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はてなキーワード: 品種とは

2019-01-12

anond:20190112133554

当たり前の話だけど、品種だけで味は決まらんのよ。

どうやって育てたか、日照とか肥培管理とか、そういうのが味には大きく影響する。

あまおうも、20年近く前、出始めの頃はうまかったよ。それだけていねいにつくってたんだな。

名前だけで売れるようになって、手抜きの農家比率がふえたんだろ。新品種にはそれだけ精農家が集まるからね。

品種からうまいってわけじゃないのよ。

2019-01-08

anond:20190108161102

効能に期待されてもな。

野草山菜はアクがつよく

日常的にたくさん食べ過ぎると消化器に腫瘍できたりするぞ。

そうならないよう選別されたのが野菜じゃん。中国4000年の味みたいなもん。

  

漢方だのマクロビオティックだのフードファディズムの人は

アク抜きすればいいとか苦味で体が目覚めるとかゴリおししてくるけど、

神農が制定した当時とまったくおんなじ品種野草が生えてるかはだれも保証できないんだよな。

2019-01-06

コノスル の カベルネ 味落ちたんじゃない!?

コノスル カベルネ・ソーヴィニヨンという安くて旨いチリ産ワインがあって、長らく愛飲しているんだけど、2018年12月頃にラベルデザインが変わった。と同時に味も変わってしまった。( 旧ラベルの方が断然美味しい )よくよくラベル再確認するとワイン名前微妙に変わってる。

【ラベル改変前】

コノスル カベルネ・ソーヴィニヨンシクレタ (ヴァラエタル)

【ラベル改変後】

コノスル カベルネ・ソーヴィニヨンシクレタ・レゼルバ

ヴァラエタルとレゼルバという違いだけなんだけど、なぜ、こんなに違うの? と疑問に思って調べてみた。

チリワインのラベルの読み方・チリワイン用語

ヴァラエタル

ヴァラエタルとは、一般的に、単一葡萄品種で造られ、オーク樽での熟成をしていないワインを指す。最もシンプルベースワイン。ラベルにはヴァラエタルとは記載されず、品種名だけが記載されている。

レゼルバ

セルバとは、一般的には、オーク樽での熟成を行っているワインである。レセルバは、単一品種だけで造る場合と、複数品種を混ぜて造る場合がある。

なるほど。こういうことかな?

ベル改変前は単一葡萄品種で造られていたが樽熟成していなかった。

( その葡萄品種が優秀だったので、樽熟成しなくても美味しかった )

ベル改変後は、複数葡萄品種を混在して造るようになり、オーク樽で熟成するようになった。

熟成による味の向上よりも、葡萄品種の混在による味の低下が大きかった? )

うーん、どうなんだろうか、良く分からないけど、ラベル改変前のコノスルを箱買いしたいなぁ...

それぐらい味が違う。

2019-01-03

経緯が怪しい苗は日本にもある

産地の登録品種を見ると、偶発実生とか圃場で発見とか、お前それ○国の苗を選抜しただけだろ、輸入果実を種から育てただけだろ、的なものが多数あります

来歴を見ると、へえ、現地の人から穂木を譲ってもらったねえ、本当かな。仮に本当だとしても、今なら絶対検疫通らないよね、と思ってしまうわけ。

何が言いたいのかというと、法的に問題なければ、増殖ができてしま植物は難しいということですね。

2018-12-10

anond:20181210110827

ご飯でも品種によってかなり水分量ちがって新しい米だと固く長けたりするので料理は慣れ。

慣れない料理した若妻は労れ

 

あと若妻はクックパッドは信用するな

2018-12-07

anond:20181205222201

37歳のおっさんです。ここ数年、焼き芋にはまってます

取り合えず現時点での最適解↓

電子レンジラップで包んで、600Wで3分+200Wで20分でお手軽に焼き芋もどきの完成。それなりに美味しい。

・魚焼きのグリル:裸で、弱で30分+90度回転させてから弱で30分。美味しい焼き芋の完成。

大きさはグリルに切らずに入るくらいのものもっと大きいもの時間を長くするか、切って焼く。

芋の品種状態により結構差がある。同じ品種でもホクホクになったりねっとりになったり。

安定してねっとり焼き芋を作る術を解明すべく、今夜も芋を焼きます

2018-11-21

anond:20181121134616

ほかの農家のつくったトマトなんて何年も食べたことないから新品種の味もしらないってひとがおおいだろ。

期間工もドアのネジの数だけ異常に詳しいヤツとかばっかだぞ

分業化だ

2018-11-17

anond:20181117130245

家畜人ヤプーでは文字通りの便器用に男を改造した品種がいたが、そもそも男に我々女性の肌を触らせる、ましてや臀部を触らせるなぞ言語道断。何より糞程も価値のない男に食わせる糞すらない。即刻排除

2018-11-15

anond:20181115192239

かに香り強い花がかぎわけられるようになるとひとに伝えるときに伝えやすくていいね

よくある日本の花では、バラツバキジャスミンキンモクセイくらいしか百合匹敵するほど強く香りがするのはないから、毎年結婚記念日にでもためしてみればよいかも。

バラは一時期、シャンプー流行たか思い当たるかも。品種によるけど。

ダージリンのいいお茶マスカットぶどうバラ匂いがするのがある。

着香してあるアールグレイは花の匂いではなく、ベルモットという柑橘香り

2018-11-13

かきのもと

一部の地方では、菊の花びらを食べる風習がある。

刺身に添えられている「つま」ではなく、それ単独で食べるのだ。

該当する地方では、今の時期スーパーに「食用菊」として、パックで詰められて販売されている光景を見る事が多い。

その食用菊であるが、新潟県栽培されている食用菊品種に「かきのもと」というものがある。

何故「かきのもと」なのか? それは日本語五十音に由来する。

五十音と聞き、既にピンと来た方もいるだろう。

「かきのもと」とは、つまるところ「かき」の下、という意味になる。

五十音表で「か」の下には「き」が、「き」の下には「く」がある。

まり、「かき」の下であるから、それは「きく(菊)」を表すのだ。








実家に帰ってかきのもと食ってたら、そういう嘘情報を思いついた。

2018-11-08

私達子供がいないか

住宅街の中で毎週末農家の人が野菜石焼き芋を売っている。

いろんな品種焼き芋があり、一本百円なのだがおまけを山ほどつけてくれるので五百円も出したらスーパーの袋にずっしり入る量の芋を売ってくれる。

どの芋もとても美味しく、特に安納芋など芋百%のねっちりホクホク甘い黄金色クリームやわーとうっとりする旨さだ。

そのへんの大地主のめちゃくちゃ金持ちが、ほぼ趣味農家をやって週末は石焼き芋を売っているとか、息子夫婦が近所に家を買ってもらって住んでいるが、仕事をやめてしま寄生状態のくせに農家や芋屋が恥ずかしいからやめろと言ってるとか、近所の人からうっすら事情は聞いていた。

今日公園子供おやつにしようと思うんですーいつも美味しいお芋ありがとうございます。」と私が言うと

「いえいえ私達子供がいないか世間様にできるのってこれくらいだし」と返されて、居るよねと一瞬固まってしまった。

ご近所住まいの友だち経由情報から間違ってないと思うんだけど、何があったんだろう。

2018-11-05

anond:20181105190547

何を食べても薬にも毒にもなるんだからその物言いナンセンスじゃない?キャベツビタミンUも豊富だし、葉物野菜の中ではぶっちぎりで乳酸菌が含まれてる。メリットデメリットの両方を知り、多品種摂取を心がけてなるべくリスク分散するに越した事は無いと思うんだけどなぁ。

2018-11-01

自分イラスト無断転載されてもいい」ということ

趣味で芋を作っている人がいました。

その人は芋好きの人たちに楽しんで貰いたかったので、出来た芋を無料で配っていました。

ある時、その芋のファンの一人が芋を盗み、「この芋はとても美味しいんですよ!」と、その芋を知らない人たちに配りました。

芋の作り主はそのことを知りません。

その芋の新たなファンの人たちは盗人の下へ通いました。

もともとの作り主は「芋好きの人に楽しんでほしい」という理由で芋を配っていたので、これは悪いことではないだろうと盗人は思いました。

また、盗人は「これは○○というところで作られた芋です」とちゃんと配った相手に伝えていました。

これは果たして悪いことなのか。

盗人から芋を貰った人は、たとえ出所がわかったとしても、盗人から芋を貰います。それは盗品です。

また、盗人がまるで関係者の様に感じます

盗人は、芋を盗んでいるのですから犯罪者です。

本来犯罪者であろう盗人と、もともと善意で芋を配っている人が、同列のような気がしてしまう人が一定数出てきます

話はもう少し続きます

盗人から芋を受け取ったうちの一人の悪者が、「この芋は○○で作られたものです」と聞いて思いました。

「そうか、○○の芋は盗んでもバレないんだな」と知りました。

悪者はもともとの畑に行き、芋を盗み、本来無料で配っていた筈の芋を売り、自分利益しました。

また、その芋を使い、新たな品種作りました

その新芋はとても美味しく、元の芋よりもファンがつきました。

そうなってからようやく、元の作り手のところに芋が盗まれているという話が届きました。

始めに芋を盗んだ盗人は言いました

「とても美味しい芋だったので、皆に知ってほしかった」

悪者は言いました

「盗める状態にしておく方が悪い。文句があるならもう芋を作るな。」

芋を作った人は言いました。

「解りました。」

こうして盗人は許されました。

悪者も許され、巨万の富を得ました。

皆は盗人から芋を受け取り、悪者から芋を買っています

それらの人たちは、もともと芋を作っていた人を、知っている人もいます

知らない人もいます

でもぶっちゃけ、芋さえ手に入ればもともと作っていた人のことなど、どうでもいいのです。(本当)

人間社会は法といういうもので守られていますが、もう一つ守られているものがあります

それはモラルです。

モラルの無い人はたとえそれが犯罪でなくとも、嫌われます

なぜならば、人に迷惑をかけることが多いからです。

あなたが一つのモラル、または、犯罪容認してしまうと、次のモラルの欠如に繋がります

これは大げさな話ではありません。

盗人は今回許されたことで、きっとまた新しい盗みに手を染めるでしょう。

そして盗んだ先で咎めを受けた際に、芋を作っていた人を指差して言うかもしれません。

あいつは許してくれた。だから俺は盗んでもいいと思った!」

思い出してください。

盗人は芋のファンです。

あなた一人が犯罪を気にしないことで、別の誰かが悲しむかもしれない。

そうなると、あなた犯罪者同類なのかもしれません。

また、貴方にもし子供がいたら、盗んではいけない、と教えるのではないでしょうか。

子供にも教えるべき基本的なことを守れない人は、大人ではありません。

一部のイラストレーター創作者にとって無断転載転売ステータスであり、売名しなければどうにもならないという現実があります

そのための『手伝い』と称して無断転載をするファンもいます

個人の思いは自由ですが、その場合貴方の好きな創作者、また、創作である貴方自身の名声や知名度モラル欠如や犯罪容認の上に成り立っていることをどうか忘れないで下さい。

そのような売名は不本意だと望む創作者のためにも、清く正しく生きたいものです。

許されたモラルの欠如が、やがて『漫画村』を作るのです。

2018-10-27

anond:20181026191531

働き手が不足しているから収穫時期の異なる品種を植える必要がある

高温に耐える品種が増えないと西日本はかなり不利

害虫への耐性は万能ではなく、地域ごとに適した品種必要

近年はとんでもない大雨も多いから、冠水抵抗のある品種も増えないといけない

こうして産まれた新品種が次々と採用され育てられて収穫されて「ふつうの米」として販売される。

その中の、特別に食味が優れた品種けが産地と育て方とライセンスと組み合わさってブランド化されるだけのこと。

2018-10-26

anond:20181026191531

コメは水分量や炊き方で自分の好みを追及して食って楽しみがあって

さら最近コメ品種もいろいろ選べる。

水加減や給水時間でいろいろ遊べるのに

それを知らないのはもったいない

取説に、品種ごとの水分量の目安書いてあるのに読んだことないのかね

anond:20181026191531

美味い米を作るのをモチベーションに米農家になる人もいるんじゃないの?

美味さを追求する研究過程病気に強い品種ができたりとかもあり得そうだ。

anond:20181026211457

中国だと、日本の苗を盗んできて中国本土で育成して作った米を、まるで現地米のように日本品種であることを隠して売っていたりする

商売を考えるなら訴えられるリスクを負ってでも日本ブランドを前面に押し出した方が高く売れるだろうし、普段はそれを平気で行う連中なのに

少なくとも中国人はそのリスクを負うより、味で他の(品種改良されていない)中国原地米と競争した方が儲かると踏んでるわけ

それだけ味に差がある

2018-10-10

バカマツタケの"完全人工栽培"は偉業なのか

先日、加古川肥料メーカー多木化学バカマツタケ(Tricholoma bakamatsutake)の完全人工栽培成功を発表した。それを森林ジャーナリスト田中淳夫氏がyahoo!ニュースで取り上げた記事は、多数のブクマを集め話題さらった。

http://archive.is/fdyLb 

ただ記事の内容には不正確な情報や、やや解説が不十分と感じる点があったので補足したいと思う。なお増田は単なるきのこ愛好家に過ぎず本稿は信憑性に乏しいが、ブクマカのきのこへの興味と深い理解一助となれば幸いだ。

冗長になってしまったので、概要だけ知りたい方や長文が苦手な方は、先に下部の【まとめ】を読まれることを推奨する。

以下該当記事の一部を引用するかたちで解説

バカマツタケマツタケの近縁種。名前名前だけに、マツタケより劣るように思いがちだが、実は姿もよく似ているうえに味と香りこちらの方が美味しくて強いと言われるキノコである

マツタケよりも香りが強いというのは一般に言われるが、マツタケよりも美味しいという話は聞いたことがない。野生下ではマツタケよりも相当に貧弱で、発生時期が早く暖かいこと、一般湿度の高い広葉樹林に生えることからマツタケよりも柔く品質劣化がはやい(一般的にきのこ寒冷地・痩せ地に生えるほど日持ちが良く高品質ものを得やすい)ことが関係すると思われる。近縁で姿がよく似ているというのは本当で、素人目には見分けがつかない。増田にも発生場所情報なしに個体だけで同定できる自信はない。

別名がサマツ早松であるように、マツタケより早く8~9月に発生することから名に「バカ」がついてしまった。

バカマツタケサマツと呼ぶ地域は確かにあるらしい。しかし必ずしもサマツバカマツタケではない。きのこ地方名は極めて多様で曖昧世界だ。その証拠に「サマツ」といっても梅雨時期に少量発生するマツタケを指すこともあれば、モミタケオオモミタケ等を指す地域もあるようだ。

マツタケの人工栽培がなかなか成功しない中、バカマツタケの方が環境適応やすいか栽培もしやすいのではないかと注目する研究者はいた。実は昨年には奈良県森林技術センターが、人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて発生させることに成功している。

『人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて』という表現は正確ではない。菌に感染した苗木を人工的に作り出し植樹することで自然下で発生させた、とするのが正しい。既に自然化で定着している樹木に植菌を施すのと、無菌状態の苗木に植菌するのとでは似て非なる技術だ。(ところで同様の研究マツタケでも行われており、無菌培養の松苗木の感染には成功しているものの、植樹後のマツタケ発生については再現性に乏しい。理由としては自然環境化においてマツタケ菌が他の害菌に負けてしまうこと、マツタケの発生にはまとまった菌糸量とそれを支える大きさの松が必要なことが挙げられる。例えば自然下でマツタケが生えるためには一般20年生程度の松が必要とされる。)補足になるが、奈良県森林技術センターバカマツタケ栽培研究農水省委託事業で、2015年より森林総合研究所(国立)との協働で進めている。要するに国策が3年の歳月を経て文字通り実を結んだかたちだ。今年の2月頃に、はてブでも話題にのぼった。しかし本件とは全く関係のない別個の案件であり、おそらく情報の共有などもされていなかっただろう。奈良県森林技術センターが松の苗木を利用するのに対し、多木化学は菌床を用いた完全人工栽培に取り組んだ。研究テーマアプローチも全く異なり、時期も多木化学のほうが先行している。

これがバカマツタケ栽培の第1号で、今年も継続発生させて実用化に一歩近づけた。ところが多木化学は(中略)木クズなどによる人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結させたのだ。これは画期的なことで、キノコ栽培常識を覆す大発明かもしれない。

菌根菌(樹木との共生関係を結ぶ集団)とされるバカマツタケで『人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結』、つまり”完全人工栽培"に成功したというのは実に画期的なことである。この成果は偉業と言っても差し支えないものであると思う。三重大学の菌学者白水先生も、

とその成果を讃えている。

しかし本文にある『キノコ栽培常識を覆す大発明』というのは誇張にあたる可能性が極めて高い。なぜなら「菌根菌の完全人工栽培成功」という点においては既に先行研究があり、実はとうに商品化もされているのだから。例えばホンシメジの人工栽培がこれにあたる。

とくにマツタケ類は、植物との共生必須と考えられてきた。これまでマツタケ菌糸の培養成功した例はいくつかある(私もその度取材に行って、いよいよマツタケ栽培成功か、と期待していたのだが……)が、子実体(傘のある姿のキノコ)を出すことに成功していなかった。だが多木化学は、とうとう菌糸から実体を出させるシグナルを見つけたのである。この研究成果は、これまでの定説を破るものであり、学術上も大きな成果だろう。

繰り返しになるが、多木化学の成果が学術上も大きな意味を持つ可能性は高い。しかし、その成果がどのレベルかという点については当該記事では説明不十分なので、詳しく補足する必要がある。一般きのこ栽培はざっくり以下の工程をたどる。

a. 優良品種の選定・組織分離

b. 菌糸の培養

c. 原基形成

d. 原基の成長肥大

e. 子実体きのこ)の発生

ごく簡単に一連の流れを説明する。はじめに野生のきのこをたくさん採ってきて、それらの中から有望そうな株の組織(胞子ではない)を切り取って培養する。具体的には寒天培地というデンプンなどの栄養素を添加し固めたものを使う。きのこ組織を切り取り培地に置くだけで(コンタミを防ぐ必要はあるものの)、比較的容易にクローンである「菌糸体」を得ることができる。無事目的の菌糸体が得られたら、それらを培養して増やす必要がある。従来は木くずの他に、米ぬか、フスマなどを添加し水を加え固めたもの(=菌床)を用いる。菌糸体は、適切な温度、水分、光などある条件が重なると原基(きのこの基)を形成する。原基は一般に、低温、水分供給、切断などの刺激により成長をはじめ、十分な菌糸体の量と栄養供給を伴って肥大し、きのこの発生に至る。

ここで問題になるのは、b. 菌糸の培養、c. 原基形成、d. 原基の成長肥大という三つの工程それぞれに、全く違ったメカニズム存在することであるマツタケを例にとると、これまで少なくとも半世紀以上もの研究蓄積(野外での観察研究の記録を遡ると実に70年以上)がある中で、c,dについては再現性に乏しく、bについてもまともな成果はあがっていない。マツタケ栽培の難しさにして最大の課題は実はここ《b. 菌糸の培養》にある。とにかく菌糸の成長が遅い上に、どのようなメカニズムで菌糸が栄養素を取り入れ増殖するのかということがほとんど未解明なままなのである

理由は当該記事にあるとおり、マツタケ樹木共生関係を結ぶ「菌根菌」であることが大きい。マツタケ菌糸の生育には生きている樹木必要で、実験室での再現ほとんど不可能といっていい。それではなぜバカマツタケは完全人工栽培可能だったのか。

マツタケなどの樹木共生する菌根菌に対し、シイタケナメコなど、倒木や落ち葉などを分解し、栄養源とする菌類は「腐生菌」と呼ばれる。腐生菌の多くは菌床による栽培可能で、多くが一般に出回っているのは既知のとおりである。実は菌根菌は、腐生菌が進化過程樹木共生する力を獲得し、腐生的な能力を失った集団だと考えられている。ところが菌根菌の中には、完全に腐生的な能力を失っておらず、腐生と共生、いわば両刀使いが存在するのである。その代表ホンシメジであるホンシメジは「香り松茸、味しめじ」と言われるように、我が国における代表的な食用である。菌根菌とされるホンシメジ栽培は、マツタケ同様に長らく不可能と考えられてきた。しか系統により極めて強力な腐生的な能力を備えるもの発見された(研究により、これまで同種と考えられてきた本種が実は様々な系統もしくは別種に分けられることがわかってきた)。1999年タカラバイオなどにより菌床による完全人工栽培法が確立され、その後商品化もされており、少量ながら現在一般流通している。

多木化学バカマツタケ栽培は菌床を用いた完全栽培なので、上記ホンシメジ栽培成功と同様である。つまり、本件はバカマツタケの中から腐生的な能力を持つ系統を選定し、培養から実体を発生させるまで成功したということだ。リリースにあるとおり、今後は栽培の安定化と供給体制の構築が図られ、数年後にバカマツタケ食卓に並ぶことの実現性は極めて高い。それではマツタケ栽培への応用についてはどうか。

勘の良い方には察しがつくと思うが、前述のc〜eの工程については応用が効く可能性が高い。他のきのこ栽培でも成功しているように、十分な菌糸体と栄養を確保することさえできれば、原基形成〜子実体に至るまで管理可能なことを初めてマツタケ類においても示したことは大きい。ただし、最大の課題である《b. 菌糸の培養》については、ほとんど応用が効かない可能性が高い。なぜならマツタケにおいては既に膨大な先行研究があり、当然ホンシメジバカマツタケ同様に”両刀使い”が存在する可能性も、その系統選びも、菌糸培養を促進する成分や菌糸の栄養源についても、少なくともバカマツタケよりは遥かに詳しく調べられているかである。それをもってしてもまともな菌糸培養に至っていないのが現状なのだ

つまるところ、多木化学による本研究の主な成果は以下の二点にまとめられる。

繰り返すがこれらが偉大な成果であことに疑いの余地はない。一方でマツタケや他の菌根菌の人工栽培を実現するには、それぞれの種類において腐生菌的能力もつ系統の発掘と培養法の確立必須となる。その意味において本研究の応用範囲限定的となる。田中淳夫氏は今回の研究結果により、さも菌根菌の栄養吸収のメカニズムが明らかにされ、あらゆる菌根菌の人工栽培可能になるかのような書き方をしているが(あるいは本当にそう思っているのかもしれない)、残念ながらそうではないことはここまで読んでくださった聡明ブクマカ殿にはご理解いただけたかと思う。

菌床栽培なら、植物共生させないので培養期間が短く、室内の環境を調整することで季節を問わず生産できる。また室内栽培から虫の被害にあわず収穫時も混入の心配がない、収穫も簡単……などのメリットがある。

逆にデメリットを挙げるとすれば、野生のものとは全く異なる味わいと食感になることである。つまるところ、野生の品と菌床栽培のものとでは全く別物と考えるべきである養殖ブリと天然ブリの味わいが全く異なるように(それでも近年の養殖技術進化は素晴らしく、季節によっては天然物を凌駕するものさえある)、それぞれの美味しさと楽しみ方があると増田は考える。今回の成果によりバカマツタケ普通に食べられるようになったら嬉しいし、美味しければ普及すると思う。ただし、仮にマツタケの完全人工栽培確立されたところで、天然松茸価値のものは今後も揺るぎのないものである消費者がどう捉えるかはさておき)。

菌根菌のキノコの中には、マツタケ類だけでなく、トリュフポルチーニホンシメジタマゴタケなど高級キノコが多い。今回の成功が、これらの人工栽培技術もつながるかもしれない。

トリュフポルチーニは、日本におけるマツタケ同様にヨーロッパで盛んに研究がなされているが、今のところ菌床での栽培成功したという話は聞かない。ホンシメジは前述のとおり既に栽培法が確立されており既に商品化もされている。

これらの菌根菌の人工栽培可能にするには、ひとえに”両刀使い”の系統発見と、それらの培養方法確立である。ちなみに本家マツタケにも、実は”両刀使い”の存在示唆されており、引き続き研究が進められている。また、マツタケ類は世界中に似たような種が多数存在しており、マツタケ(Tricholoma matsutake)の中にも、例えば中国の山奥には広葉樹共生する系統があり、更にはそれらが日本ナラやカシと共生関係を結ぶことがわかっていたりもする。種の中にも多様性があり、それらをしらみつぶしに調べていけば、そのうち栽培可能ものに出くわさないとも限らない。その点はトリュフだろうがポルチーニだろうが同様である。ただし、その研究がどれほど途方もなく根気のいる仕事なのは間違いない(ちなみにトリュフポルチーニ国産種が知られており、積極的に狙うマニアが相当数いる)。ところで、遺伝子組み換え技術により、これらの菌根菌に腐生菌的能力を付加することも可能とする研究者もおり、そのうち遺伝子組み換えマツタケの完全人工栽培実験レベル成功する日も来るかもしれない。

まとめ

参考文献

https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20181006-00099530/

http://fs.magicalir.net/tdnet/2018/4025/20181003413938.pdf

http://www.kinokkusu.co.jp/etc/09zatugaku/mame/mame04-3.html

https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/bulletin/424/documents/424-1.pdf

http://www.jsmrs.jp/journal/No31_2/No31_2_167.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/50/2/50_jjom.H20-07/_pdf/-char/ja

トラバブコメに反応

見た目 味も 香りも 同等以上なら 偉業

あくまで野生産同士の比較なら、やや下位互換という感じではないでしょうかね。栽培バカマツタケは食べてないのでわかりませんが、うまくすればそこそこ美味しいものができる可能性はあるかなと。ただ、マツタケって単体で食ってそんなにうまいものじゃないと思うので、一般家庭での調理には手を焼く気がします。炊き込みご飯するにも炊飯器臭くなるしね。料亭とかでマツタケ代用品として普及する可能性はあるかもしれない。<

2018-09-27

ジャップって大量生産バカにするけど自分らはまともに大量生産できたためしがないよね

もっと言うと得意技だと思ってる多品種生産別にうまくいってないよね

2018-09-18

anond:20180918145201

加工品じゃなくてこれだけ多品種の素材買って腐らせず使い切れてるなら相当スキルあるだろうな

2018-08-29

anond:20180829081201

今年の春に保護猫をお迎えした俺だよ。

もうトラバしてる人もいるけど「ペットのおうち」とか「ネコジルシ」とか、そういう保護情報サイトを見るといろんな猫ちゃんいるよ。自分ペットのおうちで家から近いとこで活動してる団体を見つけて連絡取ったよ。

もしくは「●●市 保護猫」「●●市 猫 里親」みたいな風に探すのもいいよ。あとうちの地元だと市の情報誌?みたいなやつ(ポスト勝手に突っ込まれてる市役所が発行してるやつ)に保護情報があった。地域によっては保護猫カフェとかもいいかもしらんね。

最初からピンポイント地元団体だけ見てると、猫の特徴(長毛とか、色とか、あるいは特定品種)にこだわりがある人はなかなかいい子と巡り合いにくいので、まずは広く浅く探すのがいいと思うよ。

んで、団体や猫によって、里親になれる条件って変わってくるから気を付けるといいよ。単身者不可、ペット可であっても賃貸物件に住んでる人は不可、とかあるし、先住猫がいる家庭は不可とか逆に先住猫がいる家庭歓迎とか猫の性格によっても本当に条件は様々なので。

うちの猫保護してた団体結構緩かったけど、それでも譲渡の時の契約書はしっかり書かされたし身分証明書も見せた。

猫を迎えるにあたって必要ものは「猫 必要もの」とかでぐぐればわんさか出てくるけど、最低限ほしいのは以下の通り。

・エサ(及びエサ皿と水皿)

トイレ(猫砂とか)

・爪とぎ

爪切り

これだけあれば一先ずお迎えはできるよ。でも長毛種がいいなら絶対ブラシを用意してあげて、1~2日に一回ブラッシングしてあげてね。長毛ならシリコンじゃない方がいいよ。(うち短毛だから詳しくはわからんけど)エサはシェルターで食べてたもの教えてもらって最初は同じやつあげてね。トイレシステムトイレを強くお勧めしま!!!!!!!デオトイレいいよ!!!!!

キャットタワーとかは無理に買わなくていいよ。家に高い家具があるなら、それを階段状になるように設置してキャットタワー代わりにする手もあるよ。ベッドとかも買ってあげたくなるけど、最初から用意するよりはしばらく過ごしてみて必要そうだな、とかこういうのが好きだな、とか、様子みて少しずつ用意してあげよう。エサ皿は百均のとかで全然いいんだけど、首が辛そうなので台をあわせて用意してあげてね。

ただし、病院連れてったり外に連れていくようのキャリーケースは早めの段階で用意してあげてね!いざ必要な時にないと困るからね。いざって時は突然訪れるからね。うちはお迎えした3日後に下痢で連れてったから用意してよかったな~と思ってるよ。

あとは猫によって必要もの変わってくる。ケージとか、ペットフェンスとか、脱走防止のためのあれこれとか。その辺は団体の人によく確認しよう。

んで実際保護猫をお迎えするまでの流れなんだけど、多くのところが以下のようなフローになってる。

1.ネットでまず申込

2.シェルターで猫とお見合い団体の方と面談面接

3.上記の時点で問題なければ団体の方が自宅まで猫を届けてくれる。

4.トライアル期間スタート。相性の見極めや問題なく飼育できるか。

5.問題なければ譲渡成立

譲渡会の場合だと、1~2のフローが会場で済んでしまう。1~3にかかる期間は団体やそれぞれの都合にもよるけど大体2~4週間くらい?トライアル団体によって違って1週間~1か月くらいだと思う。譲渡金が発生するケースがほとんどだけど、どのタイミングで支払うかは団体によりけりだな。トラブルになりやすいので、最初面接の時点で金額タイミングはしっかり確認しとこうね。

3の時は団体による飼育環境のチェックを兼ねているケースがほとんどで、家の中見てもらって脱走防止のために必要ものやどこを注意したらいいかを教えてくれるよ。うちも色々アドバイスもらって掃き出し窓と玄関フェンス導入した。キャットタワーいるかとかケージいるかとかもこの時相談たかな~。うちの子シェルターにいる間は大人しい子だったので、キャットタワーは用意しないで家具で充分だと思いますよ~と言われてたのにおてんば娘になってきて結局タワーとおもちゃをあれこれ導入することになったけどね……。

あとお見合いトライアルの段階で性格があわないとか、飼うのが難しそうとかあれば、残念ながら……って出戻りさせてしまってもいいからね。相性の合わない子をお迎えしちゃうとお互いに不幸だから。そこは割り切っていこうね。

それと食事ね!さっきも書いたけど最初シェルターで食べてたのとおんなじご飯にしてあげてね!猫は引っ越しが一番ストレスかかるらしいから、食べ物くらいは同じもの安心させてあげようね。それから徐々に変えていこう。うちは最初シェルターで食べてたロイヤルカナン用意したけどコストかかりすぎなのでいったんカル●ンにして、そしたらげりぴーになってしまって再度ロイヤルカナンに戻し、今はピュリナで落ち着いた。ピュリナはネスレアマゾンで定期便使って安く買えるので相性がよければおすすめドライフード(いわゆるカリカリ)はうんちがころころで硬くなるのでトイレの処理しやすい。ウェット(猫缶とかパウチのやつ)だけだと体に負担掛かるので、カリカリと混ぜてあげたり交互にあげたりするといいよ。あと総合栄養食だと一般職だの栄養補助食だの色々あるけどその辺はぐぐって!!!とりあえず総合栄養食をあげてれば栄養不足で死ぬことはない。でもカリカリだけだと食べないグルメいるからそこは注意ですね。

あんまりまとまりのない文章なっちゃってごめんね!元増田によい出会いが訪れますように!猫はいいぞ!

2018-08-26

anond:20180826155408

リンゴは育つ条件の幅が狭いので手間をかけなければ熟す前に落果することが多く実生が問題になることはまずありません。

果樹問題になるのは原種に近い品種ラズベリーブラックベリーが藪化し、柿は豊産生の品種を長年放置すると周りに渋柿が生えてどれが植えた甘柿がわからなくことがまれにあります

一般家庭で実生が問題になるのはシマトネリコジューンベリーですね。

特にシマトネリコは人気がある一方で近所の雑草を刈らない土地に種が飛ぶとあっという間に大木になるので大変です。

ジューンベリーは収穫しないでおくと下からいっぱい生えてきて普通連作障害などで育ちませんが、たまに群生みたいになります

2018-08-21

稲刈りと栗の収穫がはじまっている

秋だなあ、というより、早生品種ばかり作られるようになっていると感じる。

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