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2023-07-15

君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

この話は難解という感想をよく見るが、その実は全く逆で、宮崎駿監督作品として一貫して伝えたかった事を、教養のない愚かな大衆の為に限りなく簡潔で単純なストーリーに落とし込んだ結果、宮崎駿自身も「訳が分からなくなった」作品である

この作品宮崎駿自叙伝であることは既によく知られているが、彼の内面バックグラウンド、そしてこれまでの作品で彼が伝えたかったテーマ一貫性を保っている。

彼はそもそもこれまでの作品にも自分と周囲の環境とを幾度となく投影してきた。ただし、それは一部のマニアしかからないものであった。今回は、そのベースに加えて現実宮崎駿自身の回想を複雑に絡ませて投影されているだけでなく、そのものずばりで作品オマージュという形で追想しているのだ。

そしてここから重要な点だが、当然それは単なる追想ではなく彼が監督作品で一貫して伝えたかった「生きるとはどういうことか」というテーマに対して「自分はこうしたがダメだった」のだというメッセージになっている。

戦闘機の風防を量産する軍需工場経営をしていた父のもとで軍国少年として育ち、裕福ながらも厳しい家庭で母の愛を十分に受けることができなかった宮崎は、敗戦左翼に傾倒して東映アニメーション高畑功と出会い、強い影響を受けて監督作品にそれを秘めるメッセージをこめてきた。

これまでの監督作品で散りばめられていたオマージュや背景設定には、子ども向けの作品でありながら大人には「鑑賞者の教養」をもってして強烈な現代資本主義衆愚政治に対するアンチテーゼが展開されてそれこそが深みとして楽しめるものになっていたのだ。

だがそれは一部のマニアけが知るものとなり、実際に「大人である大衆が想定以上に教養がなかったがためにジブリ作品ストーリーアニメーションとしてのレベルの高さといった表面的なものばかりが「良い」とされ、宮崎駿高畑功が伝えたかった事は伝わらなかったのである

それでも宮崎駿は諦めず、本作のアオサギたる鈴木敏夫にそそのかされて愚かな大衆と私腹を肥やす連中のために作品を作り続けた。いつか伝わるだろうと鑑賞者を信じて。

いや、もう飛べないのに何度も何度も鈴木敏夫に首根っこをつかまれて。

そうして作った過去作品たちだが、まるで伝わらなかった。そして彼は遂に「諦めた」のである。「諦観」にも近いだろう。戦後日本人が当然に持っていた強く気高い教養は、戦後75年高まるどころか全く失われてしまった。

まさに劇中のインコのように、脳みそが小さく何も考えることができない、ただぴーちくぱーちくインターネットで喚き、特異なもの攻撃する。コンテンツをひたすら消費する愚かな大衆に対する、宮崎最後の強烈にシニカル表現である

そして現代日本人代表するように庵野のような表現個人主義的な自己実現による自己救済、新海のような風刺のない純潔大衆作品、そして特に何もない残せていない息子が残った。中盤から終盤にかけて、継母のタッチが明らかにジブリキャラではなく、庵野や新海といった顔の印象を残しているのは、「俺はこう生きた、お前らもあとは好きにやれ」という餞であろう。

こうした自身の溜まりにたまり、ある種の呪いに近しい諦観を、いよいよ吐き出し昇華せんと最後の力を振り絞って、教養が無くてもそれとわかるように単純かつオマージュジブリ作品にし、走馬灯のように仕立てた。大叔父は死期を間近に控えた自分自身であり、13個の積み木と世界スタジオジブリのものである自分自身が、自分自身に対してケジメをつけた作品なのだ

作家経験したことしか書けない」は宮崎駿とて例外ではない。自己を総括するように、母性に対する渇望と周囲の女性達との思い出が上手く母・継母・見守るおばあちゃんたちといった具合に添えられている。

この作品を単なる消費物としてみたとき評価駄作であろう。

だが、この作品は紛れもなく宮崎駿自伝かつ遺書であり、「君たちはどう生きるか」はこれまで一切メッセージが伝わっていなかった人間達に対する、まっすぐな問いかである

追記

残念なことに、この作品を観て本当の意味で「あぁこれはねぇ~」と嬉々としてはしゃいで満足するのは岡田斗司夫ぐらいで、上記のような内容を今にYoutubeレビューをするだろう。

2023-07-14

宮崎駿長編アニメ映画としての最後を飾るのにふさわしい作品であり、その出来は文学作品としての領域に達している。

しかし、それゆえか映画を見終わったあと若い人たちからはよくわからなかった、という会話も聞こえてきた。

だが、子供時代から宮崎駿アニメに親しみ、そして反抗し、そして再び畏敬の念を抱き、そのあと少し忘れてしまっていた世代である私には響いた。

映画を見終わった後、ガチで泣いてしまった。

なんというか、これは宮崎駿から私たちへの最後挨拶のようにも感じたからだ。

 

  

この映画宮崎駿自伝的要素が強い。

舞台は戦中、主人公少年は裕福な家庭に生まれ田舎へと疎開する。

事前情報無しで見たがやはりな、と思わせるものだった。

 

作品を見る前の予想

自伝的要素が強い

宮崎駿アニメ集大成的要素(あるいは大甲子園的な展開もありえる?)

黒澤明「夢」のような雰囲気

・悪くすると老耄が入り混じった醜い悪夢的な映画

 

しかし、物語冒頭の観客の心を鷲掴みにしてくるパートの見事さから宮崎駿の老耄ぶりを心配する必要はなくなった。

はず、だったのだが、どうにも見ていて大丈夫か?この映画?と心配になるときが何度かあった。

というのは映画の冒頭から序盤までのパートはいいのだが、サギが出てくるパートから映画に対しての不愉快さが積もり始めるからだ。

予想していた悪夢的な醜さをコントロールできていないのではないか?と心配になり始める。

だが、見終わった段階で言えることはこれは計算通りのものであり作品設計に狂いはない。

観客がそろそろ、この映画に見切りをつけたくなる、というタイミング物語は猛スピードで展開し始める。

 

メモ

ペリカン悪食自分より大きな動物でも食べようとする。

 

ここから意味不明文章になり、突然文章は終わる。

まだ上手く消化できていないのだ。

 

創作とは。

確か村上春樹スティーブキング創作とは、掘り進める行為であるとか言っていたような気がする。

さなミノで岩とトントントントン自分の心の底を削り続けるうちに創作の源と出会うとかなんとか、そういうイメージ

宮崎駿共通するイメージを抱いているのかどうか?

どうやら創作の源は、石であるようだ。

世界をつくる力は石が与えてくれるものである

その石の力で、世界をつくりあげた人物であり、今となっては力尽きようとしている老人。

石の積み木の位置を渾身でもって微調整しても世界はもう保たないのだ。

そして、もはや自身は老境である

世界は滅ぼうとしている。

そう世界は滅びるのだ。

老人の世界を形作る石の積み木は微調整しても、もう新しい世界を生み出すことはないし、

そして、そもそも私は年老いて、もはや力尽きようとしている。

私の世界も、そして私自身もまもなく滅びるのだ。

 

ああ、駿、駿、駿。

ああ、これは別れの挨拶ではないか

なんと悲しいことを律儀に告げることのなのか。

 

みんな、みんな突然いなくなる。

志村は、なんの前フリもなく消えた。

その他のたくさんの愛すべき人たち。

子供の頃から愛し親しんだ人たち。

彼らは何の別れの挨拶もなく消えていった。

 

でも。

ああ、駿、駿、駿。

お前は何と律儀に別れの挨拶をしてくるのか。

そして、その悲しさに私は胸が張り裂けそうだ。

 

インコ王様は、新しい積み木をこうやってああやってこうすれば、それで世界再生するのだ。

とやってみせるが、それは世界の滅びを早めるだけだった。

世界は石の力を扱える血族でなければ、存続させることが出来ないのだ。

創作の源である石を扱えねば。

2023-07-12

anond:20230712142856

かにその頃からおかしくて、陰謀論に傾倒してたのかもしれない

自分ASKA自伝を買って読んで、復帰後のアルバムはよく聴いてたんだけど、CHAGE&ASKAも復活がなくなったし、残念すぎる

歌唱力はあるのにもったいない

2023-07-05

anond:20230705110202

かいから色々あるぜ。

社長自伝(ただの苦労話を大袈裟に書いただけ。そもそもお前が起業した会社じゃねーだろ)

全5巻を全社員に配り、感想文を書かせるとか。

廃棄したいけどバレたらめんどくさいので倉庫屋根裏にみんなの分保管してあるわ。多分今頃カビだらけだけど。

2023-06-29

氷河期おっさん自伝を書きなさい(おばさんは書かなくていいです)

電子書籍にすれば老後の足しになるかもしれません

2023-06-28

anond:20230628174529

だよなあ

てか人間関係トラブルのかなりの割合が「要するにハッタショ」じゃね?

とある哲学者自伝母親が物凄く壊れちゃった話も要するに父親がハッタショなんだよね症状がどう見ても

息子である哲学者自身父親おかしいのは理解しててさ

今なら完全にわかる、ハッタショ

どうすりゃええんやろねえ

2023-06-19

anond:20230619131013

釣りキチ三平』で知られる漫画家矢口高雄銀行員時代漫画家デビューしたが果たしてそれ一本で行くかどうかみたいな生活をしていたころ、新しくやってきた上司(だったか赴任先の新しい上司)に「漫画を描く“趣味”」を馬鹿にされ、ついには辞表を出すことになるという自伝漫画を描いている。

矢口はその上司をやり手ではあることを認めつつ「バリバリ氏」と呼んでいた。矢口の勤務先は秋田県で第二の地方銀行であり、時代も「24時間働けますか」みたいなのよりはもっと古いので、そこまで「バリバリ」ではなかろうと思うのだが、のちのち週刊漫画家になってそれこそバリバリ働いたであろう矢口が、そんな漫画理解のない(当時としてはまっとうな大人であった)銀行員を評して「バリバリ氏」なのだから、この言葉ニュアンスというのは増田の持つイメージとはだいぶ異なるのではないかと思える。

(※この漫画自体はだいぶ後になって描かれたものなので、ここで「バリバリ」という語を選択した矢口高雄はだいぶ老年になっているかもしれない)

2023-06-12

ブクマカが喜びそうな創作増田有名人自伝自分語りからインスパイアでもされたのか?

創作でないなら、罰や子ども責任取らせる以前に、なぜ理解できないかを考えるべきでは?

創作ではなく、説明も十分なら、発達がアレしてそうだから専門家相談するってなると思う

 

まぁそれはそれとして、事後については親としては模範的対応ですね

anond:20230612180554

2023-06-01

暴力団は徐々に減っていて、政策成功してる

あんまり報道しないけど

団員の数減ってる

高齢化が進んで若者が入ってきません

成功といっていい

暴力団に入る

これが難しい

事務所面接申し込んでも断られます

若い子は基本追い返しますね

先がない

とりあえず暴走族やるでしょ

そこからヤクザスカウトを待つくらい

OBOGのヤクザにね、声かけてもらわないとね

おじいちゃん世代しかいないけど

バイクよりゲームの方が若い子好きだよね。

人気ないのよね、暴走族

昔は入りやすかった。

間違いない

入った後が問題

口座を持てない、上納金を払う必要がある

頑張って他人の口座買って悪いことすると

止められるんで

すごく頑張らないといけません。

ヤクザが丁寧に教えてくれたり?

しませんね。

自由に。

普通に働くか!となりますね。

どうやってヤクザ減らしたの?

1福祉の充実

障害の枠がぐっと広がりまして

乱暴な子が療育矯正されるんですね

ヤクザの組長の自伝読むと

発達障害じゃね?」

すごい思う。絶対なんかある。

昔だから見逃されただけで

今は見逃さない。健診があります

2法律がきびしい

いろいろある。しめつけがきっつい。

3治安を良くした

こうするといいよねって政策をいろいろやった。

やったんだよ。

2023-05-17

子育て体験談バイアスかかりすぎ問題

anond:20230515161310

当たり前だが子育てに失敗した奴の情報ネットにも世間にもほとんど出てこない

グレました、犯罪しました、引きこもりました、ニートになりました

世間にはそんな奴が山ほどいる

日本人の半数は平均以下なんだぞ

そして平均的な日本人はなかなかにバカだぞ

普通に子育てしたらバカで平均以下になるってのが分かってる

たまたま上手く行って平均以上になれても上位10%に入るのは相当に難しいってのを分かってない

だけど失敗したことを認めたくないか

父親として100点と言われた」

かいう何の根拠もない主観バリバリ評価を自慢してしまうわけよ

例えばニートの奴にも良い時代はあったはずで

高校中退してバイト始めたけど、そんな自分を認めてくれた父。100点」

とか、そんときは言ってくれるよ

そのあとバイトをクビになって40代ニートになったら

「あのとき無理にでも高校行かせてくれたら良かったのに!0点!」

ってなるだけだから

周りの環境が悪かろうが良かろうが

「クソみたいな街で育ったけれど反面教師として得るものが多かった」

「良い環境でいろんな経験が出来た」

とか、ただの生存者バイアス自伝がいっぱい出てくるだけだわ

2023-05-09

法律で負けてても意外にゴリ押しでいけるんだな。

ちびまる子ちゃんのハマジの元ネタになった人の自伝自費出版で7万部くらい売りまくった人の話が出てた。

表紙をさくらももこに頼んだら「自費出版ならいいですよ」と快く引き受けてくれて、引用で中にちびまる子ちゃん漫画イラストも挿入した。

その本が売れに売れまくった。

ここで新人編集者書籍内の「引用」だったはずの本編イラスト使用してPOPにして書店に配った。

自費出版からと手伝ったのに売りまくってる上に自分著作物勝手POPにされていることにさくらプロダクション激怒

出版社社長編集者POPをすべて回収し、印税の一部も差し上げます謝罪に行くも「そういうことじゃない。どういうことかはお前らで考えろ」の一点張りで結局収集がつかず、喧嘩別れに終わった。

 

いや、喧嘩別れで終われるんかいっていう。

てっきり裁判になったりしたのかと思ったら、結局謝罪を受け入れてもらえませんでしたで終わってて草。

2023-04-26

今日ChatGPTに聞いたこ

インターネットではネコ大人気です。ウサギの人気を上げるためにはどんな活動をすればよいでしょうか。

時計スマホパソコンも手元にありません。いま何時くらいなのか知る方法はありますか。10単位でわかるとありがたいです。

・ ある日突然道端の石ころになってしまったとします。もちろん喋れませんし自分からは動けません(考えることはできます)。誰かに助けを求めたいのですが、なにか意思疎通手段はありえるでしょうか。

プログラミング言語Rubyにはputsという引数文字列の内容を画面に表示するメソッドがあります。putsの引数によくある内容ベスト10を教えてください。

・ 昼前で空腹なのですが、炊飯器白飯が炊き上がるまでまだ20分もあります。この切ない気持ちを、ツイッターの人気投稿っぽく100字くらいでまとめてください。

・ 「ノーヘル」という単語と「ノーベル平和賞」という単語をかけたジョークを用いた、「ノーヘル平和賞受賞!」というキャッチコピーを思いつきました。このキャッチコピーを生かす、1行程度の宣伝をいくつか作ってみてください。

キャベツを切るときの擬音で有名なのはザクッ」だと思うのですが、なにかもっと変わった感じの擬音はないものでしょうか。使用時の簡単シチュエーションも添えて提示してくれると嬉しいです。

200字程度の自伝エッセイ。「子供のころ、ストップウォッチタイマーの出す音の速いリズムに影響され、1秒がそのリズム通りにものすごく短いものだと勘違いしていた」という告白と、それをもとにちょっと失敗したという話をお願いします。

2023-04-09

anond:20230409193914

福砂屋な~、大正時代活躍した芥川龍之介がほぼフィクションで書いた自伝小説で「親がその辺で買った安物を福砂屋の箱に詰めて贈ってたくらい見栄っ張りでケチでイヤだった」て書いてたくらいブランディング歴史あるらしいんだが当時から東京支店を出してたのかなぁとずっと疑問だった

自伝怪物と呼ばれて』

どこの酒鬼薔薇かと思ったら、松坂大輔氏かよ。

かに、十代で怪物と呼ばれていたけれども。

2023-04-02

子供には偉人自伝を読ませなさい

質の良いなろう系小説家を育てよう

2023-03-30

映画 時間を停める男

部長、やはり作ってみたいんです。時間停止装置

「そうか」

この夏、全米が停まる…!

「感度しました」「もう、凄い、感情が。涙が止まっちゃったみたいな」「トキトメサイコー!」

日本小説大賞受賞、100万部突破自伝小説映画化

「瞬間移動もいいけど、やっぱ時間停止だよなぁ…」

時間停止は男のロマン

「無理に決まってんだ…」「いいや!できる!」

愛する人の死を乗り越え、時間停止に命をかけた男がいた…

貴方!」「美子おぉぉ!!!


時間を停める男

4/1 全世界ロードショー

同時上映、ドラえもんズ。

2023-03-21

anond:20230321131216

出てくる地名八王子の近くらしいんだけれど、京都にもそういう地名場所があるのか?

法学部らしいけれど、司法試験は受けたのか?受かったのか?落ちたのか?行政書士とか司法書士とか社会福祉士とかはどうだ?

その大学名前にふさわしいだけの知識技術を身に着けておかないと、学歴ばっかり立派でもかえって苦労するみたいな話はよくあるけれど、そういう話?

それとも、京都大学卒の誰かむかつくやつがいて、その鬱憤を晴らすためにそいつに成りすまして自伝小説を書いてみた?

2023-03-02

anond:20230302001009

でもノーベル賞を取る人って、キラキラエリート全然いないよね。

ビジネスエリートキラキラ経歴とは全然違う。

なんなら成り上がり感がある。

ではここでノーベル賞物理学者 湯川秀樹の経歴を見てみましょう。

1907年明治40年1月23日東京府東京市麻布区市兵衛町(現:東京都港区六本木)に地質学者・小川琢治と小雪の三男として生まれる。

1908年明治41年)、1歳の時に父・琢治(和歌山県出身)の京都帝国大学教授就任に伴い、一家京都府京都市移住する。このため、麻布の家には誕生後1年2ヶ月しか住んでない。

1歳から大学までは京都大学を出て一時大阪西宮いたこともあるが、人生の大半は京都で過ごしたことになる(ただし、ノーベル賞受賞の対象となった中間子論を発表したのは、湯川大阪帝国大学に勤めていた時であり、当時は西宮苦楽園生活していた)。

湯川自伝に「私の記憶京都に移った後から始まる。やはり京都が私の故郷ということになるのかもしれない」と記している[2]。

母方の祖父・駒橘は元紀州藩藩士であり、また湯川自体先祖代々和歌山県出身であるため“和歌山出身”と紹介されることもあるが、本人は京都市出身と称している。

和歌山県出身実業家松下幸之助郷里に「松下幸之助君生誕の地」の石碑があり、題字は同郷ということで湯川の筆によって書かれたが、湯川本人は和歌山暮らし経験はない。

5、6歳の頃、祖父・駒橘より漢籍素読を習った。駒橘は漢学の素養豊富で、明治以後は洋学を学び、晩年までずっと『ロンドンタイムズ』を購読し続けた人物であるという[3]。湯川自伝に「私はこのころの漢籍素読を決してむだだったとは思わない。…意味もわからずに入っていった漢籍が大きな収穫をもたらしている。その後大人書物をよみ出す時に文字に対する抵抗は全くなかった。漢字に慣れていたからであろう。慣れるということは恐ろしいことだ。ただ祖父の声につれて復唱するだけで、知らずしらず漢字に親しみその後の読書を容易にしてくれたのは事実である。」と記している[4]。

2023-01-13

anond:20230113133753

自伝とか私小説で、若い頃はとにかく金がなかったを強調してるの読むと、

実際にどうやって生きてきたんだか謎だし本当にそんなに金なかったの?って思う

金なくても今の時代ほど困らないような社会だったのかな

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