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2015-12-18

[]やまむらはじめカムナガラ」全10巻+外伝1巻

★☆☆☆☆

いやーつまんなかった。

10巻+外伝の計11冊も読んだのに、読了後に驚くほどまったく何も残らない。

いまんとこやまむらはじめの中で一番つまんないわこれ。

キャラストーリーダメで何もいいところなかった。

下手で舌足らずな中二病妄想ノート見せられてる感じ。

SF伝奇アクションなんて銘打ってあるけど、そんなご立派なもんじゃ断じて無い。

著者コメントワーカホリック気味みたいに書いてたけど、確かに没頭して書いてるんだろうなって感じはした。

これまでもやまむらはじめマンガは読者置いてけぼりで作中キャラだけ勝手に盛り上がってこっちは冷めた目でそれを見てるってのがあったけど、

カムナガラはそれが特に顕著だった。

深いようで浅い。

ストーリーにメリハリがないし、キャラの行動の動機も見えないから感情移入もできない。

バトルシーンもやっぱり下手。

人間同士な分、神様ドォルズロボットバトルよりかはわかるけど、少しでも絵が荒れたりカメラワークおかしくなると途端に構図とか動きがまったくわからなくなる。

なんか初めて天にひびき読んだときからどんどんやまむらはじめ評価が落ちてるわ・・・

あ、ごめん、セックスシーンがあったのだけは評価する。

[]PSソフトビヨンドビヨンド」(SCE

中学生ときPSを買ってもらった。

最初に買ってもらったのはアーク・ザ・ラッド。

ボリュームもないしすぐクリアしてしまった。

でっかい列車ムービーに感動して母親を呼んだけど見てくれなくて「はいはい(笑)」と流されたのもいい思い出。

で、次のソフトが欲しい。

PS本体を買うのと同時についてきたディスクに入っていた体験版は遊びつくしたし、販促ムービーも見飽きた。

しか普通にソフトを買うと高い。

当時一番安いベスト版でも2800円。

その点ビヨンドビヨンドは300円。

買わない理由がない。

でも安さにはやっぱり理由があった。

SFCレベルドット絵

FCレベル理不尽な罠・アイテム配置(何もない床にキーアイテムとか)。

毎バトルで連打を強制される。

にもかかわらずエンカウント率がめちゃくちゃ高い。

しかも連射パッド使用不可。

攻略本を買ったが、攻略本通りにすすめることさえままならない。

ジャックと豆の木的な空に浮かぶ葉っぱを渡っていく面で諦めた。

今でも覚えているのは、序盤でパーティー騎士僧侶がいたんだが、

騎士がクッソ弱くて使いもんになんなくて、

逆に僧侶物理攻撃の方が強くてどんどんレベル上がってくのよ

確か死んだら経験値入らないから戦闘終了時に死んでる騎士はずっと弱いまま

父親にその理不尽さを切々と訴えたら笑われたわ

あとRPGしてるはずなのにしょっちゅう半立ちになって必死に連打してるのも笑われたわ

グロッキーという単語を知ることができたのはよかった

あとクソゲー家族団らんのネタにはなるという思い出にはなった

ありがとうSCE

[]KING SUPER LIVE 2015(録画)

これでもかというアニソン名曲だらけのセットリスト

田村ゆかりすげーと思った

文字では知ってたけど、動画で見るとほんとすごい

服装は言うまでもないけど、常にニコニコ微笑みながらCDレベルの歌を歌っているんだよ

アニメOPで笑いながら走るっていうのがよくあるけど実際にやるの難しいって増田を前書いたけど、

ニコニコ笑いながら、軽く踊りながら、CDレベルで歌うのってすごく大変だと思うんだよ

あとは水樹奈々エターナルブレイズときペンライトの盛り上がりが、他アーティストと段違いですごかった

angelaシドニア歌ってたけど、アニサマとダブって微妙だった。

見る人が見たら右翼が!みたいに言いそうな演出だなと思った。

林原めぐみギブアリーズンなしか・・・と思ったらカットされてただけだった。ちくしょー。

森口博子が歌う前に少し話をしてて、もともと歌手デビューしたのにリストラされてタレントやってたみたいなの言ってて、ちょっとおどろいた。

タレントイメージのほうがメインで、歌手はついでにやってるイメージだったから。

全体的に古い選曲多くて、最近一過性の曲ばっかのアニソンライブよりかはオッサン的に楽しめた。

[]手塚治虫「閉ざされた三人(ブラックジャックより)」

前置き

1巻3話。

あらすじ

デパートが急に崩れだす。

負傷した父親とその子どもとブラックジャックも巻き込まれしまい、

エレベーターに閉じ込められる。

酸素が残り少ない中、父親の容体も一刻を争う状態

自分を殺して子どもを生かしてくれという父親に注射するブラックジャック

子どもブラックジャック人殺しと叫ぶがブラックジャックは意に介さない。

結局酸素ぎりぎりで助けられる。

子どもブラックジャック人殺し救急隊員に訴えるが、

ブラックジャックは、インシュリンで仮死状態にしただけだからブドウ糖を打てば助かると告げる

子ども唖然

ブラックジャックは「この請求デパートたっぷりとしてやるさ」と言い現場を去る。

感想

最初地震ネタ?すわ311?みたいに思ったけど違った。

冷房のために地下水をくみあげすぎたせいでデパートが倒壊・・・

調べたらそういう冷房もあるのね。

ただくみあげすぎたら地盤が緩むとかいうのがありえるのかはわからん

まあそこは突っ込んじゃ野暮ってところかな。

これくらい短いとシンプルで読みやすくていいね

あと完全に閉じ込められたときに「シーン」って効果音があって、おお、これかとちょっと感激した。

でも今調べたら静音をシーンって表現すること自体は昔からあったんだってね。

それをマンガ上で使ったのが手塚治虫が初めてだったってことらしい。

へー!

ピノコor印象に残ったセリフなど

ビル倒壊が始まったとき、やわらかいつの上に飛び降りろ!とか、まだボーナスもらってないのに!ってセリフが変なユーモアだなと思った。

あとは最後セリフスカッとした。

ピノコでてこなかったからなんか寂しい。

でもブラックジャックピノコに話してアッチョンブリケって言うだろうことは想像がつくからそれで我慢しよ。

ランキング

1.白いライオン

2.シャチの詩

3.えらばれたマスク

4.閉ざされた三人

5.報復

2015-12-17

[]手塚治虫シャチの詩(うた)(ブラックジャックより)」

前置き

1巻2話。

あらすじ

自宅がある崖の下の浜辺を歩くBJピノコ

貝殻を拾うピノコを、もっといい場所があるとBJ入江に連れて行く。

その入江の潮溜まりの底で、ピノコ真珠を見つける。

昔の女!?と怒るピノコに、「友人」との思い出を語り出すBJ

友人とはシャチ

5年前、崖の上に家を建てたばかりの頃。

ピノコもおらずひとりぼっちだったBJに初めてできた友人だった。

入江で傷ついていたところをBJ治療され、その後もたびたび同様に治療を受けにきては、

お礼の真珠を持ってきていた。

しかBJは、そのシャチが町の居酒屋で漁場荒らしをしているシャチで、近々大規模な捕り物があると知り、

以後傷ついたシャチがきても治療はしなくなる。

それでもシャチは、何度も真珠を持ってきては入江BJを待っていたが、結局入江で力尽きた。

それだけの話さ、と韜晦するBJに、

「もう私がいゆからひとりぼっちじゃないわよねえ?」と言うピノコ

BJは何も答えずにピノコと並んで浜辺を後にするが、

その後ろには確かに二人分の足跡が残っていた。

感想

シャチがどうして漁場を荒らしたかがわかんなかった。

ただ単に荒らしてただけなのかなあ・・・

このときBJも、寂しさもあいまって人間一般社会)のことをまだ考えてた、みたいな感じなのかなあ・・・

今同じ状況になったら、何度でも治療しそう。

んなことない?

やっぱり今でも人間に害をなすものだったら容赦はしない、かなあ・・・

ピノコor印象に残ったセリフなど

真珠のところで昔の女でしょ!みたいに怒るピノコに、ローマ字で「AMARINIMO HIDOI KAO」って書いてあってワロタ

あとは最後ピノコが「私がいゆからもうひとりぼっちじゃないわよねえ?」って言うのと、二人で砂浜を帰っていく足跡が残っている描写がよかった。

ちゃんと来るときには上からきてるし、帰るときは背を向けて読者から見たら上に帰っていってるんだな。

ランキング

1.白いライオン

2.シャチの詩

3.えらばれたマスク

4.報復

2015-12-16

[]池辺葵「繕い裁つ人」1巻

★★★☆☆

何気なくamazonレビューみたら軒並み高評価

確かにそれもむべなるかなという感じはした。

amazonレビューにあった、アフタヌーンっぽいという言葉もたしかにピッタリ。

なんとなーく雰囲気宝石の国に似てた。なんとなーくね。

仕立屋のマンガといえば、偶然こないだ宇仁田ゆみのいとへんってのを読んだけど、

あっちは仕立屋ノウハウ+二人のラブコメっぽいのがメインで、

こっちは細かいノウハウにはそこまで触れずに、

メインの男女だけじゃなくてその周りの人間関係が重視されてる感じした。

男女の距離感がなかなか歯がゆくていい感じ。

めちゃくちゃおもしろいわけじゃないけど、するする読めちゃう

アニメには質アニメなんて言葉があるけど、言うなればマンガって感じかな。

ただ惜しむらくはキャラの描き分けがまりできてないのと、キャラの角度によってはデッサンが狂ってるような場合ときどきあるところ。

つーか今年1月実写映画化されてたのか。

なんか最近マンガ原作実写化ほんと多い気がするなあ・・・

深夜アニメとかと同じ感じするね

まあ実写映画深夜アニメとはまた別モンだし、そうそネタ切れなんてならないんだろうけども。

[]手塚治虫報復ブラックジャックより)」

前置き

1巻1話

あれ?飛行機から降りる登場シーンがある話が第一話じゃないの?

と思ったら19巻に収録されてるらしい。

なんじゃそりゃ。

短編集だからといって連載順と収録順変えたらだいぶ解釈わっちゃうじゃん。

どういうふうに連載されて、どういうふうに設定が固まっていったのかも含めて作品を楽しむってことじゃないのか。

それをスポイルしやがって。

マジでアッチョンブリケだわ。

あらすじ

ブラジャーが無免許医師会に脅されて投獄される。

そこにマフィア親玉子ども助けてくれっつってくるけど、捕まってるから無理って言う。

親玉医師会長と総理に直訴するけどなしのつぶて

結局子どもは死んじゃう。

親玉報復として医師会の子どもを狙撃させる。

医師会長はブラジャー免許を即座に作ってブラジャーに都合よく助けを求める。

ブラジャー・・・

感想

最後医師免許破ったし結局手術しなかったって解釈でいいよね。

むーん。

面白くなかったわけじゃないけど、なんかページ数が多くて、

ブラジャーにしては展開が遅かった気がする。

そんなに複雑な筋書きでもなかったと思うんだけど。

1.白いライオン

2.えらばれたマスク

3.報復

ピノコor印象に残ったセリフなど

面会室でガラス越しに唇くっつけてキスしようとするピノコの歯を見て、

最近あんまり歯をみがいてないんじゃないか?と言うブラジャーサイコーでした。

あと差し入れとしてボンカレーカップラーメンね。

ボンカレーはどうつくってもうまいのだの名ゼリフも出た。

そういう基準なら面白い話だった。

2015-12-15

[]手塚治虫「えらばれたマスクブラックジャックより)」

あらすじ。

ブラックジャックの父親から急に連絡がくる。

ハンセン氏病の影響で醜くただれた現地妻の顔を世界一美女に整形しろという。

幼いころに自分と死にかけの母親を捨てた父親に対し、ブラックジャックがとった行動は――。

父親が出てくるというのにそこまで劇的なコマ割りがあるわけでもなく、淡々と始まっていつもどおりの感じで終わる。

オチぶっちゃけ途中で予想がついた。

っつーかもう前に読んだことあったからかもだけど。

うーん・・・いろいろ重いはずなんだがさらっと終わりすぎて変な感じさえしてしま

ググると他のブラックジャック過去話と若干矛盾があったりするとのこと。

父親がブラックジャックの整形を知らなかったり、ブラックジャックが整形したのが母親生前ということになってたりだとかで。

ふーん

ついでにブラックジャックの各話ランク付けしていってみよっと。

1.白いライオン

2.えらばれたマスク

2015-12-14

[]小玉有起ブラッドラッド」13巻まで(以下続刊)

★★★☆☆

ぶっちゃけデザインと絵柄だけだと全然読む気にならなかったけど、いざ読んだら読みやすくてどんどん読めた。

つーか絵柄もむしろ好きな方のムチムチした絵柄だったから表紙で読まず嫌いしてた。

キャラが魅力的。

リズとかベルとか可愛すぎる。

ロリコンとしてはリズ一番。生意気だけど実は寂しがりの泣き虫かわいいもの好きとかマジ最高。

ベル最初はうざいなと思ったけど、素直になれないところで悶々としてるの見てかわいいと思った。

サティも地味に好き。あの動物も。

アニメ化前に原作読んでたけど、アニメは1話しか見なかったな・・・

原作のあの空気感テンポアニメ化するのはむずかしいと思うし。

バトル展開が微妙だな・・・

序盤のアキム編ですらちょっとうんざりしてたのに、後半になってもろにドラゴンボールセル編っぽくなって、

展開がものすごく遅くなってダレてきた。

伏線しっかりはられてたし、これがラストなのは分かるんだけど・・・

バトルは別になくていいんだよなあ

日常が見たいわ

あとウルフAKIRAテツオそっくりなのもどうも気になる・・・

健全エロって感じなのもいい。

体液がないとこんなにエロく見えなくなるんだなってのがよくわかった。

[]手塚治虫「白いライオンブラックジャックより)」

デイリーブラックジャック読んで感想書く予定なのでよろしこ。

今日は白いライオンって話の冒頭1ページ。

たった1ページ、しかも本編触れないけど許してチョ。

個人的インパクトあったのよ。

台所で魚をさばいてるピノコ

なんか変なのが出てきたと叫ぶ。

ブラックジャックが見るとシラコだった。

ピ「シヤコってなあに?」

ブ「オスのお腹にはシラコ、メスのお腹にはタマゴが入ってるんだ」

ピ「じゃあピノコお腹には何が入ってゆの?」

ブ「今朝食べた卵焼きだよ(ニヤリ」

それに対して「レディーをバカにしないで!!」と怒るピノコに舌を出すブラックジャック

もうめっちゃ内容が濃く感じられて衝撃だった。

から本編まだ読んでない。

でもなんかすごくよかった。感動した。

この1ページだけを何度も読み返してしまった。

2015-12-10

[]小山宙哉宇宙兄弟」27巻まで

★★★☆☆

これ読む前に読んだのがやまむらはじめだったから、それに比べるといい意味ですごくわかりやすマンガだなあって思った。

序盤はよかった。

選抜試験後は、面白く無い訳じゃないけど、中だるみがすごかった。

まあ簡単に宇宙にいけるわけじゃないってことを描くにはこれでも短いくらだってのはよくわかったけど。

週間で追いかけるのはちょっとこれしんどくねーかって感じ。

アメリカ編はやっぱり取材が難しいのか、訓練がほとんど描かれてなくて、メンツが仲良くなるまでをそういった試練の中で描くというような描写がなかったのが残念だった。

アメリカンジョーク的なラジオが好き。

途中で最新刊近くのやつをパラっと見ちゃって、日々人死んだの!?って思っちゃったけど、今のところ27巻では死んだって描写はないからよかった。

月での第一声もよかった。

捨てキャラがいなくて序盤のキャラも後でちゃんと出てきたりするからいいね

序盤の展開とかも後でうまく活かされてたりとか。

なんかどんどんムッタが都合のいいスーパーマン的な存在になっていったのはちょっと微妙

序盤のダメ男っぷりがまったくなくて、感情移入がかなりしづらいキャラになってしまった。

ムッタがみんなを巻き込んで味方にしていくような展開がちょっと続きすぎた。

周辺キャラもそれぞれ濃い設定を持ってて、それをだらだらしすぎることなく入れてくるのはよかった。

でもクールメガネ過去編とマフィアのところは内容の割に長すぎる気はした。

せりかのネット炎上日本の悪いとこーみたいなのが出てるけど、結局都合よく実験成功ちゃうのが、うーんって感じ。

うまくいきすぎて・・・うまくいかなかったらそれはそれでフラストレーションたまるんだろうけども。

ある程度落として都合よく持ち上げてってのの繰り返しすぎてちょっとなあ・・・

ふたつのスピカ国内の訓練的なやつだけで終わったのがちょうどいいあんばいだった気がした。

度胸星も訓練は国内メインでさくっと終わった気がする。

でも国内選抜終わった後を描いたマンガは確かにこれまであまり見たことなかったから、それは面白かった。

度胸星続き読みたいなあ・・・

以下読みながら途中で書いた感想メモ

モノローグは私、会話は俺

回顧録みたいなもんなのかな

最初に読んだときは7,8巻のムッタが宇宙飛行士に選ばれたところまでだった

ふたつのスピカ度胸星宇宙飛行士選抜ものをすでに読んできてて、選抜試験にはもう飽き飽きしてて、

ぶっちゃけいまいちだなーと思ったから、

なんとなく選ばれたところで一区切りと思って読むのやめてた

今回は他に読むものがないなーと思って何気なく手にとって改めて最初から読んだ

やまむらはじめのあとだとやっぱりすごくいい意味での差を感じるなあ・・

マンガなんて単純に相対比較できるもんじゃないけど、やっぱりマンガとしての完成度はこっちが高く感じる

こんなん絶対一般受けするやんって感じで宇宙兄弟自体にひねくれもの的な生理的反感を抱いてしまう俺ですらそう思っちゃう

やまむらはじめ感想で書いたけど、作者の伝えたいことは1/10000しか伝わらない

宇宙兄弟はそれを承知の上で、丁寧に丁寧に描かれているから、こっちにもほぼストレートに伝わってくる

わかりやすいのがすべていいわけじゃないけど、やまむらはじめと対比するとこっちの親切さが身にしみる

あと個人的にすごいと思ったのは、メインキャラクターだけじゃなくてサブキャラクターにもしっかり設定があって、なおかつそれがマンガの中で描かれてること

俺は街の灯を見てその一つ一つに人がいて人生があってって考えて気が遠くなるタイプ人間なんだけど、

マンガキャラクターでそれを描くのは、人気や尺の関係でだいたい難しいことが多い

よくてそういうバックグラウンドをにおわせることができる程度

あほかがよければそれでも十分なんだけど

でもやっぱりにおわせるだけの描写と、実際に回想として描かれるのとでは全然重みが違ってくる

それもダラダラ長過ぎることも、必然性を感じさせないこともなくっていう絶妙なさじ加減で入れてくれるからすごいし、違和感を覚えない

ワンピースとかブリーチで回想に入ったまんま連載期間で数ヶ月なんてのが好きじゃない自分の飽きっぽさを、熟練した執事みたいに理解して用意して次へ進めてくれる

2015-12-03

[]ゴージャス宝田キャノン先生トばしすぎ

今気づいたけどエロ漫画家ってgoogle日本語入力の候補に全然出てこないのな・・・

ハナハルですら出てこない

★★★☆☆

評判よかったのだけは知ってたから期待してた

ようやく読む機会があった

確かに評判も頷ける出来だった

自己言及エロ漫画だった

エロ漫画家とは何か?

何をやっているのか?

どうあるべきか?

結局結論としては熱量至上主義だったのは賛否両論ありそうだけど。

要はオナ禁状態衝動にまかせて書けっていうようなもんで。

まあそりゃそうよねーと

似たようなテーマを扱ったマンガはたくさんあるけど、商業エロ漫画エロ漫画テーマにこれをやったということはすごいと思う

これでエロ自体にも必然性を絡めていれば100点満点の何も言うことなしだったけど、

さすがにそこまではできてなかった

まあエロ漫画から・・・

いや、キャノン先生の幼少から性質ってところが少し絡められてたか

んーエロ抜きバージョンにして出したら結構売れると思う

犬センセのストレンジカインドオブウーマンみたいに

まあロリエロって時点でストレンジ~ほどの一般大衆への訴求力はなくて、

しろこのご時世にこんなもん出しちゃったらヤバイから無理だろうけども

なんかクソ虫ゴロ太のあのマンガとノリが似てるなあって思ったら、

エロ漫の星の金平守人初回特典小冊子には寄稿してたらしいw

2015-12-02

[]及川徹「インフェクション」第1話

★★★★☆

週刊少年マガジン2016年1号から新連載。

ハイスクール・オブ・ザ・デッドっぽい感じ。

ウジがうぞうぞとドアップで出てくるので、グロいのではなくキモい

これは生理的嫌悪感持つ人相当いそう

あと無駄エロくて好みの絵柄だったから★を上げた

エロイのとウジが苦手な人は★1か★2がせいぜいだと思う

もとエロ漫画家なのか?

ぐぐってもハイキュー及川しか出てこない

ちょっと絵柄はtos・・・佐伯俊に似てるけど

と思ったらマガジン巻末の作者インタビューに出てた

やっぱりエロ漫画が好きな男らしい

これだけ書けるってことは別名義でエロ漫画書いてそうだけどなあ・・・

まあエロイからよし

欲を言えばらぎ姉のエロがみたいので今後に期待

巻頭カラースカートはいてない子がいて何かの間違いかと思ったけど間違いじゃなかった

エロスアンドバイオレンスの定番って感じ

[]米澤穂信秋期限定栗きんとん事件上下

★★☆☆☆

上巻読了後に、これでひっぱられたら確かに続き気になるな!と思ったら上下巻だったか安心したようながっかりしたような感があった

夏を踏まえて読むと事件真相は別としてキャラ関係がどうなるかが予想がつきすぎたから、

夏ほどの面白さは感じなかったし、予定調和すぎて退屈にも感じた

分冊するほどの内容じゃないし、分冊するなら小鳩の事件を追う描写もっとあってよかった気がする

ネタバレになるし瓜生とかぶるからやめたんだろうけど

冬か・・・

離れるのとくっつくのと一通りやっちまったから、二人の関係最後にどうもってくるのかは確かに気になるっちゃ気になるけど、ここまで読めたら割ともうお腹いっぱいって気持ちも強いかなー

秋の最後でまた収まるべきところに収まった感あるし

逆になんで冬がそんなに期待されてるのか教えてくださいmsdbkmさん

(追記)

確かにいろいろとネタは出尽くした感があるので、冬をどう締めくくるのかという意味での興味本位の期待はあります

あと下巻の解説でまたさよなら妖精がプッシュされてて、米澤穂信面白く思えない自分感覚普通とずれてる気がしてきました

[]やまむらはじめ神様ドォルズ」全12

★★☆☆☆

キャラは魅力的

でもいつものようにあまり描き分けはできてない

いつものやまむらはじめおっぱい

何巻かの帯に奈須きのこ武内崇の推薦文があったけど、まほよの縦セタおっぱいやまむらはじめインスパイアと考えると納得

テーマフラフラしてて読んでて足場がグラグラしてる

売りのひとつであるはずのロボットバトルがごちゃごちゃしてて何やってるかわからなくてつまらない

接写ばかりでカメラを引いた位置からの現状説明コマがないから、悪いマンガの例みたいになってる

後半になってお話が盛り上がるに従って置いてけぼり感も大きくなっていった

作中のキャラは盛り上がってるけど、こっちはそれをハナホジーというかふーんって冷めた目で見てる感じ

石黒正数インタビューで、マンガは作者の1/100しか伝わるようにかけなくて、さらにそこから読者に伝わるのは1/100だけしかない・だから漫画家は100伝えたいなら10000伝えるつもりで書かないといけないって言ってたの思い出した

作者の中ではちゃんと理由があるんだろうけどそれが読者に伝わってない感がある

9巻のあとがきおまけマンガで、いきなり登場人物が増えてわかんなくなった・でもおっさんばっかで全然興味わかないからどうでもいいけどっていう読者の意見に対して、作者がそのハガキを足蹴にしまくってる絵が書かれてたけど、ちょっと引いたし・・・

読者が悪いんじゃなくて、面白いと思えるマンガをかけてない自分が悪いのに、とんでもねえ漫画家だなあと思ってやまむらはじめの印象が悪い方向に変わった

やまむらはじめ自体は、天にひびきを途中まで最初に読んで面白いと思って、境界戦線だっけか?あれもそこそこおもしろいと思ったんだけど、

それ以外のアクションSF神話的なやつはどうも合わない感じがして読んでなかった

次に碧き青のアトポス読んでなんかキャラストーリーいまいちだなと思った

そんで神様ドォルズですよ

これはキャラ女の子かわいかったし、キャラのカラミも悪くなかった

でも肝心のストーリー微妙アクションシーンも微妙という・・・

2chやまむらはじめスレ読了後に見に行ったら、スレに書き込むような人間もそう思ってるのが多くて、不完全燃焼なんだろ?そうなんだろ?ってのがテンプレみたいに使われまくっててワロタ

まさにそれだな

というか天にひびき完結してたってスレで初めて知ったわ・・・めっちゃ叩かれてるし・・・

主人公の男もいまいちぱっとしなくてフラフラしてるし、ライバルの男も同じ感じだし、

ホモマンガとして見ればまあいいとこもあるのかもだけど、それでもやっぱ雑なのは否めないんじゃないかなあ

無駄に巻数重ねてる気がした

12巻も使う内容じゃない

とりあえずこの作者はただでさえアクションかけないのになんでこうも戦闘をかきたがるのか

しかもロボバトルとか余計テクニックいるだろうに、結局最後最後まで読みづらいまんまで目が滑りまくった

天にひびきから入った自分としては、いろんなものを精力的に書けるんだなあと最初感心したとき賞賛を返してほしい

2015-11-28

[]映画そして父になる

ついこないだネットたまたま感想見つけてネタバレレビューまで読んじゃったけど、今更見てみた。

恥をかくシーンを見るのが苦手な俺にはかなりしんどい映画だった。

いろいろと描写が足りない気がしたけど、主人公福山だって考えたら納得がいった。

子どもの考えが見えないとかそういうところ。

福山視点に合わせさせられて、そういう描写意図的に隠されてると考えると筋が通る、とかね。

最後もなんとなくうまく終わったようで実は全然解決してないし。

作中での呼称はお父さん、パパ、ママだけだけど、タイトルは父。

主人公の父親も出てくる。

異動先で出会った15年もかけて辺境研究をしていた男。

意味深描写がいろいろと多くて、思わず解説を探したくなるけど、

多分三十路独身の今これを見てやるべきことは、他人感想じゃなくて自分が感じたもやもや大事にすることだと思った。

親子のことなんて、他人説明されたり解説されたり諭されるようなもんじゃない。

まさにそれを今この映画で教えられたばかりなんだから

2015-11-25

[]道満晴明ヴォイニッチホテル」全3巻

★★★☆☆

まあまあ面白かった。

だいぶ前から知ってたけど、絵柄で敬遠してた。

でも完結したって聞いて一気読み。

あのヴォイニッチ手稿のヴォイニッチかって今気づいた。

メタネタとかパロディ多目。

群像劇

でも大体キャラ立ってるから読みづらいことはなかった。

ちょっと切なくキュンとさせる場面も結構あってよかった。

ギャグも含めて間の取り方がうまくて、読んでるこっちをちくしょーこんな面白いもん書きやがってーと思わせてくれた。

でもオチがなあ・・・

マグノリアまんまやんけ!!!

って思ってしまって、ちょっとがっくり。

積んでたニッケルデオンも読んでみようかな

なんか作風があの人に似てる

さくさく人が死んじゃうところとか、絵柄の雰囲気とか・・

うーん名前が出てこない

水島大宙っぽい名前の人

カンボジア?のマンガとか、UFOだかロケットだかが墜落した街のマンガ書いてた人・・・

思い出したら更新する

(追記)

西島大介!!

それそれ!

トラバthx

ヘタウマ感とか間の取り方とか全体的な雰囲気が似てる気がした。

2015-11-22

[]米澤穂信夏季限定トロピカルパフェ事件

★★★★☆

これは面白かった。

ぶっちゃけ途中までは可もなく不可もなくの微妙米澤穂信かなと思ってたけど、最後らへんのどんでん返しに次ぐどんでん返し伏線のつながった感覚はかなり気持ちよかった。

ミステリだけじゃなくてキャラストーリー下地がすでにある程度できてたからってのもあると思うけど。

春よりも全体的に主人公はっちゃけてる感じも見てて面白かったし。

秋までしか出てないらしいけど、この夏でレイニー止めされるよりかはだいぶマシなんじゃないの?と思ってしまう。

秋のラストは夏のそれよりも壮絶なの・・・

いや別に答えなくていいけど。ネタバレになるから

とりあえず夏は古典部シリーズ以来久しぶりに当たりだと思える米澤穂信だった。

2015-11-19

[]オーサ・イェークストロム「北欧女子オーサが見つけた日本の不

思議」1巻

著者名長すぎて増田タイトル文字数制限オーバーwww

★★★★☆

面白かった。

日本受けする絵柄と、ものすごく気を遣ったコメントに、

いろいろと普段の苦労が垣間見られた。

いやほんとめちゃくちゃ気を遣ってるのが読んでてわかるのよ。

基本的ネガティブなことはあまり言わないようにしてたりとかね。

読んでて嫌な気分にさせられることはまずないから

そんじょそこら日本人よりもよっぽど気遣いができててすごいよこの人。

メジャーな国とのカルチャーショックマンガはこれまで結構あったけど、

スウェーデンってのはなかなかなかったと思う。

ただ下品ネタ(数はめっちゃ少ないけど)がいきなり出てくるからそこに抵抗感持つ人はいるかも。

いやほんとちょっぴりだけで無視できる程度だけど。

あといいと思ったのはブログマンガコメントをまとめただけじゃなくて、写真がたくさん掲載されてて実際の様子も合わせて見れたところ。

やっぱブログマンガを本にするっつったときに一番大事なのはプラスアルファだと思うし。

ここをよくしたらもっといいんじゃないかなと思ったのは、

コメントの顔のイラストも数種類あるとよかったんじゃないかなと。

全部ニコニコ顔でいろんなこと言ってるから、パッと見のニュアンスがわからない。

あとはこういう書籍化にありがちだけど、1ページ1つの4コマしか載ってない薄さね。

一応スペースにも描き下ろし?でちょっとしたイラストがあったりするけど、

やっぱり空白多すぎるのはカバーしきれてなくてちょっと残念

それでもイラストコメント基本的にすべての4コマにつけてるから他の手抜き書籍化の人とはかなり違うけど。

2015-11-18

[]米澤穂信春期限定いちごタルト事件

★3くらい。

ミステリはだいぶ弱めかつ短編かつ高校ものから読みやすかった。

つーかミステリ自体マジで読者に解かせる気がハナからない感じするし。

前提条件が全部呈示されてなくて地元ネタ根拠推理ちゃうとかね。

俺的にはそれで全然よかった。

全然おもしろくなかったわけではないけど、めちゃくちゃおもしろかったわけでもなかった。

でもそういう普通レベル面白さを古典部シリーズ以来米澤穂信に感じられてなかったから久しぶりだった。

気になったのは2つかな。

違和感を覚えたって言葉があると思うんだけど、あれをこれまでの長編では全部違和感を感じたって書いてたんだよね。

それがこの作品ではちゃんと違和感を覚えたって書かれてた。

編集校正の力かな。

そんな言い間違いでキャラ設定してたっていうには無理があると思うし。

あとひとつ小山内さんって苗字

どうしてもアザゼルさんの丸メガネかけたタヌキと小山内くんのほうが浮かんできて終始ひどいビジュアルになってしまったわ・・・

どうしたんだい小山内クン!!

だとするとジョウゴロウがタヌキか・・・

少しでも珍しい名字最初にしつこいほど触れてしまうと、

それ以降何かでその名前に触れた時に毎回それを思い出してしまって変な感じになる

んで続けて夏季限定を読み始めたけど、面白さが上がってる気がする。

前々からの予想通り、古典部シリーズ小市民シリーズのみのファンでいるのが自分にとってはベストっぽい。

2015-11-15

[] 濱田浩輔「はねバド!」

パジャマな彼女。は未読。パコさんが出てきて一瞬話題になったことくらいしか知らない。

バドミントンマンガ

絵柄が変わるとは噂で知っていたけど、

途中でピンポンクリソツの試合描写になって、線がガタガタになった。

そんで可愛い女の子バドミントンをするっていうのとは違う方に行ってしまった。

その割には試合でなにやってるかがすごくわかりづらい。

可愛さを描くのを捨てたのに捨てて得ようとしているスポーツ漫画としてのカッコよさにつながっていない。

全体の話の流れもチグハグで何をメインにしたいのかがわかりづらい。

トーナメントしてたのにいきなりすっぽかして別の場所でやる試合に1冊使うとか・・・

序盤はすごくよかったのになあ・・・

すごさを描こうとしすぎて読者置いてきぼりで作者だけが吹っ飛んでいってる感じ。

なんかもうずっと覚醒状態だけど、ずっと続いちゃうとそれが普通になっちゃうんだよな。

メリハリがないんだ。

序盤みたいに日常エロコメディももうちょいあったほうがいいと思う。

2015-11-14

[]宇仁田ゆみ「いとへん」

仕立屋の男とそこに転がり込む女。

んで仕立屋ノウハウ紹介みたいな。

テーマ的に人気はとれなかろうというお察しの通り1巻で打ち切りっぽい。

まあ前も発酵系の大学研究室舞台にしたマンガ書いてたしなあ

全然違うテーマを興味持って書けるってだけでめっちゃすごいと思う

ちなみにこのマンガ自体は仕立屋のノウハウへぇーと思ったけど、1巻でお話を展開させられるはずもなく低空飛行のまま終わった感じ。

いつもの宇仁田ゆみ

面白くないことはないけど、うさぎドロップみたいにとりたてて面白いと思えるほどでもなかった。

[]宇仁田ゆみ「青みゆく雪」

中国留学生の男が主人公

なんかふわふわして適当に話が進む。

ドラマチックなことも特に無い。

読みやすいけどそれだけ。

2巻を読みたいとは思わない。

主人公の友人のビジュアル見て東京トイボックスの体壊して入院した人思い出した

マサの師匠の人。

[]ふみふみこ「ぼくらのへんたい」

とりあえず、これから好きなものをきかれたときは、曇りの日って答えようと思った。

好きな絵柄で好きなテーマをやられる幸せ

宝石の国の絵柄でボクガールやってくれるのはすごくうれしいね

でもちょっと段落ついた感じなのにまだ続くの?とは思う。

ぼくはおんなのことか放浪息子で物足りなかったところにさらっと踏み込んでて、おっと思った

まあ風情がないと言うこともできるけど

マンガとしても読みやすいし、そこそこ当たりだった

2015-11-07

[]竹内友ボールルームへようこそ」最新42話(月マガ12月

これはいい百合マンガですね(違

あの関係をこう掘り下げてくるとは!

まさかボールルームへようこそ百合を見られるとは思ってもみなかった。

こういうのを求めていたんだ。

ブロウタのcitrus4巻分のもやもやした心が、たった1話百合マンガキレイに晴れた。

いやーめちゃくちゃよかった・・・

この人に百合マンガ書いてほしいわ・・・

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