はてなキーワード: ハブとは
2人組で2人が仲悪くなる方が「もうええわ。どうもありがとうございました」ってなるだけマシ。
A、B、Cの3人組がいたとする。
そのうち、AとBの仲が悪くなるが、AとC、BとCの仲は良好だとする。
まずAとBのコミュニケーション量が著しく低くなる。
この時点で3人組の関係性がめちゃくちゃギスギスするようになる。
そんな中で、AとCがどこかに遊びに行ってそれをSNSに投降したとする。
BはAに悪感情を持っているので、相手の行動に悪意を見出してしまう。
もう最悪である。
そしてそれに対抗するようにBがCを誘って二人で遊びに行く。
それを見てAがやり返された!と思う。
より関係がこじれる。
このあたりで、はい解散。かいさーん。もう終わりでーす。ってなればいいんだけど
この状態が続くと「CはAとBどっちの味方なの?」という話になる。
CからすればAもBも普通に友人なのに急にどちらかを選べと迫られる。
もう最悪である。
敵の味方は敵理論で攻めてくるのでどちらかに肩入れするのは非常に怖い。
なので、もう人類は3人組になるのやめた方がいいと思う。
背は低くて、太ってる。BMIは普通より上。誰が見てもチビデブ。顔は可愛くない。彼氏なんて出来たことがない。
実家は太くない。狭いマンションに家族で住んでる。家のローンは無理な組み方をしてて貧乏。大学では奨学金貰ってた。中高は特待生で授業料無料だった。
スマートフォンは大学入ってから初めて持ったくらいには貧乏な家。
いつもネットの知り合いと遊んでた。
本を読むのが好きだったから文学系を専門にやれる学部に入った。
最初は誰かと仲良くなったりしたけど、次第にハブられた。二年の夏くらいかな。コロナ禍も関係してたのかも。
三年になって対面になったけど、同期全員からハブられてて、四年まで孤独に授業を受けた。
教職をとろうかと思ってたけど面倒くさくなってやめた。
バイトも1年ごとに変えてた。コロナで大学がリモートになったから大学近くでバイトするのアホらしくなった……みたいな割と普通の理由で変えた。
同人活動をずっとやってて、授業中に原稿やるようなゴミカス女だった。(友達がいなかったから気にせず書いてた)
留年するわけにはいかなかったし、奨学金を貰っている以上はちゃんとしなきゃなぁって授業は真面目に受けてた。授業に欠席・遅刻したことない。落単もしたことない。
成績も良かったよ。GPA3以上だった。
でも院に行くほど研究に真剣ってわけじゃない。何となく研究内容を決めて何となく研究してた。
私の人生の中心は推しカプと同人で、それ以外のことはしたくなかったから資格とかは全く取らなかった。
もちろん免許もない。
インターンなんか行くわけない。
特技もない。誇れることなんか何一つなかった。
同い年のネ友が就活を始めている気配を感じたが同人活動をしていた。
大学四年 四月
その時に自分の状況を知って、焦った。エントリーシートって四月よりも前に出すんだって初めて知った。
公務員の勉強もしてなかったけど、血迷って公務員に応募もした。その後公務員の参考書とか過去問とかを入手してちょこちょこ勉強した。
中小企業ならどこかには引っかかるだろくらいのテンションで生きてたけど業界とかも何も分からなくて、コミュ障だから営業は嫌だなー事務がいいなーくらいの気持ちで色々探して適当に応募した。
ESはその場で適当に考えたものを出てた。ガクチカに関しては「授業を真面目に受けました。成績が良いです」というネットでは見たことのないガクチカを書いた。
リーダー経験なんてないし、バイトも頑張ってないし、賞も貰ったことない。人に誇れることなんて何も無い。
もう何も分からなかったからエージェントに手当り次第登録した。
学歴は良いからチヤホヤされたけど学歴しか見られてないのだろうなと思って軽く病んだ。
エージェントから「ここはどうかな?」と紹介されたもの全てに応募した。とりあえず説明会とかも沢山出席した。webのものだけ。
ESが通ったらSPIが始まった。SPIは中学受験をしていたし文学をやっていたから結構楽々で解けた。これが大きかったかな。SPIは通らないことがなかった。
そこから面接だったんだけど、業界研究なんかしてなかったし、応募した職種についてもよく分かっていなかったから変な応対ばっかりだったと思う。
酷かった。
数回目で学習して、それからは自分のボロを出さないためにあえて自分の話を沢山した。相手に隙を与える訳にはいかないと思ってた。
就活アカウントを覗いて、まだ内定ない人が沢山いるなと安心感を得るという行為をしていた。
グループディスカッションが吐くほど苦手だった。終わったあとに一人で泣いてた。辛かった。
大学四年 五月
GWは二次元関連のイベントが沢山あったから就活はしなかった。
応募した20の会社のほとんどが私を面接まで上げてくれて、そこからは面接三昧だった。
一社、私の面接を一回分飛ばすと言ってくれた会社があった。理由は未だに分からない。
その会社の二次面接を飛ばした最終面接でも自分の話を沢山した。その会社はエージェント経由で応募しためちゃくちゃ有名な会社だったんだけど(普通に日本人なら誰でも知ってる)事業内容をよく知らなかったし、最終面接の時、自分の応募職種も知らなかった。
自分の話っていうのは実は趣味の話で、偉いおじさん達にアニメの話を一方的にしてた。人事のおじさんは苦笑いしてた。
緊張すると吃るんだけど、推しの話とかアニメの話とかなら流暢に話せるから、とりあえず趣味の話をした。
最終面接落ちただろうなーと思ったけど、何故かその面接の最後に「是非あなたと働きたい」みたいなことを言われて、好感触?と不思議に思った。
他にも最終面接に進んだ会社があって、5/15には私は三つの内定があった。
しかも三つとも勤務は東京で異動無し。超大企業、大企業、中小だけどかなりデカい事業をやってる、みたいなラインナップ。
大企業は普通に内定をくれた。CM見たことあったから応募しただけで今でもどんな仕事をやってるのかよく分かってない。
中小のところは徒歩圏内に本社があったから応募した。最終面接が終わったあとにその場で「内定です」って言われて拍子抜けした。
フルリモートで年間休日の多い超大企業で働くことを決め、その後の大学生活を同人活動に費やした。
本当にホワイトで、年間休日が沢山あるし、残業も私が配属されたところでは全くない。
研修もじっくりあったし、職種は事務。フルリモートで、フレックス。
就活垢を見て安堵していた名残でリストがまだあって、23卒NNTを謳っているアカウントを沢山見た。
あの人たちと私の違いが分からない。
むしろあの人たちの方が受かりたいって熱意があったと思う。私は民間無理なら公務員になろうって思ってダラダラやってた。
エージェントのおじさんが超大企業に対して「プッシュしておきますから!」みたいなこと言ってくれたんだけど、それが響いたのかな?
相変わらずコミュ障で、社内の新入社員研修でもアワアワしてばっかり。どうして採用されたんだろうな。
学歴だけは良いけど、本当にそれくらい。
とりあえず、私は内定のうち二つはエージェント経由で貰えたから、今から就活やる!って人にはエージェントを勧める。本当に感謝してる。
就活垢の人達ってエージェントを嫌悪してるイメージがあって(そういうツイートをよく見かけた)、夏になってもエージェントを利用してない人とかいたからどうしてなんだろう?と思う。
私は就活のことを何も分かってなかったけどすんなり内定が出たから、結局は運なのかなぁ。
就活中はメイクのこともよく分かってなくて、眉毛なんてボーボーだったのによく内定が出たよなぁ。
(LINEグループの存在を教えられてなかったし、未だに入れてもらえていない。対面研修の時のお昼ご飯も一人で食べた)
ここまで書いて皆様も分かると思う。文章から滲み出てると思うけど私は本当に人間性に問題があるタイプだから、マジでどうして私よりも普通に社会で生きていて、ちゃんとした実家で、友達や恋人がいる人が内定出てないのかが分からないよ。
【返信】
>>お前たちのことは1ミリも興味ないが私を見て見てって感じやな 押しの強い営業畑にはよさそうな気はする
まあそんな感じかも。私っていうより私の好きな物だけど似たようなものか。
自分の会社の商品のオタクになったら才能が開花するかもしれない。気づかせてくれてありがとうね。
初対面の人と話すと本当におかしくなるし軽めの吃音があって上手く喋れないから今は事務で良かったって思ってる!電話なら対面じゃないからスラスラ喋れるんだよね。
本当に面倒臭いと思う。
やれ検索避けをしろ、やれタグを併用するな(逆に併用しろ、もある)、ワンクッションじゃなくてリスイン制にしろ、だの。
確かに二次創作は特殊なものなので、一般人(この言い方も個人的には嫌い)の目につかないよう配慮するのは大事だと思う。
特にBL(原作がBLなら不要だと思う)やR18は見る人を選ぶので慎重になるべきだし、神経質になるのは分かる。
でもタグの付け方の謎ルール強要やリスイン制にしろというのは違うのではないか。
使用するSNSのルールに則っていれば問題ないのでは、と個人的には考えている。
●検索避け
形骸化しているように思う。
iや/ではすり抜けると分かっていながらそれでも続けるのは、単に「実質的には検索避けにはなっていないが、私はルールに配慮していますよ」というただのポーズにしか見えない。
これでは、公式に見つからない、一般人に見せない、という配慮ではなく、自分が界隈からハブかれないための自衛策でしかない。
そもそも疑問なのだが、オタク以外にキャラクターの名前やCP名で検索する人、いる?
前者はまぁ、グッズの情報などが知りたくて、ということもあるかもしれないけど、後者なんてオタクしかやらないだろ。
それを子供の目に入ったら問題だから、一般人や公式の目に入って二次創作が禁止されるようなことになったら困るから!と過剰になるのはどうかと思う。
二次創作というデリケートな分野なので過敏になるに越したことは無いという気持ちも分からなくもないが。
●タグの使い方
SNSによってタグの使い方が異なるので一概には言えないと思う。
例えばインスタはタグを併用しまくるのが当たり前だし、検索避けはしないのが一般的(避けワードで検索すると全くヒットしない)だ。
そもそも、タグ付けの方法に「当たり前」とか「一般的」なんていうのがおかしい。
投稿者がどうやって見つけてもらいたいかで好きに付けたらいいだろう。
それを他人がこの使い方はおかしいとか、ルール違反だ、なんて言う権利ある?
個人的には、マイナス検索が使いたい場面が多いので、タグ併用をしてほしいと思う派です。
こういうのとか、陰湿なオタクの嫌なところのかたまりだなと思う。
結局、自分たちが守っている窮屈なルールを新規の人が守らなくて腹が立つ、というだけの話のように聞こえる。
自分たちはこう教えられてやってきた、だから新しい人たちも同じ方法でやるように!という悪しき習慣。大嫌いである。
なるほど、こういう方法もあるのか、その方が手間も少なくていいね、見習って新しい方法を取り入れようか、とならないのはなぜか。
これはオタクだけに限ったことではなくPTAや有志の催しなどでもいえることであるが、
今のやり方に問題や改善点があるのであれば、よりよい方法に変えていけばいいのに。
今まで界隈を支えてきてくれたことには感謝しているが、大手というのは影響力が大き過ぎるのだ。
その意見が正しいか正しくないかよりも前に、大手がこう言ってる!右に倣え!!と界隈が揃ってお気持ちを表明し、従わないものを排除しようという動きになるのが私は苦手だ。
いわゆる「学級会」というやつですね。
学級会、マイナスな意見を持っている人が多いように思うのに、無くならないのは何故なのか。
twitterやインスタみたいなオタク以外の人が沢山いるところで二次創作をアップするのがそもそもの間違いなのである。
私を含め、それを分かっていながらも、圧倒的な人口の多さと使い勝手の良さでやめられない人が多いように思う。
オタク専用SNSはいくつかあるが、正直、どれもパッとしない印象だ。
結局、こういうローカルルールを面倒に思ってしまう私のようなオタクは、誰に何を言われても気にしない鉄の心臓を持つか、誰とも交流せず個人サイトなどで自分のペースでやるかしかないように思う。
最低最悪でも生きたまま自然界に放流だけはしてくれるな、と。
拙宅は田舎なので、養殖目的で副業推奨されたものの、特に定着せずに終わった食用ガエルの恐怖が遺伝子に刻み込まれている。
だから、牛とか豚とか鶏とか魚とか、そこらへんはともかく新規で養殖が推奨された、しかも繁殖力が強いヤツラが、と聞くと反射的にウゲェってなる。
上で終わったと書いたけど終わってなかったのが、外来種として自然界に定着してしまったウシガエルとザリガニ。田んぼに水が入ると増える。土が多いし水も、ぬかるみも多い田舎だと田んぼ以外でも増える。
しかし農家の人間は老人から子供まで、親の仇のようにウシガエルとザリガニを駆除してきた。何世代もかけて割りと減った。でもまだ居る。しぶとい。
一部地域で駆除しきれないハブとマングースみたいなアレも聞くし。
外来種が何でヤベェのかってのは義務教育の理科とかでもやったと思うんだけど、最近の授業だとやらないのかな?環境科学系の授業とか大正あたりまでの日本の歴史とか勉強してれば出てくると思うんだけどな。
近年なら防疫の観点からもヤベェのは知られたと思うし、知られてるといいなと思う。
就活をしていた時、当初は事務職を志望していた時、ある企業の求人が事務と営業と比べると営業の方が明らかに良かったので
(給料面以外にも各種手当等が高かった)営業に応募、自分で言うのも何だけど面接受けは上手い方なので、あっさりと内定を貰った。
でも、嬉しかったのはそこまでだった。
本当はペーパーなのに運転が出来ますとか、別にPC得意な訳でも無いのにエクセルもアクセスも余裕ですとか(一応大学の授業でちょっとだけやったけど全て忘れていた)
面接で調子良い事を言った事が全てが裏目に出てしまい、いざ一人で車運転して営業とか、社内の作業とかまともに出来ず、すっかり信頼を失ってしまった
昔から人前に出るのはあまり得意じゃ無いし上がり症だし電話も超苦手、お客さんへの説明も上手くこなせず失敗ばかり
そういったミスが重なり先輩に度々注意されるんだけど、メンタルが元々弱くて強めに怒られる度に泣き出してしまった
怒られている時に、あまりにも悔しくて悲しくて思わず「これってパワハラだよ……」とつぶやいてしまったのがマズかったみたい
すっかり腫れ物扱いになって、上司からも先輩社員からも注意はされなくなったけど、かわりに相手にもされなくなってしまった
ストレス抱えたまま仕事をしていたある時、お客さんに納める商品のテストは
必ずある程度やって動作確認してから納品しなければいけない所を、すっかり忘れてしまって
でも気が付いたのが先輩の運転で営業先に向かっている先で(本当は一人で行かなきゃだけど、運転出来ないから運転手になってもらっていた)
状況も気まずいし今更言い出せずに、そのまま納品
その後、お客さんから「動作不良を起こした、ちゃんとテストしているのか?」というクレームがあって全部バレた
私は初期設定すらまともにやっていなかったから動作不良になってしまった(やり方も聞こうとしたけど邪険にされていたから、怖くて聞けずに自分の知識だけでやってしまった)
結局そのお客さんからは「もう○○社(うちの会社)は信用出来ないので」と取引を打ち切られてしまい
しかもそこそこ地元では大手だったらしく他社にも悪い評判が周ってしまった
直接私に文句は言われないけど、聞こえる様にどこそこに説明に行かなくちゃならねぇメンドイとか、取引切られそうで売上やばいわーとか
聞こえる様に嫌味を言われて吐きそうになりながらデスクに座っている
この件で会社の上司や本社の方にも謝罪文や今後の改善の取り組み等を作成しなければならず、連日残業が続いている
時給に換算したら、事務職とそんなに変わらない上に、嫌味な先輩には
「そんなに仕事してるアピールして楽しい?お前がやってるの、マイナスを0にしてるだけなんだけど」とボソリと言われ、仕事中にも関わらずまた泣き出してしまった
同期からもハブられてるから、私が泣いていても誰も近寄ってすらこない
元アイドルの癖に「自分は陰キャで~~~」とか抜かしてるのが1ミリも信用できないから個人として好きじゃない。
でも一個人としては「テメーごときが陰キャとか舐めてんだよ!文化盗用だ!同僚と4人で旅行行っちゃいました~~~とか抜かしてるやつが陰キャだ????ふあぁぁsぁ=~====~==fd-0^そ09おf-0あfdさ¥さd????????????????こちとら修学旅行でも「友達グループからジャンケンでハブられた奴+ボッチ+撮り鉄」の組み合わせだったから最初の10分と最後の10分にアリバイ写真撮って全員分離してたわ。俺はボッチじゃから完全ソロやわ。同じようにボッチだった奴とも一緒に動いとらんわ。本物のボッチはこうするんじゃ!!!!!!!!」しかないんだよなぁ。
なまじっか才能あるやつの「優秀なワテクシに釣り合うような友達いなくて寂しいです><」みたいなのクソうぜえわ。
は?
こっちは無能ゆえのボッチだぞ?
舐めてんのか?
これが分からない人がいるらしいですよ?
この物語をマクロな視点でまとめると「ガブール人という人種が、帝国と信頼関係を築くまでの物語」なんだよね。
ルークの提案により帝国政府とガブール人の間には「400億ベルクの借金」という経済的な繋がりが誕生した。
もちろん帝国政府が武力などを背景に「ガブール人から借りた金とか知らねえよ」と言えば踏み倒すことは可能だ。
しかしそれをやってしまえば「帝国政府は金の話を平気で誤魔化すような奴らだ」→「こんな奴らの作った紙幣は信頼できねえ」→「ベルク札暴落」→「ハイパーインフレーション」→「帝国経済終わり」というシナリオへと進んでしまう。
これによって帝国政府が受ける打撃は400億ベルクなんかでは効かないので、帝国政府はこの取引を裏切れないのである。
巨大な経済という歯車の間に両者が挟まることにより、両者の裏切りが不可能になる。
もちろんこれは両者が理性的な判断を下し続けることを根拠にしているが、逆に言えば両者が理性的であり続ける限りは当面裏切りの心配はない極めて強い結びつきとなっている。
今までガブール人は帝国政府に対して「いざとなれば武力でひっくり返せば良い」という状況に「人間相手になんて酷いことをするんだ」という感情論で対抗するしか無かった。
だが帝国にいる多くの人々は「逆に言えばガブール人を人間扱いしなければ搾取できるじゃん」と差別を繰り返していたのだ。
差別反対論者の多くも「近代的な思想を持つ人格者であるという信頼」を得るためという利益を求めて差別に反対していた。
反差別感情の根幹にあるのは優しさやヒューマニズムではなく利益なのだ。
だが、その他大勢の人間、そんな所で利益を得る必要のない人間にはガブール人差別が出来ていた。
利益と差別の関係は、A利益が出る→A差別をする//B損害が出る→B差別をしないの順番なのである。
だがここからはガブール人に対して不当な扱いをするかどうかが400億ベルクの取引そのものへの信頼となっていく。
もしも帝国ががブール人への不当な扱いを繰り返せば、「400億ベルクもいつかひっくり返すのでは」という懸念が産まれ、それは「じゃあ先に裏切って少しでも利益を出すか」という判断をガブール人に起こさせかねない。
その金の繋がりによって帝国人のガブール人差別はこれから少しずつ改善されていく未来が予想される。
信頼関係の根幹には利益があるが、逆に言えば利益で繋がれさえすれば信頼関係は構築していけるのだ。
ルークは「ガブール人と帝国の間に不当な取引はない」という関係性を、互いが利益で繋がることで生み出したのである。
登場人物の多くが信頼関係でつながった中で、最後の最後にハブられたのがイェルゴーと裏社会の人間たちだ。
では何故彼らがハブられたのだろうか?
答は一つ。
裏社会の人間もイェルゴーも偽札の取引をしていたという後ろ暗さがあるため政府に助けを求めることが出来ない。
それに対して裏社会側は「グレシャムと今後も取引を続ける機会」を、イェルゴー側は「奴隷を開放するという約束」を担保としていた。
だがグレシャムが闇金の不当金利によって得る利益はその組織が今後提供する利益を上回っていたため裏切られた。
イェルゴーの場合はそもそも「約束を守ることがない」という理由から裏切られたのである。
どちらも裏切られた理由は、「裏切らないだけの担保を提供することが出来なかった」ことにある。
つまりは、賢くなかったのだ。
ルークがガブール人として帝国との間に気付いた信頼関係の核はここにある。
互いの知性を信頼するに値しない同士であれば、互いに踏み倒すつもりで空手形を切るだけの関係になるが、互いが本当に賢いのならば正式な取引をするしかない。
どちらかが愚かな関係は最初からご破産にするつもりでの約束が成立してしまう。
グレシャムから見た裏社会組織、イェルゴーから見たルーク、そしてルークから見たイェルゴーがそれだ。
賢いものが一方的にそれをやれば搾取に終わり、賢いものと愚かなものの場合は互いが裏切る形になる。
では賢い者同士ならどうなるだろうか?
お互いが真に相手の知性を信じていれば担保のない取引であることが明らかである時点で、取引が結ばれないのである。
そしてその状況で結ばれる取引は、互いが互いの担保を握り合う形となり、裏切りが生じないのだ。
そのために必要なものが2つあり、1つが担保、もう1つが知性への信頼である。
もしも相手が愚かならば、自分の側に返ってくる刃の見積もりを誤り安易な裏切りへと動くからである。
イェルゴーは偽札の正体を見破れなかったが故に、自分だけが一方的に裏切れるだけの担保を得たと思いこんでしまい、それ故にその報いの大きさにより自滅したのだ。
ルークを筆頭としたガブール人国家と帝国の関係はそれとは全く違う。
お互いが正しい判断をするだけの知性と、裏切れば損をするだけという担保の証明を揃えている。
裏切れないのだ。
(当面の間は)暴落することのない信頼関係、それこそがルーク達の手にしたものである。
偽札という極めて暴落しやすい信頼を積み上げてこの結果にたどり着いたという経緯こそが、ガブール人の知性を証明し、そこから生み出される取引において強固な信頼を得たのである。
つまり、”ハイパーインフレーション”(コレが言いたかったので書きました)