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はてなキーワード: 単語とは

2022-09-26

よその国の単語スペル調べないのか?

英単語その他フランス語イタリア語、などなどを使った投稿SNSにするのはいいけど、スペルミスするのは何なの?

dreamとかpastaくらいなら調べないでも書けるだろうけど(書けないならそれはそれでやばい)、ブラボースペルblaboだと自信を持てるのはなんでなの?

lもbも間違っていて、完全に音だけで推測して書いたでしょうとしか思えない。知らない単語だったことは自明なのに、なぜ調べもせずに書いてしまったのか。

その心意気が許せない。

人魚の肉と不老不死関係についての話

人魚の肉を食すると不老不死・不老長寿となる」という物語は、八百比丘尼伝説・昔話として有名でもあるし、仮にそれらを読んだり聞いたりしたことは無くても、高橋留美子連作漫画人魚の森』シリーズを読んだから何となく知っているという人も少なくない。

しかし、そもそも何故、人魚の肉を食したら不老不死・不老長寿となるのか?その理由というか説明については、知らない人も多いのではないだろうか。

これを書いている増田が、その理由らしきものについて書かれたもの最初に読んだのは、神話学者大林太良の著書『神話の話』(講談社学術文庫)であった。この現物を、確かに所有しているはずなのに本棚倉庫の中から見つけられないので、ここでは記憶を頼りに大林説を書き起こすが、もしも『神話の話』の現物を持っている人は、そちらを見た方が早い。図書館で探してもよい。

まず、八百比丘尼伝説概要は、大同小異、以下のようなものである。「龍宮の主を助けた漁師が、龍宮に招待されて主から宴などの歓待を受け、家路につく際に主から土産として、人魚の肉を貰い受ける。聞けば、それを食した人は、不老長寿となるという。家に持ち帰ったはいものの、人魚の肉を食べるのに怖気づいた漁師は、いったん戸棚にそれを保管する。しかし、漁師の留守の間に、彼の娘が人魚の肉を食べてしまう。人魚の肉のことを父から聞かされるが後の祭り。はたして、娘は不老長寿となってしまう。父親である漁師も、娘が結婚した夫も、近所の人たちも、漁師の娘が愛した人たちは皆、寿命が尽きて世を去るが、彼女だけは不老長寿の若々しいまま、この世に取り残される。その孤独境遇を嘆いた娘は、仏門に入るものの、その後も長く若々しいままで生き続け、とうとう八百比丘尼(八百歳の尼僧)と呼ばれるようになり、最後洞窟の中に籠もり、人々の前から姿を消す」

大林太良によれば、これと殆ど同じ内容の話が、朝鮮半島平壌仏教寺院伝説として残るという。但し、日本八百比丘尼物語には見られないディテールとして「結婚して夫を迎えたが、子宝に恵まれない」という描写が、朝鮮半島版の物語には有る。

まり人魚の肉を食することによる不老不死・不老長寿の獲得は、生殖能力喪失するというトレードオフになっている。このような不老不死性と生殖能力トレードオフは、八百比丘尼物語にだけ見られることではないことを知っている人もいることだろう。

例えば日本神話では、人間寿命に限りが有る理由として、ニニギノミコトオオヤマツミノカミから娘の女神を嫁に迎える物語が語られる。オオヤマツミには二人の娘、姿形が麗しくないイワナガヒメ、姿形が麗しいコノハナサクヤヒメがいた。ニニギノミコトは、見た目を重視してコノハナサクヤヒメを選ぶが「イワナガヒメを選んでおけば、不老不死でいられたものを」とオオヤマツミノカミから言い渡される。花が咲き、実を成し、種を残して枯れる植物のように、こうして人は有限の寿命となった。岩石のような、長い年月が経過しても残るような不老不死性は、こうして人から失われた。

女性差別侮辱する古語として「うまずめ(=子を産まない・産めない女)」というものがあるが、これを漢字で書けば「石女」である。言うまでもなく、この言葉にはイワナガヒメ(岩石の女神)とコノハナサクヤヒメ(植物女神)の嫁取り物語と同じ考え・物の見方が、素朴な形で反映されている。

昔の人たちが呪術的な発想として、生殖能力の有無と不老不死性を結び付けて考えたであろうという仮説自体は、現代人も自然と受け入れられるであろう。

問題は、何故、人魚イメージ生殖能力の有無が結び付けられたか、その点が定かではないところである。これについて『神話の話』の中で大林太良は、一つの示唆として、中国の人・袁枚(えんばい)の残した『子不語(しふご)』という書物に収められた、次のような挿話を紹介する。

「袁枚の甥が、地方役人として赴任する旅の途上で立ち寄った集落で、住人たちが騒いでいた。何があったのかと尋ねると、その集落に住む或る夫婦の妻の下半身が魚になってしまったという。彼女証言によれば、昨夜は夫と同衾し(夫婦の夜の営みを行い)、眠りについた。夜更け、下半身がむず痒くて堪らず、手で搔いていた記憶があるが、疥癬のように皮膚がポロポロと剥がれ落ちる感触が有った。朝になり、彼女が目覚めた時には、下半身は鱗の有る魚のものになっていたとのことである。剥がれ落ちていたのは、どうやら鱗だったようである

大林太良は、この『子不語』の挿話について、わざわざ夫との同衾について言及しているのは「下半身が魚になる前の女性は、二本の脚を開いて男性を迎え入れる性行為可能であったが、下半身が魚になったことで、脚を開くこと、すなわち性行為不可能状態になった」と言っているのだと考える。そして、人魚の肉による生殖能力喪失も、これと同じ発想なのではないかと言うのである

個人的には、この大林太良説を初めて読んだ時は「ううん、ホンマかいな?」という半信半疑感想であった。しかし『神話の話』を読んでから暫く経過した後、大林説を補助するような話を、別の学者著作で見かけた。が、やはりこの著作も、本棚倉庫で見つけられずにいた。それがつい最近、その本を古本屋発見して再入手した。嬉しい。だから舞い上がって、ここで記念にメモを残そうと思い立ったわけである

件の大林太良の説を補助する記述が載っていたのは、金関丈夫著作木馬と石牛』(岩波文庫)である。ちなみに、解説大林太良その人である

この『木馬と石牛』に収められた「榻(しぢ)のはしがき」という論文が、人魚による不死性と生殖能力喪失イメージの結び付き仮説を補助するような記述を含むものである。この論文は何について書かれたものか、簡単説明すれば、国文学におけるオナニー文学について論じたものである。これは、悪巫山戯で書いているのでも、嘘を書いているのでもない。本当のことである。初めて読んだ時は「お硬い岩波文庫で、こんな珍論文を読めるとは」と、かなり吃驚したものである

本題に入ると、金関丈夫によれば、天明六年の自序がある東井春江による『譬喩尽(たとへづくし)』という俚諺(りげん)辞典の「い」の部には「一夢二千三肛四開(いちむにせんさんこうしかい)」という俚諺(ことわざ)が収められている。その意味は「性行為の中で快感が大きいものランキングベスト4」である。念のために言うと、男性立場でのランキングである。4位の「開(かい)」が「女色すなわち男女の営み」を指す。この「榻のはしがき」の一節を初めて読んだ時「なるほど、『開(かい/ひらく)』の語と『男女の性行為』のイメージは、昔の人の頭の中では自然に結び付いていたのだなあ」と納得し、大林太良説も納得して受け入れられるようになったと、そういった次第である

何?ベスト3の意味が知りたい?いちいち言わなくても、字を見れば薄々察しがつくだろうからかい説明は書かない。なお、同「榻のはしがき」によれば、戦国時代頃に来日したポルトガル人宣教師たちが、布教活動を行うために編纂した日本初の日本語/ポルトガル語翻訳辞書『日葡辞書』には「Xenzuri」という単語が収録されているとのことである

とりあえず『神話の話』も『木馬と石牛』も、どちらも非常に面白い本なので、機会があれば図書館などで探して一読することをお勧めする。

また、人魚の話に関しては、椿のモチーフなど海女文化八百比丘尼伝承などにおける人魚イメージに影響を与えた可能性の話、人魚の肉はフケツノカイ(キュウケツ[9つの穴]ノカイ)すなわちアワビのことではないかという可能性の話など、色々ほかに面白そうな話が有るので、興味が有る人は調べてみることをお勧めする。

木馬と石牛』再入手で舞い上がっている状態で書いたので、乱文になり申し訳ない。とりあえず以上である

2022-09-25

増田NGに入れてる単語が80個くらいになってしまった

これ何個くらいで処理が重くなってくるんだろ

anond:20220925035947

議論が何かわかってない人間しかいないからな

まず議論って何かってことを定義しないといかんだろ

定義なんてのはなんでもいいんだ 議論するやつらがそれを議論だと思っていれば

ところがそのマウント取り合いの雑談のことを議論だと思ってるのは参加者個人だけで

参加者1名以上にコンセンサスを取ってないんだよ

それは〇〇ですよねとあとづけで根拠とかソースとか出したり引っ込めたり要求したりするラップバトルを議論と呼んでる

数秒前の話と関係ない話題に移って数でてきた単語の刺激でなんとなく雰囲気だけなにか悟った気になる

実際なんの結果も哲学議論から出たためしがない

500年前の人間しか哲学者の名前が出てこないみたいに

〇〇だったのですか 〇〇だったのではないですか なんて定義がなんにもない状態

話題表現も共有できておらず 勝手自分の知ってる赤の他人言葉を並べるのがすきなだけ

ルールというお題で大喜利するのが好きなんだろうな

2022-09-24

今知ったこ

ノマドワーカーの「ノマド」(nomad)は英語遊牧民という意味

ノートとか窓とかその辺の単語略称かと思ってた

最近の嫌なことがあった時の精神状態がよくわからない

・怒っているわけでも悲しいわけでもない

・無感情のまま、心が冷える(?)感じ

・思い浮かぶ単語は嫌だなぁめんどくさいなぁ

イラついてるとかショック受けてるみたいな名称があるのかどうかもわからん

2022-09-23

anond:20220923211937

何か違和感ある文書だなと思ったら

今時のJKDQNなんて単語使わないだろ

お前が本当にJKなら生まれる前に番組が終わってる

パケットは落としていいんだよ

NUROでパケロスが酷いっていうのは問題だし対処してほしいけど

パケットを破棄するなんて許せない」とか言ってるアホはインターネット最初から勉強し直してこい

UDPパケットを落としてるのは問題」とか言ってるアホもL4勉強やり直してこい

TCPが遅いだのなんだの文句付けてUDPネットワークリソースを消費しておいて

いざUDP輻輳したらNUROに文句言うとかお門違いにもほどがある

文句を言う先は任天堂だし任天堂はまともなネットワークエンジニアを雇えよ

今時のゲームUDP冗長に送るのがデフォだし輻輳制御とか全然考えてないから絞られて文句言う方がおかしいわ

ゲームじゃなくて仕事で使ってる人からすれば「そんなクソUDPパケットバカバカ落としてしまっていい」っていう感じだし

TCPみたいなフェアネス考えてないパケットはもうガッツリブロックしていいんだよ

文句言う先間違えんな アホども

追記

伸びててワロタ

そして全員電話屋さんの脳みそワロタ

1Gの先に100Mの回線繋がってたら「90%もパケロスしてる!」って騒いでるようなもん

送ってる奴が悪いに決まってるだろ

もちろんそんな単純な話では無いんだけど輻輳の原因がスプラ制御してくれないならUDP狙い撃ちで落とすしかないでしょ

他の人が困るんだからそれでいいし、パケロスしてても完全ブロックじゃないんだから端末側でどうにかせーよっていうのがインターネットですよ

まぁそもそもベストエフォート」っていう単語が良くないと思う

特に日本人は「もっと頑張れ」とか言い出しそうで

1Gの回線で1Gのスピードが出ないのは頑張りが足りないから、とか思ってそう

「無保証シェア回線」とかにした方が良いのでは

2022-09-22

「30過ぎた更年期閉経ババア」とかも言ってたし、多分マジで単語意味はわかってないと思うよ

anond:20220921161300

てかそもそもなんでダブルスタンダードダメなの?

日本国憲法精神的自由保護より経済活動自由保護は弱くする二重の基準を設けてるけどこれも増田的にはダメなの?

スタンダードというのはつまり基準な訳であって、適用する対象によって二重どころか何重にもなるのを絶対ダメなことという前提にするのっておかしくない?

もちろん適用する対象が全く同じなのに基準が違ったらあかんと思うけど、それは基準複数あるというよりそもそも基準なんて作ってない案件ではって思う

とにかくダブルスタンダードという単語を用いた批判はよくわからない

anond:20220922100633

なんか君は、カオスって単語意味をセンテンスごとに切り替えてるね

カオス全体のことを意味してたり、いわゆるChaotic-GoodやChaotic-Evilのことを意味してたり切り替わってる。

カオスっていいながら実はChaotic-Evil限定してるんならそりゃ悪だよ。

定義としてカオスのうち悪のもののことを言うんだからあたりまえ

anond:20220922094441

FF1の発売日1987年

ラングリッサーの発売日が1991年

セーラームーン5期が1996年

タクティクスオーガの発売日が1995年


当時、ロウカオスというよりも、カオスと言う単語自体が悪として扱われがちではあった

探せば他にもカオスな敵はいそうである

日本語の原郷」についての論文、取り下げ勧告を受ける

去年、「日本語の原郷」についての論文(Robbeets et al. 2021)が話題になった。増田は専門外の素人ながら疑問を持ったのでツッコミを入れたんだけど(anond:20211121124146)、今年の6月に入って専門家集団から「あの論文は取り下げろ」という反論論文が出ていた(Tian et al. 2022)。といっても、プレプリントサーバのbioRxivに置いてあるだけで、学術誌に掲載されたわけではないんだけど、まあいずれどこかには載るよね多分。

そういうわけで、反論論文の内容を(素人なりに)紹介していくよ!

そもそも誰が書いたの?

ふええ……知らない人ばっかりだよぉ……

22人の共同著者による論文だけど、その多くは中国人研究者。ほかは数人のヨーロッパ人中国人研究者については全然からない。漢字で書かれれば一人か二人は名前を聞いたことがある人がいるかもしれないけど、ラテン文字で書かれているので誰が誰やらさっぱりなんだよな……

ヨーロッパ人研究者のうち、ラッセルグレイ氏は聞いたことがある。20年くらい前に『ネイチャー』に印欧語族起源に関するレター載せてた人だ(Gray and Atkinson 2003)。ホセ・アロンソ・デ・ラ・フエンテ氏は以前ロベーツ氏の著書に辛辣書評書いてた人で、去年の増田でも引用した。

そしてトマ・ペラール氏は、日本では有名な研究者だ。彼は宮古島の北4キロに浮かぶ人口数十人の離島大神島方言について博士論文を書き、それが「母音あるいは声帯を震わせて出される音を含まない単語がある」という世界でも珍しい特徴を持った言語であることを明らかにした(Pellard 2009: 80–85;ペラール 2011: 28–29)。ペラール氏は母語フランス語だけでなく英語日本語でも論文や共著を発表していて(最近だとペラール 2021とか)、琉球諸語の言語復興についても発言しているので(ペラール 2013; 2015)、琉球諸語に関心を持って調べたことがあれば一度は名前を聞いたことがあるはずの人物だろう。

要するにこの反論論文には、そのへんの日本人よりはるか日本語に詳しい研究者が参加しているってこと。

言語的側面について

反論論文は、ロベーツ論文で挙げられている同根語(cognate words)が少なすぎると指摘する。

同根語というのは、「起源を同じくする単語」のことだ。ある言語から分かれた娘言語たちは、いずれも共通した同根語を(二次的に失ったのでなければ)持っているはずだ、というのが比較言語学の基本的な考え方だ(生物学でいう原始形質/祖先形質にあたる……と思う。多分)。もちろん、偶然の一致とか、言語場合借用語とかがあるので、言語学的な検討を行って「これは祖語から受け継がれた同根語である」というのを確定させて、それをもとに言語系統関係判断していく。

たとえば印欧語族だと、次のような対応関係が見いだせる(例はウィキペディアの「印欧語彙」のページから持ってきた)(*がはてな記法の一部と認識されちゃうっぽいので*で代用)。

-印欧祖語英語ラテン語サンスクリット語ハラ
pH₂tér-fatherpaterpitṛ́car
2dwóH₁twoduodvā́wu
ped-footpēspā́d-pe
*ék̂wos英語eohequusáśva-yuk

複数の語派(語族の下位区分)にわたって対応する語彙が存在することがわかると思う。これらの同根語が存在することで、「英語サンスクリット語は親戚なんだなぁ」というのがわかるわけだ(お墓に卒塔婆って置いてあるじゃん。あれに書いてあるのがサンスクリット語)(足で操作する機構を「ペダル」といったり歩行者デッキを「ペデストリアンデッキ」といったりするのは、英語のfootに対応するラテン語pēsから派生語なんだよね)(「父権主義」が「パターナリズム」になるのも、英語fatherに対応するラテン語がpaterだから。これがポルトガル語でpadreになり、そこから日本語に入って「ばてれん」になるわけですよ)。

ついでに日琉語族の表も示しておく(Vovin 2017)。基礎語彙において規則的に音韻対応しているのは、これらの一致が偶然ではなく日本語沖縄語が親戚であることの動かぬ証拠だ。

-標準語沖縄語(首里
これkorekuri
toritui
komekumi
場所tokorotukuru

しかしロベーツ論文は、ひとつ以上の語族でみられる同根語が317、2つ以上の語族でみられる同根語がわずか50、そして5つの語族で共有されている同根語はたったの2つに過ぎないという(Tian et al. 2022: 2)。思い出してほしいんだけど、ロベーツ論文テュルクモンゴルツングース朝鮮・日琉の計5語族が同一の起源を持つと主張しているのね。なのに5語族で共有されてる同根語はたったの2ってどういうこと? って話になるでしょ。全然トランスユーラシア語族」の証拠になってないじゃん。

っていうか、その50個の同根語リストの中には、ロベーツ氏自身が「これは借用語だよ☆」って書いてる単語が入ってるんだってさ。借用語は除くというのが比較言語学の基本なのに(借用語だと気づかずにリストアップしたならまだしも)借用語だとわかった上でリストアップするのヤバくない? そんなこと言ったら日本語英語の親戚になっちゃうよ? 大丈夫

反論論文の著者たちはこれに激おこぷんぷん丸になっていて、ロベーツ論文の「著者たちは彼ら自身歴史的言語比較原則無視し、証拠を彼らの必要にあわせて歪曲している」(Tian et al. 2022: 3)とまで断言している。そりゃ、借用語混じりのたった数十の同根語で「トランスユーラシア語族は、ありまぁす!」って言われたらそう言いたくもなるわな。

遺伝学・考古学的側面について

遺伝学的にも、ロベーツらの論文は「不当な仮定unjustified assumption)と、移民についてのありえそうな他の仮説を排除した選択モデリング」に基づいているとバッサリ。考古学証拠も「弱い」と切り捨てている。このへんは遺伝学や考古学に詳しいはてなー解説をお願いしたいところ。

結論

そして反論論文は、こう締めくくられている。

ロベーツ論文の結果を再現しようという我々の試みは[言語遺伝・考古の]3つすべての面で重要な不一致をみた。さらにいえば、ロベーツ論文はこれら3分野の研究成果を統合するために「三角測量」を用いたと主張するが、その「三角測量」とやらの手法定義記述もしていない。したがって、彼らの手法に従って3つの分野に関する訂正を組み合わせることも不可能だ。つまるところ、我々が行った3つのデータセットすべての再検討は、ロベーツ論文の主張を完全に崩壊させた。トランスユーラシア仮説は未実証である私たちはこの論文を取り下げるよう謹んで勧告する(Tian et al. 2022: 7)。

要するにアルタイ語族2.0は失敗したってことっすね。ロベーツ氏は「民族主義的な議題を持つ人々にとっては、自分の言語と文化の起源が国境の向こうにあるということは不快な真実だが、すべての言語と文化、人間は混じりあっている」って言ってたらしいけど、まずはご自分の仮説がボロボロだという不快真実に向き合ってほしい。

こんなガバガバ論文を載っけちゃった『Nature』については、まあ……仕方ないところもあるのかな? ちょっとでも言語系統かに関心を持っている人なら「これアルタイ語族2.0じゃん」と気づける内容だけど、理系雑誌編集者にその目利きを求めるのも酷かな……査読者選ぼうにも誰がこの分野の権威かすらわからんだろうからな……ただし『トランスユーラシア語族ガイドブック』なんてものをホイホイ出版したオックスフォード大学出版会テメーはダメだ。お前んとこは人文系研究書いっぱい出してるんだからアルタイ語族2.0くらい見抜けるだろうが!

なお、ペラール氏のツイッター(@ThomasPellard)を見たら「そもそも論証の基盤になってる語彙の出典が書いてないやんけ。これスタロスチンが作ったデータベースからコピペじゃね? っていうかいくつかの言語対応表に載ってないから同根語を検討できないんだけど?」という趣旨ツッコミをしていた(https://twitter.com/ThomasPellard/status/1536288665936306176)。あっ……(察し)

そういえば

そろそろ凱旋門賞ですが、タイトルホルダーくん楽しみですね。天皇賞(春)宝塚記念圧勝劇(+お姉ちゃん)ですっかりファンになりました。ロンシャンでも逃げ切ってほしいですね。ただ背負ってる期待が大きすぎるドウデュースくんにも勝ってほしい……武豊凱旋門賞に勝たせるために生まれてきた馬になったら胸熱すぎるでしょ……

あと先日のセントウルステークスは感動で泣きそうになりました。桜花賞のころから推してたので……(ソングラインちゃん安田記念戴冠おめでとう。BCマイル頑張れ!)。スプリンターズステークスで今度こそ待望のG1制覇を成し遂げてほしいですね……

ユキノビジンは! 引けませんでした!(すり抜けで夏服メジロドーベルサクラチヨノオーが来たのでまあ良し)

追記

ペラールさんの解説動画見た方が分かりやすい。

https://www.youtube.com/watch?v=UgXq14ag85Q

anond:20220922081214

これ見落としてましたわ。教えてくれて感謝こちらの方がわかりやすいのでみんなペラール氏の解説動画を見てクレメンス

専門外って日本語起源についてってだけで、比較言語学で博士取られてませんか??

博士号って持ってないからわからないんですけど食べられるんですか? ご飯粒よりおいしいんですか?

ここでもいくつか紹介されているようにトマ・ペラール氏は日本語でもいろいろ書いているしTwitterやAcademia.eduなどでも積極的情報研究を公開していて我々素人にとってはとてもありがたいです

ペラール、ヴォヴィン、ローレンスの3氏は色々academia.eduに上げてくれてて助かりますよね。ところで素人はいったい……うごごご。

有り難い要約だけど、最後の「アルタイ語族2.0」だから胡散臭い、という部分はやや迂闊かと。当該論文はそうでなさそう、というだけで真に画期的論文によりアルタイ語族復権することは可能性としてはあるよね

もちろんそれはそうです。ちゃんとした比較言語学的な手法で「アルタイ語族」の存在実証できるのならそれは歓迎すべきことで、その可能性は残されています。ただ、これまで数百年にわたって研究が続けられてきて熱心な擁護者も大勢いるのにまだ確固たる同系の証拠が出てきてない、というのは相当に重い事実ですよね……。ロベーツ氏は「民族主義的な議題を持つ人々」のことを揶揄してますけど、日琉語族の分類というのはまさにその「自分たちの言語はどこから来たのか」というルーツ探しの情熱に取り憑かれた人たちがいっぱい研究して、それでもなお結論が出ていないテーマなわけで(cf. 日本語の起源 - Wikipedia)。

日本日本語起源について野生の専門家増田意見を聞いてみたい

anond:20220922103201

増田はドシロートなんでなーんも独自見解は持ってないですが、古代ロマン的な観点からanond:20211121124146でも言及した大陸倭語仮説が面白そう(「大陸倭語」の存在はまだ定説にはなってないことに注意)。島嶼倭語(仮に「大陸倭語」の存在実証されない場合は日琉語)のUrheimatは五十嵐氏の指摘に沿えば近畿地方のあたり(多分四国ではない)。日琉語族列島半島にまたがって分布していて、そのうち大陸倭語が南進してきた朝鮮語族同化されたと考えると古代日本朝鮮半島との関わりに色々納得がいく(繰り返すように素人古代ロマンといくつかの論文に基づいて妄想したものです)。では仮に対馬海峡をまたいだ日琉語族存在実証されたとして、そのUrheimatは……どこでしょうね? なんもわからん

あ、トラバでやたらゲノム研究URL貼ってる人は、(もし同一人物なら)去年の議論血統言語系統混同したり(anond:20211121201022)、論文増田の内容を理解できてなかったりする(anond:20211121224311)ような人なので、マトモに相手する価値はないっすよ。一応ご忠告

参考文献

2022-09-21

母親の言ってることだけが聞こえない

母親精神病を患っており、精神科の入退院を繰り返している。家のホコリを集めては「これは隣家から飛んできた銃弾証拠だ」とか言ったり、俺がトイレにいくたび、トイレの窓から敵のスパイと密通してる(チンコ丸出しでスパイと密会するやつがどこにいるんだ?)とか言っている。元々のカッとなりやす性格もあって、その度に嫌味や怒鳴り声を聞くことになり憂鬱な気分になる。それでも彼女は家で生活することが医師いわく治療必要であり、そのために家族の協力という名の同居も必要で、父、俺、妹でローテしながら母親のいる実家で同居してる。

そして最近母親の言ってることが全くわからなくなった。英語を習いはじめのとき英語音声で映画を見ても断片的に単語が聞こえるだけだったが、あの感じに似ている。あるいは漫画で、聞き取りにくいことの表現で黒のペングルグルゲジゲジみたいなのをセリフの上にかぶせて書いてたりするが、まさにあれだの感じだ。

たぶん、母親対応するストレスかなんかによって一時的に著しく音声処理能力が落ちるんだろう。こんな簡単に聞くという基本能力にエラーが生じることに純粋に驚いている。てかストレス耐性なさすぎやろ俺。妹も父親もそんなことなってねーのにな。

卑猥意味に引っ張られる単語

風俗

エッチなことするお店になってしま

風俗考証ってナニすることなんでしょうねえ

ヘルス

これもエッチなお店に

ヘルスメーターって一体…

ぶっかけ

TSUNAMI、OMOTENASHIに続いて世界に広まった日本語

もうぶっかけうどん食べられないよぉ

anond:20220921121610

最早「アベガー」とかい単語使ってる奴らの方がよっぽどカルト親和性高いヤバい奴らだった事がバレてアベガーガーとか言われてるから

anond:20220921072157

ルッキズムって単語を使う男性が少ないだけで、実情「ただしイケメンに限る」がその代替を担っていると思うが

2022-09-19

ポリコレという単語はもはや完全にゲハ用語GK妊娠みたいな扱いになってしまったな

こうなるともはやそういう低レベルな場からは決別して各々が好きなものリアルワールド応援することで

ネット上の煽り合いの無意味さを啓蒙していくしかなくなってくるわ

2022-09-18

小麦アレルギーって治るの?

小麦っていう単語が出たから思い出した

学生の時ピザ屋でバイトしてて

ほぼ毎日触ってたからか食ってたからかわからんけど

後天性の小麦アレルギーになったんだよ

そのあとは小麦食べないようにして生活してたんだけど

なんか人生どうでも良くなってビールピザをひたすら流し込んで寝た時があったんだよ

翌日何にもなくてびっくりしたんだよな

治ってんのかな

anond:20220918184938

声が小さい。気持ち大きめの声で「カードで」ってだけ言う。短い単語の方が聞き取りやす

anond:20220918093215

35年くらい前のモデルグラフィックスのあさのまことプラモデルディテール表現について解像度という単語を使ってた

細かさではなくちゃん理解度についての言い表し方として

パソコン以降な言葉なのかもしれんけどそこそこ歴史のある使い方だと思う

解像度」という単語を使う人はいつまでも近似

理解度が深まることを「解像度高まる」などと言ったりぼんやりとした理解しかない状態のことを「解像度が低い」と言ったりする解像度大好きマン特にスタートアップ界隈には多いです。昔のディスプレイ解像度が低くぼやけた像であったのに対して近年の高解像度ディスプレイだとよく見えるということになぞらえての話でしょう。問題はこの解像度というのはどこまどいっても近似でしかないということです。スタートアップ界隈にはビットマップ画像ベクター画像の違いを知っている人がそんなに多くないことを示唆します。

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