はてなキーワード: 被疑者とは
右翼論壇、ネトウヨにおいて差別主義と歴史修正主義は一体不可分
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20130406/
このような記事を書く彼自体が度々、ソ連の歴史修正を容認するエントリを書いているのだ
例えば、
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100408/
これプーチンは慰霊碑の前で跪いたが、謝罪などしていない。
「正当化できない全体主義による残虐行為」とソ連の責任を認めた。ただし、ロシア国民に罪をかぶせるのは間違っていると主張し、謝罪はしなかった。
また2011年、墜落事件の追悼碑の碑文がロシア側により作り替えられ、当事件の記述が削除されていたために物議をかもした。
それに2004年、ロシア検察の捜査は「被疑者死亡」、「ロシアの機密に関係する」などの理由で終結した。さらにロシア連邦最高軍事検察庁は事件の資料公開を打ち切り、2005年5月11日に「カティンの森事件はジェノサイドではない」という声明を行った。
また、ソ連およびロシアの捜査によって責任を追及されたり、訴追されたものは一人も存在しない。
このような状況でロシアの「カチンの森の事件」対する姿勢を賛美するのは、南京大虐殺などの歴史修正主義者を賛美しているの変わらないだろう。
事件が起きても被疑者の特徴によって論調が180°変わるとかな
痛いニュース(ノ∀`) : 産経新聞、チョコが貰えない「非モテ男」の象徴として片山祐輔容疑者の写真掲載
けど、この医師の意見も、「反撃」として医師のルックスを持ち出す人もどっちも変
196 : キジ白(山口県):2013/02/14(木) 20:42:09.06 ID:Yhl9bhAx0
犯罪者相手なら何言ってもいいって訳じゃなかろうに
211 : マンクス(埼玉県):2013/02/14(木) 21:17:23.44 ID:aEvA7E940
みたいなことが書いてあって
もしかして被疑者・被告・犯人 の区別自体知らないんじゃないの?と思った
それとも、人命が失われた事件か否かで、被疑者への扱いが大幅に変わるということか?
NHKが叩かれてるのは、逮捕前で、しかも冤罪が連発した事件の被疑者に、メディアが”犯人”として張り付いたから。
日本で最もポピュラーな冤罪事件:日経ビジネスオンライン
http://b.hatena.ne.jp/entry/business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121105/239047/
今まで、痴漢被害にあっても泣き寝入りしていた人が多かったと思われるので、その反動が来ているだけ。被疑者よりも被害者の権利のほうが大切だと思う人が多数派にいる限り、「冤罪」がなくならないのは社会の要請。 2012/12/07
これって、要するに「もし痴漢冤罪に巻き込まれても、今まで痴漢に遭った女性たちのことを思えば、甘んじて受け入れろ」ってことだよね?
意味わかんないんだけど?
もしy-mat2006って人が痴漢冤罪に巻き込まれたとしたら、「男性が女性を抑圧してきた歴史があるから、仕方ない」って泣き寝入りするんだろうか?
謎すぎる。
警察庁幹部は「逮捕状に書いてあることを被疑者に読み上げないのは、法律上極めて難しい」と指摘したそうだ
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20121109/dms1211091218015-n1.htm
しかし警察官職務執行法にも犯罪捜査規範にもそのような規定はみあたらない
落し物の拾い主の連絡先等も「拾い主が教えてもいいと言った場合は」教えられるだけだ
国の発表を鵜呑みにして拡散するメディアの存在には、気をつけねばなるまい
もし逮捕状を読み上げる規定があるというなら、メディアはその条目を取材するべきだろう
ミランダルールすら存在しないのに、逮捕状を読み上げるなどとということがどこの法律に書いてあるか
日本の警察も海外刑事ドラマのようなことをするのだと庶民が勘違いしているとでも思っているのか
さらに犯人は、読み上げられた逮捕状の内容をすぐに記憶し、逮捕されてから後もずっと覚えていたということになるが
被害者の新姓だけならともかく、聞いたこともない新住所などは、その場でメモを取らなければ、普通は正確には覚えられないはずだ
したがって、警察が被疑者に個人情報をメモさせ、のちの犯罪を煽ったという疑いが残る
自分から別れたあとに引っ越したら昔の相手には連絡先を教えないのが普通だろう
殺された女は、よもや警察に住所を晒されるとは思わなかっただろう
「世界のルールを変える事。それこそがハックだ」「ハッカーならソース書けよ」 ・まとめ 違法DLを適用させたとは言え、しばらくは使い方として他の余罪として適用していくだけだろう。 この法案を通したのは警察が特定の個人をマークしてネットで盗聴しやすくなる所が狙いだからだ。 しかし、この法案は頭の古い連中が自分達だけが法律を好き勝手使えるという思い込みで作っているので、 穴だらけである。この法案の穴を徹底的に突いて、この連中がやろうとしている監視社会を崩す方法を述べる ・違法DLで何が変わるか? 今回の法案では普通にネット使ってる人が大量に逮捕される事にはならないだろう 違法DLが有罪になるには、大まかに言ってこの3つが成立しないと違法DLにならない http://www39.atwiki.jp/dl-ihou/ ‐DLを行う人が違法DLであると認識している ‐DLを行った後に、違法DLしたデータを手元に持っておく事 ‐コンテンツの著作権者がこの犯罪を有罪だと申請する事 1つ目は身内や特別の人を守る為の条件だ。一般人には警察で自白させる事で成立させるが 特別な人たちは、やったとしても認識して無かったと言い張る事で犯罪要件が成立しなくなる 2つ目は外部からPCやスマホの内部の動きが判らないので、PCやスマホを押収して、 データがあるかどうかを確認しないといけない。だからこそ違法DLの有罪化でいきなし 逮捕される人が急増する事はないと予想する。別件で捕まった人が押収されたPCやスマホにある 違法データを訴える形で無いと、基本いまの違法DLが有罪にならない仕組みになっている 更に3つ目の条件で、著作権者が訴えなければ有罪とならないので、警察が違法DLデータを 見つけ、著作権管理団体等に連絡して、訴えるなら訴えるという手順が必要だから、 警察と著作権管理団体等が特定の違法DLしたユーザーを犯罪者にしようとする意志が無ければ 違法DLで犯罪者になる事は無いだろうし、その手順から言って普通にネットを使ってる ユーザーが違法DLの犯罪者として沢山捕まるような事態は発生しないだろう 男性のパソコンに特殊なウイルスが感染し、 第三者が遠隔操作して書き込める状態になっていたことが判明したためで、 いったん起訴された被告が検察の判断で釈放されるのは異例なことです http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121007/t10015573441000.html こういう事件が起きた後だと特に ・では何が問題か、である 2つ目の条件が外部から確認できないというあいまいさに付け込んで、 警察が誰の通信内容でも諜報可能となりうる事である。 http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/5548940dc73732a371f9b18600918fd7 あいまいさがあるという事は、違法DLデータが手元にあるかどうかはPCやスマホを 押収しないと判らないが、対象の違法DLを行った人は被疑者とはなりうるという事である。 これは世界中にある違法の可能性のある著作物にネットで触れた場合、誰でも被疑者に出来る。 そして、それは被疑者のPCやスマホが押収された時に実際に確認されるが、確認される までは被疑者に対してずっと通信内容を検閲できるという事である ・この法案は警察と著作権管理団体のエゴによって成り立ってる 著作権管理団体は、ネットで自由にコピーされている著作物を全て自分の管理下に置きたがっている。 警察は誰のプライバシーでも自由に検閲できる名目を欲しがっている。この2つの意図によって ネットに繋がっていれば誰でも刑事罰を受ける可能性を持つというとんでもない法案が通過した。 しかし、この法案はそんな特定の人だけでなく沢山の人々に影響を受けるし、与える事も出来る。 その可能性を考えられない時点で、この法案を作り、支持した連中は滅んで良いと思う ・容易く取り締まられる例 ファイル共有ソフトを使った場合、条件の1と2が成立するので、警察がファイル共有ソフトの ノードを追跡している場合は、PC等の押収まで容易く実行できるだろう。 そこから著作権管理団体へ連絡を行えば、大量のDL違反者が犯罪者となる可能性は高い。 #そもそも暗号化されたノードを解析して検閲するのは憲法21条の違反なんだが、 #ここに対してまともに扱ってる判例を見ていないのだがどうなんだろうか? ・では、逆に何があったら訴えられるか? ‐違法DLの為のソフトを使っていた事 ‐違法DLしたという客観的事実(DLデータ、DLした履歴) ‐違法DLされたコンテンツの著作者から訴えられる事 この3つがあれば、実は警察も著作権管理団体も経由する事無く訴えられる。 著作権は別に著作権管理団体だけが管理できるモノでは無い。 と、言うよりもここ10年で起きたデジタル化、ネット化という代物は、 著作物を著作権管理団体等に任せる事無く、容易く配布やコピーできる、 グーテンベルク以来の大きな改変の時代であり、従来の法では管理できない。 出版業界、音楽業界、映画業界のようなマスから一方的に一般へ配布するメディアは もう全て歴史の過去に流されようとしている。だれでも今までより容易く 著作物を生成し、自由に配布できる(される)時代へ世界は変容している それを従来の力で束ねようとしてもそれはカソリックの法王の足掻きのようなモノで 全てを押さえる事は出来ない。中央から一方的に自分達の主張だけを押し付ける 従来のメディア、機関は滅びつつある。一手に集めていた金や権力を独占できる状況 ではなくなり、その結果としてボロを晒しながら衰退している。かつて独占されていた力は 全ての人々に開かれつつある。法もその一環だから、この法も一般人が使う事が出来る。 あらためて言おう。上の3つの条件が確保出来るのであれば、 一般人が違法DLで他の違法DLの容疑者を訴える事が可能となる ・じゃあ何が出来るの? 自分がやろうと思っていたのは、違法DLに対する反対運動の為のアプリを作ろうか、 という事だった。一般人が違法DLで他の人を訴えれるという事実は、そういう アプリを大量に配布して犯罪者予備軍を大量に用意できるという事である。 違法DLに対して、例えば一気に1万人ぐらい訴えれば世間的に大きな印象を与える事が 出来るし、そこまでやれば裁判所などの行政府をフリーズさせる事が出来る。 この法律はおかしい、という印象を周りに強く与える事が出来る まぁでも残念ながら、いくつかの理由でそれは諦めた 一つは、このアプリの配布から訴えるまでの流れにおいて、警察等にマークされた時に どんな別件逮捕の可能性があるかを読み切れなかった事である。今の世の中は 警察の邪魔をする連中はどんな名目で逮捕されるか判らない状況にある(この法案もその一環) 二つに、アプリを製作するには僕の能力では違法DL有効までに時間が足りなかった事 三つに、アプリだけでなく、著作物を用意して訴える準備をしてとすると、 手間が膨大にかかり、それを全て行うには自分の労力をかなり使ってしまうだろうという事 この辺が重なって、今回このタイミングでこういうアプリを作るという事は諦めた という訳で、この文章を書いている訳である。 実際に、このプラン通り違法DL反対化の為のムーブメントを起こしても良いし、 この文章から他のプランを考えても良いと思う。 そもそもこの法案の欠点を公開した時点で、この法案はそもそも使い物にならなくなる程度の代物なので http://anond.hatelabo.jp/20121002191530 当然この程度の話はみんな考えるよね。実際こうなるだろうし、自分が書いてる手法を使えば もっと詐欺的な話ではなく実際に一般人をいきなし犯罪者に追い込む形で料金を請求できるようになる ・後は細々やろうと考えてた色んな事 ‐違法DL反対のアプリはiPhoneやスマホでやろうとしていた。アレのアプリは契約者情報が 取れるはずなので、そのまま訴えるのに容易く行えるだろう ‐このアプリは「違法DLが有罪化されて、こんな怖い事になっている」という触れ込みで 配布しようと思っていた。細かい注意点については最初のソフトウェア使用許諾契約に書いておく。 #違法DLアプリと知らなかったというのは、使用許諾契約を読んでいない被疑者の落ち度である #読まない事で損害を与えた場合、その損害は(今後の別の裁判も含め)被疑者が持つと書いておけば、 #違法DLの裁判で知らなかったから無効という流れで負けても賠償金は確保できる可能性がある #とは言え、問題のあるアプリを走らせると注意書きをしてもやはり訴えられる可能性が高いので http://matome.naver.jp/odai/2134957439215529001 #この事例を参考に対応を考える事 ‐実際に訴えるような事になると、アプリ製作者、配布者が捕まる可能性が高いので、 訴えない形でアプリ登録が増えるような仕組みにしてプレッシャーを掛けるべきだろう ‐この法案では違法DLへの訴えは十分に警告を与えてから、となっているので、 アプリDL時と、訴える前に警告を送り、反省があった場合、訴えない方が良いだろう #代わりに知人にこのアプリを紹介するか、或いはDL反対の署名に参加してもらう #この動きはもしかしたら恐喝と見られる可能性があるので注意 ‐大きな訴えを起こす前に、DL履歴とIP履歴、著作権者からの訴えを持って 被告が欠席している状態で少額訴訟を起こして、判例を作っておくべきだろう ‐大きな訴え(大量の訴訟)を行った時に相手がいなす可能性がある 少額すぎる被害だから訴訟するに値しないと訴えを受理しない可能性がある これを回避するにはJASRACの曲を持ってる人が訴訟人となれば良い。 その状態で裁判所が受理しないなら、法案は無効化したに等しいので ‐沢山の人を参加させたいのであれば、違法DL反対のサイトを作って、そこに賛成者の 著作物を登録できるようにしたら良い。アプリは一定金額の著作物を勝手にDLするように して、後は訴えるかとうかは著作権者が自由にすれば良い。アプリ配布者と訴える人が それぞれ異なるとすれば、警察はどっちを捕まえるべきか悩むはずなので ‐関係者が逮捕される危険度を落とすのであれば、賛同者が著作物を登録する時に、 むやみに訴えないとかの一定の規約を作って、なるだけ法を違反しない形で話を進める事
翻訳は、村上の作品を組み立てる原理だとさえ言えるかもしれない。
彼の作品は翻訳されているだけでなく、翻訳についてのものだと考えられるのである。
村上的ストーリーにおける至上の愉しみは、とても普通の状況(エレベータに乗っている、スパゲッティを茹でている、シャツをアイロンがけしている、など)が
突然非日常(不思議な電話を受ける、魔法の井戸に落ちる、羊男と会話する、など)へ変貌するのを見ることだ。
言い換えるならそれは、登場人物が存在論的に盤石な立場から完全な異世界へと投げ込まれ、
たどたどしくも二つの世界の間をとりもつことを余儀なくされる瞬間だ。
村上作品の登場人物はある意味でいつも、根底から異なるいくつかの世界のあいだで翻訳をしている。
言い換えれば、彼の全作品は翻訳の作業を劇に仕立てたものなのだ。
村上の車の後部座席に戻ろう。
多くの企業の本社や、巨大な船のかたちをしたラブホテルを通り越していく。
およそ1時間後、風景は急峻な山道になり、私たちは村上の家に到着した。
木の生い茂る丘の上、山と海の間にある、こぎれいだが平凡な外観の二階建てだ。
靴をスリッパに履き替え、村上に連れられて彼のオフィスへと入る。
自らデザインした小部屋であり、『1Q84』のほとんどはここで書かれた。
同時にそこは彼の膨大なレコードコレクションの住処でもある。
(10000枚くらいだろうが、怖くて実際に数えてはいない、と彼は言う)
オフィスの幅広い壁二つは、床から天井までアルバムで覆いつくされている。
山々に向けて突き出している窓の下、部屋の端には巨大なステレオスピーカーが君臨している。
室内のもう一つの棚には村上の人生と作品にまつわる思い出の品々がある。
彼が『海辺のカフカ』で殺人者として想像したジョニー・ウォーカーを描いたマグカップ。
はじめてマラソンを完走したときの、くたくたの彼を写した写真(1991年ニューヨーク市にて、3時間31分27秒)。
壁にはレイモンド・カーヴァーの写真、グレン・グードのポスター、ジャズの巨匠の肖像がいくつか。
村上がもっとも好きなミュージシャン、テノールサキソフォンのスタン・ゲッツの写真もある。
私はレコードをかけてもらえないかと頼んでみた。
『1Q84』の始まりを告げ、その物語のなかで繰り返し鳴り響く曲である。
それは速く、アップビートで、劇的──まるで普通の曲が5つ、ペンキの缶のなかで決闘しているかのようだ。
同時にそれは熱狂し、ねちねちとした、暴力的な『1Q84』の冒険の主題曲として、もっともふさわしい。
村上はその奇妙さを買って「シンフォニエッタ」を選んだという。
「オーケストラの後ろにトランペットが15人いた。変だった。すごく変だった……その奇妙さがこの本によく合う。この物語にこれ以上よく合う音楽は思いつかない」
彼は何度も何度もその曲を聴いて、そして開幕のシーンを書いたという。
「シンフォニエッタを選んだのはまったく人気がない音楽だったからだった。でも本を出版してから、日本では人気が出た。小澤征爾さんに感謝されたよ。彼のレコードがよく売れたからね」
「シンフォニエッタ」が終わると、私は最初に買ったレコードは何か覚えているかと尋ねてみた。
彼は立ち上がり、棚をごそごそと探して、一枚のレコードを手渡してくれた。
「The Many Sides of Gene Pitney」。
カバーを飾るのは、華やかな姿の Pitney。60年代前半のアメリカのクルーナー歌手である。はまだらのアスコットタイに艶のある赤いジャケットを着て、髪型は崩れ落ちる波を凍らせたようにみえる。
村上は13歳の時、このレコードを神戸で買ったという(当初のものは擦り切れたため、何十年か前に買い直している)。
針を下ろすと、流れ出す Pitney の最初のヒット曲「Town Without Pity」。
劇的な、ホルンの即興とともに Piteny の歌声が黙示録的な叫びを歌う。
「若者にはつらいことがある、たくさんある/分かってくれる人がほしい/助けてくれよ/土と石でできたこの星が壊れるまえに」
終わると村上は針を上げ、「バカな歌だ」と言った。
『1Q84』を書いているあいだ、『1984年』を読み直したかと尋ねてみた。
彼は読み直したといい、それは退屈だったという。
(これが悪い評価だとは限らない。野球のどこが好きかと尋ねた際、彼は「退屈だから」と答えた。)
「始まりはいつも暗く、雨で、人々が不幸せそうにしている。コルマック・マッカーシーの『The Road』は好きだし、よく書けているけれど、でも退屈だ。暗いし、人間が人間を食べるし……ジョージ・オーウェルの『1984年』は近未来小説だけど、この本は近過去小説だ」
『1Q84』について「我々は同じ年を反対側から見ている。近過去なら退屈じゃない」
「オーウェルと僕はシステムについて同じ感じを受けていると思う」と村上は言う。
「ジョージ・オーウェルは半分ジャーナリストで半分小説家だ。僕は100パーセント小説家だ……メッセージを書くことはない。よい物語を書きたい。自分は政治好きな人間だと思うけれど、政治的メッセージを誰かに向けることはない。」
とはいえ村上はここ数年、彼にしては珍しく、政治的メッセージを大々的に言明している。
2009年、批判のなか彼はイスラエルでエルサレム賞を受賞しに行き、そこでイスラエルとパレスチナについて語った。
この夏、彼はバルセロナでの受賞式典の機会を利用して日本の原子力行政を批判した。
一度目はまったくの被害者としてだったが。
バルセロナの演説について尋ねると、彼はパーセンテージを少し修正した。
「市民として言いたいことはあるし、求められればはっきりと言う。あのときまで原発について明確に反対する人はいなかった。だから自分がやるべきだと思った。自分にはその責任がある」
演説に対する日本の反応は概ね好意的だったという。
人々は津波の恐怖が改革への媒介となってくれることを、彼と同じように、期待していたのだ、と。
「これは日本にとって転機になると、日本人のほとんどが考えていると思う」
「悪夢だけれど、変化のチャンスでもある。1945年以来、僕たちは豊かになるために働いてきた。けれどそれはもう続かない。価値観を変えなければならない。どうやって幸せになるかを考えなければならない。お金でもなく、効率でもなく、それは人格と目的だ。いま言いたいことは1968年から僕がずっと言っていることなんだけれども、システムを変えなければならないということ。今は、僕たちがまた理想主義者になるべきときなんだと思っている」
その理想主義はどんなものか、アメリカ合衆国をモデルケースとして見ているのか、と尋ねた。
「いま、僕たちにはモデルケースがない。モデルケースを作り上げなければならないんだ」
地下鉄サリン事件、阪神大震災、そして今回の津波……現代日本の数々の災害は、驚くほどにまで村上的だ。
地下での暴力的な衝動、深く隠されたトラウマが大量破壊を引き起こすものとして現れ、地上の日常を襲う。
彼は深さのメタファーを多用することで知られる。
登場人物たちはカラの井戸に降りていき、東京の地下トンネルに生きる闇の生き物に出会う。
(彼は別のインタビューで、井戸のイメージをあまりに何度も使って恥ずかしくなったため、8作目以降、できるだけ使わないように心がけたと話している)。
毎日机に向かい、集中力に満たされたトランス状態の中で、村上は村上的キャラクターになる。
それは、自らの無意識の洞窟たる創造性を探検し、見つけたものを忠実に報告する、普通の人物である。
「僕は東京に住んでいる。ニューヨークやロサンジェルスやロンドンやパリのように文明的といっていい世界だ。
魔法じみた状況、魔法じみた物事に出会いたければ、自分の中に深く潜るしかない。だから僕はそうしている。
魔法的リアリズムとも呼ばれるけれども、自分の魂の深みのなかでは、それは単なるリアリズムだ。魔法ではなく。
書くときには、非常に自然で、論理的で、リアリスティックで、合理的に感じる。」
執筆しないとき、自分はどこまでも普通の人だと村上は強調する。
彼の創造性は「ブラックボックス」であり、意識的にアクセスすることはできないという。
彼はシャイであり、メディアにあまり登場したがらない。道端で読者から握手を求められた時にはいつも驚く。
人が話すのを聞くほうが好みだと彼は言う。
実際に、Studs Terkel の日本版のようなものとして彼は知られている。
1995年サリンガス事件があったとき、村上は被害者65人と被疑者らを1年かけてインタビューし、
その結果を分厚い2冊組の本として出版した。
のちにそれは『Underground』として、大幅な簡略化をしたうえで英語に翻訳された。
この会話が終わったとき、村上はランニングに誘ってくれた。(「僕が書くことについて知っていることのほとんどは、毎日のランニングを通して学んだ」と彼は書いている)
身軽で、安定していて、実践的だ。
たがいの走り幅がつかめて1、2分たつと、村上は自分が単に「丘」と呼ぶところに行ってみないかと尋ねてきた。
それは試合の申し込みか警告のように聞こえた。
そんな言い方をした理由はすぐに分かった。
というのもまもなく「丘」を登り始めることになったからだ。
もはや走るというよりは、急な坂にさしかかって足をとられているというほうが近く、
地面が傾いたランニングマシーンのように感じられた。
道の終わりに向けて一足踏み込むと同時に私は村上に向けて「大きい丘でしたね」と言った。
そこで彼は指をさして、先にジグザグ道が続いており、私たちはまだほんのひと曲がり目を終えたにすぎないということを教えてくれた。しばらくして、二人の息が切れ切れになってくると、このジグザグ道には終わりがないのではないかと心配になってきた。
上へ、上へ、上へ。
しかし、やっとのことで、私たちは頂上に着いた。
海ははるか下に見えた。
それは秘められた巨大な水世界、日本とアメリカのあいだの、人が住まない世界だ。
その日見たかぎり、水面は静かだった。
そして私たちは下りを走り始めた。村上は村を通る道に誘ってくれた。
大通りのサーフショップ、漁師の家がならぶ界隈を通り過ぎた(彼はそのあたりの庭に古くからの「漁師神社」があるのを指差して教えてくれた)。
空気は湿っていて塩のにおいがした。
私たちは並んで浜まで走った。
村上がかつて名もない翻訳者だったころセントラルパークでジョギングをともにしたジョン・アーヴィングについて話をした。
セミについても話をした。
何年も土のなかで生き、地表にぽっと出て、わめき、最後の数ヶ月を木の上で過ごすのは、どんなに変だろうかと。
走り終えて家にもどると、私は村上の来客用バスルームで着替えた。階下で彼を待つ間、食堂のエアコンの風を受けて立ち、大きな窓からハーブと低い木のある小さな裏庭を見ていた。
最初それは鳥 – おそらくはその飛び方からして変な毛をしたハチドリのようにみえた。
が、すぐに2羽の鳥がくっついているようにみえだした。
飛ぶというよりはふらついているといった感じで、体の一部がそこかしこから垂れ下がっているようだった。
最終的に、それは大きな黒い蝶だと私は結論づけた。
見たことがないほど変な蝶だった。
浮かびながら、異星の魚のようにひらひらしつづけるその姿に幻惑させられ、
私はそれを既知の何かに分類したくなりかけたが、成功することはなかった。
それはひらひらと、およそ村上と私が走った道を引き返す形で、山から海に向けて飛び去った。
蝶が去ってまもなく、村上は階段を降りてきて、食堂のテーブルに静かに腰を下ろした。
見たこともない奇妙な蝶に遭遇したことを伝えると、彼は自分のボトルから水を飲み、私を見上げて言った。
「日本には色々な蝶がいる。蝶に会うのは変なことじゃない」
電子掲示板「2ちゃんねる」にまつわる組織的犯罪の禁圧に関する法律
(目的)
第一条 この法律は、インターネット上の「2ちゃんねる」と呼ばれる電子掲示板において、その管理人および指定暴力団組員が、社会を自らの実力によって支配することを目的とし、公教育が形成しようとしている健全な風潮を害する言論を流したり、知慮浅薄で精神的に未熟な中高生に自殺衝動を惹き起こさせるような卑劣な差別文言ないし差別を煽る文章を流したり、我が国の法律の適用を逃れるため、アメリカ合衆国にサーバーを設置するなど、極めて計画的かつ用意周到な組織的犯罪がこの十一年間、間断なく行われており、同掲示板にまつわる組織的犯罪が日本社会に与える悪影響が看過できない程度に達していると認められるため、管理人および関係者の検挙および電子掲示板のサーバーの没収によって、かかる犯罪を根絶し、併せてインターネット上の言論の浄化を促進し、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする。
第二条 何人も、平成二十三年十一月一日以降、電子掲示板2ちゃんねるに書き込みを行ってはならない。
第三条 電子掲示板2ちゃんねるの管理人とその側近および指定暴力団組員等の関係者は、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(平成十一年法律第百三十六号)第三条一項三号(殺人)、五号(強要)、七号(信用毀損及び業務妨害)、八号(威力業務妨害)、九号(詐欺)、十号(恐喝)を行った疑いがあるため、捜査機関は、右容疑で電子掲示板2ちゃんねるの管理人とその側近およびこれらと交際のある指定暴力団組員を捜査するものとする。
第四条 政府は、前条の捜査の結果、被疑者が刑事訴追され、電子掲示板のサーバー等の没収等を命じる確定裁判があったときは、国際共助条約に基づき、アメリカ合衆国に対して、裁判の執行又は没収若しくは追徴のためのサーバー等の財産の保全の共助の要請をするものとする。
(罰則)
第五条 第二条の規定に反した者は、一年以下の懲役または五十万円以下の罰金に処する。
理 由
インターネット上の「2ちゃんねる」と呼ばれる電子掲示板が、一般市民の管理者が任意に創設し、そこに一般人が匿名で意見を書き込んでいるという体裁を取りながら、実際には有限会社等を仮装した実質的な暴力団であって、政府が指定暴力団としている暴力団の組員と交際のある者が、指定暴力団が有する巨大な資金力や技術力を結集する形で、社会を自らの実力によって支配することを目的とし、2ちゃんねる管理人とその側近および指定暴力団の組員が、政府の行う公教育が形成しようとしている健全な風潮を害する目的で不健全な言論を流したり、知慮浅薄で精神的に未熟な中高生に自殺衝動を惹き起こさせる目的で、卑劣な差別文言ないし差別を煽る文章を流したり、我が国の法律の適用を逃れるため、アメリカ合衆国に電子掲示板のサーバーを設置するなど、極めて計画的かつ用意周到な組織的犯罪が電子掲示板2ちゃんねるの管理人とその側近および指定暴力団組員その他の者によってこの十一年間、間断なく行われ、同掲示板の影響によって政府の公教育が形成しようとしている健全な風潮に相当の悪影響が生じたり、児童生徒の自殺の原因となっていると推測されるなど、同掲示板にまつわる組織的犯罪が日本社会に与える悪影響が看過できない程度に達しているため、日本政府としては、アメリカ合衆国との共助によって同掲示板管理人とその側近および組織的犯罪の役割分担に重要な貢献をしていると思われる指定暴力団組員等を検挙し、同国に設置されている同掲示板のサーバーを没収することによって、かかる犯罪を根絶し、併せてインターネット上の汚染された言論を公教育が要求する水準にまで浄化、回復する必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。
したがつて、起訴しない処分である限り、他の不起訴処分と起訴猶予処分との間に処分の法的効果に差異があるものではないというべき
なら、言い方を変えているのはなんでだろね。
これってさ、それこそ「内部的な」問題に起因してるんじゃないの?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B7%E8%A8%B4%E7%8C%B6%E4%BA%88%E5%87%A6%E5%88%86
起訴猶予処分(きそゆうよしょぶん)とは、被疑事実が明白な場合において、被疑者の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときに検察官が行う不起訴処分である(刑事訴訟法248条、事件事務規程(法務省訓令)72条2項20号)。
不起訴処分ではあるが「被疑事実が明白な場合において」と言っているよね。
つまり、この二つにはなんらか違いがあるし、刑事訴訟法で謳っているのに、「法的効果に差異が無いからどうでもいいでしょ?」って被疑者に言うの?
ダウト。
3 次に、原告が、本件処分の取消しを求めることについて、法律上の利益を有する者であるか否かについて判断する。
本件処分は、不起訴処分として、原告について公訴の提起という不利益な処分をしないということを確定し、捜査の対象である被疑者という地位を消滅させるものであるから、原告にとつて利益的な処分というべきであり、原告は、これを取り消す法律上の利益を有しないものというべきである。原告は、起訴猶予を理由とする不起訴処分である本件処分は、そのほかの理由による不起訴処分と異なり、犯罪の嫌疑があることを前提としてされるものであるから、被疑者であつた原告にはこれを取り消す法律上の利益がある旨を主張するが、しかしながら、起訴猶予処分において処分理由として犯罪の嫌疑ありといわれるのも、捜査機関としての検察庁の内部的な事務処理としていわれることであつて、それ自体によつては何ら特段の対外的な法的効果を生じないものであり、したがつて、起訴しない処分である限り、他の不起訴処分と起訴猶予処分との間に処分の法的効果に差異があるものではないというべきであるのみならず、もともと、犯罪の嫌疑というものは、犯罪を犯した疑いにとどまるものであつて、確定的に犯罪を犯したことを意味するものではなく、それは単に有罪判決を獲得する可能性として公訴提起の要件となるにすぎないかなり漠然としたものというべきであり、しかも、起訴猶予処分における犯罪の嫌疑は、その存在が公権的に確定されたものではなく、捜査にあたつた当該検察官が嫌疑ありと思料して起訴猶予処分にしたというにすぎないものであつて、もとより裁判所その他の国家機関のレヴユーを受けた、犯罪の成立についての公権的な判断ということのできないものであることは明らかである。このように、捜査機関としての検察庁の内部的な事務処理として、公権的に確定されたものでないかなり漠然とした犯罪の嫌疑があるとされたことによつて、被疑者であつた者が何らかの不利益を被るとしても、それは単なる事実上の不利益であつて、法律上の不利益ではないといわざるを得ないから、被疑者であつた原告には本件処分の取消しを求める法律上の利益がないものといわなければならない。
起訴猶予を理由とする不起訴処分に取消訴訟起こした人に下された判断。
結局近視眼的な技術オタクが法制度も見ずに偏見ぶちまけてただけ。
だれも何も言わなかったら、そのまま犯罪者のレッテルをはられたまま、迷惑なIT技術者というレッテルを貼られたまま生きていかなければならなかった所だぞ。
手続の意味を正確に理解しようともせず、合理的に考えもしない
喫茶店に入って、
「コーヒー or オレンジジュース」が付くセットメニューを注文して、
無いと思うんだ。
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たとえば化学者が、
居酒屋に入って、
「ここにある酒はすべて低級アルコールだ」
とは言わないと思うんだ。
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たとえば、
の違いを厳密に突っ込んでも、
しょうがないと思うんだ。
もうそれは、
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一見した感じでは専門用語に見えなくて、
一般的な解釈とズレを生じるものがあって、
(まっとうな)専門家は、
そういう言葉を使う場合に紛れないように気を使っていると思うんだ。
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あるいは誤解されたまま広まってしまった専門用語というのがあって、
(まっとうな)専門家は、
これらにも同じように気を使っていると思うんだ。
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自分の発言がマスメディアに載る可能性が強いと感じている人は、
そこらを知っていたはずだと思うんだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E4%BC%9A
検察審査会(けんさつしんさかい)とは、検察官が独占する起訴の権限(公訴権)の行使に民意を反映させ、また不当な不起訴処分を抑制するために、地方裁判所またはその支部の所在地に設置される、無作為に選出された国民(公職選挙法上における有権者)11人によって構成される機関。
http://www.courts.go.jp/kensin/seido/sinsakai.html
選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が,検察官が被疑者(犯罪の嫌疑を受けている者)を裁判にかけなかったことのよしあしを審査しています。
今思えば、小沢から議員バッジを取り上げる現実的にして唯一の方法だったって事か。
東北・北陸のゼネコン関係者の中には「当番兵! ブタが死んだぞ。シャンパンを持ってこい!」なんて台詞を吐いてる人もいるんだろうなあ。