を大量に用意したことで逆にいくら使ったか全然からなかったので結局(仮にちゃんルール通りにお金を受け取ったとして)勝ったのか負けたのかよくわからなかったように思う。


■まとめ

 ということでものすごくニッチ提案だけど、リアルで誠京麻雀をやる場合にはぜひとも検討してもらいたいお話でした。正直、誠京麻雀ルールを把握していてかつ誠京麻雀をやりたがる4人を集める、というのが一番むずかしいような気はしますが私の場合は意外となんとかなりましたし、あととても重要な点として、は参加した4人が全員『もっかいやりたいね』って言ってることでそれだけ楽しかったのだと思います。なお再掲となりますが、今回は主催の私が全員分の小銭を用意しただけなので賭博行為ではありませんことを明記しておきますネ。

2018-11-06

anond:20181106223714

ファミの呪術力、強すぎる怖すぎる

魔性の女かな

2018-11-04

anond:20181104210605

略奪愛と責任取らないタイプ

「誰かのものから素敵に見える」という魔性の女か。

同性の友人いなさそう。

そういう人って常に友達彼氏とか狙ってるよね。怖すぎ。

2018-09-29

anond:20180929133936

仕事については新入りなんだからからなくて当たり前。

怒鳴られたりという話がないということは、周りもまあ新入りだなということで見てくれてるんでしょう。

徐々に習得していくもの出し、それは周りもわかってる。

ただし、そういう駄目だ駄目だという思想は頭の働きを弱め、習得する速度を遅くするから、時々リセットをね。

イロコイはブスと言うより、相手を選んでの愛嬌なんだがな、

木嶋佳苗という、男何人も引っ掛けて保険金殺人にした魔性の女がいてな。検索して写真見てみ?

ただ、多分、愛嬌や、相手承認欲求を満たすのは得意だったんだろうな。色恋は相互承認欲求承認だし、それがうまかった。ウソでもね。

DV男に捕まってるんじゃないのだったらだいぶ話は楽だ。

上のうまくいかないということの連動で寂しくなってるんでしょう。ストレス多いと、刺激を求めるようになる。

ある程度優先度低いものを諦めて、あと、瞑想という頭を休める時間を作ること。

小池龍之介とか、草薙龍瞬あたりおすすめ。あと、久賀谷亮の世界エリートがやってる最高の休息法おすすめ

2018-09-03

超時空要塞マクロスからマクロスフロンティアまで見た(修正)

某日某動画配信サイトマクロスデルタ映画公開記念としてマクロスシリーズ作品超時空要塞マクロスマクロスII、マクロスプラスマクロス7、マクロスゼロ、マクロスフロンティア)が公開されていた。マクロスちゃんと見たことがなかったのでマクロスII以外全部見たところ、めちゃくちゃ面白かったのでネタバレ全開で感想を書く。

なお、IIを見なかった理由特にない(ビジュアルに惹かれなかったからだっけ?)

(2018/9/3 修正感謝 b:id:dynamicsoar)

超時空要塞マクロスTVシリーズ

ストーリー

さすがに80年代SF作品なので、今から見ると古臭いだろうなと覚悟していたのだが、正直なところストーリーは一番面白かったかもしれない。

宇宙より流れ着いた高度テクノロジーを回収し、マクロスとして改修したところ、機関暴走して地球から冥王星までワープしてしまう。 しかも開発拠点となっていた土地も、街ごとすべてマクロスと共に移動してしまう。 そして孤立無援のなか民間人を抱えたマクロスは、絶望的な戦力差のゼントラーディー軍と対峙することになる。

民間人の街を含む生活圏ごと宇宙空間に放り出される、という SF 設定がまず素晴らしい。地球を遠く離れ、マクロス依存して生きることになる市民と、市民を抱え込みながら作戦を実行しなければならない統合軍という、対立を設定したことで生まれドラマの重みが他の作品に無い魅力だった。マクロス艦内に街を作る流れとか、マクロスが主砲発射のため変形すると道が割れ家が崩壊市民に甚大な被害が出るというジレンマが、作品がただのヒーロー物となるのを防いでおり実に良い。最初の数話はずっと、マクロス艦内の(一条とミンメイの)サバイバル生活や、統合軍武力軽蔑する一条の話であり、マクロスという作品戦闘が全てではないということを描いているし、ロボットアニメなのに一条統合軍に参加するまでにも紆余曲折あって一筋縄はいかないという序盤の展開の遅さも、今から見れば一条若者らしさが強調されているように感じる。

またゼントラーディー軍とプロトカルチャーという一つの設定から、圧倒的戦力差があるのにゼントラーディー軍がマクロス殲滅しない理由、逆にマクロスが基幹艦隊に対抗できる理由自然説明されている。プロトカルチャーとは何か、なぜ敵は様子見をしているのか、その謎が作品全体の軸となっていて最後(27話)まで楽しく見れた。

三角関係

個人的には早瀬少佐を陰ながら応援していたのだが、ミンメイが強すぎて三角形がほぼ直線に見えてしまうのが問題だと思う。早瀬少佐ほとんど最後まで片思いじゃないか

まあ一条三角関係ピリオドを打ったのでよしとしたい。しか主人公一条光は本当に等身大若者として描かれている。いい雰囲気だったミンメイには袖にされるし、それまでの経験からエースパイロットとなるけど、あっさりマックス絶対エースの座を奪われるし、超人的なところがない。この等身大恋愛が、作品にいい意味で青くささを与えているのだろう。

バルキリー

世界一カッコいい兵器である戦闘機が、さらスタイリッシュロボットにも変形するのだ!!!最高以外のなにものでもないではないか!!!!!!

...... ふう。

小説家によると、自動車などと違って、飛行機というのはデザインがそのまま性能に直結するため、極限まで無駄排除された存在であるらしい。飛行機の美しさ・カッコよさというのは機能であると。つまり戦闘であるバルキリー必然レベルでカッコよく、その戦闘機が変形するバトロイドはカッコよくないはずがないのだ。

バルキリーの外見以外の話をすると、基本モードファイターであることが徹底されているのがよかった。人型ロボットが高機動戦闘に不向きなことなんて自明なので、ヒットアンドウェイはファイター飛翔体迎撃や地上行動はバトロイド、水平移動やランディングはガウォークという役割分担がはっきりしていたのもグッドポイント

懺悔】はじめはガウォーク形態を、ノーズに手足が付いていてなんか不恰好だと思っていました。全話見終わってようやくガウォークのカッコよさに気がつきました。いまではファイター >> ガウォーク > バトロイド の順で好きです。不当にガウォークを貶めてしま申し訳ありませんでした。

正直、歌にこんなにバリエーションがあるとは思っていなかった。

しかしこのストック数があったおかげであの伝説の最終決戦(ミンメイアタック)が実現したのだと思うと、マクロスと歌は不可分なのだと実感する。

「私の彼はパイロット」と映画版だけど「愛・おぼえていますか」がマクロス象徴する曲だと思う。

マクロスプラスOVA

ストーリー

最高。ミュンを中心とした三角関係とむせかえるような戦闘野郎臭にクラクラした。また電子歌姫AI暴走有人戦闘機は無人戦闘機に勝てないなどの描写未来予測として見事だった。

バルキリー

冒頭の強烈なドッグファイトステルス機 YF-21 のお目見え、YF-19 の超マニューバと1話から戦闘機づくし(後退翼前進翼!!)!さらに地面効果チャフグレネードといったマニア向けの細かい描写まできっちり!トドメとばかりにミサイルしまし、サーカス全開!ファンタスティック!!!最高の戦闘アニメだった!!!

このアニメ描写を超える戦闘アニメってあるのだろうか?

三角関係

初代の青々しい恋愛とは異なり、皆が古傷を抱えたちょっとスパイシー恋愛だった。はじめからガルドの負けは決まっていたけどな。

シャロントランスするような曲(BGM)は、未来音楽という感じで演出も含めて作品を唯一無二のものとしている。それに対してミュンの素朴な歌声が要所で差しまれることで、全体としてメリハリがついて音楽性の幅を獲得している。つまり菅野よう子さんすごい。

マクロス7(TVシリーズ

ストーリー

歌(というかバンド)に振ったストーリーなので戦闘描写が薄い(マクロスプラスの後に見たせい?)。バンドマンサクセスストーリー -- 熱気バサラ伝記 -- といった感じ。

サウンドパワーが出てからかなりファンタジー方面になっていくところは SF を期待していた身としては少しがっかり。面倒くさい SF 勢としては、違う次元から来たのにプロトデビルンが人間くさすぎるところがもにょるとあるプロトデビルが「破壊美〜」とか美学を叫ぶけど、美学なんてもっと文化に隷属しているものだろう。

ただ、移民船やマクロス艦(バトル7)の設定は、フロンティアへ繋がるマクロス世界を広げた良い設定だった。

三角関係

バサラ --- ミレーヌ --- ガムリントライアングルだけど、バサラは何考えているのかわからないし、ミレーヌお子ちゃまだし、ガムリンは奥手で死ぬ死ぬ詐欺だしあまり恋愛要素は無かった。というかあのよく叫ぶシビルはなんだったん? バサラエゴ

バルキリー

主人公が非戦闘員だから仕方がないのだけど、戦闘描写が薄い。バサラは戦わない設定なので、敵弾は避ける防ぐだけだし地味。基本的に、敵襲来→守備隊が壊滅→バサラ達が出てきて歌う→ガムリンが頑張る→もっと歌う→敵が逃げるのパターンバンク処理が多いし、ファイター形態で戦うパイロットほとんどいないのも残念。熱いドッグファイトが見たいのだ。

しかしながら歌いながら戦うという演出は良かった。

初代も当時のTVシリーズとしては驚きの楽曲数だったが、今作はバンドマンストーリーなのでフルアルバムが作れるくらい楽曲が生み出されている。バサラミレーヌツインボーカルなので、バサラの熱唱からミレーヌの透明感のあるバラードまでバラエティも豊か。特にミレーヌボーカルの曲が好き。

しか楽曲は良いのだけど、演出が今ひとつのところがある。最終決戦など、バサラミレーヌがそれぞれの持ち歌を歌う場合だ。それぞれ曲調が異なるのに交互で歌うので音の統一感が無くなっている。もっと DJ などのように統一感のあるミキシングをして欲しかった。

マクロスゼロ(OVA

ストーリー

良かった。3DCG で作ったマクロスプラスカーゴカルト的なストーリー自然回帰にみせかけたマクロスだった。基本的バルキリーに興奮するアニメだと思う。

三角関係

果たしてサラは帰ってこれたのだろうか。後にシンの手記が出版されているのでシンは帰って来たのだろうが。特に三角無し。

バルキリー

3DCG になってダイナミックな絵作りができるようになったせいかマクロスプラス並みのドッグファイトを見せてくれる。まだバルキリーが普及していない時代という理由からか、戦闘基本的ファイター + ガウォーク形態でここぞ!というところでバトロイドに変形するのだが、そのメリハリが素晴らしい。

一番良かったのはフォッカーが初めてバトロイドに変形するシーン。ガキンガキンガキンとリアルタイムに変形するシーンは魂がふるえた。

マクロス7と歌ラッシュ比べると、サラの歌と鳥の人の歌程度なのであまり印象にない。むしろフロンティアでのランカアイモの方が印象に残っている。

マクロスフロンティアTVシリーズ

ストーリー

最高(2回目)。超時空要塞マクロスからマクロスゼロまでのまさに集大成。初代から久しく無かった、ゼントラーディ部隊の再登場、ミンメイアタックマクロスアタック(旧名ダイダロスアタック)、娘娘、ミスマクロスなどなどものすごい初代リスペクト。加えて オズマが Firebomber のファンとか、マクロスゼロを劇中ドラマとして登場させるなど、過去マクロス引用や展開がさりげなく大量にありまさにマクロス集大成

また SF 面も、ヴァジュラの生態やフォールド波など骨太設定がしっかりとしていて良かった。

SF 好きで、戦闘機好きで、ロマンス好きで、歌好きオタクは皆撃ち抜かれるのではないだろうか。

三角関係

始めに明記しておくとシェリルである

少しこれまでの三角関係を総括する。初代の三角関係のよくないところは、早瀬少佐よりもミンメイが強すぎるところにある。歌う姿がインパクトありすぎるのだ。逆にマクロス7はバサラは何もしないしガムリンはパッとしないので、盛り上がりに欠ける。

上記の悪かったところを念頭に置いた上に本作を見ると、ヒロインシェリルランカは両方ともトップアイドル(ベテラン新人)なのでその問題はない。どちらが好みかだけである(増田シェリル幸せになってほしい)。よってシリーズ中一番三角関係がくっきりしているし、どちらもタイプの異なるヒロインで初代のように片方が強すぎるというのはない(と思う)。

逆によくなかったところは三角関係に決着がつかないところ。アルトくんはっきりせいや少女漫画風に見れば王子様のアルトスターダムを駆け上がるランカ(主人公ポジ)が射止める流れだが、シェリルもそれはかわいそうな背景を背負っているので簡単には決着をつけられなかったのではないかと思う。なお個人的には、兄が二人もいて、友達(一部友人以上の愛を向けられる)もたくさんいるランカと、天涯孤独で唯一信頼していたマネージャーに裏切られ命に関わる病気を負いアルバム投げ売りされるくらい人気がガタ落ちしたうえ、アルト恋人になったと思いきや無意識恋人としてのロールを演じられていただけという仕打ちを受けたシェリルでは差がありすぎるので、ランカシェリルアルトくんを譲ってあげてよと思う。

バルキリー

正直なところ少し不満がある。特に戦闘機の花である地上でのドッグファイトがほぼ無かったところが残念。

ただ、マクロスプラス以後の作品では、YF-19 以降のバルキリーの何をアップグレードするのか難しかったのだと思う。思うに現代で知られている戦闘技術はほぼプラスで描かれているので、プラス以上の何かを新たに作り出すのはそれこそ革新必要だろう。実際マクロスゼロは時代設定を初代より前に置くことでこの問題を避けている。

それにプラスで、ゴースト X9 というシリーズ最強の敵を作ってしま有人戦闘可能性にリミットを設けてしまたこともある意味よく無かったのかもしれない。どれだけ高性能なバルキリーを出そうにも、それにゴーストAI を組み込めばお手軽に最強になる。人の反射神経や視界などのセンシング能力機械に勝つことはないのだ。

あとバルキリーでは無いけど、ケーニッヒモンスターがめちゃくちゃ渋い。重爆撃機のようなフォルムから恐竜みたいなデストロイド全て重量感があって良い。動きも武骨なデザイン通りの重い動きをして、背中の砲台から反応弾をドッカと撃ち出す。かっこうよすぎる。

女性ボーカル好きとして最高だった。12話の星間飛行ライブと15話のデュエット、そして最終話は4回は見直したぞ!

好きな曲がありすぎて書ききれないのだけど、12話は伝説だった。12話はそれ自体星間飛行PV と言っていよいだろう。あと What 'bout my star は印象に残るシーンが多かった。ランカ路上ライブバージョンではアカペラから入って、ギタードラムと段々と音色が増して行く構成が見事だし、15話の What 'bout my starヒロインズによるデュエットはとにかく破壊力が高すぎる。途中で終わってしまうのが残念でならない。それから外せないのは最終話のメドレーだろう。最終話シェリルランカリレーデュエットなのだが、二人が歌い始めた時点で勝ち確定で、実質的にも最終話は冒頭からエンディングだった。特にこの最終話で印象に残ったのは、オープニング曲であるライオンを二人で歌うシーンと、シェリルが短いフレーズだけ歌う私の彼はパイロット。前者は演出定番だが歌詞の内容もありやっぱり盛り上がるし、後者は歌の繋ぎとしての採用だがまさかシェリルが歌うとは思っていなかったのですごく上がった。

マクロス7のところで苦言を呈した音楽ミックスについてだが、この最終決戦は完璧だった。全体のテンポを崩すことなシェリルランカのそれぞれの持ち歌とそのほかの歌たちが見事にメドレーとして再構成されていた(まあその完成度のせいで冒頭からエンディング状態だったのだけど)。

個人的声優に興味が無いため個人名をほとんど覚えていない中で、中島愛さんはランカ歌声の人として覚えた(ちなみにもう一人は皆口裕子さん。この人の声は耳に優しいのに耳を捉えて話さな魔性がある)。声優としてはすごくうまいとは思わないが、歌声が満点すぎる。とにかく歌が上手い。声質も綺麗なんだが、伸びのある声と聞き取りやすい音域でうっとりする。


というわけで、マクロスシリーズめちゃくちゃ面白かったので

超時空要塞マクロスからマクロスフロンティアまで見た

某日某動画配信サイトマクロスデルタ映画公開記念としてマクロスシリーズ作品超時空要塞マクロスマクロスII、マクロスプラスマクロス7、マクロスゼロ、マクロスフロンティア)が公開されていた。

マクロスちゃんと見たことがなかったのでマクロスII以外全部見たところ、めちゃくちゃ面白かったのでネタバレ全開で感想を書く。

なお、IIを見なかった理由特にない(ビジュアルに惹かれなかったからだっけな?)

超時空要塞マクロスTVシリーズ

ストーリー

さすがに80年代SF作品なので、今から見ると古臭いだろうなと覚悟していたのだが、正直なところストーリーは一番面白かったかもしれない。

宇宙より流れ着いた高度テクノロジーを回収し、マクロスとして改修したところ、機関暴走して地球から冥王星までワープしてしまう。 しかも開発拠点となっていた土地も、街ごとすべてマクロスと共に移動してしまう。 そして、孤立無援のなか民間人を抱えたマクロスは、絶望的な戦力差のゼントラーディー軍と対峙することになる。

民間人の街を含む生活圏ごと宇宙空間に放り出される、という SF 設定がまず素晴らしい。地球を遠く離れ、マクロス依存して生きることになる市民と、市民を抱え込みながら作戦を実行しなければならない統合軍という、対立を設定したことで生まれドラマの重みが他の作品に無い魅力だった。マクロス艦内に街を作る流れとか、マクロスが主砲発射のため変形すると道が割れ家が崩壊市民に甚大な被害が出るというジレンマが、作品がただのヒーロー物となるのを防いでおり実に良い。最初の数話はずっと、マクロス艦内の(一条とミンメイの)サバイバル生活や、統合軍武力軽蔑する一条の話であり、マクロスという作品戦闘が全てではないということを描いているし、ロボットアニメなのに一条統合軍に参加するまでにも紆余曲折あって一筋縄はいかないという序盤の展開の遅さも、今から見れば一条若者らしさが強調されているように感じる。

また、ゼントラーディー軍とプロトカルチャーという一つの設定から、圧倒的戦力差があるのにゼントラーディー軍がマクロス殲滅しない理由、逆にマクロスが基幹艦隊に対抗できる理由自然説明されている。プロトカルチャーとは何か、なぜ敵は様子見をしているのか、その謎が作品全体の軸となっていて、最後(27話)まで楽しく見れた。

三角関係

個人的には早瀬少佐を陰ながら応援していたのだが、ミンメイが強すぎて三角形がほぼ直線に見えてしまうのが問題だと思う。早瀬少佐ほとんど最後まで片思いじゃないか

まあ一条三角関係ピリオドを打ったのでよしとしたい。しかし、主人公一条光は本当に等身大若者として描かれている。いい雰囲気だったミンメイには袖にされるし、それまでの経験からエースパイロットとなるけど、あっさりマックス絶対エースの座を奪われるし、超人的なところがない。この等身大恋愛が、作品にいい意味で青くささを与えているのだろう。

バルキリー

世界一カッコいい兵器である戦闘機が、さらスタイリッシュロボットにも変形するのだ!!!最高以外のなにものでもないではないか!!!!!!

...... ふう。

小説家によると、自動車などと違って、飛行機というのはデザインがそのまま性能に直結するため、極限まで無駄排除された存在であるらしい。飛行機の美しさ・カッコよさというのは機能であると。つまり戦闘であるバルキリー必然レベルでカッコよく、その戦闘機が変形するバトロイドはカッコよくないはずがないのだ。

バルキリーの外見以外の話をすると、基本モードファイターであることが徹底されているのがよかった。人型ロボットが高機動戦闘に不向きなことなんて自明なので、ヒットアンドウェアはファイター飛翔体迎撃や地上行動はバトロイド、水平移動やランディングはガウォークという役割分担がはっきりしていたのもグッドポイント

懺悔】はじめはガウォーク形態を、ノーズに手足が付いていてなんか不恰好だと思っていました。全話見終わってようやくガウォークのカッコよさに気がつきました。いまではファイター >> ガウォーク > バトロイド の順で好きです。不当にガウォークを貶めてしま申し訳ありませんでした。

正直、歌にこんなにバリエーションがあるとは思っていなかった。

しかしこのストック数があったおかげであの伝説の最終決戦(ミンメイアタック)が実現したのだと思うと、マクロスと歌は不可分なのだと実感する。

「私の彼はパイロット」と映画版だけど「愛・おぼえていますか」がマクロス象徴する曲だと思う。

マクロスプラスOVA

ストーリー

最高。ミュンを中心とした三角関係とむせかえるような戦闘野郎臭にクラクラした。また電子歌姫AI暴走有人戦闘機は無人戦闘機に勝てない、などの描写未来予測として見事だった。

バルキリー

冒頭の強烈なドッグファイトステルス機 YF-21 のお目見え、YF-19 の超マニューバと1話から戦闘機づくし(後退翼!!)!さらに地面効果チャフグレネードといったマニア向けの細かい描写まできっちり!トドメとばかりにミサイルしまし、サーカス全開!ファンタスティック!!!最高の戦闘アニメだった!!!

このアニメ描写を超える戦闘アニメってあるのだろうか?

三角関係

初代の青々しい恋愛とは異なり、皆が古傷を抱えたちょっとスパイシー恋愛だった。はじめからガルドの負けは決まっていたけどな。

シャロントランスするような曲(BGM)は、未来音楽という感じで演出も含めて作品を唯一無二のものとしている。それに対してミュンの素朴な歌声が要所で差しまれることで、全体としてメリハリがついて音楽性の幅を獲得している。つまり菅野よう子さんすごい。

マクロス7(TVシリーズ

ストーリー

歌(というかバンド)に振ったストーリーなので戦闘描写が薄い(マクロスプラスの後に見たせい?)。バンドマンサクセスストーリー -- 熱気バサラ伝記 -- といった感じ。

サウンドパワーが出てからかなりファンタジー方面になっていくところは SF を期待していた身としては少しがっかり。面倒くさい SF 勢としては、違う次元から来たのにプロトデビルンが人間くさすぎるところがもにょるとあるプロトデビルが「破壊美〜」とか美学を叫ぶけど、美学なんてもっと文化に隷属しているものだろう。

ただ、移民船やマクロス艦(バトル7)の設定は、フロンティアへ繋がるマクロス世界を広げた良い設定だった。

三角関係

バサラ --- ミレーヌ --- ガムリントライアングルだけど、バサラは何考えているのかわからないし、ミレーヌお子ちゃまだし、ガムリンは奥手で死ぬ死ぬ詐欺だしあまり恋愛要素は無かった。というかあのよく叫ぶシビルはなんだったん? バサラエゴ

バルキリー

主人公が非戦闘員だから仕方がないのだけど、戦闘描写が薄い。バサラは戦わない設定なので、敵弾は避ける防ぐだけだし地味。基本的に、敵襲来→守備隊が壊滅→バサラ達が出てきて歌う→ガムリンが頑張る→もっと歌う→敵が逃げるのパターンバンク処理が多いし、ファイター形態で戦うパイロットほとんどいないのも残念。熱いドッグファイトが見たいのだ。

しかしながら歌いながら戦うという演出は良かった。

初代も当時のTVシリーズとしては驚きの楽曲数だったが、今作はバンドマンストーリーなのでフルアルバムが作れるくらい楽曲が生み出されている。バサラミレーヌツインボーカルなので、バサラの熱唱からミレーヌの透明感のあるバラードまでバラエティも豊か。特にミレーヌボーカルの曲が好き。

しか楽曲は良いのだけど、演出が今ひとつのところがある。最終決戦など、バサラミレーヌがそれぞれの持ち歌を歌う場合だ。それぞれ曲調が異なるのに交互で歌うので音の統一感が無くなっている。もっと DJ などのように統一感のあるミキシングをして欲しかった。

マクロスゼロ(OVA

ストーリー

良かった。3DCG で作ったマクロスプラスカーゴカルト的なストーリー自然回帰にみせかけたマクロスだった。基本的バルキリーに興奮するアニメだと思う。

三角関係

果たしてサラは帰ってこれたのだろうか。後にシンの手記が出版されているのでシンは帰って来たのだろうが。特に三角無し。

バルキリー

3DCG になってダイナミックな絵作りができるようになったせいかマクロスプラス並みのドッグファイトを見せてくれる。まだバルキリーが普及していない時代という理由からか、戦闘基本的ファイター + ガウォーク形態でここぞ!というところでバトロイドに変形するのだが、そのメリハリが素晴らしい。

一番良かったのはフォッカーが初めてバトロイドに変形するシーン。ガキンガキンガキンとリアルタイムに変形するシーンは魂がふるえた。

マクロス7と歌ラッシュ比べると、サラの歌と鳥の人の歌程度なのであまり印象にない。むしろフロンティアでのランカアイモの方が印象に残っている。

マクロスフロンティアTVシリーズ

ストーリー

最高(2回目)。超時空要塞マクロスからマクロスゼロまでのまさに集大成。初代から久しく無かった、ゼントラーディ部隊の再登場、ミンメイアタックマクロスアタック(旧名ダイダロスアタック)、娘娘、ミスマクロスなどなどものすごい初代リスペクト。加えて オズマが Firebomber のファンとか、マクロスゼロを劇中ドラマとして登場させるなど、過去マクロス引用や展開がさりげなく大量にありまさにマクロス集大成

また SF 面も、ヴァジュラの生態やフォールド波など骨太設定がしっかりとしていて良かった。

SF 好きで、戦闘機好きで、ロマンス好きで、歌好きオタクは皆撃ち抜かれるのではないだろうか。

三角関係

始めに明記しておくとシェリルである

少しこれまでの三角関係を総括する。初代の三角関係のよくないところは、早瀬少佐よりもミンメイが強すぎるところにある。歌う姿がインパクトありすぎるのだ。逆にマクロス7はバサラは何もしないしガムリンはパッとしないので、盛り上がりに欠ける。

上記の悪かったところを念頭に置いた上に本作を見ると、ヒロインシェリルランカは両方ともトップアイドル(ベテラン新人)なのでその問題はない。どちらが好みかだけである(増田シェリル幸せになってほしい)。よってシリーズ中一番三角関係がくっきりしているし、どちらもタイプの異なるヒロインで初代のように片方が強すぎるというのはない(と思う)。

逆によくなかったところは三角関係に決着がつかないところ。アルトくんはっきりせいや少女漫画風に見れば王子様のアルトスターダムを駆け上がるランカ(主人公ポジ)が射止める流れだが、シェリルもそれはかわいそうな背景を背負っているので簡単には決着をつけられなかったのではないかと思う。なお個人的には、兄が二人もいて、友達(一部友人以上の愛を向けられる)もたくさんいるランカと、天涯孤独で唯一信頼していたマネージャーに裏切られ命に関わる病気を負いアルバム投げ売りされるくらい人気がガタ落ちしたうえ、アルト恋人になったと思いきや無意識恋人としてのロールを演じられていただけという仕打ちを受けたシェリルでは差がありすぎるので、ランカシェリルアルトくんを譲ってあげてよと思う。

バルキリー

正直なところ少し不満がある。特に戦闘機の花である地上でのドッグファイトがほぼ無かったところが残念。

ただ、マクロスプラス以後の作品では、YF-19 以降のバルキリーの何をアップグレードするのか難しかったのだと思う。思うに現代で知られている戦闘技術はほぼプラスで描かれているので、プラス以上の何かを新たに作り出すのはそれこそ革新必要だろう。実際マクロスゼロは時代設定を初代より前に置くことでこの問題を避けている。

それにプラスで、ゴースト X9 というシリーズ最強の敵を作ってしま有人戦闘可能性にリミットを設けてしまたこともある意味よく無かったのかもしれない。どれだけ高性能なバルキリーを出そうにも、それにゴーストAI を組み込めばお手軽に最強になる。人の反射神経や視界などのセンシング能力機械に勝つことはないのだ。

あとバルキリーでは無いけど、ケーニッヒモンスターがめちゃくちゃ渋い。重爆撃機のようなフォルムから恐竜みたいなデストロイド全て重量感があって良い。動きも武骨なデザイン通りの重い動きをして、背中の砲台から反応弾をドッカと撃ち出す。かっこうよすぎる。

女性ボーカル好きとして最高だった。12話の星間飛行ライブと15話のデュエット、そして最終話は4回は見直したぞ!

好きな曲がありすぎて書ききれないのだけど、12話は伝説だった。12話はそれ自体星間飛行PV と言っていよいだろう。あと What 'bout my star は印象に残るシーンが多かった。ランカ路上ライブバージョンではアカペラから入って、ギタードラムと段々と音色が増して行く構成が見事だし、15話の What 'bout my starヒロインズによるデュエットはとにかく破壊力が高すぎる。途中で終わってしまうのが残念でならない。それから外せないのは最終話のメドレーだろう。最終話シェリルランカリレーデュエットなのだが、二人が歌い始めた時点で勝ち確定で、実質的にも最終話は冒頭からエンディングだった。特にこの最終話で印象に残ったのは、オープニング曲であるライオンを二人で歌うシーンと、シェリルが短いフレーズだけ歌う私の彼はパイロット。前者は演出定番だが歌詞の内容もありやっぱり盛り上がるし、後者は歌の繋ぎとしての採用だがまさかシェリルが歌うとは思っていなかったのですごく上がった。

マクロス7のところで苦言を呈した音楽ミックスについてだが、この最終決戦は完璧だった。全体のテンポを崩すことなシェリルランカのそれぞれの持ち歌とそのほかの歌たちが見事にメドレーとして再構成されていた(まあその完成度のせいで冒頭からエンディング状態だったのだけど)。

個人的声優に興味が無いため個人名をほとんど覚えていない中で、中島愛さんはランカ歌声の人として覚えた(ちなみにもう一人は皆口裕子さん。この人の声は耳に優しいのに耳を捉えて話さな魔性がある)。声優としてはすごくうまいとは思わないが、歌声が満点すぎる。とにかく歌が上手い。声質も綺麗なんだが、伸びのある声と聞き取りやすい音域でうっとりする。

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というわけで、マクロスシリーズめちゃくちゃ面白かったのでおすすめ。初めて見るなら、超時空要塞マクロス Permalink | 記事への反応(0) | 00:32

超時空要塞マクロスからマクロスフロンティアまで見た

某日某動画配信サイトマクロスデルタ映画公開記念としてマクロスシリーズ作品超時空要塞マクロスマクロスII、マクロスプラスマクロス7、マクロスゼロ、マクロスフロンティア)が公開されていた。

マクロスちゃんと見たことがなかったのでマクロスII以外全部見たところ、めちゃくちゃ面白かったのでネタバレ全開で感想を書く。

なお、IIを見なかった理由特にない(ビジュアルに惹かれなかったからだっけな?)

超時空要塞マクロスTVシリーズ

ストーリー

さすがに80年代SF作品なので、今から見ると古臭いだろうなと覚悟していたのだが、正直なところストーリーは一番面白かったかもしれない。

宇宙より流れ着いた高度テクノロジーを回収し、マクロスとして改修したところ、機関暴走して地球から冥王星までワープしてしまう。 しかも開発拠点となっていた土地も、街ごとすべてマクロスと共に移動してしまう。 そして、孤立無援のなか民間人を抱えたマクロスは、絶望的な戦力差のゼントラーディー軍と対峙することになる。

民間人の街を含む生活圏ごと宇宙空間に放り出される、という SF 設定がまず素晴らしい。地球を遠く離れ、マクロス依存して生きることになる市民と、市民を抱え込みながら作戦を実行しなければならない統合軍という、対立を設定したことで生まれドラマの重みが他の作品に無い魅力だった。マクロス艦内に街を作る流れとか、マクロスが主砲発射のため変形すると道が割れ家が崩壊市民に甚大な被害が出るというジレンマが、作品がただのヒーロー物となるのを防いでおり実に良い。最初の数話はずっと、マクロス艦内の(一条とミンメイの)サバイバル生活や、統合軍武力軽蔑する一条の話であり、マクロスという作品戦闘が全てではないということを描いているし、ロボットアニメなのに一条統合軍に参加するまでにも紆余曲折あって一筋縄はいかないという序盤の展開の遅さも、今から見れば一条若者らしさが強調されているように感じる。

また、ゼントラーディー軍とプロトカルチャーという一つの設定から、圧倒的戦力差があるのにゼントラーディー軍がマクロス殲滅しない理由、逆にマクロスが基幹艦隊に対抗できる理由自然説明されている。プロトカルチャーとは何か、なぜ敵は様子見をしているのか、その謎が作品全体の軸となっていて、最後(27話)まで楽しく見れた。

三角関係

個人的には早瀬少佐を陰ながら応援していたのだが、ミンメイが強すぎて三角形がほぼ直線に見えてしまうのが問題だと思う。早瀬少佐ほとんど最後まで片思いじゃないか

まあ一条三角関係ピリオドを打ったのでよしとしたい。しかし、主人公一条光は本当に等身大若者として描かれている。いい雰囲気だったミンメイには袖にされるし、それまでの経験からエースパイロットとなるけど、あっさりマックス絶対エースの座を奪われるし、超人的なところがない。この等身大恋愛が、作品にいい意味で青くささを与えているのだろう。

バルキリー

世界一カッコいい兵器である戦闘機が、さらスタイリッシュロボットにも変形するのだ!!!最高以外のなにものでもないではないか!!!!!!

...... ふう。

某物書きによると、自動車などと違って、飛行機というのはデザインがそのまま性能に直結するため、極限まで無駄排除された存在であるらしい。飛行機の美しさ・カッコよさというのは機能であると。つまり戦闘であるバルキリー必然レベルでカッコよく、その戦闘機が変形するバトロイドはカッコよくないはずがないのだ。

バルキリーの外見以外の話をすると、基本モードファイターであることが徹底されているのがよかった。人型ロボットが高機動戦闘に不向きなことなんて自明なので、ヒットアンドウェアはファイター飛翔体迎撃や地上行動はバトロイド、水平移動やランディングはガウォークという役割分担がはっきりしていたのもグッドポイント

懺悔】はじめはガウォーク形態を、ノーズに手足が付いていてなんか不恰好だと思っていました。全話見終わってようやくガウォークのカッコよさに気がつきました。いまではファイター >> ガウォーク > バトロイド の順で好きです。不当にガウォークを貶めてしま申し訳ありませんでした。

正直、歌にこんなにバリエーションがあるとは思っていなかった。

しかしこのストック数があったおかげであの伝説の最終決戦(ミンメイアタック)が実現したのだと思うと、マクロスと歌は不可分なのだと実感する。

「私の彼はパイロット」と映画版だけど「愛・おぼえていますか」がマクロス象徴する曲だと思う。

マクロスプラスOVA

ストーリー

最高。ミュンを中心とした三角関係とむせかえるような戦闘野郎臭にクラクラした。また電子歌姫AI暴走有人戦闘機は無人戦闘機に勝てない、などの描写未来予測として見事だった。

バルキリー

冒頭の強烈なドッグファイトステルス機 YF-21 のお目見え、YF-19 の超マニューバと1話から戦闘機づくし(後退翼!!)!さらに地面効果チャフグレネードといったマニア向けの細かい描写まできっちり!トドメとばかりにミサイルしまし、サーカス全開!ファンタスティック!!!最高の戦闘アニメだった!!!

このアニメ描写を超える戦闘アニメってあるのだろうか?

三角関係

初代の青々しい恋愛とは異なり、皆が古傷を抱えたちょっとスパイシー恋愛だった。はじめからガルドの負けは決まっていたけどな。

シャロントランスするような曲(BGM)は、未来音楽という感じで演出も含めて作品を唯一無二のものとしている。それに対してミュンの素朴な歌声が要所で差しまれることで、全体としてメリハリがついて音楽性の幅を獲得している。つまり菅野よう子さんすごい。

マクロス7(TVシリーズ

ストーリー

歌(というかバンド)に振ったストーリーなので戦闘描写が薄い(マクロスプラスの後に見たせい?)。バンドマンサクセスストーリー -- 熱気バサラ伝記 -- といった感じ。

サウンドパワーが出てからかなりファンタジー方面になっていくところは SF を期待していた身としては少しがっかり。面倒くさい SF 勢としては、違う次元から来たのにプロトデビルンが人間くさすぎるところがもにょるとあるプロトデビルが「破壊美〜」とか美学を叫ぶけど、美学なんてもっと文化に隷属しているものだろう。

ただ、移民船やマクロス艦(バトル7)の設定は、フロンティアへ繋がるマクロス世界を広げた良い設定だった。

三角関係

バサラ --- ミレーヌ --- ガムリントライアングルだけど、バサラは何考えているのかわからないし、ミレーヌお子ちゃまだし、ガムリンは奥手で死ぬ死ぬ詐欺だしあまり恋愛要素は無かった。というかあのよく叫ぶシビルはなんだったん? バサラエゴ

バルキリー

主人公が非戦闘員だから仕方がないのだけど、戦闘描写が薄い。バサラは戦わない設定なので、敵弾は避ける防ぐだけだし地味。基本的に、敵襲来→守備隊が壊滅→バサラ達が出てきて歌う→ガムリンが頑張る→もっと歌う→敵が逃げるのパターンバンク処理が多いし、ファイター形態で戦うパイロットほとんどいないのも残念。熱いドッグファイトが見たいのだ。

しかしながら歌いながら戦うという演出は良かった。

初代も当時のTVシリーズとしては驚きの楽曲数だったが、今作はバンドマンストーリーなのでフルアルバムが作れるくらい楽曲が生み出されている。バサラミレーヌツインボーカルなので、バサラの熱唱からミレーヌの透明感のあるバラードまでバラエティも豊か。特にミレーヌボーカルの曲が好き。

しか楽曲は良いのだけど、演出が今ひとつのところがある。最終決戦など、バサラミレーヌがそれぞれの持ち歌を歌う場合だ。それぞれ曲調が異なるのに交互で歌うので音の統一感が無くなっている。もっと DJ などのように統一感のあるミキシングをして欲しかった。

マクロスゼロ(OVA

ストーリー

良かった。3DCG で作ったマクロスプラスカーゴカルト的なストーリー自然回帰にみせかけたマクロスだった。基本的バルキリーに興奮するアニメだと思う。

三角関係

果たしてサラは帰ってこれたのだろうか。後にシンの手記が出版されているのでシンは帰って来たのだろうが。特に三角無し。

バルキリー

3DCG になってダイナミックな絵作りができるようになったせいかマクロスプラス並みのドッグファイトを見せてくれる。まだバルキリーが普及していない時代という理由からか、戦闘基本的ファイター + ガウォーク形態でここぞ!というところでバトロイドに変形するのだが、そのメリハリが素晴らしい。

一番良かったのはフォッカーが初めてバトロイドに変形するシーン。ガキンガキンガキンとリアルタイムに変形するシーンは魂がふるえた。

マクロス7と歌ラッシュ比べると、サラの歌と鳥の人の歌程度なのであまり印象にない。むしろフロンティアでのランカアイモの方が印象に残っている。

マクロスフロンティアTVシリーズ

ストーリー

最高(2回目)。超時空要塞マクロスからマクロスゼロまでのまさに集大成。初代から久しく無かった、ゼントラーディ部隊の再登場、ミンメイアタックマクロスアタック(旧名ダイダロスアタック)、娘娘、ミスマクロスなどなどものすごい初代リスペクト。加えて オズマが Firebomber のファンとか、マクロスゼロを劇中ドラマとして登場させるなど、過去マクロス引用や展開がさりげなく大量にありまさにマクロス集大成

また SF 面も、ヴァジュラの生態やフォールド波など骨太設定がしっかりとしていて良かった。

SF 好きで、戦闘機好きで、ロマンス好きで、歌好きオタクは皆撃ち抜かれるのではないだろうか。

三角関係

始めに明記しておくとシェリルである

少しこれまでの三角関係を総括する。初代の三角関係のよくないところは、早瀬少佐よりもミンメイが強すぎるところにある。これは早瀬少佐が堅い軍人でミンメイがアイドル歌手だということにあると思う。歌う姿がインパクトありすぎるのだ。逆にマクロス7はバサラは何もしないしガムリンはパッとしないので、盛り上がりに欠ける。

上記の悪かったところを念頭に置いた上に本作を見ると、ヒロインシェリルランカは両方ともトップアイドル(ベテラン新人)なのでその問題はない。どちらが好みかだけである(増田シェリル幸せになってほしい)。よってシリーズ中一番三角関係がくっきりしているし、どちらもタイプの異なるヒロインで初代のように片方が強すぎるというのはない(と思う)。

逆によくなかったところは三角関係に決着がつかないところ。アルトくんはっきりせいや少女漫画風に見れば王子様のアルトスターダムを駆け上がるランカ(主人公ポジ)が射止める流れだが、シェリルもそれはかわいそうな背景を背負っているので簡単には決着をつけられなかったのではないかと思う。なお個人的には、兄が二人もいて、友達(一部友人以上の愛を向けられる)もたくさんいるランカと、天涯孤独で唯一信頼していたマネージャーに裏切られ命に関わる病気を負いアルバム投げ売りされるくらい人気がガタ落ちしたうえ、アルト恋人になったと思いきや無意識恋人としてのロールを演じられていただけという仕打ちを受けたシェリルでは差がありすぎるので、ランカシェリルアルトくんを譲ってあげてよと思う。

バルキリー

正直なところ少し不満がある。特に戦闘機の花である地上でのドッグファイトがほぼ無かったところが残念。

ただ、マクロスプラス以後の作品では、YF-19 以降のバルキリーの何をアップグレードするのか難しかったのだと思う。思うに現代で知られている戦闘技術はほぼプラスで描かれているので、プラス以上の何かを新たに作り出すのはそれこそ革新必要だろう。実際マクロスゼロは時代設定を初代より前に置くことでこの問題を避けている。

それにプラスで、ゴースト X9 というシリーズ最強の敵を作ってしま有人戦闘可能性にリミットを設けてしまたこともある意味よく無かったのかもしれない。どれだけ高性能なバルキリーを出そうにも、それにゴーストAI を組み込めばお手軽に最強になる。人の反射神経や視界などのセンシング能力機械に勝つことはないのだ。

フロンティアでは、ゴースト軍事的封印し、バルキリーバリエーションブースターパックにより広げた。これは良い選択だと思う(スナイプについては思うところもあるが)。

あとバルキリーでは無いけど、ケーニッヒモンスターがめちゃくちゃ渋い。重爆撃機のようなフォルムから恐竜みたいなデストロイド全て重量感があって良い。動きも武骨なデザイン通りの重い動きをして、背中の砲台から反応弾をドッカと撃ち出す。かっこうよすぎる。

女性ボーカル好きとして最高だった。12話の星間飛行ライブと15話のデュエット、そして最終話は4回は見直したぞ!

好きな曲がありすぎて書ききれないのだけど、12話は伝説だった。12話はそれ自体星間飛行PV と言っていよいだろう。あと What 'bout my star は印象に残るシーンが多かった。ランカ路上ライブバージョンではアカペラから入って、ギタードラムと段々と音色が増して行く構成が見事だし、15話の What 'bout my starヒロインズによるデュエットはとにかく破壊力が高すぎる。途中で終わってしまうのが残念でならない。それから外せないのは最終話のメドレーだろう。最終話シェリルランカリレーデュエットなのだが、二人が歌い始めた時点で勝ち確定で、実質的にも最終話は冒頭からエンディングだった。特にこの最終話で印象に残ったのは、オープニング曲であるライオンを二人で歌うシーンと、シェリルが短いフレーズだけ歌う私の彼はパイロット。前者は演出定番だが歌詞の内容もありやっぱり盛り上がるし、後者は歌の繋ぎとしての採用だがまさかシェリルが歌うとは思っていなかったのですごく上がった。

マクロス7のところで苦言を呈した音楽ミックスについてだが、この最終決戦は完璧だった。全体のテンポを崩すことなシェリルランカのそれぞれの持ち歌とそのほかの歌たちが見事にメドレーとして再構成されていた(まあその完成度のせいで冒頭からエンディング状態だったのだけど)。

個人的声優に興味が無いため個人名をほとんど覚えていない中で、中島愛さんはランカ歌声の人として覚えた(ちなみにもう一人は皆口裕子さん。この人の声は耳に優しいのに耳を捉えて話さな魔性がある)

2018-03-22

今度デビューするジャニーズ人達キャラ立ちが凄いからニワカが紹介するね

 KingPrince通称キンプリアニメアイドルと紛らわしいことで話題となった彼らについてです。

 私はコンサートに行ったりする熱心なファンではないのだけど、この人たち、あまり二次元も真っ青の濃いキャラ揃いなのでジュニア時代から存在は知っていました。

 AKB世間を巻き込んで未熟な少女アイドルに成長させていく手法なのに対して、ジャニーズジュニアと呼ばれるデビューの子たちを山ほど抱えて、そこから人気があったりスキルが高かったり社長お気に入りだったりする子をデビューさせるシステムです。

 立場不安定固定給も出ずいつ辞めてしまうかもわからないジュニアの子をなんとかしてデビューさせたいと熱心に応援するジュニアファンと、その声援を浴びながらなんとかしてデビューしたいと頑張るジュニアの子たちの中から、四年ぶり(関東だと七年ぶり)にやっと現れた待望のデビュー組、それがKingPrince。いわば生え抜きエリート蠱毒の勝者。現時点でファンクラブは既に十万人を突破しました。どれだけジュニア時代からファンがついていたかわかりますね。

 まず全員顔が良いので六人並ぶと圧が凄い。どこ見ても目が楽しい。この時点で二次元

 ただ彼らの真髄は、創作物でもそんなキャラいないぞ!?という類稀なるキャラクター性なのです。特にオタクの人にはとてもお勧めしたい。

 以下二次元オタク思考ファンとそうではないファン区別するため、二次元オタク思考ファンは『オタク』、それ以外は単に『ファン』と表記します(厳密に分けられるわけではないんですが二次元オタクキャラクター性を尊ぶ傾向がある)。

 岩橋玄樹 『姫』 メンバーカラーは濃いピンク

 実質ジュニア人気投票と言われるMyojo恋人にしたいジュニアランキング一位を史上初五連覇(赤西くんと山下くんは三連覇)。ジュニア随一の人気を誇る。

 彼のファン層は、おおまかにいうと岩橋くん超可愛いかっこいい最高という親衛隊タイプと、その意気やよし男性アイドル革命児となってくれというオタクタイプに分けられる。

 オタクタイプ人達岩橋くんの形容の仕方はとても面白いジャニサーの姫、女郎蜘蛛、女の敵系アイドル、と一見貶しているような言葉が並ぶが、しかしこれには深い感心と尊敬応援の心がこめられているのだ。あと別に誇張でもなんでもない。姫扱いされたい人や誰かを姫扱いしたい人はすぐに岩橋くんのことを調べてみるといい。凄いぞ。

 デビュー発表のときなど、「あのアマついにやりやがった」と快哉が上がったものだった。岩橋くんは物理的にも精神的にも女性ではないのだが、確かにアマと呼ばれうる人なのだ

 まず顔が美少女メンバー神宮寺くんと写った写真週刊誌広瀬すずちゃんとして掲載するほど(しかジャニーズと遊び歩くすずちゃんという内容で、全体的に突っ込みどころ満載である)。

 そして周り中の男からちやほやされている。凄く語弊がある言い方だとは思うがほかに言いようがない。ワイルド路線ジュニアからもうざがられるのではなく可愛い可愛いと言われてるあたり強い。

 そんな岩橋くんのことを嫌がるジュニアファンももちろんいる。彼がファンの前でするショーの一環でバク転を失敗した時、「リップクリームなんかぬって見た目ばっか気にしてるからだ」とバッシングされたらしい。それを知った岩橋くんは、次のショーで客の前でリップをぬって見せてからバク転した。どんなにお姫様扱いされても肝心のアイドルとしてのパフォーマンスでは負けん気根性を発揮し、自分の持つ可愛さという武器を十全に活用してジュニア戦国時代を駆け抜ける姿を見て、ファンは彼の頑張りに報いたいと思うのだ。

 なお、最近雑誌にて男性アイドルとしては珍しく、ファンのために一生結婚しない宣言をした。文字通りアイドル人生捧げている人である

 私服結構いかつかったりラップが好きだったり平気で虫を触ったり野球少年だったりするので、けしてか弱く見せようとしているわけではないのだが、振る舞いと周りの扱いが姫以外の何物でもなく、「あん女の子になりたかった」というファンもよく見かけるほど女子ドル感がある。

アイドル自覚があるプロアイドルや、可愛い自分をフル活用する子が好きな人向け。

 神宮寺勇太 『理想の彼氏』 イメージカラーターコイズブルー

 岩橋くんを姫たらしめた立役者。元々岩橋くんは気弱で腹痛持ちの放っておけなさを醸し出す少年だったとはいえ、今よりもっと地味だった。しか神宮寺くんとシンメになった辺りから段々花開いていったのだ。

 シンメとはシンメトリーの略で、歌う際対になる立ち位置につく二人のことを言う。キンキとか在りし日のKAT-TUN仁亀とかそんな感じ。

 基本的事務所が選んで組ませるのをファン勝手深読みしていくことが多かったようだが、神宮寺くんと岩橋くんはまだデビュー前の流動的な状態で自ら運命共同体としての意味付けをしていった。具体的に言うと、君たち二人シンメ解消ね、と上から言われたにも関わらず、考えた末離れなかった。そして絶対二人でデビューすると言い続けた。既にコンビで人気があったとはい結構な賭けである

 二人は対等な関係でありお互い支えになっているのだろう、ということはわかるのだが傍から見ると神宮寺くんがマジで滅茶苦茶に岩橋くんの世話を焼いている。

 衣装の早着替えのとき自分の分をいち早く済ませて岩橋くんの服を拾って着せてやり、ブレスレット邪魔になれば駆けつけて預かってやり、岩橋くんがスープを飲むときは器を持つ手に手を添え、喧嘩してスマホを投げつけ走り去った岩橋くんを律義に追いかけ、自販機の前で見つめられる度にジュースを買い、頭を洗ってやり、膝枕で耳掃除をし、店員に用がある時は代わりに行き、好物をあげるため店を二三軒回る。

岩橋くんのことをお嬢様だと思っていると言い、突然なんの脈絡もなくぷ~という渾名をつけられても受け入れ(岩橋くんいわく俺がつけた渾名からファンの人は呼んじゃ駄目)、からあげをスタッフにあげたら岩橋くんに「どうして僕の前でそういうことするの」となじられ(何故なら嫉妬するから)、喧嘩したときはだいたい神宮寺くんから折れる。ちなみに神宮寺くんは岩橋くんより年下だ。

 ここには書かないがそんなのBL漫画だって突飛過ぎて没にされるぞというレベルの話もあるし、私が知らないものを含めたら多分もっとある。このような言動ファンを混乱の渦に叩き込んだ神宮寺くんは、最終的に『国民彼氏』と呼ばれるようになった。

 ファンに対して王子様でいようとするアイドルはこれまでも何人かいたが、神宮寺くんは新しい形のアイドルだ。彼は岩橋くんの王子様なのである。もちろん神宮寺くんはファンに対しても紳士的に振る舞うけれど、ステージの上の人間と観客の間柄では限界がある。だがファン岩橋くんを甘やかしている神宮寺くんを見て、「はぁ素敵……こんな彼氏がいたら」とうっとりできるのだ。

 優しくて誠実で気が効いて紳士。そう思わせるのは嬉々として世話を焼く神宮寺くんの果てしない彼氏力もさることながら、岩橋くんの姫力も大きい。一歩間違えば神宮寺くんはパシリに見えかねない。でも相手はあの岩橋くんなのである。姫が甘やかされるのは当然だし姫に認められ頼られている神宮寺くんはそれだけの男なのだ

 この二人はそういう、物凄く完成された疑似恋愛関係を構築している。

 岩橋くんが姫として優秀なのは、彼は人にやらせっぱなしではなく端々で好意を見せ、しかもそれを心許した人にしかやらず、普段は人見知り気味だというところだ。あと誕生日に万単位の高価な贈り物をしたりするので貢がせてる感もない。

 クラスの人気者に見出された地味な女の子が垢ぬけていって「あれ?あいつ可愛くない?」と周りに気づかれる類のシンデレラストーリー少女漫画を見てる気分、と言っている人もいた。そういう楽しみ方もある。

 今でこそ理想の彼氏キャラで知られている神宮寺くんだが、元々ちょっと敏い程度の年相応の少年であり、それがあそこまで人を甘やかせる性格になったのは岩橋くんと過ごしてきたからこそだし、岩橋くんが姫として認知されるようになったのは神宮寺くんにかしずかれたおかげである。だから岩橋くんを好きな人神宮寺くんも好きになるしその逆も然り。

二人は代えがたい絆で運命を切り開いてきた良き同志なのだ

スパダリにきゃーきゃー言いたい人、優しさを感じたい人向け。

 岸優太 『好かれまくる人』 メンバーカラーは紫

 岸くんのファンは「岸くんを嫌いな人なんてこの世にいるのか?」と言う。

 岸くんのファンじゃない人も、岸くんを知るうちに結局は「岸くんを嫌いな人なんてこの世にいるのか?」と言うことになる。

 ジャニーズとか興味ないわーって男性も、六人の中なら誰がいい?と写真提示されたら大体岸くんを選ぶ。

 岸くんとはそういう人であるジャニーズ内でも異様に好かれている。先輩には可愛がられ後輩には慕われ同輩には執着される。なんか特殊能力レベルで人望があるのだ。

 しかも岸くん、ダンスも上手いし演技もできるし顔もよく見たら整ってるし予想外に声が甘くて歌も上手い。完璧なのでは?

 とはいえ岸くんは優等生キャラにはなれない。彼は愛されキャラだ。そしてそういう自分立ち位置を、多分わりと気に入っている。

 神宮寺くんと岩橋くんのシンメをじぐいわというのだけれど、岸くんの『じぐいわと俺』芸の哀愁と笑いを誘う絶妙の間といったらない(『うっかりカップルと同じ画面におさまるはめになって気まずい少年』みたいな写真が山ほどある)。

あれが笑いになるのは、岸くんがみんなに愛されているのは周知の事実であるということと、岸くんが自ら二人をセットにして『あまってる俺』を演出しがちだからだ(岸くん以外の人があまる場合おかしみが薄れ気の毒感が増す)。

 デビュー発表時荒れたファンもいたのだが(メンバーが前に組んでいたユニットデビューして欲しかったとか六人じゃなくて三人のくくりで出て欲しかったとかキンプリじゃなくて自分応援してるグループデビューして欲しかったとか色々あったのだ)、岸くんを責める人は一人もおらず、岸くんがデビューできたのは良かったけど、と言われていた。いるだけでありがたがられる貴重な人である

 ファン要望で仮のリーダーに決まったがこのまま岸くんで固定される気がする。

★ちゃらついてない男子、短髪男子好きな人向け(彼は真冬でも髪を切る)。

 平野紫耀 『王様』 メンバーカラー深紅

 人気一位は岩橋くんだがジュニアエース平野くんだった。社長スカウトしてきた誰もが認める天才。初期は本人の希望関西ジャニーズにいた。

 彼に関してはどれだけ言葉つくしても実際の映像には敵わない。

 すらりとしつつも筋肉バランスよくつき、甘いマスクでしなやかに舞い踊る様は王者の風格だが実は天然で抜けていて笑顔可愛い

 ――というような説明がわかりやすいが、こんなのはほとんど本質をついていない。

 オタク思考ファンが彼を見て思わず頭に浮かべてしまうのは『ヒモ』の二文字である。いや、平野くんは何も悪くない。彼がスキャンダルを起こしたとか女性にだらしない発言をしたとかそんなことは一切ない。ないのだが、時折見せる寂しげな笑みとか、人当たりはいいのにふらりと突然いなくなってしまいそうな感じとか、妙に達観してそうな雰囲気、仲がいい人はちゃんといるのに消えない孤高感、そういったものがあの高水準のアイドル性と合わさると尋常じゃなく人を惑わしそうな印象になるのだ……。周りが勝手に入れ込むタイプ

 山下智久くんを尊敬しているらしく頻繁に彼の歌を歌うのも捕まえられない魔性っぽさに拍車をかけている。魔性属性の人が魔性の女に溺れる曲(Crazy you)を歌っているのを観た時の衝撃といったらなかった。なにあの倒錯

 反面、生来のぶっ飛んだ天然っぷりと正しい受け答えのタイミング本能的に察知する勘の良さでバラエティにも向いている。

 色々な意味アイドルになってくれて良かったと神に感謝したい人。

★天然に振りまわされたい人、カリスマにひれ伏したい人向け。

 永瀬廉 『思春期等身大少年』 メンバーカラー漆黒

 周りが濃過ぎてわかり辛いが、綺麗で繊細な少年らしい不器用さを持つ人である平野くんと並んで関西ジャニーズから連れて来られた人材なだけあって熱心なファンが沢山ついている。

 ツンデレぎみだがツンした相手がしらっとすると慌てるとか、好きな人にはべたべたするとかちょいちょい可愛いエピソードがあるようだ。

 また、今時のスマートイケメンに見えるわりに愛が重い。神宮寺くんと仲良くなろうと思い立った彼は「親友になろう!」と申し出、親友はお互い隠しごとなんかしないのだから携帯の中身を見せあおうとして拒否されていた。人間関係好意が空回りしがちな感じがファン心を擽っているよう。

 好きな人に一直線でとにかく構いにいき構って貰おうとする様子がなんとなく見てとれるのだが、人選がことごとく同程度の愛を返してくれない人(平野くん:あしらいが上手い、玉森さん:ツン気質)で、妙にハラハラさせられる。最近は岸くんにじゃれていて、岸くんは一見ドライものの情が厚く普通に仲良さそうにしておりファンが喜んでいる模様。しかし岸くんは前述の通り異様に人に好かれる上に年代が近い子は結構割合ヤンデレっぽくなっていくのでこれはこれで大変そう。

 ……いや申し訳ないが永瀬くんに関しては特にニワカなので、詳しいファンの方いらっしゃったら彼の魅力語ってください。ハマれば深い沼な予感はする。

青春きらめきを感じたい人、関西弁が好きな人向け

 高橋海人 『マイペース弟』 メンバーカラーひまわりイエロー

 おそろしくダンスが上手く声が可愛く弟力が高い。

 顔立ち自体は愛くるしい系ではなくどことな中東系を思わせる浅黒くミステリアス風貌なのだが、あの顔と表情と声と仕草とを統合すると本当に可愛い。あちこちで可愛がられる天性の弟気質

 どのぐらい弟気質かというと、誰もに甘やかされる岩橋くんが甘やかすほど。

 元々やっていたのはヒップホップ系のダンスで、ダンス大会での優勝経験もある。ジャニーズに入ったものの違うジャンルダンスに戸惑い、しかも入所間もないのにセンターに抜擢され先輩ジュニアをバックに踊るという推されっぷりだったため過激派ジュニアファンバッシングされ相当辛かったようだが、仲のいい人ができたり先輩に助言を貰ったりして、徐々に馴染んでいった。今ではにこにこアイドルスマイル可愛い曲を歌ってくれるし、キレのいいダンスでかっこいい曲も踊ってくれる。

 このグループメンバーカラー、全て自称で、「深紅」漆黒」辺りのほどよい中二感はおそらく笑いどころとして提示されたものと思われるが(とはいえ顔がいいので普通に似合う)、その流れで「ひまわりイエロー」と言い放った高橋くんのアイドル的発想力は目を見張るものがある。

 当初の苦労の反動グループへの帰属意識が強く、超人アイドル平野くんに永瀬くんが複雑な思いを抱えていた頃(関西時代の永瀬くんは無邪気に平野くん大好きっ子だったようだが成長に合わせて変化したのは無理もない)、海人くんが仲を取り持つような形になった。

 ぱっと見で濃い顔が苦手と思った人も大丈夫。彼のファン、大体「元々好きなのは○○くん(白くて淡白な顔)なのに何故か海人くんは滅茶苦茶可愛いしかっこいいと思う」って言ってるからギャップで殺すタイプ

可愛い弟を愛でつつ垣間見える男っぽさにどきっとしたい人、かっこいいダンスが見たい人向け。

 長くなったけどこんな感じです!

 細かいエピソードとかはファンの方のブログツイッター確認してね。

 私はちゃんと追ってるわけではないのでミスがあったらごめんなさい。指摘くれれば訂正します。

 デビューしてないジュニアの子たちも個性的で素敵だぞ!(だからこそ長きにわたりジュニア戦国時代が繰り広げられてきたんです……)

 あとじぐいわは軽率に「わー男の子たちが仲良いの好きー」と思って情報を漁ってると段々脳が溶けていくというか思ってた以上の真剣さと重さと狂気に圧倒されます青春を全部、なれる確証のないアイドル道への切符に突っ込む人達非凡さと覚悟を舐めてはいけない。

 最後一言

 アイドルプロ意識を持っていて、かつこれから活躍することが決定しているアイドル応援するの、とても気持ちが楽なので、疲れてる方にお勧めです。

2018-02-27

anond:20180225200423

裸で正座してお互いの脱いだ下着を手にとって言及あうってなかなか高度なプレイだね。

ギンギンに勃起してるんだけどそのことにはまったく触れずに、丁寧な口調で。

初めてとかいいつつセックス偏差値高いなあ。

天才か。

魔性の女か。

2017-12-22

ヨッピー評価が地に落ちたけど

なんであの絶妙バランス感覚を持ってると思ってた人がこんな事になっちゃったかね。

やっぱり魔性の女ってのはいるのかね。

2017-10-13

美少年のお父さんは美青年

美少年のお母さんは美人

美少年恋人は麗人

さて、増田ちゃんは誰❓

増田ちゃんは魔性の美爺かなっ😊

2017-08-15

比村乳業の高速頒布を過度に持て囃すのはやめてほしい

ここの頒布物をコミケで手にするようになって久しいけど、最近頒布姿勢は目に余る。

今回は特にひどい場面を目撃し、自分も悲しい気持ちを味わう側になってしまった。

そもそもの話

このサークル、今では比村サーキットなどと呼ばれて高速頒布で有名になっているが、

元々は超牛歩サークルで、「魔性の潮」で話題になったあたりは特に遅かった。

(なお、今も頒布物が複数あるなど高速頒布を行わなければ、進みは相変わらず遅い)


そんな状況を重く見たのかサークル側で発案されたのが、件の高速頒布方法

新刊セットを1人1部限定頒布価格をきりよく1000円に設定し、

1000円回収班と頒布物受渡し班にわけることで、1人当たりの頒布速度を上げた。


ただし、「月曜日のたわわ」の知名度が上がったこと、高速頒布に参加してみたい人が増えたことで、

並ぶ時間は他の人気サークルと比べても十分にかかっている。

昨冬の冬コミも、グッズセットなど複数頒布物があったからか、

新設東7ホールの導線が一部機能しなくなるような列ができてしまった。

今回の夏コミは、そんな状況を配置スタッフが重く見たのか、

初日かつ東1ホールシャッター前配置に変わっていて、

サークル側も頒布物を1種類にしていた。


こういった混雑に対するサークル改善姿勢とか、

待ち時間をワクワクさせるような姿勢には好感を持つ一方で、

頒布する際の一部サークルスタッフの振舞いには、個人的に不信感を抱いていた。

妙に上から目線というか、横暴というか、

頒布物を受け取ってくれる人達に対して、渡してやっているという感じがあったのだ。

今回自分体験したこと

列に並んだのは1020分くらい。

最初は相変わらず列長いなあくらいに思って待っていたのだが、

30分くらいして高速頒布を始めたあたりから様子がおかしくなった。

高速頒布を促すため移動を急かし始めたのだ。

それも人によっては走らなければ追いつけないようなスピードで、である

コミケにおいて走る行為は当然NG

しかも人が密集しているところで急に動くことになり、転倒の危険が非常に高くなる。

実際、スペース前で転んだ人がという報告も上がっているし、

並んでいる列からも早い!危ない!という声が複数上がっていた(自分も同様に声を上げた)


その後、1列から2列で高速頒布をする(頒布ペースをさらに上げる)として、

再度スピードが上がり自分もスペース前に行くことになるが、

サークルスタッフから頒布物をそれはそれは雑に手渡されることになった。

頒布物は本2種(1種は会場限定本)と手提げクリアファイルのセットで、

クリアファイルに本2冊が入ったものを事前に用意しているのだが、

クリアファイルの先を持ち、押しつけるように手渡すスタッフがいたのである

自分は運悪くそ人物に当たってしまった。


実際に手渡されたクリアファイルは、先端がひん曲がっており状態が非常に悪く、

頒布物を丁寧に扱っているとは到底思えなかった。

しかも、さっさとスペースを抜けろと促して、中身の確認する余裕もない。

(本の状態問題なく、また一緒に並んだ友人は特に問題のないものを渡されていたので、

全てがそうではないとは思いたいが、やられて気分が良いものではない)

さより大事なこと

主催者の比村奇石氏は、大人数を捌いたサークル準備会スタッフや、

スムーズ頒布に協力してくれた一般参加者へ感謝言葉を送っているので、

おごりがあるといったことはないはずだ。

ただ、頒布のものイベント化しすぎていて、

コミケ理念とか参加者全体が持つべマナールールに対しての視点

おろそかになっているように思える。

無駄時間がかかり過ぎても問題だと思うが、

早くしすぎて雑な対応になったり、危険を招くようでは本末転倒ではないか


また、このような状況を参加者ネタにしたり持て囃すことで、

事態さら悪化するようなことにはなってほしくない。

いち参加者としてはどんな人気サークルであっても、

頒布物をきちんと受け取って、ありがとうといえるくらいの余裕が欲しい。

2017-05-23

内容はない

田舎出身ちょっとだけ町な高校に進学して、同じ田舎中学出身者たちと初めての寄り道ファミレス自分にとって人生初のドリンクバー

はしゃぎすぎてMDで録音してた音声が出てきた。


「なあなあ、マウンテンデューって何?」

「さあ?」

「知らない」

「初めて見た」

「マジデュー」

「謎デュー」

Fine thank you and デュー?」

「と、ここでWhiteSodaがおもむろに登場~」

はいヘルシー」

「出たなパチモンカルピ……」

バカ!言うな!消されるぞ!」

「誰に誰に」

「そりゃお前、スコールに」

ちょっと召喚獣よぶからボタン連打して」

「いやはやまったく、黄昏であるな」

「誰ぞー♪彼ぞー♪」

黄昏時って逢魔が時とはまた違うよな?」

「お待たせしましたフライドポテトです」

「ご注文は以上でおそろいですか?」

「「「「はーい」」」」

「ごゆっくりどうぞー」

「「ありがとうございまーす」」

ポテポテポッポァ」

「ワッファ!熱さ!熱ティ!」

「かわいそうな猫舌

「思ったのだが、つまりまがいものとは禍いモノのことなのでは、それすなわち災いをもたらす白濁液

「さよかさよか、災禍災禍」

「これはまたデューな仮説ですな」

「デュー理論と名付けませり」

「ませうませう」

「ぬぬ、おぬし魔性のものかね?」

「魔力の満ちたるデュー取ってくるわ」

「デュー」

「「「デュー」」」

アホすぎて涙が出てきた。

こんな何も考えてないのに楽しい会話、またしたいなあ。

2017-05-08

魔性についての考察

 理由あって「魔性女性」に興味がある。

 魔性とは一体何なのか、何故彼女たちは魔を宿すに至ったのか、どうすれば魔に魅入られず無難にやり過ごすことが出来るのか、知りたい。

 まず、私が魔性女性に大きな関心を抱くようになった経緯をお話したい。

 もう十年以上前の話だ。

 大学に入ったものの、雰囲気が全く合わず精神的に追い詰められていた。医療系の大学だったが、勉強する内容の重要性について頭では理解出来ていても、全く興味を持てなかった。授業も、半強制的に入部させられた部活動ストレスしかなかった。

 詳しいことは省くが、家庭の状況もあまり良くはなく、どこにも安らげる場所がなかった。独り暮らしでも出来ていればよかったのだろうが、地元大学ということもあって親の意向により却下された。

 経済的問題ではなく単に束縛したかったのだと思う。ちなみに増田男性なので、娘を心配する親心とかそういうものではない。

 そんなこんなで、入学してから数年は、内面を押し殺して級友たちに愛想を振りまきつつ(閉鎖的な環境だったので、浮いてはならないという意識があった)、何とかかんとかやっていたが、ある時、留年した。

 留年したことによる自尊心の損耗と、牢獄から抜け出る時期が遅れることへの絶望を覚えたのと同時に、大学からしばらく離れられるという安堵があったことは否めない。一年間の休養を経て大学に戻ったが、当たり前だが一つ下の学年と合流しての再出発だった。そこでPさんと言う女性出会った。

 Pさんは清楚な美人で、社交性もあり、学年の中でも慕われていた。成績も優秀な上、運動神経にも優れ、所属する部活動大会では毎年優勝候補に挙がるほどだった。力のある教授運営する研究室にも出入りしており、要するにパーフェクトに近い人だった

 そんなPさんがどういうわけか私によくしてくれた。彼女の交友範囲はとても広かったが、特に学士留年生のグループと仲良くしていて、その関係もあったのだろうが、傷心だった当時の私にとっては有難いことだった。

 有難いと思っているだけで済ませられればよかった。

 お察しの通り、彼女に恋をした。入学してから一瞬たりとて心の休まる時がなかった私にとって、彼女笑顔天使のそれに思えた。彼女はよく、誰にも見えない角度でわざわざ上目遣いになって、輝かんばかりの笑顔こちらに向けてきた。

 この他にも色々あったが、当時の私が非常に純粋であったことを差し引いても、Pさんのこちらに対する態度は異性への好意を示すもの解釈して問題なかったように思う。あの状況下で彼女の内心を疑う者はまずいないだろう(個人主観ではあるが)。

 ほどなくして私は彼女告白をした。彼女の反応はすげないもので、私はとても焦った。何故? あれほど好意を向けてくれていたのに、どうして? 焦りから、青臭い感情を凝縮した内容のメールを送ってしまった。この一通のメールだけで、この後は一切電話をかけることもしなかったが、本当によかったと思っている。

 あっさりと流したが、この時は本当にしんどかった。全身の血液がドス黒く濁り、冷たく沸騰しているような感覚が続いていた。そんな時、あるクラスメイトの男と話す機会があった。仮にYとする。

 始めは野郎二人で食事をしながら世間話をしていたのだが、慰めてもらいたい気持ちがあったため、ついPさんとのことを話してしまった。するとYの血の気がみるみると引いていった。

「だからの子はそういう子なんだよ!!!

 まだ心の整理が出来ていなかった私は、どうして彼女こちらに好意もないのにあんな態度をとったのか気になって仕方がなかった。むしろまだ好意を持ってくれているものとどこかで信じていた(よくある話だが)。だからYにも意見を求めた。そうしたらこの反応。何かがおかしいと思った。問い詰めた。確実にSは何かを知っている。何を?

 私が引きそうになかったため、Yは遂に折れた。絶対に誰にも言うなよ、俺から聞いたってことも秘密だぞ、と念を押してからYは言った。

 「宗教だよ」

 今度はこちらの血の気が引く番だった。混乱する私に対してYは自分携帯電話の画面を見せてきた。そこにはPさんからメールがあった。

 「セミナーに一緒にいきませんか? 料金は私の紹介で、特別料金の〇〇〇円です」

 という内容が女の子らしいテンションで書いてあった。何のことはない、Pさんの正体は美人局だったのだ。そして私は獲物に過ぎなかった。かつてのYと同じく。Pさんがセミナー勧誘を切り出す前に私が舞い上がって告白をしたため、その後の展開は違ったが。

 後にSから引き出した断片的な情報を基に彼女ブログ特定した。目を剥いた。子供の頃UFOを見た、宇宙エネルギーを感じている、アセンション、などなど彼女が本物であることを認めざるを得ない内容がこれでもかと綴られていた。

 彼女は様々な種類のカルトを次から次へと渡り歩いているようだったが、当時、彼女が入れ込んでいたのは代替医療詐欺をメインとするカルトだった。彼女は、医療大学学生という肩書を利用して、明らかに効果がないと思われる高額な代替医療商品宣伝ブログ上で行っていた。彼女自身モニターとなっていた。

 本当に恐ろしかった。あの天使のような笑顔も、何もかもが嘘だったことが。そしてその嘘に踊らされていた私自身の滑稽なまでの無防備さが。

 恐怖とともに、怒りと恥ずかしさ、情けなさが爆発的に湧き上がって全身がねじ切れそうになった。吐きそうだった。

 ここで私は最大の失態を犯す。傷ついたプライドの代償行為。弄ばれたという被害者意識の炸裂。どこまでもみっともなく、どこまでも愚かな行動。

 「前回のメールの内容は冗談だった。ところであなたのことは全て分かっているよ」

 といった内容のメールをPさんに送ってしまった。勿論、前回のメールの内容が冗談なわけはなかったし、本気だった。何を今更としか言いようがない。見苦しいこと極まりない。

 そして「あなたのことは全て分かっているよ」。これは示威行為だ。Pさんは自身の裏の顔を隠すべきものとして認識していた。事実、事が広く知れ渡ったら大きな問題となっただろう。まだ学生とは言え、医療者の端くれが代替医療詐欺に手を貸していたのだ。ブラックジョークでは済まされない。

 私はPさんのアキレス腱を握っていた。そのことをあえてPさんに伝えることで、Pさんと同等以上の立場に戻ろうとしていた。惨めな男としか言いようがない。

 さて、この行動がどんな結果を生んだか。

 死ぬほど後悔することになった。

 想像してみてほしい。私は留年生、つまり成績不良の劣等生だ。対してPさんは先述したようにどの角度から見ても完璧優等生だった。学年内のどのグループとも交流があり、誰からも信頼されていた。教授から好感度も高い。留年生で、味方がほとんど大学内にいない私が彼女に立ち向かうことは、自殺行為しかなかった。

 おそらくPさんはそこまで計算した上で、獲物を選定していたのだと思う。もし私を型に嵌めることができず、私が暴れ出したとしよう。周囲はこの状況をどう見るだろうか? 身の程を知らない勘違い劣等生が学年のマドンナに振られてトチ狂っているとしか思わないだろう。

 そうした保険をかけた上でPさんは私に近づき、魅了してきたのだ。気づいた時は後の祭りだった。

 私は学年内において孤立することになった。いや、孤立で済めばよかった。表立っては誰も口にしなかったが、私の学年内における扱いは完全に狂ったストーカーのそれだった。

 告白を断られた時に送ったメールは既に広く出回っていた。Pさんが「勘違いされて変なメールが来た」と、多方面に流したからだ。このことはYが教えてくれた。だが、Yこそが最悪の敵だった。彼の立場にたって考えてみてほしい。

 誰が私にPさんの正体を知らせた? 内通者は当然Pさんにとって敵となる。そうなることをYは恐れたのだ。Pさんと敵対して、この学年で、この大学で生きていけるわけがない。だからこそ、Yは誰よりも激しく私を攻撃してきた。Pさんに睨まれないために。彼自身が生き延びていくために。

 私は全てを理解した。これ以上、足掻けば足掻くほど状況は悪くなってゆく。あの時点で私に出来たのは、ただひたすら身を縮めて、ひっそりと残りの学生生活をこなしていくことだけだった。復讐手段がなかったわけではない。インターネット掲示板彼女ブログを貼り付けて拡散すれば、彼女とて無傷では済まなかったろう。

 だがそれをして何になる? 私に対する大学内での風当たりはさらに強くなるだろう。裏では散々なことを言われていても、表向きは何もないことになっていた。私が何もしなければ、向こうも直接的には何もしない。そういう冷戦状態で安定していた。

 その時期、何度か私の携帯電話に非通知の電話がかかってきたくらいで、特に何事もなかった。だから私はそれ以降、影になろうと必死努力した。

 こうした経緯で私は魔性女性というものについて、大きな興味を抱くことになったのだった。

 少し長くなってしまったので、一旦、ここで区切らせて頂く。私自身の魔性についての考察は次回に持ち越したい。ところで、もしよかったらこれを読んだ方の中で、魔性女性について思うところがあれば、是非、コメント欄に書いてほしい。ブコメでもいい。魔性女性について、自分の考えを整理するための参考にさせて欲しい。よろしくお願いします。

2017-03-26

最初に会った時は、可愛くて優しくて明るい、平凡な子だと思って仲良くし始めたら、

俺の事すげー褒めてくれて、認めてくれて、受け入れてくれて、

大好きになってしまった後で、

実は闇を抱えていて病んでいて複雑な過去と生いたちと出自、みたいな、

複雑ゆえに急速に惹かれて盲目的に依存してしまい、

一歩間違えれば全ての男をストーカーにさせてしま魔性の女のような魅力があるよな、

けものフレンズ

っていうアニメ

2017-01-19

[]

闇の公子を読んだ。愛と憎しみが織りなす、絢爛たる勧善懲悪物語だった。出てくる人物美男美女オンパレードだったかちょっとお腹いっぱい。

大別して三章からなる今作。それぞれの章なり部で主要な登場人物は移り変わっていくんだけど、物語全体を通しての主人公はやっぱり闇の公子たるアズュラーンなんだと思う。

地底の都を統べる妖魔の王たる人物なんだけど、少々いたずらが過ぎる。たびたび地上に出てきては国を傾けたり、呪物を差し向けて混乱を引き起こしたりして、大勢の人の生を翻弄結果的殺戮して回ってる。

神にも等しい力を有しているのに、夢から地底に迷い込んできた魂を相手に狩りを行ったり、とある人間女性を誘惑しようとして三回失敗した挙句彼女と夫と子供たちをしつこく呪ったりする。

やんごとなき御方なんだけど、しょうもないところが多い人物でもあると思った。

でも天上の神々と比べたり、とある吟遊詩人予言じみた唄を聞いて不安垣間見せたり、なんか格好つけた自己犠牲世界を救っちゃったりするのを見せつけられると、憎めなくなる。

小説最後なんか、アズュラーンの復活により束の間の平穏享受していた世界に再び嵐が生じる兆しが描かれてるんだけど、行間からにおい立つ何とも言えない爽やかさのせいで読んでてニヤニヤしてしまった。

カジールとフェラジンの恋路を邪魔したり、ビネス一家に辛苦を味合わせたりした場面では眉間にしわが寄ってしまったけど、自らが蒔いた悪事の種が芽吹いたせいで愛する世界が壊れそうになった時に見せた姿とか、滑稽すぎて愛着が湧いてきてしまった。

本当にしょうもない人だと思う。とんでもない御仁なんだけど。

公子以外にも素敵な登場人物はたくさんいて、先にも挙げたカジールとフェラジンのその後とかほのぼのしていそうでほっこりする。シザエルとドリザエルの二人も、魂の平穏を得たことで幸せに暮せたんだろうなあと思いたい。

つの章の構成について。どれも悪が負ける物語になっているんだけど、アズュラーンの視点から見ると、第一章では自分自身主体になった悪が負けていた。

第二章では自らが蒔いた悪がどのように人々の間を渡り歩くかを描いていて、第三章では自分面白おかしくまき散らしてまわった悪によって手を噛まれるっていう展開が描かれていたように思う。

それぞれ悪の捉え方や切り取り方が違っていて面白かった。アズュラーンの狡猾さや執念深さ、冷酷さを際立たせるとともに、彼に立ち向かう人々の輝きをうまく描いていた。

人々の生き様に関してだと特に二章が印象的だった。魔性女王ゾラヤスは、最後に結局悪として敗れてしまうのだけれど、彼女の憎しみや悲しみ自体には理解できるところがあるのがほろ苦かった。

彼女が死に負けるまで、ありとあらゆるものに勝ち続けなければならない人生を歩く羽目になってしまったのは、はたして運命だったのかどうか。

優しさがうまく機能しなかったり、色んなことのタイミングが悪かったりした十代のころ、彼女のもとにアズュラーンは現れなかったことを考えるとなんかいろいろ胸に迫る。

文章としては重厚かつ絢爛で耽美文章がずしんと腹にくる小説でした。性愛に関する大らかな受容性と、こってりした文章に慣れることができればがんがん読み進められる物語だと思う。

ただ、たて続けに二冊はつらいかなあ。死の王はまた今度にしようと思う。

2017-01-13

ショーケースのおんぷちゃんのフィギュアスパッツをなんとかのぞこうと必死になっているだけで10分くらいたってた

おんぷちゃんマジ魔性の女だわ

2016-10-11

http://anond.hatelabo.jp/20161010200710

散々な言われようだが、実はこの人の前作の『魔性の潮』シリーズ

今回の『月曜のたわわ』とは正反対作品だったりする。

周りよりも発育が良いせいで男性から性的視線を嫌と言うほど浴びた結果

暗澹たる表情で日常を過ごす女性キャラクターが描かれていて、なんつうか極めて男性批判的な作品なんだよね(個人の感想です)。

まなざし」とか「性的消費」の入門にちょうどいいと思うが言ったら怒られるだろうから増田に書いとく。

2016-04-06

森博嗣言葉遊び

森博嗣先生20周年だそうでおめでとうございます

(森先生としては20周年なんて区切り意味のないものかもしれないけど。)

すべてがFになるアニメ見た人はあれが20年前に描かれた話でトリックだと気づいたんでしょうか?

そういえば、犀川先生は「意味なしジョーク」というものを使いこなしてる。ドラマではあんまり出てこなかったけど、多分意外と考えるのが難しいのだ。

あれはいかにも意味がある駄洒落のように聞こえるけど、実際は意味がまったくない。相手思考を一時停止させる技だ。

「チャオ」

「何ですか?チャオって」

さようなら

先生、お願いですから、やめて下さい。今どきチャオだなんて……。恥ずかしいわ」

面白かった?」

「わざとですか?」萌絵はくすっと笑う。「それが、新しいジョーク?」

「いかにも」

(『夏のレプリカ』より。何故か「すべF」アニメ版で使われてました。)

とか

「ねえ、先生。もう少し、ここにいて下さらないかしら?」慌てて萌絵は頼んだ。

上品な言い方だね。どうして?ぬり絵でもしたいの?」

「ぬり絵?」萌絵の頭の中は真っ白になる。

(ぬり絵?)同じ単語が何度もエコーのように繰り返される。意味全然からない。

「ごめんジョークだよ。意味はない。意味がないのが高級なんだ」

(『冷たい密室と博士たち』より)

ミス好きの人なら分かると思うけど、森先生は超駄洒落好きだ。

意味なしジョークを始めとして、会話の中でたくさん駄洒落が出てくる。

本人はこう言ってる。

Q. 人のダジャレダジャレで返せますか。

A. 生まれてこのかた、駄洒落を言ったことは一度もないです。

(第2回名古屋オフラインミーティング 森先生への質問会 より)

さてどうなんでしょう。

駄洒落と言ったらおっさんくさいので、言葉遊びと言うことにする。

20周年記念に(??)そういう言葉遊び抜粋。森先生のダジャ…言葉遊び面白いところは、例えば本のタイトル物語結構密接に関係しているところ。あとサブタイトル英語(や日本語)で韻を踏んでいるのに気づいたら面白い。その英語意味もあるから三回くらい楽しめる。ついでに表紙もオシャレ。

まず本のタイトル

(そのまま)

英題夢で逢いましょう

(好きにしてもOK)

邦題英題の両方で韻)

英題で韻)

クロネッカーデルタ、Δ)

英題で韻)

これは有名な回文

住まい田舎がいい、森と陽だまりでひと寝入り、飛ぶ鳥、稲と日照り、まだひとりもいいが、家内はいます

虚空の逆マトリクス 収録「ゲームの国」より)

雪に都の南西、桜花無に消えりと瞳濡らし、今朝何故か目開きて震え、実も俄かに熱を出し、床敷き夢去るは、死なむ友と虚し、春雨行きしこと、羊歯を常に河にも見える、不敵雨風、情け知らぬ身と、ひとり駅に向かう女、伊勢の子、闇に消ゆ

(同上。虚空の逆マトリクス 収録「ゲームの国」より)

また「犀川が使う意味なしジョーク」に見せかけた「犀川意味ありジョーク」。

「あのぉ……」西之園は短い息を吐く。「大丈夫ですよ。私がいますから

「ふうん」

「何ですか? ふうんって」

漢字変換するまえ」

レタス・フライ収録「刀之津診療所の怪」より。これは萌絵が料理をする流れで。萌絵は料理センスが壊滅的)

こういう駄洒落…じゃなく言葉遊びが読みたければ「実験経験」を読むといいと思う。これは普通の本では無いので、森先生に興味のある人におすすめする。オヤジギャグオンパレード

英語がかかってる)

この20年で300冊弱本を出版している作家なので、読んでいれば相当な数のダジャレがあると思う。

気に入ってるのあったら是非教えてください。

2016-02-12

四股ふんじゃった

すごい女がいたもんだ。

いやそれはもちろん四股なんて世の中にはありふれた話なのかも知れないけど、ずっと喪として生きてきた僕にとっては人生で一、二を争う椿事。もちろん僕は当事者じゃないけど、そんな女を生で見たのは生まれて初めてで呆れてる。と同時に感嘆している。

その女性は、彼氏Aと遠距離になって、すぐ近くの男Bと浮気をして、浮気のことを相談した男Cと深みにはまり、Cとそういう関係になってしまったことを相談した男Dと恋に落ちてしまった。

特別美人でもないし特別性格が良いわけでもないしお金を持っているわけでもない彼女を、彼らは本気で追い掛け、泣いたり縋ったりしている。3人とも欠点の見当たらない彼女がいるのに。要らないならくれよ……。

全員「こんなことあなたしか相談できない」と涙を見せられて陥落したらしい。喪男でもわかる地雷じゃないか?

まあ別にどこか僕の知らないところで誰かが四股掛けてる分には良いんだけど、その女性と、B、C、D、そして僕は、いやでも毎日顔を合わせなければならない閉鎖的な環境にあるため、僕や僕の周りの人々を巻き込んで、狭い人間関係地獄修羅場かといった様相を呈している。BもCもDも冷静で倫理的な人たちだったんだけどなー。

いまや彼らに対する評価は地に落ち、当事者以外の生産性も如実に低下してしまった。

これが魔性の女ってやつ? ファムファタル? 便宜上彼女のことを僕たちは木嶋佳苗と呼んでいるんだけど、女性1人で城は傾くし人は死ぬ、ということを初めて実感した。

ちなみに僕は初期のころからずっと彼女と対面でこの件の相談に乗ってきたんだけど、一度もそういう雰囲気にならなかった。もちろん「こんなことあなたしか相談できない」とは言われたし、僕はときめいたけど、彼女が僕に隙を見せることはありませんでした。喪で良かった。

2014-08-08

http://anond.hatelabo.jp/20140808082719

エリート過ぎて、あのお年まで挫折したことがなくて、引責辞任しても懲戒免職ではなく辞任なら

1年してほとぼりが覚めたら天下り先は見つかる。という日本官僚機構的な人事制度に気が付かなかったんだろ。

 

氏の場合は本当に引責というより事故なんだから、事が片付いたら、全て僕の責任ですって責任ひっかぶって引責辞任すれば。

1年したら、見えない力が働いてポストが用意される(とはいわないが、立派だと評価される)のが日本だろ。

 

ほとぼりが覚める前に、就職活動(所員含む)してもいま正にHOTなSTAP細胞関連の話題で引取先が見つかるわけがない。

小保方さんの件が片付いて、ほとぼりを冷まして、それからという日本的な事なかれ人事の問題だと思う。

 

それと、理系研究職に女性を増やすことは難しいだろうし、理系自由恋愛にはそもそも向いてないから理系専門のお見合いサービス必要なんだとおもう。

理系は固いからな。いわゆる魔性の女タイプが紛れ込まないことを保証してくれる身元のしっかりしたお見合いサービスがもとまれる。

2014-05-05

女の友情。どうすれば良かったんだろう

私は、訳あって子供赤ちゃんの時から一人で育てているシングルマザーだった。

兄弟の力を借りながらではあったが、子供保育園に預け、母子に関する手当をもらいながらも必死に働きながら育ててきた。

そんな中、3年前のこと。一人の友人Aからメールがあった。当時Aも既に一児の母だったが、旦那と別れてバツイチになったと。

まだAの子供もまだ小さくて、一人で働いて育てていくにはどんなもんかと連絡があった。

私はすぐに返信した。母子に関する手当もあるし、相談する場所もあるし…大変なこともあるけど意外とやっていけるもんだと。

すると、Aはそういった手当は受けられないという。理由は、既に別の男性暮らしいるから。

その返事を聞いて、私は愕然とした。いや、いいんだ、別に既に付き合っている男性がいようと、別にAの自由だしいいと思う。

からAは魔性タイプというか、とにかくモテるタイプで魅力的な女性だった。付き合う男性が途切れないタイプだった。だからまぁ…全く理解できないわけではなかった。

それは別として、Aからメールにはどうも逼迫した様子はなく、困窮している様子もなかった。なんだかはっきりしない様子で、今すぐ働くのは子供が小さいし不安…みたいな、そんな雰囲気だった。

事実、そこまで困ってなかったんだと思う。

もう、なんだか返事をする気がなくなってしまった。しかも悪いことに、その時期は当時私の勤めていた会社では一番の繁忙期で、人間関係も最悪なところで働いていた。

月曜から土曜までびっしりフルタイムで働いて、陰湿いじめをしてくる女性上司たちとワンマン押し付けしかしてこない経営者の間で働いていた。

正直、子供も小さいし朝から晩までとてもじゃないけど余裕のある生活はしていなかった。実際、当時はどの友人たちとも連絡は疎遠になっていた。

から、Aからメールのやりとりを何回かした後、返事をしなくなってしまった。返そう返そう…と思っていたけど、結果的には無視してしまった形になった。

そしたらAからは、絶縁の内容のメールが届いた。返事をしてくれないんだねと。友達をやめます、と。そういった内容の。

だけど最悪なことに、私はそれにすら返信しなかったのだ。今思えば、本当に悪いと思う。でも、その時はそれに応える余裕がなかった。んだと思う。

だと思う、というのは、更に輪をかけて最悪なことに最後の絶縁メールを受けたことを私は、先日他の共通の友人に会って聞くまですっぽりと記憶から抜け落ちていたのである

私は返事をできなかったこの数年間、ずっとAに返信できなかった負い目があった。ずっと気にかけていた。

どんな内容であれ、悩んでメールしてきてくれたのに、それを自分に余裕がなかったってことだけで反故にしてしまったのだ。

なので、何度か「元気?」みたいなメールはしていた。ただ、それにはもうAから返事が来たことはない。

それで、その話を共通の友人にしたら「絶縁したからもう連絡は取らない、(私の)連絡先も消した」とのことである

そこでやっと知ったのである、Aにとってはもう私は友達ではなく、私がちょくちょく連絡を送っていたのはご機嫌取りか、様子を探っているって思われていること。

割とつい最近まで、もっと能天気に考えていた私だが、そんな軽いところには私とAとの関係はとっくになかったようだ。

私、どうすれば良かったんだろう。いや、これからどうしたらいいんだろう。どうしたって周りの友人たちには気を遣わせるし申し訳ない。

いや今思えば、「元気?」なんてメールではなく自分が返事をできなかった理由を正直に話せばよかったんだよなとか。こうして長文を書いている間に気づいたりする。

誤解を解きたい気持ちもある。でも、もう無理なんだと思う。昔みたいにみんなと集まれないのも寂しい。

こうやって友情が壊れたのは初めてだから、眠れなくてビール飲みながら増田書いてる。

30越えて、こうやって悩むだなんて思ってもいなかったなぁ。

2014-04-02

http://anond.hatelabo.jp/20140402164601

魔女はあるけど、まだんはない??魔性の女はあるけど魔性の男はない??

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