「無双」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 無双とは

2020-08-01

anond:20200801193250

盲目剣豪は闇夜で健常者が全く太刀打ちできない状況でも相手を察知して無双できるんだって

健常者が音を頼りにできず詰む環境こそ音に頼らない聾者活躍できるのでは。

俺は呼吸も歩行も会話も健常者が無意識にできることを常に意識的しかできないか

他人からはえらく不自然気持ち悪く見えるみたいなんだが

これって電子ジャミング自動制御ダメにされた時にマニュアルしか動かせないポンコツ機を使っていた落ちこぼれ部隊無双する展開の伏線だと思うんだよな。

E.G.コンバットでそういうの見たもん。

2020-07-29

anond:20200729144717

本来ならテロリスト相手無双出来るような人間ってジョン・マクレーンとかセガールとかああい超人だけなんだろうな。

妄想の話だから自分だってヒーローみたいに悪役相手無双出来るって思っちゃうんだろう。

フルメタル・パニック! の相良宗助とか幾ら外人部隊出身からって17歳日本人外国人テロリスト相手にこんなに無双出来る訳ねえだろって思いながら読んでいた。

学校職場テロリスト占拠して隙だらけだから俺が無双するみたいな増田の大好きな妄想

普通に考えて、ちゃんとしたアサルトライフル弾薬に、手榴弾爆弾を自弁で調査して商流開拓して調達して武装している調達能力

銃や爆弾の取り扱いに慣れている訓練を受けているか自分でそれを自弁で訓練して維持している実務遂行能力

作戦立案して情報収集を行いリハーサルを行ってテロ作戦を決行できる企画能力がある奴らなわけで

年を取って社会に出て働いて世の中を知れば知るほど、こいつら創作文化雑魚扱いされるって意味不明じゃねって思う?

ビジネスマンフリーランスとしてみたらマジで超人じゃねえか、そんな奴らを学生や俺ら一般人が叩き伏せるとか絶対無理だろって思うようになったが

世の中そういうの好きなオッサンかいっぱいいるし、何が元ネタなのか疑問に思う

2020-07-28

Firefoxは何がダメだったの

アドオン充実しててよかったのに

適当サラーってドラックした範囲Tumblrリブログしたり

ブラ三でオート内政して微課金無双したり、便利やったのに

anond:20200728111714

https://kamome.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1292107473/

740 :名無し草:2010/12/29(水) 01:16:43

家三はエアプレイの175が多いか身長いい加減なの多いんじゃね

https://yuzuru.5ch.net/test/read.cgi/pokechara/1301167810/

723名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/24(土) 02:40:42.90 ID:vZjyr5sc

外見の設定はちゃんとあるのに、それ自体を変えてしまうなんてイミフすぎて…

HGSS流行にのっただけなエアプも多かったんだろう

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 04:46:24.32 ID:BZ51Kxng

>>797

エアプか?

初代でもFRLGでも独り言言いまくってるしモノマネ相手に会話文もあるぞ

あとこのスレにはキャラアンチもいるだろうけど基本的に厨アンチの方が多い

https://kohada.5ch.net/test/read.cgi/gamehis/1302944124/

244 :名無し曰く、:2011/10/13(木) 22:03:16.61 ID:OQyrJrQv

アプレイヤーが通りますよ。

同人でBにハマり、「PS3がない」を免罪符

公式も見ず(見ることに抵抗はないけどB公式のCG気持ち悪いと思ってた)、

ひたすら同人サイトを回ってた。

友人に戦国無双2を借りて無双にハマり、Bと無双関係について知ってようやく目覚めた。

今では公式と厨の痛さで完全にアンチになりました。

ちなみにBにはまってたのは1ヶ月半くらいしかなかった。

黒歴史すぎて当時の自分を殴りたい。

https://kohada.5ch.net/test/read.cgi/pokechara/1286121751/

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 09:32:23.66 ID:OwSei3Hq

まあ買ってプレイしてるならまだいいよ、本当の困ったちゃんはエアプと割れ厨

それはそうとこのキャラ必要だったんだろうか

ライバルならチェレンベル

悪の組織ボスならゲーチス

ラスボスチャンピオン)ならアデクで事足りたような…

つーかこいつがいなかったらストーリーはいものポケモンで落ち着いてた気がする

ざっと検索した感じ20112012年頃のポケモンスレ無双・BASARA系スレで多くヒットする印象。

オタク作品リアルさの変わりようの認識でふと気が付いた

箸より重いものもったことなさそうなホストみたいな恰好したにーちゃんねーちゃんや、いい年こいてアホみたいな極彩色メイド服ゴスロリ姿だったりピチピチスーツ着た女が、マニアック拳銃とかライフルとか日本刀振り回して、盆踊りみたいなアクション大人とか軍人や悪い奴らに無双してカッコイイこというようなの、あんなの今でもなろう系とかでいくつかあるけど思えば、あんなもん普通に考えてありえないようなもの00年代の頃はリアルとか言われてたんだよな、そういえば

でもそれって、当時情報が降りてこなかったかリアルって想像できる余地があったんであって、ある意味でいい時代だったんじゃないかともう

YoutubeCNN見れば、ヘッドカメラ越しに特殊部隊テロリストが至近距離ボコボコ撃ち合うマジモンの殺し合いの様子や、白昼堂々ぶん殴られてVXガスとか毒ガス顔にぶっかけられて痙攣してぶっ倒れて死んだり、血達磨になってさらし者にされる正体ばれて身代金要求される諜報員とか、ドローンで家ごと吹っ飛ばされて爆殺されるみたいな映像マジでいっぱい見れる今の時代の方が異常なんじゃないだろうか?とおもう

2020-07-21

anond:20200721105434

こういうの聞くと年収800だし男だったら婚活市場無双できたのかな〜

2020-07-20

ボーイスカウト知識異世界無双~備えよ常に~

というのがヒットすれば少しは団員が増えるのだろうか…

『「ゼロ」と呼ばれる落ちこぼれ魔法使い召喚された俺がゼロ戦とか乗りこなして異世界無双しちゃった件』

バブル時代からネアカネクラ、今は陰キャ陽キャ、チー牛となくならないねこういう無駄カテゴライズ

いっそチー牛の冴えない子が無双するチー牛無双げーとか見たくなってきた。

というか藤井さんはチー牛無双でしょある意味

2020-07-18

最近読んだ漫画の話をする

レンタルコミックを利用して漫画を大量に読んでいる。

面白いものに当たれば購入するけど、のちの処分に困るし、なかなかそこまでしたいものには当たらない。

暇なので面白い漫画探してる。いいのあったら教えてほしい。

☆今週読んだもの

【なには友あれ】

人気作【ザ ファブル】の作者の作品。高速走り屋不良少年?たちの喧嘩話。暴走族

結構巻数出てるので人気だと思うけどいまいちさらなかった。

走り屋というものに興味が持てなかったのもあるが、登場人物倫理観がなくて好きになれる人がいなかった。

いかにも青年誌なシモの話が多い。

ファブルはなんだかんだ人情話だったか感情移入できるし好きなんだと思う。

特撮ガガガ

特撮好きのOLによる特撮知識ヲタク人間関係の悩みの話。

特撮のみならずジャニヲタ幼女アニメヲタなどバラエティに富むヲタ知識楽しい

最新刊人間関係の悩みの方が多くなってきて、ネタ切れ感を感じる。

パリピ孔明

現代転生した孔明歌手を目指す女の子を成り上がらせようとする話。

絵がすごいうまい。細かい面白い。そして作者は明らかにコーエー三國無双派。

孔明の真面目に人をおちょくった性格にシャッホウ感を思い出す。

女の子バラエティあって皆可愛い。そして露出高い。パリピだけどちゃん三国志してる。爽やか。

※買いました。


【ここは今から倫理です】

高校生達の重い問題対応する倫理先生の話。

だるそうで?自分の方が鬱病そうな先生が謎の色気を発している。どこの出版社か知らんが男性にはあまり受けなさそうな気がする。

一話はハッピーエンドで終わるけどなんかこう、ネッチョリ生臭い陰鬱さが、まあともかく先生が異常に色っぽい。(男性教諭

※買いました

ライドキング

プーチン異世界転生して無双する話。常軌を逸している。

プーチン現代世界チートなので異世界チートしてもなにも矛盾はない。プーチンいい人。絵がこまかくてうまい

転生らしく少女達やロリエルフを仲間にしているがあまり羨ましくはない。作者男性? 女性かもしれない。

なんか男性キャラのほうが色っぽいしネタ化されていない。女の子のおみ足やパンツ絵はおっと思うけど…。性格が。

新刊出たら買う

結構買っているようだ

異世界漫画

最近読んだ中では

異世界失格とライドキング面白かったよ

太宰治プーチン大統領っぽいのががでてるやつ。

プーチン大統領だと無双しててもチートでも納得いくな。

お前ら読めよ。

2020-07-17

誰でも簡単お気持ち長文の書き方

はじめに

まず初めに、お気持ちでもなんでも、意味の通る長文を書けるだけでそれは「能力である。内容がいくら恥ずかしいものでも、長文を書くことは決して恥ずかしいことではない。そして長文を「書ける」能力があることは、「書けない」自分上位互換である大富豪で超有名なローカルルールに8切りがある。殆ど場合場を流したほうがお得だが、「流さな選択もできる8切り」があったら、「絶対に流す8切り」の上位互換であることは間違いない。使い所はわからないが。書けるという選択肢は、あって損はない。得はわからないが。

お気持ちの種を見つけよう

第一に、お気持ちの種がないとお気持ち長文は生えてこない。種があれば2000字くらいはサクッと書ける私でも、種無しでなんか書けって言われてもパンティーって5文字書いて終わりだ。なんでも良い。好きな作品の心にひっかかった展開でも、嫌いな作品の嫌いな一コマでも、どうにかしてぶちのめしてやりたいノロケ増田でも、なんでもいい。何かしらの種を拾ってこよう。やる気があるなら、日々それを貯めておこう。いつかそれが、面白い短編小説になることがあるかもしれない。

自分語りをしよう

お気持ち長文に必須なのが自分語りだ。自分に全く興味のない生きてるのか死んでるのかよーわからん人間でも、「自分がなぜこんな考えを持ってるのか」くらいのことは語れるのだ。ちゃんとした秀才天才でもない限り、人は何かを「自分体験したこと」に全てをなぞらえがちな傾向がある。恥ずかしいことではない。そういった類推ができることも、立派な能力だ。わりと誰でも持っている能力であることも事実だが。その誰でも持っている能力が、実は結構他人にとって価値があったりもする。なぜなら、当人が「しょーもない自分のしょーもない体験」と思っていることでも、他人にとっては「その人として生きていないのに、その人の追体験ができる種」になるからだ。自分語りはどんどんしていけ。ここはアノニマスダイアリ、匿名の掃き溜めだ。お気持ち自分語り長文がかければ、お気持ち長文初級編の免許皆伝だ。

1つに絞ってこだわろう

ここから中級編。好きなもの、嫌いなものに関して言いたいことは皆様多々あるだろう。全部書くと、ほんとに散漫なお気持ち長"駄"文になる。1つにトピックスを絞ろう。一番好きなところ、一番気に食わないところが良い。それを言いたいがために自分語りも引用もする、ということができると、ビシッと焦点の合ったいいお気持ちが書ける。そして重大なポイントだが、これをタイトルにするんだ。タイトルっていうのは、読み手が「これどういう意味だ?」ってなったときの手助けになる。この暗喩伝わるかな、って思ってもタイトルにヒントがあると意外と読めるし、それを読めた人は文章ちょっとだけ好意的に読んでくれる。読み解けた俺スゲー、が続きを読む原動力になる。これが出来ると、「長文なのにスッと読めた」とか、「この比喩までこだわってるのイイね」みたいなコメントが付き始める。意図して出来たら中級免許皆伝だ。

終わりに

上級は?と聞かれるかもしれんが、私もまだまだ修行中の身。中級も頑張っているところだ。世界に広がるお気持ち長文の文化、みんなも試していいんじゃないか。

ところで、この文章の書き方は、読書感想文コンクール無双できる書き方でもあるのだ。本の中でひかかったワンフレーズに対して、あーでもないこーでもないと持論と自分語りをペタペタくっつけていけば、国語教師が花丸をくれるようなものが書ける。そこに社会問題とかでも絡めておけば、ナントカ賞みたいなゴミも貰えたりする。少なくとも、2ページと1行のイヤイヤ書かされた悲惨ものにはならない。何でも良いから書いていこう。

2020-07-13

お前らみたいなもんのために、世界で一つだけの異名を授けてやる4

異名のない人生などあってよいはずもなく、つまり、これは続ける以外にないのである

今日は激戦区に挑むぞ。かなり手ごわい。

anond:20200712044414

anond:20200711101512

anond:20200710085354

異名ヒット件数使用許可Google
霊長類最強の桃子0件使って良しgoogle:"霊長類最強の桃子"
霊長類最強のおぼこ0件使って良しgoogle:"霊長類最強のおぼこ"
霊長類最強の大人0件使って良しgoogle:"霊長類最強の大人"
霊長類最強のひょっとこ0件使って良しgoogle:"霊長類最強のひょっとこ"
霊長類最強のとっとこハム太郎0件使って良しgoogle:"霊長類最強のとっとこハム太郎"
霊長類最凶の男2件許可google:"霊長類最凶の男"
霊長類埼京の男0件使って良しgoogle:"霊長類埼京の男"
霊長類最弱の男309件許可google:"霊長類最弱の男"
霊長類最小の男7件許可google:"霊長類最小の男"
霊長類最萌の男1件許可google:"霊長類最萌の男"
霊長類斉藤の男0件使って良しgoogle:"霊長類斉藤の男"
霊長類採用の男0件使って良しgoogle:"霊長類採用の男"
異名ヒット件数使用許可Google
山賊無双18,200件許可google:"山賊無双"
山麓無双2件許可google:"山麓無双"
山岳無双414件許可google:"山岳無双"
三億無双9件許可google:"三億無双"
三食無双3件許可google:"三食無双"
三曲無双1件許可google:"三曲無双"
山国無双62件許可google:"山国無双"
残酷無双398件許可google:"残酷無双"
監獄無双351件許可google:"監獄無双"
煉獄無双3,350件許可google:"煉獄無双"
南国無双6,640件許可google:"南国無双"
万国無双119件許可google:"万国無双"
全国無双912件許可google:"全国無双"
蘭国無双0件使って良しgoogle:"蘭国無双"
建国無双131件許可google:"建国無双"
本国無双9件許可google:"本国無双"
一国無双784件許可google:"一国無双"
某国無双40件許可google:"某国無双"
亡国無双306件許可google:"亡国無双"
隣国無双72件許可google:"隣国無双"
現国無双9件許可google:"現国無双"
小国無双632件許可google:"小国無双"
阿国無双573件許可google:"阿国無双"
三國連太郎無双10許可google:"三國連太郎無双"
御国無双0件使って良しgoogle:"御国無双"
孫悟空無双779件許可google:"孫悟空無双"
散策無双"39件許可google:"散策無双""
腕白無双5件許可google:"腕白無双"
卵白無双10許可google:"卵白無双"
関白無双10許可google:"関白無双"
見学無双83件許可google:"見学無双"
暗黒無双1,670件許可google:"暗黒無双"
申告無双22,200件許可google:"申告無双"
勧告無双76件許可google:"勧告無双"
チャングク無双0件使って良しgoogle:"チャングク無双"
ンガググ無双0件使って良しgoogle:"ンガググ無双"
三徳無双1件許可google:"三徳無双"
原告無双3件許可google:"原告無双"
乱獲無双253件許可google:"乱獲無双"
浅学無双0件使って良しgoogle:"浅学無双"
積読無双0件使って良しgoogle:"積読無双"
異名ヒット件数使用許可Google
ちょい悪爺9,900件許可google:"ちょい悪爺"
ちょい悪G.G.佐藤0件使って良しgoogle:"ちょい悪G.G.佐藤"
ちょい悪オジヤ26件許可google:"ちょい悪オジヤ"
ちょい悪大家4件許可google:"ちょい悪大家"
ちょい悪モヤシ3件許可google:"ちょい悪モヤシ"
ちょい悪殺し2件許可google:"ちょい悪殺し"
ちょい悪しょうじょうじ0件使って良しgoogle:"ちょい悪しょうじょうじ"
ちょい悪婆8件許可google:"ちょい悪婆"
ちょい悪山姥3件許可google:"ちょい悪山姥"
ちょい悪マンバ0件使って良しgoogle:"ちょい悪マンバ"
ちょい悪ギャル5,310許可google:"ちょい悪ギャル"
ちょい悪王子859件許可google:"ちょい悪王子"
ちょい悪お嬢8件許可google:"ちょい悪お嬢"
ちょい悪大蛇0件使って良しgoogle:"ちょい悪大蛇"
ちょい軽オヤジ681件許可google:"ちょい軽オヤジ"
ちょい猿オヤジ40件許可google:"ちょい猿オヤジ"
ちょいナルオヤジ99件許可google:"ちょいナルオヤジ"
ちょい丸オヤジ39件許可google:"ちょい丸オヤジ"
ちょい樽オヤジ2件許可google:"ちょい樽オヤジ"
ちょいダルオヤジ117件許可google:"ちょいダルオヤジ"
ちょいワッフルオヤジ0件(ちょいワッフルおやじが1件)許可google:"ちょいワッフルオヤジ"
ちょいファールオヤジ0件使って良しgoogle:"ちょいファールオヤジ"
異名ヒット件数使用許可Google
僕の心のガバイやつ0件使って良しgoogle:"僕の心のガバイやつ"
僕の心のキモイやつ0件使って良しgoogle:"僕の心のキモイやつ"
僕の心のモモーイやつ0件使って良しgoogle:"僕の心のモモーイやつ"
異名ヒット件数使用許可Google
キカイダーフラッシュローリングサンダー0件使って良しgoogle:"キカイダーフラッシュローリングサンダー"
ハカイダーフラッシュローリングサンダー0件使って良しgoogle:"ハカイダーフラッシュローリングサンダー"
インサイダーフラッシュローリングサンダー0件使って良しgoogle:"インサイダーフラッシュローリングサンダー"

2020-07-12

クソデカ羅生門読書アシスト版(PC用)

ある日の超暮方(ほぼ夜)の事である。一人の下人が、クソデカ羅生門の完全な真下

 雨やみを気持ち悪いほどずっと待ちまくっていた。

馬鹿みたいに広い門の真下には、この大男のほかに全然誰もいない。ただ、所々丹塗の

 びっくりするくらい剥げた、信じられないほど大きな円柱に、象くらいある蟋蟀が一匹とまっている。

  クソデカ羅生門が、大河のように広い朱雀大路にある以上は、この狂った男のほかにも、激・雨やみをする巨大市女笠や

   爆裂揉烏帽子が、もう二三百人はありそうなものである。それが、この珍妙男のほかに全然誰もマジで全くいない。

何故かと云うと、この二三千年、京都には、超巨大地震とか破壊辻風とか最強大火事とか

 極限饑饉とか云うエグすぎる災が毎日つづいて起こった。そこでクソ広い洛中さびれ方は

  マジでもう一通りとかそういうレベルではない。旧記によると、クソデカ仏像文化財クラス仏具ものすごいパワーで打砕いて、

   その丹がベッチャベチャについたり、金銀の箔がもうイヤになっちゃうくらいついたりした木を、路ばたに親の仇のようにメチャメチャつみ重ねて、

    薪の料に売りまくっていたと云う事である。クソ治安がいいことで知られる洛中がその始末であるから

     正気を疑うレベルデカ羅生門の完全修理などは、元より誰も捨てて顧る者がマジで全然なかった。

      するとそのドン引きするくらい荒れ果てたのをよい事にして、クソヤバい狐狸がドンドン棲む。世界最強の盗人が6万人棲む。

  とうとうしまいには、マジで悲しくなっちゃうくらい全然取り手のないきったない死人を、この門へ猛ダッシュで持って来て、

   超スピードで棄てて行くと云う習慣さえ出来た。そこで、日の目が怖いくら全然まったく見えなくなると、誰でもメチャメチャ気味を悪るがって、

    この門の近所へはマジでビックリするくらい足ぶみをしない事になってしまったのである

その代りまた超凶悪な鴉がどこからか、億単位でたくさん集って来た。昼間見ると、

 その鴉が何万羽となく輪を描いて、クソ高い鴟尾のまわりを鼓膜破壊レベルの音量で啼きながら、

  亜音速で飛びまわっている。ことに門の上の空が、夕焼けで思わず目を疑うくらいあかくなる時には、

   それが胡麻えげつない量まいたようにはっきり見えた。鴉は、勿論、頭おかしいくらデカい門の上にメチャクチャ大量にある死人の肉を、

    気が狂ったように啄みに来るのである。――もっと今日は、刻限がハチャメチャに遅い(ほぼ夜)せいか

     マジで一羽も見えない。ただ、所々、ほぼ崩れかかった、そうしてその崩れ目にメチャメチャ長い草の森のごとくはえ倒したクソ長い石段の上に、鴉のえげつなく臭い糞が、

      点々と白くこびりついているのが見える。下人は七千万段ある石段の一番上の段に、

  洗いざらしてほぼ透明になった紺の襖の尻を据えて、右の頬に出来まくった、クッソ大きな面皰を気にしながら、

   メチャメチャぼんやり、とんでもない豪雨のふりしきるのを眺めていた。

作者はさっき、「下人が雨やみをメチャメチャ待っていた」と書いた。しかし、

 下人は激烈豪雨がやんでも、格別どうしようと云う当てはマジで全然ない。ふだんなら、

  勿論、クソ強い主人のえげつなくデカい家へ帰る可き筈である。所がその糞主人からは、四五日前に

   暇を出し倒された。前にも書いたように、当時ただでさえ最低最悪のゴミの掃き溜めである京都の町は一通りならず

    衰微しまくって本当に惨めな感じになっていた。今この最強にヤバい下人が、永年、犬のごとくこき使われていた主人から、暇を

     出されたのも、実はこの大衰微のクソしょぼい小さなさな余波にほかならない。だから

      「下人が雨やみをメチャメチャ待っていた」と云うよりも「クソヤバい豪雨にふりこめられた

  下人が、マジで全然行き所がなくて、超途方にくれていた」と云う方が、完全に適当である

   その上、今日の空模様も少からず、この平安朝のヤバい下人のUltimet-Sentimentalisme of the Godsに影響した。申の刻下りからふり出した大雨は、

    いまだに上るけしきが全然かけらもない。そこで、のちに剣聖と呼ばれる最強の下人は、何をおいても

     差当り明日の暮しをメチャメチャどうにかしようとして――云わば絶望的にどうにもならない

  事を、どうにかしようとして、悲しくなるくらいとりとめもない考えをたどりながら、

   さっきからアホみたいに広い朱雀大路にふる豪雨の音を、聞くともなく

    聞いていたのである

豪雨は、トチ狂ったクソデカさの羅生門をつつんで、メチャメチャ遠くから、ざあっと云う轟音をあつめて来る。

 夕闇は次第に空をびっくりするほど低くして、見上げると、超巨大門の超巨大屋根が、斜につき出した

  超巨大甍の先に、ドチャクソ重たくうす暗い雲を嫌になるくらい支えまくっている。

どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる

 遑は本当にマジでまったくない。選んでいれば、築土の真下か、道ばたの土の真上で、超苦しい饑死を

  するばかりである。そうして、このガチ世界デカい門の上へ猛スピードで持って来て、

   きったない犬のように超速で棄てられてしまうばかりである

    選ばないとすれば――巨大下人の考えは、何度も寸分たりとも違わず完全に同じ道を低徊した揚句に、

     やっとこの局所へ逢着した。しかしこの「すれば」は、マジでいつまでたっても、

      結局「すれば」であった。クソザコ下人は、手段を選ばないという

  事をエグ肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、

   その後に来る可き「世界最強の盗人になるよりほかに仕方がない」と云う事を、

    積極的肯定するだけの、莫大な勇気が出ずにいたのである

下人は、意味わからんくらいクソ大きな嚔をして、それから死ぬほど大儀そうに立上った。南極かってくらいに夕冷えの

 する世界最悪の罪の都京都は、もう火桶が8億個欲しいほどのガチえげつない寒さである暴風は信じられないほどデカい門の巨柱と

  巨柱との間を、クソヤバい濃さの夕闇と共にマジで全然遠慮なく、吹きぬけまくる。丹塗の超巨大柱に

   とまっていた象サイズの蟋蟀も、もうどこかへ行ってしまった。

下人は、頸を人間限界を超えてちぢめながら、山吹の汗袗に無理やり重ね倒した、紺の襖の肩を

 物理的にありえない動きで高くしてクソデカ門のまわりを見まわした。雨風の患のない、人目にかかる

  惧のない、一晩メチャメチャ楽にねられそうな所があれば、そこでともかくも、クッソ長い夜を

   明かそうと思ったかである。すると、幸い超巨大門の上の宮殿並みにデカい楼へ上る、幅の

    バカ広い、これも丹をキチガイみたいに塗りたくった梯子が眼についた。上なら、人がいたに

     しても、どうせ臭くてきったない死人ばかりである。下人はそこで、腰にさげた巨大な聖柄の

      大太刀が鞘走らないように気をつけ倒しながら、藁草履はいた巨大な足を、

  そのバカかい梯子の一番下の段へ渾身の力でふみかけた。

それから、何百分かの後である。クソデカ羅生門の楼の上へ出る、幅のアホみたいに広い

 梯子の中段に、一人の巨大な男が、猫のように身をちぢめまくって、ヤバいくらい息を

  殺しながら、上の容子を窺っていた。楼の上からさす大火炎の目を灼く光が、

   かすかにその男の右の頬をぬらしている。えげつなく短い鬚の中に、とんでもなく赤く膿を

    持った巨大な面皰の大量にある頬である。巨下人は、始めから、この上にいる者は、

     臭死人ばかりだと高を括っていた。それが、梯子を二三千段上って見ると、

      上では誰か燃え盛る大火をとぼして、しかもその大火をそこここと疾風のごとき

  速さで動かしているらしい。これは、そのドブのように濁った、この世の理を超えて黄いろい光が、すべての隅々に

   巨大人食い蜘蛛の巣をかけた天井裏に、激しく揺れながら映ったので、メチャすぐにそれと

    知れたのである。この豪雨の夜に、このクソデカ羅生門の上で、世界すら灼く業火

     ともしているからは、どうせただの者ではない。

下人は、巨大な守宮のように足音をぬすんで、やっとクソ急な梯子を、一番上の

 段まで這うようにして上りつめた。そうして体を出来るだけ、紙のように平に

  しながら、頸を出来るだけ、ろくろっ首のごとく前へ出して、恐る恐る、巨大な楼の内を

   覗いて見た。

見ると、地の果てまで広がるがごとき楼の内には、噂に聞いた通り、幾つかの山のように巨大な死骸が、無造作

 棄ててあるが、業火の極光の及ぶ範囲が、思ったよりクソ狭いので、数は

  幾つともわからない。ただ、おぼろげながら、知れるのは、その中に

   完全に全裸の死骸と、メチャクチャ高級な着物を着まくった死骸とがあるという事である。勿論、中には

    女も男もまじっているらしい。そうして、その死骸は皆、それが、

     かつて、生きていた人間だと云う事実さえ疑われるほど、土を

      捏ね倒して造った人形のように、口をヤバイくらい開いたり手をキロ単位で延ばしたりして、

  ごろごろ床の上にころがっていた。しかも、肩とか胸とかの山くらい

   高くなっている部分に、ぼんやりした猛火の光をうけて、クソ低くなっている

    部分の影を一層超死ぬほど暗くしながら、永久に唖の如く黙っていた。

下人は、それらの超ビッグ死骸のメチャメチャくっせえ腐爛した最悪の臭気に思わず、鼻を掩って掩って掩いまくった。しかし、

 その手は、次の瞬間には、もう鼻を掩う事を完全に忘れ尽くしていた。あるハチャメチャに強いクソデカ

  感情が、ほとんどことごとくこの最強男の嗅覚を奪ってしまたからだ。

下人の巨眼は、その時、生まれてはじめてその激臭死骸の中に蹲っている最低最悪醜悪人間を見た。

 檜皮色のきったねえ着物を着た、ノミのように背の低い、ナナフシのように痩せこけた、白銀髪頭の、豆猿のような

  老婆である。その老婆は、右の手に大火炎をともした最高級松の巨大木片を持って、

   その大死骸の一つの巨顔を覗きこむように眺め倒していた。髪の毛のクソ長い所を見ると、

    多分傾国美女の死骸であろう。

下人は、六〇〇分の恐怖と四〇〇分の知的好奇心とにつき動かされ続けて、暫時(七十二時間)は呼吸を

 するのさえ忘れていた。旧記の記者の語を全て丸々借りれば、「頭身の剛毛も一生太り続ける」

  ように感じまくったのである。すると糞老婆は、高級松の大木片を、床板の間に

   狂ったように挿して挿して挿し倒して、それから、今まで眺め続けていた大死骸の首に両手をかけると、

    丁度、大猿の親が大猿の子の虱を全部とるように、そのバカ長い髪の毛を一〇〇〇〇本ずつ抜きはじめた。髪は手に奴隷のように従って抜けるらしい。

その髪の毛が、一〇〇〇〇本ずつ抜けるのに従って、下人の腐りきった心からは、恐怖が

 少しずつ完全に消えて行った。そうして、それと完全にピッタリ同時に、この老婆に

  対する想像を絶するはげしい憎悪が、少しずつ動いて来た。――いや、この糞老婆に

   対すると云っては、語弊がありすぎるかも知れない。むしろ、この世に存在しうるありとあらゆる悪に

    対する巨大な反感が、一分毎に強さを等比級数的に増して来たのである。この時、誰かが

     この最強正義体現たる下人に、さっき門の真下でこの性根の腐ったドブ男が考えていた、超苦しい饑死をするか

      世界最強の盗人王になるかと云う世紀の大問題を、改めて持出したら、恐らく清廉潔白高潔下人は、マジで何の未練の

  カケラもなく、本当にめちゃめちゃ苦しい饑死を選んだ事であろう。それほど、この男の中の男のあらゆる悪を世界一憎む心は、

   老婆の床に挿しまくった最高級松の大木片のように、超勢いよく

    燃え上り出していたのである

馬鹿で学のない下人には、勿論、何故糞老婆が死人の髪の毛を抜くか本当に一切わからなかった。

 従って、合理的には、それを善悪のいずれに片づけてよいかマジでまったく全然

  知らなかった。しか馬鹿下人にとっては、この豪雨の聖夜に、このクソデカ羅生門の真上

   で、大死人のぬばたまの髪の毛を抜くと云う事が、それだけで既に絶対に許すべからざる

    世界最低の悪の中の悪であった。勿論、クソアホ下人は、さっきまで自分が、世界一の大盗人王になる気でいた

     事なぞは、とうの昔に忘れきっていたのである

そこで、下人は、両足に剛力を入れまくって、超いきなり、大梯子から千里(約一万二千メートル)上へ

 飛び上った。そうして世界最高の名刀と謳われる聖柄の大太刀に手をかけながら、超大股に老婆のど真ん前へ

  歩みよった。老婆が死ぬほど驚いたのは云うまでもない。

老婆は、一目下人を見ると、まるで攻城弩にでも弾かれたように、天高く

 飛び上った。

「おのれ、どこへ行く。」

最強下人は、雑魚老婆が大死骸全てに無様につまずきまくりながら、可哀想なくらい慌てふためいて逃げようとする

 行手を完全に塞いで、こう罵りまくった。糞老婆は、それでも神速で巨大下人を

  つきのけて行こうとする。剛力下人はまた、それを絶対に行かすまいとして、

   ものすごい力で押しもどす。二人は巨大死骸のまん真ん中で、しばらく、完全に無言のまま、

    つかみ合った。しか勝敗は、宇宙のはじめから誰にでも完全にわかっている。下人は

     とうとう、老婆の腕を馬鹿力でつかんで、無理にそこへ叩きつけるようにねじ倒した。丁度、軍鶏

      脚のような、本当に骨と皮ばかりの細腕である

「何をしていた。云え。云わぬと、これだぞよ。」

下人は、老婆を全力でどつき放すと、いきなり、大太刀の鞘を瞬間的に払って、白いミスリル鋼の

 芸術品のように美しい色をその眼の前へつきつけた。けれども、極悪老婆は完全におし黙っている。両手を

  わなわな高速でふるわせて、強肩で息を切りながら、眼を、眼球がまぶたの外へ完全に

   飛び出そうになるほど、ありえないくらい見開いて、唖のように執拗く黙っている。これを

    見ると、最強下人は始めて明白にこの糞老婆の生死が、全然自分の完全なる自由意志にまったく

     支配されていると云う事をめちゃくちゃ意識しまくった。そうしてこの超意識は、今まで

      けわしく燃えさかっていた巨大憎悪の心を、いつの間にか絶対零度まで冷ましてしまった。後に

  残ったのは、ただ、ある大仕事をして、それが超円満にめちゃくちゃうまく成就した時の、

   人生最高の安らかな得意と大満足とがあるばかりである。そこで、有能下人は、老婆をはるか高みから

    見下しながら、少し声を柔らげてほとんど聞き取れないほどの超早口でこう云った。

「己は検非違使の庁の役人などでは断じてない。今し方この巨門の真下

 通りかかった旅の者だ。だからお前に縄をかけまくって、どうしようと

  云うような事は神仏に誓って絶対にない。ただ、今時分この巨大門の真上で、何を

   して居たのだか、それを己に話しまくりさえすれば最高にいいのだ。」

すると、糞老婆は、超見開いていた眼を、構造的にありえない形で一層大きくして、じっと

 その下人のブッサイクで気持ちの悪い巨大な顔を見守った。まぶたの超赤くなった、凶暴肉食最恐鳥のような、

  めちゃくちゃ鋭い眼で見まくったのであるそれから、本当に醜い皺で、ほとんど、鼻と一つになったタラコ

   唇を、何か金剛石のごとく硬い物でも噛んでいるように動かした。極細い喉で、針のように尖った喉仏の

    動いているのが見える。その時、その喉から、凶鴉の啼くような汚い声が、

     喘ぎ喘ぎ、下人の大耳へ伝わって来た。

「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、巨大鬘にしようと思うたのじゃ。」

天下無双の無敵下人は、老婆の答が存外、めちゃくちゃ平凡なのに自殺したくなるくらい本当に失望した。そうして極限まで失望すると

 同時に、また前の強烈な殺意内包した本気の憎悪が、氷のように冷やかな侮蔑と一しょに、心の中へ大量に

  はいって来まくった。すると、その超メチャメチャ剣呑な気色が、先方へもテレパシーのごとく完全に通じ倒したのであろう。

   雑魚老婆は、片手に、まだ大死骸の頭から奪いまくったバカ長い抜け毛を大量に持ったなり、

    蟇のつぶやくようなクソ小声で、口ごもりながら、こんな事を云った。

「成程な、死人の髪の毛を抜くと云う事は、何ぼう滅茶苦茶に悪い最低の事かも知れぬ。

 じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい

  人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、髪を抜いた女などはな、八岐大蛇

   四寸ばかりずつに切って干したのを、干巨大怪魚だと云うて、太刀帯の陣へ

    売りに往んだわ。大疫病に五回かかって死ななんだら、今でも毎日売り

     に往んでいた事であろ。それもよ、この女の売る干巨大怪魚は、味が頬が落ちるほど本当によいと云う

      て、太刀帯どもが、絶対毎日欠かさず菜料に買いまくっていたそうな。わしは、

  この女のした事が人類史に残るほどに悪いとはまったく思うていぬ。せねば、とてつもなく苦しい饑死をするのじゃて、

   仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も超悪い

    事とは全然思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、超苦しい饑死をするじゃて、

     マジ仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その本当に仕方がない事を、よく

      知っていたこの極悪女は、大方わしのする事も大目に見まくってくれるであろ。」

老婆は、大体こんな意味の事を超早口で云った。

巨大下人は、大太刀を瞬きの間に鞘におさめて、その大太刀の美しい柄を左の手でおさえながら、

 死ぬほど冷然として、この話を聞いていた。勿論、右の手では、メチャメチャ赤く頬に膿を大量に

  持った超大きな面皰を気にしまくりながら、聞いているのである

   しかし、これを聞いている中に、下人の史上空前に邪悪な心には、あるクソデカ勇気が生まれて来た。

    それは、さっきクソデカい門の真下で、この腑抜けカス男には全く欠けていた勇気である

     そうして、またさっきこの馬鹿かい門の真上へ瞬間的に上って、この老婆を人間離れした動きで捕えた時の

      勇気とは、全然、完全に反対な方向に動こうとするデカ勇気である。下人は、超苦しい

  饑死をするか大盗人王になるかに、まったく一瞬たりとも迷わなかったばかりではない。その時の

   この最低男の心もちから云えば、苦しい苦しい饑死などと云う事は、ほとんど、考える

    事さえ出来ないほど、意識の完全な外に追い出され倒していた。

「きっと、そうか。」

老婆の話が完ると、下人はメチャメチャ嘲るような声で念を押しに押した。

 そうして、一〇〇〇足前へ出ると、不意に右の手を面皰から七尺離して、老婆の襟上を

  神速でつかみながら、噛みつくようにクソデカい声でこう云った。

「では、己が完全引剥をしようとまったく恨むまいな。己もそうしなければ、二時間後に饑死をする体なのだ。」

韋駄天異名をとる下人は、目にも止まらないほどすばやく、老婆の着物を完全に剥ぎとった。それから丸太のように太い足に

 しがみつこうとする老婆を、超手荒く死骸の上へ蹴飛ばし倒した。梯子

  口までは、僅に五千歩を数えるばかりである。下人は、剥ぎとった

   檜皮色の着物をわきにかかえて、マジでまたたく間に死ぬほど急な梯子を夜のドン底へ

    かけ下りた。

しばらく、まさしく死んだように倒れていた糞老婆が、巨大死骸の中から、その全裸

 あまりに醜すぎる体を起したのは、それから本当に間もなくの事である。老婆は

  つぶやくような、うめくようなクソうるさい声を立てながら、まだ太陽のように燃えさかっている火の

   まばゆい光をたよりに、梯子の口まで、えげつないスピードで這って行った。そうして、そこから

    びっくりするほど短い白髪を倒にして、クソデカ門の真下を覗きこんだ。

     外宇宙には、ただ、黒洞々たる極夜があるばかりである

下人の行方は、マジで誰も全然知らない。

https://anond.hatelabo.jp/20200611125508

https://read-assist-dxn.web.app/contents/rashomon_all_pc.html

2020-07-11

anond:20200711164044

なろうの話題が出たらやたら感情移入って言葉使われるけど

他の小説ラストカタルシスへ至るための仕掛けを丁寧に積み上げてるのに対して

なろうってそういう感情移入とか小難しい解釈かめんどくさいか

カタルシスの部分だけつまんで脳死状態で「無双しゅごい」ってやりたい層がメインだと思うんだが

anond:20200711005458

俺もまあまあ長いこと読んでるけど結局ランキング乗るのは無双系で

ここに書いてるジャンルは棒の先がモップに変えられるか、ブラシに変わるか程度の差としか思えん。

2020-07-10

anond:20200710134123

勇者、ってなんなんだろう

神に選ばれしものなら使徒とか御使いとか

すごく強い人なら豪傑、無双強者

何かの使命を負った人なら使者執行者とか?

既になんかすごいことをやった人なら英雄

勇者ってどういう人なの?

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん