はてなキーワード: 弾圧とは
部族社会だから国民一般の世論なんて無いし。タリバンは20年間勝ったり負けたりしながらも少しずつ部族の長老の支持を取り付けてきたという分析も読んだので、地道な努力が実ったのかも。
ただ西洋諸国がよく言う多様性のため、自由のための闘いって生ぬるいプロパガンダはもうやめて、イスラムという危険思想を弾圧するために戦うって多様性とは真逆な本音で戦うべきなんじゃないかな。
イスラム系の国家、国民が本心から自由を求めない限り、自由のための戦いを続けても第二のタリバン、アルカイダ、テロ組織が生まれるだけのような気がする。
宗教でも(西洋での常識の)人権を否定する原理主義は多様性と認めない、積極的に攻撃する、ぐらいの意思表明はして欲しいかな。
世間では表向きコロナワクチン打つ打たないは個人の自由とか言ってるけど現実はそんな事無くね?
なんかワクチン打った人達の「ワクチン打たない奴は非国民だ」的な圧力が本当に凄い。
というのも職域でワクチン打てるんだが、俺は個人の考えでワクチンは打たない事にしたんだ。
その事を職場の人達に伝えた時の「はっ?正気か?」的な態度にとても驚いた。
そもそも何でワクチン打つのが当たり前みたいな風潮になってるんだよ。
ワクチン打った人達も本当は不安だから人にワクチン打たせようよしてるとしか考えられない。
ブコメでもワクチン打つのは当たり前みたいな空気になってて怖い。
お前ら人に考えや行動を強制されるの1番嫌いな奴らの集まりだろ。
そもそもワクチン打ったら以前の生活に戻れる的な感じだったけど、どうやらそうでもなく毎年ワクチン打たなくちゃならん的な雰囲気になってワクチン打った人達が不安になってるのは分かる。
自動小銃を突きつけられて批判することはできないというのはその通りだと思うし、
向こうに入ってるジャーナリストの話だと怯えているという話もあるけど実際はどうなんだろう。
正直あまりにもアフガニスタン軍と国民の士気が低すぎる気がする。
自由が奪われることに対する危機感がないというか、そもそも戦う気がないように見える。
正直なところ、政府側も白人が勝手に押し付けてきた価値観よりタリバンの言ってることの方が馴染みがあったんじゃないか?
そもそも、テロ組織に国民が脅されていたから自由な発言ができていないってことにしているけど、実際オサマビンラディンとかISILが嫌って話をアフガニスタン国民とかから聞いたことないし。
個人的にはテロをする過激派組織も、自由を認めない国がある自由も多様性の一つなんじゃないかと思い始めてる。
ただ西洋諸国がよく言う多様性のため、自由のための闘いって生ぬるいプロパガンダはもうやめて、イスラムという危険思想を弾圧するために戦うって多様性とは真逆な本音で戦うべきなんじゃないかな。
イスラム系の国家、国民が本心から自由を求めない限り、自由のための戦いを続けても第二のタリバン、アルカイダ、テロ組織が生まれるだけのような気がする。
Youtube は アカウントBAN しろ、ってコメントが横行してる。
…自分の表現の自由は濫用するけど、他人の表現の自由は弾圧するってことかしら?
もし表現の自由が無くなってしまえば、人々は自分の意見を口に出せなくなる不安に怯えるようになるでしょう。表現の自由が保障されてるからこそ、あなたたちだって安心して好き勝手しゃべれるんですよ。
実際には世間から認知された時点で陰謀論ではなくなるだけなんだよな。
例えば中国のウイグル弾圧。日本でもかなり知られてる。知られてるからもう陰謀論じゃなくなってる。まだ証拠が不十分で判断するには曖昧な状況だったらどうなるかというと、誰かがその話題を口にすると「陰謀論だ」と言われる。今はみんな知ってるから陰謀論ではなくなっただけ。
もちろん根も葉もない噂が呼んだありえない陰謀論もあるだろうけどさ。全部が全部ありえないわけじゃない。コロナ武漢流出も当初は陰謀論だと言われていたけど今は陰謀論じゃなくなってきてる。証拠が揃えば陰謀論は陰謀論と呼ばれずに「事実」に変わる。それだけのことじゃないの?
これと同じく巨悪も無いっていうけどさ。
ナチスとか北朝鮮とかアルカイダとか違うの?悪の組織といってもその中の全員が悪に染まってるわけもなく一部の人間の思想が社会にとって悪なんだろうけどさ。その一部の人間についていく末端の人間も組織の一員であり悪に加担してるわけだろ。「従わないと殺されるから已む無く」なんて理由があったとしても悪の組織の一部にほかならない。
でも単純にその組織を悪とも言い切れないんだよな。あくまで理想を実現するために人を殺したりするから他の人間から見ると悪になるだけで。そういった意味じゃ巨悪は存在しない。戦争も勝てば正義なんて言われたりもするしな。だから原爆を落として多くの命を奪ったアメリカも巨悪といえるし正義ともいえる。
Vtuberが、“女は殴りながらやるのが最高” って発言して…
アカウントBAN されるようなことがあったら…
バーチャルなキャラクターとフィクションのキャラクターの違いは希薄だ。台本を演者自身が書くか台本家が書くかの違いしかない。
仮想のキャラクターの女性蔑視発言を、デートレイプや女性差別、フェミサイドを助長しかねないなどとして放送停止に追い込んだなら。それはやがてアニメの規制にさえつながる。コンビニからエロ雑誌が撤去されて、ショッピングモールのポスターは取り下げられて、赤十字のポスターも胸を強調しているとして改変を余儀なくされている。ついこないだもネットの漫画が統合失調症患者の差別に寄与しうるとして修正を迫られた。
キャンセルカルチャー禍で、表現は、自由にできない。みんなも、もう、気づいてるだろ?
災禍が実質的な表現の自由の弾圧でなくてなんであろう。今回も「Youtube は彼をBANすべき」という意見が実際に賛同を集めていた。ホームレスら弱者男性が保護されて一般女性が保護されない合理的理由は何もない。それが起きるなら当然これも起きる。なのにどうして、表現の自由に基づいた批判は同時に表現の自由への弾圧になりうると認められないのか。ニーメラー先生も草葉の陰で泣いているよ。
国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない、と憲法は言っている。現代社会は国家の制定する法律の上に、新しいレイヤーが載っている。Twitter が、Youtubeが、Apple が、Pixivが、そしてはてなブックマークが。下層のレイヤーが自由だとしても上層がガチガチに制限されていては実質的な表現の自由は無いに等しい。遠くの国家権力だけを監視して「今日も平和だ」と安心する幸せな🐸さん達よ、あなた方は井戸の底にいるぞ。
teebeeteeteebeetee この手の案件のたびに言論の自由の問題にしようとする奴が出るけど、検閲なく自由に発言できた上でその内容が批判されてんだから、言論の自由に対する抑圧でもなんでもないってことがいつになったらわかるんだろう。
この論理が破綻した奇妙なコメントが、なぜかトップコメントになってしまっている。
自由に発言ができる、それへの批判も自由にできる。だからと言ってそれらの発言自体が言論の自由を抑圧しないことにはならない。発言を許す Youtube の寛容さと、発言者や批判者がもたらす抑圧は無関係に独立して存在する。今回の差別発言はバッシングを受けたが、もし無批判で受け入れられたならホームレスの人たちは抑圧されて声を上げにくくなるだろう。あるいはバッシングによって優生思想的な Youtuber が次々と BAN されたらそれは検閲以外の何者でもない。これらは表現の自由の抑圧だ。
mur2 これ(http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken05_00037.html )とか読むといい。言論の自由は公共の福祉のため必要かつ合理的な制限を受ける。内心は自由だが他人にも内心の自由はあるわけで、発言の結果誰かに嫌われるのも仕方ないよね。
よく勘違いされているが、公共の福祉は「権利の衝突を調整するための原理」だ。衝突の調整のために自由権は「必要最小限度の規制のみ」を受ける。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/公共の福祉 あたりを読むべきだ。差別的・排斥的だからと言って必ずしも表現の自由が制限されるわけではない。どう調整するかは裁判所で注意深く判断されることになる。
B2igwzEE 何回したよこの話。正論に戦いを挑むオレごっこするなら、まずその正論がなぜ成立したのか調べるなり理屈を考えるなりしてほしい
niagadoniagado 俺の言論の自由は尊重すべきだが、お前の言論の自由は尊重しないタイプの奴か。日常的にも自分に甘くて他人に厳しい態度を取ってるんだろうね。
建設的API には抜け穴が開いているようだ。根拠なき決めつけによる罵倒。これらは批判ではなく中傷ですよ。
私には個人的なポリシーがある。表現の自由に基づく表現の自由の弾圧をするのだと認めた上でなお拳を振り上げる覚悟を決めたなら、「止めさせようとはしない、変えろも避ける。なるべく『間違ってる』に留める。できうる限り理由を付記する」。
暴力があってアーティストが悪く言われているとき 本当によくわからない気持ちになる 暴力 暴言 外に出さなかったことがタガが外れて溢れ出してしまう 爆発
理由はもちろんどこかにあって それが溜まっていくのは負の現象だから それが外に現れたとき、本当にいいことが何もない 爆発した方は自分がバラバラになってどうしようもないし 巻き込まれた方だってそう
でも録音しながらすすり泣いて完全に「弱者」「被害者」を演出されたら、なんの躊躇いもなく弱者を守れてしまうひとたちはどういう思考なんだろう
詳しいわけじゃないけど大森靖子が援護されるのはおかしい とかいう人たち 何考えて生きてんだ
人が持ってる強い気持ちを、優れた才能を そんなこと(わかりやすい被害者の存在のみ)で否定できるの?そういう風に生きてるの?
とりあえず才能のある人が、そんな世論に潰されないと良いな
考え方違う複数人が適当に協調しようとする→じわじわと亀裂が入る→怒るほうが怒って怒られるほうが怒られる (怒られるほう「キャアァーーー(泣)」怒るほう「キャーじゃねぇよ!!!」)この流れなんとなく見に覚えがありすぎて辛くなった
お互いに全く種類が違うって気づかずに自分をわかってほしくなっちゃった時にこうなるのかな でもこういうの当事者のときはただただ相手が憎いだけなんだよね こういうとききっと自分は怒る側にいちゃうからガチで気をつけたい というか、怒るほうタイプの人間っているじゃん それを理解しようよ
いくら怒っても、いくら怒鳴っても恨んでもいいと思う(でも暴力はアウト 相手に目に見える被害が及ぶとそれはただの破壊だから と個人的に思う)でもその感情はそう至るまでの経緯を知ってる当事者同士くらいにしか正しく受け取れないものだだからインターネットに晒すなんて、ましてやあの音源を第三者が晒してるとしたら本当に最悪 それに乗じてどっちかを貶して騒げる第三者たちが無理すぎる
あとフラバフラバ言うけど是非ともフラバすんのは傷つけられた方だけじゃないってのも考えてほしい あの音源で自分は相互不理解の末路のことをフラッシュバックした。本当に心が弱いのはいじめっこの方って腐るほど聞いたことあるよね。世に言ういじめっこ、加害者の方を救えないの、寄り添えないの、社会の現状の圧倒的悪だと思う
自分のことをつい最重要視して相手を傷つけてしまう加害者、被害者どっちも悪
でも、それがとんでもない才能のパワーが表面化したものでもそうするの?そのパワーの持ち主が不器用だった場合、うまくやるのは近くにいる人たちだよね?振り回されるべきがどっちかって思わないの?害を加えた方は絶対に負けるって、どうにかしてあげられなかったのかな それとも大森靖子が周囲にとって人望も魅力もない人だったのか まあこれをかいてる自分はそうは思ってなかったわけだけど
自分を否定されたくない人をみんなで守れるようになればいいのに 察するって一番汚くて嫌いな言葉だな 正直になって 賛成も反対も認め合って それだけなのに 多数派はこうもずるい 多数派がやってることは完全に統制で弾圧で排除だもん もし自分が多数派になったときこうならないようにしたい 当人が喋ったことだけを待って信じて考えて、正直に、発信できればいいのに
音源を晒したのが第三者なら要らない邪魔が入ったとして無視すべき
こうするしかなかった当事者ならこの音源の意義を聞けるまで、待つべきだよな
誰だって他人の意見には弱いんだし これ性善説ってやつ?こうするしかなかった第三者の可能性考えるべき??
はあ。めっちゃどうでもいいほんとにこんな文作ってる時間じゃなかったのにやらかした やるせない 読んだ人いたら今から散歩とかした方がいいと思う
俺はあれが本当に不愉快で、あのムーブしてる人たち、片っ端から非表示にしちゃった。
尊敬してたブクマカもこれやってるの見た途端にかなり幻滅させられて、こんなんで青筋立てた上に、意思表示で取ったアクションが冷笑まがいの熊ちゃんですか…って思って非表示にすることにした。
なんか、熊で伸ばしてるブクマ同士でスター送り合う互助会状態にも陥ってた(実際は&現在はどうなんだろう?)との話も目にして、建設云々言うんだったらその方がよっぽど害悪じゃん、ってのはまあ理屈の領域で、もっと単純に、生理的に不快で絶妙に意味不明だった。あの人たちの言いたいこと、それ自体はわかるつもりだけど。
例えば、飲食店で従業員の給仕とかサービスで気に入らないところがあって、会計のときにそれを半笑いで当てこすったりとか、もしくは口角泡飛ばしてブチ切れてるみたいな、「気持ちとしてわかんなくはないけど、うーん、なんだろうな」って感じ。非合理なわけじゃないんだけど気持ち悪いな、っていう。
二度と飯食いたくないじゃん、そういう人と。もしかしてこれ全然違う話かもだけど。
結局、理由はあんまり言葉にならないのかも。冷笑してコケにしてるのは俺も一緒だしね…。
それで、片っ端から非表示に入れたら、当たり前だけど誰もそれやってる人が見えなくなってコメント欄がすごく快適。建設的APIの是非はわかんないけど、非表示機能はマジで神。ありがとう。
トップコメからは確かに短文が消えたし、大喜利も消えた。悲しいと言えば嘘になる。ないならないで全然いい。ありがとう。
あと、俺が以前からお気に入りさせていただいてたブクマカは、消滅した人もいたかもだけど、けっこうみんな無事。みんなえれー。できれば今のままでいてね。もちろん各々の自由だけど…。
俺からは不可視になったけど、熊の人たちはまだ熊つけてブコメ伸ばしてるのかな? 建設的APIとやらが改修されたとは耳に入ってこないから、まだ熊つけてやってるんだろうな。
っていうかやってなかったら嘘だろう。目的が達せられてないわけだから。一度熊ちゃんつけたからには、当初の主張がかたちになるまで熊ちゃんつけ続けないと。
こうやって人の以前の言動を持ち出していま現在の動き方を縛ってやろうってゲロ吐くほど邪悪な考えだと思うけど、そもそもが「何をそんなに怒ってんの?」って感じだったから、罪悪感もないんだよな。
だから、いまもたぶん熊つけて伸ばしてるんだと思う。長いブコメつけられなくて大変だな…。ダジャレと大喜利専門だから別にいいのか。
勝手に希望を言わせてもらうと、今も熊ちゃんつけてる人に熊つきでブコメして欲しい。非表示から漏れてる人がいたら助かるし、お互いハッピーだと思う。こういうの、もしも発信力の書き手が発言した場合、弾圧とまではいかないまでも他の人の書きぶりに影響したりするのかもしれないけど、俺はただのキモ増田だから。
ネトウヨとか嫌韓右翼みたいなバカウヨをコントロールしつつ、裏で国のことを考えた本当にやるべき仕事をやる。
バカウヨを弾圧するという手法を取らず、掌の上で転がしつつ裏で共同戦線を敷く。
その点はなんでも仲間割れして喧嘩する左翼より圧倒的に賢いと思う。
まぁ、コントロールのためとはいえ、その情報で金儲けしてる櫻井よしこが気に喰わないことはよくわかるが、それよりなかなか賢い手法だなと感心してしまいました。
「本日未明、3丁目の住谷ギョルゲ氏27歳が1丁目1ブロックの鈴木ミチザネ氏宅に窃盗目的での侵入を判断しました」
「これを受けてペディア評議会は住谷氏の認識の自動ダウンライトを即座に実行」
「住谷ギョルゲ氏は今後意識が落ち着くまで、『窃盗』という言葉・行動の代わりとして『草むしり』を認識するようになりました」
「ペディア評議会は住谷氏窃盗の判断理由を生活困窮のためと発表しております」
「皆様におかれましては住谷氏への支援策として草むしりの代行依頼を募集しております」
「詳しい料金や時間設定におきましてはペディア評議会HPをご覧ください」
「住谷氏の今後についてはクラウドファンディングでのワークプラン創出を予定しております」
テレビでは今日も地方のさえない男性アナウンサーがご近所ニュースを読み上げている。
私はソーメンをすするのを止めて、「うちの草むしりも住谷さんに頼めばよくない?」と母に呼びかけた。
「嫌よ。空き巣しているつもりでうちに来るんだから、草むしりするの夜中とかでしょう。気持ち悪くて眠れないわ」
母はちらりと窓の外の庭を見ながら答えた。
やはり雑草の伸び具合は気になるらしい。
「たぶん留守中指定もできると思うよ。お母さんが手続きが面倒ならおこづかいくれるなら私がしてもいいよ」
「あたしはダウンライトゥンを利用するのが嫌いなの。悪事を判断したからって利用するのは社会的制裁みたいで前時代的だわ」
今日も母は手ごわい。しかし夏休み明けまでにどうしてもあと2000円だけほしいからあきらめるわけにはいかない。
「そういうダウンライトゥン差別の方が古いよ。報酬は払うんだからただの社会的支援よ」
「社会支援なら、彼がオーバーライトされてクラファン開始されてから依頼するわ。どうせ悪趣味なペディア協議会のことだから草むしり会社の立ち上げでもさせるでしょ。この話はおしまいおしまい」
そう言って、母はごちそうさまをして、自分の食器を片付け始めた。
「それで今回は何が欲しかったの?」
ソーメンを食べ終わった私に、麦茶を注いで私に手渡しながら母は言った。
もう少し、座ってなさい、話をしましょうということらしい。
「ほしいって何のこと?」
「さっきの草むしりの依頼でお小遣いが欲しいって言ってたでしょ。欲しいものがあるなら直接言ってくれればその分の代金は渡すのに」
「だってさー」
「だっても何もないわよ。言ってごらんなさいよ、化粧品?服?それともどこかデートでも行くの?」
「そんなんじゃないよ。言っても買ってくれないでしょ。ペディアの20thアニバーサリーバージョン」
母は露骨に嫌な顔になる。
「あんた、脳内メモリどんだけ拡張するつもりなの?もう入っていない言語の方が少ないんじゃない?」
「そんなんじゃなくてさー、今度のペディアには動画の20倍速再生理解モードが入ってんの。10年分くらいアニメ知識足りなくて、友達との話についていけなくてさー」
母と私は同時にため息をつく。こいつ話が通じないわとお互いに思っているのだろう。
「ペディア19じゃダメなの?今度のペディア20はメモリ拡張の他に15年ぶりの語彙アップデートもあるでしょ?少し様子を見た方がいいんじゃないかしら」
また母はどこかで陰謀論をかじってきたらしい。
「語彙だけじゃなくて知識と技術のアップデートもね。相対性理論の理解から大型クレーンの運転技術まで。ペディア前は習得困難とされていたものだって引用と実行に1秒もかからない。そんな世界の転換からもう20年も経っているんだから少しはペディア開発会を信用したら?」
今どき、ペディア4を使ってるのはお母さんくらいよとも言ってしまいたくなる。
「あたしだって信用したくないわけじゃないの。さっき気持ち悪いって言っちゃったけど、ペディアの犯罪抑止目的での思考監視と認知変換でたしかに犯罪は世界からなくなった。でもそれと同時に無くなった言葉もあるじゃない」
まあた、この話だ。母と同世代かそれより年上のインテリ(死語)たちはこの手の話題が好きすぎる。
「はいはい禁語ね。差別的な言葉やそこまでいかなくても過度に区別する意味のない言葉、体に害ある行動や文化の言葉が語彙としてペディア内から削除され、認知すらできなくなる」
私はかぶりを振った。
「それの何が悪いの?歴史理解に必要な言葉については多くの注釈付きで別の妥当な言葉に置き換えられるだけだし、ペディアが禁語にしたとしても、新しく発見され別の言葉が充てられるだけのケースもあるじゃん。あの何だっけ、日本版のワンピースのサンジが吸ってるの」
「『タバコ』ね」
母はペディア4使いの古い語彙を言ったのだろうが私には『ね』しか聞こえなかった。
「たしかに私はその言葉を聞くことすらできないけど、『ケミリル』って同義の言葉は知ってる。そんなワンピースを読んだオタクが作った語彙が生まれて私たちの世代には広がってる。消された言葉でも必要な言葉なら再生産されて拡散される」
「でも何度再発見されて再生産されてもペディア評議会に弾圧されて消される言葉もあるわ」
そうつぶやく母は悲しそうな眼をしていた。
「それって本当に差別的な蔑称とか区別することが社会的害を及ぼす存在に対する言葉だけでしょ?不必要じゃん」
「あんたにはわからないでしょうけど、侮蔑的な言葉を言ったり、書き込んだりすることに自由を感じた世代もいるのよ」
「ただの懐古趣味でしょ、そんな非生産的なことこそアップデートしなきゃ」
母は少しためらいながら「それがあたしたち世代には人間らしいことだったの」と言った。
「さあ午後は『人間』らしいことしましょ」と母は立ち上がって言った。
「何言ってるかわからないんだから意地悪しないでよ、何するの?」