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はてなキーワード: 学問とは

2021-03-18

anond:20210318165445

専門ではないだろうけど、多少ではなくとても詳しい人って話では?

まあ学者先生たちから見たら違うのかもしれんけど

それこそ下々の者から見たら、専門に近そうな分野で、ひんぱんに語ってるようなのも

少なくとも一般人よか詳しいんやろうなあって思うんよ。

仮に物理学者数学の話をツイッターでしてたとかでも同じ。

学問的に厳密でないのかもしれんけど、ツイッター議論でそこまで求めるべきものなのかは色々あるのでは

2021-03-17

哲学重要と言う人達動機

その手の動機って大体は「頭良く見られたい」とかでしょ

学問と言われるもの全部に重要って言う人達良識とかで言ってるんだろうけど

哲学だけ特に重要扱いする奴らは頭良く見られたいって欲望があるのは絶対だよ

これが物理化学とか重要って言う人達になると

ただの趣味が変というかマニア変態からそう言ってる事の方が多い

哲学だけは上記のような人として普通感性重要性を訴えてる人が多い

という偏見が私にはあります

野田塾のCM低所得者差別助長する

塾に行かせることによって子ども所得を上げることができるんですよ〜

かいうのを恵まれ環境にいそうな慶応大学のセンセに言わせるのは醜悪と言わざるえない。

いつから学問所得を直接結びつけるのを大々的によしとするようになったのか。

所得は、環境、生まれ、家、政策、によって大きく左右されてしまうのは氷河期世代をみれば明らかではないか

学問は私腹を肥やすためにやるものではないという建前はどうしたのか。

anond:20210317001619

全く説明になって居ない自覚は有るか?

お前は、出来ないしやっちゃいけない「ことになってる」としか言っていない、ではその「ことになってる」が正当化される理由は?絶対化される理由は?

信教の自由憲法保障されてる、たしかに、では憲法保障される理由は?憲法保障されないように変えることは可能か?不可ならその理由は?そもそも憲法絶対か?

なぜ憲法保障されているなら修正できないんだ?憲法より上位の規則規範は無いのか?無いならそもそも憲法はそれより上位の正当化根拠を持っていないことになるが、ならそこで正当化は崩れているのでは?

他にも色々考えることが出来るだろう、憲法信教の自由も相対化できるだろう

勿論それらは既に過去に俺よりずっと頭の良い人間達がすでに考えたことで、「勉強」すればその答えが有るかも知れない

しかしそれが正しい保証はどこにある?そもそもお前は「勉強」を思考をやめさせるための蓋としてしか使っていない

過去に俺よりずっと頭の良い人間が考えた所で、所詮そいつらは過去だ、下手したら同性愛差別肯定される時代天才

例え天才でもそういう時代価値観から自由じゃない、つまりその「勉強」も過去時代価値観汚染されている可能性も有るという事だ

従って「勉強」の結果が覆される事は絵空事ではない、そもそも学問とはそういう転覆の繰り返しで出来ている

そもそもお前の言う「勉強」は例えば科学の様な、検証可能論理体系か?必ずしもそうじゃ無いんじゃないか?だとすれば正当化システムそれ自体もそれなりに脆弱だ、絶対化するには余りに頼りない

から自分の頭で考えろ

anond:20210317001216

そもそも論として病んでいたりはしそうだけど自称KKO(複数人いる)は

どれも一定以上の学問をおさめていて(使ってる言葉、作文のお作法)

いよいよとなったら公的手続き可能ラインの知能・解決能力は有してるでしょ

「助けてもらった人は、実はそれほど助けてもらったという感覚はなく、逆に恨みをもつことがあるのではないか問題

anond:20210313045027

にワイもお返事書いたんだけど自称KKOはこの枠の人じゃあないですね

2021-03-16

anond:20210316110815

よくわからんけど、

仮にAが真だったとして~って仮定継続しておいてトラックバックするのはあかんの?

元増田仮定をそのまま継続するってのが全くなさそうな文脈には見えんかったので。

学問やら議会やらのちゃんとした議論だとあまり説明くそういう事するのはダメなのかもだけど

増田での言葉遊び的な議論でそんな厳密性問われても、ってお気持ち

2021-03-15

anond:20210315225134

すまん

学問を知らんのだ

教えてくれ

anond:20210315224111

この学問脱構築ってどういう意味なんだろう

男だらけでやってきた学問には論理破綻が見られるから女が正すってことかな

女の論理が正しいとされる根拠はなんだろうか

anond:20210315133310

女性学(じょせいがく、英: women's studies; 仏: études féminines)とは、第二波フェミニズムからまれた新しい学問領域であり、従来の男性中心主義的な学問客観性中立性を問い直し、これまで度外視または過小評価されてきた女性存在経験問題・関心を顕在化、言語化理論化し、これによって従来の知の体系の脱構築を目指す幅広い学際的研究である[1]。

領域としては社会学人類学法学経済学地理学倫理学文学歴史学哲学など従来の人文・社会科学の各領域個別にまたは分野横断的に関わる学問であり、女性研究音楽アート映画メディア等に関するフェミニズム批評さらにはケア倫理エコフェミニズムなど新たな概念提唱されている。

増田が言ってるのもっと雑な世界やろうけど、アカデミックの方もこんな感じやからそんな現状らしいで

フェミニズム問題点

https://anond.hatelabo.jp/20210314183940

これとか見てもらえれば分かるけど「性的言葉をつけた造語がやたらめったら使われている。

例えば「性的消費」なんて言葉が使われているが、この言葉意味定義してる先生や本は俺の知る限りない。みんなそれぞれの都合に合わせて適当雰囲気言葉を使ってる。

学問領域によっては定義けが難しい言葉存在する。ただそれでも定義付けそのものをしていないのはさすがに恐ろしい。

みんな雰囲気で使うから当然話も噛み合わない。そんな事しても不毛堂々巡りを繰り返すだけだ。

例えば「性的搾取」なんて言葉があるが、搾取はざっくりと言えば本来労働者が生み出した富や生産物の一部を資本家無償で取得することをさすマルクス主義用語だ。これを理解すると性的搾取という言葉の頓珍漢さが少しは分かると思う。性的搾取を無くしたければ資本家を介さなパパ活従事すれば良いだけになってしまう。

このように雰囲気言葉を使うからめちゃくちゃな言葉が生まれ、乱用される。フェミニズムはまず言葉定義付けをしないとダメだ。

anond:20210315113138

辺境島国根性なんじゃないの?

江戸時代までは中国文化学問を輸入していてたし外国のものをありがたがるって精神が染みついてるんだと思う。

anond:20210314183940

誰かのエントリで「フェミニズムとは女性だけではなくて男性も救う学問なんです」ってあってそれは良いことだな

と思ってたんですけど知らん間に変わったんですね。

anond:20210314215036

日本フェミニストってやたらと魅力の話をするけど、

そもそもフェミニズムリベラリズムにおいて他人の魅力について語ることは他人構造の中にはめ込む行為なので否定されているんだけど、

なぜか日本フェミニストはそれを知らない。つまりフェミニズム学問として取り入れていない可能性が高い。

自分子供だったら親に絶対にやってほしくないことリスト

表題通り.自分子供だったら親がこんなことしてたら絶対嫌だな,気持ち悪いなと思うことを挙げてみた.

Twitterスーツを着たアイコンを使い,コンサル商社勤務を名乗る気持ち悪いビジネスアカウント

  • 好きな言葉起業副業ビジネスキャリア.正直親がやってたら一番きつい.
  • 「〇〇 x 〇〇」など掛け算が得意.ただし,IT は必ず何かと掛けなければならない.

自分特殊な経歴だと思っているおじさん,おばさん

「私ってぇ,ちょっと特殊環境で育ったんだよね(ドヤ」,「私はこんな経歴です(ドヤ」.こういう人には「へぇ特殊な経歴ですね」って首を縦に振ってれば勝手気持ち良くなってくれる.正直あなたが思ってるほど特殊キャリアじゃないですよ.

あなたのその経歴が悪いと言っているのではなく,「特殊な経歴を持ってる私」という浅はかな考えが透けて見えるから本当に気持ち悪いという話.

普通人間」て言われるのが一番刺さる.

会社が潰れる or 会社ブラック」,「フリーランス or 起業」という 2 段階の審査を経て初めてそのコミュニティに入ることが認められる.あと掛け算が得意.

営業から IT エンジニア」,「文系からエンジニア」を名乗る人間

キャリアチェンジをすることが悪いのでは決してない.こういう人たちが使う「文系」=「大学で何も勉強していない」であって大学で人文系学問を学んでいる人たちに失礼.「無能からエンジニア」が正解.

文系エンジニアって名乗る人は本当に苦手.文系 / 理系そもそもこのくくりもよくないが)関係なくエンジニアを名乗るなら「文系」を盾にするな.お前はもう技術者だろうが.元文系であることは全く後ろめたいことではない.潔く「エンジニア」を名乗れ.然もなくば,「無能プログラミング趣味の人」を名乗れ.

Twitter でイキってる人事

先に,「人事の方の中でも有能で素晴らしい方はたくさんいる」ということは断っておく.

「なにものでもない人事」という人間

繰り返すが,「人事の方の中でも有能で素晴らしい方はたくさんいる」ということは断っておく.

まずはじめに,私は人事という職業一定偏見を持っている.「なぜ専門性を持たない人間採用最前線に立てるの?」という考えである.これは私怨も多分に含まれる.

就活でやりとりをした人事の中で,有名企業の人を含め,知ったか,分かったフリをする人間がなんと多いことか.そういう人事は本当に嫌い.

例えば,人事が専門に関する質問をしてきてそれに答えても,分かったフリをしたような返事が返ってくることが多々ある.「要するに〇〇ってことですよね?」と人事が答え,苦笑いをしながら「そんな感じです」とこちらも答える.他人の話の要約がとても上手い.

専門家ほど分かったフリをしない.ちゃん質問してくれるし,分からないことは分からないと主張する.ときには理解を示し発展性のある議論をしてくれる.

別に人事に議論しろと言っているわけではなく「分からないことは分からない」とちゃんと答えて欲しい.それならこちらもそれ相応に対応するし,不信感も持たない.

こういうことがあったので,就活を通じて一つの疑問が生まれた.それは「専門性を持たない人間がその専門家採用に関わるメリットは?」という疑問である

私の経験の中では,役員面接等でこの質問をしたときに,明確な答えが返ってくる会社は人事の方の対応が良かった.企業の中での役割分担がちゃんとなされているのだろう.

逆に,腑に落ちない回答をされたら人事の対応微妙,というのが割と再現性があった.

また,これに関わる話として自ずと浮かんでくるのが,「自分採用に関わる分野(専門領域)の経験がある人事」と「その分野のことについて素人の人事」ならどちらが良いか?という疑問である

答えは火を見るよりも明らかであるが,現実的問題としては,後者が大半になってしまっている.では,なぜそのような状況になってしまっているのか.

自分の中の結論としては,「専門家にはそういったことに関わるのが面倒 or 興味がないと思う人の方が多い.専門家側が採用を行うことに対してリソースを割かない,そもそもそういうことをやってくれる専門家を集めるのが難しい.」である

もしこの日記を見て思うことが有る方は是非コメントして欲しい.会社としてどのようにこの問題点を解決しているのか,多くの方の意見が欲しい.てかこれって日本だけの問題海外企業もさほど変わらないのかな?

現実的に難しい話であることは分かるが,これが解決できれば,よくわからん人事に弾かれてしまう,専門性を持った学生が不幸になることを避けることができる世の中になるだろう.

話が反れすぎてしまった.

大企業内定を蹴ってベンチャー」を名乗る人間

一番恥ずかしい.「大企業から内定を得た俺」がかわいくてしょうがないらしい.お前はその「大企業」とやらに全く貢献していないのにその名前を使うな.こういう人の思想が本当に分からない.今自分が働いている会社を誇りに思えなくて後悔してるから特殊な経歴おじさんみたいになってしまうのかな.あなた大企業とは全く無関係ベンチャー社員です.それ以上でも以下でもありません.

自分の周り優秀すぎる!」,「自分の周り変人多すぎ!」と言う人間

遠回しに自分が優秀とか変人なのを伝えたいのか分からないが,あなた無能普通人間です,以上.

ただし,ピーFNのような本当に優秀すぎる人の集まりもあるので注意.

おわり

前半は本当に親がやっていたら嫌だなと思うことを書いていたが,後半からは親とか関係なく自分気持ち悪いなと思った人間を書いてしまっていた.

自分の中の黒い気持ちが吐き出せたので後悔はない.

この日記の内容をまとめると「人間承認欲求は側から見ると気持ちが悪い」である

別に他人が何やろうと自由だけど,この SNS 社会でそう言う気持ち悪い人間自分視野から避けるのは非常に難しい.

不快から俺の前に現れないでくれと思っても必ず現れてしまう.

一番有効なのはSNS をやめて身近の人間と楽しく生活すること」であろうが,そんな分かりきったことを実行していればそもそもこんな日記は書かない.

私はインターネットが好きだし,SNS でわいわいやるのも好きだから止められない.そういう病気

ここまで書いてきて,ネットにこのようなことをぶちまけるような行為が一番親にやってほしくないという皮肉

お後が宜しいようで.

2021-03-14

全然有名じゃないその辺の学者Twitterレスバで負けたか社会学は終わってるとか言うの、言いたかないが高卒やろ……

大学研究学問構成するものの仕組みがまるでわかってないだろ

いや別に知らなくてええねん

そこまで何も知らないのによくそんな批判できるなっつう話やねん

せめてググれよな

民族という概念は、まともな英訳すらできない以上は普遍的概念ではありえない。というか肌の色で差別することができなかった諸国において差別実施するために再発明されたものである以上はそもそも概念からして誤りを多分に含んでいる。

Ethnic group 程度の意味合いで使う分には良いように思えるが、扱いに非常に丁寧にならなければならないこの言葉適当に使う奴は敵だ。

そもそも帰属意識という主観性の強いもの客観的定義である糞みたいな概念自明存在すると考える方がどうかしている。具体的に言えばある人間は必ず特定民族にただ一つ属すると考える人間は学問と知性のどちらも決定的に足りない。そんなものを信じる人間学習能力に欠陥があるか、脳に物理的な欠陥があるか、成長段階の環境悲惨だったかのどれかとしか言いようがない。それはそれで可哀想だとは思うけれど、それでも害悪となる概念を振り回す権利はない。

民族伝統という言葉は指し示す概念存在しないので嫌い以前の問題だ。からし民族というものに根差すという幻想を共有している人間は須く無能だ。考え方が完全に逆である民族があって伝統があるのではない。伝統を守るものがその民族なのだ。肌の色や血筋関係がない。そんなものは何も規定はしない。そして一人の人間複数民族であるのだ。〇〇民族でありながら△△民族であり得るのだ。

君の身に付けているものけが君を定義する。先祖から伝統からと言って何も正当化され得ない。やりたいなら自身責任において全てをおっかぶり貫くべきだ。伝統から言い訳に過ぎない。例えそれがなにであれ、

私は

これを

やるべきだと考える

から

やる

以外に正当な理由はない。人のせいにしているんじゃねえ。君の行動は君の自由意志にの立脚する。そして君が何者であるかも君の自由意思によってのみ規定される。甘えるな

君が君自身増田民族を名乗ることまで私は止めはしない。ただそれは君の自由意思の結果であることを祈る。

anond:20210314074948

否定はしてないだろ。モデルを作るような学問じゃないってだけ。

anond:20210314074550

でもそんなん実験室で条件を統制するとかで心理学以外でもやるからなあ

さっきの社会学でのアンケート云々と同じように、仕方ないものと見るべきなのでは?

学問全体が否定されるべきほどの瑕疵ではないと思う

2021-03-12

anond:20210312164803

じゃあフランスドイツ近代哲学者がたくさん居る学問的に素晴らしい国ですね!ってのも

大学教員被雇用者活躍評価してるから差別的になるのか

そういう褒め方してる人大学めっちゃいたけどあそこまで学識高い文化人集団セオリー発言でも今の時代アウトなんやな・・

2021-03-10

anond:20210310132143

うーん、あくまでも学部卒業ぐらいなら、求められるのは研究者としての本当の意味での学問能力ではなくて、

基礎を学ぶことで涵養されたある程度の思考力で行政官銀行員会社員などのホワイトカラーとして働くのが

日本法学部が設置されたときのメインの目的だったからなあ。まあ大学によって違うけど。それは仕方ないのでは。

仮に司法試験に受かったり、ロースクールを出たりしてもそれは法曹という実務家のための能力なわけで。

まあ学士助手という例外中の例外存在したのが法学部って世界なわけでもあるが、全体から見たら極少数だし。

anond:20210310004533

日本は一度過ちを犯した人にも寛容な国だよ。

たとえいじめに関わっていた疑惑がある人でも、その後学問を学んで世の役に立ったり、人権活動家になって女性社会的弱者のために働くようになれば笑って許すのが日本人だよ。

韓国では過去いじめに関わったとされるスポーツ選手が次々追い詰められているようだけど、誤った人を永久に許さない風潮は身の毛がよだつほど恐ろしい。

2021-03-08

同じように悩む社会になれという呪い

後輩たちの理想になることは諦めた。

からせめて、少しくらいは続くたくさんの後輩が働きやすくなるように。

今日国際女性デー

本当は、性別なんて関係なく、なるべく多くの人が健やかに生きていける社会になるのが一番だけど、日本というジェンダーギャップが大きい国に生きる女のひとりとして、女性が輝ける社会になりますようにと願いたいと思う。

塩谷舞さんのnote記事を読んで、私も筆を執ってみようと思った。あんな風に前を向ける記事ではないけれど。(リンクのつなぎ方がわからなかったので気になる人は探してみてほしい)

ここ最近、女とか男とか、人生で一番考えている。

小学校の時は、男友達とよく遊んでいた。一番仲良しだった幼馴染は女の子だったけれど、年の近い兄弟がいたせいか、外でフットベースやどろけいに明け暮れていたように思う。リカちゃん人形たまごっちにはあまり興味がなくて、ハイパーヨーヨーミニ四駆は持っていた。そして単純に身体を動かすことが好きだった、そういう小学生だった。

小学校4年生まではスカートが嫌いでズボンばかり履いていたし、つまるところあまり女の子っぽくなかった」のだと思うが(そもそも女の子っぽいとかぽくないとか、そういうのが時代錯誤なのはさておき)、幸か不幸か男の子と仲良くしていても、とやかく言われずに済んだのは幸いだったと思う。男の子と仲良くしている女の子の中には男好きだと陰口を叩かれている子もいたのだが、「まあAちゃんだし」と言われて女子から目の敵にされることはなかった(と、思う)。今になって思えば、女の子たちから「女」と認識されていなかったのだろう。要は、あの子恋愛対象にはならないかOK、ということだ。

中学に入ってもそれはあまり変わらなかった。

お互いを好き合った男女がカップルになったりしていて(同性カップルもいたのかもしれないが、私の耳に入ることはなかった)、仲が良さそうな男女がいれば噂になった。そして私は相も変わらず休み時間は割と男友達と話していた方だったと思うのだが、「Aちゃんだし」という理由特に噂の対象にはならなかった。おかげさまで僻まれることもなかった。

やっぱり、「女」ではなかったのだと思う。そしてそれは私としても自覚している。

そういう環境で育ったので、「男」だとか「女」だとか、そういうものには鈍感というより興味がわかないまま中学3年になり、進学先を決めることになった。私の出身都道府県には、今では珍しい公立の男女別学校があった。こだわりがない故に別学校を選ぶ必要もなかったのだが、当時私を可愛がってくれていた先生が、「あなた絶対女子高が合うと思う」と言ってくれたという単純な理由で、私は女子高を目指すことにした。

結論から言えば、私は本当にあの時にあの女子高を目指した自分を褒めてやりたいと思っている。

ギャルヲタクも皆一緒に学校行事に参加して勉強で競い合って最高の3年間だった。楽しかったというのもあるが、何より変な気を遣う必要がなかったのだ。当時から制服スカートズボンが選べたし、当たり前だが誰と仲良くしていようと噂されることだってなかった。

強くて逞しい人が多かったから、比較して自分の小ささに凹むことはあったけれど、とても刺激を受けたのもまた事実だ。

学校が駄目だと言いたいわけでも、男女別学であるべきだ!と思っているわけでもない。

ただ、あの3年間は間違いなく私の自立心を育てていて、「女だから」は理由にならないし、する必要がないことを学んだ。

日本という国において、絶対に、女子校が担っている役割は大きい。

そういう、とても私にとって意味のあった3年間を過ごし、大好きな分野の学問を学ぶため大学に進学し、こんなにも文理で男女差があるのかと驚いた。

高校では半々とまではいかなくとも、どの学年も大体文系の方が少し多いくらいで、理系女子も多かった。(どうでもいい余談だが私はゴリゴリ文系である自分文系なのでとやかく言えないのだが、何で女子文系が圧倒的に多いんだ?と不思議に思ったものである

入学してから数日、久しぶりに皆で連れ立って食事をし、皆で一緒に次の教室へ移動した。

多分1週間も持たなかった。

一瞬で最初グループからは離れ、ひとりで食堂に向かったら、浮足立つ新入生のグループが多い食堂で、明らかに新入生であろう女子が、ひとりラーメンを啜っていた。

見れば、同じ高校同級生だった。

そうだよなあ、好きにお昼くらい食べるよなあ、と安心し、少し離れたところで同じくラーメンを食べた。彼女とは今でも連絡を取る仲である

女子高を卒業し、大学学部バイト先も女子が大半を占めるコミュニティの中で過ごし、たまたま男女比9:1の会社就職した。

久々どころか人生初の男社会

総合職を選んだ以上、男も女も関係なく業務邁進するのみ!という心意気だったのだが、割と早々にしんどくなって泣いた。ひどいセクハラを受けたわけでも女を捨てることを強要されたわけでもないのだが、「男も女も関係ない」という自分意識と、「圧倒的に男が多い集団の中にいる若い女子」である事実を上手く融合させることが出来なかった。

どうしたって「女」を上手く利用している子の方が可愛がられる。可愛がられたいわけではないが、「女を捨てる」ことも出来なくて(いやしなくていいんだけど)、何とも中途半端位置になり、色んなバランスが崩れて勝手にしんどくなった。

社会の中で女であることに甘えられない・出してはいけないのだというプレッシャーはあるのに、貴重な女子社員として意見を求められるという矛盾した立場にいて、「女」を肯定すればいいのか否定すればいいのかわからなくなっていった。

「女」が主語になるコミュニティで生きていると、自分意識もそれに近づいていくのだと気づいたときが、一番怖かった。

「女は女に厳しい」「女は気まぐれだからやりづらい」「女は甘えればいいと思ってる」「女はすぐ子どもを産むからここから離脱する」「女は…」

前述のとおりあまり「女」としてカウントされない私は、そういう声もよく耳に入った。要は男性がそういう話をしている場面に出くわしやすいし、そういう話題を振られることが多かった。「Aさんは違うけど、」という枕詞を挟んだ上で、「女は…」と語られる。

今でこそ「それ、女じゃなくて〇〇さんでしょ(要は個人の話)」と言えるようになったけれど、しばらくの間は擁護をすれば自分もそう思われるのではないかと思うと怖くて、この手の話題が出た時に否定することが出来なかった。ずっと悔やんでいる。

会社の人が噂をする「女は…」に自分が入ることが怖くて、これは私を少しずつ蝕んでいき、この立場でこの仕事を続けながら「結婚」と「出産」を選ぶことは出来ない、と思うようになってしまった。

性自認は確かに女なのに、自分が女であることを肯定できなくなっていった。

もちろん、活躍している女性だっているし、今の現状に満足出来ている女性がいるのもわかっている。

自分が気にしなければいいのだとも思うけれど、30年生きてきていい加減わかっている。私は他人の声を気にせずいられるタイプではない。

いっそこの業界が嫌いになれたら良かったなと思う。

女性採用も増えたけれど、まだまだ圧倒的に男が多いこの業界を飛び出していけば、もう少し気楽に働けるのかもしれない。

でも、会社のことは変だと思っているし、決して誰もが働きやす会社ではないと思っているけれど、この業界が担っている社会役割だとか、やりがいだとか、そういうのは好きなのだ

から、やっぱり続けたい。

優遇してくれとは思っていない。

ただ、男性と同じところに立たせてほしい。

だってつらい、という声も聞くけれど、男優位に作られた社会で、女と同様男にも悩みがあるだなんてどうして言えるんだ。立っている場所が違うということをわかっているんだろうか。

結婚適齢期で子どもを持つ同期が増えた。「やっぱ子育てもしながらっていうのは大変だよ」と言った彼は、毎日残業していた。彼は優秀な同期で、残業しなければ終わらないような会社の仕組み自体どうなんだとは思っているけれど、彼が毎日残業出来るのは奥さん子どもの面倒を見ているからだ。他人の家庭に口を出すつもりはないし、1人が稼いで1人が家事を行うと決めているのであればそれも良いと思う。

ただ、この状態総合職男性)が圧倒的に多いこの会社で、この人たちと同じようにキャリアを積んでいくには、同じように働くしかないのだ、と思うと、まだまだ社会的に女性が家庭を守るべきという風潮が強い中でそんなことが可能なのか?と絶望する。

キャリア子育ての両立に男だって同じように悩む」と言っていたけれど、本当に同じなんだろうか。

同じだったら何故男女でこんなに差が出るんだろう。

「女は昇進させない」というほどひどい会社ではない。女だってちゃんと昇進できる。ただし、子育てを優先せざるを得なかった人たちの昇進スピードが落ちるから、見渡した時に男女で差があるように見えてしまうのではないかだって男で子育てを優先した人は圧倒的に少ない。子育てを頑張りながら同じように昇進していくことはかなり大変なのではないか。周りを見渡してそう感じ、夜中に大泣きするくらい悩んだ。悩んで、今はとりあえず結婚出産は考えられない、と判断した。

男性も本当に同じように悩むんだろうか。

大多数の男性社員と同じようにキャリアを積めた女性の、独身子どもはいない率に茫然とする。

きっとこの人たちも大変だった。この人たちはもっともっと苦労して、女性活躍できる場を広げてくれた。

ただ、こうでなければたどり着けなかったんだな、と思うと、自分が思い描いていた将来とは違うのだ。

一緒に頑張ろうと言っていた同世代女性が、何人も「もういいかな、仕事は。子ども産んで適当にやっていくよ」と言うようになった。あんなにたくさん将来のことを話したのに、もう話せなくなってしまった。そういう道を選んだ、というよりは、諦めたんだな、と思った。

幸いなことにと言えばいいのか、この会社は「子どもを産んで適当にやっていく」ことも出来る。制度は整っているし、相談すれば配慮もしてもらえる。

子どもを産んで仕事に復帰した女性なんてたくさんいるよ」

そうだ、確かにたくさんいる。でも多分、男性の同期と同じようにキャリアを積んだ人は少ない。

だって私は現時点で、お子さんがいる先輩方を結構な人数追い抜いている。

それでいい、という女性がたくさんいるのもわかっている。でも、それでいい、と思わせるような構造になってしまっていることが、そもそも問題なのではないか

男は、子どもがいようがいまいがほとんどが同じようにキャリアを積んでいくのに。

気が付けば私も、昔の私がその姿を見て茫然とした人たちと同じように、仕事だけを取る方の道に進み始めている。

これだけ家庭と仕事の両立が叫ばれる時代に、家庭を持たずに道を進んでいくことは、きっと後輩たちの光にはなり得ないのだと思う。私が昇進したところで、私が思ったのと同じように「あの人独身だしな…」と感じるんだろう。自分も思ったんだから自業自得なのはわかっているが、なんて地獄だここは。

男性諸君は、諸先輩方を見上げて、「あの人独身だしな…」と思うことがあるのか?女性待遇が上げられないというのなら、いっそ男性も同じように悩む社会になればいい。

そういう呪いにも近い気持ちが渦巻いている。出さないように、細心の注意は払っているけれど。

後輩たちの目標にはなりづらいかもしれないけれど、せめて家庭と両立を頑張ろうとする女性たちが働きやすくなるように、手助けが出来る社員にくらいはなろうと思う。

そもそも平等に働くことさえ出来なかった時代に、女性社会進出の場を切り開いてくれた先人のように、後に続く後輩たちのために粛々と働くのだ。

自分ラッキーなのもわかっている。男性優位な社会で、男が圧倒的に多い会社に、総合職として入れたのだから

それなりに力がある立場になろうと思えばなれる。トップダウンと言われようとも、権力を駆使して変えてやりたい。大企業が変わることは、多分それなりに意味を持つ。

私の心がそれまでに折れなければの話だけど。

日本社会ジェンダーギャップを埋める、ひとつの駒くらいにはなれるように。

なれるかな。

なれたらいいな。

この国に対してくそくらえとも思うけど、たくさんお世話になった人もいるから。

少しでも社会がよくなれば、それが一番の恩返しになると信じている。

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