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2021-06-10

酒って美味いよ

anond:20210608190114

クソみたいなブコメトラバが多すぎてショックだったので長めに書く。ブコメもしたが言い足りない。

同意する点

元増田記事の『酒』を全て『アルコール』に置換すれば特に議論する点はない。アルコール別にうまくない。

だが「アルコール ∈ 酒」だ。

そして、酒は美味い。ものがある。

うまい料理とまずい料理があり、好みの料理とそうでないものがあるのと同じだ。

味とうまさについて

まず前提を。

アミノ酸、糖、塩、タンパク質、脂
これらは細胞エネルギー源として重要物質で、「原初的なうまさ」のもとである幼児マックフライドポテトは大好きだ。
酸味、苦味、辛味
これらは本来、毒や腐敗のバロメータなので警戒すべき対象である。なんでコレを美味いと感じるのかは自分もよくわからないが、バランス良く含まれると美味いと感じるのでしょうがない。学習で身につく「後天的なうまさ」である
香り
胃に入れば同じ。であるはずなのだが、香り匂いは美味さの大きな位置を占める。不思議食べ物を探したり果実の熟れ具合を判断したりに使われたはずなので、喜びと密接につながっているのかもしれない。

というわけで「うまさ」というのも一筋縄はいかない。「原初的なうまさ」に関しては合意が取れやすいのだが、それ以外の要素が入ってくると文化経験の差が大きく出てくる。それでも、ある程度以上共通して評価される要素があるならば「うまさ」があるのだと評価するしかないだろう。そうでないと戦争しかならない。

なお「原初的なうまさ」なら線虫だってわかる。 https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2017/5236/

おすすめルート

酒の味がわからん。という人向けのルート提示したい。

自分経験ベースにしているが、本増田もそんなに詳しい人ではない(酔いやすい...)のでそこはご容赦願いたい。

途中で挫折したり興味がわかなくなったなら離脱しても構わないが、完走したら増田として感想いただきたい。

買い集めるのは大変なので、カクテルやってる座り心地のよい感じの店でちょっとずつ出してもらうのがいいと思う。居心地の悪いところはやめておこう。酒飲みの友達がいるなら少し分けてもらうのもいいし、何人かで持ち寄って試すのも楽しいと思う。

が、いまコロナなのでいずれも難しいね。ごめん。

LV:0 もやしもん

酒の味は理解らなくても、漫画面白さはわかる増田かもしれないので最初にあげておく。

薀蓄から入るという側面もあるが、味や食文化とはなにか?という点をちょっと学んでみてほしい。

記事に本増田がブチギレかけた理由が少し伝わったらうれしい。

LV:1 カクテル

ここでのポイントは味そのもの以上に多様性可能性を感じることである

ちなみに、これらは一緒に飲むと味の傾向が違いすぎて合わないし、酔っ払って味がわからなくなるので一日一杯にしておこう。

キューバ・リブレ
みんな大好きコーラカクテル。夏にぐびぐびっといっちゃいたい。
ホワイトレディ
強くてキリッとした柑橘のこれぞカクテルという感じのカクテル
ホットバタード・ラム・カウ
家でも作れるラム牛乳鉄板の強化版。温かいカクテル

LV:2 リキュール

この場合リキュールを薦めるのは定番の手かなと思う。「酒だから出せる味」を追求した酒だからだ。

飲み方(味わい方)だが、小さじ一杯程度を数回に分けて、5分くらい掛けて飲む。

味わい方も人格の一部であるショートケーキを3口で食べてコーラで流し込むやつが人に信用されないのと同じだ。

カルーア
カルーアミルクのアレだ。甘いのが美味いのは分かりやすいが、風味や香りに注目。
コアントロー
オレンジキュラソー定番ブランドケーキなどにもよく使われる。言ってみればオレンジジュースの亜種だが、香り高く力強くふわっとして丸い。ごめん語彙力。
アイリッシュミスト
個人的に好きなので上げた。コレはもう大人お菓子である。美味いし贅沢だな〜っていう味。

LV:3 スピリッツ

マンガ誌の方ではない。蒸留酒の方だ。

度数が高いのが一番の特徴ではあるが、微妙香り付けとか風味を楽しむという点で、アルコールと酒の違いを説明するにはいい題材だ。

基準ウォッカ
限りなくアルコールだ。酒≒アルコール代表である。これをベースに他のスピリッツを味わってみよう。美味しいやつは美味しい。これを飲みまくるロシア人やばい偏見)。
ジン
蒸留香り付けをしたもの。ほろ苦いが、これがジュース系のカクテルに入ると深い味わいに変わる。
テキーラ
芋焼酎とかでもいいのだが、原料の香りが強く残っている酒。癖が強いが、ライムと塩を添えて飲むみたいなスタイルがめっぽう美味い。
ラム
サトウキビから作られる蒸留酒。「甘さ」と「甘い香り」の違いを感じてみよう。ホワイトからダークまでラム酒の飲み比べなんてのもおすすめ

LV:4 ビールワイン日本酒

原料から醸造したものをあまり加工せず出している酒なので、元の原料の味が発酵過程で変化した複雑な風味が特徴となる。これらの特徴は味が複雑で繊細なことだ。

そう。酒の味初心者には難しいのだ。この一般ジャンル

美味い・まずいも幅があり、本当に美味いものをつくるのが難しい。それゆえ酒飲みは産地や生産者ごとの違いを楽しみ美味いものには称賛を送るのであるが、本来、酒とアルコール区別のつかないレベルの人が手を出すものではない。

わかりやすく飲みやす日本酒も増えているので、その辺りから入るといいと思う。

LV:? コーラオレンジジュース牛乳

家に帰ってから飲もう。

これらはもちろん美味いが、酒も美味い・美味い可能性があるのだなという辺りまでは感じられるのではないか

(もし寂しくなったら牛乳ラムちょっとだけ入れてみよう)

で。

長くなったが以上である

自分は酒を美味いと思うし、酒の味がわからないのは人生を損していると思うタイプだし、酒の味に関する偏見と戦わねばならぬと感じたので、ざざっと書いてみた。

2021-04-07

線虫イラストいらすとや

https://www.irasutoya.com/2017/02/blog-post_1.html?m=1

線虫ってどんな虫だろう?と思ってもホンモノを見るのは気持ち悪い。だけどどんな姿形をしてるかは知りたい、という相反する要求バランス良く満たした、そこまで気持ち悪くはないけど構造ちゃん理解できるというイラスト

この絶妙バランス感覚を持ついらすとやさんは本当にすごいと思う。

2020-08-17

anond:20200817193444

農薬取締法では、「農薬」とは、「農作物樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる植物長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。」とされ、また農作物等の病害虫を防除するための「天敵」も農薬とみなす、とされています

殺虫剤 農作物を加害する害虫を防除する薬剤

イ 殺菌剤 農作物を加害する病気を防除する薬剤

ウ 殺虫殺菌剤 農作物害虫病気を同時に防除する薬剤

除草剤 雑草を防除する薬剤

オ 殺そ剤 農作物を加害するノネズミなどを防除する薬剤

植物長調整剤 農作物の生育を促進したり、抑制する薬剤

誘引剤 主として害虫をにおいなどで誘き寄せる薬剤

ク 展着剤 ほかの農薬と混合して用い、その農薬の付着性を高める薬剤

ケ 天敵 農作物を加害する害虫の天敵

微生物微生物を用いて農作物を加害する害虫病気等を防除する剤

2020-08-09

anond:20200809111254

増田増田自身否定するのは他ならぬ、“自分自身意思 (単なる趣味)” ではないか、よくよく検討してみてください

単なる趣味ではないと確信に至ったのであれば、負の経験学習が原因になっている可能性について考えてみてください

俺の意思経験が入っている事は多少はあるだろう。でもそれはあまり本質的意味がないだろ。ネット発言すべてが数値に表さなければいけない訳じゃない。それに一体誰が主観客観を分離できるというんだ?

それに俺の経験を問うことに何の意味があるんだ?問題があるとしたら経験した人数の過多だろう。そしてその正当性はだれが決める?10人なら狂気か?100人なら正気か?俺一人でも俺にとっては70億の狂気だ。

人が何かに縋って生きているとしても、それ自体否定する権利はお前にも俺にもないんだよ。まぁ、縋っている物が衝突するならお互いで否定し合う事はあるかもしれないが。

そもそもこの問いかけはアンフェアだぜ。俺に言うならほかの奴にも言うべきだよ。お前はその問いかけを行う相手を選んでいないか?だとしたらその問いかけはお前の趣味じゃないのか?


そもそも、お前は何も捉えていないよ。脳の構造レイヤで話しているんじゃない。その表れ、社会レイヤで話してるんだ。お前がいくら言ってもすれ違いにしかならないよ。自転車マラソン競争しても意味がないだろ。俺は脳の話をしてるんじゃない。今の話をしてるんだよ。

から、お前が、承認や、自己否定自己決定といった社会の一切を否定したいならそれは構わないけど、俺にぶつけたって仕方のない話だ。

そもそも犬と猫も人間も、全部違うんだよ。動物に当てはまることが全部人間に当てはまる訳じゃない。現に俺たちは魚と違って水中で呼吸できないだろ。

線虫記憶遺伝できるからと言って、人間記憶遺伝できるとは限らないだろ。情報量も違うんだからな。

2020-01-23

研究チームはムカデから感染確認するため、2人の患者が買ったのと同じ市場ムカデ20匹を入手して調べたところ、このうち7匹から広東住血線虫の幼虫が見つかった。幼虫の数はムカデ1匹につき平均56匹だった。

「我々の知る限り、ムカデの消費を通じた広東住血線虫感染が報告されたのは初めて」と研究チームは指摘している。

2019-07-10

anond:20190709231502

マグマはともかくさー。

食べられそうだが食材が手に入りにくいものって、もうクローン作ってなんとかなりそうだよな。「マンモス恐竜ステーキ」とかはそのうち誰かがやりそう。あと「蚊の目玉のスープ」とかも(参考:http://www1.odn.ne.jp/seisin-an/wenzi.html安全に作れるかもしれない。意味需要があるかは分からんが。

個人的には、年末に「地下5000mに巨大な生物圏があることが分かった」ってニュースがあったけど(まあ真菌、線虫とかなんだが)これが気になる。中には代謝を極限まで減らして数千年生きてる生命かいるらしいぜ。こいつらどんな味なんだろうな?

2019-05-23

anond:20190522224201

そもそも動物権利(アニマルライツ)なんてもんは受け入れらんねえよってみんな言ってるんだけど、その辺は?

動物動物として扱うことを[種差別]だ、なんて考える奴はほぼいねえんだよ

カマキリを乗っ取って[動物権利]をおかしてるハリガネムシにでも説教してろと

当然昆虫だって線虫だって同じなんだろ?別扱いは[種差別]なんだろ?

[人間のみが他の動物搾取している]という考え方こそが、逆方向の[種差別]であり、それこそが人間の思い上がりなんだよ

黙ってスーパーの肉買って美味しく調理して「いただきます」って感謝して食え

2019-05-08

論文読んだ

The sicker the better: nematode-infected passalus beetles provide enhanced ecosystem services

動物面白い行動

https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsbl.2018.0842

やったこ

省略

疑問・わからなかったこ

Introduction
  • 仮説
    • 著者らがなぜ、この仮設を考えたのがよくわからない。想像ですが、甲虫が出した木くずは線虫の住処になっていて、線虫利益があると考えているからだろうか?そんなことは関係なく仮説を設定したのか?
  • Results
    • 感染甲虫の方がエラーバーが大きいように見える。この中での雄とメスの差は無いのか?
    • 本当に同じ種を採取しているのか?
      • abdominal cavityの穴の大きさなどが異なることはないのか。

2018-10-15

anond:20181015170536

ちょっと元々の話とはずれるけれども、犬の嗅覚をつかってがん診断を行うなんて嘘みたいな話もあったよね。

リンク先だと線虫を使ったりなんて話もあるけど。

甲状腺がんを嗅ぎ分けることのできる犬、その正確性は88.2%

https://srad.jp/story/15/03/12/0448225/

2018-09-15

anond:20180915232944

自分自身がん保険かけろ。今なら線虫がん検査によるがん発見保険金が貰えるらしいから儲かるらしいぞ。

2018-09-14

anond:20180914230416

線虫によるガン」でなくて

線虫検査で見つかるガン」な

胃がん大腸がん膵臓がん食道がん胆嚢がん胆管がん前立腺がん乳がん肺がん盲腸がん

が90%の確率で見つかる。stage0つまり自覚症状が出る前から

anond:20180914225248

それが不安ならまさに保険に入るべき。

線虫によるガンが適用対象になるからという理由で性急にがん保険に入るのはナンセンスと思う。

anond:20180914222316

がん保険そもそも入る旨味がない。他の医療保険も同じ。

期待値が低すぎる。50%くらいじゃないのかな。線虫によってがんと診断される確率がどのくらいかは知らないけれど、期待値を大幅に底上げするものではないと思う。

だったら最初から入らないで、貯蓄で対応するほうが賢明じゃないかな? 期待値が50%ってことは、掛け金の半分をドブに捨てるようなものだよ。

いい事教えてやる。

近々、線虫によるガン検診が実用化される。今まで以上にガンが見つかるようになる。

から今のうちガン保険は入っとけ。見つかってからは入れんからな。

2018-09-12

anond:20180911165115

誰にも言ってないプライベートな内容なのでひさしぶりに増田に。

今では考えられないがNECがまだ就職したい企業ナンバーワンだとかもてはやされた頃、母方の祖父や実父がNEC技術本部長以上をやってた。2人とも分野が違う理系職人タイプの人なので社内でも義親子関係にあるのを知っている人は皆無だとおもう。

自分まだ子供だった頃、緊急連絡用に渡された父の名刺には統括部長とか本部長とか事業部長とかいろいろな肩書が載っていた。「なんでこんなに部長だらけなの?」と聞いたところ「部っていうのは好きに作れるんだよ」と教えられたのだが、今考えるとそんなわけないよな?

当時「NEC線虫(うねうねした生き物)の研究とかもしてるんだぞ」と喜々として言ってたが、今の多くの日本大企業はこのようなまるで何の役にたつかもわからない分野に投資する力が亡くなってしまったようにおもう。今もやってる?

企業にとってR&Dは本分のひとつであるが、基礎系に近ければ近いほど当たりがでるまで数十年の長い時間と、利益に絡む少ない生存率が問題になる。誰の言葉であったか忘れたが「すぐ役にたつものはすぐに役にたたなくなる」との言葉どおり、経費削減という名目でR&Dから切り詰めた日本の多くの企業群はこの短い事業サイクルのなかで溺れそうになっているように見える。リストラクションをただの首切りにしてしまったやつらと同じ犯人がそこにいる。

祖父は寂しそうに「銀行経営に口出ししてくるようになって自由がなくなってきた」と言っていた。事業収益予測可能ものにしようとすると、短近線形で推測可能もののみへの経費割当しか行えなくなる。サイトが短すぎるのだ。そうすると必然、誰かが植えて偶然生えてきたにすぎない果実を毟る程度のことしかできなくなる。大企業役割はその安定性を活かしたよりよい事業の種の発見であるが、小作農の囲い込みしかできなくなっているのは寂しいことだ。

海外。ここらへんの立ち上げもやっていたな。むむむ。そろそろ喋りすぎている気がするぞ。終わりにしよう。

当時の人たちは少数で相当な苦労をしており日本バブル崩壊と相まって死にそうになっていたのを思い出す。

うちの父は最後は誰ぞのやらかし後始末をするために無理をし体を壊し、そのまま隠居あいなった。隠居当初は社長はやってみたかったなどと悔しそうにしていたが、今は回復し近所の小学生相手に竹とんぼとかを教え余生をすごしている。家族としてはそのほうが心配がない。小学生に竹とんぼを教えることは「すぐ役にたつもの」ではない。もしかしたらその中から次のNECのような企業を作ってくれる子が現れるかもしれないと考えたら、利益肩書に集られる有象無象相手にするよりも夢がある。

2017-12-21

からはあちゅうって誰なんだよ?新しいポケモンか?

はあちゅうはあちゅううるせえ。なんだよ月曜からはあちゅうはあちゅう言いやがって。だいたい誰なんだよはあちゅうって。新種のポケモン線形動物の何か?

こちとら学生時代線虫使って実験してたか悶々とした研究の日々を思い出してきついんだよ。

ググって見ても今回の騒動の話ばかり出てくるし、Wikipedia見たら伊藤春香とか普通名前になってて、紹介文は「作家ブロガー。別名・はあちゅう」のわずかこれだけ(後半は読む気にならないから読んでない)

同じはるかでも箕輪はるか場合日本女性お笑い芸人お笑いコンビハリセンボンボケ担当相方近藤春菜」と、簡潔かつ明瞭。わざわざ「日本の」と活躍してる国名まで記載してる。

ちなみに線虫の紹介文はこう。

線形動物(せんけいどうぶつ、学名:Nematoda、英名:Nematode, Roundworm)は、線形動物門に属する動物総称である線虫ともいう。かつてはハリガネムシなどの類線形動物 (Nematomorpha) も含んだが、現在は別の門とするのが一般的

誰かよく知らないが、どうせ芸能人に憧れてたけど芸能人になれるだけの器量も能力もなかったから少しでも近いところに行こうと広告業界に入ったけどそれも続かなくて適当に華々しく見えそうなことばかりやってて、たまたまネット一部の人間にチヤホヤされたのを勘違いして出版とかしちゃったやつだろう。今回の炎上もどうせ売名行為なんだから無視するのが一番。

まわりの人に聞いてもはあちゅうピカチュウ?とか言い出す始末。認知度なんてそんなもんよ。芸能人とは次元が違う。試しにGoogle Trendで戸田恵梨香はあちゅう比較してみると、ここ数日急激にトレンドを伸ばしてるけど、普段戸田恵梨香が25〜75くらいで推移してるのに対して、はあちゅうは、1、か2? なんだよ低過ぎて見えないよ。X軸に這いつくばりやがって。線虫かよ!

まあ何が言いたいかというとそんなことよりせっかくクリスマスで街も良いムードになってきてるんだからC. elegansの話でもしようぜ!ってこと。

2013-02-20

おいでよ ピペドの森 ~バイオ生物系)の世界について~

バイオの今までの数年の動向と現状、そして進路について思うことを書いてみたよ。

受験生バイオ系の学生さんに進路を考える点でちょっとでも参考になればうれしいよ。

バイオ時代はいずこへ・・・!?

数年前までバイオがとても注目されて、クローン技術移植医療、ヒトゲノム計画、遺伝子組み換え食品などが

有名になったよね。

マスコミ連中は「これからバイオ時代!」と騒いでいた。

では今はどうかと言えば、そんな言葉見る影もない・・。

あれだけ騒いでいたマスコミ連中は「これからナノテク時代」などと別なことをほざくようになって、

バイオなどどこ吹く風・・・。当時、理工学系の学部で最もレベルが高かったのは紛れもなく「バイオ学科」だったのに、

いまは最もレベルが低い学科に成り下がってしまっているみたい・・・

受験生の間では、

バイオなんて就職がない」

医療系以外の生物系は無職養成所」

「これからナノテク時代からマテリアル系化学系!」

「でも日本電子立国から電気電子系や機械系が最強!」

・・・などとバイオを見捨てているんだろうね。

悲しいけどこれは事実・・・

バイオはあまりに力がなさすぎたよ。

今後もバイオ時代が来るようには全く思えない・・・(汗)。

1990年後半はバイオブームだった!?

1990年後半は紛れもなくバイオブームだったんだ。

クローン羊ドリーの誕生によってクローン技術世界で騒がれ、はたまた脳死患者から日本初の臓器移植、あるいは、

世界規模で行われていたヒトゲノム計画の激化、夢のような食品を作ろうと考え出された遺伝子組み換え食品、まさに

バイオブームのまっただ中であったんだよ。

それと同時に「バイオ倫理観が伴う非常に難しいもの」と倫理性も問われるようになったんだ。

例えば、「クローン技術遺伝子組み換え自然が作ってくれた生物存在根底から覆すものだ!」って

非難を浴びたし、「脳死患者から移植倫理的問題がある」ってお偉い方は慎重だったし、

ヒトゲノム計画は、「それによって人の遺伝子が分かることでその人の人間的な価値まで判断されてしまう!」

なんて言われていたんだ。

これを読んでいるみんなもこれらのことは知っている人も結構いるだろうね。

倫理観まで問われるってことはそれだけバイオが注目されていた証拠でもあるよね。

じゃあ、あれから数年経った今はどうかって言うと、悲しいけど全く言われなくなっているよね。

何でだろう??もう問題点は解決しちゃったから?

それともバイオはみんなを幸せにしたからもういらなくなっちゃったってこと?

ブームの罠

繰り返すけど、1990年後半は紛れもなくバイオブームだった。

でもこの言葉って罠がある。

あくま1990年後半はバイオ"ブーム"ってわけで、バイオ時代が来たっていみじゃなかったんだよね。

ここに大きな問題点がある!マスコミ連中が報じる「これからは○○の時代」って言葉には注意が必要なんだ。

まりマスコミ連中の科学に対する報じ方っていうのは、

(1)今ちょっと話題になって科学のことを集める

(2)それを大々的に報じる

(3)そして世間がそれに食いついてきたら「これからは○○の時代」って報じる

と言うやり方があるんだよね。

から「これからは○○の時代」と言われても本当にその時代が来るかどうか誰にも分からないよね。

確かにそれを報じた時やその数年後はその○○が注目されるけど、それ以降はまた別な◎◎が注目されるようになって、

「これからは◎◎の時代」ってふうに話題がすり替わっているものなんだ。

いい加減だよね、マスコミって・・・

では、この前後科学世界ではどういったブームがあったかを振り返ってみよう。

年代ブーム
1985~1990バイオブーム利根川先生ノーベル賞きっかけ)
1989~1994地球環境ブーム(→農学部の大幅な改組)
1995~1998大型基礎研究施設ブームSPring-8スーパーカミオカンデ地球シミュレーター)
1998~1999ITブーム(正確にはIT革命ブーム
1996~2000バイオブームクローン技術移植医療、ヒトゲノム計画、遺伝子組み換え食品
2000ヒトゲノム計画のドラフト概要)が完了
2000ITバブル崩壊IT不況へ、しかし近年持ち直す)
2001(このあたりからバイオが騒がれなくなる)
2002~ナノテクブーム
2003ヒトゲノム計画が完全終了(しか世間はすでに見向きもしなくなっていた・・・

あれあれあれ??!1985~1990年にもバイオブームがあったんだ~。

実はこれ、利根川先生ノーベル賞を取ったことを機にかなり盛り上がったみたいなんだ。

当時バブル経済まっただ中で、いろいろな企業もこぞってバイオ研究をするようになっていたんだ。

電機メーカー線虫っていう虫の脳神経を調べたり、神経細胞が伸びていく方法を利用して半導体

回路の作成研究をしてみたりってふうにね。

でも、バブル経済崩壊したらそれらのメーカーバイオ研究をやめちゃったんだ。

バイオ研究って他の分野の研究とは違ってきちっとした方法論が確立されていなくて手探りでやるから

ものすごくお金時間を要するから

本業で稼ぐのが一番ってことで電機メーカー撤退しちゃったんだ。

1989~1994年環境ブームも"クセモノ"だよね。

なんでクセモノかって?それはウサンくさいから(笑)

その理由はQ&Aで書いておくね。

その次の1995~1998の大型基礎研究施設ブームっていうのは主に物理学世界で、宇宙とか素粒子

原子構成しているもの)を研究するのには大型の研究施設必要ってことで各地に建設がされたということだよ。

1998~1999年にはITブームがあったよね。

当時マスコミ連中が言ってた言葉は当然「これからIT時代」。

でもそれも2000年崩壊しちゃった(苦笑)。

1996~2000年バイオブームがまた来ているよね。

これがぼくがさっきから言っていたバイオブームのことだよ。

2000年にヒトゲノム計画のドラフト完了したことで、当時マスコミ連中はバイオ倫理について大騒ぎしたんだよね。

でも、これを境にだんだんバイオが騒がれなくなっていったんだ・・・

これとは対照的2002年くらいからナノテクだんだんと報じられるようになってくる。

2003年にヒトゲノム計画が完了したときにはもう誰も世間の人は見向きもしなくなってしまっていたんだ・・・

何でだろうね・・!?

ブームが終わるってのは2種類の理由があると思う。

1つはそれが完全に終了してしまって次がない場合

2つ目は同じことの繰り返しで真新しさがなくなってしまった場合

1つ目にあたるのは、ヒトゲノム計画だね。

当時は人の遺伝子が全部分かれば、病気の原因も分かるようになるって注目されたけどそんなことは全然ないよね。

結局、遺伝子解読したから何が分かると言えば、その遺伝子配列が分かっただけ。

それ以降には全然進まない。

だってどの遺伝子が原因は結局は実験をしてみないと分からないものから

ヒトゲノム計画は学問的にも産業的にも利用価値がなかったってわけ・・・

ヒトゲノム計画の時にアメリカのある企業ががんばっていたんだけど、終了後はこの計画にあまり意味がないことに

気づいて今は全然違うことをテーマにしているらしい(苦笑)。

ヒトゲノム計画はそんな程度だったみたいだね。

2つ目の理由に当たるのは、クローン技術脳死移植遺伝子組み換え食品だね。

その後はあまり技術的な革新はないからクローン技術はその対象を広げたけどそれ以上はないし)、マスコミ的には

もう意味がなくなったってことなんだろうね。

何かフタを開けてみるとあっけないよね・・・

それにしてもいろいろなブームがあったんだよね(皮肉/苦笑)。

ブームってのは確かに山があって頂上まで行ったら後は滑り落ちるだけってのは分かる。

でも科学世界ってそんな短期間で語れるようなブームで動いているわけ!?答えは「それは正しくない」よね。

今まで言ったように科学世界ブームは単純にマスコミが作り出しただけで、実際の科学研究もっとコンスタント

行われていて、確かにある分野が注目されるときはあるけどそのあとは見向きもされなくなるなんてことは変なことだよ。

だって見向きもされなくなるってのはその研究価値がなかったってことが分かったってことなんだからね。

でも、世間の人はそういうたった数年のブームにのせられてしまうし、多感な受験生なんてそれだけを信じて進路を

選んでしまうことが多いから要注意だね。

「これからは○○の時代」ってフレーズに載せられてその○○の分野に入学しても自分がいざ研究就職

しようとするときには世間は完全に見放していたなんてことになったら、いったい何のためにその分野を

選んでしまたかからなくなってしまうよね(苦笑)。

さあ、次はどんなブームが来るんだろうね!?皮肉/苦笑)

バイオ人間の考え方

バイオ研究者生物をどのように解析するか?それは文字通り「ただやみくもに」って言葉がぴったりな方法なんだ。

びっくりしたでしょ?ぼくはバイオ研究問題点は3つあると思っているよ。

1つ目は、生物学研究方法では他の分野(特に物理学化学工学)のように原理原則を見いだそうとは

されていないこと。だから生物学研究方法はまるで『錬金術』のように「訳の分からない遺伝子をやみくもに入れてみたら

どうなる?」とか、「この薬品とこの薬品を入れてみたらどうだろう?」ってふうに原理原則を見いだそうとせずに、

結果さえよければそれでいいって感じでやっているのが現状なんだ。

錬金術ってのはみんなが小学校中学校で習ったと思うけど、昔の人は金属ごとに違う原子でできていることを

知らなかったから、鉄やアルミニウムから金を作ろうと必死にいろいろな方法を試していたんだ。

これらの原理原則を知っている現代の人から見ればバカバカしいことだけど、残念ながら生物学研究現在でも

この錬金術のような方法をとっているんだ・・・

2つ目は1つ目とも関連があるんだけど、生物学の源流が『博物学であるから、その博物主義的な発想から

抜け出せないところ。みんなも博物館に行けばいろいろな昔のものが陳列してあってどの時代にどのようなもの

あったかよく分かるよね。でもそれが分かったところで今の自分生活には活かせないでしょ?それと同じで生物学も、

その対象動物植物から細胞分子レベルにまで移ったのに、やっていることは昔の生物学者がおもしろ生物種を

追い求めて野外を駆けめぐったように、今の生物学者も同じ発想で遺伝子細胞の中で働いているタンパク質

発見することに全力を注いでいるよ。そしてそれに名前を付けて陳列して「どうだ!オレはこんなにたくさんのもの

発見したんだぞ」って威張っている状態なんだ。

から、そこから一般的原理原則を見いだすことはないし、それを何かに役立てようって雰囲気も全くないんだ・・。

3つ目は生物学者の頭は完全に文系であるってこと。

表向きは生物学理系に属しているけど、理系らしさの証でもある数学物理学化学を駆使して数理的に

解析するなんてことは絶対にない。

そういった解析をしている学者生物学者ではないんだ(苦笑)。

確かに生物と言えども自然界に存在するものはすべて物理化学法則に縛られているから、その方向から

解析が必要になるはずだけど、生物学博物学の流れを持っているからそのような部分には生物学者は

見向きもしないんだ。

文系でも経済学心理学社会学では数学結構使うから生物学者は文系以上に

理解析をしないってことになるよね・・・

それだったら何のために大学入試数学理科をやってたんだよって感じだよ。

しかも、生物学研究には多くの機械を使うけど、生物学者は機械原理や中身の動作については

全く分かっていないんだ。機械ボタンを押せば何か分からないけど目的研究ができるってふうにしか

機械を捉えていないから機械がうまく動かないとき自分で直したりせずに修理を頼むんだ。

その間はだたぼぉ~って待つだけなんだ(笑)。他の理系研究ではまず考えられないことだよね。

大事なのは世界バイオ機器を支えているのは電気工学機械工学で、この2つがなければバイオ

ダメになるということ。でもバイオの人たちは、自分研究電気工学機械工学に支えられていることに

全く気づいていないんだ。それなのに自分達だけでバイオ研究をしているって勘違いしている部分がヤバいんだよね。

バイオ人間もっと発想を変えて、理系らしくすべきだと思うけど、みんなそんな意識はなくて毎日から晩まで、

時には徹夜実験をして喜んでいるだけなんだよ・・・

これはマジでやばいって!

続きは

http://anond.hatelabo.jp/20130220194940

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