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はてなキーワード: ローキックとは

2019-01-20

anond:20190119210006

ローキックってチョイスと長い人生を絡めて一つのエントリにまとめてるところがシブいな

2019-01-19

anond:20190119115044

かにローキックというチョイスは良いと思う。

例えば顔面へのパンチは、(相手の背が高い場合特に)当てる難易度が高いし、自分の拳のダメージデカいし、当たった場合相手怪我が大きくなり過ぎるかも知れない。

その他の上半身への攻撃ダメージを与えるには難易度が高い。特に冬だと服によって防御力が上がってしまう。

その点、ローキックなら相手の警戒心が低いので当てやすく、冬でも厚着はしないし、相手の背が高くても関係ないし、自分ダメージは少なく、相手の痛みが大きい割に怪我の程度は低く、更に足を止める効果もあってこちらが逃げる際にも有効

最小限の訓練で最大限の効果を上げるにはベスト選択と言えるのではないだろうか。

ローキックだけを鍛え続けた

子供時代、なぜか兄にローキックを教え込まれた。ローキックだけだ。

おかげで学生時代ちょっとしたいざこざがあってもローキックでなんとか乗り越えた。

友人にも「お前、ローキックだけは上手いな」と褒められた。

社会人になり、仕事で嫌なことがあっても「仕事が下手でも、俺ローキック上手いから」という謎の矜持で乗り切った。

まり何が言いたいかというと、何か一つでも誇れるものがあれば人生やって行けるもんだということだ。

2019-01-07

子供の頃に筋肉をつけると骨が成長出来なくて背が伸びないそうだが、では幼稚園から習える格闘技ってどんなんだろ?

筋力がいらないやつじゃないといけない

ローキック

2018-06-04

電車で足を組む…

togetter話題になってるが、「電車の中で座っている女性を蹴り上げた男」の話

http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/namigonda/status/1002892350979387392

これ、とても「わざとぶつかる男」の話と同じとは思えなかった。

まず個人的に、電車で足を組む人は嫌いだ。これまで男女問わず何人もの、私のズボンすれすれをブラブラする靴の裏を眺めながら「どうしてこの人は揺れる電車の中で人に靴の裏を見せるような真似をするのだろうか?」と心の中で問いかけてきた。考えれば考えるほど、「周りの人間など靴の裏以下の存在だとしか思っていないからだ」という答え以外得られそうになくて考えるのを止めたくなった。「気が付かないから」とか「うっかり」とか「姿勢猫背で足を組んだ方が楽」とか、なんの言い訳にもならない。「うっかり気付かずに」電車に乗ったわけじゃないだろう。それって、自分意志で酒を飲んでおいて「呑んでたからよくわからない」と言い訳する人間とどう違うのか? 「足を組んでいた方が楽」という言い訳に至っては「じゃあ靴を脱げ」としか思わない。子どもの頃親に言われなかったか? 座席上りたいなら靴を脱げ、と。

従って「彼女の足の組み方は、他者邪魔になるような失礼なものでなく常識範囲内だった」…というこの人の日本語意味が私にはよく分からない。人と膝を接することのある電車内で足を組むことが「他者邪魔にならない」という常識とは何か? あるいはこの方の「常識」では、たとえば6人掛の座席は5人くらいで使用して足を組んでもお互いに接しない距離を保つことが重要なのかもしれない。また、公の場では見知らぬ他人が何をしていても素知らぬ顔をするのが「常識であるのかもしれない。そういう「常識」の存在自体理解しなくもないが、それは電車が満員に近づき実害が生じそうになればすぐ霧消する程度の「常識」ではないか。私には、それが大げさに振りかざせるほどの「常識であるとは思えない。

そもそも「蹴り上げた」というのはどの程度の行為だったのか。少なくとも回し蹴りローキックを入れられてたという話ではないだろう。もしそうなら、それはもう傷害事件でありこの人の書きぶりもこんな程度では済むまい。むしろ、ひょっとしたら「靴で靴をぽんと蹴り上げた」という程度の話ではないのか。もちろん、若い女性が大男に無言で身体接触をされればそれ自体恐怖だということは理解する。また、この大男が「正義を振りかざして不正を行うような輩」という意味で、例の女性専用車に乗り込むおかし男性並の存在であることも事実だろう。つまり、この大男の行為は控え目に言って分かりやすい「暴力である。だが、そもそもこのシチュエーションにおいては、言葉で注意されたとしても同じくらい恐怖なのではないか? もしこの大男が、組まれた足への不快感をずっと我慢していたとしたら「穏やかに注意しろ」とはなかなか言いづらいのだから、多少きつい言葉で注意することはあり得るだろう。「おい、足おろせよ。ぶつかりそうで腹立つんだよ!」…そんな風に言われ、衆人環視の中で足をおろさせられていたらどうだったか。それはむしろ、軽く足を蹴り上げられるより恐怖と屈辱だったのではないか。そう考えると、「蹴り上げ」というセンセーショナルに響く言い回しを選んで男の動作をことさら記述した意図とは何かと考えてしまう。この言葉のチョイス自体が、事態を正確に描写するより大男を悪者に仕立て上げる意図と感じられて、この話を素直に読めなくさせている。

この話、仮に男女の立場を入れ替えて同じ事が起きたとしたらどうなのか。電車で足を組んで座る男、目の前に立っていた女性。無言で靴を蹴り上げる。黙って足を下ろす男。この場合、筆者は女性に対して「暴力に訴えるなんてひどいですよ。男性の足の組み方は他者邪魔にならない常識的なものでしたよ!」と言ってあげるのか? 本当に?

「女→男」なら、上に述べた文脈における行為暴力性は半減するだろう。ならば私は、蹴り上げた「勇気ある女性」に対して心の中で拍手を贈ってしまいそうだ。筆者の見解には賛成しかねる。

2018-05-18

anond:20180518170007

増田、復活。(ちょっと斜めで白ヌキ+ボールド+立体。)

初々しい筆致で綴られた、待望の第5作!

"瑞々しい感性でそっと打ち込まれローキック"――佐藤太

"作者の新たな可能性を示した傑作!"――伊藤次郎

"お母さんもまだ若いでしょ?"――斉藤三郎

2014-04-15

[]4月15日

○朝食

昨日はっちゃけすぎて食べる気がない

○昼食

サッポロ一番の塩

○お薬

問題無し

ハッピーウォーズ

魔法使いで協力一セット。

うーん、魔法使い飽きてきた。

このゲーム僕的には、僧侶が楽しすぎるんだよなあ、武器を鍛える必要もあんまりないし。


Halo3

ステージ4「サボ ハイウェイ」を攻略

イージーなので本当に余裕。

今作は道に迷うこともないし、楽しいなあ。

毎回おなじみの乗り物ステージは、結構好き。

だけど、Halo1のラストステージ、あれだけは凄い難しかたから苦手。


ブルードラゴン

レベル上げをしているだけで楽しい希有なソフトだなあ。

ガンガンスキルを覚えさせたい。

ポケモンX

フリーダブルで数戦。

やっぱり、ダークライっていうかダークホール強すぎるわ。

レートでは買ったり負けたりなのに、フリーでは相手が伝説で固めてようが何だろうが大体なんとかなる。

あと、今日から面白いバトルが出来たら、以下の形でレポートとしてあげたいと思う。

自分ダーテングヘルガーマニューラダークライヤミラミイベルタル

○相手:ミュウツーココドラフリーザダークライゲノセクトゾロアーク

選出:自分マニューラヤミラミヘルガーイベルタル

選出:相手、ダークライココドラ


1ターン目

ヤミラミねこだましダークライ

マニューラローキックダークライのこり二割 マニューラダメージ

ダークライ:ひるみ

ココドラ;がぶしゃら➡マニューラのこり一割


2ターン目

ココドラまもる

マニューラこおりのつぶてダークライ乙 マニューラダメージで乙

ヤミラミおにびココドラ守る

ダークライミュウツー

マニューライベルタル


3ターン目

ミュウツーメガ進化Y。

ミュウツーはどうだんイベルタル 残り八割

イベルタルあくのはどうミュウツー

ヤミラミにほんばれ

ココドラ:がむしゃら➡ヤミラミ 効果無し

ミュウツーフリーザ


4ターン目

ココドラ:守る

ヤミラミおにびココドラ守る

イベルタル:パークアウト➡ココドラ守る、フリーザ九割

フリーザ:ぜったいれいど➡イベルタルはずれる


5ターン目

ヤミラミおにびココドラ 命中、火傷

イベルタル:パークアウト➡ココドラ頑丈耐え、フリーザ八割

フリーザ絶対零度イベルタル 命中イベルタル

ココドラステルスロック

イベルタルヘルガー ヘルガーステロダメージ

ココドラ火傷ダメージで乙


6ターン目

ヘルガーメガ進化

ヘルガー:ねっぷう、フリーザ


以上、僕の勝利でした。

絶対零度があたっていたら、熱風が外れていたら負けていたかも知れないので、危うい勝利でしたね。

初手のダークライゾロアークだった場合もやばかったかも。


ポケカ

今日大会に行きます

スタンダード(60枚)では始めての対人戦なので、少し緊張しています

前は、ハーフ大会に出たので、そのときの知り合いがいてくれると嬉しいんだけどなあ。

詳細なレポート明日書きます

2014-04-02

[]4月2日

Halo4

8対8を一回だけ。

そこそこ活躍できた、バトルライフルがようやく正解だと気づけた(違うかも)

戦車が出てきて蹂躙されるも、なんやかんやで勝った。

Nike+ Kinect Training

GET TONE今日からプログラム開始。

このゲームキネクトを使ったトレーニングゲームで、自動的トレーニングメニューを組んでくれて

イケメンむきむきトレーナーエロい格好を見ながらセクササイズはできないけど、エクササイズできる楽しいゲーム

昨日、体力テストをやったあと、メニューが生成されて、今日から本番。

ストレッチ系は楽しくできるのだけど、スクワット系が無理、死ぬ

膝を曲げるという動きがいかに出来ないかがよくわかった。

あと意外と、片足でバランスをとりながら飛び跳ねる運動が得意というか好きだと気づいた。

終わったあと汗だくでヘロヘロになった、死にそう、いつか死ぬ、続けたら死ぬ


ポケモンX

ダブルを数戦。

晴れメガヘルガーの火力がはんぱないなあ。

今のPT

ヘルガー、おくびょうCS、ねっぷう、あくのはどうソーラービームまもるメガ

ダーテング、せっかちAS、いわなだれねこだましリーフストーム、ふいうち、タスキ

ヤミラミ、しんちょうHBイカサマねこだましにほんばれおにび、だっしゅつボタン

マニューラ、ようきAS、れいとうパンチ、はたきおとす、こおりのつぶてローキックいのちのたま

ドンカラス、ようきASつじぎりブレバ、ふいうち、ばかぢから、こだわりスカーフ

スカタンク、まじめ(!?)HA、ふいうち、だいばくはつ、だいもんじ、どくづき、たつじんのおび

スカタンクは調整を色々考えて迷走して、もうわけがからなくなってこうなった、選出したことはフェアリー統一とあたったときだけだなあ。

スカタンクファイアローリザードンと炎格闘の三体を見れる人に変えたいです。

シザリガー? サメハダー? タスキもうねえよ!

○朝飯

松屋ソーセージエッグ定食

ソーセージ抜きにして安くして欲しい。

○お薬

ODは今の所してない。


○昼食

レンチンご飯と納豆

○お薬

ODはせず。ODのツケがあるから正しく飲めないけど、どうしようかなあ。


ポケモンX

シザリガーの厳選。

途中で適応力が夢特性だってこと忘れてて面倒なことになった。

けど、今はHABDS×HADSで最後の〆に取りかかるところ、この親を使ってもいいんだけど、

何体か作るときのことと、ゲッコウガとイカちゃんの親にも慣れるので念のためもう少し粘る。(ゲッコウガはCがいるか関係ない? 今気づいたわ)


散歩

今日は朝食後に三十分ほど散歩できた。

朝食を外に行くのも久しぶりだったし、全体的に今日は良い一日になるかも。

あとは夜、薬を飲み過ぎないことと、ちゃんと寝れたらかなり久しぶりに自己採点で60点ぐらいはとれそう。

2014-03-02

アルコール依存症の弟について

これまで「やればやるほど本人のためにならないイネイブリング輪廻からようやく父親が外れて弟を追い出したんだけど、弟は勝手にカギを開けて戻ってきてたらしい。オレは知らないで家出を少ししたのだけど。オレの事で怒ってたらしいからちょうど良かったのかも。

そのあとも「3年後の春にな。もうここら辺にいるな。福祉とか病院にいけ。」とか言って家を出したらしい。ちょっと感動的に送り出したらしい。歳とった父親って言うのはそういうもんだろう。

そしたら、オレんちのマンションロビーに入ってきてソファーで寝てた。オートロックの番号を知っているから。夜中寝てた。恐ろしく酒臭かった。またも期待を裏切った。当たり前なんだけどな。アル中なんて。信じる方がバカというか、それじゃ本人のためにならない。

そのまま、知らんぷりしてようかと思ったのだけどみなさんの迷惑になるので…

眠ってるところをパコーンと足を蹴り上げて凄んで追い出した。我ながら相当おっかなかったと思う。

そして家に戻った。オートロックの番号を変えなきゃいけないと思った。確認作業などをしなきゃいけないから、表に出た。するとまた弟はロビーソファーで眠っていた。この間せいぜい5分。完全にナメきっている。そう言うもんなのだ。わかってる。

これまでは「はいーいってらっしゃいーバブー」って感じで家を出させたので…

コーン蹴り上げて頭を張ってローキックだのなんだのやりながら「おりゃわりゃ」凄んでみたら殴り返そうとしてきたのでパコーン全然出ようとしないから引きずり出して背中を後ろからいっきり蹴っ飛ばして「放り出してやった」。オートロックの番号も変えておしまい

親父は「体力が弱ってる」なんてメソメソしてるが…

弱ってたら、あの程度の攻撃でも死ぬだろう。

抵抗してたし殴り返そうとしたしピンピンしてたぞ。

大丈夫。しばらく死にゃしない。

これでかえってくる事も無いだろう。何せオレが家長なのだから家長はなるべく黙ってみていた。そうしないと飲んでしまうからだ。家長がご機嫌だから大丈夫だ、と。

今回オレは初めて凄んで「追い出した」

もうかえってくるんじゃねえ。かえってきたら「誰が何もしなくともホント死ぬぞ」

2011-02-18

http://anond.hatelabo.jp/20110218222231

横な上に全く関係ない話なんだがキーロックローキックと読んでしまって一瞬頭の中が疑問符で埋め尽くされた

2010-12-02

http://anond.hatelabo.jp/20101202013651

まぁ、この辺は「法」の問題よりも組織間のビミョーなパワーバランスの話で

弾力運用」とかそーいう感じですよね。

山口組そろそろウッゼェ」と思ったら、ローキックつの警察さんのお仕事

2009-04-28

http://anond.hatelabo.jp/20090427195458

「でも、君は中華がいいんだよね?」と。

ここでローキック喰らわせろ。

2009-02-28

さよなら これからを生きる


http://anond.hatelabo.jp/20080814041810


彼女のことはすぐに見つけた。

思えば何事につけても自信のない俺にもある、数少ない得意なことの一つが、彼女を見つけることだった。

人が何かに秀でる時、理由はだいたい二つしかない。

天分か。

あるいは努力か。

この場合の俺は前者ではあり得ない。「ある一人がいつでも自然に目に入った」なんて言ったら、まるで運命の二人みたいじゃないか。


そんなわけはない。俺は後者だった。自然に目に入るなんてことはなかった。

けれど、自然と目は彼女を追っていたから、いつでも彼女を探していたから。教室でも。移動教室の間の廊下でも。遠足目的地に着いてからの自由時間でも。彼女の家にパンを買いに行っても。俺ん家の前は彼女が通うエレクトーン教室への通り道だった(でも彼女の家と教室の場所を結ぶと、この道はどう考えても遠回りになることが、俺の当時の幸せの一つだった)から、彼女の教室がある日は家の前で素振りをして待ってた。グラウンドで体育をやる時にはなかなかチームが一緒にならなくて大変だった(これがまた、本当に一緒にならない)。彼女を探すだけじゃなくて、自分のカッコいいとこも見せなきゃならないから男は辛い。

目の届くところにいるのなら、好きな人がいるのなら。近くにいる可能性があるのなら。他のものを映す余裕なんて、このただでさえちっぽけな二つの目のどこにもないだろ?


だから確信を持てた。最初は、彼女を見つけた瞬間は信じられなかったけど。でも、どんなにたくさんの人がいたって、どれだけ予想してない時だったとしても、彼女を見つけ出すことだけは外さない自信があったから、あれが彼女だと確信を持つことができた。そうでなければ、俺はその時見つけた子を彼女だとは思わず、見つからない何かを探していたかもしれない。

それでもまだ信じきれなかったのは、今までの人生で一番ブランクを空けて見た今の彼女が、俺の想像とはかけ離れてしまっていたから。


久しぶりに会った親愛なる馬鹿たちも、目にする友人たちも、その多くは五年前から、あるいは八年前から変わっていなかった。

彼女は違った。当時のままではいてくれなかった。

よく言うだろ?

変わらないか。

あるいは、失望するか。

彼女は変わっていた。

なら失望したのか。


違うよ。


きれいになってたよ。すごく。


この(その、でも、あの、でもなく、この、だ)感動は、とても俺には言い表せない。

悔しいことに、ああ、そうだ、よく最近ライトノベルなんかでヒロインを形容する時に、ハナっから「その少女は俺の語彙じゃ表現しきれないほどの美少女だった」とか描写しといて後はイラストに丸投げ、なんて物書きとしてどうかと思ってたけど。

どうしようもないくらい、きれいだった。その時俺が見た彼女を表現するのには、あまりに言葉が足りなすぎる。いいさ、この体験は俺だけのもんだ。誰にだって分けてやるもんか。それでいい。


彼女を見つけたのは式が始まる前。旧い友人と受付を終えた後、会場で空いている座席を探していた時だったから、近付く事はできた。

はずだった。

はずだった、けれど。

逡巡が生まれた。生まれてしまった。

気づくことがあった。あ、と思った。こりゃダメだ、と感じたんだ。


どうしようもなくきれいになった彼女は、どうしようもなく遠かった。

それは彼女の周りの席がもう埋まっていたからかもしれない。それは彼女に至るまでに立ちふさがるであろう人垣かもしれない。段差を上り詰めて、声をかけるだけという行為に留まることへの躊躇だったのかもしれない。それまでにずっと考えていた、話すべきだと思っていた言葉なんて、いざ本人を目の前にした時にはどれほど無力になるものかなんて、わかっていたはずなのに。

足をとどめさせたものは、なんだったんだろう。

それは彼女との純粋な距離、障害、段差、そういった、あまりにつまらなく、くだらなく、馬鹿げていた状況が積み重なっただけのものなのに。不思議と、俺の心臓だった、時間の重みをふっと軽くしてしまった。

近付こうとした。けれど、近付けなかった。はっきりとは、今でもまだわからない。


それでも。まだだ、と思った。


式次第は滞りなく進んだ。中学時代の担任からのビデオレターは、恩師らしい言葉だった。くたびれたポロシャツ姿で、だるそうに喋るのが恩師の喋り方だった。記憶と違わず、首もとの緩んだポロシャツ姿は、授業を受けたことのある元生徒達の笑いを誘った。


「『井の中の蛙、大海を知らず』という諺があります」


簡単な挨拶の後は、国語の教科担任らしく、諺をひとつ、贈ってくれた。


「あまり知られていないのですが、この諺には続きがあります。

それは、

『されど、空の青さを知る』

という続きです。

今の皆さんは、まだまだ世間を知らない。知らないことはとても多い。厳しさや、辛いことをこれから知っていくことになるでしょう。

けれど、今の皆さんは、空の青さを知っている。空の青さは、夢とか、希望のことです。

井戸の外に出ることになっても、その空の青さは忘れないでください。それは、失わないでください」


懐かしい声と調子を耳にしたせいもあるかもしれない。式の間は、くり返しくり返し思い出していたせいで、忘れようとしても記憶の根っこに刻み込まれてしまったことを、またくり返し思い出していた。中学時代のこと。

俺の中学は、まぁ、荒れてた。染め上げた髪にキャップサトシ被りにして、原色Tシャツを中に着込んだ学ランの前は当然のように全開で、下げたズボンの裾を引きずり引きずり、下げた分だけ尻を丸出しにしたファッション連中が、学年で両手足の数くらい。先生方の車はよくボコボコになっていたし、近場の店に行くと「△△中学の」という目線をこちらに配る店員が離れることはない。万引きし過ぎなんだよあいつら。盗みすぎでゲームショップが潰れたとかいう噂があったけどホントなんだろうか。俺たちの学年の階のトイレの窓ガラスは張り替えるたびに割られるので、遂に通り抜けフープになった。中で煙草を吸う連中がいたので、中が見えた方がいいということもあったのかもしれない。好意的に考えればだけど。


そんなよくある中学校廊下の突き当たりの壁に寄り掛かって、俺は友人二人としょうもないことを話していた。なんの話をしていたのかは覚えてないけど、あの頃の俺とあいつらが話すことなんて、大体守護月天パワプロの話だろ。

守護月天パワプロの話をいつも通りしていたであろう俺たちの前に、のそり、のそりと近寄ってくる三人がいた。ガラの悪い連中の幹部(笑)と、その取り巻きの三人組だった。廊下をたむろして歩くのがルーティンというか、そういうのがかっこいいらしい。構わず話している俺たち三人に、「おい」と幹部が声をかけてきた。

邪魔、どけよ」


ウチの中学が荒れ始めたのは、どうも俺の学年の一つ上くらいかららしい。三つ上の姉が「ウチの頃は全然荒れてなかったけどね」と言ってたからなんだけど。

で、俺は、その一つ上の学年のガラが悪い人たちには、まぁ、ヘコヘコしてた。小学校の時の野球部の先輩がその中にいたからってのもあるけど、タイイクカイケーなところのある俺には、年長にヘコヘコすることは身体に染み付いていたことでもあったし。

で、問題は、「増田はヘコヘコする野郎だ」と思い込んでる、タメのガラが悪いヤツら。


邪魔、どけよ」

とか声をかけてくるヤツら。こちらが座っているのは廊下の突き当たりだ。その先に道はないのだから邪魔も何もない。構わず友人二人と話を続ける。

「おい、聞こえてんのか」

仲間に直前までその威力を自慢していたローキックを俺にガッシボカと浴びせてくる。俺をサンドバッグに見立てて、膝を立てて座ってるせいで一蹴りに付き脛腿脇の3Hit! 俺がのっそり立ち上がっても蹴りは続く。

タメに頭を下げる理由はなかったし、部活をやってる人間(俺)と部活をやらずにヤニ吸ってるだけの人間(ガラの悪いタメ)の体力差はいかんともしがたかった。


関係ない部分が長くなった。何が言いたいかというと、式の後にも彼女に会うチャンスがあって、それは中学の学年全体で開かれる同窓会だった。

が、その幹事として取り仕切ってたのが、そういうガラノワルカッタ連中なんだよ。しかも中心はあの日俺がのしちまったヤツじゃねえか。ああ、顔も合わせたくない。登校するたびに上履きの紐が焼かれて短くなってたせいで蝶々結びがうまくなったとか椅子で殴られた後に机を投げ返したとかどんな黒歴史だよ。


今ひとつ行くことに踏ん切りがつかない理由はもう一つあった。

この成人式、会いたいのは彼女だけじゃなかったんだ。

この成人式で二人の友人に、そう、あの日守護月天パワプロの話をしていた二人の友人に、許されるならば、一方的にだけれどこう呼びたい――二人の親友に、会いたかった。会って、話をしたかった。

けれど、会えなかった。一人は夢のために国を離れた。もう一人は、あまりにも俺が馬鹿だったせいで、離れていった。

俺から離れていった友人に、許しを請いたかった。でも、友人は来なかった。心残りだった。来て欲しかった。許してくれなくてもいい、話す機会を与えて欲しかった。それがたとえ自己満足だと自覚していても。


友人は来なかった。残ったのは単純な選択だった。


同窓会に行くことのプラスは、彼女と話す機会を得られるかもしれないこと。

同窓会に行かないことのプラスは、あいつらと会わなくて済むこと。そしてそれが、自分への言い訳になること。


秤にかけたら簡単だった、とは、なかなかいかない。

それでも、俺は行くことができた。その時には前に書いたもののタイトル元ネタhttp://kittttttan.web.fc2.com/ez/light/died.htmも頭に浮かんではいた。それはとてもとても魅力的だった。ああ、ホント、それもいいよな……。

でも、行った。


ただ、行ってさえみれば、楽しいものだった。受付はあれらの中でも関係の薄いヤツがやっていたし、最初のルネッサンスさえ済ませてしまえば、後は気の合う連中と話をしていられた。昔から不思議と頭のおかしな……良いのが周りにいたもんだから、そいつらとこの歳になって話をしてみるとまた違った面白さがあった。


でも、意識はそこにほとんどなかった。

視界の端にちらちらと映る白。彼女はいた。来ていた。会場の中の端で見知った顔ぶれと花を咲かせていた。こちらの場所は、その反対側の端で入口とトイレにほど近いところだった。友人の肩越しに「ああ、いるなぁ」なんて思う自分をこうして思い返すと、やってることが一緒にいた頃と全く変わってない。人間、そう簡単に成長しないもんだ……。

そういうのもいいかもしれない。嫌いじゃない。だけど、ここに来たのはそうじゃない。そんなことで満足するためじゃない。

彼女が席を立ったのに合わせて、用を足すことを周りに告げ、立ち上がった。


「久しぶり」

一瞬目を一回り大きくしてから、柔らかい顔を作った――そういう感情が移り変わる過程がはっきり分かるところも好きなところの一つだった――彼女挨拶を返してくれた。

「久しぶりだね」

鈴の鳴るような……あぁ、まぁ、いいや。久しぶりに聞くことになった俺の大好きな声は、どんな音楽よりも声優よりも優しく綺麗に俺の耳に響いた。すごいな。ああ、すごいよ。好きな人って、本当にすごいよ。

それぞれの席に戻りながら、短く言葉を交わす。俺のことわかる? わかるよ。増田こそどうなの。覚えてるから声かけたんだよ。そうだよね。そうだよ。どの辺りにいたの。……ここ。ああ、馬鹿、なんで俺の席はこんなに近いんだ。そもそもこんな離れたところに座るんじゃねぇよ。いや、来た時にはここしか空いてなかったんだっけ。なんで他の皆はあんなに早く来て席を取ってるんだ。うん……違うな……俺がうだうだしてたせいか……。

二言三言のやり取りの後、それじゃ、と別れた。まぁ、最初はこんなもんか。というか、それでもう、満足しかけていた。どんだけ好きなんだよ、俺。


それから二度、彼女は席を立った。さすがにその度同時に顔を合わせていたらおかしいので、「たまたま同時に席を立った」風を装うことができたのは最初の一回だけだった。彼女が席を立った二度の機会はうまく活かせなかった。慣れたヤツなら、こういう時にもっとうまく立ち回れるんだろうな……。だらだら酒とパサパサしたサンドイッチやらサラダやらに箸を伸ばす。なのはは常識だからとしきりに薦めてくる誰でも名前を知っているような大学に行った友人の話に適当に突っ込む。おまえCLAMPに一生付いていくって言ってなかったっけか。ツバサってまだ完結してないのかな。横ではこれまた誰でも名前を知っ(ry医学部理学部がぱんつじゃないから恥ずかしくないらしいアニメ首都圏でホットだとか新房の記号論だとかに熱くなっていた。TrueTearsを今晩コメンタリーすることに決まったようだった。それはちょっと……いや、正直参加したい……。で、お前はどうなんだと問われて、いくつか好きな作品を挙げた。作品を口にだしながら、ふと思うことがあった。前々から感じていたことではあったけど。

Astral。秒速5センチグレンラガン御影作品。大好きなある作家さんの作品(本当に好きな、いや、大事なものって、決して誰かにそのことを言ったりしないものだよな)。挙げた時には言わなかったものもあるけど、そういうもの。終わってしまっている物語


俺たちが関係のないことを話していても、時間は変わらず同じ間隔で歩を進める。ただ、人にとっては同じ間隔に感じられないなんてことは科学者が証明するまでもなく当然のことだった。彼女と同じ空間にいるだけで、時間はあまりに早く過ぎすぎる。彼女がいる。視界に彼女が収まっているだけで、どんなに楽しいゲームをしている時より、どんなに面白い本を読んでいる時より、どんなに書きたかった記事を書いている時より、時計はあっという間にぐるぐると音が聞こえそうなほどに早く回る。時折視線が重なって、手を振るでもなく、合図をするでもなく、笑顔を送るでもなく、ただ、そのそれだけの一瞬の交叉がたまらなく、どうしようもなく愛おしく感じられた。

死ぬならこの時だった。紛れもなく、この時だった。男って本当に馬鹿だよな。好きな女の子が、どんなものにも代えがたいんだよ。


時間は変わらず同じ間隔で歩を進める。その会が始まって終わるまでの2時間という時間は、これまでと同じように地球が12分の1回転する間だったのだろうけど。

それだけの時間が経って。会場から、人が吐き出される。俺は入口で、彼女を待った。

彼女が出てきたのは、本当に最後の方だった。声はあっけないほど普通に出たと思う。

「なぁ、○○」

「うん」

写真撮ろう」

「うん」

俺の携帯をその場で一緒に待っていてくれた友人に託す。おい、ちゃんと撮れよ。頼むからちゃんと撮ってくれよ。それ、俺の宝物になるんだからな。一生ものになるんだからな。

隣で彼女が笑う。そのあまりに近い笑顔を見て、思いが、気持ちが溢れそうになった。なあ、○○。俺、お前に告白したよな。お前はもう忘れてるかもしれないけど。知ってるか。俺、まだお前のこと好きなんだぜ。笑っちゃうよな。馬鹿みたいだよな。告白したの小学校だぞ、小学校中学校も一緒だったのにな。それなのに今、お前の横でドキドキしてるんだよ。嬉しいよ。つらいよ。幸せだよ。胸が苦しくて苦しくてたまらないよ。笑っちゃうよな。本当に馬鹿みたいだよな。でも、それでいいんだ。いいんだよ。

彼女の肩は俺よりも低くて、俺の二の腕彼女の肩が一番近く、少しだけ触れるような間隔。お互いに近い腕で作るピースサインは中指同士がほんの少し重なるように。知らない名前香水が僅かに漂ってきてて。互いの方へと傾けられた小首は、この上ない至福で。

友人の声と一際強い光を伴って、俺の携帯に、俺の人生で最も幸せな瞬間が、永遠に切り取られた。


「ねぇ、私のでもお願い」

「あいよー」

彼女カメラを俺の友人に渡す。ごめん。嬉しかった。なんか知らんかったけど嬉しかった。それってつまり、俺の写真彼女がこれから持ってくれる、ってことだろ? いいんだよ、どんなに小さかろうとキモかろうと。嬉しいんだからさ。

なんだこれフィルム巻いてないじゃん、とフィルムを巻き始める友人を尻目に、彼女が話しかけてくる。

「ねぇ、今、何やってるの」

田舎大学生やってるよ。卒業文集に書いたこと、相変わらず学校先生目指してる」

「え? ××先生?」

「そうそう、俺大好きだったからさ」

「知ってるよ。私も好きだったし、実は今も年賀状やり取りしてるんだ」

「え、本当?」

ちょっと嫉妬。

「ほんとほんと」

聞かれたから、聞き返しただけだったけど。

「○○はさ」


「○○は、まだ、    を目指してるの?」


間があった。

「やだ、知ってたの」

「聞いたんだよ、お母さんから」

よく実家のパン屋行ってたし。

「で、どうなの」

「えっとね」「撮るよー」

気づけば、もう友人が今にもシャッターを切ろうとしていた。

「○○」

「ほら、笑顔


パシャッ。


「ありがと」「あいよー」

「○○」

その時、写真に写った彼女は、どんな顔をしていたのだろう。

フィルム彼女のもとで、今の俺にはわからない。


つまらないかもしれないけど、これが話の続き。俺のすべて。そう、これはきっと、終わってしまっていた物語

どうしようもないほど俺は彼女のことが好きで、聞きたかったことも、どんなに重ねた想いも、伝わればと思った願いも、彼女がそこに、確かにいてくれることを実感した時には、大した意味を持たなくなった。

彼女さえ、幸せに生きてくれれば、もう、それでいい。

男って、本当に馬鹿だ。そして、幸せだ。

ありがとうと言って、俺は死んだ。たぶん、死んだ。彼女自分のために生きようとした俺が死んで、すべてなくして、死んだような俺が、さよならと言って、これからを生きていく。すべてを失って、なにもかもなくしたのなら。0がたった0.1を為すだけでも十分じゃないか。それならこんな俺でも、少しでも、わずかばかりでも、彼女が生きるこの世界を綺麗にしたくて、それだけでも――十分じゃないか。ただそれだけのために生きる人間がいることを許されるぐらいには、きっと世界はまだ広い。


ひょっとしたら、俺が彼女以外の誰かを好きになることもあるのかもしれない。ないのかもしれない。自分が終わってしまったと思っていても、生きるのなら、今いる井戸よりも深い穴の中に落ちてしまうこともあるんだろう。そこから抜け出そうともがくかもしれない。それは無駄なあがきかもしれないし、あと少しのところでまた下に落ちてしまうかもしれない。這い上がったところを突き落とされるかもしれない。その穴から井戸から出てこられたとしても、また同じような暗闇に落ち込んでしまうことがあるのかもしれない。

それでも、空の青さを知った俺は、そうして穴に落ちたとしても、何度でもまた起き上がって、汚くなっても、生きていく。

それさえあるのなら。

たった一枚の写真を、胸に抱いて。


http://www.youtube.com/watch?v=2RPGcncoHC0







続きを書くつもりはなかったけれど、本文のような価値観を立たせたことと、「続き書け」と言って下さった方(id:tegi、id:yarukimedesu、id:gohki、id:chnpk、敬称略)や、文章自体に好意的な感情を向けて下さったと私が一方的にでも感じた方(id:mike_n、id:Lhankor_Mhy、id:neko73、id:hati-bit_punk、id:shAso、id:m-birdid:hotch_botch、id:napsucks、id:makeplex、id:tyru、id:mimimu8、id:ukabu、id:MarHear、id:mae-9、id:yas-toro、敬称略)がいらっしゃったので、何、一人の人間のちっぽけな物語なぞ、あってもなくてもよかろうもん、と開き直って、ちまちまと書き進めました。そうか、半年経つのか。

idコールは気楽に使ってもいい(スルーされるのが当然くらいな勢い)みたいなので、少しでも何かを気にかけてくださっていたと私が勝手に感じた方にはidコールをお送りしました。どうぞスルーしてください。でも、あなたたちがかけてくださった言葉タグで、私が嬉しく感じたことを、この場で伝えさせてください。

2009-02-08

とんび兄弟VSTAKURO兄弟

とんび兄弟は黒装束に身を包み、闘技場にあがっていたTAKURO兄弟の前に姿を現した。時代錯誤とも言えるとんび兄弟の黒装束は忍者の雰囲気を醸し出している。だが、忍者の装束と違って、顔までは覆っていない。

兄のとんび昇空は、長い髪を頭の後ろでポニーテールのようにまとめていた。痩せた体で、身長は弟よりも低い。弟のとんび滑空は黒装束がはちきれそうな巨躯であった。どこかで拾ってきたでこぼこの岩。それをそのまま置いたような無骨な顔で、ひびが入ったように細い目であった。頭のてっぺんに苔が生えたように短髪がはりついている。

昇空は振り返り、自分の後ろの観客席に視線を送った。三ヶ月前合コンで知り合ったガールフレンドが、昇空の視線に気づいて小さく手を振った。まだ彼女と呼べる関係ではない。その娘の黒のストレートの髪には、昇空が誕生日プレゼントに贈ったオレンジ色のカチューシャが付けられていた。昇空はそれを見て、今までの人生になかったリアル世界での充実をかみ締めながら、緩もうとする表情筋を引き締めなおし、目の前のTAKURO兄弟をじっと見つめた。

こんなちゃらちゃらした男たちに人気がある、そう思うと昇空の心の底にある暗い嫉妬の炎は、静かに燃え盛った。年齢=彼女いない歴自分人生は、こんな男たちにずっと敗北し続けていたのだ、そういう想いがこみ上げる。2対2の格闘戦。トーナメントの試合という形を借り、自分人生をあざ笑い続けたちゃらちゃらした男たちに、今日こそ思う存分自分の感情を叩きつけることが出来るのだ。昇空の胸に暗い怨念にも似た歓喜が膨らんでいた。

試合のゴングが会場に響き、とんび兄弟は弾かれたように前に出た。昇空はTAKURO兄(TERU)、滑空はTAKURO弟(TAKURO)に襲い掛かる。昇空はローキックTERUの体勢を崩して顔面に蹴りを入れるが、TERUは必死に両手でブロックした。両手のガードごとたたき折るような容赦ない蹴りが続いた。

滑空は低く沈み込んだ姿勢から、TAKUROの顔面に張り手を喰らわせた。TAKUROTERUとは対照的に一切ブロックをしていなかった。張り手の嵐の中で、みるみる顔面が膨れ上がり、口から血と唾液がいりまじったものが飛び散った。

ひとしきり続いたとんび兄弟の攻撃が止むと、会場から悲鳴があがった。ガードを続けていたTERUの手はあちこちが腫れ上がり、TAKUROの顔は見るに耐えない様相であった。目の周りが青黒く変色し、腫れあがったまぶたでTAKUROの視界がほとんど遮られているのは明白だった。

会場に詰め掛けたTAKURO兄弟のファンから、もうやめて、と悲痛な声が上がる。TAKURO兄弟の姿を見るとんび昇空の顔面には、残酷な笑みが張り付いていた。見ろ、ちゃらちゃらとした男など、実際に戦えばこんなに弱い。外見だけなのだ。見た目でモテてるだけなのだ。虫ケラのように負けるしかないこいつらの姿を見て、目を覚ますがいい。昇空はTERUを見つめて、止めを刺す必殺の構えを取った。

その時、TAKUROが動いた。

背中に背負っていたギターを手に取り、ギターが切なげに響き始める。腫れあがったまぶたに覆われて目は見えていないかもしれない。だが、TAKUROの指は滞ることなく華麗にギターの上を舞っていた。

ガードで壊れかけた両手を下ろし、TERUの澄んだ声が会場に響き渡り始める。二人とも大切なものには傷一つ負っていなかった。会場は静まり返り、ギターと歌声だけに満たされた。

聞く者の魂を根底から揺さぶるような音の波が、とんび兄弟を包み、その動きを止めた。これがTAKURO兄弟のうた。昇空は自分が抱いていた暗い情念が、透明な波に押し包まれ、形を失って四散して行くのを感じたのであった。やがて歌はどこまでも澄み切って、空に溶けるように終わった。

だが、負けるわけにはいかなかった。敵である自分の心を、ここまで屈服させた歌。それに敬意を表して、出来る限り苦痛のない形で止めを刺そう。昇空は決意を胸に秘めて、ゆっくりと前に足を踏み出した。

「まだTAKURO兄弟を痛めつけるつもりなの?」

会場のあちこちから叫びにも似た声があがった。見ると、会場にいる女性は、ほとんど全員が涙を流していた。

「このブサイク兄弟!」「TERU様に触れたら殺すから!」「その髪型、かっこいいつもり?かなり生え際が後退してるわよ?」「どチビ」「短小」「包茎」「童貞」「帰ってオナニーでもしてろ」会場の女性陣は口々に罵詈雑言を並べ立てた。滑空は既に戦意を失い、闘技場に膝をついていた。「短小」「包茎」あたりが刺さったらしい。

髪型身長の事を言われた昇空も、既に終わりかけている。ただでさえ苦手としている女性からの言葉は、一つ一つが重かった。今にも倒れそうな中、昇空はたった一つの希望を抱いて、自分の後ろの観客席にいるガールフレンドに目を向けた。目があったその娘は、にっこりと微笑み返した。彼女さえ応援してくれれば俺はまだ戦える、そう思った瞬間、彼女は昇空が贈ったカチューシャを外して、二つに叩き割り、会場を去って行った。

昇空は滑空の隣に倒れ、いろんな意味でもう立ち上がれなかった。TAKURO兄弟の二回戦進出が決定した。

http://anond.hatelabo.jp/20090206005917

http://throw.g.hatena.ne.jp/sasuke8/20090128/p1

2008-09-12

「遠くに行く」=「死ぬ」と理解していた近所の幼稚園

大学進学のために上京するという事を、普段から家族ぐるみでつきあいのあった一家に報告しに行った。その家の娘(幼稚園児)は俺がやって来たと知ってテンション上がりまくっていたのだが、奥さんが「○○お兄ちゃんね、遠くに行っちゃうからバイバイしに来たのよー」と言うとその子は突然火が付いたように泣き始めた。そして全力で俺にしがみついて離れようとせず、「おにいちゃんしんじゃだめー!」と繰り返し叫び続けている。その声の大きさは隣のおばさんが心配して様子を見に来るほどだった。

奥さんの説明によると、この娘をかわいがっていた曾祖母が最近亡くなったそうで、奥さんが娘に「お婆ちゃんは遠い所に行ったのよー」と説明していたらしい。その後彼女なりに「死」を理解出来るようになったらしく、「遠い所に行く」=「死ぬ」という方程式が彼女脳内に形成されていたのだろう、と。とりあえず俺が死なない事を理解させるのに小一時間ほどかかり、上京後も手紙を書いたり電話したりする事を約束してようやく事態は収束した。

…というのが10年前の話。その話題を現在の当人に振ったら、顔を真っ赤にしながら「あーもうムカつくっ!ほんとに死んじゃえ!」と、あろうことか俺にローキックを食らわせてきた。しかし彼女は、自身が書いた俺宛の手紙が全て実家に保管されてある事をまだ知らないのであった。次は跳び蹴りが飛んできそうだな。楽しみだ(笑)。

2008-01-03

日本絶望の谷に落ちつつある

結論から言えば、日本おしまいなんだと思う。

少子化という事態は、人口の減少は消費の減少を意味する。だから政府個人消費に頼らない経済政策を打つだろう。高所得者優遇を進めることで、個人消費の激減を抑えるようにはするだろうが、貧民の増加に対しては、手は打たないだろう。自己責任原則の過剰さが言われ始めるようになったが、その言葉はすでに10年前から一人歩きを始めている。もう、全てが遅い。失業した人間給料の低い人間雇用が不安定な人間は、その人自身の責任とされ、政府による経済政策の失敗、ひいては官僚機構の無謬性と無責任性の維持のために、自己責任原則はこれからも跳梁跋扈し、大企業正社員たちは自らの幸運に安堵し、生活を維持するために、そうではない人々への同情は、形にはならず、それを訴える声に耳は貸さなくなる。ネットでの叫びは、匿名性の名のもとに、罵倒される。

階級社会現実というものなのだが、社会は連帯ということが必要とされる。いつしか、それが消えてしまった。大晦日格闘技興行で、韓国日本人を破った選手日本人は強いとか勝利後のマイク芸でしゃべったそうな。それはそれでよい。負けた韓国日本人は、大ブーイングを浴びるだけのことをしたのだから。あの勝利のローキックに快哉を叫んだ日本人は多いだろう。しかし、日本人は強いという言葉に素直にうなづくくらいしか、社会の連帯がなくなってしまったのかと思うと、悲しい。連帯が消えてしまった国家社会は崩壊するしかない。崩壊した後に何があるのだろう。どこに自己の帰属を求めればよいのだろう。自己の帰属が会社だった時代が羨ましい。国家が前面に出てこない幸福な時代。もうそういった幸福な時代はやってこない。

連帯も失われ、セーフティネットも形骸化していく中で、若い連中は将来が描けない。描けるのは、高所得を得ることができる人々だけで、それ以外の連中にそれは無理な相談となりつつある。自己責任原則はここでも登場する。将来が描けないのは自業自得だとか、趣味世界に走って、異性に関心を持たない嘆かわしい連中が増えた、何だと、萌えだぁ? こんなことしているから、少子化になるのだといわんばかりのマスコミによる大合唱マスコミに勤める人々は、基本的に勝ち組だ。将来テレビがなくなることはない。テレビを持てなくなる人や見られなくなる人が出ても、彼らは安泰だ。現状のビジネスモデルは、若干の変更が加えられて存続するだろう。そういった連中は、ステレオタイプ若者像を過去何年にもわたって報道し、増幅してきた。ネットでの抗議などは蚊ほどにも感じない。炎上と称しているのもあと数年で、炎上対策がなされ、ネットでの抗議などは意味を持たなくなるだろう。

事実ではなくイメージが先行するのは、さして驚くことではない。イメージ社会が、政治が、国家が語られ、事実や正確な統計は省みられない。イメージが100%正確ではないということではない。一部の人々にとっては正確なのだ。その一部の人々の利益は守られるだろう。そしてそこからあぶれている人々は、貧民としてラテンアメリカのような陽気だけど貧困にあえぐという像を押し付けられる。江戸末期に外国人が来て、日本の一般庶民が大変従順で、幸せそうであることに注目している。彼らは武士たちの巧妙な統治によって、従順化させられていた部分が多分にあるだろう。おそらく数十年後にはきっとそうなる。大して面白くもないお笑い番組年末年始に放送しているのは、愚民化への一歩ではないだろうか。芸人は罪はない、としておこう。一部芸人を除外すれば、多くはフリーターのようなものだ。今年の今頃にはあの人何処に行っただろうとか言っている、某筋肉自慢の高学歴芸人だっているはずだ。それに多くの人は笑い、年末年始を過ごし、貧民化した人々は、また仕事に向かう。明日とも知れない不安定な生活を少しでも支えるために。ああ、忘れていた。年末年始仕事だという人もいる。そういう人もまた、不安定な生活を支えるために、懸命なのだ。人間らしい生活など、何処に行ったのだ?

19世紀の労働者たちは生活向上のために戦った。社会主義やら共産主義という方向に行ってしまったのはさすがにアレだったが、それでも権利獲得のために戦い、いくつもの権利を勝ち得た。しかし、権利とは勝ち得た後が大変であることを忘れていた。権利が形骸化させられること、これは最も恐れるべき事態だが、21世紀日本ではそれが起こっている。貧困が自己責任化するまであともう少しだ。生活保護も形骸化し、雇用保険も同じく形骸化する。ありとあらゆる国民生活を支える社会制度が、崩壊する。崩壊しても制度は残るし、運用者が要る。すなわち。それらを運用する官僚たちだけが生き残るのだ。そういった、本末転倒な事態まであと少しだ。日本は22世紀には存在しないだろう。21世紀中に国家の態なさず、事実上崩壊するだろう。希望というものなど、もはや何処にもない。絶望しかない。政府少子化を訴えても、危機感が迫らないのは、政府自身が手を打つ気がないからだ。

将来、世界史史上稀に見る、統治能力を失って自己崩壊した国家の一例として、日本国が挙げられることとなるだろう。若者たちよ見えないか、ブレードランナーのような情景が眼前に広がるのを。最低限の秩序もないが自然状態をかろうじて回避している、夜警国家以下の情景が。

2007-10-09

体育嫌いの復讐

私も昔から体育の時間が怖くて仕方がなかった。

バスケでもサッカーでもソフトボールでも、活躍する場など一つも無かった。

バレーボールともなれば、当然お荷物どころかゴキブリのように扱われた。

懐かしいな。ドッジボールの時は、いつも挑発されて近づいていって、ここぞと速球を投げられて、いつもやられていたよ。

高校に入ってから一念発起して空手合気道の道場に通い始めた。

モチベーションは、かつて体育で俺を馬鹿にし続けていた奴等への復讐だった。

やはり格闘技はいいと思う。

本気で3年ほど続ければ、もう雰囲気には面影がなくなる。

いきがってるあんちゃんに絡まれて泣きそうになっていた昔の私はそこにはいなかった。

大学飲み会などの帰りには、××(私)がいるから、帰りは安心だねと頼られることもあった。

地元に帰ったある日、中学校時代の友人に会った。

未だにDQN高校生みたいな風体で歩いていた彼らは、私を見るなり、トボけた声で、

おめー今なにやってんの

と聞いてきた。ここで私が無職だとでも答えると彼らは下卑だ笑いを浮かべて嘲笑するだろう。

そう思うと唐突に怒りがこみ上げてきて、私は正面の茶髪頭突きを見舞った。それから顔を適当に殴った。どの辺りに当たったかは覚えてないし見てない。鼻血が出たのは見た。

左のダボパンは顔を守っていたのでローキックをかました。それだけでダボは倒れて立ち上がらない。なんと脆い足だろう。

もう一人は丸井系だった。何を勘違いしているのかヘアピンを付けている。

この時点ではもう私は気持ちが昂りきっていて、思わずそのヘアピンの前髪を掴んで手元に引っ張り股間を蹴り上げた。

狙いは外れてヘソの下辺りに当たった。しょうがないので膝で鳩尾あたりを何度も蹴ることにした。

私はすぐに逃げた。

家に帰って改めて考えてみると、無意味なことをしたなぁという気持ちでいっぱいになった。

別に武道家の倫理とか、そういうものからではない。

その場ではとても気持ちよかったが、ポジティブな気持ちから来る行動では全くなかったからだ。

休みが明けて大学に戻った時、そこには私を信頼してくれる人たち、私を見下さない人たちがいた。

偏差値が高いわけでもない。楽しいことばかりでもない。

それでもまぁ、充実はしているよ。

(この話はフィクションです)

2007-02-13

春のザワザワ

http://anond.hatelabo.jp/20070213153807

確かにこの時期、ザワザワする感じってあるよね。

ちょっと暖かい風が吹いてるような天気の時とか。

発情するようにできているんだろう。

それで、春になるとおかしな人が増えるんだと思ってます。

昨日は、河川敷の看板に何度かローキックをして

立ち去っていく人を見かけました。春かもね。

 
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