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2017-05-15

http://anond.hatelabo.jp/20170515180123

情報系の博士号持ちの横田ですが、ここに挙げてくれている三冊だけは絶対おすすめです!

吉田先生の本だと、持ち運びのしやすい『オイラーの贈り物』も良いでしょう。

中学生になったら息子さんなら読めると思います

ここに挙がっているのは数学系の本になりますが、他の分野に目を向けるのも、息子さんの選択肢を広げるのに良いでしょう。

横田子供の頃に読んで楽しかった本を厳選して書いてみます

物理学者ファインマンの『ご冗談でしょうファインマンさん』や、動物行動学者ローレンツの『ソロモン指輪』などは、

息子さんなら小学校に在籍している時点でも読めるかと思います

もう少し大きくなったら、進化生物学者・動物行動学者ドーキンスの『利己的な遺伝子』も良いでしょう。


横田の専門分野的には、折角息子さんがプログラミングにハマっているとのことですし、アルゴリズムに関する本も良いのでは

と思います灯台下暗しで、どれが今の息子さんに良いと今すぐ紹介できないのがお恥ずかしいですが…


学校横田がやってもらえて嬉しかったのは、上の学年の教科書を貰えたということでしょうか。

高1まででさっさと高3の教科書まで全て終わらせた後は、丸二年間数学の授業の時間フリーダム大学数学をやっていて良かった

のが、今日横田につながっています

2015-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20150517181206

俺なんかは中学生くらいの時に数学とか物理に興味があって、よくわからないままに変な微分方程式の本とかを買って読んでたんだけど、

大学同級生で親が大学教授の奴は「興味がある」って親に言ったら親がファインマン物理学全巻を持ってきて与えられた、とか言ってて(こういう奴らと渡り合うの)無理だろコレって思ったのが原体験に近い。

(俺が当時読んでた本は当然ほとんど身にならなかった)

2015-05-14

http://anond.hatelabo.jp/20150514112309

うーん観測問題研究者なんて皆無なので増田にいるとは思えませんね・・ご本人に twitter で聞くしかないのではないでしょうか。

ところで観測問題に首を突っ込む前に基本的量子力学勉強をされた方がよいのではないかと思います

それをしないでトンデモに転ぶ人がたくさんいるのでちょっと心配になります

http://www.amazon.co.jp/dp/406153209X

http://www.amazon.co.jp/dp/4842702222

ひとまずこの辺りをおススメします。

前者は近年人気の本で、ひっかかりやすい箇所が良く解説してあり親切だとおもいます。初学者向けです。

後者は名著かつ定番書で極めて明快すっきり爽快です。2冊目に読む本です。

両方とも微分積分線形代数程度の知識でよめると思います。知らなかったら理工系数学入門コースでもぱらぱら読んでください。

どうしても数学が嫌ならファインマン物理学を勧めます・・・が。

基本的に、数学を使わずに説明する方が思考実験てんこ盛り物理センスばりばりで難しくなっていきます。(研究に進む人なら修行になってよいかもしれませんが)

実は数学勉強する方が近道だったりします。


http://anond.hatelabo.jp/20150515105457

心配してくれてありがとう。でも大丈夫

私は学生でも研究者志望でもなく、SFっぽいラノベ漫画を読むときの基礎知識として興味があるだけだから

そうだったのですね。誤解しました。どうもすみません

SFネタとして情報収集したいということですね。

僕では余りお役に立てそうにないですが、

理科学や日経サイエンスでたまーに観測問題周辺の特集をしていたような気がします。

臨時別冊・数理科2014年1月「量子情報と時空の物理」~ 量子情報物理学入門 ~ 堀田昌寛(東北大学助教) 著

これなんかご本人でしょうか?

あとはこの辺とか??

理科シリーズには数式はほとんど出てきませんが・・・かなり難しいかもしれません。院生向けくらい?

それからライナー量子力学概論(日本語訳)の第17章「量子力学世界像の実在論問題」に歴史的な紹介だけさらっと載っていました。

増田さんがすでにご存知な内容かもしれませんが・・・

数式はなく、ただのお話です。各トピックは1ページ程度で物足りないかもしれませんね。

http://www.amazon.co.jp/dp/4431708537

品切れが多いみたいですが、国立大図書館は一般利用可能なところが多いので

よかったらお近くの大学を利用してみてください。

2015-03-24

http://anond.hatelabo.jp/20150324212012

全部読んだけどすごい

同じ世界を見てるとは限らないみたいな話はよく聞くしわかってたつもりだけどここまで違うとは

文字を活字のままで読むって結構いるんだね…

そういえばご冗談でしょう、ファインマンさんのシリーズで数を数える時に心の中で「音で」数える人と頭の中の目盛りを「見て」数える人とが居て、

それぞれ違うことをさせながら数えさせたら前者は朗読しながらはできない、後者は文字を書きながらはできない みたいな話があったけど似てる

2015-02-16

http://anond.hatelabo.jp/20150215134925

他のお父さんは、子供に「あの鳥の名前はね~」と教えて

自然界のことを語る」のです。

でも、ファインマンのお父さんは違います

「この鳥の名前ポルトガル語だと何々、中国語だと何々」

てな具合にテキトー名前を教えます

(もちろん、でたらめ)

そこで、ファインマンのお父さんはこう続けます

「さあ、それよりもあの鳥が何をやっているのか

 よく見るとしようか。

 大事なのはそこのところだからね」

そして、親子でその鳥が何をしているのか

なぜそんなことをするのか

一緒に考えるのです。

他のお父さんは子供にその鳥の「正しい」名前

教えてくれるわけです。

からファインマンはあとで友達

「きみのおやじはそんなことも教えてくれないのか?」

なーんてイジワルを言われてしまます

でも、ファインマンにはお父さんとの会話が

意味あるものだと自信があるのです。

http://www.1101.com/kasoken/2003-06-06.html

2014-10-07

http://anond.hatelabo.jp/20141007220032

文系経営者からといって、技術力の失った技術畑の経営者と同程度の知識は文系でもつけることはできる。

えっマジで!?

場の量子論グリーン関数ファインマンダイアグラムを書いて1次の摂動項を計算するくらいのことはできんの???

文系すげえな。

2014-06-18

大学教師が新入生に薦める100冊」のCSV

大学教師が新入生に薦める100冊: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」のCSVファイルを重複排除ソート出現数3回以上だけを抜き出してみた。記号が統一されていなくて漏れしまっているのもあるかも知れない。(ゲーデルエッシャーバッハの長音風記号はなぜか統一されていて、Amazonでも全く同じ表記

2014-05-30

研究者育成エリート教育

http://anond.hatelabo.jp/20140530200539

これ書いていて思い出したんだけどファインマンの受けた幼少教育がなかなかすごかった。

ファインマン量子力学場の理論活躍した有名な物理学者

経路積分ファインマンダイアグラムパート模型ファインマンだったかな。量子電磁力学で1965年ノーベル賞を受賞。

簡単な模型を作って思考実験考察することを「物理的思考」と呼ぶのだけれどファインマン物理的思考能力天才と云われている。

彼の書いたエッセイ「ご冗談でしょうファインマンさん」の中に父親に関するエピソードがある。

彼の父親から受けた教育はまさに「研究者育成エリート教育」と呼べるようなもので強く印象に残っている。

手元に本がないのでうろ覚えだけど

ファインマン「パパ、あの虫はなぁに?」

親父「辞典を調べてみようか。あの虫は hogehoge 科の fuga だ。でもこれだけだと名前だけだ。何もわかったことにならないね。よし、近づいてもっと観察してみよう」

ファインマン「パパ、どうしてあの鳩達はくちばしで自分の羽を突っついているの?」

親父「何でだと思う?」

(話し合い)

親父「よし、仮説は  1.虫がいて痒い  2.乱れた羽を直している だな」

親父「2 を仮定すると鳩は飛んで着地した後で羽を直す傾向にあるはずだ」

親父「羽を突っつく回数を数えるぞ。着地直後の鳩とそれ以外の鳩で突っつく回数に差があるかを調べるんだ」


こんな感じだった。

スゴイ教育法と思うけれど実践するには相当な時間精神的余裕が必要だよね。

まさに「この父あってこの子あり」と思わせるエピソードなのだけどこの親父、大学どころか高校にも行っていないただの仕立て屋さんで

「どこで科学的態度を身につけたのかわからない」とファインマンが書いていたのがまた衝撃だった。

2014-04-08

「十五年後の俺へ」(はぁ…)

押し入れを整理していたら、高校の時に書いた日記が出てきた。

いまでこそこんなだが、当時は結構マメで、每日コツコツと日記を書き、ノートが終わる度に最後のページに”まとめ”を書いていた。

ノートは10冊以上たまっていた。

最後ノート最後のページ、”まとめ”は、こんなタイトルだ。「十五年後の俺へ」。

自身の半生(四半生?)を振り返るために、それを晒す特定個人プライバシーを守るために、多少改編すると思う。

現在の俺のコメントを、アニメコメンタリーのように、右側に付記する。

「十五年後の俺へ」(はぁ…)

15年後の俺、久しぶり!覚えてるか、俺だ。15年前の小保方だ。(どうも。15年後の小保方です)

俺の夢は世界一数学者になることなんだが、おまえは今、どうしてる?(ニートだよ。アホウ)

おまえの目の高さから世界が見えているかい?(いきなり気持ち悪いこと言うなww)

Yes, you see.(JPOPかwww)

おまえは今、どんなだ?(ニートだっつてんだろ。二束三文ニートだよ)

今の俺は、我が道を行く――孤高の男――を気取っているけど、ひょっとするとお前は、スッカリ丸くなって家庭を築いているかも知れねーな。(家庭どころか、彼女さえ出来た試しがない。お前の言う、孤高の男だ。)

家のリビングで広い庭を眺めている。男の子が一人、女の子が一人。白い犬と一緒に遊んでる。午後の日差しに目を細めた俺は、でっかいソファーに体を沈み込ませてちょっと心地いい気分になる。(そうそう。当時、妄想だけは達者だったんだよ。なあ、その生活いくら掛かるか考えてみたことあるか…?ちょっとでも現実的想像していたら、あるいはもう少しマシに育ったかもしれない。)

キッチンからきれいな奥さんが現れて、コーヒーを持ってきてくれるんだ。(フェミニストに殺されるぞ)

悪くないじゃないか (悪くないとかwww斜に構えんのやめろwww)

(まさかとは思うが…その奥さんって、クラスで目の前に座ってる、”小保方さん”だったりするか?そうだったらヤベエな。まあ、それは俺の勇気次第だが。)

(その”小保方さん”だが、クラスヤンキーと付き合ったお陰で、1年後にギャルになります。。。そして俺は、結局何もせずに、この歳までドモリ・コミュ障・ヒキ・ニート。全部お前のせい。殺すぞ)

だがな、ヒトコトだけ言わせてほしい。「狼としてのスピリットを忘れるな」。 (スピリットww)

「常に飢えていろ。エモノをどんよくに求めて、常にギラツいていろ」。 (ヒトコトじゃないじゃんwww)

覚えているか?周りの軽い連中が女連れこんで昼間っからカラオケなんかに言っている頃、俺は何をしていた? (お前は気づいていないが、その軽い連中が、大学体育会系サークルに入って、大企業で重宝され、社会を回していくんだ。)

そう――街の書店に繰り出して、大学参考書をあさってただろ。 (『ファインマン物理学』な。結局一度も読まずに、本棚に飾りっぱなし。こないだ捨てといたよ。)

受験勉強なんてどうでもいい。受かるための勉強には、価値なんて無い。(んなこと言ってっから一浪するハメになんだよwww)

「前に進むこと」。俺が求めているのは、それだけだ。(いやそれただの思考停止ですからwww目ぇつぶって崖に向かって突っ込んでるだけですからwww)

もしお前が、不覚にもこのスピリットを忘れているというのなら、今すぐ走りだせ。 (www)

さもなくば、死ね (すぐ”死ね”とか言っちゃう軽口wwwさすが高校生www お前が死ねwww)

俺は今まで、鳴かず飛ばず人生を生きてきた。(奇遇だな。俺もだ)

日記だけは每日欠かさずつけてきたが、それが何の役に立つ?と聞かれたら黙殺するしか無い。 (『黙殺』って何だよww何で上から目線www)

だが、遂に俺はこの歴史ピリオドを打とうと思う。 (歴史www)

立ち上がる時が来た。

俺は前に進む。

そしていつか――未来の俺――つまりお前は、再びペンを取る時が来るかもしれない。 (うん。キーボードだけどね。匿名ダイアリー楽しいよ?)

その時、俺の言葉平原に還り、俺はより美しい言葉で、人生を語り出すだろう。 (やwwめwwろww いくらハマってるからって、村上春樹パクリシメんなwwww)

2013-10-12

社会科学科学ではないbyリチャード・ファインマン

「あたまが悪い」とか「これはひどい」とかタグつけている経済学徒は

ファインマン先生が「社会科学科学ではない」と言ってる動画を見なさい。


経済学科学ではない、たった1つの根本的な理由 - S3 別館

http://b.hatena.ne.jp/entry/liaoyuan.hatenablog.jp/entry/2013/10/12/013918


R. P. Feynman on social sciences

http://www.youtube.com/watch?v=IaO69CF5mbY

2013-07-07

疑似科学ニュース国語

『「ファインマン理論物理学を否定している」と、』は、どこにも書いていませんよ。ファインマン実験結果を元に、理論を構築していたと言う指摘をしたまでです。

該当部分をピックアップしておきます

あなたアプローチは、「わからない」ことを「わかる」ようにはできない。なので科学方法としてそぐわないということ。

ノーベル賞物理学者ファインマンも、再掲すると以下のように言っている。

いつもながら理論物理教授なんぞというものは、目のつけどころを人から教わらなくてはならないもので、できることといえばただ自分の知識をひねくって、実験屋たちの観察したことを理論的に説明するだけの話なのだ!(P.198) - 困ります、ファインマンさん

ニュートンファインマン南部氏は「わからない」ことを「わかる」ようにはできなかったのか?

あなた感覚解釈おかしい。「ファインマン理論物理学を否定している」と、白を黒とこじつけ解釈するような感覚の人と、この先少なくとも科学の分野で感覚が合うとは思えん。正直、あれで「こりゃダメだ」と思った(苦笑)。

2013-05-29

http://anond.hatelabo.jp/20130529230131

サイモン・シン氏推しな人とは無言でジョッキを掲げることにしている。今宵もうまい酒が飲めそうだ。

読んでそうな人が多いって見立てに関しては、自分に関する限りあってる気がする。

元増田が紹介した本で、私が読んだことがある本はサイモン・シン氏(青木薫さん訳)全てと、一九八四年と、将棋の子と、ご冗談でしょう、ファインマンさんと、

星新一 一〇〇一話をつくった人、それにパタゴニア、心地よく秘密めいたところ。

書評馬鹿なので、「白鹿亭綺譚」、「人間安全保障」も読んでたら一緒に紹介してほしい。

まねして本の紹介 その1

http://yuma-z.com/blog/2013/05/student_books/ という人のエントリを見て、自分も(学生じゃないけど、)読んで楽しかった本をまとめてみたくなった。

この長い本の紹介を読んで、読んでくれる人や、ほかにおもしろい本を紹介してくれる人が続いてくれたら自分はうれしい。まだ微修正中で、加筆・修正するかもです。

これから紹介する本の順序について、あまり意識していないけれど、なんとなく読んでいる人が多そうな順。下に行くにつれて、読んでいる人が少なくなっていくと(書いている自分は)予測してます

このエントリで紹介するのは以下の本です。つづきは http://anond.hatelabo.jp/20130530045256 で。

火車

宮部みゆきさんの小説。一人の女性が婚約後にいなくなってしまう。主人公はその女性の捜索を頼まれて、懸命に消息を追う。そして、調べていくうちに、現代資本主義社会の底しれぬ闇が見える――。

とても有名な作品で少し前にテレビドラマにもなったようだ。物語の始まりが冬の寒い時期のせいだろうか、自分は冬の時期に読みたくなる。三日間くらいで読了できるとおもしろさが持続すると思う。

読まれる方は、Wikipediaのあらすじにネタバレの要素があるので注意されたい。Amazon書評にも、ややバレる要素があるかな。この小説についてはあまり詳細について語ると魅力が半減してしまう気がする。読まれる方はできる限り事前の情報収集を避けて読んでください。

フェルマーの最終定理

1995年にそれまで350年にわたり証明されなかったフェルマー予想が証明された。そのフェルマー予想をテーマにしたノンフィクション。著者はサイモン・シンさん。翻訳は青木薫さん。

著者のサイモン・シンさんはこの後紹介する「ビッグバン宇宙論」においてもそうだが、説明がとても丁寧だ。わからないことを教えてもらおうとして、わかっている人に聞いたときに下手な比喩でたとえられて、全くわからないという経験をした人は自分以外にも大勢いるだろう。サイモン・シンさんの比喩はわからないという気にならない。なぜなのだろうか。

数学テーマにした本なので、数学が嫌いな人は手に取ることもないかもしれない。しかし、そういう人もぜひ読んでみてほしい。というのも、この本は数学の「問題そのものを解く」ということが主題ではないから。むしろ数学の問題はどのように生まれるのか、それを解こうとして350年にわたり数学者たちがどのような試行錯誤を続けていったのか、そのもがき苦しんだ歴史の本だからだ。

海外の本はしばしば翻訳調とでもいうべきか、文が堅く読みにくい感じがすることもあるけれど、この本はとても翻訳が丁寧で読みやすい。青木薫さんのすばらしい仕事だ。

自分は単行本ハードカバー)で読んだ。文庫版だと新しい翻訳者あとがきなどがついているかもしれない。

一九八四年

ジョージ・オーウェルが書いた小説ユートピア物質的・精神的に豊かになる、健康長生きできるといったような人間社会幸せで良い方向に向かう社会小説の反対、ディストピアを描いた小説

ここまで暗く描かれるとむしろ読む方の気分は明るくなるような、そんな気にすらさせてくれる小説。ただし、それは読後の感想であって、読んでいる最中は暗いままだけれど。

村上春樹さんの1Q84はもしかしたらこの小説に関連があるのかもしれない。今ググったら、どうやらそうらしい。自分は村上さんの方は読んでいないので何も言えません。(すみません

この小説が書かれた時期も意味があるし、この小説の中で登場するニュースピークという言語体系の設定は、そもそも言葉とは何なのかを考えるきっかけにもなるだろう。

火車と同じくWikipediaはあまり見ないで読み始めた方がよいだろう。

将棋の子

大崎善生さんの小説純粋小説というよりも何割かはノンフィクションかな。

自分は将棋のことは駒の動き方くらいしか知らないのだが、羽生善治さんやほかにも何人かくらいは将棋指し(棋士)の名前を知っている。この棋士の方々は、奨励会という将棋プロ養成する機関の中で勝ち上がってきた人たちだ。勝ち上がってきた人は晴れて棋士になるわけだが、では、「敗れ去った人たち」はどうしているのだろうか。その人たちをテーマに据えた小説だ。

この小説はけっこうずしりとくる。最初に挙げた宮部みゆきさんの「火車」は小説範疇ということもあるせいか、なんとなく怖さを感じることはあるが、現実的な切実さ、哀しさまでは感じないかもしれない。この「将棋の子」は、何かを一生懸命やってうまくいかなかった人の哀しさがよくわかるし、そういう体験をしてきた人(あるいは今そういう一生懸命何かに取り組んでいる最中の人)にはこたえるものがある。

冗談でしょう、ファインマンさん

ファインマンというアメリカ物理学者自伝エッセイ集。著者はリチャード P. ファインマンさん。翻訳は大貫昌子さん。この本もすばらしい翻訳だ。

エッセイ集ということもあって、好きなタイトルから読み始めることができる。エッセイ集なんてつまらんだろう、などと思っている人は読んでみてほしい。物理学者とは思えない言動の数々と、物理学者からこその言動が少々。そして、その間に驚かされるような洞察が垣間見えるのだ。場合によっては論語みたいな読み方もできるかもしれない。

全般に明るく楽しく描かれているけれど、これは意図的なものだろう。第二次世界大戦のロスアラモ時代には、自分の心にとどめるだけの悲しい出来事も数多くあったのではないか、と自分は想像している。

最後の「カーゴ・カルトサイエンス」の節はできれば最後に読んでほしい。この節だけは特別だ。物理学がわかれば、もっとファインマンさんのことをよく知ることができるのだろう。それができないのは残念だ。

プー横丁にたった家

プー横丁にたった家」は「くまのプーさん」の続編だ。「くまのプーさん」というと、単なるハチミツが大好きな黄色っぽいクマだと自分は思っていた。そうではなかった。

この本は子供向けの童話だと思われるかもしれないが、読んだことのない大人の方も読んでみてほしい。自分も大人になってから読んだ。著者はA.A. Milne。翻訳は(童話ジャンルでは高名な)石井桃子さん。

プーさんはもともと、著者が自分の息子に聞かせるためのお話だったようだ。こんな話を子供時代に聞かせられたらすごいことだ。

ところどころでプーさんが代弁する著者の考え方は、Amazonレビューにもかかれているけれど中国の思想家のような、どこか超然としたところがある。このクマがほかの動物たち(と一人の子ども)に向かって話しかける姿が良い。それとプーさんと行動をともにするコブタピグレット)が健気だ。自分は大人になってから読んだせいか、出てくる動物たちの役割に目が向いた。すなわち、物語の筋よりもおのおののキャラクター人間のどういう面を強調したものなのかを考えてしまいがちだった。子供の頃に読んだならば、もっと無邪気な読み方ができただろうと思う。

ビッグバン宇宙論

サイモン・シン氏の2作目の紹介になる。翻訳も前に紹介した「フェルマーの最終定理」と同じ青木薫さん。(本自体は「フェルマーの最終定理」→「暗号解読」→「代替医療トリック」(共著)→「ビッグバン宇宙論」、で四冊目だ)

大人になるにつれて、子供の頃に「なぜだろう」「どうしてだろう」と単純に不思議に思えたことへの興味がだんだん薄れていくと思う。すくなくとも自分はそうだった。どうして鳥は飛べるのに人間は飛べないのだろう、なんでお風呂に入ると指がフニャフニュになってしまうのだろう、どうしてテレビは音が聞こえたり絵が見えるのだろう、泥だんごはうまく丸くなってかちかちに固くなることもあるけど、そうでないこともあるのはなぜだろう、カブトムシはかっこいいけど、クモはすこし気味が悪いのはなんでだろう…、などなど。

そういう疑問の中で、人間がずっと追いかけて考えてきた疑問の一つが「この人間が生きている空間はどういうものなのか」だろう。その考え方の歴史をまとめたものがこの本だ。この本をひもとくと、この百年の間に予想もし得ないことが次々に見つかったことがわかる。ビッグバンという言葉ほとんどの人が知っていて、宇宙は一つのから始まったと言うことは知っているだろう。意外に思えるけれど、今から百年もさかのぼれば、ビッグバンという言葉すらなく、そう考えている人も科学の世界において異端扱いされていた。

宇宙論という非常に大きなテーマを扱っているため、「フェルマーの最終定理」よりも分量があって読むのが大変かもしれない。ただ、自分が読んだ単行本ハードカバー)には各章にまとめがついていて、おおまかな筋はそこを読めば追えるように配慮されていた(これはうれしい配慮だ。)文庫版のタイトルは「宇宙創成」のようだ。

読み終わったら、ぜひ上巻のカバーと下巻のカバーのそれぞれの色に着目してほしい。

モンテ・クリスト伯

今まで見てきた本を読むとわかるかもしれないが、あまり自分は昔の小説を読むことがなかった。一つには風俗文化が違いすぎて、いまいちぴんとこないからだろうか。そう思って昔の小説を読むことがほとんど無かったけれど、このモンテクリスト伯おもしろかった。著者は三銃士でおなじみのアレクサンドル・デュマ。翻訳は竹村猛さん。自分は上に挙げた岩波少年文庫版を読んだ。

復讐劇の代表的な作品だそうだ。「それってネタバレでは?」と思う方もいるかもしれない。そうと知っていてもやっぱり楽しい。引き込まれるようなおもしろさがある。

少し前に「レ・ミゼラブル」が映画になって、そちらの原作も良かった。境遇何となく似ているのだけれど、「レ・ミゼラブル」が愛の物語なのに対して、モンテ・クリスト伯純粋復讐劇だ。その痛快さ。モンテ・クリスト伯超人的な活躍が楽しい

自分はまだ一回しか読んでいないせいか、下巻の最後の方のあらすじはうろおぼえになってしまった。もう一度読む楽しみが増えた。今度は岩波文庫版で読もうかな。

喜嶋先生の静かな世界

森博嗣さんの小説。もともと「まどろみ消去」という短篇集の中に「キシマ先生静かな生活」という短編があって、それを長編ににしたものだ。

(科学系の)研究者世界とはどういうものなのかを丹念に追った小説であり、若干の事実が含まれているのかな?と思っている。森博嗣さんは某大学研究者であった(今では退職されたようだ)人で、その知見がなければ書けない小説だろう。

Amazonレビューを見たら、「自分には残酷小説だった」というレビュー内容もあった。自分は、心情、お察しします、という気持ちだ。ただ、主人公は喜嶋先生と出会えたことは僥倖だったに違いない。この小説の中で登場する喜嶋先生名言は、本家よりもむしろ心に残る。

自分の中では「将棋の子」と双璧をなす青春小説だ。

謎のギャラリー

北村薫さんが選ぶミステリーを中心とした選集。あるテーマを設定して、そのテーマの中で北村さんが編集者と対談形式でさまざまな物語を紹介していく形式だ。テーマは「リドルストーリー」であったり、「中国の故事」であったり、「賭け事」であったりと様々だ。

編集者との対談は実際の編集者ではなくて、北村さんが頭の中で生み出した架空の「編集者であるけれど、この対談がとても読んでいて楽しい気持ちにさせてくれる。いろいろな本が紹介されて読みたくなる。そういう罪深い(?)本だ。これを元に幾冊か叢書が組まれた。

その叢書の中で、自分が気に入ったのは「私のノアの箱舟」と「なにもない猫」だ。このシリーズはまだ全部読んでない。だから、気に入ったものは変わるかもしれないし、増えていくだろう。

自分は中国の故事や旧仮名遣いの本は読みづらく感じてしまうので、「真田風雲録」は読めないかもしれないなあ。

伝記世界を変えた人々 (いろんな人の伝記 図版が多く読みやすい)

海外の人を中心にした伝記シリーズ。主に子供を対象としているためだろうか、シリーズ全体として、文は平易で図や写真を多用している。そう書くとありきたりな伝記に思われるかもしれないが、装丁、ページの中の文と写真の配置の良さが際立つ伝記集だと思う。

全体として、割とマイナーな人も取り上げていたりするし、平和に貢献した人たちを取り上げている点も特徴だろう。気になった人がいたら、その人を読んでみてほしい。

星新一 一〇〇一話をつくった人

星新一は、多くの人がショートショートと呼ばれる一連の作品群で読んだことのある作家だろう。その人の評伝だ。著者は最相葉月さん。

星新一さんはその作品を読むとところどころに冷徹さが垣間見える。その冷徹さがどこから生まれたのかがわかるだろう。もともと幸せ境遇に生まれ育ったが、途中からどうしようもない災厄に見舞われるからだ。それだけが冷徹さの理由ではないだろう、ほかにもこの本を読めば思い当たる点がいくつかある。それらも書くと紹介としてはやや度が過ぎるのでやめておく。

最後の方で著者は有名な芸能人にもインタビューする機会を得て、実際に星新一さんについて尋ねる。そこも印象に残る。その芸能人はちょうど星新一さんの逆の人生をたどるような状況になっている。

自分はこの評伝を読んで、がぜんショートショートに興味を持つようになった。

リプレイ

SF小説はあまり読んだことがないのだけれど、この小説は良かった。著者はケン・グリムウッドさん。翻訳は杉山高之さん。

SFのよくある設定として、「もし過去に帰ることができるとすれば、その人の人生はどう変化するのだろうか」というものがある。その王道設定を利用して、すばらしい小説になっている。

この小説が書かれた時代1988年なので、やや風俗文化の描写が21世紀の現代と比べて現実離れしている点があるけれど、それを差し引いてもすばらしい小説だ。

まりあらすじをかかない方がよいだろう。http://anond.hatelabo.jp/20130530045256 で紹介する「心地よく秘密めいたところ」と全然違う話なのだけれど、自分には似たものを感じる。

自由への長い道

この本は近年読んだ中で最も良かった。

自由への長い道は南アフリカ共和国アパルトヘイト人種隔離政策)が撤廃されるまで闘った人々のノンフィクションだ。著者はネルソン・マンデラさん。翻訳は東江一紀さん。

アパルトヘイトという言葉とその意味何となく知っているけれど、それが具体的にどんなものかを説明できる人は日本の中で多くないのではないかと思う。ネルソン・マンデラさんとその仲間たちは、それをなくそうと政治活動を繰り返す。そしてその度に時の政府の激しい妨害に遭い、その結果そういったグループを作ること自体が違法になり、グループの首謀者たちは収監されてしまう。そこからが圧巻だ。

いかにしてそういう逆境の中で自分の政治信条を保ち続けるか。自分たちの仲間を増やして支持を広げていくか。そして時の権力機構に対して、アパルトヘイトの「非道さ」をアピールし、撤廃にこぎつけるか――。

仲間の反乱分子スパイへの対処国際社会へのアピールなど、常人には思いもよらない方法アパルトヘイト撤廃に向け前進してゆく。ところが、前進したと思ったら後退したりすることが何度も繰り返されるのだ。

この本はネルソン・マンデラさんがアパルトヘイト撤廃後の大統領に選出された直後に出版された本なので、結末に近づくにつれてかなり筆が鈍って、慎重な言い回しが増えていく。現在進行形のことを縷々書くと信用問題になるからだろう。それでもこの本は読んでいて楽しい

この本を読んだ人は「ネルソン・マンデラ 私自身との対話」もぜひ読んでほしい。自分もまだ途中までしか読んでいないが、より素直なネルソン・マンデラさんの言葉と考え方がわかると思う。(「自由への長い道」についての言及もある。)

ほかにも映画インビクタス」や、「マンデラとデクラーク」など、映像作品もある。後者の「マンデラとデクラーク」は「自由への長い道」と同じテーマだ。ついでに、youtubeにあった国連広報映像日本語訳付き)もリンクしておく。


つづきは http://anond.hatelabo.jp/20130530045256 で。

2013-05-26

ブラック企業から這い上がれ:ソーシャルエンジニアリングつの技術

仕事の悩みを一挙解決。

スキル」とか「レベルを上げる」とか自己啓発はもうたくさんという人がターゲットです。

ポイントソーシャルエンジニアリング

クラッカー情報を盗み取るテクニックを応用します。

FBI防衛省アタックすることを考えれば、ブラック企業で這い上がるなんて簡単かんたん。

ただし、犯罪は推奨しません。

いくらブラック企業が相手でも、あくまでも合法の範囲内で。

一歩踏み込んだ内容を知りたい人は「ソーシャルエンジニアリング」で自分で調べましょう。

0.序章

なんとか就職したものブラック企業だった

もしくは

ブラック上司が異動してきて職場が一気にブラック

よくある話ですが、生活を考えるとそう簡単には辞められない。

運命として甘んじるか?

つの答えは「ライフハック

「〜を効率よく進める5つのテクニック」とかね。仕事がきついなら、自分効率を上げてやり過ごそう。

しかし敵もさるもの

効率が上がっただけハードルも上がっていく。

戦うか?

冗談でしょう。ファインマンさん。

発想を変えよう。

こんな思い込みをしていませんか?

「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ口を噤んで孤独に暮らせ」

二者択一に囚われると本質が見えなくなる。

第三の道。それがソーシャルエンジニアリング

一般的にはクラッカー情報セキュリティを破る際に用いる心理的テクニックを指す。

ここでは、より広義に「状況を自分に有利に導くために用いる心理的テクニック」として使用します。

(続く)

2011-07-19

http://anond.hatelabo.jp/20110719230903

主に量子力学線形代数を使って教えたいだけじゃないか邪推している

線形代数使わないで量子力学教えるのって可能なのか?

ボーア・ゾンマーフェルトの量子化条件だけでゴリ押しするとか(できるのかわからん)?

線形代数が無いとなると、ファインマンカーネル計算できないから経路積分も使えないよね…。

確率過程量子化とかでやればできるか?

2011-01-13

機械工学学科一年生なんだけど、授業とは別に物理学をすすめようと思う。

ファインマン物理学から学び取ろうと考えているところなんだけど、

どのくらいの理解力が求められるのだろう。そもそも、機械系に必要だろうか。

まぁ考えても無駄か。やってみよう。

2009-10-27

http://anond.hatelabo.jp/20091027114702

まー余計なお世話ですが、ある程度好きにやらせた方がいいこともあるんじゃないかなと思いますよ。個人的には。

下らん受験勉強なんてそれなりにやってりゃなんとかなるものなので、むしろ、例えば子供物理学に興味を持ったらそっと「ファインマン物理学」を差し出したり、プログラミングに興味を持ったらSICPを勧めてみたり、そういうことをやって欲しいですね。親には。

余計なお世話ですが。

2009-06-25

最近カタカナ語が嫌

カタカナ語やたら多すぎ。

イニチアチブだのステークホルダーだのコーポレート・ガバナンスだのなんなの?うざいうざい。

日本語じゃ表現が煩わしいからわかりやすくするためにそうしたの?

じゃあなんでIT用語辞典なんて出てんだよ。

中には和製英語も混じってて英語と一致してないわけわからんカタカナ達を何で皆必死で覚えようとするんだい。

率先力と利害関係者と企業の監視とかでいいじゃん。それならスーツ着てない人でも誰でもわかるじゃん。

いやね、そのカタカナ語にすること自体に価値があればいいのよ。日本語以上のね。

実際はそれを使うことで「俺知ってる奴」っていう自己満の範囲を超えてなくて、それよりも簡単なことを解りにくくしてる害のが目立つわ。

あとそれ知らないとダメみたいな感覚の奴多すぎ。かっこいいと思ってんのか。知ってる=仕事できると思ってんのか。

簡単な事を難しそうな言葉に変えたとこで誰が得すんのよ。どこの政治家だおい。

言葉って誰でも伝達できるようにするための道具じゃないのかい。

数学の∫とか⊿とかさ、ハートマークでも★でも別に問題はないんだよな。ファインマンもそう言ってたし。

でもそれじゃハートにした本人しかわかりにくいから誰でもわかるようにって事で記号やアルファベットギリシャ文字を使ってるんだよな。

じゃあCSRとかEBOとかはソレと同じく誰でも解るように記号化されてんのかい?

簡単な事を余計わかりにくくしてるんじゃねーの。

重要なのはカタカナ語とその意味をセットで覚える事よりもその意味を把握して自分でそれを運用できる事だろ。

アメリカ発だからといって中途半端カタカナアルファベットで略すくらいなら長ったらしくても母国語に変換された方がよっぽどマシだっつーの。

2009-06-22

http://anond.hatelabo.jp/20090622134944

神童で二十歳過ぎたらただの人、なんて腐るほどいるわけで。

子供の伸びより、今ちょっと他より進んでるくらいで舞い上がって期待しちゃってる増田の方が心配だね。

子供才能を伸ばすなんてのは、親にもそれなりの才能が無いと無理というかむしろ逆効果じゃね?

中高生になった子供物理学に興味持ったら、「まあ読め」と「ファインマン物理学」を買い与えるような、そういうセンスが必要だと思う。

期待しすぎないで外部にメンターでも見つける方が良いかと。別に金かける必要はなし。

ちなみに俺は小学生の頃、算数博士とか呼ばれてたらしいw

親は学なんて全く無いパチ屋で、別に裕福でもなく、普通の進学コース。

大学受験のときは私大は眼中に無く、どっかの旧帝大に行った。

2009-06-11

http://anond.hatelabo.jp/20090611150239

馬鹿か?

彼女量子論の美しさについてとうとうと語って『場という概念が理解できないらしい』とか『ファインマン経路積分ってのはね…』とか『難解な数学の話してるわけじゃないんだけど』とか『フォン・ノイマンは最後ガンになって、足し算すらできなくなって死んだ』とか言い出したときにおめーはついていけんのかっつー話。

2009-05-30

日本文系、とりわけ法学部教養がない。

(この手の本を読んでいる人が、読んでそうな本を他にも挙げてほしい)


日本文系、とりわけ法学部教養がない。


理系学生書斎安藤忠雄建築事務所研究所)みたいな資料の山だとしたら、

文系(特に法)学生書斎立花隆ネコビルwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


規模だけでなく質でも文系(特に法)は見劣りがするね。

何度か連中の自宅に招かれたから、ちょっと参与観察してみたんだ。

冗談半分でさ。

仔細に文系 (特に法)学生本棚とか見てみると、これがもう滑稽なんだwwwwwww


面白いから蔵書タイトルを全部メモしたんだけど、

まずいきなり机の上に開いた状態の宮台真司権力の予期理論』!(笑)

プゲラを抑えるのに必死だったぜ。


続いて 何度も読んだ形跡のある伊藤柴田司法試験論文対策即席要点集(笑)。

お前サル かよ、それでも人間かよ、って問い詰めたくなったね(苦笑)。


他にもオママゴトみたいな社会学大辞典(笑)

カントマルクスをはじめとする岩波文庫300冊程度(笑)(日本語であって原文ではない)

オクスフォード英英辞典シソーラス(笑)

小林康夫『光のオペラ』(笑)

我妻民法(笑)佐藤憲法(笑)前田刑法商法(笑)新堂民訴法(笑)

山本国際法(←物凄い日本語w)

○○学がわかるシリーズ(プッ)

ソシュール言語学講義』(笑)

ダンスマガジン(お前ホモかよww)

スティグリッツ経済学 (笑)(しかも原文じゃなくて翻訳

ウィトゲンシュタイン論理哲学(笑)

アリストテレス詩学(笑)(せめてギリシャ語で読めよな)

フーコー『知の考古学』(笑)(「パンのように売れた」ベストセラー

三島由紀夫文庫(笑)

仏露独蘭伊中国語辞典(笑)

トクヴィル(笑)大江 健三郎(笑)コーポレート・ファイナンス(笑)ドストエフスキー文庫(笑)西尾行政学(笑)

柄谷行人文庫(笑)フロイトの技法(笑)Yale Law Journal(笑)ハンナ・アーレント(笑)浅田彰(笑)『構造と力』(笑)

別冊ジュリスト判例百選(笑)大前研一ワラシェイクスピア文庫(笑)

田中行政法(笑)中公『世界歴史』(お前高校生かよw)マンデル貨幣理論、(笑)

岩井克人ヴェニスの商人資本論』(プッ)


女子大生(特に法)が読む雑誌と大差ないMarie Claire(笑)

magazine litteraire(笑) Cosmopolitan(笑)Critical Inquiry(笑)

Le Monde(笑)The London Economist(笑) American Economic Review(笑)

Fortune(笑)Foreign Affairs(笑)Yale Law & Policy Review(笑)

The New England Journal of Medicine、Michelin(笑)


これだもんねぇ。

他にも数百冊 持っていたようだがあとは推して知るべし。

で、トドメ


ピーター・ドラッカー(笑)


ピエール・ブルデュー(笑)


フォーリン・アフェアーズ(笑)


ハーバードビジネス・ レヴュー(笑)


知の論理!!(笑)


もう俺その場で大爆笑。

プゲラー止まらなかったぜwww



参考までに連中の持ってた理系テキスト挙げようか。


ま、予想通りだけど、杉浦・ 解析入門(高校4年生の一般教養にはいいかもね)

岩波講座・現代数学の展開 (なぜかモジュライ理論、Lie環、Weil予想、コホモロジーw)

リーマン・アティヤー・岩澤・シュバレーヴェイユセールブルバキ・ウィーナーなど書店で目につくもの(持ってるだけね、知的ファッション

The Cell教育ママに 買わされた赤い電話帳ね)

東京化学同人分子細胞生物学』(ゲノム解析ブームの名残だろうな)

岩波数学辞典第3版(お前、万引きしたヤツだろ?これ)、

ノイマンゲーム理論経済行動』(笑)

プリゴジーヌ『散逸構造』(笑)

ファインマン 物理学講義(笑)


これだもんねぇ。

他にも何十冊か持っていたようだがあとは推して知るべし。


で、トドメ


日経サイエンス(笑)


ニュートン(笑)


大学受験過去問東大京大理系)(笑)


数学セミナー!!(笑)


もう俺、こんな連中と面識あるなんて、恥ずかしいね。

あいつらよく平気で外を歩いてるもんだ。

せめてNatureくらい読めよな、

文系(特に法)なんだからさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



2009-04-04

http://anond.hatelabo.jp/20090404045107

どうせ数学偏重するならまず線形代数だろう・・・という突っ込みは置いておいて。暇な理系大学生が書いたトバシ文章の臭いがするが(自分もそうだから分かる)、敢えてマジレスしてみようか。

理系な科目は数学が出来ればそれでいいって種類のものではないと思うけどな。物理なんかでも、数学的な扱いが出来ないのは困りものだけど数学とは直接関係ない物理固有の考え方ってあると思う。「数式を通さずに理解するということが、物理法則を真に分かるということだ」みたいなことをファインマンも言ってたはず。紙を広げたまま落とすのと丸めて落とすのでは落下の仕方に差が出るけど、その差があるということを理解するのに数学はいるのか?紙の形状と摩擦力等を定義すれば数学的な解析は出来るけど、いつだってそうやって数学を振り回す必要があるのか?数学的な解析は重火器みたいなところがあって、確かに確実に制圧出来るけどフットワークは悪い。大砲だけでなくサブマシンガンも用意するべきだろう。数学的に高度だと物理自体の理解にしばしば邪魔になる。エントリ主は ISBN 9784254130911 みたいな本についてどういう見解を持っているのか聞いてみたい。

化学量子力学なしでは「分からない」というのはシステムとしてモノを見るという視点が欠けすぎている。例えばマクスウェル方程式を知らなくても電気回路は「分かる」のだ。

文系には物理化学(今の理系学生が取っているもの)を必修にする。

こういうことを書くと「理系には哲学を必修にする」とか言われかねないからほどほどにした方がいいと思うよ。

2008-11-16

http://anond.hatelabo.jp/20081116145930

とりあえず『ファインマン物理学』を全部読んでから出直してこような?

あれは一応普通の人でも読めるはずだから。

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