はてなキーワード: 雑談とは
まず言っておく。私は焦っている。友人を失うかもしれない。しかも、複数人まとめて。
この文章は、似たような境遇の人に共感してもらうなり慰めてもらうなりするためのものであり、説教も批判も求めていない。そういったコメントをしがちな人にはここで画面を閉じて欲しい。
特に、タイトルの言葉選びに対し思うところがあった人。今すぐこのタブを閉じるんだ。
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コロナ禍で何を、というご指摘はご遠慮願う。雑談時もマスクをするなど配慮はしていた。
年に一、二度程度しか全員で集まることのできないメンバー。頻繁に会えないため、食事の時の雑談において、趣味の話、職場の話、家族の話など話題は多岐に渡る。そして今回、友人の一人が街コンに参加したというネタを皮切りに、とうとう婚活という話題が表に出てきた。
正直居た堪れなかった。口数も明らかに減っていた自覚がある。どう返すべきかも分からなかった。
私は男が苦手だ。小中学校の間、同じクラスになった男子生徒からは必ずいじめられた。大人の男からも性的被害を受けているし、職場の上司からネトスト紛いのことをされたこともある。他、私の個人情報を業務上握っている一回りは上の男からアプローチを受けたこともある。
もちろん全員が全員そうとは思っていない。しかし、男である時点で信用しない方が賢明だという考えを持つには十分すぎるほど傷つけられた。
(自分はこんな酷い目にあった、みたいな話はやめてね。苦しみは存在自体が問題であって、その強さは関係ないし他人が量れるものではないので。)
自分の性格上、同世代に既婚者が増えてくれば世間体を気にして焦り始めることは容易に想像がつく。しかし、親は上記事情にも理解があり、もう私は結婚しないものだと思っている。孫など期待されていない。そして何より、信用できない男に自分の日常的な家事の代行権利を与えたり万一のことがあった時の判断を任せたりするよりは、一人で生きて行った方が幸せだと考えている。単身では家を借りられなくなるほど年老いる前に死んでいたい。
(余談:家の賃貸契約とかも所謂日常的な家事に含まれるので夫婦間で代行できる)
別に、友人も似た考えを持っているなんて思ったことはない。みんな適齢期になればどこかしらで出会った人と結婚して、私はもしかしたら周りからいつまで独身なんだろう……と同情と軽蔑の入り混じった目で見られるようになるのかもしれない、と怯えてさえいた。しかし、それとこれとは話が違うのだ。
友人たちも、何も結婚を急いでいるわけではないと言っていた。人生経験として知らない分野にいる人と出会い、巡り合わせが良ければそこから更に仲を深めていきたい、というふうに語っていた。私もその考え自体には共感できる。しかし、相手が男という前提がそれだけで私には恐ろしくて、まさか"イベントの類に参加するときは私も誘ってほしい"なんて言えないし思えなかった。"職場にいい人いないの"だなんて、思いつきもしない。
共有できない話題。友人たちがどう感じたかは分からない。しかし私は、自分と友人たちとの間に埋められない溝を感じた。そして、それを埋める努力をすべきなのか、見て見ぬ振りをすべきなのか、あるいは私の方から離れるべきなのか判断ができないまま数日経った。その間に、この出来事は思考の中心から一旦外された。
今日、カフェで読書をしてから帰った。帰り道でランニング中の男とすれ違った。人通りの少ない夜道。
学生時代、後ろから走ってきた男が私の隣に並んで以降追い抜いて行かないことが気にかかってそちらに目を遣ったところ露出狂だった、という出来事を経験した。今思い出しても身の毛のよだつ出来事だ。
腹が立った。ランニング中の男にではない。世の中に。そして、自分がどれほど男が苦手か、更には先日友人との雑談で何を感じたかを思い出してしまった。
(仕事でもないのに人通りの少ない夜道を歩くとか無用心だって指摘したくなった人がいると思うけど、こっちが用心しないといけない世の中にキレてることくらい分かるよね。分かったら黙ろうね。)
私の個人的な感情のために貴重な機会で持ち出す話題を制限する真似はすべきでない。
更に言えば、友人たちの方が、話題が合わなくなった私との会話を内心で気まずく感じているかもしれない。
私が黙っていればいい。誰もそれを不愉快にも不自然にも思わない。それなら私はそうするだろう。それで済ませられないのは、内心友人たちがどう思っているのかがさっぱり分からないからだ。
数少ない友人を失いたくはなくて、私は焦っている。ここまでくると、私はちゃんと友人たちを好きなのか、それともほとんど友人がいないから固執しているだけなのか、分からなくなってくる。どうすればいいのだろうか。今日も答えは出ない。
なんか最近こういう増田がちょいちょいバズってるよなあ。多分n番煎じだと思われるだろうけど、私の感情は私だけが煎じられるものなので、自分の言葉で記しておきたい。そしてできれば、私だけが悪いわけじゃないって言って欲しい。以上である。
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スルーされるかなと思ったら反応頂いてて楽しくなってしまったのでお返しさせて
「婚活は話題に出てる状態さえ苦手だからそろそろ焦りだした友達をきりたいんだけど」〜
→惜しい、友人を切りたいとは思ってない これは本当
うんち長文と言いつつ読んでくれてありがとよ
→記事中の先制攻撃みたいなアイタタ文章は「こんだけ言っても無視する人は無視するやろな」くらいで入れたのでまあ というかやっぱり私の考え幼稚だよな〜!! 周りに甘やかされて生きてるので気をつけたい
あと確かにこれ改めて読むと友人への複雑骨折感情より男性恐怖と嫌悪が強いなと感じたのでこれは鋭い指摘 大変です
適齢期で結婚し家庭を持つという「普通」から外れることへの不安に〜
→普通を取るか捨てるか最終的にどっちが幸せか分からないんだよなあ 後から振り返って分かることでもないし 提案については枝の指摘の通りかもしれない 優しすぎて一周回って自己嫌悪に陥ってしまった
→鋭すぎてビビった 自分の考え方が原因で人と離れることになったとき、主観では全面的に相手のせいにするつもりはないけど、自分が”悪い”とは思ってないな 合う合わないは善悪と違うし
職場の先輩と異常な速度で話が進む。
多分趣味と思考回路が似てるんだと思う。弊社は工場があって、人が通る可能性があるところを機械が通るときに警告音がなるんだけど、それがロシア民謡のカチューシャになることがある。「資本主義の権化みたいな工場でカチューシャ流すなって思うんですよね」って話したら、「資本主義にカチューシャは警告音でしょ」と、爆速で意図を理解してちゃんと返ってくる。「在宅勤務中コーヒー飲みすぎて腹下してトイレにこもってた」って先輩が話したとき、「ベルフェゴールじゃないですか」って言ったら「誰が怠惰や」って返ってくる。
雑談が爆速なら、仕事の会話も爆速で、一を聞いて十を知る感覚で話も仕事も進む。どこまで前提を省いていいか、が感覚で分かってしまうし、どこを説明したら分かってくれるか、もだいたい一致してる。専門分野が全然違うので、これは相手に聞くのが早いと思ったことは全部聞くし、聞いてくる。割り込みしていいタイミングもなんとなく分かってしまう。
先輩が異性だったらよかったのに。
転職してはや1年。
いろいろ変だなと思いながらもまあ悪い人ばかりじゃないし、
いい事もそれなりにあるので頑張れておりますが、
昨日言われたことは、どう考えても今のわたしでは納得がいかなかったので書いてみる。
弊社は18時が定時なのだが、
なかなかそれでは仕事ない人はとっとと帰りましょう。みたいな空気にならない。
仕事の終わってない人たちを手伝えという強い空気が流れている。
流れている割に、仕事を振ってくるわけでもないし
そもそも常務が帰るまでは帰ってはいけないというふわっとした決まりもある。
早く帰ると「あいつ、もう帰ったよ」と陰口を叩かれることもあるらしい。
ちなみにどんなに残ろうが残るまいが残業代は1円も出ない。
どんなにえらかろうが雑魚だろうが誰一人として残業代は出ない。
そんな感じなので、
帰って良さそうな雰囲気になるのをただ待つだけなのも無駄だなあと思って、
18時以降は勉強することにした。
まあ自分のデスクでやっているので勉強してることはあっさり周りにはバレるわけで。
てゆうか人に知られてやましい事は一切やっていないつもりなので
で、ここからが本題なのですが
わたしが勉強していることを知った上司に、昨日言われた一言がこちら。
「俺は多めに見てやるけど、社長とか常務とかにバレないようにやれよ。
本当はやっちゃいけないんだからね。」
正直多めに見てもらわなくてはいけないような事をしているつもりがなかったのですごく驚いた。
「わたしは常務や社長に見つかったとしても検定の勉強です。といって続けます。
俺のほうがおかしいのか?と責め立てる。。。って程ではないが、
色々言われてしまった。
その上司が言うには、
机も場所も会社の物で、その場所と物を借りて個人的なことをしているんだから普通やったらいけない事。
それが普通の考え方。との事。
勉強するならさっさと帰って家でやりゃいいじゃん。
それやっていいなら18時過ぎたらなにしてもいいってこと?
と矢継ぎ早にいろいろ言われてしまった。
※ちなみに上司も「やるな」って言ってる訳じゃないらしく、
18時過ぎるとみんな喫煙所でだべったり、ネットサーフィンで時間潰してる人たちたくさん出てくる。
その行為と私がやっている検定の勉強は同じことなんだからばれないように気をつけろよってことらしい。
家でやれよっていうのは確かにな。って思う。
でも帰りづらいこの環境で少しでも自分のためになる時間にできないかなって思ったんです。
あと、性格上家だと誘惑が多くてなかなか集中できない気がするので。
人の目に晒してれば嫌でもやるし、検定受けるのやっぱやーめたってことにもなかなかしないかなって。
ちなみにだめな理由は上の人たちがタイムカードの時間見てその人の評価決めてるからって理由もあった。
ちなみに何度もいうが残業代は1銭たりともでません。
そして他の暇な人たちはネットサーフィンしてるし喫煙所で雑談タイムである。
もちろんタイムカードは切っていない。
とにかく、普通の会社って定時外であからさまに勉強するのは一般的にはダメなんですかね。
って思った話でした。
ちょっと気になっていた。書き直しありがとう。指示の伝え方や確認の話は問題ではないんだね。
飲食で食品を扱うのに期限が思い当たらないというのは、確かにどうしていいか分からず頭を抱えそう。
でもまあ業務上のことなので、天引きやポケットマネーで補填させたりはしないことを願いつつ。
どうしたら防げたか、今後防げるかは難しいな…。確実では無いけれど、相談しやすい環境を作ることだろうか。次の火曜は私いないけれどどうしよう、と思った時点で、雑談程度の気軽さで聞ければなあ。
飲食ってどうしてもドタバタするイメージがあるけれど、そんなことを聞くなとかそんなことも分からないのかなどは言わない、とかかなあ。賄いを一緒に食べる文化があるなら、困っていることはないかちょくちょく聞いてみるとか。
書き直しお礼ついでにごちゃごちゃ言い過ぎた。お疲れさまです。
こいつがどういう意図かは知らないけど、コロナ以前やもう少し前までは「飯食いながら雑談して関係築いて、報連相、コミュニケーションしやすくする」ってのはライフハックというか当たり前の仕事方法だったんだけどな。
元々「業務時間内にあんまり雑談するのもどうなの」みたいな風土があったし、新人は新人でなんだかんだ新人の仕事振られるしで、長く時間取れるのって業務時間後だしなぁ。
別にそれがなくても「普通の新人に普通の仕事出来るようにする」くらいなら業務時間内で出来るけど、それする間に連絡が遅いorしてくれないからこっちで把握するのに時間使っちゃって面倒なんだよな。あと怒らせたらまずい社員とかそういう社内政治的な事とか、知識を探すための知識みたいなメタ的な事とかもあんまり教えれないし。
特に女性は前提知識とか薄い人が多い業界だから、サポートを厚くしたい気持ちはあるけど、アラフォー独身年齢=チビ薄毛小デブの役満みたいな自分があんまり連絡してハラスメントって言われても面倒だなって、女性社員には最低限しか関わってないわ。
実質男女で扱い変えてるわけだし、ホントは良くないんだろうけどな。やっぱ保身が大切だわ。
あとなんか追加で一人連れてけっていうのは分かるけど、そんな人数多い会社じゃないし、さっさと帰る奴も多いからなぁ。そもそもおっさんが二人になるだけなら連れてく意味ないし、若い奴だと別の話が全然伝わらない部署とかざらなんだよなぁ。そいつ連れてきても一人だけ別部署とか嫌でしょ。
古い仕事方法と言われたらなんも言えないけど、でもこういうのがある程度有効な面があるからなぁ。
ところでオンライン飲み会でうまく後輩に奢る方法ってなんかないんかな?
金直接渡すのはさすがにやばいし、物送るのもなんか違うよな。それこそ住所分からないといけなくてセクハラやらなんやらの問題もあるし。
会話で「うーん」って言うのと同じノリでチャットで「うーん」って打てちゃうタイプなのだけど自分以外はそうじゃないのでどのくらいチャットしていいのか困ってる
けして打つの速くないし他の人はもっとタイピング速いはずなのに報告とか会議とか雑談とかの場で自分の発言ばっかりになるのが嫌だ
なるべく情報とか状況とか出そうとしてるしつい饒舌になっちゃうからかなり推敲して簡潔にしようと努力してるんだけどなんかそもそも状況とか共有するのが間違ってるような気がしてきた
仕事・私事・ネット上問わず色んな人と会う中で診断済みの発達障害者や、明かされていないものの発達障害の特徴を持っている人と多数交流を持って実感したことがある。
彼らは当然そうではない人々と同じように人から受け入れられたい、愛されたいという願望を持っているが、それを満たすのは個人には無理だ。
想像してみれば、大変な苦境であるとは思う。人間なのだから受け入れられたい、愛されたいと思うのはおかしいことではない。
けれど一部の満たされていないその人たちは満たされないが故にその欲求はより大きくなり、受け入れられることや愛されることへの幻想が大きくなって更に飢餓感が強くなる。
そこに発達障害の特性である自他の区別のなさや他人の心情を想像できないことが加わると大変なことになる。
というかなったのを沢山見てきたし、当事者として巻き込まれたことも何度かある。
でも良く考えて見てほしい。
特性は色々あるので一部の例になるが、
・待ち合わせをしても必ず遅刻する、あるいは来ない
・こちらからはどんな切っ掛けか分からないまま、突然パニックを起こされ振り切れた感情のままを見せられる
・こちらが相手に対して好意を持っていると勘違いされ、そのような行為をするべきであると強く要求される
・会話をして盛り上がっていると、突拍子もない(聞いている人間が不愉快になる発言をして場を凍らせる
・秘密にしておいてほしいことでも、口止めを忘れてたくさんの人に広める
これは障害のせいなのだから、受け入れろと言われるのならば仕事や深くはない友人関係であれば交流はできるだろう。
でも、個人的に深く親密な関係を築くのは無理だ。発達障害だからじゃない。深く付き合えば、こちらが病気になってしまうからだ。
最初は、差別は良くないからと根気よく向き合った。次に、理解しようとして発達障害について調べた。でも、もう無理だ。
発達障害を持っていても人として尊敬できる人もいるだろう。でももう懲り懲りだから、なにかおかしいな?と感じたら距離を取ることにする。
差別はいけないのだと、人なのだから努力すれば良い関係になれるのだと思ってきたけれど自分は自分が思っていたよりも差別主義者だったことになによりがっかりしている。
ごめんなさい。もう無理です。
これから会社に行かなければならない。今の部署には合理的配慮が必要な発達障害者がいて、私は今から彼の今日一日のスケジュールを立てることと週末までの仕事の確認、一部業務の付き添いと休憩時間の面談(と分からないような雑談)をしなければならない。
またあの素っ頓狂な会話を根気よく噛み砕いて理解して返事しないといけない。最近段々上から目線になってきて俺が教えてやるみたいな態度になってきたけど、言っても理解できなかったようだからがまんしないといけない。
タイトルの通り。
私は29歳男。
そこにいたのがその先輩。
転職先は以前いた会社とは全然業種が違うので、仕事を一から教えてもらっている。
初めは、優しい先輩だな。お姉さんって感じ。ぐらいに思っていたが、少し天然な感じと、仕事中たまにお菓子を食べる姿を見てキュンとしてしまった。
雑談でわかったのが、
両親の軽い介護も担ってる様子。
なにぶん入ったばかりの会社。
本当は社内恋愛なんてリスクを取らず、違うコミュニティで恋愛をした方がいいとはわかっているが、好きになってしまったんだよね。
コロナで外食に誘うのもはばかられるし、万が一それが原因でコロナにでもなったら向こうの両親も大変だ。
さて、どうしたもんか。
これに刺激された。書く。
この前、職場の席替えをした。後輩の席がコピー機の前になった。
鍵が掛かってなかったので見た。ネトウヨだった。
巷には「エンジニアとして生き残っていくためには云々」みたいな話があふれている。
どのような技術選定をするかとかアウトプットがどうだとか、書いてある内容に関しては別に文句はない。
なんでそんなにエンジニアとしてやっていくのが大変なものとして喧伝したいんだ?
何万分の一とかの競争を勝ち抜いてきた人々同士で、成績や給与という明確な数字を突きつけられて日々戦っているのだから、何とかして他の人と差別化をして生き残っていかないと文字通りその世界で生き残っていけないのだろう(自分には想像するしかない世界だが)。
エンジニアなんて掃いて捨てるほどいるだろ。
ちんたら出社して雑談して Twitter してちょっとコード書いてればラクにそこそこの給与がもらえるんだから、生き残る云々とか何言ってんのって感じだろ。
もちろん一律にそういう人ばかりじゃないし実際に大変な人もいるのかもしれないけど、他の仕事と比較して考えたらどう考えたって楽な仕事だ。
しかも「生存戦略」とか言ってる奴らほど平均的なエンジニアよりもよっぽど実力がある奴らだったりする(これとは別に初心者を食い物にする輩もよく言ってる印象だけど、それは今回は無視)。
分かってる。
「生存戦略」という単語を使ってるけど実は言外に(一線級で戦うための)とか(典型的な給与水準よりも十分高い給与を得るための)みたいなニュアンスを含んでいる場合も多いということは。
だけどそれを「生存戦略」とか言うな。
平均レベルを遥かに超えたエンジニアがこういうことを言ってると、それより遥かに下のレベルのこっちは「え、じゃあ俺たちはもうとっくの昔に死んでるレベルなの?」とか暗くなっちゃうじゃん。
しかも少なくない場合でポジショントークでしかないんだから、「自分はこの技術トレンドが来ると考えてる」とか「自分はこの技術が好きだから今後数年はそこに注力していく」とか、そういう言い方にしろよ。
ポジショントークでもいいけど、せめて悲観的な印象を与えるんじゃなくてもっとポジティブな感じにしてくれよ。
「生存戦略」とかいう、これができないと生き残れないみたいな低レベルな話なんだとしたら、家でインターネットができないとか、Excel や Google Sheets を知らないとか、あんま分からんけどきっとそういうレベルだろ。
安倍首相がアベノマスクを外したとのニュースを見て、非常に個人的な理由から少々安堵しました。
布マスクの場合は中心で縫い合わせてある立体型のものを使っているのですが、
ひとりだけ、アベノマスクと同じタイプの、昔の小学生の給食当番のようなマスクをしている方がいらっしゃいました。
50代、他部署の男性管理職、気のいいおじさんとして振る舞っているように見受けられる方です。
私も話しやすいなと思って、話しかけられれば雑談程度には応じていました。
ところが、ある日、新型コロナはまだ中国の問題だと思っていた頃です。
業務中にその方が私のデスクまでやってきて(これは普段からよくあることでした。)、こう言うのです。
確かに私はあまりネイルなどしないタイプではありますが、それは爪が薄くて塗ってもすぐに剥げてしまうからで、
たまたま友達から持ちのいいベースとトップコートを教えてもらって、それならばと試してみたのです。
まぁそんな背景はどうでもいいのですが、この手の質問は、された方は損しかしないのです。
答えれば知られたくもない異性関係を近くの席の同僚にまで知られ、答えたくないと拒絶すれば愛想が悪いと言われ、
うまくかわすにはそれなりの経験と突然の不愉快に対応する柔軟で強靭なメンタルが必要。
大ごとにしても構わないならコンプライアンス窓口へ、という方法もありますが、
この程度で訴え出るには、細心の注意が必要で、下手をすればこちらが怪我をすることになりかねません。
結局この時は、突然の異性関係を問う質問に面食らって、うまく交わせたかは別として、うまく交わす方向へ舵を切りました。
「ネイルは自分がテンション上がるからするんですよ。男性はむしろネイル塗ってるの嫌がりませんかー?」と。
もやもやとしたものは残りましたが、新型コロナの感染拡大とともに、この件はいつの間にか記憶から薄れていきました。
その後、緊急事態宣言と在宅勤務が始まり、解除になり、久しぶりに出社した頃、その同僚とたまたま給湯室でふたりきりになりました。
彼はいつもの気のいいおじさんの顔にアベノマスクを貼りつけて、フレンチスリーブのワンピースを着ていた私にこう言ったのです。
これにはうまく交わそうにも、交わす言葉もまったく出てこず、むしろ瞬間的に気持ち悪さと怒りがわいて、
おそらく私の表情が硬直したのでしょう。彼も咄嗟にまずいと思ったのか、立て続けにこう言いました。
この時はうまく言語化できませんでしたが、「セクハラ」は女性達が長い間不愉快な思いをしてきて、
それにどうにか声を上げ、その訴えが世の中に少しずつ浸透して、やっと適切でない言動だと認められたものでしょう。
それを、セクハラをしたことの免罪符(自分でもまずいって分かってるんだけどね、という言い分)に使うのは、
まったく持っていかがなものか。「そうですね、セクハラです。」と絞り出した声は、かなり固かったと思います。
彼はさらに続けて「昔は許してもらえたんだけどなー」と言いましたが、それにいよいよ腹が立ち、
それでいて、のどが締まるような緊張と屈辱も感じながら、「それは、昔の女性が相当我慢してたんでしょうね」と返しました。
彼の表情はアベノマスクに隠れてよく分かりませんでしたが、その後も弁明する声はにやにやしたままでした。
アベノマスク、全世帯に配布したそうですが、つけている人をほぼ見かけませんでしたね。