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はてなキーワード: 21世紀とは

2021-09-23

21世紀も順調に進んで科学も発展してるからそろそろ寝起きの勃起してるチンコから発射するオシッコ制御不能なのをなんとかする装置をつくってぼくのオシッコを救って。

2021-09-20

日本は間違っている

この21世紀日本はいつまで同じ過ちを繰り返すのか

この30年日本は常に間違えてきた

そのつけが今、そしてこれからはっきりと目に見えてくるだろう

もう遅いんだ

この国は、この日本はもう崩壊しかかっている

あみなさん、救われたければ上か下に表示されているバナー広告クリックしよう

2021-09-18

現代ディスタンクシオン

20世紀ディスタンクシオンの焦点は階級社会メインカルチャー文化資本成り上がりを防いでるっていう

一元的階級闘争的な側面だったが

21世紀のそれはメインカルチャーvsオタクカルチャーvsサブカルっていう一見めちゃくちゃしょうもない三つ巴なんだと思う

しょうもなく見えるけどこれでだいたい説明つくんよな

いやマジで

右翼左翼より説明能力高いと思う

暇なら誰か書いてみてくれ

きっとバズる

2021-09-16

anond:20210916132536

21世紀ではおなかの出た男性も「妊娠してる?」と心配されて電車で席を譲られます

2021-09-15

ログアウトってなんだよ

ログナウトって言えよ 今は21世紀

2021-09-04

anond:20210904174831

数日前の記事への反応は、研究者流出していることへの驚きではなくて、流出先がアメリカではなく中国であることへの驚きだったように思う。

それすら本当は驚くことではなく、時勢としては当然の流れなのだが。金のかかる研究をするなら渋ちんの日本ではなく海外でやりたいだろう。以前は最も金を出してくれるのはアメリカだったかもしれないが、21世紀に入って以降、中国が急速に台頭してきている。特にこの10年の飛躍は目覚ましい。

2021-09-02

美しい携帯端末

デザインだけで記憶に残る道具がある。

それを見て、憧れて、触れて、楽しかったり便利であったりした記憶が残るプロダクト。

ぱっと思いついたのは、ガラケー時代ならauデザイン携帯の「MEDIA SKIN」、スマホ時代なら「iPhone4」。

iPhoneなんかは、どのバージョンが1番優れたデザインだったか、後世まで議論されたりするんだろうな。遠い未来21世紀プロダクトデザイン展とかに展示されたりするんだろうな。

2021-08-28

コロナはもう少し空気を読むべき

致死率低いか人類のX%は滅びないくせに

ワクチン出来ても全然まらない

はー(ため息)

いま21世紀だよ?ラノベとかアニメ読めよ

コロナで男だけ死んで生き残ってのは俺だけってならないじゃん

2021-08-22

anond:20210820215935

左翼的反体制の方がカッコいい、正しいみたいな価値観21世紀になってすっかり亜流になったね

サムライが英ソ米全てに勝ったら武家支配日本を認めるしかないよね

アフガニスタンタリバンが返り咲いて、イスラム法部族ルール支配する非民主的男尊女卑的な社会に逆戻りして酷いって話だけど、彼ら(タリバンというより部族社会)が大国支配を全て跳ね返したんだから認めるしかないんじゃない?

Ifの歴史を辿った日本は、21世紀になっても戦国時代江戸時代が続いていて、サムライダイミョーが民衆支配する貧しく抑圧的な社会だったと想像してみて、

しかサムライたちは異常にゲリラ戦に強く、

日本列島を植民地支配しようとした英国も、

赤化しようとしたソ連も、

民主化しようとした米国も追い払ってしまった。

日本が、現代に至るまで身分制封建制社会最貧国の一つで人権侵害日常だとしても、こうなったらもう世界は放っておくしかないよね?

好事家が集めた浮世絵現代になって価値を高めているように

俺たちのハードディスクが後世の骨董商とか研究者によって発掘されたりするのだろうか。

北斎連作として富嶽三十六景美人絵を描いたのと同じように、

21世紀初頭には連作マジックミラー号が世の風俗を席巻していたのです。」

みたいに

2021-08-21

コロナによる生活苦解決する方法を閃いた

みんな5年ぐらい限定でいいか農業やればよくない?

自分ご飯自分で作れるようになる。

飢え死にすることはなくなる。

昔の生活に戻ろうよ。

電気とかのインフラ必要だけど、それは国費でなんとか凌いでもらうとして。

今までの生活経済医療も全部欲しいとか言ってるから全部ダメになるんだよ。

何かとても優れた人物による強権を発動するか、

市民活動根本的に変えるかしないと、

我が国撤退戦が下手で消耗した末端人民死屍累々になってはじめて国が泣きを入れるのは、

先の大戦でわかったでしょ?

なに?国民賢者じゃないので歴史じゃなく経験からしか学べない?

まあそうだとは思うけどもう21世紀ですよ。

人類が厄災に打ち勝った証として、全員、農業をやりましょう。

そして、ネオ農村文化を築いて、花園メリーゴーランドみたいな社会になってくれるとさらベター

2021-08-16

妊婦だけどコロナが怖すぎる

現在妊娠8ヶ月、首都圏住み、基礎疾患なし30代妊婦ワクチン一回接種済。コロナ心配で鬱になりそうなので、有益情報はないけど書かせてほしい。

妊婦感染した場合重症リスクが高い。そして私の週数だと、赤ちゃんが十分育つ前でも高い確率帝王切開になるらしい。

そもそもただでさえ病床が逼迫してるのに、妊婦は受け入れ先があるかどうかもわからない。

仕事は第五波以降ほぼ在宅にしていて、産休前に少しでも出社しようと思っていたけどそれもやめた。引き継ぎがまだ完了してなかったがメール電話で連絡。デスクの上も片付けてなかったし、会社の人はどう思ってるかわからないけど命には変えられない。

の子保育園での感染が怖いので休ませていて、公園にもほとんど行ってない。買い物はできるだけ外に出ずネットスーパー。(でも夫が気にせず外で買い物とかしてくるのでピリピリしてしまう…)

夫(都内勤務)にもできるだけ在宅にしてほしいとは言ったけど、どうしても必要とかで時々出社していて怖い。

早めに里帰りしようかと思ったけど、実家方面都内ほどではないとはいえ感染者は多いし、親がワクチン接種済とはいえ医療従事者なのでそこから感染も怖い。里帰りしたとしても安全ではない。

日中は上の子相手であまり考えないのだけど、夜になると悪い想像が止まらなくなる。夫から家庭内感染して帝王切開になるのではないか帝王切開で無事生まれてくればまだいいけど、重症化して入院先も見つからず、赤ちゃん酸素が届かなくて万が一のことが起こるのではないか。あるいは上の子感染して肺炎で苦しむのではないか

第五波以前はここまでの危機感はなかったけど、実際、赤ちゃんを無事に産めるかどうかもわからなくなってきた。21世紀日本でこんな状況になるとは思わなかった。

日本民族宗教で分断されてない同質的な国で本当に良かった

アフガニスタンみたいに、これからも今後も民族宗派部族対立内戦が続くだけの運命の国を見てると、日本あんな風に分断された社会じゃなくて良かったと心の底から思う。

そりゃあ大国に囲まれて介入され放題の内陸国と東の果ての島国じゃあ全然条件が違うけどさ、

日本だって歴史歯車が少しずれてたら、

欧米列強支援を受けたキリシタン大名江戸時代を通じて勢力を保ち、九州人口のかなりの割合キリスト教徒になってたり、

アメリカ琉球薩摩と清による二重搾取から住民を「解放」するという口実で植民地化して、沖縄県民英語母語日本本土文化の共有が難しい民族集団になってたり、

ロシア支援するアイヌ幕府残党の軍閥北海道の一部を支配してたり、

そして現代に至るまで分離独立を求める少数派のテロが頻繁に東京で起きてて、

対抗上、多数派(「本州人」や「仏教徒」みたいなくくり?)による政府も武断的になるしかなくて、テロ組織の撲滅を強行して、それがまた少数派のテロ引き起こして、人権侵害だの民族浄化だのと欧米メディアから叩かれまくり

開発の遅れた少数派地域では中国資本によるインフラ整備が着々と進み100年租借地基地建設が始まって人民解放軍駐留時間問題……

みたいな国になってたかも知れない。島国でもフィリピンインドネシアのように宗教民族少数派のテロに悩まされてる国もあるしね。

欧米列強がこの極東列島植民地としての価値なしと放置してくれたのは本当に運が良かったし、

ちょっと露悪的だけど、江戸幕府キリシタンをほぼ絶滅させて、明治政府が不平士族を懐柔し琉球アイヌ同化させて、それが許されてた時代日本人の同質化を完了してくれたのは本当にありがたい。

当時の犠牲者にとっては悲劇だったにせよ、彼らの子孫にとっては、21世紀になってもアフガニスタンのように武装勢力支配地域で貧しく抑圧的な生活をしたり食うために自らもテロリストになったりする分断された国よりも、

屈託なく東京に進学・就職したり、地元東京からの客相手商売したりする今の平和生活の方がはるかに良い結果になった。

核とか戦争とか独裁者とか色々あったけど、人権結構やばいよなと気づき始めた21世紀

2021-08-15

ベルクチンについて書く

私は医者でも、イベルクチン研究者でもない。

キトーに思ったことを殴り書きするだけなので、真に受けないように。

ベルクチン奇跡の薬

駆虫薬なんだけど、控えめに言っても奇跡の薬。

ちょっと抗生物質の話をする。抗生物質というのはさ、細菌バクテリア感染に対する薬でさ、細菌を殺すわけ。

細菌が死んでもヒトが死んだら元も子もないから、細菌には効くけれど、人間には効かない化学物質を探すわけ。

細菌もヒトも死ぬってのは、例えば消毒薬とかはそれに近いかな。細菌死ぬけどヒトの細胞にも大ダメージ

ヒトは皮膚が厚いし、その程度じゃ死なない、耐久性問題でヒトは平気っていうレベル

そんなんじゃまあ困るんで、抗生物質というのは、細菌酵素には作用するけど、人の酵素には作用しないって物質を探して、それを薬にしてるわけ。

そもそも細菌人間ってめっちゃ違う生き物だからさ、細菌のには作用するけど人間には作用しないっていう化学物質も探せば見つかるのさ。

そんなわけで駆虫薬の話に戻るけど、虫下しってのが難しいのは、虫ってかなり人に近いの。

真核生物ってだけで、かなりヒトに近いんで、水虫(真菌)の薬って飲みすぎると肝臓がやられたりするじゃん。

虫ともなるともっとヒトに近いんで、マラリアの薬なんてそうそう怖くて飲めない。

そこにきてイベルクチン、なんか知らんけど虫は下すのに、たいした副作用がない。

疥癬にまで効く。疥癬って、ダニからな。

抗生物質なんてワンシート飲んだってうそうなにも起きないけど、殺虫剤なんて飲んだら普通死ぬだろ?

なぜだかわからんけど、線虫っていうウネウネ系だけじゃなく、ダニにまで効くし、果てはガンやらウイルスにも、要するにヒトに害なすもの全般に効くらしいっていうデータがあったりなかったり。

奇跡の薬なんで、もう一つくらい奇跡を起こしてくれるんじゃないかって期待するのもわからんでもない。

ベルクチン関係者は「奇跡の薬イベルクチンなら、COVIDにだってしかしたら!」って思ってる(と思う)

ベルクチンの開発は王道ではない

今日日、普通創薬ってのはな、明確なターゲット分子があって、それにくっつく物質を探すわけ。

例えば、喘息の薬を作りたかったらだな、喘息の症状はこういう機序で起きる、じゃあその起点となるホニャララのレセプターにくっついて邪魔する分子を探せ、って号令がかかる。

レセプターの立体構造分析して、それにくっつく化合物を探してくるというやり方な。

数千、数万の物質を手あたり次第探してだな、試験管の中でちゃん目的場所にくっつくか調べていくわけ。

新薬開発の確率は3万分の1っていうのは、そういうこと。

でもな、そういう王道を行かない創薬ってがある。

例えば、生薬とかな。

「昔から効くって言われている、じゃあ効くに違いない!効果実証してやろう!」

ってな。

まあ、実際それから薬になったものもあるけどな、今じゃ流行んないよな。

せめてどうして効くのか実証してからじゃないと、ヒトで試験は出来んわな。

抗生物質発見もな、それに近いな。

どうして効くかなんてわかんないけど、青カビの周りに菌が生えないってことの発見からだろ?

とにかく、普通は、「こういう化合物を探せ!」から始まるところ、イベルクチンみたいに微生物由来の化合物から創薬するときは、とにかく面白いたことない化合物をたくさん探すところから始まってる。

「これはなんかの薬になるはずだ!なんの薬になるかは知らんけど」www

ってところから開発なんか出来るかよ!って思うけど、事実小説より奇なりで、そういう薬も時々ある。

で、イベルクチンは人体薬ではなく動物薬として開発された。

で、こともあろうに駆虫薬。まあ、それも戦略だろう。

これがさ、抗生物質だったら、イベルクチン抽出して培地に混ぜると細菌が生えないっていうデータでもとりゃ、なにやら薬効がありそうだなっていう雰囲気はつかめるけど、駆虫薬ってどうしろと。

寄生虫ってさ、名前のとおり寄生しないと生きられないヤツがほとんどだからさ、シャーレとかで実験が超難しいわけ。

ベルクチンって形からすると、抗生物質に似てるからさ、抗生物質として開発されるならわかるけど、なんで駆虫薬ウケる

しかし、結果は大当たり。

虫という虫を下し、そんで動物ケロリとしてる。

そんなこんな、作用機序もなんとなくしかわからんまま、動物薬で不動の地位

ベルクチンは人体薬の世界では長らく不遇

動物薬で不動の地位だったイベルクチンだけど、長らくヒトに適用されなかった。

王道いかない開発をするとさ、なかなかお上が認めてはくれないのな。

ここだけの話、世の中には王道いかなかった薬ってのはたくさんあるんだ。

〇山ワクチン承認されないのにPやKが承認されてるのはオカシイって昔騒いだけど、〇山ワクチン含め三つともおかしな薬だったよ。

効くに違いないが最初にあって、ヒトに投与しちゃうんだもん。しか微妙な臨床成績で。

ハンセン病患者にガンが少ないから、ハンセン病病原菌の親戚の結核菌がガンに効くはずって、なんか似てない?今のイベルクチンとかBCGの騒ぎと。

ベルクチン使用されてる国ではCOVIDが少ない、BCGを接種してる国では、以下略

それはさておき、王道いかない開発でも承認された例というのは政治活動でうまく立ち回ったわけだけど、イベルクチンは元が動物薬だからね。

作法にのっとった動物試験の結果はないけど、家畜での実績は抜群です、ヒトでの試験もお作法には乗っ取ってないけど以下略

とにかくも、ヒトでの臨床試験の成績もそろって、動物薬としての発売から20年くらい遅れてようやく人体薬が日本でも承認

ベルクチン関係者は怒ってると思うよ。

効くのはわかってるのに承認してくれなかったと。お上の言い分としちゃ、お作法には乗っ取ってくれってことだろうけど。

そんなこんな、実はイベルクチンはかなり広範な虫に効くんだが、日本適応症として承認されたのは少ない。

あの寄生虫症もあの寄生虫症も全部イベルクチンで一発だと思うが、ほとんどの寄生虫症で第一選択薬はイベルクチンではない。

ヒトでちゃんとした臨床試験データがあるのが違う寄生虫症に対する効果だけだからなんだけども。

アフリカ無償で配ってるのが現状で、片方で無償で配ってるのに、こっちじゃちゃん利益を出すってのもやりにくいしね。

いろんな政治的な思惑があって、イベルクチン日本じゃ不遇。

ま、日本寄生虫病が多くないってのはあるんだけども。

そんなわけで、繰り返しになるけど、イベルクチン関係者

「抜群の効果があるのに、イベルクチンは不当に冷遇されてる!」って思ってる(と思う)

ベルクチン疥癬への適用拡大はなし崩し

実は、疥癬への適用拡大は王道臨床試験をしてない。

海外での実績やら学術論文が多いからということで免除された。

21世紀にもなってそういう裏口入学経験してる。

このへんが調子づかせた遠因でもあるように思う。

終わりに

「効く物質を探す」んじゃなく、「この物質はきっと効くはず!」で開発をするっていうのは、なかなかリスキー

海藻食って毛が生えるっていうのと変わらん。

そりゃテメーの思い込みだろってものが9割。いや、ほぼ全部。

でも、そういう薬って意外と多い。

ワクチンなんかまさにそれだ。

天然痘と牛痘は似てるからって発想はホメオパシーと変わらん。

ただ、もう21世紀ともなると、ちゃん作法にのっとってくれないとお上が認めるのは難しいよ。

偉い医者先生が効くとどんだけ言ったって、裏口入学は無理だよ。

日本患者数が少ない病気だったらまだしもだな、国民病になりつつある疾病に適当承認は無理。

mRNAワクチンだって審査報告書読むとかなり無理を通してるから、諸外国で抜群な成績でも出せばあるいはだけど、だからその成績持って来いよって話。

たいした副作用もないんだし、ダメもとでもって気持ちわからんでもないけどな。

追記

ベルクチンって、犬飼ってるやつなら知ってる毎月飲んでるアレだ。

この記事からも、動物関係者の人体薬に対するコンプレックスみたいなの感じるだろ?

ほんと、控えめに言っても奇跡の薬だがな、そうそデータもなしに簡単にヒトに使うわけにゃいかんのだよ。

https://cvdd.rakuno.ac.jp/archives/3630.html

2021-08-13

学術書の類を読むときプロによる書評も一緒に読め

ブレグマン(2021)『Humankind 希望歴史』を勝間さんがブログで紹介しているが、その記事ブコメ地獄と化している。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/katsumakazuyo.hatenablog.com/entry/2021/08/12/162845

「なんとなくだが俺はこう思う」「著者はチェリーピッキングしててクソ」みたいな主張がエビデンスなしに書かれており(そもそも君たち原書読んだ?)、それらにスターが当然であるかのように集まっている。これらは理性的議論でもなんでもなくただのエコーチェンバー現象である。やはり、ブコメという文字数制限があるメディアできちんとした議論を行うのは無理があることが分かる。

こういう学術書やそれに近いものを読むときに私が習慣としていることがある。本を読む前にプロによる書評を読め。

ここでのプロというのは、新聞でそういう書評をいっぱい書いているプロレビュワーのことではなく、プロ学者のことである

例えば、"Bregman Humankind book review"とかでgoogle scholarなどを調べると、文化人類学者によるこの書評がヒットする。

A Sceptical Review of Bregman’s 'Humankind: A Hopeful History'

https://www.newenglishreview.org/custpage.cfm?frm=190173&sec_id=190173

この書評によれば、「過去において狩猟採集生活住民同士が戦争ばかりして殺し合っていたというのは基本的には嘘」というブレグマンの主張は文化人類学的には嘘っぱちである

"As a journalist he not only knows very little anthropology but also has an irritating folksy style"(ジャーナリストのブレグマン文化人類学についてほとんど何も知らないだけでなく、イライラするほど垢抜けない文体を用いており)、"This is reminiscent of a very bad undergraduate essay"(これはとても下手な学部生のエッセイを思い出させるような主張だ)、などとやたら攻撃的な評がなされており、それはそれで大丈夫かという気持ちにはなるが、少なくとも一人の専門家視点から見た学術的な評としては参考になる。もちろんこの書評が真理で『Humankind』は読む価値なし、とここで主張したいわけではない(私は文化人類学者ではないのでその判断はできない)。

このような視点批判的に本を読解することは、当該分野の知的蓄積を持っていない素人には不可能である。誤った知識を盲信しないために第三者によるファクトチェックには目を通しておいた方がよい。逆に、その道の専門家が「よく書けた本である」と肯定的に評していれば、ある程度安心して読むことができる。

プロによる書評をどのように探すか

日本語書籍なら「(書名) 書評」でググる学者による書評に絞りたい時は「(書名) 書評 教授」でググったり「(書名) (著者名)」でGoogle scholarしたりするとよい。

英語書籍日本語翻訳された本を読むときもこれで原著の評判を調べる)なら「(書名) (著者名)」でGoogle scholarするのがおそらく一番よい。ある程度有名な本ならプロによって書かれた書評学術ジャーナルに載っており、それがだいたいヒットする。特にいわゆる文系学術ジャーナルには毎号Book reviewコーナーがよくあり、そこに載っている書評は「本の主張まとめ」→「本の批判検討」→「本の評価」というフォーマットで書かれていることが多いため大変読やすい。ただ一つ問題があり、これらのジャーナルはほぼ有料である研究機関所属するか金を払うことによりこの問題解決する。

また、twitterで「(書名)」で調べ、研究者っぽい人による短評ツイートを探して読むという方法もある。研究者のTwitterはだいたい実名かつ顔写真アイコンソース:私の印象)なので、それで目grepしてからプロフィールをチェックするとよい。ちなみに関心がある分野の研究者のtwitterアカウントは普段からフォローしておくとたのしい。

余談:近年のポップな人類歴史書の怪しさについて

冒頭で「ブコメがやべえ」と批判したが、こういう風呂敷を広げまくって人類史を俯瞰したぜと主張する売れ筋本に警戒心を抱いてしま気持ちはよく分かる。なぜなら、最近のそういう本に対しては「適当こくな」と専門家からツッコミが入ることが実際に多いから。

例えば、Humankindの書評として上に挙げたものを書いたC.R. Hallpike先生は、ハラリの『サピエンス全史』に対しても批判的な評を行なっている。

Review of Yuval Harari's Sapiens: A Brief History of Humankind.

https://aipavilion.github.io/docs/hallpike-review.pdf

ちなみにこのHallpike先生は、未開社会フィールドワークを行なった経験から最近のポップな歴史書は文化人類学デタラメばっか書きおって」と心底お怒りらしく、全員(チョムスキー含む)まとめてぶった切る本まで書いている。Hallpike先生過激な主張を好むことも踏まえると(参考: https://twitter.com/profdanhicks/status/1336981539893161984 )、この本に対するプロ書評が見つからないのは残念である

C.R. Hallpike(2018). "Ship of Fools: An Anthology of Learned Nonsense About Primitive Society".

https://www.amazon.com/Ship-Fools-Anthology-Nonsense-Primitive-ebook/dp/B07HX4188K

また、このような人類歴史スキャンダルとして最近話題になったのが、スティーブン・ピンカー(2019)『21世紀啓蒙』における「学術ルール違反事件である

ピンカーが書中で「科学史家による主張」として紹介していた言説が、脚注をたどると科学史家でなく社会心理学者によるものであったことが分かり、さらピンカーによって引用されていた文章は実際には同じ論文内の別部分の文章を継ぎ接ぎしてピンカーにとって都合の良いように捻じ曲げられていた、という事件である。詳しくは以下のツイートを参照。

https://twitter.com/mccormick_ted/status/1419672144368308225

もちろん『21世紀啓蒙』におけるピンカーの主張自体に対するプロからの異議申し立て存在する。

https://www.abc.net.au/religion/the-enlightenment-of-steven-pinker/10094966

というわけで、売れている学術書を無邪気に読むことすら危うさを孕む行為であるメディアリテラシーだいじ。

カーボンは思ったより普及しないな。

LED炭素素材の時代になると予言された21世紀だけど

カーボンの出足は悪い。

もっともっとあらゆるカーボンが欲しい。

カーボンフライパン

カーボンボールペン

カーボン耳かき

カーボン掃除機

カーボンの机、椅子

カーボンの窓枠

カーボン電気マッサージ

カーボンの靴べら

なんでもかんでも軽く剛性があるカーボンにして欲しい。

2021-08-12

Twitterアップデートフォロー欄の表示が分かりにくくなって不便になったりするのを見ればよく分かるんだよな…

アップデート」は必ずしも改良を意味しない。

人権問題に対して「アップデート」という言葉を用いるのには違和感がある。

現に、21世紀に入って少子化問題視される事により産むも産まないも個々の女性自由だった1990年代価値観からアップデート」され、

女性子供を産んで当然という保守的女性観に戻ってしまったしな。

2021-08-10

anond:20210809171448

オタク定義がよくわからないのだが、

うる星やつらや初期のガンダムパトレイバーについてマニアックな話を毎日のようにつぶやいているけど、

最近(というか21世紀)のアニメについてはつぶやかないおっさんを知ってるけど

彼はオタクでは無いのだろうか?

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