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はてなキーワード: バブル崩壊とは

2022-03-28

anond:20220328000743

国立大学法人化以降の20年の失敗と、バブル崩壊以前の日本を見比べろよ。そもそも研究は何が当たるかわからない以上、薄く広くやったほうが当たるの。そもそも総額自体必要なの。

正しい選択と集中自体できないの。無理して選択と集中した結果完全に崩壊したの。それでも選択と集中だなんてほざいているスライム脳の新自由主義者共が起業イノベーションだと空虚叫び声上げてるが、畑から勝手に生えてくるとでも思ってすりおろしまくってるの。

公的研究費と、数年後のGDPの相関、すなわち公的研究費の効果については豊田長康先生調査しているな。0.8ぐらいの強い相関があると。

2022-03-17

anond:20220317080400

デフレとき財政出動すること。税制消費税を下げて、貯め込まれる累進所得税法人税金融所得課税は消費・設備研究投資に紐付いたものは減税でそれ以外増税メリハリをつける。基礎応用研究投資教育にきちんと金をかける。長期的費用対効果を調べて長期的費用対効果があるものにきちんと政府支出する。

新自由主義がゆえに失敗したのだからバブル崩壊以前のケインズ政策に戻ればいい。

特に今はインフレで高まってる品物をなんとか自分たちで作れないか?について買取保証設備研究投資補助、基礎応用研究投資財政出動するのが正しい。

2022-03-13

anond:20220313153930

ロシア財政均衡と、経常黒字を出し続けているという意味では新自由主義的には優等生のはずなんだけどね。

単に、政府の基礎応用研究投資と、企業設備研究投資がなくて、新しい産業が育成されなかった結果があれ。

第二次大戦直後は科学にも大量に金をつぎ込んでて、航空宇宙だとか核は強いといういびつ状態となってる。

なお、日本バブル崩壊前に強かった産業残滓で生きている。

2022-03-12

anond:20220312153313

冷戦崩壊前の遺物だよ。

日本バブル崩壊前とバブル崩壊後で別物なように。ロシア冷戦終結前と終結後で別物。冷戦崩壊前、特に第二次世界大戦集結してしばらくはむしろ豊かな国の一つで科学に金をかけていたから。

日本バブル崩壊前に科学に金をかけていて、その次代の余波で生きていける産業は強いが、バブル崩壊後に成長したITバイオなんかはチンカスもいいとこ。バイオなんか不遇ポスドクネタにされるレベル

2022-03-06

anond:20220306111528

ロシアはなんだかんだ政府財政黒字と、経常黒字を続けている。この点新自由主義的でもある。

しかし、儲からない段階の科学研究投資政府がやらないと誰もやらない。だから徐々に産業劣化していって国が弱くなっている。

中国バブル以前の日本を真似たか科学研究投資をめちゃくちゃしている。だから世界2位の経済大国となった。

日本は昔は長期的な科学研究投資をしたが、バブル崩壊に貸し剥がし消費税増税で対抗して長期不景気にし、政府も近視眼的な費用対効果を求める新自由主義に移った。故にどんどん産業劣化している。

やる気がないだけだ!やる気出せ!起業だ!イノベーションだ!とピエロが叫ぶだけ。歩みだしたやつは餌でしかない。

新自由主義と、科学技術立国自体対立する概念かもしれない。ロシアマルクス主義から新自由主義に移ったがために資源国にしかならなかった。中国マルクス主義から科学技術立国に移ったがために強国になった。

科学技術立国には、儲かる前の科学研究投資絶対必要で、近視眼的な費用対効果を求める新自由主義とは相反するから

2022-03-02

anond:20220223103821

高度成長期自動車etc.国内製造業が潤っていて、雇用があり人口も増えていたので経済の循環を実感できていたわけだが

バブル崩壊後、リーマンショック後、循環が淀んでそれが目に見えるようになるのは難しくなったし、

からさまに年配者が街で目に入るようになったのだろうか。

でも国外に行くと、下水の整備・道路整備・町中のごみ処理・建物耐震設備といった景観日本とは全然違うのでこの国は「神は細部に宿り」じゃないけど目に見えないとこにお金が使われているのかなとは思う。

薄利多売は日本経営者の学んだ愚かな売り方

まあ、バブル崩壊から崩壊前よりもどんどん増えてきた売り方なわけだけど、とにかく経営者が愚かすぎる。

一度落とした価格を元の価格に戻す事は難しい。

逆に一度落とした価格に周りが競争意識を持ってしまうと、限界まで下げるようになってしまう。

結果、利益がそれほど増えるわけでもなく、まいどまいど大した成果が上がらない。

成果らしい成果にならないので徐々に価格を上げていくと、貧困層以外の単なるケチ人間らが批判をする。

結果、そのケチ共のせいで悪評が世間に広がり価格を下げたままにせざる得ない企業も出てくる。

そんな中でも価格は高い割に水で薄めたかのように量を減らし上げ底などで、さも量が多いように見せかけるような企業も出てくる。

無くても良い企業だが、結局そういう企業は生き残って今も元気に厚利多売を行っている。

まあそれはどこの企業とは言わないが、そういう企業は図太く生き残れる。


原価ギリギリで売ろうなんていう企業は、どんなに売ったところで儲けは大したことが無い。

その愚かな方法を選んでいる経営者貧困層ケチ人間どもには喜ばれるだろうが、そいつらも結局、さらセール売れ残りを狙うハイエナと変わらないので

結局の所、薄利多売企業は何をどうやっても愚かな経営しかできないのだ。

そしてコロナで生き残れないという有様がここ数年あったという。

薄利多売企業は今一度適正価格を考え直す時じゃないかね?

逆に今までが適正であった商品価格を上げる企業は、今一度原点に戻ってみてはどうかね。

2022-02-24

anond:20220224005812

デフレ不況で苦労した世代から本格的にインフレになってもデフレを警戒する癖が抜けんままなんや

オイルショック経験した世代バブル崩壊してデフレスパイラルになってもインフレ警戒してたようなもんや

2022-02-23

anond:20220223224217

大規模経済危機を迎えると企業が保身に入り、金をため込み、設備研究投資をしなくなり、永久不景気になるんだ。これはバブル崩壊のみならず、1930年世界恐慌2008年リーマンショックでも起きている。

から、まずインフレに導くようにするべき。そうすれば借金をして設備研究投資をするようになるから

最も、今は海外インフレ円安で、海外需要合致した供給をつくれば儲かるようになったから、次は金融緩和継続基準貸付金利低下維持で海外需要合致した供給を作って好景気軌道に乗せることが必要

anond:20220223222308

貸し剥がしはだめだったらな。そもそも貸し剥がしインフレ気味のときにするべきものだと思う。バブル崩壊企業が保身に入り、バランスシート修復に行うときにはだめな選択だ。それから成功すれば儲けが多い資金調達手法を緩和するべきだった。

何よりも一番は消費税増税と、貯め込まれる形での法人税、累進所得税金融所得課税減税。貨幣流通速度ダダ下がり。

1970年代アメリカスタグフレーション解決策として用いられてきたのを、そのままデフレ日本に当てはめちゃだめだった。

2022-02-21

2030年インターネット

2020年から2030年までの10年間のインターネット歴史を総括すると、3つのニュースを上げる事ができる。

1つめは「動画配信サービスが4強から3強に変わったこと」2つ目は「Appleロゴが変わったこと」そして3つ目は「新しいものが何も生み出されなかったこと」だ。

最後の3つ目は誰も予想していなかった。インターネットはこの10年間ほとんど何も変わっていない。

2020年代の初めの頃はメタバースだのブロックチェーンだの新しい流れが出てくる兆しが少しだけ見えたものの、そのどれもが普及しなかった。

何故こうなってしまったのかは分からない。2000年代初頭のドットコムバブル崩壊のようなカタストロフが起きたことは一度もなかった。

何の異変もなく10年が過ぎ、振り返ってみると異変がないことが最大の異変だった。

2022-02-20

anond:20220220085643

Googleamazonfacebookappleが「創業する前」に一番金を出したのは誰ですか?アメリカでしょ?

日本についてはバブル崩壊と、新自由主義が最悪の相乗作用を掛けて、バブル崩壊後、政府の基礎応用研究投資も、企業設備応用研究投資も死んだのが原因。

2022-02-05

anond:20220205183346

元増田だけど、いやー、本当にその通りだと思う。

家電でもなんでも、海外生産したことによって安くはなったけど、ペラペラになった。

昔の日本製家電なんて見るから質実剛健で、実際に10選手20選手も珍しくなかった。

ところがバブル崩壊からだんだん安かろう悪かろう」が増えた。

特に2000年前後辺りを境に急激に品質が落ちていった気がする。

品質は落ちたが、そこから値段が上がっていく一方で、最近では「高いのに悪かろう」になってきている。

日本の国力が落ちて円安になっていることとも関係あるだろう。

白物家電などについてはまだ日本に一日の長があるが、デジタルモノに関してはもはや完全に中国に負けている。値段も品質も。

最近物流混乱とか資材不足とか為替とか安全保障とか、様々な要因を考慮しても、やはりそろそろ製造業国内回帰必要ではないだろうか。

2022-01-27

anond:20220127154839

1998年か。

バブル崩壊の影響がいよいよ出てきたとかかな

anond:20220127062631

もちろん駄目だ。でもこの国はバブル崩壊リーマンショックにより人権意識がどんどこ低下してしまったんだよ。

2022-01-10

anond:20220110215901

覇権国家になれるような国ならバブル崩壊してもここまでデフレにならないから実力なんですよねー

2022-01-07

紅白歌合戦の低視聴率報道いつまでも昭和スポーツ新聞(と日本

年末放送されたNHK紅白歌合戦世帯視聴率が34.3%で、過去最低となったことを各スポーツ紙センセーショナルに報じている。

記事の内容や、記事に対するコメントを読んでみると、演歌歌手が同じ曲ばかり歌うから駄目だとか、紅組司会、白組司会を廃止したのが駄目だとか、

ほとんどは紅白歌合戦出演者司会者番組の質に目を向けたもので、

録画環境の普及、動画配信の普及など、メディア環境の急速な変化に目を向けているものは少ないように思われる。

昨年NHK放送文化研究所が発表したデータによると、1020代が「1日に15分以上テレビを見る」と答えた割合はおよそ半分で、

5年前と比較しても急激に「テレビ離れ」(地上波テレビ放送離れ)が起こっていることが示唆されている。

もはや「視聴率」という指標は、サブスクストリーミング時代におけるCDの売上と同じくらい意味のない指標になりつつある。

正確に言うと、意味はあるが、それを昭和時代と単純に比較したり、番組の質と紐付けることは誤りである

テレビに対する価値観が変化しているかである

スポーツ紙記事ほとんどは、目の付け所がずれている。

バブル崩壊後も「良いものを作れば売れる」という神話で高機能化に邁進し、衰退した日本家電業界のようだ。

日本インターネットニュースサイトでは、デイリースポーツスポニチ東スポなど、スポーツ新聞が大きな影響力を持っているが、

これらのメディア新聞テレビと同じオールドメディアであることを意識している人は少ないように思う。

昨今、日本デジタル化の遅れが叫ばれているが、日本人に本当に足りないものデジタル化ではなく

データ多面的分析し、正しく現状を認識することではないだろうか。

いつまでも昭和スポーツ新聞は、古臭い日本の象徴のように思える。

バブル時代マンションって

今はマンション価格バブル期並に上がってるらしいけど、ちゃんと住む人がいるよね

億ション買って自分で済むとか、月々のローンより高い家賃賃貸に出すとかして

住む人がいるから、高騰しながらも市場が成立してるわけで、それって健全でぜんぜん崩壊しそうな感じしない

バブル崩壊の時ってどうだったんだろう?

実態が伴わないって言うくらいだから投資家の間でマンションがどんどん売買されて、住んでる人はあまりいなかったってこと?

2022-01-06

団塊世代より地獄なのは二次ベビーブーム世代

団塊の世代1945年終戦直後の1947〜1950年に生まれ世代。この頃は日本国憲法施行サンフランシスコ講和条約主権回復した頃だ。

2022年現在70代くらいであ20年〜25年で居なくなるだろう。

本当の地獄は第二次ベビーブームに生まれ1965年1970年代に生まれ世代である

団塊の世代の子として生まれたこ世代20歳代でバブル景気突入

楽に就職を決め、結婚もしやす年代だったと推察する。(これは田舎地域不況の影響受けなかった職種か?)

バブル崩壊リーマンなどで職を失った人も定数いる。

昭和の考えを団塊の親から植え付けられ、それを今の若者に植えつけようとしている世代。また体罰残業が当たり前で団塊世代と同じようなところがある。

しかし今の若者所謂Z世代)は転職は当たり前、お金より休日自由など考えが真反対である

リゲインCMのような言葉はもはや死語であり、通用しない。

この若者団塊ジュニア世代軋轢は凄まじく、今でも「毒親」と言われている始末。

衝突は団塊世代以上と予想する。

Z世代に幸あれ。

2021-12-31

anond:20211231212201

就職氷河期以降の世代というと、1970年まれ以降って感じか。

その条件はどこにも書いていないで議論していたけれど、それはさておき。

今の時点で満51歳以下の人女性の友人なりステディ関係相手がいる男性男性友達がいない奴なんているか?と言われると、わからんね。

その辺の年齢のやつはわしも族になるにはちょっと歳が低いね

ここで友人をどう設定するかがちょっと気になるところ。

現在これといって親しい友人がいないは満51歳以下でもそれなりにいそう。

失職したのを見せたくなくて引きこもりになってしまう奴もいるだろうし、

かつては親しい友がいたが、仕事に熱中しているうちに友人を失ったやつもいるだろうし、

結婚して家族大事にしすぎるあまりにそれまでの友人を失ったやつもいるだろうからな。

特に一番最後パターン就職氷河期以降の世代だと結構普通にあるのではないかと思っている。

かつては男は家に金入れたら家のことをしないでもOKだったが、バブル崩壊以降は家のことをしないで外で遊んでる夫や父は市民権を失ったと思う。

まあ、友人関係を作れない奴が異性との恋愛だけはうまくいくというケースはまれだと思うし、恋愛結婚もないだろうね。

取り決め婚なら友達がいない男が夫というパターンはあり得ると思うが、今時は珍しいだろうしな。

問題職員の正しい辞めさせ方 9/10

面接評価シートにはないポジティブチェックとネガティブチェックについて

今在籍している職員社会的属性査定状況の突き合わせをベースとして、入庁後に活躍できそうな要素、逆に活躍できない可能性がある要素について、各面接室のリーダーに共有していた。

また、受験者の内定受諾関係統計から、実際に内定を受けてくれる可能性についても情報を与えている。私がK市の職員台帳(驚くほど何でも載っている……)のエクセルを弄りまわして統計分析にかけた結果、導き出したものだ。

このチェックリストに該当すると、面接官の主観的要素において面接結果に作用することになる。その一部を示そう。□がポジティブで、■をネガティブとしている。()内は備考。

以下のリストには、面接試験最中情報を得にくいものもあるが、2次試験で配布する指定用紙に記入欄を設けることでほとんどカバーできる。

ポジティブチェックの例】

男性であり、結婚している(必ず優秀というわけではないが問題職員になりにくい)

10年以上続けている趣味特にスポーツ)がある(〃)

ひとつ組織で3年以上働いたことがある(入庁後に早期離職しない)

出身校(小中高)の2つ以上がK市内にある(地元への愛着がある)

ネガティブチェックの例】

女性子どもがいる(公務よりも子どもを優先する者が多い。入庁1年目での産休や育休など)

男性であり、30才以上で親と同居(子どものような性格や行動をする人間が多い)

■ 他市町や民間企業の残り玉がある(内定受諾率が有意に低い)

■ 入庁後にK市に住む意思や予定がない(〃)

※1…あくま面接官への情報提供である面接試験100%採点表に基づいて実施される。

※2…病気障害、家庭環境など、本人の生き方関係ない要素はどれだけ査定相関関係が強かろうが情報提供はしていない。一応付言しておく。



[追記コネ採用について]

第3章の終わりに、「とはいえ内定を取るための裏技もあるんでしょう!?」と気になっている読者に、何点かの特別事項を示して結びとする。いわゆるコネというやつだ。

ここでは、合法的コネ採用試験の前に自分アピールする方法)について2つの観点により説明する。非合法なやり方は示さない。

1.官公庁主催するイベントに参加する

 これが一番手っ取り早いうえに、やる気をアピールできる。ここでは、あなた学生もしくは若年層だとする。

 官公庁はあまりインターンシップをやらないし、やったとしても狭き門だ。しかし、一般向けのイベントであれば、ちょっとのやる気で意欲を示すことが可能だ。〇〇美術展や〇〇スポーツ大会、〇〇コンペなど、誰でもエントリーできる行事に参加してみるのだ。何年も参加していれば、幹部クラス職員に顔や名前を覚えてもらえる。

 ここでは3つ、前例を示す。

①.

K市の美術展で中学生の頃から入賞し、高校生の時には全国レベルの賞をもらった子がいた。その子面接官を務めたのは、当時の美術展の所管課において責任者を勤めていた人物だった。その子は3種類の面接試験を危うげなくパスし、内定を獲得した。面接官いわく、「エントリーシートを見た時点で入庁してほしい」と感じていたとのこと。

②.

成人式新成人代表で祝いの詞を述べた子。その子は、K市の広報誌の募集を読んで新成人代表への挑戦の意を表した。祝いの詞を自分で考え、成人式ステージで発表を行った。その子は、翌年採用試験を受けたが、残念ながら不合格だった。おそらくだが、祝いの詞の最後に、「将来はK市の職員になりたいです!」と言ってしまったため、自意識過剰であると捉えられた可能性がある。惜しいパターンだ。

③.

子ども議会で将来のK市についての政策提言をまとめた子。当時は中学3年生だった。それが大学卒業する段になって、K市へのUターン就職を決意し、採用試験を受けた。その子政策提言を発表した時に議場にいた職員らが、面接を受けた時には上級の職へと昇進していた。そのうち1人が、当日記の序盤で登場した副市長だった。その子は最終面接で最高の評点を与えられ、晴れて主席内定者となった。ただ残念なことに、その子内定を辞退した。その人に内定を出した時の副市長の嬉しそうな顔と、また反対に落胆した顔は今でも忘れられない。

2.親族地元関係者を利用する

 これが広義のコネだ。一般の人が想像やすい形だろう。人事への働きかけができる人間自分を推薦し、点数を底上げしてもらうのだ。これは、ある程度選ばれた人しか使うことができない。

 ところで、世間的には極端なイメージでもって、こうしたコネ縁故)が語られることが多い。まずは、昭和から平成初期までに行われていた伝統的なコネ採用について説明する。

(以下、説明

昭和時代にこうした採用が行われていたのは、公務業界人手不足だったからだ。K市の昭和60年頃の採用試験倍率は、2.5倍程度である。最低でも10倍はほしいところだ。あまりに倍率が低すぎてロクな人材がやってこない。そんな状況の中、冒頭で述べたA夫さんのような人が多く採用されていた。

当時の地方公務員特に市役所)は、『民間企業で稼ぐ力や意欲のない、覇気のない人間がなるもの』とされていた。今でこそ、上場企業の平均年収地方公共団体の平均年収という関係が成り立っているが、当時は上場企業の方が明らかに高かった。私の記憶では、当時は年収ベースで1~2割程度は上場企業が上回っていた。え、なに? 私の年齢? フミコフミオ氏と同じ年だ……。一応、家内もいる。社会福祉協議会に勤めていて、ひたむきな性格の優しい人だ。

話を戻そう。そんな状況だったので、昭和時代幹部職員は、役場内の優れた職員の子どもや、地元有力者の子弟や、町内会長の紹介など、使える手はすべて使って優秀な人材を確保しようとした。コネ採用は当時も違法行為だったけれども、時代が許していた。

それがバブル崩壊の数年後を機に、公務員人気が高まるにつれて違法行為様相が強くなった。コネ採用が判明した一部の自治体は、首長などの幹部職員引退検察起訴に追い込まれるようになった。K市においては、1995年頃を境として、それまでとは比べ物にならないレベル人材(一流大卒民間経験5年以上など)を採用できるようになった。

説明終わり)

 とあるAさんが、いま在住している自治体職員になりたくて、かつ上の条件を満たしている(親が優れた職員である地元有力者に知り合いがいるなど。以下まとめて『有力者』とする)のであれば、以下の手順を満たすことで、法を犯すことな自分アピールできる。

[ステップ1]

 Aさんが『有力者』に対し、自分を市の幹部に紹介してもらえないか尋ねてみる。

[ステップ2]

 Aさん側の『有力者』が、採用試験責任者(または特別職)と会談する。「あの人とこういう繋がりの〇〇さんという人が、今度採用試験を受けます」と連絡する。相手方は、「ほう、そうなんですね」と反応する。これでステップ2は終わりだ。

 ※これ以上は発言するべきではない。例えば選挙に出たい人がいたとして、告示期間前であれば、「〇〇選に出馬します!」と宣言するだけなら公職選挙法的にセーフとされているだろう。それに似ている。

[ステップ3]

 ここからは時と場合による。文書に残さない形で協議を重ねることもあるし、協議自体が行われないこともある。なんというか、こういう形の行為というのは「空気感である

 コネ採用を行ってはならない――という考えは、幹部職員特別職の間でも共通見解である。ここまでリスクとリターンが嚙み合わない行為はない。表沙汰になった時点で、どんなに偉い人間でも職を辞さねばならない。検察への起訴もセットだ。

 後は、Aさんが筆記試験足切りにならない程度の点数を取ればよい。採用試験責任者がAさんに配慮してかせずか、そういう結果になるように面接試験のセッティングを行う。以上だ。

[さら追記]

 身も蓋もないことを言う。地元有力者の子弟は、こんなことをしなくても普通に採用される。当人能力人格レベルが素で高いことが多いし、事前情報がなくてもわかるのだ。外見に、苗字出身地、その他履歴書の内容だけで「あの〇〇さんの子どもか血縁者だな」と。苗字が珍しいことが多い。

 市役所採用試験であれば、能力よりも人格や人柄を見る。私が面接官を行っていた〇年間において、最終合格者の筆記試験最低点は35/100だ。35点しか取れなくても、一次試験面接で5段階中の4がつけば無条件で二次試験に到達できる。理論上は0点でも通過可能だ。さすがに二次試験で落ちるだろうが……。少なくとも、K市の採用試験はそういうルール運用していた。

 ちなみに、35点の子は笑った顔が素敵だった。話し方はふんわりとしていて、それでいて長すぎず短すぎず、話の内容も伝わりやすかった。こちらの質問意図理解している。性格適性検査の結果も正直者と出ていた(あれは信用できる。統計学の力は偉大だ)。市長も、副市長も、かくいう私も、あの笑顔ノックアウトされてしまった口だ。今思い出してもあれはずるい。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220524

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