はてなキーワード: 家具とは
私が通っていた大学は山の上にあり、そこは学校からの帰り道の坂を下ったところにある倉庫だ。
倉庫とはいっても立派なものではなく、トタンで覆われた錆びだらけの田舎の農家の庭の脇に置かれている
その倉庫の一角を私が借りていてそこには家具・・・思い出の家具が置かれていた。
家具の一つを開けるとそこには母の遺品があり他人のものではなくうちのものだと確信し安心した。
これも片付けなけきゃな。
観音開きの衣装棚を開けるとそこには私の過去に使った教科書が少し残っていた。
野球少年風の子供だ。子供だといってもすでに私よりも体格はでかい。
この教科書が欲しいのか?子供はかぶりを振るがそれを私は子供の照れとみて
教科書を次々と広げていく、この音楽の教科書が欲しいのか?子供が持つ教科書と比べ
当時の内容と比べまったく違うことを確認する。もう二十年以上の前のことだ。
住職が現れた。住職はこの倉庫の持ち主と懇意にしていてこの倉庫の管理もしている。
私は住職を見るとうれしくなり母の話をしようと思ったが、住職に話を切り出す前に彼が挨拶をはじめ
矢継ぎ早に今年のクリスマスに来なかった私をなじった。
他人と勘違いしているのであろう私はクリスマスに住職には会ったことはないのに。
ぼろい一軒家を相続して、建て替えたときに思わぬダメージがあったな
実家は田舎と都会の中間くらいのところにあって、中古で買ったらしく最初見たときからそこそこ使いこまれてたような記憶がある
俺は10代半ばから20代半ばくらいまでそこに住んで、その後東京に出て一人暮らしをし、以後実家には戻っていなかった
相続というので分かる通り親が死んでそれが俺の物になり、色々考えた結果地元に転職、家は建て替えることにした
元の家に住んでいた期間はそれほど長くはないし(子供の頃の尺度で言えば十分長いが)、親とも正直折り合いがあまり良くなく
むしろ親の生活の跡が残る家には住みたくなかったので、建て替えにはかなり前向きな気持ちで臨んでいた
だが、いざ家具等を運び出し、いよいよ来週にはぶっ壊し始めるというタイミングで
最後のちょっとした荷物を回収するために古い家に行って、ついでに一通り見て回っていたら、何だか無性に涙が出てきた
特に、昔飼っていた猫がよく入り込んでいた隙間などが、家具の撤去により消えてしまったことが辛かった
この家を壊したらもうあの猫がいた場所は完全に消えてしまうんだと思うとたまらなくなって、誰もいないのをいいことに声を上げてオイオイ泣いた
一通り泣いたら落ち着いたので、直前で話をひっくり返して方々に迷惑をかけるような真似はせずに済んだし
古い家を壊して建てた新しい家は気に入っているので、まあ結果に不満は全然ない
予想外のことではあったが、あれはちゃんと泣いておいたのがきっと良かったなと思っている
妹はデキ婚して姪っ子が生まれた直後すぐ離婚して実家に帰ってきた。
俺は妹の言い分しか聞いてないから実態を全て把握してる訳じゃないが、まぁ元旦那はロクでもない男。金銭面もだらしなく貯金はほぼゼロ、家電や家具を揃える資金や生活費は全部妹の貯金かこちら側実家の負担。家族ほったらかして飲み歩きは日常茶飯事。食べ物は平気で粗末にする(支援のつもりで送った米袋、中身が半分程残ってるのにゴミ袋にしてやがった)。
付き合ってられないという事で離婚する時も「娘に会う気はない」「だから養育費も払うつもりはない」とのこと。妹も俺の両親もそれを承諾。
俺はその話を聞いて反論。「養育費は親がどうこうではなく子どものために受け取るべきでは無いのか。妹や両親が向こうと関わり合うのが嫌だってんなら俺が代わりに裁判したって良い」と。しかし返ってきた返事は、その必要はない、とのこと。曰く「養育費だろうが何だろうが、あんなクズと金輪際関わりを持ちたくはない」。要はそこまで言わしめる程のクズだったってこと。
さて、姪っ子はスクスク育って現在4歳。俺は今実家を出てるから姪っ子に会うのはひと月かふた月に1度。会うたびに成長してるのが嬉しいし可愛い。その反面、やんちゃすぎる性格に不安がよぎる事がある…。
というのも、結構暴力的で口が悪い。機嫌が悪くなるとすぐ手が出るし、平常時にも面白がりながら手を出す事がある。そして注意されたり咎められたりすると、まず言い訳から始まりその後は罵詈雑言の嵐、最終的には暴力。
そして食べ物も粗末にしがち。出された料理を残したり、あれ食べたいと我儘を言う割には一口食べてもう要らない、と言う事も多い。
幸い幼稚園で問題等は起こしておらず、給食もよく食べるし、外では比較的良い子にしてるらしい。内弁慶な感じなのかな。
もちろん「子どもはそんなもんだ」と言われればそれまでのこと。今後の教育次第で落ち着いて行く可能性は十分あるしその努力はしていかないといけない。
でも頭をよぎるのは、やっぱり元旦那のクズっぷり…血、なんて安易な考えしてる自分に自己嫌悪する事もあるんだけど、なかなか不安が拭えない。ウチの家系はどちらかというと物静かな性格で、俺たち兄妹を育てた両親も姪っ子の事を「あんた達の時とは似ても似つかないほどやんちゃで多動的」と評価してる。その持って生まれた性格が、今後元旦那のように悪い方向に働かなければ良いけど…将来的に家庭内暴力を振るうようになったりね。妹や両親は姪っ子の事を1番に考えてるけども、俺は妹や両親自身の事も心配だ。
養育費は得られない、妹は非正規で働きながら姪っ子の面倒を見てかなきゃならない、両親も現役で働けるのがあと何年になるか分からない。性格面以外にも姪っ子を取り巻く環境は不安なことばかり…ただただ、健康に、元気に、まっすぐ育ってくれる事を祈るばかり。
いわゆる仕事人間。
ビットコインとか、株式とか、不動産投資には全く興味がなかった。
老後に2000万円必要だというニュースがあったので、今日、ふと銀行に分けてある貯金を合算してみた。
1億600万円あった。
家買ってないし車も持っていないので借金はない。アセットもない。完全に純金融資産。
考えてみれば学生の時と持っているものは大して変わっていない。
増えたのは奥さんと犬だけだ。
億万長者っていう言葉に子供の頃は心踊ったけど、いざ億のお金を自由に動かせるようになったとしても
多少の安心はあるかもしれないけれないけれど、
僕にとってはお金はあってもなくてもあまり意味がないことがよくわかった。
そう思ったら、生活に必要な分だけあればお金って必要ないということがわかった。
それが僕が一億ためてわかったことでした。
1.買い物などのために自転車がほしいと思った
2.2万円程度で買えるなら、優先度が高い
3.どうせ買うなら電動がいいなと思った
4.電動なら8万円を超える
5.8万円を超えるなら、優先度が低い
6.買い替えが嫌なので、2万円の自転車を買うこともない
7.結果当分買わない
8.でも本当は自転車がほしい
1.Aがほしい
2.AがX円で買えるなら、優先度が高い
3.どうせ買うなら良いやつが欲しい
4.良いやつはY円する
5.Y円ならば、優先度が低い
6.買い替えが嫌なので、X円のAを買うことはない
7.結果当分買わない
8.でも本当はAが欲しい
もっと何も考えずにノリで買えよ
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・冷蔵庫(3年)
・机(1年 自作したい)
・Mac(40万円)
・カメラ
・絨毯やカーペット
・かばん(1年)
共通点:でかい、重い、1つあれば十分、買うのに悩む、売りにくい、とか?
意を決して買ったもの
たぶん意志が弱いんだろうな
いつ買うんだろうな〜と思いながら1年以上経つの草
どの商品が良いか、調べるところまではやるんだけど、そっから放置する
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◯わかりづらい解説
A,B、どちらか1つあれば十分な場合、AからBにアップグレードした時に2つになってしまう問題がある。
それの対処は「Bを買った後にAを売る」「Bを買った後にAを捨てる(あげる)」「Bを買った後にAを放っておく」「Aが壊れたらBを買う」「Aを買わずBを買う」などあると思う。
「売る」ができると非常に嬉しいが、「売れない」「売るための手間が大きい」商品は結構ある。
更に「耐久年数より前にアップグレードしたいと思っている」とき、「Aが壊れたら」の選択がとれない。
残る選択肢は「Aを捨てる(あげる)」「Aを放っておく」「Aを買わずBを買う」。
あげる、放っておくというのは価値の放棄なのでもったいない、となれば「Aを買わずBを買う」が残るんだけど、
Bは高いため、今時点の予算がオーバーしてしまう(他の商品CやDやEと競合する)
Bが高いせいで優先度が相対的に落ちて、購入が先延ばしになってしまう。
結果、Aの価値もBの価値も得ることができない期間が生じる。と言う現象。
例外:
・消耗品
・2つになっても気にならないもの
・十分に安い場合
→これら例外を除外すると、該当するのは家具や家電などのデカブツとなる
(特に捨てるのが億劫とか、捨て方が分からないものはより顕著になる)
あとは血圧計のような売れない類の機器とか、サービスとかも入ってくる
考察:
これが少し厄介なのは、比較軸が「AかBか」という単純な構造をしていない点だ
時間軸と、CやDやEという別の選択肢が混ざっていてるから、評価変数が複数あって混乱するんだ
そのうち考えるのが面倒になる
たぶん私の間違いは、多く指摘されているように「3.どうせ買うなら〜」の部分だと思う
昔は「いっちゃん安いので!」って事が多かったけど、少し稼げるようになって「背伸びすれば良いの買えそう!」となってからおかしくなった
たぶん予算の使いみちを決める人とかもこういうの悩むんじゃないかな
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「既にAを買った場合に買い替えづらい」のようなコメントがあるけど、これはこの現象と表裏一体だと思う
たぶんAを買ってしまったら、Aが壊れるまでもったいないからBを買わないんだと思う
特にデカいものはそう(エアコンとか照明とか。前の家では照明が無い真っ暗期間があったw)
要はケチなのか?アホなのか?
ニトリの黒くてごついソファとパイン材のローテーブルと150cmくらいの観葉植物が置いてるだけの割とシンプルな部屋
賃貸だし床傷つけたくないからタイルカーペット敷き詰める感じにしようか迷ってんだけど配色がなかなか決まらない
↑
こんな感じがいいのかなぁ
黒中心とか黒が混ざると家具も白黒で構成されたモダンな奴置かなきゃバランスおかしくなる感じするから
やっぱグレイとかアイボリーとかな感じにするのが無難なのかなぁ
せっかくタイルカーペットだしライン入った奴を縦横交互にしたり一部だけ別の色入れたり
何かしらオシャレなワンポイントとかあった方がなんか良い気がするんだけど、
とても人ごととは思えなかったので、参考までに。頻度は決めてしまうと楽です。
平日:
・月水金: 床をクイックルワイパーではく。歯磨きしながらテキトーでよい。
日曜:
・余裕があったら、モコモコのハンディワイパーで家具のホコリを落とす。
・絨毯を掃除機で吸う。
その他:
・セーター・コートなどの冬物は、GW前後に全てクリーニング。住んでる場所にもよるが、この後寒くなるかも・・・とかは一切考えない。とりあえず全部だす。ちょっと寒くても死なないし、クリーニング引き取った後にあけてしまえばいい。
・エアコンは2年に一度でいい。
・ベランダの手すりなんてふいたことないので、増田は綺麗好きだよ!
大切なのは心持ちで、掃除できなくても「まあこんくらいじゃ死なないし」と自分を許すこと。
どうしてもやりたい仕事で、20代の私はそれを諦められなかった。
実家との折り合いが悪く、私は父の遺した養育費を全部使って東京へ引っ越した。
だけど、やっぱり月収なんて上がるわけがなくて。
どうしても、それでも、あきらめたくなくてこの仕事にしがみついてきた。
人前に出る仕事でもあるから、そんな私を「頑張ってるから、支えたい」という人が出てきて。
なんだかんだで人として好きになってしまった。
もうすぐ、同棲を始めるかもしれない。半分くらい彼の家に転がり込んで、一緒に暮らす面でいいところ悪いところを両方見て、いいかも、という気持ちになっている。
家賃は彼がほぼほぼ持ってくれるみたいだ。だから、私はやっと、生活が立ちゆかないところから這い出せるよう。
だけど、私がなんとか手に入れた家具や家電は、引っ越すときほとんど処分することになるはずだ。
これらを処分してしまった後、私が彼以外の人と暮らすことになったら、何かで耐えられなくなってしまったら、もう一度これらを買い戻すことができるだろうか。
・無職、ニートは論外。ドカタ、タクシー運転手、トラック運転手、飲食店長、信金マンは論外。
・店員や駅員を見下した態度をとる。ミスやらかしたらブチ切れる。
・人の悪口が大好き。
・自分は派閥に属していて、派閥外の人間を排除したり差別するのが好き。
・炊事や掃除は面倒。
・ゴキブリや蛾は苦手。彼が退治するのは当然。
姉は脚長の細身ではあるけど自他ともに認める貧乳でしかもブス。
「顔面偏差値クラス最下位はいつどの学校でも争える」と本人がドヤ顔で胸を張るほど。
やはり大学卒業までは異性関係からっきしで、男友達すらもいなかった。
が、社会人になってからというもの、妹の私から見ても尋常じゃないモテ方をしていたので唖然呆然だった。
ある日突然、最大手シンクタンクに勤める超絶イケメン高学歴に姉との食事会に連れて行かれて、後日「お姉さんのことが好きだ。まだ食事する仲でしかないから力を貸してほしい」と打ち明けられたこともある。
こういうエピソードはくさるほどある。どの男性も姉との結婚を熱望していた。
相手は3つ年上の二代目開業医。イケメン。姉が趣味のスポーツで怪我して彼の診察を受けたことが出会いのきっかけだという。
せっかくだから、私が長く抱き続けていた「姉のどこが好きなのか(≒なぜ姉はモテるのか)」という疑問を義兄になる予定の彼にぶつけてみることにした。
すると、そんなとこで!?っていう意外な答えが得られたので書いていこうと思う。
・絶対に奢らせない(「デートしたけど割り勘で失望した」と以前私が愚痴ったときも姉は本気で怒ってた。甘えてるし浅ましいしなんで恥ずかしいと思わないのか、と)。
・職業差別をしない(無職でもニートでも結婚対象内と私によく言っていた)。
・恋人の経済力に価値を見出してない。結婚後の生活費等の出費については完全な独立採算を強く希望している。
・誰に対しても分け隔てなく接する。
・店員や駅員に対して丁寧。洒落にならないミスをされたときも変わらなかった。
・粗衣粗食を望んでいる。
・家具の組み立てや家電の修理をテキパキやってのける(ちなみにハンダも上手い)
・身内に自殺者がいて、自分も精神疾患を患っていた時期があると破局覚悟でカミングアウトしたら「えっ、それで嫌われると思ったの??」とポカンとしてた
・いつも笑ってる
意外と姉みたいな特徴って男性の心に響くんだろうか。
社会人になってから突然モテ女になったことを考えるに大人の男性にのみ響くってことなんだろうか。
ちなみに私は店員や駅員さんに丁寧ってとこを除いて姉が好かれたような特徴はない。
うちの実家に似てる…と思ったけど、母親が正常もしくはそれ以上の家事能力の持ち主なだけましなんだろうか。
いろいろ買い込んで何も捨てない人=父と祖母で、とりあえず台所やダイニング、風呂やトイレは正常に清潔を保たれているのは母のおかげだ。
今は祖母が特養に入っているので、祖母のものを捨てたり片付けたりすることは可能だが、息子である父が祖母のものを処分することに多少抵抗しているようでなかなか片付かない。家を出た私と弟の部屋は当然物置と化しており、私は実家に帰っても泊まるスペースがない。いちおう泊まってみたこともあるのだが、物置になっていた元私のベッドはホコリっぽく、だいたいテレビの前で寝落ちして寝室で寝ない父のベッドで寝る方が快適だった。
この性格はものの見事に私に遺伝し、自宅のリビングと職場の机の上はかなり大変な状態である。捨てるルールが確立しているものは比較的ちゃんと捨てているのだが、保留状態のものをどんどん机に積むので大変なことになる。自宅が汚いのは自分が我慢すれば良い話だが、職場だと重要書類が埋もれそうになったり探すのに時間がかかったりして極めて効率が悪い。
自分より明らかに忙しいポストにいるのに、書類の山に埋もれることもなく、家具屋の書斎机コーナーのようにすっきりした状態で仕事している上司を見ると、片付けのコツを伝授して欲しいと思う。
元増田がまっとうな整理整頓能力を持ち合わせているのなら、どうやってそれを学んだのか知りたいぐらいだ。たまに我が家に母が来ると「いらないものは捨てなさい!」と言われるが、捨ててもいいものとそうでないものを分別するのが面倒なのだ。すっかり自分の話ばかりになってしまったけど、自分の実家以外にもそういう家があることを知って安心した。
スロカスだったんだが、今年入って止めてから懐が暖かい日々が続いて精神的に楽になった。
元はヤニカスでもあったんだが、タバコ買うのも馬鹿にならないと感じて止めた。
タバコを止めてみると、コーヒー一本で済むようになったので金銭的に余裕が出てきた。
そしてスロットをやめた事で宅内の環境が変わった。今までは欲しいと思っても買わないでスロに投入していたんだが、今度は家具などに投入できるようになって健全な感じになった。
飲酒はしないのかというと、年に4回5回飲めばいい方。昔はザルのように飲んだのだが身体を壊しかけたので止めた。
「ちゃんとした診断」って何なの、という話はまあ置いておき「正しい診断」「妥当な診断」に置換しておくことにして……
もうかなり昔の話だがな。あるスポーツ関連をフィールドにする記者がいた。この記者、過去にも何度か周囲とトラブルを起こし、暴れることがあった(ただしただ粗暴というのではなく、相手の不正などを見たときに我慢ならなくなる性質だったらしい)のだが、あるとき、結婚していた妹の家で親の介護問題について話し合っていたときに激昂、家具を壊すなどして、とうとう警察を呼ばれた。警察は彼を拘束、妹夫婦はすぐに告訴取り下げをしたにも関わらず拘束は続き、その中で行われた精神鑑定で「精神病質」との鑑定結果が出たため、彼は多摩の病院に措置入院ということになった。
彼は病棟でひとりの若い女性と知り合ったのだが、この女性はロボトミーの一種であるチングレクトミー(脳にメスを入れ、前部帯状回を外科的に壊す手術……まだ「精神外科」という分野が盛んだった頃の話)を受けさせられ性格が一変、手術の一月後に首を吊って命を絶った。このことに激昂した彼は執刀医に詰め寄ったのだが、なんと病院側は、彼の母親に十分な説明もないままに承諾書にサインさせた上で、彼に肝臓の検査と偽って麻酔をかけ、彼にもチングレクトミーを行ったのだ。彼が逮捕されてから8か月後のことだった。それから4か月後、ようやく彼は退院したが、その後は度重なるてんかん発作に襲われるようになった。美しい事物に感動できなくなり、ライターとしてエキサイティングな文章を書くことも困難になり記者を廃業する。言うならば、彼は医師の傲慢にして誤った医療措置で人生を失ったのだ。
手術から15年後。彼は執刀医に復讐を敢行した。家を探し出し、執刀医の帰宅する時刻を調べ上げ、帰宅前であろう宵の口にデパートの配達員を装って訪問、執刀医の母親と妻を縛り上げた。執刀医はたまたまこの日に送別会があったため帰宅が遅れ、(元)記者は縛り上げた二人を殺し、物盗りに見せかけるために執刀医の給料袋と妻の貯金の入った通帳を奪い逃走した。てんかんの発作を抑えるために大量に服用していた睡眠薬のため、池袋の改札前で手錠を落としたのを見咎められ、血の付着した凶器や給料袋が見つかり、逮捕されたのだった。
……まあ、色々な意味で最悪なケースだが、こんな話もあったっけ。蛇足ながら書き添えるが、ロボトミーの考案者にしてノーベル医学生理学賞を授賞したエガス・モニスも、かつて自分がロボトミーを行った元患者に銃撃されて脊髄を損傷、身体障害を負っている。