はてなキーワード: 天皇とは
本作も庵野作品らしく、元ネタからテーマを考えると分かりやすい。以下、元ネタと目される作品・事件との比較から本作のテーマを考える。
http://anond.hatelabo.jp/20160731121447
『シン・ゴジラ』は『日本のいちばん長い日』から多大な影響を受けている。激しいカット割りは岡本喜八作品の特徴そのものであるし、日本が重大な危機に直面した際に、どう対応するのかということを題材としている点でも同一である。
しかし、そこで描かれるテーマは異なる。『日本のいちばん長い日』はポツダム宣言受諾を目前に、原爆を2発落とされておきながら、なお利権争いを続ける官僚・政治家の醜悪さが描かれる。そこでは官僚・政治家が一丸となって事態に対処するという姿勢は見られず、最終的な解決は天皇が”ただ独りで”下した「御聖断」によってつけられる。
他方、『シン・ゴジラ』では、責任逃れのために策謀を凝らす政治家・官僚が現れたりはするものの、官僚・政治家・科学者(+ドイツ・中国・米軍)が”一丸となって”ゴジラの問題に対処する。そこには、どんな重大な危機でも、みんなが一丸となって理性を行使すれば必ず解決できる、というポジティブなメッセージがある。
『シン・ゴジラ』のストーリー展開は『エヴァ/ヱヴァ』におけるラミエル戦とそっくりである。すなわち、『エヴァ/ヱヴァ』においては使徒ラミエルを倒すために全国の発電所および送電車が動員され、日本国が一丸となって協力する姿が描かれる。『シン・ゴジラ』においてはゴジラを倒すために全国のプラントおよび化学工場が動員される。
『エヴァ/ヱヴァ』においては、こうした戦いを通じて主人公シンジ君が生きる意味を見出す過程が描かれる。父に捨てられた経験から生きる意味を見失っていたシンジ君は、エヴァに乗って世界を救うことが自分の使命であると自覚していくのだ。
しかし、シンジ君はその後、使徒レリエルとの戦いの過程で、自分が乗っているエヴァがとんでもない化け物であることに気付きはじめ、続くバルディエル戦で親友トウジに重傷を負わせる(漫画版では殺害)に至って、生きる意味を完全に見失う。
そこで描かれるのは「みんなで協力して事態に対処したところでそれらは全く無意味である」というかなりニヒリスティックな結論である。
他方、『シン・ゴジラ』においてはこうしたひねくれたストーリー展開はないため、「みんなが一丸となって協力すれば危機を乗り切れる」というポジティブな結論になっている。
『シン・ゴジラ』においては初代ゴジラをリスペクトすることが明言され、ゴジラのデザインやストーリーに初代ゴジラの影響があることがしばしばインタビューなどで語られている。
『ゴジラ』のテーマの1つは、当時問題となっていた第五福竜丸事件を背景とする、反核兵器の思想である。ゴジラは水爆実験の影響で出現し、東京でゴジラがまき散らした放射線は罪のない児童にまで及んだという描写からこれがうかがえる。
他方、『シン・ゴジラ』でも核及び原子力問題がテーマとされている。ゴジラは海中に投棄された核廃棄物を喰らったことで東京に出現し、原子力エネルギーによって動いている。
しかし、『シン・ゴジラ』ではこの問題に対する姿勢はもう少し複雑なものとなっている。
まず、①原子力で動くゴジラの破壊力はすさまじく、東京は一瞬で火の海にされてしまう。他方、②ゴジラがまき散らす放射線による被害は小さいとされ、③ゴジラのエネルギー源の研究を進めれば現行の原子力発電よりもより安全でクリーンなエネルギーを調達することができることも示唆される。作中ではこのゴジラの2面性を評して「ゴジラは神の化身にして、人類に福音をもたらすもの」とも言われる。
しかし他方で、④国連安保理による核兵器投下はきわめて否定的に描かれる。
ここには、「核兵器の使用には断固として反対するが、原子力の活用については現実的に考えなくてはならない」というメッセージがうかがえる。
以上の検討から、『シン・ゴジラ』のテーマは、「どんな重大な危機でも、みんなが一丸となって理性を行使すれば必ず解決できる」ということと、「核兵器の使用には断固として反対するが、原子力の活用については現実的に考えなくてはならない」という点にある。
◇「私は好きにした。君らも好きにしろ。」は岡本喜八監督から庵野監督へのメッセージ(牧吾郎の写真に岡本喜八監督の写真を採用したのはこのせい)。「この国で好きを通すのは難しい」はこれに対する庵野監督の回答。現代における作品作りの難しさを言っている。
これを踏まえてラストの「そろそろ好きにしたらどうでしょうか」を聞くと趣深い。すなわち、『シン・ゴジラ』は、色々な制約(予算やオールドファンの批判)で自分の好きに映画を作れない監督が、それでも俺は好きな映画を作るんだ!という映画である。結局、TV版の『新世紀エヴァンゲリオン』のラストと同様、フェリーニの『8 1/2』と同じ結論になる。
◇ラスト、血液凝固剤を流し込むシーンは、一見バカバカしいと思ってしまうが、福島第一原発にコンクリートを流し込むという形で実際にやったこと。
◇ラスト、ゴジラは死には至らず、凍結されるにとどまるが、これは同じく凍結状態にある福島第一原発を模している。今後も対処を続けないと、とんでもないことになるよ、という暗喩か。
(1) 孤独な男(シンジ・牧吾郎)が、強大な力(13号機・ゴジラ)を手にして事件を引き起こす。
(2) 危機に対応するのが現実主義的な集団(ゴジラ討滅のために核の使用も辞さない人類・エヴァ殲滅のために初号機を主機として使用するヴィレ)である。
すなわち、両者ともに、危機に対する現実主義的な対応を描いている。トーンの明暗を分けたのは、視点を孤独な男(シンジ)サイドに置くか、現実主義的な集団(日本政府)に置くか、の違い。
妻を放射線で亡くしたことで反原発思想になった結果、日本の学界を追放されてアメリカへ。
国民の生活や命よりカネを優先して原発開発を続ける日本に報復するために、核エネルギーで動くゴジラを出現させた。
その結果、①多数の東京都民が疎開により生活拠点を奪われ、②いつ復活して再び惨禍をもたらすか分からない凍結ゴジラが都のど真ん中に鎮座してしまった。
【石川県】・・・『石川県の"モーゼの墓"は税金で管理されている』
【広島県庁】・・・『広島県庁社団法人広島県観光連盟は葦嶽山を"世界最古のピラミッド"と発表している』
【青森県新郷村】・・・『新郷村役場は"キリストの墓""キリストの遺書"の存在を公式に認めている』
【出口王仁三郎】・・・『日本人シュメール起源説』 『世界最古の文明を作ったのは日本人』
【日本画家鳥谷幡山】・・・『ピラミッド日本起源説』 『日本ピラミッドを発見』
【牧師勲五等酒井勝軍】・・・『日本ユダヤ共同起源説』『ピラミッド日本起源説』 『日本ピラミッドを発見』『古代イスラエルのオニックスを日本で発見』
【アイヌ研究家小谷部全一郎】・・・『源義経=ジンギスカン説』 『日本ユダヤ共同起源説』
【皇祖皇太神宮神主竹内巨麿】・・・『竹内文書』 『神代文字』 『日本は人類発祥の地』 『モーセ、キリスト、ムハンマド、釈迦は来日し天皇に仕えた』 『青森で"釈迦とキリストの墓"を発見』
【政治家考古学・地質学者山根キク】・・・『キリスト日本渡来説』『青森でキリストの子孫を発見』
【日本探検協会事務局長幸沙代子】・・・『漢字を発明したのは日本人』
【東大経済学部卒探検協会会長高橋良典】・・・『太古、日本の王は全世界を治めた』
【帝大(東大)卒歴史学者木村鷹太郎】・・・『世界文明の起源は日本だとする"新史学"を提唱』 『世界中の古代遺跡は日本人によるもの』 『邪馬台国は古代エジプトにあった』
『ホメロスの「オデュッセイア」は「平家物語」や「太平記」を元に書かれた』『ムハンマドは日本神話の本牟知別命であり桃太郎。この伝説が英国に伝わり「ハムレット」になった』
『ソクラテスは日蓮、プラトンは日昭』 『西郷隆盛は自刃せずベトナムへ脱出した。"サイゴン"は"西郷"の名からつけられた』 『イタリアのシシリアンは江戸の町奴だった』
その発言で即座に憲法違反!となるかは議論のあり得るところだが、仮に憲法違反だとしても別にどうともならない。内閣が政治責任を負うだけ。説得をしても政治発言が止まらないという場合はいろいろ選択肢を考える(生前退位、公務ができなくなったとして摂政を置く等)ことになるだろう。
男の子が天皇即位を固辞する可能性はかなり低いと思うが、もし仮にそうなったとした場合、愛子さまを天皇として即位させて(女性天皇の容認については反対は少ないだろう)、その即位中に徹底して説得するだろう。それでも固辞したなら女系天皇の途を開かざるを得なくなる。
退位が話題ですね。
天皇の政治的な発言は憲法で禁じられている、とのことですが、実際、発言しちゃった場合どうなるんですか?
例えば「アベ死ね」とか。
言っちゃダメっていくら言ったって、勝手に言い始めたらどうしようもない気がするんですが。
というか、冷静に考えてみて下さいよ。
男系男子がどうこう以前に、時代的に無理があるでしょう。あの小さな男の子が、絶対天皇なりたくないってダダこねたら、どうするんでしょうか。みんなで洗脳するんですか?
そもそも天皇って何なの?
しかし側室制度がないのは男系男子を残すのに圧倒的に不利だよな。
天皇制は皇位を男系男子によるものとし、どうせ女性差別をしているのだから、
この際、側室制度を復活させるべきだと思ういやまじで。さもなくば、女系天皇を認めるべきでしょう。
男系男子の皇統維持は、「世俗の理解(欧米の価値観と言っても同じこと)」を根拠に、側室制度をなくした時点で詰んでいるんですよ。
「側室制度をなくしたことが原因で、男系男子の皇統維持が難しくなった」
であれば、
もしくは、
「世俗の理解を根拠としたことが間違っていたので、側室制度を復活させる」
どちらかに、一つでしょう。 - q.e.d.
竹田某の家系から天皇を輩出する可能性を除外し、かつ、天皇制の下で皇位の安定性を「保証」せよとまで言うのなら、
上記のような解答になる。
憶測で語る人が嫌い。
たかだか二十年ちょっとしか生きていないけど、大抵の物事には理由があるってことは分かった。
例え話をした方が分かりやすいな。例えば天皇の生前退位を考えよう。
Twitterとか見てると「80越えても辞められないで働き続けなきゃならないとは…まさにブラック企業の“象徴”じゃん」みたいな天皇陛下への気遣いから生前退位を認めようよって話がやたら多い。(しかも象徴とかそういう単語を使って上手く言ってやった気になってる感じが透けて見えてマジでキモい)
なんで誰も宮内庁が生前退位に否定的なのか考えないんだ。まるで宮内庁が悪意を持って天皇陛下に働かせてるみたいにして。
こう考えられる。生前退位を認めるように皇室典範だか何かを変えたとしよう。そしたらそれ以降の天皇も生前退位出来るようになる。そうなるとどうなる?もし皇太子が即位してすぐに退位したら?そしてその次に即位した天皇もすぐに退位したら?もしそうやって皆が天皇になってもすぐに退位したらどうなる?天皇制度が崩壊するんじゃないか?
たしかに80越えた今の天皇陛下に国事行為をさせ続けるのは酷だと俺も思うし、何か手を打たないといけないと思う。でも天皇に一番近い宮内庁がそれに難色を示しているとしたら、せめてなぜかは考えるべきだろ。なのにそれを抜きに天皇の老弱を心配して「天皇の退位を認めろ!宮内庁は天皇を働かせるな!」としか考えていない人間が多すぎる。なんで想像しないんだよ。こういう想像力もないバカが単なる感情的な意見で社会批判してるのを見ると本当に日本はクソだと思う。自分の考えが及ばない存在は悪みたいな扱いして。
自分の考えと違う行動してると思うならそいつの行動の理由を考えろ。相手を悪と決めつけて都合よく補完するんじゃねえよ。
ワイドショーの「うーん、、、○○するってわけにはいかないんですかねえ?」みたいなコメントする人間もそうだよ。なんでそれが出来ないのか理由考えろ。
ちゃんと想像しろ。世の中バカばっかじゃないんだよ。よくネットで企業とかマスコミとか政治家をバカにした意見を見るけど、何か理由があるってどうして考えないの?そいつらをバカ扱いして気持ち良くなってんじゃねえよ気持ち悪い。お前の方がバカなんだよ。
まあ、単純な話、いまの仕組みのままだと、悠仁クン(9歳)が、なにかの事故にあったり、病気になったり、
将来結婚していくら頑張って励んでも女の子しかできなかったりしたら、
その時点で終わることが確定するだよね?
「わが国の2600年以上(主催者側発表←以前、ある増田が使っていた表現が気に入ったので使わせてもらっている)の伝統を守る」
って言う人が、女の子に天皇注がせ茶いけないって頑張ってるし。
でも、女の子に継がせないってことを守ったまま、今の仕組みを改正していこうとすると
よくわからんコンス評論家の竹田某みたいな人が天皇になる可能性が出てきちゃうけど、
そうこうしているうちに、「みんな何とかしなきゃいけないと思っているんだけど、怖くて言い出せない」
という、なんか陰険な中学校の教室のような日本的雰囲気の中で、
具体的な解決策を出せないまま、
それはもう、何らかの人知を超えた意思が働いているとしか思えないし
それで天皇制が終わったら、それはそれで、はかなくも美しい気がしている。
左の人間が多いくせして、天皇ネタが好きなのな。変な奴らだな。
自分は右寄りの人間だけれど、ジジイ一人が辞めたいと言ってる事くらい、ニュースやネットでそこまで話題にする必要あるのか、て感じなんだけど。
「やめたいのにやめられないなんて、陛下の人権は?」みたいなことを言ってる人いるけど、
「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、
政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。(第14条)」とは
対極の存在だし、
まあ、だからといってすべての人権が奪われているわけでもなかろうが、
幸福追求の権利は保障されているのかいないのか、よく分からん。
人権を制限されて、「象徴」のお仕事をひたすら続ける国民の僕みたいな存在なのが
今の(日本国憲法かにおける制度としての)天皇なんだろうと思う。
現行の象徴天皇制としてはちとマズい話なので、
宮内庁の長官やら次長やらが「陛下がそのような意思を示れたことはない」と
頑なに言い張るのも、その辺のことが絡んでいるからだろう。み
一連の報道の影には、あくまで、国民がそう望んでいるんですよ、という雰囲気作りの意図を
感じなくもない。
世論を動かそうとして、天皇自らがなんらかのルートを使ってリークした、とかだったりすると
話としては面白いけれど、
にしても、陛下がおかわいそう、陛下の希望をかなえて差し上げたい、というのを突き詰めていくと、
行き着く先は「憲法を変える」とか、「天皇制を廃止する」とか、そういうことになるんだろうけど、
はたして そこまでラディカルに考えている人は、どれくらいいるんだろうか?
まあでも天皇が政治的権能を有さないなんて嘘だってことも国民にもうバレているよね
たとえば終戦を決断したのが天皇であるように、国家の体制に関わることで、
民主的プロセスではどうしても決められないことが生じたときには、案件が上がって、
天皇に決断してもらう、屋上屋としての役割が期待されているんだよね
皇室典範諸々についていえば、天皇家のことは天皇家が決めるしかない
そんな他人の家のことを真剣に考えてくれる奴なんかいるわけがないんだよ
NHKが「天皇が生前退位を希望している」とスクープして、その後あれやこれや報道がある中、
宮内庁関係者が、「陛下がそのような希望を示されたことはない」という趣旨とコメントしたとの報道があったりして、
一部には「改憲を優先しているアベが、天皇陛下の要望をもみ消したのだ」とかなんとか
天皇陛下がご意向を示されて、それを安部首相が「おっしゃる通りでございます」と承って、
皇室典範(=法律)の改正案を作って国会で成立させたりしたら、
天皇の地位は国民の総意に基づき、天皇は一切の政治的権能を有さず、内閣の助言と承認に基づいた国事行為以外、
宮内庁が「陛下がそのような意思を示されたことはない」というのは、
まさに「天皇陛下に憲法違反の疑いを微塵も抱かせない」ためだろう。
国民(の代表者が集まっている国権の最高機関たる国会)が、そのほうがよいと決めたから、という体をつくろわないと
現行憲法を守ったことにはならない。
明治憲法は「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」と規定することで天皇を守ると同時に、「天皇に責任を取らせない」体制をつくったけれど、
現行憲法は、天皇の公的な行為はすべて国民の意志に基づいている、という仕組みを導入することで天皇制を守っている。
決めたのは国民だから、責任を取るのも国民。天皇に責任が及ぶことはないのだ。
で、今回の騒動では「誰がどんな目的で『天皇の意思』をNHKにリークしたのか」をめぐって、
諸説入り乱れているのだけれども、案外「うっかりもれてしまった」という可能性も高いんじゃないかと思う。
NHKの後追い報道をみていくと、どうやら皇室典範改正準備室なるものが、5月だか6月だかから体制が強化された、というのは
事前に各社つかんでいたようである。
ただ、これだけでは、小泉内閣以来続いている女系天皇や女性宮家の是非の議論を進めようとしていたようにも見える・
安部総理の支持母体をみると「伝統の保持」の観点から、女系天皇や女性宮家の創設には否定的な感じがするが、
それはともかく、政府にこうした動きがあれば、当然、記者は追いかけるだろう。
こういうとき、案外、ひょんなことから「議題の中に退位が入っている」なんて話がもれたり、
「最近、皇室典範改正準備室が強化されてますけど、何を話てんすか?」
「ん? べつにあらためてニュースになるほどのことじゃないですよ。女系天皇はどうするのかとか、
今後の宮家のあり方とか、退位だとか(←本人、とんでもないこと言ってるのに気づいてない)」
なんていうやり取りがあるだけでも、入り口としては十分。
この程度の「うっかり」をやらかしちゃうオッサンというのは、どこの世界にもいる。
こういうネタを出発点にいろんな人にぶつけてったりして、
場合によっては、
「退位の件は、もう具体的な話をする段階に来ているらしいですね」
って、カンでぶつけてみると
「えっ! なんでキミ、それ知ってるの?」
なんて、うまいことカマに引っかかっちゃう人もいる・・・なんていうのは、ちょっとできすぎだけれど、
まあ、誰かがすべて仕切っていて、それにあわせてすべてリークされているに違いない、という幻想も持たないほうがいい。
わが国政府に、そこまで情報の流れをきちんとコントロールできるほどに優秀な人材はいない。
いたら、この国はもっと強くなっているはずだ。
まあ、他の人を知らない人のネタをつかんで、上司にも取材先にも一泡吹かせたい現場の記者の出世欲やら
現場のつかんできたネタを材料に政府と駆け引きするNHK上層部やら、
政府の意向を組んで動くことで自分の立場を安定させたい幹部やら、
「陛下は何も言ってません」「私たちは何も間違ったことはしておりません」「前例のないことはやりたくありません」
いろんな人のいろんな思惑が飛び交っているのだろうが、
「アベが改憲を優先するために」などという話とは、まったく別の次元で、ことは混乱せざるをえないのであろう。
ってな流れにはさすがにできないでしょ。
天皇陛下の意向を受けて、皇室典範が改正されることになれば、それは天皇の政治関与になる。
象徴天皇としてはやってはいけないことだし、前例を作ってもいけない。
今上天皇は立派すぎるだけに、皇室典範を改正して生前退位の制度を繕ことは、国民に支持さ
という流れがいつの日が起きるかもしれない。
最初にそのような話があってから5年たち、まだ実現できていないのは宮内庁の怠慢なのか、
政府の怠慢なのかも想像の域を出ない。慎重に進めるべき話なのも事実なので、どちらの怠慢
でもない可能性もある。
ただ、今回のような報道なしに、
みたいな意見が突然出てきてら、それはそれでいろいろと左右入り乱れていろんな意見が飛び
出し、問題が紛糾するだろう。
それもあって「ご高齢につき陛下の公務を減らします」という宮内庁の意向や「最近疲れ
てて、間違いもしちゃったよ」という陛下のお言葉もあって流れを作っていきたかったのだ
と思う。
NHKの報道が誰がどのような経緯でリークしたのかはわからないけど、天皇陛下の言葉として
あのような言葉があったことをはっきりと報じることは、現状を知らしめるには有効ではあ
ったが、皇室典範の改正をストレートにやりずらくなったのも事実ではある。
個人的には今上天皇は尊敬に値する人だと思っているし、ご年齢を考えれば、生前に退位い
ただけるような環境は整えられるべきだとは思う。
とはいえ、「天皇陛下が疲れたって言ってんだから、政府はとっとと皇室典範改正しろよ!」
的な声を上げるのは、天皇陛下の意向で政府に動けと言っているの同じで、本当の意味でお体
をお安めになる環境の実現に遠のいていると思う。
色々な陰謀論や非難もうずまいてるが、生前退位に向けた皇室典範改正を支持しつつ、静かに
見守るしかないと思ってる。
最近の話でいえば、エジプトでだってクーデターは起きたし(2013年)、タイでだってクーデターは起きた(2014年)。
それ以前の話をすれば、ベルリンの壁が崩壊(ドイツ)しようが、ソ連が崩壊(ロシア)しようが、
アメリカが9.11アタックを受けて、アフガニスタンが崩壊しようが、イラクが崩壊しようが、
日本人の「終わりなき日常」は、何一つ変わらなかったではないか!!
そもそも日本人には全体としてクーデターのようなものを嫌う国民性がある。
万世一系の天皇の下、日本ではクーデターのようなものが成功した試しがない。
「日常地獄」は、たかだかクーデターが起きた程度のことでは何も変わらないんだよ。
クソッ!!