はてなキーワード: 生活費とは
大筋納得してもらえたみたいでよかったです。
「英語でのビジネス取引を仲介するサービス」への反論については俺はこんな風に考えてるよ。
ちなみにここまでくると完全に元増田の話題からは外れるし、しかも俺ココらへんは完全門外漢だからね。
俺がもしそういうサービスやるなら、あるいは発注するならこんな感じかなという感覚で書いてみただけなのでよろしく。
反論1) 日本の英語教育は何十年も前からあるのに今さら英語話者は増えんだろ
ビジネスニーズが高まれば増えると思うよ。これは門外漢の俺でも断言できる。ビジネスニーズが高まれば間違いないです。
「仲介バイヤー」って「英語でのビジネス取引を仲介するサービス提供者」のことだよね。長いから「英語代行」にしようか。
で、英語代行とて自分たちが食える値段で仕事を受ける。当り前の話だよ。
そのことと「Web制作はオーダーメイドだから安くできない」て、関係なくない?
誤解してるのかな?英語代行業者にWeb制作なんてやらせないよ。Webの知識あれば超ウレシイし追加料金払ってもいいくらいだけど餅は餅屋だよ。
これはね、日本人に出すと40万かかる仕事が、英語代行に1案件8万、中国制作会社に12万、合計20万で済むんじゃないかとか、そういう話を俺はしてる。
単発仕事なら1/10でも、案件まるごとの発注だからこのくらいになるかと。もしこれ以上になると海外アウトソースのメリットはなくなっちゃうね。
ただ最初は数十万レベルの案件で実績積んで互いの信頼関係構築してより大きな仕事を発注できるといいけど。
現地語ネイティブで日本語ペラペラなら最強だけどそういう人は強気の価格設定してくると思うよ。
いずれにしても前述のとおり代行にはしっかり金かけないと。ここは制作でコスト削減する分のリスクヘッジだから。
そこでカネかけてでも中国、東南アジアに仕事出すのはコスト的に有りかも・・・っていう話です。
英語代行ってググると今でも結構あるんだよね。今後市場拡大するのかどうか。
Web制作者としての狭い観測範囲の中ではニーズはあると思ってて、他のいろんな業種でもそうならビジネスとして成り立つよね。
単純な目線で見た「供給が増えると案件が減る理由」は分かった。それは市場の原理だと思うし、まぁ、納得も行く。ただ、「そして今後、英語話せる日本人がどんどん増えていくと、英語でのビジネス取引を仲介するサービスも一般的になる。」これだけは納得行かない。理由を述べる。
戦後、一貫して英語教育を続けたわけだ。中高と最低でも6年は学んでる。随分前から小学校でも学んでるかな。でも、一般レベルで”英語を話せる日本人”が増えない。今後、爆発的に増えることは考えにくいし、それならSiriみたいな音声翻訳機の向上が先だと思う。
今でも「英語が話せる日本人」はいるし、中国やインドに案件を発注しているだろ。でも、だからといってWeb制作費が1/10以下になっているだろうか?他業種みたいに海外に工場作るよりも、よっぽど手軽に出来るはずだ。「英語が話せるWebディレクター」みたいな奴が市場価格の1/10で仕事受ければ、クラウドソーシングなんて目じゃない。でも、そうなっていないよね?一部ではなっているかもしれないけど、食品とか服みたいに一般人が気軽に発注出来るレベルにはなっていないと思う。なぜか。「バイヤーは日本に住んでいるから」なんだよ。日本に住んで日本で生活する以上、1/10以下の売上で生活できないんだ。
食品や服みたいに大量生産・大量販売が出来ればバイヤーの取り分も減らせるだろう。でも、Web制作みたいにオーダーメイドは無理だ。写真の切り抜きやテンプレ作成みたいな、ある種の「答えが決まっている」ものなら出来るだろうが、それとて大量発注・大量生産にはならないだろ。需要と供給のバランス的に。現在のWeb制作で「30~40万の仕事」がどのくらいのもんかは案件ごとに異なるだろうが、オリジナル性を求められるゆえ、少なくとも海外の人材を使って人海戦術的に出来る仕事ではない。
例えば、中国やインドに住む、日本語が話せる外人を使えば、俺の言う(2)は解決できると思うだろう。だが、考えてみて欲しい。日本語が話せる中国人やインド人が、彼らの母国の一般層と同じ給料で満足するだろうか?日本語は英語より難しいとされる言語だ。習得するのも大変だったはず。彼らが日本語を話せるようになったのは、スキルアップするためであり、より多くの報酬を得るためだ。日本に留学して就職しようとする人はいても、母国の生活レベルで満足しながら、Web制作を行うという人はいないと思う。
以上の3点から、俺の意見では「クラウドソーシングで解決できるような小さな案件なら、供給過多で価格競争にもなるだろうな。でも、30~40万の仕事がその価格競争に巻き込まれて、大幅に単価が下がったり、供給過多になることは無いんじゃないか」と、主張する。
http://anond.hatelabo.jp/20130729013341
アニメを消費しているのは、底辺。つまり、底辺がテレビ局やソフトメーカーの高給を支えている。
「電波利用料を携帯料金に転嫁・アニメのパッケージソフトなどのアニメ消費…下流の人々を食う商売」か。
【企業】TBS HD第2四半期、「けいおん!」好調でアニメ事業の売上げが2割増 http://toki.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1288692714/
◆エイベックス超黒字でアンチ完全死亡wwwwwww http://hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1288702856/
≫売上高は、利益率の高いパッケージ商品の販売が予想以上に好調に推移し、前回予想を上回る見込み。
【調査】「けいおん!」視聴者の職業・年齢・世帯年収なども明らかに コンテンツ消費データ「MCS」でアニメ消費の今を見る http://toki.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1286898103/
http://ascii.jp/elem/000/000/560/560522/
◆職業・職種
1位 24.0%…300~500万円未満
2位 23.0%…300万円未満
見事に底辺ばっかりw。無職が3位というのが、意外かな。アニメ消費には金がかかるから、職がないと厳しいはずだから。
生活費はすべて奨学金(学生支援機構の一種と二種併用)。修了後に専門を活かして仕事しようとするなら必然的に自営業みたいになる。というか食っていける業界じゃない。
これって、融資をうけて開業するくらいの危ないことやってるんじゃないかと思う。
とはいえ院試をうけたときはそれなりに勝算があると思ってたはずなのでその根拠を思い出して書いてみたらアホみたいな根拠しかなかったのでここに晒します。
○体力はある
○子どもを持たない覚悟がある(どうやったって出産のため数ヶ月は仕事できない期間ができてしまうので)
○同じ専攻を出た先輩でなんやかんや一学年一人くらいはいまのところ業界にとどまって生きてるひとがいる。(非常勤講師とかしながらの極貧生活)
○一般に生き残りが厳しいと思われている業界だが(だから)、じつは生き残ろうとしてる母数が少ない。自分は一般職につく能力が欠如してるため業界にしがみつくモチベーションが高い
○教授に可愛がられてる
http://anond.hatelabo.jp/20130728085410
いや、だからそういうこと言われても何も思わないし何も感じないんだが。
“自分は”わかってる以上、政治やら宗教やら差別の話はそりゃあ避けるさ。“自分は”な。
だが、周りがみんなそうするとは限らない。それは個々人の自由だ。
だいたい周りの奴らが何話すかなんて、自分が決めていいことじゃないだろう?
だから人が話す内容は人の行動の自由に属するものとして、“人が話すこと”として受け取るだけだ。
人と仲良くするために出勤してるんじゃないし、人から敬意と思いやりをもって接して欲しいから出勤してるんじゃない。他でもない、金を稼ぐ為に出勤してるんだ。みんなね。
もうね。つくづく思うんだが、日本人てさ、ホントこのへん綺麗事を並べたがるよね。
仕事にやりがいを求めてみたり、地位を求めてみたり、重責を求めてみたり、人生の意味を求めてみたり。
仕事は仕事だろうと。職場がお前に対して一体いつ、やりがいや地位や重責や人生の意味を仕事に見出すよう、業務命令を下したのかと。
「仕事するのは生活費を得るための労働です」と素直に認めろよと。
ま、それはさておき。
どうしても人をかわいそうな被害者に仕立て上げたいのか、はたまた過去の人様の職場を貶めたいのか、もしくはその両方かは知らないが。
お前は執拗に
「差別はもはや現代社会において表面上に現れる事のないものであり、それが職場内で躊躇無く表現されることは異常である」
と主張している。
その、「差別を職場内で表現する事はもはや前時代的で、淘汰されるべき悪習で、だから存在する状況は異常で、あってはならないんだ!」という主張をすることそのものがもはや理解できん。
いやそれってお前が決める事じゃないよね? お裁きを下すことじゃないよね? 何なの? 風紀委員なの?
職場なんて職場ごとに違うんだから一絡げに論じるべきじゃないだろ。
聞くに堪えない罵声の飛び交う明るい職場、なんてモンも実在する。
それからな、自分をバナナ呼ばわりした人に対しても何も感じないよ?
そりゃ、人を踏みつけながら憎憎しげな表情で吐き捨てるように「…バナナが」とか言われればムカつくかもしれんけどな。繰り返し言うがただの軽口だぞ?
息をするように悪態をつく、口のとんでもなく悪い奴なんて別に珍しくもないだろ?
そいつの事をよく知ってれば、これもそいつの味だなあと思うだろ?
いやつくづく、許せないものが多いんだなあお前は。許してやろうやその程度。
それができなきゃ、この先の人生で大変な重荷になってくるよ?
私なら、バス、電車、新幹線を国負担で無料にする、無料にするがその分は人が外に出かける、経済効果でお金は補えると思う。新幹線なんて今走ってるのに全然人が乗ってないのがもったいなさすぎる、高すぎるから乗らないのだ、このままリニア新幹線が走るようになっても高すぎて意味がない、今あるものをどんどん利用してもらった方がいい。 バスの本数も現在より増やして快適な車内にする少なくとも全員座れるようにし、自然と利用したくなるようにする、逆に都市部の自家用車を減らすために課税するなりなんなりする。エネルギーを無駄に使いたくないのと、渋滞をなくし交通の便をよくしたい。航空機もエネルギー効率がいいのなら、無料にしてもかまわないが、悪いのでダメだ。乗用車は航空機よりエネルギー効率が悪いらしい。ほんとかどうかわからんけど。
ベーシックインカムのようなものを導入する、働きたくない人は働かなくてかまわない、ただし食べ物現物支給。人は何もしないということはつらいので、なにかやりたいと思い、それは働いてお金を稼ぎたいと思うことであったり、なにかやりたい買いたいと思う事はお金がかかる事なので、やりたい事のためにお金を稼ぎ働けばよい。それでも充分世の中は成り立つと思し、それならみんな働く事が幸せに感じるようになる。 そうすると働く人が減るので時給を上げないと雇えなくなる給与の増加になる。コンビニの商品の種類が減るだろう、かまわない。コンビニの営業時間が減るだろうかまわない。 不便に感じれば不便に感じたところを誰かがそれを仕事にしようとする。人々が不便に感じてることを仕事にすれば儲かるからだ。 ベーシックインカムを導入すると、引きこもりのような人が増えるのを懸念すると思うが、交通機関が無料ならどこか行きたいと思うだろう。家にいたい人も金がなければゲームも本も買えない、そのために働けばいい。お金をかけなくてもTVやインターネット見てるだけの人もいるだろうそれで幸せなら、それはそれでかまわない、人の幸せをじゃまするつもりはない。
ベーシックインカム導入するにあたり一番心配なのがその財源だろう、ベーシックインカムだけで生活してる人達は田舎で共同生活で同じ建物でくらす、家賃や生活コストを極小に抑えられ財源の心配はなくなるだろう、現金渡すのを少なめにして、食べ物も現物支給。しかしインターネットやTVは自由に使えるように配慮する。自らお金があってもそこで生活費を抑えるため、共同生活をしたいため、田舎生活をしたいために、そこで暮らす人がいてもいいだろう。 現在社会問題である、放棄されてる農地を付ける、ベーシックインカムだから畑を耕す、耕さない自由だ。でも暇なら耕したくなる人も多いと思う。 地域活性化にもつながるだろう、お金がなくても人が増えただけで地方はいろいろいい方向に行くだろう。問題なのはその共同生活で協力し合って生活しない、料理もそうじもろくにしないやつだ、そういう人は追い出せることにする。そういう人がいきつく先は、そういうろくでもない人の集まりの共同生活である。悲惨なのは目に見えてるが自業自得だ。国としては最低限生活できるだけの住む場所、食べ物、お金を提供しているので問題ない。 共同生活にはベーシックインカムで生活してる障害者など、自分の力で生活するのが困難な人も少し入れなければいけないことにする。面倒を見ない共同生活の人達はろくでもない人とみなされる。
他にもありますがとりあえずこれだけ。
岡田斗司夫、ホリエモンの二人で、クラウドファンディングとクラウド的集合知によってアニメを作ろうという”みんなのアニメ”。
現状のままだと、かなり不安。
創作者と投資者のモチベーションを支えるものがあまりにも少ない。
・参加者はお金を出さなければならない(自分が関われないかもしれないのに、お金を出さないといけない)
・テーマが、自分と同等の金しか出さない岡田と堀江によって決められている(不平等である)
・オネアミス2(前日譚)にするらしいので、オネアミスを踏まえた設定にしなければいけない(自由度がない。設定に制約がかかる)
・作画クオリティがわからない(低質な作画なら、自分のアイデアを出したくない)
・ターゲットがわからない(全体としてのターゲットを決めてくれないと、エログロバイオレンスやテーマが決められない。あとでダメと言われたくない)
・他人が決めたアイデアに沿って絵を描かなければならない(職業監督のコンテ描きみたいなことして楽しい? すごいものになる?)
・岡田がまとめる(現代的なニーズに応えるキャラクターや話が作れるだろうか? オネアミスの続編となると、もはや岡田の作品では?)
・発言権が少ないと予想される(声優やスタッフのキャスティングはホリエと岡田が決めるだろう)
・製作期間、拘束期間、およびその間の生活費は?(今の自分の人生を捨てなければいけなくなる可能性がある)
・YouTubeで公開 (何人見るかもわからない、ひょっとしたら100人かもしれない)
・何に投資するのかわからない(良いアニメに投資するというなら、プロのアニメに投資するだろう)
・成功が期待できるわけではないものに金を出したくない(良いと思ったものに金を出したいし、どうせなら成功してほしい)
・投資の額に応じた見返りが提供されない(1万出しても10万出しても同じなら1万出すだろう)
・失敗した際の責任の所在が明らかではない(クラウド的ゆえに、責任も分散される。つまり信頼が分散する)
・責任こそ取らないが岡田が仕切るので、岡田に投資しなければならない(岡田に思い入れのある人は多くないだろう)
・予定資金(5億)が現実的ではない(1人1万なら、5万人が投資しなければいけない。10万なら5000人。それでも厳しい)
・5億集まらなかったらどうするかが明らかではない(低予算でもやるのか、やらないのか)
・5億の使途が不明(素人からスタッフを集めるのに、5億も必要なのか。使途は?)
・YouTubeで公開 (興味を持ったネット民しか見ない、100再生かもしれない、そんなアニメに投資したい?)
・どうやって広報するの? (Youtubeで公開するにしても、宣伝しないと見てもらえない。その予算と方法は?)
・製作期間は? (いつ出来上がるかわからないなら投資したくない)
・オネアミスの続編とか興味ないし、庵野も山賀も関わらないんでしょ
・品質は?
・オーディションで決まる声優。芸能人でもプロでもない素人が主演してもなあ
・戸松遥ちゃんが出ない可能性高い
・誰が脚本書くの? つまんない人が書いたらだいなしでは?
物心ついた頃、よく覚えていないけどきっと多分その頃から女の子になりたい、可愛くなりたいと思っていた。
背の順に並ばされると必ずクラスで一番前になる背格好や小学校に入って少し経つくらいまでよく女の子にも間違えられた容姿もそれなりに影響していたのかもしれない。
幼稚園に入る前あたりの自分の写真を見ると全部首をかしげてニコニコして映っている。そのポーズをとると可愛く見えると思っていたから例外なくそうしていた。
両親はそういう行動を取る息子のことをさして気にはしてなかったようだ。「男の子なんだからしっかりしなさい」と言われるようなこともなかった。
しかし幼稚園に入ってから、どうやら男の子はそういうことをしては変に思われるのだということに気がついた。
でもぼくは最初はあまり気にしてなかった。18cmのお気に入りだった赤い靴を履いてたらなぜか色々言われたりもしたけど、そこまで気にすることは無かった。
その当時ぼくは男の子にしては少し長めの髪型にしていたのだが、ある日幼稚園の同学年の男の子がぼくの髪をハサミで切り落とした事件が起きた。
その時は悲しくて泣いてしまったけれど、その時に男の子が可愛くなりたいと思うのはダメなことなんだなとようやく理解した。
それ以来、ぼくは表向きには一切そういうことは考えないように、そして他の男の子達が好むものを好きだというようになった。
好きな色は赤より青を、好きなテレビ番組はカクレンジャーを推すようになった。
ちょうどその頃から好きなものが何なのかよくわからなくなってきた。いろいろどうでもよくなった。
そしてぼくも遅ればせながら中学校に入っていわゆる第2次性徴の時期を迎えた。そして好きな子ができた。相手は女の子だった。背が高くてちょっと同学年の中では少しませてて、ぼくの仲のよかった女の子だった。その時もしかしたら自分のことを同性愛者なのではないかと思っていたぼくは、差別的な言い方になってしまうけど正直少しホッとした。
かと言って、じゃあ告白するかとなるとそれほどでもなかった。一緒によく遊んだけれど。
付き合わなかった理由は、はっきりとしない。でもなんとなくその時にぼくは彼女の彼氏には似合わないなと思ったのは記憶にある。
他の男の子ならもしかしたらそこで釣り合うようになるべく格好良くなろうと努力するのかもしれない。
でもぼくはそれをする気が起こらなかった。格好よくなろうという気にならなかったのだ。
しばらくして彼女は他のイケメンの男の子と付き合うようになった。ああ、これはお似合いだなと他人事のように思った。
お察しの通り、その頃になっても相変わらずぼくの身長体重はクラスの一番前に並ばされるくらいの低空飛行を続けていた。
確か中学入学時は140cm37kgだったし、卒業するときも160cmまでしか大きくならなかった。
でもその頃のぼくは一気に身長が伸びてガタイがよくなっていく周りの男の子たちを見ながら、この低空飛行状態を望ましく思っていた。もしあんなにガタイがよくなってしまったら、可愛くなくなってしまう、それだけは避けたいと誰にも言わなかったけど内心はそう思っていた。
容姿ももちろんもう女の子に間違われるようなことはなかったけど、あまりゴツゴツしておらず中性的な顔を保っていた。
元から高かった声も少し声変わりした(と小学校の時から仲のよかった女の子には言われたけれど、一般的に言われるような声が出しづらくなるとかそういう明らかにわかる変声期というのはぼくにはやって来なかった)けど甲高いままだった。顔を上に向けるとなんとなく喉仏らしきものが見えるかなという程度で、喉仏が目立つということもなかった。足も23.5cmでそこまで大きくならなかった。
遺伝的要素に感謝する一方で、高校に入学してから一気に身長が伸びたいう母親の話を聞きながら、そのことを恐れる日々が続いた。
中学校に入学した時、ぼくは自分の部屋にネット回線を引き、パソコンを手に入れた。
そのうちぼくは夜更かしをして女装している人達のHPを観るようになった。可愛らしい人もそうでない人もいたけど、どの人も楽しそうにしているのが印象的だった。時々オフ会なんてものをやってて、友達もいるようでいいなと思っていた。当然ぼくにはそんな秘密を共有できる友達はいなかったから羨ましかった。
そして写真を見ているうちにこれはぼくのほうが絶対に可愛くなるとの確信をもった。単純に年齢の問題もあるけど、それを差し引いても。
そしてその日ぼくは初めて母親が若かった頃着ていた服を着た。やっぱりどうしようもなく古臭かったけれど、初めてのワクワク感で曇った目にはとても可愛らしく映った。そしてそのままぼくはオナニーをした。
そこからの転落は早かった。
中高とそんな生活を続けたぼくは、東京の大学に入学し一人暮らしを始めた。家族の目を気にする必要のない空間と恐ろしく持て余した時間と家庭教師のバイトで生活費とお小遣いを捻出しても少し余るくらいのお金を手に入れ、趣味に恐ろしく拍車がかかった。
ぼくはずっと欲しいと思っていたものをその時に一気に揃えた。
周りの女子大生が買っているような(安い)ブランドの洋服、バッグ、靴、メイク道具、ウィッグ…資金難になりながらも安いものを中心に通販で買い揃えていった。幸い高校生で急成長するという懸念はどこへやら、165cm52kgで成長は止まってしまい、足の大きさも24.5cmで止まってしまった。女性の体格としては大柄なほうではあるけれど、それでも普通のお店で手に入る大きさの服や靴を買えばよかったのでその面ではすごく助かった。
そしてある程度まとまった暇な時間が出来るたびに、ぼくは鏡の前に立って女の子になるようになった。
もちろん最初は鏡の前におてもやんが出来あがるだけだった。それも悲しくて、女性向けファッション誌を買って研究してみたり自分の顔に何度も塗りたくって練習するようになった。ちょっと痩せすぎててほっぺたに肉が無いなと思って笑顔を作る練習をしたり、ちょっとごはんを沢山食べるようにしてみたり、やれる範囲でいろいろやってみた。
そんなある日、奥二重の目をアイプチではっきりさせてやって黒髪のウィッグを被ってみたら、鏡の前に劣化版松井玲奈(ファンの方々申し訳ありません)が出来上がった。あ、凄く可愛い、と自分で思った。
その場ですぐにオフホワイトにブルーのボーダーが入ったワンピースにベルトをしめてカジュアルなバッグを持たせて帽子をかぶらせてみた。鏡の向こうの「玲奈ちゃん」はえ?って感じでちょっとポカンとしていたけれど、ちょっと顔が赤くて贔屓目だってわかっていてもとても可愛らしかった。
それから「玲奈ちゃん」はいろいろなことを経験した。ビクビクしながら外出もしたし、学校の大学祭でメイドさんになったりもした。酔っ払ってネットに少し画像を上げたりもした。知らない人に可愛いねと言われた。凄く嬉しかった。一人エッチもしたりした。「玲奈ちゃん」でいるとその間はニコニコしていられたし、幸せだった。
もう「玲奈ちゃん」とのお付き合いも5年くらいになる。ぼくも24歳になった。昔はある程度の年令になったら限界を迎えるだろうしその時には別れようと思っていたのだけれど、結局ズルズルと続いてしまって関係を持ってしまっている。むしろ、社会人になってお金に余裕が出てきた分、玲奈ちゃんも貧乏女子大生からそれなりな社会人さんって感じになってきて、これはこれで可愛いかななんて思ってる。なんというか、本当に業が深いなって自分でも思う。
結局今まで彼女を作ろうという気も起こらないまま、そして作ることもないままズルズルと来てしまった。いくら「玲奈ちゃん」が可愛くてもぼくの客観的なステータスは24歳男性・会社員であるということには変わりない。数年したら結婚したらどうかとかそういう話にもなるだろう。その時にはぼくは「玲奈ちゃん」に『ごめん、一緒にはいられない。別れよう。』って言わないといけないのだろうか。そうだよな言わないといけないんだよな。
その時に「玲奈ちゃん」はなんて言うだろうか。
「わかった、いいよ」って言ってくれるだろうか。「ずっと一緒じゃなきゃヤダ。一生玲奈になって。」って言うだろうか。
いつか言わないといけない時が来るというのはわかってはいるのだけれど、悲しくて向き合えなくてまだずっと言えてない。
追記
これ酢豚ちゃんに載せてほしい。
肯定
・虚弱体質→かわいそうだけど頑張って
理由 教育は国家の義務であり、健康に基づく情報は最低限の知識であり人権として得られるべき情報
・頭が悪い→バカ
就学のチャンスを与えるだけでなく、義務教育の内容を理解し会得するまでが社会の義務
おおよそ、家庭環境に問題が有るとすれば、やはり、社会に適応するための学習ができていないということであり
学習できていないのであれば、学習するチャンスを与えるのは、社会の義務。
義務教育がなぜか、5教科を代表とする小中学校教育に限定されているが、教育を受ける権利・与える国家としての義務は憲法上はそれに限定されれない。生きていくのに必要な知識および、健康で文化的な生活費につ様なすべての知識を当てる義務は国家にあり(国民にはその権利がある)、その義務に対して青年であるか?未成年であるか?は関連しない。義務教育は教育の義務の1部であり全部ではない。
日本国憲法第26条
1 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。