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2024-08-10

今日見た映画のこと

一切の脈絡が皆無。ネタバレも全部する。思い出した順に書く。たまに自分語りも遠慮なくしてる。全部乱文。

ボレロ永遠旋律」を見に行った。

一応高校大学でずっとラヴェルを弾いていた身なので、伝記的要素を含む部分についてはほとんどが「史実により既知」であり、8割がたネタバレを喰らっている状態。その中で「例えシナリオが外れても、余程地雷を踏まない限り彼作曲音楽がずっと流れてるっぽいからそっちで楽しめるしな」という期待半分、保険半分。

結果としては大当たりだったけど。

【よかったところ。抽象的な演出の部分をメインに】

初っ端から病気史実)。開始10分程度でサラッと彼のバックグラウンドルーツのおさらい。ローマ大賞落選。「お母様はスペイン?いえ、バスク人です」。15分で作曲依頼を受けるスピーディー加減。ラヴェルちゃんと包み隠さなマザコン史実)。時代設定的に正しい、遠慮のないタバコ演出。モクモクしてない時がないのでは?

音の演出。「全てがリズムから始まる(トントトトン)」がキーワードで、机を叩く指、時計の秒針(規則正しく、まるで体に染み込ませるかのような1秒刻みを60回)、教会鐘の音、ザーザーという雨音エトセトラエトセトラ。猫が布を引っ掻く音、床の軋み、風、そういったありとあらゆる身の回り生活からすら、「音」とインスピレーションを拾おうとする彼が印象的。

何より工場機械音、壮大で、規則正しく、統一感があって、それで彼のルーツにも関わるもの。彼のお父様は確か工場技師ではなかったか...。

音楽の使い方、そのメリハリ基本的に何かしらの形で音(音楽ラヴェル自分で弾くピアノも含)が流れているところ、母親葬式の間に「マ・メール・ロア 妖精の国」が流れて、納棺したらしばし「完全な」無音。遺品を眺めている間とか。彼は、母親が亡くなってから意気消沈して数年間音符を譜面に置くことができなかったと聞いているので、あの「完全な無音」がそれを表しているのかも。

ちなみにこの曲は私も大好きな曲。音響関係なのかそれとも本当に演奏がそうだったのかわからないけど、薄いシルクを何層にも重ねた向こう側から星を拾おうとする感じの繊細な音の「揺らぎ」があって、タイトルに場面にも相応しく儚くて、もしかしたら今まで聞いた中で一番好きな演奏かもしれないと思った。

あらすじの面。基本的史実を派手に脚色したりすることのない、極めて「元ネタに忠実」で誠実なパターン

インキャラのミシアはラヴェルにとってのミューズ的な存在として描かれていて、まあ実際そうとしか言いようのない感じ。双方ラインを引いていて、その中でミシアは彼女にできる精一杯でラヴェルに近づいて彼の芸術を後押ししていた印象。ボレロを「良い曲だから、ぜひ外に出して」というあたりなど顕著。

ラヴェル→ミシアは、ある意味敬虔」に近い崇拝の仕方をしていたと思う。キスじゃなくて曲を書いて捧げたいという思考回路。それが彼にできる精一杯の愛情表現

物語の終盤で彼がミシアに「少しは愛していた?」と聞いたら「もっとずっと」って返ってきたのはあまりにも切なすぎないか。それに対して無言で呆然とするラヴェル病気のせいもあってすでに一人老け込んでしまって、記憶障害失語症もある中で、なんとか断片を拾い集めて、「少しは愛していた?」と問うのはミシアにとっても少し残酷だし、まあ割と「今更気がついたの?」みたいな面もある。そして「その拾い集めた断片であなたがようやく認識したものよりも、もっと、ずっと」ということなのだから

命の終盤で知るには手遅れ感が、もう取り戻せないもののような感じが強い。

少なくとも二人は恋人になって一般的恋人たちが踏む手順を全て踏みに行く「愛」じゃなくて、もっとこう、違うんだよね。詩的な感じがある。

あと、作中でミシア、マルグリット、イダマダム・ルヴロが4方向から、それぞれがそれぞれにできる「母親」的役割をしていたもの中々面白かった。

多分、一人でも欠けてたら色々もっとしかったねと思う。作曲も、人生も。

だって、誰が「エナメルの靴がなかったら指揮できないです」ってなると思うねん。ルヴロ婦人めっちゃ爆走して靴だけ届けにきてたよ。

ちょっと残念だったところ】

しかったともいう。従軍(といっても病弱により医療班・運転手)したところはしっかり描かれてたけど、それがきっかけで書かれた「クープラン」への言及が皆無。

ペルルミュテールとか、弟子存在も皆無。

【結局ボレロって】

作中でも「初っ端から病気ラヴェル病気になって体が上手く効かなくなり始めた頃に作曲した(ほぼ晩年の遺作扱い)のが「ボレロ」なのであんな真っ直ぐ空に突き抜けるような物を、あんな堂々として力強い物を、一体何を考えながら書いたんだろうってずっと思ってたら10年くらい経った気がする。

そしたら今回の映画ですわ。...って話。

大学生の時にモダンダンスの授業があって、そのレポートで私がテーマにしたのもラヴェルの「ボレロ」と作中でも踊られていたバレエだった。(もっとも私が題材にしたのはシルヴィ・ギエムバレエなので、今回の映画のものとは相違あるが...)(しかも「踊りだけ」に集中してレポートを書けばいいものを、余計に音楽に割いた文量が多かったために若干の減点を喰らっている。)

舞台酒場の円卓、官能的な踊りを披露する踊り子と、周りを囲んで踊る男性たち。実際(これも映画内で言及あったが)絶妙エロティックさがあるのだけれど、どちらかというと「存在の主張」をするかのように体を余すことなく使う振り付け(それ以前のバレエ作品というと「この世のものではないかのような舞」が多いので、その対照的位置づけとして)。

曲の音程が徐々に下がっていく箇所でも「むしろあえて」手を高くあげ、足を振り上げ、天井を見つめるような独特の「極めて原初的生命力」のアピールを感じる踊り。スネアドラム規則正しい音が、私たちの中にある何かを鼓舞しているように聞こえるまである

去年、あの家を出る半月前くらい。引っ越す引っ越さないみたいな話で親と大揉めに揉めたら、仕事から帰ったあと19時くらいに追い出されて12時半くらいに入れてもらえるまで3センチヒールの靴で12キロとか歩いたことがある。(昨今話題になった狂歩に近い感覚。この場合時間帯が時間帯なので、落ち着いて座場所がなかったのも原因の一つだけど...)

その時、夜露が降った時間帯に濡れながら聞いたのも「ボレロ」だったな...という遠い思い出。何もかもがしんどくて仕方がなかった時に「規則正しく徐々にクレッシェンドに向かって、やがて崩壊する」音楽に救われたのは、私の人生の中で無視できないと言っても過言ではないと思う。

...夜露に濡れて、住宅地は灯りもまばらで暗くて、あん時間帯に歩いている人なんかいなくて、ボレロイヤホンから流れたときはすごい泣いてたけど、それでも、

規則正しいスネアドラムに引きづられるように、ヒールの靴できちんと歩いた。あの曲が最後噴火するかのように」崩壊するのと同じように、私も「あの家の暮らしを終わらせてやる」と誓ったのを覚えている。

あれを思い出すたび、私はいつも冒頭の問いに戻る。

病気になって体が上手く効かなくなり始めた頃に、なんで真っ直ぐ空に突き抜けるような物を、あんな堂々として力強い物を書けたんだろう、一体何を考えながら書いたんだろう。

そしてそれが100年以上経って私のような人間ある意味で救ったなら、あの曲の持つ力ってなんなんだろう」

まあ、考えながらというか...今日見た映画だと割と「メロディをふり絞ってた」けど...笑

ちなみに「同じリズムの繰り返し、催眠のよう」と映画内で言及があった。「確かに!」である

少なくとも今日、私は「一つの解釈」を見ることができて非常に満足。

ラストラスト、ドラストネタバレ

史実ラヴェル、脳の手術時に脳みそ生理食塩水をぶち込まれて四日後くらいに亡くなるわけで...。ナレ死とかやだなーって思ってたら。

手術する病院に行く車に乗り込むあたりからかかっていたのが、ボレロだった。

なんと、作中通して詩的なエロティックさ、生命力象徴として描かれ扱われ、私たちに散々見せつけてきたあの「ボレロ」が

(本人や友人たちは知りようもないが、ラヴェル最期を知ってる観客にはわかってしまう)死にに行く道中の、「葬 送 曲」になったのである

ラヴェルさん、靴をお忘れです!」「今はいいよ、後で届けてくれるかい」の会話すら、もはや「処刑場へ向かう馬車に乗る直前の風景」に見えるまである

だって、彼は、死にに行くのだから!最悪の医療ミスで!!

まさかラヴェル手術後の死に顔に登場人物たちのリフレインと一緒にボレロ聴くハメになるなんて、思ってもいないです。

最後は彼の亡霊のように、若く蘇ったラヴェルが指揮をふります

そこには、まるで「存在を主張し、生命謳歌するかのように」踊り狂う現代バレエダンサーの姿も。

えぐいって。さっき亡くなったばっかじゃん。なんで、こんな、残酷演出ができるの...(褒め言葉

2023-08-21

anond:20230821131852

8個目の「・」が一番言いたいことだと推測。怒りで失語症になるタイプですか。

2023-05-27

anond:20230527221826

失語症とか喚語困難に近い障害ではないの?

専門家相談しにいったほうがいいと思う。

2023-05-23

anond:20230523033721

ただただ「昨日鶏ハム作ったよ」が出てこない確信けがある。

例え実際に鶏ハムを作っていたとして、男友だちや女性の前では、言えない。

でも決して「鶏ハム作ったよ」って言いたくない訳じゃないんだよ。

悪いけど!

なに言ってるか、

サッパリわからん!!

鶏ハム作ったよって言いたいなら言えばいいじゃん、なんで言えないの?

なんか失語症的な病気じゃなくて、とにかく言いたくないって事?

言いたいのか言いたくないのかどっちなのか解らなくて混乱するわ。

2022-03-31

https://www.afpbb.com/articles/-/3397874

アメリカ的には病気の人を揶揄するのはありらしいか

ブルース・ウィルス失語症からかうコメディアンも人気を博すのかな?

そう考えるとアメリカ式のポリコレってほんとおぞましいな

それに対して奥さんやお子さん達が怒ったら、ブルースを一人前の成人とみなしていないからって言われて批判されるのかな?

2021-11-16

anond:20211116065800

失語症って精神障害者じゃなくて身体障害者じゃなかったっけ?精神でも認定されるのかな。

失語症精神障害者1級の嫁と一緒の生活がもう限界

本当に辛い。

誰にどうやって助けを求めたらいいのかもわからない。

以下スペック

自分: 厄年の男。鬱持ち。

嫁: 同い年。上の子供を産んですぐ脳内出血で手術をしてから失語症になる。一昨年くらいにマル障1級。

子供: 12歳男、4歳女

嫁の両親は健在。ただあまり仲が良くない。

嫁とは割と口論になる。

自分の両親も健在。ただし離婚していて実家はない。母親が歩いていける距離に住んでいる。

嫁が3年前くらいから、秋になると突然発狂しだす。

発狂というのは、なんというか、多重人格みたいな、スイッチが入ると謎の因縁をつけてきて、口汚く罵ってくる。

時間後には忘れたかのように普通に過ごしている。

嫁は月経前症候群があって、失語症になってから生理前にイライラすることは多かった。

けど秋の発狂は、生理前後関係なく、突然スイッチが入る。

の子供に対しても一度だけ「気持ち悪い!どっかいけ!」と罵声を浴びせて、泣かせていた。

なんの予兆もなく、食事を終えようとするタイミングでいきなりキレ出した。

そのときはさすがに嫁にめちゃくちゃ怒った。

嫁は数分後には「そんなこと言ってない!」と言い出すなど、手に負えなかった。

そして今年に入ってから、手を出すようになってきた。

今のところは子供に矛先は向かっていないが、自分には遠慮なく目一杯の力で叩くようになってしまった。

さらに持っているものを投げる。

携帯テレビリモコン食卓に置いてあったお惣菜など。

つかこれが包丁やハサミになるんじゃないかと、普段からキドキするようになっている。

なので嫁が物音を立てると、身体がビクッとなるし、今年に入ってからずっと変な動悸がする。

一度循環器科に行ってホルター心電図を1日やってみたが、何も疑わしい症状はなかった。

おととい、またしても、僕がスーパーから買ってきたポテトサラダを見て、「は?なにこれ?何で買うの?」といきなり突っかかってきた。

ポテトサラダは、スーパーに行くたびほぼ毎回買っていて、確かにの子供が4日前くらいに、嫁が作ったポテトサラダが「嫌い!」と言っていたが、別に大人か上の子供が食べるものだし気にせず買ってきた。

それが気に食わなかったらしい。

「ほんとにムカつく!」「気持ち悪い」と散々言ってきたので、さすがにもう限界だと思って、「もう無理です。今から家を出て新しい家を探してきます」と言って外に出ようとしたら、また叩いてきた。携帯を思い切りなげていた。

最近は頻繁にこういうことが起こるので、すぐに録音できるようにアプリを1画面目に置いてあるので、叩いてるところは録音できた。

とりあえず急いで駅に向かって電車に乗った。

の子供が学校から帰ってきたらしく、「お父さん今どこ?」とメッセージが来た。

どうやら、僕のものが外にぶち撒けられていて、何かあったのかを聞いてきたようだった。

の子には「心配かけてごめんね。夜には必ず帰るよ」と伝えた。

気持ちは完全に割り切れて、新しい家を探さなきゃという気持ちでいっぱいになった。

子供二人、自分母親が住める家をなんとしてでも見つけなきゃ。あとペットの猫。

とりあえず、職場の同僚で1番信頼がおける人が住んでいる駅まで乗り継いで行った。

近くにあったアパマンショップにフラッと入ってみた。

そして希望の条件を伝えて、内見に連れて行ってもらった。

内見できる家は1件しかなく、猫可のところが全然無かった。

その場では決めず、悩みながら、ぼーっと駅前カフェコーヒーを飲んでいた。帰るのがしんどい

嫁の両親から電話が来た。

離婚?何考えてるの?そんなこと認める訳ないでしょ」と嘲笑うかのように言われて、めちゃくちゃ腹が立った。

なんだかんだで夜の8時には自宅に戻った。

嫁は少し落ち着いていた。

2021-10-09

最近読んだBL

 近頃は自分創作活動に忙しくて、本をなにかと積みがち。まさかBL本買って積むなど……。という訳で、今回のBL感想文は一つだけ。

『Speechless』(キム・フィールディング)


あらすじ

 旋盤工のトラヴィスは、通勤途中にとある美しい男に目を留めた。その男はいつも家のポーチに座ってギターを弾いている。トラヴィスその男のことをひと度意識してしまった途端に片時も思わずはいられなくなってしまう。

 そしてトラヴィスは九月のある晴れた金曜日、男に話しかけた。男はドリューという名前で、失語症を患っており、一言も話すことができなかった。だが、全く話せないのに豊かな表情と仕草で思いを語ることができるドリューに、トラヴィスは惹かれていく。

増田感想

 いい話ではある。けど、エンタメよりも文学に寄っているせいで、なんか微妙なんだよなぁ……と思ってしまう。ついアメリカ文学大御所比較して、なんだかなぁと思っちゃうんだよなぁ。ヘミングウェイとかレイモンド・カーヴァーとか、ホラーじゃないときスティーヴン・キングとか。もしかすると、アメリカ文学としては型通りなのかもしれないなあと思う。船戸与一の『炎、流れる彼方』で真似された、なんとなくアメリカ底辺の悲哀っぽい雰囲気的な。

 正直、BLというかM/M(男同士のカップル恋愛小説であること以外には読みどころがないと思った。

 日本商業BL小説はなんかどれも似たり寄ったりだしレベルが低くてつまらないと思った人が、海外BL面白さを求めてこれに飛び付いちゃったらより一層がっかりするからやめときって思う。

 アメリカっぽいBLが読みたいんだったら、漫画の『親愛なるジーンへ』とか『遥か遠き家』とか『ミッドナイトレイン』とかでいいんじゃないだろうか。

 商業BL小説クオリティを求めるとしたらこの『Speechless』は日本BL小説界の傑物 凪良ゆう先生の『美しい彼』の足もとにも及ばないので、別に読まなくていいと思う。まあ、萌りゃあ何でもいいんだよ! って人には良いかもしれないが。

2021-09-26

小室圭さんを応援している

自分関係のないことでやたらと怒る人がいる。おそらく、実害があるから怒っているのではなくて、常に何かに対してイラついているのが好きなのだろう。私はそう解釈している。

昨今、取り沙汰されている眞子さま小室圭さんのご結婚話題などは、まさにその典型ではないかと思う。

はじめに断っておくと、私はお二人のご結婚にはとくに反対ではないし、お互い好きなら結婚して問題ないと考えている。

からそもそもお二人の結婚断じて反対という人がこの先を読んでも、不快になるだけだろう。

断固反対という方はどうかこのページを閉じて、世の中に溢れているバッシング記事を参照していただきたい。

***

さて、ここからが本題である

私は小室圭さんの生き方が好きだ。間違いなく優秀な方だし、これから活躍してほしいと思っている。

小室さんは少年期にお父様を亡くされている。

まり少年からずっと母子家庭で育ってきた。

人知れず苦労したことも多かったのだろうと思う。

だが、ICU合格してアメリカへの留学も果たし、卒業後はメガバンクに入行した。

相当な努力家でなければ成し遂げられないことだ。

優秀なのは間違いないのだが、よほど努力もされたに違いない。

銀行退職後はパラリーガルとして法律事務所に勤務しながら大学の夜間課程で経営法務を学び、さらアメリカ大学法務博士課程へと進学する。

知っている人にとっては言うまでもないことと思うが、弁護士になるには非常にお金がかかる。

日本弁護士になるには大学法学部卒業後、さら法科大学院へ進学するのが一般的だ。

奨学金を借りて進学する学生も多い。

もし小室さんの借金批判に値するのなら、少なくとも日本では金持ちの家庭に生まれないと弁護士を目指せないことになってしまう。

「親ガチャ」という言葉話題になったが、親ガチャの不運を嘆く層と、小室さんを批判している層はどの程度一致しているのだろうか。

ガチャ賛同しつつ小室さんをバッシングする、などという矛盾した行動を取っていないことを願うばかりだ。

そもそも結婚するにあたって借金があるのはけしからん、という論理が私にはさっぱり分からない。

ギャンブルアルコールへの依存で膨らんだ不毛借金ならともかく、夢を叶えるための学費として借りたお金ではないか

公費借金を返済するのが目的だろう」などと言う人がいるが、正気だろうかと心配になる。

借金を返済するために、皇室女性に接近して結婚する。

そんなことが打算的な策略によって実現できると思うのなら、もはや世の中に思い通りにならないことなど1つもないだろう。

お二人は、お互いに惹かれ合って結婚を決めた。

それだけである

まり牧歌的だろうか。

皇族からといって一般人と完全に切り分けて考える人のほうが、余程きわどい思想の持ち主のように私には思える。

***

私が小室さんについて書きたかったのはこのぐらいだ。

身も蓋もないことを言うと、お二人がご結婚されたとしても、私自身の暮らしに何か影響があるわけではない。

よって、正直なところ私には「なぜそんなに批判する人がいるのかが分からない」のである

どちらかと言えば、これを書いたきっかけは「批判する人たち」の動向を目の当たりにしたことにある。

冒頭にも書いたように、自分とは明らかに関係のない、自分暮らしに何ら影響を及ぼさないことで怒る人がわりといる。

まず、この事実に驚いた。

これは私の個人的な推測でしかないのだが、批判している人の多くは皇室思い入れがあるわけでも、日本古来の伝統を重んじているわけでもない。

おそらく、ごくシンプルに「嫉妬」しているのだろう。

たいていの人は、小室さんほどの能力がない。

ICU合格する学力はなく、メガバンクの熾烈な選考に勝ち残って内定を獲得することもできない。

国際弁護士になる夢を実現するために、メガバンク退職する決断力もない。

法律事務所パラリーガルとして働く能力も、アメリカ大学院に留学する語学力もない。

もちろん皇室女性相思相愛になることも生涯ないだろうし、世間から猛烈にバッシングされても結婚を貫く胆力も持ち合わせていない。

まり批判している人たちの大半は小室さんにかなう要素が何ひとつない。

から罵り、批判するしかない。

いや、見方によっては批判している人たちが優位な部分もある。

たとえば、「自分借金をしていないが、あの男には多額の借金がある」といった発想なら、自分自身が「正しい」側に立てる論拠を獲得できる。

借金はよくないよね」

「相当な借金があるのに皇室女性結婚するなんてあり得ないよね」

「だから批判されても仕方がないよね」

清々しいまでにシンプル思考だ。

もしくは、

小室圭という人は世間から批判されているらしい」

「何か悪いことをしているに違いない」

「それならバッシングしても構わないだろう」

この程度の認識の人もかなり多いと思われる。

批判している人々だって、ほじくり返せば過去に汚点の1つや2つありそうだが、さぞかしご自身は一点の曇りもない清廉潔白聖人君子から小室さんのことを批判し、許せないなどと断じるのだろう。

***

皇室に関わった民間人へのバッシングと聞いて、真っ先に思い浮かんだのは美智子さまのことだ。

皇室に初めて民間人が嫁ぐのと、皇室女性民間男性結婚するのでは状況が異なるが、一部メディアから執拗バッシングされているところは共通している。

美智子さまがご結婚されたのは、私が生まれるずっと前のことだ。

だが、当時一部メディアから激しいバッシングを受けた美智子さま失語症になられたことは知っている。

想像を絶するストレスがかかっていたのは間違いない。

昭和30年代のことである

眞子さま小室さんとの結婚を貫くようだ。

令和時代なのだから皇室女性意思尊重されてもいいのではないか、と私などは思う。

ここでやめておけばよかったのだが、反吐が出るほど嫌いな某ニュースコメントを私はうっかり見てしまった。

この件に関する報道ものすごい数のコメントがついていた。

中には「このバカ女は……」などと、何とも無礼まりない罵詈雑言を書き残している者までいる。

人間とは、自分関係のない出来事にこれほど憤り、自分とは違った世界暮らしている(と思い込んでいる)相手に対して、これほど無礼になれるのかと驚愕したものだ。

公費税金が使われているのだから国民文句を言う権利がある、などともっともらしい持論を展開する者もいた。

一体、この発言者が納めた税金のうち、いくら宮内庁で使われているのだろう。

微々たるものであろうことは、あえて説明するまでもなく明白である

仮に結婚なさったとして、この発言者が納める税金が増えるわけがない。

ちなみに、お二人の結婚がこれほど炎上するに至ったのは、どうやら某週刊誌が発端のようだ。

小室さん自身借金母親金銭問題に関して、週刊誌がほじくり返さなければ明るみに出ることはなかった。

一部メディアバッシングしているのは、美智子さまときと全く同じ構図ではないか

昭和30年から少しも進歩していない。

お二人のご結婚に対して憤慨したり罵ったりしている人は、週刊誌が作り上げた特異な市場で愚弄されていることに気づいたほうがいい。

週刊誌はそのうち別のネタのほうが部数が伸びると見て、新たな「市場」を開拓するのだろう。

そして、間もなく世間はお二人のご結婚にまつわる騒動を忘れ去っていくのだろう。

***

話を戻すと、お二人の結婚について憤っている人の多くは、自身安全地帯にいて、自分とは関わりのない世界のことだから安心して批判している。

注目すべきは、そもそも自分暮らしには何ら関係のないこと」を批判しているので、批判したところで何も変わらないし、自分生活圏には1ミクロンも影響を及ぼさないことだ。

したがって、自分自身が飽きるまで批判し続けることができる。

まるでストレス醸成と解消のエコシステム、あるいは永久機関のようだ。

自分関係のないことで憤り、批判する人は、おそらくこの「永久機関」を求めてやまないのだろう。

から批判しているわけではなく、本気で何かを変えようという気概もない。

「怒り続けたい」という衝動目的化している。

アドラー心理学風に言えば、怒りたいから怒っているのだ。

勝手に憤って批判し、オリジナリティ溢れる罵詈雑言を撒き散らしている有象無象など放っておいて、お二人にはどうか幸せになっていただきたい。

時を経たら、多くの人を魅了するラブストーリーとして回想されるのかもしれない。

私は、小室圭さんを応援している。

2021-06-29

国語が苦手な人間には発言権を認めてはならない!?

一定以上の国語力がある人間じゃなければ頓珍漢なことを主張して世間をひっかきまわすだけだから言論させるべきでないみたいな論調もある

でもどんなに国語ができない人でも自分の欲ぐらいはちゃんと言えると思う

単語レベル理解あべこべ自分の欲とは全くずれたことを主張するような人に発言権を認めるのはその人にとっても益がないどころか

ひょっとするとその人の意見額面通りに反映するとその人が望むことと真逆社会に向かわせるすることになりうるので

そういう人の発言権は停止した方がお互いのためかもしれないけど、そういう人は滅多にいないからねえ

(「上で言ってることを具体化すれば、サッカーが好きなんだけれど今食べたいものとして「納豆が食べたい」と言おうとして「サッカーが嫌いだ」と言っちゃうレベル失語症の人には言論は認めない方がいいかもしれんということ)

2021-05-25

anond:20210525102532

どうやって、日本生活してるんだ?ふつう話せるだろ。自分シカトされているのを

相手失語症と言いふらしたやつはいるし、

そういうやつだからシカトされてる

2021-05-22

ショック療法とか何を?

嫌いな人と話さないのは失語症から治療をとか

ふざけないでほしい

初対面の人と話をするのに

どんだけ気を使うと思ってんだろう

相手にばかり気を使わせるなよ

2020-07-28

[] ジャーゴン

失語症ひとつで、流暢だが言葉に錯誤が多くて理解できない話し方を指す。

そこから転じて、仲間内だけにしかからない造語や、専門的なスラング等を指す言葉として用いられる。

例えば、はてな匿名ダイアリーにおける「増田」も一種ジャーゴン

2020-06-25

会議で 合意を得たことではなく

会議で言ったとおりにすると 恫喝ウケる

そりゃ 発言できなくなるわな

失言しようと そのとおりにしてやる。

そりゃ 発言できなくなる

そしたら 失語症っていえばいい。医者あいての仲間だから

たぶん そいつは よほど深刻な病気にでもならないと医者には来ない そこは あまいなっておもう 死ぬことになっても 医者に行かなきゃいいのになと 思わない

でもさ 医者弁護士 警察官が 人を騙すと難しい

2020-05-26

https://anond.hatelabo.jp/20200526075551

コミュ力特化と、技術内向で、最近技術内向がひきこもり病気とか失語症とか言われるようになって

失語症w ひどいね。どこで言われてるの?

まぁでもコミュ力以前に技術力も責任感もなくて、挨拶すらできない人を結構見てきてるから

そりゃコミュ力ある人間の方を採るよなぁって思う

anond:20200526075354

まさにそのへんだろうな。コミュ力特化と、技術内向で、最近技術内向がひきこもり病気とか失語症とか言われるようになって、いわゆる平均がコミュ力特化に偏りすぎている。

2020-05-14

10年前にAくんをなぐった

Bくんが話をしてもらえないからって

Aくんを失語症と届け出

Aくん拘束 信じた医者がなにかの病気

でも、失われた人生はもう戻らない

過去にAを理由もなくぶん殴った

というのを知らないほうがわるい。調べもせずにかかわった。

2020-02-08

anond:20200208082109

うん。なんか、定期的に失語症とか、引きこもりかに間違えたことにされて

ノート勝手に見られたりとか、医者護身されて大変なことになったり(そりゃ拾遺がそういやな)

アルゴリズム検討中なんって、ひたすら脳内で考える仕事から

それこそ、喫茶店でもランニング中とかでもできるわけだが

なんかパソコンの前でカチャカチャやってるいわゆうる打ち込み作業中でないと

仕事とは思ってもらえネーんだろうな

2020-01-29

anond:20200129064620

職務上 なにがしかのりゆうがあって

 

いいたくない

 

失語症なんだろうね。病気なんだろうね。

 

ミスしたのは自分でも

 

あいつがわるいと一生懸命いって

 

あいてがなにもいわなければ

 

黙認 認めた 相手がほら認めたよ!

2020-01-12

せやな言語やモおかしくなって失語症になれば

はなさなくていいから、せいかつがらくになるのかもなそれはまじおもう。おもうにとどめる

2019-06-23

2歳の孤児を、障害者の嫁にしようとした夫婦

児童福祉施設で今で言うケースワーカーをやっていたおばさんに聞いた話。

両親と交通事故死別し、他に身寄りがないため施設に来た女の子(2歳)がいた。

数日後、その女の子の遠縁の親戚から「引き取りたい」と連絡があった。

施設まで来た親戚夫婦とおばさんが面談。裕福そうな家庭で、十五になる男の子が一人いるのだという。

「妹さんが増えることに、お子さんは何とおっしゃってます?」と聞くと、「妹としてではなく、結婚相手として引き取りたい」と。

男の子には障害があるため、女の子にはその子の面倒を一生みてもらいたいのだと言い出した。

おばさんの顔色が変わったのが分かったのか、夫婦は「冗談ですよ」と話を流し、女の子を大切にする、ずっと女の子が欲しかった等、耳障りのいいことを言い出した。

嫁云々の話を聞いていなかった施設長は「立派な親戚が居てよかった」と女の子を引き渡す気まんまん。

おばさんが「あの夫婦は怪しい」と言っても誰も聞いてくれない。このまま女の子が不幸になるかと思うと夜も眠れなかったらしい。

幸い(というのか?)、女の子事故のショックで失語症になった途端(事故から半年過ぎていたが、時間差でショックが来ることもあるらしい)、親戚夫婦は「障害はいらん!」とさっさと手を引いてくれた。

おばさんは女の子回復する前に、さっさと別な夫婦との養子縁組をまとめて親戚と連絡がとれないようにしたそうだ。

「その子は声が出るようになったの?」と私が聞くとおばさんは「これ、あんたの話だよ」。

自分養子なのは知ってたけれど、養父母にたどり着くまでにそんな修羅場があったなんて三十数年知らなかった……

---

( ;∀;) コワイハナシダナー

2019-01-15

anond:20190115230357

祖父祖母の死はそれほど悲しくなかったな。

みんな死ぬべくして適齢で死んだんだし、自分もいずれ死ぬだろうしという普遍性が顔を出した。

さみしいなあとは思ったけど、理不尽ではないのであまり感動しなかった。

友人が二十歳で癌で死んだときは酷かった。失語症になりかけた。

人それぞれ納得する思いが鍵なんだろうと思う。

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