はてなキーワード: キイチゴとは
小説を読むのは昔から好きだったけど、たまに文中に出てくる木や植物の名を読んでも、私の中にははっきりとした像は浮かばない
植物の名前から連想するぼんやりとした印象だけで読み進めて、本当に作者が伝えたかった世界を読み取れないことが少し悔しかった
手近なところから木の特徴と照らし合わせて、すこしずつ名前がわかるようになったらと思ってのことだ
ページをパラパラとめくっているとモミジイチゴという植物を見つけた
モミジのような葉っぱに、茎に棘があり、2mくらいに育つ木
国道の下を通る用水路の側の誰の土地でもなさそうなところに生えていた変な木だった
枝の棘をよけながら、用水路側からとれる実を食べつくしたら、国道側に回り込みガードレールに足をかけて、高い枝に手を伸ばして棘に刺さらぬよう気をつけながら甘い実を食べていた
私はてっきり黄色いからキイチゴだと思っていたら、木になるからキイチゴなんだよと友達に言われ、でもうちの側にある木の実は黄色いよと言うと、そんなのキイチゴじゃないよ、毒あるよと言われた
私が住んでいる地域はベッドタウン的な平野部で他にあの木を見たことはなく、思い返すこともないのですっかり存在を忘れていた
日本のキイチゴの中では一番うまいと言われていて、育ててもなかなか実をつけないらしい
私は亡くなった爺さんが山から木を盗んできて、勝手に用水路の側に植えたのではないかと怪しんでいる
そもそも「あの実は美味いからとって食え」と僕らを初めにけしかけたのも爺さんだったからだ
今の家に生えている、さくらんぼもザクロも山椒もかりんも爺さんが植えたものだ
だから私は昔からさくらんぼとざくろと山椒とかりんの木はわかる
あいつの名はモミジイチゴというのかという知識を飲み込みつつ、小さな毛の生えた黄色い実をがどんな味だったか思い出せないでいる
趣味でスペイン語の音楽をちょいちょい聴いてるんだけど、アップルミュージックで色々聴いてみる中でいちばん自分に合ってたのがアルゼンチン音楽だった
アルヘンティーナっていうんスよ、まず
響きがいいよね
首都ブエノスアイレスは、「いい風」「いい空気」みたいな意味合い
なんか、いいじゃないすか
アルゼンチンのスペイン語は、llとかyの音が、ジャとかヤとかじゃなく、シャになるんですよ
スペインらしいスペイン語だと、「私の名前は○○です」は、(ジョ・)メ・ジャモ・○○なんだが、これがアルゼンチン語だと(ショ・)メ・シャモになる
いいんだよなあ!
Llorar(泣く)って単語、けっこういろんな歌に出てくんだけどさ、ショラールって響きがいいよな
泣くなよ、ってときに、ノ・ジョレスなんつっても、心に響かねえの
ノ・ショレスはかなり良い 響きが優しいよ
トゥじゃなくて、ボスなんすよ
だからさ、「君と僕」なんかアルゼンチン語と正統スペイン語で比べるとほぼ全部違う
正統:tú y yo (トゥ・イ・ジョ)
これはもう、断然ボスイショでしょ
Esperando el armagedon, vos y yo(終末を待っている、君と僕で)ですよ
ブエノスアイレス、huracán(ハリケーン)が来るらしいんだよな
親しみが持てる
あとなんか、ラプラタ川の下流に吹く強い風sudestada(スデスターダ)っていう謎の概念があるらしい
絶対浴びたいよな
なんかこう、(おそらく)ブエノスアイレスを描いた歌のあらゆる描写が魅力的なんだよ
「川を行き交う船を見る」
そういうのがサラッと出てくる
いいんだよなあ
🇦🇷っていう国旗もいい
なんか、淡いんだよな
淡いんすわ
行ったことないから分かんないし、完全に偏見なんすけど、そういう淡さみたいなのを感じるんだよ、アルゼンチン
チリの方言なんかはさ、sが消えまくって、怖いわけ エッタノーチェ、のか言っちゃって、ヤンキーっていうか、ヤクザっていうか、なんか怖いんだよ
ケレ↑スとか、テネ↑スとか、いいよな
この感じをちょうどよくわかってくれる相手がほしいんだよな
ガチ勢だと、たぶん俺の夢を破壊するようなことを言ってきたりする
それ以外だと、そもそも話が通じない
たぶんアニメ見て日本に憧れてるようなもんか、それ以下なんだよ、俺のアルゼンチンへの解像度
でも、そのくらいがいいのかもしれん
Bajamos por el sótano y me mostrás ropa vieja de color que coleccionás (僕らは地下室に降りて、君は集めている鮮やかな古着を見せてくれる)とか、すっげえいいよな
地下室のことソタノって言うらしい
メチャクチャいい
いいんだよな