はてなキーワード: みかかとは
金も若さも元気もないようなしょぼくれたおじさんとは限らないんだよね。
男だけど、一回遭遇したことがある。
とはいえぶつかられたわけではなくって、駅で男同士が集団で揉めてて、つかみあいっぽくなってたんで状況分からず止めに入ったんだけど、話聞くと男1、男3で掴み合ってて、そばに女性がいて、どうもその女性に男がぶつかったのを、3人が掴みかかったということらしかった。
で、掴まれてる男は「そんなことしてない」と言ってたんだけど、女性は突き飛ばされたと言ってるし、3人のうち一人は見ていたようだった。
同僚の男を好きになったらしい。
家も子供もいらないから、そいつと新しい人生をやり直したいんだってさ。
あまりにも愕然として慰謝料請求する気も無くなっちゃったけどさ(本当は請求した方が良いと思うけど)。
でも家を購入したのも家族を愛していたからだし、子供だって愛が無ければ作れなかったよ。
怒りというより悲しさとショックの方がデカい。
俺がかけた時間は、愛情は、気持ちは、お金は、たかがニ年ぐらい一緒に働いていた男よりも下だったらしい。
あまりにも悲しくて、泣きながら掴みかかったら、物凄い加害者を見る目で見られたよ。
最低だ。
女達が男に対し「キモい」という人格否定のヘイトスピーチを、些細な理由で(それこそ男側に非が無い状態でも)平気でするのって
「どうせ『キモい』と言っても、女であるワタクシに男は殴れないでしょwwwwww」という甘えがあるからなんだよね。
男が仲良くも無い関係の相手や通りすがりの他人に対し「お前気持ち悪いんだよw」って言ったら、殴られても仕方無いだろう。
試しに言ってみたら分かるけど5人に1人ぐらいは掴みかかってくるし状況によっては殴られるか蹴られる、最悪刺されるだろう。
暴力を振るわれない、手なんて出されない、何故ならワタシは女様だから!!!という傲慢な甘えがあるんだよね。
その甘えが無ければ、コロアキみたいな反ワクで守るべき社会的地位も大して無さそうなヤバい輩に「キモい」なんて連呼出来ないでしょ。
少なくとも自分だったらコロアキみたいなタイプに対して何か悪口言ってやろうとか思わないもの。激高されたら何されるか分からないし。
「男は女を殴るべきでは無い」という社会の規範、男女平等だが女性には優しくという男達の甘さ・優しさに甘やかされてるんだよ。
その癖キモいという女に限って女性の権利がどうのこうの騒ぐからタチが悪い。
某団体(C○lab○)の人達だって分かっててやってるよね。「どうせこいつらは殴り返して来ない」って。
じゃないとあんな風に小学生レベルのイジメみたいな恥ずかしい行為出来ないでしょ。
そんな甘やかされた日本の女達が行う性加害に対応する為には、もう「キモい」と言われたら手を出す、パンチをくれてやるべきである。
「キモい」に対するアンサーが「パンチ」という通念が当たり前になれば、社会パパに依存してる女達だってさすがに分かると思うんだよね。
「キモい」と言ったら殴られる、痛い目を見るって。これは男女平等の社会としては当然の流れだろう。
もちろん男が男に対し「キモい」って言っても殴り返して良いし、女が男から「キモい」って言われたら、金玉蹴り上げても良い。
女が女に「キモい」って言われたら顔面にグーパンをかましてやれば良い。
そういう世の中になれば、「キモい」という性加害はかなり減少するのでは無かろうか。
ぬわわ?ふわわ?みかか?
子供A「叩いた!痛い!謝れ!」→Bを叩き返す
子供B「叩いてない!そっちが先だろう!」→Aを叩き返す
以下エンドレス
…といった、子供同士がよくやる小競り合いの場面に先日出くわした。
どう見ても「どっちもどっち、お互い様」の状況なので、一方だけを叱るわけにもいかず、どうにか双方を静まらせて通常は事なきを得るのだが…。
今回は子供Aが急にかんしゃくを起こしたかのように子供Bにつかみかかろうとしたため、私はとっさに子供Aを止めた。
子供Aはそれでも私の制止を振り切って子供Bにつかみかかろうとするため、私は力を強めて制止を続けた。
すると子供Aは物理的な力では勝てないと悟ったのか、制止する私の腕に爪を立てて引っかき始め、なおかつ子供Bに対しては「アフォ、ボヴォケ、カ○」等、漫画ばりの低俗な罵詈雑言を吐き始めた。
その様子に子供Bも若干引き気味だったが、逆にチャンスと思ったのか、私が子供Aを制止している隙に帰ってしまったようだった。
ようやくこれで収まった…と安堵し、制止する力を緩めたその瞬間、なんと子供Aは奇声にも近い大声を上げながら、先に帰ったと思われる子供Bを追いかけるように外に向かって駆け出したのだ。
その場には他の子供たちもいて、私は放置して外に出れる状況ではなかったため、その後のことまではわからない。
ときどきニュースなどに出てくるのは聞いたことがあったが、思い通りにいかない、気に入らないと急にキレる子供を見たのははじめてだった…。
そして私の右腕には5㎝程度の引っかかれた傷痕が…完全には消えないだろうな、これ。
男
男子校から共学の大学へ進学した結果、女友達どころか男友達も一人もできず、浮きもせず、ただずっと沈んでるから誰の視界にも入らないやついるじゃん。あれが俺。
最近大学の講義受けてて、講義中の私語にイライラするようになった。
前までは多少ざわついていても教授の話になんとかフォーカスできたのに、最近本当に無理になった。
特に女が無理。女の声高すぎ。
男と女がぺちゃくちゃ喋ってても女の方だけアホみたいに聞こえる。
笑い声とか最悪。本当にイライラする。
マイクを通した教授の声量を100とすると、その女の声は75くらいある。うるせえ。講義中なんだからせめて声を潜める程度の配慮も出来ねえ癖に大学来んなって思う。
ここで俺が「うるせ〜〜〜〜!!!!」って叫んで女に掴みかかってなんかうねってる茶髪を掴んで机に叩きつけたら退学になるかな…。でもそいつがうるさかったのが悪いんだし、そいつその後の人生で声を出すのが怖くなったりしねぇかな。そういうことを考えては、なんかちょっと興奮していたりする。
自分でもこの思考回路はちょっとまずいんじゃないかと思うが、どうせ俺は臆病なので行動に移せるわけもないので安心してほしい。
俺に女友達がいないから、友達すらいないから余計にイライラしてるのはわかってる。
でもTwitterとかでよく見る、女を憎んで馬鹿にするモテない惨めな男にはなりたくない。男ばかりで固まって女を馬鹿にして自分を保つホモソーシャル的なやつも俺には無理。
生きづらい世の中だ。
渋谷ハロウィンのことを「変態仮装行列だ!!」っていったあの人ね。
みーんな「そうだそうだ!」「理事長よく言った!」って言ってるけどさ。
あの人、SCGP(渋谷センター街パトロール)っていう自警団の「大隊長」やってた人なんだよね。
SCGPだけど、正直暴言吐いてきてガラ悪いのよ。しかも、学校の生徒指導かってぐらい一切の穢れを浄化する勢いで細かいことをギッチギチに締め上げてくる。
テレビの特集とかでもそれが遺憾なく発揮されてたよ。つかみかかったり怒鳴ったり…
柵に座ってりゃ怒る、道端で座ってりゃ怒る…
テレビクルーだってお構いなし。フリージャーナリストの12年前の告発もあった。2010年…テレビの特集もこのぐらいだったかな。
「俺たちの古き良き渋谷を取り戻す!!」ぐらいの意気込みかも。
あるサイトによれば、中央大学の原理研究会が募集を始めたは1961年4月。年度は書かれていないが白門祭にも参加し統一原理を紹介する企画を行っている。
別のサイトによれば、1964年の早稲田祭で原理研による「原理展示説明会」が行われている。
【山上徹也容疑者に関連して】思い出したこと 日本史野島博之 のグラサン日記
年度と大学名は書かれていないが、本人のツイートによれば1978年駒場祭。
記事では、青山祭実行委員会の「構成メンバーはサー連とほとんど同じ」(サークル連合については「原理系サークルの聖書研・青山学院学生新聞会・弁護部を中心とするサークル連合(以下、サー連)」と説明されている)で「事実上〝青山祭〟は〝原理祭〟と化しています」と述べている。
『噂の眞相』1981年2月号「学園祭資金にまつわる不穏なウワサあれこれ」
伝聞や噂としてであるが、青山学院大学の学園祭について次のようなことが書かれている。
「大学から出る補助金の一部を原理研の連中が流用しているってウワサが前々から出ていたんだ。で、前期の終わりごろ、体育会の学生の一部と原理研の人間(実行委員)とが学内で、補助金問題をめぐって言い争うという事件がボッ発。傷害事件にまで発展したそうだ」
「模擬店などが学園祭期間中に得た収益の一部を例年ウワマエとしてハネ、それをほとんどフトコロに入れていたってウワサもある」
ついでに言えば、この記事でも取り上げているが左翼系の学園祭も金銭面の疑惑は多い。
筑波大学では学生の政治・宗教活動を厳しく規制していたにもかかわらず、学園祭で原理研の企画は許可されるという問題があった。『筑波學生新聞』などがこの問題を取り上げている。
筑波大学の学則と学生の自治に関する質問主意書(社会党の竹内猛議員提出)
原理研究会、NF期間中に講演会開催 抗議の学生らと衝突も 京都大学新聞社/Kyoto University Press
2011年、京都大学11月祭(NF)から追放されている原理研が学園祭期間中に学内で講演会開催。学生が借りることはできない百周年記念館のホールを名誉教授名義で使用。
最近、統一教会が話題になっているが、大学自治を経験したものからすれば、統一教会のイメージは最悪だ。それは、カルトというよりも、自治破壊の実力部隊だからだ。 - Togetter
東北大学新聞(258号) 「私が見た麻原彰晃」
副委員長(寄稿者)は「実力行使しても企画を中止させましょう」という意見だったが断念。「我々はできるだけ統制をしたくなかった(略)しかし秩序と信義を守るためには毅然たる態度こそ必要だったのではないだろうか」と書いている。
1992年、確認書違反を理由に駒場祭委員会がブレーカーを落として麻原彰晃講演会を強制終了。テレビ取材が入っていたのかはわからないが、映像が残っておりテレビでも放映された。
この時実行委員につかみかかった井上嘉浩は、その後地下鉄サリン事件などに関わり2018年死刑。
『東京大学新聞』第1776号によれば、駒場祭委員会は事前の企画書にない行為の一つとして「個人情報(氏名・住所・電話番号)の収集」を指摘している。
『「オウム真理教」追跡2200日』 江川紹子 1995年 文藝春秋
オウム真理教の学園祭企画で「住所や電話番号を書かされて」その後オウム真理教の会員となったケースが紹介されている。
すでにオウム真理教という名前はなくなっている2001年、信者が名古屋大学学園祭のフリーマーケットに教団名を隠して参加し来場者に住所氏名などを書かせた。詳細は不明だが『年表でわかる現代の社会と宗教』にも記載あり。
俺は今、21世紀に残された最後の楽園としか言いようのない職場に勤めている。分かる人には分かるかもしれないが、みかかグループの地域子会社の更に子会社、主要10社から見るとひ孫会社(そんな言葉があるかはしらんが)である。
俺は転職エージェントに紹介されたが、明らかにコネっぽい同僚もいる。
まず、そもそも弊社は会社全体でやることがあんまりない。直の親会社のサポート(入力代理)や機器リプレイスをやっているが、そんな数人で終わるような仕事に10人単位で人員が割り当てられるから常に半分以上の人員が遊んでいる状態であり、もちろん俺もほとんど遊んでいる側である。
そのため、週五日のうち三日は自主学習という名のネットサーフィンで終わる。残り二日も残業無しで収まるくらいの仕事量しかない。
普通に考えたら、弊社はそもそも会社として成り立っていないが、何故か倒産もなけりゃリストラも全くない。
ちなみに、給料はビビるほど低い。俺はギリアラフォーに届く年齢層だが手取り16万程度。田舎で独身だから生活できてるが、正直貧困層ではある。
知床観光船事故 なぜ沈没したのか?船に亀裂あっても簡単に沈まないはず…さらに重大なミスがあったか
知床沖で沈没した観光船「KAZU Ⅰ(カズワン」の引き揚げ作業が完了すると、今度は、沈没した原因の調査が本格的にスタートします。なぜ沈没してしまったのか、これまでの取材でいくつかの原因が見えてきています
20日に営業運航を再開した大型観光船「おーろら」。世界遺産の知床沖をめぐる観光船は、雄大な景色が一望でき、例年、大勢の観光客が訪れる人気のクルーズです。
先月23日午前10時、乗客乗員26人を乗せ、斜里町のウトロ漁港を出発した「知床遊覧船」の観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」。
出発してから3時間ほどたった午後1時13分、別の観光船業者の事務所に「KAZU Ⅰ」から助けを求める無線が飛び込んできました。
「エンジンが使えない」「沈みそうだ」「船首が30度くらい傾いている」
翌朝、カシュニの滝から北に14キロほど離れた知床岬周辺で、乗客が次々と発見されます。
これまでに乗客14人が発見され、全員の死亡が確認されました。残る12人は、依然、行方不明となっています。
観光シーズンを前に多数の犠牲者が発生した今回の海難事故。一体なぜ、「KAZU Ⅰ」は沈没してしまったのでしょうか?
「船首に何かが当たって穴が開いて浸水したのが、最も考えられる」
船の事故に詳しい水難学会の斎藤秀俊(さいとう・ひでとし)会長は、航行中、何らかの原因で船の底が破損した可能性を指摘しています。
「一般的には、隠れている岩とか、流れてきた木材であるとか、あるいは大型の動物とか、いろいろなものが考えられます」
関係者によりますと、事故直後、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一(かつらだ・せいいち)社長は、原因についてこう推測していました。
桂田精一 社長
一方、「KAZU Ⅰ」の船底は、今年3月の時点で既に破損していたと指摘する声もあります。
「(3月下旬に)自分が見た感じだと、船の前側が割れていた。そこから大きく亀裂が入って水が入った可能性もある」「(傷は)前から2、3メートル後ろ側」「俺が見た感じではこのくらい」
「(船底の一部に)いつもそこ穴開いたり、水が垂れたりしていた場所だから。気になったから毎年見る」「今度も水が垂れてるな、プラスチックだからあちこち剥がれかかっている感じ」「(3月に)今年は直らないから来春揚げたときに直さないとだめだぞとは言っておいた。亀裂をね」
かつて「KAZU Ⅰ」の船長を務めた男性は、もし船底が破損していたならば高い波に打たれ続けて傷が広がった可能性があると指摘します。
「(以前も)シーズンが終わって船を揚げたら、船底にひびが入っていた。今回も船底が割れきたのではないかと」
「KAZU Ⅰ」から通報があった午後1時すぎの波の高さは、およそ2メートル。
この元船長の男性は「KAZU Ⅰ」が予定よりも1時間以上遅れて航行していたことから、現場海域はスピードが出せないほどの高波だった可能性があるとみています。
「うねりとか波とかで船が持ち上がって、反動で船がバンと下に落ちるんですよ。あの船は船底がほぼ平らなので、たたかれるとプラスチックなので、ひび割れしていく」
また、船の浸水を防ぐ設備が作動していなかったのでは、という疑問も。
「前側に亀裂があったくらいで、オートビルジがあればそんなに簡単には沈まないので」
去年、知床遊覧船の船長募集の求人に応募した男性は、面接の際、当時の従業員から「KAZU Ⅰ」は、船底に溜まった海水を外に排出する「ビルジポンプの電源を切っている」ことを聞いていました。
知床遊覧船などが加盟していた「知床小型観光船協議会」も、今回の事故を受けてビルジポンプなどの装備を義務化するなど、その必要性を重要視しています。
2つ目に考えられる原因は、高波が船を襲ったことによる沈没です。「KAZU Ⅰ」の修理をかつて行ったことのある業者は、高波が原因で船内に水が入ったのではないかと指摘します。
船を修理した業者
「船体に多少傷があって水が漏れていても、航行していてそこから裂けるなんていうのはまず考えられない。船首の低い船だから、前から沈んだということは船首がどんどん水をかぶって沈んでいったと思う」
原因について様々な指摘がある中、HBCは1つの可能性を示す文書を入手しました。
これは、HBCが入手した「KAZU Ⅰ」の、去年までの「船舶検査証書」です。この検査証書には、船を安定させる重しである「バラスト=砂袋1.5トンの移動を禁止する」という運航条件が記されています。
ところが…。
「豊田船長は操縦しづらいと言って、重しの砂袋を降ろして運航していた」
去年8月30日の「KAZU Ⅰ」の業務日誌です。この書類にも、「カズⅠ(ワン)砂袋撤去」と記載されていました。
豊田船長を知る男性は、重しを積まなかったことで船体のバランスが崩れ、操縦が困難になり、浸水に繋がった可能性があると指摘しました。
証言から浮かび上がる様々な可能性。海上保安庁は今後、船体を引き揚げ、未だ解明されていない沈没の原因について調べを進める方針です。
4.16の土曜日深夜、ちょっとしたハプニングに出くわし、警察の人にお世話になる事態に発展した。
が、その際の警察官の対応により「これからはなんでも警察の人に協力しまっす」的な気持ちになった。
ので、かなり長くなるが共有したい。
東京ドーム初のキンプリライブが行われていたその日、私と夫は友人らとともに後楽園60周年還暦祭を観戦。
帰りは行きつけの飲み屋で楽しく飲み倒し、夜23時頃解散となった。
コロナ禍以降閑散としていた水道橋は賑わいを取り戻し、友人のトークも冴え渡っており、非常に楽しい時間を満喫できた。
で、調子にのって夫と「水道橋から蔵前まで夜散歩しなから帰るかぁ」と水道橋を後にしたのが、事の始まりである。
その日は満月。どうやら一年に一度の恋の願いが叶う「ピンクムーン」だったらしい。後から知った。
燦然と輝く月明りで夜道は明るく、順調に湯島あたりまでやってきたところで、夫が「せっかくだから湯島天神にお参りして帰ろう」という。
で、湯島天神の正門から入り、つつがなくお参りした後、裏手に抜けて御徒町にショートカットできる「学問の道」へ行こうとした。
その学問の道の入り口、江戸時代からある急な石階段「男坂」の前で事件は起きた。
街頭もないない闇の中、人もそう来ないはずの裏階段の降り口に、うつ伏せで人が倒れているではないか…。
最初は「浮浪者が寝てるのか」と思ったが、近づいてみると、割と小綺麗でいいものを身に着けている男性だとわかる。
近くには彼のものと思しきレザーのメッセンジャーバッグが転がり、さらになぜかパンツ用の革のベルトも落ちていた。
夫が近づき、大きな声をかけて軽く揺さぶるがまったく反応がない。
「さ、殺人?ベルトを使った自殺未遂?し、死んでたらどうしよう~!?」
私はふたりを遠巻きに見ていたものの、足がすくんで一歩も動けない。
夫が何度か大きな声をかけるが、男は微動だにしない…。
さすがにこのままにしておくわけにいかない。
考える間もなく、咄嗟に110番を押してしまったが、ワンコールしたところで、突如男がかすかに呻いた。
慌てて電話を切る。すると、即折り返しで警察から電話がかかってきた。その間わずか1秒。
警察に事情を話したところ「こちらで救急車を手配する。近くの交番から警察官をすぐ行かせるので、そこにいてほしい」と言われるので、おとなしくふたりで警察官を待つことに。
その間約3~5分。
男は何度か呻いて、そのたびに夫が声をかけるが、返事もなく起き上がる気配はない。
万が一頭を打っているかもしれないので、簡単にこちらも動かせない。
急な階段の頂上、しかも今にもずり落ちそうな場所に倒れているので、少しでも寝返りを打てば落ちてしまいそうで、はらはらしながら警察を待った。
私が「警察を呼びました。もうすぐ来てくれますよ」と声がけしたら、突然男がむくっと起き上がる。
ぴくりともしなかった屍状態からの動きに、私も夫も驚いた。が、男は一言も発しないまま、再び倒れ込んだ。
この時点でようやく「単なる酔っ払いか…」と結論付け、安堵したが、様子がいろいろとおかしいので、やはり放っておけない。
急に暴れだしたりしたらどうしよう・・・と、正直生きた心地がしなかった。
わずかな時間で警察官が到着。交番からすごい勢いで走ってきてくれたのが、こちらは高台なので確認できた。
正直、全力で走ってくる姿がマジでヒーローに見え、「ここだよ~(半泣)」と負けじと全力で手を振ってしまった。
しかしふらふらでなので、階段から転げ落ちそうになるのを夫と警察官が抱きとめる。
「お名前は?ここがどこか分かりますか?どこで飲んでたんですか?」
と警察官が丁寧な口調で男に質問するが、頭が回っていないのか、個人情報をいいたくないのか
「誰だよお前は」「言いたくない」「わからない」「言いたくない」「仕事何してるかって?頑張ってますよ!」
そのうち救急車が階段下の大通りに到着するも「誰が呼んだんだ」「お前が呼んだのか」「絶対に乗らない」と次第に怒りがヒートアップ。
警察官に食ってかかって掴みかかり、いまにもケンカになりそうな勢いに。
警察の人が絡まれている!ヤバい!と変な正義感から、私が自分から「私が呼びました。すいません」と申し出ると、男は急におとなしくなった。
「女性にからんだらいけいない」と理性が働いたのか…思ったよりもいい人かもしれない。
「とりあえず救急車には乗らなくていいですから、救急隊に、もう大丈夫とご自身で説明をしてください」
と警察官に促され、男は「俺が呼んだんじゃねぇぞ」とブツブツうわごとのように呟きながら、救急車に向かっていった。
私たちは「そろそろもう帰っていいですかね…」と警察官に訴えると、簡単な事情聴取をしたいので、その場に残ってくださいと言われ、さらに待つこと5分。
で、遠目でふたりを見守っていたのだが、救急隊に事情説明して帰ってくる頃には、なぜか男が警察官に打ち解け心を開いて戻ってきたのには心底驚いた。
酔いが醒めて正気を取り戻してきたのか、男は「そんなに若いのに、どうして僕にこんなに優しくしてくれるの」と警察官に話しているのが聞こえる。
男の年齢は私たちと同い年か、少し上ぐらいか…さみしさから泥酔してしまったのだろうか。
いろいろとしんみりくる。
戻ってきた警察官に簡単な個人情報を聞かれたあと、警察官は男を途中まて送っていくとのことで、私たちはようやく解放された。その間約30分。
男から丁寧に「ありがとうございました」と言われ、私たちも「お気をつけて」と気遣い、最後には気持ちよく別れられた。
しかし、目覚めたばかりの時に「単なる酔っ払いじゃくなてヤク中では?」と思うぐらい恫喝的で完全にヤバい人だった男に対し、随時丁寧な口調で接し、あんなに荒れていた男の心をいつの間にか懐柔していた若い警察官には、本当に頭が下がる思いだ。
上野御徒町湯島の客層を考えれば、こんな通報は日常茶飯事なのだろう。