はてなキーワード: ハイスクール・オブ・ザ・デッドとは
多少ネタバレありです。
アポカリプス映画って、壊れる前の日常シーンが一番面白いと思う。
「ああ、この光景がもうすぐ破壊されて大パニックになるんだなあ」というワクワク感。
サメ映画なんかで、サメが出てくる前のシーンが一番緊迫感があるのと同じ。
平和なショッピングモールがお買い物家族でごった返していて、主人公が「ハァイ」とか言いながら風船持ってるちっちゃい娘を抱え上げたりして、後の阿鼻叫喚に向けて期待値を爆上げしていく。
次に面白いシーンは、ついにゾンビが現れて日常が崩壊していく場面。
演出が上手い映画だと、このシーンがクライマックスとも言える。
ディープインパクトで言えば、彗星の軌道を計算してた学者がピザを落とすあたり。
Falloutで言えば核が炸裂して娘だけそれに気づいている所。(ふつーに考えれば、核爆発は最初に物凄い閃光と熱線が周囲を破壊し、爆風はその後なので他の人が核の炸裂に気づかんわけがないんだけど)
ハイスクール・オブ・ザ・デッドで言えば、校内放送があった辺りから。
直前までの平和なシーンとの落差、そして社会秩序が失われていくシミュレーションとしての面白さ。
ゾンビランドは名作だけど、この日常崩壊シーンが無いのがちょいと残念。
日本沈没とか、社会がなすすべもなく崩れていくのはやっぱカタルシスだ。
一番どうでも良いシーンが、崩壊後。
ゾンビがふつーに徘徊してて、主人公たちは小規模なコミュニティで何とか生き延びている状況。
サメ映画で言えば、もう普通にサメとガンガン戦ってるシーン。これ以上壊れる日常がないのでゾンビものでも単なる北斗の拳である。
という事で、Falloutは自分的にはタイトルが出てきた7分0秒くらいまでが本編。タイトルの後に「219年後」とか表示されてなんか地球防衛隊みたいな服のネーチャンが出てきた辺りで視聴意欲が激減したのでひとまず視聴終了。
面白かった。