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はてなキーワード: クレープとは

2023-06-19

anond:20230618113813

アラフィフ男性家族に言えない有給休暇

6時 起床

家族の朝飯用意して送り出す

8時 出発

10時45分 渋谷駅着 軽く迷子

11時 マルイ ずっと真夜中でいいのにのクレープ食べる

クレープ写真フォロワーゼロツイッターに上げる

12時 マルイでやってたずっと真夜中でいいのにのポップアップストア

3万ぐらい使う

13時 パルコ

ニンテンドーストアで家族お土産買う。何が入ってるかわからないキーホルダー

オイスターバーランチ

生ガキうめえ

俺の属性と店の雰囲気ミスマッチすぎてそそくさと退散

14時 渋谷にいるだけで気持ちが悪くなって即帰宅

17時 帰宅

息子はヨッシー、娘はリンクで少しけんかになる。

20時 購入したグッズをフォロワーゼロツイッターに上げる

22時 ツイートいいねが一つついてご満悦

2023-06-17

ここしばらく夏場はユニクロジャージー素材のトップスをかなり重宝していた

クレープジャージーかいシリーズだったと思う

これがシワにならないし普通に洗濯機で洗えるし見た目にはオシャレなお出かけ用だし、で大変重宝していた

通勤だったり、ちょっと人と会う場だったりに、程よく綺麗めの服として着れる

綺麗めだけど着心地はめちゃくちゃ楽

とても良かったので毎年買ってた気がする

中でも一番使うのがベージュの5分袖のトップス

腕は隠れるしフレアの袖で風通し良いし楽だし、何にでも合う

オンオフ関わらずに着やす

同じ型で黒字に白の水玉のも持ってるけど、こちらは若干使う幅が狭い

また同じ生地でグレーの袖の短いのも持ってる、こちらはやはり腕を出すというところで羽織もの必須、やはり使う幅が狭い

クレープジャージーベージュで数枚持ってたらめっちゃ便利だと思うのに、今年はユニクロで売ってない

去年も売ってなかったと思う

もう扱わなくなったのかな、すごく重宝してたので惜しまれる

2023-06-16

31クレープが美味しいと聞いて2店舗回ったが取り扱いがなかった

グググ…殺してやる…!クケーッ!

アイスクリームが食べたいとして

アイスクリームが食べたい」と思ったとする。

そうして近所のスーパーに買いに行く。

アイス冷凍庫を覗き込むと、端っこにハーゲンダッツが置いてあるだろう。なんて豊富な種類!絶対に美味しい!ただ、275円……。高い。突発的にアイスクリームを買うのにこの価格は手が出ない。

またいつか、何かを成し遂げた時に会おうとその場を立ち去る。

やはりスーパーといえば、90円そこらで売っている雑多なバラ売りコーナーだ。

まずは、パピコ!良い。間違いがない。2本入りなのもお得だ。ただ、今の気分は“アイスクリーム”。

ちょっと違う気がして目線を横に流す。

アイスの実、ガリガリ君アイスボックス……すまないが今は“アイスクリーム”を食べたいわけで、これらは無視していこう。

爽も良いバニラだ。ただ、爽の美味しさはあのシャリシャリ感で、何と言うか別枠だと思う。「爽」でないと納得できない日もある。そういう枠である

スーパーカップMOW、この辺りは紛うことなき“アイスクリーム”!そう思い手を取る時、仕切りの隣に何かが見える。

バニラモナカジャンボ……。

そう、モナカ……、アイスクリームに適度な変化を加えてくれる、モナカ……近年特にパリパリサクサク感が増して本当に美味しいのだ。

ただ、モナカとなるのやはりもう一味、チョコいただきたくなる。たまにはとバニラモナカジャンボを食べると、美味しかった!ごちそうさま!…次はチョコモナカジャンボ買お!となるのが常なのだ

そうか、チョコ……そこに気付くと、やけに目が付くのが板チョコアイスパルム

これがあったか〜〜と思う。そうだ、チョコだやっぱり……!結局バニラアイスチョコを求めているんだ!

あ、これ…サンデーカップ……!

サンデーとは?というのは置いといてカップに詰め込まれパリパリチョコレートとホロッとしたバニラアイスチョコホイップアイスを若干溶かして混ぜて食べる……あれがやりたい…!!

良い!これにしよう……これに……。

ただ……。

少し高いコーナーにある、パリッテ。

あいつがずっとこちらを見ている。なんなら知らん牧場特別な感じのするワッフルコーンソフトクリームもある。

美味しいんだよなあ……絶対に美味しいんだよ、正直食べたことないけど絶対に……。

チョコモナカジャンボがふいに過ぎる。さらに、ザ・クレープがそこにあることに気付く。低価格バニラアイスチョコレート、+αで美味しさが増えているコイツらを見逃すというのか……?

答えは…

答えは……

ジ ャ イ ア ン ト コ ー ン である!!!!!!

最終的に、

ジャイアントコーンなのである!!!!!!

あの赤の、1番基本的な、ジャイアントコーン!!!!!!

バニラアイスの上に分厚くかけられたチョコレート、サクサクコーンの中にもコーティングされている抜かりなさ。散らされたナッツも“ならでは”だ。

サクサクの、と簡単一言で済ませたがこのコーンサクサク感はレベルが違う。気をつけないと粉になる。適当に袋に詰めて雑に持って帰ると表面がボロボロになるので注意。

コーン破壊せず上手に食べ終わる時、最後最後たっぷり溜まったチョコまりフィニッシュ

アイスクリームを求め出すと最終的にジャイアントコーンを選ぶ。

人間はそうなる。

そうなってしまうのだ。

2023-06-02

GPT架空ブログ記事を書かせた

みなさんこんにちは今日日本大通りミシュラン三つ星クレープを食べたのでそのことを報告したいと思います

まず、クレープ店に到着すると、そこには大勢の人が並んでいました。それでも、待つ甲斐があると信じてレジに向かいました。メニューを見ると、さまざまな種類のクレープがありましたが、私は絞りに絞って「キャラメルバナナクレープ」を注文しました。

そしたら、少し待ったところで私のクレープが出来上がりました。見た目はとても美しく、香りも素晴らしかったです。さら一口食べると、しっかりとした生地と、ふわふわキャラメルバナナコンビネーションが口いっぱいに広がりました。そして、口に含んだ瞬間、私はそのおいしさに心を奪われました。

このクレープは、私が食べた中でも最高の味で、何と言ってもミシュラン三つ星を受賞した味を堪能することができました。今まで何度もクレープを食べたことがありますが、ここまでおいしい物は初めてでした。

このように、今日日本大通りミシュラン三つ星クレープを食べ、非常に幸せ気持ちになりました。もし機会があれば、ぜひ一度食べてみてください!

2023-05-17

anond:20230506030919

ナンピロシキ

ネタ面白さがフォカッチャもらえる程じゃなかったカナッペパニーニならないでクレープ、俺はお前がプーリーブリトーブリヌイブリオッシュしているよりもベーグル言って誰に言われてもバゲットしてる方が嬉しいぜ。

チャパティなこと言ってるバターロール達にスコーンと一発ピタパンかましてクルチャパトゥラさ、きっとパパトな奴等も皆ポンデケージョ

どんなことがあってもパン・ド・カンパーニュんだよ、故郷の奴らはマフィンプレッツェルから

お前のこと、カイザー・ゼンメルからさ!チョココロネ

2023-04-30

anond:20230426104137

オーブンいいなぁ

お菓子作りに目覚めたんだけど、オーブン無しじゃ限られるんだよね

レンジ蒸しパン炊飯器で焼きケーキパントースタークッキーフライパンパンケーキクレープ、鍋でプリン冷蔵庫ゼリーヨーグルト製造機でヨーグルト冷凍庫アイスクリーム

くらいしかできなくて、レシピ見ててもオーブンないと詰むんだよね

羨ましい

2023-03-13

ビスケットクッキークラッカーショートブレッドサブレガレットプレッツェルの違い

ビスケット

小麦粉に卵・砂糖バターなどを加えて練って成形して焼き上げたお菓子のこと。

辞書的には「通常は甘くて、乾いていて、小さくて、平たいケーキ」と表現される。

ビスケット」という言葉は「二回調理する」という意味ラテン語bis coctus」に由来し、

古代においては二度焼きして保存性を高めた乾パンのようなものを指していた。

中世以降、小麦粉砂糖生産量が増えてくると、より甘く柔らかいビスケットが作られるようになり、

産業革命を経て、庶民的お菓子として普及し、多種多様ビスケットが作られるようになった。

しかアメリカで「ビスケット」というと、ケンタッキーフライドチキンビスケットのようなパン一種を指す。

クッキー

オランダ語で「ビスケット」を意味する「koekje」に由来する。

「koek」はケーキのことで、そこに指小辞「je」が付いて「小さなケーキ」という意味になる。

19世紀初頭のアメリカで、英語由来の「biscuit」と蘭語由来の「koekje」が衝突したが、最終的に後者勝利した。

そのためアメリカカナダでは、ビスケットのことを「クッキー」と呼ぶようになった。

日本では、特に糖分や油分が多い高級なビスケットを「クッキー」として呼び分ける傾向にある。

クラッカー

割れもの」という、わりとそのまんまな意味

アメリカ英語で、硬くて薄い、そして塩味ビスケットを指す。

まりざっくり言うとアメリカでは、

 ビスケットスコーンみたいなパンのこと

 クッキー → 甘いビスケットのこと

 クラッカー → 甘くないビスケットのこと

という分類になっている。

イギリス英語では「ウォータービスケット」「セイボリービスケット」などと呼ばれる。

ショートブレッド

12世紀ごろからあるスコットランド伝統的な焼き菓子辞書的には「ビスケット一種」とされる。

ショート」は「短い」という意味ではなく「砕けやすい」という意味

卵や膨張剤が入っていないのが特徴で、バター割合が高いのでサクサクホロホロとした食感になる。

日本で言うと「カロリーメイト」みたいなやつのこと。

サブレ

フランス発祥ビスケットショートブレッドに似ているが卵は入ることが多いようだ。

スコットランドフランス14世紀から16世紀まで同盟を結んでいて文化的にも交流があった。

1670年にサブレ侯爵夫人によって王宮に持ち込まれビスケットが「サブレ」と名付けられたのが最古の記録である

サブレ侯爵領地であるサブレ=シュル=サルトでは伝統的にビスケットが作られていたようだが、

現在広まっているサブレレシピは、1920年代サブレ=シュル=サルトのパティシエ発明したものである

ガレット

フランス語で「平べったい石」転じて「円盤のもの」という意味

蕎麦粉生地を作ったクレープのようなガレット特に有名だが、丸いビスケットを「ガレット」と呼ぶことも多い。

まりパンでもケーキでもビスケットでも、円盤のものは何でも「ガレット」と呼びうるようだ。

さらに、薄いビスケットは「ガレットガレ)」、厚いビスケットは「パレットパレ)」と呼び分けるらしい。

プレッツェル

ドイツ発祥パン、あるいはビスケット一種。結び目の形をしているのが特徴。

基本的には小麦粉イーストだけでシンプルに作られる。

大きくふっくらと焼き上げたパンタイププレッツェルと、

小さくカリッと焼き上げたスナックタイププレッツェルがあり、

ドイツではパンタイプが多いが、アメリカではスナックタイプも人気がある。

まとめ

ビスケット:基本形。小さくて平たくて乾いたケーキ

クッキーアメリカ英語。甘いビスケット

クラッカーアメリカ英語。甘くないビスケット

以下、各国の伝統菓子

ショートブレッドスコットランド発祥。卵と膨張剤が入っていない。

サブレフランス発祥。膨張剤が入っていない。

ガレットフランス発祥。さまざまな円盤状の料理

プレッツェルドイツ発祥小麦粉と膨張剤だけ。

パンケーキビスケット境界曖昧なんだなあ…と思ったひとときでした。それではまた。

2023-02-21

ダイエットしてる!

デブだよ

デブすぎてダイエットを決意して1年

15キロ減らしたよ!えらい!

人生で初めてダイエットしたけど、元のデブ生活怠惰すぎたおかげか1年でだいぶお金まりました

ダイエットって節約になるんだ

まあ本当にデブ生活がやばかっただけなんだけど

コンビニ

外食

・間食

をほぼ無くして自炊したので、金貯まるよねという感じ

ほぼ、と言ったのは友達外食するときダイエットを考えずに食べていたのと

自分死ぬほど甘いため揚げ物やらラーメンやら酒やらスイーツやらを辞められなかったため

今でも辞められない。ビール大好き家系ラーメン大好きクレープ大好き

まあそんな揚げ物やらラーメンやらは本当にメンタル限界に達したときにご褒美としてチートデイ的に食べるように気をつけてはいたけどね

酒は基本的蒸留酒にしてた。たまに飲むビールがめちゃくちゃ美味しい

とはいえオートミール食は辛かった

マジでメンタル削れる

どんなに味を変えてもオートミールオートミールだわ

2桁落としたので、服のサイズも変わった

めちゃくちゃ嬉しい!

こういうところの達成感があるからダイエット続いたようなもん

始めた時はしんどかったな〜

今度は頑張ってスキニー履けるように筋トレとかも頑張る

anond:20230220230136

クレープ専門店って、若い子が食べ歩きするようなやつと、皿に折りたたんだクレープが出てくる本格クレープとある

前者は原宿が本場っぽい

後者ブルターニュ

2023-02-01

anond:20230131142218

広島県民にとってのお好み焼きは、あのクレープキャベツ挟んだやつがお好み焼きなのだからそもそも概念として「広島焼き」なんてものはこの世に存在しないのだ、だから広島焼き」なんて言ってる人たちのほうがファンタジーなのだ陰謀論なのだ

ところで台湾には「るうろう飯」なる食べ物があり、台北台南でまったく見た目が違う。違うんだけど、お互いはそれぞれを「るうろう飯」だとして主張し譲らない。2023年、もうそろそろ国連による仲裁必要なのではないか。興味がある向きは調べてみて欲しい。

もう少し南に行くと越南という国がある。日本人は「べとなむ」という怪奇発音で彼らを呼ぶがおそらく彼の国では誰一人として伝わらないだろう。ブンチャーという料理があるがこれを頼むとハノイホーチミンでまったく別の料理が出てくることがある。種明かしをすれば越南人同士では違う発声をしているのだが日本人は耳が悪いのでその違いがわからない。結果として期待と違ったものが出てくる。カタカナ外来語を表示した発明者がもたらした副作用

なお、お好み焼き越南語にもなっており「Banh Okonomiyaki」である。直訳すればオコノミヤケーキだろうか。越南を訪れることがあれば探してみて欲しい。そんじゃーね

2023-01-26

クイズ】近所のフードコート、どの店が潰れたでしょう?

以下の店舗から選んでね!

マクドナルド

ミスタードーナツ

丸亀製麺

銀だこ

・パルメナーラ(パスタピザ

ポムの樹Jr.

・豚屋トン一(カツ丼トンテキ

天下一品

ラーメン東大(こってりの徳島ラーメン

・炭焼ビーフハンバーグステーキ くに

デザート王国クレープソフトクリームタピオカドリンク

答えは下↓


















答えは、ポムの樹Jr.でした!

なんでなんだろう、オムライス人気ないのかな

ラーメン2店舗あるのによく残ったね

2022-12-08

クレープ移動販売

700円くらいすんのナ

高くても400くらいか

2022-11-11

昔のことだが、○したいお客さんがいた


ちょっと聞いてくれ。

数年前のことだ。うちは日中~夜まで飲食店をやってるんだが、とあるお客さんがいた。今でも記憶にこびり付いている。話させてほしい。気持ちの整理をつけるためにも。お客さんの立場である増田民あなたも感じることがあるかもしれない。

当時、とある田舎一級河川沿いのエリア食事メインのお店をやっていた。おでんに、蕎麦に、刺身に、唐揚げとかポテトサラダとか、野菜のお浸しとか、居酒屋に近い。コの字型のカウンターと、座敷がふたつだけある。

いつもは俺と、アルバイト(男2、女2)のうち最低1人が一緒に働いている。平日は暇なんだが、週末になると忙しい。北にある政令指定都市の方から会社学校帰りの人が流れてくる。

それで、店内が八割方埋まって、スーツ姿のリーマンとか、会社名入りの作業服を着てる人とか、数人連れの大学生とか専門学生でわいわいとした雰囲気になる。

うちの料金は安い。はっきりいって安い。鳥貴族に毛が生えた程度だ。元実家土地でやってるからな。

そんな中で、ひときわ目立つお客さんがいた。最初に会ったのは平日の夜だった。その時間帯は、アルバイト女子大生接客を任せて追加分のおでんを仕込んでいた。

格子枠の扉をガラガラと開けて、その人が入ってきた。外身は白っぽい作業服だったかな。時期は初秋で、作業服の下にはシャツネクタイが覗いていた。銀色ネクタイピンも。

「ん!?」と思って顔を見ると、アァと納得がいった。あなた人生で何度か見たことがあるのではないか。圧倒的なオーラの持ち主を。その人の目を見ただけでわかった。

ぎらぎらとしているようで、どこかあどけない感じもして、しかし落ち着いている。只者じゃない。修羅の目だ。多くの物事と戦ってきたに違いない。人生の重みは表情に出る。

見た目は30過ぎかなと思ったが、こういうのに年齢は関係ない。繰り返すが、苦難の日々は顔に刻まれる。

アルバイト女子大生(Nさん)が彼のところに向かっていた。見たことのない笑顔で「いらっしゃいませ」と言っている。屈託のない様子で「初めてですか?」とも。

当時、コロナ流行っていない。その人(S氏)は「どこに座ったらいいですか」と言ってたっけ。Nさんに「お好きな席にどうぞ」と言われて、俺がおでんの仕込みをしているカウンターの前に座った。ほかの客はほぼいなかったと記憶している。

唐突に会話が始まった。

「涼しくなってきましたね」からスタートして、好きなお酒から、好きなアテに、この周辺でおススメの居酒屋に、S氏の仕事の話など。盛り上がった記憶がある。暇な日だったのでNさんも会話に入っていた。ルンルン(死語)な気分でS氏と話をしていた。

やがて、S氏は自分とNさんにそれぞれ1杯おごって、約一時間ほどいて帰って行った。その時はいい人だなぁと思っていたけど、Nさんがいつまでも嬉しがっている様子を眺めていて、ちょっと思うところがあった。

その日の営業が終わって現金を数えている時も、Nさんは心なしか嬉しそうだった。気のせいかとも思ったけど、やはりそんな気がした。

「なあ、今日はうちに寄っていくか」とNさんに聞いたら、「朝から講義がある。ごめん」とだけ返ってきた。

Nさんとは付き合ってまだ半年で、気持ちが通いきっていないのもあった。何かに負けたような気がして悔しい思いがした。



それからSさんは、月に何度かお店に来るようになった。

実際、いいお客さんだった。小一時間もしないうちに帰るのだが、その間に最低でも三~四千円は落としてくれる。自分の酒肴以外にも、店員がいたらみんなにジュースお酒をおごってくれる。

短い時間ではあったが、いろいろ話をして盛り上がったのを覚えている。店の十周年記念の時はシャンパンを空けてくれたっけな。

金持ってるだけじゃなくて、人柄もよかった。今でも思い出す。懐かしい記憶だ。

ある時だった。S氏が初めて来店して三ヶ月くらいか。夜九時頃の店内で、残業帰りのS氏と俺とNさんで話が盛り上がって、S氏のグラスが空いたところだった。「じゃあもう帰ります」ということで、クレジットカードを受け取った。それで、コの字のカウンター卓の奥でクレカ機械に読み込ませていた。

ふと声がして、お客さんの注文かなと思ってホールを見ると、S氏がNさんと携帯電話の番号を交換しているところだった。

「今度、ご飯行こうな」「はい!」という声が調理スペースの方まで響いてきた。そのタイミングで俺は、決済処理を終わらせてふたりのところに向かった。何事もなかったようにしてS氏は、Nさんからコートを着せてもらって入り口に向かった。

普段スタッフに見送らせているのだが、俺も一緒に入り口へと向かった。S氏を見送ると、彼は歩いて自宅の方に向かった。姿が消えたのを確認した。

電話番号、交換したんか」とNさんに聞くと、「うん。何度もしつこくって」という返答があった。ご飯、行くのか」と聞くと、「多分いかない」と返ってきた。

訝しい感じがして、でも問い詰めることもできずに、そのまま調理スペースに入ろうとしたところで、ほかのお客さんから注文の呼び出しがあった。



ここまで言ったらわかるだろ。ある程度は。

核心的なところを言うと、それから二ヶ月後だった。S氏とNさんが、お店からおよそ10km離れた政令市にある百貨店の休憩所で一緒にメシを食っているのを見た。ちょうど食べ終わるところだった。

ハンバーガーか、クレープか、たこ焼きか。よく見えなかったが、百貨店内のどこかでテイクアウトしたものだろう。Nさんは綺麗な恰好をしていた。華美ではないけど、暖かそうな秋冬用のワンピース風……あれはなんというのだろうか、女のファッションはわからない。

清潔感のある装いだった。茶色の小さい鞄を肩から下げている。どちらも、俺とのデートで付けているのを観たことはない。いや、鞄の方は多分ある。

それで、ふたりが立ち上がって、時計宝石を売ってるエリアへと階段を降りて行ったところで、俺はそのまま地下街に向かった。当初の予定どおり、常連さんにサービスする用の特別食材を買って帰った。

俺がNさんとデートする頻度は、2~3週間に一度だった。あの子看護大学に通っていたから忙しかったのもあるし、俺自身お金を貯めている最中金欠だったのもある。

セックスはしたりしなかったりだ。割合までは覚えていないが。あの光景を見てから、次にNさんと会ったのは二日後だった。あのワンピースみたいなのは着てなかった。簡素恰好だ。部屋着というわけではないが。

あの百貨店の近くの河原町通りやアーケードを一緒に歩いて、食事をして、猫カフェに行って、映画を見て、近くにあるホテルに入った。

あの時の俺は必至だったと思う。いや、必死だった。「愛してる」とベッドの中で何度も言った。伝えた。本当は、叫んでいたかもしれない。Nさんもベッドの上でいろんな動きをしたり、いろんなことを言っていた。

でも、Nさんは行為最中特別な何かをするでもなく、普通調子だった。普通セックスだった。30分で終わった。いや、なんかもうわかっていた。そんな気がしていた。



「別れよう」と言われてはいなかったが、Nさんと会う頻度が落ちていった。次にデートするまでに一ヵ月以上かかることもあった。

S氏がお店に来る頻度も落ちていった。さすがに計測はしてないが。S氏は素直に凄い奴だと思っていた。いい大学を出てるし、いい会社で働いてるし、偉ぶったところもないし、自己中に感じることは稀にあったが、よくいえば決してブレない。

俺は高校を出てない。子どもの頃から勉強が嫌で嫌でしょうがなくて、それで進学から逃げて、17才の頃までは完全なるプー太郎で、親に叱咤激励されて伏見の小料理屋でアルバイトを始めて、滅茶苦茶に厳しい毎日で、それでも料理作るのが楽しくなっていって、中年差し掛かった頃に両親が死んで、相続した土地家屋改装して今の店にした。長かった。

でも、やっぱり真の人格ってものがあるよな。S氏は、スタッフ飲み物をおごってくれなかった日は一度としてない。店員が男だろうが女だろうが、必ず一杯は出してくれた。俺はほかの店に飲みに行っても、可愛げのある女の子店員しかお酒は出さない。

S氏は、はっきりいって『上』の人だと思う。Nさんの件さえなければ。これで俺より五つ以上も年下なんだから笑えてくる。

そんなこんなで、半年も経つ頃には諦めがついた。ある日、お店でS氏と話していた。それで、ふいに聞かされてしまった。

「先日、Nさんのお父さんに会ったんですよ」

だってさ。キツイ。当時の俺にはキツかった。Nさんへのデートの打診を3回続けて断られていた。そういうことだったんだな。

俺の中で何かが切れた音がした。少年時代に読んでいた漫画ジョジョだったと思う)で、「切れた。僕の中の大事ものが……」といった台詞があった。当時は、そんなわけねーだろと苦笑していたが、ジョナサン気持ちがわかったかもしれなかった。本当に、心や体の『糸』が切れると、抵抗する気すら起きなくなる。ただ、沈んでいくだけ。

Nさんのことは諦めた。

それから二ヵ月くらいか。鬱々とした気持ちで過ごした。どうしようか。悔しい。畜生。どうすることもできない。でも、やっぱり悔しい。畜生だな、本当に。いや、くっそ。悔しいんだよ。でも、感じない。心がマヒしているみたいだ。本当は悔しいって思いたい。

俺の大事な女を取りやがって。くそくそくそ!! あいつさえ、あいつさえいなければ。畜生!! ○してやりたい。



暗い気分にさせてごめんよ。もうちょっとで終わる。あれは四年と少し前のことだ。初夏の頃だった。大きい台風が迫っていて、すごい雨だったな。うちの店はそれでも営業していた。開店当初から決まっているのだ。どんな雨風が来ても絶対に店を開けてやると。

そういう時にうちに来るのは、決まって大雨対応で疲れ切った近所の人か、ほかの店が閉まっているために流れてきた飲み客だったりする。

土曜日の深夜だった。S氏が疲れ切った様子で店に来た。スタッフはみんな上がらせていて、俺しか店に残っていない。彼は「いや、疲れましたよ。何時間か寝たら、また職場まで出発です~」といったことを告げて、メニューを手に取ろうとしていた。

増田さん。外の雨、すごいですよ」

「ええ、すごいですね」

「殴りつけてきますね。人生で最強の雨かもしれません」

「二十年前もこんなんがあったんですよ」

「本当に? 自分、このへんの生まれじゃないんで詳しくなくて」

「大雨の対応って。樋門(※排水ゲートのようなもの)の面倒でもされてはるの?」

「そんなものです。そうだ、せっかくですから一緒に外に出てみませんか。ある意味記念です」

「ほな行ってみましょ」

そんな具合で、店から歩いて一分ほどのところにある鴨川(のさらに南の支流)のほとりまで来た。家屋家屋の間に雑草だらけの小道が通っていて、そこから川の方を向いた崖地に辿り着いた。

真下を見ると、葦やら雑木やら上流からの堆積土やら、いろんなものが流れ着いている。見た目の悪い場所だった。今は河川の底を拡げる工事が進んで、もっと綺麗になっている。

俺は傘を差していて、S氏は簡易なヤッケを装備している。真っ暗な世界の中で、唯一の明かりが頭上の頼りない水銀ランプひとつだけだった。今は、2人で濁流を真上から見ている。ここから飛び降りたとしたら、数秒もかからないうちにドボンだろう。それほど水嵩が増している。水の色は見えない。

下流はとんでもないですね」

Sさん対応してるのは市内やろ。そこもこんな感じ?」

「ここよりはマシですね。護岸が整備されてるんで」

「こないな時期に大雨の対応はしたくないでしょ」

「はははは。まあそうですね。でもね、しっかりしないといけないんでね。結婚もするんで」

俺は何も言わずに、彼の方に寄った。

「危ないよSさん。下がって」

その時、殴りつけるような雨が降ってきた。風も強い。S氏は、身を屈めるようにして風雨から身を守っていた。すると、ふいに彼が鴨川の方を向いたっけ。しみじみとした寂しい背中だった。

Sさん」と声をかけると、いまだに彼は増水した河川を見下ろしていた。風がまた吹いてきた。強い風だった。

……数分が経って、俺は雑草だらけの小道の途中にいた。後ろをサッと振り返った。誰もいなかった。雨の音がうるさい。

そのまま、雑草だらけの小道をザクザクと踏み分けて行って、店の方まで戻った。お客さんが来ていないことを確認して、ラジオで大雨情報を聞いて、誰も来ないだろうという個人的確信が強まっていった。

そそくさとお店を閉めると、自分の家まで原付に乗って帰った。



特にオチがなくて申し訳ない。誰かが悲しい思いをしてるとか、嬉しい思いをしてるとか、そういうことでもない。

お店は今も普通営業している。あれからすぐにNさんは店をやめてしまったが、そこは腐っても京都府内だ。別のアルバイトに「いい子いない?」と聞いたら、新しい子が面接に来た。幸いにも、Nさんと同じくらい朗らかで明るい雰囲気の子だった。今でもお店で働いていて、辞められたら困る人材に成長している。

ずっと思っていた。苦しかった時期のことを話したいと。あの日を境に肩の荷が下りて、心と体が軽くなって、ゆっくり眠れるようになった。すっきりした気分だった。今ではのびのびと働くことができている。

これを書いていて辛いと思う時もあったが、筆をしたためてよかった。増田のみんなが幸せでありますように。

2022-09-17

anond:20220917050931

あー腹の脂肪が揺れるまでには太らないから、その点は体質的にめぐまれてるかもしれん。

飯についても、未だにラーメンにはライス付けちゃうし、デザートクレープ食べるとかしちゃうけど、そこまで増加はない。(とはいえ学生時代から+10kgは増えてるんだけど…

ホント痩せてるとか・筋肉付くとか結局遺伝子ガチャだよなぁと思う。

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